JP2019159385A - 処理割当装置及び処理割当プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信回線を介して接続されている複数の処理装置に処理を割り当てる処理割当装置において、ある処理装置について処理量が不足する場合であって、余剰となっている処理量が同じ又はその処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数あるときに、通信遅延を抑制する可能性が高い処理装置に、処理を割り当てることができる処理割当装置を提供する。【解決手段】処理割当装置の監視手段は、通信回線を介して接続されている複数の処理装置の負荷を監視し、割当手段は、前記監視手段によって、第1の処理装置について処理量が不足する場合は、第2の処理装置に該第1の処理装置における処理を割り当て、前記割当手段は、余剰となっている処理量が同じ又は該処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数ある場合は、該処理装置における過去の通信に関する統計に基づいて、前記第2の処理装置となる処理装置を割り当てる。【選択図】図1

Description

本発明は、処理割当装置及び処理割当プログラムに関する。
特許文献1には、管理ノードとなる1の計算機と処理ノードとなる複数の計算機でネットワークを構成し、管理ノードの指示にしたがい複数の業務を各処理ノードで分担して処理する分散処理システムにおいて、前記管理ノードは、業務と処理ノードの組み合わせを定めた複数の組み合わせパターンを記憶する運行計画記憶手段と、所定の選択データにより前記複数の組み合わせパターンの中から所定の組み合わせパターンを選択し各処理ノードに配送する業務割当手段を具備し、前記処理ノードは、前記管理ノードから配送された組み合わせパターンに基づいて、受信したトランザクションを自ノードで処理すべきか否か判断する処理業務選択手段を具備していることが開示されている。
特許文献2には、ネットワークに接続しているコンピュータが有する情報処理能力の余力部分を他者に対して開放し再販することができるようにするとともに、利用者が必要に応じて簡単に計算機資源を利用できるようにすることを課題とし、利用者からの計算処理の依頼を受け付け、その計算処理を並列処理可能な複数の計算単位ブロックに分割し、計算単位ブロックの各提供者への割り当てを決定し、複数の提供者に対してそれぞれに割り当てられた計算単位ブロックを配信し、各提供者は、それぞれ計算単位ブロックを計算し、結果をセンターシステムに送信し、結果を取りまとめ、利用者に送信するとともに、課金処理を実行することが開示されている。
特許第3003440号公報 特開2001−325041号公報
複数の処理を複数の処理装置で分担して処理する分散処理システムがある。この分散処理システムでは、複数の処理装置が通信回線を介して接続されており、処理割当装置が各処理装置に対して処理を割り当てている。
処理の種類又は必要とする処理量によっては、処理装置の処理能力が不足する場合がある。この場合、処理割当装置は、他の処理装置において余剰となっている処理能力を割り当てることを行う。
しかし、余剰となっている処理能力が同程度である処理装置が複数ある場合が起こり得る。通信によっては、いずれの処理装置を選択するかによって、対象としている処理の終了予定時刻に間に合わない場合が生じる。
本発明は、通信回線を介して接続されている複数の処理装置に処理を割り当てる処理割当装置において、ある処理装置について処理量が不足する場合であって、余剰となっている処理量が同じ又はその処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数あるときに、通信遅延を抑制する可能性が高い処理装置に、処理を割り当てることができる処理割当装置及び処理割当プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、通信回線を介して接続されている複数の処理装置の負荷を監視する監視手段と、前記監視手段の監視によって、第1の処理装置について処理量が不足する場合は、第2の処理装置に該第1の処理装置における処理を割り当てる割当手段を有し、前記割当手段は、余剰となっている処理量が同じ又は該処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数ある場合は、該処理装置における過去の通信に関する統計に基づいて、前記第2の処理装置となる処理装置に処理を割り当てる、処理割当装置である。
請求項2の発明は、前記通信に関する統計は、対象とする時間帯における通信量と通信に要した時間から定められる値の統計である、請求項1に記載の処理割当装置である。
請求項3の発明は、前記通信量として、制御装置から処理装置へのデータの送信量を用い、前記通信に要した時間として、前記データの通信に要した時間を用いる、請求項2に記載の処理割当装置である。
請求項4の発明は、前記通信量として、処理装置から制御装置へのデータの送信量を用い、前記通信に要した時間として、前記データの通信に要した時間を用いる、請求項2に記載の処理割当装置である。
請求項5の発明は、前記割当手段は、過去の予め定められた時間帯に応じた負荷の変動に基づいて、いずれかの処理装置に処理の割り当てを行う、請求項1に記載の処理割当装置である。
請求項6の発明は、前記処理は終了時刻が定められており、該終了時刻までに終了しない場合を、処理量の不足とし、前記複数の処理装置は、同じ計算能力を有している、請求項1に記載の処理割当装置である。
請求項7の発明は、前記処理量の不足又は余剰は、処理種類に応じた必要処理量と前記処理装置における処理量を用いて定められる、請求項6に記載の処理割当装置である。
