JP2019146658A - 歩行支援具 - Google Patents

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久 長田
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Abstract

【課題】下腿の荷重支持と歩行周期に合せて膝が曲げられることを可能にして、歩行の支援を行うことを比較的簡単で小型の機構で歩行支援を実現する。【解決手段】使用者の歩行を支援する歩行支援具10であって、大腿に支持される第1リンク部15と、下腿または足に支持される第2リンク部25と、第1リンク部15と第2リンク部25とを連結するとともに回動を許容するリンク連結部60と、第1リンク部15と第2リンク部25の間に介在し、第1リンク部15と第2リンク部25とを所定の角度に固定するストッパ部材100とを備え、リンク連結部60(61、64)において、第1リンク部15と第2リンク部25とが互いに連結して回動する位置を変更可能にする。【選択図】図7

Description

この発明は、使用者の膝から下の脚部にかかる体重を支持しつつ歩行を支援する装着具に係り、より詳しくは使用者の膝に掛かる体重の一部を支持して膝への負荷を低減しつつ膝を曲げ伸ばしての歩行を可能とする歩行支援具に関する。
一般に歩行は、片足が接地してから接地面を離れまた接地するまでの歩行周期を繰り返している。この歩行周期には、足が接地面についている立脚期と足が地面から離れている遊脚期に分かれている。この立脚期には、右足の右立脚期と左足の左立脚期が生じ、この右立脚期と左立脚期が重なり両足で立脚する両脚支持期がある。また、片側の足の立脚期は単脚支持期とも言われている。そして、一回の歩行周期には両脚支持期と単脚支持期が2か回ずつ生じていることになる。
従来から、歩行に際して膝に何らかの支障があったり、膝が弱っていたりする場合、これらにかかる体重の一部を支えて歩行を支援する支援具が知られている。そして、歩行に際しては単に体重の一部を支えて固定するのみではなく、遊脚期にある足は他方の足の立脚期の状態に応じ多少膝の曲げ伸ばし、すなわち、屈曲と伸展を可能にすることが歩行時のバランスをとるために必要とされている。
このため、たとえば特許文献1のものは、使用者の大腿に支持された大腿フレームR1と下腿に支持されるとともに使用者の足が接地しないように位置させる接地部を有する下腿フレームR2が示されている。この大腿フレームR1と下腿フレームR2は、膝付近に旋回点RKを有して旋回可能とする旋回支持機構を備えている。
この旋回支持機構は、同文献1の図1に示されるように、大腿フレームR1に取り付けられた湾曲形状で中空のカートリッジCTと、下腿フレームR2に取り付けられ上記のカートリッジCT内を摺動する湾曲形状のトラックTRを有している。この旋回支持機構におけるカートリッジCTとトラックTRは、ここでは図示していないが、同文献1の図2にされるように使用者の歩行周期の立脚期において体重を支え固定する状態(同文献1図2のA、F、G)と、遊脚期において膝の屈曲と伸展を可能にする状態(同文献1図2のB〜E)が可能となり、旋回支持機構の装着側の足の遊脚時に、膝の曲げを行うことができ、歩行時のバランスが取れる。
また、特許文献2のものも、大腿に支持された大腿リンクR1と下腿に支持された下腿リンクR2との間に、リンク軸RKを含んで四節リンク機構を介して構成されている。この装置は、膝が180°〜185°の膝折れ禁止状態には、膝関節への負荷を軽減するようになっている。さらに、この装置は、膝折れ禁止状態から膝折れ状態に移行する際、膝折り移行状態になったことを報知する。また、不意に膝折れ状態にならないように,四節リンク機構のカムにピンが係合部して抵抗力として作用する抵抗発生手段も備え、無暗に膝折れ状態に戻ったり、移行したりしないようにしている。
米国特許9,375,377号公報 特開2013−135804号公報
上記のように、歩行周期に合わせて立脚時には下腿の荷重を支持するとともに遊脚時には歩行周期に合せて膝が曲げられることが求められている。特許文献1では、中空のカートリッジCTとこの中を摺動するトラックTRからなる旋回支持機構でこれを実現している。しかしながら、この旋回支持機構は膝の背面(後膝部)側で比較的大型の機構となっている。したがって、使用者へのこの機構の装着や取り外しが簡単にはできない。また、たとえば、この旋回支持機構を装置したまま、椅子に座ることは難しい。
また、特許文献2も立脚期の荷重支持と遊脚時の膝の折り曲げが可能であるが、立脚時から遊脚時への移行は、駆動モータなどの別の駆動手段を用いて抵抗発生手段より大きな力で移行することが必要となり、簡単な機構では歩行の補助がなされない。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、歩行周期に合わせて立脚時には下腿の荷重を支持するとともに遊脚時には歩行周期に合せて膝が曲げられるよう進展と屈曲を可能にして、歩行の支援を行うことを比較的簡単かつ小型の機構で実現するとともに、支援具の着脱や歩行がスムーズに行える歩行支援具を提供することにある。
ここでの開示は、上記課題を解決するため以下の手段を有する。
すなわち、使用者の歩行を支援する歩行支援具であって、大腿に支持される第1リンク部と、下腿または足に支持される第2リンク部と、前記第1リンク部と第2リンク部とを連結するとともに回動を許容するリンク連結部と、前記第1リンク部と第2リンク部の間に介在し、前記第1リンク部と第2リンク部とを所定の角度に固定するストッパ部材とを備え、前記リンク連結部において、第1リンクと第2リンクとが互いに連結して回動する位置を変更可能にするものである。
上記構成によれば、歩行周期に合わせて立脚時には下腿の荷重を支持するとともに遊脚時には歩行周期に合せて膝が曲げられるよう進展と屈曲を可能にして、歩行の支援を行うことを比較的簡単で小型の機構で実現するとともに、支援具の着脱や歩行がスムーズに行える歩行支援具が提供できる。
