JP2019153051A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、情報収集システムに関する。
従来、製造業における工場やオフィスなどにおいて、完成品などを製造する際の製造プロセスを構成する業務が多数存在している。製造プロセスを構成する各業務では、業務の完了や所定のイベントの発生を契機として現場データが発生及び収集されており、この現場データを分析することで、各業務での作業効率を最適化するようにしている。一方、各業務を管理する部門が異なると部門間での情報共有が難しくなり、部門(業務)をまたぐ問題については改善が進まない状況にある。部門(業務)をまたぐ問題の改善が進まない原因の一つとして、各部門において業務の管理に用いるシステムがそれぞれ異なり、管理体系が統一されていないことが考えられる。また各部門では、収集された現場データを分析することで、部門内での作業効率の最適化が進んでいることから、一連の製造プロセスの全体最適を求めると、自部門の効率が悪くなる可能性があり、部門評価を下げるような結果を生む可能性もあるためである。
しかしながら、製造業においては、大量生産方式から少量多品種生産方式に進み、製造プロセス全体の生産効率を高めるためには、各部門の連携が必要不可欠である。各部門の連携を促進させるために、各部門で共通に問題を分析できるファクトデータ(事実情報)を用いて問題を提示するほかなく、自部署で管理している現場データと他部署で管理している現場データとを関連付けて提示することによって、各部門の連携が促進されるものと考えられる。
特許文献1には、データベース間のリンクを構成する必要はなく、容易にトレーサビリティの観点から各種現場データ及び各製造プロセスの補足情報を効率よく収集できる情報収集システムが開示されている。
また、特許文献2には、IDタグを用いることなく、個々のワーク毎にトレーサビリティデータを管理でき、かつ、不良品から容易にトレーサビリティデータを特定できる生産管理装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のものは、関連する全てのデータを補足情報としてデータベースに記憶する必要があり、膨大な記憶容量をもつデータベースが必要となるため、設備コストやメンテナンスコストが高くなってしまう。さらにユーザ自身がデータベースに記憶されたデータのデータ構造を理解していなければ所望のデータを取得することができない。
また、特許文献2に記載されたものは、現場データを発生させるデータ発生装置が特定の装置に限定されてしまっており、一連の製造プロセスで収集又は発生したすべての現場データを関連付けることは困難である。また、収集した現場データには識別子が付されるが、完成品と、当該完成品に対応する部品との関連性が分かるのみで、一連の製造プロセスの中で、現場データをどのように関連付けて表示するかは示されておらず、収集した現場データを有効に活用することが困難である。
したがって、本発明は、上記の課題に着目してなされたもので、現場データに含まれる業務情報と業務関連情報とを関連付けるための必要最低限の情報を関連性データとして蓄積及び管理することで関連性データを記憶する記憶装置の容量を小さくすることができると共に、この関連性データを用いて、所定の第1情報と、当該第1情報に関連する第2情報を検索して表示することで、各現場における現場データの分析を容易にすることを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明の一態様は、現場データを生成するデータ発生装置と、データ発生装置で生成された現場データを記憶する記憶装置と、が接続された情報収集表示システムであって、
上記情報収集表示システムは、現場データに含まれる複数の情報の各々の関連性を定義する関連性データを記憶する関連性データ蓄積部と、関連性データ蓄積部に記憶された関連性データに基づいて、複数の情報に含まれる第1情報に関連する第2情報を検索する関連性データ検索部と、関連性データによって関連付けられた複数の情報の接続関係を表示するユーザインタフェース部と、を有し、関連性データ検索部は、ユーザインタフェース部に表示された複数の情報の接続関係における第1情報の選択に応じて、当該第1情報に関連する第2情報を関連性データに基づいて検索すると共に、第1情報及び第2情報を、複数の情報の接続関係と共に前記ユーザインタフェース部に表示する構成とした。
上記情報収集表示システムは、現場データに含まれる複数の情報の各々の関連性を定義する関連性データを記憶する関連性データ蓄積部と、関連性データ蓄積部に記憶された関連性データに基づいて、複数の情報に含まれる第1情報に関連する第2情報を検索する関連性データ検索部と、関連性データによって関連付けられた複数の情報の接続関係を表示するユーザインタフェース部と、を有し、関連性データ検索部は、ユーザインタフェース部に表示された複数の情報の接続関係における第1情報の選択に応じて、当該第1情報に関連する第2情報を関連性データに基づいて検索すると共に、第1情報及び第2情報を、複数の情報の接続関係と共に前記ユーザインタフェース部に表示する構成とした。
上記態様によれば、現場データに含まれる複数の情報を関連付けるための必要最低限の情報を関連性データとして蓄積及び管理するようにしたので関連性データを記憶するための記憶装置の容量を小さくすることができると共に、この関連性データを用いて、所定の第1情報と、当該第1情報に関連する第2情報を検索して表示することで、各現場における現場データの分析を容易にすることが可能になる。
本発明によれば、現場データの容易な分析が可能になる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態にかかる情報収集表示システム1を説明する。本実施形態では、情報収集表示システム1を、製造工場における各製造プロセスで発生する現場データを収集及び表示するシステムに適用した場合を例示して説明する。
[全体構成]
図1は、情報収集表示システム1とデータ発生装置5及び実データを蓄積する各蓄積部3、4との接続関係を説明する図である。
図1は、情報収集表示システム1とデータ発生装置5及び実データを蓄積する各蓄積部3、4との接続関係を説明する図である。
図1に示すように、情報収集表示システム1は、ネットワーク2に接続されている。ネットワーク2には、実データを収集又は発生させる複数のデータ発生装置5a、5b、5c(以下、データ発生装置5a、5b、5cを特に区別しない場合には、単にデータ発生装置5と表記する)と、マスタデータ蓄積部3と、実データ(以下、現場データ100と言う)を蓄積するトランザクションデータ蓄積部4とが接続されており、これらデータ発生装置5と、マスタデータ蓄積部3と、トランザクションデータ蓄積部4とは、ネットワーク2を介して情報収集表示システム1に接続されている。
データ発生装置5は、例えば、作業員の作業ログを取得するバーコードリーダや作業ログを収集するPC又はサーバ(例えば、データ発生装置5a)や、部品の加工又は完成品の組み立てを行う機械(例えば、データ発生装置5b)や、部品又は完成品に付されたRFID(Radio Frequency IDentifier)の検査情報を収集するセンサ(例えば、データ発生装置5c)などである。これらのデータ発生装置5で収集又は発生した現場データ100(実データ)は、ネットワーク2を介して、情報収集表示システム1、マスタデータ蓄積部3、又はトランザクションデータ蓄積部4に送信されるようになっている。
マスタデータ蓄積部3は、例えば、サーバやメモリなどの記憶装置であり、どのような情報をトランザクションデータ蓄積部4などに蓄積するのかを定義するモデルを蓄積する。このモデルをマスタデータとも言う。つまり、マスタデータ蓄積部3で定義されるマスタデータ(モデル)を変更することで、データ発生装置5からどのような現場データ100(収集する情報の種類)を収集するのかを変更することができる。このマスタデータ蓄積部3のマスタデータは、外部装置(図示せず)を介して設定又は変更することができる。
