JP2019158749A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリの領域やバスのバンド幅の使用を抑制しつつ、故障検出が可能な画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置は、擬似的な乱数を生成し、第1メモリに書き込む、第1疑似乱数生成器と、前記第1メモリに書き込まれた乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果を第2メモリに書き込む、処理回路と、前記第2メモリに書き込まれた処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する、第1シグネチャ生成器と、第1シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第1疑似乱数生成器で生成された乱数及び前記処理回路の処理内容に基づくシグネチャの期待値である第1期待値とを、比較する、第1シグネチャ比較器と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
車載向けの画像処理回路には、自動車の高い安全度水準(Automotive Safety Integrity Level:ASIL)が求められる。高い安全度水準を確保するためには、動作時に故障が生じているかどうかを検出する自己診断機能の実装が必要となることがある。このような故障を自己診断して検出する方法としては、例えば、Logic BIST(Built-In Test)により検出する方法、回路を二重化することにより検出する方法、テストデータを用いて検出する方法などがある。
しかし、Logic BISTによる検出方法では、故障を検出するためのテスト時間が長いという問題があり、回路を二重化する方法では、回路規模が大きくなり、消費電力が大きくなるという問題がある。このため、これらの方法を採用することが設計上できないこともある。
また、テストデータを用いて故障を検出する方法は、予め画像処理装置にテストデータを格納する領域を用意しておく必要があり、メモリの領域を逼迫させてしまうという問題がある。また、バスを用いて、テストデータをメモリから各処理回路に転送することも考えられるが、このテストデータの転送により、バス上のバンド幅を逼迫させてしまうという問題が生じる。
特開2006−38782号公報 特開昭59−166879号公報 特開2006−78447号公報
本実施形態の目的は、メモリの領域やバスのバンド幅の使用を抑制しつつ、故障検出が可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
本実施形態に係る画像処理装置は、
擬似的な乱数を生成し、第1メモリに書き込む、第1疑似乱数生成器と、
前記第1メモリに書き込まれた乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果を第2メモリに書き込む、処理回路と、
前記第2メモリに書き込まれた処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する、第1シグネチャ生成器と、
第1シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第1疑似乱数生成器で生成された乱数及び前記処理回路の処理内容に基づくシグネチャの期待値である第1期待値とを、比較する、第1シグネチャ比較器と、
を備える。
本実施形態に係る画像処理方法は、
第1疑似乱数生成器が、擬似的な乱数を生成し、第1メモリに書き込む工程と、
処理回路が、前記第1メモリに書き込まれた乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果を第2メモリに書き込む工程と、
第1シグネチャ生成器が、前記第2メモリに書き込まれた処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する工程と、
第1シグネチャ比較器が、第1シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第1疑似乱数生成器で生成された乱数及び前記処理回路の処理内容に基づくシグネチャの期待値である第1期待値とを、比較する工程と、
を備える。
第1実施形態に係る画像処理システム1の内部構成を説明するブロック図。 画像処理装置に設けられたメモリのバンク構成の一例を説明する図。 第2実施形態に係る画像処理システム1の内部構成を説明するブロック図。 図4(a)は、通常の画像処理におけるパイプライン処理を説明する図、図4(b)は、回路故障の自己判定処理における並列処理を説明する図。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る画像処理装置及び画像処理方法を説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る画像処理装置は、高信頼性を要求されるシステム、例えば、車載製品や医療機器などのシステムに適用される装置である。そして、この画像処理装置は、メモリを備える画像処理装置に、疑似乱数生成器と、この疑似乱数生成器で生成された疑似的な乱数を処理回路で処理した処理結果を、シグネチャ化するシグネチャ生成器と、このシグネチャ生成器で生成されたシグネチャと期待値とを比較するシグネチャ比較器とを設けることにより、メモリやバスの使用を抑制しつつ、画像処理装置の故障検出ができるようにしたものである。つまり、第1実施形態に係る画像処理装置は、自己診断機能付きの画像処理装置を構成している。以下に、その詳細を説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置10を備える画像処理システム1の内部構成の一例を説明するブロック図である。この画像処理システム1は、画像処理装置10に加えて、CPU(Central Processing Unit)12と、メインメモリ14と、ROM(Read Only Memory)16とを備えており、これら画像処理装置10と、CPU12と、メインメモリ14と、ROM16とは、バス18を介して相互に接続されている。
