JP2019147514A - 車両 - Google Patents

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智弘 丸山
達 川俣
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達 川俣
信之介 前多
Shinnosuke Maeta
信之介 前多
秀介 河井
Shusuke Kawai
秀介 河井
祐輔 小池
Yusuke Koike
祐輔 小池
健生 山内
Tatsuo Yamauchi
健生 山内
和晃 楢原
Kazuaki Narahara
和晃 楢原
克年 谷中
Katsutoshi Yanaka
克年 谷中
千菜美 森島
Chinami Morishima
千菜美 森島
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Abstract

【課題】排気ガスの熱を暖房に効率よく利用でき、居住性も良好に確保できる車両を提供する。【解決手段】キャビンの外に搭載されたエンジンと、キャビンの下側を通過する排気管9と、キャビンに配置された空調装置7と、空調装置に取り付けられた凝縮器、排気管9に取り付けられた蒸発器、並びにこれら凝縮器及び蒸発器に接続されて作動液を循環させる循環配管41を有するヒートパイプサイクル40と、を備える。循環配管41のうち、キャビンに沿って延びる部分が、キャビンを構成する隔壁10の外方に配置されている。【選択図】図5

Description

開示する技術は、車室の暖房にヒートパイプの技術を利用した車両(自動車)に関する。
一般に、ヒートパイプとは、内部を減圧した管体に少量の作動液を封入したものをいう。ヒートパイプで、作動液の蒸発と凝縮とを異なる部位で発生させる。そうすることで、作動液が移動し、熱の移動が行える。従って、ヒートパイプは、ヒートポンプと異なり、熱の移動に、ポンプ等の駆動力を要しない。
図1に、ヒートパイプの技術を利用した熱移動サイクル(ヒートパイプサイクル100)の基本的な構成を示す。例示のヒートパイプサイクル100は、蒸発器101、凝縮器102、及びこれらを接続する循環配管103で構成されている。凝縮器102は、蒸発器101よりも高位置に配置される。循環配管103は、蒸発器101及び凝縮器102の各々の上部に接続された、送液用の第1管部103aと、蒸発器101及び凝縮器102の各々の下部に接続された、返液用の第2管部103bと、で構成されている。
ヒートパイプサイクル100の内部は高度に減圧されていて、その内部に適量の作動液(水溶液、アルコール、冷媒等)が封入されている。それにより、蒸発器101の下部や第2管部103bの内部に、作動液が貯留される。
蒸発器101に熱が供給されると、その熱によって作動液が気化する。気化によって発生した作動液の蒸気は第1管部103aを通って凝縮器102に移動する。凝縮器102に移動した作動液の蒸気は、凝縮器102で放熱して液化する。液化した作動液は、作動液の蒸気圧や重力の作用により、第2管部103bを通って蒸発器101に移動する。このような蒸発器101での吸熱と凝縮器102での放熱とにより、作動液がヒートパイプサイクル100を循環し、熱の移動が行われる。
ヒートパイプの技術を利用した先行技術としては、例えば特許文献1〜特許文献3がある。
特許文献1には、ヒートパイプの技術を利用して、即効で暖房できる暖房装置が開示されている。具体的には、その暖房装置は、高温になったエンジンの冷却水(温水)の一部を保温タンク7に蓄え、冷却水の温度が低い時に、蓄えた温水の熱を利用して暖房が行えるように構成されている。保温タンク7の上流側の温水路8に、プリタンク9が設けられていて、このプリタンク9の内部に、ヒートパイプ17の第1凝縮部20が設置されている。ヒートパイプ17の蒸発部19は、排気管18の周囲に設置されている。
保温タンク7及びヒートパイプ17の内部が異常高圧になるのを防止するため、ヒートパイプ17に、車外に放熱する第2凝縮部24が設けられている。保温タンク7の温度が所定温度以上になると、第1凝縮部20から第2凝縮部24に管路が切り替わる。
特許文献2には、電気自動車に搭載されたインバータ回路2のパワートランジスタ10を冷却するために、ヒートパイプの技術を利用した冷却装置3が開示されている。具体的には、インバータ回路2が、車室下方の、ボディ1の床面上に配置されている。冷却装置3の受熱部4が、そのインバータ回路2のパワートランジスタ10に設置され、冷却装置3の放熱部5が、車室前方の高位置に配置されている。そして、受熱部4と放熱部5とを接続する放熱経路6及び帰還経路7は、ボディ1の床面上に配置されている。
