JP2019161584A - 情報処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】制御情報が符号化されて生成された符号化図形の誤検知を低減する。【解決手段】画像読取装置によって原稿を読み取って生成された読取画像に含まれ、画像処理の内容を示す制御情報が符号化されて生成された符号化図形に基づき、前記読取画像に対して前記画像処理を実行する際に、前記原稿の第1面および第2面を読み取ってそれぞれ生成された読取画像において前記符号化図形を検知し、前記第1面の読取画像において検知された第1符号化図形の画像と、前記第2面の読取画像において検知された第2符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力し、出力された前記制御情報に基づいて画像処理を実行することを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムに関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリおよび書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能および通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置においては、スキャナ等の画像読取装置から取得した読取画像データに対する処理の指示を、所定の形式の二次元コード情報で取得し、取得した二次元コードをデコード(復号)して得られた指示に基づき、読取画像データへの処理を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された方法においては、読取画像データに対する処理の指示を、二次元コードが表現された原稿または二次元コードを含む画像データとして保持しておけば、読取画像データに対して意図した処理を自動的に行わせることが可能である。
しかしながら、読取画像データに複数の二次元コードが存在した場合には、どの二次元コードが実行するべき処理を示す情報を符号化した二次元コードであるのかが不明であり、意図した画像処理を実行することができない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、制御情報が符号化されて生成された符号化図形の誤検知を低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像読取装置によって原稿を読み取って生成された読取画像に含まれ、画像処理の内容を示す制御情報が符号化されて生成された符号化図形に基づき、前記読取画像に対して前記画像処理を実行する情報処理装置であって、前記原稿の第1面および第2面を読み取ってそれぞれ生成された読取画像において前記符号化図形を検知する符号化図形検知部と、検知された前記符号化図形に符号化されている前記制御情報を出力する符号化図形処理部と、出力された前記制御情報に基づいて画像処理を実行する画像処理部と、を含み、前記符号化図形処理部は、前記第1面の読取画像において検知された第1符号化図形の画像と前記第2面の読取画像において検知された第2符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力することを特徴とする。
本発明によれば、制御情報が符号化されて生成された符号化図形の誤検知を低減することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の外観構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の外観構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の内部構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像読取部の内部構成を示す図。 本発明の実施形態に係る第2の給紙口の構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るセンサおよびモータの構成図。 本発明の実施形態に係るクリアファイルに収納された原稿を例示した図。 本発明の実施形態に係るクリアファイルに収納された原稿を例示した図。 本発明の実施形態に係る画像処理部の機能構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る二次元コードの付加態様を示す図。 本発明の実施形態に係る制御情報を自然言語で例示した図。 本発明の実施形態に係るジョブ設定を例示した図。 本発明の実施形態に係るジョブ設定を例示した図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る二次元コードの付加態様を示す図。 本発明の実施形態に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るジョブ設定を例示した図。 本発明の実施形態に係るクリアファイルに収納された原稿を例示した図。 本発明の実施形態に係るクリアファイルに収納された原稿を例示した図。 本発明の実施形態に係る二次元コードの検知態様を説明する図。
第1の実施形態.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、撮像機能、画像形成機能、FAX(Facsimile)機能およびネットワーク通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)を例として説明する。
まず、本実施形態に係る画像処理装置1の構成について説明する。図1および図2は、本実施形態に係る画像処理装置1の外観構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、画像形成部3、画像読取部4、搬送部(ADF)5を含んで構成される。画像処理装置1は、搬送部5から搬送された読み取り対象の原稿を画像読取部4が読み取ることによってスキャン動作を実行する。したがって、画像読取部4と搬送部5とが協働して、画像読取装置6として機能する。
図2に示すように、画像読取装置6は、画像処理装置1の筐体上部に設けられており、原稿トレイ51、案内部材54、カバー55、第1の給紙口59、第2の給紙口72、手差し原稿トレイ73を含んで構成される。
第1の給紙口59は、原稿トレイ51、案内部材54およびカバー55に囲まれて形成され、搬送部5の上面付近に設けられている。原稿トレイ51は、板状の部材であり、上面51aに原稿Sが載置される。
案内部材54は、第1の給紙口59に原稿Sが挿入される方向に沿って配置されている棒状の部材である。案内部材54は、原稿Sを両側から挟み込むようにして、第1の給紙口59に対して原稿Sが挿入される位置を調節することができる。カバー55は、搬送部5を構成する各部品を収容可能なように構成される。
第2の給紙口72は、手差し原稿トレイ73が展開された状態において、手差し原稿トレイ73、案内部材71およびカバー55に囲まれて形成され、画像読取部4の側面付近に設けられている。なお、図1および図2では、手差し原稿トレイ73が画像処理装置1の筐体内部に収納された状態が示されている。
手差し原稿トレイ73は、板状の部材であり、上面73aに原稿Sが載置される。案内部材71は、第2の給紙口72に原稿Sが挿入される方向に対を成して配され、手差し原稿トレイ73の上面73aから突出して配置される。
また、案内部材71は、第2の給紙口72に原稿Sが挿入される方向に沿って配置されている板状の部材である(図5参照)。案内部材71は、原稿Sを両側から挟み込むようにして、第2の給紙口72に対して原稿Sが挿入される位置を調節することができる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機械構成について図3から図5を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る画像処理装置1の構成を示す断面図である。図3に示すように、画像処理装置1は、載置された原稿を読み取るフラットベッドスキャナモードと、搬送された原稿を読み取るDFスキャナモードとの間でスキャナ動作を切り替えて実行できるように構成される。
フラットベッドスキャナモードは、コンタクトガラス41上に載置された原稿Sに表現された画像を読み取るスキャナ動作である。フラットベッドスキャナモードにおいて、画像読取部4は、コンタクトガラス41に載置された原稿Sの画像が表現されている面に対して光を照射し、その反射光を画像信号に変換して原稿Sに表現されている画像を読み取る。