CPU12は、この画像処理システム1の全体的な制御を行う制御回路である。具体的には、CPU12は、ROM16に格納されている種々のプログラムを読み込んで実行することにより、この画像処理システム1における各種の制御を行う。CPU12は、プログラムを実行するにあたり、メインメモリ14に適宜、演算結果やデータを格納したり、メインメモリ14に格納されている、これら演算結果やデータを読み出したりする。
メインメモリ14は、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成されており、各種のデータやプログラムを一時的に格納することが可能である。メインメモリ14に書き込まれるデータは、バス18を介して、CPU12やROM16から転送され、また、メインメモリ14から読み出されるデータは、バス18を介して、CPU12やROM16に転送される。
ROM16は、この画像処理システム1の全体的な制御をするのに必要な種々のプログラムやデータが不揮発的に格納されている。このROM16から読み出されたプログラムやデータは、バス18を介して、CPU12やメインメモリ14に転送される。
画像処理装置10は、画像処理を行う回路であり、本実施形態では特に、自動車に搭載されて、この自動車から撮像した画像の処理を行う。すなわち、本実施形態に係る画像処理システム1は、車載向けのシステムを構成している。
画像処理装置10は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bと、メモリ22a〜22eと、処理回路24a〜24dと、全体制御器26とを備えて、構成されている。まず、これらの回路を用いて画像処理装置10で行われる通常の画像処理について説明する。
ダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bは、バス18を介したデータの転送を制御するコントローラである。具体的には、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aは、バス18とメモリ22aとの間のデータの転送を制御するコントローラであり、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bは、メモリ22eとバス18との間のデータの転送を制御するコントローラである。
メモリ22a〜22eは、画像処理装置10の内部に設けられた内部メモリである。これらメモリ22a〜22eは、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成されている。メモリ22a〜22eは、画像処理をする関係上、比較的大きなメモリ領域を有しており、これらメモリ22a〜22eのそれぞれに、パイプライン処理により画像処理を行うための各過程のデータが格納される。
処理回路24a〜24dは、それぞれ、取得したデータに対して、所定の処理を実行する回路である。具体的には、処理回路24aは、メモリ22aからデータを読み出して、予め定められた処理を実行して、その処理結果を、メモリ22bに書き込む。同様に、処理回路24bは、メモリ22bから、処理回路24aにより書き込まれたデータを読み出して、予め定められた処理を実行して、その処理結果を、メモリ22cに書き込む。処理回路24c、24dも、同様の処理を実行する。このため、処理回路24a〜24dによる最終的な処理結果は、メモリ22eに書き込まれることとなる。
本実施形態においては、例えば、メモリ22aに書き込まれた画像データ(RAWデータ)を処理回路24aが読み出して、デモザイク処理を行い、その処理結果をメモリ22bに書き込む。処理回路24bは、メモリ22bから、デモザイク処理が行われたデータを読み出して、ノイズ削減処理を行い、メモリ22cに書き込む。処理回路24cは、メモリ22cから、ノイズ削減処理が行われたデータを読み出して、ガンマ補正処理を行い、メモリ22dに書き込む。処理回路24dは、メモリ22dから、ガンマ補正処理が行われたデータを読み出して、YUV変換処理を行い、その処理結果をメモリ22eに書き込む。このように、処理回路24a〜24dは、それぞれ予め定められた処理機能を有しており、前段階のメモリから読み込んだデータに対して、所定の処理を施して、次段階のメモリに書き込む処理を行う。これをパイプライン制御することにより、メモリ22aに書き込まれたデータを、順次処理して、メモリ22eに最終的な処理結果として順次書き込むことが可能となる。
全体制御器26は、これらの処理をパイプライン制御するために必要となる全体的な制御を行う回路である。すなわち、全体制御器26は、処理回路24a〜24d及びダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bをそれぞれ制御して、画像処理がパイプライン処理で実行されるようにする。
上記のようなパイプライン制御を実現するため、メモリ22a〜22eは、複数のバンクを備えている。図2は、メモリ22aのバンク構成の一例を説明する概念図である。なお、本実施形態に係るメモリ22b〜22eも、メモリ22aと同様のバンク構成である。
図2に示すように、メモリ22aは、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aがデータを格納する領域として、2つのバンクB1、B2を備えている。ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aは、バス18を介して取得したデータを、まず、例えば、バンクB1に格納していく。そして、1つのブロック、或いは、1つのフレーム等を、バンクB1に格納し終えた場合、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aは、次のブロック、或いは、次のフレーム等を、別のバンクであるバンクB2に格納していく。バンクB2にデータが格納される間に、処理回路24aは、バンクB1に格納されているデータを読み出して、所定の処理を実行し、メモリ22bにおける、例えばバンクB1に処理結果を格納していく。
