JP2019151240A - スライド装置 - Google Patents

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【課題】 シートベルトを介して可動レールに大きな力が入力された場合であっても、可動レールが大きく変形してしまうことを抑制可能なスライド装置の一例を開示する。【解決手段】 可動レール12を変位可能に支持する転動体13と、ベルトアンカー7が設けられたアンカーブラケット14と、第1連結部16A及び第2連結部16Bにてアンカーブラケット14に連結された補強部材16と、補強部材16の係合部17と係合可能な被係合部18であって、係合部17と係合したときに少なくとも上方向きの力に対抗可能な被係合部18とを備える。可動レール12の後端が固定レール11の後端よりシート後方に位置したときに、係合部17と被係合部18とが係合し、かつ、転動体13及び被係合部18と係合部17との係合箇所18Aがシート前後方向において第1連結部16Aと第2連結部16Bとの間に位置する。【選択図】 図4

Description

本開示は、シート本体をスライド可能に支持するスライド装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、固定レールの後端を含む所定の範囲内に補強板が設けられている。補強板は、可動レールを介して固定レールに入力される外力を受ける部位を補強する部材である。
特開2017−35913号公報
可動レールの後端が固定レールの後端より後方に位置したときにおいて、シートベルトを介して可動レールに大きな力が入力されたとき、特許文献1に記載の発明では、可動レールに大きな捻り変形が発生し、当該可動レールの断面形状が崩れる可能性がある。
可動レールの断面形状が崩れると、当該可動レールの断面二次モーメント(曲げ剛性)が大きく低下してしまうおそれがある。なお、上記捻り変形は、可動レールのせん断中心を中心とする変形である。
本願は、上記点に鑑み、シートベルトを介して可動レールに大きな力が入力された場合であっても、可動レールが大きく変形してしまうことを抑制可能なスライド装置の一例を開示する。
スライド装置は、例えば、乗物に対して固定される固定レール(11)であって、シート前後方向に延びる固定レール(11)と、シート本体が固定される可動レール(12)であって、固定レール(11)に対してシート前後方向に変位可能な可動レール(12)と、可動レール(12)を変位可能に支持する転動体(13)であって、可動レール(12)及び固定レール(11)に転がり接触する転動体(13)と、可動レール(12)に固定されたアンカーブラケット(14)であって、シートベルト用のベルトアンカー(7)が設けられたアンカーブラケット(14)と、ベルトアンカー(7)よりシート前方に設けられた第1連結部(16A)及び第2連結部(16B)にてアンカーブラケット(14)に連結された補強部材(16)と、補強部材(16)に設けられた係合部(17)と係合可能な被係合部(18)であって、乗物に対して固定されるとともに、係合部(17)と係合したときに少なくとも上方向きの力に対抗可能な被係合部(18)とを備える。
そして、可動レール(12)のシート前後方向後端が固定レール(11)のシート前後方向後端よりシート後方に位置したときに、係合部(17)と被係合部(18)とが係合し、かつ、転動体(13)及び被係合部(18)と係合部(17)との係合箇所(18A)がシート前後方向において第1連結部(16A)と第2連結部(16B)との間に位置することが望ましい。
ベルトアンカー(7)を介して可動レール(12)に入力される力は、当該可動レール(12)を捻り変形させる捻りモーメント、及び転動体(13)を曲げ中心とする曲げモーメントを発生させる。
可動レール(12)のシート前後方向後端が固定レール(11)のシート前後方向後端よりシート後方に位置し、当該可動レール(12)が最もシート後方に位置した状態(以下、後限位置という。)では、転動体(13)、つまり曲げ中心からベルトアンカー(7)まで距離が最も大きくなるので、上記曲げモーメントが最も大きくなる。
後限位置では、可動レール(12)のうち固定レール(11)から飛び出した部分の長さ最大となるので、固定レール(11)から拘束を受ける部分の長さが最小となり、可動レール(12)が捻り変形し易い状態となる。
これに対して、上記スライド装置では、可動レール(12)のシート前後方向後端が固定レール(11)のシート前後方向後端よりシート後方に位置したとき、つまり可動レール(12)の一部が固定レール(11)から飛び出したとき(以下、飛び出し状態という。)に、係合部(17)と被係合部(18)とが係合するので、当該係合が捻りモーメントを受けることが可能である。
飛び出し状態では、転動体(13)及び被係合部(18)がシート前後方向において第1連結部(16A)と第2連結部(16B)との間に位置するので、曲げモーメント及び捻りモーメントは、補強部材(16)を介して曲げ中心を挟んでベルトアンカー(7)と反対側の部位にも伝達する。
なお、「補強部材(16)を介して曲げ中心を挟んでベルトアンカー(7)と反対側の部位」とは、例えば、第2連結部(16B)が第1連結部(16A)よりベルトアンカー(7)に近接している場合には、第1連結部(16A)が位置する部位である。
上記場合において、可動レール(12)のうち第1連結部(16A)が位置する部位は、固定レール(11)により拘束されているので、当該部位は、捻り変形及び曲げ変形に対して十分に対抗することができ得る。
