JP2019150943A - 引き抜き用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】部材から締結用部品を引き抜く際に、該部材の変形を抑制可能な工具を提供する。【解決手段】本発明の引き抜き用工具は、部材を貫通する穴に挿入され、かつ、部材に対して取付部品を締結するための締結部材を受け入れる本体と、本体が穴から抜けることを防ぐための座面と、を備えた締結用部品を引き抜くための引き抜き用工具である。本発明の引き抜き用工具は、ケース状の本体と、穴と座面との間に入り込み、座面を把持するための爪部と、爪部が先端に連結され、かつ、本体の内部を移動可能な連結部と、連結部に取り付けられたグリップ部と、グリップ部に対して回転可能に接続されるハンドル部と、を備える。ハンドル部の回転に応じて、連結部は、静止した前記本体に対して締結用部品を引き抜く方向へ移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、引き抜き用工具に関する。
従来、例えば車体などの部材にフェンダーライナー等の取付部品を締結する際に、スクリューグロメットなどの締結用部品を車体に取り付け、その取り付けた締結用部品を、取付部品を締結するための締結部材(例えばタッピングスクリュー)の締結座として用いることが知られている。
上記締結用部品は、部材を貫通する穴に挿入され、かつ、締結部材を受け入れる本体と、本体が穴から抜けることを防ぐための座面と、を備えている。この締結用部品を取り外す場合は、例えば特許文献1に開示された引き抜き用の工具の爪部を座面に引っ掛けて引き抜くことができる。
特開平8−155852号公報
しかしながら、特許文献1に開示された工具を用いて引き抜き作業を行う場合は、部材に形成された穴から締結用部品の本体を引き抜く際に、該部材が変形してしまうという問題がある。
本発明は、部材から締結用部品を引き抜く際に、該部材の変形を抑制可能な工具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、部材を貫通する穴に挿入され、かつ、前記部材に対して取付部品を締結するための締結部材を受け入れる本体と、前記本体が前記穴から抜けることを防ぐための座面と、を備えた締結用部品を引き抜くための引き抜き用工具であって、ケース状の本体と、前記穴と前記座面との間に入り込み、前記座面を把持するための爪部と、前記爪部が先端に連結され、かつ、前記本体の内部を移動可能な連結部と、前記連結部に取り付けられたグリップ部と、前記グリップ部に対して回転可能に接続されるハンドル部と、を備え、前記ハンドル部の回転に応じて、前記連結部は、静止した前記本体に対して前記締結用部品を引き抜く方向へ移動する。
本発明によれば、部材から締結用部品を引き抜く際に、該部材の変形を抑制可能な工具を提供することができる。
図1は、第1の実施形態の引き抜き用工具の構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図4は、スクリューグロメット100が抜け切れていないことにより元の位置に戻ろうとする力が作用することを示す図である。 図5は、スクリューグロメットを引き抜く際のロック部材の動作を説明するための図である。 図6は、第1の歯溝および第2の歯溝のピッチの一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図8は、第2の実施形態の引き抜き用工具の構成を示す図である。 図9は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図10は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図11は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図12は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図13は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図14は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図15は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。 