JP2019158537A - 自動分析装置 - Google Patents

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貴文 藤原
Takafumi Fujiwara
貴文 藤原
高志 吉村
Takashi Yoshimura
高志 吉村
健 金原
Takeshi Kanehara
健 金原
健二 田仁
Kenji Tani
健二 田仁
優作 相澤
Yusaku Aizawa
優作 相澤
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Abstract

【課題】試料の分注精度の低下を防ぐことができる自動分析装置を提供する。【解決手段】自動分析装置で発生した排熱をサンプラ部42内に供給する供給部48と、試料ラック12に保持された試料容器を搬送部40へ搬送する搬送機構部と、試料容器内の試料の温度を検出する第1の温度センサ45とを備え、搬送機構部は、第1の温度センサ45により検出された温度が下限温度t1以上の試料を収容する試料容器を試料の分注が行われる分注位置P5へ搬送し、第1の温度センサ45により検出された温度が下限温度t1よりも低い試料を収容する試料容器をサンプラ部42内の待機位置P7へ搬送する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料と試薬容器に収容された試薬とを分注してその試料に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は、生化学検査項目や免疫検査項目等を対象項目とし、被検体から採取された試料と各検査項目の分析に用いる試薬とを反応容器に分注し、反応容器内の試料と試薬の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。そして、自動分析装置は、測定結果に基づいて、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを得ることができる。
自動分析装置は、試料容器内の試料を吸引して反応容器に吐出する分注を行う分注プローブを備えている。試料には、被検体から採取されて運ばれていたものや、冷蔵庫から出されて間もないものがある。試料は温度が低下すると粘度が高くなり、試料の粘度が高いと、分注プローブによる試料の分注精度が低下する題がある。
特開2016−90526号公報
本発明が解決しようとする課題は、試料の分注精度の低下を防ぐことができる自動分析装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料容器内の試料と試薬とを分注して、前記試料及び前記試薬の混合液を測定する自動分析装置において、前記自動分析装置で発生した排熱をサンプラ部内に供給する供給部と、前記試料容器内の試料の温度を検出する第1の温度センサと、前記第1の温度センサにより検出された温度が予め設定された下限温度以上の試料を収容する試料容器を当該試料の分注が行われる分注位置へ搬送し、前記第1の温度センサにより検出された温度が前記下限温度よりも低い試料を収容する試料容器を待機させる前記サンプラ部内の待機位置へ搬送する搬送機構とを備える。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成の一例を示す斜視図。 実施形態に係る搬送部の構成の一例を示す平面図。 図3のA−A矢視断面図。 実施形態に係るサンプラ部内に供給される排熱の流れを示す図。 実施形態に係る搬送機構部の構成の一例を示すブロック図。 実施形態に係る搬送部及び搬送機構部の動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
本実施形態では、自動分析装置で発生した排熱をサンプラ部内に供給する供給部と、試料を収容する試料容器を搬送する搬送機構部と、試料容器内の試料の温度を検出する第1の温度センサとを備え、搬送機構部は、第1の温度センサにより検出された温度が予め設定された下限温度以上の試料を収容する試料容器を試料の分注が行われる分注位置へ搬送し、第1の温度センサにより検出された温度が下限温度よりも低い試料を収容する試料容器を待機させるサンプラ部内の待機位置へ搬送する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目に対応する標準試料や被検試料等の各試料及び各検査項目に対応する試薬を分注し、各試料及び各試薬の混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部10を備えている。分析部10は、各試料の分注や各試薬の分注等を行う複数のユニットからなり、これらのユニットを駆動する駆動部30を備えている。
