JP2019154783A - 杖 - Google Patents

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JP2019154783A
JP2019154783A JP2018045405A JP2018045405A JP2019154783A JP 2019154783 A JP2019154783 A JP 2019154783A JP 2018045405 A JP2018045405 A JP 2018045405A JP 2018045405 A JP2018045405 A JP 2018045405A JP 2019154783 A JP2019154783 A JP 2019154783A
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橋本 京子
Kyoko Hashimoto
京子 橋本
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Abstract

【課題】簡便な構成で支柱部材の揺動の自由度が確保された杖を提供する。【解決手段】支柱部材12と、支持部材16と、複数の脚52を有する支持台18と、支持部材16と支持台18とを互いに連結する連結部材20とを有する杖10において、連結部材20を、軸部90および頭部92を有する軸部材80と、軸部90が挿通される挿通孔94を有する弾性体82とで構成する。そして、支持部材16に設けられた支持部材側軸挿通孔44、支持台18に設けられた支持台側軸挿通孔68、および、弾性体82に設けられた挿通孔94に軸部90が挿通された状態にある軸部材80の頭部92と弾性体82とで、支持部材16と支持台18とが互いに分離しないように保持する。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば高齢者が歩行時等に使用する杖に関する。
従前より、例えば高齢者等のユーザ(以下、単に「ユーザ」という)が歩行時に使用する杖が多数開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された杖は、地面に接地する複数の脚を有する支持台と、当該支持台に対して連結部材を介して取り付けられた支柱部材とを有しており、支柱部材の下端が連結部材に対して揺動自在に取り付けられていることにより、支柱部材が、支持台に対して揺動するようになっている。
このように支柱部材が支持台に対して揺動自在となっていることにより、ユーザが当該杖を用いて歩行する際、支持台に取り付けられた複数の脚をすべて接地させた状態を保ちつつ、支柱部材の上端をユーザの上体の動きに追従させることができる。
実用新案登録第3209599号明細書
しかしながら、特許文献1に開示された杖では、支柱部材と支持台とを連結する連結部材が、当該支柱部材の下端部に対してネジ留め固定されており、例えば、支柱部材と連結部とが機械的に一体した状態で揺動し難い構成とされ、支柱部材の揺動の自由度が確保し難いものといえる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、支柱部材の揺動の自由度を確保しやすい簡便な構成の杖を提供することにある。
本発明の一局面によれば、
立設した支柱部材と、
前記支柱部材の一端側に設けられた把持部と、
前記支柱部材の他端側に取り付けられた支持部材と、
複数の脚を有する支持台と、
前記支持部材と前記支持台とを互いに連結する連結部材とを有する杖であって、
前記連結部材は、
軸部および前記軸部よりも大径の頭部を有する軸部材と、
前記軸部が挿通される挿通孔を有する弾性体とを有しており、
前記支持部材には、前記軸部が挿通される支持部材側軸挿通孔が設けられており、
前記支持台には、前記弾性体が嵌挿される弾性体嵌挿空間と、前記弾性体嵌挿空間に連通し、前記軸部材が挿通される支持台側軸挿通孔が設けられており、
前記支持部材側軸挿通孔、前記支持台側軸挿通孔、および、前記弾性体の前記挿通孔に前記軸部が挿通された状態で前記頭部と前記弾性体とによって挟まれることにより、前記支持部材と前記支持台とが互いに分離しないように保持されていることを特徴とする杖が提供される。
好適には、前記支持部材と前記軸部材とは、前記支柱部材の中心軸を中心とする回転力に対して一体的に構成されている。
