JP2019157420A - 浚渫泥土の圧送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスが容易で耐久性に優れた浚渫泥土の圧送装置を提供する。【解決手段】浚渫泥土Dを吸引する第1及び第2の貯泥タンク24,24Aと、泥土Dの流入方向に開成する逆止弁31,31と、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを減圧して第1及び第2の貯泥タンク24,24A内に浚渫泥土Dを吸引する吸引用コンプレッサ94と、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを加圧して第1及び第2の貯泥タンク24,24A内の浚渫泥土Dを排出する加圧用コンプレッサ104,104Aとを備える。これにより第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの一方を吸引用コンプレッサ94により減圧して浚渫泥土Dを一方の貯泥タンク24内に吸引し、略同時に、浚渫泥土Dが溜まっていた他方の貯泥タンク24Aを加圧用コンプレッサ104,104Aにより加圧して浚渫泥土Dを排出することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、浚渫泥土の圧送装置に関するものである。
従来、この種のものとして、水底の堆積土砂にかぶせる土砂吸引部にホースの一端を連通し、前記ホースの他端を2つに分岐して第1と第2吸引バルブをそれぞれに介して第1と第2タンクにそれぞれ連通し、これらの第1と第2タンクを第1と第2減圧バルブをそれぞれに介して真空発生装置に連通し、前記土砂吸引バルブ及び一方の前記タンクに関連する吸引バルブと減圧バルブを開いて前記土砂吸引部より前記堆積土砂を前記一方のタンク内に吸引移送し、さらに前記土砂吸引バルブを閉じるとともに圧縮空気供給バルブを開いて圧縮空気により前記ホース内の堆積土砂を前記一方のタンクに移送し、この一方のタンクに前記堆積土砂を移送する間に他方のタンク内の堆積土砂を排出し、前記第1と第2タンクに前記堆積土砂を交互に移送する水底堆積土砂移送装置(例えば特許文献1)がある。
また、集泥装置により吸引された泥土を貯泥可能に並設された複数の貯泥タンクと、この複数の貯泥タンクがその吸気側に選択的に接続される吸引手段と、前記貯泥タンクの泥土を貯泥タンク外部へ圧送する圧送手段とを備えた高濃度浚渫装置(例えば特許文献2)がある。
前記高濃度浚渫装置では、ナイフゲート弁や複数の三方切換弁を用いており、複数の貯泥タンクに対し、一つの吸引手段を用いて、貯泥タンクを連続的に吸引することにより、効率の良い浚渫が可能となり、集泥から排土までにかかる浚渫装置全体をコンパクトなものにできる。
上記特許文献1の水底堆積土砂移送装置では、前記第1と第2タンクに前記堆積土砂を交互に移送するために、第1及び第2吸引バルブと第1及び第2排出バルブを設けている。これらは、堆積土砂が通る管路に設けられたものであり、管路には雑物を含む堆積土砂が流れるから、液体のみが流れる場合に比べて使用条件が厳しく、機械的にバルブが故障し易く、メンテナンスが煩雑となるという問題がある。
また、上記特許文献2の高濃度浚渫装置でも、堆積土砂が通る管路にナイフゲート弁や複数の三方切換弁を設けているため、特許文献1と同様な問題があり、また、ナイフゲートバルブなどの高額な弁を使用するため、装置全体が高額になる。
さらに、上記高濃度浚渫装置では、泥土を排出するため、2台の圧送装置たるコンプレッサを用いているが、第1及び第2の貯泥タンクにそれぞれ1台のコンプレッサを接続しているため、効率が悪いという問題がある。
また、両者従来技術では、バルブが故障すると、修理又は交換に費用が掛かると共に、修理又は交換の間、装置を駆動できないという問題がある。
さらに、仕切弁などのバルブやナイフゲートバルブを用いるため、秒単位であるが開閉に時間が長くかかり、開閉切り替え時に堆積泥土を圧送することができないため、圧送効率が低下する問題もある。
特開平10−131230号公報 特開2008−31745号公報
本発明は以上の問題点を解決し、メンテナンスが容易で耐久性に優れた浚渫泥土の圧送装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、浚渫手段により浚渫した浚渫泥土を吸引する吸引管と、前記吸引管に接続した第1及び第2の分岐管と、前記第1及び第2の分岐管の分岐管排出口に接続した第1及び第2の貯泥タンクと、前記第1及び第2の分岐管の前記分岐管排出口に設けられ、流入方向に開成する逆止弁と、前記第1及び第2の貯泥タンクのタンク排出口に接続した第1及び第2の排泥管と、前記第1及び第2の貯泥タンクに接続され前記第1及び第2の貯泥タンクを減圧して前記第1及び第2の貯泥タンク内に浚渫泥土を吸引する吸引手段と、前記第1及び第2の貯泥タンクに接続され前記第1及び第2の貯泥タンクを加圧して前記第1及び第2の貯泥タンク内の浚渫泥土を排出する加圧手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、前記第1及び第2の排泥管の排泥管排出口が合流する合流管と、前記第1及び第2の前記排泥管排出口に設けられ、排出方向に開成する第1及び第2の逆止弁と、前記合流管に設けた合流排出口とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、前記逆止弁がスイング式であることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、複数の前記加圧手段が前記第1及び第2の貯泥タンクに選択的に接続されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、前記合流管は、上流側に前記第1及び第2の排泥管排出口を設けた管本体と、この管本体の下流側に設けられ下流側の断面が小さい縮径部とを備えることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、第1及び第2の貯泥タンクの一方を吸引手段により減圧して浚渫泥土を一方の貯泥タンク内に吸引し、略同時に、浚渫泥土が溜まっていた他方の貯泥タンクを加圧手段により加圧して浚渫泥土を排出する。この際、減圧と加圧により逆止弁が開閉して、逆流が防止され、装置の構造が簡易となる。
請求項2の構成によれば、第1及び第2の貯泥タンクから圧送されて来た泥土を、一つの合流管の合流排出口から排出することにより、装置の簡略化が可能となり、例えば、浚渫船などに装備する場合、省スペース化が可能となる。
請求項3の構成によれば、弁体が自重により閉弁するスイング式逆止弁を用いることにより、耐久性に優れ、メンテナンスが容易となる。
請求項4の構成によれば、貯泥タンクの一方に複数の加圧手段を接続することにより泥土を効率よく圧送することができる。
請求項5の構成によれば、縮径部を設けることにより、第1及び第2の排泥管排出口の一方から排出された泥土によって管本体の内圧を保持し、この内圧により第1及び第2の排泥管排出口の他方の逆止弁を閉状態に保持できる。
本発明の実施例1を示す圧送装置の概略説明図である。 同上、浚渫手段の側面図である。 同上、貯泥タンクの断面説明図である。 同上、合流管の平面図である。 同上、一部を切り欠いた合流管の斜視図である。 同上、消音器と開閉弁の正面図である。 同上、第1及び第2の貯泥タンクにおける作動状態を示す説明図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図7は実施例1を示している。同図に示すように、浚渫手段1は、浚渫船2の前側に駆動装置たるバックホー3を搭載し、このバックホー3のブーム4の先端に集泥装置5を吊った状態で連結している。また、浚渫船2には、浚渫手段1により浚渫した水底Bの浚渫泥土Dを圧送する圧送装置6が搭載されている。尚、前記バックホー3は、旋回可能で、前記ブーム4はリンク機構により前記集泥装置5を上下動すると共に、水平に保持できるようになっている。
前記集泥装置5は、箱型の本体ケース11を有し、この本体ケース11の一側(前側)の側板部には下部側を開口した集泥口12が形成され、この集泥口12には格子状のスクリーン体13が設けられている。また、前記本体ケース11内には、集泥室14が設けられている。
前記集泥室14内に回転軸15を横設し、この回転軸15には複数の撹拌羽根16,16・・・が放射状に設けられている。また、前記側板部と対向する側板部には送泥管17が接続され、この送泥管17には可撓性チューブからなる可撓性送泥管18が接続されている。さらに、前記集泥口12の下部には、前側斜め下向きの掘削爪19が複数並設されている。また、前記撹拌羽根16に先端には、板状部材からなる撹拌刃20が設けられ、この撹拌刃20は回転方向に対して斜設されている。
