JP2019160225A - ドローンシステム、ドローン及びドローンシステムの制御方法 - Google Patents

ドローンシステム、ドローン及びドローンシステムの制御方法 Download PDF

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優介 矢野
佑紀 林
Yuki Hayashi
佑紀 林
明史 松下
Akihito Matsushita
明史 松下
貴大 鈴木
Takahiro Suzuki
貴大 鈴木
大谷 和史
Kazufumi Otani
和史 大谷
勇人 前原
Isato Maehara
勇人 前原
歩 中嶋
Ayumi Nakajima
歩 中嶋
井上 浩
Hiroshi Inoue
浩 井上
俊介 川崎
Shunsuke Kawasaki
俊介 川崎
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Abstract

【課題】ドローンをより好適に利用することが可能なドローンシステム、ドローン及びドローンの制御方法を提供する。【解決手段】ドローンシステム10は、ドローン22と、ドローン22が発着する発着部30を有する車両20とを備える。ドローン22又は車両20は、ドローン22の飛行を制御する制御部112を有する。制御部112は、飛行後にドローン22が車両20と合流可能か否かを判定する判定部150を有する。また、制御部112は、合流可能でないと判定した場合、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限してもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、車両又は対象移動物体の発着部に対して発着するドローンと、前記ドローン及び前記車両又は前記対象移動物体を備えるドローンシステムと、ドローンシステムの制御方法とに関する。
特許文献1では、リモートコントロール可能な飛行物体12(エアジェット推進飛行物12a、小型ヘリコプタ12b、小型飛行船12c)等に搭載した撮像装置34によって、上空から車両11の周囲及び前方の画像を撮影して表示する車両用状況監視システムが開示されている([0004]、要約)。この車両用状況監視システムによれば、駐車、狭い道路での対向車とのすれ違い、障害物の回避等の際に車両11の周囲の状況を的確に把握すること等ができるとされている。
飛行物体12の制御モードに関し、自車と周辺を見るモード(図1の画面13c)、前方を見るモード(図1の画面13a、13b)、又はマニュアルモードが選択される([0030]、[0048])。ユーザが選択したモードに基づいて初期設定が行われる(図4のS2、[0043])。飛行物体12は初期設定に従って飛行する(図4のS3、[0043])。
特開2006−180326号公報
上記のように、特許文献1では、自車と周辺を見るモード(図1の画面13c)、前方を見るモード(図1の画面13a、13b)、又はマニュアルモードが選択される([0030]、[0048])。また、ユーザが選択したモードに基づいて初期設定が行われ、この初期設定に従って飛行物体12が飛行する(図4のS2、S3、[0043])。特許文献1では、いずれのモードが選択された場合でも、飛行物体12が飛行可能であるとの前提に立った説明が成されているように見受けられる。
しかしながら、例えば、飛行物体12(ドローン)が必ずしも車両11よりも高速で移動可能であるとは限らない。仮に飛行物体12が車両11よりも遅く移動した場合、飛行物体12が車両11と合流することができなくなるおそれがある。飛行物体12が車両11と合流することができなかった場合、車両11が飛行物体12を回収するために道路を戻らなければならない等の不都合が生じてしまう。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、ドローンをより好適に利用することが可能なドローンシステム、ドローン及びドローンシステムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係るドローンシステムは、
ドローンと、
前記ドローンが発着する発着部を有する車両と
を備えるものであって、
前記ドローン又は前記車両は、前記ドローンの飛行を制御する制御部を有し、
前記制御部は、飛行後に前記ドローンが前記車両と合流可能か否かを判定する判定部を有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、飛行後にドローンが車両と合流可能か否かを判定する。従って、例えば、飛行後にドローンが車両と合流可能でないと判定した場合、ドローンによる飛行又は車両の走行を制限することができる。これにより、ドローンが車両と合流できない事態を回避し易くなる。従って、ドローンをより好適に利用することが可能となる。
ここでの「ドローン」は、車両(又は後述する移動物体)よりも小さい飛行体の意味で用いるものであり、無人及び有人のいずれであってもよい。ドローンによる飛行の制限は、例えば、飛行禁止、撮影時間の短縮化又は飛行速度の制限を含む。また、車両の走行の制限は、例えば、運転者に対する減速要求のメッセージ若しくは音声の出力、又は車両の駆動力制限を含む。
前記制御部は、飛行後に前記ドローンが前記車両と合流可能でないと判定した場合、前記ドローンによる飛行を制限してもよい又は前記車両の走行を制限してもよい。
前記車両の最高車速は、前記ドローンの最高飛行速度よりも速くてもよい。これにより、車両がドローンよりも速く移動する可能性がある状況においても、ドローンが車両と合流できない事態を回避し易くなる。従って、ドローンをより好適に利用することが可能となる。
前記制御部は、前記車両の予測経路である予測車両経路を算出してもよい。また、前記制御部は、前記予測車両経路の各地点における前記車両の予測到達時間である予測車両到達時間を算出してもよい。さらに、前記制御部は、前記予測車両経路の各地点における前記ドローンの予測到達時間である予測ドローン到達時間を算出してもよい。さらにまた、前記制御部は、前記合流が可能であるか否かを、前記予測車両到達時間及び前記予測ドローン到達時間に基づいて判定してもよい。これにより、ドローンが車両に合流可能であるか否かを直接的に判定可能となる。
前記ドローンは、前記ドローンの周囲を撮影する撮像部を備えてもよい。また、前記制御部は、前記撮像部により前記車両を撮影する地点である撮影地点候補を算出してもよい。さらに、前記制御部は、前記予測車両経路上において前記ドローンが前記車両と合流可能な地点である合流可能地点を算出してもよい。さらにまた、前記制御部は、前記撮影地点候補から前記合流可能地点までの前記予測ドローン到達時間に基づいて、前記撮影地点候補の中から目標撮影地点を、前記合流可能地点の中から目標合流地点を設定してもよい。これにより、飛行中のドローンから車両を特定地点(目標撮影地点)で撮影する場合であっても、その後の合流の可否を判定することが可能となる。
前記ドローン又は前記車両は、道路地図の情報が保管されている道路情報保存部を備えてもよい。また、前記制御部は、前記車両の現在地点と前記道路地図の情報を用いて前記予測車両経路を算出してもよい。さらに、前記制御部は、前記予測車両経路上の各地点における前記車両の予測車速を算出してもよい。さらにまた、前記制御部は、前記予測車両経路と前記予測車速に基づいて前記予測車両到達時間を算出してもよい。これにより、予測車両経路上の各地点における予測車両到達時間を高精度に算出することが可能となる。
前記車両は、前記車両の操作者が認識可能な表示装置を備えてもよい。また、前記ドローンが飛行を開始すると、前記制御部は、前記ドローンが飛行中であることを示す表示を前記表示装置に表示させてもよい。これにより、車両の使用者(例えば運転者)は、肉眼でドローンの位置を認識することができない場合であっても、ドローンが飛行中であることを認識することが可能となる。
前記ドローンの飛行中、前記制御部は、前記撮像部に前記車両を撮影させてもよい。これにより、走行中の車両をドローン側から撮影することが可能となる。
前記制御部は、前記ドローンの予測飛行速度が前記車両の予測車速より低い場合であっても、前記ドローンが前記車両と合流する目標地点である目標合流地点までの前記車両と前記ドローンの道のりの相違により、前記ドローンが前記車両に合流可能であると判定した場合、前記ドローンの飛行を許可してもよい。これにより、ドローンの飛行速度が前記車両の車速より低い場合であっても、ドローンが車両に合流することを確保しつつ、ドローンの飛行を許可することが可能となる。