処理回路24aがメモリ22aのバンクB1に格納されているデータの処理が終了するまでには、メモリ22aのバンクB2にデータが格納され終えているので、処理回路24aは、メモリ22aのバンクB1の処理が終了した後は、バンクB2からデータを読み出して、次のブロック、或いは、次のフレーム等のデータの処理を開始する。そして、処理回路24aは、データの処理結果を、メモリ22bのバンクB2に格納する。ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aは、メモリ22aのバンクB1の処理が終了しているので、再び、バス18を介して取得したデータを、メモリ22aのバンクB1に書き込む。
このように、メモリ22a〜22eは、それぞれ、2つのバンクB1、B2が形成されており、これら2つのバンクB1、B2を交互に使用することにより、処理回路24a〜24dに待ち時間が生じるのを可能な限り排除している。なお、図2では、メモリ22a〜22eが、2つのバンクB1、B2を備える例を説明したが、バンクの数は、2つに限られるものではなく、3つ、4つ等の複数であればよい。
画像処理装置10における通常の画像処理に関する説明は以上の通りであるが、次に、画像処理装置10における回路故障の自己判定処理に関する説明をする。この回路故障の自己判定処理を行うために、本実施形態に係る画像処理装置10は、上記に加えて、疑似乱数生成器30a〜30fと、シグネチャ生成器32a〜32fと、シグネチャ比較器34a〜34fと、シグネチャ期待値保持部36とを備えている。この回路故障の自己判定処理は、例えば、画像処理装置10に電源が供給されて立ち上がった直後に実行される。また、それだけではなく、例えば、1秒あたり30フレームで画像のデータがメモリ22aに供給されるが、そのフレームとフレームの間にも実行される。
回路故障の自己判定処理においては、疑似乱数生成器30aは、疑似的な乱数を生成して、メモリ22aに書き込む。ここで、疑似的な乱数とは、真正な乱数ではないということである。つまり、疑似乱数生成器30aに、1つのシードを与えると、所定の規則性に則って、乱数を生成するため、シードが決まっていれば、生成される乱数が予め特定できる。換言すれば、疑似乱数生成器30aに与えたシードと同じシードを、同じ構造の他の疑似乱数生成器に与えれば、他の疑似乱数生成器でも同じ乱数が生成されるのである。このため、所定の規則性を有している乱数生成器であって、1つのシードに対して生成される乱数が予め特定できる乱数生成器であれば、その回路規模の大小に拘わらず、本実施形態においては、疑似的な乱数を生成する疑似乱数生成器と言うことができる。
なお、疑似乱数生成器30b〜30fの構成は、疑似乱数生成器30aと同様である。すなわち、疑似乱数生成器30bは、疑似的な乱数を生成して、メモリ22bに書き込み、疑似乱数生成器30cは、疑似的な乱数を生成して、メモリ22cに書き込み、疑似乱数生成器30dは、疑似的な乱数を生成して、メモリ22dに書き込む。疑似乱数生成器30eは、疑似的な乱数を生成して、あたかもバス18から取得したデータのようにダイレクトメモリアクセスコントローラ20aに供給し、疑似乱数生成器30fは、疑似的な乱数を生成して、あたかもメモリ22eから取得したデータのようにダイレクトメモリアクセスコントローラ20bに供給する。
これら疑似乱数生成器30a〜30fは、それぞれ、処理回路24a〜24dやダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bの故障診断を行うのに適したテストデータを疑似的な乱数として生成する。ここで、故障診断に適したテストデータとは、処理回路24a〜24dやダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bが、それぞれ処理するデータのサイズに適合しており、且つ、これらの回路の故障を見つけやすいデータを意味している。
上述したように、本実施形態においては、メモリ22a〜22dは、2つのバンクB1、B2を有していることから、疑似乱数生成器30a〜30dも、2つのバンクB1、B2に交互に疑似的な乱数を書き込んで行くこととなる。
処理回路24aは、メモリ22aの2つのバンクB1、B2から交互に乱数を読み出して、所定の処理を実行し、その実行結果をメモリ22bのバンクB1、B2に交互に書き込む。すなわち、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aがメモリ22aにデータの書き込みを行っているバンクが、バンクB1であったとすると、疑似乱数生成器30aはメモリ22aのバンクB2に乱数の書き込みを行い、処理回路24aは、メモリ22aのバンクB2から乱数をデータとして読み込む。そして、処理回路24aは予め定められている所定の処理を読み込んだデータに対して行い、その処理結果を例えばメモリ22bのバンクB1に書き込む。この場合、疑似乱数生成器30bは、メモリ22bのバンクB2に、生成した乱数をデータとして書き込むこととなり、処理回路24bは、メモリ22bのバンクB2から乱数をデータとして読み込むこととなる。
処理回路24b〜24dの動作も同様であり、処理回路24bは、メモリ22bの一方のバンクから乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果をメモリ22cの一方のバンクに書き込む。処理回路24cは、メモリ22cの他方のバンクから乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果をメモリ22dの一方のバンクに書き込む。処理回路24dは、メモリ22dの他方のバンクから乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果をメモリ22eの一方のバンクに書き込む。
