JP2019161686A - 非接触給電システム及び送電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気二重層キャパシタの充電時間を短縮する。【解決手段】所定の周波数の電力を発生する高周波電源部211と、高周波電源部211に供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、入力電流が所定の閾値となるように制御する入力電流制御部213と、インダクタ及び当該インダクタに直列に接続するキャパシタを含む直列共振回路を有し、高周波電源部211から出力される電力を外部に伝送する送電部221と、を有する送電装置2と、インダクタ及び当該インダクタに直列に接続するキャパシタを含む直列共振回路を有し、送電装置2から伝送される電力を非接触で受電する受電部31と、受電部31により受電される電力を蓄電し、当該蓄電した電力を負荷に供給するとともに、充電量により電圧が変動する蓄電デバイス33と、を有する受電装置3と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、非接触給電システム及び送電装置に関する。
下記非特許文献1には、電気自動車用の非接触給電システムに関する技術が開示されている。この非特許文献1には、非接触給電システムにおけるコンデンサの接続方式として、一次直列二次並列コンデンサ方式(以下、「SP方式」という。)と、一次直列二次直列コンデンサ方式(以下、「SS方式」という。)とがあり、SP方式では、送電装置側が定電圧入力の場合、受電装置側は定電圧出力となり、SS方式では、送電装置側が定電圧入力の場合、受電装置側は定電流出力となることが記載されている。
仲達 崇一郎、他2名、"電気自動車用非接触給電のコンデンサ接続方式による電源容量・漏洩電界の比較"、[online]、電気学会研究会資料:VT−14−008、「平成29年12月27日検索」、インターネット<URL:http://akt.ees.saitama-u.ac.jp/2013paper/Nakadachi_VT-14-008.pdf>
受電装置側が定電流出力となるSS方式の非接触給電システムでは、受電装置の蓄電デバイスとして電気二重層キャパシタを用いることができる。この電気二重層キャパシタは、充電量により電圧が変動する特性がある。したがって、受電装置の蓄電デバイスとして電気二重層キャパシタを用いると、電気二重層キャパシタの充電量が増加するに従い、受電装置の充電電圧が上昇することとなる。受電装置の充電電圧が上昇すると、受電装置から送電装置に要求される電力が上昇するため、定電圧入力で駆動している送電装置に供給される電流値が上昇することとなり、ブレーカに設けられた許容電流により制限を受ける可能性がある。
例えば、送電装置の駆動電源として100[V]のコンセントを用いた場合、コンセントの定格電流は一般に15[A]となる。このコンセントに対応するブレーカの許容電流が例えば15[A]であるとすると、送電装置に供給される電流が15[A]を超えないようにする必要がある。このような状況下では、一般に、15[A]を超える電流が送電装置に供給されることがないように充電電流を下げた上で、電気二重層キャパシタを充電することとなる。しかしながら、充電電流を下げてしまうと、電気二重層キャパシタの充電時間が長くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、電気二重層キャパシタの充電時間を短縮することができる非接触給電システム及び送電装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る非接触給電システムは、所定の周波数の電力を発生する高周波電源部と、高周波電源部に供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、入力電流が所定の閾値となるように制御する制御部と、高周波電源部から出力される電力を外部に伝送する送電部と、を有する送電装置と、送電装置から伝送される電力を非接触で受電する受電部と、受電部により受電される電力を蓄電し、当該蓄電した電力を負荷に供給するとともに、充電量により電圧が変動する蓄電デバイスと、を有する受電装置と、を備える。
