JP2019161425A - 印刷システムおよび画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 選択された枠状のフォトフレーム画像を、枠の幅および縦の長さを一定に保ちながら横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更することにより、抽出対象とフォトフレーム画像との重なりを回避できる印刷システムおよび画像処理装置を提供する。【解決手段】 画像データ受信部11で受信された画像から抽出対象を検出する画像解析部16aと、抽出対象および表示部13を確認しながら操作部14を使って選択された記憶部12に保存されているフォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する領域情報検出部17と、領域情報から抽出対象と選択されたフォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する画像重なり判定部18と、画像重なり判定部18の判定結果に応じて、フォトフレーム画像の横の長さを拡大するフォトフレーム画像拡大部19aと、印刷用画像データ出力部21で出力する印刷用の画像データを作成する印刷画像合成部20とを備える。【選択図】 図1

Description

この発明は、撮像した画像の画像解析および画像処理を行う機能を有する印刷システムおよび画像処理装置に関するものである。
撮像した画像に画像処理を施す方法として、いくつかの手法が知られているが、その一つに画像の必要な部分を切り取るトリミングという手法がある。トリミングを行う時は、画像の必要な部分に対してトリミング枠を指定する必要があるが、例えば特許文献1では、顔情報検出処理によって検出された顔情報に基づいて選択された顔数と同じだけ顔が含まれるようにトリミング枠を表示させたり、顔情報に含まれる顔サイズ情報に基づいて同じ顔サイズの顔が含まれるようにトリミング枠を表示させたり、撮影時の撮影情報に基づいて撮影時に焦点となった領域と距離が近い顔が含まれるようにトリミング枠を表示させたりすることができ、また表示させたトリミング枠のサイズ変更、位置変更、向き変更も行えるので、トリミングを簡単に行うことができる。
特開2009−060291号公報
しかしながら従来の画像処理装置は、トリミングを行うと構図の変化や画質劣化が起こり、また例えば集合写真のように、端まで人物の顔が存在している画像の場合、フォトフレーム画像と重ならないようにトリミングすることは困難であるという問題点があった。
この発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、抽出対象と使用するフォトフレーム画像とが重なる場合、フォトフレーム画像を、操作部で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更することにより、受信した画像の画質劣化を抑制しつつ、抽出対象とフォトフレーム画像との重なりを回避できる画像処理装置を提供することを目的とする。また、拡大したフォトフレーム画像のサイズに合わせて、受信した画像を印刷できる印刷システムを提供することを目的とする。
この発明に係る画像処理装置は、外部から送信された画像データを受信する画像データ受信部と、画像データ受信部で受信された画像データおよびフォトフレーム画像の雛形のデータが保存されている記憶部と、記憶部に保存されている画像の選択画面および画像処理中の画像を表示する表示部と、表示部に表示されたフォトフレーム画像の雛形の中から使用するフォトフレーム画像を選択する操作部と、画像データ受信部で受信された画像から抽出対象を検出する画像解析部と、画像解析部で検出された抽出対象および操作部で選択されたフォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する領域情報検出部と、領域情報検出部で取得した領域情報から抽出対象と操作部で選択されたフォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する画像重なり判定部と、画像重なり判定部が抽出対象と操作部で選択されたフォトフレーム画像とが重なっていると判定した時、フォトフレーム画像を、操作部で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更するフォトフレーム画像拡大部と、画像データ受信部で受信された画像とフォトフレーム画像とを合成して印刷用の画像データを作成する印刷画像合成部と、印刷画像合成部で作成された印刷用の画像データを出力する印刷用画像データ出力部とを備える。また、この発明に係る印刷システムは、画像データ受信部で受信された画像に合わせてフォトフレーム画像を処理した後、印刷用の画像データを作成し、作成した印刷用の画像データを出力する画像処理装置と、画像処理装置から出力された印刷用の画像データを、印刷用の画像データの横の長さに合わせて通常印刷またはパノラマ印刷に切り替えて印刷するプリンタとを備える。
この発明の画像処理装置は、抽出対象と使用するフォトフレーム画像とが重なる場合、フォトフレーム画像を、操作部で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更することにより、受信した画像の画質劣化を抑制しつつ、抽出対象とフォトフレーム画像との重なりを回避できる。また、この発明の印刷システムは、拡大したフォトフレーム画像のサイズに合わせて、受信した画像を印刷できる。
