JP2019161795A - 回転電機 - Google Patents

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剛 ▲浜▼村
Takeshi Hamamura
健悟 大平
Kengo Ohira
健悟 大平
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Abstract

【課題】トルク性能を向上でき、かつ機械的強度を十分確保できる回転電機を提供する。【解決手段】コイル24が巻回され、コイル24に通電を行うことにより鎖交磁束を形成するステータ20と、ステータ20に対して回転自在に設けられた磁性材からなるロータコア4及びロータコア4に埋設された永久磁石7を有するロータ2と、を備え、永久磁石7は、ロータコア4の回転軸方向からみて一方向が長くなるように形成されており、回転軸方向からみてロータコア4における永久磁石7の第1端部7a及び第2端部7bには、これら第1端部7a及び第2端部7bに接する第1フラックスバリア9及び第2フラックスバリア10と、第1フラックスバリア9及び第2フラックスバリア10に接しロータコア4よりも鎖交磁束の通りにくい第1ブリッジ部41及び第2ブリッジ部42と、が連続して設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に関する。
回転電機の中には、コイルが巻回されているステータと、ステータに対して回転自在に設けられた磁性材からなるロータコア及びロータコアに埋設された永久磁石を有するロータと、を備えたものがある。永久磁石は、製造コストを抑えるために板状であることが多い。この種の回転電機は、永久磁石によってロータコアに形成される表面磁束密度が、回転電機のトルク性能に大きく影響する。このため、永久磁石の磁束をできる限りステータ側に導くことが望まれる。
しかしながら、ロータコアに永久磁石を埋め込むので、ステータ側に導かれない、いわゆる漏れ磁束が生じてしまう。この漏れ磁束は、ロータの回転軸方向からみて永久磁石の長手方向端部(以下、単に永久磁石の長手方向端部という)の周囲をロータコアを介してN極からS極に回り込んで短絡してしまう磁束である。このような漏れ磁束をできる限り抑えるために、さまざまな技術が提案されている。
例えば、ロータコアを複数の電磁鋼板を積層して形成する場合において、永久磁石の長手方向端部に対応する位置のいずれかを開口とした電磁鋼板を、周方向に回転させながら積層する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、永久磁石の長手方向端部に、電磁鋼板の積層方向に断続的に隙間が形成される。このため、磁束の短絡経路が狭まり、永久磁石の漏れ磁束が抑制できる。この結果、ステータ側に向かう永久磁石の磁束が増大し、回転電機のトルク性能を向上できる。
特開2014−36554号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、電磁鋼板に開口を形成する分、ロータコアの機械的強度が低下してしまうという課題があった。
また、さらに効果的に永久磁石の漏れ磁束を抑制し、回転電機のさらなるトルク性能の向上が望まれていた。
そこで、本発明は、トルク性能を向上でき、かつ機械的強度を十分確保できる回転電機を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る回転電機(例えば、実施形態における回転電機1,201)は、コイル(例えば、実施形態におけるコイル24)が巻回されているステータ(例えば、実施形態におけるステータ20)と、前記ステータに対して回転自在に設けられた磁性材からなるロータコア(例えば、実施形態におけるロータコア4)及び前記ロータコアに埋設された永久磁石(例えば、実施形態における永久磁石7)を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ2)と、を備え、前記永久磁石は、前記ロータコアの回転軸方向からみて一方向が長くなるように形成されており、前記回転軸方向からみて前記ロータコアにおける前記永久磁石の長手方向端部(例えば、実施形態における第1端部7a、第2端部7b)には、前記長手方向端部に接する空洞部(例えば、実施形態における第1フラックスバリア9、第2フラックスバリア10)と、前記空洞部に接し前記ロータコアよりも前記鎖交磁束の通りにくいブリッジ部(例えば、実施形態における第1ブリッジ部41,241、第2ブリッジ部42,242)と、が連続して設けられていることを特徴とする。
このように、永久磁石の長手方向端部には、空洞部と磁束の通りにくいブリッジ部とが連続して設けられている。このため、永久磁石における磁束の短絡経路を遮断できて漏れ磁束を確実に低減できる。よって、回転電機のトルク性能を、より効果的に向上できる。しかも、ロータコアの軸方向に断続的に隙間を形成する必要がないので、ロータコアの機械的強度を十分確保することができる。
本発明に係る回転電機において、前記鎖交磁束の通りにくいブリッジ部は、前記ロータコアの外周面(例えば、実施形態における外周面4a)に露出していることを特徴とする。
