JP2010091387A - 非固定型放射線照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用性を向上させるべく、搬送可能に構成した非固定型放射線照射装置を提供することを課題とする。
【解決手段】中性子を発生させると共に搬送可能に構成された中性子発生装置2と、中性子発生装置2から照射される中性子の照射方向上に配設されると共に複数の貫通孔3aが形成された多孔式コリメータ3と、中性子発生装置2を内部に格納すると共に、多孔式コリメータ3が配設される開口部4aが形成された遮へい体4と、を備えたことを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】中性子を発生させると共に搬送可能に構成された中性子発生装置2と、中性子発生装置2から照射される中性子の照射方向上に配設されると共に複数の貫通孔3aが形成された多孔式コリメータ3と、中性子発生装置2を内部に格納すると共に、多孔式コリメータ3が配設される開口部4aが形成された遮へい体4と、を備えたことを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガンマ線や中性子線等の放射線を照射すると共に、搬送可能に構成された非固定型放射線照射装置に関するものである。
従来、陽子ビームを照射する陽子源と、陽子源から照射された陽子ビームが射突するターゲットと、ターゲットから放出された中性子を平行化するコリメータと、備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、陽子ビームを照射する陽子源としては、一般的に既設された加速器が用いられている。このため、従来の装置において、コリメータにより平行化された中性子ビームを照射対象物に照射する場合は、照射対象物を移動させて、コリメータの照射面前方に配置しなければならないため、汎用性が低く、使用範囲が限られていた。
そこで、本発明は、汎用性を向上させるべく、搬送可能に構成した非固定型放射線照射装置を提供することを課題とする。
本発明の非固定型放射線照射装置は、搬送可能な放射線発生源と、放射線発生源から照射される放射線の照射方向上に配設された多孔式コリメータと、を備えたことを特徴とする。
この場合、放射線発生源を内部に格納すると共に、多孔式コリメータが配設される開口部が形成された遮へい体を、さらに備えたことが、好ましい。
また、これらの場合、放射線発生源は、点線源となっており、点線源から照射方向へ延びる一辺と、点線源から照射方向へ延びる一辺と、点線源から多孔式コリメータの照射面側縁部へ向けて延びる一辺とが為す第2角度は、45°以下となっていることが、好ましい。
この場合、第2角度θ2は、35°≦θ2≦40°となっていることが、好ましい。
また、この場合、点線源から照射方向へ延びる一辺と、点線源から多孔式コリメータの入射面側縁部へ向けて延びる一辺とが為す第1角度は、65°以下となっていることが、好ましい。
また、この場合、第1角度θ1は、55°≦θ1≦60°となっていることが、好ましい。
一方、この場合、放射線発生源は、面線源となっていることが、好ましい。
これらの場合、放射線発生源は、中性子発生装置により構成されていることが、好ましい。
一方、これらの場合、放射性同位体またはガンマ線照射装置により構成されていることが、好ましい。
請求項1の非固定型放射線照射装置によれば、多孔式コリメータを用いることで、多孔式コリメータのコリメータ長を短くすることができ、また、放射線発生源を搬送可能に構成することができるため、装置構成をコンパクトにすることができる。つまり、放射線発生源から多孔式コリメータを通過して照射された放射線は、多孔式コリメータの通過時において大幅に減衰させることなく、平行化された状態で照射される。これにより、放射線発生源から照射される放射線束を、多孔式コリメータを介して照射される放射線束に比して、過大な放射線束にする必要がないため、放射線発生源を加速器や原子炉等の巨大な装置を用いて構成する必要がなく、搬送可能な小型の放射線発生源で構成することが可能となる。なお、使用される放射線としては、例えば、ガンマ線や中性子線がある。
