JP2019151588A - 薬害軽減組成物 - Google Patents

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優樹 高橋
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Abstract

【課題】新規な移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物並びに施用方法を提供すること。【解決手段】3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩を有効成分として含有する、除草剤の移植水稲用薬害軽減剤及び該薬害軽減剤の施用方法。【選択図】なし

Description

本発明は、薬害が軽減された移植水稲用薬害軽減剤、薬害軽減組成物及びそれらを施用する除草方法に関する。
作物栽培における除草はその収量や品質、また作業の効率化などのためにも必須の項目である。従来その除草作業には除草活性を有する化合物が除草剤として用いられており、それらの除草剤の多くは作物選択性を有するものである。しかしながら施用する条件によっては除草剤による薬害が問題となる場合がある。
そこで、これまでに除草活性をもつ化合物を組み合わせることによる薬害の軽減や、他の化合物を併用することにより薬害の軽減された除草剤組成物を見出す試みがなされている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照。)。
3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド(特許文献4)及び3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾールは、除草効果を有する化合物である(特許文献5)。また特許文献6では、これらと第3の活性成分を混合した除草組成物が開示されている。
国際公開第2007/046440号 特開2008−001601号公報 国際公開第2011/145318号 国際公開第2005/103044号 国際公開第2001/012613号 特開2012−171928号公報
移植水稲用組成物として数多くの薬剤が実用化されているが、それらは移植水稲に生育障害や生育抑制、分げつ抑制、黄化などの薬害症状を発現することなく対象雑草のみを選択的に防除するという要求を、必ずしも完全に満たすものではない。特に水稲の植え付け深度が浅い場合や、極端な漏水条件等では、薬剤による薬害が問題となる場合があり、既存の除草剤組成物及び施用方法は必ずしも満足できるものではない。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、下記の化合物(A)を含有する移植水稲用薬害軽減剤(以下、移植水稲用薬害軽減剤と記載する。)並びに化合物(A)及び下記の化合物(B)を含有する薬害軽減組成物(以下、薬害軽減組成物と記載する。)が課題解決をもたらすことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記〔1〕乃至〔8〕に関するものである。
〔1〕
3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−
イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩を有効成分として含有する、除草剤の移植水稲用薬害軽減剤。
〔2〕
上記除草剤が3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール又はその塩である上記〔1〕に記載の移植水稲用薬害軽減剤。
〔3〕
上記〔1〕に記載の3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩を施用することにより、除草剤の薬害を軽減する方法。
〔4〕
上記除草剤が3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール又はその塩である上記〔3〕に記載の薬害を軽減する方法。
〔5〕
3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド若しくはその塩並びに3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール若しくはその塩を含有する、薬害軽減組成物。
〔6〕
上記〔5〕に記載の組成物を施用することによる除草方法。
〔7〕
3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩と除草剤とを、同時に又は時間的に近接して施用することを特徴とする除草方法。
〔8〕
上記除草剤が3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール又はその塩である上記〔7〕に記載の除草方法。
除草剤の有効成分に起因する移植水稲への薬害が、化合物(A)によって軽減又は防止される。特に、前記有効成分が化合物(B)であるとき、顕著な薬害を軽減又は防止する効果を奏する。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤は、草丈の矮性や地上部生体重の減少などの移植水稲における生育障害や生育抑制及び茎数の減少などの分げつ抑制の発現を軽減する。また、水稲の植え付け深度が浅い場合である置き苗等においても薬剤による薬害を軽減する。薬害軽減組成物においても、草丈の矮性や地上部生体重の減少などの有用植物における生育障害や生育抑制及び茎数の減少などの分げつ抑制の発現を軽減する。
また、各種雑草に対する除草効果が低下しないため、本発明の実用場面での有用性は高い。
本発明に用いられる化合物(A)は、3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド(3-chloro-4-(5,6-dihydro-5-methyl-1,4,2-dioxazin-3-yl)-N-[[(4,6-dimethoxy-2-pyrimidinyl)amino]carbonyl]-1-methyl-1H-pyrazole-5-sulfonamide)[一般名:メタゾスルフロン(metazosulfuron)、以下、化合物(1)と略称する。]又はその塩である。化合物(1)は、例えば国際公開第2005/103044号に記載されており、式(1)で表される化合物である。
Figure 2019151588
本発明に用いられる化合物(B)は、3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール(3-[[(2,5-dichloro-4-ethoxyphenyl)methyl]sulfonyl]-4,5-dihydro-5,5-dimethylisoxazole)[一般名:フェノキサスルホン(fenoxasulfone)、以下、化合物(2)と略称する。]又はその塩である。化合物(2)は、例えば国際公開第2001/012613号に記載されており、式(2)で表される化合物である。
Figure 2019151588
化合物(1)の塩及び化合物(2)の塩は、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸等のハロゲン化水素酸の塩、硝酸、硫酸、燐酸、塩素酸、過塩素酸等の無機酸の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のスルホン酸の塩、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸等のカルボン酸の塩又はグルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸の塩とすることができる。化合物(1)の
塩は化合物(1)より、化合物(2)の塩は化合物(2)より、公知の方法に従って製造することができる。
化合物(1)は、1個の不斉炭素原子の存在に起因する光学活性体が存在するが、化合物(1)は全ての光学活性体又はラセミ体を包含する。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤の有効成分の処理薬量は、通常0.1kg/ha乃至10kg/ha、好ましくは0.3kg/ha乃至5kg/haである。
本発明の薬害軽減組成物における化合物(A)と化合物(B)との好適な混合割合は、化合物(A)の1質量部当たり化合物(B)を通常0.001質量部乃至100質量部、好ましくは0.01質量部乃至10質量部含む。本発明の薬害軽減組成物の有効成分の好ましい処理薬量は、通常は、化合物(A)が0.001kg/ha乃至10kg/ha、好ましくは0.003kg/ha乃至5kg/haであり、化合物(B)が0.001kg/ha乃至10kg/ha、好ましくは0.003kg/ha乃至5kg/haである。
本発明の除草方法は、化合物(B)を化合物(A)と共に、対象物に処理することを含むものである。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物は、水田に施用する場合、湛水下の土壌処理及び茎葉処理のいずれの処理方法においても施用できる。施用にあたっては、化合物(A)と化合物(B)を個別に施用しても、混合組成物として施用しても良い。水田雑草としては、例えば、アゼガヤ(chinese sprangletop, Leptochloa chinensis)、オニアゼガヤ(bearded sprangletop, Leptochloa fascicularis)、イヌビエ(barnyard grass, Echinochloa crus-galli)、コヒメビエ(junglerice, Echinochloa colonum)、タイヌビエ(late watergrass, Echinochloa oryzicola)、タイワンアシカキ(southern
