JP2019154523A - 生体情報測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の発光素子の非発光期間に、複数種類の制御信号を連続して出力する場合と比較して、特定の発光素子を高い周波数で発光させることができる生体情報測定装置を提供する。【解決手段】生体情報測定装置10Aは、第1の波長の光を照射する発光素子LD1と、発光期間と非発光期間とを繰り返すよう発光素子LD1の発光を制御するための制御信号を出力すると共に、非発光期間において互いに異なる期間に出力される複数種類の制御信号が、互いの期間が連続せず、かつ、発光期間を間に挟んで出力されるよう複数種類の制御信号の出力期間を制御する制御部12と、発光素子LD1から生体に照射され生体を透過又は反射した光と、複数種類の制御信号とを用いて生体の生体情報を測定する測定部20と、を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、生体情報測定装置に関する。
例えば、特許文献1には、生体の血流情報や酸素飽和度等の生体情報を測定する生体情報測定装置が記載されている。この生体情報測定装置は、シングルモードレーザ光を出力する第1発光手段と、マルチモード光又はLED光を出力する第2発光手段と、第1発光手段及び第2発光手段から生体に照射された光の反射光又は透過光を各々受光する受光素子と、第1発光手段及び第2発光手段の発光期間を制御する制御手段と、受光素子で順次受光した反射光又は透過光の各々から生体の複数種類の生体情報を測定する測定手段と、を備えている。
特開2017−176267号公報
ところで、少なくとも第1発光素子を備える生体情報測定装置において、発光期間と非発光期間を繰り返すよう第1発光素子を制御するとともに、非発光期間に、第1発光素子を制御する制御信号以外の複数種類の制御信号を出力する場合がある。
例えば、第1発光素子だけでなく、第2発光素子及び第3発光素子を更に備える構成においては、第2発光素子を制御する制御信号及び第3発光素子を制御する制御信号の各々を第1発光素子の非発光期間に出力する必要がある。また、第1発光素子及び第2発光素子を備える構成において、受光素子の出力を補正したい場合は、第2発光素子を制御する制御信号と補正用の制御信号とを第1発光素子の非発光期間に出力する必要がある。
ここで、生体を測定するために必要な発光素子の発光周波数は、測定対象とする生体情報によって異なるため、特定の発光素子(例えば、第1発光素子)を、他の複数種類の制御信号よりも高い周波数で発光させたい場合がある。
本発明は、特定の発光素子の非発光期間に、複数種類の制御信号を連続して出力する場合と比較して、特定の発光素子を高い周波数で発光させることができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の生体情報測定装置は、第1の波長の光を照射する第1発光素子と、発光期間と非発光期間とを繰り返すよう前記第1発光素子の発光を制御するための制御信号を出力すると共に、前記非発光期間において互いに異なる期間に出力される複数種類の制御信号が、互いの期間が連続せず、かつ、前記発光期間を間に挟んで出力されるよう前記複数種類の制御信号の出力期間を制御する制御部と、前記第1発光素子から生体に照射され前記生体を透過又は反射した光と、前記複数種類の制御信号とを用いて前記生体の生体情報を測定する測定部と、を備えている。
また、請求項2に記載の生体情報測定装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1発光素子が照射する光が、レーザ光とされ、前記生体の生体情報が、前記第1発光素子のレーザ光を用いて測定される前記生体の血流情報とされている。
また、請求項3に記載の生体情報測定装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1の波長と同一の第2の波長の光を照射する第2発光素子と、前記第2の波長よりも短い第3の波長の光を照射する第3発光素子と、を更に備え、前記複数種類の制御信号が、前記第2発光素子の発光を制御するための制御信号と、前記第3発光素子の発光を制御するための制御信号と、を含んでいる。
また、請求項4に記載の生体情報測定装置は、請求項3に記載の発明において、前記第2発光素子及び前記第3発光素子の各々が照射する光が、LED光とされ、前記生体の生体情報が、前記第2発光素子及び前記第3発光素子の各々のLED光を用いて測定される前記生体の酸素飽和度とされている。
また、請求項5に記載の生体情報測定装置は、請求項3又は4に記載の発明において、前記第1の波長及び前記第2の波長の各々が、赤外領域の波長とされ、前記第3の波長が、赤色領域の波長とされている。
また、請求項6に記載の生体情報測定装置は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び前記第3発光素子の各々から前記生体に照射され前記生体を透過又は反射した光を受光する受光素子を更に備え、前記複数種類の制御信号が、前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び前記第3発光素子の各々を非発光状態にした場合に前記受光素子から出力される信号である補正用信号の出力期間を制御するための制御信号を更に含んでいる。