使用者の右下肢に装着された状態の歩行支援具の全体側面図。 使用者の右下肢に装着された状態の歩行支援具の全体正面図。 図1の下肢を省略した状態の歩行支援具の全体側面図。 図3の裏面側を示す歩行支援具裏面の全体側面図。 図2の下肢を省略した状態の歩行支援具の全体正面図。 右下肢を省略した状態の歩行支援具のリンク連結部を拡大した斜視図。 使用者の歩行状態に応じたリンク連結部(角度設定部)の状態を示す図で、図7(a)は使用者の歩行周期の立脚期初期を示す図。図7(b)は図7(a)の歩行状態に対応するリンク連結部の説明図。図7(c)は図7(b)の状態のリンク連結部の裏面を示す説明図。 図7に続く使用者の歩行状態に応じたリンク連結部(角度固定部)の状態を示す図で、図8(a)は使用者の立脚期初期に続き右脚に体重が移動した図。図8(b)は図8(a)の歩行状態に対応するリンク連結部の説明図。図8(c)は図8(b)の状態のリンク連結部の裏面を示す説明図。 図8に続く使用者の歩行状態に応じたリンク連結部(角度固定部)の状態を示す図で、図9(a)は右脚の立脚期(単脚支持期)を示す図。図9(b)は図9(a)の歩行状態に対応するリンク連結部の説明図。図9(c)は図9(b)の状態のリンク連結部の裏面を示す説明図。 図9に続く使用者の歩行状態に応じたリンク連結部(角度固定部)の状態を示す図で、図10(a)は使用者の右脚の立脚期からの移行開始(単脚支持期から両脚支持期への移行)を示す図。図10(b)は図10(a)の歩行状態に対応するリンク連結部の説明図。図10(c)は図10(b)の状態のリンク連結部の裏面を示す説明図。 図10に続く使用者の歩行状態に応じたリンク連結部(角度固定部)の状態を示す図で、図11(a)は使用者の歩行周期の立脚期の終期(両脚支持期/遊脚期への移行)を示す図。図11(b)は(a)の歩行状態に対応するリンク連結部の説明図。(c)は(b)の状態のリンク連結部の裏面を示す説明図。 使用者の歩行周期に合わせて歩行支援具の作用を簡易に説明するで、図12(a)は歩行周期と歩行支援具の状態を説明する図。図12(b)はここで開示の歩行支援具の基本構成とその作用を説明する図。 図6に関連し使用者の下肢を省略した膝固定角度調整機構を説明する図で、図13(a)は膝固定角度調整機構の斜視図。図13(b)は、上記斜視図を矢視Aからの一部透過状態とした説明図。図13(c)は、膝固定角度調整機構の一部を透過状態とした分解斜視図 図13に示された角度調整機構の各角度(三段階)に調整された歩行支援具の比較で、図14(a)は最も小さい角度(a°)とした説明図。図14(b)は中間の角度(b°)とした説明図。図14(a)は最も大きい角度(c°)とした説明図。 歩行支援具の足載置台と接地部にセットされるインソールを説明する図で、図15(a)は三層のインソールの説明図。図15(b)は最大厚さのインソールを歩行支援具の足部に挿入した外観図。図15(c)は上記図15(b)の踵から足先の断面説明図。 歩行支援具の角度調整を行い足載置台と接地部にセットされるインソールを段階的に挿入した状態を説明する図で、図16(a)はもっとも厚い三層のインソールを挿入し接地面との間で大きい角度(af°)の状態の外観図。図16(b)は中間厚さの二層のインソールを歩行支援具の足部に挿入し接地面との間で中間角度(bf°)の状態の外観図。図16(c)はもっとも薄い一層のインソールを歩行支援具の足部に挿入し挿入し接地面との間で小さい角度(cf°)の状態の外観図。 図16の踵から足先の断面図で、図17(a)は図16(a)に対応した三層のインソールを挿入した状態での断面説明図。図17(b)は図16(b)に対応した二層のインソールを挿入した状態での断面説明図。図17(c)は図16(c)に対応した一層のインソールを挿入した状態での断面説明図。 歩行支援具の足部における接地部の説明図で、図18(a)は接地部の一部断面説明図。図18(b)は接地部の底面側からの斜視図。図18(c)は接地部の底面図。 膝固定角度調整と足裏荷重の相関を説明する図で、図19(a)は図14でも示した三段階の角度に調整した説明図。図19(b)は、膝固定各角度とインソール部材のクッション性の相関を説明するグラフ。図19(c)は、膝固定各角度と大腿部(第1リンク)支持する荷重と足載置台に掛かる荷重の分散の相関を説明するグラフ。 従来技術の説明図。 図20とは異なる従来技術を説明する図で、図21(a)は使用者に歩行支援具を装着した説明図。図21(b)は図21(a)のリンク部拡大図。図21(c)は、図21(b)における係止状態の説明図。
図1から図5を参照してここに開示の歩行支援具を説明する。図1は使用者の右下肢に装着された状態の歩行支援具の全体側面図であり、図2は使用者の右下肢に装着された状態の歩行支援具の全体正面図である。また、図3は図1の下肢を省略した状態の歩行支援具の全体側面図であり、図4は図3の裏面側を示す歩行支援具裏面の全体側面図である。図5は図2の下肢を省略した状態の歩行支援具の全体正面図を示している。
ここで、各図における歩行支援具の符号の付与について説明する。ここで開示の歩行支援具は左右の足の両方または片方に装着可能になっている。そして図2のように右脚を膝の外側と内側に同じ機構で挟んで装着されている。したがって、1つの部材は膝の内側と外側に位置とする場合がある。ここでは1つの部材に対して、内側と外側そしてこれらを統合した符号(以下、統合符号)が付与されている。
そして、図1のように外側側面の図では統合符号を優先し、外側の符号をかっこ書きあるいは省略して表記している。しかし図2のように外側、内側が現れる正面図などでは、外側、内側の符号を優先し、かっこ書きで統合表記するか省略する場合がある。また、たとえば、図1は歩行支援具の膝の外側であるとともに膝から離れた表側を示し、ここでは表側という。一方、図3は膝に近い側の裏側を示し、ここでは裏側として説明する。
[歩行支援具全体構成]
図1及び図3に示されるように、ここで開示の歩行支援具10は、使用者の右脚に装着した場合の全体側面図である。図1は使用者の下肢1に装着した図であり、図3は使用者の下肢1を省略している。歩行支援具10は、使用者の大腿3の下側に装着され支持する第1リンク部15(第1リンク部外17)と、これにリンク連結部60で連結され下腿に沿って伸び接地面GPに接地する接地部75部を有する第2リンク部25(第2リンク部外27)から構成されている。
[第1リンク部の支持]
第1リンク部15は、大腿部の股関節部12(図19参照)に近いほうを上保持ベルト45で、膝9に近いほうを下保持ベルト50で確りと保持し、必要に応じて使用者の体重を受け止めることができる。
また、上保持ベルト45や下保持ベルト50と大腿3との間にはクッション性のある部材からなる大腿カバー20が配置され、これらのベルトによる締め付け感を緩和させるように、いわゆるカフ状に設けられている。
また、この第1リンク部15は、膝9の側方に延びる第1リンク部下部85(第1リンク部下部外87)を有し、膝9付近で第2リンク部25と連結するリンク連結部60の一部を構成している。
[第2リンク部の支持]
次に、第2リンク部25は第1リンク部15にリンク連結部60を介して連結されている。この第2リンク部25は、下腿5に沿って接地面GP側に延び踵連結部35(踵連結部外37)に軸支されて踵部30を連結している。この踵部30は、接地面GPに接地する接地部75が位置している。
