JP2019149321A - 燃料電池システム - Google Patents

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富夫 山中
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健司 馬屋原
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裕治 村田
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Abstract

【課題】複数の燃料電池ユニットを備える燃料電池システムにおいて、各燃料電池ユニットが水素ガス漏れ検知処理を同期して行うことに伴う、ユーザの利便性の低下を抑制する。【解決手段】燃料電池システムは、第1燃料電池ユニットと、第2燃料電池ユニットと、水素供給源とを備える。第1燃料電池ユニットおよび第2燃料電池ユニットは、それぞれ、燃料電池スタックと、水素供給源から燃料電池スタックに水素ガスを供給するための水素供給系と、水素供給源と水素供給系との少なくとも一方における水素ガスの圧力の変化を用いて水素ガスの漏れの有無を検知するための水素ガス漏れ検知処理を行う制御部とを有する。それぞれの制御部は、水素ガス漏れ検知処理を同期して行い、前記処理を行っている期間中に、予め定められた操作がない場合は、それぞれ、前記処理を継続し、予め定められた操作がある場合は、それぞれ、前記処理を中止する。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムに関して、例えば、特許文献1には、第1の燃料電池サブシステム及び第2の燃料電池サブシステムを備えた燃料電池システムが開示されている。この燃料電池システムにおいて、各燃料電池サブシステムは、それぞれ、燃料電池スタックと、燃料ガスタンクと、燃料電池スタックと燃料ガスタンクとを接続する燃料ガス供給路とを備えている。各燃料電池サブシステムの燃料ガス供給路は、連通路によって連通している。
特開2016−081724号公報
燃料電池システムでは、水素ガスの圧力変動を計測することによって、水素ガス漏れの有無を検知する水素ガス漏れ検知処理が行われる。本発明の発明者らは、上述した燃料電池システムのように、複数の燃料電池ユニット(燃料電池サブシステム)が共通の水素供給源(燃料ガスタンク)に接続された場合において、一の燃料電池ユニットによる水素ガス漏れ検知処理に伴う水素供給系(燃料ガス供給路)における圧力変動が、他の燃料電池ユニットによる水素ガス漏れ検知処理に対して影響を及ぼすことを抑制するため、それぞれの燃料電池ユニットを同期させて、水素ガス漏れ検知処理のタイミングを合わせるという発想を生み出した。
しかし、それぞれの燃料電池ユニットを同期させると、最も処理の遅い燃料電池ユニットのタイミングに合わせて水素ガス漏れ検知処理が行われるため、処理が終了するまでの時間が長くなる。そのため、水素ガス漏れ検知処理が行われている間、ユーザは操作を待たなければならない場合が生じ、ユーザの利便性が低下する可能性があることを見出した。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、第1燃料電池ユニットと;第2燃料電池ユニットと;前記第1燃料電池ユニットと前記第2燃料電池ユニットとに水素ガスを供給する水素供給源と;を備える。前記第1燃料電池ユニットおよび前記第2燃料電池ユニットは、それぞれ;燃料電池スタックと;前記水素供給源から前記燃料電池スタックに水素ガスを供給するための水素供給系と;前記水素供給源と前記水素供給系との少なくとも一方における水素ガスの圧力の変化を用いて水素ガスの漏れの有無を検知するための水素ガス漏れ検知処理を行う制御部と;を有する。前記第1燃料電池ユニットの前記制御部と前記第2燃料電池ユニットの前記制御部とは、前記水素ガス漏れ検知処理を同期して行い、前記水素ガス漏れ検知処理を行っている期間中に;予め定められた操作がない場合は、それぞれ、前記水素ガス漏れ検知処理を継続し;前記操作がある場合は、それぞれ、前記水素ガス漏れ検知処理を中止する。
この形態の燃料電池システムによれば、ユーザによる予め定められた操作があった場合は、水素ガス漏れ検知処理の途中であっても処理が中止される。このため、水素ガス漏れ検知処理が終了するまでのユーザの待ち時間が短縮され、ユーザの利便性が低下することを抑制できる。
