JP2019161794A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータに取り付けられる際のスペース効率を向上させる。【解決手段】電力変換装置1は、パワーモジュール21と、コンデンサユニット23と、を備える。パワーモジュール21の電力変換回路部において、3相の各相に対応するハイサイドアーム及びローサイドアームのスイッチング素子は、素子列PU,PV,PWを形成している。3つの素子列PU,PV,PWは、Z軸方向から見て、モータ12における軸心OからY軸方向の正方向側の部分のみと重なり合う位置に配置されている。車体後部の動力搭載室に配置されるモータ12の場合、軸心OからY軸方向の正方向側の部分は、車両の前後方向における軸心Oよりも車室側の部分である。Z軸方向から見て、コンデンサユニット23は、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側つまりY軸方向の正方向側において、3つの素子列PU,PV,PWよりも軸心Oから離れて配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、ジェネレータ及びモータが収容される駆動装置ケースと、駆動装置ケースに搭載されるパワーコントロールユニットと、を備える車両用駆動ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用駆動ユニットにおいて、パワーコントロールユニットは、ジェネレータ及びモータの各々に接続される2つのインバータ、2つのインバータを制御する制御部、及び電流センサなどを、ユニットケース内に備えている。駆動装置ケースの外形は円筒状に形成され、駆動装置ケースは、軸線方向が車幅方向となるように配置されている。ユニットケースの外形は箱状に形成され、ユニットケースは、車両の上下方向において駆動装置ケースの上面に載せ置かれるように配置されている。
特開2016−140198号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る車両用駆動ユニットによれば、駆動装置ケース及びユニットケースは、車両の上下方向に積み重ねるように配置されているので、上下方向における全体の寸法が増大するとともに、駆動装置ケースの外周の空間におけるスペース効率を向上させることができないおそれがある。
本発明は、モータに取り付けられる際のスペース効率を向上させることが可能な電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る電力変換装置は、軸心(例えば、実施形態での軸心O)が第1方向(例えば、実施形態でのX軸方向)に沿って配置されたモータ(例えば、実施形態でのモータ12)に対して電力を授受するハイサイドアーム素子(例えば、実施形態でのハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WH)及びローサイドアーム素子(例えば、実施形態でのローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WL)からなる素子列を、前記モータの複数相分、備えて構成される複数の素子列(例えば、実施形態での各素子列PU1,PV1,PW1,PU2,PV2,PW2)と、前記複数の素子列に電気的に接続されるコンデンサ(例えば、実施形態でのコンデンサユニット23)と、を備え、前記モータに取り付けられる電力変換装置(例えば、実施形態での電力変換装置1)であって、前記素子列が配置される配置面(例えば、実施形態での搭載面61A,62A)の直交方向(例えば、実施形態でのZ軸方向)から見て、前記コンデンサは、前記第1方向に直交する第2方向(例えば、実施形態でのY軸方向)の一方側において、前記複数の素子列よりも前記軸心から離れて配置され、前記直交方向から見て、前記複数の素子列は、前記モータにおける前記第2方向の前記一方側の部分のみと重なり合う位置に配置されている。
(2)上記(1)に記載の電力変換装置では、前記複数の素子列は、前記第1方向に並んで配置されてもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の電力変換装置では、前記複数の素子列の前記第1方向の長さ(例えば、実施形態での長さLP)は、前記モータの軸長(例えば、実施形態での軸長LM)よりも短くてもよい。
(4)上記(2)又は(3)に記載の電力変換装置は、前記複数の素子列から延び出て、前記モータの巻線(例えば、実施形態での3相のステータ巻線)に接続される入出力端子(例えば、実施形態での入出力端子Q1)を備え、前記直交方向から見て、前記入出力端子は、前記複数の素子列から前記軸心に向かって延びてもよい。
(5)上記(1)から(4)の何れか1つに記載の電力変換装置では、前記電力変換装置は、車両(例えば、実施形態での車両10)に搭載され、前記第2方向の前記一方側は、前記車両の前後方向の車室(例えば、実施形態での車室10c)側であってもよい。
(6)上記(1)から(5)の何れか1つに記載の電力変換装置では、前記第1方向から見て、前記直交方向における前記コンデンサの幅(例えば、実施形態での幅WC)は、前記直交方向における前記複数の素子列の幅(例えば、実施形態での幅WP)よりも大きくてもよい。
(7)上記(1)から(6)の何れか1つに記載の電力変換装置は、冷媒が流通する冷媒流路(例えば、実施形態での冷媒流路61a,62a)が形成されるとともに、前記配置面を有する放熱部(例えば、実施形態での第1放熱部61及び第2放熱部62)を備え、前記冷媒流路は、前記モータに設けられる前記冷媒の流路(例えば、実施形態での流路18a,19a)と連結されてもよい。
(8)上記(7)に記載の電力変換装置は、前記放熱部と前記モータとの間において前記直交方向に延びる連結流路(例えば、実施形態での連結流路65a,66a)を備え、前記冷媒流路は、前記連結流路(例えば、実施形態での連結流路65a,66a)を介して、前記モータの前記流路と連結されてもよい。
(9)上記(7)又は(8)に記載の電力変換装置では、前記冷媒は、前記モータのハウジング(例えば、実施形態でのハウジング14)に形成された流入口(例えば、実施形態での冷媒流入口18b)から前記冷媒流路へ流入してもよい。
