JP2019160462A - 自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン - Google Patents

自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン Download PDF

Info

Publication number
JP2019160462A
JP2019160462A JP2018042092A JP2018042092A JP2019160462A JP 2019160462 A JP2019160462 A JP 2019160462A JP 2018042092 A JP2018042092 A JP 2018042092A JP 2018042092 A JP2018042092 A JP 2018042092A JP 2019160462 A JP2019160462 A JP 2019160462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclotron
self
sample piece
shield
particle beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018042092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7033961B2 (ja
Inventor
勝彦 齊藤
Katsuhiko Saito
勝彦 齊藤
知也 岩田
Tomoya Iwata
知也 岩田
巌根 甲村
Itsune Komura
巌根 甲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2018042092A priority Critical patent/JP7033961B2/ja
Publication of JP2019160462A publication Critical patent/JP2019160462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7033961B2 publication Critical patent/JP7033961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】放射化の測定に用いる試料をより簡便に採取する。【解決手段】荷電粒子線を出射するサイクロトロン2と、建屋内に配置され、サイクロトロン2を内部に収容し、サイクロトロン2から放出される放射線が外部に放出されることを抑制する自己シールド4と、荷電粒子線の照射位置に保持されるターゲット3と、を備える自己シールド型サイクロトロンシステム1であって、自己シールド4は、内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部44,45と、孔部内に取り付けられた自己シールドと同じ材料からなる試料ピース54,55と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロンに関する。
サイクロトロンおよびサイクロトロンを設置する施設は、廃棄する際には放射化の測定を行うことが求められている。従来は、放射化の測定に用いる試料を採取するために、施設の掘削が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−321249号公報
しかしながら、対象となる装置または施設での放射化の測定に用いる試料を採取するためには、掘削等の作業が必要であり試料の採取に手間がかかるという問題があった。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、放射化の測定に用いる試料をより簡便に採取することが可能な自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステムは、荷電粒子線を出射するサイクロトロンと、建屋内に配置され、前記サイクロトロンを内部に収容し、前記サイクロトロンから放出される放射線が外部に放出されることを抑制する自己シールドと、前記荷電粒子線の照射位置に保持されるターゲットと、を備える自己シールド型サイクロトロンシステムであって、前記自己シールドは、内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部と、前記孔部内に取り付けられた前記自己シールドと同じ材料からなる試料ピースと、を有する。
上記の自己シールド型サイクロトロンシステムによれば、自己シールドの放射化を測定する際に、自己シールドの孔部内に取り付けられた自己シールドと同じ材料からなる試料ピースを利用することができる。試料ピースは、予め孔部内に取り付けられているため、従来と比べて簡便に放射化の測定のための試料として採取することができる。
ここで、前記試料ピースは、前記自己シールドのうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置に取り付けられる態様とすることができる。