また、請求項7に記載の生体情報測定装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1の波長よりも短い第2の波長の光を照射する第2発光素子と、前記第1発光素子及び前記第2発光素子の各々から前記生体に照射され前記生体を透過又は反射した光を受光する受光素子と、を更に備え、前記複数種類の制御信号が、前記第2発光素子の発光を制御するための制御信号と、前記第1発光素子及び前記第2発光素子の各々を非発光状態にした場合に前記受光素子から出力される信号である補正用信号の出力期間を制御するための制御信号と、を含んでいる。
また、請求項8に記載の生体情報測定装置は、請求項7に記載の発明において、前記第2発光素子が照射する光が、LED光とされ、前記生体の生体情報が、前記第2発光素子のLED光を用いて測定される前記生体の脈波とされている。
また、請求項9に記載の生体情報測定装置は、請求項7又は8に記載の発明において、前記第1の波長が、赤外領域の波長とされ、前記第2の波長が、緑色領域の波長とされている。
また、請求項10に記載の生体情報測定装置は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発明において、前記制御部が、予め定められた単位時間当たりの前記発光期間の数が2個(nは1以上の整数)になるように、前記第1発光素子の制御信号を出力する。
請求項1に係る発明によれば、第1発光素子の非発光期間に、複数種類の制御信号を連続して出力する場合と比較して、第1発光素子を高い周波数で発光させることができる。
請求項2に係る発明によれば、レーザ光を用いない場合と比較して、生体の血流情報を精度良く測定することができる。
請求項3に係る発明によれば、第2発光素子及び第3発光素子の各々を発光させる場合においても、第1発光素子を高い周波数で発光させることができる。
請求項4に係る発明によれば、LED光を用いない場合と比較して、生体の酸素飽和度を精度良く測定することができる。
請求項5に係る発明によれば、赤外領域の波長及び赤色領域の波長を適用しない場合と比較して、生体の血流情報及び酸素飽和度を精度良く測定することができる。
請求項6に係る発明によれば、補正用信号を出力させる場合においても、第1発光素子を高い周波数で発光させることができる。
請求項7に係る発明によれば、第2発光素子を発光させ、かつ、補正用信号を出力させる場合においても、第1発光素子を高い周波数で発光させることができる。
請求項8に係る発明によれば、LED光を用いない場合と比較して、生体の脈波を精度良く測定することができる。
請求項9に係る発明によれば、赤外領域の波長及び緑色領域の波長を適用しない場合と比較して、生体の血流情報及び脈波を精度良く測定することができる。
請求項10に係る発明によれば、単位時間当たりの発光期間の数が2個ではない場合と比較して、生体の血流情報を効率的に測定することができる。
実施形態に係る血流情報及び血中の酸素飽和度の測定例を示す模式図である。 実施形態に係る生体からの反射光による受光量の変化の一例を示すグラフである。 実施形態に係る血管にレーザ光を照射した場合に生じるドップラーシフトの説明に供する模式図である。 実施形態に係る血管にレーザ光を照射した場合に生じるスペックルの説明に供する模式図である。 実施形態に係る単位時間における周波数毎のスペクトル分布の一例を示すグラフである。 実施形態に係る単位時間当たりの血流量の変化の一例を示すグラフである。 実施形態に係る生体に吸収される光の吸光量の変化の一例を示すグラフである。 実施形態に係るヘモグロビンによる吸光度特性の一例を示すグラフである。 実施形態に係るLFCTの測定原理の説明に供する模式図である。 実施形態に係るLFCTの測定方法の一例を説明するためのグラフである。 第1の実施形態に係る生体情報測定装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る発光素子の配置の一例を示す図である。 実施形態に係る受光素子におけるデータのサンプリングタイミングの一例を示すグラフである。 発光素子の発光パターン及び補正用信号の出力パターンの比較例を示す図である。 発光素子の発光パターンの別の比較例を示す図である。 発光素子の発光パターン及び補正用信号の出力パターンの別の比較例を示す図である。 第1の実施形態に係る発光素子の発光パターン及び補正用信号の出力パターンの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る発光素子の発光パターン及び補正用信号の出力パターンの別の例を示す図である。 第2の実施形態に係る生体情報測定装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る発光素子の発光パターン及び補正用信号の出力パターンの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1を参照して、生体情報のうち、特に血液に関する生体情報の一例である血流情報及び血中の酸素飽和度の測定方法について説明する。
図1は、本実施形態に係る血流情報及び血中の酸素飽和度の測定例を示す模式図である。
