JP2019161502A - 通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、親機、子機、通信システム、及び、通信方法 - Google Patents

通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、親機、子機、通信システム、及び、通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチパス環境下及び親機子機間の周波数オフセットの影響を低減し、無線同期特性を改善することを目的とする。【解決手段】無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から当該無変調波を送信した子機と、親機と、の間の周波数オフセットを算出する。無変調波は、少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する。算出した周波数オフセットに基づいて、無線同期が劣化する状態であると判定される場合、第1の同期ワードを含む送信と当該第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える。【選択図】図12

Description

本発明は、親機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、子機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、親機、子機、通信システム、親機の通信方法、及び、子機の通信方法に関する。
親機と子機を備えた通信システムの子機において、既知の同期ワードとオーバーサンプリングした受信信号との相関電力値を算出することで、シンボル抽出タイミングを推定するフレーム同期技術が存在する。当該フレーム同期技術では、抽出したシンボル単位のデータに対してBTR(Bit Timing Recovery)制御及びDFE(Decision Feedback Equalizer)制御等を行い、同期ワードを検出することで、フレーム同期(以下、無線同期ともいう。)の確立を試行する。
当該フレーム同期技術では、既知の同期ワードとオーバーサンプリングした受信信号の相関電力値を算出する。しかしながら、マルチパス環境下であり、かつ、親機子機間の周波数オフセットが大きい場合、同期ワードによっては、相関電力値のピークの位置が本来の位置から大きくずれてしまう場合がある。その場合、シンボル抽出タイミングを適切に推定することができず、BTR制御における最適シンボル点への引き込み、及び、同期ワードDFE制御における最適な波形等化に時間がかかる。これにより、同期ワードの検出ができず、1フレームで同期を確立することができない場合が発生する。
特開2010−103900号公報 特開平10−28084号公報
例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等のマルチキャリア伝送技術を使用することで、マルチパス環境の影響を低減し、無線同期特性を改善する技術が存在する。しかしながら、マルチキャリア伝送技術では装置が複雑となるため、コストが増大し、また、装置の小型化が困難となる。
本発明は、1つの側面として、マルチパス環境下及び親機子機間の周波数オフセットの影響を低減し、無線同期特性を改善することを目的とする。
1つの実施形態では、無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から当該無変調波を送信した子機と、親機と、の間の周波数オフセットを算出する。無変調波は、少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する。算出した周波数オフセットに基づいて、無線同期が劣化する状態であると判定される場合、第1の同期ワードを含む送信と当該第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える。
1つの側面として、マルチパス環境下及び親機子機間の周波数オフセットの影響を低減し、無線同期特性を改善することができる。
通信システムの要部機能を例示する。 親機の送信部の要部機能を例示する。 子機の送信部の要部機能を例示する。 子機の受信部の要部機能を例示する。 子機の復調部の要部機能を例示する。 子機の復調部の第2SW検出部の要部機能を例示する。 親機の復調部の要部機能を例示する。 子機周波数オフセットを例示する。 無線フレーム及び送受信スロット、相関電力値、及び、FB信号の送信タイミングを例示する。 親機のハードウェアを例示する。 子機のハードウェアを例示する。 親機の通信処理のフローチャートを例示する。 子機の通信処理のフローチャートを例示する。 シンボル抽出タイミングの推定処理のフローチャートを例示する。 同期ワードSWBとの相関電力値を例示する。 無線同期特性を例示する。 シンボル抽出タイミングの推定処理のフローチャートを例示する。 関連技術における親機の送信部の要部機能を例示する。 関連技術における子機の復調部の要部機能を例示する。 関連技術における同期ワードとの相関電力値を例示する。 関連技術における無線同期特性を例示する。
以下、図面を参照して実施形態の一例を詳細に説明する。
図1に、本実施形態の通信システム1の要部機能を例示する。通信システム1は、無線同期を確立することで相互に通信する親機10及び複数の子機20を含む。
本実施形態では、無線方式がTDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)である例について説明する。
図2に、親機10の送信部の要部機能を例示する。送信部は、シリアルデータをパラレルデータに変換するS/P(Serial/Parallel)変換部31、ベースバンド信号を生成するBB(Base Band)信号生成部32、及び、後述するフレームを生成するフレーム生成部33を含む。