自己シールドのうち荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置は、自己シールドのなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、自己シールドの放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、前記試料ピースは、前記自己シールドのうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸に対して前記ターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置に取り付けられる態様とすることができる。
自己シールドのうち荷電粒子線の照射軸に対してターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置は、自己シールドのなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、自己シールドの放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、前記試料ピースは、前記自己シールドの前記内壁面側の端部から当該端部と対向する逆側の端部へ向かう側面において、平坦面とは異なる凹凸部を有する態様とすることができる。
上記の構成とすることで、試料ピースの側面を伝って自己シールドの内壁面側から外側へ放射線が漏れ出ることを防ぐことができる。
また、本発明の一形態に係るサイクロトロンシステムは、建屋内に設けられ、放射線を遮蔽する遮蔽壁を有するサイクロトロン室と、前記サイクロトロン室内に配置され、荷電粒子線を出射するサイクロトロンと、前記荷電粒子線の照射位置に保持されるターゲットと、を備えるサイクロトロンシステムであって、前記遮蔽壁は、内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部と、前記孔部内に取り付けられた前記遮蔽壁と同じ材料からなる試料ピースと、を有する。
上記のサイクロトロンシステムによれば、サイクロトロン室の遮蔽壁の放射化を測定する際に、遮蔽壁の孔部内に取り付けられた遮蔽壁と同じ材料からなる試料ピースを利用することができる。試料ピースは、予め孔部内に取り付けられているため、従来と比べて簡便に放射化の測定のための試料として採取することができる。
また、前記試料ピースは、前記遮蔽壁のうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置に取り付けられる態様とすることができる。
遮蔽壁のうち荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置は、遮蔽壁のなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、遮蔽壁の放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、前記試料ピースは、前記遮蔽壁のうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸に対して前記ターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置に取り付けられる態様とすることができる。
遮蔽壁のうち荷電粒子線の照射軸に対してターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置は、遮蔽壁のなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、遮蔽壁の放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、前記試料ピースは、前記遮蔽壁の前記内壁面側の端部から当該端部と対向する逆側の端部へ向かう側面において、平坦面とは異なる凹凸部を有する態様とすることができる。
上記の構成とすることで、試料ピースの側面を伝って遮蔽壁の内壁面側から外側へ放射線が漏れ出ることを防ぐことができる。
また、本発明の一形態に係るサイクロトロンは、一対の磁極と、真空箱と、前記一対の磁極および真空箱を取り囲むヨークと、を有するサイクロトロンであって、前記ヨークは、内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部と、前記孔部内に取り付けられた前記ヨークと同じ材料からなる試料ピースと、を有する。
上記のサイクロトロンによれば、ヨークの放射化を測定する際に、ヨークの孔部内に取り付けられたヨークと同じ材料からなる試料ピースを利用することができる。試料ピースは、予め孔部内に取り付けられているため、従来と比べて簡便に放射化の測定のための試料として採取することができる。
本発明によれば、放射化の測定に用いる試料をより簡便に採取することが可能な自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロンが提供される。
本発明の一実施形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステムの一部分解斜視図である。 自己シールド型サイクロトロンシステムの自己シールドの内側を示す一部分解斜視図である。 サイクロトロンの概略構成図である。 自己シールド型サイクロトロンシステムの建屋内での配置例を示す図である。 試料ピースの概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステムの一部分解斜視図である。図2は、自己シールド型サイクロトロンシステムの自己シールドの内側を示す一部分解斜視図である。また、図3は、サイクロトロンの概略構成図である。