請求項8の発明は、コンピュータを、通信回線を介して接続されている複数の処理装置の負荷を監視する監視手段と、前記監視手段の監視によって、第1の処理装置について処理量が不足する場合は、第2の処理装置に該第1の処理装置における処理を割り当てる割当手段として機能させ、前記割当手段は、余剰となっている処理量が同じ又は該処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数ある場合は、該処理装置における過去の通信に関する係数に基づいて、前記第2の処理装置となる処理装置に処理を割り当てる、処理割当プログラムである。
請求項1の処理割当装置によれば、通信回線を介して接続されている複数の処理装置に処理を割り当てる処理割当装置において、ある処理装置について処理量が不足する場合であって、余剰となっている処理量が同じ又はその処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数あるときに、通信遅延を抑制する可能性が高い処理装置に、処理を割り当てることができる。
請求項2の処理割当装置によれば、対象とする時間帯における通信量と通信に要した時間から定められる値の統計を用いることができる。
請求項3の処理割当装置によれば、制御装置から処理装置へのデータの送信量と、データの通信に要した時間を用いることができる。
請求項4の処理割当装置によれば、処理装置から制御装置へのデータの送信量と、データの通信に要した時間を用いることができる。
請求項5の処理割当装置によれば、処理装置に割り当てに、過去の予め定められた時間帯に応じた負荷の変動を用いることができる。
請求項6の処理割当装置によれば、複数の処理装置は、同じ計算能力を有している場合、定められた終了時刻までに処理が終了しない場合を、処理量の不足とすることができる。
請求項7の処理割当装置によれば、処理種類に応じた必要処理量と処理装置における処理量を用いて、処理量の不足又は余剰を定めることができる。
請求項8の処理割当プログラムによれば、通信回線を介して接続されている複数の処理装置に処理を割り当てる処理割当装置において、ある処理装置について処理量が不足する場合であって、余剰となっている処理量が同じ又はその処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数あるときに、通信遅延を抑制する可能性が高い処理装置に、処理を割り当てることができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 処理装置側の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 タスクリストのデータ構造例を示す説明図である。 必要な処理能力(処理負荷)テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 処理予定テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 時刻−負荷の関係例を示した説明図である。 時刻−負荷マップテーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 時間−遅延マップテーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 時刻−負荷の関係例を示した説明図である。 時刻−遅延マップテーブルのデータ構造例を示す説明図である。 時刻−遅延マップテーブルのデータ構造例を示す説明図である。 タスクリスト・割り当てテーブル、割り当てテーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である処理割当装置100は、処理割当装置100と通信回線190を介して接続されている複数の処理装置180に処理を割り当てるものであって、図1の例に示すように、負荷管理モジュール110、割当モジュール115、遅延管理モジュール120、負荷記録モジュール125、遅延記録モジュール130、負荷DB135、制御モジュール140、遅延DB145を有している。処理割当装置100は、複数の処理装置180と通信回線190を介して接続されている。
なお、処理装置180は、計算ユニット、計算資源、コンピュータ等ともいわれる。
処理割当装置100は、通信回線190に接続している処理装置180が有する情報処理能力の余力部分を他の処理装置180に対して提供する際に、処理部(プログラム)、データ(処理対象)を他の処理装置180へ転送し、処理結果を回収する必要がある。かかる場合において、処理割当装置100は、転送及び回収に要する遅延(LATENCY)を低減するものである。
負荷管理モジュール110は、割当モジュール115、負荷記録モジュール125と接続されており、各処理装置180から必要な処理104、必要なデータ量106を受け取り、各処理装置180の負荷を管理する。つまり、負荷管理モジュール110は、通信回線190を介して接続されている複数の処理装置180の負荷を監視する。
「通信回線190」として、専用回線、公衆回線を含む。そして、特に、公衆回線である場合は、時間帯(季節、月、月初、月末、週、日時等を含む)によって、通信時間が左右されることになる。したがって、同じ余剰処理量を有している処理装置が複数ある場合、通信遅延が生じにくい処理装置に割り当てた方が確実に処理を終了させることができる。
通信回線190は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。