本発明は、燃料電池システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、水素ガス漏れ検知方法等の形態で実現することができる。
燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 水素ガス漏れ検知の中止判定処理の内容を示すフローチャート。 水素ガス漏れ検知処理の進捗状況を模式的に示すタイムチャート。
A.第1実施形態
図1は、第1実施形態における燃料電池システム5の概略構成を示す説明図である。本実施形態の燃料電池システム5は、例えば、バス等の大型の燃料電池車両に搭載され、燃料電池車両の駆動用モータを駆動させるための発電装置として用いられる。燃料電池システム5は、定置型の発電装置として用いてもよい。
燃料電池システム5は、第1燃料電池ユニット10Aと、第2燃料電池ユニット10Bと、水素供給源15と、水素充填口280とを備えている。第1燃料電池ユニット10Aの構成と、第2燃料電池ユニット10Bの構成とは、特に説明しない限り同じである。以下の説明において、第1燃料電池ユニット10Aと、第2燃料電池ユニット10Bとを、特に区別せずに説明する場合は、単に燃料電池ユニット10と呼ぶ。また、図1において、第1燃料電池ユニット10Aに係る構成要素には、符号の末尾に「A」を付し、第2燃料電池ユニット10Bに係る構成要素には、符号の末尾に「B」を付している。以下の説明において、各構成要素の所属を特に区別せずに説明する場合は、符号の末尾に「A」や「B」を付さずに説明する。
それぞれの燃料電池ユニット10は、燃料電池スタック100と、水素供給系300と、空気供給系400と、冷媒循環系500と、制御部600とを備えている。
本実施形態の燃料電池スタック100は、固体高分子形の燃料電池である。燃料電池スタック100は、複数のセルが積層したスタック構造を有する。各セルは、電解質膜の両面に電極触媒層を有する膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータとを備えている。各セルは、膜電極接合体のアノード側に燃料ガスである水素ガスが供給され、カソード側に酸化ガスである空気が供給されることにより、電気化学反応により起電力を発生する。各セル同士は、直列に接続されている。
水素供給系300は、水素供給流路310と、レギュレータ320と、中圧センサ330と、インジェクタ340と、低圧センサ350と、水素排出流路360と、気液分離器370と、排気排水弁375と、水素循環ポンプ380と、排気排水流路390とを備えている。
水素供給流路310は、水素供給源15から供給された水素ガスを、燃料電池スタック100に供給するための流路である。水素供給流路310には、上流側から順に、レギュレータ320と、中圧センサ330と、インジェクタ340と、低圧センサ350とが設けられている。レギュレータ320は、水素供給源15から供給された水素ガスを、所定の圧力まで減圧させるための弁である。中圧センサ330は、水素供給流路310におけるレギュレータ320とインジェクタ340との間の水素ガスの圧力を検知するためのセンサである。インジェクタ340は、燃料電池スタック100の発電要求に応じて、水素ガスを噴射する弁である。低圧センサ350は、水素供給流路310におけるインジェクタ340と燃料電池スタック100との間の水素ガスの圧力を検知するためのセンサである。尚、水素供給流路310におけるレギュレータ320よりも上流側は、高圧水素系とも呼ばれる。水素供給流路310におけるレギュレータ320とインジェクタ340との間は、中圧水素系とも呼ばれる。水素供給流路310におけるインジェクタ340よりも下流側は、低圧水素系とも呼ばれる。
水素排出流路360は、燃料電池スタック100から、燃料電池スタック100の発電に伴う生成水等を含む水素ガス(アノードオフガス)を排出するための流路である。水素排出流路360には、気液分離器370が設けられている。気液分離器370は、アノードオフガスに含まれる水素ガス等の気体と、生成水等の液体とを分離する。