(10)上記(7)から(9)の何れか1つに記載の電力変換装置では、前記冷媒は、前記冷媒流路を流れた後に前記モータのハウジングに形成された流出口(例えば、実施形態での冷媒流出口19b)から流出してもよい。
上記(1)によれば、モータの外周に沿って電力変換装置を配置する際に、相対的に小さい複数の素子列を軸心に近い側に配置し、相対的に大きいコンデンサを複数の素子列よりも軸心から離れて配置することで、スペース効率を向上させることができる。これにより、電力変換装置とモータとの全体の大型化を抑制することができる。
上記(2)の場合、第2方向における複数相の素子列の各々とコンデンサとの間の距離に差が生じることを抑制し、各相の電気経路における浮遊インダクタンスの不均一性が増大することを抑制することができる。
上記(3)の場合、モータの外周において複数の素子列をスペース効率よく配置することができる。
上記(4)の場合、モータの巻線と端子部材との接続作業を容易にすることができる。
上記(5)の場合、車両の前後方向においてモータの軸心に対して車室側の反対側、つまり前方側又は後方側には、電力変換装置が配置されず、前方側又は後方側からの衝撃に対する緩衝スペースを設けることができ、電力変換装置に直接的な衝撃が作用することを防ぐことができる。
上記(6)の場合、モータの外周において複数の素子列及びコンデンサをスペース効率よく配置することができる。
上記(7)の場合、放熱部の冷媒流路とモータにおける冷媒の流路とは連結されるので、例えば、電力変換装置とモータの各々で独立した冷却系を備える場合に比べて、冷却系が複雑になることを抑制することができる。また、冷却系の一部がモータに設けられるので、冷却系をコンパクトに形成することができる。
上記(8)の場合、配置平面の直交方向に延びる連結部によって放熱部の冷媒流路とモータにおける冷媒の流路とをコンパクトに連結することができる。
上記(9)の場合、モータのハウジングに流入口が形成されるので、コンデンサが配置されている場合であっても、放熱部への冷媒流路の複雑化を抑制することができる。
上記(10)の場合、モータのハウジングに流出口が形成されるので、コンデンサが配置されている場合であっても、放熱部への冷媒流路の複雑化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る電力変換装置の構成を模式的に示す図であり、モータの軸方向から見てモータ及び電力変換装置の一部を破断して示す図である。 図1に示すA−A線の位置でX−Y平面により切断した断面図において冷媒流路を省略した図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置を搭載する車両の一部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置の車両における搭載例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置における冷媒の流路を模式的に示すZ軸方向から見た図であり、第1放熱部を省略して示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換装置における冷媒の流路を模式的に示すY軸方向から見た図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る電力変換装置の車両における搭載例を示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る電力変換装置における冷媒の流路を模式的に示すZ軸方向から見た図であり、第1放熱部を省略して示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る電力変換装置における冷媒の流路を模式的に示すY軸方向から見た図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る電力変換装置における冷媒の流路を模式的に示すZ軸方向から見た図であり、第1放熱部を省略して示す図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る電力変換装置における冷媒の流路を模式的に示すY軸方向から見た図である。 本発明の実施形態の第4変形例に係る電力変換装置の構成を模式的に示す図であり、モータの軸方向から見てモータ及び電力変換装置の一部を破断して示す図である。
以下、本発明の電力変換装置の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による電力変換装置は、モータとバッテリとの間の電力授受を制御する。例えば、電力変換装置は、電動車両等に搭載されている。電動車両は、電気自動車、ハイブリッド車両、及び燃料電池車両等である。電気自動車は、バッテリを動力源として駆動する。ハイブリッド車両は、バッテリ及び内燃機関を動力源として駆動する。燃料電池車両は、燃料電池を動力源として駆動する。
図1は、本発明の実施形態に係る電力変換装置1の構成を模式的に示す図であり、モータ12の軸方向から見てモータ12及び電力変換装置1の一部を破断して示す図である。図2は、図1に示すA−A線の位置でX−Y平面により切断した断面図において冷媒流路を省略した図である。図3は、本発明の実施形態に係る電力変換装置1を搭載する車両10の一部の構成を示す図である。図4は、本発明の実施形態に係る電力変換装置1の車両10における搭載例を示す図である。
なお、以下において、3次元空間で互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸の各軸方向は、各軸に平行な方向である。
<車両>
図3に示すように、車両10は、電力変換装置1に加えて、バッテリ11(BATT)と、走行駆動用のモータ12(MOT)と、を備えている。
バッテリ11は、例えば、車両10の動力源である高圧のバッテリである。バッテリ11は、バッテリケースと、バッテリケース内に収容される複数のバッテリモジュールと、を備えている。バッテリモジュールは、直列に接続される複数のバッテリセルを備えている。バッテリ11は、電力変換装置1の直流コネクタ1aに接続される正極端子PB及び負極端子NBを備えている。正極端子PB及び負極端子NBは、バッテリケース内において直列に接続される複数のバッテリモジュールの正極端及び負極端に接続されている。