前記予測飛行速度としては、例えば、前記ドローンの最高飛行速度又は基準飛行速度を用いることができる。また、前記予測車速としては、例えば、前記車両の最高車速又は法定速度を用いることができる。
本発明に係るドローンは、飛行を制御する制御部を有するものであって、
前記制御部は、合流対象となる対象移動物体に対して前記ドローンが合流可能か否かを判定する判定部を有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、合流対象となる対象移動物体に対してドローンが合流可能か否かを判定する。これにより、ドローンが対象移動物体と合流できない事態を回避し易くなる。従って、ドローンをより好適に利用することが可能となる。
前記対象移動物体としては、例えば、車両を用いることができる。或いは、前記対象移動物体は、前記ドローン(第1ドローン)とは異なる別のドローン(第2ドローン)とすることができる。
本発明に係る制御方法は、
ドローンと、
前記ドローンが発着する発着部を有する移動物体と
を備えるドローンシステムの制御方法であって、
前記ドローン又は前記移動物体若しくは外部サーバに、前記ドローンの飛行を制御する制御部を設け、
前記制御部は、
飛行後に前記ドローンが前記移動物体と合流可能か否かを判定し、
前記合流可能でないと判定した場合、前記ドローンによる飛行又は前記移動物体の移動を制限する
ことを特徴とする。
本発明によれば、ドローンをより好適に利用することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るドローンシステムの利用状態の一例を示す図である。 前記実施形態の前記ドローンシステムの概要を示す全体構成図である。 前記実施形態において、飛行中のドローンが、走行中の車両を撮影する際の前記車両及び前記ドローンの処理の概要を示すフローチャートである。 前記実施形態における前記ドローンによる前記車両との合流可否判定処理の適用場面の例を示す図である。 前記実施形態における前記ドローンによる前記車両との合流可否判定処理のフローチャート(図3のS22の詳細)である。 前記実施形態における前記ドローンによる空中撮影処理のフローチャート(図3のS26の詳細)である。 前記実施形態において、前記ドローンが撮影した前記車両の画像の一例を示す図である。 前記実施形態における前記車両による撮影関連処理のフローチャート(図3のS15の詳細)である。 本発明の第1変形例に係るドローンシステムの利用状態の一例を示す図である。 本発明の第2変形例に係るドローンシステムの利用状態の一例を示す図である。
A.一実施形態
<A−1.構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るドローンシステム10の利用状態の一例を示す図である。図2は、本実施形態のドローンシステム10の概要を示す全体構成図である。ドローンシステム10は、車両20と、ドローン22と、パーソナルコンピュータ24(以下「PC24」という。)(図2)と、外部サーバ26(以下「サーバ26」ともいう。)とを有する。
飛行状態のドローン22(図1)は、走行状態の車両20を撮影する。飛行を行わない状態のドローン22は、車両20のクレードル30に配置される。その際、クレードル30の第1連結部32(図2)とドローン22の第2連結部34が連結する。
本実施形態の車両20は、自動二輪車であるが、後述するようにその他の種類の車両であってもよい。また、図1では、車両20との関係でドローン22の大きさを拡大していること(車両20に対するドローン22の実際の大きさは、図1に示すよりも小さいこと)に留意されたい。
ドローン22がクレードル30に配置されている際、車両20とドローン22の間は有線通信が可能である。ドローン22が飛行中の際、車両20とドローン22の間は無線通信が可能である。また、車両20とPC24の間及びドローン22とPC24の間は無線通信が可能である。さらに、車両20及びドローン22は、無線基地局40と無線通信が可能である。車両20、ドローン22、PC24及びサーバ26の間は、インターネット42を介して通信が可能である。
[A−1−2.車両20]
(A−1−2−1.車両20の概要)
車両20は、クレードル30(図1)に加えて、ナビゲーション装置50(図2)と、第1センサ群52と、操作スイッチ54と、車両制御装置56と、表示装置58と、スピーカ60と、第1バッテリ62を有する。このうち、車両制御装置56がクレードル30内に配置される。
(A−1−2−2.クレードル30)
クレードル30(図1)は、ドローン22が発着する発着部である。クレードル30は、車両20の運転者用シート64(図1)よりも後方に配置される。クレードル30の第1連結部32は、ドローン22の第2連結部34と合わせて、ドローン22を固定する連結機構を形成する。前記連結機構は、第1連結部32に設けた図示しない第1鉤状部と、第2連結部34に設けた図示しない第2鉤状部とを機械的に係合させることでドローン22を固定する。或いは、第1連結部32に図示しない電磁石を配置し、第2連結部34に永久磁石を配置し、前記電磁石を選択的にオン/オフすることで、クレードル30に対してドローン22を選択的に固定してもよい。或いは、前記連結機構は、その他の方法で第1連結部32と第2連結部34を連結固定してもよい。
(A−1−2−3.ナビゲーション装置50)
ナビゲーション装置50は、目標地点Pgoalまでの車両20の予定経路Rvpに沿った経路案内を行う。ナビゲーション装置50は、第1グローバル・ポジショニング・システム・センサ70(以下「第1GPSセンサ70」という。)と、第1地図データベース72(以下「第1地図DB72」という。)とを有する。第1GPSセンサ70は、車両20の現在位置Pvcurを検出する。第1地図DB72には、道路地図の情報(地図情報Imap)が記憶される。ナビゲーション装置50による画像が表示装置58に表示され、また案内音声がスピーカ60から出力される。
(A−1−2−4.第1センサ群52)
第1センサ群52は、車速センサ80、図示しないスロットル開度センサ等を含む。車速センサ80は、車両20の車速Vv[km/h]を検出して車両制御装置56に送信する。ナビゲーション装置50の第1GPSセンサ70を第1センサ群52に含まれるものと位置付けてもよい。
(A−1−2−5.操作スイッチ54)
操作スイッチ54は、運転者300(以下「乗員300」又は「操作者300」ともいう。)からの撮影指令R1を受け付ける入力装置である。撮影指令R1は、ドローン22による撮影の指令である。操作スイッチ54は、車両20の前側(例えば、表示装置58の周辺)に配置される。或いは、表示装置58がタッチパネルである場合、表示装置58に表示される画像として操作スイッチ54を構成してもよい。
(A−1−2−6.車両制御装置56)
車両制御装置56は、ドローン22による車両20の撮影を車両20側で制御する。車両制御装置56は、第1通信部90と、第1演算部92と、第1記憶部94とを含む。ドローン22の第2連結部34がクレードル30の第1連結部32と連結している際、第1通信部90は、ドローン22の第2通信部140との有線通信が可能である。また、ドローン22の飛行中、第1通信部90は、ドローン22の第2通信部140との無線通信が可能であり、例えば、無線アンテナを含む。第1通信部90は、携帯電話機、スマートフォン等により構成されてもよい。
第1演算部92は、ドローン22による車両20の撮影のための車両20側の制御である撮影関連制御の実行主体である。第1演算部92は、中央演算装置(CPU)を含み、第1記憶部94に記憶されているプログラムを実行することにより動作する。第1演算部92が実行する機能の一部は、ロジックIC(Integrated Circuit)を用いて実現することもできる。前記プログラムは、第1通信部90を介して外部サーバ26等から供給されてもよい。第1演算部92は、前記プログラムの一部をハードウェア(回路部品)で構成することもできる。
第1記憶部94は、第1演算部92が用いるプログラム及びデータを記憶するものであり、ランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」という。)を備える。RAMとしては、レジスタ等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを用いることができる。また、第1記憶部94は、RAMに加え、リード・オンリー・メモリ(ROM)を有してもよい。
(A−1−2−7.表示装置58及びスピーカ60)