シグネチャ生成器32aは、メモリ22bのバンクB1、B2から交互に処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する。ここで、シグネチャを生成する手法には、種々のものがあるが、例えば、データエラーを検出するためのCRC(Cyclic Redundancy Check)技術で用いられたり、データの暗号化技術で用いられたりしている。本実施形態では、メモリ22bに格納されている処理結果である大きなデータを、シグネチャ化することにより、より短い代表値を生成する技術として用いている。つまり、シグネチャ化する元のデータが異なれば、異なるシグネチャが生成される。本実施形態では、この特性を生かして、メモリ22aに書き込まれているデータが、メモリ22a、処理回路24a、及び、メモリ22bで故障が生じておらず適正に処理されたデータであるかどうかを検査する。
これは、シグネチャ生成器32b〜32dについても同様である。すなわち、シグネチャ生成器32bは、メモリ22cに書き込まれた処理回路24bの処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する。シグネチャ生成器32cは、メモリ22dに書き込まれた処理回路24cの処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する。シグネチャ生成器32dは、メモリ22eに書き込まれた処理回路24dの処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する。
シグネチャ比較器34aは、シグネチャ生成器32aで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30aで生成された乱数及び処理回路24aの処理内容に基づくシグネチャの期待値とを比較する。ここで、上述したように、疑似乱数生成器30aで生成される乱数には所定の規則性があることから、例えばシーズを一定にしておいたり、シーズにも所定の規則性を定めておいたりしておけば、疑似乱数生成器30aで生成される疑似的な乱数も予め特定することができる。処理回路24aで実行される処理も予め定まっているため、メモリ22bに書き込まれる処理結果も予め特定することができ、その処理結果から生成されるシグネチャも予め特定することができる。このため、予め特定できる処理結果に基づくシグネチャを期待値として、シグネチャ比較器34aは、シグネチャ生成器32aで生成されたシグネチャを、この期待値と比較をするのである。
これは、シグネチャ比較器34b〜34dについても、同様である。すなわち、シグネチャ比較器34bは、シグネチャ生成器32bで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30bで生成された乱数及び処理回路24bの処理内容に基づくシグネチャの期待値とを比較する。シグネチャ比較器34cは、シグネチャ生成器32cで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30cで生成された乱数及び処理回路24cの処理内容に基づくシグネチャの期待値とを比較する。シグネチャ比較器34dは、シグネチャ生成器32dで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30dで生成された乱数及び処理回路24dの処理内容に基づくシグネチャの期待値とを比較する。
本実施形態においては、これらシグネチャ比較器34a〜34dで用いる期待値としてのシグネチャは、シグネチャ期待値保持部36に予め格納されている。すなわち、この画像処理装置10の設計段階で、疑似乱数生成器30a〜30dで生成される疑似的な乱数は予め特定することができ、処理回路24a〜24dの処理内容も予め定まっている。このため、疑似乱数生成器30a〜30dで生成される疑似的な乱数に対応する期待値としてのシグネチャを、画像処理装置10の設計段階でシグネチャ期待値保持部36に格納しておくことができる。このシグネチャ期待値保持部36に格納されている期待値としてのシグネチャをシグネチャ比較器34a〜34dは読み出して、シグネチャ生成器32a〜32dで生成されたシグネチャと比較するのである。
回路故障の自己判定処理においては、疑似乱数生成器30eは、疑似的な乱数を生成して、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aに供給する。ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aは、疑似乱数生成器30eで生成された乱数を、あたかもバス18から取得したデータのように、メモリ22aに書き込む。すなわち、疑似乱数生成器30aの乱数の書き込みと重複しないように、メモリ22aの2つのバンクB1、B2に、交互にデータの書き込みを行う。
シグネチャ生成器32eは、メモリ22aから、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aが書き込んだデータを読み出して、この読み出したデータに基づくシグネチャを生成する。すなわち、シグネチャ生成器32eは、メモリ22aの2つのバンクB1、B2から、交互にデータを読み出す。シグネチャ比較器34eは、シグネチャ生成器32eで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30eで生成された乱数に基づくシグネチャの期待値とを比較する。すなわち、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aとメモリ22aとが正常に動作していれば、シグネチャ生成器32eで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30eで生成された乱数に基づくシグネチャの期待値とは、一致するはずである。このため、シグネチャ比較器34eは、両者を比較して、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20a又はメモリ22aが故障していないかどうか診断をする。