尚、図中27は本体ケース11の下面壁である。また、掘削爪19は、水平方向から、前側下方へと角度θ(30°≦θ≦40°)だけ傾斜し、図2に示すように、掘削爪19は、水底Bに堆積した泥土Dに対し進入角α(50°≦α≦60°)を有する。さらに、回転軸15の軸心から径方向外側に向けて延びる水平な仮想線Xの垂線Yと、前記撹拌刃20の仮想線Zとがなす挟角T(5°≦T≦15°、好ましくは10°)となるように形成されている。
そして、水底Bに降ろされた集泥装置5においては、集泥装置5が水平方向に移動するようにブーム4を操作して、集泥室14に泥土Dを掻き入れる。このとき、集泥室14に入った泥土Dは、回転する撹拌羽根16により撹拌され、撹拌された状態で前記圧送装置6により吸引される。
図1に示すように、前記圧送装置6には、前記可撓性送泥管18の下流端に吸引管21が接続されており、この吸引管21は複数の管を連結した1つの管路により構成され、この吸引管21の下流端が、第1及び第2の分岐管22,22Aに分岐している。これら第1及び第2の分岐管22,22Aの下流に設けた分岐管排出口23,23Aには、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aが接続され、それら分岐管排出口23,23Aは、第1及び第2の貯泥タンク24,24A内に位置する。
前記第1及び第2の貯泥タンク24,24A内において、前記分岐管排出口23,23Aには逆止弁31がそれぞれ設けられ、この逆止弁31にはスイング式のものが用いられている。
図3に示すように、前記逆止弁31は、前記分岐管排出口23,23Aに弁座32を設け、この弁座32は下部が下流側に位置するように斜めに形成され、前記弁座32上側に回動軸33を設け、この回動軸33を中心にスイング可能な一対のアーム34,34と、これら一対のアーム34,34に取付けられた弁体35と、この弁体35の外周部分に設けられ前記弁座32に当接する弁部36とを備える。
そして、前記逆止弁31は、前記分岐管排出口23,23Aから流入する浚渫泥土Dにより、弁部36が弁座32から離隔して開弁し、浚渫泥土Dの流れが止まったとき、弁体35の自重により弁部36が弁座32に当接して閉弁するように構成されている。このように逆止弁31,31は分岐管排出口23,23Aから貯泥タンク24,24A内に泥土Dを排出する方向に開成する。
前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの底部には、タンク排出口41,41が設けられ、これらタンク排出口41,41に第1及び第2の排泥管42,42Aが接続されている。図3に示すように、前記第1及び第2の分岐管22,22Aの前記分岐管排出口23,23A側は略水平に設けられ、これら分岐管排出口23,23Aに対向すると共に、前記分岐管排出口23,23Aより低い位置に、第1及び第2の排泥管42,42Aのタンク排出口41,41側(上流側)が設けられている。尚、前記第1及び第2の分岐管22,22Aの前記分岐管排出口23,23A側(下流側)と、第1及び第2の排泥管42,42Aのタンク排出口41,41側とは、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを挟んで、平面視で直線状に並んでいる。
図1に示すように、前記第1及び第2の排泥管42,42Aの下流端に位置する排泥管排出口43,43Aは、合流管51において合流する。尚、この合流管51は鋼製であり、上述した可撓性送泥管18を除いて管は、硬質な鋼管などが用いられる。
図4及び図5に示すように、合流管51は、断面が左右方向に長い長孔形状の管本体52を備え、この管本体52の先端(上流端)に、縮径部たる片落管53の大径部53Bを溶接により連結し、この片落管53の先端に小径部53Sが形成されている。前記大径部53Bは前記管本体52と同形で左右方向に長い長孔形状に形成され、前記小径部52Sには、前記管本体52より小さな円形の短管54が連結され、この短管54が合流排出口であって、その短管54の先端に接合手段たるフランジ55が設けられている。このフランジ55及び以下のフランジは、鋼製であって、ボルトを挿通する透孔が穿設され、ボルトとナットにより連結されるものである。尚、フランジ同士の接合面の間には、止水性を確保するためにパッキン材(図示せず)が配置される。また、管本体52の基端(上流端)には略長孔形状の異形のフランジ56が設けられている。
そして、前記フランジ55には、フランジ59F付の外部圧送管59が接続され、この外部圧送管59には鋼管などが用いられ、その外部圧送管59は、水上に設けたフロート(図示せず)上に設けられる。
前記フランジ56には、該フランジ56と同形の弁体取付板57が重ねて配置され、この弁体取付板57に異形フランジ58が重ねて配置されており、それらフランジ56,弁体取付板57及び異形フランジ58がボルト・ナットにより水密に連結される。そして、前記異形フランジ58には前記第1及び第2の排泥管42,42Aの下流端が接続されている。
前記第1及び第2の排泥管42,42Aは、前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aから合流管51の近傍まで同一径の管路を形成し、図4に示すように、それら同一径の管路を構成する前記第1及び第2の排泥管42,42Aの管端が前記異形フランジ58に連結されている。
前記弁体取付板57には、前記第1及び第2の排泥管42,42Aの管端に連通する管体からなる弁座82,82が設けられ、これら弁座82,82は下部が下流側に位置するように斜めに形成されている。前記逆止弁81は、前記弁座82の上側に回動軸83を設け、この回動軸83を中心にスイング可能な一対のアーム84,84と、これら一対のアーム84,84に取付けられた弁体85と、この弁体85の外周部分に設けられ前記弁座82に当接する弁部86とを備えている。
そして、前記逆止弁81は、前記第1及び第2の排泥管42,42Aから流入する浚渫泥土Dにより、弁部86が弁座82から離隔して開弁し、浚渫泥土Dの流れが止まったとき、弁体85の自重により弁部86が弁座82に当接して閉弁するように構成されている。
尚、第1の排泥管排出口43に、第1の前記逆止弁81が設けられ、第2の排泥管排出口43Aに、第2の前記逆止弁81が設けられ、これら合流管51内に設けた逆止弁81,81は、排泥管排出口43,43Aから合流管51内に泥土Dを排出する方向に開成する。
このように合流管51内に対をなす逆止弁81,81を設けることにより、第1及び第2の排泥管42,42Aの一方から泥土Dが圧送されてくると、第1及び第2の排泥管42,42Aの他方からは他方の逆止弁81を開く方向の圧力が加わっていないため、合流管51内の泥土Dの圧力により他方の逆止弁81が閉成状態に保持され、このように逆止弁81,81が開閉するため、弁装置の切り替え操作が不要となり、また、開閉に要する時間も短くて済む。
また、前記合流管51の上部には、人孔管たる縦管90が立設され、この縦管90は、合流管51の内部と連通し、上端にフランジ90Aが設けられ、このフランジ90Aに蓋板90Bが着脱自在に設けられている。尚、前記蓋板90Bには、前記フランジ90Aの透孔に対応して透孔が穿設され、フランジ90Aと蓋板90Bに設けた透孔に、ボルト(図示せず)を挿通し、このボルトに螺合するナット(図示せず)により、フランジ90Aに蓋板90Bが着脱可能に固定される。
図1及び図3に示すように、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの上部に第1及び第2の吸引管91,91Aの上流端を接続し、これら第1及び第2の吸引管91,91Aの下流端を1つの管路を構成する吸引合流管92に接続し、この吸引合流管92に1台のセパレータタンク93を接続し、このセパレータタンク93と吸引手段たる1台の吸引用コンプレッサ94を下流吸引管92Kにより接続している。
また、前記第1及び第2の吸引管91,91Aには電磁式開閉弁などの吸引バルブ95,95Aが設けられている。前記吸引用コンプレッサ94は、吸引バルブ95,95Aの切換えにより、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに選択的に連通する。
図1に示すように、前記セパレータタンク93は、中空円筒形状のタンク本体96の側面上部に一次側接続部97を設け、この一次側接続部97に吸引合流管92を接続している。また、前記タンク本体96内には、該タンク本体96より小径の円筒管98が配置され、この円筒管98はタンク本体96の上蓋96Aを貫通して該タンク本体96内の中央に配置されている。前記円筒管98には、前記タンク本体96の外部において二次側接続部98Aが設けられ、この二次側接続部98Aに前記下流吸引管92Kが接続されている。また、タンク本体96の下部には、手動操作が可能な排出弁99が設けられている。