トランザクションデータ蓄積部4は、例えば、サーバやメモリなどの記憶装置であり、マスタデータ蓄積部3のマスタデータで定義された情報を含む現場データ100が蓄積される。実施形態では、トランザクションデータ蓄積部4には、識別情報、発生日時、及び実測値などの現場データ100(図7参照)が蓄積される。
[情報収集表示システム]
次に、情報収集表示システム1が有する主な機能を説明する。情報収集表示システム1は、情報収集表示システム1の全体制御を行う中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、情報収集表示システム1の制御を行うための各制御プログラムなどを記憶する記憶装置(Read Only Memory:ROM)、CPUにより処理された情報を一時的に記憶する一次記憶装置(Random Access Memory:RAM)やハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)を有しており、CPUがROMに記憶された各制御プログラムを実行することで、以下の機能が実現される。
図2は、情報収集表示システムの機能を説明するブロック図である
次に、情報収集表示システム1が有する主な機能を説明する。情報収集表示システム1は、情報収集表示システム1の全体制御を行う中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、情報収集表示システム1の制御を行うための各制御プログラムなどを記憶する記憶装置(Read Only Memory:ROM)、CPUにより処理された情報を一時的に記憶する一次記憶装置(Random Access Memory:RAM)やハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)を有しており、CPUがROMに記憶された各制御プログラムを実行することで、以下の機能が実現される。
図2は、情報収集表示システムの機能を説明するブロック図である
図2に示すように、情報収集表示システム1は、関連性データモデル作成部10と、関連性データ登録部11と、関連性データ検索部12と、蓄積データ取得部13と、分析用データ蓄積部14と、関連性データ蓄積部15と、データ提供API部16と、対照データ定義部17と、一時蓄積部18と、を有する。
また前述した通り、情報収集表示システム1は、ネットワーク2を介して辞書データベース6、トランザクションデータ蓄積部4、データ発生装置5、マスタデータ蓄積部3に接続されている。さらに情報収集表示システム1の関連性データモデル作成部10及び関連性データ検索部12は、ディスプレイなどのユーザインタフェース7に接続されており、情報収集表示システム1で処理した結果の情報をユーザインタフェース7に表示してユーザに提供し、又はユーザがユーザインタフェース7を介して関連性データモデル作成部10又は関連性データ検索部12に所定の情報を入力できるようになっている。また情報収集表示システム1では、分析用データ蓄積部14やデータ提供API部16は、情報収集表示システム1で処理した結果の情報を、情報収集表示システム1の外部のアプリケーション8に提供できるようになっている。
関連性データモデル作成部10は、ユーザインタフェース7から入力されたモデルデータに基づいて、マスタデータ蓄積部3からモデルデータに対応するマスタデータを読み出して後述する定義情報300(400)を作成する。この関連性データモデル作成部10で作成された定義情報300(400)は、所定のデータ構造を有し、関連性データ登録部11がデータ発生装置5から、どのようなデータ構造で現場データ100を取得するかを定義するものである。
関連性データ登録部11は、データ発生装置5から現場データ100を受信すると共に、関連性データモデル作成部10から取得した定義情報300(400)で定義されたデータ構造に基づいて現場データ100を構造化する。そして、関連性データ登録部11は、定義情報300(400)に応じて取得した現場データ100が業務情報、作業者、機械、作業手順又は材料(部品)の何れの情報であるかを現場データ100に付与された識別情報に基づいて判断する。以下、この作業者(Man)、機械(Machine)、作業手順(Method)、材料(Material)の頭文字のMを取って、これらを4M情報(又は4Mノード)又は業務関連情報と呼ぶこともある。
ここで、関連性データ登録部11には、対照データ定義部17が接続されている。対照データ定義部17には、関連性データ登録部11で判断された4M情報と、現場データ100に付与された識別情報との関係性が定義されており、関連性データ登録部11は、この定義に基づいて、関連性データ登録部11で判断された4M情報と、実際に取得された現場データ100とを関係付ける(4M情報に現場データ100の識別情報をマッピングする)。関連性データ登録部11は、現場データ100が関係付けられた後の4M情報を関連性データ蓄積部15に送信する。さらに、関連性データ登録部11には、一時蓄積部18が接続されている。一時蓄積部18は、メモリなどの記憶装置であり、現場データ100に含まれる各情報(業務情報と4M情報)の接続関係を構成する(接続線を生成)するための情報が登録されている。
蓄積データ取得部13は、関連性データ蓄積部15に蓄積された関連性データ200に基づいて、トランザクションデータ蓄積部4やマスタデータ蓄積部3から現場データ100を取得する。
関連性データ検索部12は、ユーザが、ユーザインタフェース7から所定の業務の4M情報(第1情報)を選択した場合、当該4M情報(第1情報)に付与された識別情報に基づいて当該4M情報(第1情報)に関連する業務の他の4M情報(第2情報)を検索し、検索した4M情報(第2情報)をユーザインタフェース7にハッチングや色分けなどで表示してユーザに提示する。また、関連性データ検索部12は、選択された4M情報(第1情報)と、検索した4M情報(第2情報)との接続関係を分析用データ蓄積部14に送信する。なお、関連性データ検索部12による4M情報の検索方法の一例は後で説明する。
分析用データ蓄積部14では、関連性データ検索部12から送信された選択された4M情報(第1情報)と検索された4M情報(第2情報)との接続関係を蓄積する。分析用データ蓄積部14は、この蓄積した4M情報の接続関係をアプリケーション8に送信することで、選択された4M情報に関連する業務の他の4M情報を種々の分析手法に使用できる。
データ提供API(Application Programming Interface)部16は、関連性データ200により関連付けられたデータをアプリケーション8に送信する。ここで、データ提供API部16は、辞書データベース6に接続されている。ここで、各製造プロセス(業務)で使用されている4M情報の項目名等は製造プロセスごとに異なる場合がある。そのため、辞書データベース6には、各製造プロセスで使用されている4M情報の項目名の同一意味の異なる単語が関連付けられて登録されており、データ提供API部16は、同一の単語のみならず同一意味の異なる単語も含めて、関連性データ200により関連付けられたデータを正確に取得できる。
ここで、情報収集表示システム1で管理される関連性データ200のデータ構造の一例を説明する。
図3は、関連性データ200のデータ構造の一例を説明する図である。この関連性データ200は、前述した関連性データ蓄積部15に蓄積されているデータである。
図3に示すように、関連性データ200のデータ構造は、各製造プロセスにおける様々な装置(データ発生装置5)から発生する現場データ100を関連付けることで、所定の業務(製造工程)に対して、どのような作業者、機械、部品などが、どのような作業手順でどのように関連したかを表すことが可能になる。実施形態では、関連性データ200は、業務ノード210を中心に、業務を実行するときに必要な材料を示す部品ノード220、業務を実施する作業者ノード230、業務を実施するために使用される機械ノード240、部品を材料として業務を実施した結果、生成された完成品ノード250、業務の実施手順を定義する作業手順ノード260により構成されている。業務ノード210を実施することで生成された完成品ノード250は、後工程で使用される材料(部品)となり、業務ノード210の材料となる部品ノード220は、前工程で生成された完成品である。つまり、部品ノード220と完成品ノード250とは属性が持つ意味は同種であり、両方を特に区別しない場合には、まとめて材料ノードと呼んでもよい。また、前述したように、部品ノード220、作業者ノード230、機械ノード240、作業手順ノード260を、4M情報又は4Mノードと呼ぶ。