請求項2の非固定型放射線照射装置によれば、遮へい体を備えることで、外部への放射線漏れを抑制することが可能となる。
請求項3の非固定型放射線照射装置によれば、放射線発生源を点線源にした場合、放射線は、点線源を中心として放射状へ放射される。このとき、第2角度を45°以下とすることで、放射線発生源から放射される放射線は、多孔式コリメータを通過することにより前方散乱し、照射方向へ向けて移動することができる。これにより、多孔式コリメータの照射面から照射される放射線束を均一にすることができるため、良好に放射線を平行化することができる。
請求項4の非固定型放射線照射装置によれば、第2角度θ2を、35°≦θ2≦40°とすることで、多孔式コリメータの照射面から照射される放射線束を均一にした状態で、放射線発生源から照射される放射線束を、最も大きな範囲とすることができる。
請求項5の非固定型放射線照射装置によれば、第2角度が45°以下となった状態で、第1角度を65°以下とすることで、多孔式コリメータの照射面から照射される放射線束を均一にすることができるため、良好に放射線を平行化することができる。
請求項6の非固定型放射線照射装置によれば、第1角度θ1を、55°≦θ1≦60°とすることで、多孔式コリメータの照射面から照射される放射線束を均一にした状態で、放射線発生源から照射される放射線束を、最も大きな範囲とすることができる。
請求項7の非固定型放射線照射装置によれば、放射線発生源を面線源にすることで、多孔式コリメータの照射面から照射される放射線束を均一にすることができるため、良好に放射線を平行化することができる。
請求項8の非固定型放射線照射装置によれば、放射線発生源を中性子発生装置により構成することで、放射線発生源をコンパクトにすることができ、装置構成を小型化することができる。
請求項9の非固定型放射線照射装置によれば、放射線発生源を放射性同位体またはガンマ線照射装置により構成することで、放射線発生源をコンパクトにすることができ、装置構成を小型化することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る非固定型放射線照射装置について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。
ここで、図1は、実施例1に係る非固定型放射線照射装置の断面模式図であり、図2は、図1における非固定型放射線照射装置のA−A’断面図であり、図3は、中性子発生装置の概略構成図である。また、図4は、第1角度が所定角度となった場合の多孔式コリメータの照射面における中性子線束の分布を表したグラフであり、図5は、第2角度が所定角度となった場合の多孔式コリメータの照射面における中性子線束の分布を表したグラフである。さらに、図6は、従来のコリメータを備えた放射線照射装置の模式図であり、図7は、従来のコリメータを備えた放射線照射装置の性能結果を表した図である。また、図8は、実施例1に係る非固定型放射線照射装置の性能結果を表した図である。
図1に示すように、非固定型放射線照射装置1は、内部に放射線発生源を有する可搬式の放射線照射装置であり、点線源となる放射線発生源と、放射線発生源を内部に格納した遮へい体4と、遮へい体4の壁面に配設された多孔式コリメータ3と、を備えている。
図3に示すように、放射線発生源は、いわゆる中性子発生装置2により構成されており、放射線として中性子線を照射している。中性子発生装置2は、原料ガス供給装置30と、イオン発生装置31と、加速装置32と、真空排気装置33により構成されている。
原料ガス供給装置30は、イオン発生装置31に重水素ガスまたは三重水素ガスを供給するものである。イオン発生装置31は、原料ガス供給装置30から供給された重水素または三重水素からプラズマを発生させ、重水素イオンまたは三重水素イオンを生成するものである。
加速装置32は、イオン発生装置31により発生した重水素イオンまたは三重水素イオンを加速して重水素イオンビームまたは三重水素イオンビームとするものである。この加速装置32は、金属管41と、加速電極42と、加速電源43と、分岐管44とにより構成されている。