この態様によれば、入力電流が所定の閾値に到達するまでは、設定された充電電流により高速に蓄電デバイスを充電することができ、その後、蓄電デバイスへの充電量が増え、入力電流が所定の閾値に到達すると、入力電流を所定の閾値に保持しながら、蓄電デバイスを充電することができる。
上記態様において、送電装置は、上記所定の閾値を設定する閾値設定部をさらに備え、閾値設定部は、入力電流の供給元である電源部の定格電流及び電源部から現在供給されている出力電流に関する情報を受信し、当該受信した定格電流及び出力電流に関する情報に基づいて、所定の閾値を設定することとしてもよい。
この態様によれば、電源部に接続している他の装置が定格電流に近い電力を使用しているときには、残りの僅かな値が所定の閾値に設定され、電源部に接続している他の装置が電力を使用していないときには、定格電流と同等の値が所定の閾値に設定されることとなるため、ブレーカの許容電流による制限を受けることなく、可能な限り高速に充電することができる。
上記態様において、送電装置は、上記所定の閾値を設定する閾値設定部と、蓄電デバイスの充電量と所定の閾値との関係を示す情報を記憶する記憶部と、をさらに備え、閾値設定部は、受電装置から受信する前記蓄電デバイスの充電量に基づいて、所定の閾値を設定することとしてもよい。
この態様によれば、蓄電デバイスの充電量により特定可能な上記入力電流に基づいて、最適となる所定の閾値を予め求め、蓄電デバイスの充電量と所定の閾値との関係を示す情報として記憶部に記憶しておくことができるため、受電装置から受信した蓄電デバイスの充電量に対し、最適な所定の閾値を設定することが可能となる。
上記態様において、閾値設定部は、入力電流の供給元である電源部における消費電力が比較的多くなる所定の時間帯に、所定の閾値が低くなるように調整し、電源部における消費電力が比較的少なくなる所定の時間帯に、所定の閾値が高くなるように調整することとしてもよい。
この態様によれば、電源部における消費電力が比較的多くなる時間帯の所定の閾値を低くすることができ、電源部における消費電力が比較的少なくなる時間帯の所定の閾値を高くすることができるため、所定の閾値を設定した後の特定の時間帯に起こり得る、電源部における消費電力の変動に対し、事前に適応させておくことが可能となる。
上記態様において、閾値設定部は、入力電流の供給元である電源部における消費電力が所定の基準電力以上となる場合に、所定の閾値が低くなるように調整することとしてもよい。
この態様によれば、所定の閾値を設定した後に、電源部の消費電力に変動が生じた場合であっても、電源部の消費電力が所定の基準電力以上とならないように抑制することが可能となる。
上記態様において、送電装置は、他の送電装置との通信を制御する通信部を、さらに備え、閾値設定部は、蓄電デバイスの充電残量に関する情報を他の送電装置から受信し、蓄電デバイスの充電残量が他の送電装置から受信した蓄電デバイスの充電残量よりも多い場合に、他の送電装置よりも所定の閾値が高くなるように調整することとしてもよい。
この態様によれば、電源部が複数の送電装置に対して電力を供給している場合に、各送電装置が給電している蓄電デバイスの充電残量に基づいて、充電残量がより多い送電装置に対し、優先的に電力を供給することが可能となる。
上記態様において、閾値設定部は、蓄電デバイスの充電残量が他の送電装置から受信した蓄電デバイスの充電残量よりも少ない場合に、他の送電装置よりも所定の閾値が低くなるように調整することとしてもよい。
この態様によれば、各送電装置が給電している蓄電デバイスの充電残量が多い送電装置に対して優先的に電力を供給する一方、充電残量が少ない送電装置に対する電力供給を制限することができるため、電源部の消費電力を維持しつつ、電源部に接続しているシステム間に生ずる充電状態のばらつきを縮小することが可能となる。
本発明の他の態様に係る送電装置は、所定の周波数の電力を発生する高周波電源部と、前記高周波電源部に供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、前記入力電流が所定の閾値となるように制御する制御部と、前記高周波電源部から出力される電力を外部に伝送する送電部と、を備える。