実施の形態1における印刷システムおよび画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるプリンタの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における画像処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における画像処理装置に送信された画像の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1における人物顔検出部が人物の顔を特定した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1における使用するフォトフレーム画像の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1における画像重なり判定部が特定した人物の顔と選択したフォトフレーム画像とに重なりがあると判定した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1におけるフォトフレーム画像拡大部が枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを拡大した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1におけるフォトフレーム画像拡大部がフォトフレーム画像の横の長さを拡大した後、フォトフレーム画像の横の長さを拡大した割合だけフォトフレーム画像の縦方向も拡大した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1におけるフォトフレーム画像拡大部がフォトフレーム画像の縦方向を拡大した後、拡大する前の枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さになるように切り取った時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1における印刷画像合成部が画像とフォトフレーム画像を合成した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態1における印刷システムの印刷動作を示すフローチャートである。 実施の形態2における印刷システムおよび画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3における印刷システムおよび画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3における画像処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3における人物顔検出部が人物の顔を特定した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態3における登録人物顔検出部が予め登録された人物の顔を特定した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態4における印刷システムおよび画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4における画像処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4における人物検出部が人物を特定した時の一例を示すイメージ図である。 実施の形態5における印刷システムおよび画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5における画像処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態5における対象物検出部が対象物を特定した時の一例を示すイメージ図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1における印刷システム100および画像処理装置10aについて図1を用いて説明する。実施の形態1における印刷システムは、画像処理装置10aおよびプリンタ50で構成されている。
画像処理装置10aは、外部から送信された画像データを受信すると、受信された画像に合わせてフォトフレーム画像を処理した後、印刷用の画像データを作成し、作成した印刷用の画像データを有線または無線のネットワークなどを介してプリンタ50へ出力する。なお、画像データを外部から画像処理装置10aへ送信する方法としては、例えば画像転送機能付きデジタルカメラやカメラ付き携帯端末などからUSB(Universal Sirial Bus)メモリやメモリーカード、有線または無線のネットワークなどを介して行う方法がある。
プリンタ50は、画像処理装置10aから出力された印刷用の画像データを受信し、印刷用の画像データの横の長さを確認した後、その確認した横の長さに合わせて通常印刷またはパノラマ印刷に切り替えて、受信した印刷用の画像を印刷する。なお、プリンタ50は、ロール紙などにインクリボンのインクをサーマルヘッドの熱で熱転写することによって印刷を行うサーマルプリンタを想定している。
