JP2019161155A - 配線基板とその作製方法 - Google Patents

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敦子 千吉良
Atsuko Chigira
敦子 千吉良
俵屋 誠治
Seiji Tawaraya
誠治 俵屋
宏 馬渡
Hiroshi Mawatari
宏 馬渡
宏樹 古庄
Hiroki Furusho
宏樹 古庄
恵大 笹生
Keita Sasao
恵大 笹生
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【課題】配線基板とその作製方法を提供する。【解決手段】配線基板100は、第1の基板、第1の基板102上の第1の配線110、第1の基板102上に位置し、樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体118、柱状構造体118と第1の配線110の上に位置し、柱状構造体118と第1の配線110と接する導電膜116、導電膜116の上に位置し、導電膜116と電気的に接続される第2の配線112および第2の配線112上の第2の基板104を有する。柱状構造体118は第1の配線110と重なってもよく、また、導電膜116は柱状構造体118の上面と側面を覆うことができる。【選択図】図1

Description

本開示は、例えば複数の配線基板を接続するための配線基板、およびこの配線基板を作製するための方法に関する。
半導体装置は、半導体基板や絶縁基板などの基板、およびパターニングされた種々の絶縁膜、半導体膜、金属膜の積層体を基本的な構成として備える。絶縁膜、半導体膜、金属膜の形状や積層構造を適宜設計することにより、様々な機能を有する半導体装置を提供することができる。通常、このような半導体装置は配線が形成された基板(配線基板)と接続された状態で使用され、この配線基板を介して供給される信号や電力によって半導体装置が制御、駆動される。例えば特許文献1に開示された半導体装置の一種である表示装置では、表示装置と配線基板とを電気的に接続するための配線パッドが、表示素子が設けられた基板を貫通する貫通配線(貫通電極とも呼ぶ)を介して設けられている。
特開2017−139489号公報
本開示は、配線が形成された複数の基板を電気的に接続するための配線構造とそれを含む配線基板、およびこの配線構造を含む配線基板を作製するための方法を提供することを課題の一つとする。
本開示の実施形態の一つは配線基板である。この配線基板は、第1の基板と、第1の基板上の第1の配線と、第1の基板上に位置し、樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体と、柱状構造体と第1の配線の上に位置し、柱状構造体と第1の配線と接する導電膜と、導電膜上に位置し、導電膜と電気的に接続される第2の配線と、第2の配線上の第2の基板とを有する。
本開示の実施形態の一つは配線基板である。この配線基板は、第1の基板と、第1の基板上の第1の配線と、第1の配線上に位置し、第1の配線と電気的に接続される導電膜と、導電膜上に位置し、導電膜と接し、樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体と、柱状構造体上に位置し、柱状構造体と接する第2の配線と、第2の配線上の第2の基板とを有する。
本開示の実施形態の一つは配線基板を作製する方法である。この方法は、第1の基板上に第1の配線を形成すること、第1の基板上に樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体を形成すること、柱状構造体上に導電膜を形成すること、第2の基板上に第2の配線を形成すること、導電膜と第2の配線が互いに直接接するように第1の基板と第2の基板を貼り合わせることを含む。
本開示の実施形態の一つは配線基板を作製する方法である。この方法は、第1の基板上に第1の配線を形成すること、第2の基板上に第2の配線を形成すること、第2の基板上に樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体を形成すること、柱状構造体上に導電膜を形成すること、導電膜と第2の配線が互いに直接接するように第1の基板と第2の基板を貼り合わせることを含む。
本開示の実施形態の一つは表示装置である。この表示装置は、第1の基板と、第1の基板上の第1の配線と、第1の基板上に位置し、樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体と、柱状構造体上の導電膜と、導電膜上に位置し、導電膜と電気的に接続される第2の配線と、第2の配線上の第2の基板と、第2の基板上に位置し、第2の配線と電気的に接続される第3の配線と、第2の基板上の表示素子とを有する。第3の配線は、表示素子へ信号を伝達するように構成される。
実施形態の一つに係る配線基板の模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の作製方法を説明する模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の作製方法を説明する模式的断面図。 実施形態の一つに係る配線基板の作製方法を説明する模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的上面図と底面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的上面図と底面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的上面図。 実施形態の一つに係る表示装置の模式的断面図。
以下、本開示の各実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本開示は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省くことがある。
本明細書および特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」、あるいは「下」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上、あるいは直下に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方、あるいは下方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
本明細書および請求項において、「ある構造体が他の構造体から露出するという」という表現は、ある構造体の一部が他の構造体によって覆われていない態様を意味し、この他の構造体によって覆われていない部分は、さらに別の構造体によって覆われる態様も含む。
(第1実施形態)