情報収集表示システム1では、完成品自体に問題が発生した場合、関連性データ200により当該完成品に関連付けられている4M情報を検索することができ、所定の製造プロセス(業務)での問題に対する原因を探ることができる。実施形態では、各製造プロセスにおけるデータ発生装置5で収集又は発生した現場データ100には、それぞれ識別情報が付与されている場合を例示して説明する。情報収集表示システム1では、複数の製造プロセス(業務)にわたって、業務に対する機械や作業者などの関連性を定義する関連性データ200を蓄積することで、業務間の関連性を管理することができる。
この関連性データ200の基本的な情報は、それぞれの情報を示す識別情報と識別情報との間の関連性と関係したタイミング(日時、時刻)である。関連性データ200の各識別情報が示す現場データ100(実データ)は、外部で管理されているトランザクションデータ蓄積部4に蓄積されており、このトランザクションデータ蓄積部4に蓄積された現場データ100へのアクセス方法(トランザクションデータ蓄積部4にアクセスするためのメモリアドレスなど)が情報収集表示システム1で管理されるようになっている。
前述した関連性データ200は、業務ノード210と4M情報とによって構成されている。それぞれのノード間を接続する接続線は、業務を実行するために必要なものを入力とし、それらの作用によって生成された完成品を出力としており、これを有向グラフで表している。これを複数の業務が連なった製造プロセスを表現すると、後述する図9、図10のように表示することができる。
図4は、関連性データモデル作成部10が作成する定義情報300の構造の一例を説明する図である。
図4に示すように、定義情報300、前述した関連性データモデル作成部10が有しており、業務ノード210の定義情報として業務情報310、作業者ノード230の定義情報として作業者情報320、部品ノード220の定義情報として部品情報330、完成品ノード250の定義情報として完成品情報340、機械ノード240の定義情報として機械情報350、作業手順ノード260の定義情報として作業手順情報360によって構成されている。
業務情報310は、業務識別情報311と、稼働時間情報312と、稼働データアクセス情報313と、接続情報314とを含んで構成される。
業務識別情報311は、業務ノード210においてどのような業務であるかを定義する識別情報であり、例えば、車両の製造工程において、シャーシのプレス加工業務や、組立業務が一意に特定できる識別情報が設定される。この業務識別情報311は、他の業務との関連性を規定する識別情報となっており、複数の業務を関連付ける機能を有する。また、この業務識別情報311には、稼働データアクセス情報313に基づいてトランザクションデータ蓄積部4あるいはマスタデータ蓄積部3から現場データ100(実データ)を取得するためのキーとなる情報も含まれる。
稼働時間情報312は、所定の業務を実施した時の開始時間と終了時間に関する情報が設定されており、例えば、所定の業務において、部品から完成品を生成する場合において、部品の投入時間が開始時間として設定され、完成品の生成時間が終了時間として設定されている。この稼働時間情報312は、作業者や部品、機械などの稼働情報を参照する場合に、時間の観点から絞り込むための情報として利用される。定義情報300は、この稼働時間情報312を有することによって、時系列以外の観点において関連付けが難しい時系列データであっても、業務を実施した時の時系列データとして関連付けてユーザに提供することができる。
稼働データアクセス情報313は、情報収集表示システム1の外部で管理されているトランザクションデータ蓄積部4に蓄積された現場データ100などにアクセスする際に利用される。具体的には、稼働データアクセス情報313は、トランザクションデータ蓄積部4あるいはマスタデータ蓄積部3に蓄積された現場データ100のメモリアドレスなどを含んでいる。接続情報314は、前述した業務ノード210と4Mノードを関連付けるための接続情報のFrom−Toが記載されている。接続情報314の詳細は後述する(図6参照)。
作業者情報320は、作業者識別情報321と、稼働データアクセス情報322とを含んで構成されている。作業者識別情報321は、前述した作業者ノード230において業務を実施した時の担当作業者を識別するための識別子が設定されている。この作業者識別情報321は、稼働データアクセス情報322に基づいて、トランザクションデータ蓄積部4あるいはマスタデータ蓄積部3に蓄積された作業者の作業記録(ログ)にアクセスするためのキーとして利用される。
部品情報330は、部品識別情報331と、稼働データアクセス情報332とを含んで構成されている。部品識別情報331は、業務で使用する材料(部品)を識別するために定義されており、稼働データアクセス情報332は、トランザクションデータ蓄積部4あるいはマスタデータ蓄積部3に蓄積された部品の材料や加工履歴などの情報にアクセスするためのメモリアドレスなどを含んでいる。
完成品情報340は、完成品識別情報341と、稼働データアクセス情報342とを含んで構成されている。完成品識別情報341は、業務で生成された完成品を識別するために定義されており、稼働データアクセス情報342は、トランザクションデータ蓄積部4あるいはマスタデータ蓄積部3に蓄積された完成品の加工履歴などの情報にアクセスするためのメモリアドレスなどを含んでいる。
機械情報350は、機械識別情報351と、稼働データアクセス情報352とを含んで構成されている。機械識別情報351は、業務で使用する機械を識別する情報が定義されている。例えば、この機械識別情報351により、業務で使用する機械がプレス機であるのか、塗装機であるのか、又は組立機であるのかなどの識別ができる。稼働データアクセス情報352は、機械により業務が実施されているときの稼働データをユーザが参照したい場合、稼働データアクセス情報352と機械識別情報351とを利用して、稼働データを参照することができる。
最後に、作業手順情報360は、作業手順識別情報361と、作業手順データアクセス情報362とを含んで構成されている。作業手順識別情報361は、対象の業務での作業手順書を特定する識別情報が定義されている。作業手順データアクセス情報362は、情報収集表示システム1の外部で管理されているトランザクションデータ蓄積部4などに蓄積された作業手順書データにアクセスするためのキーとなるメモリアドレスなどが含まれる。
なお、情報収集表示システム1の外部で管理されているトランザクションデータ蓄積部4へのアクセス時間を短縮するため、現場データ100の中の使用率の高い情報を、定義情報の中で保持できるようにしてもよい。
図5は、図4の他の実施形態にかかる定義情報400の構造の一例を説明する図である。
図5に示すように、第2の実施形態にかかる定義情報400の基本構造は、前述した図4の定義情報300で説明したものと同じであるが、各情報に拡張情報470が付加されている。情報収集表示システム1は、各製造プロセスで収集又は発生したそれぞれの現場データ100の接続関係を示す関連性データ200を管理し、現場データ100の実データを、情報収集表示システム1の外部で管理されているトランザクションデータ蓄積部4から取得するため、現場データ100の取得に時間が掛かる場合がある。そのため、情報収集表示システム1では、現場データ100をより迅速に取得したい場合、利用率の高い情報を予め選択的に記憶しておく記憶領域となる拡張情報470が定義情報400の中に設定されている。このようにすると、現場データ100の中で利用率の高い情報を、定義情報400の中で直接保持できるので、利用率の高い情報を迅速に取得することができる。さらに、拡張情報470に、業務や部品などの情報の稼働情報の管理に重要な情報を記憶してもよい。このようにすると、製造プロセス(ライン)のフローの動作に関する分析を容易にすることができる。