つまり、上記スライド装置では、飛び出し状態時に、係合部(17)と被係合部(18)とが係合して捻りモーメントを受けるとともに、曲げモーメント及び捻りモーメントが補強部材(16)を介して分散するので、可動レール(12)に大きな力が入力された場合であっても、可動レール(12)が大きく変形してしまうことが抑制され得る。
なお、上記スライド装置は、以下の構成であってもよい。
可動レール(12)に設けられた当接部材(19)であって、当該可動レール(12)のせん断中心(SS)を挟んで補強部材(16)と反対側にて固定レール(11)と接触可能な当接部材(19)を備え、当接部材(19)は、予め決められた大きさの力を越える力がベルトアンカー(7)に入力されたときに、固定レール(11)に接触するように構成され、さらに、当接部材(19)は、可動レール(12)のシート前後方向後端が固定レール(11)のシート前後方向後端よりシート後方に位置している状態においても、当該固定レール(11)と接触可能であることが望ましい。
そして、当接部材(19)が固定レール(11)に接触することにより、可動レール(12)が更に大きく変形してしまうことが抑制される。
アンカーブラケット(14)を可動レール(12)に締結固定する第1締結部材(14A)及び第2締結部材(14B)を備え、第1連結部(16A)及び第2連結部(16B)は、シート前後方向において第1締結部材(14A)と第2締結部材(14B)との間に位置している。これにより、可動レール(12)が更に大きく変形してしまうことが確実に抑制される。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る乗物用シート等を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置の分解図である。 第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 第1実施形態に係る係合部と被係合部との係合状態を示す図である。 第1実施形態に係るスライド装置を示す図である。 臨界変形力未満の力が作用している場合のスライド装置を示す図である。 臨界変形力以上の力が作用している場合のスライド装置を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本願に係るシートが適用された例である。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。
したがって、本願に係る発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
乗物用シート1のシート本体2は、図1に示されるように、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも備える。シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。
スライド装置10は、シート本体2をスライド可能に支持する装置である。スライド装置10は、シート幅方向一端側(例えば、右端側)、及びシート幅方向他端側(例えば、左端側)それぞれに設けられている。
以下の説明は、車両幅方向一端側に搭載された乗物用シート1のシート幅方向他端側に配置されたスライド装置10に関する。当該スライド装置10には、ベルトアンカー7が設けられている。ベルトアンカー7は、シートベルト(図示せず。)のバックルが連結される部材である。
2.スライド装置の構成
<構成の概要>
スライド装置10は、図2に示されるように、固定レール11、可動レール12、転動体13、及びアンカーブラケット14等を少なくとも備える。固定レール11は、乗物に対して固定されてシート前後方向に延びる部材である(図1参照)。
本実施形態に係る固定レール11は、車両ボディBd(図1参照)や車両フロアパネル等に固定されている。当該固定レール11の延び方向、つまりシート前後方向は、車両の前後方向と一致している。
可動レール12は、少なくとも1つ(本実施形態では、複数)の転動体13を介して固定レール11に対してシート前後方向に変位可能に支持されている。シート本体2は、当該可動レール12に固定される。
各転動体13は、可動レール12及び固定レール11に転がり接触することにより、可動レール12を変位可能に支持する。本実施形態に係る各転動体13は、鋼球等の球体にて構成されている。
<アンカーブラケット>
アンカーブラケット14には、図3に示されるように、ベルトアンカー7が固定されている。当該アンカーブラケット14は、図4に示されるように、少なくとも第1締結部材14A及び第2締結部材14B等により可動レール12に固定されている。
第1締結部材14Aは、アンカーブラケット14の延び方向一端側(本実施形態では、シート前方側)に配置されている。第2締結部材14Bは、アンカーブラケット14の延び方向他端側(本実施形態では、シート後方側)に配置されている。
本実施形態では、第1締結部材14Aと第2締結部材14Bとの中間位置に第3締結部材14Cが設けられている。つまり、本実施形態に係るアンカーブラケット14は、3つの締結部材14A〜14Cにより可動レール12に固定されている。
本実施形態に係る各締結部材14A〜14Cは、可動レール12に溶接等に固定されたボルト、及び当該ボルトに締め込まれたナットにより構成されている。なお、アンカーブラケット14には、図5に示されるように、リフタリンク15Aが連結されている。
リフタリンク15Aの下端側は、アンカーブラケット14に揺動可能に連結されている。リフタリンク15Aの上端側は、シート本体2に揺動可能に連結されている(図1参照)。そして、リフタリンク15Aは、第2のリフタリンク15B(図1参照)と協働してシート本体2を昇降させる。