気液分離器370によって分離された水素ガスは、水素循環ポンプ380によって、水素供給流路310における低圧センサ350よりも下流側に循環する。一方、気液分離器370によって分離された生成水等は、気液分離器370に設けられた排気排水弁375から排気排水流路390へ排出される。排気排水流路390は、後述する空気排出流路420における空気バイパス流路430との接続部とマフラ470との間に接続されており、排出された生成水等は、排気排水流路390から空気排出流路420へと流れ、マフラ470を通過して大気へと排出される。
空気供給系400は、空気供給流路410と、空気排出流路420と、空気バイパス流路430と、エアコンプレッサ440と、空気分流弁450と、空気調圧弁460と、マフラ470とを備えている。
空気供給流路410は、燃料電池スタック100に空気を供給するための流路である。空気供給流路410には、上流側から順に、エアコンプレッサ440と、空気分流弁450とが設けられている。エアコンプレッサ440は、空気供給流路410内へ空気を圧送するための圧縮機である。空気分流弁450は、空気供給流路410から空気バイパス流路430へ分流する空気の流量を調節可能な弁である。
空気排出流路420は、燃料電池スタック100から空気を排出するための流路である。空気排出流路420には、上流側から順に、空気調圧弁460と、マフラ470とが設けられている。空気調圧弁460は、空気排出流路420の流路抵抗を調節可能な弁である。空気調圧弁460の開度を調節することによって、燃料電池スタック100内の空気の圧力が調節される。マフラ470は、排気音を抑制する。
空気バイパス流路430は、空気供給流路410内の空気を、燃料電池スタック100を介することなく排出するための流路である。本実施形態の空気バイパス流路430は、空気供給流路410に設けられた空気分流弁450と、空気排出流路420とを連通しており、空気排出流路420における空気調圧弁460とマフラ470との間と接続されている。尚、空気バイパス流路430は、空気排出流路420と連通せず、大気と連通してもよい。
冷媒循環系500は、ラジエータ510と、冷媒供給流路520と、冷媒排出流路530と、冷媒バイパス流路540と、冷媒循環ポンプ550と、冷媒分流弁560とを備えている。
冷媒供給流路520は、燃料電池スタック100に冷媒を供給するための流路である。燃料電池スタック100に供給された冷媒は、燃料電池スタック100の発電に伴う熱を吸収し、冷媒排出流路530へと排出される。燃料電池スタック100から排出された冷媒は、冷媒排出流路530に接続されたラジエータ510へと流れる。ラジエータ510によって放熱された冷媒は、冷媒循環ポンプ550の駆動によって、冷媒供給流路520に循環する。冷媒バイパス流路540は、ラジエータ510を介することなく、冷媒を燃料電池スタック100内へ循環させるための流路である。冷媒バイパス流路540には、冷媒に溶出したイオンを除去するためのイオン交換器が設けられてもよい。
制御部600は、CPUと、メモリと、各部品が接続されるインターフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。CPUは、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、燃料電池ユニット10の補機類(例えば、インジェクタ340やエアコンプレッサ440やラジエータ510等)を制御することによって、燃料電池スタック100の発電を制御する。また、制御部600は、後述する水素ガス漏れ検知処理を実行する。
水素供給源15は、第1燃料電池ユニット10Aと、第2燃料電池ユニット10Bとに水素ガスを供給する。水素供給源15は、第1水素供給部200Aと、第2水素供給部200Bと、水素連通流路312とを備えている。第1水素供給部200Aは、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aによって制御され、第2水素供給部200Bは、第2燃料電池ユニット10Bの制御部600Bによって制御される。第1水素供給部200Aの構成と、第2水素供給部200Bの構成とは、特に説明しない限り同じである。以下の説明において、第1水素供給部200Aと、第2水素供給部200Bとを、特に区別せずに説明する場合は、単に水素供給部200と呼ぶ。また、図1において、第1水素供給部200Aに係る構成要素には、符号の末尾に「A」を付し、第2水素供給部200Bに係る構成要素には、符号の末尾に「B」を付している。以下の説明において、各構成要素の所属を特に区別せずに説明する場合は、符号の末尾に「A」や「B」を付さずに説明する。