cutgrass, Leersia hexandra)、キシュウスズメノヒエ(knotgrass, Paspalum distichum)、タイワンアイアシ(saramollagrass, Ischaemum rugosum)、ツノアイアシ(itchgrass, Rottboellia cochinchinensis)、メリケンニクキビ(broadleaf signalgrass, Brachiaria platyphylla)、アレキサンダーグラス(Alexandergrass, Brachiaria plantaginea)、オニメヒシバ(large crabgrass, Digitaria sanguinalis)、タツノツメガヤ(crowfoot grass, Dactyloctenium aegyptium)、オヒシバ(goosegrass, Eleusine indica)、雑草イネ(red rice, Oryza sativa)、ギョウギシバ(bermuda grass, Cynodon dactylon)、オオクサキビ(fall panicum, Panicum dichotomiflorum)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ヒデリコ(globe fringerush, Fimbristylis miliacea)、イヌホタルイ(japanese bulrush, Schoenoplectus juncoides)、シズイ(Schoenoplectus nipponicus)、ヒメカンガレイ(ricefield bulrush, Schoenoplectus mucronatus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、タマガヤツリ(smallflower umbrella sedge, Cyperus difformis)、コゴメガヤツリ(rice flatsedge, Cyperus iria)、ハマスゲ(purple nutsedge, Cyperus rotundus)、キハマスゲ(yellow nutsedge, Cyperus esculentus)、コウキヤガラ(cosmopolitan bulrush, Bolboschoenus martimus)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、ヘラオモダカ(water plantain, Alisma canaliculatum)、ウリカワ(pygmy arrowhead, Sagittaria pygmaea)、オモダカ(threeleaf arrowhead, Sagittaria trifolia)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、イボクサ(asian spiderwort, Murdannia keisak)、マルバツユクサ(benghal dayflower, Commelina benghalensis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ミズアオイ(heartleaf false pickerelweed, Monochoria korsakowii)、コナギ(oval-leafed pondweed, Monochoria vaginalis)、アメリカコナギ(ducksalad, Heteranthera limosa)、ホテイアオイ(water hyacinth, Eichhornia crassipe
s)等に代表されるミズアオイ科(Pontederiaceae)雑草、ミゾハコベ(threestamen waterwort, Elatine triandra)等に代表されるミゾハコベ科(Elatinaceae)雑草、ホソバヒメミソハギ(redstem, Ammannia coccinea)、キカシグサ(indian toothcup, Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、チョウジタデ(Ludwigia epilobioides)、キダチキンバイ(mexican primrose-willow, Ludwigia octovalvis)等に代表されるアカバナ科(Oenotheraceae)雑草、アブノメ(rushlike dopatrium, Dopatrium
junceum)、オオアブノメ(Gratiola japonica)、キクモ(dwarf ambulia, Limnophila
sessiliflora)、アゼナ(prostrate false pimpernel, Lindernia pyxidaria)、アメリカアゼナ(yellowseed false pimpernel , Lindernia dubia)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、ナガエツルノゲイトウ(alligator weed, Alternanthera philoxeroides)、ハリビユ(spiny amaranth, Amaranthus spinosus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、ヤナギタデ(water pepper, Polygonum hydropiper)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、ナガボノウルシ(gooseweed, Sphenoclea zeylanica)等に代表されるナガボノウルシ科(Sphenocleaceae)雑草、クサネム(indian jointvetch, Aeschynomene indica)、アメリカツノクサネム(hemp sesbania, Sesbania exaltata)等に代表されるマメ科(Fabaceae)雑草、アメリカセンダングサ(devil's
beggarticks, Bidens frondosa)、タウコギ(three-lobe beggarticks, Bidens tripartita)、タカサブロウ(false daisy, Eclipta prostrata)、カッコウアザミ(goatweed, Ageratum conyzoides)等に代表されるキク科(Asteraceae)雑草、ヨウサイ(swamp morning glory, Ipomoea aquatica)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、デンジソウ(water clover, Marsilea quadrifolia)等に代表されるデンジソウ科(Marsileaceae)雑草、ウキクサ(common duckmeat, Spirodela polyrhiza)、アオウキクサ(duckweed, Lemna paucicostata)等に代表されるウキクサ科(Lemnaceae)雑草、並びにヒルムシロ(roundleaf pondweed, Potamogeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草等が挙げられる。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物は、水田での施用時には、通常の田植え前処理及び田植え後処理に加えて、田植え同時処理ができる。
また、本発明の薬害軽減組成物は、畑地及び果樹園用の除草剤として、土壌処理、土壌混和処理及び茎葉処理のいずれの処理方法においても施用できる。施用にあたっては、化合物(A)と化合物(B)を個別に施用しても、混合組成物として施用しても良い。畑地雑草としては、例えば、オオクサキビ(fall panicum, Panicum dichotomiflorum)、シャッターケーン(shattercane, Sorgham bicolor)、ジョンソングラス(johnson grass , Sorghum halepense)、イヌビエ(barnyard grass, Echinochloa crus-galli var. crus-galli)、ヒメイヌビエ(cockspur grass, Echinochloa crus-galli var. praticola)、栽培ビエ(japanese barnyard millet , Echinochloa utilis)、メヒシバ(southern crabgrass, Digitaria ciliaris)、ススキメヒシバ(sourgrass, Digitaria insularis)、ムレメヒシバ(jamaican crabgrass, Digitaria horizontalis)、カラスムギ(wild
oat, Avena fatua)、ブラックグラス(blackgrass, Alopecurus myosuroides)、スズメノテッポウ(shortawn foxtail, Alopecurus aequalis)、セイヨウヌカボ(windgrass, Apera spica-venti)、ウマノチャヒキ(downy brome, Bromus tectorum)、ネズミムギ(italian ryegrass, Lolium multiflorum)、ボウムギ(rigid ryegrass, Lolium rigidum)、ヒメカナリークサヨシ(littleseed canarygrass, Phalaris minor)、スズメノカタビラ(annual bluegrass, Poa annua)、オヒシバ(goosegrass, Eleusine indica)、エノコログサ(green foxtail, Setaria viridis)、アキノエノコログサ(giant foxtail, Setaria faberi)、シグナルグラス(signalgrass, Brachiaria decumbens)、シンクリノイガ(southern sandbur, Cenchrus echinatus)等に代表されるイネ科(Poaceae)雑草、ハマスゲ(purple nutsedge, Cyperus rotundus)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、イヌホオズキ(black nightshade, Solanum nigrum)、シロバナ