また、自動分析装置100は、分析部10の試料の分注が行われる位置等への試料の搬送が行われる搬送部40と、試料を搬送する搬送機構部50とを備えている。また、自動分析装置100は、駆動部30、搬送部40及び搬送機構部50を制御する分析制御部60を備えている。
また、自動分析装置100は、分析部10で生成された標準データや被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成するデータ処理部70を備えている。また、自動分析装置100は、データ処理部70で生成された検量データや分析データを出力する出力部80を備えている。
また、自動分析装置100は、各検査項目の標準データや分析データを生成させる分析パラメータを設定するための入力、各試料に対して試料IDや検査項目を設定するための入力等を行う操作部90を備えている。また、自動分析装置100は、分析制御部60、データ処理部70及び出力部80を統括して制御するシステム制御部91を備えている。
図2は、分析部10の構成の一例を示した斜視図である。この分析部10は、各検査項目の標準試料や被検試料などの各試料に含まれる各検査項目の成分と反応する試薬である例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する第1試薬容器13と、複数の第1試薬容器13を保持する第1試薬ラック14とを備えている。また、分析部10は、第1試薬ラック14に保持された第1試薬容器13内の第1試薬を保冷する第1試薬庫15を備えている。
また、分析部10は、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する第2試薬容器16と、複数の第2試薬容器16を保持する第2試薬ラック17とを備えている。また、分析部10は、第2試薬ラック17に保持された第2試薬容器16内の第2試薬を保冷する第2試薬庫18を備えている。また、分析部10は、円周上に配置された複数の反応容器19と、この反応容器19を保持する反応ディスク20とを備えている。
また、分析部10は、後側に配置された搬送部40内を搬送機構部50により搬送された、試料、この試料を収容する試料容器11及びこの試料容器11を保持する試料ラック12から当該試料を吸引して、反応容器19内に吐出する分注を行う試料分注プローブ21と、試料分注プローブ21を支持する試料分注アーム22とを備えている。また、分析部10は、第1試薬ラック14に保持された第1試薬容器13内の第1試薬を吸引して、試料が分注された反応容器19内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ23と、第1試薬分注プローブ23を支持する第1試薬分注アーム24とを備えている。
また、分析部10は、第2試薬ラック17に保持された第2試薬容器16内の第2試薬を吸引して、第1試薬が分注された反応容器19内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ25と、第2試薬分注プローブ25を支持する第2試薬分注アーム26とを備えている。また、分析部10は、反応容器19に分注された試料及び第1試薬の混合液や、試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する撹拌子27を備えている。
また、分析部10は、撹拌子27により撹拌が行われた混合液を収容する反応容器19に光を照射し、反応容器19内の標準試料を含む混合液や被検試料を含む混合液を透過した光を検出して標準データや被検データを生成する測定部28を備えている。また、分析部10は、測定を終了した反応容器19内を洗浄する洗浄ノズル29を備えている。そして、洗浄ノズル29により洗浄が行われた反応容器19は、再び試料の分注、試薬の分注及び測定に使用される。
図1に戻り、駆動部30は、分析部10の各ユニットを駆動する分析部10の下側に配置された複数の駆動機構を備えている。駆動部30の各駆動機構は、この駆動機構を支持する支持体と、各駆動機構の前方を覆う前面カバー、後方を覆う背面カバー、左方及び右方を覆う2つの側面カバーと、分析部10とにより包囲された駆動室に配置されている。
そして、駆動部30は、第1及び第2試薬ラック14,17をそれぞれ回転駆動するモータ等の駆動機構を有し、第1及び第2試薬容器13,16を回転移動する。また、駆動部30は、第1及び第2試薬庫15,18をそれぞれ冷却駆動する例えばペルチェ素子等の駆動機構を有し、第1及び第2試薬庫15,18内の第1及び第2試薬を保冷する。また、駆動部30は、反応ディスク20を回転駆動するモータ等の駆動機構を有し、反応容器19を回転移動する。
