JP2019153771A - エッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクの直下における横方向のエッチングを抑制するシリコン含有膜のエッチング方法が提供される。【解決手段】酸化シリコン及び窒化シリコンの少なくとも一方から形成されたシリコン含有膜のエッチング方法が提供される。このエッチング方法は、(i)シリコン含有膜及び該シリコン含有膜上に設けられたマスクを有する被加工物をプラズマ処理装置のチャンバ本体内に準備する工程であり、該マスクには開口が形成されている、該工程と、(ii)シリコン含有膜をエッチングする工程であり、該シリコン含有膜をエッチングするために、フッ素、水素、及びヨウ素を含有する処理ガスのプラズマがチャンバ本体内で生成され、被加工物の温度が0℃以下の温度に設定される、該工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本開示の実施形態は、エッチング方法に関するものである。
電子デバイスの製造においては、プラズマによるシリコン含有膜のエッチングが行われている。シリコン含有膜は、酸化シリコン、窒化シリコンといったシリコン含有材料から形成されている。例えば、三次元構造を有するNAND型フラッシュメモリの製造においては、シリコン含有膜として、交互に積層された複数のシリコン酸化膜及び複数のシリコン窒化膜を含む多層膜のエッチングが行われている。シリコン含有膜のエッチングでは、マスクとして、アモルファスカーボンといった炭素を含有するマスクが用いられている。マスクには、開口が形成されている。
シリコン含有膜のエッチングでは、当該シリコン含有膜がその膜厚方向にエッチングされることが要求される。即ち、シリコン含有膜のエッチングには、高い垂直性が要求される。高い垂直性を得るために、特許文献1には、エッチングによって形成される開口を画成する側壁面を保護する技術が記載されている。具体的に、特許文献1に記載された一つの技術では、フルオロカーボンガスのプラズマによりシリコン含有膜がエッチングされる。この技術では、フルオロカーボンガスから生成される炭素含有材料により側壁面が保護されつつ、当該フルオロカーボンガスから生成されるフッ素の活性種によりシリコン含有膜がエッチングされる。また、特許文献1に記載された別の技術では、フルオロカーボンガスから生成されるフッ素の活性種によるエッチングと成膜処理による保護膜の形成とが交互に行われる。
米国特許出願公開第2016/0343580号明細書
特許文献1に記載された技術のうち後者、即ち、フルオロカーボンガスから生成されるフッ素の活性種によるエッチングと成膜処理による保護膜の形成とを交互に行う技術では、プロセスが煩雑になる。一方、前者の技術、即ち、フルオロカーボンガスのプラズマによるエッチングでは、マスクの直下においてシリコン含有膜が横方向にエッチングされる。したがって、マスクの直下におけるシリコン含有膜の横方向のエッチングを抑制することが求められている。
一態様においては、シリコン含有膜のエッチング方法が提供される。シリコン含有膜は、酸化シリコン及び窒化シリコンの少なくとも一方から形成されている。このエッチング方法は、(i)シリコン含有膜及び該シリコン含有膜上に設けられたマスクを有する被加工物をプラズマ処理装置のチャンバ本体内に準備する工程であり、マスクには開口が形成されている、該工程と、(ii)シリコン含有膜をエッチングする工程であり、シリコン含有膜をエッチングするために、フッ素、水素、及びヨウ素を含有する処理ガスのプラズマがチャンバ本体内で生成され、被加工物の温度が0℃以下の温度に設定される、該工程と、を含む。
一態様に係るエッチング方法では、エッチングによって形成されるシリコン含有膜の側壁面が、保護物質によって保護される。保護物質は、シリコン含有膜中のシリコンと処理ガス中のヨウ素から形成されるヨウ化シリコンといったヨウ化物を含み、フッ素の活性種に対して高い耐性を有する。また、一態様に係るエッチング方法では、被加工物の温度が0℃以下の温度に設定されるので、シリコン含有膜とフッ素ラジカルの反応が抑制される。したがって、一態様に係るエッチング方法によれば、マスクの直下におけるシリコン含有膜の横方向のエッチングが抑制される。
一実施形態において、処理ガスは、ヨウ素含有ガスを含む。一実施形態においては、シリコン含有膜をエッチングする工程においてチャンバ本体内に供給される処理ガスの全流量に対するヨウ素含有ガスの流量の割合は2.5%以上である。一実施形態において、ヨウ素含有ガスは、HIガス、CFIガス、CIガス、CIガス、IFガス、IFガス、及びIガスからなる群より選ばれる少なくとも一種のガスを含む。
