JP2019151367A - 紙製容器 - Google Patents

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剛志 高田
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Abstract

【課題】 調理された揚げ物食品を販売時の包装用の紙製容器に収容させた場合に、食品から発生した油分を含んだ蒸気を容器外へ排出できるようにする。【解決手段】 前壁板2と後壁板3、左側壁板4、右側壁板5、底板9とを有する紙製容器1の側壁板4、5に折曲線2a、2b、3a、3bを径方向とする円弧状の切れ目24a、25a、34a、35aを形成して舌片24、25、34、35を形成する。圧潰された状態から容器状に製箱された紙製容器1には、舌片24、25、34、35が側壁板4、5から起立して開口1a、1bが形成される。収容された揚げ物食品から発生した蒸気はこれら開口1a、1bから排出される。【選択図】 図1

Description

本発明は紙製容器に関する。
コンビニエンスストアやファーストフード店等でフライドポテト等の揚げ物食品が客に提供される際、その揚げ物食品は、紙製容器によって包装されて提供される。また、店内や近場の公園等でその揚げ物食品を飲食する際には、利便性のため、コップ状をした簡易な紙製容器が包装容器として用いられることが多い。紙製容器は保温性が良好であり、またゴミとして処理する場合も簡便であり、飲食される店舗では回収してリサイクルに供することもできるので、広く普及している。
予め揚げ物食品が収容された前記紙製容器を保温ケースに保存し、注文を受けるとその紙製容器ごと保温ケースから取り出して客に提供する場合がある。このような場合に、保温ケースに保存されている紙製容器が不用意に転倒しないことが要求される。また、前記紙製容器を保温ケースに保存する際に、調理された揚げ物食品をその場で簡単に紙製容器に収容できることが要求される。
また、揚げ物食品は、調理したての温かさを保った状態で提供されることが好ましく、調理された揚げ物食品をその場で紙製容器に収容させて提供することが行われる。このような場合には、揚げ物食品の表面からは油分が流れ出たり、油分を含んだ蒸気が発生する。この油分や蒸気が揚げ物食品に付着してしまうとこれらの揚げ物食品の食感が損なわれるおそれがある。
この種の紙製容器であって食品を収容した状態で転倒することがないようにした自立性紙容器が提案されている(特許文献1参照。)。また、収容される食品から発生する油が底部に設けられた窪みに流入するようにして、油ぎれを促進させて油分が食品に再度付着することのないようにした紙製容器が提案されている(特許文献2参照)。
また、電子レンジ加熱で食品を加熱する際に、マイクロ波照射時に食品から発生する蒸気が内部にこもらないようにした電子レンジ加熱調理用包装容器が提案されている(特許文献3参照)。
特開2012−218775号公報 特開2009−120213号公報 特開2008−127043号公報
特許文献1に開示された自立性紙容器と特許文献2に開示された紙製容器のそれぞれは、これら紙容器等に収容された揚げ物食品から発生する油分を含んだ蒸気が、揚げ物食品の収容と取り出しのための上部の開口から外部に排出されるものであるので、十分に排出されないおそれがある。また、これらの紙容器等では、底部を密封して蒸気が凝縮して生じた油を溜める部分が底部に形成されるため、その底部に滞留した油から発生する蒸気が揚げ物食品に付着してしまうおそれもある。
