JP2019160726A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】空気動圧軸受の耐久性を向上させること。【解決手段】制御装置16は、燃料電池スタック11に要求される要求発電量によって決定される燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、要求発電量によって決定される燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合に、タービン圧縮機31の回転軸33が、回転数が小さい状態で回転し続けてしまうことが回避される。【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
近年、燃料ガスである水素と酸化剤ガスである空気に含まれる酸素とを化学反応させて発電を行う燃料電池スタックを備える燃料電池システムを搭載した車両が実用化されている。燃料電池システムは、例えば、空気を圧縮する電動圧縮機を備えている。電動圧縮機によって圧縮された空気は、燃料電池スタックに供給される。
また、特許文献1に開示されているように、燃料電池システムの中には、電動圧縮機に加えて、タービン圧縮機を備えているものもある。タービン圧縮機は、燃料電池スタックから排出される排出ガスによって回転するタービンホイールと、回転軸を介してタービンホイールと連結されたコンプレッサホイールと、を有している。タービン圧縮機は、電動圧縮機と直列接続されている。タービン圧縮機では、排出ガスの運動エネルギにより、タービンホイールが回転することにより回転軸が回転し、回転軸の回転に伴ってコンプレッサホイールが回転することにより空気が圧縮される。このように、燃料電池システムにおいては、燃料電池スタックに供給される空気を、電動圧縮機及びタービン圧縮機でそれぞれ圧縮する2段階圧縮を行っているものもある。
燃料電池システムでは、水素及び空気を燃料電池スタックに供給して、水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行うため、燃料電池スタックに供給される空気及び水素に油などが混入すると、燃料電池スタックの発電効率が低下する虞がある。このため、例えば特許文献2のように、回転軸をハウジングに対して回転可能に支持するために、油を必要としない空気動圧軸受を用いているものがある。空気動圧軸受は、回転軸の回転数が空気動圧軸受により回転軸が浮上する浮上回転数に達するまでは、回転軸と接触した状態で回転軸を支持する。そして、回転軸の回転数が浮上回転数に達すると、回転軸と空気動圧軸受との間に生じる動圧によって、空気動圧軸受により回転軸が浮上し、空気動圧軸受は、回転軸と非接触の状態で回転軸を支持する。
ところで、タービン圧縮機では、燃料電池スタックから排出される排出ガスの運動エネルギとコンプレッサホイールの回転によって圧縮された空気の昇圧エネルギとの釣り合いで、回転軸の回転数が決定される。このため、燃料電池スタックから排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システムが運転している場合では、タービン圧縮機の回転軸が、回転数が小さい状態で回転し続けることになる。そして、回転軸の回転数が、空気動圧軸受により回転軸が浮上する浮上回転数に達するまでは、回転軸が空気動圧軸受と接触した状態で回転するため、この状態が長く続くほど、回転軸と空気動圧軸受とが摺動する時間が長くなり、空気動圧軸受の耐久性が悪化する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、空気動圧軸受の耐久性を向上させることができる燃料電池システムを提供することにある。
上記課題を解決する燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスに含まれる酸素とを化学反応させて発電を行う燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスを圧縮する電動圧縮機と、前記電動圧縮機と直列接続されるとともに前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスを圧縮するタービン圧縮機と、を備え、前記タービン圧縮機は、ハウジングと、前記ハウジング内に収容される回転軸と、前記回転軸の一端側に連結されるとともに前記燃料電池スタックから排出される排出ガスによって回転するタービンホイールと、前記回転軸の他端側に連結されるとともに前記回転軸の回転に伴って回転することにより前記酸化剤ガスを圧縮するコンプレッサホイールと、を有し、前記回転軸が空気動圧軸受によって前記ハウジングに対して回転可能に支持されている燃料電池システムであって、前記回転軸の回転を停止させるブレーキ機構と、前記ブレーキ機構の駆動を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池スタックに要求される要求発電量によって決定される前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスの目標流量と、前記要求発電量によって決定される前記燃料電池スタック内の目標圧力と、から関係付けられる前記回転軸の目標回転数が前記空気動圧軸受により前記回転軸が浮上する浮上回転数よりも小さい場合に、前記ブレーキ機構を駆動させて前記回転軸の回転を停止させる。