一実施形態において、シリコン含有膜をエッチングする工程は、フッ素含有ガスを含む処理ガスのプラズマにより、シリコン含有膜を部分的にエッチングする工程と、添加ガスを更に含む処理ガスのプラズマにより、シリコン含有膜を更にエッチングする工程と、を含む。添加ガスは、フッ素を含む分子を含有し、添加ガスに含まれる分子におけるフッ素の結合エネルギーは、フッ素含有ガス中の分子におけるフッ素の結合エネルギーよりも低い。この実施形態では、エッチングによってシリコン含有膜に形成される開口の深さが大きくなると、処理ガスに添加ガスが加えられる。添加ガスは、処理ガス中のフッ素含有ガスよりも、小さい質量のフッ素の活性種を多く発生する。小さい質量のフッ素の活性種は、開口の深くまで到達し易い。したがって、この実施形態によれば、シリコン含有膜のエッチングレートの低下が抑制される。
一実施形態において、シリコン含有膜を更にエッチングする工程は、シリコン含有膜に形成される開口のアスペクト比が40以上になっているときに実行される。別の実施形態においては、シリコン含有膜を部分的にエッチングする工程の実行中にチャンバ本体内で生成されるプラズマの発光のシリコンに対応した波長の発光強度に基づき、シリコン含有膜からシリコンが放出されていないと判断される場合に、シリコン含有膜を更にエッチングする工程が開始される。
一実施形態において、処理ガスは、炭素を更に含有する。この実施形態によれば、マスク上に炭素を含有する堆積物が形成される。その結果、マスクの減少が抑制される。
一実施形態において、シリコン含有膜は、交互に積層された複数のシリコン酸化膜と複数のシリコン窒化膜を含む。
一実施形態において、マスクは、炭素を含有する。この実施形態では、処理ガス中のヨウ素が、炭素及びフッ素と反応して揮発性の化合物を形成するので、マスクの開口の閉塞が抑制される。別の実施形態において、マスクは、タングステンを含有する。この実施形態では、フッ素によるマスクのエッチングが抑制される。
以上説明したように、マスクの直下におけるシリコン含有膜の横方向のエッチングを抑制することが可能となる。
一実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。 図1に示すエッチング方法が適用され得る一例の被加工物の一部拡大断面図である。 図1に示すエッチング方法の実行に用いることが可能なプラズマ処理装置を例示する図である。 図1に示すエッチング方法が適用された後の状態の被加工物の一部拡大断面図である。 シミュレーションの結果を示すグラフである。 第1の実験において測定した寸法を示す図である。 図7の(a)は、第1の実験において求めたHBrガス又はHIガスの流量と幅CDNとの関係を示すグラフであり、図7の(b)は、第1の実験において求めたHBrガス又はHIガスの流量と幅CDBとの関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。図1に示すエッチング方法(以下、「方法MT」という)は、シリコン含有膜をエッチングするために実行される。図2は、図1に示すエッチング方法が適用され得る一例の被加工物の一部拡大断面図である。図2に示す一例の被加工物Wは、シリコン含有膜SFを有している。シリコン含有膜SFは、下地層UL上に設けられている。
シリコン含有膜SFは、複数の第1の膜F1及び複数の第2の膜F2を有している。複数の第1の膜F1及び複数の第2の膜F2は、交互に積層されている。複数の第1の膜F1は、酸化シリコンから形成されている。複数の第2の膜F2は、窒化シリコンから形成されている。即ち、被加工物Wは、交互に積層された複数のシリコン酸化膜及び複数のシリコン窒化膜を有している。図2に示す例では、第1の膜F1が、下地層ULの直上に設けられた最下層の膜であるが、第2の膜F2が下地層ULの直上に設けられた最下層の膜であってもよい。また、図2に示す例では、第1の膜F1がマスクMKの直下に設けられた最上層の膜であるが、第2の膜F2が下地層ULの直下に設けられた最上層の膜であってもよい。
被加工物Wは、マスクMKを更に有する。マスクMKは、シリコン含有膜SF上に設けられている。マスクMKは、炭素を含有する材料から形成されている。マスクMKは、アモルファスカーボン製のマスクであり得る。或いは、マスクMKは、タングステンを含有する材料から形成されている。マスクMKは、例えばタングステンから形成されている。なお、マスクMKは、シリコン含有膜SFのエッチングに対して耐性を有する任意の材料から形成されていてもよい。マスクMKには、開口OMが形成されている。開口OMは、シリコン含有膜SFの表面を部分的に露出させている。開口OMは、ホール又はトレンチである。方法MTでは、マスクMKのパターンがプラズマによるエッチングによりシリコン含有膜SFに転写される。
図1を再び参照する。以下、図2に示す被加工物Wに方法MTが適用される場合を例として、方法MTについて説明する。しかしながら、方法MTが適用される被加工物は、図2に示す被加工物に限定されるものではない。