DFスキャナモードは、反転搬送経路52またはストレート搬送経路60による自動搬送中に、画像読取部4が原稿Sに表現された画像を読み取るスキャナ動作である。DFスキャナモードにおいて、搬送部5は、ピックアップローラ52aにより原稿トレイ51に積載された原稿Sを1枚ずつ分離させて反転搬送経路52に搬入する。
搬送部5は、原稿Sを反転搬送経路方向521に沿って搬送させる。反転搬送経路52を搬送されるにしたがって、原稿Sは、反転搬送経路方向521の上流側から順次部分的にDFコンタクトガラス42に対面する。
すなわち、画像処理装置1は、搬送部5により原稿Sを搬送し、原稿Sに表現された画像を画像読取部4のDFコンタクトガラス42上で順次読み取ることによってDFスキャナモードによるスキャナ動作を実行する。
搬送部5は、画像処理装置本体1Mの上面側の後部(すなわち、背面側の部分)にヒンジ等の開閉機構を有して取り付けられている。そのため、搬送部5は、画像処理装置本体1Mに対してコンタクトガラス41を開放する開位置と、コンタクトガラス41上の原稿Sを押付け可能な閉位置とを取ることができる。
次に、画像読取部4の構成について図4を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、本実施形態に係る画像読取部4の構成を示す図である。画像処理装置1がフラットベッドスキャナモードでスキャナ動作を行う場合、コンタクトガラス41は、読取対象の原稿Sの画像が表現されている面(以後、画像面)に対面するように設けられている。
また、画像処理装置1がDFスキャナモードでスキャナ動作を行う場合、DFコンタクトガラス42は、反転搬送経路52の所定の読み取り位置を通過する原稿Sの画像面に対面するように設けられている。さらに、DFコンタクトガラス42は、図4(a)に示すように、その表面42aがコンタクトガラス41の表面41aに対して予め設定された傾斜角θを形成するように設けられている。
画像読取部4の内部には、読取ユニット45およびガイドロッド46が設けられている。ガイドロッド46は、図4(a)〜(c)において、コンタクトガラス41およびDFコンタクトガラス42の下部に左右方向にわたって設けられる。読取ユニット45は、ガイドロッド46に沿って走行可能に設けられる。
読取ユニット45は、一体型光学走査ユニット47、ブラケット48および複数の圧縮コイルばね49を含む。ブラケット48は、一体型光学走査ユニット47を保持するための部材である。圧縮コイルばね49は、それぞれ、一体型光学走査ユニット47およびブラケット48の間に圧縮された状態で設けられている。
一体型光学走査ユニット47は、例えば、モールドフレームに、等倍結像素子ルーフミラーレンズアレイ、光路分離ミラー、等倍イメージセンサ、照明光源等を設けたイメージセンサとして構成される。一体型光学走査ユニット47は、画像を主走査方向にライン走査することができ、厚みの大きいクリアファイル300や原稿Sに表現された画像の読み取りも可能な程度の焦点深度を有する。
なお、一体型光学走査ユニット47は、DFスキャナとフラットベットスキャナに対応できる構成であれば、特定の方式に限定されるものではない。主走査方向は、コンタクトガラス41の上面およびDFコンタクトガラス42の上面の双方に対して平行な方向(図3の紙面に対して略垂直な方向)である。
ブラケット48は、下側スライダ部48a、一対の保持腕部48bおよびブラケット本体部48dを含む。下側スライダ部48aは、ガイドロッド46に支持されている部材であって、ブラケット本体部48dの長手方向中央の下部に固定されている筒状の部材によって構成される。ブラケット本体部48dには、下側スライダ部48aおよび一対の保持腕部48bが一体に装着されている。
一対の保持腕部48bは、一体型光学走査ユニット47を保持するための部材であって、ブラケット本体部48dの両端側で図中上方側に突出する一対の板状体によって構成される。一対の保持腕部48bには、一体型光学走査ユニット47の両端面から垂直に突出する突出部47aを長手方向軸線回りに姿勢変化可能に、および、上下方向に変位可能に動作させるために、垂直方向に長穴(小判状の穴)48cが形成されている。
複数の圧縮コイルばね49は、一体型光学走査ユニット47の下面部分を、主走査方向の複数箇所において、コンタクトガラス41側およびDFコンタクトガラス42側に押し付けるように設けられている。
また、一体型光学走査ユニット47の上部には、コンタクトガラス41およびDFコンタクトガラス42のうち少なくとも一方の下面に当接しながら副走査方向(図4の左右方向)に滑動可能な矩形環状の上部スライダ部47bが装着されている。
なお、この上部スライダ部47bとして一体型光学走査ユニット47の長手方向、または、短手方向に延在するとともに、その延在方向と直交する方向に互いに離間する突起状のものを用いてもよい。
また、上部スライダ部47bは、複数の半球状の突起などで構成されていてもよい。いずれの場合も、上部スライダ部47bは、コンタクトガラス41およびDFコンタクトガラス42の下面、もしくは、これらに代わるガイド面に対し、小さな摩擦係数によって、摺動性および滑動性が高い素材で形成されるとよい。
一体型光学走査ユニット47は、ブラケット48の下方側に配置されたガイドロッド46によって副走査方向に移動可能なように設けられている。そして、一体型光学走査ユニット47は、副走査方向の位置に応じて、上部がコンタクトガラス41およびDFコンタクトガラス42のうちいずれか一方または両方にスライド可能なように当接する。このようにして、読取ユニット45は、ガイドロッド46に沿って移動可能ではあるが、ガイドロッド46の軸回りの傾きを規制される。
読取ユニット45は、コンタクトガラス41上の原稿Sの画像面を主走査方向(図4の紙面に対して略垂直な方向)にライン走査するとともに副走査方向(図4の左右方向)に移動することで、原稿Sに表現された画像を読み取ることができる。また、読取ユニット45は、DFコンタクトガラス42を通過するクリアファイル300や原稿Sの画像面を主走査方向にライン走査してクリアファイル300や原稿Sに表現された画像を読み取ることができる。
なお、画像読取部4の内部には、周方向の一箇所に読取ユニット45のブラケット48が固定された無端のループ状部材であるタイミングベルトが設けられている。また、画像読取部4の内部には、タイミングベルトが弛みなく掛け渡された複数のタイミングプーリ、および、いずれか1つのタイミングプーリを回転駆動するモータなどの駆動装置が設けられている。
フラットベットスキャナモードでのスキャナ動作を行う場合、読取ユニット45は、ホームポジションから副走査方向の一方側に移動、例えば、停止位置付近のホームポジション(図3に実線で示す位置)から図3の右側に向かって移動する。
そして、読取ユニット45は、微小距離を移動するたびに、一体型光学走査ユニット47によるライン走査を実行して、コンタクトガラス41上に載置された原稿Sの表面(下面)の画像を読み取るスキャナ動作を実行する。また、そのスキャナ動作が終了すると、読取ユニット45は、再度ホームポジション(図3に実線で示す位置)に戻る。
DFスキャナモードでのスキャナ動作を行う場合、読取ユニット45は、ホームポジション(図2に実線で示す位置)からDFコンタクトガラス42の下方の位置(図2に破線で示す位置)に移動する。
すなわち、読取ユニット45は、ホームポジションを基準として、予め設定された距離だけ副走査方向の他方側に移動したDFコンタクトガラス42の下方の位置で停止し、DFコンタクトガラス42を通過するクリアファイル300や原稿Sの表面に表現された画像を読み取る。
このように、読取ユニット45は、副走査方向に移動可能に設けられ、コンタクトガラス41の下方側とDFコンタクトガラス42の下方側とに位置することができる。そして、一体型光学走査ユニット47は、読取ユニット45の副走査方向の位置に応じて、コンタクトガラス41によって画像を読み取る第1読取姿勢と、DFコンタクトガラス42によって画像を読み取る第2読取姿勢とに姿勢を変化させることができる。
搬送部5は、原稿Sなどの定型のシートを載置可能な原稿載置部として機能する原稿トレイ51、原稿Sを画像読取り可能に搬送する反転搬送経路52および画像読み取り後の原稿Sをスタックする排紙トレイ53を備えている。原稿トレイ51および排紙トレイ53は、少なくともお互いの一部が離間した状態で上下に重ねて配置される。
画像処理装置1では、クリアファイル300や原稿Sをスキャンし、クリアファイル300や原稿Sに表現された画像を取得するスキャン処理を行う際に、複数の設定からユーザが所望する設定を選択して実行することができる。
このとき、例えば、スキャン処理の設定情報が符号化された符号化図形であるQRコード(登録商標)などの二次元コード302がクリアファイル300や原稿Sに表現されている場合、ユーザが、二次元コード302に符号化された設定情報に従ってスキャン処理を所望するとは限らない。