また、駆動部30は、試料分注アーム22、第1試薬分注アーム24及び第2試薬分注アーム26をそれぞれ回転駆動するモータ等の駆動機構を有し、試料分注プローブ21、第1試薬分注プローブ23及び第2試薬分注プローブ25を回転移動する。また、駆動部30は、試料分注アーム22、第1試薬分注アーム24及び第2試薬分注アーム26をそれぞれ上下駆動するモータ等の駆動機構を有し、試料分注プローブ21、第1試薬分注プローブ23及び第2試薬分注プローブ25を上下移動する。
図3は、搬送部40の構成の一例を示した平面図である。また、図4は、図3のA−A矢視断面図である。
図3において、搬送部40は、搬送機構部50により試料ラック12が搬送される投入部41、サンプラ部42及び回収部43を備えている。また、搬送部40は、試料ラック12に記されるラックID及び当該試料ラック12に保持された試料容器11に記される試料IDを読み取るリーダ44と、リーダ44に試料IDが読み取られた試料容器11内の試料の温度を検出する第1の温度センサ45とを備えている。
また、搬送部40は、サンプラ部42内の空気の温度を検出する第2の温度センサ46と、サンプラ部42内の空気を自動分析装置100外に排気する2つのファン47とを備えている。また、搬送部40は、自動分析装置100で発生した排熱をサンプラ部42内に供給する供給部48を備えている。
投入部41は、分析部10の前後方向を長手とし分析部10の左側に配置され、前端部に搬送部40外に開口する開口部を備え、後端部にサンプラ部42に連通する開口部を備えている。また、投入部41は、搬送機構部50により矢印L1方向に試料ラック12が搬送される投入レーン及びこの投入レーンを左側方、右側方及び上方から覆うカバーを備えている。また、投入部41は、操作者により試料ラック12が載置される投入レーンの前端の位置である投入位置P1と、投入位置P1の試料ラックが搬送機構部50により搬送される投入レーンの後端の位置である投入搬出位置P2を有する。
サンプラ部42は分析部10の左右方向を長手とし分析部10、投入部41及び回収部43の後側に配置され、投入部41に連通する開口部を左端部の前側に備え、回収部43に連通する開口部を右端部の前側に備えている。また、サンプラ部42は、試料ラック12が搬送される分注レーン421及び2つの待機レーン422を備えている。また、サンプラ部42は、図4に示すように、支持フレーム423と、側壁424と、サンプラカバー425とを備えている。
分注レーン421は分析部10の左右方向を長手とし投入部41と回収部43との間に配置され、分注搬入位置P4と、分注位置P5と、分注搬出位置P6とを有する。そして、分注搬入位置P4は、搬送機構部50により搬送された試料ラック12が載置される位置である。また、分注位置P5は、搬送機構部50により分注搬入位置P4から矢印L2方向に搬送された試料ラック12に保持される試料容器11内の試料の分注が試料分注プローブ21により行われる位置である。また、分注搬出位置P6は、すべての試料容器11内の試料の分注を終了した分注位置P5の試料ラック12が搬送機構部50により搬送される位置である。
2つの待機レーン422のうちの一方の待機レーン422は分析部10左右方向を長手とし分注レーン421の左方に配置され、他方の待機レーン422は分析部10左右方向を長手とし分注レーン421の後方に配置されている。そして、各待機レーン422は、第1の温度センサ45に検出された温度が予め設定された例えば15℃等の下限温度t1よりも低い試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12が待機する複数の待機位置P7を有する。
支持フレーム423は、分注レーン421、待機レーン422及び側壁424を支持するフレームであり、上下方向に貫通する2つの排気口42a及び2つの通気口42bが形成されている。また、側壁424は、分注レーン421及び待機レーン422よりも前方に配置され、分析部10の試料分注プローブ21により試料の分注が行われる以外の部分を分析部10から隔離するように配置されている。また、サンプラカバー425は、図4に示すように、分注レーン421、待機レーン422、支持フレーム423及び側壁424を、左側方、右側方、後側方及び上方から覆うように配置されている。
このように、サンプラカバー425で覆うことにより、試料分注プローブ21、サンプラ部42内を搬送される試料ラック12及びこの試料ラック12を搬送する搬送機構部50と自動分析装置100を操作する操作者との接触を防いで安全を確保することができる。
回収部43は分析部10の前後方向を長手とし分析部10の右側に配置され、前端部に搬送部40外に開口する開口部を備え、後端部にサンプラ部42に連通する開口部を備えている。また、回収部43は、回収レーン及びこの回収レーンを左側方、右側方及び上方から覆うカバーを備えている。また、回収部43は、回収レーンの後端の位置である回収搬入位置P8と、回収搬入位置P8に対して矢印L3方向の、回収レーンの前端の位置である回収位置P9とを有する。