好適には、前記支柱部材と前記支持部材と前記軸部材とは、機械的に一体的に構成されている。
好適には、前記弾性体は中実のブロック状である。
本発明によれば、軸部材の頭部と弾性体とによって挟まれることで支持部材と支持台とが互いに分離しないように保持されている。これにより、簡便な構成で支柱部材の揺動の自由度が確保された多脚杖を提供することができた。
本発明が適用された実施形態に係る杖10の斜視図である。 本発明が適用された実施形態に係る杖10の正面図である。 本発明が適用された実施形態に係る杖10の側面図である。 本発明が適用された実施形態に係る杖10の分解斜視図である。 支柱部材12、支持部材16、および支持台18の取り付け状態を示す、III−III矢視の部分断面図である。 支柱部材12、支持部材16、および支持台18の取り付け状態を示す、II−II矢視の部分断面図である。 支持台18に対して支柱部材12およびを支持部材16倒した状態を示す部分断面図である。 本発明が適用された実施形態に係る杖10における各部の寸法および位置関係を示す図である。
(杖10の構成について)
図1から図4を用いて、本実施形態に係る杖10の構成について説明する。本実施形態に係る杖10は、大略、支柱部材12と、把持部14と、支持部材16と、支持台18と、連結部材20とを備えている
支柱部材12は、杖10を自立させた時に立設した状態(以下、「立設状態」という。)となる部材であり、本実施形態では、断面が円形のパイプ部材が使用されている。また、本実施形態に係る支柱部材12は、立設状態でほぼ鉛直方向に延びる直線部22と、直線部22の上端から斜め上方に延びる傾斜部24と、傾斜部24の上端から湾曲して延びる湾曲部26と、湾曲部26の上端から立設状態でほぼ水平に延びる水平部28とを有している。もちろん、支柱部材12の形状は本実施形態に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
なお、本実施形態において、支柱部材12は、上述した直線部22、傾斜部24、湾曲部26、および水平部28を有する外筒30と、外筒30の直線部22に対して摺動自在に収容された内筒32とで構成されている。外筒30における直線部22の側面には、所定の間隔で複数の高さ調節孔34が形成されており、内筒32の側面には出没自在に構成された高さ調節ピン36が設けられている。このような構成を有していることにより、高さ調節ピン36が嵌め込まれる高さ調節孔34の位置を変えることで、外筒30の下端から突出する内筒32の長さを変えることができ、杖10の高さ(地面から把持部14までの高さ)を調節できるようになっている。
把持部14は、杖10を使用するユーザが把持する部分であり、本実施形態では支柱部材12とは別部材として用意されている。この把持部14には、支柱部材12の水平部28が挿入される挿入穴38が形成されており(図4を参照)、当該挿入穴38に水平部28を挿入した状態で使用される。つまり、把持部14は、支柱部材12の一方端側に設けられている。なお、把持部14の材質は、ユーザが把持しやすい、柔らかく弾性のある素材が好適である。また、テープ状の把持部14を支柱部材12の水平部28に巻き付けてもよい。さらに、把持部14は、水平部28に対して周方向に回転しない方がよく、本実施形態では、挿入穴38の内径を水平部28の外径より小さくし、挿入穴38に水平部28を圧入することで、把持部14が水平部28に対して回転することを防止している。
なお、本実施形態では、支柱部材12と把持部14とを別部材で構成しているが、これに変えて、支柱部材12の水平部28をそのまま把持部14として使用してもよい。この場合、水平部28には滑り止め効果のあるコーティングやローレット形状等を施してもよい。
支持部材16は、支柱部材12の他方端(下方端)に取り付けられた部材である。本実施形態において、図5および図6に示すように、支持部材16は、支柱部材12の他方端部(内筒32の下端部)が挿入される、両端が開口するパイプ部40と、当該パイプ部40の一方端(下方端)を塞ぐ半球状の半球部42とで一体に形成されている。
また、半球部42の中心には、後述する連結部材20の軸部材80の軸部90が挿通される支持部材側軸挿通孔44が形成されている。
さらに、支持部材側軸挿通孔44におけるパイプ部40側の端部には、軸部材80の頭部92が嵌まる頭部嵌挿部46が形成されている。