ヨウシュチョウセンアサガオ(jimsonweed, Datura stramonium)等に代表されるナス科(Solanaceae)雑草、イチビ(velvetleaf, Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(prickly sida, Sida spinosa)等に代表されるアオイ科(Malvaceae)雑草、マルバアサガオ(tall morning-glory, Ipomoea purpurea)、アメリカアサガオ(ivyleaf morning-glory, Ipomoea hederacea)、コヒルガオ(japanese bindweed, Calystegia hederacea)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、イヌビユ(purple amaranth, Amaranthus lividus)、アオゲイトウ(redroot pigweed, Amaranthus retroflexus)、オオホナガアオゲイトウ(palmer amaranth, Amaranthus palmeri)、ヒユモドキ(tall waterhemp, Amaranthus tuberculatus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、オナモミ(common cocklebur, Xanthium strumarium)、ブタクサ(common ragweed, Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(giant ragweed, Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(horseweed, Conyza canadensis)、ヒマワリ(common sunflower, Helianthus annuus)、コシカギク(pineappleweed, Matricaria matricarioides)、ハキダメギク(hairy galinsoga, Galinsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(canada thistle, Cirsium arvense)、ノボロギク(common groundsel, Senecio vulgaris)、ヒメジョオン(annual fleabane, Erigeron annuus)等に代表されるキク科(Asteraceae)雑草、イヌガラシ(variableleaf yellowcress, Rorippa indica)、ノハラガラシ(wild mustard ,
Sinapis arvensis)、ナズナ(shepherd's purse, Capsella bursa-pastoris)等に代表されるアブラナ科(Brassicaceae)雑草、イヌタデ(oriental lady's thumb, Persicaria longiseta)、ソバカズラ(wild buckwheat, Polygonum convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、スベリヒユ(common purslane, Portulaca oleracea)等に代表されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草、シロザ(lambsquarters, Chenopodium album)、コアカザ(figleaved goosefoot, Chenopodium ficifolium)、ホウキギ(kochia, Kochia scoparia)、ロシアアザミ(russian thistle, Salsola tragus)等に代表されるアカザ科(Chenopodiaceae)雑草、コハコベ(common chickweed, Stellaria media)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草、オオイヌノフグリ(persian speedwell, Veronica persica)等に代表されるオオバコ科(Plantaginaceae)雑草、ツユクサ(asiatic dayflower, Commelina communis)、マルバツユクサ(benghal dayflower, Commelina benghalensis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ホトケノザ(henbit, Lamium amplexicaule)、ヒメオドリコソウ(purple deadnettle, Lamium
purpureum)等に代表されるシソ科(Lamiaceae)雑草、ショウジョウソウ(wild poinsettia, Euphorbia heterophylla)、オオニシキソウ(spotted spurge, Euphorbia maculata)等に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草、ヤエムグラ(false cleavers , Galium spurium)、アカネ(asian madder, Rubia akane)等に代表されるアカネ科(Rubiaceae)雑草、サンシキスミレ(pansy, Viola tricolor)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草、ヒナゲシ(field poppy, Papaver rhoeas)等に代表されるケシ科(Papaveraceae)雑草、アメリカツノクサネム(hemp sesbania, Sesbania exaltata)、エビスグサ(sicklepod, Cassia obtusifolia)等に代表されるマメ科(Fabaceae)雑草、並びにカタバミ(creeping woodsorrel, Oxalis corniculata)等に代表されるカタバミ科(Oxalidaceae)雑草、スズメノカタビラ(annual bluegrass, Poa annua)、セイヨウタンポポ(dandelion, Taraxacum officinale)、アレチノギク(hairy fleabane, Conyza bonariensis)、オオアレチノギク(guernsey fleabane, Conyza sumatrensis)、タネツケバナ(wavy bittercress, Cardamine flexuosa)、シロツメクサ(white clover, Trifolium repens)、チドメグサ(lawn pennywort, Hydrocotyle sibthorpioides)、オオバコ(Chinese plantain, Plantago asiatica)、ヒメクグ(green kyllinga, Kyllinga brevifolia)、スギナ(field horsetail, Equisetum arvense)等が挙げられる。
更に、本発明の薬害軽減組成物は、有用植物、又は、有用植物を生育させようとする若しくは生育している場所、又は非農耕地に対して、同時に又は分割して作用させることにより、有用植物に対して望ましくない植物の成長を制御することができる。そして本発明
の薬害軽減組成物の施用によっても、草丈の矮性や地上部生体重の減少などの有用植物における生育障害や生育抑制及び茎数の減少などの分げつ抑制の発現等の薬害を軽減することが期待される。
尚、上記有用植物とは、畑作物或いは水田作物、園芸作物、芝、果樹などを包含する。
尚、本発明でいう有用植物とは、具体的には例えば、トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ及びタバコ等の農作物類;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ及びサトイモ等の野菜類;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ及びアブラヤシ等の果実類;チャ、クワ、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ及びカナメモチ等の果樹以外の樹木類;シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ等)、カモガヤ及びオオアワガエリ等の芝生類;オイルパーム及びナンヨウアブラギリ等の油糧作物類;花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、バーベナ、シンビジューム、ベゴニア等);観葉植物等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