1.基本構造
本実施形態では、配線が設けられた二つの基板を電気的に接続するための配線基板100を説明する。図1(A)に配線基板100の断面模式図を示す。図1(A)に示すように、配線基板100は第1の基板102と第2の基板104を有し、第1の基板102上には第1の配線110が、第2の基板104上には第2の配線112が設けられる。第1の配線110や第2の配線112は、図1(A)に示すようにそれぞれ第1の基板102と第2の基板104と接するように設けられてもよく、あるいは図示しない絶縁膜を介してそれぞれ第1の基板102、第2の基板104上に形成されていてもよい。絶縁膜を用いる場合、例えば酸化ケイ素や窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、窒化酸化ケイ素などのケイ素含有無機化合物を含む層を一つ、あるいは複数有する膜を用いることができる。
配線基板100はさらに、第1の基板102上に少なくとも一つの柱状構造体118を有する。柱状構造体118は有機化合物を含む絶縁体であり、有機化合物としては樹脂が挙げられる。樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などが例示される。このため、柱状構造体118は弾性を示し、外力によって変形することができる。柱状構造体118は第1の配線110と重ならないように形成されてもよく、あるいは図1(B)に示すように第1の配線110と重なるように設けられてもよい。柱状構造体118の高さは、例えば1μm以上100μm以下、1μm以上80μm以下、あるいは1μm以上50μm以下とすることができる。また、第1の基板102の上面に平行な面における断面(以下、水平断面と記す)の最大面積は、20μm2以上3000μm2以下、あるいは100μm2以上1500μm2以下とすることができる。
配線基板100はさらに、柱状構造体118上に位置し、柱状構造体118と接する導電膜116を有する。導電膜116は第1の配線110とも接し、これにより導電膜116と第1の配線110が電気的に接続される。導電膜116は柱状構造体の上面の少なくとも一部、および側面の少なくとも一部を覆うように形成される。
第1の基板102と第2の基板104は、導電膜116が第2の配線112と電気的に接続されるよう、互いに貼り合わされる。したがって、第1の配線110、柱状構造体118、導電膜116、および第2の配線112は第1の基板102と第2の基板104に挟まれる。この時、接着材として機能する樹脂膜130を第1の基板102と第2の基板104の間に設けてもよい。樹脂膜130には、例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂、シリコーン樹脂などを用いることができる。図1(A)や図1(B)に示した配線基板100では、樹脂膜130は導電膜116の少なくとも一部を覆う。
上述した第1の配線110、第2の配線112、および導電膜116には導電性を示す種々の材料を用いることができる。例えば銅、モリブデン、チタン、タングステン、タンタル、アルミニウム、金、銀などの0価の金属、これらの金属から選択される少なくとも一つを含む合金、あるいはインジウム−スズ酸化物(ITO)やインジウム−亜鉛酸化物(IZO)などの導電性酸化物を用いることができる。導電性が高い銅やアルミニウムを用いることで、配線基板100を設置することによる抵抗の増大を抑制することができる。また、後述するように、比較的硬度が低い銅を用いることで、より信頼性が高い電気的接続が構築可能な配線基板100を提供することができる。第1の配線110、第2の配線112の厚さは、例えば0.05μm以上20μm以下、0.1μm以上15μm以下、あるいは0.2μm以上10μm以下とすればよい。これにより、十分な導電性を得ることができる。導電膜116の厚さは、例えば0.01μm以上15μm以下、0.05μm以上10μm以下、あるいは0.2μm以上8μm以下とすることができる。このような厚さで導電膜116を形成することで導電膜116に高い柔軟性を付与することができ、柱状構造体118が変形しても導電膜116の破損や断線を防ぐことができる。
配線が設けられる二つの基板を電気的に接続する場合、異方性導電膜が汎用される。異方性導電膜は、樹脂でコーティングされたニッケルや銀、金などの導電体粒子やはんだ粒子が高分子に分散された構造を有しており、異方性導電膜を基板間に配置して加熱しながら圧力を加えることで、これらの金属やはんだが配線間を電気的に接続する。このため、配線間の電気的接続は粒子状の導電体と平面状の配線との接触によって行われるため、必ずしも電気的接続は安定しない。また、高分子と導電体の間には大きな熱膨張係数の差が存在するため、配線間の接続後の冷却過程で応力が蓄積される。このため、導電体にクラックが発生する、あるいは導電体と配線との剥離が生じ、これは配線基板の信頼性を低下させる要因となる。
これに対し、詳細は後述するが、本実施形態の配線基板100は、導電膜116が形成された第1の基板102と第2の配線112が形成された第2の基板104を貼り合わせ、樹脂膜130を用いて接着することで作製され、これにより第1の配線110と第2の配線112が導電膜116を介して電気的に接続される。図1(A)や図1(B)に示すように、柱状構造体118は上面に平坦な面を有することができる。したがって、柱状構造体118上では導電膜116も高い平坦性を有する。また、第2の配線112は第2の基板104上に形成されるため、その平坦性も高い。このため、導電膜116と第2の配線112間の電気的接続には比較的大きな面積を利用して行うことができるため、接触抵抗の増大を抑制することができるだけでなく、より確実な電気的接続を達成することができる。
柱状構造体118を形成した時点でその上面が平坦でない場合でも、柱状構造体118は弾性を示すため、第1の基板102と第2の基板104を貼り合わせる際に柱状構造体118は変形し、第2の配線112の平坦な面形状が柱状構造体118の上面に反映される。このため、導電膜116の上面にも平坦な面が形成され、その結果、信頼性の高い電気的接続を達成することができる。
上述したように、柱状構造体118は弾性を示すため、第1の基板102と第2の基板104を貼り合わせる際に圧力が印加されても柱状構造体118が破壊されることは無く、また、第1の基板102と第2の基板104の貼り合わせ後において導電膜116を第2の配線112の方向に押し付けるための応力が内部に発生する。この応力は導電膜116と第2の配線112を確実に物理的に接触させることに寄与する。また、銅などの硬度が低い導電材料を導電膜116に採用することで、第1の基板102と第2の基板104を貼り合わせる際に柱状構造体118が変形しても導電膜116が柱状構造体118の変形に追従するため、導電膜116の破損を抑制することができる。このため、導電膜116と第2の配線112間が剥離する可能性が大幅に低減され、高い信頼性を有する電気的接続を構築することができる。