図16は、第2の実施形態の引き抜き用工具の具体的な動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る引き抜き用工具の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の引き抜き用工具1の構成を示す図である。図1に例示した引き抜き用工具1は、車体(「部材」の一例)にフェンダーライナー等の取付部品を締結する場合に、取付部品を締結するためのタッピングスクリュー(「締結部材」の一例)の締結座として車体に取り付けられるスクリューグロメット(「締結用部品」の一例)を、車体から引き抜くための工具である。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、引き抜き用工具1は、ケース状の本体10と、爪部20が先端に連結され、かつ、本体10の内部を移動可能な連結部30と、連結部30に取り付けられたグリップ部40と、グリップ部40に対して回転可能に接続されるハンドル部50と、を備える。この例では、ハンドル部50は接続ピン55を介してグリップ40と接続されている。
本実施形態では、ハンドル部50の回転に応じて、連結部30は、静止した本体10に対してスクリューグロメット(不図示)を引き抜く方向へ移動する。また、本体10のうち爪部20側の端部は、不図示の車体からスクリューグロメットを引き抜く際に該車体に当接する。スクリューグロメットを引き抜く際の具体的な内容については後述する。
図1に示すように、本体10の内部には、第1のギア60と、第2のギア70とが設けられる。第2のギア70は、スクリューグロメットを引き抜く方向を示す第1の方向において第1のギア60の下流側に位置する。
第1のギア60は、複数の歯部61と、歯部61間の溝を示す複数の歯溝62と、を含む。なお、歯部61の側面(側壁)は歯溝62に含まれると考えてもよい。以下では、第1のギア60に含まれる歯溝62を「第1の歯溝62」と称する。同様に、第2のギア70は、複数の歯部71と、歯部71間の溝を示す複数の歯溝72と、を含む。なお、歯部72の側面は歯溝72に含まれると考えてもよい。以下では、第2のギア70に含まれる歯溝72を「第2の歯溝72」と称する。
また、図1に示すように、ハンドル部50のうち、把持される側とは反対側の端部には、ハンドル部50の回転に伴って、第1のギア60に含まれる複数の第1の歯溝62のうちの何れかと当接するブロック80(「当接部材」の一例)が設けられる。ハンドル部50が、連結部30を第1の方向に移動させるための第1の回転方向(後述するように、ここでは反時計回りの方向)に回転すると、ブロック80は何れかの第1の歯溝62に当接して該第1の歯溝62を押し当てることで、連結部30が第1の方向に移動する。この具体的な内容については後述する。
また、図1に示すように、連結部30のうち爪部20とは反対側の端部には、第2のギア70に含まれる複数の第2の歯溝72に当接しながら第1の方向には移動可能である一方、何れかの第2の歯溝72に嵌り込んだ場合は、第1の方向とは反対側の方向を示す第2の方向には移動不可能なロック部材90が設けられる。ここでは、ロック部材90は、その前後に位置する不図示の2つの弾性部材(典型的にはバネ)によって付勢され、外力が作用していない状態では中立の位置に保たれる。そして、ロック部材90に対して第1の方向の力が作用した場合は、ロック部材90は反時計回りの方向に所定量だけ回転して第2の歯溝72から外れる一方、ロック部材90に対して第2の方向の力が作用した場合は、ロック部材90は時計回りの方向には回転しないよう、2つの弾性部材の各々の付勢力が予め設定されている。
例えば連結部30が第1の方向に移動した場合、第2の歯溝72(歯部71)に当接するロック部材90に対しては第1の方向とは反対方向(第2の方向)の反力が作用する。これにより、ロック部材90は、反時計回りの方向に所定量だけ回転して第2の歯溝72から外れ、連結部30の移動に伴って第1の方向に移動することができる。また、例えば連結部30が第2の方向に移動した場合、第2の歯溝72に当接するロック部材90に対しては第2の方向とは反対方向(第1の方向)の反力が作用するが、ロック部材90は時計回りの方向には回転せず第2の歯溝72から外れないので、連結部30が第2の方向に移動することを抑制することができる。