<補強部材>
アンカーブラケット14には、図3に示されるように、補強部材16が連結されている。当該補強部材16は、ベルトアンカー7よりシート前方に設けられた第1連結部16A及び第2連結部16Bにてアンカーブラケット14に連結されている。
第1連結部16Aは、補強部材16のうち第2連結部16Bに対してシート前方側にずれた位置に設けられている。第1連結部16A及び第2連結部16Bには、図2に示されるように、貫通穴16C、16Dが設けられている。
それら貫通穴16C、16Dには、図4に示されるように、ボルトB1、B2が挿入されている。つまり、第1連結部16A及び第2連結部16Bは、ボルトB1、B2にてアンカーブラケット14に連結固定されている。
アンカーブラケット14のうち第1連結部16Aが連結された部位14Dとアンカーブラケット14のうち第2連結部16Bが連結された部位14Eとの間には、リフタリンク15Aが連結された部位14Fが存在する。
つまり、補強部材16は、リフタリンク15Aが連結された部位14Fを挟んでシート前方側の部位14D及びシート前方側の部位14Eにてアンカーブラケット14に連結固定されている。さらに、第1連結部16A及び第2連結部16Bは、シート前後方向において第1締結部材14Aと第2締結部材14Bとの間に位置している。
<係合部及び被係合部>
図6に示されるように、補強部材16には係合部17が設けられている。固定レール11には、係合部17と係合可能な被係合部18が固定されている。本実施形態では、被係合部18は、ボルト等の機械的締結具(図示せず。)にて固定レール11と共に車両ボディBd等に固定されている。換言すれば、被係合部18は、固定レール11を介して乗物に対して固定される。
被係合部18は、係合部17と係合したときに、少なくとも上方向きの力に対抗可能である。具体的には、係合部17は、下向きに凸となるJ字状又は鈎状の断面形状に構成されている。被係合部18は、上向きに凸となるJ字状又は鈎状の断面形状に構成されている。
このため、係合部17が被係合部18に引っ掛かるように係合した状態では、当該係合は、少なくとも上方向きの力に対抗可能な状態となる。被係合部18は、図2に示されるように、固定レール11の長手方向に沿って予め決められた範囲に設けられている。
具体的には、被係合部18は、図1に示されるように、少なくとも可動レール12のシート前後方向後端が固定レール11のシート前後方向後端よりシート後方に位置したとき(以下、飛び出し状態という。)に、係合部17と係合するように構成されている。
さらに、飛び出し状態においては、図4に示されるように、各転動体13及び被係合部18と係合部17との係合箇所18Aがシート前後方向において第1連結部16Aと第2連結部16Bとの間に位置する。
<当接部材>
図7に示されるように、可動レール12には当接部材19が設けられている。当該当接部材19は、アンカーブラケット14を介して可動レール12に固定されている。なお、本実施形態に係る当接部材19は、ボルトB2にて補強部材16と共にアンカーブラケット14に固定されている。
図8に示されるように、当接部材19のうち可動レール12のせん断中心SSを挟んで補強部材16と反対側には、当接部19Aが設けられている。当接部19Aは、予め決められた大きさの力を越える力(以下、臨界変形力という。)がベルトアンカー7に入力されたときに、固定レール11に接触する部位である。
つまり、ベルトアンカー7に入力される力が臨界変形力未満の場合には、当接部19Aと固定レール11とは離間している。ベルトアンカー7に入力される力が臨界変形力以上になると、当接部19Aと固定レール11との位置関係が変化し、図9に示されるように、当接部19Aが固定レール11に直接的に接触する。
そして、当接部19Aは、少なくとも飛び出し状態においても、固定レール11と接触可能である。つまり、可動レール12が最もシート後方に位置した状態(以下、後限位置という。)においても、臨界変形力以上となったときに当接部19Aと固定レール11とが接触し得る。
3.本実施形態に係るスライド装置の特徴
ベルトアンカー7を介して可動レール12に入力される力は、当該可動レール12を捻り変形させる捻りモーメント、及び転動体13を曲げ中心とする曲げモーメントを発生させる。後限位置では、転動体13、つまり曲げ中心からベルトアンカー7まで距離が最も大きくなるので、上記曲げモーメントが最も大きくなる。
後限位置では、可動レール12のうち固定レール11から飛び出した部分の長さ最大となるので、固定レール11から拘束を受ける部分の長さが最小となり、可動レール12が捻り変形し易い状態となる。
これに対して、本実施形態に係るスライド装置10では、飛び出し状態時において、係合部17と被係合部18とが係合するので、当該係合が捻りモーメントを受けることが可能である。
飛び出し状態では、転動体13及び被係合部18がシート前後方向において第1連結部16Aと第2連結部16Bとの間に位置するので(図4参照)、曲げモーメント及び捻りモーメントは、補強部材16を介して曲げ中心を挟んでベルトアンカー7と反対側の部位、つまり、第1連結部16Aが位置する部位にも伝達する。
飛び出し状態時において、可動レール12のうち第1連結部16Aが位置する部位は、固定レール11により拘束されているので、当該部位は、捻り変形及び曲げ変形に対して十分に対抗することができ得る。
つまり、本実施形態に係るスライド装置10では、飛び出し状態時に、係合部17と被係合部18とが係合して捻りモーメントを受けるとともに、曲げモーメント及び捻りモーメントが補強部材16を介して分散するので、可動レール12に大きな力が入力された場合であっても、可動レール12が大きく変形してしまうことが抑制され得る。
