JP2019158232A - 励振源および熱音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタックを適用することなく熱を音にエネルギ変換する。【解決手段】配管1と、配管1内において通気可能に設けられた高温熱供給部2と、配管1内において通気可能に設けられた低温熱供給部3と、高温熱供給部2側で配管1内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔4aが形成されていると共に低温熱供給部3側に向く平坦状の対面4bを有する第一面部材4と、低温熱供給部3側で配管1内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔5aが形成されていると共に高温熱供給部2側に向く平坦状の対面5bを有する第二面部材5と、第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間に形成される空間部6と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、熱を音にエネルギ変換するための励振源および熱音響装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載の熱音響装置は、励振源である音圧発生部として、配管と、配管の外部から熱の供給を受ける吸熱器と、配管の外部に熱を放熱する放熱器と、配管の内部において吸熱器と放熱器との間に挟まれて設けられて吸熱器からの熱を作動流体に伝達し作動流体に音圧を発生させるスタックと、を有する。
特開2015−121361号公報
特許文献1に記載の熱音響装置において、励振源のスタックはセラミックスにより構成されている。セラミックスは、微細孔(例えば、1mm程度)が多数空いている多孔形状のため、剛構造である金属の配管と比較して耐久性が低く破損するおそれがある。
一方、熱音響装置は、吸熱器において外部から熱の供給を受けるが、熱を効率良く吸熱器に供給することと励振源を配管の適した位置に配置することの両立が難しい。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、スタックを適用することなく熱を音にエネルギ変換することのできる励振源、および配管の外部から熱の供給と励振源の配置とを両立することのできる熱音響装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る励振源は、配管と、前記配管内において通気可能に設けられた高温熱供給部と、前記配管内において通気可能に設けられた低温熱供給部と、前記高温熱供給部側で前記配管内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔が形成されていると共に前記低温熱供給部側に向く平坦状の対面を有する第一面部材と、前記低温熱供給部側で前記配管内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔が形成されていると共に前記高温熱供給部側に向く平坦状の対面を有する第二面部材と、前記第一面部材の対面と前記第二面部材の対面との間に形成される空間部と、を含む。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記第一面部材の対面と前記第二面部材の対面との間の前記空間部の間隔が0.1mm以上2.0mm以下であることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記第一面部材および前記第二面部材において音を透過させる開口率が前記配管の径方向断面積の30%以上であることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記第一面部材および前記第二面部材は、多孔板からなることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記高温熱供給部と前記第一面部材との間に、双方に接触しつつ前記配管内で径方向断面形状に沿って設けられる網目状構造体を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記低温熱供給部と前記第二面部材との間に、双方に接触しつつ前記配管内で径方向断面形状に沿って設けられる網目状構造体を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記空間部を確保しつつ、前記配管内の径方向断面形状に沿って前記第二面部材の対面に重ねて配置される通気可能な断熱層を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記第一面部材の対面と前記第二面部材の対面との間に、前記空間部を確保しつつ前記空間部を前記配管の長さ方向で分割する通気可能な熱抵抗層を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記空間部を確保しつつ、前記第一面部材の対面または前記第二面部材の対面に沿って配置される通気可能な放熱器を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様に係る励振源では、前記高温熱供給部および前記低温熱供給部のそれぞれに蓄熱器を含むことが望ましい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る熱音響装置は、配管と、前記配管内に設けられて熱を音にエネルギ変換する励振源と、を含む熱音響装置であって、前記配管は、直管に形成されて両端が閉塞され、前記励振源は、前記配管の両端間の途中に設けられており上述したいずれか1つに記載の励振源が適用されている。
