JP2019161352A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定のワークフローにおける処理以外の場合であっても、文書の処理に関するヒューマンエラーの発生を把握する。【解決手段】比較ジョブ特定部30は、ジョブ履歴DB24に記憶された複数の過去ジョブの対象となった複数の過去文書の中から、今回ジョブの対象となる今回文書と同一又は類似する過去文書(対象文書)を特定する。ジョブ設定比較部32は、対象文書に係る過去ジョブの処理設定と今回ジョブの処理設定とが異なる場合、対象文書に係る過去ジョブをヒューマンエラーが発生した誤ジョブであると特定し、今回ジョブをヒューマンエラーに起因したやり直しジョブであると特定する。エラー情報登録部36は、今回ジョブがやり直しジョブであること、及び対象文書に係る過去ジョブが誤ジョブであることを示すエラー情報24Cをジョブ履歴DB24に登録する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
利用者が情報処理装置を利用して文書を処理する際に、利用者のミス(ヒューマンエラー)によって利用者が所望する処理結果が得られない場合がある。従来、情報処理装置で処理した文書に関して利用者が所望する処理結果が得られなかった場合に、処理した文書を修正する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、処理した出力用紙の特定色のマーカで塗りつぶされた部分に対してOCR(光学文字認識)処理を施し、OCR処理により抽出された文字に対してユーザが修正可能な複合機が開示されている。
また、特許文献2には、FAX送信する画像データをプレビューし、利用者が画像データに間違いを発見した場合は間違い箇所を空白にしてFAX原稿を出力し、利用者が当該空白部分に正しい値を書き込み、値を書き込んだFAX原稿をスキャンして得られた画像データを送信する画像形成装置が開示されている。
一方、特定のワークフローが定められている場合に、利用者のヒューマンエラーを検知する技術が開示されている。
例えば、特許文献3には、上長に承認の可否を申請して許可を得た後、申請書をプリントアウトして、その申請書に上長の捺印をもらい、捺印した申請書をスキャンして画像データとして保存するというワークフローにおいて、利用者のヒューマンエラーを検知するシステムが開示されている。具体的には、ワークフローサーバが捺印前の申請書を受信し、これに基づいて利用者によってスキャンされると想定される想定画像データ(捺印済の申請書に相当するもの)を生成する。そして、利用者によって実際に(捺印済みであるはずの)申請書がスキャンされた際に、それにより得られた画像データと想定画像データとを比較照合し、差異があればその旨を利用者に通知する。
特開2006−165613号公報 特開2011−10038号公報 特開2016−173662号公報
ところで、特定のワークフローにおける処理以外の場合であっても、文書を処理するために利用者が利用する情報処理装置におけるヒューマンエラーの発生を把握したいという要望がある。
本発明の目的は、特定のワークフローにおける処理以外の場合であっても、文書の処理に関するヒューマンエラーの発生を把握することができるようにすることにある。
請求項1に係る発明は、過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と同一又は類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求の処理設定と、前記今回処理要求の処理設定とが異なる場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求に係る画像データと、前記今回処理要求に係る画像データとの間に差異がある場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記対象文書は、前記今回処理要求の入力時刻から過去の所定時間以内に処理が完了した前記過去処理要求の対象となった前記過去文書である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記処理要求履歴登録部は、少なくとも前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報を前記処理要求履歴に登録し、前記処理要求履歴に含まれる、今回文書と同一又は類似する前記過去文書に係る前記やり直し処理要求の処理設定と、当該今回処理要求の処理設定とが互いに異なる場合に、前記今回処理要求を入力した利用者に対して警告を出力する警告出力制御部、をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記警告出力制御部は、今回処理要求に係る画像データから抽出された特定部分の内容と、当該今回文書に対して定められた関連文書に係る前記過去処理要求に係る画像データから抽出された、前記特定部分に対応する対応部分の内容との間に差異がある場合に、前記利用者に警告を出力する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記警告出力制御部は、今回処理要求に係る画像データから抽出された特定部分の内容と、予め用意された、前記特定部分に存在すべき内容を示す正常データの内容との間に差異がある場合に、前記利用者に警告を出力する、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、前記警告出力制御部は、前記過去処理要求を入力した利用者が識別された前記処理要求履歴に基づく前記利用者毎の前記誤処理要求及び前記やり直し処理要求の少なくとも一方の入力頻度に基づいて、前記利用者に警告を出力する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項8に係る発明は、前記処理要求履歴に基づいて生成された、前記誤処理要求及び前記やり直し処理要求の少なくとも一方の発生に関する統計を出力する統計出力部、をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項9に係る発明は、コンピュータを、過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と同一又は類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求の処理設定と、前記今回処理要求の処理設定とが異なる場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項10に係る発明は、コンピュータを、過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求に係る画像データと、前記今回処理要求に係る画像データとの間に差異がある場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、として機能させることを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項1、2、9又は10に係る発明によれば、特定のワークフローにおける処理以外の場合であっても、文書の処理に関するヒューマンエラーの発生を把握することができる。