割当モジュール115は、負荷管理モジュール110、遅延管理モジュール120、制御モジュール140と接続されており、各処理装置180から納期102を受け取り、処理量が不足している処理装置180(第1の処理装置)から、処理量が余剰している処理装置180(第2の処理装置)に、第1の処理装置で不足している処理を割り当てる。つまり、割当モジュール115は、負荷管理モジュール110の監視によって、第1の処理装置について処理量が不足することが判明した場合は、第2の処理装置となる処理装置にその第1の処理装置における処理を割り当てる。もちろんのことながら、第2の処理装置は、第1の処理装置とは異なる処理装置である。第2の処理装置は複数であってもよい。また、割り当てられる処理は、第1の処理装置で不足している処理量に相当する処理である。なお、第2の処理装置が複数である場合は、第1の処理装置で不足している処理量の一部が、各第2の処理装置に割り当てられる。また、「処理を割り当てる」とは、第2の処理装置が有する情報処理能力の余力部分を他の第1の処理装置に対して提供することをいう。
そして、割当モジュール115は、余剰となっている処理量が同じ又はその処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置180が複数ある場合(第2の処理装置の候補となる処理装置180が複数ある場合)は、その処理装置180(複数の処理装置180)における過去の通信に関する統計に基づいて、第2の処理装置(複数の処理装置180のうちの1つ以上)に処理を割り当てる。
「余剰となっている処理量が同じ」である場合の他に「余剰となっている処理量の差分が予め定められた範囲内である」である場合を含む。したがって、余剰となっている処理量が少しだけ異なる複数の処理装置も対象となる。
「過去の通信に関する統計」とは、対象とする時間帯における通信量と通信に要した時間から定められる値の統計としてもよい。「過去の通信に関する統計」の値として、具体的には、後述する遅延計数を用いるようにしてもよい。
また、ここでの「通信量」として、制御装置から処理装置へのデータの送信量を用い、「通信に要した時間」として、そのデータの通信に要した時間を用いるようにしてもよい。「制御装置から処理装置へのデータ」とは、処理を行うにあたって必要なデータである。なお、制御装置内に、処理割当装置100が含まれていてもよい。「データの通信に要した時間」は、通信開始の時刻とデータの受信完了時刻との差分である。
また、ここでの「通信量」として、処理装置から制御装置へのデータの送信量を用い、「通信に要した時間」として、そのデータの通信に要した時間を用いるようにしてもよい。「処理装置から制御装置へのデータ」とは、処理装置における処理結果である。
また、割当モジュール115は、過去の予め定められた時間帯に応じた負荷の変動に基づいて、いずれかの処理装置180に処理の割り当てを行うようにしてもよい。
また、処理については終了時刻が定められており、その終了時刻までに終了しない場合を、処理量の不足としてもよい。そして、複数の処理装置180は、同じ計算能力を有しているものとしてもよい。なお、「同じ計算能力を有している処理装置180」として、同一の処理能力(同一のCPU、同容量のメモリ、同容量のハードディスク等の二次記憶装置等)を有しているコンピュータの他に、対象としている処理を行うのに、同じ処理時間で終了させ得るものであればよい。
その場合、処理量の不足又は余剰は、処理種類に応じた必要処理量と処理装置180における処理量を用いて定められるようにしてもよい。この場合、「複数の処理装置180は、同じ計算能力を有している」ので、処理種類に応じた必要処理量と処理装置180における処理量を用いて、処理量の不足又は余剰を算出することができる。
また、例えば、「複数の処理装置180は、同じ計算能力を有している」場合は、同一の計算能力を有する複数の計算ユニット(処理装置180)と各計算ユニットを接続するネットワークにおいて、各計算ユニットの計算負荷監視とアロケーションを制御することができるロードアロケーションシステムとしての機能を処理割当装置100は有することになる。
なお、各処理装置180は、所有者が割り当てられており、処理の割り当てを他の所有者の処理装置に割り当てた場合は、処理を割り当てられた処理装置の所有者に対して、処理量が不足した処理装置の所有者が料金(使用料)を支払うようにしてもよい。
遅延管理モジュール120は、割当モジュール115、遅延記録モジュール130と接続されている。遅延管理モジュール120は、割当モジュール115の処理結果に基づいて、各処理装置180における処理の遅延を管理する。例えば、いずれの処理装置180が処理量が不足していることによって第1の処理装置になるか、その不足している処理量、その時期(時刻)はいつであるか等を管理する。
負荷記録モジュール125は、負荷管理モジュール110、負荷DB135、制御モジュール140と接続されている。負荷記録モジュール125は、負荷管理モジュール110による監視結果(負荷情報)を負荷DB135に記憶させ、制御モジュール140に渡す。
遅延記録モジュール130は、遅延管理モジュール120、制御モジュール140、遅延DB145と接続されている。遅延記録モジュール130は、遅延管理モジュール120による管理結果(遅延情報)を遅延DB145に記憶させ、制御モジュール140に渡す。
負荷DB135は、負荷記録モジュール125、遅延DB145と接続されている。負荷DB135は、負荷記録モジュール125の制御にしたがって、負荷情報を記憶する。
遅延DB145は、遅延記録モジュール130、負荷DB135と接続されている。遅延DB145は、遅延管理モジュール120の制御にしたがって、遅延情報を記憶する。
なお、実装上、負荷DB135、遅延DB145は、一体のデータベースとして構成してもよい。