この態様によれば、入力電流が所定の閾値に到達するまでは、受電装置側にある蓄電デバイスを、設定された充電電流により高速に充電することができ、その後、蓄電デバイスへの充電量が増え、入力電流が所定の閾値に到達すると、入力電流を所定の閾値に保持しながら、蓄電デバイスを充電することができる。
本発明によれば、電気二重層キャパシタの充電時間を短縮することができる非接触給電システム及び送電装置を提供することができる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明に係る非接触給電システムの概略構成を例示するブロック図である。非接触給電システム1は、例えば、送電装置2及び受電装置3を備える。
非接触給電システム1は、磁界共鳴方式により送電装置2から受電装置3に数kHz〜数百MHzの高周波電力を非接触で伝送し、その高周波電力を受電装置3の蓄電デバイス33に蓄電するシステムである。蓄電デバイス33に蓄電された電力は、例えば、無人搬送車(Automatic Guided Vehicle、以下「AGV」ともいう。)等の負荷に供給することができる。なお、本実施形態では、磁界共鳴方式の非接触給電システムに本発明を適用する場合について説明するが、電磁誘導方式の非接触給電システムにも本発明を適用することができる。
送電装置2は、送電ユニット21及び送電コイルユニット22を備える。送電ユニット21は、高周波電源部211、制御部212、入力電流制御部213及び閾値設定部214を有する。
高周波電源部211は、所定の周波数(数kHz〜数百MHzの高周波)の高周波電力を発生する。高周波電源部211は、高周波信号(電圧信号)を発生する高周波信号発生回路と、高周波信号発生回路で発生した高周波信号を増幅するパワーアンプと、このパワーアンプに直流の電源電圧を供給するDC−DCコンバータと、パワーアンプから出力される高周波信号の高周波成分を除去するローパスフィルタと、パワーアンプから出力される高周波電力の電力量を制御する電力量制御部と、を含む。
高周波電源部211のパワーアンプは、例えば、D級アンプやE級アンプで構成することができ、高周波信号発生回路から入力される高周波信号によってスイッチング素子をオン・オフ駆動することにより、高周波信号と同一の周期を有し、かつDC−DCコンバータから入力される直流電圧に依存する振幅の高周波信号を生成する。この高周波信号はローパスフィルタで高周波成分が除去されることにより正弦波の高周波信号に整形されて出力される。
高周波電源部211の電力量制御部は、送電ユニット21の制御部212から入力される出力制御信号に基づいてDC−DCコンバータから出力される直流電圧の振幅を制御する。これにより、パワーアンプから出力される高周波信号の増幅量(すなわち、高周波電力の電力量)が制御される。
送電ユニット21の制御部212は、例えば、ROM、RAM、CPUなどを備えるマイクロコンピュータやFPGA(field-programmable gate array)などで構成される。制御部212は、例えば、高周波電源部211に対してDC−DCコンバータの出力電圧を制御する出力制御信号を出力し、高周波電源部211から出力される高周波電力を制御する。
入力電流制御部213は、電源部4から供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、入力電流が所定の閾値となるように制御する。電源部4として、例えば、配電盤、分電盤、コンセント、変圧器等を適宜用いることができる。
上記所定の閾値は、閾値設定部214により設定される。例えば、閾値設定部214は、電源部4に設定されている定格電流及び出力電流に関する情報を、電源部4の出力電流監視部41から受信し、受信した定格電流及び出力電流に関する情報に基づいて、所定の閾値を設定する。出力電流に関する情報は、電源部4に設定されている定格電流の範囲内で電源部4から電流を分配して供給する各装置に対し、現在供給している電流に関する情報である。
定格電流及び出力電流に関する情報に基づいて、所定の閾値を設定する際の具体例について以下に説明する。閾値設定部214は、定格電流から、現在各装置に供給している電流を減算した値を、所定の閾値に設定する。例えば、電源部4に接続している他の装置が定格電流に近い電力を使用しているときには、定格電流に対する残りの値を所定の閾値に設定する。他方、閾値設定部214は、電源部4に接続している他の装置が電力を使用していないときには、定格電流と同等の値を所定の閾値に設定する。このように所定の閾値を設定することで、ブレーカの許容電流による制限を受けることなく、可能な限り高速に充電することが可能となる。
