JP2019160078A - 情報処理システム、情報処理装置、データ処理方法およびデータ処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、データ処理方法およびデータ処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】外部から受信されたデータに対して、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることができる情報処理システム、情報処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムは、複数の情報処理装置を含む情報処理システムであって、複数の情報処理装置それぞれは、データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェック部65と、外部から受信されたデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定部67と、を備える。【選択図】図4

Description

この発明は、情報処理システム、情報処理装置、データ処理方法およびデータ処理プログラムに関し、特に、ネットワークに接続された複数の情報処理装置間でデータを共有する情報処理システム、その情報処理システムに含まれる情報処理装置、その情報処理装置で実行されるデータ処理方法およびデータ処理プログラムに関する。
近年、複数の複合機(以下「MFP」という)がネットワークに接続される場合があり、ユーザーが、任意のMFPを操作することで、複数のMFPのいずれかに記憶されたデータの画像を形成する機能が、ユビキタスプリント機能として知られている。
一方、MFPは、インターネットに接続されたコンピューターからデータをダウンロード等する場合があり、コンピューターウィルスの脅威にさらされる。このため、MFPに入力されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックする必要がある。
特開2006−277004号公報には、ネットワークに接続される複数のプリンタを管理し、クライアントからの要求に応じてプリンタへの出力処理を行うデバイス管理サーバーにおいて、クライアントから受信したデータファイルに対して、ウィルスチェックを行い、ウィルス感染あるいは、その疑いが検出された場合に、該当ファイルのウィルスを駆除かつ/または、該当ファイルの削除を行うデバイス管理サーバーが記載されている。
しかしながら、特開2006−277004号公報に記載のデバイス管理サーバーは、複数のプリンタに代わってウィルスチェックを実行するために、管理サーバーの負荷が大きくなるといった問題がある。特に、デバイス管理サーバーで複数のデータを並列してウィルスチェックする場合や、デバイス管理サーバーが他の処理のために負荷が大きい状態の場合等には、ウィルスチェックのための時間が長くなるといった問題がある。
特開2006−277004号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能な情報処理システムを提供することである。
この発明の他の目的は、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能な情報処理装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能なデータ処理方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能なデータ処理プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、情報処理システムは、複数の情報処理装置を含む情報処理システムであって、複数の情報処理装置それぞれは、外部から受信されたデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定手段と、データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェック手段と、を備える。
この局面に従えば、複数の情報処理装置それぞれにおいて、外部から受信されたデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かが決定され、データにおけるコンピューターウィルスの存在がチェックされる。このため、複数の情報処理装置のいずれか1つで、データに対してコンピューターウィルスの存在をチェックすることができる。その結果、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能な情報処理システムを提供することができる。
好ましくは、決定手段は、所定の条件が成立する場合、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する。
この局面に従えば、所定の条件が成立する場合にコンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、外部からデータを受信する情報処理装置の負荷を低減することができる。
好ましくは、所定の条件は、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態を検出する条件を含む。
この局面に従えば、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態で、外部から受信されたデータをチェックしないようにして、外部からデータを受信する情報処理装置の負荷を低減することができる。
好ましくは、複数の情報処理装置それぞれは、演算装置をさらに備え、チェック手段は、演算装置が所定のプログラムを実行することにより演算装置に形成され、所定の条件は、演算装置の負荷が所定の値以上となる事象を検出する条件を含む。
この局面に従えば、演算装置の負荷が所定の値以上となる場合に、受信されたデータをチェックしないようにして、外部からデータを受信する情報処理装置の負荷を低減することができる。
好ましくは、所定の条件は、複数の情報処理装置のうち自装置とは別の実行装置から、外部から受信されたデータの送信が要求される事象を検出する条件を含む。
この局面に従えば、実行装置からデータの送信が要求される場合に、データをチェックしないようにして、外部からデータを受信する情報処理装置の負荷を低減することができる。
好ましくは、複数の情報処理装置それぞれは、実行装置からデータの送信が要求される時点で、要求されたデータに対するチェックが完了していない場合、要求されたデータのチェックを実行装置に依頼する依頼手段を、さらに備える。
この局面に従えば、データを要求する実行装置でデータをチェックするので、データを効率的にチェックすることができる。
好ましくは、依頼手段は、実行装置からの要求に応じて、要求されたデータを、データに対するチェックの状態を示す付加情報とともに実行装置に送信し、実行装置として機能する場合に、決定手段は、データを要求した装置からデータとともに受信される付加情報がコンピューターウィルスの存在のチェックが完了していない未完状態を示す場合、データをチェックすることに決定する。
この局面に従えば、実行装置は、データとともに受信される付加情報がコンピューターウィルスの存在のチェックが完了していない未完状態を示す場合に、データをチェックするので、データに対するチェックが重複しないようにすることができる。
好ましくは、複数の情報処理装置それぞれは、外部から受信されたデータを、実行装置に送信した後も記憶する記憶制御手段を、さらに備え、記憶制御手段は、外部から受信されたデータのチェックが実行装置に依頼され、実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける。
この局面に従えば、データのチェックが実行装置に依頼される場合、実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報が関連付けられる。このため、データに対して、複数の情報処理装置のいずれかでコンピューターウィルスの存在をチェックすることができる。
この発明の他の局面によれば、情報処理装置は、1以上のクライアントのいずれかのために外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定手段と、データに対してコンピューターウィルスの存在をチェックするチェック手段と、を備える。
この局面に従えば、1以上のクライアントのいずれかのために外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かが決定され、データに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされる。このため、外部から受信されるデータは、1以上のクライアントに代わって情報処理装置でチェックされるか、1以上のクライアントのいずれかでチェックされる。その結果、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能な情報処理装置を提供することができる。
好ましくは、決定手段は、所定の条件が成立する場合、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する。
この局面に従えば、所定の条件が成立する場合にコンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、負荷を低減することができる。
好ましくは、所定の条件は、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態を検出する条件を含む。
この局面に従えば、外部から受信されたデータとは別のデータがチェックされている状態で、外部から受信されたデータをチェックしないようにして、負荷を低減することができる。
好ましくは、演算装置を、さらに備え、チェック手段は、演算装置が所定のプログラムを実行することにより演算装置に形成され、所定の条件は、演算装置の負荷が所定の値以上となる事象を検出する条件を含む。
この局面に従えば、演算装置の負荷が所定の値以上となる場合に、受信されたデータをチェックしないようにして、負荷を低減することができる。
好ましくは、所定の条件は、1以上のクライアントのうちコンピューターウィルスの存在をチェック可能な実行装置から、外部から受信されたデータの送信が要求される事象が検出される条件を含む。
この局面に従えば、実行装置からデータの送信が要求される場合に、データをチェックしないようにして、負荷を低減することができる。
好ましくは、実行装置からデータの送信が要求される時点で、要求されたデータに対するチェックが完了していない場合、要求されたデータのチェックを実行装置に依頼する依頼手段を、さらに備える。
この局面に従えば、データを要求する実行装置でデータをチェックするので、データを効率的にチェックすることができる。
好ましくは、依頼手段は、実行装置からの要求に応じて、要求されたデータを、データに対するチェックの状態を示す付加情報とともに実行装置に送信する。
この局面に従えば、実行装置から要求されたデータを付加情報とともに実行装置に送信するので、自装置と実行装置といずれか一方でデータに対するチェックが実行される。このため、データに対するチェックが重複しないようにすることができる。
好ましくは、外部から受信されたデータを、実行装置に送信した後も記憶する記憶制御手段を、さらに備え、記憶制御手段は、外部から受信されたデータのチェックが実行装置に依頼され、実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける。
この局面に従えば、実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報が関連付けられる。このため、データに対して、自装置と実行装置とのいずれかでコンピューターウィルスの存在をチェックすることができる。
好ましくは、情報処理装置は、1以上のクライアントのいずれかである。