図1に示すように、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの上部に、前記第1及び第2の吸引管91,91Aの上流端側を介して、第1及び第2の接続管100,100Aの一端を接続し、これら第1及び第2の接続管100,100Aの他端に第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aの下流側を接続し、これら第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aの上流側が供給合流管102により合流し、この供給合流管102の上流に一対の分岐管103,103Aを設け、これら一対の分岐管103,103Aに加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aが接続され、これら加圧用コンプレッサ104,104Aは同一構成のものが用いられている。
また、第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aには、電磁式開閉弁などの加圧バルブ106,106Aが設けられている。前記加圧用コンプレッサ104,104Aは、加圧バルブ106,106Aの切換えにより、第1及び第2の貯泥タンク24,24に選択的に連通する。
尚、第1及び第2の接続管100,100Aの他端には分岐部105,105Aが設けられており、これら分岐部105,105Aに前記第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aと第1及び第2の大気開放管107,107Aが接続されている。これら第1及び第2の大気開放管107,107Aは、下流側で合流し、開閉弁108Vと消音器108が直線状に接続されている。また、第1及び第2の大気開放管107,107Aには合流前にそれぞれ電磁式開閉弁などの第1及び第2の大気開放バルブ109,109Aが設けられ、前記第1及び第2の大気開放管107,107Aには大気開放バルブ109,109Aの下流側で合流前にそれぞれ逆止弁110,110が設けられ、この逆止弁110はタンク24,24A側への逆流を防止する。尚、逆止弁110としてはチャッキ弁が例示される。尚、第1及び第2の接続管100,100Aの一端を、前記第1及び第2の吸引管91,91Aの下流側に接続することにより、第1及び第2の接続管100,100Aの一端が前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに連通する。
前記吸引用コンプレッサ94の排出口には、開閉弁111Aと消音器111が直線状に接続され、この消音器111により吸引用コンプレッサ94の排気音を消音している。また、前記消音器108は貯泥タンク24,24A内の残圧空気により発生する音を消すものである。そして、それら消音器108,111は、内部に仕切りを設け、この仕切りに音が当たることで消音効果をもたらすものや、内部に消音材を設けたものなどが例示される。
また、第1及び第2の貯泥タンク24,24A内には、泥土検出手段たる検知棒115,115がそれぞれ設けられ、この検知棒115により貯泥タンク24,24A内の泥土Dが所定量になったことを検出し、この検出信号に基づいて制御手段が圧送装置6の駆動を制御する。
次に、前記装置による浚渫方法につき説明すると、浚渫場所まで移動した後、水底Bにスパッド(図示せず)を打って浚渫船2を位置固定し、ブーム4を操作して集泥装置5を水底Bに降ろす。
そして、水底Bに降ろされた集泥装置5においては、ブーム4を集泥装置5が水平方向に移動するように操作して、集泥装置5の集泥室14に泥土Dを掻き入れる。
このとき、水底Bに堆積した泥土Dに対し、集泥装置5の本体ケース11が表層の泥土Dに埋設された状態からブーム4を操作し、集泥口12を移動方向に向けて、集泥装置5を移動させる。集泥口12の正面に位置する泥土Dはそのままスクリーン体13へ案内され、集泥口12より下層の泥土Dは、水底Bに対して斜設された掘削爪19により、掻き上げられてスクリーン体13へと案内される。そして、スクリーン体13へと案内された泥土Dは、スクリーン体13の隙間を通過可能なもののみ集泥室14に入り、岩やゴミ等の雑物はスクリーン体13により止められる。
集泥室14に入った泥土Dは、回転する撹拌羽根16により撹拌される。ここで、泥土Dが撹拌羽根16により撹拌される状況について説明すると、先ず水底Bの泥土Dの柔らかさの質が正転方向Nに回転する撹拌羽根16が通る位では、そのまま、撹拌羽根16を正転方向Nに回転させ、泥土Dの撹拌を行う。この時、撹拌羽根16により、泥土Dに回転方向の撹拌の流れがもたらされ、泥土Dが切り崩されるとともに、正転方向Nへと掻き上げられ、集泥室14の内側に堆積する泥土Dが切り崩され、撹拌の流れにこの堆積した泥土Dを戻す。さらに、回転軸15の軸方向に隣り合う撹拌羽根16を、それぞれ位相をずらして設けたことにより、撹拌羽根16による起こる撹拌の流れは、回転軸15を中心とした螺旋状となる。
また、水底Bの泥土Dの質が正転方向Nに回転する撹拌羽根16を通さない場合には、撹拌羽根16を逆転(図中R方向)させる。この場合、撹拌羽根16により泥土Dに逆転方向Rの撹拌の流れがもたらされ、撹拌羽根16の逃げ面により、泥土Dは逆転方向R外側へと案内され、この案内された泥土Dは、集泥室14内側に堆積していくと共に、この堆積した泥土Dは、撹拌羽根16の先端の撹拌刃20と集泥室14内側とにより擦り潰されるように粉砕され、撹拌の流れに戻される。撹拌羽根16の正転・逆転については、回転軸15に連結したモータ(図示せず)を制御して行う。
さらに、水底Bの泥土Dの質によってブーム4の動きを使い分けることで、最適な浚渫作業を行うことが可能となり、泥土Dが固い場合には、ブーム4の前後方向の動き(ポイント)により、浚渫を行い、それ以外の場合にはブーム4の旋回方向の動きにより、浚渫作業を行うが、これら前後方向、又は旋回方向に対応させるようにブーム4に対し、集泥装置5の向きを変えて装着し使用する。
次に、集泥室14内の泥土Dを外部に排出する方法について述べる。一方の貯泥タンク24が泥土Dを吸引している間、他方の貯泥タンク24A内の泥土Dを、合流管51を通して外部圧送管59に圧送し、圧送後、貯泥タンク24Aを大気に開放し、これを交互に繰り返して浚渫した泥土Dを連続して圧送する。
まず、複数の閉成したバルブの中で、第1の吸引バルブ95を開成状態とし、吸引用コンプレッサ94を作動させ、第1の貯泥タンク24に負圧をかけて減圧する。これにより浚渫手段1により水底Bから浚渫された泥土Dが第1の貯泥タンク24内に吸引される。この際、泥土Dの流入圧により、泥土Dが流入する方向に逆止弁31が開き、流入圧が低下すると、弁体35の自重により逆止弁31が閉まり、逆流が防止される。このようにスイング式の逆止弁31を用いることにより、泥土Dの流入圧により短時間で開閉状態を切り替えることができる。
吸引用コンプレッサ94により第1の貯泥タンク24内の空気を排気すると、排気された空気は、第1の貯泥タンク24内から吸引管91と吸引合流管92を通り、セパレータタンク93を通過することで、空気内の水分及び不純物がタンク本体96の下部に落とされ、空気中の水分及び不純物が取り除かれた後、吸引用コンプレッサ94に吸引される。
ここで、第1の貯泥タンク24内の泥土Dが定量となると、これを検知手段たる検知棒115が検知し、図示しない制御手段により第1の吸引バルブ95を閉成すると共に、第2の吸引バルブ95Aを開成することにより、第2の貯泥タンク24Aと吸引用コンプレッサ94が連通し、吸引用コンプレッサ94により第2の貯泥タンク24Aに負圧をかける。尚、圧送装置6の駆動は制御手段により制御される。
これにより、浚渫手段1から第2の貯泥タンク24Aに泥土Dが吸引される。同時に第1の貯泥タンク24内における泥土Dの排出を行う。第1の貯泥タンク24内における泥土Dの排出は、加圧バルブ106を開成し、第1の圧縮空気供給管101により接続された加圧用コンプレッサ104,104Aを作動させ、第1の貯泥タンク24内に圧縮空気を供給し、第1の貯泥タンク24内の泥土Dが第1の排泥管42を通って合流管51に圧送される。
そして、第1の貯泥タンク24内における泥土Dの排出を完了させた後、加圧用コンプレッサ104,104Aを停止させ、第1の貯泥タンク24に接続した第1の大気開放バルブ109を開き、空となった第1の貯泥タンク24内を大気圧に戻す。ここで、吸引用コンプレッサ94と加圧用コンプレッサ104,104Aとは、同様のものを使用しているが、泥土Dを圧送するために2台の加圧用コンプレッサ104,104Aを並列に連結して用いる等の設定違いにより、吸引作業に比べて貯泥タンク24,24A外への泥土Dの圧送作業の方が短時間で完了するため、この吸引作業と圧送作業にかかる所要時間の差を利用し、その差に当たる時間に各貯泥タンク24,24Aの大気開放を行っている。
そして、第2の貯泥タンク24A内の泥土Dが定量となった状態で、第2の吸引バルブ95Aを開成し、第1の吸引バルブ95を閉成し、第1の貯泥タンク24と吸引用コンプレッサ94とを連通させ、吸引用コンプレッサ94により、第1の貯泥タンク24に負圧をかけ、前述したように、集泥室14の泥土Dを第1の貯泥タンク24に送り込む。