自己シールド型サイクロトロンシステム1は、荷電粒子線を用いて放射性同位元素(以下、RIと称する場合がある)を製造するシステムである。自己シールド型サイクロトロンシステム1は、例えばPET用サイクロトロンとして使用可能であり、当該システムで製造されたRIは、例えば放射性同位元素標識化合物(RI化合物)である放射性薬剤(放射性医薬品を含む)の製造に用いられる。上記の自己シールド型サイクロトロンシステム1は、建屋の内部のサイクロトロン室等に配置される。
自己シールド型サイクロトロンシステム1は、サイクロトロン2(粒子加速部)、サイクロトロン2から出射された荷電粒子線を照射してターゲット3、および、サイクロトロンを取り囲む自己シールド4を備えている。
サイクロトロン2は、荷電粒子線を出射する加速器である。図2に示すように、いわゆる縦型のサイクロトロンであり、一対の磁極22と、真空箱23と、これらの一対の磁極22及び真空箱23を取り囲む環状のヨーク24とを有している。
一対の磁極22は、一部が真空箱23内で上面同士が所定間隔空けて対面している。これらの一対の磁極22の隙間内で、水素イオン等の荷電粒子が多重加速される。
真空箱23の内部について、図3も参照しながら説明する。図3は、真空箱23の内部を模式的に示している。なお、図3に示す真空箱23の形状は、図2に示す真空箱23とは異なっている。
真空箱23は、内部に荷電粒子が周回する空間を形成している。一対の円板状の磁極22は、真空箱23の荷電粒子が周回する空間をはさむように互いに対向するように配置される。図3では、一方側の磁極22のみを示している。対の磁極22には、一対の電磁石を構成する一対のコイル(図示せず)が設けられる。また、一対の磁極22同士の間には、一対の加速電極25と、真空箱23内に荷電粒子としての負イオンを供給するイオン源26と、を有している。
磁極22は、セクターフォーカシングを利用して加速粒子の集束を図るものであり、磁極22の互いに対向する面は、複数の谷領域と複数の山領域とが交互に現れる複数のセクタに分割されている。磁極22の側面の周りには、電磁石を構成するためのコイルがそれぞれ配置されている。磁極22の複数の谷領域および山領域を備える面が、真空箱23内に突出されている。
真空箱23には、真空排気用の排気口(図示せず)が設けられており、この排気口には真空環境を維持するための真空ポンプ27(図2参照)が接続されている。
一対の加速電極25は、それぞれ平面視において三角形状をなし、それぞれの頂角を付き合わせるようにして対向配置されている。各加速電極25は、例えば、銅等の電気導体から構成されており、上下二枚の三角形を底辺で連結して構成されている。加速電極25の板面には、冷却用の冷媒を通すための管が設けられている。また、一対の加速電極25は、一対の磁極22の谷領域に位置する。加速電極25の先端部同士が、蝶の羽のような外形を有する接続部材により、機械的且つ電気的に接続されている。なお、接続部材の形態としては様々な形状がある。
磁極22の中心位置には、イオン源26で生成された負イオンを真空箱23内に供給するイオン供給口が設けられている。イオン源26は、水素ガスなどの原材料中でアーク放電を行って荷電粒子を生成する。なお、イオン源26は、真空箱23の外部に配置されても良いし、真空箱23の内部に設けられていても良い。
イオン源26で生成された負イオンはイオン供給口を介して真空箱23内に引き込まれるように供給され、高周波の電圧が印加された加速電極25によって周回しながら加速し、次第に運動エネルギーを増加させる。負イオンの運動エネルギーが増加すると回転半径は大きくなるため、螺旋運動をしているような軌道を描く。
サイクロトロン2には、粒子線発生部30が配置されている。粒子線発生部30は、加速された負イオンの電荷状態を変換して、荷電粒子線を発生する。粒子線発生部30は、磁極22の中心を挟むようにして対向配置された第1のフォイルストリッパー31及び第2のフォイルストリッパー32と、第1のフォイルストリッパー31によって軌道変更された陽イオンを取り出す第1の取り出しポート33と、第2のフォイルストリッパー32によって軌道変更された陽イオンを取り出す第2の取り出しポート34と、を有している。第1のフォイルストリッパー31および第2のフォイルストリッパー12は、加速された負イオンから電子を剥ぎ取って、負イオンを陽イオンに変換する。電子を剥奪された陽イオンは軌道の曲率が反転し、円形の軌道から外方に飛び出す方向へ変更される。その結果、第1のフォイルストリッパー31により軌道が変更された陽イオンは、荷電粒子線として第1の取り出しポート33へ向けて移動する。また、第2のフォイルストリッパー32により軌道が変更された陽イオンは、荷電粒子線として第2の取り出しポート34へ向けて移動する。
ターゲット3は、第1の取り出しポート33および第2の取り出しポート34の外側(図2,図3参照)の荷電粒子線の照射位置に保持される。ターゲット3は、例えば、ターゲット基板上にターゲット材料としての金属層を形成した形状とすることができる。ターゲット3に対して荷電粒子線を照射することで、荷電粒子線が照射された部分に微量の放射性同位元素が生成する。これにより、金属層中に放射性同位元素が含有される。この放射性同位元素が、放射性薬剤の製造に使用される。
ヨーク24は、磁性部材からなり、真空箱23および磁極22を取り囲むように配置される。ヨーク24は、一対の磁極22を接続するように設けられる。サイクロトロン2では、ヨーク24は、真空箱23および磁極22の上下を通り、且つ、磁極の外側の主面の外側を通るように配置される。