画像処理装置10aは、外部から送信された画像データを受信する画像データ受信部11、画像データ受信部で受信された画像データおよびフォトフレーム画像の雛形のデータが保存されている記憶部12、記憶部12に保存されている画像の選択画面および画像処理中の画像を表示する表示部13、表示部13に表示されたフォトフレーム画像の雛形の中から使用するフォトフレーム画像を選択する操作部14、画像データ受信部11で受信された画像に合わせてフォトフレーム画像を処理した後、印刷用の画像データを作成する制御部15、制御部15で作成された印刷用の画像データを出力する印刷用画像データ出力部21で構成されている。
制御部15は、画像データ受信部11で受信された画像から抽出対象を検出する画像解析部16a、画像解析部16aで検出された抽出対象および操作部で選択されたフォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する領域情報検出部17、領域情報検出部17で取得した領域情報から抽出対象と操作部14で選択されたフォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する画像重なり判定部18、画像重なり判定部18が抽出対象と操作部14で選択されたフォトフレーム画像とが重なっていると判定した時、フォトフレーム画像を、操作部14で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更するフォトフレーム画像拡大部19a、画像データ受信部11で受信された画像とフォトフレーム画像とを合成して印刷用の画像データを作成する印刷画像合成部20で構成されている。なお、画像解析部16aは、画像データ受信部11で受信された画像から人物の顔を検出し、人物の顔を抽出対象として特定する人物顔検出部22を備えている。
また、画像解析部16aは、図示していないが、例えば画像データの色変換を行う機能や画像データのシャープネスを変更する機能や画像データから必要なエッジ成分を検出し、検出されたエッジ成分に対して、例えばパターンマッチングなどの解析を行う機能も有している。例えば、人物顔検出部22が画像から人物の顔を検出するために、主成分分析を用いた固有顔検出などの手法を用いる。但し、人物顔検出部22が画像から人物の顔を検出するための手法は、上記の手法に限定されない。
また、フォトフレーム画像拡大部19aは、操作部14で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さを拡大すると、フォトフレーム画像が横方向に歪んでしまう。そのため、フォトフレーム画像が横方向に歪まないように、フォトフレーム画像の横の長さを拡大した後、フォトフレーム画像の横の長さを拡大した割合だけフォトフレーム画像の縦方向も拡大し、拡大する前の枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さになるように切り取ることで、必要なフォトフレーム画像を生成する。なお、フォトフレーム画像拡大部19aは、画像重なり判定部18が抽出対象と操作部14で選択されたフォトフレーム画像とが重なっていると判定した時、フォトフレーム画像を、操作部14で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを予め拡大し記憶部12に保存していたフォトフレーム画像に変更することで、フォトフレーム画像の拡大を行ってもよい。
また、印刷画像合成部20で行われる画像の合成処理では、例えば画像データ受信部11で受信された画像データを下地として、フォトフレーム画像を上から重ねることにより、印刷用の画像データを作成する。但し、画像データとフォトフレーム画像との合成方法については、上記の手法に限定されない。
次に、プリンタ50は図2に示すように、画像処理装置10aから出力された印刷用の画像データを受信する印刷用画像データ入力部51、印刷用画像データ入力部51で受信された印刷用の画像データの横の長さを確認し、確認された横の長さに合わせて通常印刷またはパノラマ印刷に切り替える印刷制御部52、印刷制御部52で切り替えられた印刷設定で、受信された印刷用の画像を印刷する印刷部53で構成されている。
なお、パノラマ印刷は、パノラマ画像のようなインクリボンの規定のサイズよりも長い画像を印刷する方法である。パノラマ画像をロール紙に印刷する場合、ロール紙には副走査方向と呼ばれる搬送方向の長さに制約がないため、印刷用の画像の横の長さにかかわらず、印刷することが可能である。しかし、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)およびOP(保護層)のインクを持つインクリボンは規定のサイズで形成されているため、印刷用の画像の横の長さが長くなると、印刷できる長さが制限される。そこで、パノラマ印刷は、パノラマ画像をインクリボンの規定サイズ以下の長さで複数の画像に分割し、分割された複数の画像をつなぎ合わせるように複数回に分けて印刷を繰り返すことによって、規定サイズのインクリボンでも印刷することができる。
次にこの実施の形態1における画像処理装置10aの動作について説明する。図3は実施の形態1における画像処理装置10aの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、画像データ受信部11は、画像処理装置10aに送信された、例えば図4に示すような画像の画像データを受信する(ステップS1)。
次に、表示部13に表示された記憶部12に保存されているフォトフレーム画像の雛形の中から、操作部14を用いて使用するフォトフレーム画像を選択する(ステップS2)。
画像解析部16aは、画像データ受信部11で受信された画像データから必要なエッジ成分を検出し、検出されたエッジ成分に対して、例えばパターンマッチングなどの解析を行う(ステップS3)。