表示装置58は、ナビゲーション装置50又は車両制御装置56からの指令に基づく表示を行う。表示装置58は、車両20の前側に配置される。表示装置58は、メータとしても機能する。スピーカ60は、ナビゲーション装置50又は車両制御装置56からの指令に基づく音声出力を行う。
(A−1−2−8.第1バッテリ62)
第1バッテリ62は、車両20の各電機機器(ナビゲーション装置50、第1センサ群52等)に電力を供給する。また、車両20の第1連結部32とドローン22の第2連結部34が連結されている際、第1バッテリ62は、図示しない充電回路を介してドローン22の第2バッテリ116に電力を供給する。これにより、第1バッテリ62の電力により第2バッテリ116を充電することが可能となる。車両20からドローン22への電力の供給は、有線給電に加えて又はこれに代えて、無線給電で行うことも可能である。
[A−1−3.ドローン22]
(A−1−3−1.ドローン22の概要)
図2に示すように、ドローン22は、第2センサ群110と、ドローン制御装置112と、プロペラ駆動部114と、第2バッテリ116とを有する。
(A−1−3−2.第2センサ群110)
第2センサ群110は、第2グローバル・ポジショニング・システム・センサ120(以下「第2GPSセンサ120」という。)と、高度計122と、速度計124と、SOCセンサ126と、カメラ128とを有する。第2GPSセンサ120は、ドローン22の現在位置Pdcurを検出する。高度計122は、ドローン22の高度Hcurを検出する。なお、第2GPSセンサ120を高度計122として利用することも可能である。速度計124は、ドローン22の飛行速度Vdを検出する。SOCセンサ126は、第2バッテリ116の残容量(以下「SOC」又は「バッテリSOC」という。)を検出する。
図1に示すように、カメラ128は、ドローン22の本体130の下部に配置され、ドローン22の画像Id(以下「ドローン画像Id」ともいう。)を取得する。カメラ128は、動画を撮影するビデオカメラである。或いは、カメラ128は、動画及び静止画の両方又は静止画のみを撮影可能としてもよい。本実施形態のカメラ128は、図示しないカメラアクチュエータにより向き(本体130に対するカメラ128の姿勢)を調整可能である。或いは、カメラ128は、本体130に対する位置が固定されてもよい。
(A−1−3−3.ドローン制御装置112)
ドローン制御装置112は、ドローン22による車両20の撮影をドローン22側で制御する。ドローン制御装置112は、第2通信部140と、第2演算部142と、第2記憶部144とを含む。ドローン22の第2連結部34がクレードル30の第1連結部32と連結している際、第2通信部140は、車両20の第1通信部90との有線通信が可能である。また、ドローン22の飛行中、第2通信部140は、車両20の第1通信部90との無線通信が可能であり、例えば、無線アンテナを含む。
第2演算部142は、ドローン22による車両20の撮影のためのドローン22側の制御である空中撮影制御の実行主体である。第2演算部142は、CPUを含み、第2記憶部144に記憶されているプログラムを実行することにより動作する。第2演算部142が実行する機能の一部は、ロジックICを用いて実現することもできる。前記プログラムは、第2通信部140を介して外部サーバ26等から供給されてもよい。第2演算部142は、前記プログラムの一部をハードウェア(回路部品)で構成することもできる。第2演算部142は、合流対象となる車両20(対象移動物体)に対してドローン22が合流可能か否かを判定する判定部150を有する。
第2記憶部144は、第2演算部142が用いるプログラム及びデータを記憶するものであり、第2地図データベース160(以下「第2地図DB160」という。)と、図示しないRAMを備える。また、第2記憶部144は、これらに加え、ROMを有してもよい。第2地図DB160には、道路地図の情報(地図情報Imap)が記憶される。
さらに、第2記憶部144は、リムーバブルメディア162(例えばフラッシュメモリ)と、このリムーバブルメディア162を着脱する第1スロット(図示せず)とを有する。リムーバブルメディア162には、カメラ128の画像Idを記憶する。リムーバブルメディア162は、第2記憶部144の第1スロットから取り外されると、PC24の図示しない第2スロットに取り付けられて、PC24でドローン画像Idを再生することができる。
或いは、リムーバブルメディア162に加えて又はこれに代えて、第2通信部140を介してドローン画像Idを外部機器(例えば車両20、PC24又はサーバ26)に送信する構成としてもよい。
(A−1−3−4.プロペラ駆動部114)
プロペラ駆動部114は、複数のプロペラ170a、170b、170c、170d(以下「プロペラ170」と総称する。)と、複数のプロペラアクチュエータ172a、172b、172c、172d(以下「プロペラアクチュエータ172」と総称する。)とを有する。プロペラアクチュエータ172は、例えば電動モータを有する。電動モータが交流式である場合、プロペラアクチュエータ172は、直流を交流に変換するインバータを有してもよい。プロペラ170及びプロペラアクチュエータ172の数は4以外であってもよい。
(A−1−3−5.第2バッテリ116)
第2バッテリ116は、第2センサ群110、ドローン制御装置112及びプロペラ駆動部114等、ドローン22の電力機器に電力を供給する。
[A−1−4.PC24及びサーバ26]
PC24は、ドローン22から取り出したリムーバブルメディア162に記憶されたドローン画像Idを再生する。また、PC24は、リムーバブルメディア162から読み出した画像Idのデータを、ユーザ(運転者300等)の操作に応じて、自らの記憶部又はサーバ26に記憶することができる。サーバ26は、例えば、画像Idのデータ管理を行う。後述するように、PC24又はサーバ26を省略してもよい。
<A−2.本実施形態における制御>
[A−2−1.概要]
上記のように、本実施形態では、飛行中のドローン22が、走行中の車両20を撮影する。具体的には、ドローン制御装置112は空中撮影制御を実行し、車両制御装置56は撮影関連制御を実行する。
図3は、本実施形態において、飛行中のドローン22が、走行中の車両20を撮影する際の車両20及びドローン22の制御の概要を示すフローチャートである。図3では、車両制御装置56による撮影関連制御と、ドローン制御装置112による空中撮影制御が示されている。
図3のステップS11において、車両制御装置56は、操作スイッチ54を介して乗員300から撮影指令R1が入力されたか否かを判定する。撮影指令R1が入力された場合(S11:TRUE)、ステップS12に進む。撮影指令R1が入力されない場合(S11:FALSE)、ステップS11を繰り返す。
ステップS12において、車両制御装置56は、ドローン22に撮影指令R2を送信する。撮影指令R2には、車両20の車速Vvを含む。その後、車両制御装置56は、ステップS13、S14において、ドローン22から撮影可能信号Spa又は撮影不可信号Spnを受信したか否かの監視を行う。
図3のドローン22側に目を向ける。所定条件が成立すると、ステップS21において、ドローン制御装置112は、車両20からの撮影指令R2を受信したか否かを判定する。前記所定条件としては、例えば、図示しない起動スイッチがオンにされてドローン22がオンになったことを用いることができる。ステップS12において車両制御装置56から出力された撮影指令R2を受信した場合(S21:TRUE)、ステップS22に進む。撮影指令R2を受信しない場合(S21:FALSE)、ステップS21を繰り返す。
ステップS22において、ドローン制御装置112は、空中撮影後にドローン22が車両20と合流できるか否かを判定する合流可否判定処理を行う。合流可否判定処理は、ドローン22により車両20を撮影する目標撮影地点Pdtarの設定等を含む。合流可否判定処理の詳細は、図4及び図5を参照して後述する。
ステップS23において、ドローン制御装置112は、ステップS22の結果、車両20との合流が可能であるか否かを判定する。合流が可能である場合(S23:TRUE)、ステップS24において、ドローン制御装置112は、車両20に対して撮影可能信号Spaを送信する。一方、合流が可能でない場合(S23:FALSE)、ステップS25において、ドローン制御装置112は、車両20に対して撮影不可信号Spnを送信する。
ステップS24において撮影可能信号Spaを送信した後、ステップS26において、ドローン制御装置112は、飛行中のドローン22から車両20を撮影する空中撮影処理を実行する。空中撮影処理は、ドローン22を車両20と合流させる合流処理(後述する図6のS56)を含む。空中撮影処理の詳細は、図6を参照して後述する。