金属管41は、円筒形状であり、一方の端部がイオン発生装置31に接続され、他方の端部が閉塞されている。この金属管41には、加速電極42とターゲットTが収納されている。なお、金属管41には、分岐管44の一方の端部が接続されており、分岐管44の他方の端部は、真空排気装置33に接続されている。
加速電極42は、円筒形状であり、イオン発生装置31とターゲットTとの間に配置され、加速電源43に接続される。加速電極42は、加速電源43により電圧が印加されることで、イオン発生装置31から金属管41内へ導入された重水素イオンまたは三重水素イオンを加速させる。
真空排気装置33は、上記加速装置32内を真空にするものである。この真空排気装置33は、例えば図示しない排気ポンプなどにより構成されている。この図示しない排気ポンプを駆動することで、金属管41内の気体が排気され、真空となる。
ここで、中性子を発生させる中性子発生装置2の一連の動作について説明する。まず、原料ガス供給装置30は、イオン発生装置31へ向けて重水素または三重水素を供給する。続いて、イオン発生装置31は、供給された重水素または三重水素からプラズマを発生させて、重水素イオンまたは三重水素イオンを生成する。加速装置32は、生成した重水素イオンまたは三重水素イオンを加速させて、重水素イオンまたは三重水素イオンをイオンビームとしてターゲットTに衝突させる。このとき、真空排気装置33は、加速装置32の金属管41内を真空にしている。イオンビームとなった重水素イオンまたは三重水素イオンがターゲットTに衝突すると、ターゲットTに吸蔵されている重水素または三重水素と核融合反応を起こし、中性子が等方的あるいは前方に放射される。
再び、図1を参照するに、遮へい体4は、例えば、コンクリート材で構成されており、側壁面に開口部4aを形成した箱状に形成されている。これにより、内部に配設した中性子発生装置2から発生した中性子は、開口部4aを介して外部に放射される一方、開口部4a以外から外部に漏出することはない。また、遮へい体4の内壁面には、反射層5が形成される一方で、遮へい体4の外壁面には、第1遮へい層7および第2遮へい層8が形成される。
反射層5は、例えば、アルミニウム材で構成されており、遮へい体4の内部において発生した中性子を遮へい体4の内部において反射させ、遮へい体4の開口部4aから中性子を放出させている。なお、反射層5の材質としては、アルミニウム材に限らず、水素、炭素または酸素を含む材質、フッ化リチウム等のフッ素化合物、あるいはボロンを含む材質で構成してもよい。
第1遮へい層7は、遮へい体4を被覆しており、例えば、カドミウム材で構成されている。第1遮へい層7は、中性子発生装置2から照射された中性子(特に、熱中性子)の漏出を防止している。
第2遮へい層8は、第1遮へい層7を被覆しており、例えば、鉛材で構成されている。第2遮へい層8は、中性子発生装置2から照射された中性子により、2次的に発生したガンマ線の漏出を防止している。なお、第2遮へい層8の材質としては、鉛材に限らず、ビスマス、ジルコニウム、タングステン、モリブデン、あるいは鉄等を含む重金属で構成してもよい。
多孔式コリメータ3は、直方体形状に形成されると共に、遮へい体4の開口部4aに嵌合させて配設されており、例えば、ポリエチレンで構成されている。なお、多孔式コリメータ3は、その照射方向におけるコリメータ長が、各種条件に基づいて、所定の長さとなるように形成されている。また、多孔式コリメータ3には、照射方向において複数の貫通孔3aが平行に延在するように形成されている。そして、図2に示すように、各貫通孔3aは、その断面が円形となっており、円柱形状に形成されている。なお、符号Pは、多孔式コリメータ3の照射面(入射面)における中心点であり、中心点Pの照射方向上に上記の中性子発生装置2のターゲットTが位置している。なお、多孔式コリメータ3の材質としては、ポリエチレンに限らず、ポリエチレン含む材質(ボロン入りポリエチレン等)、グラファイト、カーボンを含む材質(ボロンカーバイト等)、フッ素化合物(フッ化リチウム、フッ化マグネシウム、フッ化ガドリニウム等)、ビスマス、ジルコニウム、タングステン、モリブデン、あるいは鉄等を含む重金属で構成してもよい。