人物顔検出部22は、画像解析部16aで行った画像データの解析結果から、画像データ受信部11で受信された画像に人物の顔が存在するか否かを判定する(ステップS4)。画像に人物の顔が存在する場合は、ステップS5が実行される(ステップS4:Yes)。一方、画像に人物の顔が存在しない場合は、ステップS9が実行される(ステップS4:No)。
画像に人物の顔が存在する場合、人物顔検出部22は、図5に示すとおり、人物の顔を特定する(ステップS5)。
領域情報検出部17は、人物顔検出部22が特定した人物の顔と図6に示すような選択されたフォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する(ステップS6)。
画像重なり判定部18は、特定した人物の顔と選択されたフォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する(ステップS7)。特定した人物の顔と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合は、ステップS8が実行される(ステップS7:Yes)。一方、特定した人物の顔と選択されたフォトフレーム画像とが重ならない場合は、ステップS9が実行される(ステップS7:No)。
図7に示すとおり、特定した人物の顔と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合、フォトフレーム画像拡大部19aは、図8に示すとおり、選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さを拡大する。この時、枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さだけを拡大するので、このままの状態ではフォトフレーム画像が横方向に伸びた状態になる。そこで、フォトフレーム画像が横方向に歪まないように、図9に示すとおり、フォトフレーム画像の横の長さを拡大した割合だけフォトフレーム画像の縦方向も拡大し、図10に示すとおり、拡大する前の枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さになるように切り取ることで、必要なフォトフレーム画像を生成する(ステップS8)。
印刷画像合成部20は、画像データ受信部11で受信された画像データとフォトフレーム画像とを合成し(ステップS9)、印刷用の画像データを作成する(ステップS10)。
印刷用画像データ出力部21は、印刷画像合成部20で作成された印刷用の画像データを出力する(ステップS11)。
次にこの実施の形態1における印刷システム100の印刷動作について説明する。図12は実施の形態1における印刷システムの印刷動作を示すフローチャートである。
まず、印刷用画像データ入力部51は、画像処理装置10aからプリンタ2へ出力された印刷用の画像データを受信する(ステップS12)。
次に、印刷制御部52は、印刷用画像データ入力部51で受信された印刷用の画像データの横の長さを確認する(ステップS13)。
印刷制御部52は、確認された印刷用の画像データの横の長さから、印刷部53が印刷用の画像データを印刷するためにパノラマ印刷が必要か否かの判定を行う(ステップS14)。パノラマ印刷が必要な場合は、ステップS15が実行される(ステップS14:Yes)。一方、パノラマ印刷が不要な場合は、ステップS16が実行される(ステップS14:No)。
パノラマ印刷が必要な場合、印刷制御部52は印刷設定をパノラマ印刷に切り替える(ステップS15)。また、パノラマ印刷が不要な場合、印刷制御部52は印刷設定を通常印刷に切り替える(ステップS16)。その後、印刷部53は印刷用の画像を印刷する(ステップS17)。
上記した実施の形態によれば、本実施の形態に係る印刷システム100および画像処理装置10aは、画像に映っている人物の顔と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合、フォトフレーム画像を、操作部14で選択された枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながらフォトフレーム画像の横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更することにより、受信した画像の画質劣化を抑制しつつ、抽出対象とフォトフレーム画像との重なりを回避できる。また、プリンタ2の印刷設定を通常印刷またはパノラマ印刷に切り替えることにより、印刷用の画像データの横の長さに合わせて印刷することができる。
また、フォトフレーム画像拡大部19aは、フォトフレーム画像の横の長さを拡大する際、フォトフレーム画像の縦方向も拡大し、補正してから必要なフォトフレーム画像を生成することにより、フォトフレーム画像が歪まないようにすることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2における印刷システム200および画像処理装置10bについて図13を用いて説明する。この実施の形態2における印刷システム200および画像処理装置10bは、実施の形態1における印刷システム100および画像処理装置10aが、フォトフレーム画像拡大部19aを有しているのに対し、フォトフレーム画像拡大部19bを有している。フォトフレーム画像拡大部19aとフォトフレーム画像拡大部19bは、枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さを拡大させる時のフォトフレーム画像の処理の仕方のみ異なっている。すなわち、実施の形態1におけるフォトフレーム画像拡大部19aがフォトフレーム画像の横の長さを拡大させる際、フォトフレーム画像の縦方向も拡大し、補正してから必要なフォトフレーム画像を生成しているのに対し、実施の形態2におけるフォトフレーム画像拡大部19bはフォトフレーム画像の横の長さを拡大させる際、フォトフレーム画像のうち引き伸ばしても影響の小さいポイントのみ横に引き伸ばして必要なフォトフレーム画像を生成している。