2.変形例
配線基板100の構造は上述した構造に限られることは無く、配線基板100は種々の構造を有することができる。例えば柱状構造体118と導電膜116との上下関係に制約は無く、図1(C)に示すように、導電膜116上に柱状構造体118が位置するよう、配線基板100を構成してもよい。この場合、導電膜116は第1の配線110と柱状構造体118の間、あるいは第1の基板102と柱状構造体118の間に配置され、導電膜116は樹脂膜130の一部を覆う。第1の配線110と第2の配線112間の電気的接続は、第1の配線110と導電膜116が有する平坦な面を介して行われるため、信頼性の高い電気的接続を達成することができる。
あるいは図2(A)に示すように、配線基板100は複数の柱状構造体118を有してもよい。複数の柱状構造体118を設ける場合、少なくとも1つは導電膜116から離れて配置され、導電膜116と接しなくてもよい。具体的には図2(B)に示すように、配線基板100は、導電膜116と接する柱状構造体118−1と共に、上面や側面が導電膜116によって覆われない柱状構造体118−2を備えてもよい。この場合、柱状構造体118−2は緩衝材、あるいはスペーサーとして機能することもでき、第1の基板102と第2の基板104間の間隔の維持に寄与する。図示しないが、柱状構造体118−2は、導電膜116から絶縁されるように分離された導電性の膜で表面のすべて、あるいはその一部が覆われていてもよい。
あるいは図3(A)から図3(C)に示すように、配線基板100は貫通電極を備えてもよい。例えば図3(A)に示した例のように、配線基板100は第1の基板102に設けられる貫通孔、およびこの貫通孔を貫通する第1の貫通電極120を有することができる。第1の貫通電極120は第1の配線110と電気的に接続される。この場合、第1の配線110の一部は、導電膜116と第1の貫通電極120を電気的に接続するために十分な面積を提供するためのパッドとしても機能し、その部分はランドとも呼ばれる。任意の構成として、配線基板100はさらに、第1の基板102の下に、第1の貫通電極120と電気的に接続される配線(第4の配線)122を有してもよい。第4の配線122もその一部がランドとして機能し、種々の半導体装置や他の配線基板との接続に利用することができる。
同様に、第2の基板104にも貫通電極を形成してもよい。例えば図3(B)に示すように、配線基板100はさらに、第2の基板104に設けられる貫通孔、およびこの貫通孔を貫通する第2の貫通電極124を有することができる。第2の貫通電極124は第2の配線112と電気的に接続される。配線基板100はさらに、第2の基板104の上に、第2の貫通電極124と電気的に接続される配線(第3の配線)126を有してもよい。第1の配線110や第4の配線122と同様、第2の配線112や第3の配線126の一部もランドとしても機能することができ、後者は他の半導体装置や配線基板との接続に供される。なお、柱状構造体118は必ずしも貫通電極と重なる必要は無い。例えば図3(C)に示すように、第1の貫通電極120は柱状構造体118と重ならないように形成することができる。図示していないが、第2の貫通電極124も柱状構造体118と重ならないよう形成してもよい。
第1の貫通電極120は必ずしも貫通孔の全体を埋める必要は無く、図4(A)に示すように、第1の基板102の上面と下面の一部、および貫通孔の側壁を連続的に覆うことで第1の基板102の上面と下面の間で電気的接続が可能なように形成されればよい。同様に、第2の貫通電極124も第2の基板104の貫通孔の全体を埋める必要は無く、図4(B)に示すように、第2の基板104の上面と下面の一部、および貫通孔の側壁を連続的に覆うことで第2の基板104の上面と下面の間で電気的接続が可能なように形成してもよい。このような構造を採用する場合、貫通孔には充填材132を充填してもよい。充填材132としては、エポキシ樹脂やアクリル樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステルなどの高分子が挙げられる。なお、貫通孔の全体を第1の貫通電極120で埋めない場合、図4(C)に示すように、第1の貫通電極120が第1の配線110としても機能するよう、配線基板100を構成してもよい。この場合、第1の配線110を別途設ける必要は無く、第1の貫通電極120は樹脂膜130と接する。換言すると、第1の基板102を貫通する貫通孔の側壁の全体、あるいは少なくとも一部を覆うように、第1の配線110を貫通孔内に第1の貫通電極120として形成してもよい。この場合、第1の配線110は充填材132と側壁の間に位置し、第1の配線110が樹脂膜130と接する。柱状構造体118は充填材132と重なるように設けてもよい。
図示しないが、第2の配線112を形成せず、第2の貫通電極124が第2の配線112としても機能するよう、配線基板100を構成してもよい。すなわち、第2の基板104を貫通する貫通孔の側壁の全体、あるいは少なくとも一部を覆うように、第2の配線112を第2の貫通電極124として貫通孔内に形成してもよい。この場合、第2の配線112は充填材132と側壁の間に位置する。柱状構造体118は充填材132の一部と重なるように設けてもよい。
柱状構造体118の形状に制約は無く、第1の基板102の上面に垂直な断面(以下、垂直断面と記す)の形状は、正方形、長方形、台形でもよい。図1(A)に示すように柱状構造体118の垂直断面が長方形になる場合、柱状構造体118の底面積と上面の面積は同一、あるいは実質的に同一となる。これに対し図5(A)に示す例では、垂直断面は、下底(互いに平行な辺のうち、第2の基板104よりも第1の基板102により近い辺)が上底よりも長くなるように構成される台形である。この場合、柱状構造体118の底面積は上面の面積よりも大きい。これに対し、垂直断面において下底が上底よりも短くなるよう柱状構造体118を形成してもよい(図5(B))。この場合には、柱状構造体118の底面積は上面の面積よりも小さい。
柱状構造体118の垂直断面は、必ずしも正確な多角形である必要は無く、図6(A)に示すように丸みを帯びた角を有していてもよい。また、柱状構造体118の側面は直線のみで構成される必要は無く、曲面を含んでもよい。例えば、柱状構造体118は、第1の基板102の上面に平行な方向においてテーパー形状を有してもよい。すなわち、柱状構造体118の側面の第1の基板102の上面に対する傾きは、垂直断面において、第1の基板102から離れるにしたがって連続的に増大し、上面に近づくにつれて連続的に減少するよう柱状構造体118の形状を調整してもよい。このような形状を採用する場合、垂直断面において柱状構造体118の側面は複数の変曲点を含む。なお本明細書と請求項において、柱状構造体118の垂直断面の角が丸みを帯びる場合、上面の面積とは、柱状構造体118の高さ全体の95%の位置を通る水平断面118cの面積を指す(図6(B)参照)。ここで、柱状構造体118の高さとは、柱状構造体118の最も高い位置118aから底面までの距離Hであり、底面118bとは柱状構造体118が第1の配線110、あるいは第1の基板102(第1の基板102上に絶縁膜を形成する場合には、絶縁膜)と接する面である。