特許文献3には、ヒートパイプの技術を利用して、排気ガスの熱でエンジンの暖気を促進させる排気熱回収器が開示されている。具体的には、排気熱回収器は、排気管100の内部に配置された蒸発部1と、エンジンの冷却水の経路に配置された凝縮部2と、これらを接続する蒸発側連結部71及び凝縮側連結部72と、を有している。
凝縮部2は、蒸発部1と隣接するように、排気管100の近くに配置されている。排気熱回収器の作動流体が凍結した時に、その融解を促進するため、凝縮側連結部72を排気管100に接触させている。
特開昭61−295118号公報 特開2012−255624号公報 特開2009−36406号公報
特許文献1では、ヒートパイプの技術を利用して、排気ガスの熱を車室の暖房に利用している。しかし、蓄えた温水の熱を利用して暖房する仕組みを前提としているため、特許文献1の暖房装置は、規模が大きく構造も複雑である。また、暖房装置専用の部材を新たに設置する必要がある。しかも、保温タンク等、設置に大きなスペースを要する部材もある。
従って、特許文献1の暖房装置を既存の自動車に適用するのは容易でない。また、特許文献1の暖房装置では、排気ガスの熱を暖房に直接利用するのではなく、冷却水の加熱に利用する。従って、熱効率の点でも不利がある。
更に、特許文献1の暖房装置では、ヒートパイプサイクルの騒音が考慮されていないため、居住性を損なうおそれがある。
そこで開示する技術の目的は、排気ガスの熱を暖房に効率よく利用でき、居住性も良好に確保できる車両を提供することにある。
ここで開示する技術は、車室の暖房が可能な車両に関する。
前記車両は、前記車室の外に搭載されて動力を発生させる内燃機関と、前記車室の下側を通過して、前記内燃機関で発生する排気ガスを排出する排気管と、前記車室の内部に臨むように配置され、当該車室の内部に風を吹き出す空調装置と、前記空調装置に取り付けられた凝縮器、前記排気管に取り付けられた蒸発器、並びにこれら凝縮器及び蒸発器に接続されて作動液を循環させる循環配管を有するヒートパイプサイクルと、を備える。そして、前記循環配管のうち、前記車室を区画する区画壁周辺に沿って延びる部分が、前記車室を構成する隔壁の外方に配置されている。
この車両によれば、車室の内部に風を吹き出す空調装置に凝縮器が取り付けられている。内燃機関で発生する高温の排気ガスを排出する排気管に蒸発器が取り付けられている。そして、これら凝縮器及び蒸発器は、作動液が循環する循環配管によって接続されている。すなわち、排気ガスの熱を空調機に移動させるヒートパイプサイクルが、この車両には設けられている。
従って、この車両によれば、排気ガスの熱を直接的に利用して、車室の暖房が効率よく行える。
ところが、このようなヒートパイプサイクルは、騒音の問題がある。すなわち、蒸発器では、作動液が熱交換によって気化する。作動液が気化すると、その体積は一気に増加する。その急激な内圧変動により、循環配管で異音(金属音)が発生する。その異音が車室に伝わると、搭乗者に、違和感や不快感を与えるおそれがある。
通常、排気管の大部分は、車室に沿って配置されている場合が多い。そのため、循環配管で発生する異音は、車室に伝わり易い。そこで、この車両では、循環配管のうち、車室に沿って延びる部分は、車室を構成する隔壁の外方に配置した。
それにより、異音が車室に伝わるのが隔壁によって遮断される。そのため、搭乗者に異音が伝わり難くなり、良好な居住性も確保できる。
循環配管を隔壁の外方に配置することで、循環配管に結露が発生しても、その液滴は車外に滴下する。従って、車内の結露も抑制できる。
前記車両はまた、前記循環配管が、硬質部材で構成された硬質配管と、軟質部材で構成された軟質配管と、を有している、としてもよい。
空調装置は車室の内部と直に通じている。そのため、空調装置に取り付けられた凝縮器と接続される循環配管を、硬質な硬質配管のみで構成すると、異音が循環配管を通じて車室の内部に伝わるおそれがある。
それに対し、循環配管の一部が、軟質な軟質配管で構成されていると、循環配管を通じて車室の内部に異音が伝わるのを緩和できる。
前記車両はまた、前記循環配管が、前記蒸発器で気化した前記作動液を前記凝縮器に送る第1配管と、前記凝縮器で液化した前記作動液を前記蒸発器に送る第2配管と、を有し、前記第1配管の少なくとも一部が、前記排気管に沿って延びている、としてもよい。
循環配管が長くなると、熱輸送効率の低下、循環配管の耐久性の低下などを招くおそれがある。すなわち、第1配管を流れる作動液の蒸気が、放熱して液化し易くなるため、熱輸送効率が低下する。
それに対し、第1配管の少なくとも一部が、排気管に沿って延びていれば、第1配管は、排気管が放出する輻射熱を受けて放熱が抑制される。従って、第1配管が長くなっても、熱輸送効率の低下を低減できる。
そして、第1配管が車室の下の外側にあっても、排気管に沿って配置することで、走行時に跳ね上げられる石などの異物が第1配管に衝突することも抑制できる。従って、第1配管が長くなっても、第1配管の耐久性の低下を低減できる。