水素供給部200は、水素タンク210と、主止弁222と、水素供給分岐流路230と、水素供給共通流路240と、高圧センサ242と、上流側逆止弁226と、水素充填分岐流路250と、水素充填共通流路260と、充填圧センサ262と、水素充填流路270とを備えている。
水素タンク210は、高圧の水素ガスを貯留するためのタンクである。本実施形態では、それぞれの水素供給部200には、5本の水素タンク210が設けられている。それぞれの水素タンク210には、水素供給分岐流路230が接続されている。それぞれの水素供給分岐流路230には、主止弁222が設けられており、主止弁222の開閉によって、水素ガスの供給についてのオンオフが切替えられる。それぞれの水素供給分岐流路230は、1つの水素供給共通流路240に接続されており、それぞれの水素供給分岐流路230を流れた水素ガスは、水素供給共通流路240にて合流する。水素供給共通流路240は、水素供給流路310に接続されており、水素ガスは、燃料電池スタック100へと供給される。尚、水素供給共通流路240には、高圧センサ242が設けられている。高圧センサ242は、水素供給共通流路240内の水素ガスの圧力を検知するためのセンサである。
水素タンク210内の水素ガスは、水素充填口280から充填される。水素充填口280は、水素充填流路270を介して、水素充填共通流路260に接続されている。水素充填共通流路260には、5本の水素充填分岐流路250が接続されており、それぞれの水素充填分岐流路250は、水素供給分岐流路230における水素タンク210と主止弁222との間に接続されている。水素充填分岐流路250には、上流側逆止弁226が設けられており、水素タンク210側から水素充填口280側へと水素ガスが逆流することが抑制される。主止弁222を閉じた状態で、水素充填口280から水素ガスを充填することによって、水素タンク210に水素ガスが貯留される。主止弁222と、上流側逆止弁226とを合わせて、タンク弁220とも呼ぶ。タンク弁220によって、水素タンク210は封止される。尚、水素充填共通流路260には、充填圧センサ262が設けられている。充填圧センサ262は、水素充填共通流路260内の水素ガスの圧力を検知するためのセンサである。
水素連通流路312は、第1水素供給部200Aと、第2水素供給部200Bとを連通する。本実施形態では、水素連通流路312は、第1燃料電池ユニット10Aの水素供給流路310Aにおけるレギュレータ320Aの上流側と、第2燃料電池ユニット10Bの水素供給流路310Bにおけるレギュレータ320Bの上流側との間に接続され、第1水素供給部200Aと、第2水素供給部200Bとを連通する。そのため、第1燃料電池ユニット10Aと第2燃料電池ユニット10Bとにおける水素ガスの消費量のばらつきによって、水素タンク210Aと水素タンク210Bとのいずれか一方の水素ガスが欠乏しても、他方から水素ガスの供給を受けることができる。
水素充填口280は、ユーザの操作によって開閉可能な燃料リッドGnによって覆われており、水素充填口280から水素ガスを充填する際は、燃料リッドGnが開放されて、水素ステーションの水素ガス充填用ノズルが水素充填口280に接続される。本実施形態では、水素充填口280には、第1水素供給部200Aの水素充填流路270Aと、第2水素供給部200Bの水素充填流路270Bとが接続されており、水素充填口280から充填された水素ガスは、水素充填流路270Aと水素充填流路270Bとに分流し、それぞれの水素タンク210Aと水素タンク210Bとに貯留される。そのため、水素タンク210Aと水素タンク210Bとに、過不足なく水素ガスが充填される。
燃料電池システム5では、水素供給源15とそれぞれの燃料電池ユニット10における水素供給系300との少なくとも一方における水素ガスの圧力の変化を用いて、水素ガスの漏れの有無を検知するための水素ガス漏れ検知処理が行われる。本実施形態の水素ガス漏れ検知処理は、燃料電池システム5を停止させる際に、それぞれの燃料電池ユニット10の制御部600が、それぞれの水素タンク210の主止弁222や、インジェクタ340を制御することによって、水素供給流路310内を所定の圧力にした状態で封止し、高圧センサ242や、低圧センサ350によって、水素供給流路310内の圧力変動を計測することによって行われる。圧力変動が所定値を超える場合は、水素ガスの漏れがあると判断し、圧力変動が所定値以下の場合は、水素ガスの漏れがないと判断する。