図3の車両20側に戻る。ステップS13において、車両制御装置56は、ドローン22から撮影可能信号Spaを受信したか否かを判定する。撮影可能信号Spaを受信した場合(S13:TRUE)、ステップS15に進む。ステップS15において、車両制御装置56は、ドローン22の空中撮影時における車両20の動作を行う撮影関連処理を実行する。撮影関連処理には、車両20をドローン22と合流させる合流処理(後述する図8のS80)を含む。撮影関連処理については、図8を参照して後述する。
撮影可能信号Spaを受信しない場合(S13:FALSE)、ステップS14において、車両制御装置56は、ドローン22から撮影不可信号Spnを受信したか否かを判定する。撮影不可信号Spnを受信した場合(S14:TRUE)、ステップS16に進む。撮影不可信号Spnを受信しない場合(S14:FALSE)、ステップS13に戻る。
ステップS16において、車両制御装置56は、表示装置58にエラー表示を出力させる。ここでのエラー表示は、例えば、現在位置Pvcurでは撮影不可である旨のメッセージを含む。エラー表示に加えて又はこれに加えて、その他のエラー出力を行ってもよい。その他のエラー出力としては、例えば、現在位置Pvcurでは撮影不可である旨の音声をスピーカ60から出力することを行うことができる。
[A−2−2.ドローン22による車両20との合流可否判定処理(図3のS22)]
上記のように、合流可否判定処理は、空中撮影後にドローン22が車両20と合流できるか否かを判定する処理であり、ドローン22により車両20を撮影する目標撮影地点Pdtarの設定等を含む。合流可否判定処理では、以下の3つの条件を満たす目標撮影地点Pdtar及び目標合流地点Pjtarの組合せを選択する(詳細は後述する。)。
(条件1) 車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達するよりも前にドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達可能であること
(条件2) ドローン22による車両20の撮影時間Tpが時間閾値以上確保されること
(条件3) 撮影後、車両20よりも先にドローン22が目標合流地点Pjtarに到達可能であること
図4は、本実施形態におけるドローン22による車両20との合流可否判定処理の適用場面の例を示す図である。図4では、車両20が道路200を走行している場面を示す。道路200は、ワインディング路202を含む。ワインディング路202は、第1湾曲部204a、第2湾曲部204b及び第3湾曲部204cを含む。図4では、地点P1が車両20及びドローン22の現在位置Pvcur、Pdcurである。また、図4では、ドローン22の目標撮影地点Pdtar、車両20の目標被撮影地点Pvtar及び目標合流地点Pjtarが示されている。さらに、図4では、予測車両経路Rve及び予定ドローン経路Rdeが示されている。予測車両経路Rveは、車両20が走行すると予測される経路である。予定ドローン経路Rdeは、ドローンの予定経路である。
図5は、本実施形態におけるドローン22による車両20との合流可否判定処理のフローチャート(図3のS22の詳細)である。図5のステップS31において、ドローン制御装置112は、予測車両経路Rveと、予測車両経路Rve上の各地点における予測車両到達時間Tveとを算出する。
予測車両経路Rveは、車両20の現在位置Pvcurから、ナビゲーション装置50で設定された目標地点Pgoalまでの車両20の予定経路Rvpの一部として算出される。ドローン制御装置112は、車両20の現在位置Pvcur及び予定経路Rvpを車両制御装置56から受信する。なお、ステップS31の時点では、ドローン22は車両20のクレードル30に配置されているため、車両20の現在位置Pvcurの代わりに、ドローン22の現在位置Pdcurを用いてもよい。
予測車両到達時間Tveは、車両20が現在位置Pvcurから予測車両経路Rve上の各地点に到達するまでにかかると予測される時間[sec]である。予測車両到達時間Tveは、時刻(例えば9時15分20秒)として算出してもよい。予測車両到達時間Tveは、車両20の現在位置Pvcurから予測車両経路Rve上の各地点までの距離と、車速Vvの予測値としての予測車速Vveとに基づいて算出する。
予測車速Vveは、道路200を規定するエッジ毎又は各地点の位置座標毎に地図情報Imapとして第2地図DB160に記憶されている基準車速Vvref(例えば法定速度)をそのまま用いることができる。或いは、現在の車速Vvと、現在位置Pvcurに対応する基準車速Vvrefとを比較して、比較結果に基づいて基準車速Vvrefを補正して用いてもよい。例えば、現在の車速Vvが基準車速Vvrefよりも高いほど、補正車速Pvcrを高くし、現在の車速Vvが基準車速Vvrefよりも低いほど、補正車速Pvcrを低くする。
或いは、過去に車両20が予測車両経路Rveを通過したことがある場合、過去の走行データを第1記憶部94に記憶しておくことができる。そして、ドローン制御装置112は、第1記憶部94に記憶されている過去データを基準車速Vvrefとして用いてもよい。
ステップS32において、ドローン制御装置112は、予測車両経路Rve上における被撮影地点候補Pvcanを抽出する。被撮影地点候補Pvcanは、ドローン22が撮影をするのに適した車両20の位置である。本実施形態では、第1〜第3湾曲部204a、204b、204c等の湾曲部が被撮影地点候補Pvcanとして予め第2記憶部144に設定されている。そのため、ドローン制御装置112は、被撮影地点候補Pvcanとしての湾曲部を予測車両経路Rveから抽出する。図4では、各湾曲部204a、204b、204cに対応して、被撮影地点候補Pvcan1、Pvcan2、Pvcan3が示されている。被撮影地点候補Pvcanの種類は、アプリケーションソフトウェアにおいてユーザが設定できるように構成してもよい。
ステップS33において、ドローン制御装置112は、ステップS32で抽出した各被撮影地点候補Pvcanに対応するドローン22の撮影地点候補Pdcanを算出する。本実施形態では、第1〜第3湾曲部204a、204b、204c等の湾曲部を走行している車両20及び乗員300を撮影するように設定されている。換言すると、図7に示すように、ドローン22は、湾曲部(又はカーブ路)を走行中の車両20を撮影する。そのため、例えば、図4の場合、被撮影地点候補Pvcan1、Pvcan2、Pvcan3に対応する撮影地点候補Pdcanは、Pdcan1、Pdcan2、Pdcan3として設定される。
図5のステップS34において、ドローン制御装置112は、ドローン22の現在位置Pdcur(すなわち車両20の現在位置Pvcur)から各撮影地点候補Pdcanまでの予測到達時間Tde(以下「予測ドローン到達時間Tde」ともいう。)を算出する。予測ドローン到達時間Tdeは、例えば、現在位置Pdcurから各撮影地点候補Pdcanまでの距離Dcanと、ドローン22の基準飛行速度Vdrefに基づいて算出することができる。或いは、距離Dcanに応じた関数としてマップを用いて予測ドローン到達時間Tdeを算出してもよい。当該マップは、予め第2記憶部144に記憶しておくことができる。予測ドローン到達時間Tdeは、時刻(例えば9時15分20秒)として算出してもよい。
ステップS35において、ドローン制御装置112は、被撮影地点候補Pvcanと撮影地点候補Pdcanの各組合せに関し、車両20が被撮影地点候補Pvcanに到達するよりも、ドローン22が撮影地点候補Pdcanに到達する方が早い組合せを抽出する。換言すると、ドローン制御装置112は、被撮影地点候補Pvcanに対応する予測車両到達時間Tveよりも予測ドローン到達時間Tdeが短くなる撮影地点候補Pdcanを含む組合せを抽出する。これにより、条件1(車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達するよりも前にドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達可能であること)が確保される。
例えば、図4の場合、被撮影地点候補Pvcan1、Pvcan3に対応する予測車両到達時間Tveよりも、撮影地点候補Pdcan1、Pdcan3の予測ドローン到達時間Tdeが長い。一方、被撮影地点候補Pvcan2に対応する予測車両到達時間Tveよりも、撮影地点候補Pdcan2の予測ドローン到達時間Tdeが短い。従って、図4の場合、ドローン制御装置112は、被撮影地点候補Pvcan2と撮影地点候補Pdcan2の組合せを抽出する。