前記車両はまた、前記隔壁の、前記車室の下部を構成している部分に、前記排気管を収容する凹部が設けられ、前記第1配管が、前記排気管よりも前記凹部の奥に配置されている、としてもよい。
すなわち、車室の下部を構成している隔壁の凹部に排気管が収容されていて、第1配管は、排気管よりも凹部の奥に配置されている。従って、排気管が発する熱により、第1配管の放熱が抑制され、よりいっそう熱輸送効率の低下を低減できる。よりいっそう循環配管の耐久性の低下も低減できる。
開示する技術によれば、排気ガスの熱を暖房に効率よく利用でき、良好な居住性も確保できる。
ヒートパイプサイクルの概要を説明するための図である。 開示する技術を適用した車両の一例を示す概略図である。 空調装置の構成を示す概略図である。 空調装置の要部を示す概略斜視図である。 車室を構成している隔壁の前下側部分を示す概略斜視図である。 図5における矢印Aの方向から見た部分の概略斜視図である。 図5における矢印Bの方向から見た部分の概略図である。 排気管、ヒートパイプサイクル等、車両の要部を上方から見た概略図である。 排熱回収機構を示す概略斜視図である。 排熱回収通路の概略断面図である。 図10における矢印C−C線での概略断面図である。 熱回収部における作動液と排気ガスとの熱交換を説明するための図である。 熱回収部における作動液と排気ガスとの熱交換を説明するための図である。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図2に、開示する技術を適用した自動車1(車両)を例示する。この自動車1では、ガソリンを燃料とするエンジン2(内燃機関)が搭載されている。ガソリンの燃焼で動力が発生し、自動車1は走行する。自動車1のボディ3の前後方向(自動車1が直進する方向に対しての前後の方向、以下同様)の中間部位に、搭乗者が乗り込むキャビン4(車室)が配置されている。そのキャビン4の前方に、エンジンルーム5(機関室)が配置されている。
エンジンルーム5には、前輪を駆動するエンジン2が設置されている。すなわち、本実施形態では、一般的な前輪駆動(いわゆるFF方式)の自動車1を例示している。エンジン2の前方には、エンジン2の冷却水(単に冷却水ともいう)を冷却するラジエータ6、及び空調装置7の冷媒を冷却するコンデンサ8が配置されている。
空調装置7は、キャビン4の前側の車幅方向かつ車高方向の中間部位から、キャビン4の内部に臨むように配置されている。空調装置7は、デフロスター(DEF)としても利用される。そのため、空調装置7は、キャビン4の前側上部を区画しているフロントガラス3aの直下に配置されている。空調装置7は、搭乗者の操作に応じて、キャビン4の各所に配置された吹出口から、温度調節された風(冷風又は温風)を吹き出す。それにより、キャビン4は、冷房及び暖房が可能となっている。
図3、図4に、空調装置7の主な構造を示す。空調装置7の内部には、空気が流れる空調ダクト70が形成されている。空調ダクト70の上流端には、1つの導入口70aが設けられ、空調ダクト70の下流端には、DEFを含む複数(図例では3つ)の導出口70bが、開閉可能な状態で設けられている。これら導出口70bが、上述した吹出口に連通している。この空調ダクト70の内部に、エバポレータ71、第1ヒータコア72、第2ヒータコア73、及びエア混合チャンバ74が、上流側から順に配置されている。
空調装置7の側方には、空調装置7に空気を送り込むブロワ75が付設されている(図5も参照)。ブロワ75は、空調装置7の作動時に駆動され、外気、又はキャビン4の内部の空気を、導入口70aを通じて空調装置7に送り込む。エバポレータ71は、図4に示す、冷媒配管76を介してコンデンサ8と接続されている。必要に応じて、エバポレータ71とコンデンサ8との間を、コンプレッサ(不図示)の動力によって冷媒が循環する。コンデンサ8で冷却された冷媒が、エバポレータ71で吸熱することにより、空調装置7に導入された空気は、冷却及び乾燥される。
第1ヒータコア72は、図4に示す、冷却水配管77を介してエンジン2及びラジエータ6と接続されている。エンジン2の作動時には、冷却水が、冷却水配管77を通じて、ラジエータ6、エンジン2、及び第1ヒータコア72を循環する。その際、冷却水の温度は高温になるため、第1ヒータコア72で冷却水と熱交換することにより、第1ヒータコア72を通過する空気は加熱される。
第2ヒータコア73は、ヒートパイプサイクル40の凝縮器を構成している(ヒートパイプサイクル40、第2ヒータコア73については後述)。第2ヒータコア73は、第1ヒータコア72を通過した空気が通過するように、第1ヒータコア72の下流側に近接して配置されている。エンジン2の作動時に、第1ヒータコア72を通過した空気が、必要に応じて、第2ヒータコア73で加熱される。