この発明のさらに他の局面によれば、データ処理方法は、複数の情報処理装置を含む情報処理システムで実行されるデータ処理方法であって、外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定ステップと、複数の情報処理装置それぞれに、データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェックステップと、を実行させる。
この局面に従えば、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能なデータ処理方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、データチェック方法は、情報処理装置で実行されるデータ処理方法であって、外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定ステップと、データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェックステップと、を含む。
この局面に従えば、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能なデータ処理方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、データ処理プログラムは、情報処理装置を制御するコンピューターで実行されるデータ処理プログラムであって、外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定ステップと、データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェックステップと、をコンピューターに実行させる。
この局面に従えば、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることが可能なデータ処理プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおける情報処理システムの全体概要を示す図である。 MFPの外観を示す斜視図である。 MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 MFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。 データ共有処理の流れの一例を示すフローチャートである。 管理情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 画像形成処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。 画像形成処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。 データ消去処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サーバーとして機能するMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。 クライアントとして機能するMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態におけるデータ共有処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。 第2の実施の形態におけるデータ共有処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。従ってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける情報処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、情報処理システム1は、MFP(Multi Function Peripheral)100,100A〜100Cと、PC200,200A〜200Cとを含む。MFP100,100A〜100C、およびPC200,200A〜200Cは、情報処理装置の一例であり、ネットワーク3に接続される。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
PC200,200A,200B,200Cは、一般的なコンピューターである。PC200,200A,200B,200Cそれぞれは、MFP100,100A,100Bに対応するプリンタードライバープログラムがインストールされており、プリンタードライバープログラムを実行することにより、MFP100,100A〜100Cのいずれかを制御して、プリントジョブを実行させることが可能である。PC200,200A〜200Cは、一般的なコンピューターであり、それらのハードウェア構成は周知なので、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
第1の実施の形態における情報処理システム1において、MFP100,100A〜100Cは、互いに通信することによりデータを共有することが可能であり、ユビキタスプリント機能を実現する。これにより、ユーザーは、MFP100,100A〜100Cの別を意識することなく操作することができる。MFP100,100A〜100Cは、ユビキタスプリント機能を実現するために、互いに他の装置を登録する。例えば、MFP100は、他のMFP100A〜100Cを登録している。具体的には、MFP100は、他のMFP100A〜100Cそれぞれを識別するための装置識別情報を記憶している。装置識別情報は、例えば、IP(Internet Protocol)等のアドレスネットワークアドレスである。このように、MFP100,100A〜100Cは、ユビキタスプリント機能を実現するために、同一のグループに属する。同一グループに属するMFP100,100A〜100Cは、グループの内部の装置であり、MFP100,100A〜100C以外の装置は、グループの外部の装置である。
具体的には、MFP100,100A〜100Cを使用することが認められた1以上のユーザーが、MFP100,100A〜100Cそれぞれに登録されている。ここでは、MFP100,100A〜100Cを使用することが認められた複数のユーザーが登録されている場合を例に説明する。ユーザーがMFP100,100A〜100Cのいずれかを操作する場合、ユーザーが操作する装置が、ユーザーを認証する。認証方法は、限定するものではないが、ここでは、ユーザーIDとパスワードとの組を用いた認証方法としている。このため、MFP100,100A〜100Cは、登録された複数のユーザーそれぞれの認証情報を共有し、ユーザーにより入力される認証情報と、登録された認証情報とを比較することにより、ユーザーを認証する。
例えば、ユーザーがPC200を操作して、PC200からMFP100Aに送信したジョブは、MFP100Aに一時的に記憶される。その後、ユーザーがMFP100を操作する場合、MFP100は、MFP100にログインしたユーザーのジョブの有無を、MFP100A〜100Cに問合せ、ユーザーがPC200からMFP100Aに送信したジョブのジョブ識別情報をMFP100Aから取得し、そのジョブのジョブ識別情報をユーザーに通知する。ユーザーがそのジョブ識別情報を選択して、プリントを指示すれば、MFP100は、MFP100Aからそのジョブを取得し、プリントする。このように、ユーザーは、MFP100,100A〜100Cのいずれかにプリントジョブを記憶させておけば、MFP100,100A〜100Cのいずれかを操作することにより、プリントジョブを実行させることができる。なお、ユーザーがプリントジョブを送信する装置を、MFP100,100A〜100Cのうちいずれか1つに予め定めておくようにしてもよい。また、プリントジョブは、PC200,200A〜200Cのいずれかから送信するものに限らず、例えば、MFP100で原稿を読み取って得られる画像データを、プリントジョブとして、MFP100に記憶するようにしてもよい。
MFP100,100A〜100Cのハードウェア構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、画像が形成された用紙を処理する後処理部155と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
後処理部155は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理、パンチ穴加工するパンチ処理、ステープル針を打ち込むステープル処理を実行する。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD−ROM118が装着される外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理部155および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。さらに、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、PC200,200A〜200Cとの間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク3を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置117は、CD−ROM(Compact Disk ROM)118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD−ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD−ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM118に限られず、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの半導体メモリであってもよい。
また、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク3に接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)または有機LE(electroluminescence)ディスプレイであり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーが指で操作部163を容易に指示することができるようにするためである。
図4は、MFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶されたデータ処理プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図4を参照して、CPU111は、記憶制御部51と、データ管理部53と、操作ユーザー検出部55と、データ特定部57と、データ取得部59と、ジョブ実行部61と、送信制御部63と、チェック部65と、決定部67と、を含む。
操作ユーザー検出部55は、MFP100を操作するユーザーを検出する。操作ユーザー検出部55は、認証部81を含む。認証部81は、操作部163を操作するユーザーまたはMFP100を遠隔操作するユーザーを認証する。例えば、認証部81は、表示部161にログイン画面を表示し、ユーザーがログイン画面に従って操作部163に入力するユーザーIDおよびパスワードを受け付ける。認証部81は、操作部163によって受け付けられたユーザーIDおよびパスワードを、予め記憶された認証情報と比較し、操作部163によって受け付けられたユーザーIDおよびパスワードが認証情報として記憶されていれば、操作部163を操作するユーザーを認証する。