自己シールド4は、サイクロトロン2を内部に収容し、サイクロトロン2から放出される放射線が周囲に放出されることを抑制する。自己シールド4は、サイクロトロン2を覆うことで、放射線を遮蔽することができる。なお、図1に示す自己シールド4は、略箱形構造であり、サイクロトロン2の下方は覆っていない形状となっているが、形状は特に限定されない。自己シールド4は、建屋の内部空間(サイクロトロン室)と、自己シールド型サイクロトロンシステム1の内部空間とを隔てている。したがって、建屋の室内に単にサイクロトロン2を配置したものと、自己シールド型サイクロトロンシステム1とは異なる。また、建屋の部屋を構成する周囲の壁は、自己シールド4には該当しない。
自己シールド4は、例えば、ポリエチレン、鉄、鉛、重コンクリートなどの材質によって構成される。自己シールド4内には、サイクロトロン2の他、当該サイクロトロン2を運転させるための真空ポンプや配線等も配置されている。また、自己シールド4内には、放射性同位元素を生成するターゲット3も配置される。また、ターゲット3において生成された放射性同位元素を回収するための部品等も自己シールド4内のターゲット3近辺に配置してもよい。
図4では、自己シールド型サイクロトロンシステム1の建屋内での設置例を示している。自己シールド型サイクロトロンシステム1は、建屋100内のサイクロトロン室110において、当該建屋の床面上に設けられる。サイクロトロン室110は、コンクリート(遮蔽壁)で覆われた部屋であり、室外に放射線が漏れることが防がれている。放射線を発生するサイクロトロン2およびターゲット3の周囲は自己シールド4により覆われるため、サイクロトロン2から放出される放射線がサイクロトロン室110内へ発散することが防がれている。
ここで、自己シールド型サイクロトロンシステム1の各部には、放射化測定用の試料ピースが設けられる。この試料ピースは、主に、自己シールド型サイクロトロンシステム1の解体時(使用終了時)の放射化の測定に使用されるものである。
自己シールド型サイクロトロンシステム1の解体時または当該自己シールド型サイクロトロンシステム1が配置された建屋の運営を終了する際には、放射化する可能性がある自己シールド型サイクロトロンシステム1の放射化を測定する必要がある。また、サイクロトロンが自己シールドを有していない場合等、サイクロトロン室110を構成するコンクリート壁111も放射化する可能性がある場合には、これらも放射化測定が行われる。放射化測定の結果、放射化したことが確認された部分については、放射性廃棄物として所定の手順に基づいた廃棄処理を行う必要があり、放射化した部分のみを取り外して別途回収する必要がある。
従来は、放射化測定を行うために、自己シールド型サイクロトロンシステム1の一部を分解して部品を取り出す、または、サイクロトロン室110のコンクリート壁111を掘削する等の方法を用いて、放射化測定に使用する試料を採取していた。しかしながら、放射化測定に使用する試料の採取には手間がかかる。また、放射化している可能性のある試料を採取するため、試料の採取にかかる時間が長くなると、作業者の被曝等の懸念も生じる。
これに対して、自己シールド型サイクロトロンシステム1では、放射化の測定が必要な部品等に対して所定の深さを有する孔部を設けて、測定対象物と同じ材質からなる試料ピースを設けることを特徴とする。試料ピースは、自己シールド型サイクロトロンシステム1の使用前に埋め込まれた状態で使用が開始され、使用終了後に取り出し可能とされる。放射化の測定に用いられる試料ピースを予め孔部に取り付けておくことで、部品の分解や加工等を省略して試料ピースを取り出すことができるため、放射化測定に使用する試料の採取が簡便となる。また、このような構成とする場合、自己シールド型サイクロトロンシステム1の解体時または当該サイクロトロンシステム1が配置された建屋の運営の終了時以外にも、取り外し可能な試料ピースを利用して放射化の評価が可能となる。
自己シールド型サイクロトロンシステム1において、放射化測定が必要となる部品としては、例えば、サイクロトロン2のヨーク24、自己シールド4等が挙げられる。
放射化を測定する対象は、サイクロトロン2において発生する放射線(荷電粒子線)、ターゲット3において生成された放射性同意元素から放射される放射線等により放射化が進むと思われる部品・建築物等である。また、放射化の測定は、対象の部品がどの程度放射化が進行しているかを評価するために行われる。したがって、放射化測定に使用する試料ピースは、放射線の発生源に対して、発生源から離間する方向に延びる長尺状(棒状)のピースとすることが好ましい。
図5に試料ピースの形状の例を示す。図5(A)に示す試料ピース50は、矢印Aに示す方向に放射線の発生源がある例を示している。この場合、試料ピース50は、発生源から離間する方向に長手方向に延びている形状となっている。試料ピース50の大きさは、放射化測定に必要な大きさに対応していればよく、特に制限されない。
試料ピース50を、ヨーク24に取り付ける例を示す。ヨーク24に試料ピース50を取り付ける場合、試料ピース50は、ヨーク24と同じ材料(磁性材料)により構成される。
ヨーク24に試料ピース50を取り付ける場合、試料ピース50を取り付ける位置に孔部を設ける。図2において、ヨーク24において試料ピースを取り付ける孔部41,42およびこれらの孔部41,42に収容された試料ピース51,52を示す。孔部41,42は、いずれも、放射線の発生源であるイオン源26に対して上下方向となる位置に設けられている例を示している。孔部41は、ヨーク24を上下方向に貫通している。一方、孔部42は、ヨーク24の内壁面(真空箱23に近い側)に孔部42が設けられていて、逆側の外壁面までは到達していない一方が閉じた孔として設けられている。どちらの形状であっても、内部に孔部41,42に対応した形状の試料ピース51,52を埋め込むことで、試料ピースに係る放射化測定を容易に行うことができる。