また、この種の食品用の紙製容器の保管スペースが大きくならないように、調理された食品を収容する際には簡便に使用可能な状態にできることが好ましい。特許文献1と特許文献2とのそれぞれに開示された紙容器等は、予め組み立てられた状態で供給されるものであり、未使用の空容器は、上側の空容器を順次内部に収容しながら積み重ねて、いわゆるスタックさせた状態で保管させることになる。そのため、特許文献1と特許文献2とのそれぞれに開示された紙製容器を使用する際には、上側の紙容器等を取り出して食品を収容することになる。しかしながら、スタックされた状態であっても、積み重ねられた場合に最上部に積まれた紙容器を容易に取り出すためには、調理人等の手が届く高さまでが積み重ねられる実質的な高さの限界であり、場合によっては複数のスペースにスタックして紙製容器を保管することになると、それらの紙製容器を保管するためのスペースを余計に確保しなければならず、好ましくない。
また、特許文献3に開示された電子レンジ加熱調理用包装容器は、加熱調理時に食品から生じる蒸気が容器内にこもらないように容器外に蒸気を逃がすことができるようにするため、発生した蒸気による容器内の内圧上昇により舌が跳ね起きして蒸気抜きの開口が形成されるものである。
この特許文献3に開示された電子レンジ加熱調理用包装容器では、前記舌の跳ね起きは内部の圧力が上昇することにより動作するものであり、容器の内部が密封されている必要がある。しかしながら、コンビニエンスストア等で提供される揚げ物食品のための簡易な紙製容器を密封することは、煩雑な作業を要することになって簡便さが損なわれるおそれがある。また、食品を収容した状態で加熱するものでもないため内圧の上昇は生ぜず、特許文献3の電子レンジ加熱調理用包装容器に採用された構造を、揚げ物食品を客に提供する際に使用される簡易な紙製容器に用いることはできない。
そこで、この発明は、収容した揚げ物食品から発生する油分を含んだ蒸気を極力外部に排出するようにした紙製容器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る紙製容器は、打ち抜かれて形成された1枚の厚紙による平面状の素材から製箱される、筒状の胴部と該胴部の下端に連続した底部とを備えている紙製容器において、胴部を前壁板と後壁板と左右の側壁板とを折曲可能な側辺部を介して連続させて形成し、胴部を形成する4枚の壁板のいずれかまたは全てに切れ目を形成して舌片を形成し、舌片を壁板から起立させて胴部の内外を連通させる開口を形成することを特徴としている。
また、この発明に係る紙製容器は、前壁板の側に円弧状に膨出させた該前壁板の下辺に連続させた前側フラップの一部と、後壁板の側に円弧状に膨出させた該後壁板の下辺に連続させた後側フラップの一部とを貼着して、底部を形成する底板が形成されていることを特徴としている。
また、この発明に係る紙製容器は、左右の側壁板の前後方向の中央部に鉛直線に沿って形成した側部折曲線でそれぞれの側壁板を折曲可能とし、底板の前後方向の中央部で水平線に沿って形成した底部折曲線で該底板を折曲可能とし、側部折曲線と底部折曲線とで折曲することによって前壁板と後壁板とが重畳して折り畳まれた状態に圧潰されることを特徴としている。
また、この発明に係る紙製容器は、舌片は側辺部に基端部を配して、前壁板と側壁板とのいずれか一方または両方と、後壁板と側壁板とのいずれか一方または両方とに円弧状の切れ目を設けて形成されていることを特徴としている。
この発明に係る紙製容器によれば、壁板に形成された前記舌片が起立した際に形成される開口から、収容された揚げ物食品から発生する油分を含んだ蒸気が容器の外部に排出される。このため、この蒸気が揚げ物食品に付着することが抑制され、揚げ物食品の食感を損なうことが防止される。また、蒸気が排出されることにより、蒸気が凝縮して生じる油の量が減じられる。
