JP2019148198A - 性能評価方法、性能評価装置、及び性能評価システム - Google Patents

性能評価方法、性能評価装置、及び性能評価システム Download PDF

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Abstract

【課題】運転時の圧縮機の性能の変化を高い精度で確認する。【解決手段】性能評価方法は、圧縮機の流入口で混合ガスの圧力、温度、及び流量を入口測定値、前記圧縮機の流出口で前記混合ガスの圧力及び温度を出口測定値、前記圧縮機よりも上流側及び下流側での差圧、圧力、及び温度を第一測定値及び第二測定値として取得する測定値取得工程S2と、前記混合ガスの分子量を取得する分子量取得工程S3と、前記混合ガスの分子量と前記複数のガスのモル分率との相関関係と前記分子量取得工程で取得した前記分子量とに基づいて、前記混合ガス中の各ガスのモル分率を取得するモル分率取得工程S4と、各ガスのモル分率に基づいて、前記混合ガスの比熱比を取得する比熱比取得工程S5と、前記比熱比に基づいて、前記圧縮機の効率を取得する効率取得工程S6と、前記圧縮機の流量係数を取得する流量係数取得工程S7と、を含む。【選択図】図6

Description

本発明は、性能評価方法、性能評価装置、及び性能評価システムに関する。
従来、プラント等で利用される圧縮機として、複数段の羽根車を備えた多段遠心圧縮機が広く用いられている。このような圧縮機には、複数のガスが混合された混合ガスが作動ガスとして流入する。流入した混合ガスは、インペラにより昇圧されて圧縮機から吐出される。
このような圧縮機では、運転中の性能をモニタリングすることで、運転中の異常を検出している。例えば、特許文献1には、圧縮機の運転中の各種パラメータ値をリアルタイムでモニタリングするとともに、実際に期待される性能に対して許容値内となっているか否かを判定するモニタリング方法が記載されている。
米国特許出願公開第2015/0057973号明細書
ところで、圧縮機では、このような方法だけでなく、より高い精度で運転時の性能の変化をモニタリングすることが求められている。
本発明は、上記課題に応えるためになされたものであって、運転時の圧縮機の性能の変化を高い精度で確認することが可能な性能評価方法、性能評価装置、及び性能評価システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係る性能評価方法は、複数のガスが混合された混合ガスが流入する圧縮機の性能を評価する性能評価方法であって、前記圧縮機の流入口に流入される前記混合ガスの少なくとも圧力、温度、及び流量を入口測定値として取得し、前記圧縮機の流出口から流出する前記混合ガスの少なくとも圧力及び温度を出口測定値として取得し、前記圧縮機よりも上流側の前記混合ガスの圧力が変化する第一地点での差圧、圧力、及び温度を第一測定値として取得し、前記圧縮機よりも下流側の前記混合ガスの圧力が変化する第二地点での差圧、圧力、及び、温度を第二測定値として取得する測定値取得工程と、前記第一測定値と、前記第二測定値と、前記第一地点の流路面積と、前記第二地点の流路面積とに基づいて、前記混合ガスの分子量を取得する分子量取得工程と、前記混合ガスの分子量と前記複数のガスのモル分率との相関関係として予め定められた基準相関関係を取得し、取得した前記基準相関関係と、前記分子量取得工程で取得した前記分子量と、に基づいて、前記混合ガス中の各ガスのモル分率を取得するモル分率取得工程と、前記モル分率取得工程で取得した各ガスのモル分率に基づいて、前記混合ガスの比熱比を取得する比熱比取得工程と、前記入口測定値のうちの圧力及び温度と、前記出口測定値のうちの圧力及び温度と、前記比熱比取得工程で取得した前記比熱比とに基づいて、前記圧縮機の効率を取得する効率取得工程と、
前記入口測定値のうちの流量と、前記圧縮機の回転数とに基づいて、前記圧縮機の流量係数を取得する流量係数取得工程と、を含む。
このような構成によれば、入口測定値、出口測定値、第一測定値、及び第二測定値から圧縮機に流入している混合ガスの分子量が取得できる。この分子量に基づいて、基準相関関係からモル分率が取得されることで、混合ガスに含まれるガスの成分比率が高い精度で取得される。取得したモル分率を利用することで、混合ガス全体としての比熱比を高い精度で取得することができる。取得した混合ガスの比熱比に基づいて圧縮機の効率を取得することで、混合ガスのガス物性が反映された効率を取得することができる。そして、混合ガスのガス物性が反映された効率とともに、流量係数が取得されている。これにより、混合ガスのガス物性の変化の影響を抑えて、圧縮機自体における効率と流量係数との関係を高い精度で確認することができる。
また、本発明の第二態様に係る性能評価方法では、第一態様において、前記圧縮機が目標とする状態で運転されている場合の前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として予め定められた目標性能カーブを取得し、前記効率取得工程で取得された前記効率と、前記流量係数取得工程で取得された前記流量係数とが、取得した前記目標性能カーブから外れているか否かを判定する判定工程とをさらに含んでいてもよい。