送信部は、また、高周波信号を除去するLPF(Low Pass Filter)34、直交変調信号を生成する直交変調部35、及び、デジタル信号をアナログ信号に変換するADC(Analog Digital Converter)36を含む。送信部は、また、周波数変換部37及び局部発振部38を含む。周波数変換部37は、局部発振部38が発生する信号を使用して、周波数を無線信号の周波数に変換する。送信部30は、また、同期ワードを選択するSW(Sync Word:同期ワード)選択部39及び信号を無線送信するアンテナA3を含む。
切替部の一例であるSW選択部39は、複数の同期ワードの中から1つの同期ワードを選択する。以下では、SW選択部39は、複数の同期ワードとして同期ワードSWA及びSWBを使用し、同期ワードSWAまたは同期ワードSWBが選択可能である例について説明するが、本実施形態では、3個以上の同期ワードの何れかを選択可能であってよい。
第1の同期ワードの一例である同期ワードSWAは子機20の各々へ一斉に送信する同期ワードである。しかしながら、本実施形態は、当該同期ワードSWAに限定されず、子機20毎にユニークに割り当てられている同期ワードであってもよい。また、同期ワードSWAは、一斉送信または個別送信などのスロット種別を表す同期ワードであってもよい。同期ワードSWBは、第2の同期ワードの一例であり、マルチパス環境下及び親機子機間の周波数オフセットが大きい場合でも、相関電力値のピークの位置の変化が少ない同期ワードである。
図3に、子機20の送信部の要部機能を例示する。送信部は、シリアルデータをパラレルデータに変換するS/P変換部41、ベースバンド信号を生成するBB信号生成部42、及び、後述するフレームを生成するフレーム生成部43を含む。
送信部は、また、高周波信号を除去するLPF44、直交変調信号を生成する直交変調部45、及び、デジタル信号をアナログ信号に変換するADC46を含む。送信部は、また、周波数変換部47及び局部発振部48を含む。周波数変換部47は、局部発振部48が発生する信号を使用して、周波数を無線信号の周波数に変換する。送信部は、また、後述するFB(FeedBack)信号をフレームに挿入するFB信号挿入部49及び信号を無線送信するアンテナA4を含む。
図4に、子機20の受信部の要部機能を例示する。受信部は、無線信号を受信するアンテナA5、受信部の感度を自動調整するAGC(Automatic Gain Control)91、周波数変換部92、及び、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC93を含む。受信部は、また、復調部94、及び、フレームからデータを抽出するフレーム分解部95及び局部発振部96を含む。周波数変換部92は、局部発振部96が発生する信号を使用して、ADC93でサンプリング可能な周波数まで信号の周波数を低減する。
無線同期が確立していない子機20は親機10からの信号を受信すると、同期ワードに基づいて自機宛の信号か否か判定する。自機宛の信号ではないと判定した場合、送信制御部の一例であるFB信号挿入部49は送信信号の応答フィードバックのタイミング、即ち、FB区間に、FB信号、即ち、自機固有の子機周波数オフセットをもつ無変調波を挿入する。
無変調波を挿入するタイミングは、相関電力値が閾値を超えたタイミングを基準として決定する。相関電力値は、オーバーサンプリングした受信信号を時間軸方向にスライドし、既知の同期ワードとの相関を算出することで取得される。無線同期が確立した子機20は、FB区間で無変調波の挿入を行わない。
図5に、子機20の復調部94の要部機能を例示する。復調部94は、直交検波部51A、シンボル抽出部51B、フィルタ部51C、基準位相補正部51D、AFC(Automatic Frequency Control)補正部51E、及び、DFE部51Fを含む。復調部94は、また、オフセット検出部51G、第1SW検出部51H、第2SW検出部51I、FB判定部51J、及び、BTR部51Kを含む。
直交検波部51Aは、ADC93で生成されたデジタル信号、即ち、オーバーサンプリングされた信号を、当該サンプルレートのI(同相)信号及びQ(直交位相)信号に変換する。相関電力値導出部の一例である第1SW検出部51Hは、直交検波部51Aで生成されたI信号及びQ信号と既知である同期ワードとの相関電力値を算出し、算出された相関電力値のピーク位置を取得する。受信信号の同期ワード付近は既知の同期ワードとの相関が高いため、相関電力値が所定の閾値を超えた位置から、時間軸方向に同期ワード長+所定長分の位置までの受信信号との相関電力値を算出し、算出された相関電力値のピーク位置を取得する。
タイミング推定部の一例である第1SW検出部51Hは、相関電力値のピーク位置に基づいて、I信号及びQ信号のシンボル抽出タイミングの補正値を推定する。タイミング推定部の一例であるBTR部51Kは、シンボル抽出タイミングの初期値を決定し、同期ワード抽出部の一例であるシンボル抽出部51Bは、決定されたシンボル抽出タイミングでシンボルデータを抽出する。その後、BTR部51Kは、シンボル抽出タイミングの補正値を初期値とし、送受信のタイミング誤差で発生するビットタイミングのずれを吸収する。
フィルタ部51Cは、シンボル抽出部51Bが抽出したシンボルデータに対してフィルタリング処理を行う。フィルタ部51Cは、FB判定部51Jへ相関電力値の情報を送信する。FB判定部51Jは、フィルタ部51Cから受信した相関電力値の情報と、第2SW検出部51Iから受信した同期ワードが一致しているか否かを示す情報とに基づいて、無変調波であるFB信号を生成するか否か判定する。
図3のFB信号挿入部49は、FB判定部51JがFB信号を生成することを判定した場合、送信信号の応答フィードバックのタイミング、即ち、FB区間に、FB信号、即ち、自機固有の子機周波数オフセットをもつ無変調波を挿入する。無線同期が確立するまで、基準位相補正部51D、AFC補正部51E、オフセット検出部51G、DFE部51Fは動作しない。