ユーザーは、PC200,200A〜200Cのいずれかを操作してMFP100を遠隔操作することが可能である。例えば、ユーザーがPC200を操作してMFP100を遠隔操作する場合、認証部81は、通信I/F部112を介してPC200にログイン画面を送信する。PC200を操作するユーザーが、PC200に表示されるログイン画面に従ってPC200にユーザーIDおよびパスワードを入力すれば、PC200がそれらをMFP100に送信する。認証部81は、通信I/F部112がPC200から受信するユーザーIDおよびパスワードを受け付ける。認証部81は、PC200から受信したユーザーIDおよびパスワードを、予め記憶された認証情報と比較し、PC200から受信したユーザーIDおよびパスワードが認証情報として記憶されていれば、PC200を操作するユーザーを認証する。
なお、本実施の形態においては、ユーザーを認証するためにMFP100に登録された認証情報として、ユーザーIDおよびパスワードを用いるようにしたが、認証情報は、ユーザーが携帯するICカードなどに記憶されたカード情報を用いるようにしてもよいし、ユーザーが携帯する携帯電話を識別するための装置識別情報を用いるようにしてもよい。また、ネットワーク3に接続された認証サーバーに、ユーザーにより入力された認証情報を送信して、認証サーバーで認証するようにしてもよい。この場合には、MFP100に認証情報を記憶しておく必要はない。
また、認証部81は、認証したユーザーのログアウトを検出する。認証部81は、操作ユーザーを認証した後に、操作部163が操作を受け付けない期間が所定時間継続する場合にログアウトを検出する。また認証部81は、操作部163がログアウトを指示する操作を受け付ける場合に、ログアウトを検出する。さらに、PC200,200A〜200Cのいずれか、例えばPC200により遠隔操作される場合には、認証部81は、PC200を操作するユーザーにより入力される操作によるログアウトに加えて、通信I/F部112によりPC200との間で確立された通信経路が切断される場合に、ログアウトを検出する。
操作ユーザー検出部55は、認証部81によってユーザーが認証される場合、認証されたユーザーを識別するためのユーザー識別情報を記憶制御部51およびデータ特定部57に出力する。
記憶制御部51は、HDD115を制御して、複数のユーザーそれぞれに関連するデータを当該データに関連するユーザーと関連付けてHDD115に記憶する。記憶制御部51は、認証部81から操作部163を操作するユーザーのユーザー識別情報が入力される。記憶制御部51は、認証部81からユーザー識別情報が入力された後に、操作部163に入力される操作を、そのユーザー識別情報で特定されるユーザーによる操作と判断する。例えば、ユーザーが操作部163を操作して、インターネットに接続されたサーバーからデータをダウンロードする場合、記憶制御部51は、ダウンロードされたデータをHDD115に記憶する。この場合に、記憶制御部51は、ダウンロードされたデータを認証部81から入力されるユーザー識別情報と関連付けて記憶する。記憶制御部51は、HDD115に記憶されているデータそれぞれについて、データに対応するデータ管理情報をデータ管理部53に出力する。データに対応するデータ管理情報は、そのデータを識別するためのデータ識別情報と、認証部81から入力されるユーザー識別情報とを含む。
記憶制御部51は、プリントジョブ管理部69を含む。プリントジョブは、データの一例である。プリントジョブ管理部69は、通信I/F部112が、PC200,200A〜200Cのいずれか、例えば、PC200からプリントジョブを受信する場合、プリントジョブをHDD115の予め定められた領域に記憶する。プリントジョブは、プリントジョブの送信を指示したユーザーのユーザー識別情報を含む。記憶制御部51は、プリントジョブ管理部69がプリントジョブをHDD115に記憶することに応じて、プリントジョブに対応するデータ管理情報をデータ管理部53に出力する。プリントジョブに対応するデータ管理情報は、プリントジョブを識別するためのデータ識別情報と、プリントジョブに含まれるユーザー識別情報とを含む。記憶制御部51は、HDD115に記憶したデータを、そのデータがアクセスされた後も記憶し、アクセスから所定期間が経過するとHDD115から消去する。
なお、ここでは、ネットワーク3に接続されたPC200,200A〜200Cのいずれかからプリントジョブを受信する場合を例に説明するが、ネットワーク3が接続される外部のネットワーク、例えば、インターネットに接続されたコンピューターからプリントジョブを受信する場合を含む。
チェック部65は、記憶制御部51がHDD115にデータを記憶するごとに、そのデータに対してコンピューターウィルスが存在するか否かをチェックする。チェック部65は、データのチェックが完了し、コンピューターウィルスが存在しないと判断する場合、チェック後のデータにチェックが完了したことを示す付加情報を関連付ける。チェック部65は、データのチェックが完了し、コンピューターウィルスが存在すると判断する場合、そのチェック後のデータをHDD115から削除する。チェック部65は、記憶制御部51によってHDD115にデータが記憶される順に、チェックする。
決定部67は、HDD115に記憶されたデータに対して、チェック部65によるコンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する。決定部67は、所定の条件が成立する場合、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する。所定の条件が成立する場合にコンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、MFP100の負荷を低減することができる。また、チェック部65で、HDD115に記憶されるデータの全てに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、MFP100の負荷を低減することができる。さらに、コンピューターウィルスの存在のチェックが、他のMFP100A〜100Cと重複しないようにして、データに対するコンピューターウィルスの存在を、効率的にチェックすることができる。
所定の条件は、例えば、チェック部65がチェックの対象となるデータを決定した時点で、チェックの対象となるデータとは別のデータをチェック部65がチェックしている状態を検出する条件を含む。このため、決定部67は、チェック部65があるデータに対してコンピューターウィルスの存在をチェックしている最中に、記憶制御部51によって新たなデータが記憶される場合には、新たなデータに対するチェックを禁止する。例えば、決定部67は、新たなデータをチェックのための待ち行列に設定する。チェック部65は、1つのデータに対してチェックが完了すると、待ち行列に最初に設定された新たなデータに対するチェックを開始する。このため、チェック部65が並列して2以上のデータに対してチェックしないので、MFP100の負荷を低減することができる。
さらに、所定の条件は、例えば、チェック部65がチェックの対象となるデータを決定した時点で、CPU111の負荷が所定の値以上となる事象を検出する条件を含む。このため、決定部67は、チェック部65がチェックの対象となるデータを決定した時点で、CPU111の負荷が所定の値以上の場合、チェック部65がチェックの対象に決定したデータに対するチェックを禁止する。このように、CPU111の負荷が所定の値以上となる場合に、CPU111がデータに対してコンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、CPU111の負荷が高くなり過ぎないようにすることができる。
データ管理部53は、ユビキタスプリント機能を実現するために登録されたMFP100,100A〜100CそれぞれのHDD115に記憶されたデータを管理する。このために、データ管理部53は、管理情報をMFP100,100A〜100Cで共有する。管理情報は、MFP100,100A〜100CそれぞれのHDD115に記憶されたデータを識別するためのデータ識別情報と、そのデータに関連付けられたユーザーのユーザー識別情報と、そのデータが記憶された装置を識別するための装置識別情報とを含む。データ管理部53は、管理情報送信部71と、管理情報受信部73とを含む。管理情報送信部71は、通信I/F部112を制御して、記憶制御部51から入力されるデータ管理情報を他のMFP100A〜100Cそれぞれに送信する。管理情報受信部73は、通信I/F部112を制御して、他のMFP100A〜100Cそれぞれからデータ管理情報を受信する。データ管理部53は、記憶制御部51から入力されるデータ管理情報を自装置と関連付けた管理情報を生成し、管理情報受信部73が他のMFP100A〜100Cのいずれかから受信するデータ管理情報をそのデータ管理情報を送信してきた装置と関連付けた管理情報を生成する。具体的には、データ管理部53は、記憶制御部51から入力されるデータ管理情報に含まれるデータ識別情報およびユーザー識別情報と、自装置の装置識別情報とを含む管理情報を生成する。データ管理部53は、管理情報受信部73が受信するデータ管理情報に含まれるデータ識別情報およびユーザー識別情報と、データ管理情報を送信してきた装置の装置識別情報とを含む管理情報を生成する。データ管理部53は、生成された管理情報を、データ特定部57に出力する。
データ特定部57は、操作ユーザー検出部55から操作ユーザーのユーザー識別情報が入力されることに応じて、管理情報を特定する。具体的には、データ管理部53から入力される管理情報のうちから、操作ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報を含む管理情報を抽出する。データ特定部57は、抽出された管理情報をデータ取得部59に出力する。
データ取得部59は、データ特定部57から管理情報が入力される場合、表示部161にデータ選択画面を表示し、ユーザーが操作部163に入力操作に従って、データを選択する。データ選択画面は、管理情報に含まれるデータ識別情報を選択可能に表示する画面である。データ特定部57から複数の管理情報が入力される場合、データ選択画面は、複数の管理情報にそれぞれ含まれる複数のデータ識別情報を配列して選択可能に表示する画面である。データ取得部59は、ユーザーが操作部163に入力する操作に従ってデータ識別情報を選択することに応じて、そのデータ識別情報で特定されるデータを取得する。具体的には、管理情報は、データ識別情報と、そのデータ識別情報で特定されるデータを記憶する装置の装置識別情報を含むので、データ取得部59は、管理情報を参照して、データ識別情報で特定されるデータを記憶する装置の装置識別情報を決定する。
データ取得部59は、データ特定部57から入力される管理情報に含まれる装置識別情報が自装置の装置識別情報の場合、HDD115からデータ識別情報で特定されるデータを取得する。記憶制御部51は、HDD115に記憶されたデータを、データ取得部59により読み出された後、所定時間経過するまで記憶し、所定時間が経過するとHDD115から消去する。データ取得部59は、取得されたデータにチェックが完了したことを示す付加情報が関連付けられている場合、取得されたデータをジョブ実行部61に出力するが、そのような付加情報が関連付けられていない場合には、チェック部65に、取得されたデータのチェックを指示する。データ取得部59は、チェック部65によりコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合に、取得されたデータをジョブ実行部61に出力するが、チェック部65によりコンピューターウィルスが存在することが確認される場合は、取得されたデータをジョブ実行部61に出力することなく、取得されたデータをHDD115から削除する。
データ取得部59は、データ特定部57から入力される管理情報に含まれる装置識別情報が自装置の装置識別情報とは異なる場合、通信I/F部112を制御して、データ識別情報で特定されるデータの送信を、装置識別情報で特定される装置に依頼する送信依頼コマンドを送信する。例えば、データ識別情報で特定されるデータがMFP100Aに記憶されている場合、データ取得部59は、MFP100Aに送信依頼コマンドを送信する。