請求項3に係る発明によれば、完了時刻が今回処理要求の入力時刻から過去の所定時間に含まれない過去処理要求の対象となった過去文書も対象文書の候補とする場合に比して、誤処理要求及びやり直し処理要求の判定精度を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、利用者のヒューマンエラーを防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、関連文書に関連する今回文書の内容に関するヒューマンエラーを防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、今回文書の内容に関するヒューマンエラーを防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、ヒューマンエラーを頻発する利用者が引き起こすヒューマンエラーを防止することができる。
請求項8に係る発明によれば、利用者はヒューマンエラーの発生状況を統計により把握することができる。
本実施形態に係る情報処理装置の構成概略図である。 ジョブ履歴DBの内容の例を示す概念図である。 ジョブ履歴DBの内容の他の例を示す概念図である。 統計データの第1の例を示す図である。 統計データの第2の例を示す図である。 統計データの第3の例を示す図である。 本実施形態に係る情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 エラー情報付与処理の流れを示す第1のフローチャートである。 エラー情報付与処理の流れを示す第2のフローチャートである。 ヒューマンエラー判定処理の流れを示す第1のフローチャートである。 ヒューマンエラー判定処理の流れを示す第2のフローチャートである。 ヒューマンエラー判定処理の流れを示す第3のフローチャートである。 ヒューマンエラー判定回数に応じた警告を出力する処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成概略図である。本実施形態では、情報処理装置10は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクス機能、メール送信機能、あるいはクラウドサーバへの転送機能などを備えた複合機(MFP(Multi Function Printer))である。情報処理装置10は、利用者(ユーザ)を認証した上でユーザから処理要求(ジョブ)を受け付けて、当該ジョブに応じた処理を実行する。
画像読取部12は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサなどを含んで構成される。画像読取部12は、情報処理装置10の原稿台(不図示)にセットされた紙などの原稿上の画像を読み取る読取処理を行って画像データを取得する。
画像形成部14は、ジョブの対象となる画像データを紙などの印刷媒体上に再現する印刷処理を行う処理部などを含んで構成される。
通信部16は、ネットワークアダプタなどから構成される。通信部16はいわゆる通信インターフェースであり、LANあるいはインターネットなどの通信回線を介して、他の装置との間でデータの送受信を行うためのものである。通信部16により、情報処理装置10は、他の装置(例えばユーザが使用するユーザ端末)からジョブを受信することができる。また、通信部16によりジョブの対象となる画像データを他の装置(例えばサーバあるいはFAX受信機など)に送信することができる。
入力部18は、タッチパネルあるいはボタンなどから構成される。入力部18は、ユーザが情報処理装置10に対する命令を入力するために設けられる。
表示部20は、例えば液晶パネルなどから構成される。表示部20には、情報処理装置10の各種操作画面あるいはユーザへ提示される各種情報が表示される。
記憶部22は、ハードディスク、ROM、あるいはRAMなどを含んで構成される。記憶部22には、情報処理装置10の各部を動作させるための情報処理プログラムが記憶される。また、図1に示される通り、記憶部22には、ジョブ履歴DB(データベース)24が記憶される。
ジョブ履歴DB24は、過去に情報処理装置10が処理したジョブ(以下「過去ジョブ」と記載する)の履歴である処理要求履歴としてのジョブ履歴が登録されるデータベースである。情報処理装置10がジョブの処理を完了する度に、ジョブ履歴DB24に処理したジョブに関する情報であるジョブ履歴が蓄積登録される。
図2には、ジョブ履歴DB24の内容の例が示されている。図2においては、テーブル形式でジョブ履歴DB24が示されており、各レコードが各ジョブ履歴に対応したものとなっている。図2に示す通り、本実施形態に係るジョブ履歴は、ジョブ属性情報24A、ジョブ設定情報24B、及びエラー情報24Cを含んで構成されている。
ジョブ属性情報24Aは、過去ジョブの属性を示す情報である。図2に示される通り、ジョブ属性情報24Aに含まれる属性には、ジョブタイプ、処理結果、完了時刻、出力枚数、過去ジョブを入力したユーザを識別するユーザID、及び過去ジョブの(処理)対象となった過去文書を示す情報としての過去文書の名称(例えば電子文書のファイル名)などが含まれる。ここで、ジョブタイプとは、ユーザが当該過去ジョブにより指示した処理の内容を示す情報であり、例えば、プリント、コピー、スキャン、メール送信、あるいはファクス送信などがある。また、ユーザは、情報処理装置10に対してジョブを入力する前に、情報処理装置10にログイン(認証)するため、情報処理装置10は、ログイン情報に基づいて、ジョブを入力したユーザIDを取得することができる。なお、ジョブ属性情報24Aに含まれる属性としては上記以外の属性が含まれていてもよい。
ジョブ設定情報24Bは、過去ジョブを入力する際に、当該過去ジョブを入力したユーザによって設定される当該過去ジョブの処理設定を示す情報である。例えば、両面/片面印刷の設定、N−UP設定などが含まれる。もちろん、ジョブ設定情報24Bに含まれる処理設定としては、カラーモードあるいは用紙サイズなど、その他の設定が含まれていてもよい。ジョブ設定情報24Bに含まれる処理設定は、ジョブタイプに応じて異なるものであってよい。
エラー情報24Cの詳細については後述する。
また、図2には図示されていないが、ジョブ履歴DB24には、各過去ジョブに係る画像データが登録されていてもよい。各過去ジョブに係る画像データとは、例えば、過去ジョブのジョブタイプがプリントなどであれば、当該過去ジョブに係る過去文書(電子文書)の画像データであってよい。あるいは、当該過去ジョブに係る過去文書に対するRIP処理により生成されるビットマップ画像であってもよい。また、過去ジョブのジョブタイプがコピーあるいはスキャンなどであれば、各過去ジョブに係る画像データとは、文書が画像読取部12により読み取られて得られた画像データであってよい。
図1に戻り、制御部26は、CPUあるいはマイクロコントローラなどから構成される。制御部26は、記憶部22に記憶された情報処理プログラムに従って、情報処理装置10の各部の動作を制御する。また、図1に示される通り、制御部26は、ジョブ履歴登録部28としても機能する。ジョブ履歴登録部28は、比較ジョブ特定部30、ジョブ設定比較部32、画像比較部34、及びエラー情報登録部36を含んで構成される。さらに、制御部26は、ヒューマンエラー判定部38、警告出力制御部40、修正部42、統計生成部44、及び表示制御部46としても機能する。
ジョブ履歴登録部28は、ユーザにより入力されたジョブに関するジョブ履歴をジョブ履歴DB24に登録する処理を実行する。ジョブ履歴登録部28は、ジョブ属性情報24A及びジョブ設定情報24Bのみならず、エラー情報24Cを登録する。詳しくは、ジョブ履歴登録部28は、ユーザにより新たに入力されたジョブ(以下、「今回ジョブ」と記載する)が、ユーザのミス(ヒューマンエラー)に起因するやり直しジョブであるか否かを判定した上で、当該判定に基づいてエラー情報24Cを登録する。以下、ジョブ履歴登録部28が有する各部の処理の詳細と共に、エラー情報24Cの登録処理の詳細を説明する。