従って、中性子発生装置2から中性子が照射されると、中性子は、遮へい体4の内部においてその一部が多孔式コリメータ3へ向かって移動する一方、その一部が遮へい体4の反射層5に反射される。反射された中性子は、その一部が多孔式コリメータ3へ向かって移動する一方、その一部が再び遮へい体4の反射層5に反射される。そして、多孔式コリメータ3に入射した中性子は、各貫通孔3a内において前方散乱し、照射方向へ向けて移動する。これにより、多孔式コリメータ3を通過し、多孔式コリメータ3の照射面から照射された中性子は、平行ビームとなる。
ここで、上記の中性子発生装置2は、多孔式コリメータ3に対し、所定の位置となるよう配設されている。具体的に、図1に示すように、中性子発生装置2のターゲットTは、多孔式コリメータ3の中心点Pを通る照射方向の線X上に配設されている。そして、ターゲットTから中心点Pへ延びる一辺と、ターゲットTから多孔式コリメータ3の照射面側縁部3cへ向けて延びる一辺とが為す第2角度θ2は、45°以下となっている。また、ターゲットTから中心点Pへ延びる一辺と、ターゲットTから多孔式コリメータ3の入射面側縁部3bへ向けて延びる一辺とが為す第1角度θ1は、65°以下となっている。
つまり、第2角度θ2を45°より大きくしてしまうと、多孔式コリメータ3の照射面側縁部3cに入射する中性子の入射角は45°以上となるため、中性子の小角散乱が生じにくくなる。これにより、多孔式コリメータ3の縁部3cにおける照射面の中性子線束は、多孔式コリメータ3の中心点P近傍における照射面の中性子線束に比して、小さくなってしまう。また、第2角度θ2を45°以下とした場合、多孔式コリメータ3は照射方向において所定のコリメータ長となっているため、コリメータ長分の構成を加味すると、第1角度θ1は、65°以下となる。
ここで、図5を参照して、第2角度θ2が所定角度となった場合における多孔式コリメータ3の照射面の中性子線束の分布について説明する。図5に示すグラフにおいて、その横軸におけるゼロ点は、多孔式コリメータ3の中心点Pとなっており、照射方向に直交する径方向において、この中心点Pからの径方向における距離が横軸となっている。また、縦軸は、多孔式コリメータ3の照射面から照射される中性子線束となっている。
この図を見るに、第2角度θ2が60°である場合、中性子線束は、多孔式コリメータ3の中心点Pにおいて大きくなっており、中心点Pから径方向に離れるにつれて小さくなっている。このため、中性子線束の分布は、山なり形状となっており、不均一となっている。第2角度θ2が55°である場合、第2角度θ2が60°の場合と同様に、中性子線束の分布は、山なり形状となっており、不均一となってはいるが、第2角度θ2が60°である場合に比して、中性子線束の分布はやや均一化している。第2角度θ2が50°である場合、第2角度θ2が55°の場合と同様に、中性子線束の分布は、山なり形状となっており、不均一となってはいるが、第2角度θ2が55°である場合に比して、中性子線束の分布はやや均一化している。第2角度θ2が45°である場合、中性子線束は、多孔式コリメータ3の中心点Pにおいてやや大きくなってはいるが、中心点Pから径方向に離れていってもあまり小さくならず、中性子線束の分布は、略平坦となっている。第2角度θ2が40°である場合、中性子線束は、略平坦となっており、均一となっている。なお、第2角度θ2が鋭角になると、ターゲットTから中心点Pまでの距離が長くなってゆくため、中性子線束の大きさは徐々に小さくなってゆく。
以上から、第2角度θ2は40°以下であれば、中性子線束の分布を均一とすることができ、特に、第2角度θ2を35°≦θ2≦40°とすることで、中性子線束の分布を均一とした状態で、中性子線束を最も大きな範囲とすることができる。
次に、図4を参照して、第1角度θ1が所定角度となった場合における多孔式コリメータ3の照射面の中性子線束の分布について説明する。図4に示すグラフの縦軸および横軸は、図5に示すグラフの縦軸および横軸と同様となっている。