なお、所定の閾値は、電源部4の出力電流監視部41から受信した情報に基づいて設定することに限定されず、例えばオペレータ等が直接入力して設定することとしてもよい。
入力電流制御部213は、入力電流が閾値以下である場合、入力電流の値を制御しない。つまり、高周波電源部211には、入力電流がそのまま供給される。
送電コイルユニット22は、送電部221及び通信部222を有する。
送電部221は、送電ユニット21の高周波電源部211から出力される高周波電力を受電コイルユニット31に無線で伝送する。送電部221は、例えば、複数ターンのソレノイドコイルからなるインダクタ(以下、「送電用コイル」ともいう。)とそのインダクタに直列に接続されたキャパシタとの直列共振回路で構成される。
送電部221における直列共振回路の直列共振周波数(=1/[2π・√(L・C)])(L:インダクタの自己インダクタンス、C:キャパシタのキャパシタンス)は、高周波電源部211から出力される高周波電力の周波数(以下、「電源周波数」ともいう。)[MHz]に調整されている。
通信部222は、例えば、受電装置3を含む他の装置との間でやり取りするメッセージ等を送受信する。
受電装置3は、受電コイルユニット31、受電ユニット32及び蓄電デバイス33を備える。受電コイルユニット31は、受電部311及び通信部312を有する。
受電部311は、送電コイルユニット22の送電部221との間で磁界結合をして送電部221から高周波電力を受電する。受電部311は、送電部221と同一の構成を有し、複数ターンのソレノイドコイルからなるインダクタ(以下、「受電用コイル」ともいう。)とそのインダクタに直列に接続されたキャパシタとの直列共振回路で構成される。
受電部311における直列共振回路の直列共振周波数(=1/[2π・√(L・C)])(L:インダクタの自己インダクタンス、C:キャパシタのキャパシタンス)は、電源周波数[MHz]に調整されている。
通信部312は、例えば、送電装置2を含む他の装置との間でやり取りするメッセージ等を送受信する。
受電ユニット32は、整流回路321及び制御部322を有する。
整流回路321は、受電コイルユニット31の受電部311から出力される高周波信号を整流し、蓄電デバイス33に直流電力を供給する。整流回路321は、例えば、四個の整流素子をブリッジ接続したブリッジ回路で構成される。四個の整流素子として、例えばショットキーバリアーダイオードを用いることができる。
制御部322は、例えば、ROM、RAM、CPUなどを備えるマイクロコンピュータやFPGAなどで構成される。
蓄電デバイス33は、充電量により電圧が変動する蓄電デバイスであり、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタに代表されるハイブリッドキャパシタ、レドックスキャパシタ等が該当する。蓄電デバイス33は、受電ユニット32から印加される直流電圧により充電され、電荷を蓄える。蓄電デバイス33は、蓄えた電荷に基づいて直流電力を放電し、AGV等の負荷に電力を供給する。
次に、図2及び図3を参照し、実施形態における非接触給電システム1の効果について説明する。ここでは、入力電流制御部213が入力電流と比較する所定の閾値が15[A]に設定され、蓄電デバイス33への充電電流が60[A]に設定されている場合について例示的に説明する。
図2は、送電装置2への入力電流2i、並びに受電装置3での充電電圧3v及び充電電流3iの推移の一例を示すグラフである。図3は、実施形態における非接触給電システム1と第一比較例A及び第二比較例Bとにおける送電装置2への入力電流の推移の一例を示すグラフである。
図2に示すように、送電装置2への入力電流2iの供給が開始された時間t1から、入力電流2iが15[A]に到達した時間t2までの期間Taは、充電電流3iが、初期設定された60[A]のまま蓄電デバイス33に供給される。このとき、充電電圧3vは、蓄電デバイス33への充電量が増えるに従って上昇する。