このような構成によれば、取得した効率及び流量係数が目標性能カーブから外れているか否かが判定され、目標とする圧縮機の運転状態と比較して異常が生じているなどの現状の圧縮機の異常を早期に把握することができる。
また、本発明の第三態様に係る性能評価方法では、第一又は第二態様において、前記効率取得工程で取得された前記効率と、前記流量係数取得工程で取得された前記流量係数とに基づいて、前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として実性能カーブを取得する実性能カーブ取得工程をさらに含んでいてもよい。
このような構成によれば、現状の圧縮機の性能が実性能カーブを利用して評価できる。そして、実性能カーブと目標性能カーブとを比較することで、圧縮機の現状の性能と初期の目標とする性能とを容易に比較することができる。
また、本発明の第四態様に係る性能評価方法では、第一から第三態様の何れか一つにおいて、前記測定値取得工程は、前記圧縮機よりも上流側のベンド部が設置された点を前記第一地点として前記第一測定値を測定する第一測定工程と、前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点を前記第二地点として前記第二測定値を測定する第二測定工程とを含んでいてもよい。
このような構成によれば、分子量を取得する上で必要な差圧を取得可能な構造を圧縮機の上流及び下流にそれぞれ容易に設置することができる。
また、本発明の第五態様に係る性能評価方法では、第一から第三態様の何れか一つにおいて、前記測定値取得工程は、前記圧縮機よりも上流側の弁部が設置された地点を前記第一地点として前記第一測定値を測定する第一測定工程と、前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点を前記第二地点として前記第二測定値を測定する第二測定工程とを含んでいてもよい。
このような構成によれば、分子量を取得する上で必要な差圧を取得可能な構造を圧縮機の上流及び下流にそれぞれ容易に設置することができる。
また、本発明の第六態様に係る性能評価装置は、複数のガスが混合された混合ガスが流入する圧縮機の性能を評価する性能評価装置であって、前記圧縮機の流入口に流入される前記混合ガスの少なくとも圧力、温度、及び流量を入口測定値として取得し、前記圧縮機の流出口から流出する前記混合ガスの少なくとも圧力及び温度を出口測定値として取得し、前記圧縮機よりも上流側の前記混合ガスの圧力が変化する第一地点での差圧、圧力、及び温度を第一測定値として取得し、前記圧縮機よりも下流側の前記混合ガスの圧力が変化する第二地点での差圧、圧力、及び温度を第二測定値として取得する測定値取得部と、前記第一測定値と、前記第二測定値と、前記第一地点の流路面積と、前記第二地点の流路面積とに基づいて、前記混合ガスの分子量を取得する分子量取得部と、前記混合ガスの分子量と前記複数のガスのモル分率との相関関係として予め定められた基準相関関係を取得し、取得した前記基準相関関係と、前記分子量取得部で取得した前記分子量と、に基づいて、前記混合ガス中の各ガスのモル分率を取得するモル分率取得部と、前記モル分率取得部で取得した各ガスのモル分率に基づいて、前記混合ガスの比熱比を取得する比熱比取得部と、前記入口測定値のうちの圧力及び温度と、前記出口測定値のうちの圧力及び温度と、前記比熱比取得部で取得した前記比熱比とに基づいて、前記圧縮機の効率を取得する効率取得部と、前記入口測定値のうちの流量と、前記圧縮機の回転数とに基づいて、前記圧縮機の流量係数を取得する流量係数取得部と、を備える。
また、本発明の第七態様に係る性能評価装置では、第六態様において、前記圧縮機が目標とする状態で運転されている場合の前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として予め定められた目標性能カーブを取得し、前記効率取得部で取得された前記効率と、前記流量係数取得部で取得された前記流量係数とが、取得した前記目標性能カーブから外れているか否かを判定する判定部とをさらに備えていてもよい。
また、本発明の第八態様に係る性能評価装置では、第六又は第七態様において、前記効率取得部で取得された前記効率と、前記流量係数取得部で取得された前記流量係数とに基づいて、前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として実性能カーブを取得する実性能カーブ取得部をさらに備えていてもよい。