図1に示すように、方法MTでは、工程ST1が実行される。工程ST1では、プラズマ処理装置のチャンバ本体内に被加工物Wが準備される。図3は、図1に示すエッチング方法の実行に用いることが可能なプラズマ処理装置を例示する図である。図3に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型のプラズマエッチング装置である。プラズマ処理装置10は、チャンバ本体12を備えている。チャンバ本体12は、略円筒形状を有しており、内部空間12sを提供している。チャンバ本体12は、例えばアルミニウムから形成されている。チャンバ本体12の内壁面には、耐プラズマ性を有する処理が施されている。例えば、チャンバ本体12の内壁面には、陽極酸化処理が施されている。チャンバ本体12は、電気的に接地されている。
チャンバ本体12の側壁には、通路12pが形成されている。被加工物Wは、内部空間12sの中に搬入されるとき、また、内部空間12sから搬出されるときに、通路12pを通る。この通路12pは、ゲートバルブ12gにより開閉可能となっている。
チャンバ本体12の底部上には、支持部13が設けられている。支持部13は、絶縁材料から形成されている。支持部13は、略円筒形状を有している。支持部13は、内部空間12sの中で、チャンバ本体12の底部から鉛直方向に延在している。支持部13は、ステージ14を支持している。ステージ14は、内部空間12sの中に設けられている。
ステージ14は、下部電極18及び静電チャック20を有している。ステージ14は、電極プレート16を更に備え得る。電極プレート16は、例えばアルミニウムといった導電性材料から形成されており、略円盤形状を有している。下部電極18は、電極プレート16上に設けられている。下部電極18は、例えばアルミニウムといった導電性材料から形成されており、略円盤形状を有している。下部電極18は、電極プレート16に電気的に接続されている。
静電チャック20は、下部電極18上に設けられている。静電チャック20の上面の上には、被加工物Wが載置される。静電チャック20は、誘電体から形成された本体を有する。静電チャック20の本体内には、膜状の電極が設けられている。静電チャック20の電極は、スイッチを介して直流電源22に接続されている。静電チャック20の電極に直流電源22からの電圧が印加されると、静電チャック20と被加工物Wとの間で静電引力が発生する。発生した静電引力により、被加工物Wは静電チャック20に引き付けられ、当該静電チャック20によって保持される。
下部電極18の周縁部上には、被加工物Wのエッジを囲むように、フォーカスリングFRが配置される。フォーカスリングFRは、エッチングの均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリングFRは、限定されるものではないが、シリコン、炭化シリコン、又は石英から形成され得る。
下部電極18の内部には、流路18fが設けられている。流路18fには、チャンバ本体12の外部に設けられているチラーユニット26から配管26aを介して冷媒が供給される。流路18fに供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニット26に戻される。プラズマ処理装置10では、静電チャック20上に載置された被加工物Wの温度が、冷媒と下部電極18との熱交換により、調整される。
プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャック20の上面と被加工物Wの裏面との間に供給する。
プラズマ処理装置10は、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、ステージ14の上方に設けられている。上部電極30は、部材32を介して、チャンバ本体12の上部に支持されている。部材32は、絶縁性を有する材料から形成されている。上部電極30は、天板34及び支持体36を含み得る。天板34の下面は、内部空間12s側の下面であり、内部空間12sを画成している。天板34は、ジュール熱の少ない低抵抗の導電体又は半導体から形成され得る。天板34には、複数のガス吐出孔34aが形成されている。複数のガス吐出孔34aは、当該天板34をその板厚方向に貫通している。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持するものであり、アルミニウムといった導電性材料から形成され得る。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。ガス拡散室36aからは、複数のガス吐出孔34aにそれぞれ連通する複数のガス通流孔36bが下方に延びている。支持体36には、ガス拡散室36aに処理ガスを導くガス導入口36cが形成されている。ガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群42及び流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、複数のガスソースを含んでいる。複数のガスソースは、方法MTで利用される処理ガスを構成する複数のガスのソースを含んでいる。バルブ群42は、複数の開閉バルブを含んでいる。流量制御器群44は、複数の流量制御器を含んでいる。複数の流量制御器の各々は、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。ガスソース群40の複数のガスソースは、バルブ群42の対応のバルブ、及び、流量制御器群44の対応の流量制御器を介してガス供給管38に接続されている。