これによれば、制御装置は、燃料電池スタックに供給される酸化剤ガスの目標流量と、燃料電池スタック内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸の目標回転数が空気動圧軸受により回転軸が浮上する浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構を駆動させて回転軸の回転を停止させる。このため、燃料電池スタックから排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システムが運転している場合に、タービン圧縮機の回転軸が、回転数が小さい状態で回転し続けてしまうことを回避することができる。したがって、回転軸の回転数が、空気動圧軸受により回転軸が浮上する浮上回転数に達するまで、回転軸が空気動圧軸受と接触した状態で長時間回転してしまうといった問題が解消され、空気動圧軸受の耐久性を向上させることができる。
この発明によれば、空気動圧軸受の耐久性を向上させることができる。
以下、燃料電池システムを具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。本実施形態の燃料電池システムは、例えば、燃料電池車などの車両に搭載されている。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池スタック11と、燃料電池スタック11に供給される酸化剤ガスである空気を圧縮する電動圧縮機21と、電動圧縮機21と直列接続されるとともに燃料電池スタック11に供給される空気を圧縮するタービン圧縮機31と、を備えている。燃料電池スタック11は、例えば、複数のセルを有している。各セルは、酸素極と、水素極と、両極の間に配置された電解質膜とが積層されて構成されている。そして、燃料電池スタック11は、燃料ガスである水素と空気に含まれる酸素とを化学反応させて発電を行う。なお、酸化剤ガスとしては、酸素を含むガスであれば任意である。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池スタック11と、燃料電池スタック11に供給される酸化剤ガスである空気を圧縮する電動圧縮機21と、電動圧縮機21と直列接続されるとともに燃料電池スタック11に供給される空気を圧縮するタービン圧縮機31と、を備えている。燃料電池スタック11は、例えば、複数のセルを有している。各セルは、酸素極と、水素極と、両極の間に配置された電解質膜とが積層されて構成されている。そして、燃料電池スタック11は、燃料ガスである水素と空気に含まれる酸素とを化学反応させて発電を行う。なお、酸化剤ガスとしては、酸素を含むガスであれば任意である。
燃料電池スタック11は、図示しない走行用モータに電気的に接続されている。走行用モータは、燃料電池スタック11により発電された電力を電力源として駆動する。走行用モータの動力は、図示しない動力伝達機構を介して車軸に伝達され、車両は、アクセルペダルのアクセル開度に応じた車速で走行する。
燃料電池スタック11の発電に寄与する酸素は、空気中に2割程度しか存在しないことから、燃料電池スタック11に供給された空気の8割程度は、燃料電池スタック11の発電に寄与されることなく燃料電池スタック11から排出ガスとして排出される。
燃料電池スタック11は、空気が供給される供給口11aと、空気が排出ガスとして排出される排出口11bと、供給口11aと排出口11bとを繋ぐ空気流路11cと、を有している。空気流路11cでは、供給口11aから供給された空気が排出口11bに向けて流れる。
電動圧縮機21は、電動圧縮機ハウジング22と、電動圧縮機ハウジング22内に収容される電動モータ23と、電動モータ23の駆動によって回転する連結軸24と、連結軸24に連結される圧縮部25と、を有している。電動モータ23は、図示しないバッテリから電力が供給されることにより駆動して連結軸24を回転させる。圧縮部25は、連結軸24が回転することにより駆動して空気を圧縮する。本実施形態において、圧縮部25は、連結軸24の端部に連結され、連結軸24と一体的に回転するインペラであり、電動圧縮機21では、インペラが回転することにより圧縮動作が行われる。なお、圧縮部25の具体的な型式は、本実施形態のようなインペラ式に限らず任意であり、例えば、スクロール式やルーツ式などであってもよい。
電動圧縮機ハウジング22は、空気が吸入される吸入口22aと、空気が吐出される吐出口22bと、を有している。また、燃料電池システム10は、電動圧縮機用流路12を備えている。電動圧縮機用流路12は、例えば、配管等で構成されている。電動圧縮機用流路12の一端は大気に開放されており、電動圧縮機用流路12の他端は吸入口22aに接続されている。そして、外部からの空気が電動圧縮機用流路12を流れて吸入口22aに吸入される。圧縮部25は、吸入口22aから吸入された空気を圧縮する。そして、圧縮部25で圧縮された空気は吐出口22bから吐出される。