回収搬入位置P8は、搬送機構部50によりサンプラ部42の分注レーン421における分注搬出位置P6から搬送された試料ラック12が載置される位置である。また、回収位置P9は、回収搬入位置P8の試料ラック12が搬送機構部50により搬送される位置である。
リーダ44は例えばバーコードリーダであり、搬送機構部50により投入部41の投入搬出位置P2からサンプラ部42内をL2方向に搬送された読取位置P3の試料ラック12に記されたラックID及び試料容器11に記された試料IDを読み取る。
第1の温度センサ45は例えば物体から放射される赤外線を利用して非接触的に物体の温度を検出するセンサであり、リーダ44に隣接して配置される。そして、第1の温度センサ45は、リーダ44に試料IDが読み取られた試料容器11内の試料の温度を検出する。
第2の温度センサ46は、サンプラ部42内の空気中の温度を検出するセンサであり、サンプラ部42内の待機レーン422近傍に配置される。
ファン47は、サンプラ部42の排気口42aの下側に配置され、サンプラ部42内の空気を自動分析装置100外に排気する。そして、ファン47は、第2の温度センサ46により検出されたサンプラ部42内の空気の温度が予め設定された下限温度t1よりも高い排気温度t2以上になると作動して排気し、第2の温度センサ46により検出されたサンプラ部42内の空気の温度が排気温度t2よりも低くなると停止する。
このように、サンプラ部42内の温度が排気温度t2以上になるとファン47を作動させることにより、サンプラ部42内の過剰な温度上昇を防ぐことができる。
供給部48は、分析部10の前後方向を長手とし、サンプラ部42の支持フレーム423の下側に配置されている。そして、供給部48は、図4に示すように、自動分析装置100内で排熱を発生する熱源が配置された空間である例えば駆動部30の各駆動機構が配置された駆動室30a内とサンプラ部42内とを連通するダクト481と、ダクト481を覆うように配置されたダクトカバー482とを備えている。
ダクト481は、長手方向に垂直な断面が例えば四角形の筒状に形成され、駆動室30a内に開口する第1の開口部48aと、サンプラ部42内に開口する斜めに傾斜した開口面が形成された第2の開口部48bとを有する。第1の開口部48aは駆動室30aの上部に配置され、第2の開口部48bはサンプラ部42の通気口42bの下側であって第1の開口部48a以上の高さに配置されている。
ダクトカバー482は第2の開口部48bの後方の位置に複数の通気孔48cを有し、駆動室30aを構成している背面カバーから駆動室30a外に出ているダクト481の部分を覆うように配置されている。
そして、供給部48は、図5に矢印で示すように、駆動部30の各駆動機構の排熱により駆動室30aの温度上昇したサンプラ部42内の空気よりも高温の空気が第1の開口部48aからダクト481内に流入して第2の開口部48bより流出し、流出した空気が通気口42bから上昇してサンプラ部42内へ流入することにより、各駆動機構の排熱をサンプラ部42内に供給する。
また、供給部48は、駆動部30の各駆動機構の排熱により駆動室30aの温度上昇した高温の空気が第1の開口部48aからダクト481内に流入して第2の開口部48bより流出し、流出した空気の一部が通気孔48cからダクトカバー482の外側に流出することにより、各駆動機構の排熱を自動分析装置100外に排出する。
このように、簡単な構成の供給部48を設けることにより、自動分析装置100で発生する排熱を利用してサンプラ部42内の温度を上昇させることができる。
図6は、搬送機構部50の構成の一例を示したブロック図である。この搬送機構部50は搬送部40内から搬送部40の下側に亘って配置され、第1の搬送機構51と、第2の搬送機構52と、第3の搬送機構53と、第4の搬送機構54とを備えている。
第1の搬送機構51は、搬送部40の投入部41の試料ラック12に当接可能なように設けたアームと、このアームをL1方向及びL3方向に駆動する機構とを有する。そして、第1の搬送機構51は、投入部41の投入位置P1に載置された試料ラック12を投入搬出位置P2まで搬送する。
第2の搬送機構52は、試料ラック12を保持及び開放可能な保持アームと、この保持アームを駆動して試料ラック12の保持動作及び開放動作を行わせる第1の機構と、この第1の機構を回転駆動可能に支持する第2の機構と、この第2の機構をL2方向及びL2方向とは反対方向に直線駆動可能に支持する第3の機構とを備えている。
そして、第2の搬送機構52は、図3に示すように、投入搬出位置P2の試料ラック12を持ち上げて破線で示した軌道T1に沿ってL2方向のサンプラ部42の読取位置P3まで搬送する。