モータ12は、バッテリ11から供給される電力によって回転駆動力(力行動作)を発生させる。モータ12は、回転軸に入力される回転駆動力によって発電電力を発生させてもよい。モータ12には、内燃機関の回転動力が伝達可能に構成されてもよい。例えば、モータ12は、3相交流のブラシレスDCモータである。3相は、U相、V相、及びW相である。
図1に示すように、モータ12は、ハウジング14と、シャフト15と、ロータ16と、ステータ17と、第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19と、を備えている。モータ12は、例えば、インナーロータ型である。ハウジング14は、シャフト15を軸心Oの軸周りに回転可能に支持するとともに、ロータ16及びステータ17を内部に収容している。シャフト15は、ハウジング14の内部においてロータ16に取り付けられるとともに、ハウジング14の外部において他の機器に接続されている。
ロータ16は、シャフト15に固定されるロータコアと、ロータコアに装着される界磁用の複数の永久磁石と、を備えている。ステータ17は、ハウジング14に固定されるステータコアと、ロータ16を回転させる回転磁界を発生させるための3相のステータ巻線と、を備えている。モータ12の3相のステータ巻線は、電力変換装置1の3相コネクタ1bに接続されている。
第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19はハウジング14に設けられている。第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19は、例えば、ハウジング14に固定される配管又はハウジング14に形成される管状部位などである。第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19の各々の内部空間は、電力変換装置1の冷却用の冷媒が流通する各流路18a,19aを形成している。第1冷媒流通部18の流路18aは、ハウジング14に形成される冷媒流入口18bに通じている。第2冷媒流通部19の流路19aは、ハウジング14に形成される冷媒流出口19bに通じている。第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19の各々は、後述する電力変換装置1の第1連結部65及び第2連結部66の各々に接続されている。
図4に示すように、X軸方向はモータ12の軸心Oの軸方向と平行である。モータ12は、例えば、軸心Oの軸方向が車両10の左右方向と平行になるようにして、車両10の前後方向後方の車体後部に配置されている。例えば、車両10の左右方向はX軸方向と平行であり、車両10の前後方向はY軸方向と平行であり、前後方向前方はY軸方向の正方向である。モータ12は、例えば、リヤパネル10dの後方に設けられる車体後部の動力搭載室10eに配置されている。
なお、バッテリ11は、例えば、ダッシュボードロアパネル10aよりも後方に設けられる車室10cにおけるフロアパネルの下方に配置されている。
<電力変換装置>
電力変換装置1は、例えば、モータ12のハウジング14に取り付けられている。電力変換装置1は、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側に配置されている。モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側は、例えば、車体後部の動力搭載室10eに配置されるモータ12の場合、車両10の前後方向における軸心Oよりも車室10c側、つまり軸心Oよりも車両10の中心側であってY軸方向の正方向側である。
電力変換装置1は、例えば、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側のうち、車両10の上下方向における軸心Oよりも上方側に配置されている。なお、車両10の前後方向における軸心Oよりも後方側には、電力変換装置1に対する前方からの衝撃を吸収又は軽減するための緩衝スペースが設けられている。
図1及び図3に示すように、電力変換装置1は、ケース20と、パワーモジュール21と、コンデンサユニット23と、抵抗器24と、第1電流センサ25と、第2電流センサ27と、電子制御ユニット28(MOT ECU)と、ゲートドライブユニット29(G/D)と、を備えている。
ケース20は、電力変換装置1を構成する部品、つまり、パワーモジュール21、コンデンサユニット23、抵抗器24、第1電流センサ25、第2電流センサ27、電子制御ユニット28(MOT ECU)、及びゲートドライブユニット29(G/D)を内部に収容している。ケース20の外形は、例えば、モータ12のハウジング14の外周に沿って屈曲するL字箱型に形成されている。
パワーモジュール21は、例えば、1つの電力変換回路部31を備えている。電力変換回路部31は、3相コネクタ1bによってモータ12の3相のステータ巻線に接続されている。電力変換回路部31は、バッテリ11から入力される直流電力を3相交流電力に変換する。電力変換回路部31は、モータ12から入力される3相交流電力を直流電力に変換してもよい。電力変換回路部31によって変換された直流電力は、バッテリ11に供給することが可能である。
電力変換回路部31は、ブリッジ接続される複数のスイッチング素子によって形成されるブリッジ回路を備えている。例えば、スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又はMOSFET(Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)等のトランジスタである。例えば、ブリッジ回路においては、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームU相トランジスタUH,ULと、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームV相トランジスタVH,VLと、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームW相トランジスタWH,WLとが、それぞれブリッジ接続されている。
ハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WHは、コレクタが正極バスバーPIに接続されてハイサイドアームを構成している。各相においてハイサイドアームの各正極バスバーPIは、コンデンサユニット23の正極バスバー50pに接続されている。
ローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WLは、エミッタが負極バスバーNIに接続されてローサイドアームを構成している。各相においてローサイドアームの各負極バスバーNIは、コンデンサユニット23の負極バスバー50nに接続されている。
なお、各正極バスバーPI,50p同士の接続及び各負極バスバーNI,50n同士の接続には、例えば、ボルト締結よりも小型であるとともに、絶縁部位の熱損傷を抑制するように、レーザ溶接又はクリップによる接続などが採用されている。
各相においてハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WHのエミッタは、接続点TIにおいてローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WLのコレクタに接続されている。
電力変換回路部31の各相において接続点TIを形成する入出力バスバー51は入出力端子Q1に接続されている。入出力端子Q1は、3相コネクタ1bに接続されている。電力変換回路部31の各相の接続点TIは、入出力バスバー51、入出力端子Q1、及び3相コネクタ1bを介してモータ12の各相のステータ巻線に接続されている。
ブリッジ回路は、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのコレクタ−エミッタ間においてエミッタからコレクタに向けて順方向となるように接続されるダイオードを備えている。
電力変換回路部31は、ゲートドライブユニット29から各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLのゲートに入力されるスイッチング指令であるゲート信号に基づき、各相のトランジスタ対のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。電力変換回路部31は、バッテリ11から入力される直流電力を3相交流電力に変換し、モータ12の3相のステータ巻線への通電を順次転流させることで、3相のステータ巻線に交流のU相電流、V相電流、及びW相電流を通電する。電力変換回路部31は、モータ12の回転に同期がとられた各相のトランジスタ対のオン(導通)/オフ(遮断)駆動によって、モータ12の3相のステータ巻線から出力される3相交流電力を直流電力に変換してもよい。
コンデンサユニット23は、平滑コンデンサ41と、ノイズフィルタ43と、を備えている。
平滑コンデンサ41は、正極バスバー50p及び負極バスバー50nを介して、電力変換回路部31の複数の正極バスバーPI及び負極バスバーNI間に接続されている。平滑コンデンサ41は、電力変換回路部31の各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのオン/オフの切換動作に伴って発生する電圧変動を平滑化する。
ノイズフィルタ43は、正極バスバー50p及び負極バスバー50nを介して、電力変換回路部31の複数の正極バスバーPI及び負極バスバーNI間に接続されている。ノイズフィルタ43は、直列に接続される2つのコンデンサを備えている。2つのコンデンサの接続点は、車両10のボディグラウンド等に接続されている。
抵抗器24は、正極バスバー50p及び負極バスバー50nを介して、電力変換回路部31の複数の正極バスバーPI及び負極バスバーNI間に接続されている。
第1電流センサ25は、電力変換回路部31の各相の接続点TIを成し、入出力端子Q1と接続される入出力バスバー51に配置され、U相、V相、及びW相の各々の電流を検出する。第2電流センサ27は、抵抗器24と直流コネクタ1aとの間に配置され、バッテリ11の出力電流を検出する。
第1電流センサ25及び第2電流センサ27の各々は、信号線によって電子制御ユニット28に接続されている。
電子制御ユニット28は、モータ12の各々の動作を制御する。例えば、電子制御ユニット28は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、及びタイマー等の電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、電子制御ユニット28の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。例えば、電子制御ユニット28は、第1電流センサ25の電流検出値とモータ12に対するトルク指令値に応じた電流目標値とを用いる電流のフィードバック制御等を実行し、ゲートドライブユニット29に入力する制御信号を生成する。例えば、電子制御ユニット28は、第1電流センサ25の電流検出値とモータ12に対する回生指令値に応じた電流目標値とを用いる電流のフィードバック制御等を実行し、ゲートドライブユニット29に入力する制御信号を生成してもよい。制御信号は、電力変換回路部31の各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLをオン(導通)/オフ(遮断)駆動するタイミングを示す信号である。例えば、制御信号は、パルス幅変調された信号等である。
ゲートドライブユニット29は、電子制御ユニット28から受け取る制御信号に基づいて、電力変換回路部31の各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLを実際にオン(導通)/オフ(遮断)駆動するためのゲート信号を生成する。例えば、ゲートドライブユニット29は、制御信号の増幅及びレベルシフト等を実行して、ゲート信号を生成する。
