JP2006194625A - 中性子検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別なガンマ線遮蔽や管理を必要とすることなく高ガンマ線環境下で中性子計測を行うことのできる中性子検出器を提供する。
【解決手段】筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、セラミックスからなる外筒5aと、外筒5aの内面に形成されたメタライズ層11と、メタライズ層11の内面に設けられたホウ素被膜6とから構成されている構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、セラミックスからなる外筒5aと、外筒5aの内面に形成されたメタライズ層11と、メタライズ層11の内面に設けられたホウ素被膜6とから構成されている構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、発電用原子炉等において中性子を検出するために設けられる中性子検出器に関する。
原子炉においては低速から高速までいろいろなエネルギーレベルの中性子が発生する。一般に低速中性子検出器としては、3He比例計数管、BF3計数管、ホウ素被膜比例計数管、核分裂計数管などが使用されている。ガンマ線環境下で中性子強度が強い場合は3He比例計数管とBF3計数管は使用が難しく、ガンマ線補償型のホウ素被膜比例計数管あるいは核分裂計数管が使用されている(特許文献1,2および非特許文献1参照)。
3He比例計数管の場合、ガンマ線が計数管の固体壁と相互作用して生じた2次電子が壁から出て計数管中のガスを電離し、イオン対を生成し、計数管内の電界で電子増倍され、ノイズが生じる。一方、3He比例計数管においては、中性子と3Heとの核反応で得られるエネルギーが小さい。そのため、中性子による信号とガンマ線によるノイズを波高値で弁別することが難しく、ガンマ線環境下では使用できない。
BF3計数管の場合、中性子とホウ素との核反応によるエネルギーは比較的大きく、計数管の壁とガンマ線の相互作用で生じる2次電子が原因のノイズと中性子の信号は弁別できるものの、中性子強度が高くなるとBF3が化学的に分解するため使用できない。
ホウ素被膜比例計数管は、BF3計数管と同じくホウ素と中性子の核反応を利用しているが、気体と異なり膜であるため、膜の内部の核反応で生じる7Liとα粒子は計数管内部の気体部分に到達したときのエネルギーがBF3計数管より小さく、計数管の壁とガンマ線との相互作用で生じたガンマ線起源のノイズとの区別はつきにくい。しかし、BF3計数管のように中性子強度が高い場合でもホウ素被膜が分解することがないので、PWR(加圧型軽水炉)の中間領域(104〜109nv(中性子束))で、ガンマ線補償型検出器として使用されている。ガンマ線の補償は、ホウ素被膜を有する検出器と有しない検出器を同じ位置に配置し、被膜を有しない検出器からのガンマ線だけの電流信号を、被膜を有する検出器の電流信号から差し引き、ガンマ線による信号を相殺し、中性子による電流を求めている。
核分裂計数管の場合、中性子と235Uとの核反応で生じるエネルギーが大きいため、ガンマ線起源の信号との区別が容易である。BWR(沸騰水型軽水炉)において、起動領域(〜105nv)でパルス計数、中間領域(103〜1010nv)でMSVモード、出力領域(107〜1011nv)では電流モードで使用されている。
ホウ素被膜検出器は、図4に示すように、ステンレス鋼などの金属からなる円筒状の外筒5と、この外筒5の内面に形成されたホウ素被膜6と、外筒5の端部に取り付けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8b間に張られ一方の端部が一方の絶縁体8bを通して導出された金属製の芯線9と、容器内に充填された充填ガス10から構成されている。充填ガス10としては、ガンマ線計測用の比例計数管と同じようにアルゴンなどの希ガスが充填されている。
ホウ素被膜検出器において、入射中性子はホウ素被膜6内で下記のような核反応を生じ、
10B+n→7 3Li+4 2α
生成したLiとα粒子が容器内の希ガスを電離し、イオン対を生成し、陰極である外筒5の壁と陽極である芯線9間の電界で加速される。特に陽極近傍の強い電界で電子増倍され電気信号となり、図5に示すように前置増幅器2で増幅され、さらに信号処理器3で波形整形され、所定の波高値より高い波高のパルスが弁別される。上位のレートメータ4では計数率を計り、所定の値以上になった場合に、警報を発報する。