次に、引き抜き用工具1の具体的な動作を説明する。図2に示すように、車体110に取り付けられたスクリューグロメット100は、本体101と、座面102とを備える。本体101は、車体110を貫通する穴に挿入され、かつ、車体110に対して取付部品(例えばフェンダーライナー等)を締結するための締結部材(例えばタッピングスクリュー)を受け入れる。座面102は、本体101が上記穴から抜けることを防ぐ。
上記スクリューグロメット100を車体110から取り外す場合、まず図2に示すように、爪部20が、車体110の穴(本体101が挿入された穴)と座面102との間に入り込み、座面102を把持する。この状態で、作業者がグリップ部40とハンドル部50を握ると、グリップ部40に対してハンドル部50が反時計回りに回転する。
ハンドル部50の反時計回りの回転に伴って、ハンドル部50の先端(ここでは、ハンドル部50のうち把持される側とは反対側の端部)に設けられたブロック80は、第1のギア60に含まれる複数の第1の歯溝62のうち、第1の方向から数えて第1番目の第1の歯溝62(第1の方向の最も上流側に位置する第1の歯溝62)に当接する。
そして、作業者がハンドル部50を握ることによる、ハンドル部50を反時計回りに回転させる力が継続することで、図3に示すように、第1番目の第1の歯溝62のうちブロック80が当接する点を中心として反時計回りに回転しようとする力が連結部30へ伝達され、連結部30は第1の方向に移動する。これにより、連結部30に連結された爪部20に座面を把持されたスクリューグロメット100も第1の方向に移動し、スクリューグロメット100の本体101は穴から抜け始める。
このとき、引き抜き用工具1の連結部30は、本体10の内部を第1の方向に移動するものの、本体10は静止したままであるので、スクリューグロメット100の引き抜きにつられて車体110が第1の方向に変形しようとしても、本体10の先端部(第1の方向の上流側の端部)に当接することで変形が抑制される。
また、上記のような連結部30の移動に伴い、ハンドル部50の先端のブロック80は第1番目の第1の歯溝62から第2番目の第1の歯溝62へ移ろうとする。しかしながら、この段階ではスクリューグロメット100が抜け切れていないので、図4に示すように、反力により元の位置に戻ろうとする力(第2の方向の力)が作用する。このため、第1のギア60だけでは、ブロック80が第1番目の第1の歯溝62を超えて第2番目の第1の歯溝62へ移ることができない。
そこで、本実施形態では、上述の第2のギア70とロック部材90を設けている。ここでは、連結部30が第1の方向に移動して、ブロック80が当接していた第1の歯溝62を越える前に、第1の方向に移動したロック部材90が何れかの第2の歯溝72に嵌り込む。
例えば図5に示すように、連結部30が第1の方向に移動して、ブロック80が第1番目の第1の歯溝62を越える前に、ロック部材90は第1番目の第2の歯溝72から第2番目の第2の歯溝72に移動し、第2番目の第2の歯溝72に嵌まり込む。このとき、スクリューグロメット100が抜け切れないことによる第2の方向の反力が作用することで、第2番目の第2の歯溝72に当接するロック部材90には第1の方向の反力が作用する。しかしながら、前述したように、ロック部材90に対して第1の方向の力が作用しても、ロック部材90は時計回りの方向には回転せず第2の歯溝72から外れないので、連結部30が第2の方向に移動することを抑制することができる。
本実施形態では、連結部30が第1の方向に移動して、ブロック80が当接していた第1の歯溝62を越える前に、第1の方向に移動したロック部材90が何れかの第2の歯溝72に嵌り込むようにするために、第2の歯溝72のピッチ(ここでは、隣り合う歯溝の底部の間隔)は第1の歯溝62のピッチよりも小さい値に設定されている。
さらに言えば、第2の歯溝72のピッチと第1の歯溝62のピッチとの比は1:2である。例えば図6に示すように、操作ストローク(グリップ部40とハンドル部50の把持側の間隔)が80mm以下の場合、第2の歯溝72のピッチを20mm、第1の歯溝62のピッチを40mmに設定することができる。
さらに連結部30が第1の方向に移動して、ブロック80が第1番目の第1の歯溝62を越えた後、作業者がハンドル部50を離すことで、ハンドル部50が時計回りの方向(第1の回転方向とは反対の第2の回転方向)に回転して元の位置に戻ると、ブロック80は、第1番目の第1の歯溝62に隣接する第2番目の第1の歯溝62に対向して配置される(図7参照)。また、図7の例では、ロック部材90は第3番目の第2の歯溝72に嵌まり込んでいる。