通信I/F部112が、他のMFP100A〜100Cのいずれかから送信依頼コマンドを受信する場合がある。他のMFP100A〜100Cのうちで送信依頼コマンドを送信する装置を実行装置という。送信制御部63は、通信I/F部112を制御して、実行装置から送信依頼コマンドを受信することに応じて、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で特定されるデータをHDD115から読み出す。記憶制御部51は、HDD115に記憶されたデータを、送信制御部63により読み出された後、所定時間経過するまで記憶し、所定時間が経過するとHDD115から消去する。
送信制御部63は、依頼部83を含む。依頼部83は、通信I/F部112が実行装置から送信依頼コマンドを受信する場合であって、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で特定されるデータに付加情報が関連付けられていない場合、チェックが完了していないことを示す付加情報を関連付ける。送信制御部63は、通信I/F部112を制御して、データとともに付加情報を実行装置に送信する。付加情報は、チェック部65によりデータに関連付けられる付加情報と、依頼部83によりデータに関連付けられる付加情報とがある。チェック部65によりデータに関連付けられる付加情報は、チェックが完了していることを示し、依頼部83によりデータに関連付けられる付加情報は、チェックが完了していないことを示す。
送信制御部63は、通信I/F部112が実行装置から送信依頼コマンドを受信する場合であって、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で特定されるデータに付加情報が関連付けられている場合、通信I/F部112を制御して、データとともに付加情報を実行装置に送信する。このため、あるデータがMFP100でチェックされる場合に、そのデータに対して実行装置でチェックしないようにして、1つのデータに対してMFP100と実行装置との2つの装置で重複してコンピューターウィルスをチェックしないようにして、MFP100および実行装置の全体での負荷を低減することができる。
決定部67は、通信I/F部112が他のMFP100A〜100Cのうち実行装置から送信依頼コマンドを受信する場合、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で特定されるデータに対するチェック部65によるチェックを禁止する。このため、チェック部65によるコンピューターウィルスの存在をチェックするための所定条件は、他のMFP100A〜100Cのいずれかからデータの送信が要求される事象を検出する条件を含む。この場合、後述するように、実行装置で、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で特定されるデータに対するコンピューターウィルスがチェックされる。このため、あるデータが実行装置でチェックされる場合に、そのデータに対してMFP100でチェックしないようにして、1つのデータに対してMFP100と実行装置との2つの装置で重複してコンピューターウィルスをチェックしないようにして、MFP100および実行装置の全体での負荷を低減することができる。
MFP100が実行装置として機能する場合、データ取得部59は、通信I/F部112を制御して、データ特定部57から入力される管理情報に基づいて、送信依頼コマンドを送信する。送信依頼コマンドは、管理情報に含まれるデータ識別情報を含み、管理情報に含まれる装置識別情報で特定される装置に送信される。例えば、管理情報に含まれる装置識別情報で特定される装置がMFP100Aの場合を例に説明する。データ取得部59は、MFP100Aに送信依頼コマンドを送信する。この場合、MFP100Aは、送信依頼コマンドを受信することに応じて、送信依頼コマンドで特定されるデータと付加情報とを返信するので、データ取得部59は、通信I/F部112がMFP100Aから受信するデータと付加情報とを取得する。データ取得部59は、データとともに取得された付加情報が、チェックが完了していることを示すならば、データをジョブ実行部61に出力する。データ取得部59は、データとともに取得された付加情報が、チェックが完了していないことを示すならば、チェックが依頼されたと判断し、チェック部65に、取得されたデータのチェックを指示する。データ取得部59は、チェック部65によりコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合に、取得されたデータをジョブ実行部61に出力するが、チェック部65によりコンピューターウィルスが存在することが確認される場合は、取得されたデータをジョブ実行部61に出力することなく、取得されたデータを廃棄する。また、データ取得部59は、送信依頼コマンドを送信した装置、ここでは、MFP100Aにチェック部65によるチェック結果を送信する。チェック結果は、コンピューターウィルスが存在することを示す場合と、コンピューターウィルスが存在しないことを示す場合とがある。
このため、送信制御部63は、通信I/F部112を制御して、チェックが完了していないことを示す付加情報をデータとともに実行装置に送信した後に、実行装置からチェック結果を受信する。送信制御部63は、チェック結果を記憶制御部51に出力する。記憶制御部51は、チェック結果が、コンピューターウィルスが存在しないことを示す場合は、HDD115に記憶された対応するデータにチェックが完了したことを示す付加情報を関連付ける。記憶制御部51は、チェック結果が、コンピューターウィルスが存在することを示す場合は、HDD115に記憶された対応するデータを削除する。このため、実行装置においてコンピューターウィルスの存在がチェックされる場合に、MFP100でそのデータに対してコンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、2つの装置で重複して同一の処理が実行されないようにすることができる。
ジョブ実行部61は、データ取得部59から入力されるデータに基づいてジョブを実行する。ジョブ実行部61は、データ取得部59から入力されるデータがプリントジョブの場合、画像形成部140および給紙部150を制御して、プリントジョブに含まれるプリント条件に従って、プリントジョブに含まれるプリントデータの画像を用紙に形成させる。ジョブ実行部61は、データ取得部59から入力されるデータがプリントジョブと異なる場合、ユーザーが操作部163に入力するプリント条件を受け付け、画像形成部140および給紙部150を制御して、受け付けられたプリント条件に従って、データの画像を用紙に形成させる。
チェック部65によりデータに対してコンピューターウィルスが存在する場合に、そのデータをHDD115から削除するようにした。この場合、データ管理部53が、データが削除されたことを示すデータ管理情報を他のMFP100A〜100Cに送信する。データ管理部53は、データが削除されたことを示すデータ管理情報を受信することに応じて、管理情報を削除する。
なお、管理情報にデータにコンピューターウィルスが存在すること示す情報を追加するようにして、データが存在していたが、コンピューターウィルスが含まれていたことをユーザーに通知するようにしてもよい。
図5は、データ共有処理の流れの一例を示すフローチャートである。データ共有処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶されたデータ共有プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。データ共有プログラムは、データ処理プログラムの一部である。図5を参照して、CPU111は、HDD115にデータが記憶されたか否かを判断する(ステップS01)。データが記憶されたならば、そのデータを処理対象に設定し、処理をステップS02に進めるが、そうでなければ処理をステップS06に進める。データは、通信I/F部112が、同一グループに設定されたMFP100A〜100B以外の外部から受信するデータである。データは、例えば、インターネットに接続されたサーバーからダウンロードされたデータ、PC200,200A〜200Cから受信されるプリントジョブを含む。
ステップS02においては、ステップS01において処理対象に設定されたデータより前にHDD115に記憶された別のデータに対して、コンピューターウィルスの有無を確認するためのウィルスチェックを実行中か否かを判断する。別のデータに対してウィルスチェックが実行されている最中ならば処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に進める。ステップS03においては、ステップS01において処理対象に設定されたデータを待ち行列に設定し、処理をステップS01に戻す。
ステップS04においては、CPU111の負荷がしきい値TH1以上か否かを判断する。しきい値TH1は、予め定められた値であればよい。CPU111の負荷がしきい値TH1以上ならば処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。ステップS03においては、ステップS01において処理対象に設定されたデータを待ち行列に設定し、処理をステップS01に戻す。ステップS05においては、ステップS01において処理対象に設定されたデータに対してウィルスチェックを開始し、処理をステップS01に戻す。
処理がステップS06に進む場合、処理対象に設定されているデータに対して、ステップS05においてウィルスチェックが開始されている。ステップS06においては、処理対象に設定されているデータに対して、ウィルスチェックが終了したか否かを判断する。ウィルスチェックが終了したならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS12に進める。ステップS07においては、ウィルスチェックの結果によって処理を分岐させる。コンピューターウィルスが存在しない場合は、処理をステップS08に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に進める。ステップS11においては、ステップS01において処理対象に設定されたデータをHDD115から消去し、処理をステップS01に戻す。
ステップS08においては、処理対象に設定されているデータにチェックが完了したことを示す付加情報を関連付け、処理をステップS09に進める。ステップS09においては、待ち行列にデータが設定されているか否かを判断する。データが待ち行列に設定されているならば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。ステップS10においては、待ち行列に設定されている1以上のデータのうちから順番が最初のデータを処理対象に選択し、処理をステップS02に戻す。
ステップS12においては、他のMFP100A,100B,100Cのいずれかから送信依頼コマンドを受信したか否かを判断する。送信依頼コマンドを受信したならば処理をステップS13に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。以下、MFP100Aから送信依頼コマンドを受信する場合を例に説明する。ステップS13においては、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報に基づいて、データを特定し、処理をステップS14に進める。ステップS14においては、特定されたデータに対してウィルスチェックが終了しているか否かを判断する。特定されたデータに、ウィルスチェックが完了したことを示す付加情報が関連付けられていればウィルスチェックが終了していると判断する。ウィルスチェックが終了しているならば処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS16に進める。ステップS15においては、ステップS13において特定されたデータと、そのデータに関連付けられた付加情報とを、送信依頼コマンドを送信してきた装置、ここではMFP100Aに送信し、処理をステップS01に戻す。