このように構成することで、ロータコアの外周部に形成されるブリッジ部に、永久磁石の磁束の短絡経路が形成されてしまうことを防止できる。このため、永久磁石の磁束をステータ側に効率よく導くことができるので、回転電機のトルク性能を確実に向上できる。
本発明に係る回転電機において、前記ブリッジ部は、非磁性材であることを特徴とする。
このように構成することで、ブリッジ部の機械的強度を確保しつつ、ブリッジ部に鎖交磁束を通りにくくすることができる。
本発明に係る回転電機において、前記非磁性材は、磁性材に所定の処理を施してなることを特徴とする。
このように構成することで、非磁性材を別途設けることなく、ブリッジ部に鎖交磁束を通りにくくすることができる。
本発明に係る回転電機において、前記所定の処理は、炭化、窒化、及び熱処理のうち、少なくとも1つを選択して施されたことを特徴とする。
このように構成することで、ロータコアに、容易に非磁性材を形成することができる。
本発明に係る回転電機は、前記ブリッジ部に、複数の細孔(例えば、実施形態における細孔51)を形成していることを特徴とする。
このように構成することで、ブリッジ部に鎖交磁束を通りにくくすることができる。
本発明に係る回転電機において、前記細孔の孔径は、0.5mm以下であることを特徴とする。
このように構成することで、ブリッジ部の機械的強度を十分確保しつつ、ブリッジ部に鎖交磁束を通りにくくすることができる。
本発明に係る回転電機において、前記細孔は、YAGレーザを用いて形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、細孔を容易に形成することができる。
本発明によれば、永久磁石の長手方向端部には、空洞部と磁束の通りにくいブリッジ部とが連続して設けられている。このため、永久磁石における磁束の短絡経路を遮断できて漏れ磁束を確実に低減できる。よって、回転電機のトルク性能を、より効果的に向上できる。しかも、ロータコアの軸方向に断続的に隙間を形成する必要がないので、ロータコアの機械的強度を十分確保することができる。
本発明の第1実施形態における回転電機の断面図である。 図1のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。 本発明の第1実施形態の第1ブリッジ部における永久磁石の磁束漏れ量の違いを比較する説明図であって、(a)は、第1ブリッジ部が磁性材である場合を示し、(b)は、第1ブリッジ部が非磁性材である場合を示す。 本発明の第1実施形態における回転電機のトルクの変化を示し、各ブリッジ部が磁性材の場合と、非磁性材の場合とで比較したグラフである。 本発明の第2実施形態における回転電機の断面図である。 図6のC部拡大図である。 図6のD部拡大図である。
以下、本発明の回転電機の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による回転電機は、例えば、電動車両等の車両に搭載されている。電動車両は、電気自動車、ハイブリッド車両、及び燃料電池車両等である。電気自動車は、バッテリを動力源として駆動する。ハイブリッド車両は、バッテリ及び内燃機関を動力源として駆動する。燃料電池車両は、燃料電池を動力源として駆動する。回転電機は、駆動時にバッテリから供給される電力によって回転駆動力を発生させる。回転電機は、発電時に回転軸に入力される回転駆動力によって回生電力を発生させる。
(第1実施形態)
(回転電機)
図1は、第1実施形態における回転電機1を示し、回転軸線Pに直交する断面図(以下、単に断面図という)である。なお、回転電機1のロータ2は6極であり、図1では、1極分、つまり、1/6周の周角度領域分のみを示している。
回転電機1は、略円筒状のステータ20と、ステータ20よりも径方向内側に設けられ、ステータ20に対して回転自在に設けられたロータ2と、を備えている。なお、ステータ20及びロータ2は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配置されている。以下、共通軸を回転軸線Pと称し、回転軸線P回りに周回する方向を周方向と称し、回転軸線P方向及び周方向に直交する方向を径方向と称する。
ステータ20は、略円筒状のステータコア21を有している。ステータコア21は、電磁鋼板を複数枚積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりして形成することが可能である。ステータコア21の内周面には、回転軸線Pに向かって突出し、周方向に等間隔で配列された複数(例えば、本実施形態では9個)のティース22が一体成形されている。ティース22は、回転軸線P方向からみて略T字状に形成されている。
すなわち、ティース22は、径方向に延びるティース本体22aと、ティース本体22aの径方向内側端(先端)から周方向に延びる鍔部22bと、が一体成形されたものである。隣接する各ティース22間には、それぞれスロット23が形成されている。これらスロット23を介し、各ティース22にコイル24が巻回されている。このコイル24に電流を供給することにより、ステータ20(ティース22)に所定の鎖交磁束が形成される。