また、本発明の一態様に係る熱音響装置では、前記配管は、一端が高温熱源に固定され、前記配管内に設けられて熱を音にエネルギ変換する態様で少なくとも高温熱供給部および低温熱供給部を有する励振源と、前記励振源の前記高温熱供給部に接続して形成されて前記配管の外部に引き出された伝熱部と、前記配管の外周面に沿って設けられて前記高温熱源および前記伝熱部を接続して前記高温熱源の熱を前記伝熱部に伝導する支持部と、を含むことが望ましい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る熱音響装置は、直管に形成されて両端が閉塞されて一端が高温熱源に固定される配管と、前記配管内に設けられて熱を音にエネルギ変換する態様で少なくとも高温熱供給部および低温熱供給部を有する励振源と、前記励振源の前記高温熱供給部に接続して形成されて前記配管の外部に引き出された伝熱部と、前記配管の外周面に沿って設けられて前記高温熱源および前記伝熱部を接続して前記高温熱源の熱を前記伝熱部に伝導する支持部と、を含む。
また、本発明の一態様に係る熱音響装置では、前記配管の一端に設けられて前記高温熱源に固定される基盤を備えて構成された熱音響装置ユニットを形成し、複数の前記熱音響装置ユニットの前記基盤は、前記基盤同士を隣接して付き合わせる突当面を有していることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る熱音響装置では、前記配管は、前記励振源を配置する位置で分割した各分割配管を接合して形成されており、各前記分割配管は、外周面に突出して形成されたフランジと、各前記フランジを締結する締結部材と、により接合が支持されることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る熱音響装置では、前記配管は、前記励振源を配置する位置で分割した各分割配管を接合して形成されており、各前記分割配管は、分割端から外周面に突出して形成されたフランジと、各前記フランジを締結する締結部材と、により接合が支持されると共に、前記励振源は、各前記フランジで位置決め支持されることが望ましい。
本発明によれば、高温熱供給部と低温熱供給部との温度差と、第一面部材の対面と第二面部材の対面との間で規定された空間部と、により所定の温度勾配を生じさせ、第一面部材の貫通孔および第二面部材の貫通孔により圧力波を生成(発振)させる。この結果、従来のスタックを適用することなく熱を音にエネルギ変換することができる。そして、スタックを適用しなくてよいことから耐久性を向上することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る励振源の断面図である。 図2は、音透過率と開口率との関係を示す図である。 図3は、本発明の実施形態2に係る励振源の断面図である。 図4は、本発明の実施形態3に係る励振源の断面図である。 図5は、本発明の実施形態4に係る励振源の断面図である。 図6は、本発明の実施形態5に係る励振源の断面図である。 図7は、本発明の実施形態6に係る励振源の断面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る熱音響装置の側面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る熱音響装置の断面図である。 図10は、本発明の実施形態に係る熱音響装置の断面図である。 図11は、本発明の実施形態に係る熱音響装置の正面図である。 図12は、本発明の実施形態に係る熱音響装置の断面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る熱音響装置の断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る励振源の断面図である。図2は、音透過率と開口率との関係を示す図である。
本実施形態の励振源は、熱音響現象を利用して熱を音にエネルギ変換するためのものである。励振源は、配管1と、高温熱供給部2と、低温熱供給部3と、第一面部材4と、第二面部材5と、空間部6と、を含む。
配管1は、励振源のケーシングを構成するもので、音(空気)を通過させる通路をなす。配管1は、長さL方向で一定の内径を有するように筒状に形成されている。
高温熱供給部2は、配管1の内部に高温熱を供給するものである。高温熱は、本実施形態では、例えば、400℃程度をいう。高温熱供給部2は、高温熱源(図示せず)の熱を配管1の内部で配管1の径方向断面形状(径方向断面:配管1の長さL方向に直交する内径の断面)に沿って伝導させるものである。高温熱供給部2は、例えば、配管1の径方向断面形状に沿って配置されて、熱伝導率の高いアルミニウム合金や銅などが用いられる。高温熱源が配管1の外部に設けられている場合、高温熱供給部2は、当該高温熱源の熱を配管1の径方向断面形状に沿って伝導させる。また、高温熱源が配管1の内部に設けられている場合、高温熱供給部2は、当該高温熱源の熱を配管1の径方向断面形状に沿って伝導させる。また、高温熱供給部2は、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。
低温熱供給部3は、配管1の内部に低温熱を供給するものである。低温熱は、本実施形態では、例えば、20℃程度をいう。低温熱供給部3は、低温熱源(図示せず)の熱を配管1の内部で配管1の径方向断面形状に沿って伝導させるものである。低温熱供給部3は、例えば、配管1の径方向断面形状に沿って配置されて、熱伝導率の高いアルミニウム合金や銅などが用いられる。低温熱源が配管1の外部に設けられている場合、低温熱供給部3は、当該低温熱源の熱を配管1の径方向断面形状に沿って伝導させる。また、低温熱源が配管1の内部に設けられている場合、低温熱供給部3は、当該低温熱源の熱を配管1の径方向断面形状に沿って伝導させる。また、低温熱供給部3は、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。