図6に、第2SW検出部51Iの構成を例示する。第2SW検出部51Iは、バッファ61、オフセット推定部62、オフセット補正部63、SWDFE部64、SW判定部65、シンボル相関部66、及び、ピーク検出部67を含む。バッファ61及びシンボル相関部66は、各々、フィルタ部51Cでフィルタリングされたシンボルデータを受信する。シンボル相関部66は、シンボルレートで、既知の同期ワードと受信したシンボルデータとの相関電力値を算出し、ピーク検出部67は、算出された相関電力値のピーク位置を検出する。
オフセット推定部62は、ピーク検出部67で検出された相関電力値のピーク位置に基づいて同期ワードの位置を推定し、推定した同期ワードの位置に基づいて、バッファ61が受信したシンボルデータから同期ワードを取り出す。オフセット推定部62は、取り出した同期ワードと既知である同期ワードとを比較し、位相オフセット及び周波数オフセットを推定する。シンボル抽出タイミングがずれると、既知の同期ワードとの間に誤差が生じ、位相オフセット及び周波数オフセットの推定精度が低減する。
オフセット補正部63は、オフセット推定部62で推定された位相オフセット及び周波数オフセットに基づいて、シンボルデータを補正する。SWDFE部64は、オフセット補正部63で補正されたシンボルデータに対して波形等化を行うことで、マルチパス環境の影響を低減する。SW判定部65は、取り出した同期ワードと既知である同期ワードとが一致するか否か判定する。判定が肯定された時点で、即ち、取り出した同期ワードと既知である同期ワードとが一致した時点で、無線同期が確立される。
図7に、親機10の復調部の要部機能を例示する。復調部は、直交検波部52A、シンボル抽出部52B、フィルタ部52C、基準位相補正部52D、AFC補正部52E、及び、DFE部52Fを含む。復調部は、また、オフセット検出部52G、第1SW検出部52H、第2SW検出部52I、BTR部52K、及び、オフセット抽出部52Lを含む。周波数オフセット算出部の一例であるオフセット抽出部52L以外の構成要素は、図5に例示した子機20の復調部94と同様であるため、説明を省略する。
図8は、子機20が複数存在する場合、子機の各々である子機20−0〜20−n(nは自然数)のFB信号である無変調波が有する子機周波数オフセットf0〜fnを例示する。子機20−0〜20−nは、各々に固有の子機周波数オフセットf0〜fnを有する無変調波を、FB信号として生成する。
子機周波数オフセットが隣接する子機20どうしの間の周波数間隔Δfは、Δf>最大周波数オフセットであり、Δf*n<最大周波数帯域幅となるように決定される。最大周波数オフセットは、親機10及び子機20の部品で定まる値である。キャリア周波数fcが、子機周波数オフセットf0とfnとの中間付近となるように子機周波数オフセットf0〜fnを決定してもよい。
図9は、無線フレーム及び送受信スロット、相関電力値、及び、FB信号の送信タイミングを例示する。図9の1番上の図に示されるように、1フレームは、親機送信スロットS1及びS2、並びに、第1子機受信スロットR1及び第2子機受信スロットR2を含み、受信スロットR1及びR2の先頭にFB信号を受信するためのFB区間が存在する。以下では、子機20への一斉送信の同期ワードがSWAである例について説明する。受信スロットR1及びR2のFB区間は、少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間の一例である。
FB信号は、FB区間に対応する期間の間送信される。一斉送信の場合は、受信スロットR1及びR2のD1区間、D2区間及びSW区間にはデータ及び同期ワードは存在しないが、1対1通信の場合であって、無線同期が確立した後は、受信スロットR1及びR2のD1区間、D2区間はデータを含む。1対1通信の場合であっても、無線同期が確立する前は、受信スロットR1及びR2のD1区間、D2区間及びSW区間にはデータ及び同期ワードは存在しない。
図9の上から2番目の図に例示するように、無線フレームの信号と既知の同期ワードとの相関電力値が、第4所定値の一例である破線で示す閾値を超えた時点からΔt経過した後、図9の1番下の図に例示するように、FB信号送信ゲートが一定時間ハイとなり、FB信号送信ゲートがハイである間、FB信号が送信される。FB信号送信ゲートがハイとなる期間は、pシンボル分(pは自然数)であり、pは伝搬遅延時間及び親機10で周波数オフセットを推定するための時間で決定される。
親機10は、親機10からの一斉送信に対する子機20からの応答用のFB区間に子機20からのFB信号を受信する。親機10は、子機20−k(kは、0〜nの何れか)に対応する子機周波数オフセットfkのレベルが第2所定値の一例である閾値を超えるか否か判定することで、FB区間に子機20−kからのFB信号が存在するか否か判定する。子機周波数オフセットfkのレベルは、受信信号に対して当該子機周波数オフセットfkを有する信号を通過させるフィルタでフィルタリングを行うことで取得される。子機周波数オフセットfkのレベルは、また、受信信号に対してFFT(Fast Fourier Transformation)などの時間周波数変換を行い、当該子機周波数オフセットfkを有する信号を抽出することで取得される。
例えば、m回(mは2以上の自然数)連続して子機20−kが無線同期を確立したと判定することができない場合、親機10は、FB信号に基づいて状況を判定し、同期ワードとしてSWAを使用し続けるか、SWBを周期的に使用するか、決定する。子機20−kの子機周波数オフセットfkは既知であるため、オフセット抽出部52Lは、FB区間内の信号に対して子機周波数オフセットfkを有する信号を通過させるフィルタでフィルタリングを行う。
(1)式に示すように、フィルタリング前の無変調波の周波数fokは、子機20−kの子機周波数オフセットfkと親機子機間の周波数オフセットΔfbckを含む。
fok=fk+Δfbck …(1)
FB信号として無変調波を使用しているため、マルチパス環境下であっても、無変調波の周波数fokから既知である子機20−kの周波数オフセットfkを差し引くことで、親機子機間の周波数オフセットΔfbckを算出することができる。Δfbckの絶対値が所定値より小さい場合、無線同期の確立ができない原因は、マルチパス環境の影響ではなく、信号対雑音比の影響であると考えられるため、現在使用している同期ワードSWAの使用を継続する。