この発明に係る紙製容器を説明する斜め上方から示す斜視図である。 図1に示す紙製容器を説明する斜め下方から示す斜視図である。 図1に示す紙製容器を製箱するためのブランクシートである。 図1に示す紙製容器の正面図である。 図4に示す紙製容器の背面図である。 図4に示す紙製容器の平面図である。 図4に示す紙製容器の右側面図である。 図4に示す紙製容器の左側面図である。 図4に示す紙製容器の底面図である。 図4に示すA−A線に沿って切断した縦断面図である。 図4に示すB−B線に沿って切断した横断面図である。 図4に示すC−C線に沿って切断した横断面図である。 図1に係る紙製容器であって保管や搬送のために圧潰された状態の正面を示す図である。 図13に示す圧潰された状態の紙製容器の背面を示す図である。
以下、図示した好ましい一実施形態に基づいて、本発明に係る紙製容器1を具体的に説明する。
図1にはこの発明の一実施形態に係る紙製容器1の上部の開口を臨んだ上方からの斜視図を示してあり、この紙製容器1は上部の開口から収容する揚げ物食品等が出入される。また、図2には底板を臨んだ下方からの斜視図を示してある。また、図3にはこの紙製容器1を製箱するために適した形状のブランクシート10を示している。図1に示すように、この紙製容器1は、前壁板2と後壁板3、左側壁板4、右側壁板5とからなる4つの壁板により胴部が形成され、前壁板2の下端に接続した前側フラップ6と後壁板3の下端に接続した後側フラップ7とが組み合わされて底部を形成する底板9(図4示)が形成されている。なお、図1において前壁板2の側を前方とし、前壁板2に向かって左方を左側壁板4とする。
図1と図2に示すように、前記前壁板2と前記左側壁板4とは側辺部である折曲線2aを介して連続し、該前壁板2と前記右側壁板5とは側辺部である折曲線2bを介して連続している。前記後壁板3と前記左側壁板4とは側辺部である折曲線3aを介して連続し、該後壁板と前記後壁板5とは側辺部である折曲線3bを介して連続している。
前記前壁板6の下辺には、前記前側フラップ6が折曲線2dを介して連続している。また、前記後壁板7の下辺には、図5に示すように、前記後側フラップ7が折曲線3dを介して連続している。そして、前記前側フラップ6の先端部が前記後側フラップ7の基端部に貼着されて、図1と図2、図7、図8とに示すように、前側フラップ6が下方が屈曲しているほぼV字形に形成されている。また、前記後壁板3の上辺には、前記蓋体フラップ8が折曲線3cを介して連続している。
前壁板2の左右の側辺部には左右方向に突出した舌片24と舌片25が配され、後壁板3の左右の側辺部には左右方向に突出した舌片34と舌片35が配される。これら舌片24、25、34、35は左右の側壁板4、5の一部で形成されており、図1と図2に示すように、舌片24、25、34、35が起立した状態では、これら舌片24、25、34、35の跡の部分に前側開口1aと後側開口1bとが形成される。
次に、図3に示す前記ブランクシート10を参照して、紙製容器1の詳細な形状を説明する。ブランクシート10は1枚の厚紙に所望の印刷を施して打ち抜いた平面状の素材であり、このブランクシート10から紙製容器1を製箱する。製箱の際には適宜な部分に糊等の接着剤を塗布して貼着することになり、図3において、斜線を施した部分で貼着する部分を示している。したがって、ブランクシート10は紙製容器1の展開図に、貼着するのに必要な部分を付加した形状としてあり、この実施形態では貼着用フラップ10aが展開図に付加された形状のブランクシート10としてある。また、図3に示すブランクシート10は、製箱された状態の紙製容器1の内側面となる側を示している。また、製箱する際には4つの壁板2、3、4、5と前後のフラップ6、7との間の折曲線2a、2b、2d、3a、3b、3dでの折曲の作業を簡便に行えるようにする加工として、ブランクシート10を製作する際に折り罫や折り目等を加工することが好ましい。なお、図3において、折曲線を一点鎖線で示してある。