ロータ2は、回転軸線Pに沿って延び、この回転軸線P回りに回転するシャフト3と、シャフト3に外嵌固定された略円柱状のロータコア4と、を備えている。ロータコア4の径方向中央には、シャフト3を挿入、又は圧入可能な貫通孔5が形成されている。
ここで、本実施形態のロータコア4において、ステータ20によって形成される鎖交磁束の通りやすい方向をq軸と称する。また、q軸に対して電気的、磁気的に直交する径方向に沿った方向をd軸と称する。
つまり、ロータコア4の1極分とは、q軸間の領域(1/6周の周角度領域)をいう。
このため、ロータコア4は、6極に構成されている。また、本実施形態のロータコア4では、1極のうちの周方向中央がd軸となる。
ロータコア4には、1極ごとに、それぞれ2つの永久磁石7が設けられている。2つの永久磁石7は、ロータコア4に永久磁石7の形状に対応するように形成された2つの磁石収納孔6をそれぞれ埋めるように配置されている。そして、磁石収納孔6に、例えば接着剤等により永久磁石7が固定されている。また、永久磁石7は、回転軸線P方向からみて長方形の板状の永久磁石である。
なお、以下の説明では、永久磁石7の部位を指すにあたり、回転軸線P方向からみた長手方向を単に長手方向と称して説明する。
2つの永久磁石7は、d軸を中心に線対称に配置されている。また、2つの永久磁石7は、長手方向でd軸側の第1端部7aに対し、この第1端部7aとは反対側の第2端部7bが径方向外側に位置するように配置されている。さらに、2つの永久磁石7は、第1端部7aから第2端部7bに向かうに従って漸次d軸から離間するように配置されている。
このように配置された永久磁石7は、各永久磁石7におけるロータコア4の外周面4a側の磁束密度が高くなる。また、d軸に永久磁石7の磁束が集中しやすくなる。すなわち、1/6周の周角度領域のそれぞれに配置された2つの永久磁石7は、磁化方向が同じとなる。つまり、例えば、1/6周の周角度領域のそれぞれに配置された2つの永久磁石7は、それぞれ径方向外側の面がN極に着磁されているとする。この場合、周方向で隣り合う別の1/6周の周角度領域に配置された2つの永久磁石7は、それぞれ径方向外側の面がS極に着磁されている。
永久磁石7の長手方向両端部7a,7b(第1端部7a、第2端部7b)には、これら端部7a,7bに接するように、それぞれフラックスバリア9,10(第1フラックスバリア9、第2フラックスバリア10)が形成されている。各フラックスバリア9,10は、ロータコア4を軸方向に貫通する空洞部である。各フラックスバリア9,10は、永久磁石7の長手方向両端部7a,7bからロータコア4への磁束漏れを抑制する。
永久磁石7の第1端部7aに形成されている第1フラックスバリア9の間には、d軸上に位置する第1ブリッジ部41が形成される。一方、永久磁石7の第2端部7bに形成されている第2フラックスバリア10からロータコア4の外周面4aに至る間に、第2ブリッジ部42が形成される。これらブリッジ部41,42は、ロータコア4を構成するものである。
図2は、図1のA部拡大図である。図3は、図1のB部拡大図である。
図2に示す第1ブリッジ部41の周方向の幅W1、及び図3に示す第2ブリッジ部42の径方向の幅W2は、それぞれロータ2を回転させた際等に変形しない程度、つまり、ロータコア4の機械的強度を満足できる範囲で、できる限り狭くするのが好ましい。
ここで、各ブリッジ部41,42は、ロータコア4に炭化、窒化、及び熱処理のうち、少なくとも1つの処理を選択して施すことにより、非磁性材になっている。第2ブリッジ部42は、第2フラックスバリア10からロータコア4の外周面4aに至る間に形成されている。換言すれば、ロータコア4の外周面4aに、第2ブリッジ部42が露出されている。このため、ロータコア4の外周面4aは、第2ブリッジ部42が配置されている箇所が非磁性材となる。
各ブリッジ41,42を非磁性材とする所定の処理について、具体的に説明する。
例えば、所定の処理として、YAG(Yttrium Aluminium Garnet)レーザを用いて、各ブリッジ部41,42を局所高温化し、その後急冷による残留オーステナイト層を増加する処理が挙げられる。
ここで、ブリッジ部41,42を行う微小部分に照射可能なYAGレーザ等で局所的に加熱、溶融を行い、加熱された部分は、非磁性で不安定なオーステナイトとなるが、周囲の鉄(ロータコア4)により急激に冷やされ、マルテンサイト変態を起こす。この時、準安定層である残留オーステナイト層が形成される。この残留オーステナイト層が非磁性部分となる。オーステナイト層を安定化させるため、Cr(クロム)、C(炭素)等の元素が一般に添加されるが、これら元素は、ロータコア4にあらかじめ固溶させておいてもよいし、YAGレーザ照射時に、外部から供給(塗付、吹き付け等)してもよい。