図2に示すように、電力変換回路部31において、3相の各相に対応するハイサイドアーム及びローサイドアームのスイッチング素子は、素子列PU,PV,PWを形成している。各素子列PU,PV,PWは、例えば、各相のハイサイドアーム及びローサイドアームのスイッチング素子が電気的絶縁性の樹脂材料を用いたモールド成型などによって一体化された半導体モジュールを構成している。3相に対応する3つの素子列PU,PV,PWは、X軸及びY軸によるX−Y平面に平行な平面内においてX軸方向に並んで配置されている。上述したようにX軸方向は、モータ12の軸心Oの軸方向と平行である。
例えば、電力変換回路部31において、ハイサイドアーム及びローサイドアームU相トランジスタUH,ULの素子列PUと、ハイサイドアーム及びローサイドアームV相トランジスタVH,VLの素子列PVと、ハイサイドアーム及びローサイドアームW相トランジスタWH,WLの素子列PWとは、順次にX軸方向に並んで配置されている。
さらに、ハイサイドアーム及びローサイドアームU相トランジスタUH,ULと、ハイサイドアーム及びローサイドアームV相トランジスタVH,VLと、ハイサイドアーム及びローサイドアームW相トランジスタWH,WLとの各々において、ハイサイドアームのトランジスタとローサイドアームのトランジスタとはX軸方向に並んで配置されている。
例えば、車両10の上下方向はZ軸方向と平行である。Z軸方向から見て、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWは、モータ12における軸心OからY軸方向の正方向側の部分のみと重なり合う位置に配置されている。上述したように、車体後部の動力搭載室10bに配置されるモータ12の場合、軸心OからY軸方向の正方向側の部分は、車両10の前後方向における軸心Oよりも車室10c側の部分である。
電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PW全体のX軸方向の長さLPは、モータ12の軸長LM(例えば、ハウジング14の軸方向長さなど)よりも短く形成されている。
Z軸方向から見て、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWの各々に対して、入出力バスバー51は、例えば、軸心Oに向かって(つまりY軸方向の負方向に)延びている。正極バスバーPI及び負極バスバーNIは、例えば、車室10c側のコンデンサユニット23に向かって(つまりY軸方向の正方向に)延びている。
Z軸方向から見て、コンデンサユニット23は、例えば、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側つまりY軸方向の正方向側において、3つの素子列PU,PV,PWよりも軸心Oから離れて配置されている。
図1に示すように、X軸方向から見て、Z軸方向におけるコンデンサユニット23の幅WCは、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PW全体におけるZ軸方向の幅WPよりも大きく形成されている。
図5は、本発明の実施形態に係る電力変換装置1における冷媒の流路を模式的に示すZ軸方向から見た図であり、第1放熱部61を省略して示す図である。図6は、本発明の実施形態に係る電力変換装置1における冷媒の流路を模式的に示すY軸方向から見た図である。
電力変換装置1は、例えば、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWの各々に対して、第1放熱部61及び第2放熱部62と、冷媒供給管63及び冷媒排出管64と、第1連結部65及び第2連結部66と、を備えている。
第1放熱部61及び第2放熱部62は、ケース20の内部においてパワーモジュール21を冷却する。第1放熱部61及び第2放熱部62の外形は、例えば、矩形箱型に形成されている。第1放熱部61及び第2放熱部62の各々の内部には、冷媒が流通する各冷媒流路61a,62aが形成されている。第1放熱部61及び第2放熱部62は、各素子列PU,PV,PWを厚さ方向の両側から挟み込んでいる。各素子列PU,PV,PWの厚さ方向は、例えば、Z軸方向と平行である。第1放熱部61及び第2放熱部62の各々は、各素子列PU,PV,PWを搭載する各搭載面61A,62Aを備えている。各搭載面61A,62Aは、例えば、X−Y平面と平行である。第1放熱部61及び第2放熱部62の各々は、厚さ方向(例えば、Z軸方向)における各搭載面61A,62Aの反対側の内面(つまり、各冷媒流路61a,62aを形成する壁面の一部)上にヒートシンクとして機能する複数のフィンを備えている。
第1放熱部61及び第2放熱部62は、冷媒供給管63及び冷媒排出管64によって積層方向(つまりZ軸方向)に接続されている。冷媒供給管63及び冷媒排出管64の各内部流路63a,64aは、第1放熱部61及び第2放熱部62の各々の各冷媒流路61a,62aと相互に通じている。
第1連結部65は、冷媒供給管63とモータ12の第1冷媒流通部18とを連結している。第2連結部66は、冷媒排出管64とモータ12の第2冷媒流通部19とを連結している。例えば、第1連結部65及び第2連結部66の各々の外形は、管状に形成されている。第1連結部65及び第2連結部66の各々は、第1放熱部61及び第2放熱部62とモータ12との間において、第1放熱部61及び第2放熱部62の各搭載面61A,62Aの直交方向(例えば、Z軸方向)に延びるように形成されている。
第1連結部65及び第2連結部66の各々の内部に形成される各連結流路65a,66aは、冷媒供給管63及び冷媒排出管64の各内部流路63a,64aと、第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19の各流路18a,19aと、相互に通じている。
電力変換装置1を冷却する冷媒は、先ず、モータ12のハウジング14に形成された冷媒流入口18bから第1冷媒流通部18の流路18a内に流入する。
次に、冷媒は、第1冷媒流通部18において第1冷媒流通部18に接続された3つの第1連結部65に向かって分岐して流れて、各第1連結部65の連結流路65a内に流入する。