上記した実施の形態によれば、本実施の形態に係る印刷システム200および画像処理装置10bは、フォトフレーム画像の横の長さを拡大させる際、フォトフレーム画像のうち引き伸ばしても影響の小さいポイントのみ横に引き伸ばして必要なフォトフレーム画像を生成することにより、フォトフレーム画像が歪まないようにすることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3における印刷システム300および画像処理装置10cについて図14を用いて説明する。なお、図14中、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。この実施の形態3における印刷システム300および画像処理装置10cは、実施の形態1における印刷システム100および画像処理装置10aが画像解析部16aを有しているのに対し、画像解析部16cを有している。画像解析部16cは画像解析部16aとは異なり、人物顔検出部22が特定した人物の顔の中から、予め登録された登録人物の顔を検出する登録人物顔検出部23を人物顔検出部22に追加されている。画像解析部16cは、登録人物顔検出部23が画像データ受信部11で受信された画像から登録人物の顔を検出した場合に、登録人物の顔を抽出対象に設定する。なお、登録人物顔検出部23は予め登録人物の顔の特徴量を登録しておき、画像データ受信部11で受信された画像から特定した人物の顔の特徴量と比較することで、予め登録された登録人物の顔を検出する。但し、予め登録された登録人物の顔を検出する方法は上記の手法に限定されない。なお、その他の構成については、画像解析部16aと同一である。
次に、本実施形態における画像処理装置10cの動作について図15のフローチャートを用いて説明する。登録人物顔検出部23は、図16のように人物顔検出部22が特定した人物の顔の中に、予め登録された登録人物の顔が含まれているか否かを判定する(ステップS21)。予め登録された人物の顔が含まれている場合は、ステップS22が実行される(ステップS21:Yes)。一方、予め登録された人物の顔が含まれていない場合は、ステップS9が実行される(ステップS21:No)。
予め登録された人物の顔が含まれている場合、登録人物顔検出部23は、図17に示すとおり、予め登録された人物の顔を特定する(ステップS22)。なお、上記した以外の動作については、実施の形態1における画像処理装置10aの動作と同じである。
上記した実施の形態によれば、本実施の形態に係る印刷システム300および画像処理装置10cは、予め登録された人物の顔と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合、枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さを拡大させることにより、受信した画像の画質劣化を抑制しつつ、予め登録された人物の顔と選択されたフォトフレーム画像との重なりを回避できる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4における印刷システム400および画像処理装置10dについて図18を用いて説明する。なお、図18中、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。この実施の形態4における印刷システム400および画像処理装置10dは、実施の形態1における印刷システム100および画像処理装置10aが画像解析部16aを有しているのに対し、画像解析部16dを有している。画像解析部16dは、画像解析部16aが人物顔検出部22を有しているのに対し、画像データ受信部11で受信された画像から人物を検出し、人物を抽出対象として特定する人物検出部24を有している。なお、人物検出部24は画像データ受信部11で受信された画像から人物の顔を検出し、検出した人物の顔の領域からある範囲を人物として認識することで、人物を検出する。但し、人物を検出する方法は上記の手法に限定されない。なお、その他の構成については、画像解析部16aと同一である。
次に、本実施形態における画像処理装置10dの動作について図19を用いて説明する。人物検出部24は、画像解析部16dで行った画像データの解析結果から、画像データ受信部11で受信された画像に人物が存在するか否かを判定する(ステップS31)。画像に人物が存在する場合は、ステップS32が実行される(ステップS31:Yes)。一方、画像に人物が存在しない場合は、ステップS9が実行される(ステップS31:No)。
画像に人物が存在する場合、人物検出部24は、図20に示すとおり、人物を特定する(ステップS32)。
領域情報検出部17は、人物顔検出部22が特定した人物の顔と選択されたフォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する(ステップS33)。
