JP2019155262A - 搬送装置、搬送方法及び搬送制御プログラム - Google Patents
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例えば、特許文献1に記載の書類状荷物区分装置では、移載部にて、スキャナ部での読取りデータに基づき、区分集積部の搬送ボックスの周回に同期して揺動する移載搬送機構を作動させ、これによって書類状荷物を該当する搬送ボックスに移載する。そして、この区分集積部では、移載部の搬送処理により書類状荷物を該当の集積トレーに集積させるようにしている。
このため、上記区分装置では、長さ方向(送り込み方向)へのサイズが小さい荷物を搬送ボックスへ投入した場合に、振分処理が早く完了してしまい、次の荷物の振分タイミングまで移載機構を待機させる必要があった。
すなわち、上記区分装置では、移載機構に必要以上に待機時間が生じることが避けられず、荷物の振分効率をさらに高める余地があった。
本発明の第1態様に示される搬送装置では、第1の方向に直列に並ぶ複数の収納部を有しかつこれら収納部が第1の方向に順次移動する下流側搬送部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向へ被搬送物を移動させる上流側搬送部と、前記上流側搬送部と前記下流側搬送部との間で移動する移載台を有し、前記上流側搬送部で搬送された被搬送物を前記下流側搬送部の収納部の1つに振り分ける移載機構と、前記移載機構の被搬送物が収納部に収納されたか否かを監視する監視手段と、予め設定した収納部への基準投入周期に基づき、前記下流側搬送部の収納部と前記移載機構の移載台とを同期制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記監視手段での監視情報に基づき、前記移載機構による前記収納部への投入時間が予め設定した基準投入時間より小さいと判定した場合に、前記基準投入周期を短くするための設定変更をすることを特徴とする。
この搬送装置100は、下流側搬送部1、上流側搬送部2、移載機構3、監視手段4及び制御手段5を主な構成要素とする。
上流側搬送部2は、第1の方向(矢印a1方向)とは異なる第2の方向(矢印b1方向)へ被搬送物となる荷物Nを移動させるように構成される。
移載機構3は、上流側搬送部1と下流側搬送部2との間で移動する移載台となる移載プレート3Aを有し、移載プレート3Aを介して、上流側搬送部1で搬送された荷物Nを下流側搬送部1の搬送ボックス6の1つに振り分けるように構成される。
制御手段5は、予め設定した搬送ボックス6への基準投入周期(S1)に基づき、下流側搬送部1の搬送ボックス6と移載機構3の移載プレート3Aとを同期制御するものである。なお、本例では、図1(A)に示すように、連続して矢印a1方向に移動する搬送ボックス6において、10個毎の間隔で該当する搬送ボックス6(6A)に、移載機構3による荷物Nの振分処理がなされるように基準投入周期(S1)が設定されている。
すなわち、制御手段5では、図1(A)で示されるように、搬送ボックス6への投入時間が基準投入時間より小さい、小サイズ(送り込み方向への寸法が短いことを云う)の荷物N(その荷物を符号N´で示す)が搬送ボックス6に振り分けられた場合に、図1(B)で示すように、予め設定されていた基準投入周期(S1)を短くして、次の荷物Nの振分タイミングを早めるようにする。
図1(B)において、基準投入周期(S1)を設定変更により短くした周期を符号S2で示す。
一方、制御手段5では、監視手段4での監視情報に基づき、移載機構3による搬送ボックス6への荷物Nの投入時間が予め設定した基準投入時間より小さいか否かを判定し、該荷物Nの投入時間が基準投入時間より小さい場合に、当該基準投入周期(S1)を短くするための設定変更を行う。
これにより、本発明に係る搬送装置100では、搬送ボックス6への投入時間が基準投入時間より小さい、小サイズの荷物Nが搬送ボックス6に振り分けられた場合に、基準投入周期(S1)を短くして、次の荷物Nの振分タイミングを早めることができ、その結果、以前のような振分処理の効率低下が生じることが防止されて、結果として作業効率の向上が可能となる。
本発明の実施形態に係る搬送装置101について図2〜図10を参照して説明する。なお、この搬送装置101では、封書、小包等の各種サイズの荷物Nが搬送される。
これら搬送部11、区分収納部12、移載機構13、監視手段14、制御手段15はいずれも基台となる装置フレーム10上に設けられている。
また、これら構成要素の中で、搬送部11は上流側搬送部を構成し、区分収納部12は下流側搬送部を構成している。
そして、搬送部11では、荷物支持板20に支持された荷物Nの底面が底面ベルト21に接触し、該荷物Nの側面が側面ベルト22に接触することで、該荷物Nを1つずつ矢印b1方向に搬送する。