このようにして、作業者がハンドル部50とグリップ部40を握って離す操作を繰り返すと、スクリューグロメット100の座面102を把持する爪部20が先端に連結された連結部30は第1の方向に移動していき、ブロック80は、当接する第1の歯溝62を順次に変えながら第1の方向に移動し、ロック部材90は、当接する第2の歯溝72を順次に変えながら第1の方向に移動していく。
以上に説明したように、本実施形態の引き抜き用工具1を用いて、車体110に取り付けられたスクリューグロメット100を引き抜く場合、スクリューグロメット100の座面102を把持する爪部20が先端に連結された連結部30は、ハンドル部50の回転に応じて、静止した本体10に対して第1の方向(スクリューグロメット100を引き抜く方向)へ移動する。このとき、連結部30は、本体10の内部を第1の方向に移動するものの、本体10は静止したままであるので、スクリューグロメット100の引き抜きにつられて車体110が第1の方向に変形しようとしても、本体10の先端部に当接することで変形が抑制される。
つまり、本実施形態によれば、車体110の変形を押さえつつスクリューグロメット100を引き抜くことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。
図8は、本実施形態の引き抜き用工具2の構成を示す図である。図8に示すように、引き抜き用工具2は、ケース状の本体200と、本体200内を移動可能な連結部210と、グリップ部220と、ハンドル部230と、を備える。
略直方体形状の連結部210の第2の方向の先端には、固定された第1の爪部(固定爪)211と、可動する第2の爪部(可動爪)212とが設けられる。第1の爪部211および第2の爪部212の各々は略L字形状の部材であり、上下に対称に配置される。この例では、第1の爪部211は、連結部210の下面(底面)側に設けられ、第2の爪部212は、連結部210の上面側に設けられる。
第1の爪部211は、連結部210と一体的に設けられる。第2の爪部212は、軸部213を介して連結部210に支持され、連結部210に対して回動可能である。図8に示すように、第2の爪部212は、軸部213に連結される長手側の第1の部材300と、第1の部材300と直交する短手側の第2の部材301と、を含む。
また、連結部210の下面のうち、第1の爪部211が設けられる部分よりも第1の方向側には第3のギア240が設けられている。第3のギア240は、複数の歯部241と、歯部214間の溝を示す複数の歯溝242と、を含む。なお、歯部241の側面は歯溝242に含まれると考えてもよい。以下では、第3のギア240に含まれる歯溝242を「第3の歯溝242」と称する。
さらに、連結部210の上面には、上方へ突出するストッパ部材250が設けられている。この例では、ケース状(中空の略直方体形状)の本体200の上面には開口が設けられている。そして、本体200の上面は、開口を挟んで配置される第1の部位201と、第2の部位202とを含む。第1の部位201は、開口よりも第2の方向側に位置し、第2の部位202は、開口よりも第1の方向側に位置する。ここでは、連結部210とともに移動するストッパ部材250は、開口内を移動可能であり、第1の部位201の縁部に当接することで第2の方向への移動が規制され、第2の部位202の縁部に当接することで第1の方向への移動が規制される。
グリップ部220は、本体200に接続される。ハンドル部230は、回転ピン231を介してグリップ部220に接続され、グリップ部220に対して回転可能である。また、この例では、ハンドル部230およびグリップ部220を繋ぐハンドル用スプリング232が設けられている。
また、ハンドル部230のうち、把持される側とは反対側の端部には、可動用ピン233を介して、第1のギア爪234が接続される。第1のギア爪234は、ハンドル部230の回転に伴って、第3のギア240に含まれる複数の第3の歯溝242のうちの何れかに当接可能である。また、この例では、第1のギア爪234を付勢するためのギア爪可動用スプリング235が設けられる。
さらに、この例では、第3のギア240に含まれる複数の第3の歯溝242のうちの何れかに当接可能な第2のギア爪236が、回転ピン231を介してグリップ部220に接続されている。ここでは、第2のギア爪236と第1のギア爪234は、回転ピン231の軸方向に並ぶように配置(横並びに配置)される。また、この例では、第2のギア爪236を付勢するためのギア爪ロック用スプリング237が設けられる。