また、本発明でいう有用植物とは、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、グリホサート等のEPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、セトキシジム等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、フルミオキサジン等のPPO阻害剤、ブロモキシニル、ジカンバ及び2,4−D等の除草剤に対する耐性を古典的な育種法、並びに遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
古典的な育種法により耐性を付与された「農園芸用植物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のナタネ、コムギ、ヒマワリ、イネ、トウモロコシがありClearfieldの商品名で既に販売されている。
同様に、古典的な育種法によるチフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤に耐性のダイズがあり、STSダイズの商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸
系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された農園芸用植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された農園芸用植物はプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ジ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻、7175〜7179頁(1990年)等に記載されている。又アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻、728〜746頁(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するか若しくは抵抗性付与に関わる変異を作物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。更に、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999. Repairing the Genome's Spelling Mistakes. Science 285: 316-318)に代表される塩基置換変異導入核酸を植物細胞内に導入して作物(アセチルCoAカルボキシラーゼ/除草剤標的)遺伝子に部位特異的アミノ酸置換変異を引き起こすことにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤/除草剤に耐性の植物を作出することができる。
遺伝子組換え技術により耐性を付与された農園芸用植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ品種があり、ラウンドアップレディ(商品名:Roundup Ready)、アグリシュアー・GT(商品名:Agrisure GT)等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ品種があり、リバティーリンク(商品名:Liberty Link)等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるブロモキシニル耐性のワタはBXNの商品名で既に販売されている。
上記「農園芸用植物」には、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった植物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される殺虫性毒素としては、例えばバチルス・セレウス(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ-エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A等の殺虫性タンパク;線虫由来の殺虫性タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素又は昆虫特異的神経毒素等の動物によって産生される毒素;糸条菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG-CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
また、この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ-エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A等の殺虫性タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型毒素のアミノ酸の1つ又は複数が置換されている。
これら毒素の例及びこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、例えばEP0374753A、WO93/07278、WO95/34656、EP0427529A、EP451878A、WO03/052073等の特許文献に記載されている。これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、鞘翅目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
また、1つ若しくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つ又は複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、イールドガード(商品名:YieldGard、Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードルートワーム(商品名:YieldGard Rootworm、Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードプラス(商品名:YieldGard
Plus、Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、ハーキュレックスI(商品名:Herculex I、Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与するためのホスフィノトリシン N-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B(商品名、Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードI(商品名:Bollgard I、Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードII(商品名:Bollgard II、Cry1AcとCry2Ab毒素を発現するワタ品種)、VIPCOT(商品名、VIP毒素を発現するワタ品種)、ニューリーフ(商品名:NewLeaf、Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、ネイチャーガード アグリシュアー GT アドバンテージ(商品名:NatureGard、商品名:Agrisure、商品名:GT
Advantage、GA21グリホサート耐性形質)、アグリシュアー CB アドバンテージ(商品名:Agrisure CB Advantage、Bt11コーンボーラー(CB)形質)、プロテクタ(商品名:Protecta)等が挙げられる。
上記有用植物には、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
抗病原性物質としては、例えばPRタンパク(PRPs、EP0392225Aに記載されている);ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO03/000906に記載されている)等の微生物が産生する物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP0392225A、WO95/33818、EP0353191A等に記載されている。
上記有用植物には、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質を付与した作物も含まれる。例として、ビスティブ(商品名:VISTIVE、リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)或いは、高リシントウモロコシ(リシン含有量を増量したコーン)等が挙げられる。
更に、上記の古典的な除草剤形質或いは除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物は、必要に応じて製剤時又は散布時に、他の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤又は共力剤等を更に混合してもよい。
特に、他の除草剤を混合することにより、施用量の減少による低コスト化及び殺草スペクトラムの拡大が期待できる。この際、同時に複数の除草剤を混合することも可能である。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物と混合施用されるのに好ましい除草活性化合物としては、例えば、以下の様な化合物が挙げられる。