比較ジョブ特定部30は、今回ジョブがやり直しジョブであるか否かを判定するための、ジョブ履歴DB24に含まれる複数の過去ジョブの中から、今回ジョブとの比較対象となる過去ジョブを特定する。
本実施形態では、比較ジョブ特定部30は、ジョブ履歴DB24に記憶された複数の過去ジョブの対象となった複数の過去文書の中から、今回ジョブの対象となる今回文書と同一又は類似する過去文書(本明細書では「対象文書」と記載する)を特定する。そして、特定した対象文書に係る過去ジョブを今回ジョブとの比較対象として特定する。
過去文書と今回文書の類否判定の方法としては、例えば、文書のファイル名、文書に係るジョブを入力したユーザID、及び、文書に係るジョブのジョブタイプに基づいて判定することができる。例えば、今回ジョブを入力したユーザIDと過去ジョブを入力したユーザIDが同一であり、今回ジョブのジョブタイプと過去ジョブのジョブタイプが同一であり、且つ、今回文書のファイル名と過去文書のファイル名が同一である場合に、比較ジョブ特定部30は、当該過去文書を今回文書と同一であると判断することができる。また、今回ジョブを入力したユーザIDと過去ジョブを入力したユーザIDが同一であり、今回ジョブのジョブタイプと過去ジョブのジョブタイプが同一であり、且つ、今回文書のファイル名と過去文書のファイル名が類似している場合に、比較ジョブ特定部30は、当該過去文書を今回文書と類似であると判断することができる。なお、スキャンジョブの対象となった文書のファイル名は、スキャンジョブ入力時にユーザが指定できるようになっていてよい。
ここで、ファイル名の類否判定については、ファイル名が完全同一であればもちろん両文書のファイル名が同一であると判定してよい。また、両ファイル名において、記号あるいは数字(例えばバージョンや日時を表す数字)を除く部分のファイル名が同一である場合に、両ファイル名が類似であると判定してよい。
あるいは、比較ジョブ特定部30は、今回文書の画像データと過去文書の画像データとを画像比較することによって、過去文書と今回文書の類否判定を行うようにしてもよい。例えば、今回文書の画像データと過去文書の画像データとの間で、ピクセル毎に画素値を比較することによって、両画像データの類似度を算出し、算出された類似度が閾値以上である場合に両文書が類似すると判定するようにしてもよい。
さらに、好適には、比較ジョブ特定部30は、今回ジョブの入力時刻から過去の所定時間以内に処理が完了した過去ジョブの中から、今回ジョブとの比較対象となる過去ジョブを特定するようにしてもよい。上述の通り、ジョブ履歴DB24には、過去ジョブの完了時刻が登録されているため、比較ジョブ特定部30は、完了時刻が、今回ジョブの入力時刻から所定時間以内である過去ジョブに絞って、今回文書と同一又は類似する過去文書が特定される。
ジョブ設定比較部32は、比較ジョブ特定部30が特定した対象文書に係る過去ジョブの処理設定と、今回ジョブの処理設定とを比較し、両処理設定が互いに異なるか否かを判定する。例えば、対象文書の処理設定に「両面:なし」が含まれ、今回ジョブの処理設定に「両面:あり」が含まれる場合、ジョブ設定比較部32は、対象文書に係る過去ジョブの処理設定と今回ジョブの処理設定とが互いに異なると判定する。もちろん、今回ジョブの処理設定と、対象文書に係る過去ジョブの処理設定とが同じである場合は、ジョブ設定比較部32は、対象文書に係る過去ジョブの処理設定と今回ジョブの処理設定とが同じであると判定する。
同一ユーザが、同一又は類似する文書を対象とし、同一のジョブタイプであり、且つ、処理設定が互いに異なる2つのジョブを入力した場合、先に入力したジョブにおいてヒューマンエラー(ここではユーザの処理設定ミス)が発生し、処理設定を修正した上で後のジョブを入力したと考えることができる。2つのジョブの入力時刻が近ければ(すなわち過去ジョブの完了時刻と今回ジョブの入力時刻が所定時間以内であれば)、その可能性は更に高くなるといえる。
したがって、ジョブ設定比較部32は、対象文書に係る過去ジョブの処理設定と今回ジョブの処理設定とが異なる場合、対象文書に係る過去ジョブをヒューマンエラーが発生した誤ジョブであると特定し、今回ジョブをヒューマンエラーに起因したやり直しジョブであると特定する。やり直しジョブは、ヒューマンエラーが起こったためにやむなく入力が必要となったジョブであり、つまり、ヒューマンエラーが起きなければ入力する必要がなかったジョブであるといえる。
画像比較部34は、比較ジョブ特定部30が特定した過去ジョブ(対象文書に係る過去ジョブ)に係る画像データと、今回ジョブに係る画像データとを比較し、両画像データ間において差異があるか否かを判定する。画像データとは、上述の通り、対象文書あるいは今回文書が電子文書である場合は当該電子文書自体であってもよいし、ジョブの処理の過程で生成される画像データであってもよい。画像データの比較の方法としては、既知の方法を採用することができる。例えば、今回ジョブに係る画像データと過去文書に係る画像データとの間で、ピクセル毎に画素値を比較することで両画像データに差異があるか否かを判定することができる。
同一ユーザが、類似する文書を対象とし、同一のジョブタイプであり、且つ、画像データに差異がある2つのジョブを入力した場合、先に入力したジョブにおいてヒューマンエラー(ここでは文書の内容に関するミス)が発生し、文書を修正した上で後のジョブを入力したと考えることができる。例えば、本来捺印が必要である申請書に捺印をし忘れて、当該申請書に係るスキャンジョブを入力し、後に捺印忘れに気づいて捺印した上で再度スキャンジョブを入力した場合などである。
したがって、画像比較部34は、比較ジョブ特定部30が特定した過去ジョブに係る画像データと今回ジョブに係る画像データとの間に差異がある場合、当該過去ジョブ(すなわち対象文書に係る過去ジョブ)をヒューマンエラーが発生した誤ジョブであると特定し、今回ジョブをヒューマンエラーに起因したやり直しジョブであると特定する。
以上のようにして、ジョブ設定比較部32あるいは画像比較部34は、今回ジョブがやり直しジョブであるか否かを判定すると共に、ジョブ履歴DB24に登録された過去ジョブが誤ジョブであることを判定する。ジョブ履歴登録部28においては、ジョブ設定比較部32の処理による判定方法と画像比較部34の処理による判定方法の2つの判定方法が実施可能であるが、いずれかの方法で判定するようにしてもよいし、両方の判定方法を順次行うようにしてもよい。
エラー情報登録部36は、ジョブ設定比較部32及び画像比較部34の少なくとも一方の判定結果に基づいて、ジョブ履歴DB24にエラー情報24C(図2参照)を登録する処理を行う。図2に示される通り、本実施形態におけるエラー情報24Cには、ヒューマンエラー情報及びエラー原因を示す情報が含まれる。ヒューマンエラー情報は、当該ジョブが誤ジョブであるかやり直しジョブであるかを示す情報である。また、エラー原因とは、誤ジョブに対して登録されるものであり、誤ジョブとなった原因を示すものである。
エラー情報登録部36は、ジョブ設定比較部32及び画像比較部34の少なくとも一方により誤ジョブであると判定された過去ジョブのヒューマンエラー情報として、当該ジョブが誤ジョブであることを示す「ヒューマンエラー」を登録する。また、当該過去ジョブの履歴のエラー原因として、誤ジョブとなった原因を登録する。詳しくは、ジョブ設定比較部32の判定により誤ジョブとされた場合は、エラー原因として処理設定のミスを示す「ジョブパラメータ」が登録され、画像比較部34の判定により誤ジョブとされた場合は、エラー原因として文書の内容に関するミスを示す「画像データ」が登録される。