制御モジュール140は、割当モジュール115、負荷記録モジュール125、遅延記録モジュール130と接続されており、また、通信回線190を介して処理装置180a、処理装置180bと接続されている。制御モジュール140は、割当モジュール115による処理の割り当て結果にしたがって、第1の処理装置から第2の処理装置内に、処理部(プログラム)、データ(処理対象)を転送する等の制御を行う。又は、第1の処理装置に対して、「第2の処理装置に対して処理を転送し、第2の処理装置から処理結果を回収すること」、そして、第2の処理装置に対して、「第1の処理装置から処理を受信し、処理結果を第1の処理装置に返信すること」を指示する制御を行うようにしてもよい。また、制御モジュール140は、負荷記録モジュール125からの負荷情報、遅延記録モジュール130からの遅延情報にしたがって、各処理装置180で行わせる処理を制御する。
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
処理割当装置100は、処理装置180Xと接続されており、また、通信回線190を介して、処理装置A180A、処理装置B180B、処理装置C180C、処理装置D180D等と接続されている。つまり、処理割当装置100は、2以上の処理装置180と通信回線190で接続される。各処理装置180は同等な性能とする。また、複数の処理装置180を近接に設置してもよい(例えば、処理装置C180C、処理装置D180D)。この場合、処理装置C180Cと処理装置D180Dとの間の通信時間は、他の処理装置180(例えば、処理装置A180A等)との通信時間よりも短くなる可能性が大きい。つまり、前述した第1の処理装置として処理装置C180Cが該当した場合、処理装置A180A、処理装置B180B、処理装置D180Dにおいて余剰処理量が同じである場合、第2の処理装置として処理装置D180Dが選択されることになる可能性が高い。
なお、設置した各処理装置180は、別個のものとして扱う。また、処理割当装置100は、処理装置180Xの機能を有していてもよい。そして、不足した処理量を補う処理装置180(処理装置180X以外の処理装置180)がない場合、処理装置180Xがその不足した処理量を補う処理装置180(第2の処理装置)となってもよい。また、処理割当装置100による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
図3は、処理装置180側の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
処理割当装置100は、通信回線190を介して、処理装置180a、処理装置180b、処理装置180c等と接続されている。処理装置180b、処理装置180c等も、処理装置180aと同等のモジュール構成である。
処理装置180aは、処理管理モジュール310、実行資源340を有している。
処理管理モジュール310は、通信モジュール315、制御モジュール320、配置モジュール325、監視モジュール330、回収モジュール335を有している。処理管理モジュール310は、処理割当装置100からの指示にしたがって、実行資源340に処理を実行させる。
通信モジュール315は、制御モジュール320と接続されている。通信モジュール315は、処理割当装置100又は他の処理装置180との通信を行う。
制御モジュール320は、通信モジュール315、配置モジュール325、監視モジュール330、回収モジュール335と接続されている。制御モジュール320は、処理管理モジュール310内の通信モジュール315、配置モジュール325、監視モジュール330、回収モジュール335を制御する。
配置モジュール325は、制御モジュール320、実行資源340と接続されている。配置モジュール325は、処理割当装置100から送信されてきた依頼(プログラム、データ)を実行資源340のメモリ上に配置して実行を開始させる。いわゆるローダー(loader)としての機能を有する。
監視モジュール330は、制御モジュール320、実行資源340と接続されている。監視モジュール330は、実行資源340の処理状況(つまり、負荷)を監視する。監視結果を制御モジュール320、通信モジュール315、通信回線190を介して処理割当装置100に送信する。
回収モジュール335は、制御モジュール320、実行資源340と接続されている。回収モジュール335は、実行資源340による処理結果(データ)を、制御モジュール320、通信モジュール315、通信回線190を介して、処理割当装置100又は他の処理装置180に送信する。いわゆるリトリーバー(retriever)としての機能を有する。
実行資源340は、処理管理モジュール310の配置モジュール325、監視モジュール330、回収モジュール335と接続されている。実行資源340は、処理を行う実体であって、計算ユニット、コンピュータ等である。
図4は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS402では、負荷管理モジュール110が、タスクリストを作成する。ステップS402の詳細な処理については、図5の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS404では、負荷管理モジュール110が、時刻−負荷マップを作成する。ステップS404の詳細な処理については、図8の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS406では、遅延管理モジュール120が、時刻−遅延マップを作成する。ステップS406の詳細な処理については、図12の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS408では、負荷管理モジュール110が、次のタスクを取得する。