画像重なり判定部18は、特定した人物と選択されたフォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する(ステップS34)。特定した人物と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合は、ステップS8が実行される(ステップS34:Yes)。一方、特定した人物と選択されたフォトフレーム画像とが重ならない場合は、ステップS9が実行される(ステップS34:No)。なお、上記した以外の動作については、実施の形態1における画像処理装置10aの動作と同じである。
上記した実施の形態によれば、本実施の形態に係る印刷システム400および画像処理装置10dは、画像に映っている人物と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合、枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さを拡大させることにより、受信した画像の画質劣化を抑制しつつ、人物とフォトフレーム画像との重なりを回避できる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5における印刷システム500および画像処理装置10eについて図21を用いて説明する。なお、図21中、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。この実施の形態5における印刷システム500および画像処理装置10eは、実施の形態1における印刷システム100および画像処理装置10aが画像解析部12aを有しているのに対し、画像解析部16eを有している。画像解析部16eは、画像解析部16aが人物顔検出部22を有しているのに対し、予め対象物を登録しておく対象物登録部25が追加され、また画像データ受信部で受信された画像から対象物登録部25に登録された対象物を検出し、対象物を抽出対象に設定する対象物検出部26を有している。なお、対象物検出部26では、例えば、従来技術として知られている、特徴量検出とSVM(SUPPORT VECTOR MACHINE)により、対象物を検出する。但し、対象物検出手法は上記の手法に限定されない。なお、その他の構成については、画像解析部16aと同一である。
次に、本実施形態における画像処理装置10eの動作について説明する。図22に示すとおり、予め対象物登録部25に対象物を登録する(ステップS41)。
画像データ受信部11は、画像処理装置10eに送信された画像データを受信する(ステップS1)。
次に、表示部13に表示された記憶部12に保存されているフォトフレーム画像の雛形の中から、操作部14を用いて使用するフォトフレーム画像を選択する(ステップS2)。
画像解析部16eは、画像データ受信部11で受信された画像データから必要なエッジ成分を検出し、検出されたエッジ成分に対して、例えばパターンマッチングなどの解析を行う(ステップS3)。
対象物検出部26は、画像解析部12dで行った画像データの解析結果から、画像データ受信部11で受信された画像に予め登録された対象物が存在するか否かを判定する(ステップS42)。画像に対象物が存在する場合は、ステップS43が実行される(ステップS42:Yes)。一方、画像に対象物が存在しない場合は、ステップS9が実行される(ステップS42:No)。
画像に対象物が存在する場合、対象物検出部26は、図23に示すとおり、対象物を特定する(ステップS43)。
領域情報検出部17は、対象物検出部26が特定した対象物と選択されたフォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する(ステップS44)。
画像重なり判定部18は、特定した対象物と選択されたフォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する(ステップS45)。特定した対象物と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合は、ステップS8が実行される(ステップS45:Yes)。一方、特定した対象物と選択されたフォトフレーム画像とが重ならない場合は、ステップS9が実行される(ステップS45:No)。なお、上記した以外の動作については、実施の形態1における画像処理装置10aの動作と同じである。
上記した実施の形態によれば、本実施の形態に係る印刷システム500および画像処理装置10eは、予め登録された対象物と選択されたフォトフレーム画像とが重なる場合、枠状のフォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、フォトフレーム画像の横の長さを拡大させることにより、対象物とフォトフレーム画像との重なりを回避できる。
10a,10b,10c,10d,10e 画像処理装置、11 画像データ受信部、12 記憶部、13 表示部、14 操作部、15 制御部、16a,16c,16d,16e 画像解析部、17 領域情報検出部、18 画像重なり判定部、19a,19b フォトフレーム画像拡大部、20 印刷画像合成部、21 印刷用画像データ出力部、22 人物顔検出部、23 登録人物顔検出部、24 人物検出部、25 対象物登録部、26 対象物検出部、50 プリンタ、51 印刷用画像データ入力部、52 印刷制御部、53 印刷部、100,200,300,400,500 印刷システム

Claims (9)

  1. 外部から送信された画像データを受信する画像データ受信部と、