また、エラー情報登録部36は、ジョブ設定比較部32及び画像比較部34の少なくとも一方によりやり直しジョブであると判定された今回ジョブの履歴のヒューマンエラー情報として、当該ジョブがやりなおしジョブであることを示す「やり直し」を登録する。
エラー情報登録部36は、やり直しジョブ(図2の例ではジョブ50b)と、当該やり直しジョブが入力される要因となった誤ジョブ(図2の例ではジョブ50a)とを関連付けた上でジョブ履歴DB24に登録する。これにより、複数のやり直しジョブ及び複数の誤ジョブがジョブ履歴DB24に登録された場合であっても、あるやり直しジョブの要因となった誤ジョブを特定することができる。
なお、本実施形態では、エラー情報登録部36は、誤ジョブ及びやり直しジョブの双方についてエラー情報24Cをジョブ履歴DB24に登録するが、誤ジョブ及びやり直しジョブのいずれか一方のみについてのエラー情報24Cをジョブ履歴DB24に登録するようにしてもよい。誤ジョブ及びやり直しジョブのいずれか一方のエラー情報24Cが登録されれば、ジョブ履歴DB24を参照することで、少なくともヒューマンエラーが生じたことを把握可能だからである。
図2は、ユーザID「FX12345」が示すユーザが、電子文書「2017年富士白書」について、「両面:なし」を含む処理設定でジョブ50aを入力した後、同ユーザが同電子文書について「両面:あり」を含む処理設定でジョブ50bを入力した場合のジョブ履歴DB24の内容の例である。この場合、ジョブ50bが入力されたときに、比較ジョブ特定部30によりジョブ履歴DB24に登録されたジョブ50aの対象となった過去文書が対象文書として特定された上で、ジョブ設定比較部32によるジョブ50aとジョブ50bの処理設定の比較により、ジョブ50aが誤ジョブであると判定され、ジョブ50bがやり直しジョブと判定される。
また、図3には、ジョブ履歴DB24の他の例が示されている。図3の例においては、ユーザID「FX12345」が示すユーザが、電子文書「2017年ABC稟議書」を印刷するジョブ50cを入力した後、同ユーザが電子文書「2017年ABC注文書」を印刷するジョブ50dを入力している。そして、印刷した注文書において金額間違いなどのミスが発覚し、同ユーザが修正した電子文書「2017年ABC注文書」を印刷するジョブ50eを入力している。その後、注文書を発注先に送信すべく、ジョブ50eで印刷した注文書に捺印した上で、当該文書をスキャンするジョブ50fを入力している。さらにその後、発注先から注文書の間違いが指摘されたため、同ユーザは、さらに電子文書「2017年ABC注文書」を修正し、修正した注文書を印刷するジョブ50gを入力し、印刷した注文書に捺印した上で、当該文書をスキャンするジョブ50hを入力している。
図3の例では、ジョブ50eが入力されたときに、比較ジョブ特定部30によりジョブ履歴DB24に登録されたジョブ50dの対象となった過去文書「2017年ABC注文書」が対象文書として特定された上で、画像比較部34によるジョブ50dに係る画像データとジョブ50eに係る画像データとの比較により、ミスの修正箇所において差異があることから、ジョブ50dが誤ジョブであり、ジョブ50eがやり直しジョブであると判定される。その後、プリントジョブであるジョブ50gが入力されたときに、比較ジョブ特定部30によりジョブ履歴DB24に登録されたジョブ50eの対象となった過去文書「2017年ABC注文書」が対象文書として特定された上で、画像比較部34によるジョブ50eに係る画像データと、同じプリントジョブであるジョブ50gに係る画像データとの比較により、発注先から指摘された間違いの修正箇所において差異があることから、ジョブ50eが誤ジョブであると上書きされ、ジョブ50gがやり直しジョブであると判定される。また、スキャンジョブであるジョブ50hが入力されたときに、比較ジョブ特定部30によりジョブ履歴DB24に登録されたジョブ50fの対象となった過去文書「2017年ABC注文書」が対象文書として特定された上で、画像比較部34によるジョブ50eに係る画像データと、同じスキャンジョブであるジョブ50fに係る画像データとの比較により、発注先から指摘された間違いの修正箇所において差異があることから、ジョブ50fが誤ジョブであり、ジョブ50hがやり直しジョブであると判定される。
ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じているか否かを判定する。ジョブ履歴DB24に登録されたやり直しジョブの処理設定は、正しい設定(ユーザが望む結果を得られる設定)であると考えられる。また、同一又は類似する複数の文書については、同様の処理設定が正しい処理設定である場合が多いということができる。このことから、今回ジョブの処理設定と、今回ジョブの対象である今回文書と同一又は類似する過去文書に係るやり直しジョブの処理設定が互いに異なる場合、今回ジョブの処理設定が正しい設定でない可能性が高いといえる。
したがって、ヒューマンエラー判定部38は、まず、ジョブ履歴DB24に登録されたジョブ履歴の中から、ヒューマンエラー情報として「やり直し」が登録されたジョブ履歴を選択する。そして、選択されたやり直しジョブの中から、今回文書と同一又は類似する過去文書に係るやり直しジョブを抽出する。今回文書と過去文書との類否判定は、比較ジョブ特定部30の処理と同等の手法を用いることができる。なお、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブを入力したユーザのユーザIDと、ジョブ履歴DB24に登録された各ジョブ履歴のユーザIDとに基づいて、ジョブ履歴DB24に登録されたやり直しジョブのうち、今回ジョブを入力したユーザが過去に入力したやり直しジョブのみを抽出するようにしてもよい。
次いで、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブの処理設定と、抽出したやり直しジョブの処理設定とを比較し、今回ジョブの処理設定と、抽出したやり直しジョブの処理設定とが互いに異なる場合に、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。
例えば、ジョブ履歴DB24に図2に示す内容が登録されており、ユーザが、「2018年富士白書」という今回文書に係る今回ジョブであって、処理設定に「両面:なし」を含む今回ジョブを入力した場合を考える。ヒューマンエラー判定部38は、ジョブ履歴DB24の中から今回文書「2018年富士白書」に類似する過去文書「2017年富士白書」に係るやり直しジョブであるジョブ50bを抽出する。そして、抽出したやり直しジョブの処理設定と、今回ジョブの処理設定を比較し、やり直しジョブであるジョブ50bでは「両面:あり」であるが、今回ジョブでは「両面:なし」であるので、両処理設定に差異があるため、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。
また、ユーザが、内容が関連する複数の文書に係る複数のジョブを入力する場合がある。内容が関連する複数の文書とは、例えば、社内決済を得るため金額が記載された稟議書と、当該稟議書に基づく注文書である。この場合、稟議書に記載された金額と注文書に記載された金額が一致している必要があり、万一、注文書に記載された金額が稟議書に対して違っていたとすると、注文書に関するジョブにおいてヒューマンエラーが生じる。
したがって、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブに係る画像データから抽出した特定部分の内容と、今回ジョブの対象である今回文書に対して予め定められた関連文書についての過去ジョブに係る画像データから抽出された、当該特定部分に対応する対応部分の内容とを比較し、特定部分の内容と対応部分の内容との間に差異がある場合に、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定するようにしてもよい。