また、支柱部材12の他方端部(内筒32の下端部)は、その周縁部の一部が切り欠かれて切欠部48が形成されているとともに(図5を参照)、支持部材16のパイプ部40の一方端部の内側には、当該切欠部48に対応する凸段部50が形成されている。
これにより、支柱部材12に対する、中心軸CL(直線部22の中心軸)を中心とした支持部材16の角度を一意に決めることができるとともに、支柱部材12と支持部材16とが、中心軸CLを中心として共回りできるようになっている。つまり、支柱部材12の中心軸CLを中心とする回転力に対して支柱部材12と支持部材16とが互いに一体的に構成されている。もちろん、支柱部材12の他方端部(内筒32の下端部)に切欠部48を形成せず、また、支持部材16のパイプ部40の一方端部の内側に凸段部50を形成しなくてもよい。この場合、支持部材16と支柱部材12とは、支柱部材12の中心軸CLを中心として互いに別々に回すことができるようになる。
なお、支柱部材12の他方端部(内筒32の下端部)の外径を、支持部材16のパイプ部40の内径よりもやや大きく形成し、支柱部材12の他方端部を支持部材16のパイプ部40内に圧入することで、支柱部材12と支持部材16とが互いに固定されている。もちろん、これに変えて、支柱部材12と支持部材16とを接着剤等で互いに固定してもよいが、例えば、支持部材16から支柱部材12を必要な時に着脱できるようにしておくことで、部品交換や、外観形状や外観模様が異なる支柱部材12を取り換えることが可能となる。その場合には、例えば、支持部材16の内径と支柱部材12の外径にねじを形成し、螺合にて結合させる構成などを適宜採用すればよい。
再び図1から図4を参照し、支持台18は、支持部材16の下端を受ける部材であり、本実施形態では、4つの脚52と、ベース部材54と、支持部材受部材56と、カバー部材58とを有している。
脚52は、その下端が地面に接する部材である。本実施形態では略「コ」字状に湾曲させた棒材60の両端部に脚52が形成されており、このような棒材60が2つ使用されていることから脚52は全部で4つある。また、各棒材60の中央部がベース部材54の下面に対して接着や溶接等の手段で固定されている。さらに、各脚52には任意でゴム製の石突き62が取り付けられている。もちろん、脚52の数は4つに限定されるものではないが、支持台18を接地させたときの安定性に鑑みると、脚52の数は、3つ以上であることが好適である。
ベース部材54は、本実施形態の場合、所定の厚さを有する板状材料であり、その中央部に、連結部材20の軸部材80における軸部90の下端部が入る軸部受入孔64が形成されている(図4から図6を参照)。この軸部受入孔64内において軸部90の下端部の動きを阻害しないように、軸部受入孔64の内径は、軸部90の下端部の外径に比べて十分に大きく形成されている。また、軸部受入孔64の内径は、ワッシャ84の外径に比べて小さく形成されており、ナット86が緩んだ場合にも、ワッシャ84がベース部材54に当接して弾性体82が脱落しないものとされる。つまり、ワッシャ84が事実上の脱落規制部材となっている。
なお、ベース部材54の形状は、上述のような板状に限定されるものではなく、箱状のものや中実のブロック状のもの等であってもよい。本実施形態では、軸部受入孔64を設けることにより、ベース部材54の肉厚分の高さ方向のスペースを利用し、コンパクト化を実現しており、また、軸部材80が脚52により近い領域から揺動できる構成を実現している。
支持部材受部材56は、支持部材16の半球部42を支持する部材であり、当該半球部42を支持する半球支持部66と、半球支持部66の中央部に形成された、連結部材20の軸部材80が挿通される支持台側軸挿通孔68と、当該支持台側軸挿通孔68に連接して形成された、後述する連結部材20の弾性体82が嵌挿される弾性体嵌挿空間70とを有している。なお、弾性体嵌挿空間70における、支持台側軸挿通孔68とは反対側の端は外部に開口しており、ここから弾性体82を嵌挿する等の作業を行うことができる。
なお、任意であるが、支持部材受部材56における半球支持部66の表面には、支持部材16における半球部42との間でのすべりを良好にするための滑り部材72(例えば、テフロン[登録商標]の板材)が設けられている。