そこで、本実施形態では、原稿Sがどの給紙口から挿入されたかに応じて、画像処理装置1が行う処理の設定について複数の設定から所望の設定が選択可能なようにする。
すなわち、画像処理装置1は、第1の給紙口59から挿入された原稿Sに対して、ユーザがディスプレイパネル790から入力することで受け付けられた設定(ユーザ設定)によってスキャン処理を行う。一方で、画像処理装置1は、第2の給紙口72から挿入されたクリアファイル300や原稿Sに対して、二次元コード302に示された設定(符号化設定)でスキャン処理を行う。
したがって、ユーザは、操作パネルで受け付けられた設定によってスキャン処理を実行したい場合には、原稿Sを第1の給紙口59に挿入し、二次元コード302に示された設定によってスキャン処理を実行したい場合には、クリアファイル300や原稿Sを第2の給紙口72に挿入すればよい。このように、画像処理装置1が実行する処理に反映させる設定をユーザの所望する通りに適切に選択することができる。
なお、本実施形態において、QRコードに示された設定によってスキャン処理を実行する場合に使用される第2の給紙口72は、例えば、図5に示すように構成される。図5は、本実施形態に係る第2の給紙口72の構成を示す図である。
搬送部5は、カードや厚紙など、反転搬送では搬送できないクリアファイル300や原稿Sを読み取るためのストレート搬送経路60を含んで構成される。ストレート搬送経路60は、反転搬送経路52の一部であるローラ対52c以降の搬送方向下流側の搬送経路であって、第2の給紙口72から排紙口56までの搬送経路のことを指す。
なお、カードとは、IDカード(身分証明書カード)、交通系カードなどである。また、カードのサイズは、例えば、身分証明書カードの形状を定めた国際規格であるISO/IEC 7810のID−1、ID−2またはID−3のいずれか、もしくは、それと同程度のサイズである。
ストレート搬送経路60を使用する場合、ユーザは、第2の給紙口72からクリアファイル300や原稿Sを手差しで1枚ずつ差し込み挿入する。開閉式の手差し原稿トレイ73を開放して第2の給紙口72からクリアファイル300や原稿Sをストレート搬送経路60に搬送することができる。
手差し原稿トレイ73は、カバー55の側面の一部に収納可能なように構成され、第2の給紙口72を開放するように回動可能に設けられている。第2の給紙口72の入口部付近には、手差しセット検知センサ74があり、第2の給紙口72からクリアファイル300や原稿Sが差し込まれたことを検知する。
手差しセット検知センサ74でクリアファイル300や原稿Sの差込みが検知されると、所定時間経過後にローラ対52cが回転する。そして、クリアファイル300や原稿Sの先端をローラ対52cの下流にあるレジストセンサ57が検知すると、ローラ対52cの回転を停止して原稿Sを挟持する。
ローラ対52cは、クリアファイル300や原稿Sを挟持した状態で待機した後、スキャン動作を実行する情報を受信すると、次のクリアファイル300や原稿Sをストレート搬送経路60に搬送する。
反転搬送経路52は、操作パネルで受け付けられた設定によってスキャン処理を実行したい場合に、第1の給紙口59から挿入された原稿Sを搬送する経路である。ストレート搬送経路60は、QRコードに示された設定によってスキャン処理を実行する場合に、第2の給紙口72から挿入された原稿Sを搬送する経路である。
図3に示すように、反転搬送経路52は、第1の給紙口59から排紙口56までの搬送経路のことである。反転搬送経路52のうち、ローラ対52c以降の下流側は、ストレート搬送経路60と共通化されている。
第1の給紙口59付近には、原稿セットセンサ58があり、第1の給紙口59から原稿Sが差し込まれたことを検知する。原稿Sに表現された画像を読み取るために原稿トレイ51に原稿Sがセットされ、画像処理装置1に設けれたディスプレイパネル790のスタートボタンが押下されると、最も上に載置されている原稿Sから順に反転搬送経路52へ繰り出される。
例えば、原稿トレイ51に載置された原稿Sのうち、最も上に載置された原稿Sは、第1の給紙口59からピックアップローラ52aによってピックアップされ、ローラ対52bおよびローラ対52cによるUターン搬送経路によって折り返されるようにUターン搬送される。
この後、原稿Sは、DFコンタクトガラス42を通過する際に、読取ローラ52fからの加圧によって、DFコンタクトガラス42に密着された状態で、イメージセンサである一体型光学走査ユニット47により第1面(例えば、表面)に表現された画像が読み取られる。
さらに、原稿Sは、光学走査ユニット69を通過する際に、読取ローラ70からの加圧によって、光学走査ユニット69に密着された状態で、光学走査ユニット69により他面の画像が読み取られる。そして、第2面(例えば、第1面の裏面)に表現された画像を読み取った後の原稿Sは、排紙ローラ対52dにより排紙口56から排紙トレイ53に向けて排出される。
図3に示すように、ストレート搬送経路60は、第2の給紙口72から排紙口56までの搬送経路を指す。第2の給紙口72の入口部付近には、手差しセット検知センサ74があり、第2の給紙口72からクリアファイル300や原稿Sが差し込まれたことを検知する。
ストレート搬送経路60は、原稿トレイ51で設定されている最小サイズのクリアファイル300や原稿S(例えば、葉書サイズ)よりも小さいサイズの原稿、特に、キャッシュカードや各種クレジットカードなどのような厚手の樹脂カード類の搬送が可能となっている。
すなわち、ストレート搬送経路60は、ストレート搬送経路60全体が同一平面上にあるとともに、ピックアップローラ75a、75b、ローラ対52c、読取ローラ52f、排紙ローラ対52dの、それぞれの隣接する間隔が厚みのあるクリアファイル300や原稿S(例えば、カード)の縦サイズ(または横サイズ)以下となるように配置される。
このような構成により、クリアファイル300や原稿S(例えば、カード)を読み取る場合には、まず、手差し原稿トレイ73を開くことによって、第2の給紙口72を開放する。そして、第2の給紙口72が開放された状態で手差し原稿トレイ73にクリアファイル300や原稿Sがセットされ、ディスプレイパネル790のスタートボタンが押下されると、手差し原稿トレイ73に積層されたクリアファイル300や原稿Sが、最も上に積層されたものから順にストレート搬送経路60へ繰り出される。
例えば、クリアファイル300や原稿Sは、第2の給紙口72からピックアップローラ75a、75bによってピックアップされ、ローラ対52cにより搬送される。そして、クリアファイル300や原稿Sは、DFコンタクトガラス42を通過する際に、読取ローラ52fからの加圧によって、DFコンタクトガラス42に密着された状態で一体型光学走査ユニット47により第1面(例えば、表面)の画像が読み取られる。
さらに、クリアファイル300や原稿Sが光学走査ユニット69を通過する際に、読取ローラ70からの加圧によって、光学走査ユニット69に密着された状態で光学走査ユニット69により第2面(第1面の裏面)の画像が読み取られる。そして、第2面の画像を読み取った後のクリアファイル300や原稿Sは、排紙ローラ対52dにより排紙口56から排紙トレイ53に向けて排出される。
図3に示すように、画像処理装置1では、第1の給紙口59から排紙口56までの反転搬送経路52と、第2の給紙口72から排紙口56までのストレート搬送経路60とにおいてローラ対52c以降の搬送経路の下流側部分が共通化されている。
このような構成によって、搬送部5の小型化やスキャン時間の短縮化、および、小サイズかつ厚手の樹脂カード類など、クリアファイル300に挟み込まれた原稿Sの読み取りが可能となるため、スキャン処理の多様化に対応することができる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1全体のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。
すなわち、本実施形態に係る画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40、および、I/F50がバス90を介して接続されている。また、I/F50には、LCD(Liquid Crystal Display)60、操作部79および専用デバイス80が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像処理装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーションプログラム等が格納されている。