ステップS410では、負荷管理モジュール110が、タスクがあるか否かを判断し、ある場合はステップS412へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS499)。
ステップS412では、割当モジュール115が、タスク割当を行う。ステップS412の詳細な処理については、図14の例に示すフローチャートを用いて後述する。
図5は、本実施の形態による処理例(ステップS402)を示すフローチャートである。
1つの処理装置180に割り当てられる処理内容をタスクとする。
各処理装置180にはオーナー(使用者)が設定され、各オーナーは基本的には自分が必要とする処理を自分の処理装置180で実行する。
各タスクの、納期、オーナー、処理内容、処理量をリスト化して、タスクリスト600を生成する。
各タスクに、処理装置180における必要処理量(計算機リソースの見込み使用量)を事前に定める。各タスクに必要な処理量は、必要処理量と処理量の積算で見積もることができる。
ステップS502では、各処理装置180から処理予定を受け取る。
ステップS504では、タスク毎に必要処理量を算出する。必要処理量を、例えば、必要な処理能力(処理負荷)テーブル700を用いて算出する。図7は、必要な処理能力(処理負荷)テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。必要な処理能力(処理負荷)テーブル700は、処理内容ID欄705、必要処理量欄710を有している。処理内容ID欄705は、本実施の形態において、処理内容を一意に識別するための情報(処理内容ID:IDentification、プログラムIDであってもよい)を記憶している。必要処理量欄710は、その処理内容で必要となる単位あたりの処理量を記憶している。
例えば、タスクの処理内容ID:「0x01」であり、処理量:「100」である場合は、必要な処理能力(処理負荷)テーブル700から必要処理量:「0.5」であることから、そのタスクにおける必要処理量は、0.5×100=50と算出できる。
ステップS506では、タスクリスト600を生成する。図6は、タスクリスト600のデータ構造例を示す説明図である。タスクリスト600は、開始時刻欄605、納期欄610、オーナー欄615、処理内容欄620、処理量欄625を有している。開始時刻欄605は、その処理装置180での処理の開始時刻(処理開始予定時刻)を記憶している。納期欄610は、その処理の納期(処理終了予定時刻)を記憶している。オーナー欄615は、その処理装置180のオーナーを記憶している。また、処理装置180を識別する情報(ID)を記憶してもよい。処理内容欄620は、その処理の処理内容(例えば、プログラム名等)を記憶している。処理量欄625は、その処理の処理量を記憶している。例えば、処理装置A180Aから、開始時刻:「10:11」、納期:「10:16」、オーナー:「A」、処理内容:「0x01」、処理量:「100」を受け取り、タスクリスト600の1行目に記憶させる。以下、同様の処理を行って、タスクリスト600を生成する。
図8は、本実施の形態による処理例(ステップS404)を示すフローチャートである。時刻−負荷マップを生成するものであり、具体的には、余剰処理量と不足処理量を算出するものである。
ステップS802では、処理予定テーブル900から次の処理を取得する。図9は、処理予定テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。処理予定テーブル900は、処理時間t1、t2、t3において、処理装置毎に予定される処理内容とデータ量を管理するテーブルである。つまり、単位時間(この例では、t1からt2まで、t2からt3まで)あたりの処理の状態を管理するものである。処理予定テーブル900は、処理装置ID欄905、開始時刻欄910、終了時刻欄915、処理内容ID欄920、処理量欄925、余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄930を有している。処理装置ID欄905は、本実施の形態において、処理装置を一意に識別するための情報(処理装置ID)を記憶している。ここでは、処理装置IDとしてオーナーを記憶している。開始時刻欄910は、その処理の開始時刻を記憶している。終了時刻欄915は、その処理の終了時刻を記憶している。処理内容ID欄920は、処理内容IDを記憶している。処理量欄925は、処理量を記憶している。余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄930は、余剰処理量(正)、不足処理量(負)を記憶している。なお、余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄930は、ステップS802の段階では、空欄である。ステップS806によって算出され、ステップS808で余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄930に記憶される。
ステップS804では、処理予定が有るか否かを判断し、有る場合はステップS806へ進み、それ以外の場合はステップS810へ進む。
ステップS806では、余剰/不足処理量を計算する。
処理予定テーブル900の余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄930内の値は、処理予定テーブル900の上から順に、以下のように算出する。
0.9=1.0−(0.2×0.5)
1.0=1.0−(0.0×0.0)
0=1.0−(1.0×1.0)
1.0=1.0−(0.0×0.0)
−0.5=1.0−(1.0×1.5)
−0.5=1.0−(1.0×1.5)
1.0=1.0−(0.0×0.0)
−1.0=1.0−(0.5×3.0)