また、第2の搬送機構52は、搬送部40の第1の温度センサ45により検出された温度が下限温度t1以上の試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12を、読取位置P3から軌道T1に沿ってL2方向に搬送して分注レーン421の分注搬入位置P4に載置する。また、第2の搬送機構52は、分注搬出位置P6の試料ラック12を持ち上げて軌道T1に沿ってL2方向に搬送して回収部43の回収搬入位置P8に載置する。
また、第2の搬送機構52は、第1の温度センサ45により検出された温度が下限温度t1よりも低い試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12を、読取位置P3から2つの待機レーン422のいずれかの待機レーン422に搬送する。そして、第2の搬送機構52は、分注レーン421後方の待機レーン422まで搬送する場合、下限温度t1よりも低い試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12を、図3に示すように、軌道T1に沿ってL2方向に搬送し第1の回転位置P10で矢印R1方向に180度回転してから破線で示した軌道T2に沿ってL2方向と反対方向の矢印L4方向に搬送し、待機レーン422の待機位置P7に載置する。
また、第2の搬送機構52は、分注レーン421後方の待機レーン422の待機位置P7で予め設定された待機時間以上経過した試料ラック12を持ち上げてL4方向に搬送し、図3に示すように、第2の回転位置P11で矢印R2方向に180度回転してから軌道T2に沿ってL2方向の読取位置P3まで搬送する。
第3の搬送機構53は、分注レーン421に配置されたベルトと、このベルトが巻回された2つのプーリと、このプーリを回転駆動するモータとを備えている。そして、第3の搬送機構53は、分注レーン421の分注搬入位置P4の試料ラック12を分注位置P5へ搬送する。また、第3の搬送機構53は、試料の分注が終了した試料容器11を保持する分注位置P5の試料ラック12を分注搬出位置P6へ搬送する。
第4の搬送機構54は、回収部43の回収搬入位置P8の試料ラック12に当接可能なように配置されたアームと、このアームを駆動するモータとを備えている。そして、第4の搬送機構54は、回収搬入位置P8の試料ラック12を回収位置P9へ搬送する。
図1に戻り、分析制御部60は、操作部90から入力された各検査項目の分析パラメータ、試料ID、この試料IDで識別される試料に設定された検査項目等の入力情報に基づき駆動部30、搬送部40及び搬送機構部50を制御する。そして、分析制御部60は、試料ラック12の搬送、第1試薬容器13の移動、第2試薬容器16の移動、試料の分注、第1試薬の分注、第2試薬の分注、混合液の撹拌、測定等を実行させる。
データ処理部70は、演算部71及びデータ記憶部72を備えている。そして、演算部71は例えばCPU及び記憶回路を有し、分析部10の測定部28で生成された各検査項目の標準データ及びこの標準データの標準試料に予め設定された標準値の関係を示す検量データを生成する。また、演算部71は、測定部28で生成された各検査項目の被検データ及び検量データを用いて濃度値や酵素の活性値で表される分析データを生成する。また、データ記憶部72は例えばハードディスクドライブ(HDD)等のストレージを有し、演算部71で生成された検量データを検査項目毎に保存し、演算部71で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部80は、印刷部81及び表示部82を備えている。そして、印刷部81はプリンタなどを有し、データ処理部70で生成された検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。また、表示部82は例えばCRTや液晶パネルなどのモニタを有し、データ処理部70で生成された検量データや分析データを表示する。また、表示部82は、各検査項目の試料の分注量、第1試薬の分注量及び第2試薬の分注量等の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面や、各被検試料の試料ID及び検査項目を設定するための検査項目設定画面を表示する。
操作部90は、例えばキーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備えている。そして、操作部90は、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、試料ID及び検査項目を設定するための入力、分析部10立ち上げのための洗浄を実行させる入力、検査を開始させるための入力等を行う。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90から入力されたコマンド信号、各検査項目の分析パラメータ、試料ID及び検査項目の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部60、データ処理部70及び出力部80を統括してシステム全体を制御する。