また、支持部材受部材56は、ベース部材54における脚52が取り付けられた側とは反対側の面において、ネジ等の手段で固定されている。本実施形態では、図5に示すように、支持部材受部材56にはボス96が設けられており、当該ボス96の位置をベース部材54に設けられたボス孔97に対応させることで位置決めをなして、容易にネジ固定ができる構成とされる。
カバー部材58は、ベース部材54に形成された軸部受入孔64や、この軸部受入孔64に受け入れられた軸部90の下端部を外部(底側)から目隠しするために、当該軸部受入孔64を覆う部材であり、軸部90の下端部が接触しないようにするための凹所76を有している。なお、カバー部材58は、ベース部材54における支持部材受部材56が取り付けられた側とは反対側にネジ等の手段で固定されている。本実施形態では、カバー部材58にはボス98が設けられており、当該ボス96の位置をベース部材54に設けられたボス孔97に対応させることで位置決めをなして、容易にネジ固定ができる構成とされる。
連結部材20は、支持部材16と支持台18とを互いに連結するための部材であり、軸部材80と、弾性体82と、ワッシャ84と、ナット86とを有している。
軸部材80は、先端部に雄ネジ88が形成された軸部90と、この軸部90よりも大径の頭部92とを有している。本実施形態の場合、頭部92の断面形状は、単なる円形ではなくその周縁の一部が直接的に形成されたいわゆる「D」形に形成されている。そして、上述した支持部材16の半球部42に形成された支持部材側軸挿通孔44における頭部嵌挿部46の断面形状も同様に「D」形に形成することにより、軸部材80が支持部材16に対して不所望に回転するのを防止でき、支持部材16と軸部材80とを支柱部材12の中心軸CLを中心として互いに共回りできるようになっている。つまり、支柱部材12の中心軸CLを中心とする回転力に対して支持部材16と軸部材80とが互いに一体的に構成されている。これにより、支持部材16は、支持台18に対して全周方向に傾斜できるようになっている。また、内筒32の下端部で頭部92を押さえることにより、軸部材80が上側へ移動することが規制されており、より確実に支持部材16と軸部材80とを支柱部材12の中心軸CLを中心に共回りできるようにされている。このような回転規制機構を採用することにより、把持部14が支柱部材12の中心軸CLを中心として回転するのを効果的に抑制することが可能となり、安定した接地を実現できる。なお、本実施形態では、頭部92および頭部嵌挿部46の断面形状は「D」形とされているが、一面にカット形成されてもよいし、両面にカット形成された「俵」形でもよい。
加えて、前述の通り、支柱部材12と支持部材16とも、支柱部材12の中心軸CLを中心とする回転力に対して互いに一体的に構成されていることから、支柱部材12、支持部材16および軸部材80は、互いに機械的に一体的に形成されている。
もちろん、頭部92の断面形状を円形にするとともに、頭部嵌挿部46の断面形状も同様に円形に形成してもよい。この場合、支持部材16と軸部材80とは、支柱部材12の中心軸CLを中心として互いに別々に回すことができるようになる。
弾性体82は、ブチルゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴムなどの弾性を有するゴム材料で形成されたブロック状の中実体であり、その中心部には、軸部材80の軸部90が挿通される挿通孔94が形成されている。また、弾性体82は、支持台18における半球支持部66に形成された弾性体嵌挿空間70にぴったりと嵌挿できる形状に形成されている。さらに、弾性体82として、ブロック状の中実体に変えて、巻バネ等の弾性体82を使用してもよい。このとき、弾性体82の硬度や巻バネの力量を変更することで、支柱部材12や支持部材16等が傾斜する際の操作感触を変化させることが可能であり、また、弾性体82と軸部材80の嵌合長をより長くすることで、支柱部材12ひいては杖10が立設しやすいものとなる。
ワッシャ84は、弾性体82の後で軸部90に取り付けられる板状材であり、また、ナット86は、ワッシャ84の後で軸部90の雄ネジ88に螺着される部材である。ナット86をネジ込んでいくことにより、ワッシャ84が弾性体82に押し付けられていき、ナット86、ワッシャ84および弾性体82と、軸部材80の頭部92との間で挟まれることにより、支持部材16と支持台18とが互いに分離しないように保持されている。