また、本発明の第九態様に係る性能評価システムは、第六から第八態様の何れか一つの性能評価装置と、前記混合ガスが流入する圧縮機と、前記圧縮機の流入口に設けられて、前記流入口に流入される前記混合ガスの少なくとも圧力、温度、及び流量を測定して入口測定値として前記性能評価装置に送る入口測定部と、前記圧縮機の流出口に設けられて、前記流出口から流出する前記混合ガスの少なくとも圧力及び温度を測定して出口測定値として前記性能評価装置に送る出口測定部と、前記圧縮機よりも上流側の前記混合ガスの圧力が変化する第一地点に設けられて、前記第一地点での差圧、圧力、及び、温度を測定して第一測定値として前記性能評価装置に送る第一測定部と、前記圧縮機よりも下流側の前記混合ガスの圧力が変化する第二地点に設けられて、前記第二地点での差圧、圧力、及び、温度を測定して第二測定値として前記性能評価装置に送る第二測定部とを備える。
また、本発明の第十態様に係る性能評価システムでは、第九態様において、前記第一測定部は、前記圧縮機よりも上流側のベンド部が設置された地点に設けられ、前記第二測定部は、前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点に設けられていてもよい。
また、本発明の第十一態様に係る性能評価システムでは、第九態様において、前記第一測定部は、前記圧縮機よりも上流側の弁部が設置された地点に設けられ、前記第二測定部は、前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点に設けられていてもよい。
本発明によれば、運転時の圧縮機の性能の変化を高い精度で確認することができる。
本発明の第一実施形態の性能評価システムを示す模式図である。 本発明の実施形態の性能評価装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態の性能評価装置の機能ブロック図である。 本発明のモル分率取得工程で取得される混合ガスの分子量とモル分率との相関関係の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態で取得される流量係数と効率との相関関係の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態の性能評価方法を示すフロー図である。 本発明の第二実施形態の性能評価システムの模式図である。
《第一実施形態》
以下、本発明の第一実施形態の性能評価システム1について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、性能評価システム1は、圧縮機20と、圧縮機20の流入口に繋がる上流ライン30と、圧縮機20の流出口に繋がる下流ライン40と、圧縮機20が運転中の混合ガスの状態を測定する測定部50と、圧縮機20の性能を評価する性能評価装置10とを備えている。
圧縮機20には、複数のガスが混合された混合ガスが上流ライン30から流入する。圧縮機20は、流入した混合ガスを圧縮して下流ライン40に吐出する。本実施形態の圧縮機20は、例えばプラント等に設置される一軸多段遠心圧縮機である。
測定部50は、運転中の圧縮機20に流入する混合ガス又は圧縮機20から流出される混合ガスの状態を測定する。本実施形態の測定部50は、入口測定部51と、出口測定部52と、第一測定部53と、第二測定部54とを有する。
入口測定部51は、圧縮機20において混合ガスを内部に流入させる吸込口(流入口)21に設けられている。入口測定部51は、吸込口21で測定した圧縮前の混合ガスの圧力、温度、及び流量を測定している。入口測定部51は、測定結果の情報を入口測定値MV1として性能評価装置10に送っている。ここで、入口測定値MV1のうち、測定された圧力を入口圧力Ps、測定された温度を入口温度Ts、測定された流量を入口流量Qとそれぞれ称する。
出口測定部52は、圧縮機20において混合ガスを外部に流出させる吐出口22(流出口)に設けられている。出口測定部52は、吐出口22で測定した圧縮後の混合ガスの圧力及び温度を測定している。出口測定部52は、測定結果の情報を出口測定値MV2として性能評価装置10に送っている。ここで、出口測定値MV2のうち、測定された圧力を出口圧力Pd、測定された温度を出口温度Tdとそれぞれ称する。
第一測定部53は、上流ライン30における混合ガスの圧力が変化するベンド部31が設置された地点である第一地点35に設けられている。第一測定部53は、第一地点35で差圧、圧力、及び温度を測定している。第一測定部53は、測定結果の情報を第一測定値MV3として性能評価装置10に送っている。ベンド部31は、圧縮機20の吸込口21よりも上流側に離れた位置で上流ライン30に設けられている。ベンド部31は、混合ガスの流通方向を90°曲げるように湾曲している。
具体的には、本実施形態の第一測定部53は、ベンド部31の上流側と下流側とでそれぞれ圧力及び温度を測定している。第一測定部53は、ベンド部31の上流側と下流側とで測定した圧力の差を第一測定値MV3の一つである第一差圧ΔP1として取得し、性能評価装置10に送っている。第一測定部53は、測定した圧力及び温度のうち、ベンド部31の上流側で測定した圧力及び温度の情報を第一測定値MV3の一部である第一圧力P1及び第一温度T1として性能評価装置10に送っている。