以下、図1乃至図7を参照して、搬送部40及び搬送機構部50の動作の一例を説明する。
図7は、搬送部40及び搬送機構部50の動作を示したフローチャートである。
操作部90から分析部10立ち上げのための洗浄を実行させる入力が行われると、分析制御部60は、駆動部30及び搬送部40を制御する。そして、分析制御部60は、分析部10の各ユニットの洗浄動作を実行させる。
駆動部30は、例えば24時間冷却駆動して第1及び第2試薬庫15,18内を冷却する。また、駆動部30は、操作部90からの洗浄を実行させる入力に応じて、分析部10の各ユニットを駆動して洗浄動作を行う。搬送部40の供給部48は、駆動部30の各駆動機構の動作により発生した排熱をサンプラ部42内に供給する。
分析部10の各ユニットの洗浄終了後、試料が収容された試料容器11を例えば複数保持する試料ラック12が搬送部40の投入部41における投入位置P1に載置され、検査開始の入力が操作部90から行われると、搬送部40及び搬送機構部50は、分析制御部60の制御に基づき動作を開始する(ステップS1)。
搬送部40の第2の温度センサ46は、サンプラ部42内の空気中の温度を検出する。ファン47は、供給部48からの排熱の供給により第2の温度センサ46に検出された温度が排気温度t2以上になると作動してサンプラ部42内の空気を自動分析装置100外に排気し、第2の温度センサ46に検出された温度が排気温度t2よりも下がると排気動作を停止する。
搬送機構部50の第1の搬送機構51は、投入位置P1の試料ラック12を投入搬出位置P2へ搬送する(ステップS2)。
ステップS2の後、第2の搬送機構52は、投入搬出位置P2の試料ラック12を読取位置P3へ搬送する(ステップS3)。
リーダ44は、読取位置P3の試料ラック12のラックID及びこの試料ラック12に保持されている試料容器11の試料IDを読み取る。第1の温度センサ45は、リーダ44に試料IDが読み取られた試料容器11内の試料の温度を検出する(ステップS4)。
ステップS4の後、第1の温度センサ45により検出されたすべての試料容器11内の試料の温度が下限温度t1以上である場合(ステップS5のはい)、第2の搬送機構52は、当該試料容器11を保持する試料ラック12を分注レーン421の分注搬入位置P4へ搬送する(ステップS6)。
ステップS4の後、第1の温度センサ45により検出された温度が下限温度t1よりも低い温度の試料を収容する試料容器11が1個以上ある場合(ステップS5のいいえ)、第2の搬送機構52は、当該試料容器11を保持する試料ラック12を待機レーン422の待機位置P7へ搬送する(ステップS7)。
ここでは、第2の搬送機構52は、下限温度t1よりも低い温度の試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12を、待機レーン422の待機位置P7のうち、供給部48により排熱が供給される通気口42bに近い待機位置P7へ優先的に搬送する。
このように、分注が行われる前の試料の温度を検出することにより、冷蔵庫等の保管場所から出したばかりの試料のように、試料が低温状態であるか否かを判別することができる。これにより、低温により粘度が上昇した試料であるか否かを判別することができる。
ステップS7の後、第2の搬送機構52は、待機位置P7で予め設定された待機時間以上経過した試料ラック12を、待機位置P7から読取出位置P3へ搬送する(ステップS8)。その後、リーダ44が読取位置P3の試料ラック12のラックID及びこの試料ラック12に保持されている試料容器11の試料IDを読み取ってからステップS4に移行する。
このように、供給部48から供給される排熱を利用してサンプラ部42内の温度を上昇させ、下限温度t1よりも低い温度の試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12を待機位置P7で待機させることにより、当該試料容器11内の試料の温度を上昇させることができる。これにより、ヒータ等の専用の熱源を必要とせず、低温が原因で上昇した試料の粘度を低下させることができる。
ステップS6の後、第3の搬送機構53は、分注搬入位置P4の試料ラック12を分注位置P5へ搬送する(ステップS9)。
なお、第1の温度センサ45に検出された温度が下限温度t1以上の試料を収容する試料容器11と、下限温度t1よりも低い試料を収容する試料容器11とを保持している試料ラック12を読取位置P3から分注位置P5に搬送させ、下限温度t1よりも低い試料の分注を止めて、下限温度t1以上の試料の分注を行わせてから、当該試料ラック12を待機位置P7へ搬送させる。そして、待機位置P7の試料ラック12を待機時間以上経過してから再び読取位置P3に搬送させて下限温度t1よりも低かった試料の温度を第1の温度センサ45に再度検出させて、当該試料が下限温度t1以上である場合、当該試料ラック12を分注位置P5に搬送させ、当該試料の分注を行わせるように実施してもよい。