当接部材19は、飛び出し状態時においても、固定レール11と接触可能である。つまり、当接部材19が固定レール11に接触することにより、可動レール12が更に大きく変形してしまうことが抑制される。
第1連結部16A及び第2連結部16Bは、シート前後方向において第1締結部材14Aと第2締結部材14Bとの間に位置している。これにより、可動レール12が更に大きく変形してしまうことが確実に抑制される。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、当接部材19が設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当接部材19が廃止された構成であってもよい。
上述の実施形態では、ベルトアンカー7に入力される力が臨界変形力以上になると、当接部19Aが固定レール11に直接的に接触した。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当接部19Aと固定レール11との間に介装材が配置され、当接部19Aと固定レール11とが間接的に接触する構成であってもよい。
上述の実施形態に係る当接部材19は、アンカーブラケット14を介して固定レール11に固定されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当接部材19が固定レール11に直接的に固定された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る被係合部18は、固定レール11を介して乗物に対して固定されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、被係合部18が乗物に直接的に固定される構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1連結部16A及び第2連結部16Bは、シート前後方向において第1締結部材14Aと第2締結部材14Bとの間に位置していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る転動体13は球体であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、転動体13は、円筒コロ又は円錐コロにて構成されていてもよい。
上述の実施形態では、車両に乗物用シートを適用した。しかし、本願明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 2… シート本体 3… シートクッション
5… シートバック 7… ベルトアンカー 10… スライド装置
11… 固定レール 12… 可動レール 13… 転動体
14… アンカーブラケット 14A… 第1締結部材 14B… 第2締結部材
14C… 第3締結部材 16… 補強部材 16A… 第1連結部
16B… 第2連結部 17… 係合部 18… 被係合部
19… 当接部材 19A… 当接部

Claims (3)

  1. 乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
    乗物に対して固定される固定レールであって、シート前後方向に延びる固定レールと、
    前記シート本体が固定される可動レールであって、前記固定レールに対してシート前後方向に変位可能な可動レールと、
    前記可動レールを変位可能に支持する転動体であって、前記可動レール及び前記固定レールに転がり接触する転動体と、
    前記可動レールに固定されたアンカーブラケットであって、シートベルト用のベルトアンカーが設けられたアンカーブラケットと、
    前記ベルトアンカーよりシート前方に設けられた第1連結部及び第2連結部にて前記アンカーブラケットに連結された補強部材と、
    前記補強部材に設けられた係合部と係合可能な被係合部であって、乗物に対して固定されるとともに、前記係合部と係合したときに少なくとも上方向きの力に対抗可能な被係合部とを備え、
    前記可動レールのシート前後方向後端が前記固定レールのシート前後方向後端よりシート後方に位置したときに、前記係合部と前記被係合部とが係合し、かつ、前記転動体及び前記被係合部と前記係合部との係合箇所がシート前後方向において前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置するスライド装置。
  2. 前記可動レールに設けられた当接部材であって、当該可動レールの長手方向と直交する断面におけるせん断中心を挟んで前記補強部材と反対側にて前記固定レールと接触可能な当接部材を備え、
    前記当接部材は、予め決められた大きさの力を越える力が前記ベルトアンカーに入力されたときに、前記固定レールに接触するように構成され、
    さらに、前記当接部材は、前記可動レールのシート前後方向後端が前記固定レールのシート前後方向後端よりシート後方に位置している状態においても、当該固定レールと接触可能である請求項1に記載のスライド装置。
  3. 前記アンカーブラケットを前記可動レールに締結固定する第1締結部材及び第2締結部材を備え、
    前記第1連結部及び前記第2連結部は、シート前後方向において前記第1締結部材と前記第2締結部材との間に位置している請求項1又は2に記載のスライド装置。
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