この第2リンク部25は、膝9に近い側にリンク連結部60で第1リンク部15に連結されるリンクプレート95と、このリンクプレート95を固定する第2リンク部上部90(第2リンク部上部外91)と、踵連結部35側に延びる第2リンク下腿部81(第2リンク下腿部外82)から構成されている。
したがって、第1リンク部15の体重の一部である荷重は、リンク連結部60、リンクプレート95、第2リンク部上部90、第2リンク下腿部81、踵連結部35、踵部30を経て接地部75に支持されて接地面GPで受けることになる。
[踵部の支持]
上記の踵部30は、接地面GPに接地する接地部75とその上方で使用者の足7の足裏を載せる足載置台68が配置されている。足載置台68はクッション性のあるインソール70で構成されている。また、使用者の足7は、踵部30に設けられた足保持ベルト55で足載置台68との間で保持されるようになっている。ここの保持は、比較的緩く通常に靴を履くような感覚が得られる程度としている。
[膝の角度固定]
上述した歩行支援具10は、負荷を軽減したい膝9の側に装着して使用するものであるが、もっとも膝9に負荷がかかる時は、歩行の歩行周期における立脚期で、さらに片側のみで体重を支える単脚支持期である。膝9にもっとも負荷のかかる歩行の単脚支持期には、ここで開示の歩行支援具10が使用者の体重を受けるように膝9を固定する角度固定部80が設けられている。
この膝9の角度固定部80は、リンク連結部60で回動可能に連結され大腿3を支持する第1リンク部15と下肢に沿って伸び接地部75を有する第2リンク部25を所定の角度に固定する。この所定角度の固定は、大腿3を支持する第1リンク部15の中ほどに設けられたストッパ回動部110(ストッパ回動部外111)に回動可能に第2リンク部25に向って垂下したストッパ部材であるストッパレバー100が設けられている。
なお、ここで開示の説明における、膝の固定角度とは、角度は膝の裏側の曲げ角度をいい、後膝部側の後大腿部(もも)と後下腿部(ふくらはぎ)がなす角度である。また、より正確には、後に説明する図19で記載した、使用者の股関節部12と膝側方の回動位置を通る直線と、使用者の踝と膝側方の回動位置を通る直線をいう。したがって、多少の角度誤差が生じるが上述のいずれも膝の角度と表現する。
このストッパレバー100は、図1及び図3に示すように第2リンク部25に位置する受け部115(受け部外117)にその下端が当接している。この状態で使用者の体重を、第1リンク部15の荷重として受けるとストッパレバー100が荷重を受け部115に与え、第2リンク部25の下端の接地部75を介して接地面GPで多くの荷重を受けることになる。この時の膝9の曲げ角度は、リンク連結部60で回動自在の第1リンク部15と第2リンク部25との所定の開き角度に受け部115に当接するストッパレバー100によって支えられている。この状態は使用者の歩行周期の単脚支持期であり、膝9に与える負荷が軽減される。この受け部115に当接するストッパレバー100とで膝9を所定角度で固定する角度固定部80を構成する。
なお、この角度固定部80には、受け部115からストッパレバー100を移動するトリガー部材としての外しばね120(外しばね外122)がリンク連結部60の第1リンクピン61との間に張設されている。また、この外しばね120によりストッパレバー100が戻される位置を規定するストッパピン130(ストッパピン外131)が第1リンク部15に設けられている。
[リンク連結部/リンクプレート]
ここで、上記のリンク連結部60の一部を構成するリンクプレート95について述べる。図3に示されているように、第1リンク部15と第2リンク部25はリンク連結部60で回動可能に連結されている。上記のリンクプレート95は、第2リンク部25の第2リンク部上部90に取り付けビス99により所定角度に固定されて取り付けられ、第2リンク部25を構成している。このリンクプレート95は上記のストッパレバー100や、第2リンク部上部90にリンクプレート95を取り付ける角度を調整する角度設定レバー150(角度設定レバー外151)が設けられている。
また、このリンクプレート95には、第1リンク部15の第1リンク部下部85(第1リンク部下部外87)に設けられた第1リンクピン61(第1リンクピン外62)が嵌合される第2リンク溝64(第2リンク溝外65)が設けられている。したがって、この第1リンク部15の第1リンクピン61が第2リンク部25の第2リンク溝64に嵌合(溝係合)することによりリンク連結部60係合部を構成し、回動かつ回動支点位置の変更が可能なっている。言い換えると、前記リンク連結部において、前記第1リンク部15と前記第2リンク部25とが互いに連結して回動する位置を変更可能にしている。
さらに、このリンクプレート95には、第1リンクピン61とストッパレバー100との間にストッパレバー100の受け部115からの離脱を行う外しばね120が位置している。このリンク連結部60のさらなる構成や動作は、図6以下の説明の中で述べる。
[片側下肢への装着]
ここからは、歩行支援具10の使用者の前から見た正面図を用いて説明する。この歩行支援具10は、左右の下肢に装着してもよく、また何れか一方の下肢の内側のみにも装着してもよいが、ここでは、図2及び図5により右側の下肢1の外側と内側に装着した歩行支援具10を説明する。図2は右側の下肢1に装着した場合の正面図であり、図5は、説明の都合上、下肢1を省略した正面図である。
既に図1及び図3の側面図で説明した部材と重複する部材は、説明を簡略するが、図2
には、第1リンク部外17と第1リンク部内18が大腿3に上保持ベルト45と下保持ベルト50によって大腿3を支持して装着される。この第1リンク部外17は第1リンク部下部外87にリンク連結部60を構成する第1リンクピン外(係合部)62が設けられている。同様に第1リンク部内18にも第1リンク部下部内88にリンク連結部60を構成する第1リンクピン内(係合部)63が設けられている。
右脚の下腿5には、リンク連結部60で連結された第2リンク部上部外91から接地部75に下腿5に沿って伸びる第2リンク下腿部外82で第2リンク部外27を構成している。また、同様に第2リンク部上部内92から接地部75に下腿5に沿って伸びる第2リンク下腿部内83で第2リンク部内28を構成している。そしてそれぞれにストッパ部材であるストッパレバー外102とストッパレバー内103が設けられ、これらの先端を受ける受け部外117と受け部内118が設けられている。