子機20が複数存在する場合、少なくとも1つの子機20−kとの親機子機間周波数オフセットΔfbckの絶対値が、第1所定値の一例である所定値より大きい場合、マルチパス環境の影響で周波数オフセットが生じ、相関電力値のピーク位置が大きく変化する。この場合、シンボル抽出タイミングを適切に推定できない子機20−kがあると考えられる。したがって、同期ワードを現在とは異なる同期ワードに周期的に切り替える。即ち、同期ワードSWAを同期ワードSWBに、周期的に、例えば、2回に1回切り替える。
同期ワードを切り替えるか否かの情報である同期ワード選択情報が、図2に例示するSW選択部39に送信される。SW選択部39は、SW選択情報が同期ワードSWAを異なる同期ワードSWBに周期的に切り替えることを示す情報である場合、同期ワードSWAを異なる同期ワードSWBに周期的に切り替えるように同期ワードを選択する。
子機20の復調部94は、既知の同期ワードSWA及びSWBの両方について相関電力値を算出する。無線同期が確立される前に同期ワードSWBの相関電力値が所定の閾値を超えた場合、シンボル抽出タイミングを同期ワードSWBに基づいて推定する。即ち、同期ワードSWBの相関電力値が所定の閾値を超えた後の所定範囲内の相関電力値のピーク位置をシンボル抽出タイミングとして推定する。但し、l(lは2以上の整数)フレーム連続して同期ワードSWBの相関電力値が所定の閾値を超えない場合、同期ワードとしてSWAだけを使用する状態に遷移する。
同期ワードSWBで推定したシンボル抽出タイミングを、同期ワードSWAを含む次のフレームに適用し、シンボル抽出を行う。次のフレームは、同期ワードSWAを含むため、同期ワードSWBとの相関電力値は閾値を超えない。したがって、シンボル抽出タイミングは更新されない。当該フレームで無線同期を確立することができない場合、同期ワードSWBを同期ワードとして含むさらに次のフレームの相関電力値と同期ワードSWBを同期ワードとして含む1つ前のフレームの相関電力値との同期加算を行う。これにより、ノイズの影響を軽減するようにしてもよい。
図10に、親機10のハードウェアを例示する。親機10は、メモリ71、ハードウェアであるプロセッサ72、無線処理部73、及び、アンテナB3を含む。プロセッサ72は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及びDSP(Digital Signal Processor)などであってよい。メモリ71は、不揮発性記録媒体であるROM(Read Only Memory)及び揮発性記録媒体であるRAM(Random Access Memory)などであってよい。
無線処理部73は、例えば、周波数変換部37及び局部発振部38を含むが、周波数変換部37及び局部発振部38以外のハードウェアで実現される構成要素を含み得る。メモリ71は、親機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラムなどのプログラムを含む。プロセッサ72は、メモリ71のプログラムをロードして実行することで、無線処理部73に含まれる構成要素以外のソフトウェアで実現される構成要素、例えば、周波数オフセット算出部及び切替部として機能する。メモリ71は、プログラムを実行するためのパラメータ及びデータを含んでいてもよい。
なお、親機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラムなどのプログラムは、CD−ROM、DVDなどの非一時記録媒体に記録され、非一時記録媒体からメモリ71にロードされてもよい。
図11に、子機20のハードウェアの一例を例示する。子機20は、メモリ81、ハードウェアであるプロセッサ82、無線処理部83、及び、アンテナB4を含む。プロセッサ82は、例えば、CPU、FPGA、及びDSPなどであってよい。メモリ81は、不揮発性記録媒体であるROM及び揮発性記録媒体であるRAMなどであってよい。
無線処理部83は、例えば、AGC91、周波数変換部47、92及び局部発振部48、96を含むが、AGC91、周波数変換部47、92及び局部発振部48、96以外のハードウェアで実現される構成要素を含み得る。メモリ81は、子機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラムなどのプログラムを含む。プロセッサ82は、メモリ81のプログラムをロードして実行することで、無線処理部83に含まれる構成要素以外のソフトウェアで実現される構成要素、例えば、送信制御部として機能する。メモリ81は、プログラムを実行するためのパラメータ及びデータを含んでいてもよい。
なお、子機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラムなどのプログラムは、CD−ROM、DVDなどの非一時記録媒体に記録され、非一時記録媒体からメモリ71にロードされてもよい。
次に、親機10の通信処理の作用について説明する。図12に、親機10の通信処理の流れを示すフローチャートを例示する。親機10は、子機20から受信したFB信号に基づいて同期ワードSWBを挿入するか否か決定する。プロセッサ72は、ステップ101で、FB信号から子機20−kの子機周波数オフセットfkを抽出する。プロセッサ72は、ステップ102で、子機20−kの子機周波数オフセットfkのレベルが所定の閾値を超えるか否か判定する。
ステップ102の判定が肯定された場合、即ち、子機20−kの子機周波数オフセットfkのレベルが所定の閾値を超えた場合、プロセッサ72は、ステップ103で、子機20−kの子機周波数オフセットfkを含むFB信号の受信回数をカウントする。プロセッサ72は、ステップ104で、子機20−kの子機周波数オフセットfkを含むFB信号の受信回数が所定値mを超えたか否か判定する。