図5(A)の試料ピース50の一対の端面61,62を結ぶ側面はそれぞれ平坦面となっているが、例えば、中央付近の領域63に、端面61から端面62へ向かう側面が平坦とならないように凹凸を設けることが考えられる。また、図5(B)に示す試料ピース50Aでは、矢印Aに示す方向に放射線の発生源がある場合に、発生源に近い側の端面64とは逆側の端面65の面積が大きくなるように、端面65側にフランジ部66を設けている。なお、試料ピース50の形状は、図5に示す形状に限定されず、適宜変更することができる。例えば、長手方向に沿ってフランジ部を複数設ける構成としてもよい。また、凹凸を設ける位置も適宜変更することができる。
ヨーク24に対して孔部を設けて試料ピースを設ける場合、図2に示したように、荷電粒子(負イオン)の軌道の中心部分が放射線の線量が高くなるため、放射化が進行する可能性が高い。したがって、線量が高い領域に対して近接する位置に孔部41,42を設けて試料ピース51,52を埋め込むことで、ヨーク24の放射化を適切に評価することができる。なお、孔部41,42のように荷電粒子線の軌道の中心に対して上下方向で近接する位置のほか、ヨーク24の形状に応じて、放射化が進行すると想定される位置に試料ピースを複数設けることができる。また、図2に示す孔部41,42は放射線の発生源から離間する方向が長手方向となるように設けられているが、例えば、孔部43のように、ヨーク24の内壁面(真空箱23に近い側の壁面)の表面に沿って延びる形状であってもよい。このように、孔部の形状および配置(すなわち、試料ピースの形状および配置)は、適宜変更することができる。また、ヨーク24に取り付ける試料ピースの数も適宜変更することができる。
次に、自己シールド4に対して試料ピースを取り付ける場合について説明する。自己シールド4に対して試料ピースを取り付ける場合には、試料ピースは自己シールド4と同じ材質(例えば、鉄)とされる。
自己シールド4に対して孔部を設けて試料ピースを設ける場合、図1に矢印Bおよび矢印Cで示す位置において、ターゲット3から放出される放射線の線量が高くなる。矢印Bは、サイクロトロン2から出射される荷電粒子線(陽イオン)の照射軸(出射方向)の延長線を示し、矢印Cは、矢印Bに沿って進む荷電粒子線に対して、ターゲット3を基点として照射軸に対して直交する直交線の延在方向を示している。なお、ターゲット3から下方にもターゲット3を基点として照射軸に対して直交する直交線が延びるが、当該直交線は矢印Cを延長した線上に延びる。
自己シールド4において、放射線の線量が高くなると考えられるのは、矢印Bで示す照射軸の延長線上、および、矢印Cで示す照射軸に対して直交する直交線上となる。したがって、図1に示すように、サイクロトロン2からの荷電粒子線の出射方向である矢印Bに対応する位置に孔部44を設けて試料ピース54を埋め込むことで、自己シールド4の放射化を適切に評価することができる。同様に、サイクロトロン2からの荷電粒子線の照射軸の延長線である矢印Bに対してターゲット3を基点に直交する方向である矢印Cに対応する位置に、孔部45を設けて試料ピース55を埋め込むことで、自己シールド4の放射化を適切に評価することができる。なお、図1では、一方側のターゲット3に対応する孔部44,45のみを示しているが、他方側のターゲット3に対応しても孔部を設ける構成とすることが好ましい。
なお、上記で説明した位置のほか、自己シールド4の形状に応じて、放射化が進行すると想定される位置に試料ピースを複数設けることができる。また、自己シールド4に設けられる孔部についても、ヨーク24における孔部43のように、自己シールド4の内壁面(真空箱23に近い側の壁面)の表面に沿って延びる形状であってもよい。このように、孔部の形状および配置(すなわち、試料ピースの形状および配置)は、適宜変更することができる。また、自己シールド4に取り付ける試料ピースの数も適宜変更することができる。
次に、建屋100のサイクロトロン室110のコンクリート壁111に対して試料ピースを取り付ける場合について説明する。コンクリート壁111に対して試料ピースを取り付ける場合には、試料ピースはコンクリートとされる。サイクロトロン室110の壁の材料がコンクリートでは無い場合には、その材料に応じて試料ピースの材料も適宜変更される。
コンクリート壁111に対して孔部を設けて試料ピースを設ける場合、自己シールド4と同様に、ターゲット3の位置に基づいて放射線の線量が高くなる位置が変化する。具体的には、図4に矢印Bおよび矢印Cで示す位置において、ターゲット3から放出される放射線の線量が高くなる。矢印Bは、サイクロトロン2から出射される荷電粒子線(陽イオン)の照射軸(出射方向)の延長線を示し、矢印Cは、矢印Bに沿って進む荷電粒子線に対して、ターゲット3を基点として照射軸に対して直交する直交線方向を示している。コンクリート壁111において、放射線の線量が高くなると考えられるのは、矢印Bで示す照射軸の延長線上、および、矢印Cで示す照射軸に対して直交する直交線上となる。したがって、サイクロトロン2からの荷電粒子線の出射方向である矢印Bに対応する位置に孔部46を設けて試料ピース56を埋め込むことで、コンクリート壁111の放射化を適切に評価することができる。同様に、サイクロトロン2からの荷電粒子線の照射軸の延長線である矢印Cに対してターゲット3を基点に直交する方向である矢印Cに対応する位置に孔部(図示せず)を設けて試料ピースを埋め込むことで、コンクリート壁111の放射化を適切に評価することができる。なお、図4では、一方側のターゲット3に対応する孔部46のみを示しているが、他方側のターゲット3に対応しても孔部を設ける構成とすることが好ましい。