この期間Taにおける入力電流制御部213は、入力電流2iの値を制御しない。したがって、高周波電源部211には、入力電流2iがそのまま供給されることとなる。これにより、高速に充電するために設定した充電電流(例えば60[A])によって蓄電デバイス33を充電することが可能となる。
入力電流2iが15[A]に到達した時間t2から、送電装置2への入力電流2iの供給が終了した時間t3までの期間Tbは、入力電流2iが、15[A]に維持されたまま推移する。このとき、充電電圧3vは、蓄電デバイス33への充電量が増えるに従って上昇する。
この期間Tbにおける入力電流制御部213は、供給される入力電流が15[A]を超える場合に、入力電流が15[A]となるように制御する。これにより、送電装置2側の入力電流を、ブレーカの許容電流による制限を受けることのない一定の値(例えば15[A])に保持しながら、蓄電デバイス33を充電することが可能となる。
図3に示す第一比較例Aは、充電電流を、高速充電用の値(例えば60[A])に設定して蓄電デバイス33を充電するように構成されたものであり、第二比較例Bは、充電電流を、送電装置2への入力電流がブレーカの許容電流を超えない値(例えば37.5[A])に設定して蓄電デバイス33を充電するように構成されたものである。
第一比較例Aは、充電時間を短くすることができるが、入力電流がブレーカーの許容電流である15[A]を大きく超えてしまうこととなる。第二比較例Bは、入力電流を15[A]以下に抑え、ブレーカの許容電流を超過してしまうことを防止することができるが、充電時間が長くなってしまう。
これに対して、実施形態における非接触給電システム1は、入力電流が15[A]に到達するまでは、高速充電用の充電電流で蓄電デバイス33を充電することができる。その後、蓄電デバイス33への充電量が増え、入力電流が15[A]に到達すると、入力電流を15[A]に保持しながら、蓄電デバイス33を充電することができる。したがって、ブレーカの許容電流の範囲内に入力電流を抑えつつ、高速に充電することが可能となる。
上述したように、実施形態における非接触給電システム1によれば、送電装置2が、所定の高周波の電力を発生する高周波電源部211と、高周波電源部211に供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、入力電流が所定の閾値となるように制御する入力電流制御部213と、インダクタ及び当該インダクタに直列に接続するキャパシタを含む直列共振回路を有し、高周波電源部211から出力される電力を受電装置3に伝送する送電部221と、を備えることができ、受電装置3が、インダクタ及び当該インダクタに直列に接続するキャパシタを含む直列共振回路を有し、送電装置2から伝送される電力を非接触で受電する受電部311と、受電部311により受電される電力を蓄電し、この蓄電した電力を負荷に供給するとともに、充電量により電圧が変動する蓄電デバイス33と、を備えることができる。
これにより、入力電流が所定の閾値に到達するまでは、高速充電用の充電電流で蓄電デバイス33を充電することができ、その後、蓄電デバイス33への充電量が増え、入力電流が所定の閾値に到達すると、入力電流を所定の閾値に保持しながら、蓄電デバイス33を充電することができる。つまり、ブレーカの許容電流の範囲内に入力電流を抑えつつ、高速に充電することが可能となる。
それゆえ、実施形態における非接触給電システム1によれば、電気二重層キャパシタ等の蓄電デバイス33の充電時間を短縮することができる。
[変形例]
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、前述した実施形態では、送電ユニット21が、制御部212及び入力電流制御部213の双方を備えているが、これに限定されない。制御部212に、入力電流制御部213の機能を組み込み、入力電流制御部213を省略することとしてもよい。
また、前述した実施形態では、蓄電デバイス33が、受電ユニット32の内部に設けられているが、これに限定されない。蓄電デバイス33が、受電ユニット32の外部に設けられることとしてもよい。また、蓄電デバイス33に蓄電された電力を負荷に供給する際に、蓄電された電圧を負荷の電圧に調整するDC−DCコンバータを介し、負荷に電力を供給することとしてもよい。