10B+n→7 3Li+4 2α
生成したLiとα粒子が容器内の希ガスを電離し、イオン対を生成し、陰極である外筒5の壁と陽極である芯線9間の電界で加速される。特に陽極近傍の強い電界で電子増倍され電気信号となり、図5に示すように前置増幅器2で増幅され、さらに信号処理器3で波形整形され、所定の波高値より高い波高のパルスが弁別される。上位のレートメータ4では計数率を計り、所定の値以上になった場合に、警報を発報する。
ガンマ線は、エネルギーが小さい場合は充填ガスを電離してイオン対を生成し、容器内の電界で電子増倍されてノイズとなる。エネルギーが大きい場合は容器の壁(金属)と相互作用(光電効果、コンプトン効果、電子対創生)し、壁から出てきた2次電子が容器内の充填ガスを電離し、イオン対を生成し容器内の電界で電子増倍されてノイズとなる。ガンマ線のエネルギーが小さい場合はエネルギーは大部分吸収されるが、エネルギーが小さく、大きな波高値とならない。ガンマ線のエネルギーが高い場合(数10keV以上)、2次電子のエネルギーも大きい。しかし、エネルギーが高いため充填ガス中で失われるエネルギーが少なく、大きな波高値のノイズにはならない。ガンマ線の数が多い場合には、パイルアップし、大きな波高値のノイズとなる場合がある。また陽極付近に電子雲が生成し、陽極の電界をシールドし中性子信号の波高値が低くなり、結果として中性子感度が低下する現象がある。例えば10Gy/hの場合、10−20%程度感度が低下する。
特開昭61-279050号公報
特公平6-68964号公報
グレンF.ノル著、木村 逸郎訳 放射線計測ハンドブック 第14章(低速中性子検出法)/2001年3月27日 日刊工業新聞社発行
臨界事象のように高いガンマ線環境下で強度が変化する条件で精度の良い測定をするためには、ガンマ線の影響の少ない検出器が必要となる。また、エネルギーの高いガンマ線の遮蔽には厚みのある鉛を使用する必要があり、重量と場所の関係で遮蔽の必要のない検出器が望まれている。
核分裂計数管は、高ガンマ線環境下、高中性子強度で使用できるが、235Uなどの核分裂物質を使用しており、製作、試験、輸送などに特別な管理や認可などが必要であり、制約がある。
ホウ素被膜検出器は、CIC(補償型電離箱。ボロン膜のない検出器と信号を相殺しガンマ線の効果を除去する)など構成や動作が複雑になるなどの問題がある。またホウ素被膜検出器には、上記のようにガンマ線による影響を受けやすい。
そこで本発明は、特別なガンマ線遮蔽や管理を必要とすることなく高ガンマ線環境下で中性子計測を行うことのできる中性子検出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、筒状体と、前記筒状体の端部に設けられた端板の中心部に設けられた絶縁体に取り付けられて前記筒状体の中心軸上に設けられた芯線と、前記筒状体と前記端板と前記絶縁体によって形成される容器内に充填された充填ガスとを備え、前記筒状体は、セラミックスからなる外筒と、前記外筒の内面に形成されたメタライズ層と、前記メタライズ層の内面に設けられたホウ素被膜とを備えている構成とする。
請求項3の発明は、筒状体と、前記筒状体の端部に設けられた端板の中心部に設けられた絶縁体に取り付けられて前記筒状体の中心軸上に設けられた芯線と、前記筒状体と前記端板と前記絶縁体によって形成される容器内に充填された充填ガスとを備え、前記筒状体は、炭化ホウ素からなる外筒と、前記外筒の内面に形成されたメタライズ層とを備えている構成とする。
請求項5の発明は、筒状体と、前記筒状体の端部に設けられた端板の中心部に設けられた絶縁体に取り付けられて前記筒状体の中心軸上に設けられた芯線と、前記筒状体と前記端板と前記絶縁体によって形成される容器内に充填された充填ガスとを備え、前記筒状体は、磁性体で形成された外筒と、前記外筒の内面に形成されたホウ素被膜とを備えている構成とする。
本発明によれば、特別なガンマ線遮蔽や管理を必要とすることなく高ガンマ線環境下で中性子計測を行うことのできる中性子検出器を提供することができる。