図1に示すように、血流情報及び血中の酸素飽和度とは、被験者の体(生体8)に向けて発光素子1から光を照射し、受光素子3で受光した、生体8の体内に張り巡らされている動脈4、静脈5、及び毛細血管6等の反射又は透過した光の強さ、すなわち、反射光又は透過光の受光量を用いて測定される。
(血流情報の測定)
図2は、本実施形態に係る生体8からの反射光による受光量の変化の一例を示すグラフである。
なお、図2において、グラフ80の横軸は時間の経過を表し、縦軸は受光素子3の受光量を表す。
図2に示すように、受光素子3の受光量は時間の経過に伴って変化するが、これは血管を含む生体8への光の照射に対して現われる3つの光学現象の影響を受けるためであると考えられる。
1つ目の光学現象として、脈動によって、測定している血管内に存在する血液量が変化することによる光の吸収の変化が考えられる。血液には、例えば赤血球等の血球細胞が含まれ、毛細血管6等の血管内を移動するため、血液量が変化することによって血管内を移動する血球細胞の数も変化し、受光素子3での受光量に影響を与えることがある。
2つ目の光学現象として、ドップラーシフトによる影響が考えられる。
図3は、本実施形態に係る血管にレーザ光を照射した場合に生じるドップラーシフトの説明に供する模式図である。
図3に示すように、例えばレーザ光のような周波数ω0のコヒーレント光40を発光素子1から血管の一例である毛細血管6を含む領域に照射した場合、毛細血管6を移動する血球細胞で散乱した散乱光42は、血球細胞の移動速度により決まる差周波Δω0を有するドップラーシフトを生じることになる。一方、血球細胞等の移動体を含まない皮膚等の組織(静止組織)で散乱した散乱光42の周波数は、照射したレーザ光の周波数と同じ周波数ω0を維持する。したがって、毛細血管6等の血管で散乱したレーザ光の周波数ω0+Δω0と、静止組織で散乱したレーザ光の周波数ω0とが互いに干渉し、差周波Δω0を有するビート信号が受光素子3で観測され、受光素子3の受光量が時間の経過に伴って変化する。なお、受光素子3で観測されるビート信号の差周波Δω0は血球細胞の移動速度に依存するが、約数十kHzを上限とした範囲に含まれる。
また、3つ目の光学現象として、スペックルによる影響が考えられる。
図4は、本実施形態に係る血管にレーザ光を照射した場合に生じるスペックルの説明に供する模式図である。
図4に示すように、レーザ光のようなコヒーレント光40を、発光素子1から血管中を矢印44の方向に移動する赤血球等の血球細胞7に照射した場合、血球細胞7にぶつかったレーザ光は様々な方向に散乱する。散乱光は位相が異なるためにランダムに干渉し合う。これによりランダムな斑点模様の光強度分布を生じる。このようにして形成される光強度の分布パターンは「スペックルパターン」と呼ばれる。
既に説明したように、血球細胞7は血管中を移動するため、血球細胞7における光の散乱状態が変化し、スペックルパターンが時間の経過と共に変動する。したがって、受光素子3の受光量が時間の経過に伴って変化する。
次に、血流情報の求め方の一例について説明する。図2に示す時間経過に伴う受光素子3の受光量が得られた場合、予め定めた単位時間T0の範囲に含まれるデータを切り出し、当該データに対して、例えば高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を実行することで、周波数ω毎のスペクトル分布が得られる。
図5は、本実施形態に係る単位時間T0における周波数ω毎のスペクトル分布の一例を示すグラフである。
なお、図5において、グラフ82の横軸は周波数ωを表し、縦軸はスペクトル強度を表す。
ここで、血液量はグラフ82の横軸と縦軸とで囲まれた斜線領域84で表されるパワースペクトルの面積を全光量で規格化した値に比例する。また、血流速度はグラフ82で表されるパワースペクトルの周波数平均値に比例するため、周波数ωと周波数ωにおけるパワースペクトルの積を周波数ωについて積分した値を斜線領域84の面積で除算した値に比例する。
なお、血流量は血液量と血流速度の積で表わされるため、上記血液量と血流速度の算出式より求めることが可能である。血流量、血流速度、血液量は血流情報の一例であり、血流情報はこれに限定されない。
図6は、本実施形態に係る単位時間T0当たりの血流量の変化の一例を示すグラフである。
なお、図6において、グラフ86の横軸は時間を表し、縦軸は血流量を表す。
図6に示すように、血流量は時間と共に変動するが、その変動の傾向は2つの種類に分類される。例えば図6の区間Tにおける血流量の変動幅88に比べて、区間Tにおける血流量の変動幅90は大きい。これは、区間Tにおける血流量の変化が、主に脈の動きに伴う血流量の変化であるのに対して、区間Tにおける血流量の変化は、例えばうっ血等の原因に伴う血流量の変化を示しているためであると考えられる。
(酸素飽和度の測定)
次に、血中の酸素飽和度の測定について説明する。血中の酸素飽和度とは、血中酸素濃度の一例であり、血液中のヘモグロビンがどの程度酸素と結合しているかを示す指標であり、血中の酸素飽和度が低下するにつれ、貧血等の症状が発生しやすくなる。
図7は、本実施形態に係る生体8に吸収される光の吸光量の変化の一例を示すグラフである。
なお、図7において、グラフ92の横軸は時間を表し、縦軸は吸光量を表す。