第二測定部54は、下流ライン40における混合ガスの圧力が変化するオリフィス41が設置された地点である第二地点45に設けられている。第二測定部54は、第二地点45で差圧、圧力、及び温度を測定している。第二測定部54は、測定結果の情報を第二測定値MV4として性能評価装置10に送っている。オリフィス41は、圧縮機20の吐出口22よりも下流側に離れた位置で下流ライン40に設けられている。
具体的には、第二測定部54は、オリフィス41の上流側と下流側とでそれぞれ圧力及び温度を測定している。第二測定部54は、オリフィス41の上流側と下流側とで測定した圧力の差を第二測定値MV4の一つである第二差圧ΔP2として取得し、性能評価装置10に送っている。第二測定部54は、測定した圧力及び温度のうち、オリフィス41の上流側で測定した圧力及び温度の情報を第二測定値MV4の一部である第二圧力P2及び第二温度T2として性能評価装置10に送っている。
性能評価装置10は、圧縮機20の効率η及び流量係数φに基づいて圧縮機20の性能を評価する。性能評価装置10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ストレージ部104、信号受信モジュール(受信機)105を備えるコンピュータである。信号受信モジュール105には、測定部50から出力される測定結果の情報、及び運転中の圧縮機20に関する情報が入力される。
CPU101は、性能評価装置10の動作全体を司るプロセッサである。CPU101は、予め用意されたプログラムに従って動作することで、後述する各種機能を発揮する。
ROM102は、書き換え不能の不揮発性メモリである。RAM103は、書き換え可能な揮発性メモリである。ROM102やRAM103は、主記憶装置とも呼ばれ、CPU101が各種機能を発揮して動作するためのプログラムが展開されている。
ストレージ部104は、性能評価装置10に内蔵される大容量記憶装置(不揮発性メモリ)であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。ストレージ部104は、補助記憶装置とも呼ばれ、後述する圧縮機20及び各ガスの固有のデータや事前の試験やシミュレーションによって取得されたデータ等の予め必要な情報が記憶されている。
図3に示すように、性能評価装置10のCPU101は予め自装置で記憶するプログラムを実行することにより、制御部11、測定値取得部12、分子量取得部13と、モル分率取得部14、比熱比取得部15、効率取得部16、流量係数取得部17、判定部18、及ぶ実性能カーブ取得部19の各機能を発揮する。
制御部11は、圧縮機20の起動、停止、性能評価処理の開始、終了など種々の制御を行う。
測定値取得部12は、入口測定値MV1、出口測定値MV2、第一測定値MV3、及び第二測定値MV4を測定部50から取得する。即ち、測定値取得部12は、測定部50で測定された混合ガスの情報を取得する。
分子量取得部13は、測定値取得部12で取得した第一測定値MV3及び第二測定値MV4を取得する。分子量取得部13は、上流ライン30の第一地点35の流路面積である第一流路面積A1を取得する。同様に、分子量取得部13は、下流ライン40の第二地点45の流路面積である第二流路面積A2も取得する。第一流路面積A1及び第二流路面積A2は、圧縮機20の運転前に測定されて予めストレージ部104に記憶されている。分子量取得部13は、取得した第一差圧ΔP1、第一圧力P1、第一温度T1、第二差圧ΔP2、第二圧力P2、第二温度T2、第一流路面積A1、及び第二流路面積A2と、以下の式(1)から式(6)とに基づいて、運転中の圧縮機20に流入している混合ガスの分子量mを取得する。
Figure 2019148198
ここで、上記式における損失係数ζ1は、第一地点35でのベンド部31の損失係数であり、ベンド部31の形状によって予め定められた定数である。また、損失係数ζ2は、第二地点45でのオリフィス41の損失係数であり、オリフィス41の形状によって予め定められた定数である。また、ガス密度ρ1及びガス密度ρ2は、それぞれ第一地点35及び第二地点45を流通する混合ガスのガス密度であり、上記式(1)から式(6)における変数である。また、流速v1及び流速v2は、それぞれ第一地点35及び第二地点45を流通する混合ガスの流速であり、上記式(1)から式(6)における変数である。また、式(6)におけるガス定数Rは、測定時点の混合ガスのガス成分によって変わる変数である。普遍気体定数R0は、理想気体の状態方程式における係数として導入される物理定数である。
上述した式(1)から式(6)に基づいて、設定値Δを分子量mの関数として整理し、設定値Δが所定の値になる場合の分子量mを求める。ここで、設定値Δは、可能な限り小さい値であることが好ましい。設定値Δは、例えば、式(3)におけるρ1v1A1の10%以下に収まる値に設定することが好ましい。
モル分率取得部14は、混合ガスの分子量mと混合ガスに含まれる複数のガスのモル分率との相関関係として予め定められた基準相関関係を取得する。基準相関関係は、図4に示すような直線として、混合ガスに含まれるガスごとに事前に試験やシミュレーションを行うことで取得されて事前にストレージ部104に記憶されている。モル分率取得部14は、取得した基準相関関係と、分子量取得部13で取得した分子量mと、に基づいて、混合ガス中の各ガスのモル分率を取得する。