第一面部材4は、配管1の径方向断面形状に沿って形成され配管1の内部を長さL方向において仕切るように配置されている。第一面部材4は、高温熱供給部2の低温熱供給部3側に配置されて高温熱供給部2に接触して添わせて設けられている。第一面部材4は、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する貫通孔4aが形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。第一面部材4は、低温熱供給部3側に向く面が平坦状の対面4bとして形成されている。ここで、第一面部材4は、貫通孔4aが形成されたパンチングメタルなどの多孔板として形成することができ、対面4bは、当該多孔板の低温熱供給部3側に向く面をなす。また、第一面部材4は、多孔板として、貫通孔4aが形成された金網などで形成することができ、対面4bは、当該金網の低温熱供給部3側に向く面をなす。この第一面部材4は、耐久性の高いステンレス合金にて形成されていることが好ましい。
第二面部材5は、配管1の径方向断面形状に沿って形成され配管1の内部を長さL方向において仕切るように配置されている。第二面部材5は、低温熱供給部3の高温熱供給部2側に配置されて低温熱供給部3に接触して添わせて設けられている。第二面部材5は、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する貫通孔5aが形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。第二面部材5は、高温熱供給部2側に向く面が平坦状の対面5bとして形成されている。ここで、第二面部材5は、貫通孔5aが形成されたパンチングメタルなどの多孔板として形成することができ、対面5bは、当該多孔板の高温熱供給部2側に向く面をなす。また、第二面部材5は、貫通孔5aが形成された金網などで形成することができ、対面5bは、当該金網の高温熱供給部2側に向く面をなす。この第二面部材5は、耐久性の高いステンレス合金にて形成されていることが好ましい。
空間部6は、第一面部材4の対面4bと、第二面部材5の対面5bとの間に形成された隙間である。
このような構成の励振源は、図1に示すように、配管1の長さL方向において空間部6には、高温熱供給部2の高温熱と低温熱供給部3の低温熱との間で温度勾配が生じる。そして、この温度勾配が生じた状態において第一面部材4の貫通孔4aおよび第二面部材5の貫通孔5aにより圧力波が生成(発振)される。圧力波は、図1中に矢印Sで示すように、高温熱供給部2の低温熱供給部3から離れる側に向かって配管1の長さL方向に生成(発振)する。なお、圧力波は、励振源により圧力擾乱が生成されることで生成され、この圧力波の重なり合いにより発振(あるいは共鳴)する。
例えば、高温熱が400℃で低温熱が20℃の場合、最大の圧力波を生成(発振)させるための温度勾配を得るにあたり、第一面部材4の対面4bと、第二面部材5の対面5bとの間に形成される空間部6の配管1の長さL方向の寸法(間隔)Wを0.5mm程度とすることが望ましい。なお、空間部6の寸法Wの0.1mm以上2.0mm以下の範囲であれば、所望する温度勾配を得ることができる。0.1mm未満は製造および管理において困難があり、2.0mmを超えると所望する温度勾配が得難くなる。
また、第一面部材4の貫通孔4aおよび第二面部材5の貫通孔5aにおいて配管1の径方向断面積に対する開口率は、図2に示すように、圧力波を生成(発振)させる音透過率0.9〜1.0付近を満足するにあたり30%以上であることが望ましい。なお、高温熱供給部2、低温熱供給部3、第一面部材4、および第二面部材5を通して音を透過させる開口率は、組み合わせによる損失を考慮した状態で配管1の径方向断面積の30%以上必要である。従って、第一面部材4および第二面部材5を主体とした場合では、第一面部材4の貫通孔4aおよび第二面部材5の貫通孔5aにおいて配管1の径方向断面積に対する開口率は30%以上であることが望ましい。
このように本実施形態の励振源は、配管1と、配管1内において通気可能に設けられた高温熱供給部2と、配管1内において通気可能に設けられた低温熱供給部3と、高温熱供給部2側で配管1内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔4aが形成されていると共に低温熱供給部3側に向く平坦状の対面4bを有する第一面部材4と、低温熱供給部3側で配管1内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔5aが形成されていると共に高温熱供給部2側に向く平坦状の対面5bを有する第二面部材5と、第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間に形成される空間部6と、を含む。
この励振源によれば、高温熱供給部2と低温熱供給部3との温度差と、第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間で規定された空間部6と、により所定の温度勾配を生じさせ、第一面部材4の貫通孔4aおよび第二面部材5の貫通孔5aにより圧力波を生成(発振)させる。この結果、従来のスタックを適用することなく熱を音にエネルギ変換することができる。スタックを適用しなくてよいことから耐久性を向上することができる。
また、本実施形態の励振源では、第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間の空間部6の寸法(間隔)Wが0.1mm以上2.0mm以下であることが望ましい。
この励振源によれば、空間部6の寸法(間隔)Wを規定することで、圧力波を生成(発振)させるための温度勾配を生じさせることができる。
また、本実施形態の励振源では、第一面部材4および第二面部材5において音を透過させる貫通孔4aおよび貫通孔5aの開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であることが望ましい。
この励振源によれば、第一面部材4の貫通孔4aおよび第二面部材5の貫通孔5aの開口率を規定することで、所望の圧力波を生成(発振)させることができる。
また、本実施形態の励振源では、第一面部材4および第二面部材5は、多孔板からなることが望ましい。