例えば、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aが、第1燃料電池ユニット10Aの高圧水素系および中圧水素系における水素ガスの漏れの有無を判定する場合には、制御部600Aは、主止弁222Aを閉じた状態で、インジェクタ340Aを駆動することによって、水素ガスを燃料電池スタック100側に移動させて、高圧水素系における水素ガスの圧力を所定の圧力まで低下させる。中圧水素系における水素ガスの圧力は、レギュレータ320Aによって所定の圧力に調圧される。その後、制御部600Aは、高圧センサ242Aによって、圧力変動を計測する。高圧水素系における水素ガスの圧力が所定値以上まで上昇した場合、制御部600Aは、主止弁222のシール不良によって、水素タンク210から燃料電池システム5の内部への水素ガスの漏れがあると判断する。一方、高圧水素系における水素ガスの圧力が所定値以下まで低下した場合、制御部600Aは、高圧水素系の流路または中圧水素系の流路から燃料電池システム5の外部への水素ガスの漏れがあると判断する。
第1燃料電池ユニット10Aの低圧水素系における水素ガスの漏れの有無を判定する場合には、制御部600Aは、水素供給流路310Aにおけるインジェクタ340Aと排気排水弁375Aとの間を、所定の圧力にした後、封止し、低圧センサ350Aによって圧力変動を計測する。圧力変動が所定値を超える場合、制御部600Aは、第1燃料電池ユニット10Aの低圧水素系において水素ガスの漏れがあると判断する。第2燃料電池ユニット10Bにおいても、制御部600Bが、同様の水素ガス漏れ検知処理を行うことよって、第2燃料電池ユニット10Bにおける水素供給系300Bや第2水素供給部200Bからの水素ガスの漏れの有無を検知する。
本実施形態では、上述したとおり、第1燃料電池ユニット10Aの水素供給流路310Aと、第2燃料電池ユニット10Bの水素供給流路310Bとの間は、水素連通流路312によって連通している。そのため、例えば、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aが、水素ガス漏れ検知処理のために主止弁222Aを閉じたとしても、主止弁222Bが開いたままであると、第1燃料電池ユニット10Aの高圧水素系および中圧水素系の水素ガスの漏れの有無が適切に検知できない可能性がある。そこで、本実施形態の燃料電池システム5では、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aと、第2燃料電池ユニット10Bの制御部600Bとが、同期して水素ガス漏れ検知処理を行う。本明細書において、「同期」とは、制御部600Aによって行われる処理の開始タイミングと、制御部600Bによって行われる処理の開始タイミングとを一致させることを意味する。本実施形態では、制御部600Aは、制御部600Aと制御部600Bとを統合して制御する機能を備えている。以下、この機能のことを「統合システム」と呼ぶ。本実施形態では、この統合システムが、第1燃料電池ユニット10Aと第2燃料電池ユニット10Bとにおける処理の開始タイミングを一致させる役割を担う。
図2は、水素ガス漏れ検知の中止判定処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aと第2燃料電池ユニット10Bの制御部600Bとが同期して水素ガス漏れ検知処理を行う期間中、制御部600Aが備える統合システムによって繰返し実行される。統合システムは、ユーザによる予め定められた操作が行われたか否かを判定する(ステップS110)。本明細書において、「予め定められた操作」とは、例えば、水素充填口280から水素タンク210へと水素ガスを充填するための燃料リッドGnの開閉操作や、燃料電池システム5を停止後に再起動させるためのスタートスイッチSwの操作のように、水素ガス漏れ検知処理が行われている間、ユーザによる操作が行われても、その操作に対する応答が制限され、ユーザは水素ガス漏れ検知処理が終了するまで待たなければならない操作を指す。ユーザによる予め定められた操作がない場合(ステップS110:NO)、統合システムは、この処理を終了する。そのため、制御部600Aおよび制御部600Bは、第1燃料電池ユニット10Aおよび第2燃料電池ユニット10Bにおいて行われている水素ガス漏れ検知処理を継続する。一方、ユーザによる予め定められた操作がある場合(ステップS110:YES)、統合システムは、制御部600Aおよび制御部600Bに対して、水素ガス漏れ検知処理を中止させる。そのため、制御部600Aおよび制御部600Bは、第1燃料電池ユニット10Aおよび第2燃料電池ユニット10Bにおいて行われている水素ガス漏れ検知処理を中止する(ステップS120)。統合システムは、水素ガス漏れ検知処理が行われている期間中、繰返しこの処理を実行する。