前記ブランクシート10は、前記胴部を形成する前壁板2と後壁板3、左側壁板4、右側壁板5となる4つの壁板と、前壁板2の下端に接続した前側フラップ6、後壁板3の下端に接続した後側フラップ7、前記貼着用フラップ10aとで形成されている。
前壁板2と側壁板4、5は前記折曲線2a、2bを介して連続しており、これら折曲線2a、2bを径方向とする円弧状の切れ目24a、25aが左右の側壁板4、5に形成され、これら切れ目24a、25aと折曲線2a、2bとで囲まれた部分で前記舌片24、25が形成されている。すなわち、これら舌片24、25のそれぞれは折曲線2aと折曲線2bとを軸として回動して起立すると、これらが配されていた部分に、図1と図2、図7、図8、図10とに示すように前側開口1aが形成された状態となる。
前記後壁板3と側壁板4、5は前記折曲線3a、3bを介して連続しており、これら折曲線3a、3bを径方向とする円弧状の切れ目34a、35aが左右の側壁板4、5に形成され、これら切れ目34a、35aと折曲線3a、3bとで囲まれた部分で舌片34、35が形成されている。すなわち、これら舌片34、35のそれぞれは折曲線3aと折曲線3bとを軸として回動して起立すると、これらが配されていた部分に、図1と図2、図7、図8、図10とに示すように後側開口1bが形成された状態となる。
前記前壁板2の上辺2cは、該上辺2cの中央部を前壁板2側に凹ませた円弧で形成されており、この円弧の両端には前記折曲線2a、2bが接続されている。これら折曲線2a、2bは製箱されて使用される状態にある紙製容器1の鉛直方向に沿うように形成されている。前壁板2の下部には中央部を前壁板2の側に凹ませた円弧状の折曲線2dを介して前記前側フラップ6が連続させてある。この折曲線2dの両端は、それぞれ折曲線2a、折曲線2bの下端部と接続している。折曲線2a、2bが鉛直方向に沿っているため、上辺2cの端部間の距離と前記折曲線2dの端部間の距離は等しくなる。
前記前側フラップ6は、該前側フラップ6の側縁の中央部に掛けて前記折曲線2dの両端部よりも外側に膨出しており、中央には底部折曲線6aが形成され、前側フラップ6はこの底部折曲線6aで線対称の形状としてある。前記側壁板4、5の下端は前記折曲線2a、2bのそれぞれと折曲線2dとの接続部よりも下方に伸張させてあり、この伸張した部分の前側フラップ6を臨む部分は該前側フラップ6の膨出する形状に沿って切り込まれて、切り込み部64、65とされている。
前記後壁板3の上辺には水平線に沿って形成された折曲線3cを介して、蓋体フラップ8を連続させてある。後壁部3の上辺は、この折曲線3cの端部よりも伸長させてある。この後壁板3の下部には中央部を後壁板3の側に凹ませた円弧状の折曲線3dを介して、前記後側フラップ7を連続させてある。この折曲線3dの両端は、それぞれ折曲線3a、折曲線3bの下端部と接続している。また、折曲線3dの端部間の長さは、前記折曲線3cの端部間の長さよりも大きくしてある。このため、図3に示すように、折曲線3aと折曲線3bとは台形の左右の辺を構成している。
前記後側フラップ7は前記前側フラップ6とほぼ等しい形状に形成されており、該後側フラップ7の中央部には、図3において二点鎖線で示すように、折曲可能線7aが形成されている。なお、この折曲可能線7aは他の折曲線のように折り罫や折り目等の加工によって形成されていても構わないが、前記底部折曲線6aに沿って折曲させることが可能となるようにされていればよい。また、前記側壁板4、5の下端部は折曲線3a、3bのそれぞれと折曲線3dとの接続部よりも下方に伸張させてあり、この伸張した部分の前記後側フラップ7を臨む部分は該後側フラップ7の膨出する形状に沿って切り込まれて、切り込み部74、75とされている。また、この後側フラップ7は前側フラップ6とほぼ等しい形状とされているから、後側フラップ7の前記折曲線3dの端部間の距離と、前側フラップ6の折曲線2dの端部間の距離はほぼ等しくなる。