なお、上記で説明した位置のほか、コンクリート壁111の形状に応じて、放射化が進行すると想定される位置に試料ピースを複数設けることができる。また、コンクリート壁111に設けられる孔部についても、ヨーク24における孔部43のように、内壁面の表面に沿って延びる形状であってもよい。このように、孔部の形状および配置(すなわち、試料ピースの形状および配置)は、適宜変更することができる。また、コンクリート壁111に取り付ける試料ピースの数も適宜変更することができる。また、サイクロトロン室110の床も遮蔽壁として機能する。したがって、サイクロトロン室110の床のうち矢印Cに対応する位置にも試料ピースを設ける構成としてもよい。
なお、コンクリート壁111への試料ピースの取り付けは、サイクロトロン室内に設置されるサイクロトロンが自己シールド型サイクロトロンシステム1である場合には、省略することもできる。自己シールド型サイクロトロンシステム1の場合、自己シールド4が外部への放射線の放出を抑制している。したがって、サイクロトロン室110のコンクリート壁111については試料ピースを取り付けない構成としてもよい。一方、サイクロトロンシステムが、サイクロトロン室110と、自己シールドを有しないサイクロトロンとを含んで構成される場合には、サイクロトロン室110のコンクリート壁111が外部に対する放射線の遮蔽壁となり放射線の照射を受ける可能性が高いため、コンクリート壁111に試料ピースを設ける構成とすることが好ましい。
以上のように、本実施形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステム1によれば、自己シールド4の放射化を測定する際に、自己シールド4の孔部44,45内に取り付けられた自己シールド4と同じ材料からなる試料ピースを利用することができる。試料ピースは、予め孔部内に取り付けられているため、従来と比べて簡便に放射化の測定のための試料として採取することができる。
自己シールド4のうち荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置は、自己シールド4のなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、自己シールド4の放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、自己シールド4のうち荷電粒子線の照射軸に対してターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置は、自己シールド4のなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付ける構成とした場合にも、自己シールドの放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、試料ピースは、自己シールド4の内壁面側の端部から当該端部と対向する逆側の端部へ向かう側面において、平坦面とは異なる凹凸部を有する構成とすることができる。このような構成とすることで、試料ピースの側面を伝って自己シールド4の内壁面側から外側へ放射線が漏れ出ることを防ぐことができる。
また、上記実施形態で説明したサイクロトロンシステム(サイクロトロン2とサイクロトロン室110との組み合わせ)では、サイクロトロン室110の遮蔽壁となるコンクリート壁111の放射化を測定する際に、遮蔽壁の孔部内に取り付けられた遮蔽壁と同じ材料からなる試料ピースを利用することができる。試料ピースは、予め孔部内に取り付けられているため、従来と比べて簡便に放射化の測定のための試料として採取することができる。
また、遮蔽壁となるコンクリート壁111のうち荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置は、コンクリート壁111のなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、コンクリート壁111の放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、遮蔽壁となるコンクリート壁111のうち荷電粒子線の照射軸に対してターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置は、コンクリート壁111のなかでも照射される放射線の線量が高くなる位置と考えられる。したがって、この位置に試料ピースを取り付けることで、遮蔽壁の放射化の測定をより適切に行うことができる。
また、試料ピースは、コンクリート壁111の内壁面側の端部から当該端部と対向する逆側の端部へ向かう側面において、平坦面とは異なる凹凸部を有する構成とすることができる。このような構成とすることで、試料ピースの側面を伝ってコンクリート壁111の内壁面側から外側へ放射線が漏れ出ることを防ぐことができる。
また、本発明の一形態に係るサイクロトロン2は、一対の磁極22と、真空箱23と、一対の磁極22および真空箱23を取り囲むヨーク24と、を有するサイクロトロン2であって、ヨーク24は、内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部41,42と、孔部41,42内に取り付けられたヨークと同じ材料からなる試料ピースと、を有する。