タービン圧縮機31は、ハウジング32と、ハウジング32内に収容される回転軸33と、回転軸33の一端側に連結されるタービンホイール34と、回転軸33の他端側に連結されるコンプレッサホイール35と、を有している。
ハウジング32内には、コンプレッサホイール35が収容される収容室36が形成されている。また、ハウジング32内には、タービンホイール34が収容されるタービン室37が形成されている。回転軸33の一端部は、収容室36内に突出している。そして、回転軸33の一端部には、コンプレッサホイール35が連結されている。回転軸33の他端部は、タービン室37内に突出している。そして、回転軸33の他端部には、タービンホイール34が連結されている。
コンプレッサホイール35及びタービンホイール34は、回転軸33と一体的に回転するインペラである。タービンホイール34は、燃料電池スタック11から排出される排出ガスによって回転する。コンプレッサホイール35は、回転軸33の回転に伴って回転することにより空気を圧縮する。
ハウジング32は、空気が吸入される吸入口32aと、空気が吐出される吐出口32bと、を有している。また、ハウジング32内には、吸入口32aと収容室36とを連通する第1連通路321が形成されている。さらに、ハウジング32内には、収容室36と吐出口32bとを連通する第2連通路322が形成されている。
燃料電池システム10は、電動圧縮機21とタービン圧縮機31とを接続する接続流路13を備えている。接続流路13は、例えば、配管等で構成されている。接続流路13の一端は、電動圧縮機21の吐出口22bに接続されており、接続流路13の他端はタービン圧縮機31の吸入口32aに接続されている。そして、電動圧縮機21で圧縮されて吐出口22bから接続流路13に吐出された空気が、接続流路13を流れて吸入口32aに吸入される。コンプレッサホイール35は、吸入口32aから吸入されて第1連通路321を介して収容室36内に流入した空気を圧縮する。そして、コンプレッサホイール35で圧縮された空気は、収容室36から第2連通路322を介して吐出口32bから吐出される。
したがって、タービン圧縮機31は、電動圧縮機21で1度圧縮された空気を圧縮している。よって、本実施形態の燃料電池システム10においては、燃料電池スタック11に供給される空気を、電動圧縮機21及びタービン圧縮機31でそれぞれ圧縮する2段階圧縮を行っている。
燃料電池システム10は、タービン圧縮機31と燃料電池スタック11とを接続する供給流路14を備えている。供給流路14は、例えば、配管等で構成されている。供給流路14の一端は、タービン圧縮機31の吐出口32bに接続されるとともに、供給流路14の他端は、燃料電池スタック11の供給口11aに接続されている。そして、吐出口32bから吐出された空気は、供給流路14を流れて供給口11aに供給される。
ハウジング32は、排出ガスが導入される導入口32cと、タービン室37を通過した排出ガスが排出される排出口32dと、を有している。また、燃料電池システム10は、燃料電池スタック11の排出口11bから排出される排出ガスが流れる排出流路15を備えている。排出流路15は、例えば、配管等で構成されている。排出流路15の一端は排出口11bに接続されるとともに、排出流路15の他端は導入口32cに接続されている。そして、排出口11bから排出された排出ガスは、排出流路15を流れて導入口32cに導入される。
ハウジング32内には、導入口32cとタービン室37とを繋ぐ連通路38が形成されている。タービン圧縮機31は、連通路38の流路断面積を調整して燃料電池スタック11に供給される空気の圧力を調整する圧力調整弁39を有している。圧力調整弁39は、例えば、タービンホイール34の外周の位置に周方向に複数配列されるノズルベーンと、複数のノズルベーンを回動させる回動機構部と、を有している。そして、回動機構部によって複数のノズルベーンが回動することにより、連通路38の流路断面積が調整される。
燃料電池システム10は、制御装置16を備えている。また、燃料電池システム10は、圧力センサ17を備えている。圧力センサ17は、排出流路15を流れる排出ガスの圧力を検出する。排出流路15を流れる排出ガスの圧力は、燃料電池スタック11内の圧力に相当する。圧力センサ17は、制御装置16と電気的に接続されている。そして、圧力センサ17により検出された検出信号は、制御装置16に送信される。
燃料電池システム10は、流量センサ18を備えている。流量センサ18は、電動圧縮機用流路12を流れる空気の流量を検出する。電動圧縮機用流路12を流れる空気の流量は、燃料電池スタック11に供給される空気の流量に相当する。流量センサ18は、制御装置16と電気的に接続されている。そして、流量センサ18により検出された検出信号は、制御装置16に送信される。