さらに、第2リンク部外27の第2リンク下腿部外82の端部には接地部75を支持する踵連結部外37が設けられている。また、第2リンク部内28の第2リンク下腿部内83の端部には接地部75を支持する踵連結部内38が設けられている。したがって、足載置台68を保持する接地部75は第2リンク下腿部外82と第2リンク下腿部内83に挟まれて支持されている。また、右の足7は踵部30に設けられた下保持ベルト50によって、実施的に第2リンク部25に支持される。なお上記の足載置台68は、インソール70の上面が足裏の接地面として構成されている。
図5に示すように、第2リンク部25の下端側においては、特に詳しい図示はしていないが、下腿5の太さに対して調整できるように別構造となっている。また、第2リンク部上部外91と第2リンク部上部内92は別構造として構成され、これらの間には互いの間隔を調整する第2リンク幅調整ネジ29が設けられている。この第2リンク幅調整ネジ29から足載置台68方向にかけては大きく切欠きが設けられ、第2リンク空洞部32となっている。また、この内側と外側の別構成は第1リンク部15も第1リンク部外17と第1リンク部内18で図示破線のように別構成となっている。この第1リンク部外17と第1リンク部内18も特に図示していないがその幅を調整可能なっている。
これらの構成により、使用者の体型に合わせて調整可能とするとともに歩行支援具10自体の軽量化を図っている。この歩行支援具10の素材は、たとえば、ABS樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂などの何れかの樹脂材料から形成し、より軽量化を図っている。また、第2リンク部25は上記の樹脂をシートとして筒形状にしてある。この樹脂シートの筒形状は、第2リンク部25の横方向断面では円弧上を構成しているため、樹脂シートに、いわゆる腰が生じ、荷重が掛かる方向には比較的強度が増す。したがって、ここで開示の歩行支援具10は、軽量かつ薄型でありながら一定の強度を保つようにしてある。
[歩行支援具の裏面構成]
ここからは、図4を参照して、図3で示された歩行支援具10の裏面側(膝9に近い側)を説明する。ここでは、足7を支持する踵部30や足載置台68は足先側から踵にかけての断面図としてある。
[ブレーキ部]
すでに説明したように、第2リンク部25の第2リンク部上部90にはリンク連結部60を構成するリンクプレート95(リンクプレート外96)が取り付けビス99で複数個所が取り付け固定されている。このリンクプレート95には、すでに説明したように表側で第1リンク部15の第1リンク部下部85に設けられた第1リンクピン61が設けられ、裏側には第1リンク回動部135(第1リンク回動部外136)が図示のように円弧形状に設けられている。
一方、リンクプレート95には、上記の第1リンク回動部135の外周から少し下方に離れた位置にブレーキ受け部140(ブレーキ受け部外141)が突出して設けられている。さらにこのブレーキ受け部140にはその周辺に第1リンク回動部135と接合した際には、制動作用を与えるブレーキシュー145(ブレーキシュー外147)がやはり円弧状に設けられている。したがって、この第1リンク回動部135とブレーキ受け部140とこれに取り付けられたブレーキシュー145でブレーキ部134を構成している。
[膝付近の構成]
ここからは、図6の斜視図を参照して、これまで説明したリンク連結部60、(膝)角度固定部80、膝固定角度調整部94、ブレーキ部134について確認する。この図6は、図1から図5までの右側下肢1の膝付近を示しており、膝9を省略して内側と外側及び外側の表側と内側の裏側を表している。
これまでも、述べたように第1リンク部15と第2リンク部25はリンク連結部60で回動しまた互いの回動支点が移動可能になっている。リンク連結部60は、第1リンク部15の第1リンク部下部85に設けられた第1リンクピン61が、第2リンク部25の第2リンク部上部90に固定して取り付けられたリンクプレート95の第2リンク溝64に溝係合部して、回動及び溝内を第1リンクピン61が回動支点を変えられるようになって係合部を構成している。なお、この係合は、特に図示されていないが、第1リンク部15側にリンク溝を設け、第2リンク部25側にリンクピンを設けて溝係合をさせてもよい。
単脚支持期における膝の角度固定部80は、第1リンク部15の中ほどのストッパ回動部110(ストッパ回動部外111)から回動自在に取り付けられて垂下するストッパレバー100(ストッパレバー外102)と、第2リンク部25に固定して設けられたリンクプレート95(リンクプレート外96)の先端に当接する受け部115(受け部外117)から構成される。また、リンクプレート95にはストッパレバー100を受け部115から第1リンクピン61側に牽引する外しばね120(外しばね外122)が設けられている。この外しばね120は第1リンク部15に掛かった荷重が軽減するとストッパレバー100を引き、受け部115から外す。
また、この外しばね120によって受け部115との間の係止が解除されたストッパレバー100は、ストッパ回動部110と第1リンクピン61との間に位置するストッパピン130(ストッパピン外131)によって戻る位置が規定されている。この角度固定部80は図6(図2と図5の正面図)に示されるように、片側の下肢1の内側と外側に設けられている。この角度固定部80の動作や作用については、追って図7から図12の説明で述べる。
膝固定角度調整部94は、上述した角度固定部80による膝を固定する曲げ角度を調整するもので、ここで開示の歩行支援具10では、140°から170゜の間での三段に設定可能となっている。この膝固定角度調整部94は、第2リンク部25の第2リンク部上部90とリンクプレート95(リンクプレート外96)との取り付け位置を角度設定レバー150(角度設定レバー外151)で変更することによって行う。
ところで、角度設定レバー150で角度変更した後に、図3や図4で示すように、第2リンク部上部902とリンクプレート95を取り付けビス99によって固定すると互いの位置を固定できるが、この取り付けビス99を省略してもよい。なお、膝固定角度調整部94は、ストッパレバー100や受け部115の位置や長さを変えてもよいが、細かな調整が必要となるので、第2リンク部上部90とリンクプレート95との固定角度を変えることにより、より簡便化が図れる。
次に、ブレーキ部134は、外側と内側の歩行支援具10の裏面側(膝9に近い側)に設けられている。このブレーキ部134は、角度固定部80のストッパレバー100が受け部115に係止される前(単脚支持期開始時)から、あるいはストッパレバー100が解除されている状態で第1リンク部15に荷重がかけられたときに膝折れ状態を軽減するように、制動作用を発生させている。図6では、第1リンク部内18の裏側が示され、第1リンク部内18の第1リンク部下部85の先端の円形状の第1リンク回動部内137が位置している。