図7に示すように、生体8における吸光量は、時間の経過と共に変動する傾向が見られる。
更に、生体8における吸光の変動に関する内訳について見てみると、主に動脈4によって吸光量が変動し、静脈5及び静止組織を含むその他の組織では、動脈4に比べて吸光量が変動しないとみなせる程度の変動量であることが知られている。これは、心臓から拍出された動脈血は脈波を伴って血管内を移動するため、動脈4が動脈4の断面方向に沿って経時的に伸縮し、動脈4の厚みが変化するためである。なお、図7において、矢印94で示される範囲が、動脈4の厚みの変化に対応した吸光量の変動量を示す。
図7において、時刻taにおける受光量をIa、時刻tbにおける受光量をIbとすれば、動脈4の厚みの変化による光の吸光量の変化量ΔAは、(1)式で表される。
(数1)
ΔA=ln(Ib/Ia)・・・(1)
図8は、本実施形態に係るヘモグロビンによる吸光度特性の一例を示すグラフである。
なお、図8において、縦軸は吸光度を表し、横軸は波長を表す。
図8に示すように、動脈4を流れる酸素と結合したヘモグロビン(酸化ヘモグロビン)は、特に約880nm近辺の波長を有する赤外線(infrared: IR)領域の光を吸収しやすく、酸素と結合していないヘモグロビン(還元ヘモグロビン)は、特に約665nm近辺の波長を有する赤色領域の光を吸収しやすいことが知られている。更に、酸素飽和度は、異なる波長における吸光量の変化量ΔAの比率と比例関係があることが知られている。
したがって、他の波長の組み合わせに比べて、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとで吸光量の差が現われやすい赤外光(IR光)と赤色光を用いて、IR光を生体8に照射した場合の吸光量の変化量ΔAIRと、赤色光を生体8に照射した場合の吸光量の変化量ΔARedとの比率をそれぞれ算出することで、(2)式によって酸素飽和度Sが算出される。なお、(2)式においてkは比例定数である。
(数2)
S=k(ΔARed/ΔAIR)・・・(2)
すなわち、血中の酸素飽和度を算出する場合、それぞれ異なる波長の光を照射する複数の発光素子1、具体的には、例えば、IR光を照射する発光素子1と赤色光を照射する発光素子1とを発光期間が重複しないように発光させる。そして、各々の発光素子1による反射光又は透過光を受光素子3で受光して、各受光時点における受光量から(1)式及び(2)式、又は、これらの式を変形して得られる公知の式を算出することで、酸素飽和度が測定される。
上記(1)式を変形して得られる公知の式として、例えば(1)式を展開して、光の吸光量の変化量ΔAを(3)式のように表してもよい。
(数3)
ΔA=lnIb−lnIa・・・(3)
また、(1)式は(4)式のように変形することができる。
(数4)
ΔA=ln(Ib/Ia)=ln(1+(Ib-Ia)/Ia) ・・・(4)
通常、(Ib-Ia)≪Iaであることから、ln(Ib/Ia)≒(Ib-Ia)/Iaが成り立つため、(1)式の代わりに、光の吸光量の変化量ΔAとして(5)式を用いてもよい。
(数5)
ΔA≒(Ib-Ia)/Ia ・・・(5)
以下、本実施形態では、第1の波長のレーザ光を照射する発光素子1を「発光素子LD1」と称し、第2の波長のLED(Light-Emitting Diode)光を照射する発光素子1を「発光素子LD2」と称し、第3の波長のLED光を照射する発光素子1を「発光素子LD3」と称する。発光素子LD1は、第1発光素子の一例であり、発光素子LD2は、第2発光素子の一例であり、発光素子LD3は、第3発光素子の一例である。また、本実施形態において、第1の波長は、例えば、赤外領域の波長である。第2の波長は、第1の波長と同一であり、例えば、赤外領域の波長である。第3の波長は、第2の波長よりも短く、例えば、赤色領域の波長である。なお、本実施の形態における赤外領域の波長は、750nm以上でかつ1000nm未満であり、赤色領域の波長は、620nm以上でかつ750nm未満である。
すなわち、本実施形態では、生体8の血流情報が、発光素子LD1のレーザ光を用いて測定され、生体8の酸素飽和度が、発光素子LD2及び発光素子LD3の各々のLED光を用いて測定される場合について説明する。
次に、図9を参照して、心臓からの血液の拍出量と相関がある指標の一例であるLFCT(Lung to Finger Circulation Time)を測定する原理について説明する。ここでいう拍出量には、心拍出量、1回拍出量、及び心係数等が含まれる。なお、心拍出量とは、心臓の単位時間(例えば1分)当たりの収縮によって動脈へ拍出される血液量と定義される。1回拍出量とは、心臓の1回の収縮によって動脈へ拍出される血液量と定義される。心係数とは、心拍出量を被験者の体表面積で除して得られる係数と定義される。また、LFCTとは、呼吸で取り込まれた酸素が肺及び心臓を通り指先に到達するまでの時間と定義される。すなわち、LFCTは、生体8に取り込まれた酸素が末梢部位に到達するまでの時間を表す酸素循環時間の一例である。ここでいう末梢部位の一例としては、手の指先や、足の指先、耳朶等が挙げられる。なお、末梢部位には、肘よりも先の部位や、膝よりも先の部位等も含まれる。
図9は、本実施形態に係るLFCTの測定原理の説明に供する模式図である。