I/F50は、バス90と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD61は、ユーザが画像処理装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインターフェースである。操作部79は、ユーザが画像処理装置1に情報を入力するためのユーザインターフェースであり、本実施形態においては、タッチパネルやハードキー等によって構成される。
専用デバイス80は、画像処理装置1特有の機能を実現するためのハードウェアであり、紙面上に画像形成出力を実行するプリントエンジンなどの画像形成部3や、紙面上の画像を読み取るための画像読取部4である。
このようなハードウェア構成において、ROM30に格納されたプログラムやHDD40もしくは光学ディスク等の記録媒体からRAM20に読みだされたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、図7に示すようなソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像処理装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。図7に示すように、画像処理装置1は、コントローラ100、画像読取部4、搬送部5、排紙トレイ53、ディスプレイパネル790、給紙テーブル106、画像形成部3、排紙トレイ107、ネットワークI/F108およびFAXモデム109を有する。
また、コントローラ100は、主制御部110、エンジン制御部120、画像処理部130、操作表示制御部140、入出力制御部150およびFAX制御部160を含む。なお、図7においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、原稿もしくは文書束の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル790は、画像処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インターフェースであるとともに、タッチパネルとしてユーザが画像処理装置1を直接操作し、もしくは画像処理装置1に対して情報を入力する際の入力インターフェースでもある。すなわち、ディスプレイパネル790は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。ディスプレイパネル790は、図6に示すLCD61および操作部79によって実現される。
ネットワークI/F108は、画像処理装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインターフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インターフェースが用いられる。ネットワークI/F108はTCP/IPプロトコルによる通信が可能であり、図6に示すI/F50によって実現される。FAXモデム109は、電話回線に接続されており、画像処理装置1がFAX送受信を行うためのインターフェースとして機能する。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30や不揮発性メモリ並びにHDD40や光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM20等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像処理装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部110は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部120は、画像形成部3や画像読取部4等を制御もしくは駆動する駆動手段としての役割を担う。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部3が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。
また、画像処理部130は、画像読取部4から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像処理装置1の記憶領域に格納され、ネットワークI/F108を介して他の情報処理端末や記憶装置に送信される、もしくはFAXモデム109を介してFAX送信される情報である。
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル790に情報表示を行いもしくはディスプレイパネル790を介して入力された情報を主制御部110に通知する。入出力制御部150は、ネットワークI/F108を介して入力される情報を主制御部110に入力する。また、主制御部110は、入出力制御部150を制御し、ネットワークI/F108およびネットワークを介してネットワークに接続された他の機器にアクセスする。
FAX制御部160は、FAXモデム109が受信した信号に基づいて文書データを生成し、主制御部110に入力する。また、FAX制御部160は、FAXモデム109を制御し、FAXモデム109を介してFAX送信を行う。なお、FAX制御部160から主制御部110に入力された文書データは、入出力制御部150により、HDD40、もしくはネットワークI/F108およびネットワークを介してネットワークに接続された外部の装置に格納される。
画像処理装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部150がネットワークI/F108を介して印刷ジョブを受信する。すなわち、入出力制御部150が、印刷データ取得部として機能する。入出力制御部150は、受信した印刷ジョブを主制御部110に転送する。主制御部110は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部130を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報もしくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。
画像処理部130によって描画情報が生成されると、エンジン制御部120は、画像形成部3を制御し、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル106から搬送される用紙に対して画像形成を実行させる。すなわち、画像処理部130、エンジン制御部120および画像形成部3が印刷出力部として機能する。
画像形成部3の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構などを用いることが可能である。画像形成部3によって画像形成が施された文書は排紙トレイ107に排紙される。
画像処理装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル790の操作もしくはネットワークI/F108を介して外部の装置から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部140もしくは入出力制御部150が主制御部110にスキャン実行信号を転送する。主制御部110は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部120を制御する。
エンジン制御部120は、搬送部5を駆動し、搬送部5にセットされた撮像対象のクリアファイル300や原稿Sを上述したように画像読取部4に搬送する。また、エンジン制御部120は、画像読取部4を駆動し、搬送部5から搬送される原稿を撮像(スキャン)する。また、搬送部5に原稿がセットされておらず、画像読取部4に直接原稿がセットされた場合、画像読取部4は、エンジン制御部120の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。すなわち、画像読取部4が撮像部として動作するとともに、エンジン制御部120が、読取制御部として機能する。
撮像動作においては、画像読取部4に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部120は、画像読取部4が生成した撮像情報を画像処理部130に転送する。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、エンジン制御部120から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。