この第1リンク回動部内137の外周に対してリンクプレート内97に固定されたブレーキ受け部内142が位置している。このブレーキ受け部内142には、制動力を強めるためブレーキシュー内147が設けられている。したがって第1リンク回動部内137がブレーキ受け部内142に当接する方向に移動すると第1リンク回動部内137とブレーキ受け部内142の間に制動力が発生しブレーキとなって、第1リンク部外17の第2リンク部外の回動が規制される。このブレーキ動作については、図8の説明で再度触れる。
なお、ここで開示の歩行支援具10は、表側(膝から遠い側)に(膝)角度固定部80が、裏側(膝に近い側)にブレーキ部134が設けられていることになる。また、この歩行支援具10は、特に図示していないが両方の下肢または、片側下肢の内側のみに設けてもよいことはすでに述べたとおりである。
[歩行支援の動作]
ここからは、図7から図12により使用者の歩行周期に合わせた歩行支援具10作用について説明する。最初に、図12(a)により使用者の歩行周期について述べ、この歩行に応じた歩行支援具10の動作について図7から図11によって説明し、再び図12でまとめの説明を行う。
図12(a)は、使用者(人)の歩行周期を示す図で、ここで開示する歩行支援具10を右脚に装着しているので、右脚をやや太い線で示している。この図での歩行周期は右脚の立脚期から遊脚時に移行する。この場合、右脚の立脚期においては、左脚も接地する両脚支持期と右脚のみが接地する単脚支持期がある。歩行周期は右脚の立脚期と遊脚期があり、これと交互に左脚の立脚期と遊脚期がある。また、立脚期においては、人の体重移動がなされて体重がかかり、遊脚期には、逆に荷重が軽減して体重が抜ける。
図1から図12までに示した歩行支援具10では、立脚期の荷重を受けるときには、ブレーキ部134により制動を発生し、もっとも膝に負担がかかる立脚期の(右脚)単脚支持期には角度固定部80によって荷重を支え、膝へ荷重負担を軽減する。また、ここに開示の歩行支援具10は、遊脚期に移行する単脚支持期から両脚支持期への移行で(右足指の)蹴り出しと、遊脚期における(右脚の)膝の曲げ伸ばしが比較的自由に行えて、歩行のバランスをとることができる。これらにより、開示の歩行支援具10は、歩行がよりスムーズに行えるように支援できる。なお、図12(a)中に示す()内の数字は、これから説明する各歩行状態を示す図面番号を示している。
以下、図7から図12により使用者(人)の歩行状態に応じた歩行支援具10の状態を示すが、これらの各図の(a)は使用者(人)の歩行状態を示している。各図(b)は、右脚に装着された歩行支援具10の外側の表側で、特にリンク連結部60と角度固定部80の状態を示している。また、各図(c)は、右脚に装着した歩行支援具10の外側の裏側で、特にブレーキ部の状態を示している。なお、各図(b)の二点鎖線図の円内は、リンク連結部60における第1リンク部15の第1リンクピン61と第2リンク部25に固定されたリンクプレート95に設けられた第1リンクピン61が嵌合する第2リンク溝64の嵌合状態を示している。
[立脚期初期]
まず、図7から説明する。図7(a)は使用者の歩行周期の立脚期初期を示す図ある。この立脚期は左脚との両脚支持期となっていて、第1リンク部15に少し荷重が掛かり始めている。これに対応する図7(b)でこの状態のリンク連結部60は、第1リンクピン61が第2リンク溝64の上部から離れながら回動を開始している。ストッパレバー100は、外しばね外122によりストッパピン130に当接したまま回動を開始する。この状態では、ストッパレバー100の先端は受け部115に接触していない状態である。図7(c)に示す裏面のブレーキ部134では、第1リンク部15の第1リンク回動部135が多少下降し第2リンク部25に固定されたリンクプレート95に設けられたブレーキシュー145に接触していないが、間隔が縮まっている状態を示している。
[立脚期の体重移動]
次に、図8は、図7に続く使用者の歩行状態の図である。図8(a)は使用者の立脚期初期に続き右脚に体重が移動している。これにより第1リンク部15に荷重が掛かりつつある。これに対応する図8(b)では、リンク連結部60は、図示二点鎖線内に示すように第1リンクピン61が第2リンク溝64の下部に移動して回動を行っている。ストッパレバー100の先端は、受け部115に当接して回動している。この当接しての回動により、外しばね120の弾性力に抗して伸ばされる。図8(c)に示す裏面のブレーキ部134では、第1リンク部15の第1リンク回動部135が、下降して第2リンク部25に固定されたリンクプレート95に設けられたブレーキシュー145に接触して制動を受けている。したがって、膝9は、ブレーキ部134により制動がかけられながらに、角度固定部80により固定される。この場合、このブレーキ部は、ストッパレバー100が受け部115部に当接する前に制動をかける。これにより急激な係止が防げる。
[単脚支持期]
図9は、図8に続く使用者の歩行状態を示す図である。ここでの図9(a)は右脚の立脚期(単脚支持期)を示す図で、体重はほとんど右脚に移行する。これに対応する図9(b)でこの状態のリンク連結部60のストッパレバー100はその先端が、受け部115に当接した状態でより体重移動がされる(同図の荷重Wで表記)。この状態では、ストッパレバー100は受け部115に当接しているので、この図以上に移動することはできず、荷重が掛かると今度は第1リンク部15が図示反時計方向の矢印に移動する。したがって、リンク連結部60は、同図二点鎖線に示すように、第1リンクピン61が第2リンク溝64の上部に移動する。
膝9は、ストッパレバー100と受け部115及びリンク連結部60からなる角度固定部80で、所定角度に固定されて、体重の多くの荷重をこの歩行支援具10で受ける。ここでは、膝9をある程度曲げた状態で荷重を支持するので、第1リンク部15の上に大腿3が乗る状態となるので、第1リンク部15の大腿3の取付けによる痛みなどは、垂直な支持よりも軽減される。
一方、裏面は図9(c)に示す裏面のブレーキ部134では、第1リンク部15の第1リンク回動部135(第1回動部)が第2リンク部25に固定されたリンクプレート95に設けられたブレーキ受け部140(第2回動部)のブレーキシュー145から離れた状態となっている。これは、上述の第1リンクピン61の第2リンク溝64を上昇していることにより、ブレーキ部134をなす第1リンク回動部135がブレーキシュー145から離間して制動作用は生じていない。なお、膝の角度固定部80による単脚支持期で固定する膝の角度は、ここで開示の歩行支援具10では、140゜から170°の範囲で変えられるようになっているが、この膝固定角度調整部については、後ほど説明する。
[立脚期からの移行/単脚支持期から両脚支持期へ]