なお、本実施形態において、ワッシャ84として略正方形状の板材が使用されており、弾性体82とともにワッシャ84が嵌挿される弾性体嵌挿空間70の断面形状もほぼ同形の略正方形状に形成されている。これにより、ワッシャ84が弾性体嵌挿空間70内で不所望に回転するのを防止できるようになっている。もちろん、ワッシャ84および弾性体嵌挿空間70の断面形状はこれに限定されるものではなく、多角形同士であればよい。また、ワッシャ84は、弾性体嵌挿空間70に対して、断面形状において隙間を有して位置している。そのため、図7に示すように支柱部材12が傾斜した際に、ワッシャ84が支持部材受部材56にねじ込まれて、支柱部材12が傾斜位置から立設位置に戻らなくなる不具合の発生が防止される。
(杖10の特徴)
(1)
本実施形態に係る杖10によれば、支持部材16と支持台18とは、支持部材16における半球部42の外面と支持台18における支持部材受部材56の外面とが滑り部材72を介して互いに当接した状態で、軸部材80の頭部92と弾性体82とによって挟まれることによって互いに分離しないように保持されている。弾性体82は、軸部材80の軸部90に形成された雄ネジ88に螺着されたナット86によって軸部材80の頭部92に向けて押されるワッシャ84により、軸部材80の頭部92に向けて押し付けられている。つまり、ナット86の位置を調整することにより、軸部材80の頭部92と弾性体82とによる支持部材16および支持台18の挟持力を調整することができる。なお、この挟持力を過度に小さくすると、支持部材16と支持台18に隙間が生じて、杖10が立設状態を維持し難くなり、一方で、この挟持力を過度に大きくすると、弾性体82が過圧縮されて、杖10を傾斜させ難くなる。そのため、軸部90の雄ネジ88には段部を設けて、ナット86をこの段部以上には頭部92に移動しように規制しており、適度な挟持力が付加されるように構成されている。
また、支柱部材12の下端部は、支持部材16のパイプ部40に嵌挿固定されている。これにより、例えばすべての脚52を地面に当接させた状態で、把持部14を持ったユーザが支柱部材12の上端部を所望の方向に倒したとき、図7に示すように、支持部材16における半球部42の外面が支持台18における支持部材受部材56の外面に対して滑っていき、軸部材80の軸部90が弾性体82に対して傾斜していく、このとき、軸部90の傾斜に合わせてナット86およびワッシャ84も傾斜していくことから、支柱部材12を倒した方(図中左方)とは反対側(図中右方)に位置する弾性体82がワッシャ84によって圧縮される。なお、支持台18のベース部材54に形成された軸部受入孔64は、軸部材80における軸部90の径よりも大径に形成されていることから、支柱部材12が倒されて軸部90が傾斜しても当該軸部90、ワッシャ84、あるいはナット86が軸部受入孔64の内周縁に当接しないようになっている。
ユーザが支柱部材12を倒す力を緩めると、ワッシャ84によって圧縮されていた弾性体82の部分が弾性力によって当該ワッシャ84を押し戻すことにより、支柱部材12は再び支持台18に対して立設する位置に戻る。これにより、ユーザが杖10を用いて歩行する際、支持台18に取り付けられた複数の脚52をすべて接地させた状態を保ちつつ、支柱部材12の上端をユーザの上体の動きに追従させることができる。詳細には、支柱部材12の揺動の自由度は、周方向の任意の位置で傾斜自由とされるため、例えば、斜面を横切る時でも、支持台18に取り付けられた複数の脚52をすべて接地させた状態を保ちつつ、歩行が可能となる。
(2)
また、軸部材80の頭部92と弾性体82とによって挟まれることで支持部材16と支持台18とが互いに分離しないように保持されていることにより、簡便な構成で支柱部材12の搖動の自由度が確保された多脚杖を提供できた。さらには、支柱部材12を支持部材16から外しても支持部材16と支持台18とが不所望に分離することを回避できる。これにより、支持台18に対して支柱部材12を容易に交換できる杖10を提供できた。
(3)
また、図8に示すように、把持部14の外側端(あるいは支柱部材12における水平部28の外側端)から支柱部材12における湾曲部26の外側端までの距離(湾曲部26における、把持部14の外側端から最も遠い端までの距離)Aは、ひとつの脚52の外側端から対向する脚52の外側端までの距離Bよりも長くなるように設定してもよい。このように設定することで、ユーザが把持部14を持ちやすく感じることができ、安心感のある杖10を構成することができる。