次に、冷媒は、3つの第1連結部65の各々に接続された各冷媒供給管63の内部流路63a内に流入する。次に、冷媒は、各冷媒供給管63に接続された各第1放熱部61及び第2放熱部62、つまり電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWの各々が搭載された各第1放熱部61及び第2放熱部62の各冷媒流路61a,62a内に流入する。
次に、冷媒は、各第1放熱部61及び第2放熱部62に接続された各冷媒排出管64の内部流路64a内に流入する。次に、冷媒は、3つの冷媒排出管64の各々に接続された各第2連結部66の連結流路66a内に流入する。
次に、冷媒は、3つの第2連結部66に接続された第2冷媒流通部19の流路19a内に流入する。次に、冷媒は、第2冷媒流通部19において冷媒流出口19bに向かって合流して、冷媒流出口19bから外部に流出する。
上述したように、本実施形態の電力変換装置1によれば、モータ12の外周に沿って電力変換装置1を配置する際に、相対的に小さい3つの素子列PU,PV,PWを軸心Oに近い側に配置し、相対的に大きいコンデンサユニット23を3つの素子列PU,PV,PWよりも軸心Oから離れて配置するので、スペース効率を向上させることができる。
また、3つの素子列PU,PV,PW全体のX軸方向の長さLPは、モータ12の軸長LMよりも短く形成されているので、3つの素子列PU,PV,PW全体が軸方向にモータ12からはみ出すこと無しに、3つの素子列PU,PV,PWをスペース効率よく配置することができる。
また、Z軸方向におけるコンデンサユニット23の幅WCは、3つの素子列PU,PV,PW全体におけるZ軸方向の幅WPよりも大きく形成されているので、モータ12の外周において3つの素子列PU,PV,PW及びコンデンサユニット23をスペース効率よく配置することができる。
また、電力変換装置1のケース20は、モータ12のハウジング14の外周に沿って屈曲するL字箱型に形成されているので、電力変換装置1を小型化することができ、電力変換装置1をスペース効率よくモータ12に取り付けることができる。
また、3つの素子列PU,PV,PWは、X軸方向に並んで配置されているので、Y軸方向における3つの素子列PU,PV,PWの各々とコンデンサユニット23との間の距離に差が生じることを抑制し、3相の各相の電気経路における浮遊インダクタンスの不均一性が増大することを抑制することができる。
また、Z軸方向から見て、3つの素子列PU,PV,PWの各々に対して、入出力バスバー51は、Y軸方向の負方向、つまり軸心Oに向かって延びているので、入出力端子Q1を介して3相コネクタ1bに接続する作業の容易性を向上させることができる。
また、車両10の前後方向においてモータ12の軸心Oに対して車室10c側の反対側つまり後方側には、電力変換装置1が配置されず、後方側からの衝撃に対する緩衝スペースを設けることができ、電力変換装置1に直接的な衝撃が作用することを防ぐことができる。
また、第1放熱部61及び第2放熱部62の各冷媒流路61a,62Aとモータ12における第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19の各流路18a,19aとは、第1連結部65及び第2連結部66によって連結されるので、例えば、電力変換装置1とモータ12の各々で独立した冷却系を備える場合に比べて、冷却系が複雑になることを抑制することができる。例えば、コンデンサユニット23が、各放熱部61,62に対して車両10の前後方向(上述した実施形態での前方側、又は後述する第1変形例での後方側など)に配置されている場合であっても、モータ12のハウジング14を経由して、各放熱部61,62への冷媒流路系を形成することができる。これにより、例えばコンデンサユニット23を避けるための特別な流路を新たに設ける場合に比べて、冷媒流路の複雑化を抑制することができる。
また、冷却系の一部がモータ12に設けられるので、冷却系をコンパクトに形成することができる。
さらに、第1連結部65及び第2連結部66の各々は、Z軸方向に延びるので、第1放熱部61及び第2放熱部62と第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19とをコンパクトに連結することができる。
さらに、モータ12のハウジング14に冷媒流入口18b及び冷媒流出口19bが形成されるので、冷却系をコンパクトに形成することができる。
以下、実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態において、モータ12及び電力変換装置1は、車両10の前後方向後方の車体後部に配置されるとしたが、これに限定されない。
図7は、本発明の実施形態の第1変形例に係る電力変換装置1の車両10における搭載例を示す図である。
実施形態の第1変形例において、モータ12及び電力変換装置1は、車両10の前後方向前方の車体前部に配置されてもよい。モータ12は、例えば、軸心Oの軸方向が車両10の左右方向と平行になるようにして、ダッシュボードロアパネル10aの前方に設けられる車体前部の動力搭載室10bに配置されている。
電力変換装置1は、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側に配置されている。モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側は、例えば、車体前部の動力搭載室10bに配置されるモータ12の場合、車両10の前後方向における軸心Oよりも車室10c側、つまり軸心Oよりも車両10の中心側であってY軸方向の負方向側である。
電力変換装置1は、例えば、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側のうち、車両10の上下方向における軸心Oよりも上方側に配置されている。なお、車両10の前後方向における軸心Oよりも前方側には、電力変換装置1に対する後方からの衝撃を吸収又は軽減するための緩衝スペースが設けられている。
この場合、Z軸方向から見て、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWは、モータ12における軸心OからY軸方向の負方向側の部分のみと重なり合う位置に配置されている。