前記前側フラップ6の図3において斜線を施した下半部は貼着部とされており、製箱する際には、前記底部折曲線6aで折曲されて、この下半部であって紙製容器1の外側となる面が前記後側フラップ7の上半部の内側となる面と貼着される。
前記蓋体フラップ8は、両側辺の円弧を先端の円弧で連続させた形状に形成されており、前記折曲線3cにて折曲することにより、紙製容器1の上方を覆うことができる大きさとされている。また、蓋体フラップ8には、水平方向に2本の折曲線8a、8bが形成されており、これら折曲線8a、8bで適宜に折曲することにより紙製容器1に収容された容量や食品の大きさに応じて紙製容器1の上方を覆うことができるようにしてある。
前記側壁板4、5の中央部には折り罫や折り目等で加工された鉛直方向の側部折曲線4a、5aが形成されており、左右の側壁板4、5はこの側部折曲線4a、5aで折曲可能とされている。なお、左側壁板4は図3に示すように、ブランクシート10では前壁板2の端部と後壁板3の端部とに分割されて前壁側左側壁板42と後壁側左側壁板43とされており、前壁側左側壁板42の端部に前記貼着フラップ10aが連続している。そして、前記前壁側左側壁板42に前記側部折曲線4aが形成されており、前記貼着フラップ10aはこの側部折曲線4aよりも端部側に設けられている。
そして、図3と紙製容器1の圧潰状態を示す図13とに示すように、後壁板3の前記折曲線3cの長さ、すなわち、側辺部の折曲線3a、3bの上端間の距離よりも、前壁板2の側辺部の折曲線2aと折曲線2bとの間の距離の方を大きくしてある。また、後壁板3の折曲線3cとされた上辺の高さよりも、前壁板2の上辺2cの方が低くなるようにしてある。なお、紙製容器1の圧潰状態については後述する。
次に、図3に示すブランクシート10から紙製容器1を製箱する作業について説明する。図3に示す展開図は、前述の通り、紙製容器1の内側面を示しており、前記貼着フラップ10aは図3の斜線を施した表面、すなわち紙製容器1の内側面に接着剤が塗布されて、後壁側左側壁板43の外側面に貼着される。また、前記前側フラップ6の斜線を施した下半部の外側面に接着剤が塗布され、前記後側フラップ7の上半部の内側面に貼着される。この状態で、前記側部折曲線4aで左側壁板4が、前記側部折曲線5aで右側壁板5が、それぞれ折曲され、また、前記前側フラップ6が前記底部折曲線6aで折曲されると、左側壁板4と右側壁板5とがそれぞれの中央部で折り畳まれ、前側フラップ6の下半部と上半部との内側面同士が接触して、紙製容器1が圧潰された状態となる。この状態で前壁板2と後壁板3とが重畳して、折り畳まれた状態となり、図13と図14とに示すように、後側フラップ7の下半部が前記底部折曲線6aよりも下方に伸張した状態となる。すなわち、圧潰された状態にあるため、未使用の紙製容器1を保管したり搬送したりする場合には、スタックされる紙製容器よりも保管スペースが小さくなり、保管や搬送の際の効率が良好なものとなる。
そして、この紙製容器1に揚げ物食品その他の食品を収容させる場合には、図13または図14に示す圧潰された状態で前記外側に配された側部折曲線4aと側部折曲線5aとを把持してこれらを接近させる方向に押圧する。これにより、折り畳まれた左側壁板4と右側壁板5とが拡開しながら、前記前壁板2と後壁板3とが離隔すると共に、前側フラップ6の下半部と上半部とが離隔する。このため、前壁板2と左側壁板4、後壁板3、右側壁板5とにより収容部が囲まれる筒状となり、底部折曲線6aで折曲された前側フラップ6で底板9が形成されて食品等を収容できる紙製容器1に製箱された状態となる。