この図を見るに、第1角度θ1が75°である場合、中性子線束は、多孔式コリメータ3の中心点Pにおいて大きくなっており、中心点Pから径方向に離れるにつれて小さくなっている。このため、中性子線束の分布は、山なり形状となっており、不均一となっている。第1角度θ1が70°である場合、第1角度θ1が75°の場合と同様に、中性子線束の分布は、山なり形状となっており、不均一となってはいるが、第1角度θ1が75°である場合に比して、中性子線束の分布はやや均一化している。第1角度θ1が65°である場合、中性子線束は、多孔式コリメータ3の中心点Pにおいてやや大きくなってはいるが、中心点Pから径方向に離れていってもあまり小さくならず、中性子線束の分布は、略平坦となっている。第1角度θ1が60°である場合、中性子線束は、平坦となっており、均一となっている。第1角度θ1が55°である場合、中性子線束は、第1角度θ1が60°の場合と略同様の形状となっている。なお、第2角度θ2と同様に、第1角度θ1が鋭角になると、ターゲットTから中心点Pまでの距離が長くなってゆくため、中性子線束の大きさは徐々に小さくなってゆく。
以上から、第1角度θ1は60°以下であれば、中性子線束の分布を均一とすることができ、特に、第1角度θ1を55°≦θ1≦60°とすることで、中性子線束の分布を均一とした状態で、中性子線束を最も大きな範囲とすることができる。
次に、図6および図7を参照して、従来のコリメータ52を備えた放射線照射装置50について説明すると共に、従来の放射線照射装置50の性能について説明する。従来の放射線照射装置50としては、例えば、中性子を照射可能な中性子モデレータ51と、中性子モデレータ51から照射された中性子を平行化するコリメータ52と、を備えたものが知られている。このとき、コリメータ52は、内部が中空となる円錐形状に形成されているため、照射方向におけるコリメータ長Lを長くする必要がある。
ここで、図7を参照して、コリメータの中性子モデレータ51側の開口部の径Dを3cmとし、コリメータのコリメータ長Lを45cm、96cm、132cmおよび222cmとした場合の放射線照射装置50の性能について説明する。なお、従来の放射線照射装置50における性能評価は、シミュレーションにより行われている。図7を見るに、コリメータ長Lが45cmである場合、L/Dは15となり、コリメータ52の照射口の径方向における中性子線束の平均は9.48E+04となる。また、コリメータ長Lが96cmである場合、L/Dは32となり、コリメータ52の照射口の径方向における中性子線束の平均は1.67E+04となる。コリメータ長Lが132cmである場合、L/Dは44となり、コリメータ52の照射口の径方向における中性子線束の平均は7.41E+03となる。コリメータ長Lが222cmである場合、L/Dは74となり、コリメータ52の照射口の径方向における中性子線束の平均は2.06E+03となる。なお、コリメータ長Lが45cmである場合、中性子線束の分布は、コリメータ52の照射口において、不均一となることが分かっている。また、コリメータ長Lが96cm、132cmおよび222cmである場合、中性子線束の分布は、コリメータ52の照射口において、均一となることが分かっている。
以上から、中性子線束の分布を均一とする場合には、L/Dが30よりも大きくなければならない。なお、シミュレーション上においては、径Dを3cmとしたが、一般的に多く用いられる径Dは10cm以上となるため、コリメータ長Lは3m以上となってしまう。これにより、コリメータ長Lが長くなってしまうと、中性子線束は距離に比例して減衰するため、従来の放射線照射装置50において実測される中性子線束は、シミュレーションにより得られた中性子線束よりも減衰することが考えられる。
一方、図8を参照して、実施例1に係る非固定型放射線照射装置1の性能について説明する。なお、実施例1の非固定型放射線照射装置1における性能評価も、シミュレーションにより行われている。実施例1において、中性子線束の分布が均一となるのは、図4および図5のグラフに示したように、第1角度θ1が65°以下である場合、また、第2角度θ2が45°以下である場合である。
図8を見るに、第1角度θ1が65°である場合、径方向における中性子線束の平均は7.97E+05となる。第1角度θ1が60°である場合、径方向における中性子線束の平均は6.92E+05となる。第1角度θ1が55°である場合、径方向における中性子線束の平均は6.19E+05となる。また、第2角度θ2が45°である場合、径方向における中性子線束の平均は8.34E+05となる。第2角度θ2が40°である場合、径方向における中性子線束の平均は6.63E+05となる。第2角度θ2が35°である場合、径方向における中性子線束の平均は5.60E+05となる。