ステップS16においては、ウィルスチェックが完了していないことを示す付加情報を、データに関連付け、処理をステップS17に進める。ステップS17においては、ステップS13において特定されたデータと、ステップS16において、そのデータに関連付けられた付加情報とを、送信依頼コマンドを送信してきた装置、ここではMFP100Aに送信し、処理をステップS18に進める。この場合、MFP100Aにおいて、データに対してウィルスチェックが実行され、MFP100Aは、ウィルスチェックの結果を返信する。
ステップS18においては、通信I/F部112がMFP100Aからウィルスチェックの結果を受信したか否かを判断する。ウィルスチェックの結果を受信するまで待機状態となり(ステップS18でNO)、ウィルスチェックの結果を受信したならば(ステップS18でYES)、処理をステップS19に進める。ステップS19においては、ステップS13において特定されたデータに、ウィルスチェックが完了したことを示す付加情報を関連付け、処理をステップS01に戻す。
図6は、管理情報生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。管理情報生成処理は、図5に示したデータ共有処理と並列で実行される処理である。図6を参照して、CPU111は、MFP100が属するグループの外部からデータを受信したか否かを判断する(ステップS31)。通信I/F部112が、PC200,200A〜200Cのいずれかからプリントジョブを受信する場合、または、インターネットに接続されたサーバーからデータがダウンロードされる場合、外部からデータを受信したと判断する。外部からデータを受信したならば処理をステップS32に進めるが、そうでなければ処理をステップS35に進める。ステップS32においては、受信されたデータをHDD115に記憶し、処理をステップS33に進める。ステップS33においては、データ管理情報を送信し、処理をステップS34に進める。データ管理情報は、データを識別するためのデータ識別情報と、MFP100を操作する操作ユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、を含む。通信I/F部112を制御して、ユビキタスプリント機能を実現するために予め登録された他のMFP100A〜100Cそれぞれに、管理情報を送信する。ステップS34においては、管理情報をHDD115の処理の領域に記憶し、処理をステップS35に進める。管理情報は、データ管理情報と、自装置であるMFP100を識別するための装置識別情報とを含む。
ステップS35においては、データ管理情報を受信したか否かを判断する。通信I/F部112を制御して、他のMFP100A〜100Cのいずれかからデータ管理情報を受信したならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に戻す。ステップS36においては、管理情報をHDD115に記憶し、処理をステップS31に戻す。管理情報は、データ管理情報と、そのデータ管理情報を送信してきた装置の装置識別情報とを含む。
図7は、画像形成処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。図8は、画像形成処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。画像形成処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶された画像形成プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。画像形成プログラムは、データ共有プログラムの一部である。図7および図8を参照して、CPU111は、操作部163がログイン要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS41)。ユーザーが入力するログイン要求を操作部163が受け付けたか否かを判断する。ログイン要求を受け付けたならば処理をステップS42に進めるが、そうでなければ処理をステップS43に進める。ステップS42においては、認証に成功したか否かを判断する。操作部163が受け付ける認証情報がHDD115に予め記憶されていれば認証する。認証に成功したならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に戻す。
ステップS43においては、遠隔操作装置からログイン要求を受信したか否かを判断する。遠隔操作装置は、本実施の形態においては、PC200,200A〜200Cである。通信I/F部112を制御して、PC200,200A〜200Cのいずれかからログイン要求を受信したならば処理をステップS44に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に戻す。ステップS44においては、認証に成功したか否かを判断する。PC200,200A〜200Cのいずれかから受信される認証情報がHDD115に予め記憶されていれば認証する。認証に成功したならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に戻す。
ステップS45においては、認証したユーザーを特定し、処理をステップS46に進める。ステップS46においては、HDD115に記憶された管理情報に基づいてデータ選択画面を生成する。CPU111は、HDD115に記憶された管理情報のうちステップS45において特定されたユーザーのユーザー識別情報を含む管理情報に含まれるデータ識別情報を決定し、決定されたデータ識別情報を選択可能に表示するためのデータ選択画面を生成する。
ステップS47においては、データ選択画面を表示し、処理をステップS48に進める。認証されたユーザーが操作部163を操作する場合には、表示部161にデータ選択画面を表示し、認証されたユーザーがPC200,200A〜200Cのいずれか、例えばPC200を操作する場合は、通信I/F部112を制御して、データ選択画面を、PC200に送信する。ユーザーがPC200を操作する場合には、通信I/F部112が送信するデータ選択画面がPC200において表示され、ユーザーがデータ選択画面に従ってPC200に入力する操作を通信I/F部112が受信する。
次のステップS48においては、データが選択されるまで待機状態となり(ステップS48でNO)、データが選択されると(ステップS48でYES)、処理をステップS49に進める。ユーザーが操作部163を操作する場合には、操作部163が受け付ける操作によってユーザーにより選択されたデータ識別情報が選択されると、データが選択されたと判断する。ユーザーがPC200を操作する場合には、PC200は、ユーザーがPC200に入力する操作によってユーザーにより選択されたデータ識別情報を返信するので、通信I/F部112がPC200からデータ識別情報を受信すると、データが選択されたと判断する。
ステップS49においては、ステップS48において選択されたデータが記憶されている装置が自装置か否かを判断する。自装置のHDD115にデータが記憶されているならば処理をステップS50に進めるが、そうでなければ処理をステップS57に進める。選択されたデータのデータ識別情報を含む管理情報に含まれる装置識別情報が自装置の装置識別情報か否かを判断する。
ステップS50においては、ステップS48において選択されたデータに付加情報が関連付けられているか否かを判断する。付加情報が関連付けられているならば処理をステップS54に進めるが、そうでなければ処理をステップS51に進める。ステップS51においては、ステップS48において選択されたデータに対して、コンピューターウィルスの有無をチェックする。そして、チェックの結果によって処理を分岐させる(ステップS52)。コンピューターウィルスが存在しないならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS56に進める。ステップS53においては、ステップS48において選択されたデータに、コンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付け、処理をステップS54に進める。ステップS56においては、ステップS48において選択されたデータを、HDD115から消去し、処理をステップS65に進める。ステップS54においては、HDD115からステップS48において選択されたデータを読出し、処理をステップS55に進める。ステップS55においては、読み出されたデータの画像を形成し、処理をステップS65に進める。
ステップS57においては、送信依頼コマンドを送信し、処理をステップS58に進める。HDD115に記憶されている管理情報のうちから、ステップS48において選択されたデータのデータ識別情報を含む管理情報を抽出し、MFP100A〜100Cのうちから、抽出された管理情報に含まれる装置識別情報の装置を特定する。ここでは、MFP100Aを特定する場合を説明する。CPU111は、ステップS48において選択されたデータのデータ識別情報を含む送信依頼コマンドを、通信I/F部112を制御して、MFP100Aに送信する。
送信依頼コマンドを受信するMFP100Aは、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で特定されるデータを返信する。ステップS58においては、通信I/F部112を制御して、MFP100Aからデータを受信するまで待機状態となる。通信I/F部112がMFP100Aからデータを受信すると(ステップS58でYES)、処理をステップS59に進める。
ステップS59においては、データとともに受信される付加情報によって処理を分岐させる。付加情報が、ウィルスチェックが完了していることを示すならば処理をステップS63に進めるが、付加情報が、ウィルスチェックが完了していないことを示すならば処理をステップS60に進める。ステップS60においては、ステップS52において受信されたデータに対してウィルスチェックを実行し、処理をステップS61に進める。ステップS61においてはチェック結果を、送信依頼コマンドを送信してきた装置、ここでは、MFP100Aに送信し、処理をステップS62に進める。
ステップS62においては、ウィルスチェックの結果によって処理を分岐させる。コンピューターウィルスが存在しないならば処理をステップS63に進めるが、コンピューターウィルスが存在するならば処理をステップS64に進める。ステップS63においては、ステップS58において受信されたデータの画像を形成し、処理をステップS65に進める。ステップS64においては、ステップS58において受信されたデータを廃棄し、処理をステップS65に進める。
ステップS65においては、ステップS42またはステップS44において認証されたユーザーがログアウトしたか否かを判断する。ユーザーがログアウトしたならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS47に戻す。
図9は、データ消去処理の流れの一例を示すフローチャートである。データ消去処理は、CPU111がデータ消去プログラムを実行することによりCPU111により実行される処理である。データ消去プログラムは、データ処理プログラムの一部である。データ消去処理は、図5に示したデータ共有処理と並列で実行される。図9を参照して、CPU111は、HDD115に記憶されたデータのうちから1つを処理対象に選択する(ステップS71)。そして、選択されたデータが出力済か否かを判断する(ステップS72)。図5に示したデータ共有処理のステップS15またはステップS16において実行装置に送信される場合、または、図7および図8に示した画像形成処理のステップS55において、データの画像が形成される場合に、出力済と判断する。出力済ならば処理をステップS73に進めるが、そうでなければ処理をステップS75に進める。
ステップS73においては、データを出力してからの経過時間がしきい値TH2以上か否かを判断する。データを出力してからしきい値TH2以上の時間が経過したならば処理をステップS74に進めるが、そうでなければ処理をステップS75に進める。ステップS74においては、ステップS71において処理対象に選択されたデータをHDD115から消去し、処理をステップS75に進める。