制御装置16は、電動モータ23と電気的に接続されている。そして、制御装置16は、電動モータ23の駆動を制御する。また、制御装置16は、圧力調整弁39と電気的に接続されている。制御装置16は、アクセルペダルの操作態様等に基づいて燃料電池スタック11に要求される要求発電量を算出し、その要求発電量に基づいて、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、を導出する。よって、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量、及び燃料電池スタック11内の目標圧力は、燃料電池スタック11に要求される要求発電量によって決定される。
制御装置16は、流量センサ18により検出される流量が目標流量になるように、電動モータ23の駆動、すなわち連結軸24の回転数を制御する。また、制御装置16は、圧力センサ17により検出される圧力が目標圧力になるように、圧力調整弁39の開度を制御する。そして、制御装置16により圧力調整弁39の開度が制御されることにより、燃料電池スタック11に供給される空気の圧力、すなわち燃料電池スタック11内の圧力が調整される。なお、圧力調整弁39の開度は、複数のノズルベーンの回動角度である。そして、燃料電池スタック11に供給される空気の圧力が調整されることにより、燃料電池スタック11内の湿度が調整される。燃料電池スタック11内の湿度は、燃料電池スタック11の発電を効率良く行うために、予め定められた所望の湿度に調整される。
また、圧力調整弁39によって連通路38の流路断面積が調整されることにより、連通路38からタービン室37に導入される排出ガスの圧力が調整される。タービンホイール34は、圧力調整弁39を通過した排出ガスが吹き付けられることによって回転する。タービン圧縮機31では、排出ガスの運動エネルギにより、タービンホイール34が回転することにより回転軸33が回転し、回転軸33の回転に伴ってコンプレッサホイール35が回転することにより空気が圧縮される。そして、タービン室37を通過した排出ガスは、排出口32dから外部へ排出される。
回転軸33は、空気動圧軸受40によってハウジング32に対して回転可能に支持されている。本実施形態において、空気動圧軸受40は、回転軸33におけるコンプレッサホイール35寄り、及び回転軸33におけるタービンホイール34寄りに一つずつ配置されている。空気動圧軸受40は、回転軸33の回転数が空気動圧軸受40により回転軸33が浮上する浮上回転数に達するまでは、回転軸33と接触した状態で回転軸33を支持する。そして、回転軸33の回転数が浮上回転数に達すると、回転軸33と空気動圧軸受40との間に生じる動圧によって、空気動圧軸受40により回転軸33が浮上し、空気動圧軸受40は、回転軸33と非接触の状態で回転軸33を支持する。
燃料電池システム10は、回転軸33の回転を停止させるブレーキ機構41を備えている。ブレーキ機構41は、例えば、回転軸33の径方向外側に回転軸33を挟むように配置された一対のブレーキパッド41a,41bと、ソレノイド41cと、を有している。一対のブレーキパッド41a,41bは、回転軸33の回転軸線方向において、二つの空気動圧軸受40の間に配置されている。
ブレーキ機構41は、制御装置16と電気的に接続されている。そして、制御装置16は、ブレーキ機構41の駆動を制御する。具体的には、制御装置16は、ブレーキ機構41のソレノイド41cへの通電を制御する。そして、ブレーキ機構41は、ソレノイド41cへの通電が行われると、一対のブレーキパッド41a,41bが回転軸33の外周面に圧着され、回転軸33の回転を停止する。
図2に示すように、制御装置16には、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数を導き出す2次元マップが予め記憶されている。そして、制御装置16は、2次元マップから導き出される回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい(例えば図2において斜線で示す領域A1)場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。つまり、制御装置16は、要求発電量によって決定される燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、要求発電量によって決定される燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
制御装置16は、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合には、ブレーキ機構41によって回転軸33の回転が停止され、タービン圧縮機31の駆動が停止される。よって、タービン圧縮機31における空気の圧縮が行われずに、電動圧縮機21によって圧縮された空気が、吐出口22b、接続流路13、吸入口32a、第1連通路321、収容室36、第2連通路322、吐出口32b、及び供給流路14を通過して燃料電池スタック11に供給される。