ステップS36において、ドローン制御装置112は、ステップS35で抽出した組合せのうち、撮影地点候補Pdcanからの予測ドローン到達時間Tdeが、対応する被撮影地点候補Pvcanからの予測車両到達時間Tveよりも短くなる地点(以下「合流可能地点Pj」という。)が、被撮影地点候補Pvcan以降の予測車両経路Rve上に存在するものを抽出する。この際、ドローン制御装置112は、ドローン22による撮影時間Tpも含めて判定する。
ステップS37において、ドローン制御装置112は、ステップS35で抽出された被撮影地点候補Pvcanと撮影地点候補Pdcanの組合せのうち、合流可能地点Pjが存在するものが存在するか否かを判定する。ステップS36、S37により、条件2(ドローン22による車両20の撮影時間Tpが時間閾値以上確保されること)及び条件3(撮影後、車両20よりも先にドローン22が目標合流地点Pjtarに到達可能であること)が確保される。合流可能地点Pjが存在する組合せがある場合(S37:TRUE)、ステップS38に進む。
ステップS38において、ドローン制御装置112は、ドローン22が車両20と合流可能であると判定する。合流可能である場合(図3のS23:TRUE)、上記のように、ドローン制御装置112は、撮影可能信号Spaを車両20に送信する(S24)。
図5のステップS39において、ドローン制御装置112は、合流可能地点Pjが存在する被撮影地点候補Pvcan及び撮影地点候補Pdcanをそれぞれ目標被撮影地点Pvtar及び目標撮影地点Pdtarとして設定する。また、ドローン制御装置112は、被撮影地点候補Pvcan及び撮影地点候補Pdcanに対応する合流可能地点Pjを目標合流地点Pjtarとして設定する。目標被撮影地点Pvtar、目標撮影地点Pdtar及び合流可能地点Pjは、それぞれ三次元の位置座標として設定される。
合流可能地点Pjが存在する被撮影地点候補Pvcanと撮影地点候補Pdcanの組合せが複数ある場合、ドローン制御装置112は、所定の基準に基づいて1つの組合せを選択する。ここでの所定の基準としては、例えば、ワインディング路202よりも所定距離離れているか否か(換言すると、直線路で合流可能であるか否か)を用いることができる。或いは、撮影に適した地点であることの指標を予めランク付けして第2記憶部144に記憶しておき、高いランクの組合せを選択してもよい。
ステップS35で抽出された組合せのうち、合流可能地点Pjが存在するものが存在しない場合(S37:FALSE)、ステップS40において、ドローン制御装置112は、ドローン22が車両20と合流不可であると判定する。合流不可である場合(図3のS23:FALSE)、上記のように、ドローン制御装置112は、撮影不可信号Spnを車両20に送信する(S25)。
[A−2−3.ドローン22による空中撮影処理(図3のS26)]
図6は、本実施形態におけるドローン22による空中撮影処理のフローチャート(図3のS26の詳細)である。上記のように、空中撮影処理は、飛行中のドローン22から車両20を撮影する処理であり、目標撮影地点Pdtarまでの飛行及び目標合流地点Pjtarまでの飛行並びに車両20との合流等を含む。
なお、図6では示していないが、空中撮影処理の間、ドローン制御装置112は、ドローン22の現在位置Pdcur及び飛行速度Vd(進行方向を含む)を車両20に送信し続ける。加えて、ドローン制御装置112は、車両20の現在位置Pvcur及び車速Vv(進行方向を含む)を受信し続ける。そして、ドローン制御装置112は、ドローン22と車両20との距離Ddvを算出し続ける。また、ドローン制御装置112は、ドローン22が移動中の間も進行方向の動画を撮影し続ける。但し、移動中は撮影を行わなくてもよい。
ステップS51において、ドローン制御装置112は、合流可否判定処理(図5)で設定した目標撮影地点Pdtarに向かってドローン22を飛行させる。ステップS52において、ドローン制御装置112は、ドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達したか否かを判定する。ドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達しない場合(S52:FALSE)、ステップS51を繰り返す。ドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達した場合(S52:TRUE)、ステップS53に進む。
ステップS53において、ドローン制御装置112は、車両20を撮影する撮影処理を実行する。撮影処理では、車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達するまで目標被撮影地点Pvtarを撮影し続ける。車両20が目標被撮影地点Pvtarを通過すると、目標被撮影地点Pvtarの撮影を終了する。
図7は、本実施形態において、ドローン22が撮影した車両20の画像Idの一例を示す図である。図7の画像Idは、車両20の画像Ivと、乗員300の画像Ioを含む。図7からわかるように、本実施形態では、車両20がカーブを走行中の様子を撮影する。
図6に戻り、撮影処理(S53)の終了後、ステップS54において、ドローン制御装置112は、目標合流地点Pjtarに向かってドローン22を飛行させる。ステップS55において、ドローン制御装置112は、ドローン22が目標合流地点Pjtarに到達したか否かを判定する。ドローン22が目標合流地点Pjtarに到達しない場合(S55:FALSE)、ステップS54を繰り返す。ドローン22が目標合流地点Pjtarに到達した場合(S55:TRUE)、ステップS56に進む。
ステップS56において、ドローン制御装置112は、ドローン22を車両20に合流させる合流処理を実行する。ドローン22側の合流処理では、ドローン22と車両20(特にクレードル30)との距離Ddvを監視し、ドローン22と車両20とが距離閾値THdv以下まで接近したか否かを判定する。距離Ddvが距離閾値THdv以下になると、ドローン制御装置112は、ドローン22をクレードル30に帰還させる。
或いは、車両20の走行中にドローン22を帰還させることが困難である場合、車両20が一旦停止して運転者300がドローン22を回収してクレードル30に戻すように構成することも可能である。その場合、目標合流地点Pjtarは、ドローン22が着陸可能な場所且つ車両20が停止可能な場所が地図情報Imapに基づいて選択される。
[A−2−4.車両20による撮影関連処理(図3のS15)]
図8は、本実施形態における車両20による撮影関連処理のフローチャート(図3のS15の詳細)である。上記のように、撮影関連処理は、ドローン22の空中撮影時における車両20の動作を行う処理であり、ドローン22との合流を含む。なお、図8では示していないが、ドローン22が飛行中の間、車両制御装置56は、車両20の現在位置Pvcur及び車速Vv(進行方向を含む)をドローン22に送信し続ける。加えて、車両制御装置56は、ドローン22の現在位置Pdcur及び飛行速度Vd(進行方向を含む)を受信し続ける。そして、車両制御装置56は、車両20とドローン22との距離Ddvを算出し続ける。
ステップS71において、車両制御装置56は、ドローン22が飛行中であることを示す飛行中表示Dfの出力を表示装置58に対して開始させる。ステップS72において、車両制御装置56は、目標撮影地点Pdtarに対する予測ドローン到達時間Tdeと、目標被撮影地点Pvtarに対する予測車両到達時間Tveとを算出又は更新する。予測ドローン到達時間Tdeの算出は、ドローン22の現在位置Pdcur及び飛行速度Vd(進行方向を含む)並びに地図情報Imapに基づいて行う。また、予測車両到達時間Tveの算出は、車両20の現在位置Pvcur及び車速Vv(進行方向を含む)並びに地図情報Imapに基づいて行う。
ステップS73において、車両制御装置56は、予測ドローン到達時間Tdeの方が予測車両到達時間Tveより短いか否かを判定する。換言すると、車両制御装置56は、ドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達した後に車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達するペースで車両20が移動しているか否かを判定する。予測ドローン到達時間Tdeが予測車両到達時間Tveよりも短くない場合(S73:FALSE)、車両20が想定以上に高速で移動している。その場合、ステップS74において、車両制御装置56は、運転者300に減速操作を求める減速要求表示Ddrを表示装置58に出力させる。予測ドローン到達時間Tdeが予測車両到達時間Tveよりも短い場合(S73:TRUE)又はステップS74の後、ステップS75に進む。