この励振源によれば、第一面部材4および第二面部材5に多孔板を用いることで、空間部6の寸法(間隔)Wを定量的に設定して安定して温度勾配を得ることができ、かつ貫通孔4a,貫通孔5aの開口率を定量的に設定して安定して圧力波を生成(発振)させることができる。
[実施形態2]
図3は、実施形態2に係る励振源の断面図である。
本実施形態の励振源は、図3に示すように、上述した実施形態1の励振源に対して網目状構造体(例えば、エキスパンドメタルがあり、以下では網目状構造体をエキスパンドメタルと称す)7をさらに含む。
網目状構造体としてのエキスパンドメタル7は、金属板に千鳥状に切れ目を入れて広げ、切れ目を菱形や亀甲形に成形して音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるメッシュ状に形成したものである。本実施形態において、エキスパンドメタル7は、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成されている。
エキスパンドメタル7は、高温熱供給部2と第一面部材4との間に、双方に接触しつつ設けられ、配管1内で径方向断面形状に沿って設けられている。
また、エキスパンドメタル7は、低温熱供給部3と第二面部材5との間に、双方に接触しつつ設けられ、配管1内で径方向断面形状に沿って設けられている。
エキスパンドメタル7は、第一面部材4および第二面部材5における圧力波の生成(発振)に損失を生じないように、音を透過させる穴(メッシュ)の開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であり第一面部材4および第二面部材5と同等以上であることが望ましい。
なお、図3において、高温熱供給部2は、配管1の内部に配置された高温熱源(例えば、ヒータ)として示している。また、図3において低温熱供給部3は、配管1の外部から内部に通された低温熱供給管として示している。低温熱供給管を適用することで、低温熱供給部3の温度を一定に保つことができる。
本実施形態の励振源によれば、高温熱供給部2と第一面部材4との間に、双方に接触しつつ配管1内で径方向断面形状に沿って設けられるエキスパンドメタル7を含むことで、高温熱供給部2からの高温熱をエキスパンドメタル7により配管1内の径方向断面に沿って温度分布を均一化させることが可能になる。この結果、温度勾配を配管1内の径方向断面に沿って均一に生じさせ、かつ圧力波を配管1内の径方向断面に沿って均一に生成(発振)させることができる。
また、本実施形態の励振源によれば、低温熱供給部3と第二面部材5との間に、双方に接触しつつ配管1内で径方向断面形状に沿って設けられるエキスパンドメタル7をさらに含むことで、低温熱供給部3の低温熱をエキスパンドメタル7により配管1内の径方向断面に沿って温度分布を均一化させることが可能になる。この結果、温度勾配を配管1内の径方向断面に沿ってより均一に生じさせ、圧力波を配管1内の径方向断面に沿ってより均一に生成(発振)させることができる。
[実施形態3]
図4は、実施形態3に係る励振源の断面図である。
本実施形態の励振源は、図4に示すように、上述した実施形態1または実施形態2の励振源に対して断熱層8をさらに含む。
断熱層8は、熱伝導率が比較的低い例えば、ステンレス合金綿やロックウールなどで構成され、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。
断熱層8は、空間部6を確保しつつ、配管1内の径方向断面形状に沿って第二面部材5の対面5bに重ねて配置される。また、断熱層8は、第一面部材4および第二面部材5における圧力波の生成(発振)に損失を生じないように、音を透過させる穴の開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であり第一面部材4および第二面部材5と同等以上であることが望ましい。
なお、断熱層8を設けた場合であっても、空間部6の配管1の長さL方向の寸法(間隔)Wは、断熱層8を含み第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間で規定される。
なお、図4において、エキスパンドメタル7が設けられた形態であり、高温熱供給部2は、配管1の内部に配置された高温熱源(例えば、ヒータ)として示している。また、図4において低温熱供給部3は、配管1の外部から内部に通された低温熱供給管として示している。低温熱供給管を適用することで、低温熱供給部3の温度を一定に保つことができる。
本実施形態の励振源によれば、断熱層8を設けたことで、高温熱供給部2から低温熱供給部3への温度移動の影響を低減することができる。このため、温度勾配の変化を一定にすることができる。この結果、安定して圧力波を生成(発振)させることができる。
[実施形態4]
図5は、実施形態4に係る励振源の断面図である。
本実施形態の励振源は、図5に示すように、上述した実施形態1または実施形態2の励振源に対して熱抵抗層9をさらに含む。
熱抵抗層9は、熱伝導率が比較的低い例えば、ステンレス合金綿やロックウールなどで構成され、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。
熱抵抗層9は、空間部6を確保しつつ、配管1内の径方向断面形状に沿って第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間に配置される。本実施形態では、熱抵抗層9は、各対面4b,5bに非接触な状態で配置され、空間部6を配管1の長さL方向で複数に分割する。図5では、熱抵抗層9は、2層設けられており、空間部6を配管1の長さL方向で3つに分割している形態を示す。熱抵抗層9は、第一面部材4および第二面部材5における圧力波の生成(発振)に損失を生じないように、音を透過させる穴の開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であり第一面部材4および第二面部材5と同等以上であることが望ましい。