ステップS808では、負荷DB135へ時刻(開始、終了)、処理装置ID、余剰/不足処理量を記録する。具体的には、処理予定テーブル900の余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄930にステップS806の計算結果を記憶させる。
ここで、図9の例に示した処理予定テーブル900の状態を、図10の例を用いて説明する。
図10は、時刻と各処理装置180における負荷の関係例を示した説明図である。
時刻t1からt2までの間(以下、「時刻t1−t2」と記す)では、処理装置D180Dは余剰処理量:1.0、処理装置A180Aは余剰処理量:0.9、処理装置B180Bは余剰処理量:0(つまり、過不足ないことを示している)、処理装置C180Cは不足処理量:−0.5であることを示している。この時刻t1−t2では、処理装置C180Cは処理量が不足しており、処理装置A180A、処理装置D180Dは処理量に余裕があることを示している。
時刻t2−t3では、処理装置A180Aは余剰処理量:1.0、処理装置B180Bは余剰処理量:1.0、処理装置C180Cは不足処理量:−0.5、処理装置D180Dは不足処理量:−0.5であることを示している。この時刻t2−t3では、処理装置C180C、処理装置D180Dは処理量が不足しており、処理装置A180A、処理装置B180Bは処理量に余裕があることを示している。
ステップS810では、処理予定毎の処理量について、偏差値を計算する。
ステップS812では、負荷DB135へ余剰/不測処理量の偏差値を記録する。例えば、時刻−負荷マップテーブル1100を生成し、記憶させる。図11は、時刻−負荷マップテーブル1100のデータ構造例を示す説明図である。時刻−負荷マップテーブル1100は、処理装置ID欄1105、開始時刻欄1110、終了時刻欄1115、処理内容ID欄1120、処理量欄1125、余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄1130、余剰処理量の偏差値欄1135、不足処理量の偏差値欄1140を有している。時刻−負荷マップテーブル1100は、処理予定テーブル900に余剰処理量の偏差値欄1135、不足処理量の偏差値欄1140を付加したものである。処理装置ID欄1105は、処理装置IDを記憶している。開始時刻欄1110は、開始時刻を記憶している。終了時刻欄1115は、終了時刻を記憶している。処理内容ID欄1120は、処理内容IDを記憶している。処理量欄1125は、処理量を記憶している。余剰処理量(正)、不足処理量(負)欄1130は、余剰処理量(正)、不足処理量(負)を記憶している。余剰処理量の偏差値欄1135は、余剰処理量の偏差値を記憶している。不足処理量の偏差値欄1140は、不足処理量の偏差値を記憶している。
図12は、本実施の形態による処理例(ステップS406)を示すフローチャートである。時刻−遅延マップを生成するものであり、具体的には、通信遅延時間の記録と分類の処理を行うものである。負荷記録モジュール125は、予め定められた時間間隔で、各処理装置180について、予め定められた処理のレイテンシ(通信遅延時間)を記録する。
ステップS1202では、事前に定めた時間間隔で、時刻昇順で次の処理を取得する。
ステップS1204では、処理が有るか否かを判断し、有る場合はステップS1206へ進み、それ以外の場合はステップS1210へ進む。
ステップS1206では、区間の割当性能を計算する。
処理割当装置100からのデータ送信量Q1、開始時刻Ts1と、処理装置180におけるそのデータ通信の受信完了時刻Ts2、及び、処理装置180での処理結果のデータ量Q2、送信開始時刻Tr1と処理装置180でのその処理結果の受信完了時刻Tr2を、負荷DB135へ記録する。
そして、負荷DB135に記録された時刻情報をもとにして、次に示す式(1)を用いて割当性能(割当率):Rd(Kbyte/sec)を算出し、式(2)を用いて回収性能(回収率):Rr(Kbyte/sec)を算出する。
Figure 2019159385
Figure 2019159385
割当性能及び回収性能は、別途指定する任意の間隔で、平均値μ、標準偏差σ、及び偏差値を算出する。
算出した平均値、標準偏差、及び偏差値を、遅延DB145に格納する。
レイテンシは時間変動幅を有するため常に更新が必要であり、数値的に厳密な比較よりむしろ、レイテンシ大、中、小の様に分類して保持することが適当である。ゆえに、割当性能及び回収性能の標準偏差をσとするとき、任意時間におけるRd又はRrをxとして、遅延係数を式(3)のように分類する。
Figure 2019159385
なお、遅延係数aは、遅延しにくいことを示しており、遅延係数cは、遅延しやすいことを示しており、遅延係数bは、その中間であることを示している。
そして、時間−遅延マップテーブル1300を生成する。図13は、時間−遅延マップテーブル1300のデータ構造例を示す説明図である。時間−遅延マップテーブル1300は、処理装置ID欄1305、月日欄1310、時刻欄1315、遅延係数欄1320を有している。処理装置ID欄1305は、処理装置IDを記憶している。月日欄1310は、月日を記憶している。時刻欄1315は、時刻を記憶している。遅延係数欄1320は、遅延係数を記憶している。例えば、時間−遅延マップテーブル1300の1行目は、10月1日の時刻t1−t2では、遅延係数aであること(遅延しにくいこと)を示している。時間−遅延マップテーブル1300の3行目は、10月1日の時刻t3−t4では、遅延係数cであること(遅延しやすいこと)を示している。
ステップS1208では、遅延DB145へ時刻(開始、終了)、処理装置ID、割当/回収率を記録する。
ステップS1210では、処理予定毎の処理量について平均値、偏差値、標準偏差を計算し、遅延係数を割り当てる。