なお、図4では、一例として二種類のガスについて、基準相関関係が示されているが、混合ガスに含まれるガスの種類が二種類であることに限定されるものではない。基準相関関係は、混合ガスに含まれるガスの種類の数に対応して複数取得される。
比熱比取得部15は、モル分率取得部14で取得した各ガスのモル分率と、ガスごとの比熱比とに基づいて、混合ガスの比熱比kを取得する。ガスごとの比熱比は、予め定められて定数であり、事前にストレージ部104に記憶されている。具体的には、加重平均を用いて、各ガスのモル分率に基づいて混合ガス中の各ガスの比熱比に重みづけをし、混合ガス全体としての比熱比kを算出する。
効率取得部16は、入口測定値MV1、出口測定値MV2、及び混合ガス全体としての比熱比kとに基づいて、圧縮機20の効率ηを取得する。具体的には、入口圧力Ps、入口温度Ts、出口圧力Pd、及び出口温度Tdに基づいて、以下の式(7)からポリトロープ指数nを算出する。
Figure 2019148198
効率取得部16は、算出したポリトロープ指数nに基づいて、以下の式(8)から圧縮機20の効率ηを算出する。
Figure 2019148198
流量係数取得部17は、圧縮機20の性能を示す無次元パラメータの一つである流量係数φを取得する。流量係数取得部17は、入口流量Qと、測定部50で各種測定値を測定した時点(以下、単に測定時点と称する)での運転中の圧縮機20の回転数とに基づいて、圧縮機20の流量係数φを取得する。具体的には、以下の式(9)に基づいて、流量係数φを取得する。
Figure 2019148198
ここで、式(9)におけるインペラの代表直径Dは、圧縮機20に応じて予め決定される定数であり、事前にストレージ部104に記憶されている値である。本実施形態のインペラの代表直径Dは、圧縮機20における任意の段のインペラの直径である。インペラの代表直径Dは、例えば、初段のインペラの直径が代表直径Dとして設定される。
また、インペラの代表周速Uは、圧縮機20の回転数に応じて予め決定される定数であり、測定時点での圧縮機20の回転数に対応して取得される。本実施形態のインペラの代表周速Uは、任意の回転数で運転中の圧縮機20における任意の段のインペラの周速である。インペラの代表周速Uは、例えば、任意の回転数で運転中の初段のインペラの周速である。
判定部18は、予めストレージ部104に記憶されている目標性能カーブを取得する。目標性能カーブは、圧縮機20が目標とする状態で運転されている場合の効率ηと流量係数φとの相関関係を示す曲線として圧縮機20に応じて予め定められている。判定部18は、効率取得部16で取得された効率ηと、流量係数取得部17で取得された流量係数φとが、取得した目標性能カーブから外れているか否かを判定する。図5に示すように、目標性能カーブから外れている効率η及び流量係数φを有する異常なデータがある場合、圧縮機20自体の性能が低下している等の圧縮機20に異常が生じていることを示している。
実性能カーブ取得部19は、効率取得部16で取得された効率ηと、流量係数取得部17で取得された流量係数φとに基づいて、実性能カーブを取得する。実性能カーブは、測定時点での運転中の圧縮機20の効率ηと流量係数φとの相関関係を示す曲線である。取得した実性能カーブと、目標性能カーブとを比較することで、圧縮機20の初期の目標とする性能との現状の圧縮機20の性能との状態の差が把握される。
次に、図6を用いて、本実施形態の性能評価システム1に基づく性能評価方法S1について説明する。本実施形態の性能評価方法S1は、測定値取得工程S2、分子量取得工程S3と、モル分率取得工程S4、比熱比取得工程S5、効率取得工程S6、流量係数取得工程S7、判定工程S8、及ぶ実性能カーブ取得工程S9の各工程を含む。
測定値取得工程S2では、測定部50で測定された混合ガスの状態が取得される。本実施形態の測定値取得工程S2は、入口測定工程S21と、出口測定工程S22と、第一測定工程S23と、第二測定工程S24と、を含んでいる。
入口測定工程S21では、入口測定部51で測定された測定結果が測定値取得部12に送られることで、入口測定値MV1が取得される。出口測定工程S22では、出口測定部52で測定された測定結果が測定値取得部12に送られることで、出口測定値MV2が取得される。第一測定工程S23では、第一測定部53で測定された測定結果が測定値取得部12に送られることで、第一測定値MV3が取得される。第二測定工程S24では、第二測定部54で測定された測定結果が測定値取得部12に送られることで、第二測定値MV4が取得される。また、測定値取得工程S2では、測定時点での圧縮機20の回転数が取得される。
分子量取得工程S3では、第一差圧ΔP1、第一圧力P1、第一温度T1、第二差圧ΔP2、第二圧力P2、第二温度T2、第一流路面積A1、及び第二流路面積A2と、上述した式(1)から式(6)とに基づいて、混合ガスの分子量mが分子量取得部13によって算出される。これにより、分子量取得工程S3では、測定時点での混合ガスの分子量mが取得される。