さらに、支柱部材12における直線部22の中心軸CLを把持部14に向けて延長していったとき、当該中心軸CLが把持部14の長手方向の中間位置Cよりも湾曲部26側(換言すれば、把持部14の外側端から見て中間位置Cよりも遠い位置)で当該把持部14と交差するように設定してもよい。把持部14に対する直線部22の中心軸CLの位置をこのように設定することにより、複数の脚52を有しており、支持台18に対して支柱部材12が揺動可能な杖10において、ユーザの体側よりも前側に支持台18を置いた状態で支柱部材12を後側に倒しやすくなる。一般的な杖10の使用状況において、ユーザは自身の体側よりも前側に支持台18を置いた後、当該支持台18が自身の体側に来るまでユーザ自身が前方に進み、再び体側よりも前側に支持台18を移動させることを繰り返す。つまり、支柱部材12は後側に倒した状態と鉛直に立設させた状態との間を繰り返すことになる。したがい、上記のように直線部22の中心軸CLと把持部14との位置関係を設定することによって支柱部材12を後側に倒しやすいことから、ユーザにとって使いやすい杖10を提供することができる。
(変形例1)
上記実施形態では、支持台18を構成するベース部材54に軸部90の下端部が入る軸部受入孔64が形成されているが、ベース部材54を貫通しないように軸部90の長さを短くして、軸部受入孔64が形成されていないベース部材54としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…杖、12…支柱部材、14…把持部、16…支持部材、18…支持台、20…連結部材、22…直線部、24…傾斜部、26…湾曲部、28…水平部、30…外筒、32…内筒、34…高さ調節孔、36…高さ調節ピン、38…挿入穴、40…パイプ部、42…半球部、44…支持部材側軸挿通孔、46…頭部嵌挿部、48…切欠部、50…凸段部、52…脚、54…ベース部材、56…支持部材受部材、58…カバー部材、60…棒材、62…石突き、64…軸部受入孔、66…半球支持部、68…支持台側軸挿通孔、70…弾性体嵌挿空間、72…滑り部材、76…凹所、80…軸部材、82…弾性体、84…ワッシャ、86…ナット、88…雄ネジ、90…軸部、92…頭部、94…挿通孔、96…(支持部材受部材56の)ボス、97…(ベース部材54の)ボス孔、98…(カバー部材58の)ボス

Claims (4)

  1. 立設した支柱部材と、
    前記支柱部材の一端側に設けられた把持部と、
    前記支柱部材の他端側に取り付けられた支持部材と、
    複数の脚を有する支持台と、
    前記支持部材と前記支持台とを互いに連結する連結部材とを有する杖であって、
    前記連結部材は、
    軸部および前記軸部よりも大径の頭部を有する軸部材と、
    前記軸部が挿通される挿通孔を有する弾性体とを有しており、
    前記支持部材には、前記軸部が挿通される支持部材側軸挿通孔が設けられており、
    前記支持台には、前記弾性体が嵌挿される弾性体嵌挿空間と、前記弾性体嵌挿空間に連通し、前記軸部材が挿通される支持台側軸挿通孔とが設けられており、
    前記支持部材側軸挿通孔、前記支持台側軸挿通孔、および、前記弾性体の前記挿通孔に前記軸部が挿通された状態で前記頭部と前記弾性体とによって挟まれることにより、前記支持部材と前記支持台とが互いに分離しないように保持されていることを特徴とする杖。
  2. 前記支持部材と前記軸部材とは、前記支柱部材の中心軸を中心とする回転力に対して一体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の杖。
  3. 前記支柱部材と前記支持部材と前記軸部材とは、機械的に一体的に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の杖。
  4. 前記弾性体は中実のブロック状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の杖。
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