JP2019160886A - 積層半導体チップの製造方法及び中間基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層半導体チップの生産性を向上させるとともに積層半導体チップの小型化を達成し、半導体チップ間の接続品質の安定化を両立する。【解決手段】インターポーザ10上で、複数の半導体チップ5を水平方向に離間させて配置するとともに、第1の熱硬化性接着剤フィルム31を介してインターポーザ10上に複数の半導体チップ5を積層し、複数の半導体チップ5を一括して加熱加圧し、インターポーザ10を基準として第1の半導体チップ層41を形成し、第1の半導体チップ層上41で、他の複数の半導体チップ5を水平方向に離間させて配置するとともに、第2の熱硬化性接着剤フィルム32を介して第1の半導体チップ層41上に他の複数の半導体チップ5を積層し、他の複数の半導体チップ5を一括して加熱加圧し、インターポーザ10を基準として第2の半導体チップ層42を形成する。【選択図】図1

Description

本技術は、複数の半導体チップが積層された積層半導体チップの製造方法に関し、ベース材上に半導体チップを複数積層した中間基板に関する。
近年、積層半導体チップの製造方法において、集積密度の平面的な限界を克服することを目的に、半導体チップを接着層を介して複数積層することで、高さ方向に立体的な集積度を高める技術が検討されている。
例えば、COC(Chip on Chip)と呼ばれる半導体チップ同士を積層する方式や、COS方式(Chip On glass Stick)と呼ばれる半導体チップをグラススティック上に積層する方式や、COW(Chip on Wafer)と呼ばれる円盤状のウエハに半導体チップを積層し後で分割する方式が開発されている。
例えば、COC方式やCOS方式の半導体チップの実装方法では、図14乃至図16に示すように、インターポーザ110に半導体チップ105を実装してモールドする方法が用いられる。例えば、インターポーザ110は、プリント基板の一種を用いることができ、材料にはプリント基板と同じガラス繊維入りエポキシが使われる。
COC方式やCOS方式の半導体チップの実装方法では、図14に示すように、インターポーザ110の電極111上に、半導体チップ105aの下部接続端子107をハンダ等の接着部材106を介して接触させ、熱圧着ボンダー(TCツール)120で上部から加熱押圧することで、半導体チップ105をインターポーザ110に実装する。その後、更に、図15に示すように、半導体チップ105aの上部接続端子108上に、他の半導体チップ105bの下部接続端子107をハンダ等の接着部材106を介して接触させ、熱圧着ボンダー120で上部から加熱押圧することで、半導体チップ105bをインターポーザ110に実装する。
そして、必要な回数だけ半導体チップ105を重ねて熱圧着ボンダー120で順次、加熱押圧し、所望の段数までにインターポーザ110上に半導体チップ105を積層して半導体チップの積層体を形成することができる。なお、図15中では、半導体チップ105a,105b,105c,105dの4層積層構造を説明するものである。
その後、図16に示すように、積層された半導体チップ105の隙間にアンダーフィル材130を注入して熱硬化を行うことでモールドを形成し、半導体チップ105a,105b,105c,105dの積層が完了する。アンダーフィル材130としては、主にエポキシ樹脂を主剤としたコンポジットレジンが用いられる。
また、COC方式やCOS方式の半導体チップの実装方法では、図17及び図18に示すように、半導体チップ105にアンダーフィル材131を塗布若しくはフィルム状のアンダーフィル材131を貼り付けた後、アンダーフィル材131が付いた半導体チップ105を複数積層させて、一括して熱圧着ボンダー120によって加熱押圧することで、半導体チップを積層して実装する方法もある。
上述のいずれの手法でもインターポーザ110上に積層した半導体チップ105からなる積層半導体チップをダイシングして、個々の積層半導体チップを切り出すこととなる。
特開2014−154697号公報
しかしながら、上述したCOC方式又はCOS方式の積層半導体チップの製造方法においては、インターポーザ上に半導体チップを熱圧着ボンダーを用いて一層ずつ積層するため、3次元の実装体の完成までに工程数がかかり、結果的に製造時間が増大してしまい、量産を行う上で好ましくないという課題がある。
また、アンダーフィル材が積層された相互の半導体チップに注入できるように、例えば積層方向の半導体チップ間に少なくともクリアランスを30μm程度確保しなければならないといった課題がある。
また、アンダーフィル材のはみだしを考慮し、アンダーフィル材をせき止めるダム構造を設ける必要があり、個々の積層半導体チップのサイズが大きいものになってしまうという課題がある。
従って、量産性の向上や、積層半導体チップ及びインターポーザの小型化には限界があると言える。
また、上述したCOS方式、COS方式又はCOW方式における実装で、一層毎の積層ではなく多段の半導体チップの一括積層を行う場合には、量産性という観点では好ましいものの、一括積層時の半導体チップ間に塗布又は貼り付けたアンダーフィル材は、熱圧着ボンダーによる加熱圧着の際に溶融して平面方向に流れ出ることとなる。このため、アンダーフィル材のはみ出しがおこり、また、熱圧着ボンダーからの熱の伝達の影響により、水平方向の半導体チップに位置ずれが生じたり、アンダーフィル材内にボイドが発生するといった影響を及ぼすこととなるため、水平方向の半導体チップ間距離W1をある程度確保する必要がある。
そこで、本発明は、積層半導体チップの生産性を向上させるとともに積層半導体チップの小型化を達成し、半導体チップ間の接続品質の安定化を両立できる積層半導体チップの製造方法及び中間基板を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る積層半導体チップの製造方法は、配線板に複数の半導体チップが積層されてなる積層半導体チップの製造方法であって、母体配線板上で、複数の半導体チップを水平方向に離間させて配置するとともに、第1の熱硬化性接着剤フィルムを介して母体配線板上に複数の半導体チップを積層する第1の積層工程と、 複数の半導体チップを一括して加熱加圧し、母体配線板を基準として第1の半導体チップ層を形成する第1の熱圧着工程と、第1の半導体チップ層上で、他の複数の半導体チップを水平方向に離間させて配置するとともに、第2の熱硬化性接着剤フィルムを介して第1の半導体チップ層上に他の複数の半導体チップを積層する第2の積層工程と、他の複数の半導体チップを一括して加熱加圧し、母体配線板を基準として第2の半導体チップ層を形成する第2の熱圧着工程と、第2の積層工程及び第2の熱圧着工程を所望の回数、繰り返して母体配線板を基準として複数の半導体チップ層を形成した後、母体配線板から個々の積層半導体チップを切り出すダイシング工程とを有するものである。
また、本発明に係る中間基板は、母体配線板に、第1の熱硬化性接着剤フィルムを介して複数の半導体チップを、母体配線板上で水平方向に離間して配置した第1の半導体チップ層と、第1の半導体チップ層の複数の半導体チップ上に、第2の熱硬化性接着剤フィルムを介して他の複数の半導体チップを、第1の半導体チップ層上で水平方向に離間して配置した第2の半導体チップ層と、第2の半導体チップ層を、所望の回数だけ繰り返して積層した半導体チップ層とを備え、積層された各熱硬化性接着剤フィルムは、各半導体チップ層における水平方向に離間した半導体チップ間を充填するものである。