なお、炭化、窒化、及び熱処理については、いずれも加熱を行う処理になる。したがって、各ブリッジ部41,42を非磁性材とするための方法としては、上述のYAGレーザを用いた方法の他にさまざまな方法が挙げられる。例えば、高周波焼入れ、炎焼入れ、ガス浸炭、真空浸炭、滴中式浸炭法、液体浸炭、個体浸炭、浸炭窒化、ガス窒化、ガス軟窒化、塩浴軟窒化、プラズマ窒化、浸硫窒化、浸硫処理、ポロナイジング、拡散浸透処理、等、さまざまな方法が挙げられる。また、上記処理について、ブリッジ部41,42に局所的な処理を施すために、必要に応じてマスキングを行う。
次に、回転電機1の動作について説明する。
ステータ20のコイル24に電流を供給すると、鎖交磁束J1(図1参照)が形成される。鎖交磁束J1は、隣接するティース22に跨るように、回転軸線Pに向かって凸となるように複数形成される。換言すれば、鎖交磁束J1は、q軸に沿って形成される。すなわち、ロータ2の永久磁石7は、ステータ20の鎖交磁束に沿って配置されている。この鎖交磁束J1と永久磁石7との間で磁気的な吸引力や反発力が生じ、ロータ2が回転する。
また、ロータコア4の永久磁石7に沿ってq軸磁路が形成されるのに対し、d軸は、永久磁石7により殆ど磁路が形成されない。このため、ロータコア4には、ステータ20の鎖交磁束が通りやすい方向と通りにくい方向とが形成される。そして、これにより発生するリラクタンストルクが、ロータ2の回転に寄与される。このように、ロータ2は、永久磁石7による磁束と、リラクタンストルクと、により、効率よく回転する。そして、ロータ2の回転トルクを向上させることができる。
ここで、ロータコア4に形成されている各ブリッジ部41,42は、永久磁石7の磁束が漏出される磁路となる。しかしながら、各ブリッジ部41,42は、非磁性材であるので、磁束が通りにくく、永久磁石7の磁束漏れが抑制される。
図4は、第1ブリッジ部41における永久磁石7の磁束漏れ量の違いを比較する説明図であって、(a)は、第1ブリッジ部41が磁性材(ロータコア4と同じ素材)である場合を示し、(b)は、第1ブリッジ部41が非磁性材(本第1実施形態)である場合を示す。
図4(a)、図4(b)に示すように、第1ブリッジ部41が磁性材の場合(図4(a)参照)と比較して、第1ブリッジ部41が非磁性材の場合(図4(b)参照)は、第1ブリッジ部41を通る永久磁石7の磁束J2の量が少ないことが確認できる。
このように、上述の第1実施形態におけるロータコア4には、永久磁石7の第1端部7a及び第2端部7bに接するように、第1フラックスバリア9及び第2フラックスバリア10が形成されている。これに加え、第1フラックスバリア9に連続して第1ブリッジ部41が形成されている。また、第2フラックスバリア10に連続して第2ブリッジ部42が形成されている。各ブリッジ部9,10は非磁性材であり、永久磁石7の磁束J2が通りにくい。このため、永久磁石7の磁束J2の短絡経路を遮断できて漏れ磁束を低減でき、回転電機1のトルク性能を向上できる。しかも、従来のようにロータコア4の軸方向に断続的に隙間を形成する必要がないので、ロータコア4の機械的強度を十分確保することができる。
図5は、縦軸を回転電機1のトルク[N・m]とし、横軸をロータの回転角度[deg]とした場合のトルクの変化を示し、各ブリッジ部41,42が磁性材(従来)の場合と、非磁性材(本第1実施形態)の場合とで比較したグラフである。
図5に示すように、各ブリッジ部41,42が磁性材の場合と比較して、各ブリッジ部41,42が非磁性材の場合のトルクが向上されていることが確認できる。
また、ロータコア4の第2ブリッジ部42は、ロータコア4の外周面4aに露出されている。このため、ロータコア4の外周面4aの近傍から、第2ブリッジ部42を介して永久磁石7の磁束J2が漏れてしまうことを抑制できる。よって、永久磁石7の磁束J2をステータ20に効率よく導くことができるので、回転電機1のトルク性能を確実に向上できる。
また、各ブリッジ部41,42が、永久磁石7の磁束J2を通りにくくさせるために、各ブリッジ部41,42を非磁性材としている。つまり、ロータコア4をそのまま使用できるので、各ブリッジ部41,42の機械的強度を確保できる。
さらに、各ブリッジ部41,42を非磁性材とするべく、各ブリッジ部41,42に、炭化、窒化、及び熱処理のうち、少なくとも1つを選択して施している。このため、容易に各ブリッジ部41,42を非磁性材とすることができる。
(第2実施形態)
次に、図6〜図8に基づいて、第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態における回転電機201の断面図であって、前述の図1に対応している。図7は、図6のC部拡大図であって、前述の図2に対応している。図8は、図6のD部拡大図であって、前述の図3に対応している。なお、前述の第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
図6、図7に示すように、第2実施形態において、回転電機201は、ステータ20と、ステータ20よりも径方向内側に設けられ、ステータ20に対して回転自在に設けられたロータ2と、を備えている点は、前述の第1実施形態と同様である。また、ロータ2のロータコア4には、永久磁石7が設けられ、この永久磁石7の第1端部7a及び第2端部7bに接するように、各フラックスバリア9,10が形成されている点、各フラックスバリア9,10に連続して各ブリッジ部241,242が形成されている点は、前述の第1実施形態と同様である。