上述した変形例においても、第1の配線110と第2の配線112間の電気的接続は、これらが有する平坦な面、および導電膜116が有する平坦な面を介して行われる。このため、信頼性の高い電気的接続を構築することが可能となる。
(第2実施形態)
本実施形態では、配線基板100の作製方法の一例を説明する。ここでは図5(A)に示した配線基板100の作製方法を図7(A)から図9(B)に示した断面模式図を用いて述べる。第1実施形態で述べた構成と同様、あるいは類似する構成に関しては説明を割愛することがある。
まず、第1の基板102に貫通孔を形成する(図7(A))。第1の基板102に用いられる材料としては、ガラスや石英などの酸化ケイ素、シリコン、ヒ化ガリウム、窒化ガリウムなどの半導体、セラミックス、高分子などが挙げられる。高分子としては、ポリイミドやポリアミド、ポリエステル、ポリカルボナートを基本骨格として有する高分子や、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、フェノール樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂などが例示される。あるいは第1の基板102は、ガラスと樹脂の複合材料を含んでもよく、この場合、樹脂としてはエポキシ樹脂などを用いることができる。第1の基板102は可撓性を有していてもよい。
貫通孔は、プラズマエッチングやウェットエッチングなどのエッチング、レーザ照射、あるいはサンドブラストや超音波ドリルなどの機械的な加工によって形成すればよい。貫通孔の数や大きさは配線基板100に要求される機能に従って任意に決定される。
次に、第1の貫通電極120を形成する。第1の貫通電極120は種々の方法によって形成することができるが、代表的な方法としてめっき法が挙げられる。この場合、まず、シード層134を貫通孔の側壁や第1の基板102の上面と下面を覆うように形成する(図7(B))。シード層134はチタン、あるいは銅を含み、スパッタリング法や化学気相堆積(CVD)法、無電解めっき、蒸着法などによって形成することができる。特にスパッタリング法を適用することで、効率よくシード層134が形成される。図示しないが、シード層134の形成の前に、貫通孔の側壁や第1の基板102の両面にポリイミドやポリアミドなどの有機化合物、あるいは酸化ケイ素や窒化ケイ素などの無機化合物を含む絶縁膜を一層、あるいは複数層形成してもよい。
次に、第1の貫通電極120を形成しない領域を保護するためのレジストマスク136を第1の基板102の上面と下面に形成する(図7(C))。レジストマスク136は、液体のレジストを塗布、硬化することで形成しても良いが、第1の基板102が貫通孔を有しているため、フィルム状のレジストを上面と下面に貼り付け、その後露光と現像を行うことで効率よく形成することができる。その後、シード層134に給電して電解めっきを行い、レジストマスク136に覆われていないシード層134上に金属膜を成膜し、第1の貫通電極120が形成される(図7(D))。
その後、レジストマスク136を除去し(図7(D))、第1の貫通電極120から露出したシード層134をエッチングによって除去する(図7(E))。エッチャントとしては、硫酸などの酸を含むエッチャントを使用することができる。必要に応じ、第1の基板102の上面と下面に対して平坦化処理を行ってもよい。平坦化処理は、例えば例えばダイヤモンドバイトによる物理的な研磨、あるいは研磨剤が分散した研磨液を用いる化学機械研磨(CMP)を利用して行うことができる。
図4(A)から図4(C)に示す配線基板100のように、第1の基板102の貫通孔の全体を第1の貫通電極120で充填しない場合も同様に、シード層134を貫通孔の側壁や第1の基板102の上面と下面を覆うように形成し(図8(A))、その後第1の貫通電極120を形成しない領域を保護するためのレジストマスク136を第1の基板102の上面と下面に形成する(図8(B))。引き続きシード層134に給電して電解めっきを行い、レジストマスク136に覆われていないシード層134上に金属膜135を成膜し、その後レジストマスク136の除去、および金属膜135から露出したシード層134をエッチングによって除去することで、シード層134と金属膜135の積層を含む第1の貫通電極120が形成される(図8(C))。第1の貫通電極120は第1の配線110として機能することができる。この後、上述した高分子を塗布する、あるいは貼り合わせて貫通孔を充填することで、充填材132が貫通孔内に配置される(図8(D))。
図7(E)の状態が得られた後、第1の貫通電極120と電気的に接続されるように第1の配線110と第4の配線122をそれぞれ第1の基板102の上下に形成する(図9(A))。第1の配線110や第4の配線122はCVD法やスパッタリング法、無電解めっき法、電解めっき法などを用いて形成することができる。第1の配線110と第4の配線122の形成順序に限定は無い。また、第4の配線122は、第1の基板102と第2の基板104を貼り合わせたのちに形成してもよい。
この後、柱状構造体118をフォトリソグラフィーを適用して形成する(図9(B))。柱状構造体118は、柱状構造体118を構成する樹脂や高分子の原料であるオリゴマー、あるいは前駆体であるフォトレジストをスピンコート法やインクジェット法、ディップコーティング法などの湿式成膜法を適用して塗布し、その後フォトマスクを介した露光、現像、加熱処理を行うことで形成することができる。オリゴマーや前駆体がシート状である場合には、これを第1の基板102上に設置し、その後、フォトマスクを介した露光、現像、加熱処理を行うことで柱状構造体118が形成される。
柱状構造体118を形成した後、導電膜116を形成する(図9(B))。導電膜116もCVD法やスパッタリング法、めっき法などを適用して形成される。
第2の基板104に対しても貫通孔、貫通孔内に設置される第2の貫通電極124、第2の配線112、第3の配線126が形成される。第2の基板104も第1の基板102で使用可能な材料を含むことができ、第1の基板102と第2の基板104に可撓性を付与することで、変形可能な配線基板100を形成することも可能である。第2の基板104の貫通孔や第2の貫通電極124、第2の配線112、第3の配線126は、第1の基板102に設けられる貫通孔、第1の貫通電極120、第1の配線110と同様の方法で形成できるため、これらの形成方法の説明は割愛する。第3の配線126も、第1の基板102と第2の基板104を貼り合わせたのちに形成してもよい。