次に、引き抜き用工具2の具体的な動作を説明する。ここでは、第1の実施形態と同様に、スクリューグロメット100を車体110から取り外す場合を想定する。この場合、まず図9に示すように、固定された第1の爪部211が、車体110の穴(本体101が挿入された穴)と座面102との間に入り込み、座面102を把持する。このとき、第2の爪部212は、本体200の上面の第1の部位201とは接触しておらず、第2の爪部212には外力が作用してない。この例では、第2の爪部212は、不図示の弾性部材によって、軸部213を中心として時計回りに回動するように付勢されているので、外力が作用していない状態(図9の状態)では、第2の爪部212は、軸部213を中心として時計回りに所定角度だけ回転した状態に維持される。つまり、第2の爪部212の第1の部材300は、連結部210の延在方向(移動方向)に対して、所定角度だけ起立した状態となる。このとき、第2の爪部212の先端の第2の部材301は、車体110の穴と座面102との間には入り込まず、第2の爪部212は座面102を把持しない状態である。
また、図9の初期状態において、第1のギア爪234は、何れかの第3の歯溝242に嵌まり込んでいる。この例では、初期状態において、第1のギア爪234は、図9の左から数えて第3番目の第3の歯溝242に嵌まり込んでいることを想定している。
図10は、図9の状態に対応した第2のギア爪236の動きを説明するための図である。図10の例では、第2のギア爪236は、第1のギア爪234と同じ第3の歯溝242に嵌まり込んでいる。
次に、作業者がハンドル部230を握ると、図11に示すように、ハンドル部230は回転ピン231を軸に時計回りに回転し、可動用ピン233によってハンドル部230に支持される第1のギア爪234は、ギア爪可動用スプリング235に押されながら第1の方向に移動して第3の歯溝242に当接する。これにより、第3の歯溝242は第1の方向に押され、連結部210全体が第1の方向に移動する。この連結部210の移動に伴って第2の爪部212も第1の方向に移動し、第2の爪部212は、本体200の上面の第1の部位201に接触する。これにより、所定角度だけ起立した状態の第2の爪部212(第1の部材300)は、第1の部位201の延在方向と平行になるように力を受け、軸部213を中心として反時計回りに所定角度だけ回転する。このとき、第1の部材300と直交する第2の部材301は車体110の穴と座面102との間に入り込み、座面102を把持する。
図12は、図11の状態に対応した第2のギア爪236の動きを説明するための図である。上述のハンドル部230の回転に伴って、第2のギア爪236も回転ピン231を中心に時計回りに回転し、ギア爪ロック用スプリング237を圧縮しながら第1の方向に移動する。
次に、作業者がハンドル部230を離すと、ハンドル用スプリング232の付勢力により、ハンドル部230に対して元の位置に戻る方向の力が作用する。これにより、図13に示すように、ハンドル部230は、回転ピン231を中心に反時計回りに回転する。これにより、第1のギア爪234はギア爪可動用スプリング235を押さえながら、第2の方向に移動し、それまで当接していた第3の歯溝242を乗り越えて隣の第3の歯溝242に移ろうとする。
図14は、図12の状態に対応した第2のギア爪236の動きを説明するための図である。上述のハンドル部230の回転に伴って、第2のギア爪236も第1のギア爪234と同様に第2の方向に移動し、それまで当接していた第3の歯溝242を乗り越えて隣の第3の歯溝242に移ろうとする。
次に、図15に示すように、ハンドル部230が元の位置に戻ると、第1のギア爪234は、直前まで当接していた第3の歯溝242と第2の方向に隣接する第3の歯溝242に嵌まり込む。
図16は、図15の状態に対応した第2のギア爪236の動きを説明するための図である。第1のギア爪234と同様に、第2のギア爪236も、直前まで当接していた第3の歯溝242と第2の方向に隣接する第3の歯溝242に嵌まり込み、連結部210の位置を固定する(ロックする)。