画像処理部130が生成した画像情報は主制御部110が取得し、主制御部110がHDD40等の画像処理装置1に装着された記憶媒体に保存する。すなわち、画像読取部4、エンジン制御部120および画像処理部130が連動して、画像入力部として機能する。画像処理部130によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納されもしくは入出力制御部150およびネットワークI/F108を介して外部の装置に送信される。
また、画像処理装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部120が画像読取部4から受信した撮像情報もしくは画像処理部130が生成した画像情報に基づき、画像処理部130が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部120が画像形成部3を駆動する。なお、描画情報と撮像情報との情報形式が同一である場合は、撮像情報をそのまま描画情報として用いることも可能である。
また、画像処理装置1がファクシミリとして動作する場合は、まず、スキャナ動作の場合と同様に画像処理部130によって画像情報が生成される。そして、主制御部110がFAX制御部160を制御し、FAXモデム109にFAX送信を実行させる。
また、FAX受信の際には、FAXモデム109が電話回線より信号を受信し、その信号に基づいてFAX制御部160が文書データを生成する。FAX制御部160が文書データを生成すると、主制御部110がその文書データに基づいてプリンタ動作の場合と同様にエンジン制御部120および画像処理部130を制御して出力を実行させる。もしくは主制御部110が入出力制御部150を制御してネットワークI/F108を介して外部の装置に格納させる。
このような構成において本実施形態に係る画像処理装置1は、スキャナとして動作する場合の画像処理に特徴を有する。まず、本実施形態に係る画像処理装置1においてスキャナ動作を行う際の概要について説明する。
図8は、本実施形態に係る画像処理装置1に搭載されているセンサおよびモータの構成を示す図である。図8に示すように、画像処理装置1は、レジストセンサ57、原稿セットセンサ58、手差しセット検知センサ74、排紙センサ89、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、テーブル上昇センサ84、ホームポジションセンサ83、ピックアップモータ101、給紙モータ102、読取モータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、排紙搬送モータ91、赤色LED75、青色LED76、ソレノイド78、および、エンジン制御部120を有する。
エンジン制御部120は、上述したように搬送部5および画像読取部4の付近に配置され、画像形成部3や画像読取部4、搬送部5等を制御もしくは駆動する駆動手段としての役割を担う。
例えば、エンジン制御部120は、レジストセンサ57、原稿セットセンサ58、手差しセット検知センサ74、ホームポジションセンサ83、テーブル上昇センサ84、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、排紙センサ89等の各種センサの検知信号を取り込み、主制御部110に送信する。
また、エンジン制御部120は、取り込まれた各種センサの検知信号に応じて主制御部110から受信した制御命令に従ってピックアップモータ101、給紙モータ102、読取モータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、排紙搬送モータ91、赤色LED75、青色LED76、ソレノイド78等の各種アクチュエータの駆動を制御する。
例えば、ピックアップモータ101は、エンジン制御部120による制御に従い、ピックアップローラ75a、75bを駆動させる。給紙モータ102は、エンジン制御部120による制御に従い、ローラ対52bを駆動させる。読取モータ103は、エンジン制御部120による制御に従い、排紙ローラ対52dを駆動させる。排紙モータ104は、エンジン制御部120による制御に従い、排紙ローラ対52dを駆動させる。
なお、主制御部110は、ディスプレイパネル790においてキー(例えば、スタートボタンなどのソフトキー)が押下されると、エンジン制御部120にクリアファイル300に挟み込まれた原稿Sの給紙指令や読取開始指令を送信する。エンジン制御部120は、主制御部110から受信した原稿Sの給紙指令や読取開始指令に従って図8に示すセンサやモータの動作を制御する。
このような構成によって、本実施形態に係る画像処理装置1は、クリアファイル300に挟み込まれた原稿Sに表現された画像の読取処理(スキャン処理)を実行し、読取画像データ301を生成する。このとき、読取画像データ301に対する処理の指示を符号化した二次元コード302が含まれている場合がある。
図9および図10は、本実施形態に係る二次元コード302が貼り付けられたクリアファイル300に収納された原稿Sを例示した図である。なお図9は、原稿Sが挟み込まれたクリアファイル300を原稿Sの第1面から見た図、図10は、原稿Sが挟み込まれたクリアファイル300を原稿Sの第2面(第1面の裏面)から見た図である。
二次元コード302は、クリアファイル300を読み取ることによって生成された画像情報に対して実行するべき動作に関する情報が符号化された図形である。この動作に関する情報には、読み取った画像に対する編集の実行を示す情報や、読み取った画像を所定のアドレスへ配信するスキャン配信の配信先に関する情報などが含まれる。
本実施形態に係る二次元コード302は、クリアファイル300の両面に印刷もしくは貼り付けられた状態で構成される。図9に示す二次元コード302fは、クリアファイル300の第1面に存在し、図10に示す二次元コード302bは、クリアファイル300の第2面(第1面の裏面)において、第1面に存在する二次元コード302fとぴったり重なる位置に存在する。
また、二次元コード302bは、二次元コード302fを左右反転処理して生成された符号化図形である。したがって、二次元コード302bは、二次元コード302fの鏡像であるため、二次元コード302bを左右反転させることによって、二次元コード302fおよび二次元コード302bをデコードした場合に同じ情報を得ることができる。
図9および図10において説明した二次元コード302に基づく動作の機能は、画像処理部130によって実現される。図11を参照して、本実施形態に係る画像処理部130の機能構成について説明する。
図11に示すように、本実施形態に係る画像処理部130は、符号化図形検知部310、符号化図形処理部330、符号化図形比較部320、一時記憶部340および編集処理部350を含む。なお、図11においては、画像データの流れを実線の矢印で示し、制御データの流れを破線の矢印で示している。
符号化図形検知部310は、画像読取部4で読み取られた読取画像データ301を取得し、読取画像データ301に含まれる二次元コード302を抽出する。さらに、符号化図形検知部310は、第1面の読取画像データ301fにおいて二次元コード302fを検知した第1座標に基づいて、第2面の読取画像データ301bにおける二次元コード302bの有無を検知する。
具体的に、符号化図形検知部310は、第2面の読取画像データ301bにおいて、二次元コード302fの裏面に相当する領域に二次元コード302bがあるか否かを検知する。
図12に示すように、直線L1−L2で原稿Sが挟み込まれたクリアファイル300を折り曲げたと仮定すると、ユーザは、クリアファイル300に存在する二次元コード302bを視認することができる。また、クリアファイル300を折り曲げた状態から、元の状態(直線L1−L2で折り曲げていない状態)にすると、二次元コード302fと二次元コード302bとの位置が重複することになる。
したがって、符号化図形検知部310は、第2面の読取画像データ301bの所定の領域、すなわち、第1面の読取画像データ301fに含まれる二次元コード302fの裏面に相当する領域において、二次元コード302bがあるか否かを検知することができる。
また、符号化図形検知部310は、読取画像データ301に、二次元コード302以外の符号化図形(例えば、二次元コード302とは異なる制御情報が符号化された二次元コードなど)が含まれているか否かを検知する。そして、符号化図形検知部310は、検知した二次元コード302、二次元コード303の画像を、符号化図形比較部320、および、符号化図形処理部330に送信する。
符号化図形比較部320は、二次元コード302bをy軸について反転処理し、反転処理した二次元コード302bと、符号化図形検知部310から受信した二次元コード302fとを比較する。