ステップS75においては、ステップS71において処理対象に選択されていないデータが存在するか否かを判断する。未選択のデータが存在するならば処理をステップS71に戻すが、存在しなければ処理をステップS76に進める。ステップS76においては、所定時間経過するまで待機し、所定時間経過すると、処理をステップS71に戻す。
以上説明したように第1の実施の形態における情報処理システム1は、同一グループに属するMFP100,100A〜100Cを含み、MFP100,100A〜100Cそれぞれが、グループの外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定し、チェックすると決定される場合に、グループの外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックする。このため、同一グループに属するMFP100,100A〜100Cのいずれか1つで、データに対してコンピューターウィルスの存在をチェックすることができ、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることができる。
また、所定の条件が成立する場合に、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する。このため、MFP100,100A〜100Cのうち外部からデータを受信するMFPの負荷を低減することができる。
また、所定の条件は、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態を検出する条件とするので、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態で、外部から受信されたデータをチェックしないようにして、MFP100,100A〜100Cのうち外部からデータを受信するMFPの負荷を低減することができる。
また、所定の条件は、CPU111の負荷がしきい値TH1以上となる事象を検出する条件とするので、MFP100,100A〜100Cのうち外部からデータを受信するMFPの負荷を低減することができる。
また、所定の条件は、MFP100,100A〜100Cのうち自装置とは別の実行装置から、外部から受信されたデータの送信が要求される事象を検出する条件を含むので、MFP100,100A〜100Cのうち外部からデータを受信するMFPの負荷を低減することができる。
また、MFP100,100A〜100Cそれぞれは、実行装置からデータの送信が要求される時点で、要求されたデータに対するチェックが完了していない場合、要求されたデータのチェックを実行装置に依頼する。このため、データを要求する実行装置でデータをチェックするので、MFP100,100A〜100Cのうち外部からデータを受信するMFPの負荷を低減することができ、データを効率的にチェックすることができる。
また、MFP100,100A〜100Cそれぞれは、実行装置からの要求に応じて、要求されたデータとともに、そのデータに対するチェックの状態を示す付加情報を実行装置に送信し、MFP100,100A〜100Cそれぞれは、実行装置として機能する場合に、データとともに受信される付加情報がコンピューターウィルスの存在のチェックが完了していない未完状態を示す場合、データをチェックする。このため、自装置と実行装置とのいずれか一方で、データをチェックするので、データに対するチェックが重複しないようにすることができる。
また、MFP100,100A〜100Cそれぞれは、外部から受信されたデータを、実行装置に送信した後も記憶し、実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける。このため、データに対して、MFP100,100A〜100Cのいずれかでコンピューターウィルスの存在をチェックすることができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態における情報処理システム1において、MFP100,100A〜100Cがユビキタスプリント機能を実現する。第2の実施の形態における情報処理システム1は、MFP100,100A〜100Cがサーバークライアントシステムを実現する。ここでは、MFP100がサーバーとして機能し、MFP100A〜100Cがクライアントとして機能する場合を例に説明する。この場合、MFP100A〜100Cは、MFP100をサーバーとして登録しており、MFP100は、MFP100,100A〜100Cそれぞれをクライアントとして登録している。
第2の実施の形態における情報処理システム1は、図1に示した全体概要と同じである。第2の実施の形態における情報処理システム1において、MFP100,100A〜100Cは、それらの外観およびハードウェア構成は、図2および図3にそれぞれ示した外観およびハードウェア構成と同じである。従って、ここでは説明を繰り返さない。
第2の実施の形態における情報処理システム1においては、MFP100は、ファイルサーバーとして機能する。MFP100は、同一グループに属するMFP100,100A〜100Cを代表して、グループの外部からデータを受信し、クライアントとして機能するMFP100,100A〜100Cのいずれかからの要求に応じて、要求されたデータをクライアントに送信する。従って、MFP100は、ファイルサーバーとして機能するとともに、クライアントとしても機能する。
図10は、サーバーとして機能するMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。図10に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶されたデータ処理プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図10を参照して、CPU111は、記憶制御部51Aと、操作ユーザー検出部55と、送信制御部63Aと、チェック部65と、決定部67と、を含む。操作ユーザー検出部55、チェック部65および決定部67は、図4に示した操作ユーザー検出部55、チェック部65および決定部67と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
記憶制御部51Aは、HDD115を制御して、複数のユーザーそれぞれに関連するデータを当該データに関連するユーザーと関連付けてHDD115に記憶する。記憶制御部51Aは、認証部81から操作部163を操作するユーザーのユーザー識別情報が入力される。記憶制御部51Aは、認証部81からユーザー識別情報が入力された後に、操作部163に入力される操作を、そのユーザー識別情報で特定されるユーザーによる操作と判断する。例えば、ユーザーが操作部163を操作して、インターネットに接続されたサーバーからデータをダウンロードする場合、記憶制御部51Aは、ダウンロードされたデータをHDD115に記憶する。この場合に、記憶制御部51Aは、ダウンロードされたデータを認証部81から入力されるユーザー識別情報と関連付けて記憶する。
また、記憶制御部51Aは、同一グループに属する他のMFP100A〜100Cのいずれか、例えば、MFP100Aにおいて、外部からダウンロード等したデータの保存が依頼される場合、MFP100Aから受信されたデータを、MFP100Aを操作するユーザーのユーザー識別情報と関連付けてHDD115に記憶する。
記憶制御部51Aは、プリントジョブ管理部69を含む。プリントジョブは、データの一例である。プリントジョブ管理部69は、通信I/F部112が、PC200,200A〜200Cのいずれか、例えば、PC200からプリントジョブを受信する場合、プリントジョブをHDD115の予め定められた領域に記憶する。プリントジョブは、プリントジョブの送信を指示したユーザーのユーザー識別情報を含む。記憶制御部51Aは、プリントジョブ管理部69がプリントジョブをHDD115に記憶する際に、プリントジョブをユーザー識別情報と関連付けて記憶する。記憶制御部51は、HDD115に記憶したデータを、そのデータがアクセスされた後も記憶し、アクセスから所定期間が経過するとHDD115から消去する。
なお、ここでは、ネットワーク3に接続されたPC200,200A〜200Cのいずれかからプリントジョブを受信する場合を例に説明するが、ネットワーク3が接続される外部のネットワーク、例えば、インターネットに接続されたコンピューターからプリントジョブを受信する場合を含む。
クライアントとして機能するMFP100,100A〜100Cのいずれかからデータの出力が要求される場合がある。同一グループに属するMFP100,MFP100A〜100Cのうちでデータの出力を要求する実行装置という。MFP100がクライアントとして機能する場合、クライアントとして機能するMFP100は、サーバーとして機能するMFP100に、HDD115に記憶されたデータの出力を要求し、他のMFP100A〜100Cがクライアントとして機能する場合、MFP100A〜100Cは、送信依頼コマンドをサーバーとして機能するMFP100に送信する。
MFP100が実行装置として機能する場合、MFP100は、サーバーとして機能するとともにクライアントとして機能する。実行装置がクライアントとして機能するMFP100の場合、記憶制御部51Aは、データの出力が要求されると、要求されたデータに付加情報が関連付けられていなければ、チェック部65に要求されたデータのウィルスチェックを依頼する。記憶制御部51Aは、チェック部65によるウィルスチェックが完了し、チェック結果が、コンピューターウィルスが存在しないことを示す場合、要求されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付けるとともに、要求されたデータをHDD115から読み出す。記憶制御部51Aは、チェック部65によるウィルスチェックが完了し、チェック結果が、コンピューターウィルスが存在することを示す場合、要求されたデータをHDD115から消去する。記憶制御部51Aは、HDD115に記憶されたデータが読み出された後、所定時間経過するまで記憶し、所定時間が経過するとHDD115から消去する。
実行装置がクライアントとして機能する他のMFP100A〜100Cのいずれかの場合、通信I/F部112が、クライアントとして機能する他のMFP100A〜100Cのいずれかから送信依頼コマンドを受信する。送信制御部63Aは、HDD115に記憶されたデータのうちから、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で識別されるデータを特定する。送信制御部63Aは、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で識別されるデータに付加情報が関連付けられていない場合、送信制御部63Aは、送信依頼コマンドを送信してきた実行装置が、ウィルスチェックの機能を有する否かを判断する。他のMFP100A〜100Cそれぞれの能力情報を予め記憶しておくようにしてもよいし、実行装置に能力を問合せるようにしてもよい。
送信制御部63Aは、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で識別されるデータに付加情報が関連付けられていない場合であって、実行装置がウィルスチェックの機能を有しない場合、チェック部65Aにコンピューターウィルスのチェックを依頼する。チェック部65Aは、チェックが依頼されることに応じて、データにコンピューターウィルスが存在するか否かをチェックする。チェック部65Aは、データのチェックが完了するとチェック結果を送信制御部63Aに出力する。