また、中央部で折り畳まれた前記左側壁板4と右側壁板5とを拡開させると、前記舌片24、25、34、35が左側壁板4と右側壁板5のそれぞれから前記切れ目24a、25a、切れ目34a、35aによって分離されて、左側壁板4と右側壁板5とのそれぞれから起立し、図1と図4、図5、図6、図9、図11、図12とに示すように、前壁板2と後壁板3のそれぞれの側辺部から左右方向に突出する。この舌片が起立することにより、前記前側開口1aと後側開口1bとが形成されることになる。
また、後壁板3の上辺の前記折曲線3cの端部間の距離よりも前壁板2の側辺部の折曲線2aと折曲線2bとの間の距離を大きくしてあると共に、前壁板2の下辺は前記前側フラップ6と円弧状の折曲線2dを介して接続されている。このため、紙製容器1に製箱された状態では、左右の側壁板4、5が押圧されることにより、側部折曲線4aと側部折曲線5aとが前記折曲線3cの長さの距離近くまで接近し、これに伴われて折曲線2aと折曲線2bも接近することになる。また、製箱されると前側フラップ6が拡開し、前側フラップ6の底部折曲線6aが上方に引き上げられ、これに伴われて折曲線2dが斜め前方に湾曲する。これにより、前壁板2が折曲線2dに沿って、図6に示すように、前壁板2の中央部が前方に膨出した状態に湾曲させられる。他方、後壁板3の下辺は前記後側フラップ7と円弧状の折曲線3dを介して接続されているから、製箱された紙製容器1では、該後壁板3は、図6に示すように、折曲線3dに沿って中央部がわずかに後方に膨出した状態に湾曲させられる。すなわち、前壁板2と後壁板3とは円弧状に湾曲した状態となって、円筒面または円錐面となり、この紙製容器1を把持した際に、手になじむ形状となる。
また、前壁板2の上辺2cは中央部が凹んだ状態の円弧状に形成されているから、図1に示すように、紙製容器1の上部は前壁側が下がって内部を容易に視認できるようになる。このため、収容された内容物の確認を容易に行うことができると共に、揚げ物食品を収容させる際に、食品や食品を保持して紙製容器1に収容させるためのトング等の器具が前壁板2の上縁部に衝突することを極力防止して、調理後の揚げ物食品を迅速にこの紙製容器1に収容させることができる。
前記製箱された紙製容器1に揚げ物食品を収容させると、揚げ物食品から発生する油分を含んだ蒸気は、前記開口1a、1bから排出される。このため、この油分が収容された揚げ物食品に再度付着することが極力防止され、揚げ物食品の食感を損うことが極力防止される。
また、紙製容器1の底板9の前後の辺部はそれぞれ円弧状をした折曲線2dと円弧状の折曲線3dに沿って折られた形状となっているため、中央部が高く、左右の側壁板4、5の側が低くなる。このため、揚げ物食品から漏れ出た油が底板9に達すると左右の側壁板4、5に向かって流れることになる。ところで、底板9は前記底部折曲線6aで折曲されて、該底部折曲線6aにより左右方向の谷部が形成された状態となり、谷部の左右の端部は左右の側壁板4、5の下端縁よりも下方に位置した状態となる。このため、図1と図2、図7、図8、図10とに示すように、左右の側壁板4、5の下方には底板9との間に隙間Gが形成され、前記漏れ出た油は底板9の内側面を谷部に向かって流れると共に、左右に向かって流れるから、前記隙間Gを通って排出されることになる。
また、前記後側フラップ7の下部は、図1と図2、図7、図8、図10とに示す様に、後壁板5の下端縁から斜め下方の前方を指向して伸張しており折曲可能線7aによって折曲可能とされている。このため、この紙製容器1に揚げ物食品を収容させた状態で平面上に載置させると、収容された内容物の重量により、あるいは折曲操作によって、後側フラップ7の下部が折曲可能線7aから折曲されて、底部折曲線6aによる前記谷部の位置から前方に向かって平面が形成される。このため、この紙製容器1が安定した状態に姿勢が維持されて、不用意に転倒することが極力防止される。なお、揚げ物食品を収容している紙製容器1の後壁板5を保温ケースの壁面に寄りかからせた状態で載置してあれば、前記後側フラップ7の下部が前方への転倒を阻止しているから、紙製容器1をより安定させることができる。