図3に示すように、第1ヒータコア72の近傍には、揺動可能なエア混合ドア78が配置されている。エア混合ドア78が揺動することで、第1ヒータコア72の上流側で、エバポレータ71を通過した空気の一部又は全部が、第1ヒータコア72及び第2ヒータコア73をバイパスして流れるように構成されている。
空調装置7の作動時には、第1ヒータコア72及び第2ヒータコア73をバイパスした空気、及び第1ヒータコア72及び第2ヒータコア73を通過した空気は、エア混合チャンバ74で混合されて温度調節される。エア混合チャンバ74で混合された空気は、各導出口70b及び各吹出口を通じてキャビン4の内部に吹き出される。
図2に示すように、ガソリンの燃焼によってエンジン2で発生する排気ガスは、エンジン2に接続された排気管9を通じて、自動車1の後部から排出される。排気管9は、キャビン4の下側を通過して、エンジンルーム5から後方に延び、その末端が自動車1の後方に臨むように、ボディ3に配置されている。
図5に、空調装置7及び排気管9とともに、キャビン4を区画している隔壁(区画壁)10の前下側部分を示す。隔壁10は、ボディ3と一体に設けられるパネル部材や補強部材で構成されており、ダッシュパネル10a(ダッシュロアパネル)、フロアパネル10b、クロスメンバ10cなどを有している。
ダッシュパネル10aは、車幅方向に拡がって車高方向の中間位置から下方を覆うように設置されている。それにより、ダッシュパネル10aは、ボディ3の内部にあって、キャビン4の前下部とエンジンルーム5とを区画している。空調装置7は、ダッシュパネル10aの内側(キャビン4のある側)の壁面に取り付けられている。
フロアパネル10bは、ダッシュパネル10aの下部に連なり、後方に向かって略水平に拡がっている。それにより、フロアパネル10bは、キャビン4の下部を構成している。ダッシュパネル10aは、キャビン4と車外とを区画している。ダッシュパネル10aの下面は、車外に臨んでいる。
フロアパネル10bの車幅方向の中央部には、前後方向に延びるトンネル部11(凹部)が設けられている。トンネル部11は、キャビン4の側に向かって凹んでいる。図6に示すように、トンネル部11の前端部は、ダッシュパネル10aの下部に連なっている。それにより、トンネル部11の前端部は、ダッシュパネル10aの前方のエンジンルーム5に開放されている。
トンネル部11を横切って車幅方向に延びるように、クロスメンバ10cが、フロアパネル10bの上面に設けられている(図5参照)。クロスメンバ10cは、閉断面構造を形成し、ボディ3の剛性を強化している。
図7にも示すように、排気管9は、キャビン4の下側を前後方向に延びている。排気管9は、トンネル部11に収容されている。すなわち、排気管9のほとんどが、フロアパネル10bの最下面より上方に位置している。排気管9の前端部分は、ダッシュパネル10aに沿うように上方に向かって湾曲し、エンジン2の排気経路に接続されている。
排気管9の前後方向の中間部位には、排気処理装置が付設されている。排気処理装置の多くは、例えば、三元触媒、パーティクルフィルター(PF)などを含み、NOxや煤など、排気ガスに含まれる有害物質を除去する機能を有している。
この自動車1では、排気処理装置として、キャビン4の下側に位置する排気管9の中間部位に、三元触媒を含むアンダーフットキャタ12が配置されている。排気管9の末端部位には、サイレンサ13が配置されている(図2参照)。そして、排気管9の、アンダーフットキャタ12の下流側の部位であって、サイレンサ13の上流側の部位に、排熱回収機構20が設けられている。
(排熱回収機構20)
図8、図9にも示すように、排熱回収機構20は、排気管9を二股に分岐する排熱回収通路21及びバイパス通路22と、切替バルブ23とを有している。切替バルブ23は、これら排熱回収通路21及びバイパス通路22の上流側に位置する分岐部位に設置されている。排熱回収通路21及びバイパス通路22は、車幅方向に並んだ状態で、トンネル部11に収容されている。
切替バルブ23は、排気ガスが流れる経路を、排熱回収通路21及びバイパス通路22のいずれか一方に切り替える。すなわち、切替バルブ23は、排気ガスが排熱回収通路21を流れる熱回収位置と、排気ガスがバイパス通路22を流れる熱不回収位置とに切り替える。無通電時の切替バルブ23は、熱不回収位置に位置するように構成されている。排熱回収通路21には、熱回収部25が設けられている。
図10に、排熱回収通路21(概略断面図)を示す。排熱回収通路21は、上流側絞り部24、熱回収部25、下流側絞り部26、を有している。上流側絞り部24及び下流側絞り部26は、流路断面が緩やかに小さくなるように形成されていて、熱回収部25を流れる排気ガスの流速や乱れを緩和する。従って、これら上流側絞り部24及び下流側絞り部26により、熱回収部25での熱交換が安定する。