図9に示すように、上記拍出量とLFCTとは相関がある。例えば、拍出量の一例である心拍出量COは、LFCTを測定することで算出できる。
図10は、本実施形態に係るLFCTの測定方法の一例を説明するためのグラフである。
なお、図10において、縦軸は酸素飽和度の逆数を表し、横軸は時間を表す。
図10に示すように、本実施形態に係るLFCTは、上述した血中の酸素飽和度から測定される。すなわち、LFCTは、一定期間呼吸を停止した後に呼吸を再開した時点から、酸素飽和度が回復したことを示す変曲点までの時間を測定することで得られる。
次に、本実施形態に係る生体情報測定装置の構成について説明する。なお、本実施形態では、上述したように、発光素子LD1を用いて血流情報を測定し、発光素子LD2及び発光素子LD3を用いて酸素飽和度を測定する場合の装置構成が適用される。
図11は、第1の実施形態に係る生体情報測定装置10Aの電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、本実施形態に係る生体情報測定装置10Aは、制御部12、駆動回路14、増幅回路16、A/D(Analog/Digital)変換回路18、測定部20、発光素子LD1〜LD3、及び受光素子3を備えている。なお、発光素子LD1〜LD3、受光素子3、及び増幅回路16は、センサ部を構成している。また、制御部12、駆動回路14、増幅回路16、A/D変換回路18、及び測定部20は、本体部を構成している。本実施形態では、これらのセンサ部と本体部とは別体で構成され、有線又は無線を介して通信可能とされている。なお、センサ部と本体部とが一体的に構成されていてもよい。また、センサ部は、外部光が入力しないように生体8に密着するように取り付けられる。本実施形態に係るセンサ部は、一例として、生体8の指先に取り付けられるが、耳朶等の他の末梢部位にも取り付け可能とされている。
制御部12は、発光素子LD1〜LD3の各々に駆動電力を供給する電力供給回路を含む駆動回路14に、発光素子LD1〜LD3の各々の発光周期及び発光期間を制御する制御信号を出力する。
駆動回路14は、制御部12からの制御信号を受け付けると、制御信号で指示された発光周期及び発光期間に従って、発光素子LD1〜LD3の各々に駆動電力を供給し、発光素子LD1〜LD3の各々を駆動する。
受光素子3は、発光素子LD1〜LD3の各々から受光した波長の光に対応する受光信号を出力する。
増幅回路16は、受光素子3で受光した光の強さに応じた電圧を、A/D変換回路18の入力電圧範囲として規定される電圧レベルまで増幅する。なお、ここでは一例として、受光素子3は受光した光の強さに応じた電圧を出力する素子とするが、受光素子3は受光した光の強さに応じた電流を出力してもよく、この場合、増幅回路16は、A/D変換回路18の入力電流範囲として規定される電流レベルまで、受光素子3が出力する電流を増幅する。
A/D変換回路18は、増幅回路16で増幅した電圧を入力として、当該電圧の大きさで表される受光素子3の受光量を数値化して出力する。
測定部20は、A/D変換回路18で数値化された受光量を入力として、発光素子LD1によって照射された光の受光量に対してFFT処理を行って周波数ω毎のスペクトル分布を算出し、当該スペクトル分布及び周波数ωから血流情報を測定する。
また、測定部20は、A/D変換回路18で数値化された受光量を入力として、発光素子LD2及び発光素子LD3の各々によって照射された光の受光量を、それぞれ時系列順に管理する。そして、測定部20は、発光素子LD2の吸光量の変化量ΔAIR、及び発光素子LD3の吸光量の変化量ΔARedを(1)式に従って算出し、吸光量の変化量ΔAIRに対する吸光量の変化量ΔARedの割合を(2)式に従って算出することで、酸素飽和度を測定する。
図12は、第1の実施形態に係る発光素子LD1〜LD3の配置の一例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る発光素子LD1〜LD3は、同一の半導体基板22の上に形成されている。これにより、装置の小型化が実現される。なお、本実施形態に係る発光素子LD1〜LD3は、一例として面発光レーザ素子であるものとして説明するが、これに限らず、端面発光レーザ素子であってもよい。
なお、測定部20において血流情報を測定する場合、既に説明したように、ビート信号による受光量のスペクトル分布を利用するため、発光素子LD1には他の光に比べてビート信号が発生し易いレーザ素子を用いることが好ましい。
一方、酸素飽和度の測定に必要な光は、吸光量の変化量ΔAIR、ΔARedが算出されればよいため、レーザ光でなくてもよい。このため、本実施形態においては、発光素子LD2及び発光素子LD3には、LED光を出力する発光ダイオード又は有機発光ダイオードが用いられる。
図13は、本実施形態に係る受光素子3におけるデータのサンプリングタイミングの一例を示すグラフである。
なお、図13において、縦軸は受光素子3の出力電圧を表し、横軸は時間を表す。