図10は、図9に続く使用者の歩行状態を示す図である。(a)は使用者の右脚の立脚期からの移行開始(単脚支持期から両脚支持期への移行)を示す図である。 ここに移行すると、図10(b)に示すように、使用者の下肢1の伸ばし動作が始まり体重が抜け第1リンク部15の荷重が軽減する。すると、外しばね120により弾性的に牽引されているストッパレバー100は、図示矢印のように,同図右側に回動移動して、受け部115から離脱するようになる。ここでは、リンク連結部60は、同図二点鎖線に示すように、第1リンクピン61が第2リンク溝64の上部に移動したままであり、荷重のみが第1リンク部15から軽減した状態となっている。
一方、裏面は図10(c)に示す裏面のブレーキ部134も、第1リンク部15の第1リンク回動部135が第2リンク部25に固定されたリンクプレート95に設けられたブレーキシュー145から離れた状態を維持している。ここでも、上述の第1リンクピン61の第2リンク溝64を上昇していることにより、ブレーキ部134をなす第1リンク回動部135がブレーキシュー145から離間して制動作用は生じていない。したがって、膝9の曲げ伸ばしが抵抗少なく行え、歩行における体重の移動などにバランスが取れ、歩行がスムーズに行うことができる。
[立脚期の終期/遊脚期への移行]
図11は、図10に続く使用者の歩行状態に応じた図である。ここでの図10(a)は使用者の歩行周期の立脚期の終期(両脚支持期から遊脚期への移行)を示す図で、使用者はさらに膝9を後方に蹴り出しつつある。図10(b)はこれに対応するリンク連結部60を示し、ストッパレバー100は受け部115から外しばね120により、完全に外れストッパピン130により規制されている。この状態では、膝9は、ほぼ自由に曲げられることが可能となり、図10(a)の右足先が図示のように、この歩行支援具10で蹴り出し可能となる。この蹴り出しについては、図18を参照して、後に述べる。
また、裏面は図11(c)に示す裏面のブレーキ部134も、図10(c)同様に、第1リンク部15の第1リンク回動部135が第2リンク部25に固定されたリンクプレート95に設けられたブレーキシュー145から離れた状態を維持している。上述の第1リンクピン61の第2リンク溝64を上昇していることにより、ブレーキ部134をなす第1リンク回動部135がブレーキシュー145から離間して制動作用は生じていない。したがって、ここでも、膝9のさらなる曲げ伸ばしが抵抗少なく行え、歩行における体重の移動や右足指蹴り出しなどが行え、歩行がスムーズに行うことができる。
なお、図10や図11において、ストッパレバー100を受け部115から移動して離脱させるのに、ここでの開示では外しばね120を用いたが、使用者が膝9を伸ばすことにより、たとえば錘などをつけて当接解除を行ってもよい。こうしても、リンク連結部60の第1リンクピン61が第2リンク溝64の回動位置が、荷重の係はじめと、荷重が移動した後で互いの係合位置が異なることにより、荷重の軽減によりストッパレバー100から受け部115から離脱することが可能となる。また、この歩行支援具10の足指は蹴り出しが可能なように構成されている。 上述した図11の動作後、図12(a)にあるように、今度は左側の足の立脚期を経て、図7に示した右脚の立脚期初期に移行して歩行周期を繰り返す。
[歩行支援のまとめ]
以上のように、ここに開示の歩行支援具10は、図7から図11の使用者の歩行周期に合わせて膝9を固定して大腿3での荷重を支持するともに、歩行による体重移動(体重抜け)を利用して、膝9の固定を解除して膝の屈曲と接地部での蹴り出しを実現したものである。
また、図12(b)は、これまで説明してきた歩行支援具10の体重を受ける荷重支持を、これまで説明してきた部材と共通の符号を付して示したものである。この歩行支援具10は、大腿3を支持して、大腿を支持する第1リンク部15と、この下端に設けられた第1リンク部下部85と、下腿5に沿って設けられ接地面GPに接地する接地部75と、この接地部75を支持する第2リンク下腿部81を備えた第2リンク部25と、この第1リンク部15と第2リンク部25を互いにリンクして連結部回動可能に支持するリンク連結部60と、このリンク連結部60で連結された第1リンク部15と第2リンク部25との間に介在して膝9を所定の角度で固定するストッパレバー100を備えている。
[荷重の分散支持]
また、接地部75は、使用者の足を載せる足載置台68が接地部75に弾性部材(ばね)69を介して支持されている。したがって、使用者の立脚期の体重(F1)は、その大部分を第1リンク部15の大腿3の支持部で受け、また、足7が載せられる足載置台68でも受けて足裏支持(F3)をする。言い換えると、接地部75では、立脚期のすべての体重の荷重(F1)を受けることになるが、この荷重(F1)は、膝9を折り曲げた状態で、第1リンク部15の大腿支持(F2)と、足裏支持(F3)とで荷重を分散して支持することになり、大腿3の荷重負荷を低減するとともに、足裏にも荷重の感覚を与えて、足裏に何も刺激のないものに比べて、より歩行を実感できるようになる。なお、ここに開示の歩行支援具10は、膝9の固定角度を変更して大腿支持(F2)と、足裏支持(F3)とで支持する分散比率を変えているが、この点以下に述べる。
次に、膝9の単脚支持期に膝を所定の角度で固定することは、すでに述べた。図6の説明でも、多少述べたが、膝固定角度調整部94について、図13と図14を参照して説明する。図13は、膝固定角度調整部94を説明する図で、図13(a)は膝固定角度調整機構の斜視図である。この図では、図6のリンク連結部60を表側から表している。すなわち、第1リンク部15の下端に位置し第1リンクピン61を有する第1リンク回動部135が、第2リンク部上部90に固定されるリンクプレート95の第2リンク溝64に嵌合している。そして、ストッパレバー100の下端が受け部115に当接して、膝を角度固定している。
[膝の固定角度調整]
ここに開示の歩行支援具10は、膝下付近に膝固定角度調整部94を有する。すなわち、膝の固定角度調整を第2リンク部上部90とリンクプレート95の取付け角度(位置)を角度設定レバー150で、リンクプレート95と第2リンク部上部90との圧着と圧着解除を行う。このように構成することにより、膝9の付近で膝の固定角度調整を容易に行うことができる。
[角度変更のリンクプレート構成]
この膝固定角度調整部94をさらに説明する。図13(b)は、上記斜視図を矢視Aからの一部透過状態とした説明図であり。図13(c)は、膝固定角度調整機構の一部を透過状態とした分解斜視図である。これらによれば、リンクプレート95は、ブレーキシュー145の横に、リンクプレート95と第2リンク部上部90を離間状態として、角度変更を可能とするプレート離間部165と、リンクプレート95と第2リンク部上部90を固定するプレート圧着部167と、プレート離間部165とプレート圧着部167との間に設けられたプレート傾斜部166が配置されているリンクプレート95には、角度変更のためにリンクプレート凸部163が設けられている。