プラズマ処理装置10では、チャンバ本体12の内壁に沿って、シールド46が着脱自在に設けられている。シールド46は、支持部13の外周にも設けられている。シールド46は、チャンバ本体12にエッチング副生物が付着することを防止する。シールド46は、例えば、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成される。
支持部13とチャンバ本体12の側壁との間には、バッフルプレート48が設けられている。バッフルプレート48は、例えば、アルミニウム製の母材にY等のセラミックスを被覆することにより構成される。バッフルプレート48には、複数の貫通孔が形成されている。バッフルプレート48の下方、且つ、チャンバ本体12の底部には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、圧力制御弁、及び、ターボ分子ポンプといった真空ポンプを有している。
プラズマ処理装置10は、第1の高周波電源62及び第2の高周波電源64を更に備えている。第1の高周波電源62は、プラズマ生成用の第1の高周波を発生する電源である。第1の高周波の周波数は、例えば、27MHz〜100MHzの範囲内の周波数である。第1の高周波電源62は、整合器66及び電極プレート16を介して下部電極18に接続されている。整合器66は、第1の高周波電源62の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。なお、第1の高周波電源62は、整合器66を介して、上部電極30に接続されていてもよい。
第2の高周波電源64は、被加工物Wにイオンを引き込むための第2の高周波を発生する電源である。第2の高周波の周波数は、第1の高周波の周波数よりも低い。第2の高周波の周波数は、例えば400kHz〜13.56MHzの範囲内の周波数である。第2の高周波電源64は、整合器68及び電極プレート16を介して下部電極18に接続されている。整合器68は、第2の高周波電源64の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。
プラズマ処理装置10は、直流電源部70を更に備え得る。直流電源部70は、上部電極30に接続されている。直流電源部70は、負の直流電圧を発生し、当該直流電圧を上部電極30に与えることが可能である。
チャンバ本体12の側壁には、光学窓72が設けられている。光学窓72は、内部空間12sで生成されるプラズマからの光に対して透明な材料から形成されている。光学窓72は、例えば石英から形成されている。チャンバ本体12の外側では、光学窓72に対面するように分光分析器74が設けられている。分光分析器74は、光学窓72を介して受けた光のスペクトル、即ち、プラズマの発光のスペクトルを測定し、当該スペクトルを表すスペクトルデータを出力するように構成されている。
プラズマ処理装置10は、制御部Cntを更に備え得る。制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり得る。制御部Cntは、プラズマ処理装置10の各部を制御する。制御部Cntでは、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置10を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができる。また、制御部Cntでは、表示装置により、プラズマ処理装置10の稼働状況を可視化して表示することができる。さらに、制御部Cntの記憶部には、プラズマ処理装置10で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラム及びレシピデータが格納されている。制御部Cntのプロセッサが制御プログラムを実行して、レシピデータに従ってプラズマ処理装置10の各部を制御することにより、方法MTがプラズマ処理装置10で実行される。
再び図1を参照し、プラズマ処理装置10が用いられる場合を例として、方法MTについて説明する。しかしながら、方法MTの実行において用いられるプラズマ処理装置は、プラズマ処理装置10に限定されるものではない。以下の説明では、図1に加えて図4を参照する。図4は、図1に示すエッチング方法が適用された後の状態の被加工物の一部拡大断面図である。