    前記画像データ受信部で受信された画像データおよびフォトフレーム画像の雛形のデータが保存されている記憶部と、
    前記記憶部に保存されている画像の選択画面および画像処理中の画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記フォトフレーム画像の雛形の中から使用するフォトフレーム画像を選択する操作部と、
    前記画像データ受信部で受信された前記画像から抽出対象を検出する画像解析部と、
    前記画像解析部で検出された前記抽出対象および前記操作部で選択された前記フォトフレーム画像の切り抜き部の領域情報を取得する領域情報検出部と、
    前記領域情報検出部で取得した前記領域情報から前記抽出対象と前記操作部で選択された前記フォトフレーム画像とが重なるか否かを判定する画像重なり判定部と、
    前記画像重なり判定部が前記抽出対象と前記操作部で選択された前記フォトフレーム画像とが重なっていると判定した時、前記フォトフレーム画像を、前記操作部で選択された枠状の前記フォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら前記フォトフレーム画像の横の長さを拡大したフォトフレーム画像に変更するフォトフレーム画像拡大部と、
    前記画像データ受信部で受信された前記画像と前記フォトフレーム画像とを合成して印刷用の画像データを作成する印刷画像合成部と、
    前記印刷画像合成部で作成された前記印刷用の画像データを出力する印刷用画像データ出力部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記フォトフレーム画像拡大部は、前記操作部で選択された枠状の前記フォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、前記フォトフレーム画像の横の長さを拡大する際、前記フォトフレーム画像が横方向に歪まないように、前記フォトフレーム画像の横の長さを拡大した割合だけ前記フォトフレーム画像の縦方向も拡大し、拡大する前の枠状の前記フォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さになるように切り取ることで、必要な前記フォトフレーム画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記フォトフレーム画像拡大部は、前記操作部で選択された枠状の前記フォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら、前記フォトフレーム画像の横の長さを拡大する際、前記フォトフレーム画像が歪まないように、前記フォトフレーム画像のうち引き伸ばしても影響の小さいポイントのみ横に引き伸ばして必要な前記フォトフレーム画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記フォトフレーム画像拡大部は、前記フォトフレーム画像を、前記操作部で選択された枠状の前記フォトフレーム画像の枠の幅およびフォトフレーム画像の縦の長さを一定に保ちながら前記フォトフレーム画像の横の長さを予め拡大し前記記憶部に保存していた前記フォトフレーム画像に変更することで、前記フォトフレーム画像の拡大を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像解析部は、前記画像データ受信部で受信された前記画像から人物の顔を検出し、前記人物の顔を前記抽出対象として特定する人物顔検出部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記人物顔検出部は、特定した前記人物の顔の中から予め登録された登録人物の顔を検出する登録人物顔検出部を備え、
    前記画像解析部は、前記登録人物顔検出部が前記画像データ受信部で受信された前記画像から前記登録人物の顔を検出した場合に、前記登録人物の顔を前記抽出対象に設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像解析部は、前記画像データ受信部で受信された前記画像から人物を検出し、前記人物を前記抽出対象として特定する人物検出部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 予め対象物を登録しておく対象物登録部を備え、
    前記画像解析部は、前記画像データ受信部で受信された前記画像から前記対象物登録部に登録された対象物を検出し、前記対象物を前記抽出対象に設定する対象物検出部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像データ受信部で受信された前記画像に合わせてフォトフレーム画像を処理した後、前記印刷用の画像データを作成し、作成した前記印刷用の画像データを出力することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置から出力された前記印刷用の画像データを受信する印刷用画像データ入力部と、前記印刷用画像データ入力部で受信された前記印刷用の画像データの横の長さを確認し、確認された前記横の長さに合わせて通常印刷またはパノラマ印刷に切り替える印刷制御部と、前記印刷制御部で切り替えられた印刷設定で、受信された印刷用の画像を印刷する印刷部を有するプリンタと、
    を備える印刷システム。
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