[角度変更の第2リンク部上部構成]
一方、第2リンク部上部90には、図13(b)及び図13(c)に示されるように、リンクプレート95のリンクプレート凸部163が圧着状態で嵌合する第2リンク第1凹部171と第2リンク第2凹部172と第2リンク第3凹部173が設けてある。ここで開示のものは、リンクプレート凸部163が第2リンク第3凹部173に嵌合した場合は、膝の固定角度を約140°に設定している。また、リンクプレート凸部163が、第2リンク第2凹部172に嵌合した場合は、膝の固定角度を約150°とし、第2リンク第3凹部173に嵌合した場合は、膝の固定角度を約170°に設定している。
[角度設定レバー]
この膝固定角度調整部94は、リンクプレート95上に設けられ、膝9付近で操作可能な位置に角度設定レバー150を回動して行う。膝の固定角度を調整する場合は、角度設定レバー150をプレート圧着部167からプレート傾斜部166を経てプレート離間部165に移動する。このプレート離間部165では、リンクプレート95と第2リンク部上部90の圧着が解除され、たとえば、リンクプレート凸部163が第2リンク第1凹部171との圧着を解除し、リンクプレート凸部163を第2リンク第2凹部172に嵌合する。この後再び、角度設定レバー150をプレート離間部165からプレート傾斜部166を経て、プレート圧着部167に移行するとレバー係止部153でリンクプレート95と第2リンク部上部90を圧着する。
この変更により膝を固定する曲げ角度が、140°から150°に変更できる。なお、角度設定レバー150は、リンクプレート95に設けられた貫通孔160と、第2リンク部上部90に設けられた第2リンク移動部175を通って角度固定ネジ155で固定される。第2リンク移動部175は、第2リンク第1凹部171、第2リンク第2凹部172、第2リンク第3凹部173に角度設定レバー150のレバーが移動可能なように、各凹部間に挿通できるようになっている。
なお、これらの図では、リンクプレート95と第2リンク部上部90との固定に角度設定レバー150のみで固定しているが、図3や図4に示したように、角度変更後に取り付けビス99で固定してもよいことは言うまでもない。
[三段階の膝固定角度]
次に、上述した膝固定角度調整部94により、開示の歩行支援具10では、図14に示す様に、単脚支持期に固定する膝の角度を三段階に設定できるようになっている。すなわち、膝固定角度調整部94の角度設定レバー150で、図14(a)は最も折り曲げが深い角度(a°/角度の値は小さい)としたもので、リンクプレート凸部163に対して第2リンク第3凹部173を選択して圧着し、ここで開示のものは、約140゜を設定している。また、図14(b)は膝の角度を中間の角度(b°/角度設の値は中間)としたもので、リンクプレート凸部163に対して第2リンク第2凹部172を選択して圧着し、ここで開示のものは約150°を設定している。さらに、図14(c)は最も折り曲げの角度が浅い角度(c°/角度の値は大きい)としたもので、リンクプレート凸部163に対して第2リンク第3凹部173を選択して圧着し、ここで開示ものは、170°を設定している。
以上のように、歩行支援具10では、膝角度を図13(a)のa°、図13(b)のb°、図13(c)のc°の三段階に変更できることにより、膝の荷重負荷を大きく軽減したいときはa°を、中間のときはb°を、荷重負荷が少しの軽減でよいときはc°を選択する。このように選択できることにより、より通常の単脚支持期に近くなり、歩行を膝の程度で支援のレベルを変えることができる。しかも、膝9の側方付近に膝固定角度を調整する角度設定レバー150を設けたので調整がしやすくなる。
[足首の角度]
なお、図14には、足首の角度がan°として示してあるが、膝の角度がa°、b°、c°変更したとしても、ほぼ90°の状態に維持できるように、踵連結部35で回動可能となっている。これは、歩行時の足首の角度が無理のないようにするためである。これにより、足載置台68の表面の傾斜角度と接地面GP面との角度は、図14(a)の場合はaf°となり、ここで開示の角度は約15°になる。また、図14(b)の場合はbf°となり、ここで開示の角度は約10°、図14(c)の場合はcf°となり、ここで開示の角度は約5°になる。
これらの角度の変更により、接地部75と使用者の足裏も隙間が異なるようになるが、この隙間には、クッション性の異なるインソール70を挿入して、足裏にも図12で説明した負荷を生じさせて、歩行支援具10を装着した側の足裏にも歩行の実感が生じるようにしている。この点は追って触れる。
なお、図14においては膝の角度を、a°(膝の折り曲げが深い、角度140°)、b°(膝の折り曲げは中間、 角度は中間150°)、c°(膝の折り曲げは浅い、角度は170°)の三段階としたが、無段階のリニアーで膝の固定する角度を設定してもよい。さらに、この歩行支援具10の曲げ角度の最大角度は90゜から180°としているので、上記の角度を超えて固定角度としてもよい。
[インソールの挿入]
先に、接地部75と使用者の足裏との間に、クッション性の異なるインソール70を挿入することを述べたが、このインソール70について図15により説明する。まず、図15(a)は単体のインソール70で素材は、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの弾性力(クッション性)のある熱可塑性プラスチックからなる。そして、弾性の異なる三層からなり、上部層71は比較的硬くかつクッション性も低く構成されていいて足裏に直に接して支える。中間層72は上層部より柔らかくクッション性もって構成されている。下部層73は中間層よりさらに柔らかくもっともクッション性を持つように構成されている。
そして、図14(a)で示した膝の角度a°で踵部の角度(足載置台68の表面の傾斜角度と接地面GP面との角度)がaf゜のときは、上部層71、中間層72、下部層73の三層のインソール70を挿入する。図14(b)で示した膝の角度b°で踵部の角度がbf゜のときは、上部層71、中間層72の二層のインソール70を挿入する。図14(c)で示した膝の角度c°で踵部の角度がcf゜のときは、上部層71のみのインソール70を挿入する。なお、ここからは、使用者の足裏に接するインソール70表面を足載置台68として説明する。