上述したように、方法MTの工程ST1では、プラズマ処理装置10のチャンバ本体12内に被加工物Wが準備される。被加工物Wは、内部空間12s内において、ステージ14の静電チャック20上に載置される。被加工物Wは、静電チャック20によって保持される。
次いで、方法MTでは、工程ST2が実行される。工程ST2では、プラズマ処理装置10のチャンバ本体12内で、シリコン含有膜SFがエッチングされる。工程ST2では、内部空間12sに処理ガスが供給される。処理ガスは、フッ素、水素、及びヨウ素を含有する。一実施形態では、処理ガスは、フッ素含有ガス、水素含有ガス、及びヨウ素含有ガスの混合ガスである。フッ素含有ガスは、CFガスといったフルオロカーボンガス、ハイドロフルオロカーボンガス、SFガス、及びNFガスのうち一つ以上を含み得る。水素含有ガスは、例えばHガスである。ヨウ素含有ガスは、例えばヨウ化水素ガス(HIガス)、ヨードフルオロカーボンガス(CFガス又はCガス)、IFガス、IFガス、及びヨウ素ガス(Iガス)のうち一つ以上のガスを含む。ここで、「CF」及び「C」におけるx、yの各々は、1以上の整数であり、zは2以上の整数である。ヨードフルオロカーボンガスとしては、例えばCFIガス、CIガス、及びCIガスのうち一つ以上のガスが利用可能である。なお、処理ガスは、フッ素、水素、及びヨウ素を含有する限り、複数の任意のガスから構成される混合ガスであり得る。一実施形態において、処理ガスの全流量に対するヨウ素含有ガスの流量の割合は2.5%以上である。一実施形態において、処理ガスは、炭素を更に含有していてもよい。処理ガスは、例えば、CFガス及び/又はCHガスといったフルオロカーボンガス及び/又はハイドロフルオロカーボンガスを含んでいてもよい。ここで、「CH」におけるx、yの各々、1以上の整数である。
工程ST2では、排気装置50によって内部空間12sの圧力が所定の圧力に減圧される。また、工程ST2では、第1の高周波電源62からの第1の高周波及び第2の高周波電源64からの第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波は、下部電極18ではなく、上部電極30に供給されてもよい。さらに、工程ST2では、流路18fに冷媒が供給されることにより、被加工物Wの温度が0℃以下の温度に設定される。
工程ST2では、処理ガスのプラズマが生成される。工程ST2では、プラズマからのフッ素の活性種(イオン及び/又はラジカル)によって、シリコン含有膜SFがその膜厚方向にエッチングされる。この工程ST2の実行の結果、図4に示すように、シリコン含有膜SFに開口OPが形成される。
工程ST2の実行中には、エッチングによって形成される開口OPを画成するシリコン含有膜SFの側壁面SWが、保護物質によって保護される。保護物質は、シリコン含有膜SF中のシリコンと処理ガス中のヨウ素から形成されるヨウ化シリコンといったヨウ化物を含む。この保護物質は、フッ素の活性種に対して高い耐性を有する。また、工程ST2の実行中には、被加工物Wの温度が0℃以下の温度に設定される。フッ素のラジカルはシリコン含有膜SFを化学的且つ等方的にエッチングし得る活性種であるが、被加工物Wの温度が0℃以下の温度に設定されると、フッ素のラジカルとシリコン含有膜SFとの反応が抑制される。したがって、方法MTによれば、マスクMKの直下におけるシリコン含有膜SFの横方向のエッチングが抑制される。さらに、マスクMKが炭素を含有する場合には、工程ST2の実行中に、処理ガス中のヨウ素が炭素及びフッ素と反応して揮発性の化合物を形成する。したがって、マスクMKの開口の閉塞が抑制される。或いは、マスクMKがタングステンを含有する場合には、フッ素によるマスクMKのエッチングが抑制されて、工程ST2におけるマスクMKの形状の変化が抑制される。
一実施形態では、上述したように、処理ガスは炭素を更に含有する。工程ST2の実行中には、処理ガス中のヨウ素が炭素及びフッ素と反応して揮発性の化合物を形成することにより、マスクMKがエッチングされるが、マスク上には炭素を含む該積物が形成される。その結果、マスクMKの減少が抑制される。
一実施形態において、工程ST2は、工程ST21と工程ST22を含んでいてもよい。工程ST21では、プラズマ処理装置10のチャンバ本体12内で、シリコン含有膜SFが部分的にエッチングされる。工程ST21では、内部空間12sに上述の処理ガスが供給される。工程ST21では、排気装置50によって内部空間12sの圧力が所定の圧力に減圧される。また、工程ST21では、第1の高周波電源62からの第1の高周波及び第2の高周波電源64からの第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波は、下部電極18ではなく、上部電極30に供給されてもよい。さらに、工程ST21では、流路18fに冷媒が供給されることにより、被加工物Wの温度が0℃以下の温度に設定される。工程ST21では、工程ST2の実行によって形成されるべき開口OPの深さに対して所定割合の深さの開口が形成されるよう、シリコン含有膜SFがエッチングされる。