熱回収部25は、断面が略矩形に形成されている。熱回収部25の内部には、熱回収器30が配置されている。熱回収部25により、後述するヒートパイプサイクル40の蒸発器が構成されている。
図11にも示すように、熱回収器30は、直方体状の部材からなり、一対のパイプサポート31,31と、複数のガスパイプ32とを有している。各ガスパイプ32は、中空薄板状の金属製パイプからなる。ガスパイプ32の内部は、襞状に折れ曲がった金属板(コルゲートフィン)で仕切られている。
各パイプサポート31は、略矩形の金属板からなる。2つのパイプサポート31,31は、互いに間隔を隔てて、熱回収部25の内部に配置されている。各パイプサポート31は、排気ガスの流れる方向(ガス流方向ともいう、図10に白抜き矢印で示す)に面するように配置されている。各パイプサポート31の外周は、熱回収部25の内面に、隙間無く固定されている。それにより、各パイプサポート31の周囲は密閉されている。
各ガスパイプ32の両端部は、2つのパイプサポート31,31に一体的に取り付けられている。各ガスパイプ32は、各パイプサポート31を貫通している。各ガスパイプ32は、互いに僅かな隙間を隔てて平行するように、両パイプサポート31の間に配置されている。それにより、隣接するガスパイプ32の間には、上下方向に平行して延びる複数の枝流路33が形成されている。
熱回収部25の上部には、液混合室34が設けられている。液混合室34は、熱回収器30の上方に拡がるように形成されている。それにより、各枝流路33は、ガス流方向の全域にわたって、液混合室34と連通している。液混合室34におけるガス流方向の上流側の部位には、上方に突出して幅方向に延びた上側接続室35が形成されている。この上側接続室35の前面に、液流出口36(第1接続部)が設けられている。液流出口36は、上側接続室35における幅方向の一端側に偏った部位に配置されている。
熱回収部25の下部には、下方に突出して幅方向に延びた下側接続室37が形成されている。各枝流路33は、ガス流方向の下流側の一部の領域だけを介して、下側接続室37と連通している。この下側接続室37における幅方向の他端側(液流出口36とは反対側)の側面に、液流入口38(第2接続部)が設けられている。
(ヒートパイプサイクル40)
この自動車1には、排気ガスの熱をキャビン4の暖房に効率よく利用できるように、ヒートパイプサイクル40が設けられている。ヒートパイプサイクル40は、ヒートパイプの技術を利用した熱移動サイクルである。ヒートパイプサイクル40は、第2ヒータコア73及び熱回収部25と、これら第2ヒータコア73及び熱回収部25に接続された循環配管41と、を有している。
第2ヒータコア73、熱回収部25、及び循環配管41の各々の内部は連通している。それにより、これらの内部には、互いに連なって密閉された空間(熱移動空間)が形成されている。熱回収部25では、下側接続室37、枝流路33、液混合室34、及び上側接続室35により、熱移動空間が形成されている。
熱移動空間の内部は高度に減圧されている。そして、熱移動空間の内部には、適量の作動液(水溶液、アルコール、冷媒等)が封入されている。それにより、第2配管41bの一部、下側接続室37、及び枝流路33の一部に、作動液が貯留されている。なお、この作動液の液量は一例である。
循環配管41は、第1配管41aと、第2配管41bとを有している。第1配管41aは、液流出口36に接続されている。第2配管41bは、液流入口38に接続されている。第1配管41aを通じて、熱回収部25で気化した作動液が第2ヒータコア73に送られる。第2配管41bを通じて、第2ヒータコア73で液化した作動液が熱回収部25に送られる。
第2ヒータコア73は、空調装置7の狭い内部に増設されるため、その容量は小さく設計されている。熱回収部25も、分岐した状態でトンネル部11に収容される排熱回収通路21に設けられるため、その容量は小さく設計されている。作動液の量が多いとそれだけ熱容量が増えるため、循環配管41も、その容量が小さくなるように、細管で構成されている。すなわち、ヒートパイプサイクル40は、コンパクトに構成されている。
図6に示すように、ダッシュパネル10aにおけるトンネル部11の上部に隣接した部位には、開口14が形成されている。図4、図7、図8にも示すように、ダッシュパネル10aの内側に、配管接続部79が設置されている。配管接続部79は、開口14を通じて前方のエンジンルーム5に臨んでいる。配管接続部79は、空調装置7に収容されているエバポレータ71、第1ヒータコア72、及び第2ヒータコア73に接続される配管(冷媒配管76、冷却水配管77、循環配管41)を中継する。