モル分率取得工程S4では、事前に試験やシミュレーションを行うことで、基準相関関係が取得される。モル分率取得工程S4では、取得された基準相関関係と、分子量取得工程S3で取得された分子量mと、に基づいて、混合ガス中の各ガスのモル分率がモル分率取得部14によって算出される。これにより、モル分率取得工程S4では、測定時点での混合ガス中の各ガスのモル分率が取得される。
比熱比取得工程S5では、事前にガスごとの比熱比が取得される。比熱比取得工程S5では、モル分率取得工程S4で取得された各ガスのモル分率と各ガスに応じた比熱比とに基づいて、混合ガス全体としての比熱比kが比熱比取得部15によって算出される。これにより、比熱比取得工程S5では、測定時点での混合ガス全体としての比熱比kが取得される。
効率取得工程S6では、入口圧力Ps、入口温度Ts、出口圧力Pd、及び出口温度Tdと、上述した式(7)及び式(8)に基づいて、圧縮機20の効率ηが効率取得部16によって算出される。これにより、効率取得工程S6では、測定時点での圧縮機20の効率ηが取得される。
流量係数取得工程S7では、入口流量Qと、測定時点での運転中の圧縮機20の回転数から算出される初段のインペラの周速である代表周速Uと、上述した式(9)とに基づいて、流量係数φが流量係数取得部17によって算出される。これにより、流量係数取得工程S7では、測定時点での圧縮機20の流量係数φが取得される。
判定工程S8では、圧縮機20を運転させる際の目標とする状態に応じて、目標性能カーブが事前に取得される。判定工程S8では、効率取得工程S6で取得された効率ηと、流量係数取得工程S7で取得された流量係数φとが、目標性能カーブから外れているか否かが判定部18によって判定される。
実性能カーブ取得工程S9では、効率取得工程S6で取得された効率ηと、流量係数取得工程S7で取得された流量係数φとに基づいて、実性能カーブが実性能カーブ取得部19によって取得される。
上記のような構成によれば、入口測定部51、出口測定部52、第一測定部53、及び第二測定部54によって、混合ガスの状態が測定される。測定された入口測定値MV1、出口測定値MV2、第一測定値MV3、及び第二測定値MV4を取得して、上述した式(1)から式(6)に基づいて分子量mを取得することで、運転中の圧縮機20に流入している混合ガスの測定時点での分子量mが取得できる。この分子量mに基づいて、基準相関関係からモル分率が取得されることで、測定時点の混合ガスに含まれるガスの成分比率が高い精度で算出される。取得したモル分率を利用して混合ガスの比熱比kを取得することで、測定時点での混合ガス全体としての比熱比kを高い精度で算出することができる。算出した混合ガスの比熱比kと式(7)及び式(8)とに基づいて圧縮機20の効率ηを取得することで、混合ガスのガス物性が反映された効率ηを取得することができる。そして、混合ガスのガス物性が反映された効率ηとともに、式(9)に基づいて測定時点での流量係数φが取得されている。これにより、混合ガスのガス物性の変化の影響を抑えて、圧縮機20自体における効率ηと流量係数φとの関係を高い精度で確認することができる。
従来から、圧縮機20の運転中には、圧縮機20の効率ηをリアルタイムでモニタリングして圧縮機20に異常が生じて性能低下が生じていないかを確認する必要がある。ところが、運転中の圧縮機20に流入される混合ガスの成分比率が一定とならずに時間に応じて多少変化してしまい、混合ガスのガス物性も変化してしまう場合がある、このような場合には、圧縮機20の効率ηが、混合ガスのガス物性の変化の影響を受けて、圧縮機20自体の性能を示す本来の値からずれてしまう。これに対して、圧縮機20に流入する混合ガスのガス物性の変化が原因なのかを確認するには、時間や費用をかけて別に評価する必要がある。しかしながら、上記のような性能評価装置10及び性能評価方法S1によれば、混合ガスのガス物性の変化の影響を抑えることができ、運転時の圧縮機20の性能の変化を高い精度で確認することができる。
また、取得した効率η及び流量係数φが目標性能カーブから外れているか否かを判定することで、目標とする圧縮機20の運転状態と比較して異常が生じているなどの現状の圧縮機20の異常を早期に把握することができる。
また、取得した効率η及び流量係数φから実性能カーブを取得することで、測定時点での圧縮機20の性能が実性能カーブを利用して評価できる。そして、実性能カーブと目標性能カーブとを比較することで、圧縮機20の現状の性能と初期の目標とする性能とを容易に比較することができる。
また、第一地点35にベンド部31、第二地点45にオリフィス41がそれぞれ設けられている。そのため、上述した式(1)から式(6)に基づいて分子量mを算出する上で必要な差圧を取得可能な構造を圧縮機20の上流及び下流にそれぞれ容易に設置することができる。
《第二実施形態》