これにより、従来の放射線照射装置50の性能と、実施例1の非固定型放射線照射装置1の性能とを比較するに、実施例1の非固定型放射線照射装置1のほうが、従来の放射線照射装置50に比して、中性子線束を数桁向上させることができることが分かった。換言すれば、実施例1の非固定型放射線照射装置1の構成において、従来の放射線照射装置50の中性子線束と同じ値とする場合、従来の放射線照射装置50に比して、非固定型放射線照射装置1の中性子発生装置2から発生させる中性子線束を低減することができる。つまり、実施例1の非固定型放射線照射装置1の構成によれば、中性子発生装置2から発生させる中性子線束が従来に比して小さくてよいため、加速器等の巨大な装置を用いて中性子を発生させずとも、実施例1のような小型の中性子発生装置2を用いて中性子を発生させればよい。
以上の構成によれば、多孔式コリメータ3を用いることで、照射方向における多孔式コリメータ3のコリメータ長を短くすることができると共に、放射線発生源を搬送可能な中性子発生装置2で構成することができるため、非固定型放射線照射装置1をコンパクトにすることができる。これにより、中性子を照射する照射対象物を移動させることなく、非固定型放射線照射装置1を移動することができるため、非固定型放射線照射装置1の汎用性を向上させることができる。
次に、図9および図10を参照して、実施例2に係る非固定型放射線照射装置100について説明する。なお、重複した記載を避けるべく異なる部分についてのみ説明する。図9は、実施例2に係る非固定型放射線照射装置の断面模式図であり、図10は、実施例2に係る中性子発生装置の概略構成図である。実施例1に係る非固定型放射線照射装置1では、放射線発生源を点線源としていたが、実施例2に係る非固定型放射線照射装置100では、放射線発生源を面線源としている。つまり、図9に示すように、放射線発生源は、例えば、円柱形状や直方体形状となっており、周面や側面から中性子を発生させている。このとき、放射線発生源は、遮へい体4の内部いっぱいに配設することで、多孔式コリメータ3の入射面に対し、均一に中性子を入射させている。このような放射線発生源としては、図10に示す中性子発生装置101があり、以下、実施例2に係る中性子発生装置101について説明する。
この中性子発生装置101は、実施例1の中性子発生装置2と同様に、搬送可能な小型の装置に構成されており、原料ガス供給装置110と、イオン発生装置111と、真空排気装置112とを備えている。そして、原料ガス供給装置110およびイオン発生装置111は、ケーシング113に内部に収容され、真空排気装置112は、排気管114を介してケーシング113内部を真空引きしている。
ケーシング113は、円筒状に形成された密閉容器となっている。ケーシング113の上部周面には、周方向に亘って開口部が形成されており、この開口部に、筒状の絶縁円筒115が配設されている。絶縁円筒115は、セラミック(アルミナ)材により構成された絶縁体となっている。
原料ガス供給装置110は、イオン発生装置111に重水素ガスまたは三重水素ガスを供給するものである。そして、原料ガス供給装置110は、ケーシング113の下部に収容されており、その下端部はケーシング113外部へ突出している。
イオン発生装置111は、円柱状に形成され、ケーシング113の上部に絶縁円筒115の内周面に対向して配設されており、直下に位置する原料ガス供給装置110に供給管116を介して接続されている。イオン発生装置111は、その内部に高周波誘導アンテナ117を内蔵している。イオン発生装置111は、高周波誘導アンテナ117から発生させた高周波により、原料ガス供給装置110から供給された重水素または三重水素を電離させて、重水素イオンまたは三重水素イオンを生成する。
イオン発生装置111と絶縁円筒115との間には、筒状のターゲットTaが配設されており、イオン発生装置111とターゲットTaとの間は、所定の電位差となっている。このため、イオン発生装置111で生成された重水素イオンまたは三重水素イオンは、この電位差により、イオン発生装置111の周面から径方向へ向けて飛び出し、ターゲットTaに衝突する。