具体的に、符号化図形比較部320は、所定の領域の画像を画素単位で比較し、輝度レベルが一致する画素数の割合が所定の値を超えたか否かによって比較対象の画像同士が一致するか否かを判定する。また、符号化図形比較部320は、他の任意の画像比較アルゴリズムを用いて比較対象の画像同士が一致するか否かを判定することができる。
符号化図形処理部330は、受信した二次元コード302もしくは二次元コード303をデコード(復号)して符号化された情報を取得し、復号させた情報を主制御部110に通知する。この時、符号化図形処理部330は、符号化された情報に含まれる画像処理の制御情報の内容を一時記憶部340に出力し、一時的に記憶させる構成であってもよい。
図13は、二次元コード302に符号化された情報の例を示す図である。二次元コード302に符号化された情報は、画像処理装置1に所定の動作を実行させるための情報(以降、「制御情報」とする)であり、図13には、制御情報が自然言語で表されたものを例示している。
図13に示すように、二次元コード302には、“アプリケーション”、“入力原稿サイズ”、“入力原稿種類”、“読み取り解像度”、“カラー設定”、“読み取り集約”、“配信先情報”を制御するための情報が制御情報として含まれる。
なお、主制御部110は、図13に示す制御情報を、ディスプレイパネル790に表示させても良い。このような構成の場合、ユーザは、ディスプレイパネル790に表示される制御情報によってスキャン配信の詳細について確認することができる。
一時記憶部340は、読取画像データおよび制御情報を一時的に記憶する。
編集処理部350は、二次元コード302もしくは二次元コード303をデコードして得られた制御情報に基づいて読取画像データに対して編集処理を実行し、編集して生成した処理済画像データを一時記憶部340や主制御部110に出力する。
図14は、画像処理装置1に所定の動作を実行させるためのジョブ設定の設定項目を示す図である。なお、図14においては、図13で説明した二次元コード302をデコードして得られた制御情報に基づいてジョブ設定を更新する前における画像処理装置1に所定の動作を実行させるためのジョブ設定の設定項目(更新前情報)を例示している。
なお、図15においては、図13で説明した二次元コード302をデコードして得られた制御情報に基づいてジョブ設定を更新した後における画像処理装置1に所定の動作を実行させるためのジョブ設定の設定項目(更新後情報)を例示している。
図14に示すように、更新前情報においては、“配信先情報”が設定されていない。そこで、主制御部110は、符号化図形処理部330から受信した制御情報に基づいて、更新前情報を更新し、図15に示すように更新後情報に書き換える。
図15に示すように、更新前情報に対して制御情報を反映させて更新された更新後情報では、更新前情報では設定されていなかった“配信先情報”が「¥¥192.XX.X.0¥User−A¥share¥」と設定され、各項目の設定内容が制御情報で特定された内容に書き換えられている。
このような構成によって、ユーザは、スキャン配信対象であって、原稿Sが挟み込まれ、二次元コード302が付されたクリアファイル300をスキャンするだけで、意図した配信先に読取画像データの配信を行うことができる。このとき、スキャン処理によって読み取った画像が、読取画像データに含まれる二次元コード302を復号して得られる情報、すなわち、二次元コード302に符号化された配信先に関する情報によって特定される配信先へ配信される。
このとき、クリアファイル300や原稿Sに、第1制御情報が符号化された第1符号化図形である二次元コード302とは異なる第2制御情報が符号化されて形成された第2符号化図形である二次元コード303が表現されている場合がある。また、クリアファイル300の両面(すなわち、第1面と第2面の両方)に二次元コード302が表現されている場合もある。
このような場合、原稿Sが挟み込まれたクリアファイル300の両面を読み取って生成された読取画像データに、異なる情報が符号化された二次元コード302、二次元コード303が含まれることとなるため、どちらを復号して制御情報として用いるべきかがわからない状況が起こりうる。
そこで、本実施形態では、第2の給紙口72からクリアファイル300が挿入された場合に、第1面の読取画像データと第2面の読取画像データとを比較する。そして、比較結果に基づいて制御情報として用いる符号化図形を決定し、その符号化図形を復号した情報を反映させて画像処理装置1に処理を実行させる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1におけるスキャン配信を行う処理の流れをフローチャートに示された各ステップにしたがって説明する。図16は、本実施形態に係る画像処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
図3において説明したように、本実施形態に係る画像処理装置1は、第1の給紙口59と第2の給紙口72とを有する構成である。また、上述したように、画像処理装置1は、第2の給紙口72からクリアファイル300が挿入された際に、符号化図形に符号化された制御情報を用いてスキャナ動作を実行する。
したがって、エンジン制御部120は、手差しセット検知センサ74において、手差し原稿トレイ73から原稿Sを挟み込んだクリアファイル300が挿入されたことを検知する。そして、エンジン制御部120は、クリアファイル300を手差しセット検知センサ74で検知したことをトリガーとして(S101)、本処理を開始する。
次に、エンジン制御部120は、ストレート搬送経路60へとクリアファイル300を繰り出し、画像読取部4にクリアファイル300の第1面および第2面の読み取りを実行させる(S102)。画像読取部4がクリアファイル300を読み取った撮像情報は、画像処理部130へと転送され、画像処理部130は、受信した撮像情報に基づいて読取画像データ301f、301bを生成する。
符号化図形検知部310は、第1面の読取画像データ301fにおける二次元コード302fの有無を検知する(S103)。本実施形態では、クリアファイル300の両面にそれぞれ二次元コード302f、302bが含まれている。したがって、第1面の読取画像データ301fにおいて二次元コード302fが検知されない場合(S103/NO)、符号化図形検知部310は本処理を終了する。
第1面の読取画像データ301fにおいて二次元コード302fが検知されると(S103/YES)、符号化図形検知部310は、第2面の読取画像データ301bにおける二次元コード302bの有無を検知する(S104)。
なお、画像読取部4においてクリアファイル300の読取が先に完了した面を第1面とし、第1面の裏面を第2面としているが、例えば、光学走査ユニット69で撮像されたクリアファイル300の面を第1面もしくは第2面として用いる構成であってもよい。
第2面の読取画像データ301bにおいて二次元コード302bが検知されない場合(S104/NO)、符号化図形検知部310は、本処理を終了する。一方で、読取画像データ301bにおいて二次元コード302bが検知される(S104/YES)と、符号化図形検知部310は、検知した二次元コード302fと二次元コード302bとを符号化図形比較部320に転送する。
符号化図形比較部320は、二次元コード302bをy軸について反転処理し(S105)、二次元コード302bと二次元コード302fとが一致するか否かを判定する(S106)。
二次元コード302bと二次元コード302fとが一致する場合(S106/YES)、符号化図形処理部330は、符号化図形比較部320から二次元コード302fの画像を受信し、受信した二次元コード302fをデコード(復号)する(S107)。
そして、符号化図形処理部330は、復号して得られた情報を主制御部110に送信する。復号して得られた情報に画像処理装置1の制御情報が含まれる場合、主制御部110は、制御情報に従ってジョブ設定を更新し(S108)、ジョブを実行して(S109)本処理を終了する。
このように、本実施形態に係る画像処理装置1では、第2の給紙口72からクリアファイル300に挟まれた原稿Sの読み取りが行われると、クリアファイル300に付されている二次元コード302に符号化された制御情報に基づいたジョブを実行する構成となっている。このときに、読取画像データ301の両面において同じ二次元コード302が検知された場合に、検知された二次元コード302をデコードして制御情報を取得する。
したがって、例えば、一面にのみ二次元コードが付された他のファイルや、原稿Sのみを読み取った場合には、二次元コードのデコードが行われないため、二次元コードの誤検知によって、ユーザが所望しない画像処理装置1の動作が実行されることを防ぐことができる。
第2の実施形態.