以下、本発明の第1ないし第3の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の中性子検出器は図1に示すように、筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、セラミックスからなる外筒5aと、外筒5aの内面に形成されたメタライズ層11と、メタライズ層11の内面に設けられたホウ素被膜6とから構成されている。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の中性子検出器は図1に示すように、筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、セラミックスからなる外筒5aと、外筒5aの内面に形成されたメタライズ層11と、メタライズ層11の内面に設けられたホウ素被膜6とから構成されている。
低エネルギー側のガンマ線の影響を避けるため、充填ガス10aとして原子番号の小さい希ガスであるヘリウムを使用している。ガンマ線による電離の頻度は、ガスの原子番号が大きいほど、大きくなるためである。
また、高エネルギーのガンマ線の影響を避けるため、外筒5aの材料として、ステンレス鋼等の金属ではなく、セラミックス(例えばSi3N4)を使用している。円筒状のセラミックスの内部を陰極とするためにメタライズ層11を形成し、その上に、ホウ素被膜6をスパッタリングなどで形成している。
中性子は、従来の検出器同様、ホウ素被膜6内部で核反応し、発生したLiとα粒子が、容器内部のヘリウムガスを電離し、イオン対を生成し、陰極のメタライズ層11と陽極の芯線9間の電界で加速される。特に陽極近傍の強い電界で電子増倍され電気信号となる。
一方エネルギーの低いガンマ線は、ヘリウムの原子番号が小さいため電離する頻度が低い。エネルギーの高いガンマ線の場合、外筒5aとの相互作用がメインとなり、相互作用は原子番号が大きいほど大きい。外筒5aの材質の原子番号(Siは14、Nは7)が、金属の原子番号(ステンレス鋼の場合、主としてFe,Ni,Crの合金であり、原子番号は、各々26,28,24)の約1/2になる。ガンマ線と外筒5aの相互作用としては、エネルギーにもよるが、光電効果、コンプトン効果、電子対創生などである。光電効果の場合、原子番号の4ないし5乗に比例するため、原子番号が1/2の場合、相互作用は1/16〜1/32になり、ガンマ線による2次電子の影響がかなりの割合で抑制される。
セラミックス材料としては、上記のSi3N4の代わりに、グラファイト(原子番号12)、SiC(原子番号14、12)、AlN(原子番号13、7)などの原子番号が小さく、機械的強度のある材料を用いることもできる。グラファイトの場合は、導電性があり、メタライズの必要性がない。
(第2の実施の形態)
本実施の形態の中性子検出器は、図2に示すように、筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、炭化ホウ素からなる外筒5bと、外筒5bの内面に形成されたメタライズ層11とを備えている構成である。
本実施の形態の中性子検出器は、図2に示すように、筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、炭化ホウ素からなる外筒5bと、外筒5bの内面に形成されたメタライズ層11とを備えている構成である。
外筒5bとして、第1の実施の形態と同じくセラミックスであるが、材質に、B4Cを使用する。この場合、外筒5bの材料にホウ素が含まれており、別にホウ素被膜を形成する必要がない。このため、円筒状のセラミックス外筒5bの内面にメタライズ層11を形成するだけで良いため、構造が簡単で信頼性が向上する。
メタライズ層11の厚さは、Liおよびα粒子のエネルギーの減衰を防止するため、0.1ミクロン程度とする。材質としては、蒸着、スパッタリングしやすいAu、Crなどがよい。材質をカーボンとした場合、原子番号12であり、ガンマ線との相互作用が小さく、金属によるメタライズよりガンマ線の効果を低減できる。ただし、B4Cのセラミックス外筒は強度の関係からある程度の厚さとする必要があり、外部から中性子をある程度吸収するため感度は低下する。臨界用の中性子検出器の場合、中性子の強度が強く、例えば108nvの場合、従来のホウ素被膜検出器の感度が1cps(count per second)/nvとするとき回路系の最大計数率を105cps程度とすると、感度を1/1000に落とす必要がある。このように、セラミックス外筒の厚さを調整することにより検出器の感度を調整できるメリットがある。
(第3の実施の形態)