ステップ104の判定が肯定された場合、即ち、子機20−kの子機周波数オフセットfkを含むFB信号の受信回数が所定値mを超えた場合、プロセッサ72は、ステップ105で、親機子機間周波数オフセットΔfbckを算出する。プロセッサ72は、ステップ106で、親機子機間周波数オフセットΔfbckが所定の閾値を超えたか否か判定する。
ステップ106の判定が肯定された場合、即ち、少なくとも1つの子機20−kの親機子機間周波数オフセットΔfbckが所定の閾値を超えた場合、プロセッサ72は、ステップ107で、送信信号に同期ワードSWBを挿入することを決定する。ステップ102、ステップ104またはステップ106の判定が否定された場合、プロセッサ72は、ステップ108で、同期ワードSWAのみ使用する、即ち、同期ワードSWBを使用しないことを決定する。
親機10は、ステップ106の判定が肯定された場合、例えば、同期ワードSWA及びSWBを交互に使用する。また、親機10は、子機周波数オフセットfkのレベルが低い場合、即ち、例えば、第3所定値の一例である閾値以下である場合、信号対雑音比が低いと判定する。この場合、例えば、同期ワードSWBを2回、同期ワードSWAを1回使用する等の変更を行い、一定期間における同期ワードSWBの比率を増加する。第3所定値の一例である閾値は、第2所定値の一例である閾値から、例えば、±3[dB]の値であってよい。
次に、子機20の通信処理の作用について説明する。子機20は、相関電力値に基づいて、同期ワードSWA及びSWBの何れでシンボル抽出タイミングを推定するかを判断し、推定したシンボル抽出タイミングで無線同期確立を試行する。
図13に例示するように、プロセッサ82は、ステップ201で、受信信号と同期ワードSWAとの相関電力値及び受信信号と同期ワードSWBとの相関電力値を算出する。プロセッサ82は、ステップ202で、同期ワードSWAとの相関電力値が所定の閾値を超えているか否か判定する。
ステップ202の判定が否定された場合、即ち、同期ワードSWAとの相関電力値が所定値を超えていない場合、プロセッサ82は、ステップ203で、同期ワードSWBとの相関電力値が所定の閾値を超えているか否か判定する。ステップ203の判定が否定された場合、即ち、同期ワードSWBとの相関電力値が所定の閾値を超えていない場合、プロセッサ82は、ステップ204で、同期ワードSWBの未検出回数が所定の閾値を超えたか否か判定する。
ステップ204の判定が肯定された場合、即ち、同期ワードSWBの未検出回数が所定の閾値を超えた場合、プロセッサ82は、ステップ205で、SWB検出フラグに「0」を設定し、ステップ201に戻る。SWB検出フラグは、例えば、メモリ81に含まれている。ステップ204の判定が否定された場合、即ち、同期ワードSWBの未検出回数が所定の閾値を超えていない場合、プロセッサ82は、ステップ206で、SWB未検出回数をカウントし、ステップ201に戻る。
ステップ203の判定が肯定された場合、即ち、同期ワードSWBとの相関電力値が所定の閾値を超えた場合、プロセッサ82は、ステップ207で、SWB検出フラグに「1」を設定する。プロセッサ82は、ステップ208で、FB信号を生成し、FB信号を送信するように無線フレームのFB区間に挿入し、ステップ201に戻る。
ステップ202の判定が肯定された場合、即ち、同期ワードSWAとの相関電力値が所定の閾値を超えた場合、プロセッサ82は、ステップ209で、SWB検出フラグに「1」が設定されているか否か判定する。ステップ209の判定が否定された場合、即ち、SWB検出フラグに「0」が設定されている場合、プロセッサ82は、ステップ210で、同期ワードSWAに基づいて推定されたシンボル抽出タイミングで同期ワードを取り出す。
ステップ209の判定が肯定された場合、即ち、同期ワードSWB検出フラグに「1」が設定されている場合、プロセッサ82は、ステップ211で、同期ワードSWBに基づいて推定されたシンボル抽出タイミングで同期ワードを取り出す。
プロセッサ82は、ステップ212で、取り出された同期ワードが既知の同期ワードSWAと一致したか否かを判定する。ステップ212の判定が肯定された場合、即ち、同期ワードが既知の同期ワードSWAと一致した場合、無線同期が確立される。ステップ212の判定が否定された場合、即ち、同期ワードが既知の同期ワードSWAと一致しない場合、無線同期は確立されない。
次に、シンボル抽出タイミングの推定処理の作用について説明する。図14は、シンボル抽出タイミングの推定処理のフローチャートを例示する。プロセッサ82は、ステップ301で、受信信号と既知の同期ワードSWAまたはSWBとの相関電力値を算出する。プロセッサ82は、ステップ302で、相関電力値が所定の閾値を超えたか否か判定する。
ステップ302の判定が否定された場合、即ち、相関電力値が所定の閾値を超えていない場合、プロセッサ82は、ステップ301に戻る。ステップ302の判定が肯定された場合、即ち、相関電力値が所定の閾値を超えた場合、プロセッサ82は、ステップ303で、所定時間長の検出窓を設定する。
プロセッサ82は、ステップ304で、時間軸方向にスライドさせた受信信号と既知の同期ワードとの相関電力値を算出し、ステップ305で、スライドさせた受信信号が検出窓を超えたか否か判定する。ステップ305の判定が否定された場合、即ち、検出窓を超えていない場合、プロセッサ82は、ステップ304に戻る。ステップ305の判定が肯定された場合、即ち、検出窓を超えた場合、プロセッサ82は、ステップ308で、相関電力値のピーク位置を取得する。シンボル抽出タイミングは、取得されたピーク位置に基づいて推定される。
推定したシンボル抽出タイミングを、同期ワードSWAを含むフレームに適用し無線同期確立を試行する。同期ワードSWBはシンボル抽出タイミングを決定するための同期ワードであるため、既知の同期ワードとは一致しない。したがって、同期ワードSWBを含むフレームで無線同期を確立することはできない。同期ワードSWBを含むフレームで推定したシンボル抽出タイミングを使用する場合、同期ワードSWAを含むフレームでは、相関電力値が所定の閾値を超えないため、シンボル抽出タイミングの更新は行われない。したがって、同期ワードSWBで推定したシンボル抽出タイミングを、同期ワードSWAを含むフレームに適用し無線同期確立を試行することができる。