第1の実施形態においては、クリアファイル300の両面に同じ制御情報が符号化された二次元コード302が付された場合の画像処理装置1の動作について説明を行った。このとき、クリアファイル300の第1面と第2面において、それぞれ異なる制御情報が符号化された二次元コード302、二次元コード303が付されている場合がある。
このような場合、本実施形態では、二次元コード302、二次元コード303に符号化されたそれぞれの制御情報によって実行される画像処理装置1の動作のうち、どちらを実行するかをユーザの選択に基づいて決定する。
図17は、本実施形態に係る画像処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図17のフローチャートにおいては、図16で説明した処理ステップのうち、同じ処理を行う処理ステップのブロックには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
符号化図形比較部320は、第2面の読取画像データで検知された二次元コードをy軸について反転処理し(S105)、二次元コード302fと第2面の読取画像データで検知された二次元コードとが一致するか否かを判定する(S201)。
第2面の読取画像データで検知された二次元コードと二次元コード302fとが一致する場合(S201/YES)、符号化図形処理部330は、符号化図形比較部320から二次元コード302fの画像を受信し、受信した二次元コード302fをデコード(復号)する(S202)。
そして、符号化図形処理部330は、復号して得られた情報を主制御部110に送信する。復号して得られた情報に画像処理装置1の制御情報が含まれる場合、主制御部110は、制御情報に従ってジョブ設定を更新し(S205)、ジョブを実行して(S206)本処理を終了する。
第2面の読取画像データで検知された二次元コードと二次元コード302fとが一致しない場合(S201/NO)、符号化図形処理部330は、符号化図形比較部320から第2面の読取画像データで検知された二次元コードおよび二次元コード302fの画像を受信し、受信した第2面の読取画像データで検知された二次元コードおよび二次元コード302fをデコード(復号)する(S203)。
そして、符号化図形処理部330は、復号して得られた情報を主制御部110に送信する。復号して得られた情報に画像処理装置1の制御情報が含まれる場合、主制御部110は、第2面の読取画像データで検知された二次元コードおよび二次元コード302fがそれぞれ復号された制御情報に基づくジョブ設定を、自然言語を用いてディスプレイパネル790に表示させる。
画像処理装置1のユーザは、ディスプレイパネル790に表示されたジョブ設定のうち、どちらのジョブ設定を用いるかを選択して入力する。なお、このとき、画像処理装置1に予め設定されているジョブ設定を用いて画像処理装置1を動作させてもよい。
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル790を介してユーザによって入力された情報を主制御部110に通知する(S204)。そして、主制御部110は、受信した情報に従ってジョブ設定を更新し(S205)、ジョブを実行して(S206)本処理を終了する。
このように、本実施形態では、二次元コード302、二次元コード303に符号化されたそれぞれの制御情報によって実行される画像処理装置1の動作のうち、どちらを実行するかをユーザの選択に基づいて決定する。ゆえに、よりユーザビリティを向上させて画像処理装置1の運用をすることができる。
第3の実施形態.
第2の実施形態においては、クリアファイル300の第1面と第2面にそれぞれ付された二次元コード302、二次元コード303に基づいて読取画像データに対して行う処理についての説明を行った。
このとき、図18に示すように、例えば、原稿Sの第1面に、二次元コード302とは異なる制御情報が符号化された二次元コード304が表現されていることがある。このとき、原稿Sが挟み込まれたクリアファイル300の読取画像データには、二次元コード302と二次元コード304とが含まれることとなる。
このような場合、本実施形態では、クリアファイル300に付された二次元コード302、および、原稿Sの第1面に表現された二次元コード304にそれぞれ符号化された制御情報によって実行される画像処理装置1の動作のうち、どれを実行するかを決定する。
図19から図22は、本実施形態に係る画像処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図19から図22のフローチャートにおいては、図16で説明した処理ステップのうち、同じ処理を行う処理ステップのブロックには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
符号化図形比較部320は、第2面の読取画像データで検知された二次元コードをy軸について反転処理し(S301)、二次元コード302fと第2面の読取画像データで検知された二次元コードとが一致するか否かを判定する(S302)。
第2面の読取画像データで検知された二次元コードと二次元コード302fとが一致する場合(S302/YES)、符号化図形処理部330は、符号化図形比較部320から第1面の読取画像データに含まれている二次元コード302fの画像を受信し、受信した二次元コード302fをデコード(復号)する(S303)。
そして、符号化図形処理部330は、二次元コード302fを復号して得られた情報である符号化制御情報を主制御部110に送信する。また、二次元コード302fを復号して得られた情報に画像処理装置1の制御情報が含まれる場合、符号化図形処理部330は、一時記憶部340に、復号して得られた制御情報を送信する。
一時記憶部340は、制御情報に基づいて画像処理装置1の動作を実行するためのジョブ設定を記憶する(S304)。また、主制御部110は、制御情報に従ってジョブ設定を更新し(S305)、ジョブを実行して(S306)本処理を終了する。
S302の処理において、第2面の読取画像データで検知された二次元コードと二次元コード302fとが一致しない場合(S302/NO)、符号化図形処理部330は、S103の処理において、符号化図形検知部310が第1面の読取画像データにおいて複数の二次元コードを検知したか否かを判定する(S307)。
符号化図形検知部310がS103の処理において複数の二次元コードを検知した場合(S307/YES)、符号化図形処理部330は、S103の処理において検知された二次元コードを復号し(S308)、主制御部110に送信する。ここでは、符号化図形検知部310が、第1面の読取画像データにおいて、二次元コード302および二次元コード304を検知したと仮定して説明を行う。
主制御部110は、符号化図形処理部330から受信した二次元コード302および二次元コード304がそれぞれ復号された制御情報によって定まるジョブ設定と同一であるジョブ設定が、一時記憶部340に記憶されているか否かを判定する(S309)。
二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定と同じジョブ設定が一時記憶部340に記憶されている場合(S309/YES)、主制御部110は、一時記憶部340に記憶されているジョブ設定に、同一条件の読み取り項目があるか否かを判定する(S310)。
すなわち、主制御部110は、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定と同じであると判定されたジョブ設定について、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定の読み取り項目と同一条件であるか否かを判定する。
一時記憶部340に記憶されているジョブ設定に、同一条件の読み取り項目がある場合(S310/YES)、主制御部110は、同一条件の読み取り項目があると判定されたジョブ設定に基づいた動作が画像処理装置1で実行されるようにする。
すなわち、主制御部110は、一時記憶部340に記憶されていたジョブ設定であって、S310で同一条件の読み取り項目がある、すなわち、読み取り処理の内容が共通していると判定されたジョブ設定が反映されるように画像処理装置1のジョブ設定を更新する(S311)。
一時記憶部340に記憶されているジョブ設定に、同一条件の読み取り項目がない場合(S310/YES)、主制御部110は、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定であって、S309で一時記憶部340に記憶されているジョブ設定と同じであると判定されたジョブ設定が反映されるように画像処理装置1のジョブ設定を更新する(S312)。
なお、S312の処理を実行する際に、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定のいずれもが、一時記憶部340に記憶されているジョブ設定と同じである場合がある。
このような場合、S204の処理と同様に、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報に基づくジョブ設定を、自然言語を用いてディスプレイパネル790に表示させ、ディスプレイパネル790を介してユーザによって入力された情報に基づいてS312で反映させるジョブ設定を決定してもよい。
二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定と同じジョブ設定が一時記憶部340に記憶されていない場合(S309/NO)、主制御部110は、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定に、読み取り項目が含まれているか否かを判定する(S313)。
二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定に読み取り項目が含まれている場合(S313/YES)、主制御部110は、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定が反映されるように、画像処理装置1のジョブ設定を更新する(S314)。
なお、S314の処理を実行する際に、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定のいずれもが、読み取り項目を含んでいる場合がある。
このような場合、S204の処理と同様に、二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報に基づくジョブ設定を、自然言語を用いてディスプレイパネル790に表示させ、ディスプレイパネル790を介してユーザによって入力された情報に基づいてS314で反映させるジョブ設定を決定してもよい。
二次元コード302および二次元コード304が復号された制御情報によって定まるジョブ設定に読み取り項目が含まれていない場合(S313/NO)、主制御部110は、図23に示すような画像処理装置1の製造出荷時に設定されているジョブ設定(デフォルト設定)に基づいてジョブ設定を更新する(S315)。
なお、S307の処理において、符号化図形検知部310が第1面の読取画像データにおいて複数の二次元コードを検知していない場合(S307/NO)、符号化図形処理部330は、符号化図形比較部320から第2面の読取画像データで検知された二次元コードおよび第1面の読取画像データで検知された二次元コード302の画像を受信し、デコード(復号)する(S316)。
そして、符号化図形処理部330は、復号して得られた情報を主制御部110に送信する。復号して得られた情報に画像処理装置1の制御情報が含まれる場合、主制御部110は、第2面の読取画像データで検知された二次元コードおよび第1面の読取画像データで検知された二次元コード302がそれぞれ復号された制御情報に基づくジョブ設定を、自然言語を用いてディスプレイパネル790に表示させる。
画像処理装置1のユーザは、ディスプレイパネル790に表示されたジョブ設定のうち、どちらのジョブ設定を用いるかを選択して入力する。なお、このとき、画像処理装置1に予め設定されているジョブ設定を用いて画像処理装置1を動作させてもよい。
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル790を介してユーザによって入力された情報を主制御部110に通知する(S317)。そして、主制御部110は、受信した情報に従ってジョブ設定を更新し(S318)、ジョブを実行して(S306)本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態においては、原稿Sに二次元コードが表現されている場合に、原稿Sに表現された二次元コードもしくは二次元コード302に符号化されたそれぞれの制御情報によって実行される画像処理装置1の動作のうち、どちらを実行するかをユーザの選択に基づいて決定する。
また、クリアファイル300の両面に二次元コード302が付されている場合には、二次元コード302に符号化されたジョブ設定を優先的に反映させる。ゆえに、よりユーザビリティを向上させて画像処理装置1の運用をすることができる。
その他の実施形態.