TCBA(2,3,6-TBA)、TCBAの塩及びエステル(2,3,6-TBA-salts and esters)、2,4−D(2,4-D)、2,4−DB(2,4-DB)、2,4−DBの塩及びエステル(2,4-DB-salts and esters)、2,4−PA(2,4-PA)、2,4−PAの塩及びエステル(2,4-PA-salts and esters)、アセトクロール(acetochlor)、アシフルオルフェン(acifluorfen)、アクロニフェン(aclonifen)、アラクロール(alachlor)、アロキシジム(alloxydim)、アロキシジムナトリウム(alloxydim-sodium)、アメトリン(ametryn)、アミカルバソン(amicarbazone)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopirachlor)、アミノシクロピラクロールの塩及びエステル(aminocyclopirachlor-salts and esters)、アミノピラリド(aminopyralid)、アミノピラリドの塩及びエステル(aminopyralid-salts and esters)、アミプロホスメチル(amiprophos-methyl)、アミトロール(amitrol)、アニロホス(anilofos)、アシュラム(asulam)、アトラジン(atrazine)、アザフェニジン(azafenidin)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベナゾリンエチル(benazolin-ethyl)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンフルラリン(benfluralin, benefin)、ベンフレセート(benfuresate)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、ベンスリド(bensulide)、ベンタゾン(bentazone)、ベンタゾンの塩(bentazone-salts)、ベンタゾンナトリウム(bentazone-sodium)、ベンチオカーブ(benthiocarb)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ビアラホス(bialaphos)、ビアラホスナトリウム(bialaphos-sodium)、ビシクロピロン(bicyclopyrone)、ビフェノックス(bifenox)、ビスピリバック(bispyribac)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、ブロマシル(bromacil)、ブロモブチド(bromobutide)、ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ブロモキシニル(bromoxynil)、ブロモキシニルの塩及びエステル(bromoxynil-salts and esters)、ブタクロール(butachlor)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、ブテナクロール(butenachlor)、ブトラリン(butralin)、ブトロキシジム(butroxydim)、ブチレート(butylate)、カフェンストロール(cafenstrole)、カルベタミド(carbetamide)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、クロメトキシニル(chlomethoxynil)、クロランベン(chloramben)、クロランベンの塩及びエステル(chloramben-salts and esters)、クロランスラムメチル(chloransulam-methyl)、クロルフルレノールメチル(chlorflurenol-methyl)、クロリダゾン(chloridazon)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロロブロムロン(chlorobromuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、クロロクスロン(chloroxuron)、クロルフタリム(chlorphtalim)、クロルプロファム(chlorpropham)、クロロIPC(chlorpropham)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロルタルジメチル(chlorthal-dimethyl)、TCTP(chlorthal-dimethyl)、クロルチアミド(chlorthiamid)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、シンメスリン(cinmethylin)、シノスルフロン(cinosulfuron)、クレトジム(clethodim)、クロジナホップ(clodinafop)、クロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl)、クロマゾン(clomazone)、クロメプロップ(clomeprop)、クロピラリド(clopyralid)、クロピラリドの塩及びエステル(clopyralid-salts and esters)、CNP(CNP)、クミルロン(cumyluron)、シアナジン(cyanazin)、シクロエート(cycloate)、シクロピリモレート(cyclopyrimorate)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、シクロキシジム(cycloxydim)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、ダラポン(dalapon)、ダゾメット(dazomet)、デスメディファム(desmedipham)、デスメトリン(desmetryn)、ダイカンバ(dicamba)、ダイカンバの塩及びエステル(dicamba-salts and esters)、ジクロベニル(dichlobenil)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、Pジクロルプロップ(dichlorprop-P)、Pジクロルプロップの塩及びエステル(dichlorprop-P-salts and esters)、ジクロルプロップの塩及びエステル(dichlorprop-salts and esters)、ジクロホップ(
diclofop)、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、ジクロスラム(diclosulam)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ジフルフェンゾピルナトリウム(diflufenzopyr-sodium)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメタメトリン(dimethametryn)、ジメテナミド(dimethenamid)、Pジメテナミド(dimethenamid-p)、ジメシピン(dimethipin)、ジニトロアミン(dinitramine)、ジノセブ(dinoseb)、ジノテルブ(dinoterb)、ジフェナミド(diphenamid)、ジクワット(diquqt)、ジチオピル(dithiopyl)、ジウロン(diuron)、DNOC(DNOC)、DSMA(DSMA)、ダイムロン(dymron)、エンドタール(endothal)、EPTC(EPTC)、エスプロカルブ(esprocarb)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、エトフメセート(ethofumesate)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、エトベンザニド(etobenzanid)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェンキノトリオン(fenquionotrion)、フェントラザミド(fentrazamide)、フラムプロップ(flamprop)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フロラスラム(florasulam)、フロルピラウキシフェン(florpyrauxifen)、フロルピラウキシフェンベンジル(florpyrauxifen-benzyl)、フルアジホップ(fluazifop)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアゾレート(fluazolate)、フルカルバゾンナトリウム(flucarbazone-sodium)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルクロラリン(flucloralin)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェンピルエチル(flufenpyl-ethyl)、フルメツラム(flumetsulam)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルオメツロン(fluometuron)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen-ethyl)、フルポキサム(flupoxam)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、フルレノール(flurenol)、フルリドン(fluridone)、フルロクロリドン(flurochloridone)、フルロキシピル(fluroxypyr)、フルロキシピルのエステル(fluroxypyr-esters)、フルプリミドール(flurprimidol)、フルタモン(flurtamone)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、フォメサフェン(fomesafen)、フォラムスルフロン(foramsulfuron)、フォサミン(fosamine)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネートアンモニウム(glufosinate-ammonium)、グリホサート(glyphosate)、グリホサートアンモニウム(glyphosate-ammonium)、グリホサートイソプロピルアミン(glyphosate-iso-propylammonium)、グリホサートカリウム(glyphosate-potassium)、グリホサートナトリウム(glyphosate-sodium)、グリホサートトリメシウム(glyphosate-trimesium)、ハロウキシフェン(halauxifen)、ハロウキシフェンの塩及びエステル(halauxifen-salts