次に、図4で説明した業務情報310を構成する接続情報314の一例を説明する。接続情報314は、前述した関連性データ200の中の業務ノード210、部品ノード220、作業者ノード230、機械ノード240、完成品ノード250及び作業手順ノード260の接続関係を定義する情報である。つまり、接続情報314に基づいて接続された各ノードの接続関係のデータは、図3で説明した関連性データ200と一致し、関連性データ蓄積部15に記憶される。
図6は、接続情報314に基づいて接続された各ノードの一例を説明する図である。図6では、前述した各識別情報や各データアクセス情報(図4及び図5参照)などの情報の記載は省略し、接続情報314の説明上、必要な情報のみ記載している。
図6に示すように、接続情報314は、業務識別情報311に含まれるラベル311aと、製造ID311bと、接続情報314に含まれる作業者ID314aと、部品ID_input314bと、部品ID_output314cと、機械ID314dと、手順ID314eと、前工程ID314fと、後工程ID314gとを含んで構成されている。
図6では、業務を実行する上で必要な要素を全て各4Mノード(部品、作業者、機械、作業手順)から業務ノード210の方向であると定義し、業務の実施による出力は業務ノード210から完成品ノード250への方向で定義している。各ノードに設定されたIDを、接続情報314内に記載することによって各ノードの接続関係を定義している。これにより、例えば、部品ノード220に設定された部品ID(ID:Met001)と、業務ノード210の部品ID(ID:Met001)とが対応付けられ、部品ノード220から業務ノード210への方向の接続線が作成される。
その他の作業者ノード230、機械ノード240、作業手順ノード260も同様に、それぞれのノードに設定されたIDと、業務ノード210の対応するIDとが一致して関連付けられ、各ノードから業務ノード210への方向の接続線が定義される。完成品ノード250については、完成品ノード250に設定された完成品IDと、業務ノード210の完成品IDとが対応付けられ、業務ノード210から完成品ノード250への方向の接続線が定義される。
次に、現場データ100の構成の一例を説明する。データ発生装置5で収集又は生成された現場データ100は、以下で説明する図7に示す構成に示す項目や構造にしたがって、関連性データ登録部11により取得される。
図7は、現場データ100の構成の一例を説明する図である。
図7に示すように、現場データ100は、業務情報110と、作業者情報120と、部品情報130と、完成品情報140と、機械情報150と、作業手順情報160とを含んで構成されている。
業務情報110は、業務識別情報111と、発生日時情報112と、実績値113とを含んで構成されている。業務識別情報111は、現場データ100が発生した業務がどのような種別の業務であるかを定義する識別子である。発生日時情報112は、現場データ100の発生した日時情報であり、例えば、データ発生装置5で現場データを収集又は発生させた日時が記録される。実績値113は、データ発生装置5で付された実績値情報であり、例えば、業務がプレス加工である場合、1回のプレス作業で生産した完成品の数や、後工程に送った良品の数などが実績値情報として記録される。
作業者情報120は、作業者識別情報121と、発生日時情報122と、実績値123とを含んで構成されている。作業者識別情報121は、作業を行った担当作業者を特定する識別子であり、例えば、作業者が保持するIDカードなどを作業前に読み取ることで、担当作業者を特定する作業者識別情報121を取得することができる。発生日時情報122は、作業者が作業を開始した日時情報であり、例えば、作業者がプレス作業を行う場合、1回のプレス作業を開始する日時が日時情報として記録される。実績値123は、作業者が作業を行った期間情報であり、例えば、作業者がプレス作業を行う場合、1回のプレス作業でかかった作業期間(時間)が期間情報として記録される。
部品情報130は、部品識別情報131と、発生日時情報132と、実績値133とを含んで構成されている。部品識別情報131は、作業で使用する材料(部品)を特定するための識別子である。発生日時情報132は、部品が生産された日時を示す情報である。実績情報133は、生産された部品の数などの情報である。
完成品情報140は、完成品識別情報141と、発生日時情報142と、実績値143とを含んで構成されている。完成品識別情報141は、作業で生産された完成品を特定するための識別子である。発生日時情報142は、完成品が生産された日時を示す情報である。実績情報143は、当該業務で生産された完成品の数などの情報である。
機械情報150は、機械識別情報151と、発生日時情報152と、実績値153とを含んで構成されている。機械識別情報151は、作業で使用された機械を特定するための識別子であり、例えば、これによりプレス機、塗装機、組立機などの種別が特定される。発生日時情報152は、機械が作業を開始した日時を示す情報である。実績情報153は、機械の稼働時間などの情報である。
作業手順情報160は、作業手順識別情報161と、発生日時情報162と、実績値163とを含んで構成されている。作業手順識別情報161は、作業で必要な作業手順書を特定するための識別子である。発生日時情報162は、作業手順書を取得した日時を示す情報である。実績情報163は、作業手順に従って作業を行った場合に必要な時間を示す情報である。
次に、接続情報314(接続情報414)により接続された後の定義情報300(定義情報400)を構成する各情報の接続関係の一例を説明する。この接続関係は、関連性データ蓄積部15に蓄積される。
図8は、接続情報314により接続された後の定義情報300(定義情報400)を構成する各情報の接続関係の一例を説明する図である。
図8は、接続情報314により接続された後の定義情報300(定義情報400)を構成する各情報の接続関係の一例を説明する図である。
図8に示すように、定義情報300(図4)又は定義情報400(図5)を構成する各情報(例えば、業務情報310と作業者情報320、業務情報310と部品情報330など)は、関係性情報500によりそれぞれ関連付けられている。この関係性情報500は、前述した定義情報300(400)の業務情報310(410)の接続情報314(414)がデータベース上で展開されることで生成される。
関係性情報500は、関係性識別情報501と、関係性データアクセス情報502と、接続情報503とを含んで構成されている。
関係性識別情報501は、各情報の接続関係を定義する情報であり、例えば、業務情報310と部品情報330との関連性や、業務情報310と作業者情報320との接続を定義する識別情報である。つまり、関係性識別情報501は、各情報間の接続線を特定する識別子と言える。
関係性データアクセス情報502は、関連性データ蓄積部15(情報収集表示システム1)とは別のデータベースに記憶されている定義情報300(400)の各情報の接続関係を規定するロジックにアクセスするためのメモリアドレスなどを含む情報である。この関係性データアクセス情報502により適用されたロジックにより各情報の接続関係を規定する処理が行われる。ここで、ロジックとは、所定の一の情報と他の情報とを接続するための処理を規定するフローチャートなどの情報である。つまり、関係性データアクセス情報502は、各情報間の接続の意味を示す情報とも言える。
接続情報503は、各情報間の接続に必要な情報であり、所定の一の情報(例えば、部品情報330)の始点を定義する情報と、所定の一の情報と関連する他の情報(例えば業務情報310)の終点を定義する情報を含んでいる。これにより、所定の情報(例えば、部品情報330)と他の情報(例えば、業務情報310)との始点と終点とが判定でき、接続線の方向が決められる。
この関係性情報500により、定義情報300(400)を構成する全ての情報が関連付けられる。この関係性情報500により定義情報300(400)の各情報を具体的に関連付けた関連性データ200の一例を図9及び図10に示す。