Z軸方向から見て、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWの各々に対して、入出力バスバー51は、例えば、軸心Oに向かって(つまりY軸方向の正方向に)延びている。正極バスバーPI及び負極バスバーNIは、例えば、車室10c側のコンデンサユニット23に向かって(つまりY軸方向の負方向に)延びている。
Z軸方向から見て、コンデンサユニット23は、例えば、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側つまりY軸方向の負方向側において、3つの素子列PU,PV,PWよりも軸心Oから離れて配置されている。
第1変形例によれば、車両10の前後方向においてモータ12の軸心Oに対して車室10c側の反対側つまり前方側には、電力変換装置1が配置されず、前方側からの衝撃に対する緩衝スペースを設けることができ、電力変換装置1に直接的な衝撃が作用することを防ぐことができる。
上述した実施形態において、第1冷媒流通部18の流路18aは第1冷媒流通部18に並列的に連結された3つの第1連結部65に対応して3つの流路に分岐し、第2冷媒流通部19の流路19aは第2冷媒流通部19に並列的に連結された3つの第2連結部66に対応して3つの流路が合流するとしたが、これに限定されない。つまり、上述した実施形態において、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWは並列的に冷却されるとしたが、これに限定されず、直列的に冷却されてもよい。
図8は、本発明の実施形態の第2変形例に係る電力変換装置1における冷媒の流路を模式的に示すZ軸方向から見た図であり、第1放熱部61を省略して示す図である。図9は、本発明の実施形態の第2変形例に係る電力変換装置1における冷媒の流路を模式的に示すY軸方向から見た図である。
実施形態の第2変形例において、モータ12は、第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19に加えて、第3冷媒流通部71及び第4冷媒流通部72を備えている。第3冷媒流通部71及び第4冷媒流通部72はハウジング14に設けられている。第3冷媒流通部71及び第4冷媒流通部72は、例えば、ハウジング14に固定される配管又はハウジング14に形成される管状部位などである。第3冷媒流通部71及び第4冷媒流通部72の各々の内部空間は、電力変換装置1の冷却用の冷媒が流通する各流路71a,72aを形成している。
電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWは、適宜の組み合わせによって、冷媒の流通経路における上流部、中央部、及び下流部に対応付けられている。上流部の素子列(例えば、U相の素子列PU)に対応する第1連結部65は第1冷媒流通部18に接続され、第2連結部66は第3冷媒流通部71に接続されている。中央部の素子列(例えば、V相の素子列PV)に対応する第1連結部65は第3冷媒流通部71に接続され、第2連結部66は第4冷媒流通部72に接続されている。下流部の素子列(例えば、W相の素子列PW)に対応する第1連結部65は第4冷媒流通部72に接続され、第2連結部66は第2冷媒流通部19に接続されている。
この場合、冷媒流入口18bから第1冷媒流通部18に流入した冷媒は、先ず、上流部の素子列PUの第1放熱部61及び第2放熱部62に向かって流れる。次に、冷媒は、第3冷媒流通部71を介して、中央部の素子列PVの第1放熱部61及び第2放熱部62に向かって流れる。次に、冷媒は、第4冷媒流通部72を介して、下流部の素子列PWの第1放熱部61及び第2放熱部62に向かって流れる。次に、冷媒は、第2冷媒流通部19を介して、冷媒流出口19bから外部に流出する。
この第2変形例によれば、モータ12のハウジング14において複数に分岐する流路を形成する必要がなく、冷却系が複雑になることを抑制することができる。
上述した実施形態において、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWの各々に対して、第1放熱部61及び第2放熱部62と、冷媒供給管63及び冷媒排出管64と、第1連結部65及び第2連結部66と、を備えるとしたが、これに限定されない。
図10は、本発明の実施形態の第3変形例に係る電力変換装置1における冷媒の流路を模式的に示すZ軸方向から見た図であり、第1放熱部61を省略して示す図である。図11は、本発明の実施形態の第3変形例に係る電力変換装置1における冷媒の流路を模式的に示すY軸方向から見た図である。
実施形態の第3変形例において、電力変換装置1は、電力変換回路部31の3つの素子列PU,PV,PWに対して、共通の第1放熱部61及び第2放熱部62を備えている。
第1放熱部61及び第2放熱部62は、3つの素子列PU,PV,PWを厚さ方向の両側から挟み込んでいる。3つの素子列PU,PV,PWは、第1放熱部61及び第2放熱部62の各々の搭載面61A,62Aに搭載されている。第1放熱部61及び第2放熱部62は、冷媒供給管63及び冷媒排出管64によって積層方向(つまりZ軸方向)に接続されている。第1連結部65は、冷媒供給管63とモータ12の第1冷媒流通部18とを連結している。第2連結部66は、冷媒排出管64とモータ12の第2冷媒流通部19とを連結している。
この第3変形例によれば、第1放熱部61及び第2放熱部62の各冷媒流路61a,62aが複雑になることを抑制することができる。
なお、上述した実施形態において、電力変換装置1は、パワーモジュール21を冷却する第1放熱部61及び第2放熱部62を備えるとしたが、これに限定されない。電力変換装置1は、さらに、他の部品を冷媒により冷却する放熱部を備えてもよい。
図12は、本発明の実施形態の第4変形例に係る電力変換装置1の構成を模式的に示す図であり、モータ12の軸方向から見てモータ12及び電力変換装置1の一部を破断して示す図である。