一方、疑似乱数生成器30fは、疑似的な乱数を生成して、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bに供給する。ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bは、疑似乱数生成器30fで生成された乱数を、あたかもメモリ22eから読み出したデータのように、シグネチャ生成器32fに供給する。シグネチャ生成器32fは、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bから取得したデータに基づくシグネチャを生成し、シグネチャ比較器34fに供給する。シグネチャ比較器34fは、シグネチャ生成器32fで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30fで生成された乱数に基づくシグネチャの期待値とを比較する。すなわち、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bが正常に動作していれば、シグネチャ生成器32fで生成されたシグネチャと、疑似乱数生成器30fで生成された乱数に基づくシグネチャの期待値とは、一致するはずである。このため、シグネチャ比較器34fは、両者を比較して、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bが故障していないかどうか診断をする。
本実施形態においては、これらシグネチャ比較器34e、34fで用いる期待値としてのシグネチャも、シグネチャ期待値保持部36に予め格納されている。すなわち、この画像処理装置10の設計段階で、疑似乱数生成器30e、30fで生成される疑似的な乱数は予め特定することができ、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bは、基本的にはデータの転送を制御するコントローラであり、生成された乱数がデータとして、そのまま、シグネチャ生成器32e、32fに供給される。このため、疑似乱数生成器30e、30fで生成される疑似的な乱数に対応する期待値としてのシグネチャを、画像処理装置10の設計段階でシグネチャ期待値保持部36に格納しておくことができる。このシグネチャ期待値保持部36に格納されている期待値としてのシグネチャをシグネチャ比較器34e、34fはそれぞれ読み出して、シグネチャ生成器32e、32fで生成されたシグネチャとそれぞれ比較するのである。
なお、上述した回路故障の自己判定処理は、全体制御器26が制御するようにしてもよいし、CPU12が制御するようにしてもよいし、全体制御器26とCPU12とが協働して制御するようにしてもよい。さらに、通常の画像処理と回路故障の自己判定処理との間の切り替え制御も、全体制御器26が制御するようにしてもよいし、CPU12が制御するようにしてもよいし、全体制御器26とCPU12とが協働して制御するようにしてもよい。
上述したとことから分かるように、本実施形態においては、疑似乱数生成器30aと、処理回路24aと、シグネチャ生成器32aと、シグネチャ比較器34aとにより、1つのユニットである第1ユニットが構成されており、疑似乱数生成器30bと、処理回路24bと、シグネチャ生成器32bと、シグネチャ比較器34bとにより、1つのユニットである第2ユニットが構成されており、疑似乱数生成器30cと、処理回路24cと、シグネチャ生成器32cと、シグネチャ比較器34cとにより、1つのユニットである第3ユニットが構成されており、疑似乱数生成器30dと、処理回路24dと、シグネチャ生成器32dと、シグネチャ比較器34dとにより、1つのユニットである第4ユニットが構成されている。
また、疑似乱数生成器30eと、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aと、シグネチャ生成器32eと、シグネチャ比較器34eとにより、1つのユニットである第5ユニットが構成されており、疑似乱数生成器30fと、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bと、シグネチャ生成器32fと、シグネチャ比較器34fとにより、1つのユニットである第6ユニットが構成されている。
メモリ22aは、第1ユニットと第5ユニットにより共通に使用され、メモリ22bは、第1ユニットと第2ユニットにより共通に使用され、メモリ22cは、第2ユニットと第3ユニットにより共通に使用され、メモリ22dは、第3ユニットと第4ユニットにより共通に使用され、メモリ22eは、第4ユニットと第6ユニットにより共通に使用される。
また、本実施形態における例えば第1ユニットにおいては、疑似乱数生成器30aが第1疑似乱数生成器を構成しており、シグネチャ生成器32aが第1シグネチャ生成器を構成しており、シグネチャ比較器34aが第1シグネチャ比較器を構成している。そして、この場合、メモリ22aが第1メモリを構成しており、メモリ22bが第2メモリを構成している。これらの点は、第1ユニットだけでなく、第2ユニット、第3ユニット、及び、第4ユニットも同様である。
さらに、第5ユニットにおいては、疑似乱数生成器30eが第2疑似乱数生成器を構成しており、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20aが第1コントローラを構成しており、シグネチャ生成器32eが第2シグネチャ生成器を構成しており、シグネチャ比較器34eが第2シグネチャ比較器を構成している。そして、この場合、メモリ22aが第1メモリを構成する。
また、第6ユニットにおいては、疑似乱数生成器30fが第3疑似乱数生成器を構成しており、ダイレクトメモリアクセスコントローラ20bが第2コントローラを構成しており、シグネチャ生成器32fが第3シグネチャ生成器を構成しており、シグネチャ比較器34fが第3シグネチャ比較器を構成している。
そして、第1ユニットから第4ユニットが直列的に接続されて、画像処理装置10が構成されているといえる。この場合、第1ユニットの入力側に第5ユニットが接続され、第4ユニットの出力側に第6ユニットが接続されているといえる。また、本実施形態における全体制御器26が第1制御器を構成している。