図9及び図10では、所定の業務700を中心に前工程の業務710と後工程の業務720とが関連付けられており、さらに各業務700、710,720の各々には、関係性情報500により機械や作業者などの各情報が所定の関連性を有して接続されている。なお、図9及び図10では、各情報を接続する関係性情報500は、説明の便宜上、一部のみ記載しているが、実際には各情報間の全ての接続に設定されている。
ここで、前述した実施形態では、複数の業務が直線的(ライン状)に接続され、各業務に部品や機械などの情報が関連付けられている場合を例示して説明したが、所定の一の業務に関連付けられている情報が、複数の他の業務に関連付けられていることも考えられ、また複数の各業務に関連している各情報が、所定の一の業務に関連付けられていることも考えられる。また、製造プロセスに複数の業務が存在する場合、各業務間が、前述した関係性情報500により直接接続されているのではなく、各業務に関連付けられた情報を介して他の業務に関連付けられている場合も考えられる。
図11は、関連性データ200の各情報(ノード)の接続関係のみを説明する模式図であり、所定の一の業務Bノード1011に関連付けられた部品Bノード1010が複数の他の業務ノード(業務Cノード1020及び業務Eノード1030)のインプットとして利用されると共に、業務Dノード1060で生成された部品Dノード1061と、業務Fノード1070で生成された部品Fノード1071とが、業務Gノードのインプットとして利用される場合を例示している。
図11に示すように、前工程に相当する業務B(ノード1011)が実施されることで、複数の部品B(ノード1010)が生産され、この複数の部品B(ノード1010)は、後工程に相当する業務C(ノード1020)と業務E(ノード1030)の材料として利用されている。また、業務G(ノード1040)では、業務D(ノード1060)で生産された部品D(ノード1061)と、業務F(ノード1070)で生産された部品F(ノード1071)とが材料として利用されて、完成品1080を生産していることが分かる。この場合、前述した図4に示す業務情報310を構成する稼働データアクセス情報313において、実際の稼働情報の中に複数の部品Bがロット管理(つまり、複数の部品Bで1個の識別子が付与される)されていてもよく、1つの部品Bが単品で管理(つまり、1個の部品Bに1個の識別子が付与される)されていてもよい。例えば、部品Bがロット管理されている場合、部品Bは、業務Dと業務Eにおいてロット単位で利用され、単品で管理されている場合、部品Bは、業務Dと業務Eにおいて単品単位で利用される。
なお、関連性データ200を構成する各情報の接続関係は図11に例示した場合に限定されるものではなく、例えば、図12に示すように、1つの業務ノードに対して複数の情報ノードが関連付けられていてもよい。
図12に示すように、実施形態では、1つの業務Gノード1111に対して、4Mノードとして定義している2つの部品Aノード1110と部品Bノード1120、2つの作業者Aノード1130と作業者Bノード1140、2つの機械Aノード1150と機械Bノード1160が関連付けられている。つまり、所定の一つの業務Gノード1111において、複数の作業者A、Bが複数の機械A、Bを用いて複数の部品A、Bを処理してもよい。ここで、作業手順ノード1170は、業務Gノード1111の業務内容(作業手順)を定義するものであるため、作業手順ノード1170は、業務Gノード1111に対して1つが関連付けられている。
また、図13に示すように、所定の業務で生産された部品を他の業務を経由して、再度所定の業務に戻して当該部品を利用するような接続関係としてもよい。
実施の形態では、後工程である業務C(ノード1250)で生産された部品A(ノード1210)が、業務E(ノード1260)の材料として入力され、部品B(ノード1220)が完成品として出力される。部品B(ノード1220)は、業務C(ノード1250)の材料として再度入力されている。これは、同じ識別情報を有する業務A、業務B、業務C、業務Dで構成される製造ラインを介して完成品を生産する過程で、業務C(ノード1250)において、一度部品A(ノード1210)として出力され、業務E(ノード1260)での処理の結果、部品Aが部品1(ノード1230)と同等のものに変化し、再度業務Cを実施した流れを示している。例えば、業務Cが検品などの業務であり、検品の結果、品質に問題ありとして、いったんラインから外れ、業務Eにて修正がなされ、業務Cから再度実施するといった処理の流れである。図中の業務ノードは特定の完成品を示す識別情報を有する製造工程を示しており、同じ識別情報が同じ業務を通る時には、これまでに作られた業務ノード、この場合は業務C(ノード1250)の入力とする。業務C(ノード1250)には、同じ識別情報の部品が複数回入力したことになるため、稼働データとして複数回入力されたことを記憶する、もしくは、前述した拡張情報470(図5参照)の中に複数回入力されたことを記憶する。
[モデルデータ作成画面]
次に、図14を用いて、関連性データモデル作成部10によるモデルデータ作成画面600の一例を説明する。このモデルデータ作成画面600は、関連性データモデル作成部10に接続されたユーザインタフェース7の一例であるディスプレイなどに表示される。ユーザは、このモデルデータ作成画面600を視認しながら、製造プロセスのモデルデータを作成する。
次に、図14を用いて、関連性データモデル作成部10によるモデルデータ作成画面600の一例を説明する。このモデルデータ作成画面600は、関連性データモデル作成部10に接続されたユーザインタフェース7の一例であるディスプレイなどに表示される。ユーザは、このモデルデータ作成画面600を視認しながら、製造プロセスのモデルデータを作成する。
図14に示すように、モデルデータ作成画面600は、業務候補を一覧表示する業務候補サブ画面610と、当該製造プロセスが何れの製造工場で行われるのかを示すロケーションサブ画面620と、製造工場内の製造ライン(業務)の全体の情報を示すラインサブ画面630と、所定の製造ライン(業務)の対する関連性を定義するデータモデル表示サブ画面640と、データモデル表示サブ画面640に表示される所定の製造ライン(業務)のノードのプロパティ値を定義するノード定義情報サブ画面650とを含んで構成されている。
業務候補サブ画面610に登録されている業務ノード(業務1ノード〜業務16ノード)は、事前にシステム情報として登録されており、ユーザの業務内容に応じて予め設定されている。ラインサブ画面630は、業務候補サブ画面610に表示された業務1〜16ノードを利用して、各業務ノードを順次接続することで製造プロセスにおける各業務の工程順序を定義することができる。各業務1〜16ノードには、前述した4Mノードが関連付けられており、4Mノードの詳細や業務ノードの詳細をデータモデル表示サブ画面640と、ノード定義情報サブ画面650とを利用して入力する。ノード定義情報サブ画面650では、業務ノードのプロパティを設定する業務プロパティ画面651と、4Mノードのプロパティを設定する4Mプロパティ画面652とが選択的に切り替えられるようになっている。
実施形態では、ラインサブ画面630において業務1ノードが選択(図14の色付き参照)されていることから、データモデル表示サブ画面640には、業務1ノードを中心に部品や作業者などの各情報が関連付けられている。そして、データモデル表示サブ画面640において業務1ノードが選択(図14の色付き参照)されていることから、ノード定義情報サブ画面650の業務プロパティ画面651には、業務ノード名(業務1ノード)、選択した業務1ノードがシステム上適用される期間を適用開始日時(例えば、2018年1月1日、午前8時30分)と適用終了日時(例えば、2018年3月31日、午後5時30分)とに分けて登録する。ここで、業務1ノードのプロパティ値を変更して新しい業務1ノードを利用する場合、以前の業務1ノードの適用終了日時と新しい業務1ノードの適用開始日時とを一致させ、新しい業務1ノードをリビジョンアップさせることで更新することができる。