なお、熱抵抗層9を設けた場合であっても、空間部6の配管1の長さL方向の寸法(間隔)Wは、熱抵抗層9を含み第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間で規定される。
なお、図5において、エキスパンドメタル7が設けられた形態であり、高温熱供給部2は、配管1の内部に配置された高温熱源(例えば、ヒータ)として示している。また、図5において低温熱供給部3は、配管1の外部から内部に通された低温熱供給管として示している。低温熱供給管を適用することで、低温熱供給部3の温度を一定に保つことができる。
本実施形態の励振源によれば、熱抵抗層9を設けたことで、図5に示すように、熱抵抗層9を有する空間部6の位置において温度勾配が緩やかになる分、熱抵抗層9を有さない空間部6の位置において温度勾配が局所的に急になる。このため、第一面部材4および第二面部材5により生成(発振)される圧力波を増大することができる。
[実施形態5]
図6は、実施形態5に係る励振源の断面図である。
本実施形態の励振源は、図6に示すように、上述した実施形態1〜実施形態4のいずれか1つの励振源に対して放熱器10をさらに含む。
放熱器10は、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成され、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。放熱器10を貫通する穴は、板(フィン)を配管1の径方向に複数重ねた形態とする。
放熱器10は、空間部6を確保しつつ、配管1内の径方向断面形状に沿って第一面部材4の対面4bに接触して設けられている。従って、空間部6は、放熱器10において低温熱供給部3側であって第二面部材5の対面5bとの間に設けられる。放熱器10は、第一面部材4の対面4bに接触するため、および第二面部材5の対面5bとの間で空間部6を規定するため、各対面4b,5bに向く面が平坦状に形成されている。放熱器10は、第一面部材4および第二面部材5における圧力波の生成(発振)に損失を生じないように、音を透過させる穴の開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であり第一面部材4および第二面部材5と同等以上であることが望ましい。
本実施形態の励振源によれば、放熱器10を設けたことで、図6に示すように、高温熱供給部2から放出される熱を高温に保ちつつ低温熱供給部3側に案内することができる。このため、放熱器10において温度勾配が生じないように抑制して空間部6まで保ちまたは増幅し、空間部6において所望とする温度勾配を生じさせることができる。即ち、第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間において、放熱器10を設ければ、所望とする温度勾配を得たり、温度勾配を急にしたりすることができる。温度勾配を急にすると、第一面部材4および第二面部材5により生成(発振)される圧力波を増大することができる。また、放熱器10は、アルミニウム合金や銅などの金属材で形成することができ、従来のスタックと比較して耐久性を向上することができる。
なお、図には明示しないが、放熱器10は、空間部6を確保しつつ、配管1内の径方向断面形状に沿って第二面部材5の対面5bに接触して設けられていてもよい。従って、空間部6は、放熱器10において高温熱供給部2側であって第一面部材4の対面4bとの間に設けられる。放熱器10は、第二面部材5の対面5bに接触するため、および第一面部材4の対面4bとの間で空間部6を規定するため、各対面4b,5bに向く面が平坦状に形成されている。放熱器10は、第一面部材4および第二面部材5における圧力波の生成(発振)に損失を生じないように、音を透過させる穴の開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であり第一面部材4および第二面部材5と同等以上であることが望ましい。この構成であっても、放熱器10を設けたことで、高温熱供給部2から放出される熱を高温に保ちつつ低温熱供給部3側に案内することができる。このため、放熱器10において温度勾配が生じないように抑制して空間部6から保ちまたは増幅し、空間部6では所望とする温度勾配を生じさせることができる。即ち、第一面部材4の対面4bと第二面部材5の対面5bとの間において、放熱器10を設ければ、所望とする温度勾配を得たり、温度勾配を急にしたりすることができる。温度勾配を急にすると、第一面部材4および第二面部材5により生成(発振)される圧力波を増大することができる。また、放熱器10は、アルミニウム合金や銅などの金属材で形成することができ、従来のスタックと比較して耐久性を向上することができる。
[実施形態6]
図7は、実施形態6に係る励振源の断面図である。
本実施形態の励振源は、図7に示すように、上述した実施形態1、実施形態3〜実施形態5のいずれか1つの励振源に対して蓄熱器11,12をさらに含む。
蓄熱器11は、高温熱供給部2に設けられる。蓄熱器11は、配管1の内部であって高温熱供給部2において第一面部材4と反対側に添わせて設けられている。蓄熱器11は、例えば、高温熱供給部2により供給される高温熱の温度と同等以上の熱が供給される蓄熱管11aが熱伝導材11bに接触(または内装)して設けられている。熱伝導材11bは、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成され、配管1の径方向断面形状に沿って形成されている。また、熱伝導材11bは、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。