図3は、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aおよび第2燃料電池ユニット10Bの制御部600Bによって行われる、水素ガス漏れ検知処理の進捗状況を模式的に示すタイムチャートである。実線は、処理の進捗状況を表している。破線は、処理が待ち状態であることを表している。尚、図3におけるステップ1は、例えば、水素ガス漏れ検知モードへの移行準備である。図3におけるステップ2は、例えば、補機類の停止である。
制御タイミングt0から、制御部600Aおよび制御部600Bによって、ステップ1が行われる。制御タイミングt1において、制御部600Bによるステップ1の処理が完了したため、制御部600Bは、制御部600Aが備える統合システムに対して、ステップ1の処理が完了した旨の信号を送信する。制御タイミングt2において、制御部600Aによるステップ1の処理が完了したため、制御部600Aは、統合システムに対して、ステップ1の処理が完了した旨の信号を送信する。統合システムは、制御部600Aおよび制御部600Bの両方からのステップ1の処理が完了した旨の信号を受信したため、制御部600Aおよび制御部600Bの両方に対して、一斉に、次の処理であるステップ2に進める旨の信号を送信する。この信号を受けて、制御部600Aおよび制御部600Bは、ステップ2の処理を開始する。そのため、制御タイミングt1から制御タイミングt2までの間は、制御部600Bでは、制御部600Aによるステップ1の処理が完了するまでの待ち時間となる。同様に、制御タイミングt3から制御タイミングt4までの間は、制御部600Aでは、制御部600Bによるステップ2の処理が完了するまでの待ち時間となる。したがって、制御部600Aと制御部600Bとを同期させることによって、待ち時間が生じ、水素ガス漏れ検知処理に要する時間が長くなる。
制御タイミングt5において、ユーザによる予め定められた操作があったため(図2、ステップS110:YES)、統合システムは、制御部600Aおよび制御部600Bに対して、水素ガス漏れ検知処理を中止する旨の信号を送る(図2、ステップS120)。そのため、制御部600Aおよび制御部600Bによる水素ガス漏れ検知処理は、処理の途中であっても終了する。尚、本実施形態では、水素ガス漏れ検知処理は、燃料電池システム5を停止させる際に行われ、ユーザによる予め定められた操作があった場合は、水素ガス漏れ検知処理を中止する。水素ガス漏れ検知処理が中止された場合、例えば、次に燃料電池システム5が起動する際に、水素ガス漏れ検知処理を行うように、制御部600に記憶させておくことで、次に燃料電池システム5が起動する際に、水素ガス漏れ検知処理が行われて、水素ガス漏れの故障部位を特定できる。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム5によれば、ユーザによる予め定められた操作が行われなかった場合は、制御部600Aおよび制御部600Bは、水素ガス漏れ検知処理を継続し、ユーザによる予め定められた操作が行われた場合は、制御部600Aおよび制御部600Bは、水素ガス漏れ検知処理を終了する。このため、水素ガス漏れ検知処理に伴う、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザの利便性の低下を抑制できる。
B.他の実施形態1
上述した各実施形態における燃料電池システム5では、第1燃料電池ユニット10Aの制御部600Aに統合システムが備えられている。これに対して、第2燃料電池ユニット10Bの制御部600Bに統合システムが備えられてもよい。また、統合システムは、制御部600Aや制御部600Bとは独立した制御部として設けられてもよい。制御部600Aおよび制御部600Bは、同期が可能な形態であればよい。
C.他の実施形態2