本発明にかかる積層半導体チップの製造方法によれば、半導体チップを積層して積層半導体チップの生産性を向上させるとともに積層半導体チップの小型化を達成することができ、各半導体チップ間の接続品質の安定化を両立することができる。
また、本発明にかかる中間基板は、中間基板からより多くの積層半導体チップを切り出すことができるため積層半導体チップの生産性を向上させるとともに積層半導体チップの小型化を達成することができ、各半導体チップ間の接続品質の安定化を両立することができる。
図1は、積層半導体チップの製造方法を説明するための中間基板の断面図である。 図2は、中間基板から各積層半導体チップを切断するダイシング工程を説明する断面図である。 図3は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、第1層目の半導体チップをインターポーザ上に設置する状態を説明する断面図である。 図4は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、第1層目の複数の半導体チップを熱圧着ボンダーで加熱押圧し、インターポーザ上に接着する状態を説明する断面図である。 図5は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、第2層目の半導体チップを第1層目の半導体チップ上に設置する状態を説明する図である。 図6は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、第2層目の複数の半導体チップを熱圧着ボンダーで加熱押圧し、第1層目の半導体チップ上に接着する状態を説明する断面図である。 図7は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、第3層目の半導体チップを第2層目の複数の半導体チップ上に設置する状態を説明する断面図である。 図8は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、第3層目の複数の半導体チップを熱圧着ボンダーで加熱押圧し、第2層目の複数の半導体チップ上に接着する状態を説明する断面図である。 図9は、積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、中間基板から積層半導体チップを切り出す状態を説明する断面図である。 図10は、積層半導体チップの製造工程を説明するフローチャートである。 図11は、半導体チップを搭載する工程を説明する斜視図である。 図12は、積層半導体チップを切り出す工程を説明する斜視図である。 図13は、切り出された積層半導体をピックアップする工程を説明する斜視図である。 図14は、従来の積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、インターポーザ上に半導体チップを熱圧着ボンダーで加熱押圧し、インターポーザ上に接着する状態を説明する断面図である。 図15は、従来の積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、インターポーザ上に半導体チップを複数積層した状態を説明する断面図である。 図16は、従来の積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、インターポーザ上の積層半導体チップにアンダーフィル材を充填した状態を説明する断面図である。 図17は、従来の積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、インターポーザ上に、アンダーフィル材を塗布又は貼り付けた半導体チップを積層する状態を説明する断面図である。 図18は、従来の積層半導体チップの製造方法を説明する図であり、インターポーザ上に、アンダーフィル材を塗布又は貼り付けた半導体チップを積層して熱圧着ボンダーで加熱押圧し、インターポーザ上に接着する状態を説明する断面図である。
以下、本発明が適用された積層半導体チップの製造方法及び中間基板について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
以下、本発明の実施の形態について、下記順序にて詳細に説明する。
1.積層半導体チップ
2.中間基板
3.半導体チップの配置
4.熱硬化性接着フィルム
5.積層半導体チップの製造方法
6.実施例
<1.積層半導体チップ>
図1に示すように、中間基板40は、半導体チップ5を積層した積層半導体チップ1を製造する途中工程における基板であり、中間基板40から積層半導体チップ1を切り出すことにより積層半導体チップ1を製造することができる。中間基板40から個々の積層半導体チップ1を切り出す工程については積層半導体チップの製造方法の説明で詳述するため、まず中間基板40の構造について詳細に説明する。
<2.中間基板>
具体的に、中間基板40は、インターポーザ(以下では、母体配線板とも記述する。)10に、第1の熱硬化性接着剤フィルム31を介して複数の半導体チップ5を、インターポーザ10の主面10aの水平方向に離間して配置した第1の半導体チップ層41と、第1の半導体チップ層41の複数の半導体チップ5上に、第2の熱硬化性接着剤フィルム32を介して他の複数の半導体チップ5を、第1の半導体チップ層41上で水平方向に離間して配置した第2の半導体チップ層42と、第2の半導体チップ層42の複数の半導体チップ5上に、第3の熱硬化性接着剤フィルム33を介して他の複数の半導体チップ5を、第2の半導体チップ層42上で水平方向に離間して配置した第3の半導体チップ層43とを備え、積層された各熱硬化性接着剤フィルム31,32,33が、各半導体チップ層41,42,43における水平方向に離間した半導体チップ5間を充填するように構成されている。
半導体チップ5は、シリコンなどの半導体表面に集積回路が形成され、上部電極8とバンプと呼ばれる接続用のハンダ6付き下部電極7とを有する。ハンダ6付き下部電極7は、銅などからなる電極上にハンダを接合したものであり、電極の厚みとハンダの厚みとを合計した厚みを有する。上部電極8は、銅などからなる電極であるが、ハンダ6は設けられておらず、他の半導体チップ5のハンダ6付き下部電極7とハンダ6を介して接続される。なお、積層する最上層に配置される半導体チップ5は、必ずしも上部電極8を有する必要はない。
ハンダ6としては、Sn−37Pb共晶ハンダ(融点183℃)、Sn−Biハンダ(融点139℃)、Sn−3.5Ag(融点221℃)、Sn−3.0Ag−0.5Cu(融点217℃)、Sn−5.0Sb(融点240℃)などを用いることができる。
インターポーザ10は、例えばリジット基板、フレキシブル基板などの基材に回路が形成された回路基板であり、半導体チップ5が積層される母体となる母体配線板となる。また、インターポーザ10は、半導体チップ5が搭載される実装部に、半導体チップ5のハンダ6付き下部電極7と対向する位置に所定の厚みを有する対向電極11が形成されている。
第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33は、膜形成樹脂と、エポキシ樹脂と、酸無水物と、アクリル樹脂と、有機過酸化物とを含有する接着剤層である。