蓄熱器12は、低温熱供給部3に設けられる。蓄熱器12は、配管1の内部であって低温熱供給部3において第二面部材5と反対側に添わせて設けられている。蓄熱器12は、例えば、低温熱供給部3により供給される低温熱の温度と同等以下の熱が供給される蓄熱管12aが熱伝導材12bに接触(または内装)して設けられている。熱伝導材12bは、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成され、配管1の径方向断面形状に沿って形成されている。熱伝導材12bは、音(空気)を配管1の長さL方向に通過させることができるように、例えば、配管1の長さL方向に貫通する穴(図示せず)が形成されて配管1の長さL方向に通気可能に設けられている。
蓄熱器11,12の熱伝導材11b,12bは、第一面部材4および第二面部材5における圧力波の生成(発振)に損失を生じないように、音を透過させる穴の開口率が配管1の径方向断面積の30%以上であり第一面部材4および第二面部材5と同等以上であることが望ましい。
本実施形態の励振源によれば、蓄熱器11を含むことで、高温熱供給部2からの高温熱を配管1内の径方向断面に沿って温度分布を均一化させることが可能になる。この結果、温度勾配を配管1内の径方向断面に沿って均一に生じさせ、かつ圧力波を配管1内の径方向断面に沿って均一に生成(発振)させることができる。
また、本実施形態の励振源によれば、蓄熱器12を含むことで、低温熱供給部3の低温熱を配管1内の径方向断面に沿って温度分布を均一化させることが可能になる。この結果、温度勾配を配管1内の径方向断面に沿ってより均一に生じさせ、圧力波を配管1内の径方向断面に沿ってより均一に生成(発振)させることができる。
[実施形態7]
本実施形態では、熱音響装置について説明する。図8は、本実施形態に係る熱音響装置の側面図である。図9は、本実施形態に係る熱音響装置の断面図(図8におけるA−A断面図)である。図10は、本実施形態に係る熱音響装置の断面図(図8におけるB−B断面図)である。図11は、本実施形態に係る熱音響装置の正面図である。図12は、本実施形態に係る熱音響装置の断面図である。図13は、本実施形態に係る熱音響装置の断面図である。
本実施形態の熱音響装置は、上述した実施形態1〜実施形態6のいずれか1つの励振源、または従来公知の励振源が適用されるものである。そして、以下の熱音響装置の説明においては、このような励振源を総括する符号21を付す。
本実施形態の熱音響装置は、図8に示すように、配管22と、配管22内で両端間の途中に設けられて熱を音にエネルギ変換する励振源21と、を含む。
配管22は、直管に形成されており、その両端において開口が閉塞されるようにそれぞれ蓋部23が設けられている。配管22および蓋部23は、耐久性を確保するうえでステンレス合金で形成することが好ましい。
励振源21は、圧力波を生成(発振)するものである。励振源21は、配管22の内部において蓋部23から配管22の長さLの1/8以上3/8以下の位置に配置される。この配置により生成(発振)された圧力波が閉塞された直管の配管22内で共鳴させることができる。また、圧力波の周波数は、配管22の長さLを選択することで特定させることができる。また、励振源21で生成(発振)された圧力波は、両端が閉塞された配管22の内部において長さL方向で共鳴し、いずれか一方の端部から外部に取り出される(図8では矢印Sで示す)。
このように、本実施形態の熱音響装置は、直管に形成されて両端に開口を閉塞する蓋部23を有する配管22と、配管22内の両端間の途中に設けられた励振源21と、を含む。
この熱音響装置によれば、励振源21を内部に配置した配管22を両端が蓋部23で閉塞された直管としているため、当該熱音響装置を複数林立させて設けることができ、全体として小型化しつつ大容量化した装置として適用することができる。
ところで、熱音響装置として排熱を音にエネルギ変換して利用する場合、排熱を有効的に励振源21に供給することが望まれている。以下に説明する熱音響装置では、このような目的を達成することが可能なものである。
熱音響装置は、図9〜図10に示すように、直管に形成されて両端に開口を閉塞する蓋部23を有する配管22と、配管22内の両端間の途中に設けられた励振源21と、伝熱部24,25と、支持部26と、を含む。
配管22は、蓋部23で閉塞された一端が高温熱源100に固定されている。高温熱源100は、例えば、熱を発生する機器や、当該機器から発生する熱を排出するための排熱ダクトなどがあるが、これらに限定されるものではない。配管22は、一端の蓋部23の外面が高温熱源100の面に密着するように形成され、面と面で接触して固定される。
励振源21は、熱を音にエネルギ変換する態様で少なくとも高温熱供給部および低温熱供給部を有する。高温熱供給部および低温熱供給部については、図には明示しないが、例えば、上述した実施形態1〜実施形態6のいずれか1つを参照できる。
伝熱部24は、配管22の内部にて励振源21の高温熱供給部に接続し、配管22の外部に引き出されて形成されている。具体的に、伝熱部24は、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成され、図9に示すように、配管22の内部にて配管22の内周に沿って環状に形成されて高温熱供給部に接続される接続部材24aと、接続部材24aから外側に延在して配管22の外部に引き出されて設けられる突出部材24bと、を有している。本実施形態では、突出部材24bは、接続部材24aから四方に延在して設けられている。
伝熱部25は、伝熱部24と同様な構成であり、配管22の内部にて励振源21の低温熱供給部に接続し、配管22の外部に引き出されて形成されている。具体的に、伝熱部25は、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成され、配管22の内部にて配管22の内周に沿って環状に形成されて低温熱供給部に接続される接続部材25aと、接続部材25aから外側に延在して配管22の外部に引き出されて設けられる突出部材25bと、を有している。本実施形態では、突出部材25bは、接続部材25aから周囲の四方に延在して設けられ、配管22の周囲の四方に引き出されて形成されている。