図13に示すように、受光素子3が発光素子LD2から受光した光に対応する出力電圧を、IR、IR、・・・、IRとした場合に、時系列データとしてIR(t)=IR、IR、・・・、IRが得られる。同様に、受光素子3が発光素子LD3から受光した光に対応する出力電圧を、Red、Red、・・・、Redとした場合に、時系列データとしてRed(t)=Red、Red、・・・、Redが得られる。また、図13では図示を省略しているが、受光素子3が発光素子LD1から受光した光に対応する出力電圧を、BF、BF、・・・、BFとした場合に、時系列データとしてBF(t)=BF、BF、・・・、BFが得られる。このとき、全ての発光素子LD1〜LD3に対して、発光しない期間を設け、暗状態での出力Dark、Dark、・・・、Darkを補正用信号(以下、補正用信号Darkという。)として得るようにしてもよい。この場合、補正用信号Darkを用いて、IR(t)は、IR−Dark、IR−Dark、・・・、IR−Darkと補正される。同様に、Red(t)は、Red−Dark、Red−Dark、・・・、Red−Darkと補正される。また、BF(t)は、BF−Dark、BF−Dark、・・・、BF−Darkと補正される。この補正により、外光の影響等が補正される。これらのデータのサンプリングは、発光期間の終了近くで出力が安定している状態で行うことが望ましい。
ところで、本実施形態に係る生体情報測定装置10Aは、複数種類の制御信号を連続して出力する場合と比較して、発光素子LD1を高い周波数で発光させる構成とされている。
本実施形態に係る制御部12は、発光期間と非発光期間とを繰り返すよう発光素子LD1の発光を制御するための制御信号を出力すると共に、非発光期間において互いに異なる期間に出力される複数種類の制御信号が、互いに期間が連続せず、かつ、発光期間を間に挟んで出力されるよう複数種類の制御信号の出力期間を制御する。なお、本実施の形態における「非発光期間」とは、実質的に非発光状態である期間も含まれる。例えば、測定に影響を及ぼさない程度に微小に発光している期間も含まれる。
上記複数種類の制御信号には、発光素子LD2の発光を制御するための制御信号と、発光素子LD3の発光を制御するための制御信号と、補正用信号Darkの出力期間を制御するための制御信号と、が含まれる。
まず、発光素子LD1〜LD3の発光パターン及び補正用信号Darkの出力パターンの比較例について説明する。
図14は、発光素子LD1〜LD3の発光パターン及び補正用信号Darkの出力パターンの比較例を示す図である。
図14に示すパターンでは、発光素子LD1〜LD3を順次発光させ、発光素子LD3の発光の後に補正用信号Darkを出力させる。なお、図14に示すパターンでは、発光素子LD1〜LD3の1回当たりの発光期間は例えば同一であり、補正用信号Darkの1回当たりの出力期間は発光素子LD1〜LD3の各々の1回当たりの発光期間と例えば同一である。
図15は、発光素子LD1〜LD3の発光パターンの別の比較例を示す図である。
図15に示すパターンでは、発光素子LD1〜LD3を順次発光させるが、補正用信号Darkは出力させない。この場合、図14に示すパターンと比較して、発光素子LD1を高い周波数で発光させることができる一方で、補正用信号Darkを用いないため、測定精度は低下する。
ここで、血流情報の測定では、受光素子3で観測されるビート信号の差周波Δω0は約数十kHzの範囲に含まれることから、少なくとも差周波Δω0の2倍以上の発光タイミングの周波数で発光素子LD1を発光させる必要がある。一方、血中の酸素飽和度を測定する場合、受光量の測定周波数は約30Hzから1000Hz程度で十分であることが知られているため、発光素子LD2及び発光素子LD3の各々の発光タイミングの周波数は約30Hzから1000Hz程度で十分である。すなわち、発光素子LD1の発光タイミングの周波数に合わせて発光素子LD2及び発光素子LD3の各々を発光させる必要はなく、発光素子LD2及び発光素子LD3の各々の発光タイミングの周波数を、発光素子LD1の発光タイミングの周波数より低くしてもよい。
図16は、発光素子LD1〜LD3の発光パターン及び補正用信号Darkの出力パターンの別の比較例を示す図である。
図16に示すパターンでは、発光素子LD1〜LD3を順次発光させ、発光素子LD3の発光の後に補正用信号Darkを連続して出力させた後に、発光素子LD1を発光させる。つまり、発光素子LD1の発光と補正用信号Darkの出力とが交互になる。この場合、図14に示すパターンと比較して、発光素子LD1を高い周波数で発光させつつ、補正用信号Darkを用いているため、測定精度が低下することもない。
しかしながら、上述の各比較例では、少なくとも発光素子LD2の制御信号及び発光素子LD3の制御信号が連続して出力される。このため、発光素子LD1の発光タイミングの周波数を、図15及び図16に示す発光素子LD1の発光タイミングの周波数よりも高くすることは難しい。
これに対して、本実施形態によれば、一例として図17に示すパターンを適用することにより、発光素子LD1の発光タイミングの周波数を、図15及び図16に示す発光素子LD1の発光タイミングの周波数よりも高くすることができる。
図17は、第1の実施形態に係る発光素子LD1〜LD3の発光パターン及び補正用信号Darkの出力パターンの一例を示す図である。
図17に示すように、発光素子LD2、発光素子LD3、及び補正用信号Darkは、発光素子LD1の非発光期間において互いに異なる期間に出力され、かつ、互いに期間が連続せず、かつ、発光素子LD1の発光期間を挟んで出力されるように制御される。