ここで、データモデル表示サブ画面640において、作業者ノードや機械ノードなどの4Mノードを選択すると、4Mプロパティ画面652に選択した4Mノードのプロパティが表示される。図15では、図14の業務候補サブ画面610の位置に、当該業務候補サブ画面610の代わりに機械候補サブ画面653が表示されている点が異なる。機械候補サブ画面653には、予め登録されている機械ノードの一覧が表示されており、この機械ノードの一覧から選択した一の機械ノードを、ノード定義情報サブ画面650の機械ノードに割り付けることができるようになっている。実施の形態では、機械ノード一覧の中から機械2ノードが選択(図15の色付き参照)され、ノード定義情報サブ画面650の機械ノードに割り付けられる。
さらに、ノード定義情報サブ画面650では、選択した機械2ノードのプロパティ値を設定できるようになっており、機械ノード名(例えば、機械2ノード)、適用開始日時(例えば、2018年1月1日、午前8時30分)、適用終了日時(例えば、2018年3月31日、午後17時30分)、機械ID(例えば、M002)、アクセスキー(例えば、ZZ−XXXX−M002)を入力及び設定できるようになっている。アクセスキーは、当該4Mノード(例えば、機械ノード)の稼働情報が記憶されているデータベースへのアクセスを行うためのアクセスキーである。関連性データ登録部11は、このアクセスキーに基づいて、当該データベースから所定の4Mノードの稼働情報を取得することができる。
[関連性データ登録処理]
次に、関連性データ200が関連性データ蓄積部15に登録されるまでの処理の流れを説明する。
次に、関連性データ200が関連性データ蓄積部15に登録されるまでの処理の流れを説明する。
図16及び図17は、関連性データ200が関連性データ蓄積部15に登録されるまでの処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、各製造プロセス(業務)において、データ発生装置5は現場データ100を収集又は生成した後(ステップS101)、この現場データ100を、ネットワーク2を介して情報収集表示システム1に送信する(ステップS102)。
情報収集表示システム1では、現場データ100を受信すると(ステップS103)、関連性データ登録部11で受信した現場データ100に含まれる識別情報(図7に示す識別情報111、121、131、141、151、161)を取得すると共に(ステップS104)、取得した各識別情報に対応する定義情報300(又は400)を関連性データモデル作成部10から取得する(ステップS105)。また、関連性データ登録部11は、関連性データモデル作成部10から取得した定義情報300(又は400)が、業務情報310(410)であるのか、その他の作業者情報320(420)、部品情報330(430)、機械情報350(450)、作業手順情報360(460)などの4M情報であるかを判定する(ステップS106)。
関連性データ登録部11は、取得した定義情報300(400)が業務情報310(410)であると判定した場合(ステップS106:Yes)、当該業務情報310(410)に対応する業務ノードを関連性データ蓄積部15から検索する(ステップS107)。そして関連性データ登録部11は、業務情報310(410)に対応する業務ノードが検索できない場合(ステップS108:No)、取得した各識別情報と定義情報300(又は400)とに基づいて対応する業務ノードを生成する(ステップS109)。なお、関連性データ登録部11は、業務情報310(410)に対応する業務ノードを検索した場合(ステップS108:Yes)、ステップS111に進む。
関連性データ登録部11は、生成した業務ノードに対して現場データ100に含まれている発生日時情報(例えば、112、122、132、142、152、162)を取得し、生成した業務ノードの開始情報として関連性データ蓄積部15に登録する(ステップS110)。そして関連性データ登録部11は、当該業務ノードのプロパティ値、例えば、拡張情報470内のデータに対して更新を行う(ステップS111)。
そして、図17に示すように、関連性データ登録部11は、各ノード間の接続線の構築を行う。具体的には、関連性データ登録部11は、関連性データモデル作成部10から取得した定義情報300(400)に基づいて、関連するノード(接続先)が存在するか否かを判定し(ステップS112)、存在すると判定した場合(ステップS112:Yes)、定義情報300(400)に基づいて接続線の構築を行うと共に(ステップS113)、接続線のプロパティ値の更新を行う(ステップS114)。ここで接続線のプロパティ値とは、図8に示す関係性情報500の関係性識別情報501、関係性データアクセス情報502、接続情報503など、接続線に対して付加される情報をいう。
関連性データ登録部11は、業務ノードからの接続線が構築された後、一時蓄積部18に蓄積されている接続線を生成するための情報(接続線情報)を取得し、接続線の構築を行う(ステップS115)。接続線情報が蓄積されていない場合(ステップS116:No)、本処理を終了する。関連性データ登録部11は、接続線情報が一時蓄積部18に蓄積されている場合(ステップS116:Yes)、ステップS112に戻り一時蓄積部18に接続線情報の蓄積がないと判定されるまで、接続線の生成とプロパティの更新を行う。また関連性データ登録部11は、ステップS112において、接続先が存在しないと判定した場合(ステップS112:No)、接続線情報を一時蓄積部18に蓄積し(ステップS117)、本処理を終了する。
ここで、図16に戻って、関連性データ登録部11は、ステップS106において、現場データ100から取得した識別情報が業務情報とは異なる4M情報であると判定した場合(ステップS106:No)、当該識別情報に対応する4M情報を関連性データ蓄積部15から検索する(ステップS118)。関連性データ登録部11は、識別情報に対応する4M情報が関連性データ蓄積部15に蓄積されていると判定した場合(ステップS119:Yes)、製造プロセスの構築時に4M情報はすでに存在するものとして登録が完了しているため、プロパティ値の更新(ステップS120)を行い、ステップS112に進み、4M情報が存在しないと判定した場合(ステップS119:No)、データ発生装置5から受信した現場データ100を破棄(ステップS121)して本処理を終了する。
[4M情報の生成及び登録処理]
次に、関連性データ登録部11による4M情報の生成及び登録処理を説明する。前述した4M情報のうち、作業者情報、機械情報、作業手順情報は、製造プロセスを導入する際に、ユーザ側で予め定義されているものであり、業務情報のように所定の処理が行われるたびに生成されるものではない。作業者情報は、所定の業務単位によって勤務シフトは変更される場合はあるが、作業者本人は、本情報収集表示システム1に登録されているものであり、業務を実施する機械もまた、業務を開始する際には、すでに決定され設置が完了しているものである。よって、これらの情報については、現場データを情報収集表示システム1が定常動作する前に、予め登録されているものである。
次に、関連性データ登録部11による4M情報の生成及び登録処理を説明する。前述した4M情報のうち、作業者情報、機械情報、作業手順情報は、製造プロセスを導入する際に、ユーザ側で予め定義されているものであり、業務情報のように所定の処理が行われるたびに生成されるものではない。作業者情報は、所定の業務単位によって勤務シフトは変更される場合はあるが、作業者本人は、本情報収集表示システム1に登録されているものであり、業務を実施する機械もまた、業務を開始する際には、すでに決定され設置が完了しているものである。よって、これらの情報については、現場データを情報収集表示システム1が定常動作する前に、予め登録されているものである。
図18は、関連性データ登録部11による4M情報の生成及び登録処理のフローチャートである。