稟議書と注文書の例について説明すると、ユーザが先に稟議書についてのジョブ(例えばプリントあるいはスキャンジョブ)を実行すると、稟議書についてのジョブ履歴がジョブ履歴DB24に登録される。次いで、ユーザは、注文書についてのジョブを今回ジョブとして入力する。ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブに係る画像データから特定部分の内容として注文書の金額記載領域の内容を抽出する。
今回ジョブに係る画像データからの金額記載領域の特定は、例えば以下のような処理によって行うことができる。まず、画像データに対して傾き補正などの前処理を施す。次いで、画像解析処理によって、画像データを、文章領域と、写真や図などの絵柄領域、及び、表罫領域に分離する。ここでは、金額記載領域を特定したいので、絵柄領域及び表罫領域を背景画像とする。文章領域に対してOCR処理を施してテキスト情報を取得し、取得したテキスト情報に基づいて金額記載領域を特定する。
次いで、ヒューマンエラー判定部38は、ジョブ履歴DB24から、今回文書である注文書と関連する過去文書を抽出する。この抽出処理は、今回文書と過去文書のファイル名の比較に基づいて行うことができる。例えば、「注文書」と「稟議書」の対応関係を予め登録しておき、今回文書に「注文書」が含まれている場合に、「稟議書」を名称に含む過去文書を抽出する。さらに、ヒューマンエラー判定部38は、抽出した過去文書である稟議書についての過去ジョブに係る画像データから、稟議書の金額記載領域の内容を抽出する。そして、注文書の金額記載領域の内容と稟議書の金額記載領域の内容とを比較して、差異があれば今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。両金額記載領域の内容の比較は、画像比較により行われてもよいし、OCR処理により読み取った金額を比較するようにしてもよい。
なお、ヒューマンエラー判定部38が今回文書と関連文書との差異に基づくヒューマンエラーを判定するか否かは、ユーザにより設定可能であってよい。あるいは、今回文書と関連文書との差異に基づくヒューマンエラーの判定は、重要文書に限って実行するようにしてもよい。例えば、今回文書のファイル名に「注文」という語が含まれている場合に、これを重要文書と判断して関連文書との差異に基づくヒューマンエラーの判定を行うようにしてもよい。
また、文書の少なくとも一部分について、記載するべき内容が予め定まっている場合がある。例えば、文書内に本日の日付を入力する日付入力欄に記載すべき内容は、本日の日付を入力するものと予め定まっている。もちろん、日付入力欄以外にも、例えば、注文日、部署名、会社の住所・電話番号・担当者名などにおいて記載するべき内容が予め定まっている場合がある。例えば、文書に本日の日付を入力する日付入力欄がある場合、当該日付入力欄に記載された日付が間違っていたとすると、当該文書に関するジョブにおいてヒューマンエラーが生じる。
したがって、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブに係る画像データから抽出された特定部分の内容と、予め用意された、当該特定部分に存在すべき内容を示す正常データの内容とを比較し、特定部分の内容と正常データの内容との間に差異がある場合に、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定するようにしてもよい。
正常データは、例えば文字列としてサーバあるいは記憶部22に記憶させておくことができる。例えば、正常データが本日の日付を示すものであれば、本日の日付を示す文字列が正常データとして記憶される。もちろん、種々の正常データが記憶されていてよい。比較に用いられる正常データは、今回ジョブに係る画像データの特定部分の内容に応じて適宜選択される。特定部分の内容と正常データの内容との比較は、画像比較により行われてもよいし、OCR処理により読み取った金額を比較するようにしてもよい。
本日の日付を示す日付入力欄の例について説明すると、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブに係る画像データから特定部分の内容として日付入力欄の内容を抽出する。次いで、ヒューマンエラー判定部38は、サーバあるいは記憶部22から本日の日付を示す正常データを取得し、今回ジョブに係る画像データから抽出した日付入力欄の内容と正常データの内容とを比較して、差異があれば今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。
なお、ヒューマンエラー判定部38が今回文書と正常データとの差異に基づくヒューマンエラーを判定するか否かは、ユーザにより設定可能であってよく、また、重要文書に限って実行するようにしてもよい。
警告出力制御部40は、ヒューマンエラー判定部38によって今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定された場合に、今回ジョブを入力したユーザに対する警告を出力する処理を行う。警告の態様としては、種々の態様が考えられる。例えば、表示部20あるいはユーザが利用するユーザ端末に警告文を表示してもよいし、それに加えてあるいは代えて、警告音や音声により警告を出力してもよい。
警告の内容は、ヒューマンエラー判定部38の判定内容に応じた内容であってよい。例えば、今回ジョブの処理設定と抽出したやり直しジョブの処理設定とが異なる場合、処理設定の中で差異が認められた項目に関する警告であってよい。例えば、今回ジョブの処理設定が「両面:なし」を含み、やり直しジョブの処理設定が「両面:なし」を含んでいる場合、警告文として「両面にしないのですか?」というようなメッセージを表示する。また、上記の稟議書と注文書の例においては、警告文として「金額を確認してください」というようなメッセージを表示する。また、上記の日付入力欄の例においては、警告文として、「本日の日付を確認してください」というようなメッセージを表示する。
また、警告出力制御部40は、ジョブ履歴DB24に基づく今回ジョブを入力したユーザの過去における誤ジョブ及びやり直しジョブの少なくとも一方の入力頻度に基づいて、当該ユーザに警告を出力するようにしてもよい。具体的には、警告出力制御部40は、ジョブ履歴DB24に登録されたユーザIDに基づいて、今回ジョブを入力したユーザが過去に入力したやり直しジョブ(又は誤ジョブ)を抽出する。そして、抽出されたやり直しジョブ(又は誤ジョブ)の数が閾値以上である場合に、当該ユーザに対して警告を出力する。あるいは、現在時刻から過去の所定時間内におけるやり直しジョブ(又は誤ジョブ)の数が閾値以上である場合に、当該ユーザに対して警告を出力するようにしてもよい。これによれば、誤ジョブあるいはやり直しジョブの入力頻度が多い(つまりヒューマンエラーの頻度が多い)ユーザに対して、正しいジョブを入力するように促すことに繋がる。
なお、警告出力制御部40が警告を出力するか否かは、ユーザにより設定可能となっていてよい。例えば、ユーザが設定可能な情報処理装置10の設定メニューにおいて、警告機能のON/OFFを切り替えられるようにしておいてもよい。
修正部42は、ヒューマンエラー判定部38によりヒューマンエラーが生じていると判定された今回ジョブに関する修正処理を実行する。例えば、今回ジョブの処理設定と、今回ジョブの対象である今回文書と同一又は類似する過去文書に係るやり直しジョブの処理設定が互いに異なる場合、修正部42は、今回ジョブの処理設定を当該やり直しジョブの処理設定と同一になるように修正する。修正部42は、ユーザの指示に従って(つまりユーザが手動で)修正を行ってもよいし、自動的に修正を行うようにしてもよい。修正部42による自動修正は、ユーザの同意を得た上で実行するのが好ましい。