中間基板40は、必要な数だけ、熱硬化性接着剤フィルム及び半導体チップを交互に繰り返して積層した半導体チップ層を複数層備えるように構成されている。なお、図1においては、第1〜第3の半導体チップ層41,42,43による三層までの積層構造を示しているが、これに限定されるものではないことは言うまでもない。
<3.半導体チップの配置>
半導体チップ5は、図1に示すように、第1〜第3の半導体チップ層41,42,43のそれぞれの層において、水平方向に所定の間隔W2だけ離間した状態で複数設けられている。複数の半導体チップ5は、互いに離間する空間を上下の第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33によって充填されており、下部電極7及び上部電極8等の端子部以外については上下方向に電気的、機械的に隔離されている。また、複数の半導体チップ5は、互いに水平方向離間する空間を上下の第1〜3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33によって充填されており、水平方向においても電気的、機械的に隔離されている。
間隔W2は、図17に示したW1と比較して狭くすることが可能である。本実施の形態では、間隔W2で示す部分をアンダーフィル材である第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33で充填しているため、アンダーフィル材のはみだしを考慮する必要がなく、アンダーフィル材をせき止めるダム構造を設ける必要がないためである。また、本実施の形態では、間隔W2で示す部分をアンダーフィル材である第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33で充填しているため、水平方向(2次元方向)に半導体チップ5がずれてしまうことを抑止し、また、アンダーフィル材内にボイドが発生することを抑止することができる。
なお、半導体チップ5は、後述の半導体装置の製造方法でも説明するが、インターポーザ10上において平面視をした場合に矩形平板状の構造を有しており、インターポーザ10の主面10a上で水平方向に格子状に複数並べて設けられている。すなわち、半導体チップ5は、インターポーザ10の実装部の水平方向(2次元方向)の集積度を高くするよう格子状に敷き詰められている。
また、半導体チップ5は、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33及び半導体チップ5を交互に積層し、インターポーザ10の実装部の垂直方向(3次元方向)の集積度も高くするように配置されている。
なお、図1において、半導体チップ5は、水平方向(2次元方向)に2つ並べて配置した断面図として説明するが、インターポーザ10の実装部の面積が許す限り、水平方向(2次元方向)への配置数をより高めるようにすることが好ましいことは言うまでもない。
ここで、図1に示すように、最下層となる第1の半導体チップ層41を構成する半導体チップ5は、半導体チップ5a1、半導体チップ5a2…と表記する。中間層となる第2の半導体チップ層42を構成する半導体チップ5は、半導体チップ5b1、半導体チップ5b2…と表記する。最上層となる第3の半導体チップ層43を構成する半導体チップ5は、半導体チップ5c1、半導体チップ5c2…と表記する。また、以降の図面においても同様に表記するものとする。
また、中間基板40は、インターポーザ10側から半導体チップ5a1,5b1,5c1の順に、また、インターポーザ10側から半導体チップ5a2,5b2,5c2の順に、垂直方向(3次元方向)に積層された半導体積層構造体を形成し、この半導体積層構造体が水平方向(2次元方向)に2個以上配列されている。
なお、半導体チップ層としては、4層以上積層することが可能である。本実施例では、説明の簡略化のため3層積層構造として説明を行うが、積層回数は第2の半導体チップ層42から上層へ積層する回数を適宜設定することで所望の層まで積層することが可能であるが、符号を伏しての説明は省略する。
第1の半導体チップ層41を構成する半導体チップ5a1,5b1は、それぞれ、下面に下部電極7と上面に上部電極8を有し、下部電極7には接続材としてハンダ6が設けられている。第2の半導体チップ層42を構成する半導体チップ5a2,5b2は、それぞれ、下面に下部電極7と上面に上部電極8を有し、下部電極7には接続材としてハンダ6が設けられている。第3の半導体チップ層43を構成する半導体チップ5c1,5c2は、下面に下部電極7を有し、下部電極7には接続材としてハンダ6が設けられている。
ここで、第3の半導体チップ層43を構成する半導体チップ5c1,5c2には、上部電極8を設けていない。これは、後述する一括圧着等における熱圧着ボンダーによる圧着時の圧力を半導体チップ5c1,5c2の上面、すなわち上部電極8を設けた場合の半導体チップよりも広い面積で受けるようにするための構成である。すなわち、上部電極8の無い半導体チップ5c1,5c2の上面は平坦面であるから押圧時の圧力の分散ができ、また熱伝導が均一化されるため、適切な加熱圧着をすることができる。
また、最上層となる第3の半導体チップ層43を構成する半導体チップ5c1,5c2上には、半導体チップが積層されることはないため、上部電極8で電気的な接続をする必要はない。従って機能的にも上部電極8を設ける必要はないことから、構造を簡素化する観点においても上部電極8を省略することが好ましいと言える。
上述した中間基板40は、図2に示すように、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33部分のうち、第1〜第3の半導体チップ層41,42,43の複数の半導体チップ5a1,5a2間,半導体チップ5b1,5b2間,半導体チップ5a1,5b1間を充填する部分を、ダイシングカッター60によって裁断されることで、個々の積層半導体チップ1を分離することができる。
ここで、積層半導体チップ1は、インターポーザ10上に複数積層された半導体チップ5からなる半導体積層構造を有するものであり、いわゆる3次元実装半導体である。
<4.熱硬化性接着剤フィルム>
第1の熱硬化性接着剤フィルム31は、ハンダ6付き下部電極7が形成された半導体チップ5a1,5a2を、ハンダ6付き下部電極7と対向するインターポーザ10の対向電極11に搭載する前に、インターポーザ10の対向電極11側にあらかじめ貼り合わされる単一のシートである。
また、第2の熱硬化性接着剤フィルム32は、ハンダ6付き下部電極7が形成された半導体チップ5b1,5b2を、上部に上部電極8が形成された最下層の半導体チップ5a1,5a2に搭載する前に、半導体チップ5a1,5a2の上部にあらかじめ貼り合わされる単一のシートである。
更に、第3の熱硬化性接着剤フィルム33は、ハンダ6付き下部電極7が形成された半導体チップ5c1,5c2を、上部に上部電極8が形成された中間層の半導体チップ5b1,5b2に搭載する前に、半導体チップ5b1,5b2の上部にあらかじめ貼り合わされる単一のシートである。
なお、上述では、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33は、それぞれインターポーザ10の対向電極11、各半導体チップ5の上部電極8側に張り合わせるように説明したが、各半導体チップ5の下部電極7側にあらかじめ張り合わせて、積層するようしてもよい。
しかしながら、積層順序として下層から順に重ねていく方が製造容易の観点で好ましいと言える。また、硬化前の熱硬化性接着剤フィルムは、柔らかいため、熱硬化性接着剤フィルムに半導体チップを先に積層することは製造上困難を伴う。従って、この観点においても、積層順に下層から順に重ねていく方が好ましいと言える。