このように、吸引用コンプレッサ94を常時作動させた状態で、図7に示すように、第1の貯泥タンク24と第2の貯泥タンク24Aに交互に泥土Dの吸引,圧送・大気開放を行い、水底Bにおける泥土Dの吸引・圧送を行う。
また、水底Bの泥土Dの吸引を続けることにより、セパレータタンク93内には、第1又は第2の貯泥タンク24,24Aからの空気に混入した水分及び泥土D等の不純物が沈殿しており、この沈殿物の液面がある一定の高さとなると、沈殿物液面検知手段(図示せず)により高さを検知し、制御手段により一定の高さになったことが浚渫作業者に報知される。この沈殿物液面検知手段の報知を認知した浚渫作業者は、排出弁99を開き、セパレータタンク93内の沈殿物を排出する。このセパレータタンク93内に沈殿する沈殿物は、粘性が高く、セパレータタンク93内の沈殿物が完全に排出されるまで、時間がかかるため、目視によりセパレータタンク93の内部が空になったことを確認してから、手動により排出弁99を閉じる。
そして、合流管51には、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aから交互に泥土Dが圧送され、泥土Dは合流管51内の逆止弁81,81により逆流することなく、外部圧送管59に連続して送られ、泥土Dが外部に移送される。
次に、水底Bから集泥装置5を移動させる場合などに、コンプレッサ94,104,104Aを停止しても、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aには逆止弁31,31が設けられているため、第1及び第2の貯泥タンク24,24A内の泥土Dが逆流することがない。
さらに、逆止弁31,31を用いたことにより、弁体が昇降などの移動により開閉する弁に比べて、開閉時間が短縮される。
このように本実施例では、請求項1に対応して、浚渫手段1により浚渫した浚渫泥土Dを吸引する吸引管21と、吸引管21に接続した第1及び第2の分岐管22,22Aと、第1及び第2の分岐管22,22Aの分岐管排出口23,23Aに接続した第1及び第2の貯泥タンク24,24Aと、第1及び第2の分岐管22,22Aの分岐管排出口23,23Aに設けられ、流入方向に開成する逆止弁31,31と、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aのタンク排出口41,41Aに接続した第1及び第2の排泥管42,42Aと、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに接続され前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを減圧して前記第1及び第2の貯泥タンク24,24A内に浚渫泥土Dを吸引する吸引手段たる吸引用コンプレッサ94と、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに接続され第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを加圧して第1及び第2の貯泥タンク24,24A内の浚渫泥土Dを排出する加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aと、を備えるから、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの一方を吸引手段たる吸引用コンプレッサ94により減圧して浚渫泥土Dを一方の貯泥タンク24内に吸引し、略同時に、浚渫泥土Dが溜まっていた他方の貯泥タンク24Aを加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aにより加圧して浚渫泥土Dを排出する。この際、減圧と加圧により逆止弁31,31が開閉し、逆流が防止され、装置の構造が簡易となる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、第1及び第2の排泥管42,42Aの排泥管排出口43,43Aが合流する合流管51と、第1及び第2の排泥管排出口43,43Aに設けられ、排出方向に開成する第1及び第2の逆止弁81,81と、合流管51に設けた合流排出口たる短管54とを備えるから、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aから圧送されて来た泥土Dを、一つの合流管51の合流排出口たる短管54から排出することにより、装置の簡略化が可能となり、例えば、浚渫船2などに装備する場合、装置の省スペース化が可能となる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、逆止弁31,81がスイング式であるから、弁体35,85が自重により閉弁するスイング式逆止弁を用いることにより、耐久性に優れ、メンテナンスが容易となる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、複数の加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aが第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに選択的に接続されるから、貯泥タンク24,24Aの一方に複数の加圧用コンプレッサ104,104Aを接続することにより泥土Dを効率よく圧送することができる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、合流管51は、上流側に第1及び第2の排泥管排出口43,43Aを設けた管本体52と、この管本体52の下流側に設けられ下流側の断面が小さい縮径部たる片落管53とを備えるから、片落管53を設けることにより、排泥管排出口43,43Aの一方から排出された泥土Dによって管本体52の内圧を保持し、排泥管排出口43,43Aの他方の逆止弁81を閉状態に保持できる。
以下、実施例上の効果として、貯泥タンク24,24Aへの泥土Dの吸引圧送には、従来のナイフゲートバルブに代えて逆止弁31,31を用いることにより、安価にして耐久性を向上することができ、また、開閉動作に必要な時間も短縮される。
また、合流管51の管本体52は断面が左右方向に長い長孔形状をなし、その上流側の左右に排泥管排出口43,43Aを接続し、前記管本体52の下流側に、縮径部たる片落管53を設け、この片落管53の上流は管本体52と同形の左右方向に長い長孔形状をなし、その片落管53の上流は円形をなすから、排泥管排出口43,43Aの一方から流れ込んだ泥土Dを円滑に外部圧送管59に送ることができる。さらに、逆止弁81,81を設けた弁体取付板57を、両側からフランジ56,58により挟んで合流管51に取り付けたから、メンテナンスや交換の際は、弁体取付板57を外して作業を行うことができ、作業性に優れた構造となる。また、左右に離れた第1及び第2の排泥管42,42Aを中央側に近付けるように配管したから、泥土Dがスムーズに合流管51の内部を流れると共に、合流管51においてコンパクトに管を集めることができ、浚渫船2上における省スペース化を図ることができる。
さらに、直列に配置した2台のセパレータタンクを用いると共に、2台の吸引用コンプレッサ94,94を用いた場合に比べて、本実施例では1台の前記セパレータタンク93により空気内の水分及び不純物を除去することができるため、結果、吸引用コンプレッサ94も1台で済み、省スペース化が可能となり、且つ装置が安価なものになる。また、レシーバータンク(図示せず)を用いると共に、3台の加圧用コンプレッサ104,104,104を用いた場合に比べて、本実施例のように前記レシーバータンクを無くしても2台の加圧用コンプレッサ104,104Aにより十分な圧送性能が得られ、結果、加圧用コンプレッサ104,104Aも2台で済み、省スペース化が可能となり、且つ装置が安価なものになる。
なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、請求項3以外では、1つの加圧手段を切り替えて使用してよいし、請求項3では、実施例で示した2つの加圧手段に限定されず、3つ以上の加圧手段を用いてもよい。また、複数の吸引手段を用いてもよい。
1 浚渫手段
2 浚渫船
5 集泥装置
6 圧送装置
21 吸引管
22 第1の分岐管
22A 第2の分岐管
23 第1の分岐管排出口
23A 第2の分岐管排出口
24 第1の貯泥タンク
24A 第2の貯泥タンク
31 逆止弁
41 タンク排出口
42 第1の排泥管
42A 第2の排泥管
43 第1の排泥管排出口
43A 第2の排泥管排出口
51 合流管
52 管本体
53 片落管(縮径部)
54 短管(合流排出口)
59 外部圧送管
81 逆止弁
91 第1の吸引管
91A 第2の吸引管
94 吸引用コンプレッサ(吸引手段)
104 加圧用コンプレッサ(加圧手段)
104A 加圧用コンプレッサ(加圧手段)
本発明は、浚渫泥土の圧送装置に関するものである。