エンジンルーム5に面した配管接続部79の前面には、第2ヒータコア73に接続する継手79aが設置されている。これら継手79aに、熱回収部25から延びる循環配管41が接続されている。この実施形態の循環配管41の主体は、いずれも金属管42(硬質配管の一例)と、ゴム管43(軟質配管の一例)とで構成されている。
金属管42は、熱回収部25に接続されていて、熱回収部25からフロアパネル10bの下側を前方に向かって延びている。金属管42は、排気管9に沿った状態でトンネル部11に収容されている。特に、第1配管41aの金属管42は、排気管9の上部に沿って延びるように配置されている(図7参照)。すなわち、第1配管41aの金属管42は、排気管9よりもトンネル部11の奥に配置されている。
第2配管41bの金属管42は、排気管9の側部に沿って延びるように配置されている。これら金属管42の前端部は、フロアパネル10bの前端部に位置している。
ゴム管43の一端は、金属管42の前端部に接続されている。ゴム管43は、屈曲された状態で、ダッシュパネル10aに沿って延びている。そして、ゴム管43の他端は、継手79aに接続されている。循環配管41は、ダッシュパネル10a又はフロアパネル10bには支持されず、排気管9と継手79a(配管接続部79、更には空調装置7)とによって支持されている。
(排熱回収機構20及びヒートパイプサイクル40の動作)
常態では、切替バルブ23は熱不回収位置に位置している。そのため、エンジン2の作動中に発生する排気ガスは、バイパス通路22を流れて、従来と同様に排気される。従って、ヒートパイプサイクル40は作動しない。
一方、エンジン2の作動中に搭乗者が空調装置7を操作するなどして、暖房要求があると、切替バルブ23は、熱回収位置に切り替わる。それにより、排気ガスは、排熱回収通路21に流れる。排熱回収通路21に導入された排気ガスは、上流側絞り部24で流速や乱れが緩和された後、ガスパイプ32に流入する。
排気ガスがガスパイプ32を通過する過程で、各枝流路33に溜まる作動液が排気ガスの熱を吸収して気化し、作動液の蒸気が発生する。作動液の蒸気は、第1配管41aを通じて第2ヒータコア73に移動する。第2ヒータコア73に移動した作動液の蒸気は、空調装置7に導入される空気に放熱して液化する。第2ヒータコア73で液化した作動液は、作動液の蒸気圧や重力の作用により、熱回収部25へ移動する。
すなわち、排気ガスとの熱交換、及び、空調装置7に導入される空気との熱交換により、作動液は、相変化しながら、循環配管41を通じて、第2ヒータコア73と熱回収部25との間を循環する。それにより、排気ガスの熱を直接的に利用して、キャビン4の暖房が行える。
熱回収部25で作動液が気化すると、その体積は一気に増加する。その急激な内圧変動により、循環配管41で異音(金属音)が発生する。従って、その異音がキャビン4に伝わると、搭乗者に、違和感や不快感を与えるおそれがある。
そこで、この自動車1では、ヒートパイプサイクル40で発生する異音によって居住性が損なわれないように、循環配管41のうち、キャビン4に沿って延びる部分は、キャビン4を区画している隔壁10(ダッシュパネル10a及びフロアパネル10b)の外方に配置されている。
キャビン4に沿って延びる循環配管41を、隔壁10の内方に配置すると、そこで発生した異音は、そのままキャビン4に伝わる。そのため、搭乗者に違和感や不快感を与え易い。それに対し、キャビン4に沿って延びる循環配管41を、隔壁10の外方に配置すれば、異音がキャビン4に伝わるのが隔壁10によって遮断される。そのため、搭乗者に異音が伝わり難くなり、良好な居住性が確保できる。
また、キャビン4の前下側及び下側に沿って延びる循環配管41を、隔壁10の外方に配置することで、循環配管41に結露が発生しても、その液滴は車外に滴下する。従って、車内に結露水が溜まるおそれがない。
更に、この自動車1では、循環配管41の主体が、金属管42とゴム管43とで構成されている。すなわち、循環配管41は、空調装置7の内部に配置された第2ヒータコア73と接続される。空調装置7はキャビン4の内部と直に通じているため、硬質な金属管42のみで循環配管41を構成すると、異音が金属管42を通じてキャビン4の内部に伝わるおそれがある。
それに対し、循環配管41の一部が、軟質なゴム管43で構成されていると、循環配管41を通じてキャビン4の内部に異音が伝わるのを緩和できる。特に、第1配管41aは、気化した作動液が流れるため、大きな異音が発生し易い。従って、少なくとも第1配管41aは、ダッシュパネル10a及びフロアパネル10bの外方に配置したり、一部をゴム管43で構成したりするのが好ましい。
この自動車1では、排気管9にアンダーフットキャタ12が設置されている。アンダーフットキャタ12が含む三元触媒は、適正に機能させるには所定以上の温度が必要である。従って、熱回収部25をアンダーフットキャタ12の上流側に配置すると、アンダーフットキャタ12の機能が損なわれるおそれがある。