また、搬送ボックス16は、互いが隣接するように位置しその開口部が移載機構13に面するように配置されている。
待機用プレート17は、移載プレート18に送り込む荷物Nを待機させるために設けられているものである。具体的には、該待機用プレート17は、待機用プレート17の表面にて荷物Nを傾斜した状態で支持する荷物支持板30と、該荷物支持板30に対して荷物Nを供給、排出又は挟持する底面ベルト31、側面ベルト32、押えローラ33、これらベルト及びローラを駆動する駆動機構34とを有する。
側面ベルト32は、底面ベルト31に対し垂直する位置関係に設けられたものであって、荷物支持板30上に配置されている。
なお、本実施形態で用いられる押えローラ33は、荷物Nに接触する周面が半径方向内方に弾性変形するように設けられたものであって、この弾性変形により側面ベルト32との間の隙間寸法を可変として該隙間に各種大きさの荷物Nを挟み込むことを可能とする。
底面ベルト41は、荷物支持板40の下部に位置し、水平面に対し所定角度傾斜して配置されている。
側面ベルト42は、底面ベルト41に対し垂直する位置関係に設けられたものであって、荷物支持板40上に配置されている。
なお、本実施形態で用いられる押えローラ43は、押えローラ33と同様、荷物Nに接触する周面が半径方向内方に弾性変形するように設けられたものであって、この弾性変形により側面ベルト42との間の隙間寸法を可変として該隙間に各種大きさの荷物Nを挟み込むことを可能とする。
すなわち、底面ベルト41、側面ベルト42及び押えローラ43が適宜駆動されることにより、待機用プレート17から移載プレート18に対して荷物Nが供給され、また、該移載プレート18上の荷物Nが区分収納部12へと送り出される。
なお、この監視手段14では、区分収納部12内に荷物Nが全て収まっているか否かを検出するとともに、検出エリアの設定により、移載プレート18の移動を許容できる範囲で、区分収納部12内から荷物Nの一部飛び出しがあるか否かも検出することができる。
ここで言う同期とは、移載機構13の移載プレート18を、区分収納部12の搬送ボックス16と同じ方向及び速度で並行移動させつつ、移載プレート18上の荷物Nを搬送ボックス16(16A)に移送する動作を意味する。
また、制御手段15では、区分収納部12の搬送ボックス16と移載機構12の移載プレート18との同期制御を、予め設定した搬送ボックス16への基準投入周期(S1)に基づき行うようにしている。
まず、図4に示すように、連続して矢印a1方向に移動する搬送ボックス16において、振分目標となる搬送ボックス16(16A)が来るまで、移載機構13の移載プレート18を所定位置にて待機する。
その後、図7で示すように、監視手段14からの監視情報に基づき、荷物が搬送ボックス16(16A)に収納されたことが検出された場合には、移載機構13の移載プレート18を初期位置に戻し、搬送部11で搬送された次の荷物Nを搬送すべく待機する。
図9(A)に示すように既定のサイクルで搬送ボックス16(16A)に、移載機構13の移載プレート18上の荷物Nを振り分けるべく基準投入周期(S1)を設定する。
なお、本例では、10個毎のサイクルで搬送ボックス16(16A)に、移載機構13の荷物Nを振り分けるべく基準投入周期(S1)を予め設定している。
また、ステップS1では、1つ前の荷物Nの振分時に、投入周期を短くする設定がなされた場合(ステップS9が実行された場合)には、基準投入周期(S1)を短縮化した投入周期(S2)による移送処理を行う(後述する)。
図示しない検出器の検出信号に基づき、投入対象となる搬送ボックス16(16A)が近接して来たか否かを判断し、YESの場合に次のステップS3に進む。
荷物Nに付されているバーコード、識別番号等の識別情報を読み取る読取部23等からの検出情報に基づき、移載機構13で振り分ける荷物Nが搬送ボックス16に収納できる大きさの限界値以下か否かを判断し、NOの場合にステップS4に進み、YESの場合にステップS5に進む。
移載機構13による荷物Nができないとして移載処理を中止する。
移載機構13による荷物Nの移載処理を開始する。
監視手段14による荷物Nの通過時間を計測する。このときの計測時間(t)は、移載機構13の移載プレート18上の荷物Nが区分収納部12の収納ボックス16(16A)に移送される際にONとなる時間である。
監視手段14から出力される監視情報に基づき、移載機構13の移載プレート18上の荷物Nが区分収納部12の収納ボックス16(16A)に完全に移動したか否かを判定し、YESの場合に次のステップS8に進む。
監視手段14での計測時間(t)、すなわち、移載機構13から搬送ボックス16へ移送される荷物Nの通過時間が、予め設定した基準投入時間(t0)より小さいか否かを判定する。そして、ステップS8で計測される計測時間(t)が基準投入時間(t0)より小さいYESの場合に、荷物Nの長さが小さいとして次のステップS9に進み、また、NOの場合に荷物Nの長さが標準であると判定して本フローを終了する。