ステップS9の後、試料分注プローブ21は、分注位置P5の試料ラック12に保持されている試料容器11内の試料を反応容器19に分注する。第3の搬送機構53は、すべての試料容器11内の試料の分注が終了した試料ラック12を分注位置P5から分注搬出位置P6へ搬送する(ステップS10)。
このように、温度が下限温度t1以上の試料を試料分注プローブ21に分注させることにより、高粘度が原因による試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
ステップS10の後、第2の搬送機構52は、分注搬出位置P6の試料ラック12を回収部43の回収搬入位置P8へ搬送する。そして、第4の搬送機構54が回収搬入位置P8の試料ラック12を回収位置P9まで搬送すると、搬送部40及び搬送機構部50は、動作を終了する(ステップS12)。
なお、上記実施形態に限定されるものではなく、分注位置へ試料を搬送する順番を入れ替え可能なように設けた待機位置を有するサンプラ部と、分注位置及び待機位置へ搬送可能な搬送機構とを備えたものであればよい。例えば、複数の試料ラック12を放射状に待機可能な待機位置を有するディスクを備えたサンプラ部と、当該ディスクを回転する機構及び試料ラック12を待機位置及び分注位置へ搬送する機構とを備えたものであってもよい。
以上述べた実施形態によれば、自動分析装置100で発生する排熱をサンプラ部42内に供給する供給部48と、試料容器11内の試料の温度を検出する第1の温度センサ45とを設け、下限温度t1以上の試料を収容する試料容器11を保持する試料ラック12をサンプラ部42内の試料の分注が行われる分注位置P5へ搬送させ、下限温度t1よりも低い温度の試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック12をサンプラ部42内の待機位置P7へ搬送させることができる。これにより、高粘度が原因による試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
P5 分注位置
P7 待機位置
11 試料容器
12 試料ラック
42 サンプラ部
45 第1の温度センサ
48 供給部
52 第2の搬送機構
481 ダクト

Claims (5)

  1. 試料容器内の試料と試薬とを分注して、前記試料及び前記試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記自動分析装置で発生した排熱をサンプラ部内に供給する供給部と、
    前記試料容器内の試料の温度を検出する第1の温度センサと、
    前記第1の温度センサにより検出された温度が予め設定された下限温度以上の試料を収容する試料容器を当該試料の分注が行われる分注位置へ搬送し、前記第1の温度センサにより検出された温度が前記下限温度よりも低い試料を収容する試料容器を待機させる前記サンプラ部内の待機位置へ搬送する搬送機構とを備える自動分析装置。
  2. 前記供給部は、前記排熱を発生する熱源が配置された空間と、前記サンプラ部内との間を連通するダクトを有する請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記ダクトは、前記空間上部に配置された前記空間に開口する第1の開口部と、前記サンプラ部の下側であって前記第1の開口部以上の高さに配置された前記サンプラ部内に開口する第2の開口部とを有する請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記搬送機構は、前記待機位置に搬送した前記試料容器のうち、前記待機位置で予め設定された待機時間以上経過した試料容器をこの試料容器内の試料の温度が前記第1の温度センサにより検出される位置まで搬送し、前記第1の温度センサにより検出された当該試料容器内の試料の温度が前記下限温度以上である場合、当該試料容器を前記分注位置へ搬送する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動分析装置。
  5. 前記サンプラ部内の空気の温度を検出する第2の温度センサと、
    前記第2の温度センサにより検出された温度が前記下限温度よりも高い予め設定された排気温度以上である場合に前記サンプラ部内の空気を前記自動分析装置外に排気し、前記第2の温度センサにより検出された温度が前記排気温度よりも低い場合に排気を停止するファンと、を有する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動分析装置。
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