また、前述した実施形態では、閾値設定部214が、電源部4から受信した定格電流及び出力電流に関する情報に基づいて、所定の閾値を設定しているが、所定の閾値を設定する方法はこれに限定されない。
例えば、蓄電デバイス33の充電量がわかれば、受電装置3で充電するために必要となる電力を算出することができ、その必要となる電力に応じて電源部4から送電装置2に入力される電流も算出することができる。したがって、例えば、蓄電デバイス33の充電量と所定の閾値との関係を示す情報(例えばテーブル情報)を、送電装置2の記憶部に予め記憶させておくことができる。この場合、例えば、送電装置2が、蓄電デバイス33の充電量に関する情報を受電装置3から受信し、閾値設定部214が、その受信した情報に基づいて、所定の閾値を設定することとしてもよい。
また、上記テーブル情報は、受電装置3の記憶部に記憶させることとしてもよい。この場合、例えば、受電装置3が、蓄電デバイス33の充電量を測定し、その測定した充電量に対応付けて記憶されている所定の閾値に関する情報を送電装置2に送信し、送電装置2の閾値設定部214が、受電装置3から受信した情報に基づいて、所定の閾値を設定する。
また、前述した実施形態及び変形例において、閾値設定部214が、電源部4における消費電力に応じて、所定の閾値を調整することとしてもよい。以下に、具体的に説明する。
(1)閾値設定部214は、電源部4における消費電力が比較的多くなる時間帯に、所定の閾値が低くなるように調整する。(2)閾値設定部214は、電源部4における消費電力が比較的少なくなる時間帯に、所定の閾値が高くなるように調整する。(3)閾値設定部214は、電源部4における消費電力が所定の基準電力以上となる場合に、所定の閾値が低くなるように調整する。上記(1)、(2)、(3)は、いずれかを個別に採用することとしてもよいし、任意に組み合わせて採用することとしてもよい。
上記(1)の電源部4における消費電力が比較的多くなる時間帯として、例えば、工場等が稼働する昼間の時間帯が該当する。上記(2)の電源部4における消費電力が比較的少なくなる時間帯として、例えば、工場等が停止する夜間の時間帯が該当する。消費電力が比較的多くなる時間帯や比較的少なくなる時間帯は、例えば、管理者が任意に設定することとしてもよいし、電源部4における消費電力の推移を示すデータを蓄積し、その蓄積したデータの分析結果に基づいて設定されることとしてもよい。
上記(3)の所定の基準電力は、予め定められた使用限度電力未満となるように設定し、その使用限度電力を超えないように設定することが望ましい。使用限度電力は、例えば、電源部4に設けられた電流計から取得されるデータに基づいて定めることとしてもよいし、工場全体の電力使用量に基づいて定めることとしてもよい。
また、閾値設定部214は、電源部4に複数の送電装置2が接続されている場合に、他の送電装置2から受信した蓄電デバイス33の充電残量に関する情報に基づいて、所定の閾値を調整することとしてもよい。以下に、具体的に説明する。なお、この変形例において、各送電装置2は、蓄電デバイス33の充電残量に関する情報を、自装置2が給電している受電装置3から随時受信できるように構成されていることが望ましい。
(a)閾値設定部214は、蓄電デバイス33の充電残量が他の送電装置2から受信した蓄電デバイス33の充電残量よりも多い場合に、他の送電装置2よりも所定の閾値が高くなるように、自装置2の所定の閾値を調整する。(b)閾値設定部214は、蓄電デバイス33の充電残量が他の送電装置2から受信した蓄電デバイス33の充電残量よりも少ない場合に、他の送電装置2よりも所定の閾値が低くなるように、自装置2の所定の閾値を調整する。換言すると、閾値設定部214は、蓄電デバイス33の充電残量が相対的に多い場合には、所定の閾値が相対的に高くなるように調整し、蓄電デバイス33の充電残量が相対的に少ない場合には、所定の閾値が相対的に低くなるように調整する。
1…非接触給電システム、2…送電装置、3…受電装置、4…電源部、21…送電ユニット、22…送電コイルユニット、31…受電コイルユニット、32…受電ユニット、33…蓄電デバイス、41…出力電流監視部211…高周波電源部、212…制御部、213…入力電流制御部、214…閾値設定部、221…送電部、222…通信部、311…受電部、312…通信部、321…整流回路、322…制御部。
Claims (8)