本実施の形態の中性子検出器は、図3に示すように、筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、炭素鋼またはチタン鋼または鉄コバルト系の合金またはサマリウムコバルト系の合金またはネオジ鉄ボロン系の合金からなる磁性体で形成された外筒5cと、外筒5cの内面に形成されたホウ素被膜6とを備えている構成である。
本実施の形態の中性子検出器は、図3に示すように、筒状体12と、筒状体12の端部に設けられた端板7a,7bの中心部に設けられた絶縁体8a,8bに取り付けられて筒状体12の中心軸上に設けられた芯線9と、筒状体12と端板7a,7bと絶縁体8a,8bによって形成される容器内に充填された充填ガス10aとを備え、筒状体12は、炭素鋼またはチタン鋼または鉄コバルト系の合金またはサマリウムコバルト系の合金またはネオジ鉄ボロン系の合金からなる磁性体で形成された外筒5cと、外筒5cの内面に形成されたホウ素被膜6とを備えている構成である。
図4に示した従来の中性子検出器では、高エネルギーのガンマ線と円筒状の金属外筒5との相互作用で生じる高エネルギー電子は、1−2mmの飛程を有するため、外筒5の厚さをこれより薄くすることによりガンマ線の影響を少なくできるが、充填ガス10を数分の1気圧とする場合があり、圧力に耐える必要があるため、薄くする場合も強度的制約がある。本実施の形態において、外筒5cの材料を磁性体とした場合、外筒壁内の残留磁束が10kガウス、電子のエネルギーが100keVとすると、電子のラーマ半径は1mm程度となる。壁の厚さを1mmとすると、ラーマ半径と同程度となる。100keV以下のエネルギーの電子のラーマ半径はさらに小さいため、また、電子の飛程が1−2mm程度であり、大部分の電子は外筒壁内部から外に出ることができず、ガンマ線の影響は低減される。磁性体の磁場は、永久磁石と同様に外部では急減に減衰するため、外筒内のイオン対の生成および陽極近傍の電子増倍に影響を与えることはない。磁性体としては、永久磁石に使用される材料であればよく、炭素鋼、チタン鋼、鉄コバルト系の合金、SmCo系、ネオジ鉄ボロン系の合金などを用いることができる。
なお、ガンマ線のエネルギーがMeV程度の場合、外筒壁内部で発生する2次電子のエネルギーは数百keVとなり、飛程は1〜2mmと言われている。仮に外筒壁の厚さが1mmとすると、大部分の電子が、外筒内のガス領域に入る直前のエネルギーは、かなり低下しており、上記の検討では例えば100keVと仮定した。
1…中性子検出器、2…前置増幅器、3…信号処理器、4…レートメータ、5,5a,5b,5c…外筒、6…ホウ素被膜、7a,7b…端板、8a,8b…絶縁体、9…芯線、10,10a…充填ガス、11…メタライズ層、12…筒状体。
Claims (6)
- 筒状体と、前記筒状体の端部に設けられた端板の中心部に設けられた絶縁体に取り付けられて前記筒状体の中心軸上に設けられた芯線と、前記筒状体と前記端板と前記絶縁体によって形成される容器内に充填された充填ガスとを備え、前記筒状体は、セラミックスからなる外筒と、前記外筒の内面に形成されたメタライズ層と、前記メタライズ層の上に設けられたホウ素被膜とを備えていることを特徴とする中性子検出器。
- 前記セラミックスは、窒化珪素または炭化珪素または窒化アルミニウムまたはアルミナであることを特徴とする請求項1記載の中性子検出器。
- 筒状体と、前記筒状体の端部に設けられた端板の中心部に設けられた絶縁体に取り付けられて前記筒状体の中心軸上に設けられた芯線と、前記筒状体と前記端板と前記絶縁体によって形成される容器内に充填された充填ガスとを備え、前記筒状体は、炭化ホウ素からなる外筒と、前記外筒の内面に形成されたメタライズ層とを備えていることを特徴とする中性子検出器。
- 前記充填ガスはヘリウムガスであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の中性子検出器。
- 筒状体と、前記筒状体の端部に設けられた端板の中心部に設けられた絶縁体に取り付けられて前記筒状体の中心軸上に設けられた芯線と、前記筒状体と前記端板と前記絶縁体によって形成される容器内に充填された充填ガスとを備え、前記筒状体は、磁性体で形成された外筒と、前記外筒の内面に形成されたホウ素被膜とを備えていることを特徴とする中性子検出器。
- 前記磁性体は、炭素鋼またはチタン鋼または鉄コバルト系の合金またはサマリウムコバルト系の合金またはネオジ鉄ボロン系の合金であることを特徴とする中性子検出器。
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