ステップS75において、車両制御装置56は、車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達したか否かを判定する。車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達していない場合(S75:FALSE)、ステップS72に戻る。車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達した場合(S75:TRUE)、ステップS76に進む。なお、減速要求表示Ddrにもかかわらず、ドローン22が目標撮影地点Pdtarに到達するよりも先に車両20が目標被撮影地点Pvtarに到達した場合、車両制御装置56は、エラー出力を行う。ここでのエラー出力は、例えば、ドローン22と合流するために車両20の停止を要求するメッセージの表示を含むことができる。
ステップS76において、車両制御装置56は、目標合流地点Pjtarに対する予測ドローン到達時間Tdeと、目標合流地点Pjtarに対する予測車両到達時間Tveとを算出又は更新する。予測ドローン到達時間Tdeの算出は、ドローン22の現在位置Pdcur及び飛行速度Vd(進行方向を含む)並びに地図情報Imapに基づいて行う。また、予測車両到達時間Tveの算出は、車両20の現在位置Pvcur及び飛行速度Vd(進行方向を含む)並びに地図情報Imapに基づいて行う。
ステップS77において、車両制御装置56は、予測ドローン到達時間Tdeの方が予測車両到達時間Tveより短いか否かを判定する。換言すると、車両制御装置56は、ドローン22が目標合流地点Pjtarに到達した後に車両20が目標合流地点Pjtarに到達するペースで車両20が移動しているか否かを判定する。予測ドローン到達時間Tdeが予測車両到達時間Tveよりも短くない場合(S77:FALSE)、車両20が想定以上に高速で移動している。その場合、ステップS78において、車両制御装置56は、運転者300に減速操作を求める減速要求表示Ddrを表示装置58に出力させる。予測ドローン到達時間Tdeが予測車両到達時間Tveよりも短い場合(S77:TRUE)又はステップS78の後、ステップS79に進む。
ステップS79において、車両制御装置56は、車両20が目標合流地点Pjtarに到達したか否かを判定する。車両20が目標合流地点Pjtarに到達していない場合(S79:FALSE)、ステップS76に戻る。車両20が目標合流地点Pjtarに到達した場合(S79:TRUE)、ステップS80に進む。なお、減速要求表示Ddrにもかかわらず、ドローン22よりも先に車両20が目標合流地点Pjtarに到達した場合、車両制御装置56は、エラー出力を行う。ここでのエラー出力は、例えば、ドローン22と合流するために車両20の停止を要求するメッセージの表示を含むことができる。
ステップS80において、車両制御装置56は、ドローン22を車両20に合流させる合流処理を実行する。車両20側の合流処理では、ドローン22と車両20(特にクレードル30)との距離Ddvを監視し、ドローン22と車両20とが距離閾値THdv以下まで接近したか否かを判定する。距離Ddvが距離閾値THdv以下になると、車両制御装置56は、ドローン22をクレードル30に帰還させる。
具体的には、車両制御装置56は、例えば、運転者300に減速操作を求める減速要求メッセージを表示装置58に表示させる。これにより、ドローン22がクレードル30に戻り易くなる。或いは、車両制御装置56は、例えば、運転者300に減速操作を求める音声をスピーカ60から出力させてもよい。或いは、車両制御装置56は、車両20の駆動力を自動的に制限して車両20を減速させてドローン22をクレードル30に戻り易くしてもよい。或いは、車両20の走行中にドローン22を帰還させることが困難である場合、車両20が一旦停止して運転者300がドローン22を回収すべき旨のメッセージを表示装置58に表示させる等を行ってもよい。
<A−3.本実施形態の効果>
本実施形態によれば、飛行後にドローン22が車両20と合流可能でないと判定した場合(図3のS23:FALSE)、ドローン22による飛行を制限する(S25)。これにより、ドローン22が車両20と合流できない事態を回避し易くなる。従って、ドローン22をより好適に利用することが可能となる。
本実施形態において、車両20の最高車速Vvmaxは、ドローン22の最高飛行速度Vdmaxよりも速い。これにより、車両20がドローン22よりも速く移動する可能性がある状況においても、ドローン22が車両20と合流できない事態を回避し易くなる。従って、ドローン22をより好適に利用することが可能となる。
本実施形態において、ドローン制御装置112は、車両20の予測経路である予測車両経路Rveを算出すると共に、予測車両経路Rveの各地点における車両20の予測到達時間である予測車両到達時間Tveを算出する(図5のS31)。また、ドローン制御装置112は、予測車両経路Rveの各地点におけるドローンの予測到達時間である予測ドローン到達時間Tdeを算出する(S34)。さらに、ドローン制御装置112は、合流が可能であるか否かを、予測車両到達時間Tve及び予測ドローン到達時間Tdeに基づいて判定する(S37)。これにより、ドローン22が車両20に合流可能であるか否かを直接的に判定可能となる。
本実施形態において、ドローン22は、ドローン22の周囲を撮影するカメラ128(撮像部)を備える(図1及び図2)。また、ドローン制御装置112(制御部)は、カメラ128により車両20を撮影する地点である撮影地点候補Pdcanを算出する(図5のS33)。さらに、ドローン制御装置112は、予測車両経路Rve上においてドローン22が車両20と合流可能な地点である合流可能地点Pjを算出する(S36)。さらにまた、ドローン制御装置112は、撮影地点候補Pdcanから合流可能地点Pjまでの予測ドローン到達時間Tdeに基づいて、撮影地点候補Pdcanの中から目標撮影地点Pdtarを、合流可能地点Pjの中から目標合流地点Pjtarを設定する(S39)。これにより、飛行中のドローン22から車両20を特定地点(目標撮影地点Pdtar)で撮影する場合であっても、その後の合流の可否を判定することが可能となる。
本実施形態において、ドローン22は、地図情報Imap(道路地図の情報)が保管されている第2地図DB160(道路情報保存部)を備える(図2)。また、ドローン制御装置112(制御部)は、車両20の現在位置Pvcurと地図情報Imapを用いて予測車両経路Rveを算出し、予測車両経路Rve上の各地点における車両の予測車速Vveを算出し、予測車両経路Rveと予測車速Vveに基づいて予測車両到達時間Tveを算出する(図5のS31)。これにより、予測車両経路Rve上の各地点における予測車両到達時間Tveを高精度に算出することが可能となる。
本実施形態において、車両20は、車両20の乗員300(操作者)が認識可能な表示装置58を備える(図2)。また、ドローン22が飛行を開始すると、ドローン制御装置112は、ドローン22が飛行中であることを示す飛行中表示Dfを表示装置58に表示させる(図8のS71)。これにより、車両20の乗員300は、肉眼でドローン22の位置を認識することができない場合であっても、ドローン22が飛行中であることを認識することが可能となる。
本実施形態において、ドローン22の飛行中、ドローン制御装置112は、カメラ128(撮像部)に車両20を撮影させる(例えば図6のS53)。これにより、走行中の車両20をドローン22側から撮影することが可能となる。
本実施形態において、ドローン制御装置112は、ドローン22の最高飛行速度Vdmax(予測飛行速度)が車両20の最高車速Vvmax(予測車速)より低い場合であっても、ドローン22が車両20に戻る目標合流地点Pjtar(予定地点)までの車両20とドローン22の道のりの相違により、ドローン22が車両20に合流可能であると判定した場合(図3のS23:TRUE)、ドローン22の飛行を許可する(S26)。これにより、ドローン22の飛行速度Vdが車両20の車速Vvより低い場合であっても、ドローン22が車両20に合流することを確保しつつ、ドローン22の飛行を許可することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<B−1.適用対象>