なお、この場合に、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33は、それぞれ、半導体チップ5a1,5a2、半導体チップ5b1,5b2、半導体チップ5c1,5c2にあらかじめ張り合わせて第1〜第3の半導体チップ層41,42,43を形成することとなる。
ここで、熱硬化性接着剤フィルムの組成について詳細に説明する。膜形成樹脂は、平均分子量が10000以上の高分子量樹脂に相当し、フィルム形成性の観点から、10000〜100000程度の平均分子量であることが好ましい。膜形成樹脂としては、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリルゴム等の種々の樹脂を用いることができる。これらの膜形成樹脂は、1種を単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いても良い。これらの中でも、本実施の形態では、膜形成状態、接続信頼性等の観点からフェノキシ樹脂が好適に用いられる。
エポキシ樹脂としては、例えば、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、スピロ環型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、テルペン型エポキシ樹脂、テトラブロムビスフェノールA型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、α−ナフトールノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂などを挙げることができる。これらのエポキシ樹脂は、1種を単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いても良い。これらの中でも、本実施の形態では、高接着性、耐熱性の点から、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂を用いることが好ましい。
酸無水物は、ハンダ表面の酸化膜を除去するフラックス機能を有するため、優れた接続信頼性を得ることができる。酸無水物としては、例えばテトラプロペニル無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸などの脂肪族酸無水物、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸などの脂環式酸無水物、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの芳香族酸無水物などを挙げることができる。これらのエポキシ硬化剤は、1種を単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いても良い。これらのエポキシ硬化剤の中でもこれらのうちハンダ接続性の点から、脂肪族酸無水物を用いることが好ましい。
また、硬化促進剤を添加することが好ましい。硬化促進剤の具体例としては、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾ−ル類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7塩(DBU塩)、2−(ジメチルアミノメチル)フェノールなどの第3級アミン類、トリフェニルホスフィンなどのホスフィン類、オクチル酸スズなどの金属化合物などが挙げられる。
アクリル樹脂としては、単官能(メタ)アクリレート、2官能以上の(メタ)アクリレートを使用可能である。単官能(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。2官能以上の(メタ)アクリレートとしては、ビスフェノールF―EO変性ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA―EO変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO変性(メタ)アクリレート、多官能ウレタン(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらのアクリル樹脂は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、本実施の形態では、2官能(メタ)アクリレートが好適に用いられる。
有機過酸化物としては、例えば、パーオキシエステル、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート等を挙げることができる。これらの有機過酸化物は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、本実施の形態では、パーオキシエステルが好適に用いられる。
また、その他の添加組成物として、無機フィラーを含有することが好ましい。無機フィラーを含有することにより、圧着時における樹脂層の流動性を調整することができる。無機フィラーとしては、シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム等を用いることができる。
さらに、必要に応じて、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などのシランカップリング剤を添加してもよい。
このように硬化反応の比較的遅いエポキシ系と、硬化反応の比較的速いアクリル系とを併用することにより、異なる昇温温度条件で測定したときの最低溶融粘度到達温度の変化を小さくすることが可能となり、広い実装マージンを実現することができる。
具体的には、5℃/min以上50℃/min以下の昇温速度条件で溶融粘度を測定したときの最低溶融粘度到達温度が80℃以上150℃以下であり、最低溶融粘度が10000(Pa・s)以下である。これにより、熱圧着時の温度プロファイルを厳密にコントロールしなくても、ボイドレス実装及び良好なハンダ接合性を実現することができる。
また、最低溶融粘度は、1000(Pa・s)以上2000(Pa・s)以下であることが好ましい。これにより、熱圧着時のボイドの発生を抑制することができる。
また、アクリル樹脂と有機過酸化物との合計質量と、エポキシ樹脂と酸無水物との合計質量との比は、9:1〜4:6であることが好ましく、8:2〜6:4であることがより好ましい。これにより、後述する積層半導体チップの製造方法において、ボイドレス実装及び良好なハンダ接合性を実現する熱硬化性接着剤フィルムを得ることができる。
次に、前述した熱硬化性接着剤フィルムが膜状に形成された先供給型アンダーフィルフィルムの製造方法について説明する。先ず、膜形成樹脂と、エポキシ樹脂と、酸無水物と、アクリル樹脂と、有機過酸化物とを含有する接着剤組成物を溶剤に溶解させる。溶剤としては、トルエン、酢酸エチルなど、又はこれらの混合溶剤を用いることができる。樹脂組成物を調整後、バーコーター、塗布装置などを用いて剥離基材上に塗布する。
剥離基材は、例えば、シリコーンなどの剥離剤をPET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methylpentene-1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)などに塗布した積層構造からなり、組成物の乾燥を防ぐとともに、組成物の形状を維持するものである。