- 所定の周波数の電力を発生する高周波電源部と、
前記高周波電源部に供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、前記入力電流が所定の閾値となるように制御する制御部と、
前記高周波電源部から出力される電力を外部に伝送する送電部と、
を有する送電装置と、
前記送電装置から伝送される電力を非接触で受電する受電部と、
前記受電部により受電される電力を蓄電し、当該蓄電した電力を負荷に供給するとともに、充電量により電圧が変動する蓄電デバイスと、
を有する受電装置と、
を備える非接触給電システム。 - 前記送電装置は、前記所定の閾値を設定する閾値設定部をさらに備え、
前記閾値設定部は、前記入力電流の供給元である電源部の定格電流及び前記電源部から現在供給されている出力電流に関する情報を受信し、当該受信した前記定格電流及び前記出力電流に関する情報に基づいて、前記所定の閾値を設定する、
請求項1記載の非接触給電システム。 - 前記送電装置は、
前記所定の閾値を設定する閾値設定部と、
前記蓄電デバイスの充電量と所定の閾値との関係を示す情報を記憶する記憶部と、をさらに備え、
前記閾値設定部は、前記受電装置から受信する前記蓄電デバイスの充電量に基づいて、前記所定の閾値を設定する、
請求項1記載の非接触給電システム。 - 前記閾値設定部は、前記入力電流の供給元である電源部における消費電力が比較的多くなる所定の時間帯に、前記所定の閾値が低くなるように調整し、前記入力電流の供給元である電源部における消費電力が比較的少なくなる所定の時間帯に、前記所定の閾値が高くなるように調整する、
請求項2又は3記載の非接触給電システム。 - 前記閾値設定部は、前記入力電流の供給元である電源部における消費電力が所定の基準電力以上となる場合に、前記所定の閾値が低くなるように調整する、
請求項2から4のいずれか一項に記載の非接触給電システム。 - 前記送電装置は、
他の前記送電装置との通信を制御する通信部を、さらに備え、
前記閾値設定部は、前記蓄電デバイスの充電残量に関する情報を他の前記送電装置から受信し、前記蓄電デバイスの充電残量が他の前記送電装置から受信した前記蓄電デバイスの充電残量よりも多い場合に、他の前記送電装置よりも前記所定の閾値が高くなるように調整する、
請求項2から5のいずれか一項に記載の非接触給電システム。 - 前記閾値設定部は、前記蓄電デバイスの充電残量が他の前記送電装置から受信した前記蓄電デバイスの充電残量よりも少ない場合に、他の前記送電装置よりも前記所定の閾値が低くなるように調整する、
請求項6記載の非接触給電システム。 - 所定の周波数の電力を発生する高周波電源部と、
前記高周波電源部に供給される入力電流が所定の閾値を超える場合に、前記入力電流が所定の閾値となるように制御する制御部と、
前記高周波電源部から出力される電力を外部に伝送する送電部と、
を備える送電装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018040487A JP2019161686A (ja) | 2018-03-07 | 2018-03-07 | 非接触給電システム及び送電装置 |
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CN111917169A (zh) * | 2020-05-27 | 2020-11-10 | 山东信通电子股份有限公司 | 一种基于动态取电的输电线路故障监拍方法及装置 |
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2018
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CN111917169A (zh) * | 2020-05-27 | 2020-11-10 | 山东信通电子股份有限公司 | 一种基于动态取电的输电线路故障监拍方法及装置 |
CN111917169B (zh) * | 2020-05-27 | 2022-02-15 | 山东信通电子股份有限公司 | 一种基于动态取电的输电线路故障监拍方法及装置 |
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