図15は、受信信号と同期ワードSWBとの相関電力値を例示する。1番上の図は、マルチパス環境下ではなく、親機子機間周波数オフセットが0[Hz]の場合であり、上から2番目の図は、マルチパス環境下であり、親機子機間周波数オフセットが0[Hz]の場合である。上2つの図において、同期ワードSWBとの相関電力値のピーク位置は一致している。1番下の図は、マルチパス環境下であり、かつ、親機子機間周波数オフセットが420[Hz]の場合であり、同期ワードSWBとの相関電力値のピーク位置は、上2つの図とほぼ一致している。したがって、マルチパス環境下であり、親機子機間周波数オフセットが大きい場合であっても、同期ワードSWBとの相関電力値に基づいて、適切なシンボル抽出タイミングを推定することができる。
図16は、本実施形態を適用した場合の無線同期特性を例示する。なお、同期ワード切替判断は事前に完了している。本実施形態を適用することで、2回の試行で40%以上、3回の試行で80%以上、5回の試行で90%以上の確率で、無線同期を確立することができ、9回の試行で100%の確率で無線同期を確立することができる。また、無線同期を確立することができない場合、同期ワードをSWBとした場合の相関電力値の同期加算を行い、シンボル抽出タイミングを推定することでさらに少ない回数の試行で無線同期を確立することができる。
次に、同期加算を行うシンボル抽出タイミングの推定処理の作用について説明する。図17は、同期加算を行うシンボル抽出タイミングの推定処理のフローチャートを例示する。図17と図14との差異は、図17がステップ306及びステップ307を含んでいる点である。プロセッサ82は、ステップ306で、シンボル抽出タイミングの推定処理が初回であるか否か判定する。
ステップ306の判定が肯定された場合、即ち、シンボル抽出タイミングの推定処理が初回である場合、プロセッサ82は、ステップ308に進む。ステップ306の判定が否定された場合、即ち、シンボル抽出タイミングの推定処理が2回目である場合、プロセッサ82は、前回取得した相関電力値と今回取得した相関電力値とを同期加算する。シンボル抽出タイミングの推定処理が3回目以降である場合、プロセッサ82は、前回算出した同期加算の結果と今回取得した相関電力値とを同期加算する。これにより、ノイズの影響を低減することができる。
なお、本実施形態では、例えば、親機子機間周波数オフセットが閾値を超える場合に、同期ワードSWA及びSWBを周期的に切り替える。しかしながら、マルチパス環境下であり親機子機間周波数オフセットが大きくなることで、適切なシンボル抽出タイミングが推定できないことが予想される場合、当初から同期ワードSWA及びSWBを周期的に切り替えるようにしてもよい。また、例えば、設定時間内に無線同期が確立できない場合、所定回数内の試行で無線同期が確立できない場合に、同期ワードSWA及びSWBを周期的に切り替えるようにしてもよい。
本実施形態では、無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から当該無変調波を送信した子機と、親機と、の間の周波数オフセットを算出する。無変調波は、少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する。算出した周波数オフセットに基づいて、無線同期が劣化する状態であると判定される場合、第1の同期ワードを含む送信と当該第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える。
本実施形態は、これにより、マルチパス環境下及び親機子機間の周波数オフセットの影響を低減し、無線同期特性を改善することができる。
無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合は、周波数オフセットが第1所定値を超える場合、または、無変調波のレベルが第2所定値を超え、かつ、周波数オフセットが前記第1所定値を超える場合、である。
本実施形態では、無線同期が確立される前に子機から親機へ親機子機間周波数オフセットを判断する情報を送信する。親機は、無線同期特性が劣化する状態である場合、マルチパス環境下、かつ、親機子機間周波数オフセットが大きい場合にも、受信との相関電力値のピーク位置のずれが少ない第2の同期ワードを周期的に送信に挿入する。これにより、第2の同期ワードとの相関電力値から適切なシンボル抽出タイミングを推定することができ、無線同期特性を改善することができる。本実施形態では、親機が、第2の同期ワードを周期的に送信に挿入するだけであるため、子機で負荷の高いサンプルレートでの周波数推定及び補正を行う必要がなく、装置の小型化及び低コスト化が可能となる。
[関連技術]
次に、関連技術における無線同期について説明する。
図18に、関連技術における親機の送信部の構成を例示する。関連技術における親機の送信部は、S/P変換部131、BB信号生成部132、フレーム生成部133、LPF134、直交変調部135、ADC136、周波数変換部137、及び、局部発信部138を含む点で、本実施形態の親機の送信部と同様である。しかしながら、関連技術における親機の送信部は、SW選択部39を含まない点で、本実施形態の親機の送信部と異なる。フレーム生成部133は、例えば、子機の各々へ一斉に送信する同期ワードをフレームに挿入して、フレーム生成を行う。
図19に、関連技術における子機の復調部の構成を例示する。関連技術における子機の復調部は、直交検波部54A、シンボル抽出部54B、フィルタ部54C、基準位相補正部54D、AFC補正部54E、DFE部54F、オフセット検出部54G、第1SW検出部54H、及び、第2SW検出部54Iを含む。関連技術における子機の復調部は、また、BTR部54Kを含む。関連技術における子機の復調部は、FB判定部51Jを含まない点で、本実施形態の子機の復調部と異なる。