and esters)、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン(halosulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron-methyl)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップメチル(haloxyfop-methyl)、ヘキサジノン(hexazinone)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz-methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザピク(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、インダノファン(indanofan)、インダジフラム(indaziflam)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron-methyl-sodium)、アイオキシニル(ioxynil octanoate)、アイオキシニルの塩及びエステル(ioxynil-salts and esters)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、イソプロチュロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、イソキサベン(isoxaben)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、カルブチレート(karbutilate)、ラクトフェン(lactofen)、ランコトリオン(lancotrione)、ランコトリオン ナトリウム塩(lancotrione-sodium)、レナシル(lenacil)、リニュロン(linuron)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、MCPA(MCPA)、MCPAの塩及びエステル(MCPA-salts and esters)、MCPB(MCPB)、MCPBの塩及びエステル(MCPB-salts and esters)、メコプロップ(mecoprop, MCPP)、Pメコプロップ(mecoprop-P, MCPP-P)、Pメコプロップの塩及びエステル(mecoprop-P-salts and esters)、メコプロップの塩及びエステル(mecoprop-salts and esters)、メフェナ
セット(mefenacet)、メフルイジド(mefluidide)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron-methyl)、メソトリオン(mesotrione)、メタム(metam)、メタミホップ(metamifop)、メタミトロン(metamitron)、メタザクロール(metazachlor)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メチオゾリン(methiozolin)、メチルアジド(methyl azide)、臭化メチル(methyl bromide)、メチルダイムロン(methyl dymron)、ヨウ化メチル(methyl iodide)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトラクロール(metolachlor)、S-メトラクロール(metolachlor-S)、メトスラム(metosulam)、メトクスロン(metoxuron)、メトリブジン(metribuzin)、メトスルフロンメチル(metsulfuron-methyl)、モリネート(molinate)、モノリニュロン(monolinuron)、モノスルフロン(monosulfuron)、モノスルフロンメチル(monosulfuron-methyl)、MSMA(MSMA)、ナプロアニリド(naproanilide)、ナプロパミド(napropamide)、ナプタラム(naptalam)、ナプタラムナトリウム(naptalam-sodium)、ネブロン(neburon)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、ノルフルラゾン(norflurazon)、オレイン酸(oleic acid)、オルベンカーブ(orbencarb)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron)、オリザリン(oryzalin)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、パラコート(paraquat)、ペラルゴン酸(pelargonicacid)、ペンディメタリン(pendimethalin)、ペノキススラム(penoxsulam)、ペンタノクロール(pentanochlor)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ペトキサミド(pethoxamid)、フェンメディファムエチル(phenmedipham-ethyl)、ピクロラム(picloram)、ピクロラムの塩及びエステル(picloram-salts and esters)、ピコリナフェン(picolinafen)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピペロフォス(piperophos)、プレチラクロール(pretilachlor)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、プロジアミン(prodiamine)、プロフルアゾール(profluazol)、プロフォキシジム(profoxydim)、プロメトン(prometon)、プロメトリン(prometryn)、プロパクロール(propachlor)、プロパニル(propanil)、プロパキザホップ(propaquizafop)、プロパジン(propazin)、プロファム(propham)、プロピソクロール(propisochlor)、プロポキシカルバゾンナトリウム(propoxycarbazone-sodium)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、プロピザミド(propyzamide)、プロスルホカーブ(prosulfocarb)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾリネート(p
yrazolynate)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリダフォル(pyridafol)、ピリデート(pyridate)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリミノバックメチル(pyriminobac-methyl)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac-sodium)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロキシスラム(pyroxsulam)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、キノクラミン(quinoclamine)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、Pキザロホップ(quizalofop-P)、Pキザロホップエチル(quizalofop-P-ethyl)、Pキザロホップテフリル(quizalofop-P-tefuryl)、キザロホップテフリル(quizalofop-tefuryl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、サフルフェナシル(saflufenacil)、セトキシジム(sethoxydim)、シデュロン(siduron)、シマジン(simazine)、シメトリン(simetryn)、スルコトリオン(sulcotrione)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、スルフォメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron)、テブタム(tebutam)、テブティウロン(tebuthiuron)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、ターバシル(terbacil)、ターブメトン(terbumeton)、ターブチラジン(terbuthylazine)、ターブトリン(terbutryn)、テトラピオン(tetrapion/flupropanate)、テニルクロール(thenylchl