なお、ステップS8で設定される基準投入時間(t0)は、標準サイズの荷物Nが監視手段14を通過する時間に基づき決定される。
移載機構13から搬送ボックス16へ移送する荷物Nの長さサイズが、標準より小さいとして、次回の荷物Nの投入時に適用される基準投入周期(S1)を短くするための設定変更を行う。
すなわち、図9(A)で示されるように、搬送ボックス16への投入時間が基準投入時間(t0)より小さい、小サイズの荷物N(その荷物を符号N´で示す)が搬送ボックス16に振り分けられた場合に、図9(B)で示すように、予め設定されていた基準投入周期(S1)を短くして、次の荷物Nの振分タイミングを早めるようにする。
また、本例では、基準投入周期(S1)を10個毎の搬送ボックス16とし、短縮した投入周期(S2)を8個毎の搬送ボックス16とした例を示しているが、これらは一例であって各設定個数については自由に設定可能である。
一方、制御手段15では、監視手段14での監視情報に基づき、移載機構13による搬送ボックス16への荷物Nの投入時間が予め設定した基準投入時間(t0)より小さいか否かを判定し、該荷物Nの投入時間が基準投入時間(t0)より小さい場合に、当該基準投入周期(S1)を短くするための設定変更を行う。
これにより、本実施形態に係る搬送装置101では、搬送ボックス16への投入時間が基準投入時間(t0)より小さい荷物Nが搬送ボックス16に振り分けられた場合に、基準投入周期(S1)を短くして、次の荷物Nの振分タイミングを早めることができる。
その結果、上記搬送装置101では、以前のような振分処理の効率低下が生じることが防止され、作業効率の向上が可能となる。
なお、上記実施形態では、監視手段14での監視情報に基づき、移載機構13による搬送ボックス16への投入時間が基準投入時間(t0)より大きいと判定した場合に、基準投入周期(S1)を長くする設定変更を行なう処理を追加しても良い。これにより、上記搬送装置101では、各種サイズの荷物Nに対応した最適な搬送ボックス16に振分処理が可能となる。
上記実施形態では、搬送部11に一台の移載機構13が設けられる例について説明した、複数台の移載機構13により並行した荷物Nの振分処理を行う場合には、隣接する複数個の搬送ボックス16を1単位とした投入周期の管理をしても良い。
例えば、図10(A)及び(B)に示すように、4台の移載機構13により搬送ボックス16への並行した荷物Nの振分処理を行う場合には、隣接する4個の搬送ボックス16を1単位としたユニット40毎に、投入周期の管理をしても良い。
具体的には、図10(A)及び(B)に示すように、搬送ボックス16への投入時間が基準投入時間(t0)より小さい荷物Nが搬送ボックス16に振り分けられた場合に、10個毎のユニット40となっている基準投入周期(S3)を、8個毎のユニット40の投入周期(S4)として、次の荷物Nの振分タイミングを調整しても良い。
上記実施形態では、監視手段14として、搬送ボックス16の入口にて検出光が遮られたか否かにより該搬送ボックス16への荷物N収納状況を検出する光電センサを設置した。しかし、これに限定されず、監視手段14として、搬送ボックス16の入口を通過する荷物Nを撮影するイメージセンサ、又は搬送ボックス16の入口を通過する荷物NによりONとなるマイクロスイッチなどからの信号に基づき、荷物Nの通過時間を計測しても良い。
上記実施形態では、区分収納部12にて、矢印a1方向に沿いコンベアに乗って連続移動する複数の搬送ボックス16を設けたが、この搬送ボックス16はコンベアに収納トレーが載置されているような形態であっても良いし、コンベアなしで複数の収納トレーが縦列状に互いに連結されて移動するような形態であっても良い。
2 上流側搬送部
3 移載機構
4 監視手段
5 制御手段
6 搬送ボックス
6A 搬送ボックス
7 移載プレート
11 搬送部
12 区分収納部
13 移載機構
14 監視手段
15 制御手段
16 搬送ボックス
16A 搬送ボックス
18 移載プレート
100 搬送装置
101 搬送装置
S1 基準投入周期
S2 投入周期
S3 基準投入周期
S4 投入周期
t0 基準投入時間
N 荷物
N´荷物
Claims (9)
- 第1の方向に直列に並ぶ複数の収納部を有しかつこれら収納部が第1の方向に順次移動する下流側搬送部と、
前記第1の方向とは異なる第2の方向へ被搬送物を移動させる上流側搬送部と、
前記上流側搬送部と前記下流側搬送部との間で移動する移載台を有し、前記上流側搬送部で搬送された被搬送物を前記下流側搬送部の収納部の1つに振り分ける移載機構と、
前記移載機構の被搬送物が前記収納部に収納されたか否かを監視する監視手段と、