続く工程ST22では、プラズマ処理装置10のチャンバ本体12内で、シリコン含有膜SFが更にエッチングされる。工程ST22では、工程ST21で用いられた処理ガスに更に添加ガスが加えられた処理ガスが内部空間12sに供給される。工程ST22では、排気装置50によって内部空間12sの圧力が所定の圧力に減圧される。また、工程ST22では、第1の高周波電源62からの第1の高周波及び第2の高周波電源64からの第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波は、下部電極18ではなく、上部電極30に供給されてもよい。さらに、工程ST22では、流路18fに冷媒が供給されることにより、被加工物Wの温度が0℃以下の温度に設定される。
工程ST22で処理ガスに加えられる添加ガスは、フッ素を含む分子を含有する。添加ガス中の当該分子におけるフッ素の結合エネルギーは、処理ガスに含まれるフッ素含有ガス中の分子におけるフッ素の結合エネルギーよりも低い。ここで、CFにおける炭素とフッ素の結合エネルギーは453kJ/molであり、SFにおける硫黄とフッ素の結合エネルギーは327kJ/molであり、NFにおける窒素とフッ素の結合エネルギーは272kJ/molであり、IFにおけるヨウ素とフッ素の結合エネルギーは263kJ/molであり、Fにおけるフッ素とフッ素の間の結合エネルギーは154kJ/molである。したがって、一例として、処理ガス中のフッ素含有ガスがCFガスであれば、添加ガスとして、SFガス、NFガス、IFガス、又はFガスを用いることができる。別の例として、処理ガス中のフッ素含有ガスがSFガスであれば、添加ガスとして、NFガス、IFガス、又はFガスを用いることができる。
工程ST21のエッチングによってシリコン含有膜SFに形成される開口の深さが大きくなると、開口の深部までフッ素の活性種が到達し難くなり、エッチングレートが低下する。エッチングレートの低下を抑制するために、工程ST22では、処理ガスに添加ガスが加えられる。添加ガスは、処理ガス中のフッ素含有ガスよりも、小さい質量のフッ素の活性種を多く発生する。小さい質量のフッ素の活性種は、開口の深くまで到達し易い。したがって、工程ST21から工程ST22に処理が移されることにより、シリコン含有膜SFのエッチングレートの低下が抑制される。
一実施形態では、工程ST22は、シリコン含有膜SFに形成される開口のアスペクト比が40以上になっているときに実行される。換言すると、工程ST21は、アスペクト比が40より小さい開口をシリコン含有膜SFに形成している期間において、実行される。例えば、工程ST21の実行時間が所定時間になったときに、工程ST21から工程ST22に処理が移される。
別の実施形態では、工程ST21の実行中に内部空間12sの中で生成されるプラズマの発光のスペクトルを表すスペクトルデータが分光分析器74によって取得される。そして、スペクトルデータから特定されるシリコンに対応した波長の発光強度(以下、「シリコンの発光強度」という)に基づき、シリコン含有膜SFからシリコンが放出されていないと判断される場合に、制御部Cntによる制御によって、工程ST21から工程ST22に処理が移されて、工程ST22が開始される。なお、シリコンに対応した波長は、例えば、221.1nm、221.2nm、221.7nm、250.7nm、251.6nm、252.4nm、252.9nm、又は288.2nmである。また、シリコンの発光強度が基準値以下となったときに、工程ST21から工程ST22に処理が移される。より具体的な一例では、処理ガスに数sccmのアルゴンガスが添加され、工程ST21の実行中に、シリコンの発光強度とアルゴンに対応した波長の発光強度(以下、「アルゴの発光強度」という)の比が取得される。取得された比が、工程ST21の実行開始から30秒間の当該比の平均の約50%以下に低下した場合に、工程ST21から工程ST22に処理が移される。なお、アルゴンに対応した波長は、例えば738.4nm,750.4nm、763.5nm、又は811.5nmである。上述の比、即ち、シリコンの発光強度をアルゴンの発光強度で除することにより得た値を取得することにより、プラズマの状態に依存しない活性種由来の発光強度を表すパラメータを求めることができる。また、シリコンの発光強度の代わりに、反応生成物であるフッ化シリコン(SiF)の波長に対応した発光強度が用いられてもよい。フッ化シリコンに対応した波長は、例えば436.8nm、440.1nm、又は443.0nmである。