次に、剥離基材上に塗布された樹脂組成物を熱オーブン、加熱乾燥装置などにより乾燥させる。これにより、所定の厚さの先供給型アンダーフィルフィルムを得ることができる。
<5.積層半導体チップの製造方法>
前述した先供給型アンダーフィル材を用いた半導体装置の製造方法について図3乃至図9を用いて簡単に説明する。
図3は、搭載前の半導体チップ5a1,5a2とインターポーザ10を模式的に示す断面図であり、図4は、インターポーザ10に半導体チップ5a1,5a2を搭載して熱圧着を行う状態を模式的に示す断面図であり、図5は、熱圧着後の半導体チップ5a1,5a2に第2の熱硬化性接着剤フィルム32を貼り付け、半導体チップ5b1,5b2を搭載する状態を模式的に示す断面図であり、図6は、半導体チップ5b1,5b2を搭載して熱圧着を行う状態を模式的に示す断面図であり、図7は、熱圧着後の半導体チップ5b1,5b2に第3の熱硬化性接着剤フィルム33を貼り付け、半導体チップ5c1,5c2を搭載する状態を模式的に示す断面図であり、図8は、半導体チップ5c1,5c2を搭載して熱圧着を行う状態を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、本実施の形態における第1の熱硬化性接着剤フィルム31は、インターポーザ10の対向電極11が形成された上面10a側に予め貼り合わされる。
すなわち、インターポーザ10の対向電極11を覆うように単一のシート状の第1の熱硬化性接着剤フィルム31によって接着層が形成される。
次に、半導体チップ5a1,5a2のハンダ6付き下部電極7と、インターポーザ10の対向電極11とが一致するように、半導体チップ5a1,5a2が第1の熱硬化性接着剤フィルム31上に位置決めされて設置される。
次に、図4に示すように、半導体チップ5a1,5a2の上部電極8を熱圧着ボンダー20のヘッドによって一括して加熱しながら押圧し、半導体チップ5a1,5a2の下部電極7の先端に設けられたハンダ6をインターポーザ10の対向電極11に押し付ける。第1の熱硬化性接着剤フィルム31が熱圧着により硬化し、半導体チップ5a1,5a2の下部電極7と、下部電極7と対向するインターポーザ10の対向電極11がハンダ6を介して接合される。これにより、半導体チップ5a1,5a2は、それぞれインターポーザ10上に固定される。
次に、図5に示すように、第2の熱硬化性接着剤フィルム32は、半導体チップ5a1,5a2の上部電極8が形成された側に予め貼り合わされる。
次に、半導体チップ5b1,5b2のハンダ6付き下部電極7と、半導体チップ5a1,5a2の上部電極8とが一致するように、半導体チップ5b1,5b2が第2の熱硬化性接着剤フィルム32上に位置決めされて設置される。
次に、図6に示すように、半導体チップ5b1,5b2の上部電極8を熱圧着ボンダー20のヘッドによって一括して加熱しながら押圧し、半導体チップ5b1,5b2の下部電極7の先端に設けられたハンダ6を半導体チップ5a1,5a2の上部電極8に押し付ける。第2の熱硬化性接着剤フィルム32が熱圧着により硬化し、半導体チップ5b1,5b2の下部電極7と、下部電極7と対向する半導体チップ5a1,5a2の上部電極8がハンダ6を介して接合される。これにより、半導体チップ5b1,5b2は、それぞれ半導体チップ5a1,5a2上に固定される。
次に、図7に示すように、第3の熱硬化性接着剤フィルム33は、半導体チップ5b1,5b2の上部電極8が形成された側に予め貼り合わされる。
次に、半導体チップ5c1,5c2のハンダ6付き下部電極7と、半導体チップ5b1,5b2の上部電極8とが一致するように、半導体チップ5c1,5c2が第3の熱硬化性接着剤フィルム33上に位置決めされて設置される。
次に、図8に示すように、半導体チップ5c1,5c2の上部を熱圧着ボンダー20のヘッドによって一括して加熱しながら押圧し、半導体チップ5c1,5c2の下部電極7の先端に設けられたハンダ6を半導体チップ5b1,5b2の上部電極8に押し付ける。第3の熱硬化性接着剤フィルム33が熱圧着により硬化し、半導体チップ5c1,5c2の下部電極7と、下部電極7と対向する半導体チップ5b1,5b2の上部電極8がハンダ6を介して接合される。これにより、半導体チップ5c1,5c2は、半導体チップ5b1,5b2上に固定される。
以上のように中間基板40を形成し、図9に示すように、余剰の各熱硬化性接着剤フィルム31,32,33部分A,B,Cをダイシングカッター60でダイシングすることで、積層半導体チップ1が切りだされる。
図10は、本実施の形態における積層半導体チップの製造方法を示すフローチャートである。図10に示すように、本実施の形態における積層半導体チップの製造方法は、インターポーザ10上に第1の熱硬化性接着剤フィルム31を貼り付ける第1の貼付工程S1と、複数の半導体チップ5a1,5a2を第1の熱硬化性接着剤フィルム31に搭載する第1の搭載工程S2と、複数の半導体チップ5a1,5a2を熱圧着する第1の熱圧着工程S3と、複数の半導体チップ5a1,5a2上に第2の熱硬化性接着剤フィルム32を貼り付ける第2の貼付工程S4と、複数の半導体チップ5b1,5b2を第2の熱硬化性接着剤フィルム32に搭載する第2の搭載工程S5と、複数の半導体チップ5b1,5b2を熱圧着する第2の熱圧着工程S6とを有し、積層が終わったか否かを判断する工程S7と、積層が完了していない場合には、更に第nの貼付工程S4と、第nの搭載工程S5と、第nの熱圧着工程S6を繰り返し、積層が完了した後、積層半導体チップ1を切り出すダイシング工程S8とを有する。
ここで、nは2以上の整数であり、本実施の形態では3層まで積層したものであるため工程S4〜S6を2回繰り返す。少なくとも、貼付工程、搭載工程、圧着工程は2回以上繰り返されて積層構造体を形成する。インターポーザ10上の垂直方向(3次元方向)の集積密度を必要に応じて積層回数を適宜調整可能であることは言うまでもない。
図11は、インターポーザ10上にアンダーフィルフィルム2を貼り付ける工程を模式的に示す斜視図である。ここで、アンダーフィルフィルム2は、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33の元となるロール状のフィルム材であり、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33は、必要に応じた量だけアンダーフィルフィルム2のロールから巻きだされて切り出される。
図11に示すように、第1の熱硬化性接着剤フィルム31の貼付工程S1では、インターポーザ10の直径よりも大きな直径を有するリング状又は枠状のフレームを有する治具3によりインターポーザ10を固定し、インターポーザ10上にアンダーフィルフィルム2のロールから巻きだされる第1の熱硬化性接着剤フィルム31を貼り付ける。なお、アンダーフィルフィルム2の裁断工程は図示していないが、適宜の手法を用いて第1の熱硬化性接着剤フィルム31を切り出すことができる。なお、以後では、第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33の切り出しについては詳述しないが、あらかじめ切り出しておいてもよいし、各工程毎に切り出すようにしてもよい。