実施形態の第4変形例において、電力変換装置1は、コンデンサユニット23を冷却する第3放熱部73を備えている。第3放熱部73は、コンデンサユニット23を搭載する搭載面73Aを備えている。第3放熱部73の内部には、冷媒が流通する冷媒流路73aが形成されている。第3放熱部73は、モータ12の第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19と連結されている。第3放熱部73の冷媒流路73aは、第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19の各流路18a,19aと相互に通じている。
この場合、冷媒流入口18bから第1冷媒流通部18に流入した冷媒は、各素子列PU,PV,PWの第1放熱部61及び第2放熱部62に向かって流れるとともに、コンデンサユニット23の第3放熱部73に向かって流れる。そして、冷媒は、第2冷媒流通部19を介して、冷媒流出口19bから外部に流出する。
この第4変形例によれば、3つの素子列PU,PV,PWに加えて、コンデンサユニット23を冷媒により冷却することができる。
なお、上述した実施形態において、電力変換装置1を冷却する冷媒とモータ12を冷却する冷媒とが同一である場合には、第1冷媒流通部18及び第2冷媒流通部19の代わりに、予めモータ12に設けられるモータ冷却系の冷媒流通部を用いてもよい。
この場合には、電力変換装置1及びモータ12を一体的に冷却することができ、冷却系の構成に必要とされる部品点数を削減して、コンパクトな冷却系を構成することができる。
なお、上述した実施形態において、電力変換装置1は、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側のうち、車両10の上下方向における軸心Oよりも上方側に配置されているとしたが、これに限定されない。
電力変換装置1は、例えば、モータ12の軸心Oに直交する方向の一方側のうち、車両10の上下方向における軸心Oよりも下方側に配置されてもよい。
なお、上述した実施形態において、電力変換装置1は車両10に搭載されるとしたが、これに限定されず、他の機器に搭載されてもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電力変換装置、1b…第1の3相コネクタ、1c…第2の3相コネクタ、10…車両、10c…車室、11…バッテリ、12…モータ、14…ハウジング、18a…流路、18b…冷媒流入口(流入口)、19a…流路、19b…冷媒流出口(流出口)、21…パワーモジュール、22…リアクトル、23…コンデンサユニット(コンデンサ)、31…第1電力変換回路部、32…第2電力変換回路部、33…第3電力変換回路部、41…第1平滑コンデンサ、42…第2平滑コンデンサ(コンデンサ)、50p…正極バスバー、50n…負極バスバー、51…入出力バスバー(端子部材)、61…第1放熱部(放熱部)、61a…冷媒流路、61A…搭載面(配置面)、62…第2放熱部(放熱部)、62a…冷媒流路、62A…搭載面(配置面)、65…第1連結部、65a…連結流路、66…第2連結部、66a…連結流路、O…軸心、PU1,PV1,PW1,PU2,PV2,PW2,PS…素子列、Q1…入出力端子、UH,VH,WH…ハイサイドアームの各トランジスタ(ハイサイドアーム素子)、UL,VL,WL…ローサイドアームの各トランジスタ(ローサイドアーム素子)

Claims (10)

  1. 軸心が第1方向に沿って配置されたモータに対して電力を授受するハイサイドアーム素子及びローサイドアーム素子からなる素子列を、前記モータの複数相分、備えて構成される複数の素子列と、
    前記複数の素子列に電気的に接続されるコンデンサと、
    を備え、前記モータに取り付けられる電力変換装置であって、
    前記素子列が配置される配置面の直交方向から見て、前記コンデンサは、前記第1方向に直交する第2方向の一方側において、前記複数の素子列よりも前記軸心から離れて配置され、
    前記直交方向から見て、前記複数の素子列は、前記モータにおける前記第2方向の前記一方側の部分のみと重なり合う位置に配置されている、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記複数の素子列は、前記第1方向に並んで配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記複数の素子列の前記第1方向の長さは、前記モータの軸長よりも短い、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記複数の素子列から延び出て、前記モータの巻線に接続される入出力端子を備え、
    前記直交方向から見て、前記入出力端子は、前記複数の素子列から前記軸心に向かって延びている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記電力変換装置は、車両に搭載され、
    前記第2方向の前記一方側は、前記車両の前後方向の車室側である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1方向から見て、前記直交方向における前記コンデンサの幅は、前記直交方向における前記複数の素子列の幅よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力変換装置。
  7. 冷媒が流通する冷媒流路が形成されるとともに、前記配置面を有する放熱部を備え、
    前記冷媒流路は、前記モータに設けられる前記冷媒の流路と連結されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記放熱部と前記モータとの間において前記直交方向に延びる連結流路を備え、
    前記冷媒流路は、前記連結流路を介して、前記モータの前記流路と連結されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記冷媒は、前記モータのハウジングに形成された流入口から前記冷媒流路へ流入する、
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記冷媒は、前記冷媒流路を流れた後に前記モータのハウジングに形成された流出口から流出する、
    ことを特徴とする請求項7から請求項9の何れか1項に記載の電力変換装置。
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