次に、図7を参照して第二実施形態の性能評価システム1Aについて説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の性能評価システム1Aは、第一地点35Aに弁部31Aが設置されている点が第一実施形態と相違する。
このような構成であっても、第一実施形態と同様に、運転時の圧縮機20の性能の変化を高い精度でモニタリングすることができる。
(実施形態の他の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、性能評価装置10は、上述した構成のみを備える構造に限定されるものではない、例えば、性能評価装置10には評価者によって確認可能な表示部があってもよい。この場合、各種取得した値を表示部に表示することで、評価者は、混合ガスの状態や圧縮機20の状態をリアルタイムに把握することができる。
また、第一地点35Aや第二地点45は、圧縮機20に流入する混合ガスの流量と同じ流量が流れる状態で差圧が生じるようにされていればよい。例えば、第一地点35Aにオリフィス41が設けられていてもよい。第二地点45にベンド部31や弁部31Aが設けられていてもよい。
また、第一測定部53及び第二測定部54では、差圧が生じる部分の上流側で測定した圧力や温度の情報を性能評価装置10に送っているが、上流及び下流の何れか一方で測定された結果を性能評価装置10に送ればよい。したがって、第一測定部53及び第二測定部54では、差圧が生じる部分の下流側で測定した圧力や温度の情報を性能評価装置10に送ってもよい。
1,1A…性能評価システム 20…圧縮機 21…吸込口 22…吐出口 30…上流ライン 31…ベンド部 35,35A…第一地点 40…下流ライン 41…オリフィス 45…第二地点 50…測定部 51…入口測定部 MV1…入口測定値 Ps…入口圧力 Ts…入口温度 Q…入口流量 52…出口測定部 MV2…出口測定値 Pd…出口圧力 Td…出口温度 53…第一測定部 MV3…第一測定値 ΔP1…第一差圧 P1…第一圧力 T1…第一温度 54…第二測定部 MV4…第二測定値 ΔP2…第二差圧 P2…第二圧力 T2…第二温度 10…性能評価装置 101…CPU 102…ROM 103…RAM 104…ストレージ部 105…信号受信モジュール 11…制御部 12…測定値取得部 13…分子量取得部 A1…第一流路面積 A2…第二流路面積 m…分子量 Δ…設定値 14…モル分率取得部 15…比熱比取得部 k…比熱比 16…効率取得部 n…ポリトロープ指数 η…効率 17…流量係数取得部 φ…流量係数 D…代表直径 U…代表周速 18…判定部 19…実性能カーブ取得部 S1…性能評価方法 S2…測定値取得工程 S21…入口測定工程 S22…出口測定工程 S23…第一測定工程 S24…第二測定工程 S3…分子量取得工程 S4…モル分率取得工程 S5…比熱比取得工程 S6…効率取得工程 S7…流量係数取得工程 S8…判定工程 S9…実性能カーブ取得工程 31A…弁部

Claims (11)

  1. 複数のガスが混合された混合ガスが流入する圧縮機の性能を評価する性能評価方法であって、
    前記圧縮機の流入口に流入される前記混合ガスの少なくとも圧力、温度、及び流量を入口測定値として取得し、前記圧縮機の流出口から流出する前記混合ガスの少なくとも圧力及び温度を出口測定値として取得し、前記圧縮機よりも上流側の前記混合ガスの圧力が変化する第一地点での差圧、圧力、及び温度を第一測定値として取得し、前記圧縮機よりも下流側の前記混合ガスの圧力が変化する第二地点での差圧、圧力、及び温度を第二測定値として取得する測定値取得工程と、
    前記第一測定値と、前記第二測定値と、前記第一地点の流路面積と、前記第二地点の流路面積とに基づいて、前記混合ガスの分子量を取得する分子量取得工程と、
    前記混合ガスの分子量と前記複数のガスのモル分率との相関関係として予め定められた基準相関関係を取得し、取得した前記基準相関関係と、前記分子量取得工程で取得した前記分子量と、に基づいて、前記混合ガス中の各ガスのモル分率を取得するモル分率取得工程と、
    前記モル分率取得工程で取得した各ガスのモル分率に基づいて、前記混合ガスの比熱比を取得する比熱比取得工程と、
    前記入口測定値のうちの圧力及び温度と、前記出口測定値のうちの圧力及び温度と、前記比熱比取得工程で取得した前記比熱比とに基づいて、前記圧縮機の効率を取得する効率取得工程と、
    前記入口測定値のうちの流量と、前記圧縮機の回転数とに基づいて、前記圧縮機の流量係数を取得する流量係数取得工程と、を含む性能評価方法。
  2. 前記圧縮機が目標とする状態で運転されている場合の前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として予め定められた目標性能カーブを取得し、前記効率取得工程で取得された前記効率と、前記流量係数取得工程で取得された前記流量係数とが、取得した前記目標性能カーブから外れているか否かを判定する判定工程とをさらに含む請求項1に記載の性能評価方法。