第1の熱硬化性接着剤フィルム31は、インターポーザ10上に複数の半導体チップ5a1,5a2を搭載する際の接着剤として機能する。なお、インターポーザ10には多数のIC(Integrated Circuit)が作り込まれ、インターポーザ10の接着面には、図1に示すように、スクライブラインによって区分される複数の半導体チップ5a1,5a2毎に対向電極11が設けられている。
次に、複数の半導体チップ5a1,5a2を第1の熱硬化性接着剤フィルム31に搭載する第1の搭載工程S2では、インターポーザ10上に対向電極11と下部電極7とが対向するように複数の半導体チップ5a1,5a2を搭載する。
次に、第1の熱圧着工程S3では、複数の半導体チップ5a1,5a2を熱圧着ボンダー20によって加熱押圧を行い、第1の熱硬化性接着剤フィルム31を硬化させて、インターポーザ10と複数の半導体チップ5a1,5a2が接着される。これにより、複数の半導体チップ5a1,5a2の下部電極7とインターポーザ10の対向電極11がハンダ6を介して電気的、機械的に接続される。
次に、第2の熱硬化性接着剤フィルム32の第2の貼付工程S4では、インターポーザ10上に接着された複数の半導体チップ5a1,5a2上にアンダーフィルフィルム2から巻き出される第2の熱硬化性接着剤フィルム32を貼り付ける。第2の熱硬化性接着剤フィルム32は、複数の半導体チップ5a1,5a2上に複数の半導体チップ5b1,5b2を搭載する際の接着剤として機能する。
ここで、第1の熱硬化性接着剤フィルム31と第2の熱硬化性接着剤フィルム32は、複数の半導体チップ5a1,5a2間の空間を充填するように積層される。すなわち、複数の半導体チップ5a1,5a2間に空隙が残らないように第2の熱硬化性接着剤フィルム32を貼り付ける。ここで、複数の半導体チップ5a1,5a2間の空間を充填した第1の熱硬化性接着剤フィルム31の該当部を図中Aで示し、複数の半導体チップ5a1,5a2間の空間を充填した第2の熱硬化性接着剤フィルム32の該当部を図中Bで示す。
次に、複数の半導体チップ5b1,5b2を第2の熱硬化性接着剤フィルム32に搭載する第2の搭載工程S5では、複数の半導体チップ5a1,5a2上の上部電極8と複数の半導体チップ5b1,5b2の下部電極7とが対向するように複数の半導体チップ5b1,5b2を搭載する。
次に、第2の熱圧着工程S6では、複数の半導体チップ5b1,5b2を熱圧着ボンダー20によって加熱押圧を行い、第2の熱硬化性接着剤フィルム32を硬化させて、複数の半導体チップ5a1,5a2と複数の半導体チップ5b1,5b2とが接着される。これにより、複数の半導体チップ5b1,5b2の下部電極7と複数の半導体チップ5a1,5a2の上部電極8がハンダ6を介して電気的、機械的に接続される。
次に、第3の熱硬化性接着剤フィルム33の貼付工程S4では、複数の半導体チップ5a1,5a2上に接着された複数の半導体チップ5b1,5b2上にアンダーフィルフィルム2から巻き出される第3の熱硬化性接着剤フィルム33を貼り付ける。第3の熱硬化性接着剤フィルム33は、複数の半導体チップ5b1,5b2上に複数の半導体チップ5c1,5c2を搭載する際の接着剤として機能する。
ここで、第2の熱硬化性接着剤フィルム32と第3の熱硬化性接着剤フィルム33は、複数の半導体チップ5b1,5b2間の空間を充填するように積層される。すなわち、複数の半導体チップ5b1,5b2間に空隙が残らないように第3の熱硬化性接着剤フィルム33を貼り付ける。ここで、複数の半導体チップ5b1,5b2間の空間を充填した第2の熱硬化性接着剤フィルム32の該当部を図中Bで示し、複数の半導体チップ5b1,5b2間の空間を充填した第3の熱硬化性接着剤フィルム33の該当部を図中Cで示す。
次に、複数の半導体チップ5c1,5c2を第3の熱硬化性接着剤フィルム33に搭載する第3の搭載工程S5では、複数の半導体チップ5b1,5b2上の上部電極8と複数の半導体チップ5c1,5c2の下部電極7とが対向するように複数の半導体チップ5c1,5c2を搭載する。
次に、第3の熱圧着工程S6では、複数の半導体チップ5c1,5c2を熱圧着ボンダー20によって加熱押圧を行い、第3の熱硬化性接着剤フィルム33を硬化させて、複数の半導体チップ5b1,5b2と複数の半導体チップ5c1,5c2が接着される。これにより、複数の半導体チップ5c1,5c2の下部電極7と複数の半導体チップ5b1,5b2の上部電極8がハンダ6を介して電気的、機械的に接続される。ここで、複数の半導体チップ5c1,5c2間の空間を充填した第3の熱硬化性接着剤フィルム33の該当部を図中Cで示す。
更に、積層終了判断工程S7では積層終了の可否を判断することで、必要に応じて熱硬化性接着剤フィルムの貼付工程、複数の半導体チップの搭載工程、熱圧着工程を順次繰り返して多層化を図ることができる。以上の工程を経て、中間基板40が生成されることとなる。
次に、中間基板40をダイシング工程S8においてダイシングし、図12に示すように、積層半導体チップを切り出す。図12は、中間基板40をダイシングする工程を模式的に示す斜視図である。ダイシング工程S8では、ダイシングカッター60をスクライブラインに沿って押圧して中間基板40を切削し、個々の積層半導体チップに分割する。ダイシングカッター60によりダイシングを行う箇所は、図5乃至図9に示すように、複数の半導体チップ間の第1〜第3の熱硬化性接着剤フィルム31,32,33が充填された箇所A,B,Cとなる。
図13は、積層半導体チップをピックアップする工程を模式的に示す斜視図である。図13に示すように、各熱硬化性接着剤フィルムにより接着された積層半導体チップ1は、ピックアップ機構20によって保持されてピックアップされる。
なお、第1の貼付工程S1及び第nの貼付工程S4の温度条件は、80℃以上150℃以下であることが好ましい。また、圧力条件は0.5MPa以下であることが好ましい。
なお、第1の搭載工程S2及び第nの搭載工程S5の温度条件は、30℃以上155℃以下であることが好ましい。また、圧力条件は50N以下であることが好ましく、より好ましくは40N以下である。また、時間条件は0.1秒以上10秒以下であることが好ましく、より好ましくは0.1秒以上1.0秒以下である。これにより、ハンダ6付き下部電極7が溶融せずにインターポーザ10側の対向電極11と接する状態とすることができ、第1の熱硬化性接着剤フィルム31が完全硬化していない状態とすることができる。また、低い温度で固定するため、ボイドの発生を抑制し、半導体チップ5a1,5a2へのダメージを低減することができる。
なお、第1の熱圧着工程S3及び第nの熱圧着工程S6では、例えば第1の温度から第2の温度まで所定の昇温速度で昇温させるボンディング条件で、ハンダ6付き下部電極7のハンダ6を溶融させて金属結合を形成させるとともに、第1の熱硬化性接着剤フィルム31を完全硬化させる。
また、第1の熱圧着工程3において、熱圧着ボンダー20のヘッドは、半導体チップ5a1,5a2搭載後の第1の熱硬化性接着剤フィルム31の溶融開始温度まで樹脂の弾性率により一定の高さに保たれた後、昇温に伴う樹脂溶融により一気に下降し、ヘッドの最下点に達する。この最下点は、ヘッドの下降速度と樹脂の硬化速度との関係により決まる。樹脂硬化がさらに進行した後、樹脂とヘッドの熱膨張により徐々に上昇する。第nの熱圧着工程6においても同様とする。
<6.実施例>
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では、熱硬化性接着剤フィルムとして先供給型のアンダーフィルフィルムを作製し、5℃/min以上50℃/min以下の昇温速度条件で溶融粘度を測定した。