以上、種々の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、シリコン含有膜SFは、酸化シリコン及び窒化シリコンのうち少なくとも一方から形成された膜であってもよい。例えば、シリコン含有膜SFは、酸化シリコン又は窒化シリコンから形成された単一の膜であってもよい。また、方法MTの実行に用いられるプラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置、マイクロ波といった表面波によりプラズマを生成するプラズマ処理装置といった任意のプラズマ処理装置であってもよい。
以下、方法MTの評価のために行ったシミュレーションについて説明する。シミュレーションでは、シリコン酸化膜の温度と当該シリコン酸化膜のフッ素ラジカルによるエッチングレートとの関係を求めた。具体的には、下記の式(1)により、シリコン酸化膜のエッチングレートESiO2(オングストローム/分)を求めた。
SiO2=0.61×10−12FS1/2−1892/T …(1)
(1)式において、nFSはフッ素原子の密度(cm−3)であり、T(K)はシリコン酸化膜の温度である。
図5は、シミュレーションの結果を示すグラフである。図5のグラフにおいて、横軸は、シリコン酸化膜の温度を示しており、縦軸は、シリコン酸化膜のエッチングレートを示している。図5に示すように、フッ素ラジカルによるシリコン酸化膜のエッチングレートは、当該シリコン酸化膜の温度が0℃以下であるときに、相当に小さくなっている。したがって、シリコン含有膜SFを有する被加工物Wの温度が0℃以下の温度に設定されている場合には、シリコン含有膜SFを横方向にエッチングし得るフッ素のラジカルとシリコン含有膜SFの反応が抑制されることが確認された。
以下、方法MTの評価のために行った実験について説明する。なお、本開示の内容は以下に説明する実験によって限定されるものではない。
第1の実験では、図2に示した被加工物Wのシリコン含有膜SFをプラズマ処理装置10を用いてエッチングした。第1の実験では、処理ガス中のHBrガスの流量又はHIガスの流量に関する種々の設定の下で、シリコン含有膜SFをエッチングした。以下、第1の実験の条件を示す。
<第1の実験の条件>
・チャンバ本体12の内部空間の圧力:40mTorr(5.333Pa)
・第1の高周波:100MHz、4.8kW
・第2の高周波:0.4MHz、5kW
・処理ガス
ガスの流量:150sccm
SFガスの流量:40sccm
・被加工物の温度:−60℃
・処理時間:150秒
第1の実験では、エッチング後の幅CDN及び幅CDBを測定した。図6は、第1の実験において測定した寸法を示す図である。図6に示すように、CDNは、マスクMKの開口OMの最小幅である。CDNは、マスクMKの開口OMの幅の縮小を反映する尺度である。CDNが大きいことは、マスクMKの開口OMの幅の縮小及び閉塞が抑制されていることを表す。CDBは、マスクMKの直下における開口OPの最大幅である。CDBは、マスクMKの直下でシリコン含有膜SFが横方向にエッチングされた量を反映する尺度である。CDBが小さいことは、マスクMKの直下におけるシリコン含有膜SFの横方向のエッチングが抑制されていることを表す。
図7の(a)は、第1の実験において求めたHBrガス又はHIガスの流量と幅CDNとの関係を示すグラフであり、図7の(b)は、第1の実験において求めたHBrガス又はHIガスの流量と幅CDBとの関係を示すグラフである。図7の(a)のグラフにおいて、横軸はHBrガス又はHIガスの流量を示しており、縦軸はCDNを示している。図7の(b)のグラフにおいて、横軸はHBrガス又はHIガスの流量を示しており、縦軸はCDBを示している。図7の(a)に示すように、HIガスを処理ガスに含めることにより、HIガスの代わりにHBrガスを用いる場合よりも、大きいCDN及び小さいCDBが得られることが確認された。即ち、HIガスを処理ガスに含めることにより、マスクMKの開口OMの縮小及び閉塞、並びに、マスクMKの直下におけるシリコン含有膜SFの横方向のエッチングを抑制できることが確認された。また、処理ガスの全流量(20sccm)に対して5sccmのHIガスを処理ガスに含めること、即ち、処理ガスの全流量に対して2.5%以上の流量のHIガスを当該処理ガスに含めることにより、マスクMKの開口OMの縮小及び閉塞、並びに、マスクMKの直下におけるシリコン含有膜SFの横方向のエッチングを抑制できることが確認された。
以下、第2の実験について説明する。第2の実験では、図2に示した被加工物Wのシリコン含有膜SFをプラズマ処理装置10を用いてエッチングした。第2の実験では、処理ガス中のフッ素含有ガスの種別に対するシリコン含有膜SFのエッチングレートの依存性を求めた。具体的には、フッ素含有ガスとしてCFガスを用いた場合のシリコン含有膜SFのエッチングレート、フッ素含有ガスとしてSFガスを用いた場合のシリコン含有膜SFのエッチングレート、フッ素含有ガスとしてNFガスを用いた場合のシリコン含有膜SFのエッチングレートを求めた。以下、第2の実験の条件を示す。