送信制御部63Aは、ウィルスチェックの結果が、コンピューターウィルスが存在しないことを示す場合、データをHDD115から読み出すとともに、コンピューターウィルスのチェックが完了したことを示す付加情報を、HDD115に記憶されたデータに関連付ける。そして、送信制御部63Aは、HDD115から読み出したデータを、通信I/F部112を制御して、実行装置に送信する。送信制御部63Aは、ウィルスチェックの結果が、コンピューターウィルスが存在することを示す場合、HDD115に記憶されたデータを、実行装置に送信することなく、消去するとともに、送信依頼コマンドを送信してきた装置に、エラー情報を送信する。エラー情報は、例えば、データに、コンピューターウィルスが存在していることを示すメッセージを含む。
記憶制御部51Aは、HDD115に記憶されたデータを、送信制御部63Aにより読み出された後、所定時間経過するまで記憶し、所定時間が経過するとHDD115から消去する。
送信制御部63Aは、依頼部83Aを含む。依頼部83Aは、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で識別されるデータに付加情報が関連付けられていない場合であって、実行装置がウィルスチェックの機能を有する場合、チェックが完了していないことを示す付加情報を関連付ける。送信制御部63Aは、実行装置がウィルスチェックの機能を有する場合、通信I/F部112を制御して、データとともに付加情報を実行装置に送信する。付加情報は、チェック部65によりデータに関連付けられる付加情報と、依頼部83Aによりデータに関連付けられる付加情報とがある。チェック部65によりデータに関連付けられる付加情報は、チェックが完了していることを示し、依頼部83Aによりデータに関連付けられる付加情報は、チェックが完了していないことを示す。
送信制御部63Aは、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で識別されるデータに付加情報が関連付けられている場合であって、実行装置がウィルスチェックの機能を有する場合、通信I/F部112を制御して、データとともに付加情報を実行装置に送信する。このため、あるデータがサーバーとして機能するMFP100でチェックされる場合に、そのデータに対して実行装置でチェックしないようにして、1つのデータに対してMFP100と実行装置との2つの装置で重複してコンピューターウィルスをチェックしないようにして、MFP100および実行装置の全体での負荷を低減することができる。
送信制御部63Aが、通信I/F部112を制御して、チェックが完了していないことを示す付加情報をデータとともに実行装置に送信する場合、実行装置においてデータに対してウィルスチェックが実行される。この場合、実行装置は、コンピューターウィルスのチェックをして結果を返信する。送信制御部63Aは、実行装置にチェックが完了していないことを示す付加情報をデータとともに実行装置に送信した後に、実行装置からチェック結果を受信する。送信制御部63Aは、チェック結果を記憶制御部51Aに出力する。記憶制御部51Aは、チェック結果が、コンピューターウィルスが存在しないことを示す場合は、HDD115に記憶された対応するデータにチェックが完了したことを示す付加情報を関連付ける。記憶制御部51Aは、チェック結果が、コンピューターウィルスが存在することを示す場合は、HDD115に記憶された対応するデータを削除する。このため、実行装置においてコンピューターウィルスの存在がチェックされる場合に、MFP100でそのデータに対してコンピューターウィルスの存在をチェックしないようにして、2つの装置で重複して同一の処理が実行されないようにすることができる。
図11は、クライアントとして機能するMFPが備えるCPUの機能の一例を示すブロック図である。ここでは、MFP100,100A〜100CのうちMFP100Aがクライアントとして機能する場合を例に示している。図11に示す機能は、MFP100Aが備えるCPU111が、ROM113、HDD115、CD−ROM118に記憶されたデータ処理プログラムを実行することにより、CPU111に形成される機能である。図11を参照して、MFP100Aが備えるCPU111Aは、操作ユーザー検出部55と、データ取得部59Aと、ジョブ実行部61と、チェック部65Aを含む。操作ユーザー検出部55およびジョブ実行部61は、図4に示した操作ユーザー検出部55およびジョブ実行部61と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
データ取得部59Aは、操作ユーザー検出部55から認証部81によって認証されたユーザーのユーザー識別情報が入力される。データ取得部59Aは、通信I/F部112を制御して、認証されたユーザーに関連するデータの一覧を、サーバーとして機能するMFP100から取得し、一覧からユーザーが選択したデータの送信を依頼する送信依頼コマンドをMFP100に送信する。送信依頼コマンドは、ユーザーにより選択されたデータのデータ識別情報を含む。
送信依頼コマンドを受信するMFP100は、送信依頼コマンドを受信する場合、HDD115に記憶されているデータのうちから、送信依頼コマンドに含まれるデータ識別情報で識別されるデータを抽出し、抽出されたデータを、それに関連付けられた付加情報とともに送信する。
データ取得部59Aは、通信I/F部112を制御して、サーバーとして機能するMFP100に送信依頼コマンドを送信した後に、MFP100からデータと付加情報とを受信する。データ取得部59Aは、データとともに受信される付加情報が、コンピューターウィルスのチェックが完了していることを示す場合、受信されたデータをジョブ実行部61に出力する。データ取得部59Aは、データとともに受信される付加情報が、コンピューターウィルスのチェックが完了していないことを示す場合、チェック部65Aにコンピューターウィルスのチェックを依頼する。
チェック部65Aは、チェックが依頼されることに応じて、データにコンピューターウィルスが存在するか否かをチェックする。チェック部65Aは、データのチェックが完了するとチェック結果をデータ取得部59Aに出力する。
データ取得部59Aは、チェック部65Aによるチェックの結果、コンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、受信されたデータをジョブ実行部61に出力するが、コンピューターウィルスが存在することが確認される場合、受信されたデータをジョブ実行部61に出力することなく、廃棄する。さらに、データ取得部59Aは、サーバーとして機能するMFP100に、チェック結果を送信する。
サーバーとして機能するMFP100が実行装置として機能する場合がある。以下、図11に示す機能を、MFP100が有する機能として説明する。データ取得部59Aは、操作ユーザー検出部55から認証部81によって認証されたユーザーのユーザー識別情報が入力されることに応じて、ユーザー識別情報をデータ取得部59Aに出力する。データ取得部59Aは、操作ユーザー検出部55から認証されたユーザーのユーザー識別情報が入力されることに応じて、HDD115に記憶されているデータのうちから、認証されたユーザーのユーザー識別情報と関連付けられたデータを抽出する。
データ取得部59Aは、抽出されたデータに付加情報が関連付けられていない場合、チェック部65Aにコンピューターウィルスのチェックを依頼する。データ取得部59Aは、チェック部65によるチェックの結果、コンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、HDD115から抽出されたデータをジョブ実行部61に出力するとともに、HDD115に記憶されているデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける。データ取得部59Aは、コンピューターウィルスが存在することが確認される場合、HDD115から抽出されたデータをジョブ実行部61に出力することなく、HDD115から消去する。
また、MFP100Aがコンピューターウィルスをチェックする機能を有しない場合、チェック部65Aは、不要である。この場合、サーバーとして機能するMFP100においてコンピューターウィルスの有無がチェックされるので、データ取得部59Aは、送信依頼コマンドをMFP100に送信した後に、MFP100から受信されるデータを、ジョブ実行部61に出力する。
図12は、第2の実施の形態におけるデータ共有処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。図13は、第2の実施の形態におけるデータ共有処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。第2の実施の形態におけるデータ共有処理は、サーバーとして機能するMFP100が備えるCPU111が、データ共有プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図12および図13を参照して、図5に示した処理と異なる点は、ステップS13の後にステップS13Aが追加された点、ステップS20〜ステップS25が新たに追加された点である。その他の処理は、図5に示した処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
CPU111は、ステップS13において、処理対象となるデータが特定されると、ステップS13Aにおいては、送信依頼コマンドを送信してきた装置が、コンピューターウィルスの有無をチェックする機能を有するか否かを判断する。送信依頼コマンドを送信してきた装置が、コンピューターウィルスの有無をチェックする機能を有するならば処理をステップS14に進めるが、そうでなければ処理をステップS20に進める。
ステップS20においては、ステップS13において特定されたデータに対してコンピューターウィルスの有無のチェックが完了しているか否かを判断する。処理がステップS20に進む場合、ステップS05においてウィルスチェックが実行されている場合がある。ステップS20においては、ステップS05またはステップS11において開始されたウィルスチェックの実行が終了したか否かを判断する。ウィルスチェックの実行が終了しているならば処理をステップS23に進めるが、そうでなければ処理をステップS21に進める。データに付加情報が関連付けられていれば、チェックが完了していると判断する。
ステップS21においては、ステップS13において処理対象に特定されたデータに対してウィルスチェックの実行を開始し、処理をステップS22に進める。ステップS22においては、コンピューターウィルスの有無のチェックが完了するまで待機状態となり(ステップS22でNO)、チェックが完了すると(ステップS22でYES)、処理をステップS23に進める。
ステップS23においては、ウィルスチェックの結果によって処理を分岐させる。コンピューターウィルスが存在しない場合は、処理をステップS24に進めるが、そうでなければ処理をステップS25に進める。ステップS24においては、ステップS13において特定されたデータを、送信依頼コマンドを送信してきた装置に送信し、処理をステップS01に戻す。ステップS25においては、ウィルスチェックが実行されたデータをHDD115から消去し、処理をステップS01に戻す。
第2の実施の形態におけるサーバーとして機能するMFP100においては、図9に示したデータ消去処理が実行される。また、第2の実施の形態におけるクライアントとして機能するMFP100,100A〜100Cそれぞれにおいては、図7および図8に示した画像形成処理が実行される。なお、クライアントとして機能するMFP100A〜100Cそれぞれにおいては、ステップS49〜ステップS56は不要であり、ステップS48の後に、ステップS57の処理が実行される。さらに、MFP100A〜100Cのうち、コンピューターウィルスをチェックする機能を有しない装置においては、ステップS59〜ステップS62およびステップS64は実行されない。