上記実施形態の車両20は、自動二輪車であった(図1)。しかしながら、例えば、飛行後にドローン22が車両20と合流可能でないと判定した場合、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らない。例えば、車両20は、四輪自動車(乗用車等)、六輪車(トラック等)であってもよい。
上記実施形態のドローンシステム10は、PC24及びサーバ26を有していた(図2)。しかしながら、例えば、ドローン画像Idを車両20の表示装置58に表示させる場合、PC24又はサーバ26を省略することも可能である。
<B−2.クレードル30(発着部)>
上記実施形態では、ドローン22が発着する発着部としてクレードル30を用いた(図1)。しかしながら、例えば、飛行後にドローン22が車両20と合流可能でないと判定した場合、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らない。例えば、車両20が四輪自動車である場合、車両20のルーフにクレードル30(発着部)を設けてもよい。
上記実施形態では、クレードル30の第1連結部32とドローン22の第2連結部34を介して有線での通信及び充電が可能であるとした(図2)。しかしながら、例えば、飛行後にドローン22が車両20と合流可能でないと判定した場合、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らず、通信又は充電を無線で行うことも可能である。
<B−3.ナビゲーション装置50>
上記実施形態では、ナビゲーション装置50を設けた(図2)。しかしながら、例えば、ドローン22がカメラ128等により車両20の現在位置Pvcurを検出すれば、ナビゲーション装置50を省略することも可能である。
<B−4.車両制御装置56及びドローン制御装置112(制御部)>
上記実施形態では、ドローン22の飛行を主としてドローン制御装置112により制御した(図6)。しかしながら、例えば、飛行後にドローン22が車両20と合流可能でないと判定した場合、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、ドローン22の飛行の制御主体はこれに限らない。
例えば、ドローン制御装置112の機能を車両制御装置56、PC24又はサーバ26に持たせてもよい。具体的には、車両20との合流可否判定処理(図3のS22及び図5)並びに空中撮影処理(図3のS26及び図6)の実行主体を車両制御装置56、PC24又はサーバ26としてもよい。その場合、ドローン22の第2地図DB160を省略してもよい。
<B−5.空中撮影制御(図3)>
[B−5−1.飛行後の合流を確保する措置]
上記実施形態の空中撮影制御では、飛行後にドローン22が車両20と合流可能でないと判定した場合(図3のS23:FALSE)、空中撮影処理(S26)を行わない、すなわち、ドローン22による飛行を禁止した。しかしながら、例えば、ドローン22による飛行を制限する観点からすれば、これに限らない。ドローン22による飛行制限としては、例えば、撮影時間Tpの短縮化、飛行速度Vdの制限を行うことも可能である。
また、例えば、飛行後の合流を確保する観点からすれば、ドローン22による飛行制限に加えて又はこれに代えて、車両20の走行を制限することも可能である。車両20の走行制限としては、例えば、運転者300に対する減速要求のメッセージを車両20の表示装置58に表示させてもよい。或いは、運転者300に対する減速要求の音声を車両20のスピーカ60に出力させることもできる。或いは、車両20の駆動力を制限することも可能である。
[B−5−2.合流可否判定処理(図3のS22、図5)]
上記実施形態の合流可否判定処理では、ドローン22が車両20と合流可能であるか否かを判定した(図3、図5)。しかしながら、例えば、ドローン22が合流対象とする移動物体(対象移動物体)とドローン22との合流を確保する観点からすれば、これに限らない。例えば、車両20の代わりに他のドローン(第2ドローン)を対象移動物体とすることが可能である。ドローン22と第2ドローンとの合流後は、ドローン22と第2ドローンとが一体的に飛行する。例えば、ドローン22を載置した情報で第2ドローンの動力のみで飛行する。その場合、飛行前のドローン22は、必ずしも対象移動物体の発着部に配置されていなくてもよい。換言すると、飛行前のドローン22は、対象移動物体とは別の場所に配置されていてもよい。
上記実施形態の合流可否判定処理では、合流の可否を判定するに当たり、第2バッテリ116(エネルギ源)のSOC(残量)を考慮しなかった(図5)。しかしながら、例えば、飛行後の合流を確保することができないと判定した場合に、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らない。例えば、合流の可否を判定するに当たり、第2バッテリ116のSOCを考慮することも可能である。
例えば、SOCがSOC閾値以下である場合、ドローン制御装置112は、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限してもよい。SOC閾値は、固定値又は変数としてもよい。SOC閾値を変数とする場合、例えば、飛行前のドローン22の現在位置Pdcurから目標合流地点Pjtarまでの距離に基づいてSOC閾値を設定してもよい。
上記実施形態の合流可否判定処理では、合流の可否を判定するに当たり、予測車両経路Rveにおけるトンネル等の地理的条件を考慮しなかった(図5)。しかしながら、例えば、飛行後の合流を確保することができないと判定した場合に、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らない。例えば、合流の可否を判定するに当たり、予測車両経路Rveにおけるトンネル等の地理的条件を考慮することも可能である。例えば、予測車両経路Rveにトンネルがある場合、ドローン制御装置112は、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限してもよい。
上記実施形態の合流可否判定処理では、目標被撮影地点Pvtar、目標撮影地点Pdtar及び目標合流地点Pjtarを算出した(図5のS39)。しかしながら、例えば、ドローン22が車両20を撮影する場所及びドローン22が車両20と合流する場所を規定する観点からすれば、地点(1つの点)の代わりに領域(複数の点の集合)を用いることも可能である。換言すると、目標撮影地点Pdtar及び目標合流地点Pjtarを複数の地点の集合として定義してもよい。目標撮影地点Pdtar及び目標合流地点Pjtar以外の地点についても同様である。
上記実施形態の合流可否判定処理では、予測車両経路Rveは、ドローン22の現在位置Pdcurから、ナビゲーション装置50で設定された目標地点Pgoalまでの車両20の予定経路Rvpの一部として算出された(図5のS31)。しかしながら、例えば、車両20が走行すると予測される経路としての予測車両経路Rveを算出する観点からすれば、これに限らない。例えば、予測車両経路Rveは、車両20の現在位置Pvcurと、車両20の車速Vv(進行方向)と、第2地図DB160からの地図情報Imap(基準車速Vvrefを含む。)とに基づいて算出されてもよい。その場合、車両20が現在の道路200(走行路)に沿って走行することを前提とすることが可能である。或いは、車両20の進路に分岐点が存在する場合、空中撮影処理(図3のS26)を禁止してもよい。
[B−5−3.その他]
上記実施形態では、車両20の最高車速Vvmaxがドローン22の最高飛行速度Vdmaxよりも速いことを前提としていた。しかしながら、例えば、飛行後の合流を確保することができないと判定した場合に、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らない。例えば、車両20の最高車速Vvmaxとドローン22の最高飛行速度Vdmaxが等しい場合も本発明を適用可能である。或いはドローン22の最高飛行速度Vdmaxが車両20の最高車速Vvmaxを上回る値(Vdmax−Vvmax)が車速差閾値THΔv以下である場合、例えば、ドローン22が車両20に追いつくまでに時間閾値以上かかる場合、本発明を適用する利点がある。
上記実施形態では、車両20の撮影のためにドローン22を用いた(図1)。しかしながら、例えば、飛行後の合流を確保することができないと判定した場合に、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、その他の用途でドローン22を用いてもよい。