ステップS1212では、遅延DB145へ余剰/不測処理量の偏差値、遅延係数を記録する。
図14は、本実施の形態による処理例(ステップS412)を示すフローチャートである。
ステップS1402では、タスクリスト600から次の処理を取得する。図6に示すタスクリスト600では、時刻10:11に開始する処理を取得する。この場合、オーナーAの処理装置A、オーナーBの処理装置、オーナーDの処理装置Dが該当する。
ステップS1404では、タスクが有るか否かを判断し、有る場合はステップS1406へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1499)。
ステップS1406では、不足処理量が有るか否かを判断し、有る場合はステップS1408へ進み、それ以外の場合はステップS1402へ戻る。
ステップS1408では、負荷分散候補を検索する。
ステップS1410では、候補が有るか否かを判断し、有る場合はステップS1412へ進み、それ以外の場合はステップS1418へ進む。
ステップS1412では、複数の候補が有るか否かを判断し、有る場合はステップS1416へ進み、それ以外の場合はステップS1414へ進む。
ステップS1414では、候補の処理装置180に処理を割り当てる。
ステップS1416では、遅延係数最小の候補に割り当てる。
ステップS1418では、処理割当装置100の処理装置180Xへ割り当てる。
図15は、時刻と各処理装置180における負荷の関係例を示した説明図である。
時刻t1−t2では、処理装置B180Bは余剰処理量:0.5、処理装置D180Dは余剰処理量:0.5であることを示している。
時刻t1−t3では、処理装置A180Aは不足処理量:−1.0であることを示している。
時刻t2−t4では、処理装置C180Cは余剰処理量:1.0、処理装置D180Dは余剰処理量:1.0、処理装置B180Bは余剰処理量:0であることを示している。
処理装置A180Aにおいて開始時刻t1から納期t3までの不足処理量は−1.0であり、これを対象とした場合の負荷分散の候補となる処理装置180を抽出する。つまり、時刻t1−t2での割当候補として処理装置B180B、処理装置D180Dがある。そして、余剰処理量は両方とも0.5であり、2つを合わせると、処理装置A180Aの不足処理量に合致する。同区間では不足処理量を補うために他の候補はないため、遅延係数は勘案せずに処理装置B180B、処理装置D180Dへ処理を割り当てる。
次に、時刻t2−t3での割当先の候補として処理装置C180C、処理装置D180Dがある。そして、時刻t2−t3では、処理装置C180C、処理装置D180Dの余剰となっている処理量が1.0と同じである。そして、処理装置A180Aの不足している処理量−1.0を、処理装置C180C、処理装置D180Dのいずれか一方で補うことができるものである。したがって、処理装置C180C、処理装置D180Dのいずれか一方を選択する必要がある。
そこで、処理装置C180Cの時刻−遅延マップテーブル1600、処理装置D180Dの時刻−遅延マップテーブル1700を参照する。図16は、時刻−遅延マップテーブル1600のデータ構造例を示す説明図である。図17は、時刻−遅延マップテーブル1700のデータ構造例を示す説明図である。時刻−遅延マップテーブル1600、時刻−遅延マップテーブル1700は、前述した時間−遅延マップテーブル1300と同等のデータ構造を有している。時刻−遅延マップテーブル1600、時刻−遅延マップテーブル1700より、時刻t2−t3における処理装置C180Cと処理装置D180Dの遅延係数を比較して、より遅延が少ない処理装置C180Cへ処理(処理装置A180Aの不足している処理量分の処理)を割り当てる。
処理を割り当てた結果、タスクリスト・割り当てテーブル1800、割り当てテーブル1850を生成する。図18は、タスクリスト・割り当てテーブル1800、割り当てテーブル1850のデータ構造例を示す説明図である。
図18(a)は、タスクリスト・割り当てテーブル1800のデータ構造例を示す説明図である。タスクリスト・割り当てテーブル1800は、開始時刻欄1805、納期欄1810、オーナー欄1815、処理内容欄1820、処理量欄1825、割り当て欄1830を有している。開始時刻欄1805は、開始時刻を記憶している。納期欄1810は、納期を記憶している。オーナー欄1815は、オーナー(処理装置A180A)を記憶している。処理内容欄1820は、処理内容を記憶している。処理量欄1825は、処理量を記憶している。割り当て欄1830は、割り当てを記憶している割り当てテーブル1850へのポインタを記憶している。つまり、処理装置A180Aの不足処理量を補う処理装置180に関する情報を参照している。
図18(b)は、割り当てテーブル1850のデータ構造例を示す説明図である。割り当てテーブル1850は、割当時刻欄1855、割当量欄1860、依頼元欄1865、依頼先欄1870、回収時刻欄1875を有している。割当時刻欄1855は、割当時刻を記憶している。割当量欄1860は、割当量を記憶している。依頼元欄1865は、依頼元の処理装置180を記憶している。依頼先欄1870は、依頼先の処理装置180を記憶している。回収時刻欄1875は、回収時刻を記憶している。具体的には、処理装置A180Aは時刻t1において、処理装置B180Bに処理を依頼し、その処理結果時刻t2に回収する。処理装置A180Aは時刻t1において、処理装置D180Dに処理を依頼し、その処理結果時刻t2に回収する。そして、処理装置A180Aは時刻t2において、処理装置C180Cに処理を依頼し、その処理結果時刻t3に回収する。なお、処理装置A180Aと他の処理装置180との間で直接に転送及び回収を行うように記載しているが、処理割当装置100を介して、処理装置180間の転送及び回収を行ってもよい。