そして、このアンダーフィルフィルムを用いてハンダ付き下部電極を有する下層の半導体チップと、これに対向する対向電極を有するインターポーザとを接続し、また、アンダーフィルフィルムを用いてハンダ付き下部電極を有する中層の半導体チップと、これに対向する上部電極を有する下層の半導体チップとを接続し、更に、アンダーフィルフィルムを用いてハンダ付き下部電極を有する上層の半導体チップと、これに対向する上部電極を有する中層の半導体チップとを接続して実装体を作製し、半導体チップの実装ズレ、電気的接合を評価した。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実装体の作製、最低溶融粘度到達温度、溶融粘度及び硬化率の測定、半導体チップの実装ズレの評価、及び電気的接合を評価は、次のように行った。
[実装体の作製]
アンダーフィルフィルムを、弾性体を用いたラミネート装置でインターポーザ上にラミネートし、アンダーフィルフィルムを介して半導体チップとインターポーザ上に積層し、プレス機にて、250℃/10sec/1チップあたりの圧力30Nとする条件で水平方向に一括して加熱押圧を行う。更に、搭載した半導体チップ上に更にアンダーフィルフィルムをラミネートし、アンダーフィルフィルムを介して上層の半導体チップと下層の半導体チップを積層し、水平方向に一括して加熱押圧を行う処理を繰り返して、中間基板を作成する。そして、中間基板をダイシングして実装体となる積層半導体チップを得た。
ここで、ラミネート装置に用いる弾性体は、A型ゴム硬度計で50以下となる材料を用いた。これにより、アンダーフィルフィルムをインターポーザや半導体チップ上に密着するように押圧されてラミネートすることができるため、アンダーフィルフィルム、インターポーザ、半導体チップの間をアンダーフィルフィルムによって空隙なく充填することができる。
[最低溶融粘度到達温度及び最低溶融粘度の測定]
アンダーフィルフィルムについて、レオメータ(TA社製ARES)を用いて、5℃/min、1Hzの条件で、サンプルの最低溶融粘度及び最低溶融粘度到達温度を測定した。
[上層の半導体チップ]
上層の半導体チップは、その大きさが6mm□、厚み200μmであり、厚み7μmのCuからなる下部電極の先端に厚み5μmのハンダ(Sn−3.5Ag、融点221℃)が形成されたペリフェラル配置のピラー(φ20μm、1000ピン)を有するものを用いた。
[中間層の半導体チップ]
中間層の半導体チップは、その大きさが6mm□、厚み50μmであり、厚み7μmのCuからなる上部電極が形成され、厚み7μmのCuからなる下部電極の先端に厚み5μmのハンダ(Sn−3.5Ag、融点221℃)が形成されたペリフェラル配置のピラー(φ20μm、1000ピン)を有するものを用いた。
[インターポーザ]
インターポーザは、その大きさは約304.8mm(12インチ)径ウエハ、厚み200μmであり、厚み20μmのCuからなる上部電極にNi/Auめっきが施されたペリフェラル配置のピラー(φ20μm、1000ピン)を有するものを用いた。
接着層となるアンダーフィルフィルムとしては、厚みが20μmのNCF(Non Conductive Film)を用いた。
熱圧着後、さらに150℃−2時間の条件でキュアし、実装体を得た。なお、フリップチップボンダー使用時における温度は、熱電対によりサンプルの実温を測定したものである。
NCFの組成については、表1に示す成分のものを用いた。また、各実装体の評価は、表2に示す通りとなった。
Figure 2019160886
Figure 2019160886

[実装ズレの評価]
半導体チップの実装ズレの評価は、ダイシング後の実装体の各半導体チップの上部電極及び下部電極の接続状態、インターポーザの対向電極と半導体チップの下部電極の接続状態をX線で観察し、各電極間で水平方向に5μm以上のズレが発生したものを「△」とし、5μm未満のズレである場合を「○」とした。
[導通抵抗の評価]
導通抵抗の評価は、ダイシング後の実装体の導通抵抗を測定した。導通抵抗については、実装ズレが発生していない状態のサンプル実装体の導通抵抗を基準に、導通抵抗が+20%より低い場合を「○」と評価し、導通抵抗が+20%以上となった場合を「△」と評価した。
[総合評価]
実装ズレの評価及び導通抵抗評価の両者が「○」の場合を総合評価「○」とし、これ以外を「△」と評価した。なお、総合評価「△」であっても、総合評価「○」には及ばないものの、所定の性能を得ることができた。
[実施例1]
実施例1におけるNCFは、表1に示すように、膜成分となるアクリル酸エステル共重合体(品名:テレサンレジンSG−P3、ナガセケムテックス社製)を40質量部、アクリル樹脂(品名:オクゾールEA−0200、大阪有機化学社製)を98質量部、有機過酸化物(品名:パーヘキサV、日油社製)を2質量部、硬化促進剤(品名:U−CAT−5002、サンアプロ社製)を1質量部、フィラー(品名:アエロジルR202、日本アエロジル社製)を15質量部配合し、アンダーフィルフィルムの樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPET(Polyethylene terephthalate)にバーコーターを用いて塗布し、80℃のオーブンで3分間乾燥させ、厚み20μmのアンダーフィルフィルムを作製した(カバー剥離PET(25μm)/アンダーフィルフィルム(20μm)/ベース剥離PET(50μm))。
実施例1におけるNCFの最低溶融粘度到達温度tは、90℃、最低溶融粘度は、1200(Pa・s)、ラミネート温度を80℃とし1時間後の硬化率は、30%、250℃の加熱を行い10秒の加圧(1チップあたり30N)した実装後の硬化率は、90%となった。
実施例1における、サンプルの評価は、表2に示すように、実装ズレの評価が「○」、導通抵抗評価が「△」となり、総合評価は「△」となった。
[実施例2]
実施例2におけるNCFは、表1に示すように、膜成分となるアクリル酸エステル共重合体(品名:テレサンレジンSG−P3、ナガセケムテックス社製)を40質量部、アクリル樹脂(品名:オクゾールEA−0200、大阪有機化学社製)を68質量部、有機過酸化物(品名:パーヘキサV、日油社製)を2質量部、エポキシ樹脂(品名:JER1031S、三菱化学社製)を20質量部、酸無水物としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸を10質量部、硬化促進剤(品名:U−CAT−5002、サンアプロ社製)を1質量部、フィラー(品名:アエロジルR202、日本アエロジル社製)を15質量部配合し、アンダーフィルフィルムの樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPET(Polyethylene terephthalate)にバーコーターを用いて塗布し、80℃のオーブンで3分間乾燥させ、厚み20μmのアンダーフィルフィルムを作製した(カバー剥離PET(25μm)/アンダーフィルフィルム(20μm)/ベース剥離PET(50μm))。
実施例2におけるNCFの最低溶融粘度到達温度tは、100℃、最低溶融粘度は、1250(Pa・s)、ラミネート温度を80℃とし1時間後の硬化率は、20%、250℃の加熱を行い10秒の加圧(1チップあたり30N)した実装後の硬化率は、85%となった。
実施例2における、サンプルの評価は、表2に示すように、実装ズレの評価が「○」、導通抵抗評価が「○」となり、総合評価は「○」となった。
[実施例3]