この後、樹脂膜130を導電膜116上に塗布、あるいは貼り合わせによって形成し、第1の配線110、柱状構造体118、導電膜116、および第2の配線112が第1の基板102と第2の基板104に挟まれるよう、第2の基板104を第1の基板102上に配置する。この時、導電膜116と第2の配線112が確実に接するよう、第2の基板104、あるいは第1の基板102、もしくは両者に対して圧力を加えてもよい。柱状構造体118の上面が平坦でない場合、第2の配線112が柱状構造体118に押し付けられることで第2の配線112の平坦性が柱状構造体118と導電膜116の上面に反映される。このため、導電膜116と第2の配線112間には比較的広い面積を有する接触面が形成され、その結果、信頼性の高い電気的接続が構築される。その後樹脂膜130を硬化させることで第1の基板102と第2の基板104が固定される(図5(A))。なお、樹脂膜130を第2の配線112に塗布し、その上に第1の基板102を配置することで貼り合わせを行ってもよい。
上述したように、柱状構造体118はフォトリソグラフィーを適用して形成することができる。詳細は割愛するが、導電膜116も汎用半導体プロセス、すなわちフォトリソグラフィーを利用して形成される。したがって、本実施形態の配線基板100は、半導体プロセスで汎用される工程によって作製することができ、配線基板100の形成に比較的高価な異方性導電膜を用いる必要は無い。また、リソグラフィーを適用することで、柱状構造体118や導電膜116を位置精度よく形成することが可能である。このため、本実施形態を実施することにより、低コストで高い信頼性を有する配線構造とそれを有する配線基板を提供することが可能となる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態で述べた配線基板100が適用された半導体装置として表示装置を説明する。第1実施形態で述べた構成と同様、あるいは類似する構成に関しては説明を割愛することがある。なお、本明細書と請求項において、表示素子は非自発光型表示素子と自発光型表示素子に分類される。非自発光型表示素子は、液晶素子や電気泳動素子、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子を有する表示素子などを含む。自発光型表示素子は、有機化合物が発光を担う有機電界発光素子、および無機半導体が発光を担う無機電界発光素子を含む。前者をOLEDと呼び、後者をLEDと呼ぶ。本明細書と請求項では、OLEDとLEDを総じて発光素子と記す。
1.構造
本開示の実施形態の一つである表示装置150の模式的上面図と底面図をそれぞれ図10(A)、図10(B)に示す。これらの図から理解されるように、表示装置150は第1の基板152、および第1の基板152上に設けられる第2の基板154を有する。第1の基板152と第2の基板154はそれぞれ、配線基板100の第1の基板102と第2の基板104に対応する。
第2の基板154上にはパターニングされた種々の絶縁膜、半導体膜、絶縁膜が積層され、これらによって複数の画素156が構成される。複数の画素156が設けられる領域が表示領域158である。後述するように、各画素156にはLED200が設けられる。図10(A)、図10(B)に示した例では、表示装置150は第1の基板152下に駆動回路(走査線側駆動回路160、信号線側駆動回路162)が設けられる。ここでは表示装置150に二つの走査線側駆動回路160と一つの信号線側駆動回路162が設けられる例が示されているが、これらの駆動回路の数や配置に制約はない。また、これらの駆動回路は第1の基板152の一つの面(下面)上に直接形成されてもよく、半導体基板などの異なる基板上に形成された集積回路を駆動回路として第1の基板152下に搭載してもよい。
図11(A)と図11(B)に表示装置150の端部の模式的上面図と底面図をそれぞれ示す。一つの画素156の一部と表示装置150の端部付近の断面模式図を図12に示す。各画素156は種々の配線と接続されており、図11(A)にはそのうちの一つの配線170とそれに接続される画素156が図示されている。図11(A)に示した例では、配線170が延伸する方向において複数の画素156が配線170と接続される。配線170は、各画素156に設けられるトランジスタ180やLED200(図12参照)などの半導体素子と電気的に接続され、種々の信号(ゲート信号、リセット信号など)が配線170を介して各画素156に供給される。
配線170は第2の基板154付近で第3の配線126に接続される。第2の基板154には、貫通孔172とそこに配置される第2の貫通電極124、および第2の基板154の下面に設けられる第2の配線112が設けられる。これらの第3の配線126、第2の貫通電極124、および第2の配線112はそれぞれ、配線基板100の第3の配線126、第2の貫通電極124、および第2の配線112に対応する。
第1の基板152にも貫通孔174が設けられ、貫通孔174には第1の貫通電極120が形成される(図12参照)。表示装置150はさらに、第1の基板152上に配置され、第1の貫通電極120と電気的に接続される第1の配線110、第1の基板152上の柱状構造体118、および柱状構造体118上に形成される導電膜116を有する。これらの第1の配線110、柱状構造体118、および導電膜116もそれぞれ、配線基板100の第1の配線110、柱状構造体118、および導電膜116に対応する。
第4の配線122は第1の基板152の下に配置され、走査線側駆動回路160と電気的に接続される。したがって走査線側駆動回路160は、第4の配線122、第1の貫通電極120、第1の配線110、導電膜116、第2の配線112、第2の貫通電極124、第3の配線126、および配線170を介し、画素156と電気的に接続される。換言すると、表示装置150は、その基板端部に配線基板100を有し、これによって走査線側駆動回路160から供給される各種信号が画素156に与えられる。
図12に示すように、各画素156にはLED200とそれに接続されるトランジスタ180が設けられる。ただし、画素156の構造はこれに限定されない。例えば複数のトランジスタや容量素子が各画素156に設けられていてもよい。
トランジスタ180は、例えばゲート電極182、ゲート電極182上のゲート絶縁膜184、ゲート絶縁膜184を介してゲート電極182と重なる半導体膜186、および半導体膜186と電気的に接続されるソース/ドレイン電極188、190などを含む。LED200は、例えば接続パッド202、203、接続パッド202と電気的に接続される第1の電極206、第1の電極206の上に位置する積層された半導体膜208、半導体膜208上の第2の電極210、および第2の電極210と接続パッド203を電気的に接続する引回し配線204などを含む。ソース/ドレイン電極188、接続パッド202、および第1の電極206を介してホールが半導体膜208に注入され、一方、接続パッド203、引回し配線204、および第2の電極210を介して電子が半導体膜208に注入される。注入されたホールと電子は半導体膜208内の活性層で再結合し、発光に至る。表示装置150にはさらに、封止膜212を介して対向基板214が設けられ、これらによってトランジスタ180やLED200が保護される。