制御装置16は、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合には、ブレーキ機構41によって回転軸33の回転が停止され、タービン圧縮機31の駆動が停止される。よって、タービン圧縮機31における空気の圧縮が行われずに、電動圧縮機21によって圧縮された空気が、吐出口22b、接続流路13、吸入口32a、第1連通路321、収容室36、第2連通路322、吐出口32b、及び供給流路14を通過して燃料電池スタック11に供給される。
そして、制御装置16は、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数に達すると、ブレーキ機構41による回転軸33の回転の停止を解除する。これにより、タービン圧縮機31が駆動して、タービン圧縮機31における空気の圧縮が行われ、燃料電池スタック11には、電動圧縮機21及びタービン圧縮機31でそれぞれ圧縮された空気が供給される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)タービン圧縮機31では、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギとコンプレッサホイール35の回転によって圧縮された空気の昇圧エネルギとの釣り合いで、回転軸33の回転数が決定される。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合では、タービン圧縮機31の回転軸33が、回転数が小さい状態で回転し続けることになる。そこで、制御装置16は、燃料電池スタック11に要求される要求発電量によって決定される燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、要求発電量によって決定される燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合に、タービン圧縮機31の回転軸33が、回転数が小さい状態で回転し続けてしまうことを回避することができる。したがって、回転軸33の回転数が、空気動圧軸受40により回転軸33が浮上する浮上回転数に達するまで、回転軸33が空気動圧軸受40と接触した状態で長時間回転してしまうといった問題が解消され、空気動圧軸受40の耐久性を向上させることができる。
(1)タービン圧縮機31では、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギとコンプレッサホイール35の回転によって圧縮された空気の昇圧エネルギとの釣り合いで、回転軸33の回転数が決定される。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合では、タービン圧縮機31の回転軸33が、回転数が小さい状態で回転し続けることになる。そこで、制御装置16は、燃料電池スタック11に要求される要求発電量によって決定される燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、要求発電量によって決定される燃料電池スタック11内の目標圧力と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数が浮上回転数よりも小さい場合に、ブレーキ機構41を駆動させて回転軸33の回転を停止させる。このため、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの運動エネルギが小さい運転条件で燃料電池システム10が運転している場合に、タービン圧縮機31の回転軸33が、回転数が小さい状態で回転し続けてしまうことを回避することができる。したがって、回転軸33の回転数が、空気動圧軸受40により回転軸33が浮上する浮上回転数に達するまで、回転軸33が空気動圧軸受40と接触した状態で長時間回転してしまうといった問題が解消され、空気動圧軸受40の耐久性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、燃料電池システム10は、例えば、排出流路15を流れる排出ガスの温度を検出する温度センサを備えていてもよい。そして、制御装置16には、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの温度と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数を導き出す3次元マップが予め記憶されていてもよい。これによれば、回転軸33の目標回転数をさらに精度良く導き出すことができる。
○ 実施形態において、燃料電池システム10は、例えば、排出流路15を流れる排出ガスの温度を検出する温度センサを備えていてもよい。そして、制御装置16には、燃料電池スタック11に供給される空気の目標流量と、燃料電池スタック11内の目標圧力と、燃料電池スタック11から排出される排出ガスの温度と、から関係付けられる回転軸33の目標回転数を導き出す3次元マップが予め記憶されていてもよい。これによれば、回転軸33の目標回転数をさらに精度良く導き出すことができる。