まず、関連性データモデル作成部10は、マスタデータ蓄積部3に蓄積されたマスタデータに基づいて関連性データの構成情報(定義情報300又は400)を生成し(ステップS201)、この生成した構成情報を関連性データ登録部11に送信する(ステップS202)。関連性データ登録部11は、関連性データモデル作成部10から送信された構成情報を受信し(ステップS203)、受信した構成情報に応じて4M情報を生成すると共に(ステップS204)、生成した4M情報を関連性データ蓄積部15に登録する(ステップS205)。これにより、関連性データ登録部11は、関連性データモデル作成部10から受け付けた構成情報に応じて4M情報を生成すると共に、この4M情報を関連性データ蓄積部15に登録することができる。
[関連性データ抽出処理]
次に、関連性データ検索部12での関連性データの抽出処理を説明する。
次に、関連性データ検索部12での関連性データの抽出処理を説明する。
図19は、関連性データ検索部12での関連性データ200の抽出処理のフローチャートである。この関連性データ検索部12による関連性データ200の抽出処理は、ディスプレイなどのユーザインタフェース7に表示されるデータ抽出ツール800(図23参照)を用いて行われる。
初めに、ユーザインタフェース7に表示されたデータ抽出ツール800を利用して、期間や業務範囲などを入力フォーム802から入力して関連性データ200を抽出する範囲を特定する(ステップS301)。関連性データ検索部12は、特定された範囲に基づいて抽出された関連性データ200から抽出対象となる製造プロセスにおける複数の業務ノード801を表示する(ステップS302)。ユーザは、表示された業務ノード801の中からユーザが検索したいノード(例えば、図23に示す機械2ノード)を選択し(ステップS303)、関連性データ検索部12は、ユーザにより選択されたノードに紐づく実績値名の一覧を表示する(ステップS304)。実施形態では、ユーザによる機械2ノードの選択に基づいて、関連性データ検索部12により機械2ノードに関連する項目10〜14の実績値名が一覧で表示される。
次に、ユーザは実績値の一覧から1つ選択(例えば、図23に示す項目12)し(ステップS305)、データ抽出ツール800の画面下にあるデータ表示サブ画面(図示せず)上に抽出した関連性データのサンプルを表示する(ステップS306)。ユーザはデータ分析に必要であり、ユーザが関係性があると判断したデータ項目一覧を抽出するまで(ステップS307:No)、ステップS301〜S306の処理を複数回繰り返す。選択が終了し(ステップS307:Yes)、処理を実行すると、関連性データ検索部12は、各ノードが保持する稼働データアクセス情報をもとにトランザクションデータ蓄積部4やマスタデータ蓄積部3から実データを取得し、一時蓄積部18にデータマートを作成する(ステップS308)。
図20はユーザが定義するデータを関連性データ蓄積部15に蓄積する処理のフローチャートである。ユーザが定義するデータを抽出する処理(図20に示すステップS401〜S408)は図19で説明したフローチャートと同じ流れとなる。ETL(Extract/Transform/Load)等で抽出した関連性データを解析し、分析結果として表示するまでを定義しておく。ETL等での解析に必要なデータ間に関連性データの接続線を構築し、そのアクセス情報にETL等で定義したロジックを呼び出すアクセスキーを登録する。
[データ分析処理]
次にアプリケーション8などのデータ分析ツールが、ステップS301〜S308(又はステップS401〜S408)の処理により作成されたデータマート(分析用データ)に基づいて行うデータ分析処理を説明する。
次にアプリケーション8などのデータ分析ツールが、ステップS301〜S308(又はステップS401〜S408)の処理により作成されたデータマート(分析用データ)に基づいて行うデータ分析処理を説明する。
図21はアプリケーション8などのデータ分析ツールが、ステップS301〜S308(又はステップS401〜S408)の処理により作成されたデータマート(分析用データ)に基づいて行うデータ分析処理を説明するフローチャートである。このデータ分析処理は、アプリケーション8が分析用データ蓄積部14に蓄積された分析用データを分析することで実施される。
アプリケーション8(データ分析ツール)は、前述したステップS301〜S308(又はステップS401〜S408)の処理により抽出して分析用データ蓄積部14に蓄積されたデータマートを取得する(ステップS501)。データ分析ツールの利用者は取得したデータを、データ分析ツールを使って画面に表示し、データ分析を行う(ステップS502)。
[分析用データ生成処理]
次に、データ提供API部16による分析用データの生成処理を説明する。
次に、データ提供API部16による分析用データの生成処理を説明する。
図22は、データ提供API部16による分析用データの生成処理のフローチャートである。
初めに、アプリケーション8は分析用データの生成に必要な関連性データ200の検索をデータ提供API部16に指示する(ステップS601)。具体的には、アプリケーション8は、必要な関連性データ200を検索するための検索キーをデータ提供API部16に送信する。データ提供API部16はアプリケーション8から取得した検索キーを利用し関連性データ蓄積部15から関連性データ200を検索する(ステップS602)。データ提供API部16は取得した関連性データ200のデータアクセス情報を取得し(ステップS603)、その情報を蓄積データ取得部13に送信する(ステップS604)。蓄積データ取得部13は受信したデータアクセス情報をもとにトランザクションデータ蓄積部4から取得対象のトランザクションデータを取得する(ステップS605)。蓄積データ取得部13は取得したデータをデータ提供API部16へ送信する(ステップS606)。データ提供API部16は取得したデータを成形してアプリケーション8へ送信する。
[データ抽出ツール]
次に、ディスプレイなどのユーザインタフェース7に表示されるデータ抽出ツール800を説明する。ユーザは、ユーザインタフェース7に表示されたデータ抽出ツール800を利用して、関連性データ200の抽出を視認により簡単に行うことができる。
次に、ディスプレイなどのユーザインタフェース7に表示されるデータ抽出ツール800を説明する。ユーザは、ユーザインタフェース7に表示されたデータ抽出ツール800を利用して、関連性データ200の抽出を視認により簡単に行うことができる。
図23は、ディスプレイなどのユーザインタフェース7に表示されるデータ抽出ツール800の一例を説明する図である。図23において、関連性データ蓄積部15に登録されている関係データの各ノードと接続線を円と線によって表現している。
データ抽出ツール800の画面上部には入力フォーム802が設けられており、この入力フォーム802に必要な関連性データ200の検索範囲を入力するようになっている。データ抽出ツール800の画面下部には入力された検索範囲に該当する複数の業務ノード801が表示される。この業務ノード801において、円と線によって構築された関連性データ200には、ノードに登録されているデータ項目803を表示することができる。このデータ項目803は機械ノードであれば、機械ノードの実績値名を表示し、マスタデータ蓄積部3から取得する。マスタデータ蓄積部3から取得する実績値名は、辞書データベース6によって機械ノードが対照としている機械で管理している名称からユーザが認識しやすい名称に変換する。データ項目にハッチングされている部分は、ユーザに指定されたデータと、指定されたデータに関連があるデータであり、図19の処理により、ハッチング表示を行う。
例えば、データ抽出ツール800を利用して、期間や業務範囲などを入力フォーム802から入力して関連性データ200を抽出する範囲を特定し(図19のステップS301)、関連性データ検索部12は、特定された範囲に基づいて抽出された関連性データ200から抽出対象となる製造プロセスにおける複数の業務ノード801を表示する(図19のステップS302)。
ユーザは、表示された業務ノード801の中からユーザが検索したいノード(例えば、機械2ノード)を選択し(図19のステップS303)、関連性データ検索部12は、ユーザにより選択されたノードに紐づく実績値名の一覧(データ項目803)を表示する(図19のステップS304)。実施形態では、ユーザによる機械2ノードの選択に基づいて、関連性データ検索部12により機械2ノードに関連する項目10〜14の実績値名が一覧で表示される。