従来、この種のものとして、水底の堆積土砂にかぶせる土砂吸引部にホースの一端を連通し、前記ホースの他端を2つに分岐して第1と第2吸引バルブをそれぞれに介して第1と第2タンクにそれぞれ連通し、これらの第1と第2タンクを第1と第2減圧バルブをそれぞれに介して真空発生装置に連通し、前記土砂吸引バルブ及び一方の前記タンクに関連する吸引バルブと減圧バルブを開いて前記土砂吸引部より前記堆積土砂を前記一方のタンク内に吸引移送し、さらに前記土砂吸引バルブを閉じるとともに圧縮空気供給バルブを開いて圧縮空気により前記ホース内の堆積土砂を前記一方のタンクに移送し、この一方のタンクに前記堆積土砂を移送する間に他方のタンク内の堆積土砂を排出し、前記第1と第2タンクに前記堆積土砂を交互に移送する水底堆積土砂移送装置(例えば特許文献1)がある。
また、集泥装置により吸引された泥土を貯泥可能に並設された複数の貯泥タンクと、この複数の貯泥タンクがその吸気側に選択的に接続される吸引手段と、前記貯泥タンクの泥土を貯泥タンク外部へ圧送する圧送手段とを備えた高濃度浚渫装置(例えば特許文献2)がある。
前記高濃度浚渫装置では、ナイフゲート弁や複数の三方切換弁を用いており、複数の貯泥タンクに対し、一つの吸引手段を用いて、貯泥タンクを連続的に吸引することにより、効率の良い浚渫が可能となり、集泥から排土までにかかる浚渫装置全体をコンパクトなものにできる。
上記特許文献1の水底堆積土砂移送装置では、前記第1と第2タンクに前記堆積土砂を交互に移送するために、第1及び第2吸引バルブと第1及び第2排出バルブを設けている。これらは、堆積土砂が通る管路に設けられたものであり、管路には雑物を含む堆積土砂が流れるから、液体のみが流れる場合に比べて使用条件が厳しく、機械的にバルブが故障し易く、メンテナンスが煩雑となるという問題がある。
また、上記特許文献2の高濃度浚渫装置でも、堆積土砂が通る管路にナイフゲート弁や複数の三方切換弁を設けているため、特許文献1と同様な問題があり、また、ナイフゲートバルブなどの高額な弁を使用するため、装置全体が高額になる。
さらに、上記高濃度浚渫装置では、泥土を排出するため、2台の圧送装置たるコンプレッサを用いているが、第1及び第2の貯泥タンクにそれぞれ1台のコンプレッサを接続しているため、効率が悪いという問題がある。
また、両者従来技術では、バルブが故障すると、修理又は交換に費用が掛かると共に、修理又は交換の間、装置を駆動できないという問題がある。
さらに、仕切弁などのバルブやナイフゲートバルブを用いるため、秒単位であるが開閉に時間が長くかかり、開閉切り替え時に堆積泥土を圧送することができないため、圧送効率が低下する問題もある。
特開平10−131230号公報 特開2008−31745号公報
本発明は以上の問題点を解決し、メンテナンスが容易で耐久性に優れた浚渫泥土の圧送装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、浚渫手段により浚渫した浚渫泥土を吸引する吸引管と、前記吸引管に接続した第1及び第2の分岐管と、前記第1及び第2の分岐管の分岐管排出口に接続した第1及び第2の貯泥タンクと、前記第1及び第2の分岐管の前記分岐管排出口に設けられ、前記第1及び第2の分岐管の前記分岐管排出口から前記第1及び第2の貯泥タンク内に前記浚渫泥土を排出する方向に開成するスイング式の逆止弁と、前記第1及び第2の貯泥タンクのタンク排出口に接続した第1及び第2の排泥管と、前記第1及び第2の貯泥タンクに接続され前記第1及び第2の貯泥タンクを減圧して前記第1及び第2の貯泥タンク内に前記浚渫泥土を吸引する吸引手段と、前記第1及び第2の貯泥タンクに接続され前記第1及び第2の貯泥タンクを加圧して前記第1及び第2の貯泥タンク内の前記浚渫泥土を排出する加圧手段と、前記第1及び第2の排泥管の排泥管排出口が合流する管本体を上流側に備えた合流管と、前記第1及び第2の排泥管の前記排泥管排出口に設けられ、前記第1及び第2の排泥管の前記排泥管排出口から前記合流管内に前記浚渫泥土を排出する方向に開成するスイング式の第1及び第2の逆止弁と、前記管本体の下流側で前記合流管に設けられ、下流側の断面が小さい縮径部と、前記縮径部の下流側で前記合流管に設けた合流排出口とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の発明は、複数の前記加圧手段が前記第1及び第2の貯泥タンクに選択的に接続されることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、第1及び第2の貯泥タンクの一方を吸引手段により減圧して浚渫泥土を一方の貯泥タンク内に吸引し、略同時に、浚渫泥土が溜まっていた他方の貯泥タンクを加圧手段により加圧して浚渫泥土を排出する。この際、減圧と加圧により逆止弁が開閉して、逆流が防止され、装置の構造が簡易となる。
請求項の構成によれば、第1及び第2の貯泥タンクから圧送されて来た泥土を、一つの合流管の合流排出口から排出することにより、装置の簡略化が可能となり、例えば、浚渫船などに装備する場合、省スペース化が可能となる。
請求項の構成によれば、弁体が自重により閉弁するスイング式逆止弁を用いることにより、耐久性に優れ、メンテナンスが容易となる。
請求項の構成によれば、縮径部を設けることにより、第1及び第2の排泥管排出口の一方から排出された泥土によって管本体の内圧を保持し、この内圧により第1及び第2の排泥管排出口の他方の逆止弁を閉状態に保持できる。
請求項の構成によれば、貯泥タンクの一方に複数の加圧手段を接続することにより泥土を効率よく圧送することができる。
本発明の実施例1を示す圧送装置の概略説明図である。 同上、浚渫手段の側面図である。 同上、貯泥タンクの断面説明図である。 同上、合流管の平面図である。 同上、一部を切り欠いた合流管の斜視図である。 同上、消音器と開閉弁の正面図である。 同上、第1及び第2の貯泥タンクにおける作動状態を示す説明図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図7は実施例1を示している。同図に示すように、浚渫手段1は、浚渫船2の前側に駆動装置たるバックホー3を搭載し、このバックホー3のブーム4の先端に集泥装置5を吊った状態で連結している。また、浚渫船2には、浚渫手段1により浚渫した水底Bの浚渫泥土Dを圧送する圧送装置6が搭載されている。尚、前記バックホー3は、旋回可能で、前記ブーム4はリンク機構により前記集泥装置5を上下動すると共に、水平に保持できるようになっている。
前記集泥装置5は、箱型の本体ケース11を有し、この本体ケース11の一側(前側)の側板部には下部側を開口した集泥口12が形成され、この集泥口12には格子状のスクリーン体13が設けられている。また、前記本体ケース11内には、集泥室14が設けられている。
前記集泥室14内に回転軸15を横設し、この回転軸15には複数の撹拌羽根16,16・・・が放射状に設けられている。また、前記側板部と対向する側板部には送泥管17が接続され、この送泥管17には可撓性チューブからなる可撓性送泥管18が接続されている。さらに、前記集泥口12の下部には、前側斜め下向きの掘削爪19が複数並設されている。また、前記撹拌羽根16に先端には、板状部材からなる撹拌刃20が設けられ、この撹拌刃20は回転方向に対して斜設されている。
尚、図中27は本体ケース11の下面壁である。また、掘削爪19は、水平方向から、前側下方へと角度θ(30°≦θ≦40°)だけ傾斜し、図2に示すように、掘削爪19は、水底Bに堆積した泥土Dに対し進入角α(50°≦α≦60°)を有する。さらに、回転軸15の軸心から径方向外側に向けて延びる水平な仮想線Xの垂線Yと、前記撹拌刃20の仮想線Zとがなす挟角T(5°≦T≦15°、好ましくは10°)となるように形成されている。
そして、水底Bに降ろされた集泥装置5においては、集泥装置5が水平方向に移動するようにブーム4を操作して、集泥室14に泥土Dを掻き入れる。このとき、集泥室14に入った泥土Dは、回転する撹拌羽根16により撹拌され、撹拌された状態で前記圧送装置6により吸引される。
図1に示すように、前記圧送装置6には、前記可撓性送泥管18の下流端に吸引管21が接続されており、この吸引管21は複数の管を連結した1つの管路により構成され、この吸引管21の下流端が、第1及び第2の分岐管22,22Aに分岐している。これら第1及び第2の分岐管22,22Aの下流に設けた分岐管排出口23,23Aには、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aが接続され、それら分岐管排出口23,23Aは、第1及び第2の貯泥タンク24,24A内に位置する。
前記第1及び第2の貯泥タンク24,24A内において、前記分岐管排出口23,23Aには逆止弁31がそれぞれ設けられ、この逆止弁31にはスイング式のものが用いられている。
図3に示すように、前記逆止弁31は、前記分岐管排出口23,23Aに弁座32を設け、この弁座32は下部が下流側に位置するように斜めに形成され、前記弁座32上側に回動軸33を設け、この回動軸33を中心にスイング可能な一対のアーム34,34と、これら一対のアーム34,34に取付けられた弁体35と、この弁体35の外周部分に設けられ前記弁座32に当接する弁部36とを備える。