クリアファイル300に原稿Sを挟み込む際に、図24および図25に示すように、クリアファイル300に付されている二次元コード302と原稿Sとが重複してしまい、第2面の読取画像データにおいて、二次元コード302bの一部が欠けてしまうことがある。
このような場合、第2面の読取画像データにおいて、一部が欠けた二次元コード302bの一部と、二次元コード302fとを比較可能としてもよい。具体的には、図26に示すように、符号化図形検知部310は、第1面で検知した二次元コード302の高さhに基づいて第2面の読取画像データにおいて二次元コードを検知する。
図26では、二次元コード302の高さh/2の領域に相当する二次元コードが検知される例を示しているが、例えば、符号化図形検知部310は、二次元コード302の幅方向の長さに基づいて、第2面の読取画像データにおける二次元コードの検知を行ってもよい。
そして、符号化図形比較部320は、二次元コード302および二次元コード302の高さh/2の領域に相当する部分符号化図形である二次元コードを比較する。
このときの比較態様として、符号化図形比較部320は、所定の領域の画像を画素単位で比較し、輝度レベルが一致する画素数の割合が所定の値を超えたか否かによって比較対象の画像同士が一致するか否かを判定する。また、符号化図形比較部320は、他の任意の画像比較アルゴリズムを用いて比較対象の画像同士が一致するか否かを判定することができる。
以上説明したように、本発明に係る画像処理装置1は、読取画像データに複数の二次元コードが存在する場合であっても、どの二次元コードが実行するべき処理の設定を示す情報を符号化した二次元コードであるかを判定し、適切な設定を反映させた処理を実行することができる。したがって、二次元コードの誤検知を低減してユーザの所望する画像処理を実行することが可能となる。
1 画像処理装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 専用デバイス
90 バス
100 コントローラ
101 ADF
102 スキャナユニット
103 排紙トレイ
104 ディスプレイパネル
105 給紙テーブル
106 プリントエンジン
107 排紙トレイ
108 ネットワークI/F
109 FAXモデム
110 主制御部
120 エンジン制御部
130 画像処理部
140 操作表示制御部
150 入出力制御部
160 FAX制御部
310 符号化図形検知部
320 符号化図形比較部
330 符号化図形処理部
340 一時記憶部
350 編集処理部
特開2017−228941号公報

Claims (9)

  1. 画像読取装置によって原稿を読み取って生成された読取画像に含まれ、画像処理の内容を示す制御情報が符号化されて生成された符号化図形に基づき、前記読取画像に対して前記画像処理を実行する情報処理装置であって、
    前記原稿の第1面および第2面を読み取ってそれぞれ生成された読取画像において前記符号化図形を検知する符号化図形検知部と、
    検知された前記符号化図形に符号化されている前記制御情報を出力する符号化図形処理部と、
    出力された前記制御情報に基づいて画像処理を実行する画像処理部と、
    を含み、
    前記符号化図形処理部は、
    前記第1面の読取画像において検知された第1符号化図形の画像と前記第2面の読取画像において検知された第2符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記符号化図形処理部は、
    前記第1符号化図形の画像と、左右反転させた前記第2符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記符号化図形検知部は、
    前記第2面の読取画像において前記第2符号化図形の一部である部分符号化図形を検知し、
    前記符号化図形処理部は、
    前記第1符号化図形の画像と、前記部分符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記符号化図形処理部は、
    前記第1符号化図形として符号化されている第1制御情報および前記第2符号化図形として符号化されている第2制御情報を出力し、
    前記画像処理部は、
    前記第1制御情報もしくは前記第2制御情報のいずれかに基づいて画像処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御情報を記憶する記憶部
    を含み、
    前記画像処理部は、
    前記符号化図形に符号化されている符号化制御情報と前記記憶部に記憶されている制御情報とが同一である場合に、前記記憶部に記憶されている制御情報に基づいて画像処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記画像処理部は、
    前記符号化制御情報と、前記記憶部に記憶されている複数の前記制御情報とが同一である場合に、複数の前記制御情報のうちいずれかの制御情報に基づいて画像処理を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記画像処理部は、
    前記記憶部に記憶されている複数の前記制御情報のうち、前記符号化制御情報によって実行される読み取り処理の内容が共通している制御情報に基づいて画像処理を実行する
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 画像読取装置によって原稿を読み取って生成された読取画像に含まれ、画像処理の内容を示す制御情報が符号化されて生成された符号化図形に基づき、前記読取画像に対して前記画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記原稿の第1面および第2面を読み取ってそれぞれ生成された読取画像において前記符号化図形を検知し、
    前記第1面の読取画像において検知された第1符号化図形の画像と、前記第2面の読取画像において検知された第2符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力し、
    出力された前記制御情報に基づいて画像処理を実行する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 画像読取装置によって原稿を読み取って生成された読取画像に含まれ、画像処理の内容を示す制御情報が符号化されて生成された符号化図形に基づき、前記読取画像に対して前記画像処理を実行する画像処理プログラムであって、
    前記原稿の第1面および第2面を読み取ってそれぞれ生成された読取画像において前記符号化図形を検知するステップと、
    前記第1面の読取画像において検知された第1符号化図形の画像と、前記第2面の読取画像において検知された第2符号化図形の画像とが一致する場合に、前記制御情報を出力するステップと、
    出力された前記制御情報に基づいて画像処理を実行するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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