真空排気装置112は、上記のケーシング113内を真空にするものである。この真空排気装置112は、実施例1と同様に、排気ポンプなどで構成され、排気ポンプを駆動することで、排気管114を介してケーシング113内の気体が排気され、真空となる。
ここで、中性子を発生させる中性子発生装置101の一連の動作について説明する。まず、原料ガス供給装置110は、イオン発生装置111へ向けて重水素または三重水素を供給する。続いて、イオン発生装置111は、供給された重水素または三重水素を電離させて、重水素イオンまたは三重水素イオンを生成する。この後、生成された重水素イオンまたは三重水素イオンは、電位差によりイオン発生装置111の周面から径方向へ向けて放射状に加速して、イオンビームとなってターゲットTaに衝突する。このとき、真空排気装置112は、ケーシング113内を真空にしている。そして、イオンビームとなった重水素イオンまたは三重水素イオンがターゲットTaに衝突すると、ターゲットTaに吸蔵されている重水素または三重水素と核融合反応を起こし、中性子が絶縁円筒115を介して径方向へ向けて全周面から放射状に照射される。
以上の構成によれば、中性子発生装置101の上部外周面を面線源とすることができるため、非固定型放射線照射装置100は、多孔式コリメータ3の照射面から照射される中性子線束の分布を均一にすることができ、また、点線源とした実施例1の放射線発生源と比べて、中性子発生装置101の配設位置の自由度を高くすることができる。
なお、上記した実施例1および実施例2において、多孔式コリメータ3に形成された貫通孔3aを円柱形状としたが、これに限らず、角柱形状としてもよい。また、放射線発生源を中性子発生装置2,101により構成したが、これに代えて、放射性同位体や小型のガンマ線照射装置により構成してもよい。
ここで、図11を参照して、ガンマ線照射装置150について簡単に説明する。図11は、ガンマ線照射装置の概略構成図である。ガンマ線照射装置150は、搬送可能な小型の装置に構成されており、電子銃151と、真空排気装置152と、加速装置153とを備えている。
電子銃151は、公知の電子銃であり、電子を発生させるものである。加速装置153および真空排気装置152は、実施例1の加速装置32および真空排気装置33と同様の構成となっているため、説明を省略する。
従って、電子銃151により電子を発生させると、加速装置153は、発生した電子を加速させ、電子ビームとしてターゲットTbに衝突させる。このとき、真空排気装置152は、加速装置153内を真空にしている。電子ビームがターゲットTbに衝突すると、ターゲットTbからガンマ線が放射される。
上記のように、放射性発生源として、放射性同位体および上記のガンマ線照射装置150を用いた場合、ガンマ線が照射されるため、遮へい体4、多孔式コリメータ3の材質を、鉛材等で構成することが好ましく、また、反射層5の材質を金属等で構成することが好ましい。
以上のように、本発明は、非固定型の放射線照射装置において有用であり、特に、放射線照射装置をコンパクトにする場合に適している。
1 非固定型放射線照射装置(実施例1)
2 中性子発生装置(実施例1)
3 多孔式コリメータ
3a 貫通孔
3b 入射面側縁部
3c 照射面側縁部
4 遮へい体
4a 開口部
5 反射層
7 第1遮へい層
8 第2遮へい層
30 原料ガス供給装置
31 イオン発生装置
32 加速装置
33 真空排気装置
41 金属管
42 加速電極
43 加速電源
44 分岐管
50 放射線照射装置
51 中性子モデレータ
52 コリメータ
100 非固定型放射線照射装置(実施例2)
101 中性子発生装置(実施例2)
110 原料ガス供給装置(実施例2)
111 イオン発生装置(実施例2)
112 真空排気装置(実施例2)
113 ケーシング(実施例2)
150 ガンマ線照射装置
151 電子銃
P 中心点
T ターゲット
Ta ターゲット(実施例2)
Tb ターゲット
θ1 第1角度
θ2 第2角度
X 線
L コリメータ長