or)、チアザフルロン(thiazafluron)、チアゾピル(thiazopyr)、チジアジミン(thidiazimin)、チジアズロン(thidiazuron)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone-methyl)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、チアフェナシル(tiafenacil)、トルピラレート(tolpyralate)、トプラメゾン(topramezon)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、トリアファモン(triafamone)、トリアレート(triallate)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリアジフラム(triaziflam)、トリベニュロンメチル(tribenuron-methyl)、トリクロピル(triclopyr)、トリクロピルの塩及びエステル(triclopyr-salts and esters)、トリディファン(tridiphane)、トリエタジン(trietazine)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフルディモキサジン(trifludimoxadin)、トリフルラリン(trifluralin)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、OK−701(試験名)。
本発明において、施用にあたっては、各化合物を個別に施用しても、混合組成物として施用しても良い。各々個別に施用する場合は、全く同時に施用しても、時間的に近接していれば別々に施用しても良く、いずれの場合も本発明方法に含まれる。各化合物を施用する順番に制限はなく、また時間的に近接して施用する場合、最初に施用した化合物から最後に施用した化合物までの処理時間が168時間以内、より好ましくは72時間以内であればよい。又、各化合物を別個に用意し、施用時に混合される現場調合物の形態で、即ちタンクミックスの形態で適用することも本発明方法に含まれる。この際、化合物(A)と化合物(B)は通常、湛水下の土壌処理及び茎葉処理のうち同じ処理方法で施用されるが、化合物(A)と化合物(B)とを異なる処理方法で施用することも可能である。
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物は、通常適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤、消泡剤、防腐剤又は分解防止剤等を添加して、液剤(soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)、水和剤(wettable powder)、水溶剤(water soluble powder)、顆粒水和剤(water dispersible granule)、顆粒水溶剤(water soluble granule)、懸濁剤(suspension concentrate)、乳濁剤(concentrated emulsion)、サスポエマルジョン(suspoemulsion)、マイクロエマルジョン(microemulsion)、粉剤(dustable powder)、粒剤(granule)及びゲル剤(gel)等の任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化及び安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を水溶性包装体に封入して供することもできる。なお必要に応じて、製剤又は散布時に複数の他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生長調整剤、肥料等と混合施用することも可能である。
固体担体としては、例えば石英、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライト及び珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム及び塩化カリウム等の無機塩類、合成珪酸並びに合成珪酸塩が挙げられる。
液体担体としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール及びイソプロパノール等のアルコール類、キシレン、アルキルベンゼン及びアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ブチルセロソルブ等のエーテル類、シクロヘキサノン等のケトン類、γ−ブチロラクトン等のエステル類、N−メチルピロリドン及びN−オクチルピロリドン等の酸アミド類、大豆油、ナタネ油、綿実油及びヒマシ油等の植物油並びに水が挙げられる。
これら固体及び液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸及び燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸及び燐酸塩、ポリカルボン酸塩及びポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩及びアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤並びにアミノ酸型及びベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられる。
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物100質量部に対し、通常0.05質量部乃至20質量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
次に本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物の配合例を示す。但し本発明は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は質量部を意味し、「有効成分」とは化合物(A)、又は化合物(A)及び化合物(B)を意味する。
〔水和剤(wettable powder)〕
有効成分 0.1部乃至80部
固体担体 5部乃至98.9部
界面活性剤 1部乃至10部
その他 0部乃至5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔乳 剤(emulsifiable concentrate)〕
有効成分 0.1部乃至30部
液体担体 45部乃至95部
界面活性剤 4.9部乃至15部
その他 0部乃至10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔懸濁剤(suspension concentrate)〕
有効成分 0.1部乃至70部
液体担体 15部乃至98.89部
界面活性剤 1部乃至12部
その他 0.01部乃至30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
〔顆粒水和剤(water dispersible granule)〕
有効成分 0.1部乃至90部
固体担体 0部乃至98.9部
界面活性剤 1部乃至20部
その他 0部乃至10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔液 剤(soluble concentrate)〕
有効成分 0.01部乃至70部
液体担体 20部乃至99.99部
その他 0部乃至10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
〔粒 剤(granule)〕
有効成分 0.01部乃至80部
固体担体 10部乃至99.99部
その他 0部乃至10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔粉 剤(dustable powder)〕
有効成分 0.01部乃至30部
固体担体 65部乃至99.99部
その他 0部乃至5部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
施用に際しては上記製剤を水で1倍乃至10000倍に希釈して又は希釈せずに、有効成分が1ヘクタール(ha)当たり0.001kg乃至50kg、好ましくは0.01kg乃至10kgになるように散布する。
〔製剤例〕
次に具体的に製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は質量部を意味する。
〔配合例1〕水和剤(wettable powder)
化合物(A) 3部
化合物(B) 10部
パイロフィライト 81部
ソルポール5039 4部
(非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業社製)