関連技術では、受信信号と既知の同期ワードとの相関電力値のピーク位置に基づいてシンボル抽出タイミングを推定する。しかしながら、マルチパス環境下であり、かつ、親機子機間の周波数オフセットが大きい場合、同期ワードによっては、相関電力値のピークの位置が本来の位置から大きくずれてしまう場合がある。その場合、シンボル抽出タイミングを適切に推定することができず、BTR制御における最適シンボル点への引き込み、及び、DFE部制御における最適な波形等化を行うために時間がかかり、1フレームで同期ワードの検出ができない場合が発生する。
例えば、固定無線機で無線同期を行う場合、無線環境はほとんど変化しない。したがって、毎回同じシンボル抽出タイミングが推定され、何回無線同期確立を試行しても無線同期が確立できない条件下に置かれる場合がある。
図20に関連技術で使用する同期ワードと受信信号との相関電力値の一例を示す。
図20の1番上の図は、マルチパス環境下ではなく、親機子機間周波数周波数オフセットが0[Hz]の場合であり、図20の上から2番目の図は、マルチパス環境下であり、親機子機間周波数オフセットが0[Hz]の場合である。上2つの図において、同期ワードとの相関電力値のピーク位置は一致している。
1番下の図は、マルチパス環境下であり、かつ、親機子機間周波数オフセットが420[Hz]の場合であり、同期ワードとの相関電力値のピーク位置は、上2つの図と大きく異なる。この場合、シンボル抽出タイミングを適切に推定することができず、無線同期の確立が困難となる。
図21は、マルチパス環境下であり、親機子機間周波数オフセットが大きい場合の無線同期確立を例示する。相関電力値のピーク位置が本来の位置からずれることで、適切でないシンボル抽出タイミングが推定されるため、10回試行した場合でも、無線同期を確立することができない。
以上の各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出し、
算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える、
親機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記2)
前記無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合は、
前記周波数オフセットが第1所定値を超える場合、または、
前記無変調波のレベルが第2所定値を超え、かつ、前記周波数オフセットが前記第1所定値を超える場合、である、
付記1のプログラム。
(付記3)
前記無変調波のレベルが第3所定値以下である場合、前記第1の同期ワードを含む送信に対する前記第2の同期ワードを含む送信の比率を、前記無変調波のレベルが前記第3所定値を超える場合の比率より高く設定する、
付記2のプログラム。
(付記4)
受信から同期ワードを検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛の信号ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う、
子機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記5)
前記受信をオーバーサンプリングして、シンボル抽出タイミングを検出する第2の同期ワードとの相関電力値を導出し、
導出した相関電力値または複数回導出した相関電力値を同期加算した値が第4所定値を超えた場合、前記第4所定値を超えた後一定期間内に存在する前記第2の同期ワードとの相関電力値のピーク値のタイミングに基づいて前記シンボル抽出タイミングを推定し、
第1の同期ワードを含む前記受信から、推定された前記シンボル抽出タイミングに基づいて前記第1の同期ワードを抽出する、
付記4のプログラム。
(付記6)
少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出する周波数オフセット算出部と、
算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える切替部と、
を含む、親機。
(付記7)
前記無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合は、
前記周波数オフセットが第1所定値を超える場合、または、
前記無変調波のレベルが第2所定値を超え、かつ、前記周波数オフセットが前記第1所定値を超える場合、である、
付記6の親機。
(付記8)
前記切替部は、前記無変調波のレベルが第3所定値以下である場合、前記第1の同期ワードを含む送信に対する前記第2の同期ワードを含む送信の比率を、前記無変調波のレベルが前記第3所定値を超える場合の比率より高く設定する、
付記7の親機。
(付記9)
受信から同期ワードを検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う送信制御部、
を含む、子機。
(付記10)
前記受信をオーバーサンプリングして、シンボル抽出タイミングを検出する第2の同期ワードとの相関電力値を導出する相関電力値導出部と、
導出した相関電力値または複数回導出した相関電力値を同期加算した値が第4所定値を超えた場合、前記第4所定値を超えた後一定期間内に存在する前記第2の同期ワードとの相関電力値のピーク値のタイミングに基づいて前記シンボル抽出タイミングを推定するタイミング推定部と、
第1の同期ワードを含む前記受信から、推定された前記シンボル抽出タイミングに基づいて前記第1の同期ワードを抽出する同期ワード抽出部と、
をさらに含む付記9の子機。
(付記11)
付記6〜付記8の何れかの親機と、
付記9または付記10の子機と、
を含む通信システム。
(付記12)
少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出し、
算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える、
親機の通信方法。