詳細な説明は割愛するが、走査線側駆動回路160と同様、信号線側駆動回路162と画素156間の接続においても配線基板100を適用することができ、これにより、映像信号や初期化信号などの各種信号、ならびにLED200の発光に用いられる電力が配線基板100を介して各画素156へ供給される。
2.変形例
表示装置150の構造は、上述した構造に限られない。例えば図13に示すように、各画素156中に設けられるトランジスタの全て、あるいは一部は第2の基板154の下面に、第1の基板152と第2の基板154に挟まれるように設けてもよい。例えばLED200と接続されるトランジスタ180を第2の基板154の下に設けることができる。より具体的には、第2の基板154の下に位置し、かつ、第1の基板152と比較して第2の基板154により近く位置するよう、トランジスタ180を設けてもよい。この場合、樹脂膜130上にトランジスタ180が位置し、第2の貫通電極124、および第2の貫通電極124の下に設けられ、第2の貫通電極124と電気的に接続されるランド128によってトランジスタ180とLED200が電気的に接続される。画素156と接続される配線170は第2の基板154の下に設けられ、配線基板100の第2の配線112として機能する。
あるいは図14に示すように、トランジスタ180は、第2の基板154と比較して第1の基板152により近く位置するように第1の基板152の上に配置してもよい。この場合、樹脂膜130はトランジスタ180の上に位置し、その上に第2の基板154が設けられる。この時、トランジスタ180とLED200との電気的接続のために配線基板100の構造を適用することができる。すなわち、柱状構造体118を第1の基板152上に形成し、その上に配線基板100の導電膜としてソース/ドレイン電極188を設けることができる。第2の基板154の下には第2の配線112が設けられ、トランジスタ180はソース/ドレイン電極188として機能する導電膜116、第2の配線112、第2の貫通電極124を介してLED200と電気的に接続される。この時、半導体膜186、あるいはもう一方のソース/ドレイン電極190が配線基板100の第1の配線110と見做すことができる。トランジスタ180はさらに、第1の基板152上に設けられる配線170と接続され、配線170は第1の基板152に形成される第1の貫通電極120を介して走査線側駆動回路160と接続される。なお、図14に示した例では、ソース/ドレイン電極188が導電膜116を兼ねる構成が示されているが、ソース/ドレイン電極188上にソース/ドレイン電極188に接する導電膜116を柱状構造体118を覆うように設けてもよい。この場合には、ソース/ドレイン電極188を配線基板100の第1の配線110と見做すことができる。
あるいは図15に示すように、トランジスタ180を第1の基板152の下に形成してもよい。この場合、図12に示した表示装置150と同様、第1の基板152と第2の基板154に設けられる配線間の電気的接続に配線基板100の構造が利用される。すなわち、第1の基板152の貫通孔に第1の貫通電極120として設けられる第1の配線110、第1の配線110上の柱状構造体118、柱状構造体118上の導電膜116、および導電膜116の上に位置し、導電膜116と電気的に接続される第2の配線112が配線基板100に相当し、この構造を介してLED200がトランジスタ180と電気的に接続される。トランジスタ180を第1の基板152の下に設ける場合、表示装置150は、トランジスタ180を保護する保護膜131を任意の構成としてさらに有してもよい。保護膜131は、少なくともトランジスタ180を覆うように設ければよい。
上述した表示装置150はいわゆるマイクロLED表示装置であるが、表示装置150に適用可能な表示素子もLEDに限られることはなく、例えば図16に示すようにOLED220を適用することができる。図16に示した例では、トランジスタ180上に平坦化膜216が設けられ、その上にOLED220が配置される。OLED220は第1の電極222、第1の電極222上の第2の電極226、および第1の電極222と第2の電極226の間に設けられる電界発光層(以下、EL層と記す)224によって構成される。第1の電極222と第2の電極226の少なくとも一方は可視光を透過可能なように構成される。第1の電極222は、平坦化膜216中に設けられる開口を介してソース/ドレイン電極190と接続され、開口に起因する凹凸は隔壁218によって覆われる。EL層224の構造に制約は無く、キャリア注入層、キャリア輸送層、発光層、キャリアブロッキング層などの種々の機能層を適宜組み合わせて形成される。
同様に、表示素子として液晶素子を利用することも可能である。例えば図17に示すように、液晶素子230を平坦化膜216上に形成することができる。液晶素子は第1の電極232、第1の電極232を覆う第1の配向膜234、第1の配向膜234上の液晶層236、液晶層236上の第2の配向膜238、第2の配向膜238上の第2の電極240を基本的な構成として有する。任意の構成として、液晶素子230と対向基板214の間にカラーフィルタ244や遮光膜246、およびこれらを覆うオーバーコート242を設けてもよい。ここに示した例では、液晶素子230はいわゆるTN(Twisted Nematic)液晶素子、あるいはVA(Virtical Alignment)液晶素子であるが、IPS(In−Plane Switching)液晶素子を表示装置150に適用することも可能である。
上述したように、表示装置150は配線基板100を含む。また、第1実施形態で述べたように、配線基板100を適用することで、第1の基板152と第2の基板104に設けられる配線間において信頼性の高い電気的接続が構築されるため、表示装置150の信頼性を向上させることができる。また、配線基板100では異方性導電膜を使用する必要が無いため、本実施形態を適用することにより、低コストで高信頼性の表示装置を提供することが可能となる。
(第4実施形態)
本実施形態では、表示装置150とは異なる構造を有する表示装置250に関して説明する。本実施形態では、表示素子としてOLED220が各画素156に設けられる例を用いて説明を行うが、適用可能な表示素子はOLED220に限られず、種々の自発光型表示素子、非自発光型表示素子を適用することができる。第1から第3実施形態で述べた構成と同様、あるいは類似する構成に関しては説明を割愛することがある。