そして、前記逆止弁31は、前記分岐管排出口23,23Aから流入する浚渫泥土Dにより、弁部36が弁座32から離隔して開弁し、浚渫泥土Dの流れが止まったとき、弁体35の自重により弁部36が弁座32に当接して閉弁するように構成されている。このように逆止弁31,31は分岐管排出口23,23Aから貯泥タンク24,24A内に泥土Dを排出する方向に開成する。
前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの底部には、タンク排出口41,41が設けられ、これらタンク排出口41,41に第1及び第2の排泥管42,42Aが接続されている。図3に示すように、前記第1及び第2の分岐管22,22Aの前記分岐管排出口23,23A側は略水平に設けられ、これら分岐管排出口23,23Aに対向すると共に、前記分岐管排出口23,23Aより低い位置に、第1及び第2の排泥管42,42Aのタンク排出口41,41側(上流側)が設けられている。尚、前記第1及び第2の分岐管22,22Aの前記分岐管排出口23,23A側(下流側)と、第1及び第2の排泥管42,42Aのタンク排出口41,41側とは、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを挟んで、平面視で直線状に並んでいる。
図1に示すように、前記第1及び第2の排泥管42,42Aの下流端に位置する排泥管排出口43,43Aは、合流管51において合流する。尚、この合流管51は鋼製であり、上述した可撓性送泥管18を除いて管は、硬質な鋼管などが用いられる。
図4及び図5に示すように、合流管51は、断面が左右方向に長い長孔形状の管本体52を備え、この管本体52の先端(上流端)に、縮径部たる片落管53の大径部53Bを溶接により連結し、この片落管53の先端に小径部53Sが形成されている。前記大径部53Bは前記管本体52と同形で左右方向に長い長孔形状に形成され、前記小径部52Sには、前記管本体52より小さな円形の短管54が連結され、この短管54が合流排出口であって、その短管54の先端に接合手段たるフランジ55が設けられている。このフランジ55及び以下のフランジは、鋼製であって、ボルトを挿通する透孔が穿設され、ボルトとナットにより連結されるものである。尚、フランジ同士の接合面の間には、止水性を確保するためにパッキン材(図示せず)が配置される。また、管本体52の基端(上流端)には略長孔形状の異形のフランジ56が設けられている。
そして、前記フランジ55には、フランジ59F付の外部圧送管59が接続され、この外部圧送管59には鋼管などが用いられ、その外部圧送管59は、水上に設けたフロート(図示せず)上に設けられる。
前記フランジ56には、該フランジ56と同形の弁体取付板57が重ねて配置され、この弁体取付板57に異形フランジ58が重ねて配置されており、それらフランジ56,弁体取付板57及び異形フランジ58がボルト・ナットにより水密に連結される。そして、前記異形フランジ58には前記第1及び第2の排泥管42,42Aの下流端が接続されている。
前記第1及び第2の排泥管42,42Aは、前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aから合流管51の近傍まで同一径の管路を形成し、図4に示すように、それら同一径の管路を構成する前記第1及び第2の排泥管42,42Aの管端が前記異形フランジ58に連結されている。
前記弁体取付板57には、前記第1及び第2の排泥管42,42Aの管端に連通する管体からなる弁座82,82が設けられ、これら弁座82,82は下部が下流側に位置するように斜めに形成されている。前記逆止弁81は、前記弁座82の上側に回動軸83を設け、この回動軸83を中心にスイング可能な一対のアーム84,84と、これら一対のアーム84,84に取付けられた弁体85と、この弁体85の外周部分に設けられ前記弁座82に当接する弁部86とを備えている。
そして、前記逆止弁81は、前記第1及び第2の排泥管42,42Aから流入する浚渫泥土Dにより、弁部86が弁座82から離隔して開弁し、浚渫泥土Dの流れが止まったとき、弁体85の自重により弁部86が弁座82に当接して閉弁するように構成されている。
尚、第1の排泥管排出口43に、第1の前記逆止弁81が設けられ、第2の排泥管排出口43Aに、第2の前記逆止弁81が設けられ、これら合流管51内に設けた逆止弁81,81は、排泥管排出口43,43Aから合流管51内に泥土Dを排出する方向に開成する。
このように合流管51内に対をなす逆止弁81,81を設けることにより、第1及び第2の排泥管42,42Aの一方から泥土Dが圧送されてくると、第1及び第2の排泥管42,42Aの他方からは他方の逆止弁81を開く方向の圧力が加わっていないため、合流管51内の泥土Dの圧力により他方の逆止弁81が閉成状態に保持され、このように逆止弁81,81が開閉するため、弁装置の切り替え操作が不要となり、また、開閉に要する時間も短くて済む。
また、前記合流管51の上部には、人孔管たる縦管90が立設され、この縦管90は、合流管51の内部と連通し、上端にフランジ90Aが設けられ、このフランジ90Aに蓋板90Bが着脱自在に設けられている。尚、前記蓋板90Bには、前記フランジ90Aの透孔に対応して透孔が穿設され、フランジ90Aと蓋板90Bに設けた透孔に、ボルト(図示せず)を挿通し、このボルトに螺合するナット(図示せず)により、フランジ90Aに蓋板90Bが着脱可能に固定される。
図1及び図3に示すように、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの上部に第1及び第2の吸引管91,91Aの上流端を接続し、これら第1及び第2の吸引管91,91Aの下流端を1つの管路を構成する吸引合流管92に接続し、この吸引合流管92に1台のセパレータタンク93を接続し、このセパレータタンク93と吸引手段たる1台の吸引用コンプレッサ94を下流吸引管92Kにより接続している。
また、前記第1及び第2の吸引管91,91Aには電磁式開閉弁などの吸引バルブ95,95Aが設けられている。前記吸引用コンプレッサ94は、吸引バルブ95,95Aの切換えにより、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに選択的に連通する。
図1に示すように、前記セパレータタンク93は、中空円筒形状のタンク本体96の側面上部に一次側接続部97を設け、この一次側接続部97に吸引合流管92を接続している。また、前記タンク本体96内には、該タンク本体96より小径の円筒管98が配置され、この円筒管98はタンク本体96の上蓋96Aを貫通して該タンク本体96内の中央に配置されている。前記円筒管98には、前記タンク本体96の外部において二次側接続部98Aが設けられ、この二次側接続部98Aに前記下流吸引管92Kが接続されている。また、タンク本体96の下部には、手動操作が可能な排出弁99が設けられている。
図1に示すように、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの上部に、前記第1及び第2の吸引管91,91Aの上流端側を介して、第1及び第2の接続管100,100Aの一端を接続し、これら第1及び第2の接続管100,100Aの他端に第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aの下流側を接続し、これら第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aの上流側が供給合流管102により合流し、この供給合流管102の上流に一対の分岐管103,103Aを設け、これら一対の分岐管103,103Aに加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aが接続され、これら加圧用コンプレッサ104,104Aは同一構成のものが用いられている。
また、第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aには、電磁式開閉弁などの加圧バルブ106,106Aが設けられている。前記加圧用コンプレッサ104,104Aは、加圧バルブ106,106Aの切換えにより、第1及び第2の貯泥タンク24,24に選択的に連通する。
尚、第1及び第2の接続管100,100Aの他端には分岐部105,105Aが設けられており、これら分岐部105,105Aに前記第1及び第2の圧縮空気供給管101,101Aと第1及び第2の大気開放管107,107Aが接続されている。これら第1及び第2の大気開放管107,107Aは、下流側で合流し、開閉弁108Vと消音器108が直線状に接続されている。また、第1及び第2の大気開放管107,107Aには合流前にそれぞれ電磁式開閉弁などの第1及び第2の大気開放バルブ109,109Aが設けられ、前記第1及び第2の大気開放管107,107Aには大気開放バルブ109,109Aの下流側で合流前にそれぞれ逆止弁110,110が設けられ、この逆止弁110はタンク24,24A側への逆流を防止する。尚、逆止弁110としてはチャッキ弁が例示される。尚、第1及び第2の接続管100,100Aの一端を、前記第1及び第2の吸引管91,91Aの下流側に接続することにより、第1及び第2の接続管100,100Aの一端が前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに連通する。