ここで、前述の第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態における各ブリッジ部41,42の構成と、第2実施形態における各ブリッジ部241,242との構成とが異なる点にある。
すなわち、第2実施形態における各ブリッジ部241,242は、ロータコア4の材質そのものであり、磁性体である。そして、各ブリッジ部241,242には、複数の細孔51からなる細孔群50が形成されている。
細孔51の孔径は、0.5mm以下である。細孔51は、例えば、YAGレーザを照射して形成することが可能である。しかしながら、これに限られるものではなく、細孔51の孔径を0.5mm以下にできればよい。例えば、放電加工等によって、細孔51を形成することも可能である。
このように、各ブリッジ部241,242に細孔群590を形成することにより、各ブリッジ部241,242に永久磁石7の磁束J2(図4参照、図6、図7では不図示)が通りにくくなる。また、細孔51の孔径が0.5mm以下であるので、各ブリッジ部241,242の機械的強度が低下してしまうことを防止できる。したがて、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明の各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述の各実施形態では、回転電機1,201は、電動車両等の車両に搭載されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな電動機器の駆動源として、回転電機1,201を採用することができる。
また、上述の各実施形態では、回転電機1,201は、ティース22(スロット23)の数が9個であり、ロータ2の極数が6極である場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまなスロット数、極数の回転電機に上述の実施形態を適用することが可能である。
1,201…回転電機、2…ロータ、4…ロータコア、4a…外周面、7…永久磁石、7a…第1端部(端部)、7b…第2端部(端部)、9…第1フラックスバリア(空洞部)、10…第2フラックスバリア(空洞部)、20…ステータ、24…コイル、41,241…第1ブリッジ部(ブリッジ部)、42,242…第2ブリッジ部(ブリッジ部)、51…細孔、J1…鎖交磁束、P…回転軸線(回転軸)

Claims (8)

  1. コイルが巻回され、前記コイルに通電を行うことにより鎖交磁束を形成するステータと、
    前記ステータに対して回転自在に設けられた磁性材からなるロータコア及び前記ロータコアに埋設された永久磁石を有するロータと、
    を備え、
    前記永久磁石は、前記ロータコアの回転軸方向からみて一方向が長くなるように形成されており、
    前記回転軸方向からみて前記ロータコアにおける前記永久磁石の長手方向端部には、前記長手方向端部に接する空洞部と、前記空洞部に接し前記ロータコアよりも前記鎖交磁束の通りにくいブリッジ部と、が連続して設けられている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記鎖交磁束の通りにくいブリッジ部は、前記ロータコアの外周面に露出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ブリッジ部は、非磁性材である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記非磁性材は、磁性材に所定の処理を施してなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記所定の処理は、炭化、窒化、及び熱処理のうち、少なくとも1つを選択して施されたことを特徴とする
    請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記ブリッジ部に、複数の細孔を形成している
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  7. 前記細孔の孔径は、0.5mm以下である
    ことを特徴とする請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記細孔は、YAGレーザを用いて形成されている
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の回転電機。
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WO2023189824A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 日本製鉄株式会社 回転電機

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