○ 実施形態において、電動圧縮機21とタービン圧縮機31との位置関係を逆にしてもよい。すなわち、電動圧縮機21が、タービン圧縮機31で1度圧縮された空気を圧縮するようにしてもよい。
○ 実施形態において、ブレーキ機構41の構成は、特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、圧力センサ17は、排出流路15を流れる排出ガスの圧力を検出するのではなく、例えば、供給流路14を流れる空気の圧力を検出するようにしてもよい。供給流路14を流れる空気の圧力は、燃料電池スタック11内の圧力に相当する。
○ 実施形態において、圧力センサ17は、排出流路15を流れる排出ガスの圧力を検出するのではなく、例えば、供給流路14を流れる空気の圧力を検出するようにしてもよい。供給流路14を流れる空気の圧力は、燃料電池スタック11内の圧力に相当する。
○ 実施形態において、流量センサ18は、電動圧縮機用流路12を流れる空気の流量を検出するのではなく、例えば、供給流路14を流れる空気の流量を検出するようにしてもよい。供給流路14を流れる空気の流量は、燃料電池スタック11に供給される空気の流量に相当する。
○ 実施形態において、圧力調整弁39の具体的な構成は特に限定されるものではない。要は、圧力調整弁39は、連通路38の流路断面積を調整して燃料電池スタック11に供給される空気の圧力を調整することができるものであればよい。
○ 実施形態において、燃料電池システム10は、車両以外に搭載されていてもよい。
10…燃料電池システム、11…燃料電池スタック、16…制御装置、21…電動圧縮機、31…タービン圧縮機、32…ハウジング、33…回転軸、34…タービンホイール、35…コンプレッサホイール、40…空気動圧軸受、41…ブレーキ機構。
Claims (1)
- 燃料ガスと酸化剤ガスに含まれる酸素とを化学反応させて発電を行う燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスを圧縮する電動圧縮機と、
前記電動圧縮機と直列接続されるとともに前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスを圧縮するタービン圧縮機と、を備え、
前記タービン圧縮機は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容される回転軸と、
前記回転軸の一端側に連結されるとともに前記燃料電池スタックから排出される排出ガスによって回転するタービンホイールと、
前記回転軸の他端側に連結されるとともに前記回転軸の回転に伴って回転することにより前記酸化剤ガスを圧縮するコンプレッサホイールと、を有し、
前記回転軸が空気動圧軸受によって前記ハウジングに対して回転可能に支持されている燃料電池システムであって、
前記回転軸の回転を停止させるブレーキ機構と、
前記ブレーキ機構の駆動を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記燃料電池スタックに要求される要求発電量によって決定される前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスの目標流量と、前記要求発電量によって決定される前記燃料電池スタック内の目標圧力と、から関係付けられる前記回転軸の目標回転数が前記空気動圧軸受により前記回転軸が浮上する浮上回転数よりも小さい場合に、前記ブレーキ機構を駆動させて前記回転軸の回転を停止させることを特徴とする燃料電池システム。
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JP2018049321A JP2019160726A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | 燃料電池システム |
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JP (1) | JP2019160726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114497636A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-05-13 | 山东国创燃料电池技术创新中心有限公司 | 一种燃料电池系统及其能量回收控制方法 |
IT202200001484A1 (it) * | 2022-01-28 | 2023-07-28 | Nuovo Pignone Srl | Soluzione di alimentazione ad alta efficienza mediante l’integrazione di celle a combustibile a ossido solido pressurizzato con espansori |
-
2018
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