次に、ユーザにより実績値の一覧から1つ選択(例えば、項目12)されると(図19のステップS305)、関連性データ検索部12は、ユーザにより選択された項目12に関連性のある他の業務2の機械1の項目4を検索してハッチングなどで表示し、項目12に関連する項目4を抽出することができる。同様に、ユーザが機械2ノードの項目14を選択することにより、関連性のある他の業務2の機械1の項目6を検索してハッチングなどで表示する。これにより、所定の業務の選択項目(第1情報)に関係のある他の業務の項目(第2情報)を検索した結果が、容易に視認できるので、そのあとの関連性の分析を行いやすくなる。
以上説明した通り、実施の形態では、現場データ100を生成するデータ発生装置5と、データ発生装置5で生成された現場データ100を記憶するトランザクションデータ蓄積部4と、が接続された情報収集表示システム1であって、
現場データ100に含まれる複数の情報の各々の関連性を定義する関連性データ200を記憶する関連性データ蓄積部15と、
関連性データ蓄積部15に記憶された関連性データ200に基づいて、複数の情報に含まれる所定の4M情報(第1情報)に関連する他の4M情報(第2情報)を検索する関連性データ検索部12と、関連性データ200によって関連付けられた複数の情報の接続関係を表示するユーザインタフェース7と、を有し、
関連性データ検索部12は、ユーザインタフェース7に表示された複数の情報の接続関係における第1情報の選択に応じて、当該第1情報に関連する第2情報を関連性データ200に基づいて検索すると共に、第1情報及び前記第2情報を、複数の情報の接続関係と共に前記ユーザインタフェース7に表示する構成とした。
現場データ100に含まれる複数の情報の各々の関連性を定義する関連性データ200を記憶する関連性データ蓄積部15と、
関連性データ蓄積部15に記憶された関連性データ200に基づいて、複数の情報に含まれる所定の4M情報(第1情報)に関連する他の4M情報(第2情報)を検索する関連性データ検索部12と、関連性データ200によって関連付けられた複数の情報の接続関係を表示するユーザインタフェース7と、を有し、
関連性データ検索部12は、ユーザインタフェース7に表示された複数の情報の接続関係における第1情報の選択に応じて、当該第1情報に関連する第2情報を関連性データ200に基づいて検索すると共に、第1情報及び前記第2情報を、複数の情報の接続関係と共に前記ユーザインタフェース7に表示する構成とした。
このように構成すると、情報収集表示システム1では、現場データ100の接続関係を定義する定義情報としての関連性データ200を生成及び管理すればよく、全ての現場データ100を関連付けたデータを保持する必要がなく、関連性データ200を記憶する記憶装置を小容量にすることができる。また、情報収集表示システム1では、ユーザインタフェース7から所定の業務の第1情報を選択することで、この第1情報に関連する第2情報を検索すると共に、第1情報と第2情報を現場データ100の接続関係と共にユーザインタフェース7に表示するので、視認により関連性の分析がし易い。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は、前述した実施の形態を全て組み合わせてもよく、何れか2つ以上の実施の形態を任意に組み合わせても好適である。
また、本発明は、前述した実施の形態の全ての構成を備えているものに限定されるものではなく、前述した実施の形態の構成の一部を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよく、また、前述した実施の形態の構成を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよい。
また、前述した実施の形態の一部の構成について、他の実施の形態の構成に追加、削除、置換をしてもよい。
1:情報収集表示システム、3:マスタデータ蓄積部、4:トランザクションデータ蓄積部、5:データ発生装置、6:辞書データベース、7:ユーザインタフェース、8:アプリケーション、10:関連性データモデル作成部、11:関連性データ登録部、12:関連性データ検索部、13:蓄積データ取得部、14:分析用データ蓄積部、15:関連性データ蓄積部、16:データ提供API部、17:対照データ定義部、18:一時蓄積部、関連性データ200:業務ノード、220:部品ノード、230:作業者ノード、240:機械ノード、250:完成品ノード、260:作業手順ノード、300:定義情報、310:業務情報、320:作業者情報、330:部品情報、340:完成品情報、350:機械情報、360:作業手順情報、800:データ抽出ツール
Claims (7)
- プロセスに含まれる複数の業務を実施する毎に、設定または生成される現場データを蓄積するデータ蓄積装置と、
前記データ蓄積装置に蓄積された前記現場データを処理する情報システムと、
を含むシステムであって、
前記複数の業務の各々は、当該業務を実施する毎に、一つ以上の部品を入力とし、一つ以上の完成品を出力する、と定義し、
連続して実施される二つの前記業務のうち後業務は、前業務が出力する前記完成品を前記部品として使用する、と定義し、
それぞれが一以上を実施する前記業務の各々には、前記完成品について、前記業務毎に、かつ、単品毎に、または、ロット単位でユニークな出力識別子を付与し、
前記部品に係る入力識別子は、当該部品として使用する、前記前業務の出力である前記完成品に付与された前記出力識別子を用いる、と定義し、
前記データ蓄積装置は、
前記複数の業務を実施する毎の、前記入力識別子と、前記出力識別子とを、前記現場データの一部として蓄積し、
前記情報システムは、
前記複数の業務の各々について、前記入力識別子と前記出力識別子とを含み、当該業務の実施に係る前記現場データを互いに関連付ける関連性データを生成し、
複数の前記関連性データについて、前記複数の業務のうち第一の業務の前記関連性データの前記出力識別子と、第二の業務の前記関連性データの前記出力識別子と、が一致する場合、前記第一の業務は、前記第二の業務の前業務であるとして、それぞれの関連性データを関連付けて記録する情報収集システム。 - 前記情報システムは、
前記複数の業務の各々について、当該複数の業務の各々に係る、識別子を付与された前記現場データの分類に用いる、一つ以上の前記部品と、前記完成品と、を含む分類項目を定義する定義情報を備え、
前記データ蓄積装置に蓄積された前記現場データを、前記定義情報に基づいて分類する、
請求項1に記載の情報収集システム。 - 前記定義情報は、前記分類項目として、作業者情報と、機械情報と、作業手順情報と、部品情報と、完成品情報とを含み、
前記情報システムは、前記現場データのうち、前記入力識別子を前記部品情報に、前記出力識別子を前記完成品情報に、それぞれ分類する、
請求項2に記載の情報収集システム。 - 前記定義情報は、前記分類項目として、前記業務の内容を定義する業務情報を含む、
請求項2又は3に記載の情報収集システム。 - 前記業務情報は、前記分類項目として、前記業務を実施する毎の開始日時と終了日時とを含み、
前記データ蓄積装置は、前記業務を実施する毎の前記開始日時と前記終了日時とを記録し、
前記情報システムは、前記業務情報の前記分類項目に、前記開始日時と前記終了日時とを分類する、
請求項4に記載の情報収集システム。 - 前記情報システムは、前記関連性データのうちいずれかの前記分類項目に分類された複数の前記現場データを互いに関連付ける関係性情報を生成する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報収集システム。 - 前記関連性データは、前記データ蓄積装置に蓄積された前記現場データへのアクセス情報を含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報収集システム。
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