なお、本実施形態においては、シグネチャ比較器34a〜34fのいずれかが、シグネチャ生成器32a〜32fから取得したシグネチャが、期待値と一致しないと判定した場合、そのユニットのいずれかの回路に故障が生じていると診断することができる。第1ユニットのシグネチャ比較器34aが、シグネチャ生成器32aから取得したシグネチャと、シグネチャ期待値保持部36から取得したシグネチャの期待値とが一致しないと判定した場合、メモリ22a、22b及び処理回路24aのいずれかに故障が生じていると診断することができる。この診断結果は、例えば、CPU12に通知され、CPU12の制御の下、画像処理装置10や画像処理システム1のシャットダウン等を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理システム1によれば、画像処理装置10において回路故障の自己判定処理が実行される際に、バス18を介して、テストデータを画像処理装置10へ転送する必要がなくなる。このため、回路故障の自己判定処理時に、バス18のバンド幅が逼迫するという問題を回避することができる。また、テストデータを格納するためのメモリ領域を画像処理装置10内に用意する必要もないので、画像処理装置10のメモリの消費を抑制することができる。
具体的には、回路故障の自己判定処理に必要なテストデータは、疑似乱数生成器30a〜30fで疑似的な乱数として生成するとともに、この疑似的な乱数が所定の規則性を有するようにしたので、疑似乱数生成器30a〜30fが生成する疑似的な乱数を、この画像処理システム1の設計開発段階で予め特定することができる。このため、シグネチャ比較器34a〜34fにおいて、シグネチャ生成器32a〜32fで生成されたシグネチャと比較すべき期待値を予め特定しておくことができ、この期待値をシグネチャ期待値保持部36に予め格納しておくことができる。
また、バス18を用いたテストデータの転送が実質的にないことから、回路故障の自己判定処理の処理時間を短縮することができる。このため、回路故障の自己判定処理の実行を画像処理の随所に挿入することができ、画像処理装置10の故障検出率を向上させることができる。すなわち、回路故障の自己判定処理の実行回数を増加させることにより、より的確な回路故障診断を実現することができる。さらに、従来のように回路の二重化を図る場合と比べて、回路規模の縮小を図ることができるとともに、消費電力の抑制を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る画像処理システムの画像処理装置は、上述した第1実施形態の画像処理装置10に、回路故障の自己判定処理の際にパイプライン処理を止めて全ての処理回路を並列に実行させるテスト時全体制御器を、追加的に設けることにより、故障診断の処理時間の短縮を図ったものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図3は、本実施形態に係る画像処理システム101の内部構成の一例を説明するブロック図である。本実施形態に係る画像処理システム101の画像処理装置110は、上述した第1実施形態の画像処理装置10に、テスト時全体制御器140を追加的に設けることにより構成されている。
図3の画像処理装置110における通常の画像処理は、上述した第1実施形態と同様である。但し、回路故障の自己判定処理を実行する際の動作が、上述した第1実施形態と異なる。すなわち、本実施形態に係る画像処理装置110においては、通常の画像処理については、全体制御器126がデータ処理をパイプライン制御で処理するが、回路故障の自己判定処理については、テスト時全体制御器140がパイプライン制御を止めて並列処理を行う。これを実現するために、本実施形態に係る画像処理装置110においては、通常の画像処理におけるパイプライン処理に関する制御を行う全体制御器126に加えて、回路故障の自己判定処理における並列処理に関する制御を行うテスト時全体制御器140が設けられている。このテスト時全体制御器140が、本実施形態における第2制御器を構成している。
なお、機能的には、本実施形態に係るダイレクトメモリアクセスコントローラ120a、120bは、第1実施形態に係るダイレクトメモリアクセスコントローラ20a、20bに対応しており、本実施形態に係るメモリ122a〜122eは、第1実施形態に係るメモリ22a〜22eに対応しており、本実施形態に係る処理回路124a〜124dは、第1実施形態に係る処理回路24a〜24dに対応しており、本実施形態に係る全体制御器126は、第1実施形態に係る全体制御器26に対応しており、本実施形態に係る疑似乱数生成器130a〜130fは、第1実施形態に係る疑似乱数生成器30a〜30fに相当しており、本実施形態に係るシグネチャ生成器132a〜132fは、第1実施形態に係るシグネチャ生成器32a〜32fに対応しており、本実施形態に係るシグネチャ比較器134a〜134fは、第1実施形態に係るシグネチャ比較器34a〜34fに対応しており、本実施形態に係るシグネチャ期待値保持部136は、第1実施形態に係るシグネチャ期待値保持部36に対応しているが、その内部構成が異なっていることから、異なる符号を付している。
図4は、本実施形態における画像処理装置110で実行されるパイプライン処理と並列処理の概念を説明する図であり、図4(a)は、通常の画像処理におけるパイプライン処理を図示しており、図4(b)は、回路故障の自己判定処理における並列処理を図示している。
図4(a)から分かるように、全体制御器126で行われる通常の画像処理におけるパイプライン処理においては、次のように処理が進行する。
<タイムスロット1>
ダイレクトメモリアクセスコントローラ120aがバス18からデータを取得してメモリ122aに書き込む。
<タイムスロット2>
処理回路124aがメモリ122aから、タイムスロット1で書き込まれたデータを取得して所定の処理を行って、メモリ122bに書き込む。
<タイムスロット3>
処理回路124bがメモリ122bから、タイムスロット2で書き込まれたデータを取得して所定の処理を行って、メモリ122cに書き込む。