また、今回ジョブに係る画像データから抽出された特定部分(例えば本日の日付を入力する日付入力欄)の内容と、当該特定部分に存在すべき内容を示す正常データ(例えば本日の日付)の内容との間に差異がある場合、修正部42は、特定部分の内容が正常データの内容となるように、今回ジョブに係る画像データを修正してもよい。
なお、修正部42が今回ジョブに関する修正処理を行うか否かは、ユーザにより設定可能となっていてよい。例えば、ユーザが設定可能な情報処理装置10の設定メニューにおいて、修正機能のON/OFFを切り替えられるようにしておいてもよい。また、修正部42が今回ジョブに関する修正処理を自動的に行うか否かも、ユーザにより設定可能となっていてよい。例えば、ユーザが設定可能な情報処理装置10の設定メニューにおいて、自動修正のON/OFFを切り替えられるようにしておいてもよい。
統計生成部44は、ジョブ履歴DB24に基づいて、誤ジョブ及びやり直しジョブの少なくとも一方の発生に関する統計を生成する。以下では、統計生成部44がやり直しジョブの発生に関する統計を生成する例について説明するが、統計生成部44は、同様の処理によって誤ジョブの発生に関する統計、あるいは、やり直しジョブと誤ジョブの双方の発生に関する統計を生成することができる。
統計とは、例えば、やり直しジョブが発生した回数を示すものである。また、統計においては、やり直しジョブが発生した回数が一定の期間毎(例えば月毎)に示されるのが好ましい。さらにジョブタイプ別、あるいはユーザ別にやり直しジョブが発生した回数が示されるのが好ましい。また、統計には、やり直しジョブを発生させたエラー原因と、当該エラー原因が生じた回数が含まれているのが好ましい。
図4に、統計生成部44が生成した統計の第1の例が示されている。図4に示す通り、統計はテーブル形式で示されるものであってよい。図4の例では、1月毎にやり直しジョブが発生した回数が示されている。また、やり直し回数はジョブタイプ毎に示されており、やり直しジョブが生じたエラー原因の発生回数が示されている。なお、やり直しジョブが生じたエラー原因は、ジョブ履歴DB24において、やり直しジョブに関連付けられた誤ジョブのエラー情報24C(エラー原因)から特定することができる。
また、統計には、やり直しジョブを入力したことにより余計に消費した用紙の枚数が示されてもよい。図4においては、その枚数が「もったいない出力枚数」として示されている。もったいない出力枚数は、ジョブ履歴DB24に登録された、やり直しジョブの出力枚数に基づいて集計することができる。
また、統計としては、図5に示すようにグラフ形式で生成されてもよい。図5のグラフにおいては、1月毎にやり直しジョブが発生した回数が棒グラフで示され、ジョブタイプに応じた内訳が示されている。
また、統計としては、図6に示すように、もったいない出力枚数の時間変化を示すグラフが含まれていてもよい。図6の例では、もったいない出力枚数の1月毎の変化が折れ線グラフで示されている。
表示制御部46は、種々の画面を表示部20に表示する処理を実行する。特に、表示制御部46は、統計生成部44が生成した統計を表示部20あるいは情報処理装置10にアクセスしたユーザ端末の表示部に表示させる。このように、表示制御部46は、統計出力部としても機能する。
以下、図7〜図13に示されたフローチャートに従って、情報処理装置10の処理の流れを説明する。
図7は、情報処理装置10(特に制御部26)の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS10において、ユーザは、情報処理装置10にログインし、処理設定を指定した上で今回ジョブを情報処理装置10に入力する。
ステップS12において、情報処理装置10は、今回ジョブに係る画像データを取得する。
ステップS14において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じているか否かを判定する。ステップS14の詳細については、図10〜12に示されたフローチャートに従って後述する。
ステップS16において、警告出力制御部40は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定されたか否かを判定する。今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定された場合はステップS18に進む。今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていないと判定された場合はステップS30に進む。
ステップS18において、警告出力制御部40は、警告機能がONであるか否かを判定する。警告機能がONである場合はステップS20に進み、警告機能がOFFである場合はステップS30に進む。
ステップS20において、警告出力制御部40は、今回ジョブを入力したユーザに対して警告を出力する。
ステップS22において、修正部42は、修正機能がONであるか否かを判定する。修正機能がONである場合はステップS24に進み、修正機能がOFFである場合はステップS30に進む。
ステップS24において、修正部42は、自動修正がONであるか否かを判定する。自動修正がONである場合はステップS26に進み、自動修正がOFFである場合はステップS28に進む。
ステップS26において、修正部42は、今回ジョブに関する修正処理を自動的に行う。ステップS28においては、修正部42は、ユーザの指示に従って今回ジョブに関する修正処理を行う。
ステップS30において、情報処理装置10は、今回ジョブに関する処理を実行する。
ステップS32において、ジョブ履歴登録部28は、今回ジョブに関するジョブ履歴をジョブ履歴DB24に登録する。詳しくは、ジョブ履歴登録部28は、今回ジョブがやり直しジョブであるか否かを判定し、当該判定に基づいてエラー情報24Cをジョブ履歴DB24に登録する処理を行う。ステップS32の詳細については、図8〜9に示されたフローチャートに従って後述する。
図8は、エラー情報付与処理(図7のステップS32)の詳細な流れを示す第1のフローチャートである。図8のフローチャートは、今回ジョブと対象文書に係る過去ジョブとの処理設定の差異に基づいて、今回ジョブがやり直しジョブであるか否かを判定する処理のフローチャートである。
ステップS40において、比較ジョブ特定部30は、ジョブ履歴DB24の中から、今回ジョブの対象である今回文書と同一又は類似する過去文書である対象文書を検索する。
ステップS42において、比較ジョブ特定部30はジョブ履歴DB24の中に対象文書があるか否かを判定する。対象文書がある場合はステップS44に進み、対象文書がない場合はエラー情報付与処理を終了する。
ステップS44において、ジョブ設定比較部32は、今回ジョブの処理設定と、対象文書に係る過去ジョブの処理設定とを比較する。
ステップS46において、ジョブ設定比較部32は、今回ジョブの処理設定と、対象文書に係る過去ジョブの処理設定とが互いに異なるか否かを判定する。両処理設定が互いに異なる場合にはステップS48に進み、両処理設定が同じであればエラー情報付与処理を終了する。
ステップS48において、エラー情報登録部36は、ジョブ履歴DB24において、対象文書に係る過去ジョブの履歴に対して、エラー情報24C(ヒューマンエラー情報に「ヒューマンエラー」を、エラー原因に「ジョブパラメータ」)を登録する。また、エラー情報登録部36は、今回ジョブの履歴に対してエラー情報24C(ヒューマンエラー情報に「やり直し」)を登録する。