それに対し、この自動車1では、熱回収部25がアンダーフットキャタ12の下流側に配置されている。従って、ヒートパイプサイクル40で排熱を利用しても、アンダーフットキャタ12の機能を維持できる。
一方、アンダーフットキャタ12など、排熱の利用によって影響を受ける装置が排気管9に設置されている場合に、その装置の下流側に熱回収部25を配置すると、循環配管41が長くなる。循環配管41が長くなると、熱輸送効率の低下、循環配管41の耐久性の低下などを招くおそれがある。
すなわち、第1配管41aを流れる作動液の蒸気が、放熱して液化し易くなるため、熱輸送効率が低下する。それに対し、この自動車1では、第1配管41aが、排気管9に沿って延びるように配置されている。それにより、第1配管41aは、排気管9が放出する輻射熱を受けて放熱が抑制される。従って、循環配管41が長くなっても、熱輸送効率の低下を低減できる。
更に、第1配管41aは、排気管9よりもトンネル部11の奥方に配置されている。従って、排気管9が発する熱によって放熱が抑制され、よりいっそう熱輸送効率の低下を低減できる。また、排気管9に沿って延びる部分が金属管42で形成されているので、循環配管41に熱が伝わり易い。従って、更にいっそう熱輸送効率の低下を低減できる。
フロアパネル10bの下側に沿って延びる循環配管41を排気管9に沿って配置することで、走行時に跳ね上げられる石などの異物が循環配管41に衝突することも抑制できる。従って、循環配管41が長くなっても、循環配管41の耐久性の低下を低減できる。循環配管41をトンネル部11に収容したことで、よりいっそう循環配管41の耐久性の低下を低減できる。
更に、アンダーフットキャタ12など、排熱を利用する装置の下流側に熱回収部25を配置すると、熱回収部25を通過する排気ガスの温度が低下する場合がある。それにより、熱回収部25で回収できる熱が不足するおそれがある。
それに対し、この自動車1では、作動液が効率よく排気ガスと熱交換できるように、熱回収部25が工夫されている。
まず、液流出口36と液流入口38とが、ガス流方向に位置をずらして配置されている。それにより、各枝流路33の内部では、図12Aに実線矢印で示すように、ガス流方向の下流側の下端部から、ガス流方向の上流側の上端部に向かう、作動液の流れが形成される。
それに対し、排気ガスは、図12Aに破線矢印で示すように、前方から後方にガスパイプ32を流れる。従って、作動液は、排気ガスの流れに対して、斜めに横断するように流れる。その結果、作動液が排気ガスと熱交換する時間が増加し、作動液は、効率よく排気ガスと熱交換できる。
更に、この自動車1では、液流出口36が、液流入口38よりも、ガス流方向の上流側に配置されている。すなわち、熱回収部25で気化した作動液が流出する部位が、熱回収部25の相対的に高温な部位に配置されている。
それにより、枝流路33を流れる作動液と、ガスパイプ32を流れる排気ガスとの温度差を大きく保つことができる。従って、作動液は、より効率よく排気ガスと熱交換できる。
また更に、この自動車1では、液流入口38と液流出口36とが、排気ガスの流れと直交する方向にも位置をずらして配置されている。具体的には、液流入口38は、熱回収部25の下部における幅方向の一端側に配置され、液流入口38は、熱回収部25の上部における幅方向の他端側に配置されている。
従って、各枝流路33を流れる作動液は、図12Bに矢印で示すように、液流入口38の近くに位置して液流出口36の遠くに位置する枝流路33の方が、液流入口38の遠くに位置して液流出口36の近くに位置する枝流路33よりも流れ易い。そのため、液流入口38から液流出口36までの距離が長い経路を通って流れる作動液の割合が増加する。従って、作動液は、より効率よく排気ガスと熱交換できる。
更に、この自動車1では、液流入口38が、液流出口36よりもバイパス通路22から離れた位置に配置されている。すなわち、液化した作動液が、バイパス通路22に遠い位置から熱回収部25に流入し、気化した作動液が、バイパス通路22に近い位置で熱回収部25から流出する。
排熱回収通路21のうち、熱回収部25の上流側の通路は、バイパス通路22から次第に離れるように、後方に向かって斜めに延びている。そのため、熱回収部25に流入する排気ガスには、バイパス通路22から離れるに従って次第に流量が多くなる流量分布が形成される。
それにより、図12Bに、記号S(紙面の手前から奥方に向かう排気ガスの流れを表す)の数で概念的に示すように、ガスパイプ32に流入する排気ガスの量は、バイパス通路22から離れるほど多くなる。そのため、作動液と熱交換する割合の高い排気ガスの量が、相対的に増加する。従って、作動液は、よりいっそう効率よく排気ガスと熱交換できる。