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図19に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU1901を用い、記憶装置としてRAM1902、ROM1903、HD1904を用いている。HD1904として、例えばハードディスク、SSD(Solid State Drive)を用いてもよい。負荷管理モジュール110、割当モジュール115、遅延管理モジュール120、負荷記録モジュール125、遅延記録モジュール130、制御モジュール140、処理管理モジュール310、通信モジュール315、配置モジュール325、監視モジュール330、回収モジュール335等のプログラムを実行するCPU1901と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1902と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1903と、負荷DB135、遅延DB145としての機能を有する補助記憶装置(フラッシュ・メモリ等であってもよい)であるHD1904と、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイク、カメラ(視線検知カメラ等を含む)等に対する利用者の操作(動作、音声、視線等を含む)に基づいてデータを受け付ける受付装置1906と、CRT、液晶ディスプレイ、スピーカー等の出力装置1905と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1907、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1908により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。なお、実行資源340は、図19の例に示すコンピュータとしてもよい。
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図19に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図19に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図19に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…処理割当装置
102…納期
104…必要な処理
106…必要なデータ量
110…負荷管理モジュール
115…割当モジュール
120…遅延管理モジュール
125…負荷記録モジュール
130…遅延記録モジュール
135…負荷DB
140…制御モジュール
145…遅延DB
180…処理装置
190…通信回線
310…処理管理モジュール
315…通信モジュール
320…制御モジュール
325…配置モジュール
330…監視モジュール
335…回収モジュール
340…実行資源

Claims (8)

  1. 通信回線を介して接続されている複数の処理装置の負荷を監視する監視手段と、
    前記監視手段の監視によって、第1の処理装置について処理量が不足する場合は、第2の処理装置に該第1の処理装置における処理を割り当てる割当手段
    を有し、
    前記割当手段は、余剰となっている処理量が同じ又は該処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数ある場合は、該処理装置における過去の通信に関する統計に基づいて、前記第2の処理装置となる処理装置に処理を割り当てる、
    処理割当装置。
  2. 前記通信に関する統計は、対象とする時間帯における通信量と通信に要した時間から定められる値の統計である、
    請求項1に記載の処理割当装置。
  3. 前記通信量として、制御装置から処理装置へのデータの送信量を用い、
    前記通信に要した時間として、前記データの通信に要した時間を用いる、
    請求項2に記載の処理割当装置。
  4. 前記通信量として、処理装置から制御装置へのデータの送信量を用い、
    前記通信に要した時間として、前記データの通信に要した時間を用いる、
    請求項2に記載の処理割当装置。
  5. 前記割当手段は、過去の予め定められた時間帯に応じた負荷の変動に基づいて、いずれかの処理装置に処理の割り当てを行う、
    請求項1に記載の処理割当装置。
  6. 前記処理は終了時刻が定められており、該終了時刻までに終了しない場合を、処理量の不足とし、
    前記複数の処理装置は、同じ計算能力を有している、
    請求項1に記載の処理割当装置。
  7. 前記処理量の不足又は余剰は、処理種類に応じた必要処理量と前記処理装置における処理量を用いて定められる、
    請求項6に記載の処理割当装置。
  8. コンピュータを、
    通信回線を介して接続されている複数の処理装置の負荷を監視する監視手段と、
    前記監視手段の監視によって、第1の処理装置について処理量が不足する場合は、第2の処理装置に該第1の処理装置における処理を割り当てる割当手段
    として機能させ、
    前記割当手段は、余剰となっている処理量が同じ又は該処理量の差分が予め定められた範囲内である処理装置が複数ある場合は、該処理装置における過去の通信に関する係数に基づいて、前記第2の処理装置となる処理装置に処理を割り当てる、
    処理割当プログラム。
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