図9は、本発明の第1変形例に係るドローンシステム10Aの利用状態の一例を示す図である。上記実施形態と同様の構成要素には、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。第1変形例のドローン22aは、車両20の進路310に障害物320が存在するか否かを判定する。障害物320が存在する場合、ドローン22aは、表示装置58への警告メッセージの表示又はスピーカ60による警告音の出力を行う。ここでの警告メッセージ又は警告音は、障害物320の存在を通知するものである。或いは、ドローン22aは、障害物320の画像を表示装置58に表示させてもよい。
図10は、本発明の第2変形例に係るドローンシステム10Bの利用状態の一例を示す図である。上記実施形態と同様の構成要素には、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。第2変形例のドローン22bは、車両20の進路330において渋滞が発生しているか否かを判定する。渋滞が発生している場合、ドローン22bは、表示装置58への警告メッセージの表示又はスピーカ60による警告音の出力を行う。ここでの警告メッセージ又は警告音は、渋滞の存在、程度等を通知するものである。或いは、ドローン22bは、渋滞の画像を表示装置58に表示させてもよい。
上記実施形態では、ドローン22から車両20を撮影した(図1)。しかしながら、例えば、飛行後の合流を確保することができないと判定した場合に、ドローン22による飛行又は車両20の走行を制限する観点からすれば、これに限らない。例えば、ドローンシステム10を宅配システムと位置付けることも可能である。その場合、届け先周辺まで車両20でドローン22を運んで行き、その後、ドローン22が届け先まで荷物を配達する一方、車両20が移動し続ける利用形態において本発明を適用可能である。その場合、ドローン22による車両20の撮影は省略することができる。
そのようにドローン22による車両20の撮影が不要であり且つ画像Id以外によりドローン22が車両20に合流可能である場合、ドローン22のカメラ128を省略することも可能である。画像Id以外によりドローン22が車両20に合流可能である場合としては、例えば、3次元走査式のレーザレーダを用いることができる。
<B−6.その他>
上記実施形態では、数値の比較において等号を含む場合と含まない場合とが存在した(図8のS73等)。しかしながら、例えば、等号を含む又は等号を外す特別な意味がなければ(換言すると、本発明の効果を得られる場合)、数値の比較において等号を含ませるか或いは含ませないかは任意に設定可能である。
その意味において、例えば、図8のステップS73における、予測ドローン到達時間Tdeの方が予測車両到達時間Tveより短いか否かの判定(Tde<Tve)を、予測ドローン到達時間Tdeが予測車両到達時間Tve以下であるか否かの判定(Tde≦Tve)に置き換えることができる。
10…ドローンシステム 20…車両(対象移動物体)
22…ドローン 26…外部サーバ
30…クレードル(発着部) 56…車両制御装置
58…表示装置 112…ドローン制御装置(制御部)
128…カメラ(撮像部) 150…判定部
160…第2地図DB(道路情報保存部)
300…乗員(操作者)
Imap…地図情報(道路地図の情報) Pdcan…撮影地点候補
Pdtar…目標撮影地点 Pj…合流可能地点
Pjtar…目標合流地点 Pvcur…車両の現在位置
Pvtar…目標被撮影地点 Rve…予測車両経路
Tde…予測ドローン到達時間 Tve…予測車両到達時間
Vd…飛行速度 Vdmax…最高飛行速度
Vv…車速 Vve…予測車速
Vvmax…最高車速

Claims (11)

  1. ドローンと、
    前記ドローンが発着する発着部を有する車両と
    を備えるドローンシステムであって、
    前記ドローン又は前記車両は、前記ドローンの飛行を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、飛行後に前記ドローンが前記車両と合流可能か否かを判定する判定部を有する
    ことを特徴とするドローンシステム。
  2. 請求項1に記載のドローンシステムにおいて、
    前記制御部は、飛行後に前記ドローンが前記車両と合流可能でないと判定した場合、前記ドローンによる飛行を制限する又は前記車両の走行を制限する
    ことを特徴とするドローンシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のドローンシステムにおいて、
    前記車両の最高車速は、前記ドローンの最高飛行速度よりも速い
    ことを特徴とするドローンシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドローンシステムにおいて、
    前記制御部は、
    前記車両の予測経路である予測車両経路を算出し、
    前記予測車両経路の各地点における前記車両の予測到達時間である予測車両到達時間を算出し、
    前記予測車両経路の各地点における前記ドローンの予測到達時間である予測ドローン到達時間を算出し、
    前記合流が可能であるか否かを、前記予測車両到達時間及び前記予測ドローン到達時間に基づいて判定する
    を有することを特徴とするドローンシステム。
  5. 請求項4に記載のドローンシステムにおいて、
    前記ドローンは、前記ドローンの周囲を撮影する撮像部を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像部により前記車両を撮影する地点である撮影地点候補を算出し、
    前記予測車両経路上において前記ドローンが前記車両と合流可能な地点である合流可能地点を算出し、
    前記撮影地点候補から前記合流可能地点までの前記予測ドローン到達時間に基づいて、前記撮影地点候補の中から目標撮影地点を、前記合流可能地点の中から目標合流地点を設定する
    ことを特徴とするドローンシステム。
  6. 請求項4又は5に記載のドローンシステムにおいて、
    前記ドローン又は前記車両は、道路地図の情報が保管されている道路情報保存部を備え、
    前記制御部は、
    前記車両の現在地点と前記道路地図の情報を用いて前記予測車両経路を算出し、
    前記予測車両経路上の各地点における前記車両の予測車速を算出し、
    前記予測車両経路と前記予測車速に基づいて前記予測車両到達時間を算出する
    ことを特徴とするドローンシステム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のドローンシステムにおいて、
    前記車両は、前記車両の操作者が認識可能な表示装置を備え、
    前記ドローンが飛行を開始すると、前記制御部は、前記ドローンが飛行中であることを示す表示を前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とするドローンシステム。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のドローンシステムにおいて、
    前記ドローンは、前記ドローンの周囲を撮影する撮像部を備え、
    前記ドローンの飛行中、前記制御部は、前記撮像部に前記車両を撮影させる
    ことを特徴とするドローンシステム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のドローンシステムにおいて、
    前記制御部は、前記ドローンの予測飛行速度が前記車両の予測車速より低い場合であっても、前記ドローンが前記車両と合流する目標地点である目標合流地点までの前記車両と前記ドローンの道のりの相違により、前記ドローンが前記車両に合流可能であると判定した場合、前記ドローンの飛行を許可する
    ことを特徴とするドローンシステム。
  10. 飛行を制御する制御部を有するドローンであって、
    前記制御部は、合流対象となる対象移動物体に対して前記ドローンが合流可能か否かを判定する判定部を有する
    ことを特徴とするドローン。
  11. ドローンと、
    前記ドローンが発着する発着部を有する移動物体と
    を備えるドローンシステムの制御方法であって、
    前記ドローン又は前記移動物体若しくは外部サーバに、前記ドローンの飛行を制御する制御部を設け、
    前記制御部は、
    飛行後に前記ドローンが前記移動物体と合流可能か否かを判定し、
    前記合流可能でないと判定した場合、前記ドローンによる飛行又は前記移動物体の移動を制限する
    ことを特徴とするドローンシステムの制御方法。
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