図9は、エラー情報付与処理の詳細な流れを示す第2のフローチャートである。図9のフローチャートは、今回ジョブに係る画像データと、対象文書に係る過去ジョブに係る画像データとの差異に基づいて、今回ジョブがやり直しジョブであるか否かを判定する処理のフローチャートである。
ステップS50において、比較ジョブ特定部30は、ジョブ履歴DB24の中から、今回ジョブの対象である今回文書と同一又は類似する過去文書である対象文書を検索する。
ステップS52において、比較ジョブ特定部30はジョブ履歴DB24の中に対象文書があるか否かを判定する。対象文書がある場合はステップS54に進み、対象文書がない場合はエラー情報付与処理を終了する。
ステップS54において、画像比較部34は、今回ジョブに係る画像データと、対象文書に係る過去ジョブに係る画像データとを比較する。
ステップS56において、ジョブ設定比較部32は、今回ジョブに係る画像データと、対象文書に係る過去ジョブに係る画像データとの間に差異があるか否かを判定する。両画像データの間に差異がある場合にはステップS58に進み、両画像データの間に差異がなければエラー情報付与処理を終了する。
ステップS58において、エラー情報登録部36は、ジョブ履歴DB24において、対象文書に係る過去ジョブの履歴に対して、エラー情報24C(ヒューマンエラー情報に「ヒューマンエラー」を、エラー原因に「画像データ」)を登録する。また、エラー情報登録部36は、今回ジョブの履歴に対してエラー情報24C(ヒューマンエラー情報に「やり直し」)を登録する。
図10は、ヒューマンエラー判定処理の詳細な流れを示す第1のフローチャートである。図10のフローチャートは、今回ジョブの処理設定と、今回文書と同一又は類似する過去文書に係るやり直しジョブの処理設定との差異に基づいて、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じているか否かを判定する処理のフローチャートである。
ステップS60において、ヒューマンエラー判定部38は、ジョブ履歴DB24に登録されたジョブ履歴の中から、ヒューマンエラー情報として「やり直し」が登録されたやり直しジョブであって、今回文書と同一又は類似する過去文書に係るやり直しジョブを検索する。
ステップS62において、ヒューマンエラー判定部38は、ジョブ履歴DB24に上記のやり直しジョブがあるか否かを判定する。上記のやり直しジョブがある場合はステップS64に進み、上記のやり直しジョブがない場合は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていないとしてヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS64において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブの処理設定と、ステップS62で抽出されたやり直しジョブの処理設定とを比較する。
ステップS66において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブの処理設定と、ステップS62で抽出されたやり直しジョブの処理設定とが互いに異なるか否かを判定する。両処理設定が互いに異なる場合にはステップS68に進み、両処理設定が同じであれば、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていないとしてヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS68において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。
ステップS70において、ヒューマンエラー判定部38は、後の警告処理(図7のステップS20)あるいは自動修正処理(図7のステップS26)に備え、やり直しジョブの処理設定を記憶部22に保持しておく。
図11は、ヒューマンエラー判定処理の詳細な流れを示す第2のフローチャートである。図11のフローチャートは、今回ジョブに係る画像データの特定部分の内容と、今回文書に関連する関連文書に係る過去ジョブに係る画像データの対応部分の内容との差異に基づいて、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じているか否かを判定する処理のフローチャートである。
ステップS80において、ヒューマンエラー判定部38は、関連文書との比較実施を行うか否かを判定する。例えば、ユーザによって関連文書との比較実施を行うという設定がされている、あるいは、今回文書が重要文書である場合にはステップS82に進み、そうでない場合はヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS82において、ヒューマンエラー判定部38は、ジョブ履歴DB24から関連文書を検索する。
ステップS84において、ヒューマンエラー判定部38は、ジョブ履歴DB24に関連文書があるか否かを判定する。関連文書がある場合はステップS86に進み、関連文書がない場合はヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS86において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブに係る画像データにおける特定部分の内容と、ステップS84で抽出された関連文書に係る過去ジョブに係る画像データにおける対応部分の内容とを比較する。
ステップS88において、ヒューマンエラー判定部38は、特定部分の内容と対応部分の内容とに差異があるか否かを判定する。差異がある場合はステップS90に進み、差異がない場合は今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていないとしてヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS90において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。
ステップS92において、ヒューマンエラー判定部38は、後の警告処理あるいは自動修正処理に備え、対応部分の内容を記憶部22に保持しておく。
図12は、ヒューマンエラー判定処理の詳細な流れを示す第3のフローチャートである。図12のフローチャートは、今回ジョブに係る画像データの特定部分の内容と、正常データの内容との差異に基づいて、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じているか否かを判定する処理のフローチャートである。
ステップS100において、ヒューマンエラー判定部38は、正常データとの比較実施を行うか否かを判定する。例えば、ユーザによって正常データとの比較実施を行うという設定がされている、あるいは、今回文書が重要文書である場合にはステップS102に進み、そうでない場合はヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS102において、ヒューマンエラー判定部38は、正常データをサーバあるいは記憶部22から取得する。
ステップS104において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブに係る画像データにおける特定部分の内容と、正常データの内容とを比較する。