上記のサイクロトロン2によれば、ヨーク24の放射化を測定する際に、ヨーク24の孔部41,42内に取り付けられたヨークと同じ材料からなる試料ピース51,52を利用することができる。試料ピース51,52は、予め孔部内に取り付けられているため、従来と比べて簡便に放射化の測定のための試料として採取することができる。
以上、本発明に係る自己シールド型サイクロトロンシステム1についてサイクロトロン2について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、サイクロトロン2および構成は一例であり、適宜変更することができる。また、試料ピースの形状は、上記実施形態で説明したものに限定されない。また、一つの孔部に取り付けられる試料ピースは必ずしも一体的である必要はなく、複数の部材を組み合わせて試料ピースを構成してもよい。
また、建屋100内におけるサイクロトロン室110の形状、および、サイクロトロン2の配置等は適宜変更することができる。
1…自己シールド型サイクロトロンシステム、2…サイクロトロン、3…ターゲット、4…自己シールド、22…磁極、23…真空箱、24…ヨーク、41,42,43,44,45,46…孔部、50,50A,51,52,54,55,56…試料ピース、110…サイクロトロン室、111…コンクリート壁。

Claims (9)

  1. 荷電粒子線を出射するサイクロトロンと、
    建屋内に配置され、前記サイクロトロンを内部に収容し、前記サイクロトロンから放出される放射線が外部に放出されることを抑制する自己シールドと、
    前記荷電粒子線の照射位置に保持されるターゲットと、
    を備える自己シールド型サイクロトロンシステムであって、
    前記自己シールドは、
    内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部と、
    前記孔部内に取り付けられた前記自己シールドと同じ材料からなる試料ピースと、
    を有する、自己シールド型サイクロトロンシステム。
  2. 前記試料ピースは、前記自己シールドのうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置に取り付けられる、請求項1に記載の自己シールド型サイクロトロンシステム。
  3. 前記試料ピースは、前記自己シールドのうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸に対して前記ターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置に取り付けられる、請求項1に記載の自己シールド型サイクロトロンシステム。
  4. 前記試料ピースは、前記自己シールドの前記内壁面側の端部から当該端部と対向する逆側の端部へ向かう側面において、平坦面とは異なる凹凸部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自己シールド型サイクロトロンシステム。
  5. 建屋内に設けられ、放射線を遮蔽する遮蔽壁を有するサイクロトロン室と、
    前記サイクロトロン室内に配置され、荷電粒子線を出射するサイクロトロンと、
    前記荷電粒子線の照射位置に保持されるターゲットと、
    を備えるサイクロトロンシステムであって、
    前記遮蔽壁は、
    内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部と、
    前記孔部内に取り付けられた前記遮蔽壁と同じ材料からなる試料ピースと、
    を有する、サイクロトロンシステム。
  6. 前記試料ピースは、前記遮蔽壁のうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸の延長線上となる位置に取り付けられる、請求項5に記載のサイクロトロンシステム。
  7. 前記試料ピースは、前記遮蔽壁のうち前記ターゲットに照射される前記荷電粒子線の照射軸に対して前記ターゲットを基点として直交する方向に延びる直交線上となる位置に取り付けられる、請求項5に記載のサイクロトロンシステム。
  8. 前記試料ピースは、前記遮蔽壁の前記内壁面側の端部から当該端部と対向する逆側の端部へ向かう側面において、平坦面とは異なる凹凸部を有する、請求項5〜7のいずれか一項に記載のサイクロトロンシステム。
  9. 一対の磁極と、
    真空箱と、
    前記一対の磁極および真空箱を取り囲むヨークと、
    を有するサイクロトロンであって、
    前記ヨークは、
    内壁面に設けられた所定の深さを有する孔部と、
    前記孔部内に取り付けられた前記ヨークと同じ材料からなる試料ピースと、
    を有する、サイクロトロン。
JP2018042092A 2018-03-08 2018-03-08 自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン Active JP7033961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042092A JP7033961B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018042092A JP7033961B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019160462A true JP2019160462A (ja) 2019-09-19