表示装置250の上面模式図を図18に、画素156と表示装置250の端部付近の断面模式図を図19に示す。表示装置250と表示装置150の相違点として、表示装置250では第1の基板152上に表示素子が設けられる点、および表示装置150の第2の基板154に相当する基板がフレキシブル印刷回路基板(以下、FPC)254である点などが挙げられる。
具体的には、表示装置250は第1の基板152を有し、第1の基板152上に複数の画素156や画素156を駆動するための走査線側駆動回路160が形成される。走査線側駆動回路160は表示領域158外に配置される。表示領域158や走査線側駆動回路160からはパターニングされた導電膜で形成される配線256(図18では図示しない)が第1の基板152の一辺へ延び、配線256は第1の基板152の端部付近で露出されて端子252を形成する。端子252では、配線256上に少なくとも1つの柱状構造体118が形成され、さらに柱状構造体118の側面と上面の少なくとも一部を覆う導電膜116が設けられる。端子252を覆うようにFPC254が設けられる。図18に示した例では信号線側駆動回路162はFPC254上に搭載されているが、信号線側駆動回路162は第1の基板152上に直接形成してもよい。
FPC254にはFPC配線258が形成されており、FPC配線258が導電膜116と電気的に接続される。これにより、外部回路(図示しない)から供給される映像信号や電源がFPC配線258、導電膜116、配線256を介して表示領域158、走査線側駆動回路160、信号線側駆動回路162へ与えられる。各画素156はこれらの信号や電源に基づいて制御され、これにより表示領域158上に映像を表示することができる。
表示装置250では、第1の基板152とFPC254が配線基板100の第1の基板102と第2の基板にそれぞれに対応し、配線256とFPC配線258がそれぞれ、配線基板100の第1の配線110と第2の配線112に対応する。また、柱状構造体118と導電膜116はそれぞれ、配線基板100の柱状構造体118と導電膜116に対応する。換言すると、表示装置250では、端子252が設けられる領域に配線基板100が形成され、この配線基板100を利用して第1の基板152とFPC254との電気的接続が行われる。
通常、表示装置とFPCとの接続には異方性導電膜が用いられるが、第1実施形態で述べたように、異方性導電膜は比較的高価であり、かつ、電気的接続の信頼性は必ずしも高くない。これに対し、本実施形態の表示装置250とFPC254の接続には第1実施形態で述べた配線基板100が適用される。したがって、これらの間の電気的接続の信頼性は高く、かつ、コストの増大を引き起こさない。このため、本実施形態を適用することにより、信頼性の高い表示装置を低コストで製造することが可能となる。
本開示の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本開示の要旨を備えている限り、本開示の範囲に含まれる。
また、上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本開示によりもたらされるものと理解される。
100:配線基板、102:第1の基板、104:第2の基板、110:第1の配線、112:第2の配線、116:導電膜、118:柱状構造体、118−1:柱状構造体、118−2:柱状構造体、120:第1の貫通電極、122:第4の配線、124:第2の貫通電極、126:第3の配線、128:ランド、130:樹脂膜、131:保護膜、132:充填材、134:シード層、135:金属膜、136:レジストマスク、150:表示装置、152:第1の基板、154:第2の基板、156:画素、158:表示領域、160:走査線側駆動回路、162:信号線側駆動回路、170:配線、172:貫通孔、174:貫通孔、180:トランジスタ、182:ゲート電極、184:ゲート絶縁膜、186:半導体膜、188:ソース/ドレイン電極、190:ソース/ドレイン電極、200:LED、202:接続パッド、203:接続パッド、204:引回し配線、206:第1の電極、208:半導体膜、210:第2の電極、212:封止膜、214:対向基板、216:平坦化膜、218:隔壁、220:OLED、222:第1の電極、224:EL層、226:第2の電極、230:液晶素子、232:第1の電極、234:第1の配向膜、236:液晶層、238:第2の配向膜、240:第2の電極、242:オーバーコート、244:カラーフィルタ、246:遮光膜、250:表示装置、252:端子、254:FPC、256:配線、258:FPC配線

Claims (56)

  1. 第1の基板、
    前記第1の基板上の第1の配線、
    前記第1の基板上に位置し、樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体、
    前記柱状構造体と前記第1の配線の上に位置し、前記柱状構造体と前記第1の配線と接する導電膜、
    前記導電膜の上に位置し、前記導電膜と電気的に接続される第2の配線、および
    前記第2の配線上の第2の基板を有する配線基板。
  2. 前記柱状構造体は前記第1の配線と重なる、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記導電膜は前記柱状構造体の上面と側面を覆う、請求項1、または2に記載の配線基板。
  4. 前記第1の基板と前記第2の基板の間に前記導電膜と接する樹脂膜をさらに有する、請求項1に記載の配線基板。
  5. 前記柱状構造体を複数有する、請求項1に記載の配線基板。
  6. 前記複数の柱状構造体のうち少なくとも一つは前記導電膜から離れて配置される、請求項5に記載の配線基板。
  7. 前記第1の基板は、前記第1の基板を貫通する貫通孔を有し、
    前記第1の配線は前記貫通孔の側壁の少なくとも一部を覆う、請求項1に記載の配線基板。
  8. 前記貫通孔内に充填材をさらに有し、
    前記第1の配線の一部は前記充填材と前記側壁の間に位置する、請求項7に記載の配線基板。
  9. 前記柱状構造体が前記充填材と重なる、請求項8に記載の配線基板。
  10. 前記第1の基板を貫通し、前記第1の配線と電気的に接続される第1の貫通電極をさらに有する、請求項1に記載の配線基板。
  11. 前記第2の基板を貫通し、前記第2の配線と電気的に接続される第2の貫通電極をさらに有する、請求項1に記載の配線基板。
  12. 前記柱状構造体の底面積は前記柱状構造体の上面の面積よりも大きい、請求項1に記載の配線基板。
  13. 前記柱状構造体は、前記第1の基板の上面に平行な方向においてテーパー形状を有する、請求項1に記載の配線基板。
  14. 前記第2の基板上に、液晶素子と発光素子から選択される表示素子をさらに有する、請求項1に記載の配線基板。
  15. 前記表示素子と電気的に接続されるトランジスタをさらに有する、請求項14に記載の配線基板。