ステップS106において、ヒューマンエラー判定部38は、特定部分の内容と正常データの内容とに差異があるか否かを判定する。差異がある場合はステップS108に進み、差異がない場合は今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていないとしてヒューマンエラー判定処理を終了する。
ステップS108において、ヒューマンエラー判定部38は、今回ジョブにおいてヒューマンエラーが生じていると判定する。
ステップS110において、ヒューマンエラー判定部38は、後の警告処理あるいは自動修正処理に備え、正常データの内容を記憶部22に保持しておく。
図13は、ユーザのヒューマンエラーの入力頻度に基づいて警告出力制御部40が警告を出力する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS120において、ユーザは、情報処理装置10にログインした上で今回ジョブを情報処理装置10に入力する。
ステップS122において、警告出力制御部40は、ステップS120で今回ジョブを入力したユーザのユーザIDと、ジョブ履歴DB24に登録されたジョブ履歴に含まれるユーザIDとに基づいて、当該ユーザの過去におけるヒューマンエラーの回数を算出する。上述の通り、警告出力制御部40は、現在時刻から過去の所定時間内におけるヒューマンエラーの回数を算出するようにしてもよい。
ステップS124において、警告出力制御部40は、ステップS122で算出されたヒューマンエラーの回数が閾値以上であるか否かを判定する。ヒューマンエラーの回数が閾値以上である場合はステップS126に進み、ヒューマンエラーの回数が閾値未満である場合は処理を終了する。
ステップS126において、警告出力制御部40は、警告機能がONであるか否かを判定する。警告機能がONである場合はステップS128に進み、警告機能がOFFである場合は処理を終了する。
ステップS128において、警告出力制御部40は、当該ユーザに対して警告を出力する。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、情報処理装置10がMFPであったが、本発明に係る情報処理装置としては、例えばパーソナルコンピュータであってもよい。例えば、本発明は、パーソナルコンピュータにおいて電子文書を開く処理に対して適用することができる。その処理の一例を以下に記載する。
パーソナルコンピュータにおいて、ユーザが文書アプリケーションを用いて電子文書を開く度に、電子文書の名称及びユーザIDなどをジョブ属性情報24Aとして含むジョブ履歴をジョブ履歴DB24に登録するようにしておく。
その上で、パーソナルコンピュータにおいて、ユーザが電子文書を開いた(過去ジョブを入力した)が、その電子文書のバージョンが古かったために最新版のバージョンの電子文書を開き直した(今回ジョブを入力した)場合を考える。この場合、比較ジョブ特定部30により、ジョブ履歴DB24から最新版のバージョンの電子文書(今回電子文書)と同一又は類似するバージョンが古い電子文書(過去電子文書)及び当該過去電子文書に係る過去ジョブが特定され、画像比較部34による今回ジョブに係る画像データと過去ジョブに係る画像データとの比較により過去ジョブが誤ジョブであると判定され、今回ジョブがやり直しジョブと判定される。そして、エラー情報登録部36により、今回ジョブ及び当該過去ジョブに対してエラー情報24Cが登録される。
10 情報処理装置、12 画像読取部、14 画像形成部、16 通信部、18 入力部、20 表示部、22 記憶部、24 ジョブ履歴DB、26 制御部、28 ジョブ履歴登録部、30 比較ジョブ特定部、32 ジョブ設定比較部、34 画像比較部、36 エラー情報登録部、38 ヒューマンエラー判定部、40 警告出力制御部、42 修正部、44 統計生成部、46 表示制御部。

Claims (10)

  1. 過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と同一又は類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求の処理設定と、前記今回処理要求の処理設定とが異なる場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求に係る画像データと、前記今回処理要求に係る画像データとの間に差異がある場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記対象文書は、前記今回処理要求の入力時刻から過去の所定時間以内に処理が完了した前記過去処理要求の対象となった前記過去文書である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理要求履歴登録部は、少なくとも前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報を前記処理要求履歴に登録し、
    前記処理要求履歴に含まれる、今回文書と同一又は類似する前記過去文書に係る前記やり直し処理要求の処理設定と、当該今回処理要求の処理設定とが互いに異なる場合に、前記今回処理要求を入力した利用者に対して警告を出力する警告出力制御部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記警告出力制御部は、今回処理要求に係る画像データから抽出された特定部分の内容と、当該今回文書に対して定められた関連文書に係る前記過去処理要求に係る画像データから抽出された、前記特定部分に対応する対応部分の内容との間に差異がある場合に、前記利用者に警告を出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記警告出力制御部は、今回処理要求に係る画像データから抽出された特定部分の内容と、予め用意された、前記特定部分に存在すべき内容を示す正常データの内容との間に差異がある場合に、前記利用者に警告を出力する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置。
  7. 前記警告出力制御部は、前記過去処理要求を入力した利用者が識別された前記処理要求履歴に基づく前記利用者毎の前記誤処理要求及び前記やり直し処理要求の少なくとも一方の入力頻度に基づいて、前記利用者に警告を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記処理要求履歴に基づいて生成された、前記誤処理要求及び前記やり直し処理要求の少なくとも一方の発生に関する統計を出力する統計出力部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と同一又は類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求の処理設定と、前記今回処理要求の処理設定とが異なる場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
  10. コンピュータを、
    過去処理要求の処理設定及び前記過去処理要求の対象となった過去文書を示す情報を含む処理要求履歴に含まれる、今回処理要求の対象となる今回文書と類似する前記過去文書である対象文書に係る前記過去処理要求に係る画像データと、前記今回処理要求に係る画像データとの間に差異がある場合に、前記今回処理要求がやり直し処理要求であることを示す情報、及び、前記対象文書に係る前記過去処理要求が誤処理要求であることを示す情報の少なくとも一方を前記処理要求履歴に登録する処理要求履歴登録部、
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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