前記吸引用コンプレッサ94の排出口には、開閉弁111Aと消音器111が直線状に接続され、この消音器111により吸引用コンプレッサ94の排気音を消音している。また、前記消音器108は貯泥タンク24,24A内の残圧空気により発生する音を消すものである。そして、それら消音器108,111は、内部に仕切りを設け、この仕切りに音が当たることで消音効果をもたらすものや、内部に消音材を設けたものなどが例示される。
また、第1及び第2の貯泥タンク24,24A内には、泥土検出手段たる検知棒115,115がそれぞれ設けられ、この検知棒115により貯泥タンク24,24A内の泥土Dが所定量になったことを検出し、この検出信号に基づいて制御手段が圧送装置6の駆動を制御する。
次に、前記装置による浚渫方法につき説明すると、浚渫場所まで移動した後、水底Bにスパッド(図示せず)を打って浚渫船2を位置固定し、ブーム4を操作して集泥装置5を水底Bに降ろす。
そして、水底Bに降ろされた集泥装置5においては、ブーム4を集泥装置5が水平方向に移動するように操作して、集泥装置5の集泥室14に泥土Dを掻き入れる。
このとき、水底Bに堆積した泥土Dに対し、集泥装置5の本体ケース11が表層の泥土Dに埋設された状態からブーム4を操作し、集泥口12を移動方向に向けて、集泥装置5を移動させる。集泥口12の正面に位置する泥土Dはそのままスクリーン体13へ案内され、集泥口12より下層の泥土Dは、水底Bに対して斜設された掘削爪19により、掻き上げられてスクリーン体13へと案内される。そして、スクリーン体13へと案内された泥土Dは、スクリーン体13の隙間を通過可能なもののみ集泥室14に入り、岩やゴミ等の雑物はスクリーン体13により止められる。
集泥室14に入った泥土Dは、回転する撹拌羽根16により撹拌される。ここで、泥土Dが撹拌羽根16により撹拌される状況について説明すると、先ず水底Bの泥土Dの柔らかさの質が正転方向Nに回転する撹拌羽根16が通る位では、そのまま、撹拌羽根16を正転方向Nに回転させ、泥土Dの撹拌を行う。この時、撹拌羽根16により、泥土Dに回転方向の撹拌の流れがもたらされ、泥土Dが切り崩されるとともに、正転方向Nへと掻き上げられ、集泥室14の内側に堆積する泥土Dが切り崩され、撹拌の流れにこの堆積した泥土Dを戻す。さらに、回転軸15の軸方向に隣り合う撹拌羽根16を、それぞれ位相をずらして設けたことにより、撹拌羽根16による起こる撹拌の流れは、回転軸15を中心とした螺旋状となる。
また、水底Bの泥土Dの質が正転方向Nに回転する撹拌羽根16を通さない場合には、撹拌羽根16を逆転(図中R方向)させる。この場合、撹拌羽根16により泥土Dに逆転方向Rの撹拌の流れがもたらされ、撹拌羽根16の逃げ面により、泥土Dは逆転方向R外側へと案内され、この案内された泥土Dは、集泥室14内側に堆積していくと共に、この堆積した泥土Dは、撹拌羽根16の先端の撹拌刃20と集泥室14内側とにより擦り潰されるように粉砕され、撹拌の流れに戻される。撹拌羽根16の正転・逆転については、回転軸15に連結したモータ(図示せず)を制御して行う。
さらに、水底Bの泥土Dの質によってブーム4の動きを使い分けることで、最適な浚渫作業を行うことが可能となり、泥土Dが固い場合には、ブーム4の前後方向の動き(ポイント)により、浚渫を行い、それ以外の場合にはブーム4の旋回方向の動きにより、浚渫作業を行うが、これら前後方向、又は旋回方向に対応させるようにブーム4に対し、集泥装置5の向きを変えて装着し使用する。
次に、集泥室14内の泥土Dを外部に排出する方法について述べる。一方の貯泥タンク24が泥土Dを吸引している間、他方の貯泥タンク24A内の泥土Dを、合流管51を通して外部圧送管59に圧送し、圧送後、貯泥タンク24Aを大気に開放し、これを交互に繰り返して浚渫した泥土Dを連続して圧送する。
まず、複数の閉成したバルブの中で、第1の吸引バルブ95を開成状態とし、吸引用コンプレッサ94を作動させ、第1の貯泥タンク24に負圧をかけて減圧する。これにより浚渫手段1により水底Bから浚渫された泥土Dが第1の貯泥タンク24内に吸引される。この際、泥土Dの流入圧により、泥土Dが流入する方向に逆止弁31が開き、流入圧が低下すると、弁体35の自重により逆止弁31が閉まり、逆流が防止される。このようにスイング式の逆止弁31を用いることにより、泥土Dの流入圧により短時間で開閉状態を切り替えることができる。
吸引用コンプレッサ94により第1の貯泥タンク24内の空気を排気すると、排気された空気は、第1の貯泥タンク24内から吸引管91と吸引合流管92を通り、セパレータタンク93を通過することで、空気内の水分及び不純物がタンク本体96の下部に落とされ、空気中の水分及び不純物が取り除かれた後、吸引用コンプレッサ94に吸引される。
ここで、第1の貯泥タンク24内の泥土Dが定量となると、これを検知手段たる検知棒115が検知し、図示しない制御手段により第1の吸引バルブ95を閉成すると共に、第2の吸引バルブ95Aを開成することにより、第2の貯泥タンク24Aと吸引用コンプレッサ94が連通し、吸引用コンプレッサ94により第2の貯泥タンク24Aに負圧をかける。尚、圧送装置6の駆動は制御手段により制御される。
これにより、浚渫手段1から第2の貯泥タンク24Aに泥土Dが吸引される。同時に第1の貯泥タンク24内における泥土Dの排出を行う。第1の貯泥タンク24内における泥土Dの排出は、加圧バルブ106を開成し、第1の圧縮空気供給管101により接続された加圧用コンプレッサ104,104Aを作動させ、第1の貯泥タンク24内に圧縮空気を供給し、第1の貯泥タンク24内の泥土Dが第1の排泥管42を通って合流管51に圧送される。
そして、第1の貯泥タンク24内における泥土Dの排出を完了させた後、加圧用コンプレッサ104,104Aを停止させ、第1の貯泥タンク24に接続した第1の大気開放バルブ109を開き、空となった第1の貯泥タンク24内を大気圧に戻す。ここで、吸引用コンプレッサ94と加圧用コンプレッサ104,104Aとは、同様のものを使用しているが、泥土Dを圧送するために2台の加圧用コンプレッサ104,104Aを並列に連結して用いる等の設定違いにより、吸引作業に比べて貯泥タンク24,24A外への泥土Dの圧送作業の方が短時間で完了するため、この吸引作業と圧送作業にかかる所要時間の差を利用し、その差に当たる時間に各貯泥タンク24,24Aの大気開放を行っている。
そして、第2の貯泥タンク24A内の泥土Dが定量となった状態で、第2の吸引バルブ95Aを開成し、第1の吸引バルブ95を閉成し、第1の貯泥タンク24と吸引用コンプレッサ94とを連通させ、吸引用コンプレッサ94により、第1の貯泥タンク24に負圧をかけ、前述したように、集泥室14の泥土Dを第1の貯泥タンク24に送り込む。
このように、吸引用コンプレッサ94を常時作動させた状態で、図7に示すように、第1の貯泥タンク24と第2の貯泥タンク24Aに交互に泥土Dの吸引,圧送・大気開放を行い、水底Bにおける泥土Dの吸引・圧送を行う。
また、水底Bの泥土Dの吸引を続けることにより、セパレータタンク93内には、第1又は第2の貯泥タンク24,24Aからの空気に混入した水分及び泥土D等の不純物が沈殿しており、この沈殿物の液面がある一定の高さとなると、沈殿物液面検知手段(図示せず)により高さを検知し、制御手段により一定の高さになったことが浚渫作業者に報知される。この沈殿物液面検知手段の報知を認知した浚渫作業者は、排出弁99を開き、セパレータタンク93内の沈殿物を排出する。このセパレータタンク93内に沈殿する沈殿物は、粘性が高く、セパレータタンク93内の沈殿物が完全に排出されるまで、時間がかかるため、目視によりセパレータタンク93の内部が空になったことを確認してから、手動により排出弁99を閉じる。
そして、合流管51には、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aから交互に泥土Dが圧送され、泥土Dは合流管51内の逆止弁81,81により逆流することなく、外部圧送管59に連続して送られ、泥土Dが外部に移送される。
次に、水底Bから集泥装置5を移動させる場合などに、コンプレッサ94,104,104Aを停止しても、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aには逆止弁31,31が設けられているため、第1及び第2の貯泥タンク24,24A内の泥土Dが逆流することがない。
さらに、逆止弁31,31を用いたことにより、弁体が昇降などの移動により開閉する弁に比べて、開閉時間が短縮される。