支持部26は、図10に示すように、配管22の外周面に沿って配管22の長さL方向に延在して設けられ、高温熱源100および伝熱部24の突出部材24bを接続されている。支持部26は、配管22の長さL方向に延在して設けられた一端が高温熱源100に接続され、他端が伝熱部24の突出部材24bに接続されている。支持部26は、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成されている。本実施形態において、支持部26は、配管22の周囲の四方に引き出された突出部材24bに接続されており、配管22の周囲の四方において配管22の外周面に沿って配管22の長さL方向に延在して設けられている。
ここで、本実施形態において、配管22の一端を閉塞する蓋部23は、配管22の外側に張り出して形成されており、高温熱源100の面に固定される基盤として形成されている。基盤を形成する蓋部23は、熱伝導率が比較的高い、例えば、アルミニウム合金や銅にて形成されている。そして、支持部26の一端は、この蓋部23を介して高温熱源100に接続されている。
本実施形態の熱音響装置では、高温熱源100の高温熱は、支持部26(蓋部23を介して)を経て突出部材24bから伝熱部24の接続部材24aに伝わり、伝熱部24で温度が維持される。そして、高温熱は、この伝熱部24から励振源21の高温熱供給部に伝わる。このように、支持部26は、高温熱源100の高温熱を高温熱供給部に伝える。また、支持部26は、配管22の外周面に沿って配管22の長さL方向に延在して設けられていることで、配管22を支える支柱として機能する。この結果、本実施形態の熱音響装置によれば、排熱を有効的に励振源21に供給することができ、さらに高温熱源100に対して安定して取り付けることができる。また、励振源21で生成(発振)された圧力波は、両端が閉塞された配管22の内部において長さL方向で共鳴し、図8に矢印Sで示すように、高温熱源100から離れた他端側から外部に取り出される。
なお、耐久性を確保するうえでは、配管22の一端を閉塞する蓋部23をステンレス合金で形成することが好ましい。この場合、図に明示しないが、高温熱源100の高温熱を、支持部26を経て突出部材24bから伝熱部24の接続部材24aに伝えるため、配管22の一端を閉塞する蓋部23の一部(例えば周囲)に熱伝導率が比較的高いアルミニウム合金や銅などの伝熱部材を配置し、この伝熱部材を高温熱源100に接続すると共に、伝熱部材に支持部26の一端を接続する。または、伝熱部材を設けずに支持部26の一端を高温熱源100に接続する。
なお、図には明示しないが、配管22の一端を高温熱源100に接続することで、当該配管22の一端を閉塞することができれば、配管22の一端に蓋部23は設けなくてもよい。この場合、支持部26の一端を高温熱源100に接続する。なお、配管22の一端に蓋部23は設けない場合、支持部26が高温熱源100の面に固定される基盤として形成される。
なお、伝熱部25は、配管22の外部から突出部材25bに低温熱が伝達される。低温熱は、例えが20℃程度の常温であり、図示しない低温熱源から適宜供給される。
なお、配管22は、耐久性の高いステンレス合金にて形成されていることが好ましいが、支持部26をステンレス合金で形成して強度部材とし、配管22の高温熱源100と伝熱部24との間に配置される部分をアルミニウム合金や銅にて形成することで、配管22を介して高温熱源100から伝熱部24に高温熱を伝えることができる。
また、上述したように、本実施形態の熱音響装置は、配管22が高温熱源100に固定される一端が蓋部23で閉塞されており、この蓋部23が配管22を高温熱源100に固定するための基盤として備えられている。
そして、本実施形態の熱音響装置は、図11に示すように、支持部26が基盤(蓋部23)を介して高温熱源100および伝熱部24を接続して構成された熱音響装置ユニットUを形成している。さらに、本実施形態の熱音響装置は、各熱音響装置ユニットUにおいて、基盤(蓋部23)は、基盤(蓋部23)同士を隣接して付き合わせる当接面23aを有している。
本実施形態において、基盤(蓋部23)は、図8〜図11に示すように正方形状に形成されており、その周囲の四辺が当接面23aとして形成されている。従って、各熱音響装置ユニットUは、図11に示すように、正方形状の基盤(蓋部23)の当接面23a同士が付き合わされて高温熱源100の面に沿って複数並べて配置され、高温熱源100の面から林立して配置される。
なお、基盤(蓋部23)の形状は、正方形状に限らず、図には明示しないが、正三角形や正六角形であってもよく、このような形状であっても周囲の辺を当接面23aとして、当接面23a同士が付き合わされて高温熱源100の面に沿って複数並べて配置され、高温熱源100の面から林立して配置される。
このように、本実施形態の熱音響装置によれば、複数の熱音響装置ユニットUを当接面23a同士を付き合わせて安定して高温熱源100に配置することができる。
なお、図には明示しないが、配管22の一端に蓋部23を設けない場合は、支持部26が配管22を高温熱源100に固定するための基盤として備えられる。そして、この場合の支持部26が基盤(支持部26)同士を隣接して付き合わせる当接面を有している。
ところで、本実施形態の熱音響装置は、配管22の内部の長さL方向の途中に励振源21を配置する。このため、熱音響装置は、図12および図13に示すように、励振源21配置する位置において配管22を分割して分割配管22A,22Bを付き合わせて接合する構造が励振源21を配置するうえで好ましい。
この場合、分割配管22A,22Bの接合面において面同士が接触していないと、生成(発振)された圧力波が減衰するおそれがある。
このため、本実施形態の熱音響装置では、各分割配管22A,22Bは、図12に示すように、外周面に突出して形成されたフランジ22Aa,22Baと、各フランジ22Aa,22Baを締結するボルト22Cである締結部材と、により接合が支持されることが望ましい。
また、本実施形態の熱音響装置では、各分割配管22A,22Bは、図13に示すように、分割端から外周面に突出して形成されたフランジ22Aa,22Baと、各フランジ22Aa,22Baを締結するボルト22Cである締結部材と、により接合が支持されると共に、励振源21は、各フランジ22Aa,22Baで挟まれて位置決め支持されることが望ましい。