カープレックス#80D 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬社製)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例2〕乳剤(emulsifiable concentrate)
化合物(A) 1部
化合物(B) 10部
キシレン 69部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業社製)
以上を均一に混合して乳剤とする。
〔配合例3〕懸濁剤(suspension concentrate)
化合物(A) 6部
化合物(B) 10部
アグリゾールS−710 10部
(非イオン性界面活性剤:花王社製)
ルノックス1000C 0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業社製)
キサンタンガム 0.2部
水 73.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
〔配合例4〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
化合物(A) 20部
化合物(B) 60部
ハイテノールNE−15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬社製)
バニレックスN 7.5部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙社製)
カープレックス#80D 7.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
〔配合例5〕粒剤(granule)
化合物(A) 2部
化合物(B) 4部
ベントナイト 50部
タルク 44部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
〔配合例6〕粉剤(dustable powder)
化合物(A) 1部
化合物(B) 2部
カープレックス#80D 0.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬社製)
カオリナイト 95部
リン酸ジイソプロピル 1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
〔配合例7〕水和剤(wettable powder)
化合物(A) 5部
化合物(B) 15部
パイロフィライト 74部
ソルポール5039 4部
(非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業社製)
カープレックス#80D 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬社製)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例8〕乳剤(emulsifiable concentrate)
化合物(A) 1部
化合物(B) 6部
キシレン 73部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業社製)
施用に際しては、上記の各製剤を、水で1倍乃至20000倍に希釈して、有効成分が1ヘクタール(ha)当たり0.002kg乃至20kg、好ましくは、0.006kg乃至10kgになるように散布する。
以上を均一に混合して乳剤とする。
次に、本発明の有用性について、以下の試験例において具体的に説明する。但し、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
<試験例1 化合物(A)と化合物(B)の混用薬害試験(セル苗)>
1/5000アールのプラスチック製ポットに沖積土を入れて代掻きした後、洪積土を充填した128穴セルトレーで育成した2.5葉期のイネを2cmの深さに移植した。プラスチック製ポットに水を入れて4cmの湛水条件としガラス温室内に静置した。イネ移植直後に化合物(A)及び化合物(B)の所定濃度の薬液を水面に滴下処理した。薬剤処理34日後に、イネに対する影響を評価するために、イネの草丈、1株当たりの茎の本数及び地上部生体重を計測した。薬剤を処理しないとき及び化合物(A)若しくは化合物(B)のみを用いたときの前記計測結果を第1表に記す。
Figure 2019151588
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物を用いたときの各計測値及び算出した理論値を第2表乃至第4表に記す。尚、各理論値は各薬液濃度に対する計測値から、コルビー法(Colby S.R.,1967,Weeds,15,20-22)を用いて算出した。計算方法は以下の通りである。
E=X+Y−XY/100
X:x濃度におけるA剤の計測値
Y:y濃度におけるB剤の計測値
E:A剤とB剤の混合処理時に期待される理論値
Figure 2019151588
Figure 2019151588
Figure 2019151588
第2表から第4表に示すように、化合物(A)及び化合物(B)を混用して試験例1においては、イネの草丈、1株当たりの茎の本数及び地上部生体重のいずれにおいても、理論値よりも計測値が上回る結果が得られた。
<試験例2 化合物(A)と化合物(B)の混用薬害試験(置き苗)>
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土を入れて代掻きした後、育苗土を洗い流した2.5葉期のイネを土壌表面に置床した。プラスチック製ポットに水を入れて4cmの湛水条件としガラス温室内に静置した。イネ移植直後に化合物(A)及び化合物(B)の所定濃度の薬液を水面に滴下処理した。薬剤処理34日後に、イネに対する影響を評価するために、イネの草丈、1株当たりの茎の本数及び地上部生体重を計測した。薬剤を処理しないとき及び化合物(A)若しくは化合物(B)のみを用いたときの前記計測結果を第5表に記す。
Figure 2019151588
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物を用いたときの各計測値及び算出した理論値を第6表乃至第8表に記す。尚、各理論値は試験例1と同様の式により算出した。
Figure 2019151588
Figure 2019151588
Figure 2019151588
第6表から第8表に示すように、化合物(A)及び化合物(B)を混用して試験例2においては、イネの草丈、1株当たりの茎の本数及び地上部生体重のいずれにおいても、理論値よりも計測値が上回る結果が得られた。
<試験例3 化合物(A)と化合物(B)の混合処理によるタイヌビエ(3.2葉期)への効果>
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土を入れて代掻きを行った。5日後に土壌表面まで水を抜いた後、タイヌビエ(barnyard grass, Echinochloa oryzicola)の種子を播種してガラス温室内で育成した。タイヌビエが3.2葉期に達した時、化合物(A)及び化合物(B)の所定濃度の薬液を水面に滴下処理した。薬剤処理30日後に、タイヌビエに対する除草効果を下記の判定基準に従い調査した。
判定基準
5 … 殺草率 90%以上 (ほとんど完全枯死)
4 … 殺草率 70%以上90%未満
3 … 殺草率 40%以上70%未満
2 … 殺草率 20%以上40%未満
1 … 殺草率 5%以上20%未満
0 … 殺草率 5%未満 (ほとんど効力なし)
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物を用いたときのタイヌビエに対する効果を第9表に記す。
Figure 2019151588
本発明の移植水稲用薬害軽減剤及び薬害軽減組成物は、水田用除草剤として施用できる。

Claims (8)

  1. 3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩を有効成分として含有する、除草剤の移植水稲用薬害軽減剤。
  2. 前記除草剤が3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール又はその塩である請求項1に記載の移植水稲用薬害軽減剤。
  3. 請求項1に記載の3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩を施用することにより、除草剤の薬害を軽減する方法。
  4. 前記除草剤が3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール又はその塩である請求項3に記載の薬害を軽減する方法。
  5. 3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド若しくはその塩並びに3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール若しくはその塩を含有する、薬害軽減組成物。
  6. 請求項5に記載の組成物を施用することによる除草方法。
  7. 3−クロロ−4−(5,6−ジヒドロ−5−メチル−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−スルホンアミド又はその塩と除草剤とを、同時に又は時間的に近接して施用することを特徴とする除草方法。
  8. 前記除草剤が3−[[(2,5−ジクロロ−4−エトキシフェニル)メチル]スルホニル]−4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチルイソキサゾール又はその塩である請求項7に記載の除草方法。
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