以上説明したように第2の実施の形態における情報処理システム1は、同一グループに属するMFP100,100A〜100Cを含み、MFP100がサーバーとして機能し、MFP100,100A〜100Cそれぞれがクライアントとして機能する。MFP100は、MFP100,100A〜100Cいずれかのために、グループの外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定し、チェックすると決定される場合に、グループの外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックする。このため、サーバーと複数のクライアントとのいずれか1つで、データに対してコンピューターウィルスの存在をチェックすることができ、コンピューターウィルスの存在を効率的にチェックすることができる。
また、サーバーとして機能するMFP100は、所定の条件が成立する場合に、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する。このため、サーバーとして機能するMFP100の負荷を低減することができる。
また、所定の条件は、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態を検出する条件とするので、外部から受信されたデータとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態で、外部から受信されたデータをチェックしないようにして、サーバーとして機能するMFP100の負荷を低減することができる。
また、所定の条件は、CPU111の負荷がしきい値TH1以上となる事象を検出する条件とするので、サーバーとして機能するMFP100の負荷を低減することができる。
また、所定の条件は、MFP100,100A〜100Cのうちクライアントとして機能する実行装置から、外部から受信されたデータの送信が要求される事象を検出する条件を含むので、サーバーとして機能するMFP100の負荷を低減することができる。
また、サーバーとして機能するMFP100は、実行装置からデータの送信が要求される時点で、要求されたデータに対するチェックが完了していない場合、要求されたデータのチェックを実行装置に依頼する。このため、データを要求する実行装置でデータをチェックするので、サーバーとして機能するMFP100の負荷を低減することができ、データを効率的にチェックすることができる。また、実行装置が、コンピューターウィルスの有無をチェックする機能を有しない場合、MFP100でチェックするので、実行装置がコンピューターウィルスで感染しないようにすることができる。
また、サーバーとして機能するMFP100は、実行装置からの要求に応じて、要求されたデータとともに、そのデータに対するチェックの状態を示す付加情報を実行装置に送信し、クライアントとして機能するMFP100,100A〜100Cそれぞれは、実行装置として機能する場合に、データとともに受信される付加情報がコンピューターウィルスの存在のチェックが完了していない未完状態を示す場合、データをチェックする。このため、サーバーとクライアントとのいずれか一方で、データをチェックするので、データに対するチェックが重複しないようにすることができる。
また、サーバーとして機能するMFP100は、外部から受信されたデータを、実行装置に送信した後も記憶し、実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶されたデータにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける。このため、サーバーとして機能するMFP100でコンピューターウィルスをチェックしない場合であっても、クライアントでコンピューターウィルスをチェックした結果が反映される。このため、サーバーとして機能するMFP100およびクライアントとして機能するMFP100,100A〜100Cそれぞれにおいて、コンピューターウィルスに感染しないようにすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 外部から受信された前記データの送信が前記実行装置から要求されてから所定期間が経過すると、前記記憶制御手段により記憶された前記データを消去する消去手段を、さらに備えた請求項8に記載の情報処理システム。
(2) 外部から受信された前記データの送信が前記実行装置から要求されてから所定期間が経過すると、前記記憶制御手段により記憶された前記データを消去する消去手段を、さらに備えた請求項16に記載の情報処理システム。
1 情報処理システム、3 ネットワーク、100,100A〜100C MFP、200,200A〜200C PC、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、155 後処理部、160 操作パネル、161 表示部、163 操作部、165 タッチパネル、167 ハードキー部、51,51A 記憶制御部、53 データ管理部、55 操作ユーザー検出部、57 データ特定部、59,59A データ取得部、61 ジョブ実行部、63,63A 送信制御部、65,65A チェック部、67 決定部、69 プリントジョブ管理部、71 管理情報送信部、73 管理情報受信部、81 認証部、83 依頼部。

Claims (20)

  1. 複数の情報処理装置を含む情報処理システムであって、
    前記複数の情報処理装置それぞれは、外部から受信されたデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定手段と、
    前記データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェック手段と、
    を備えた情報処理システム。
  2. 前記決定手段は、所定の条件が成立する場合、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記所定の条件は、外部から受信された前記データとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態を検出する条件を含む、請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記複数の情報処理装置それぞれは、演算装置をさらに備え、
    前記チェック手段は、前記演算装置が所定のプログラムを実行することにより前記演算装置に形成され、
    前記所定の条件は、前記演算装置の負荷が所定の値以上となる事象を検出する条件を含む、請求項2または3に記載の情報処理システム。
  5. 前記所定の条件は、前記複数の情報処理装置のうち自装置とは別の実行装置から、外部から受信された前記データの送信が要求される事象を検出する条件を含む、請求項2〜4のいずれかに記載の情報処理システム。
  6. 前記複数の情報処理装置それぞれは、前記実行装置から前記データの送信が要求される時点で、要求された前記データに対するチェックが完了していない場合、要求された前記データのチェックを前記実行装置に依頼する依頼手段を、さらに備えた請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記依頼手段は、前記実行装置からの要求に応じて、要求された前記データを、前記データに対するチェックの状態を示す付加情報とともに前記実行装置に送信し、
    前記実行装置として機能する場合に、前記決定手段は、前記データを要求した装置から前記データとともに受信される前記付加情報がコンピューターウィルスの存在のチェックが完了していない未完状態を示す場合、前記データをチェックすることに決定する、請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記複数の情報処理装置それぞれは、外部から受信された前記データを、前記実行装置に送信した後も記憶する記憶制御手段を、さらに備え、
    前記記憶制御手段は、外部から受信された前記データのチェックが前記実行装置に依頼され、前記実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶された前記データにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける、請求項6または7に記載の情報処理システム。
  9. 1以上のクライアントのいずれかのために外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定手段と、
    前記データに対してコンピューターウィルスの存在をチェックするチェック手段と、を備えた情報処理装置。
  10. 前記決定手段は、所定の条件が成立する場合、コンピューターウィルスの存在をチェックしないことに決定する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記所定の条件は、外部から受信された前記データとは別のデータに対してコンピューターウィルスの存在がチェックされている状態を検出する条件を含む、請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 演算装置を、さらに備え、
    前記チェック手段は、前記演算装置が所定のプログラムを実行することにより前記演算装置に形成され、
    前記所定の条件は、前記演算装置の負荷が所定の値以上となる事象を検出する条件を含む、請求項10または11に記載の情報処理装置。
  13. 前記所定の条件は、前記1以上のクライアントのうちコンピューターウィルスの存在をチェック可能な実行装置から、外部から受信された前記データの送信が要求される事象が検出される条件を含む、請求項10〜12のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 前記実行装置から前記データの送信が要求される時点で、要求された前記データに対するチェックが完了していない場合、要求された前記データのチェックを前記実行装置に依頼する依頼手段を、さらに備えた請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記依頼手段は、前記実行装置からの要求に応じて、要求された前記データを、前記データに対するチェックの状態を示す付加情報とともに前記実行装置に送信する、請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 外部から受信された前記データを、前記実行装置に送信した後も記憶する記憶制御手段を、さらに備え、
    前記記憶制御手段は、外部から受信された前記データのチェックが前記実行装置に依頼され、前記実行装置によってコンピューターウィルスが存在しないことが確認される場合、記憶された前記データにコンピューターウィルスが存在しないことを示す付加情報を関連付ける、請求項14または15に記載の情報処理装置。
  17. 請求項9〜16のいずれかに記載の情報処理装置は、前記1以上のクライアントのいずれかである。
  18. 複数の情報処理装置を含む情報処理システムで実行されるデータ処理方法であって、
    前記複数の情報処理装置それぞれに、外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定ステップと、
    前記データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェックステップと、を実行させるデータ処理方法。
  19. 情報処理装置で実行されるデータ処理方法であって、
    外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定ステップと、
    前記データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェックステップと、を含むデータ処理方法。
  20. 情報処理装置を制御するコンピューターで実行されるデータ処理プログラムであって、
    外部から受信されるデータに対して、コンピューターウィルスの存在をチェックするか否かを決定する決定ステップと、
    前記データにおけるコンピューターウィルスの存在をチェックするチェックステップと、を前記コンピューターに実行させるデータ処理プログラム。
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