以上に説明した実施形態では、舌片24、25、34、35を左右の側壁板4、5に形成した場合について説明したが、舌片は前壁板2または後壁板3に形成しても、さらに、前壁板2と後壁板3、左右の側壁板4、5との全ての壁板に形成しても構わない。全ての壁板に形成する場合には、舌片の高さを適宜に異ならせて、紙製容器1を把持するのに支障が生じないようにすることが好ましい。さらに、隣接する壁板に形成される舌片は、該舌片を形成する円弧状の切れ目を連続させて形成することで該切れ目がほぼS字形となって、ブランクシート10を製作する際の治具の構造を簡素化できる。また、舌片を円弧状として説明したが、矩形や三角形その他の形状であってもよい。しかし、円弧状とする場合には、矩形や三角形のような尖鋭の部分がないから、この紙製容器1を把持した際に、手指がこの舌片に触れても痛さを感じることがない。
この発明に係る紙製容器によれば、収容された揚げ物食品から発生する油分を含んだ蒸気が外部に効率よく排出されるから、油分が収容されている食品に再度付着することがなく、当該食品の食感を損なうことが抑制されて、食品の販売の促進に寄与する。
1 紙製容器
1a 前側開口
1b 後側開口
2 前壁板
2a 折曲線(側辺部)
2b 折曲線(側辺部)
2c 上辺
2d 折曲線
24 舌片
24a 切れ目
25 舌片
25a 切れ目
3 後壁板
3a 折曲線(側辺部)
3b 折曲線(側辺部)
3c 折曲線
3d 折曲線
34 舌片
34a 切れ目
35 舌片
35a 切れ目
4 左側壁板
4a 側部折曲線
42 前壁側左側壁板
43 後壁側左側壁板
5 右側壁板
5a 側部折曲線
6 前側フラップ
6a 底部折曲線
64 切り込み部
65 切り込み部
7 後側フラップ
7a 折曲可能線
74 切り込み部
75 切り込み部
8 蓋体フラップ
9 底板
10 ブランクシート
10a 貼着用フラップ
G 隙間

Claims (4)

  1. 打ち抜かれて形成された1枚の厚紙による平面状の素材から製箱される、筒状の胴部と該胴部の下端に連続した底部とを備えている紙製容器において、
    前記胴部を前壁板と後壁板と左右の側壁板とを折曲可能な側辺部を介して連続させて形成し、
    前記胴部を形成する4枚の壁板のいずれかまたは全てに切れ目を形成して舌片を形成し、
    前記舌片を壁板から起立させて前記胴部の内外を連通させる開口を形成することを特徴とする紙製容器。
  2. 前記前壁板の側に円弧状に膨出させた該前壁板の下辺に連続させた前側フラップの一部と、前記後壁板の側に円弧状に膨出させた該後壁板の下辺に連続させた後側フラップの一部とを貼着して、前記底部を形成する底板が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
  3. 前記左右の側壁板の前後方向の中央部に鉛直線に沿って形成した側部折曲線でそれぞれの側壁板を折曲可能とし、
    前記底板の前後方向の中央部で水平線に沿って形成した底部折曲線で該底板を折曲可能とし、
    前記側部折曲線と前記底部折曲線とで折曲することによって前記前壁板と後壁板とが重畳して折り畳まれた状態に圧潰されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙製容器。
  4. 前記舌片は前記側辺部に基端部を配して、前記前壁板と側壁板とのいずれか一方または両方と、前記後壁板と側壁板とのいずれか一方または両方とに円弧状の切れ目を設けて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の紙製容器。
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