(付記13)
前記無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合は、
前記周波数オフセットが第1所定値を超える場合、または、
前記無変調波のレベルが第2所定値を超え、かつ、前記周波数オフセットが前記第1所定値を超える場合、である、
付記12の通信方法。
(付記14)
前記無変調波のレベルが第3所定値以下である場合、前記第1の同期ワードを含む送信に対する前記第2の同期ワードを含む送信の比率を、前記無変調波のレベルが前記第3所定値を超える場合の比率より高く設定する、
付記13の通信方法。
(付記15)
受信から同期ワードが検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛の信号ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う、
子機の通信方法。
(付記16)
前記受信をオーバーサンプリングして、シンボル抽出タイミングを検出する第2の同期ワードとの相関電力値を導出し、
導出した相関電力値または複数回導出した相関電力値を同期加算した値が第4所定値を超えた場合、前記第4所定値を超えた後一定期間内に存在する前記第2の同期ワードとの相関電力値のピーク値のタイミングに基づいて前記シンボル抽出タイミングを推定し、
第1の同期ワードを含む前記受信から、推定された前記シンボル抽出タイミングに基づいて前記第1の同期ワードを抽出する、
付記15の通信方法。
1 通信システム
10 親機
20 子機
39 SW選択部
49 FB信号挿入部
51B シンボル抽出部
51H 第1SW検出部
51K BTR部
52L オフセット抽出部
64 SWDFE部
71 メモリ
72 プロセッサ
81 メモリ
82 プロセッサ

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出し、
    算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える、
    親機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  2. 前記無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合は、
    前記周波数オフセットが第1所定値を超える場合、または、
    前記無変調波のレベルが第2所定値を超え、かつ、前記周波数オフセットが前記第1所定値を超える場合、である、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記無変調波のレベルが第3所定値以下である場合、前記第1の同期ワードを含む送信に対する前記第2の同期ワードを含む送信の比率を、前記無変調波のレベルが前記第3所定値を超える場合の比率より高く設定する、
    請求項2に記載のプログラム。
  4. 受信から同期ワードを検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う、
    子機の通信処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  5. 前記受信をオーバーサンプリングして、シンボル抽出タイミングを検出する第2の同期ワードとの相関電力値を導出し、
    導出した相関電力値または複数回導出した相関電力値を同期加算した値が第4所定値を超えた場合、前記第4所定値を超えた後一定期間内に存在する前記第2の同期ワードとの相関電力値のピーク値のタイミングに基づいて前記シンボル抽出タイミングを推定し、
    第1の同期ワードを含む前記受信から、推定された前記シンボル抽出タイミングに基づいて前記第1の同期ワードを抽出する、
    請求項4に記載のプログラム。
  6. 少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出する周波数オフセット算出部と、
    算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える切替部と、
    を含む、親機。
  7. 受信から同期ワードを検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う送信制御部、
    を含む、子機。
  8. 少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出する周波数オフセット算出部と、
    算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える切替部と、
    を含む、親機と、
    受信から同期ワードを検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う送信制御部、
    を含む、子機と、
    を含む通信システム。
  9. 少なくとも1つの子機に対する第1の同期ワードを含む送信に対する応答の受信を待ち受ける区間に、子機から送信され、かつ、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波を受信した場合に、受信した無変調波から前記無変調波を送信した子機と親機との間の周波数オフセットを算出し、
    算出した前記周波数オフセットに基づいて、無線同期特性が劣化する状態であると判定される場合、前記第1の同期ワードを含む送信と前記第1の同期ワードと異なる第2の同期ワードを含む送信とを周期的に切り替える、
    親機の通信方法。
  10. 受信から同期ワードを検出できない場合、または、前記受信に含まれる同期ワードに基づいて、前記受信が自機宛の信号ではないと判定した場合、子機毎に固有な子機周波数オフセットを有する無変調波をフィードバック区間に含む送信を行う、
    子機の通信方法。
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