<タイムスロット4>
処理回路124cがメモリ122cから、タイムスロット3で書き込まれたデータを取得して所定の処理を行って、メモリ122dに書き込む。
<タイムスロット5>
処理回路124dがメモリ122dから、タイムスロット4で書き込まれたデータを取得して所定の処理を行って、メモリ122eに書き込む。
<タイムスロット6>
ダイレクトメモリアクセスコントローラ120bがメモリ122eから、タイムスロット5で書き込まれたデータを取得してバス18を介して転送する。
先頭の画像データの処理に続く2番目の画像データの処理、3番目の画像データの処理等は、先頭の画像データの処理に続くタイムスロットで順次、パイプライン的に処理される。
上述した第1実施形態の画像処理装置110においては、このパイプライン処理は、回路故障の自己判定処理においても同様に行われ、次のように処理が進行する。
<タイムスロット1>
疑似乱数生成器130eが疑似的な乱数を生成してメモリ122aに書き込み、シグネチャ生成器132e及びシグネチャ比較器134eによる診断が行われる。
<タイムスロット2>
疑似乱数生成器130aが疑似的な乱数を生成して、メモリ122aに書き込み、処理回路124aがメモリ122aから疑似的な乱数をデータとして取得して所定の処理を行って、メモリ122bに書き込み、シグネチャ生成器132a及びシグネチャ比較器134aによる診断が行われる。
<タイムスロット3>
疑似乱数生成器130bが疑似的な乱数を生成して、メモリ122bに書き込み、処理回路124bがメモリ122bから疑似的な乱数をデータとして取得して所定の処理を行って、メモリ122cに書き込み、シグネチャ生成器132b及びシグネチャ比較器134bによる診断が行われる。
<タイムスロット4>
疑似乱数生成器130cが疑似的な乱数を生成して、メモリ122cに書き込み、処理回路124cがメモリ122cから疑似的な乱数をデータとして取得して所定の処理を行って、メモリ122dに書き込み、シグネチャ生成器132c及びシグネチャ比較器134cによる診断が行われる。
<タイムスロット5>
疑似乱数生成器130dが疑似的な乱数を生成して、メモリ122dに書き込み、処理回路124dがメモリ122dから疑似的な乱数をデータとして取得して所定の処理を行って、メモリ122eに書き込み、シグネチャ生成器132d及びシグネチャ比較器134dによる診断が行われる。
<タイムスロット6>
疑似乱数生成器130fが疑似的な乱数を生成してダイレクトメモリアクセスコントローラ120bに供給し、シグネチャ生成器132f及びシグネチャ比較器134fによる診断が行われる。
先頭の診断処理に続く2番目の診断処理、3番目の診断処理等は、先頭の診断処理に続くタイムスロットで順次、パイプライン的に処理される。
図4(a)に示すように、回路の診断処理を5回行った場合、この診断がすべて終了するには、全部で10個のタイムスロットが必要となる。そこで、本実施形態に係る画像処理装置110では、回路故障の自己判定処理において、図4(b)に示すように、パイプライン処理を止めて並列処理にすることにより、処理時間の短縮を図っている。
すなわち、図4(b)に示すように、テスト時全体制御器140が、ダイレクトメモリアクセスコントローラ120a、120bと処理回路124a〜124dとを、並列的に個別に制御して、並列処理を行う。すなわち、上記の<タイムスロット1>から<タイムスロット6>の処理が、タイムスロット1で同時に行われることとなる。このため、回路故障の診断を5回行った場合、この診断がすべて終了するには、全部で5個のタイムスロットが必要になるだけとなる。このため、回路故障の自己判定処理に必要な時間を大幅に短縮することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理システム101の画像処理装置110においても、上述した第1実施形態と同様に、回路故障の自己判定処理が実行される際に、テストデータの転送がバス18のバンド幅を逼迫したり、テストデータが画像処理装置110内のメモリを消費したりするのを回避しつつ、的確な回路故障診断を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る画像処理システム101によれば、画像処理装置110に回路故障の自己判定処理を行う際にはパイプライン処理を止めて並列処理を行うように画像処理装置110を制御するテスト時全体制御器140を追加的に設けたので、回路故障の診断に要する時間を短くすることができる。例えば、図4(a)及び図4(b)に示すように、回路の診断処理を5回行った場合、図1の画像処理装置10と比べて処理に要する時間を半減させることができる。
このため、例えば、単位時間あたりに実行させることができる回路の診断処理の回数を増やすことができ、回路診断の信頼性の向上を図ることもできる。なお、回路の診断処理を並列で実行させたとしても、処理時間の短縮が図られていることから、全体的な消費電力の増加はさほど大きくはないと考えられる。
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態におけるシグネチャ期待値保持部36、136は、必ずしも、画像処理装置10、110の内部に設けられている必要はなく、画像処理装置10、110の外部から期待値を読み込んで用いるようにしてもよい。例えば、本実施形態においては、ROM16に期待値としてのシグネチャを格納しておき、バス18を介して、画像処理装置10、110がこれを取得するようにしてもよい。例えば、画像処理装置10、110のシグネチャ比較器34a〜34f、134a〜134fが、ROM16から、期待値としてのシグネチャをそれぞれ取得するようにしてもよい。この場合でも、期待値としてのシグネチャのデータサイズはさほど大きくはないことから、従来のように、バス18のバンド幅を逼迫させることにはならないと考えられる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:画像処理システム、10:画像処理装置、12:CPU、14:メインメモリ、16:ROM、18:バス、20a・20b:ダイレクトメモリアクセスコントローラ、22a〜22e:メモリ、24a〜24d:処理回路、26:全体制御器、30a〜30f:疑似乱数生成器、32a〜32f:シグネチャ生成器、34a〜34f:シグネチャ比較器、36:シグネチャ期待値保持部