JP7033961B2 JP7033961B2 (ja) 2022-03-11

Family

ID=67994030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018042092A Active JP7033961B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7033961B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110831314A (zh) * 2019-11-16 2020-02-21 中国原子能科学研究院 一种磁轭外同位素靶系统的回旋加速器电离辐射自屏蔽装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112970A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Taisei Corp コンクリート建築物及びそのメンテナンス方法
US20170345523A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-30 Ion Beam Applications, S.A. Isotope production apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112970A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Taisei Corp コンクリート建築物及びそのメンテナンス方法
US20170345523A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-30 Ion Beam Applications, S.A. Isotope production apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110831314A (zh) * 2019-11-16 2020-02-21 中国原子能科学研究院 一种磁轭外同位素靶系统的回旋加速器电离辐射自屏蔽装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7033961B2 (ja) 2022-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hanna RF linear accelerators for medical and industrial applications
US8779393B2 (en) Charged particle beam irradiation system and neutron beam irradiation system
KR101240770B1 (ko) X선관 및 이를 포함하는 x선원
KR20120094829A (ko) 분리된 차폐부를 가지는 동위원소 생성 시스템
ATE391333T1 (de) Protonengeneratorvorrichtung für isotopproduktion
JPH0834130B2 (ja) シンクロトロン放射光発生装置
US20130129027A1 (en) High Flux Neutron Source
WO2007043395A1 (ja) X線管及びそれを含むx線源
TW463534B (en) Method and system of reducing axial beam focusing
JP2012099354A (ja) 粒子加速器及びbnct装置
KR101247453B1 (ko) 냉각 및 차폐 기능이 있는 엑스레이 소스
JP2013061295A (ja) 中性子線照射装置
KR20080052552A (ko) X선관 및 이를 포함하는 x선원
JP7033961B2 (ja) 自己シールド型サイクロトロンシステム、サイクロトロンシステム、およびサイクロトロン
KR101584706B1 (ko) 패러데이컵 어셈블리
JP6637055B2 (ja) イオンミリング装置
JP3867972B2 (ja) 慣性静電閉じ込め核融合装置
EP2946809B1 (en) Neutron capture therapy apparatus and nuclear transformation apparatus
US20130322602A1 (en) Internal shielding x-ray tube
CN101283435B (zh) X射线管以及包含其的x射线源
JP2016134281A (ja) 負イオン源装置
JP2009261634A (ja) 荷電粒子ビーム照射システム
JP2007047096A (ja) 放射性同位元素製造装置、及びその据付方法
JP2010091387A (ja) 非固定型放射線照射装置
JP2017181226A (ja) 遮蔽体の放射化物発生量低減方法及び遮蔽体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7033961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150