実施例3におけるNCFは、表1に示すように、膜成分となるアクリル酸エステル共重合体(品名:テレサンレジンSG−P3、ナガセケムテックス社製)を40質量部、アクリル樹脂(品名:オクゾールEA−0200、大阪有機化学社製)を49質量部、有機過酸化物(品名:パーヘキサV、日油社製)を1質量部、エポキシ樹脂(品名:JER1031S、三菱化学社製)を30質量部、酸無水物としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸を20質量部、硬化促進剤(品名:U−CAT−5002、サンアプロ社製)を1質量部、フィラー(品名:アエロジルR202、日本アエロジル社製)を15質量部配合し、アンダーフィルフィルムの樹脂組成物を調製した。これを、剥離処理されたPET(Polyethylene terephthalate)にバーコーターを用いて塗布し、80℃のオーブンで3分間乾燥させ、厚み20μmのアンダーフィルフィルムを作製した(カバー剥離PET(25μm)/アンダーフィルフィルム(20μm)/ベース剥離PET(50μm))。
実施例3におけるNCFの最低溶融粘度到達温度tは、120℃、最低溶融粘度は、1200(Pa・s)、ラミネート温度を80℃とし1時間後の硬化率は、10%、250℃の加熱を行い10秒の加圧(1チップあたり30N)した実装後の硬化率は、70%となった。
実施例3における、サンプルの評価は、表2に示すように、実装ズレの評価が「×」、導通抵抗評価が「○」となり、総合評価は「×」となった。
実施例では、アンダーフィルフィルムによって半導体チップ間が隙間なく充填されるため、半導体チップ間隔W2を小さくすることができるとともに、ボイドレス実装及び良好なハンダ接合性を実現することができ、広い実装マージンを実現することができた。
上述した積層実装体は、アンダーフィルフィルム上に複数の半導体チップを2次元配置し一括圧着し、更にアンダーフィルフィルムをラミネートし、複数の半導体チップを積層し一括圧着することを交互に繰り返すことで形成されるため、一括で圧着する際に問題となる上下方向の圧着時の温度差に起因するアンダーフィルフィルムの状態の相違によるボイド等の問題を発生させずに作成することができる。
また、上述した積層実装体である中間基板は、半導体チップ間がアンダーフィルフィルムによって充填されているため、アンダーフィル材のはみ出しを防止する手立てや、空間を確保する必要がなくなり、垂直方向の半導体チップ間隔だけでなく水平方向の半導体チップ間隔W2も狭くすることができ、積層半導体チップの2次元方向の集積度を向上させることができ、積層半導体チップの薄膜化/中間基板における積層半導体チップの取り数の増加が期待できる。
1 半導体装置、2 アンダーフィルフィルム、3 治具、5 半導体チップ、6 ハンダ、7 下部電極、8 上部電極、10 インターポーザ、10a 主面、11 対向電極、20 、31 第1の熱硬化性接着剤フィルム、32 第2の熱硬化性接着剤フィルム、33 第3の熱硬化性接着剤フィルム、40 中間基板、41 第1の半導体チップ層、42 第2の半導体チップ層、43 第3の半導体チップ層、60 ダイシングカッター

Claims (9)

  1. 配線板に複数の半導体チップが積層されてなる積層半導体チップの製造方法であって、
    母体配線板上で、複数の半導体チップを水平方向に離間させて配置するとともに、第1の熱硬化性接着剤フィルムを介して前記母体配線板上に前記複数の半導体チップを積層する第1の積層工程と、
    前記複数の半導体チップを一括して加熱加圧し、前記母体配線板を基準として第1の半導体チップ層を形成する第1の熱圧着工程と、
    前記第1の半導体チップ層上で、他の複数の半導体チップを水平方向に離間させて配置するとともに、第2の熱硬化性接着剤フィルムを介して前記第1の半導体チップ層上に前記他の複数の半導体チップを積層する第2の積層工程と、
    前記他の複数の半導体チップを一括して加熱加圧し、前記母体配線板を基準として第2の半導体チップ層を形成する第2の熱圧着工程と、
    更に、前記第2の積層工程及び前記第2の熱圧着工程を所望の回数、繰り返して前記母体配線板を基準として複数の半導体チップ層を形成した後、母体配線板から個々の積層半導体チップを切り出すダイシング工程とを有する積層半導体チップの製造方法。
  2. 積層された前記各熱硬化性接着剤フィルムは、前記各半導体チップ層における水平方向に離間した各半導体チップ間を充填する請求項1に記載の積層半導体チップの製造方法。
  3. 前記第1の積層工程において、
    前記第1の熱硬化性接着フィルムを、前記母体配線板上に積層し、
    前記母体配線板上に積層された前記第1の熱硬化性接着フィルム上に、前記複数の半導体チップを、前記母体配線板上で水平方向に離間して配置することを特徴とする請求項1または2に記載の積層半導体チップの製造方法。
  4. 前記第2の積層工程において、
    前記第2の熱硬化性接着フィルムを、前記第1の半導体チップ層上に積層し、
    前記第1の半導体チップ層上に積層された前記第2の熱硬化性接着フィルム上に、前記他の複数の半導体チップを、前記母体配線板上で水平方向に離間して配置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1に記載の積層半導体チップの製造方法。
  5. 前記第1の積層工程において、
    前記第1の熱硬化性接着フィルムを、前記母体配線板上に積層し、
    前記第1の熱硬化性接着フィルム上に、前記複数の半導体チップを、水平方向に離間して配置し、
    前記複数の半導体チップを配置した前記第1の熱硬化性接着フィルムを前記母体配線板上に積層する請求項1乃至4の何れか1に記載の積層半導体チップの製造方法。
  6. 前記第2の積層工程において、
    前記第2の熱硬化性接着フィルムを、前記第1の半導体チップ層上に積層し、
    前記第2の熱硬化性接着フィルム上に、前記他の複数の半導体チップを、水平方向に離間して配置し、
    前記複数の半導体チップを配置した前記第1の熱硬化性接着フィルムを前記母体配線板上に積層する請求項1乃至5の何れか1に記載の積層半導体チップの製造方法。
  7. 前記ダイシング工程において、
    前記各半導体チップ層における水平方向に離間した半導体チップ間を充填する前記各熱硬化性接着剤フィルム部分を垂直に切断することで個々の積層半導体チップを切り出す請求項2に記載の積層半導体チップの製造方法。
  8. 母体配線板に、第1の熱硬化性接着剤フィルムを介して複数の半導体チップを、前記母体配線板上で水平方向に離間して配置した第1の半導体チップ層と、
    前記第1の半導体チップ層の前記複数の半導体チップ上に、第2の熱硬化性接着剤フィルムを介して他の複数の半導体チップを、前記第1の半導体チップ層上で水平方向に離間して配置した第2の半導体チップ層と、
    前記第2の半導体チップ層を、所望の回数だけ繰り返して積層した半導体チップ層とを備え、
    積層された前記各熱硬化性接着剤フィルムは、前記各半導体チップ層における水平方向に離間した半導体チップ間を充填する中間基板。
  9. 前記各半導体チップ層における水平方向に離間した半導体チップ間を充填する前記各熱硬化性接着剤フィルム部分を垂直に切断することで個々の積層半導体チップに分割される請求項8に記載の中間基板。
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