図17に示すパターンでは、発光素子LD1、発光素子LD2、発光素子LD1、発光素子LD3、及び発光素子LD1の順番で発光させ、発光素子LD1の発光の後に補正用信号Darkを出力させる。そして、補正用信号Darkの出力の後に発光素子LD1、発光素子LD2の順番で発光させる。本実施形態の場合、図15及び図16に示す各パターンと比較して、発光素子LD1をより高い周波数で発光させつつ、補正用信号Darkを用いることで、測定精度が低下することもない。
なお、上述したように、発光素子LD1を用いて血流情報を測定する場合に、FFT処理が行われる。このFFT処理では、処理の効率化の観点から、予め定められた単位時間(サンプリング期間)毎に、受光素子3で得られた受光量データの数を2(nは1以上の整数)個を単位としてバッチ処理することが好ましい。従って、図17に示すように、サンプリング期間当たりの発光素子LD1の発光期間の数が2(ここではn=2)個になるように、発光素子LD1の制御信号を出力する。これにより、受光量データが2個ずつバッチ処理される。
図18は、第1の実施形態に係る発光素子LD1〜LD3の発光パターン及び補正用信号Darkの出力パターンの別の例を示す図である。
図18に示すように、発光素子LD2、発光素子LD3、及び補正用信号Darkは、図17に示すパターンと同様に、発光素子LD1の非発光期間において互いに異なる期間に出力され、かつ、互いに期間が連続せず、かつ、発光素子LD1の発光期間を挟んで出力されるように制御される。
図18に示すパターンでは、発光素子LD1、発光素子LD2、及び発光素子LD1の順番で発光させ、発光素子LD1の発光の後に補正用信号Darkを出力させる。そして、補正用信号Darkの出力の後に発光素子LD1、発光素子LD3、及び発光素子LD1の順番で発光させ、発光素子LD1の発光の後に補正用信号Darkを出力させる。この場合も、図15及び図16に示す各パターンと比較して、発光素子LD1をより高い周波数で発光させつつ、補正用信号Darkを用いることで、測定精度が低下することもない。
なお、図17及び図18に示す各パターンは、一例であり、これら以外のパターンであってもよい。また、上記では、補正用信号Darkを含む場合について説明したが、補正用信号Darkを含まない構成としてもよい。この場合、補正用信号Darkを用いる場合と比較して、測定精度は低下するものの、発光素子LD1の発光タイミングの周波数を高くすることができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、発光素子LD1を用いて血流情報を測定し、発光素子LD2及び発光素子LD3を用いて酸素飽和度を測定する場合について説明した。本実施形態では、発光素子LD1を用いて血流情報を測定すると共に、酸素飽和度に代えて、発光素子LD2を用いて脈波を測定する場合について説明する。
図19は、第2の実施形態に係る生体情報測定装置10Bの電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図19に示すように、本実施形態に係る生体情報測定装置10Bは、制御部12、駆動回路14、増幅回路16、A/D変換回路18、測定部20、発光素子LD1、発光素子LD2、及び受光素子3を備えている。なお、第1の実施形態に係る生体情報測定装置10Aと同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、ここでの繰り返しの説明は省略する。
本実施形態に係る発光素子LD2は、第1の波長(赤外領域の波長)よりも短い第2の波長のLED光を照射する。本実施形態に係る第2の波長には、一例として、緑色領域の波長が適用される。なお、脈波を測定する場合、IR光や赤色光よりも感度の良い緑色光を用いることが一般的であるが、IR光又は赤色光を用いてもよい。なお、本実施の形態における緑色領域の波長は、500nm以上でかつ560nm未満である。
本実施形態に係る受光素子3は、発光素子LD1及び発光素子LD2の各々から生体8に照射され生体8を透過又は反射した光を受光する。なお、発光素子LD1から照射される光は、第1の実施形態と同様に、赤外領域の波長のレーザ光である。
なお、脈波は、以下のようにして測定される。例えば、動脈の脈動に応じて受光素子3で受光される受光量が変化するため、発光素子LD2の発光により受光素子3で受光された受光量の変化から、脈波形や脈拍数を測定する。また、脈波形からは、例えば、波形を2回微分することで、脈波を求めることもできる。脈波は、血管年齢の推定又は動脈硬化の診断等に用いられる。
本実施形態では、生体8の血流情報が、発光素子LD1のレーザ光を用いて測定され、生体8の脈波が、発光素子LD2のLED光を用いて測定される。
本実施形態に係る複数種類の制御信号には、発光素子LD2の発光を制御するための制御信号と、補正用信号Darkの出力期間を制御するための制御信号と、が含まれる。
本実施形態において血流情報及び脈波を測定する場合には、例えば、図20に示すようなパターンが適用される。
図20は、第2の実施形態に係る発光素子LD1、LD2の発光パターン及び補正用信号Darkの出力パターンの一例を示す図である。
図20に示すように、発光素子LD2及び補正用信号Darkは、発光素子LD1の非発光期間において互いに異なる期間に出力され、かつ、互いに期間が連続せず、かつ、発光素子LD1の発光期間を挟んで出力されるように制御される。