D コリメータの開口部の径
2 中性子発生装置(実施例1)
3 多孔式コリメータ
3a 貫通孔
3b 入射面側縁部
3c 照射面側縁部
4 遮へい体
4a 開口部
5 反射層
7 第1遮へい層
8 第2遮へい層
30 原料ガス供給装置
31 イオン発生装置
32 加速装置
33 真空排気装置
41 金属管
42 加速電極
43 加速電源
44 分岐管
50 放射線照射装置
51 中性子モデレータ
52 コリメータ
100 非固定型放射線照射装置(実施例2)
101 中性子発生装置(実施例2)
110 原料ガス供給装置(実施例2)
111 イオン発生装置(実施例2)
112 真空排気装置(実施例2)
113 ケーシング(実施例2)
150 ガンマ線照射装置
151 電子銃
P 中心点
T ターゲット
Ta ターゲット(実施例2)
Tb ターゲット
θ1 第1角度
θ2 第2角度
X 線
L コリメータ長
D コリメータの開口部の径
Claims (9)
- 搬送可能な放射線発生源と、
前記放射線発生源から照射される放射線の照射方向上に配設された多孔式コリメータと、を備えたことを特徴とする非固定型放射線照射装置。 - 前記放射線発生源を内部に格納すると共に、前記多孔式コリメータが配設される開口部が形成された遮へい体を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の非固定型放射線照射装置。
- 前記放射線発生源は、点線源となっており、
前記点線源から前記照射方向へ延びる一辺と、前記点線源から前記多孔式コリメータの照射面側縁部へ向けて延びる一辺とが為す第2角度は、45°以下となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の非固定型放射線照射装置。 - 前記第2角度θ2は、35°≦θ2≦40°となっていることを特徴とする請求項3に記載の非固定型放射線照射装置。
- 前記点線源から前記照射方向へ延びる一辺と、前記点線源から前記多孔式コリメータの入射面側縁部へ向けて延びる一辺とが為す第1角度は、65°以下となっていることを特徴とする請求項3または4に記載の非固定型放射線照射装置。
- 前記第1角度θ1は、55°≦θ1≦60°となっていることを特徴とする請求項5に記載の非固定型放射線照射装置。
- 前記放射線発生源は、面線源となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の非固定型放射線照射装置。
- 前記放射線発生源は、中性子発生装置により構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の非固定型放射線照射装置。
- 前記放射線発生源は、放射性同位体またはガンマ線照射装置により構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の非固定型放射線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008260972A JP2010091387A (ja) | 2008-10-07 | 2008-10-07 | 非固定型放射線照射装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008260972A JP2010091387A (ja) | 2008-10-07 | 2008-10-07 | 非固定型放射線照射装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101452790B1 (ko) | 2012-12-11 | 2014-10-22 | 한국수력원자력(주) | 최적 납 차폐 방법을 적용한 칼리포르늄 중성자 선원함 |
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-
2008
- 2008-10-07 JP JP2008260972A patent/JP2010091387A/ja active Pending
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