  3. 前記効率取得工程で取得された前記効率と、前記流量係数取得工程で取得された前記流量係数とに基づいて、前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として実性能カーブを取得する実性能カーブ取得工程をさらに含む請求項1又は請求項2に記載の性能評価方法。
  4. 前記測定値取得工程は、
    前記圧縮機よりも上流側のベンド部が設置された点を前記第一地点として前記第一測定値を測定する第一測定工程と、
    前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点を前記第二地点として前記第二測定値を測定する第二測定工程とを含む請求項1から請求項3の何れか一項に記載の性能評価方法。
  5. 前記測定値取得工程は、
    前記圧縮機よりも上流側の弁部が設置された地点を前記第一地点として前記第一測定値を測定する第一測定工程と、
    前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点を前記第二地点として前記第二測定値を測定する第二測定工程とを含む請求項1から請求項3の何れか一項に記載の性能評価方法。
  6. 複数のガスが混合された混合ガスが流入する圧縮機の性能を評価する性能評価装置であって、
    前記圧縮機の流入口に流入される前記混合ガスの少なくとも圧力、温度、及び流量を入口測定値として取得し、前記圧縮機の流出口から流出する前記混合ガスの少なくとも圧力及び温度を出口測定値として取得し、前記圧縮機よりも上流側の前記混合ガスの圧力が変化する第一地点での差圧、圧力、及び温度を第一測定値として取得し、前記圧縮機よりも下流側の前記混合ガスの圧力が変化する第二地点での差圧、圧力、及び温度を第二測定値として取得する測定値取得部と、
    前記第一測定値と、前記第二測定値と、前記第一地点の流路面積と、前記第二地点の流路面積とに基づいて、前記混合ガスの分子量を取得する分子量取得部と、
    前記混合ガスの分子量と前記複数のガスのモル分率との相関関係として予め定められた基準相関関係を取得し、取得した前記基準相関関係と、前記分子量取得部で取得した前記分子量と、に基づいて、前記混合ガス中の各ガスのモル分率を取得するモル分率取得部と、
    前記モル分率取得部で取得した各ガスのモル分率に基づいて、前記混合ガスの比熱比を取得する比熱比取得部と、
    前記入口測定値のうちの圧力及び温度と、前記出口測定値のうちの圧力及び温度と、前記比熱比取得部で取得した前記比熱比とに基づいて、前記圧縮機の効率を取得する効率取得部と、
    前記入口測定値のうちの流量と、前記圧縮機の回転数とに基づいて、前記圧縮機の流量係数を取得する流量係数取得部と、を備える性能評価装置。
  7. 前記圧縮機が目標とする状態で運転されている場合の前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として予め定められた目標性能カーブを取得し、前記効率取得部で取得された前記効率と、前記流量係数取得部で取得された前記流量係数とが、取得した前記目標性能カーブから外れているか否かを判定する判定部とをさらに備える請求項6に記載の性能評価装置。
  8. 前記効率取得部で取得された前記効率と、前記流量係数取得部で取得された前記流量係数とに基づいて、前記効率と前記流量係数との相関関係を示す曲線として実性能カーブを取得する実性能カーブ取得部をさらに備える請求項6又は請求項7に記載の性能評価装置。
  9. 請求項6から請求項8の何れか一項に記載の性能評価装置と、
    前記混合ガスが流入する圧縮機と、
    前記圧縮機の流入口に設けられて、前記流入口に流入される前記混合ガスの少なくとも圧力、温度、及び流量を測定して入口測定値として前記性能評価装置に送る入口測定部と、
    前記圧縮機の流出口に設けられて、前記流出口から流出する前記混合ガスの少なくとも圧力及び温度を測定して出口測定値として前記性能評価装置に送る出口測定部と、
    前記圧縮機よりも上流側の前記混合ガスの圧力が変化する第一地点に設けられて、前記第一地点での差圧、圧力、及び、温度を測定して第一測定値として前記性能評価装置に送る第一測定部と、
    前記圧縮機よりも下流側の前記混合ガスの圧力が変化する第二地点に設けられて、前記第二地点での差圧、圧力、及び、温度を測定して第二測定値として前記性能評価装置に送る第二測定部とを備える性能評価システム。
  10. 前記第一測定部は、前記圧縮機よりも上流側のベンド部が設置された地点に設けられ、
    前記第二測定部は、前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点に設けられている請求項9に記載の性能評価システム。
  11. 前記第一測定部は、前記圧縮機よりも上流側の弁部が設置された地点に設けられ、
    前記第二測定部は、前記圧縮機よりも下流側のオリフィスが設置された地点に設けられている請求項9に記載の性能評価システム。
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