図20に示すパターンでは、発光素子LD1、発光素子LD2、及び発光素子LD1の順番で発光させ、発光素子LD1の発光の後に補正用信号Darkを出力させる。そして、補正用信号Darkの出力の後に発光素子LD1を発光させる。この場合も、図17及び図18に示す各パターンと同様に、発光素子LD1をより高い周波数で発光させつつ、補正用信号Darkを用いることで、測定精度が低下することもない。
以上のように、実施形態では、生体情報測定装置が生体情報として血流情報、酸素飽和度、及び脈波を測定する場合について説明したが、生体情報測定装置を、血液成分(血糖値等)、血圧等の測定に適用してもよい。また、実施形態における補正用信号Darkは補正用信号の一例であり、補正用信号Dark以外の補正用信号であってもよい。
以上、実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
1 発光素子
3 受光素子
4 動脈
5 静脈
6 毛細血管
7 血球細胞
8 生体
10A、10B生体情報測定装置
12 制御部
14 駆動回路
16 増幅回路
18 A/D変換回路
20 測定部
22 半導体基板
40 コヒーレント光
42 散乱光
44 矢印

Claims (10)

  1. 第1の波長の光を照射する第1発光素子と、
    発光期間と非発光期間とを繰り返すよう前記第1発光素子の発光を制御するための制御信号を出力すると共に、前記非発光期間において互いに異なる期間に出力される複数種類の制御信号が、互いの期間が連続せず、かつ、前記発光期間を間に挟んで出力されるよう前記複数種類の制御信号の出力期間を制御する制御部と、
    前記第1発光素子から生体に照射され前記生体を透過又は反射した光と、前記複数種類の制御信号とを用いて前記生体の生体情報を測定する測定部と、
    を備えた生体情報測定装置。
  2. 前記第1発光素子が照射する光は、レーザ光であり、
    前記生体の生体情報は、前記第1発光素子のレーザ光を用いて測定される前記生体の血流情報である請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記第1の波長と同一の第2の波長の光を照射する第2発光素子と、
    前記第2の波長よりも短い第3の波長の光を照射する第3発光素子と、
    を更に備え、
    前記複数種類の制御信号は、
    前記第2発光素子の発光を制御するための制御信号と、
    前記第3発光素子の発光を制御するための制御信号と、
    を含む請求項1又は2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記第2発光素子及び前記第3発光素子の各々が照射する光は、LED光であり、
    前記生体の生体情報は、前記第2発光素子及び前記第3発光素子の各々のLED光を用いて測定される前記生体の酸素飽和度である請求項3に記載の生体情報測定装置。
  5. 前記第1の波長及び前記第2の波長の各々は、赤外領域の波長であり、
    前記第3の波長は、赤色領域の波長である請求項3又は4に記載の生体情報測定装置。
  6. 前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び前記第3発光素子の各々から前記生体に照射され前記生体を透過又は反射した光を受光する受光素子を更に備え、
    前記複数種類の制御信号は、前記第1発光素子、前記第2発光素子、及び前記第3発光素子の各々を非発光状態にした場合に前記受光素子から出力される信号である補正用信号の出力期間を制御するための制御信号を更に含む請求項3〜5のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  7. 前記第1の波長よりも短い第2の波長の光を照射する第2発光素子と、
    前記第1発光素子及び前記第2発光素子の各々から前記生体に照射され前記生体を透過又は反射した光を受光する受光素子と、
    を更に備え、
    前記複数種類の制御信号は、
    前記第2発光素子の発光を制御するための制御信号と、
    前記第1発光素子及び前記第2発光素子の各々を非発光状態にした場合に前記受光素子から出力される信号である補正用信号の出力期間を制御するための制御信号と、
    を含む請求項1又は2に記載の生体情報測定装置。
  8. 前記第2発光素子が照射する光は、LED光であり、
    前記生体の生体情報は、前記第2発光素子のLED光を用いて測定される前記生体の脈波である請求項7に記載の生体情報測定装置。
  9. 前記第1の波長は、赤外領域の波長であり、
    前記第2の波長は、緑色領域の波長である請求項7又は8に記載の生体情報測定装置。
  10. 前記制御部は、予め定められた単位時間当たりの前記発光期間の数が2個(nは1以上の整数)になるように、前記第1発光素子の制御信号を出力する請求項1〜9のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
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