このように本実施例では、請求項1に対応して、浚渫手段1により浚渫した浚渫泥土Dを吸引する吸引管21と、吸引管21に接続した第1及び第2の分岐管22,22Aと、第1及び第2の分岐管22,22Aの分岐管排出口23,23Aに接続した第1及び第2の貯泥タンク24,24Aと、第1及び第2の分岐管22,22Aの分岐管排出口23,23Aに設けられ、第1及び第2の分岐管22,22Aの分岐管排出口23,23Aから第1及び第2の貯泥タンク24,24A内に浚渫泥土Dを排出する方向に開成するスイング式の逆止弁31,31と、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aのタンク排出口41,41Aに接続した第1及び第2の排泥管42,42Aと、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに接続され前記第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを減圧して前記第1及び第2の貯泥タンク24,24A内に浚渫泥土Dを吸引する吸引手段たる吸引用コンプレッサ94と、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに接続され第1及び第2の貯泥タンク24,24Aを加圧して第1及び第2の貯泥タンク24,24A内の浚渫泥土Dを排出する加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aと、第1及び第2の排泥管42,42Aの排泥管排出口43,43Aが合流する管本体52を上流側に備えた合流管51と、第1及び第2の排泥管42,42Aの排泥管排出口43,43Aに設けられ、第1及び第2の排泥管42,42Aの排泥管排出口43,43Aから合流管51内に浚渫泥土Dを排出する方向に開成するスイング式の第1及び第2の逆止弁81,81と、管本体52の下流側で合流管51に設けられ、下流側の断面が小さい縮径部たる片落管53と、片落管53の下流側で合流管51に設けた合流排出口たる短管54とを備えるから、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aの一方を吸引手段たる吸引用コンプレッサ94により減圧して浚渫泥土Dを一方の貯泥タンク24内に吸引し、略同時に、浚渫泥土Dが溜まっていた他方の貯泥タンク24Aを加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aにより加圧して浚渫泥土Dを排出する。この際、減圧と加圧により逆止弁31,31が開閉し、逆流が防止され、装置の構造が簡易となる。
このように本実施例では、請求項に対応して、第1及び第2の排泥管42,42Aの排泥管排出口43,43Aが合流する合流管51と、第1及び第2の排泥管排出口43,43Aに設けられ、排出方向に開成する第1及び第2の逆止弁81,81と、合流管51に設けた合流排出口たる短管54とを備えるから、第1及び第2の貯泥タンク24,24Aから圧送されて来た泥土Dを、一つの合流管51の合流排出口たる短管54から排出することにより、装置の簡略化が可能となり、例えば、浚渫船2などに装備する場合、装置の省スペース化が可能となる。
このように本実施例では、請求項に対応して、逆止弁31,81がスイング式であるから、弁体35,85が自重により閉弁するスイング式逆止弁を用いることにより、耐久性に優れ、メンテナンスが容易となる。
このように本実施例では、請求項に対応して、合流管51は、上流側に第1及び第2の排泥管排出口43,43Aを設けた管本体52と、この管本体52の下流側に設けられ下流側の断面が小さい縮径部たる片落管53とを備えるから、片落管53を設けることにより、排泥管排出口43,43Aの一方から排出された泥土Dによって管本体52の内圧を保持し、排泥管排出口43,43Aの他方の逆止弁81を閉状態に保持できる。
のように本実施例では、請求項に対応して、複数の加圧手段たる加圧用コンプレッサ104,104Aが第1及び第2の貯泥タンク24,24Aに選択的に接続されるから、貯泥タンク24,24Aの一方に複数の加圧用コンプレッサ104,104Aを接続することにより泥土Dを効率よく圧送することができる
以下、実施例上の効果として、貯泥タンク24,24Aへの泥土Dの吸引圧送には、従来のナイフゲートバルブに代えて逆止弁31,31を用いることにより、安価にして耐久性を向上することができ、また、開閉動作に必要な時間も短縮される。
また、合流管51の管本体52は断面が左右方向に長い長孔形状をなし、その上流側の左右に排泥管排出口43,43Aを接続し、前記管本体52の下流側に、縮径部たる片落管53を設け、この片落管53の上流は管本体52と同形の左右方向に長い長孔形状をなし、その片落管53の上流は円形をなすから、排泥管排出口43,43Aの一方から流れ込んだ泥土Dを円滑に外部圧送管59に送ることができる。さらに、逆止弁81,81を設けた弁体取付板57を、両側からフランジ56,58により挟んで合流管51に取り付けたから、メンテナンスや交換の際は、弁体取付板57を外して作業を行うことができ、作業性に優れた構造となる。また、左右に離れた第1及び第2の排泥管42,42Aを中央側に近付けるように配管したから、泥土Dがスムーズに合流管51の内部を流れると共に、合流管51においてコンパクトに管を集めることができ、浚渫船2上における省スペース化を図ることができる。
さらに、直列に配置した2台のセパレータタンクを用いると共に、2台の吸引用コンプレッサ94,94を用いた場合に比べて、本実施例では1台の前記セパレータタンク93により空気内の水分及び不純物を除去することができため、結果、吸引用コンプレッサ94も1台で済み、省スペース化が可能となり、且つ装置が安価なものになる。また、レシーバータンク(図示せず)を用いると共に、3台の加圧用コンプレッサ104,104,104を用いた場合に比べて、本実施例のように前記レシーバータンクを無くしても2台の加圧用コンプレッサ104,104Aにより十分な圧送性能が得られ、結果、加圧用コンプレッサ104,104Aも2台で済み、省スペース化が可能となり、且つ装置が安価なものになる。
なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、請求項以外では、1つの加圧手段を切り替えて使用してよいし、請求項では、実施例で示した2つの加圧手段に限定されず、3つ以上の加圧手段を用いてもよい。また、複数の吸引手段を用いてもよい。
1 浚渫手段
2 浚渫船
5 集泥装置
6 圧送装置
21 吸引管
22 第1の分岐管
22A 第2の分岐管
23 第1の分岐管排出口
23A 第2の分岐管排出口
24 第1の貯泥タンク
24A 第2の貯泥タンク
31 逆止弁
41,41A タンク排出口
42 第1の排泥管
42A 第2の排泥管
43 第1の排泥管排出口
43A 第2の排泥管排出口
51 合流管
52 管本体
53 片落管(縮径部)
54 短管(合流排出口)
59 外部圧送管
81 逆止弁
91 第1の吸引管
91A 第2の吸引管
94 吸引用コンプレッサ(吸引手段)
104 加圧用コンプレッサ(加圧手段)
104A 加圧用コンプレッサ(加圧手段)

Claims (5)

  1. 浚渫手段により浚渫した浚渫泥土を吸引する吸引管と、
    前記吸引管に接続した第1及び第2の分岐管と、
    前記第1及び第2の分岐管の分岐管排出口に接続した第1及び第2の貯泥タンクと、
    前記第1及び第2の分岐管の前記分岐管排出口に設けられ、流入方向に開成する逆止弁と、
    前記第1及び第2の貯泥タンクのタンク排出口に接続した第1及び第2の排泥管と、
    前記第1及び第2の貯泥タンクに接続され前記第1及び第2の貯泥タンクを減圧して前記第1及び第2の貯泥タンク内に浚渫泥土を吸引する吸引手段と、
    前記第1及び第2の貯泥タンクに接続され前記第1及び第2の貯泥タンクを加圧して前記第1及び第2の貯泥タンク内の浚渫泥土を排出する加圧手段と、
    を備えることを特徴とする浚渫泥土の圧送装置。
  2. 前記第1及び第2の排泥管の排泥管排出口が合流する合流管と、
    前記第1及び第2の前記排泥管排出口に設けられ、排出方向に開成する第1及び第2の逆止弁と、
    前記合流管に設けた合流排出口とを備えることを特徴とする請求項1記載の浚渫泥土の圧送装置。
  3. 前記逆止弁がスイング式であることを特徴とする請求項1又は2記載の浚渫泥土の圧送装置。
  4. 複数の前記加圧手段が前記第1及び第2の貯泥タンクに選択的に接続されることを特徴とする請求項1又は2記載の浚渫泥土の圧送装置。
  5. 前記合流管は、上流側に前記第1及び第2の排泥管排出口を設けた管本体と、この管本体の下流側に設けられ下流側の断面が小さい縮径部とを備えることを特徴とする請求項2記載の浚渫泥土の圧送装置。
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