特にこの熱回収部25では、液流出口36と液流入口38とが、ガス流方向とガス流に直交する方向との、双方に位置をずらして配置されている。そうすることで、排気ガスと効率よく熱交換できる作動液の立体的な流れが形成できる。従って、この自動車1では、作動液が効率よく排気ガスと熱交換できるので、熱回収部25の上流に、排熱を利用する装置が配置されていても、排気ガスの熱を暖房に効率よく利用できる。
なお、開示する技術は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、開示する技術が適用できる車両は、ガソリンエンジンで駆動するものに限らない。ディーゼルエンジンを搭載した自動車、又は、エンジンとモータとを併用した電気自動車にも、開示する技術は適用できる。要は、運転時に排気ガスを排出する車両であればよい。
車両の駆動方式は、FFに限らず、FR、RR、MRでもよい。すなわち、エンジンの配置は、車両の前部に限らない。排気管には、NOx吸収還元触媒(NSC)、尿素選択還元触媒(SCR)、排気ガスを再循環させる外部EGRなどの排気処理装置が設置されていてもよい。
凹部は、トンネル部11に限らない。熱回収部25や循環配管41(第1配管41a)の全部又は一部を収容するような凹みであってもよい。
硬質配管の素材は、金属が好ましいが、硬質な合成樹脂であってもよい。また、軟質配管の素材も、ゴムが好ましいが、軟質な合成樹脂であってもよい。循環配管における軟質配管の設置部位や設置数は、仕様に応じて変更できる。循環配管の少なくとも一部を軟質配管で構成するのが好ましいが、循環配管の双方を隔壁の外方に配置する場合には、循環配管を硬質配管のみで構成してもよい。
また、循環配管の一部を軟質配管で構成する場合、その循環配管を隔壁の内方に配置してもよい。その素材構成にかかわらず、第2配管は、隔壁の内方に配置してもよい。
熱交換効率は低下するが、液流出口36及び液流入口38の配置を前後方向に入れ替えて、液流出口36を下流側に、液流入口38を上流側に配置してもよい。
各枝流路33の幅は、同一でもよいが、液流入口38から離れるに従って次第に小さくなるようにしてもよい。また、下側接続室37の断面積は、幅方向の全域で同一でもよいが、液流入口38から離れるに従って次第に小さくなるようにしてもよい。そうすれば、液流入口38から液流出口36までの距離が長い経路を通って流れる作動液の割合がよりいっそう増加する。
1 自動車(車両)
2 エンジン(内燃機関)
4 キャビン(車室)
7 空調装置
9 排気管
10 隔壁
11 トンネル部(凹部)
12 アンダーフットキャタ
20 排熱回収機構
21 排熱回収通路
22 バイパス通路
23 切替バルブ
25 熱回収部(蒸発器)
32 ガスパイプ
33 枝流路
36 液流出口(第1接続部)
38 液流入口(第2接続部)
40 ヒートパイプサイクル
41 循環配管
41a 第1配管
41b 第2配管
42 金属管
43 ゴム管
73 第2ヒータコア(凝縮器)

Claims (4)

  1. 車室の暖房が可能な車両であって、
    前記車室の外に搭載されて動力を発生させる内燃機関と、
    前記車室の下側を通過して、前記内燃機関で発生する排気ガスを排出する排気管と、
    前記車室の内部に臨むように配置され、当該車室の内部に風を吹き出す空調装置と、
    前記空調装置に取り付けられた凝縮器、前記排気管に取り付けられた蒸発器、並びに、これら凝縮器及び蒸発器に接続されて作動液を循環させる循環配管、を有するヒートパイプサイクルと、
    を備え、
    前記循環配管のうち、前記車室を区画する区画壁周辺に沿って延びる部分が、前記車室を構成する隔壁の外方に配置されていることを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両において、
    前記循環配管が、硬質部材で構成された硬質配管と、軟質部材で構成された軟質配管と、を有していることを特徴とする車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両において、
    前記循環配管が、前記蒸発器で気化した前記作動液を前記凝縮器に送る第1配管と、前記凝縮器で液化した前記作動液を前記蒸発器に送る第2配管と、を有し、
    前記第1配管の少なくとも一部が、前記排気管に沿って延びていることを特徴とする車両。
  4. 請求項3に記載の車両において、
    前記隔壁の、前記車室の下部を構成している部分に、前記排気管を収容する凹部が設けられ、
    前記第1配管が、前記排気管よりも前記凹部の奥に配置されていることを特徴とする車両。
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