このようにして、作業者がハンドル部230を握って離す操作を繰り返すと、ハンドル部230の回転に伴って動く第1のギア爪234が、スクリューグロメット100の座面102を把持する第1の爪部211および第2の爪部212が連結された連結部210に設けられた複数の第3の歯溝242に対して、第2の方向に沿った順番で当接していくことにより(押し込んでいくことにより)、連結部210を第1の方向に移動させる。また、ハンドル部230の回転に伴って動くとともに第1のギア爪234と横並びに設けられた(回転ピン231の軸方向に併設された)第2のギア爪236が、第1のギア爪234と同じ第3の歯溝242に嵌まり込むことで、連結部210の位置を固定(ロック)することができる。
本実施形態においても、上述した引き抜き用工具2を用いて、車体110に取り付けられたスクリューグロメット100を引き抜く場合、連結部210は、本体200の内部を第1の方向に移動するものの、本体200は静止したままであるので、スクリューグロメット100の引き抜きにつられて車体110が第1の方向に変形しようとしても、本体200の先端部(第2の方向の先端部)に当接することで変形が抑制される。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 引き抜き用工具
10 本体
20 爪部
30 連結部
40 グリップ部
50 ハンドル部
60 第1のギア
62 第1の歯溝
72 第2の歯溝
70 第2のギア
80 ブロック(当接部材)
90 ロック部材
100 スクリューグロメット(締結用部品)
101 本体
102 座面
110 車体(部材)
200 本体
210 連結部
220 グリップ部
230 ハンドル部
231 回転ピン
234 第1のギア爪
236 第2のギア爪
240 第3のギア
242 第3の歯溝
















Claims (8)

  1. 部材を貫通する穴に挿入され、かつ、前記部材に対して取付部品を締結するための締結部材を受け入れる本体と、前記本体が前記穴から抜けることを防ぐための座面と、を備えた締結用部品を引き抜くための引き抜き用工具であって、
    ケース状の本体と、
    前記穴と前記座面との間に入り込み、前記座面を把持するための爪部と、
    前記爪部が先端に連結され、かつ、前記本体の内部を移動可能な連結部と、
    前記連結部に取り付けられたグリップ部と、
    前記グリップ部に対して回転可能に接続されるハンドル部と、を備え、
    前記ハンドル部の回転に応じて、前記連結部は、静止した前記本体に対して前記締結用部品を引き抜く方向へ移動する、
    引き抜き用工具。
  2. 前記本体のうち前記爪部側の端部は、前記締結用部品を引き抜く際に前記部材に当接する、
    請求項1に記載の引き抜き用工具。
  3. 前記本体の内部には、第1のギアが設けられ、
    前記ハンドル部のうち、把持される側とは反対側の端部には、前記ハンドル部の回転に応じて、前記第1のギアに含まれる複数の第1の歯溝のうちの何れかと当接する当接部材が設けられる、
    請求項1または2に記載の引き抜き用工具。
  4. 前記ハンドル部が、前記締結用部品を引き抜く方向を示す第1の方向に前記連結部を移動させるための第1の回転方向に回転すると、前記当接部材は何れかの前記第1の歯溝に当接して該第1の歯溝を押し当てることで、前記連結部が前記第1の方向に移動する、
    請求項3に記載の引き抜き用工具。
  5. 前記第1の方向において前記第1のギアの下流側に位置する第2のギアが設けられ、
    前記連結部のうち前記爪部とは反対側の端部には、前記第2のギアに含まれる複数の第2の歯溝に当接しながら前記第1の方向に移動可能である一方、何れかの前記第2の歯溝に嵌り込んだ場合は、前記第1の方向とは反対側の方向を示す第2の方向には移動不可能なロック部材が設けられる、
    請求項3または4に記載の引き抜き用工具。
  6. 前記連結部が前記第1の方向に移動して、前記当接部材が当接していた前記第1の歯溝を越える前に、前記第1の方向に移動した前記ロック部材は何れかの前記第2の歯溝に嵌り込む、
    請求項5に記載の引き抜き用工具。
  7. 前記第2の歯溝のピッチは前記第1の歯溝のピッチよりも小さい、
    請求項6に記載の引き抜き用工具。
  8. 前記第2の歯溝のピッチと前記第1の歯溝のピッチとの比は1:2である、
    請求項7に記載の引き抜き用工具。


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