この熱音響装置によれば、配管22を分割して分割配管22A,22Bを付き合わせる位置に励振源21を配置することで、配管22の途中の所定の位置に励振源21を配置することができ、かつ分割配管22A,22Bの接合面において面同士が接触して接合させることで生成(発振)された圧力波が減衰する事態を防ぐことができる。
1 配管
2 高温熱供給部
3 低温熱供給部
4 第一面部材
4a 貫通孔
4b 対面
5 第二面部材
5a 貫通孔
5b 対面
6 空間部
7 エキスパンドメタル
8 断熱層
9 熱抵抗層
10 放熱器
11 蓄熱器
11a 蓄熱管
11b 熱伝導材
12 蓄熱器
12a 蓄熱管
12b 熱伝導材
21 励振源
22 配管
22A,22B 分割配管
22Aa,22Ba フランジ
22C ボルト
23 蓋部(基盤)
23a 当接面
24 伝熱部
24a 接続部材
24b 突出部材
25 伝熱部
25a 接続部材
25b 突出部材
26 支持部
100 高温熱源
U 熱音響装置ユニット
W 空間部の間隔

Claims (16)

  1. 配管と、
    前記配管内において通気可能に設けられた高温熱供給部と、
    前記配管内において通気可能に設けられた低温熱供給部と、
    前記高温熱供給部側で前記配管内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔が形成されていると共に前記低温熱供給部側に向く平坦状の対面を有する第一面部材と、
    前記低温熱供給部側で前記配管内を仕切るように配置され通気可能に多数の貫通孔が形成されていると共に前記高温熱供給部側に向く平坦状の対面を有する第二面部材と、
    前記第一面部材の対面と前記第二面部材の対面との間に形成される空間部と、
    を含む励振源。
  2. 前記第一面部材の対面と前記第二面部材の対面との間の前記空間部の間隔が1.0mm以上2.0mm以下である請求項1に記載の励振源。
  3. 前記第一面部材および前記第二面部材において音を透過させる開口率が前記配管の径方向断面積の30%以上である請求項1または2に記載の励振源。
  4. 前記第一面部材および前記第二面部材は、多孔板からなる請求項1〜3のいずれか1つに記載の励振源。
  5. 前記高温熱供給部と前記第一面部材との間に、双方に接触しつつ前記配管内で径方向断面形状に沿って設けられる網目状構造体を含む請求項1〜4のいずれか1つに記載の励振源。
  6. 前記低温熱供給部と前記第二面部材との間に、双方に接触しつつ前記配管内で径方向断面形状に沿って設けられる網目状構造体を含む請求項5に記載の励振源。
  7. 前記空間部を確保しつつ、前記配管内の径方向断面形状に沿って前記第二面部材の対面に重ねて配置される通気可能な断熱層を含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の励振源。
  8. 前記第一面部材の対面と前記第二面部材の対面との間に、前記空間部を確保しつつ前記空間部を前記配管の長さ方向で分割する通気可能な熱抵抗層を含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の励振源。
  9. 前記空間部を確保しつつ、前記第一面部材の対面または前記第二面部材の対面に沿って配置される通気可能な放熱器を含む請求項1〜7のいずれか1つに記載の励振源。
  10. 前記高温熱供給部および前記低温熱供給部のそれぞれに蓄熱器を含む請求項1〜9のいずれか1つに記載の励振源。
  11. 配管と、前記配管内に設けられて熱を音にエネルギ変換する励振源と、を含む熱音響装置であって、
    前記配管は、直管に形成されて両端が閉塞され、前記励振源は、前記配管の両端間の途中に設けられており請求項1〜10のいずれか1つに記載の励振源が適用されている熱音響装置。
  12. 前記配管は、一端が高温熱源に固定され、
    前記配管内に設けられて熱を音にエネルギ変換する態様で少なくとも高温熱供給部および低温熱供給部を有する励振源と、
    前記励振源の前記高温熱供給部に接続して形成されて前記配管の外部に引き出された伝熱部と、
    前記配管の外周面に沿って設けられて前記高温熱源および前記伝熱部を接続して前記高温熱源の熱を前記伝熱部に伝導する支持部と、
    を含む請求項11に記載の熱音響装置。
  13. 直管に形成されて両端が閉塞されて一端が高温熱源に固定される配管と、
    前記配管内に設けられて熱を音にエネルギ変換する態様で少なくとも高温熱供給部および低温熱供給部を有する励振源と、
    前記励振源の前記高温熱供給部に接続して形成されて前記配管の外部に引き出された伝熱部と、
    前記配管の外周面に沿って設けられて前記高温熱源および前記伝熱部を接続して前記高温熱源の熱を前記伝熱部に伝導する支持部と、
    を含む熱音響装置。
  14. 前記配管の一端に設けられて前記高温熱源に固定される基盤を備えて構成された熱音響装置ユニットを形成し、
    複数の前記熱音響装置ユニットの前記基盤は、前記基盤同士を隣接して付き合わせる突当面を有している請求項12または13に記載の熱音響装置。
  15. 前記配管は、前記励振源を配置する位置で分割した各分割配管を接合して形成されており、各前記分割配管は、外周面に突出して形成されたフランジと、各前記フランジを締結する締結部材と、により接合が支持される請求項11〜14のいずれか1つに記載の熱音響装置。
  16. 前記配管は、前記励振源を配置する位置で分割した各分割配管を接合して形成されており、各前記分割配管は、分割端から外周面に突出して形成されたフランジと、各前記フランジを締結する締結部材と、により接合が支持されると共に、前記励振源は、各前記フランジで位置決め支持される請求項11〜14のいずれか1つに記載の熱音響装置。
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