上述した各実施形態における燃料電池システム5では、制御部600Aに備えられた統合システムが水素ガス漏れ検知の中止判定処理を行っている。これに対して、制御部600Aと制御部600Bとが、それぞれ独立して水素ガス漏れ検知の中止判定処理を行ってもよい。この場合、水素ガス漏れ検知処理を中止すると判断した制御部600A(または制御部600B)から統合システムに対して、水素ガス漏れ検知処理を中止する旨の信号が送られた後、統合システムは、制御部600B(または制御部600A)からの信号を待たずに、制御部600Aおよび制御部600Bに対して、水素ガス漏れ検知処理を中止する旨の信号を送ることが好ましい。
D.他の実施形態3
上述した各実施形態における燃料電池システム5では、2つの燃料電池ユニット10である、第1燃料電池ユニット10Aと第2燃料電池ユニット10Bとを備えている。これに対して、燃料電池システム5は、3つ以上の燃料電池ユニット10を備えてもよい。
E.他の実施形態4
燃料電池システム5は、外部給電装置を接続可能に構成されており、ユーザによる予め定められた操作には、ユーザによる外部給電装置の給電開始スイッチのオン操作が含まれてもよい。
F.他の実施形態5
上述した各実施形態における燃料電池システム5では、ユーザによる予め定められた操作があった場合に、統合システムが水素ガス漏れ検知処理を中止することによって、ユーザの利便性の低下を抑制していが、これはあくまで一例である。他にも、例えば、掃気処理において、ユーザによる予め定められた操作があった場合に、統合システムは、騒音抑制のためのエアコンプレッサ駆動の同期を中止することによって、処理を早期に終了させてもよい。ユーザの利便性の低下等を抑制可能な形態であればよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
5…燃料電池システム
10…燃料電池ユニット
10A…第1燃料電池ユニット
10B…第2燃料電池ユニット
15…水素供給源
100…燃料電池スタック
200…水素供給部
200A…第1水素供給部
200B…第2水素供給部
210…水素タンク
220…タンク弁
222…主止弁
226…上流側逆止弁
230…水素供給分岐流路
240…水素供給共通流路
242…高圧センサ
250…水素充填分岐流路
260…水素充填共通流路
262…充填圧センサ
270…水素充填流路
280…水素充填口
300…水素供給系
310…水素供給流路
312…水素連通流路
320…レギュレータ
330…中圧センサ
340…インジェクタ
350…低圧センサ
360…水素排出流路
370…気液分離器
375…排気排水弁
380…水素循環ポンプ
390…排気排水流路
400…空気供給系
410…空気供給流路
420…空気排出流路
430…空気バイパス流路
440…エアコンプレッサ
450…空気分流弁
460…空気調圧弁
470…マフラ
500…冷媒循環系
510…ラジエータ
520…冷媒供給流路
530…冷媒排出流路
540…冷媒バイパス流路
550…冷媒循環ポンプ
560…冷媒分流弁
600…制御部
Gn…燃料リッド
Sw…スタートスイッチ

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    第1燃料電池ユニットと、
    第2燃料電池ユニットと、
    前記第1燃料電池ユニットと前記第2燃料電池ユニットとに水素ガスを供給する水素供給源と、
    を備え、
    前記第1燃料電池ユニットおよび前記第2燃料電池ユニットは、それぞれ、
    燃料電池スタックと、
    前記水素供給源から前記燃料電池スタックに水素ガスを供給するための水素供給系と、
    前記水素供給源と前記水素供給系との少なくとも一方における水素ガスの圧力の変化を用いて水素ガスの漏れの有無を検知するための水素ガス漏れ検知処理を行う制御部と、
    を有し、
    前記第1燃料電池ユニットの前記制御部と前記第2燃料電池ユニットの前記制御部とは、前記水素ガス漏れ検知処理を同期して行い、前記水素ガス漏れ検知処理を行っている期間中に、
    予め定められた操作がない場合は、それぞれ、前記水素ガス漏れ検知処理を継続し、
    前記操作がある場合は、それぞれ、前記水素ガス漏れ検知処理を中止する、
    燃料電池システム。
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