  16. 前記トランジスタは前記第2の基板上に配置される、請求項15に記載の配線基板。
  17. 前記トランジスタは前記第2の基板の下に設けられ、前記第1の基板と比較して前記第2の基板により近く位置する、請求項15に記載の配線基板。
  18. 前記トランジスタは前記第1の基板の上に設けられ、前記第2の基板と比較して前記第1の基板により近く位置する、請求項15に記載の配線基板。
  19. 前記トランジスタは前記第1の基板の下に位置する、請求項15に記載の配線基板。
  20. 第1の基板上に第1の配線を形成し、
    樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体を前記第1の基板上に形成し、
    前記柱状構造体上に導電膜を形成し、
    第2の基板上に第2の配線を形成し、
    前記導電膜と前記第2の配線が互いに直接接するように第1の基板と第2の基板を貼り合わせることを含む、配線基板を作製する方法。
  21. 前記柱状構造体は前記第1の配線を覆うように形成される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記導電膜は前記柱状構造体の上面と側面を覆うように形成される、請求項20に記載の方法。
  23. 前記第1の基板と前記第2の基板は樹脂膜を用いて貼り合わされる、請求項20に記載の方法。
  24. 前記柱状構造体は複数形成される、請求項20に記載の方法。
  25. 前記導電膜は、少なくとも1つの柱状構造体と離れて配置されるように形成される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記第1の配線を形成する前に、前記第1の基板を貫通する貫通孔を前記第1の基板に形成することをさらに含み、
    前記第1の配線は、前記貫通孔の側壁の少なくとも一部を覆うように形成される、請求項20に記載の方法。
  27. 前記第1の配線の形成後、前記柱状構造体を形成する前に、前記貫通孔内に充填材を形成することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記柱状構造体は、前記充填材と重なるように形成される、請求項27に記載の方法。
  29. 前記第1の基板を貫通する第1の貫通電極を前記第1の配線を形成する前に形成することを含み、
    前記第1の配線は、前記第1の貫通電極と電気的に接続されるように形成される、請求項20に記載の方法。
  30. 前記第2の基板を貫通する第2の貫通電極を前記第2の配線を形成する前に形成することを含み、
    前記第2の配線は、前記第2の貫通電極と電気的に接続されるように形成される、請求項20に記載の方法。
  31. 前記柱状構造体は、底面積が上面の面積よりも大きくなるように形成される、請求項20に記載の方法。
  32. 前記柱状構造体は、前記第1の基板の上面に平行な方向においてテーパー形状を有するように形成される、請求項20に記載の方法。
  33. 液晶素子と発光素子から選択される表示素子を前記第2の基板上に形成することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  34. 前記表示素子と電気的に接続されるトランジスタを形成することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記トランジスタは前記第2の基板上に形成される、請求項34に記載の方法。
  36. 前記トランジスタは、前記第2の基板の下に設けられ、かつ、前記第1の基板と比較して前記第2の基板により近く位置するように形成される、請求項34に記載の方法。
  37. 前記トランジスタは、前記第1の基板の下に設けられ、かつ、前記第2の基板と比較して前記第1の基板により近く位置するように形成される、請求項34に記載の方法。
  38. 前記トランジスタは、前記第1の基板の下に位置するように形成される、請求項34に記載の方法。
  39. 第1の基板、
    前記第1の基板上の第1の配線、
    前記第1の基板上に位置し、樹脂を含む少なくとも一つの柱状構造体、
    前記柱状構造体上の導電膜、
    前記導電膜上に位置し、前記導電膜と電気的に接続される第2の配線、
    前記第2の配線上の第2の基板、
    前記第2の基板上に位置し、前記第2の配線と電気的に接続される第3の配線、および
    前記第2の基板上の表示素子を有し、
    前記第3の配線は、表示素子へ信号を伝達するように構成される表示装置。
  40. 前記柱状構造体は前記第1の配線と重なる、請求項39に記載の表示装置。
  41. 前記導電膜は前記柱状構造体の上面と側面を覆う、請求項39、または40に記載の表示装置。
  42. 前記第1の基板と前記第2の基板の間に前記導電膜と接する樹脂膜をさらに有する、請求項39に記載の表示装置。
  43. 前記柱状構造体を複数有する、請求項39に記載の表示装置。
  44. 前記複数の柱状構造体のうち少なくとも一つは前記導電膜から離れて配置される、請求項43に記載の表示装置。
  45. 前記第1の基板は、前記第1の基板を貫通する貫通孔を有し、
    前記第1の配線は、前記貫通孔の側壁の少なくとも一部を覆う、請求項39に記載の表示装置。
  46. 前記貫通孔内に充填材をさらに有し、
    前記第1の配線の一部は前記充填材と前記側壁の間に位置する、請求項45に記載の表示装置。
  47. 前記柱状構造体が前記充填材と重なる、請求項46に記載の表示装置。
  48. 前記第1の基板を貫通し、前記第1の配線と電気的に接続される第1の貫通電極をさらに有する、請求項39に記載の表示装置。
  49. 前記第2の基板を貫通し、前記第2の配線と電気的に接続される第2の貫通電極をさらに有する、請求項39に記載の表示装置。
  50. 前記柱状構造体の底面積は前記柱状構造体の上面の面積よりも大きい、請求項39に記載の表示装置。
  51. 前記柱状構造体は、前記第1の基板の上面に平行な方向においてテーパー形状を有する、請求項39に記載の表示装置。
  52. 前記表示素子と電気的に接続されるトランジスタをさらに有する、請求項39に記載の表示装置。
  53. 前記トランジスタは前記第2の基板上に配置される、請求項52に記載の表示装置。
  54. 前記トランジスタは前記第2の基板の下に設けられ、前記第1の基板と比較して前記第2の基板により近く位置する、請求項52に記載の表示装置。
  55. 前記トランジスタは前記第1の基板の上に設けられ、前記第2の基板と比較して前記第1の基板により近く位置する、請求項52に記載の表示装置。
  56. 前記トランジスタは前記第1の基板の下に設けられる、請求項52に記載の表示装置。
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