Claims (11)

  1. 擬似的な乱数を生成し、第1メモリに書き込む、第1疑似乱数生成器と、
    前記第1メモリに書き込まれた乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果を第2メモリに書き込む、処理回路と、
    前記第2メモリに書き込まれた処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する、第1シグネチャ生成器と、
    第1シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第1疑似乱数生成器で生成された乱数及び前記処理回路の処理内容に基づくシグネチャの期待値である第1期待値とを、比較する、第1シグネチャ比較器と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 前記第1期待値を保持する、シグネチャ期待値保持部を、さらに備えており、
    前記第1シグネチャ比較器は、前記シグネチャ期待値保持部から、前記第1期待値を取得する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1疑似乱数生成器で生成される擬似的な乱数は、所定の規則性を有しており、
    前記第1期待値は、所定の規則性を有する擬似的な乱数と、前記処理回路の処理内容に基づいて、予め生成されて、前記シグネチャ期待値保持部に保持されている、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 疑似的な乱数を生成する、第2疑似乱数生成器と、
    バスから前記第1メモリへのデータの書き込みを制御するとともに、前記第2疑似乱数生成器で生成された乱数をデータとして前記第1メモリへ書き込む制御を行う、第1コントローラと、
    前記第1メモリからデータを読み出して、このデータに基づくシグネチャを生成する、第2シグネチャ生成器と、
    前記第2シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第2疑似乱数生成器で生成された乱数に基づくシグネチャの期待値である第2期待値とを比較する、第2シグネチャ比較器と、
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記第2メモリから前記バスへのデータの読み出しを制御する、第2コントローラと、
    疑似的な乱数を生成し、前記第2コントローラにデータとして供給する、第3疑似乱数生成器と、
    前記第2コントローラから、前記第3疑似乱数生成器で生成された乱数をデータとして取得して、このデータに基づくシグネチャを生成する、第3シグネチャ生成器と、
    前記第3シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第3疑似乱数生成器で生成された乱数に基づくシグネチャの期待値である第3期待値とを比較する、第3シグネチャ比較器と、
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記シグネチャ期待値保持部は、前記第2期待値及び前記第3期待値を保持しており、
    前記第2シグネチャ比較器は、前記シグネチャ期待値保持部から、前記第2期待値を取得し、前記第3シグネチャ比較器は、前記シグネチャ期待値保持部から、前記第3期待値を取得する、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2疑似乱数生成器及び前記第3疑似乱数生成器で生成される擬似的な乱数は、所定の規則性を有しており、
    前記第2期待値及び前記第3期待値は、所定の規則性を有する擬似的な乱数に基づいて、予め生成されて、前記シグネチャ期待値保持部に保持されている、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1疑似乱数生成器と前記処理回路と前記第1シグネチャ生成器と前記第1シグネチャ生成器とにより、1つのユニットが構成され、
    前記ユニットが、複数、直列的に接続されて設けられている、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 複数の前記ユニットのそれぞれに設けられた、前記第1疑似乱数生成器と前記処理回路と前記第1シグネチャ生成器と前記第1シグネチャ生成器をパイプライン制御する、第1制御器を、さらに備える、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 複数の前記ユニットのそれぞれに設けられた、前記第1疑似乱数生成器と前記処理回路と前記第1シグネチャ生成器と前記第1シグネチャ生成器を、並列的に個別に制御する、第2制御器を、さらに備える、請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 第1疑似乱数生成器が、擬似的な乱数を生成し、第1メモリに書き込む工程と、
    処理回路が、前記第1メモリに書き込まれた乱数を読み出して、所定の処理を実行するとともに、その処理結果を第2メモリに書き込む工程と、
    第1シグネチャ生成器が、前記第2メモリに書き込まれた処理結果を読み出して、この処理結果に基づくシグネチャを生成する工程と、
    第1シグネチャ比較器が、第1シグネチャ生成器で生成されたシグネチャと、前記第1疑似乱数生成器で生成された乱数及び前記処理回路の処理内容に基づくシグネチャの期待値である第1期待値とを、比較する工程と、
    を備える、画像処理方法。
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