予め設定した収納部への基準投入周期に基づき、前記下流側搬送部の収納部と前記移載機構の移載台とを同期制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記監視手段での監視情報に基づき、前記移載機構による前記収納部への投入時間が予め設定した基準投入時間より小さいと判定した場合に、前記基準投入周期を短くするための設定変更をすることを特徴とする搬送装置。 - 前記制御手段は、前記移載機構の移載台を、前記下流側搬送部の収納部と同じ方向及び速度で並んで移動させつつ、前記移載台から収納部に被搬送物を移送する同期制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記制御手段は、前記監視手段での監視情報に基づき、前記移載機構による前記収納部への投入時間が基準投入時間より大きいと判定した場合に、前記基準投入周期を長くするための設定変更をすることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 前記監視手段として、前記収納部の入口にて検出光が遮られたか否かにより該収納部への被搬送物の収納状況を検出する光電センサが設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 前記監視手段として、前記収納部の入口を通過する被搬送物を撮影するイメージセンサが設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 前記監視手段として、前記収納部の入口を通過する被搬送物によりONとなるマイクロスイッチが設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 前記基準投入周期は、所定数の収納部を単位としたユニットに基づき設定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 第1の方向に直列に並ぶ複数の収納部を有しかつこれら収納部が第1の方向に順次移動する下流側搬送部と、
前記第1の方向とは異なる第2の方向へ被搬送物を移動させる上流側搬送部と、
前記上流側搬送部と前記下流側搬送部との間に設けられて前記上流側搬送部で搬送された被搬送物を前記下流側搬送部の収納部の1つに振り分ける移載機構と、を有する搬送装置において、
予め設定した収納部への基準投入周期に基づき前記移載機構を駆動する通常駆動段階と、
前記移載機構の被搬送物が収納部に収納されたか否かを監視する監視段階と、
前記監視段階での監視情報に基づき、前記移載機構による前記収納部への投入時間が予め設定した基準投入時間より小さいと判定した場合に、前記通常駆動段階で設定されている基準投入周期を短くする変更を行う投入周期変更段階と、を有することを特徴とする搬送方法。 - 第1の方向に直列に並ぶ複数の収納部を有しかつこれら収納部が第1の方向に順次移動する下流側搬送部と、
前記第1の方向とは異なる第2の方向へ被搬送物を移動させる上流側搬送部と、
前記上流側搬送部と前記下流側搬送部との間に設けられて前記上流側搬送部で搬送された被搬送物を前記下流側搬送部の収納部の1つに振り分ける移載機構と、を有する搬送装置において、
予め設定した収納部への基準投入周期に基づき前記移載機構を駆動する通常駆動段階と、
前記移載機構の被搬送物が収納部に収納されたか否かを監視する監視段階と、
前記監視段階での監視情報に基づき、前記移載機構による前記収納部への投入時間が予め設定した基準投入時間より小さいと判定した場合に、前記通常駆動段階で設定されている基準投入周期を短くする変更を行う投入周期変更段階と、を有することを特徴とする搬送制御プログラム。
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS5990679A (ja) * | 1982-11-12 | 1984-05-25 | 郵政大臣 | 大形薄物郵便物用区分機 |
JPH08290844A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-05 | Toshiba Corp | 紙葉類取出装置、紙葉類取出装置を備えた紙葉類処理装置、および紙葉類取出方法 |
JP2006021895A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Nec Corp | 搬送機 |
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2018
- 2018-03-12 JP JP2018044653A patent/JP7036426B2/ja active Active
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