<第2の実験の条件>
・チャンバ本体12の内部空間の圧力:40mTorr(5.333Pa)
・第1の高周波:100MHz、4.8kW
・第2の高周波:0.4MHz、5kW
・処理ガス
ガスの流量:120sccm
フッ素含有ガスの流量:80sccm
HIガスの流量:5sccm
・被加工物の温度:−60℃
・処理時間:150秒
第2の実験の結果、フッ素含有ガスとしてCFガスを用いた場合のシリコン含有膜SFのエッチングレート、フッ素含有ガスとしてSFガスを用いた場合のシリコン含有膜SFのエッチングレート、フッ素含有ガスとしてNFガスを用いた場合のシリコン含有膜SFのエッチングレートはそれぞれ、1123nm/分、1222nm/分、1272nm/分であった。上述したように、CFにおける炭素とフッ素の結合エネルギーは453kJ/molであり、SFにおける硫黄とフッ素の結合エネルギーは327kJ/molであり、NFにおける窒素とフッ素の結合エネルギーは272kJ/molである。したがって、フッ素の結合エネルギーとして低いエネルギーを有する分子を含有するガスを用いることにより、シリコン含有膜SFに深い開口を形成しても高いエッチングレートが得られることが確認された。故に、シリコン含有膜SFを処理ガスのプラズマにより部分的にエッチングした後に、フッ素の結合エネルギーとして低いエネルギーを有する分子を含有する添加ガスを処理ガスに加えることにより、シリコン含有膜SFに深い開口を形成してもエッチングレートの低下を抑制できることが確認された。
10…プラズマ処理装置、12…チャンバ本体、W…被加工物、SF…シリコン含有膜、MK…マスク、OM…開口。

Claims (11)

  1. 酸化シリコン及び窒化シリコンの少なくとも一方から形成されたシリコン含有膜のエッチング方法であって、
    前記シリコン含有膜及び該シリコン含有膜上に設けられたマスクを有する被加工物をプラズマ処理装置のチャンバ本体内に準備する工程であり、該マスクには開口が形成されている、該工程と、
    前記シリコン含有膜をエッチングする工程であり、該シリコン含有膜をエッチングするために、フッ素、水素、及びヨウ素を含有する処理ガスのプラズマが前記チャンバ本体内で生成され、前記被加工物の温度が0℃以下の温度に設定される、該工程と、
    を含む、エッチング方法。
  2. 前記処理ガスは、ヨウ素含有ガスを含む、請求項1に記載のエッチング方法。
  3. 前記シリコン含有膜をエッチングする前記工程において前記チャンバ本体内に供給される前記処理ガスの全流量に対する前記ヨウ素含有ガスの流量の割合は2.5%以上である、
    請求項2に記載のエッチング方法。
  4. 前記ヨウ素含有ガスは、HIガス、CFIガス、CIガス、CIガス、IFガス、IFガス、及びIガスからなる群より選ばれる少なくとも一種のガスを含む、請求項2又は3に記載のエッチング方法。
  5. 前記シリコン含有膜をエッチングする前記工程は、
    フッ素含有ガスを含む前記処理ガスのプラズマにより、前記シリコン含有膜を部分的にエッチングする工程と、
    添加ガスを更に含む前記処理ガスのプラズマにより、前記シリコン含有膜を更にエッチングする工程と、
    を含み、
    前記添加ガスは、フッ素を含む分子を含有し、該添加ガスに含まれる該分子におけるフッ素の結合エネルギーは、前記フッ素含有ガス中の分子におけるフッ素の結合エネルギーよりも低い、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のエッチング方法。
  6. 前記シリコン含有膜を更にエッチングする前記工程は、該シリコン含有膜に形成される開口のアスペクト比が40以上になっているときに実行される、請求項5に記載のエッチング方法。
  7. 前記シリコン含有膜を部分的にエッチングする前記工程の実行中に前記チャンバ本体内で生成される前記プラズマの発光のシリコンに対応した波長の発光強度に基づき、前記シリコン含有膜からシリコンが放出されていないと判断される場合に、前記シリコン含有膜を更にエッチングする前記工程が開始される、請求項5に記載のエッチング方法。
  8. 前記処理ガスは、炭素を更に含有する請求項1〜7の何れか一項に記載のエッチング方法。
  9. 前記シリコン含有膜は、交互に積層された複数のシリコン酸化膜と複数のシリコン窒化膜を含む、請求項1〜8の何れか一項に記載のエッチング方法。
  10. 前記マスクは、炭素を含有する、請求項1〜9の何れか一項に記載のエッチング方法。
  11. 前記マスクは、タングステンを含有する、請求項1〜9の何れか一項に記載のエッチング方法。
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