このようにして、いずれの膝の角度の場合も、使用者の足裏に荷重負荷を変化させ、膝の角度a°のときは、最もやわらかで足裏での荷重を少なくしている。膝の角度b°のときは中間の柔らかさで足裏に掛かる荷重を多少多くしている。そして、膝の角度c°のときは、柔らかさが少なく足裏に掛かる荷重を多くする。これにより、通常の方向になるほど足裏の荷重を増加して歩行の実感をより得るようにしてある。この点については、図19でさらに述べる。
[インソールの実装]
図15(b)は最大厚さのインソールを歩行支援具の足部に挿入した外観図で、ここでは膝の角度をa°として、三層のインソール70を挿入している。ここでは、これまで説明したようにインソール70の上部層71の表面が足載置台68となっている。図15(c)は上記図15(b)の先端側77から踵側78への断面説明図であり、上記同様に三層のインソール70を示している。
引き続き、図16は歩行支援具の単脚支持期に固定する膝の角度調整を行いセットされるインソールを段階的に実装した状態を示している。これによれば、図14(a)に対応する図16(a)では、もっとも厚い三層のインソール(71、72、73)を挿入し接地面との間で大きい角度(af°)の状態の外観を示している。また、図16(b)は図14(b)に対応して、中間厚さの二層のインソール(71、72)を実装した中間角度(bf°)の状態の外観を示したものである。また、図16(c)は図14(c)に対応して、薄い一層のインソール(71)を実装した小さい角度(cf°)の状態の外観を示したものである。
次に図17は、使用者の足7を外した状態での、図16の先端側77を一部断面図とした状態の図で、図17(a)は図16(a)に対応した三層のインソール(71、72、73)を挿入した状態での断面図である。この場合には、足裏の荷重がないのでインソール70の表面をなす足載置台68は多少膨らんだ状態でaf°+αとなる。図17(b)は、図16(b)に対応した二層のインソール(71,72)を挿入した状態での断面図である。この場合にも、足裏の荷重がないのでインソール70の表面をなす足載置台68は多少膨らんだ状態でbf°+αとなる。また、図17(c)は図16(c)に対応した一層のインソール(71)を挿入した状態での断面図である。この場合も、足裏の荷重がないのでインソール70の表面をなす足載置台68は多少膨らんだ状態でcf°+αとなる。すなわち、ここで開示のインソール70は接地部75で支持され、足荷重により伸縮する。たとえば、足7を載置しない場合には、足7を載置した場合より10ミリ程度膨出した状態となる。ただ、足裏の荷重のかかり方によりこの膨出の程度が異なることも考慮する。
なお、上記のαは、各層のインソール材料や弾力性(クッション性)により多少の違いがあるのは言うまでもない。また、これまでの説明では、インソール70部材の表面を、上部層71とするとともに足裏に接する足載置台68として示したが、インソール70の代わりに足載置台68と接地部75の間に弾性部材、たとえばばねを介在してもよい。また、上述の開示では、インソール70を上部層71、中間層72、下部層73の三層からなるとしたが、前述の踵角度(af°、bf°、cf°)ごとに厚さ及びクッション性の異なる部材をインソール部材としてもよい。要は、使用者の足裏に弾性力を与える部材を位置させることができればよい。
[接地部の構成]
ここからは、図18により、歩行支援具10の第2リンク下腿部81に位置して使用者の荷重を受ける接地部75について説明する。図18(a)は、接地部75の先端側77のみを断面とし、他は側面とした図である。接地部75は、これまで説明した接地面GPに対して、単脚支持期は使用者の体重を受けるとともに、立脚期の終期では、図11(a)及び図12(a)において示した、蹴り出しを行うように構成されている。
ここでの接地部75は、踵部30の下側で接地する第1接地部である踵接地部181と、使用者の足指の付け根付近の外側で接地する第3接地部である足指付け根接地部外183と、同じく足指付近の内側で接地する第2接地部である足指付け根接地部内185の3点で、足裏を支える。また、足指に対応する位置で第4接地部である先端接地部187を備えている。
[底面支持部のばね構成]
これらは、図18(b)は接地部の底面側からの斜視図に示したように、踵部30と一体の底面支持部180のつま先側に中央ばね取付け部193が設けられている。この中央ばね取付け部193の端部には中央バネ192がもうけられ、上記の踵接地部181が取り付けられている。この底面支持部180の踵側には、外側ばね取付け部191と内側ばね取付け部195が踵接地部181を挟んでこの底面支持部180に取り付けられている。この外側ばね取付け部191には外側板ばね190が設けられ、その先端には上記の足指付け根接地部外183が設けられている。
また、内側ばね取付け部195には内側板ばね194が設けられ、その先端には足指付け根接地部内185が設けられている。これらの外側板ばね190、中央ばね192、内側板ばね194はそれぞれ取り付け位置から接地面GP側に傾斜して設けられている。これにより、接地面GPに3点で接地するともに、図18(a)に湾曲した破線で示す様に、実質的に接地部75にアーチ型の弾性力が作用するように構成されている。このアーチ型の3点支持は人の足と同様に機能するようにして、歩行支援具10を装着しての歩行がより自然に行えるようにしている。
[先端接地部の構成]
さらに、ここで開示の歩行支援具10の接地部75は、足7の指先に対応して先端接地部187を備える。この先端接地部187は、上記の中央ばね取付け部193に回動可能にばね支持されている。このばねはコイルばねからなり、このコイルばねは足指付け根付近に対応する位置から足指先側に対応する位置にそれぞれ座を持って長手方向に配置されている。このコイルばねは、図示のように中央バネ取付け部193に取り付けられたコイルばね外196とコイルばね内198の2本で構成されている。このコイルばね外196とコイルばね内198はその先端に先端接地部187が取り付けられている。
また、この先端接地部187は底面支持部180とは隙間を持ってコイルばね外196とコイルばね内198により支持してある。したがって、すでに図11や図12(a)で説明した使用者の歩行周期の立脚期の終期(両脚支持期から遊脚期への移行)の場合に、歩行支援具10を装着した接地部75が接地面GPを蹴り出す様に作用する。このような蹴り出し作用が行えることで、人の足の蹴り出しと同様の機能を得ることができ、歩行支援具を装着した場合もより自然な歩行行える。
なお、先端接地部187を支持する弾性体としてコイルばねを用いたが、板バネも使用できる。一方、ここで開示のようにコイルばねの長手方向を用いこれと交差する方向に弾性力を作用させることで、板バネを使用した場合よりも、小型の割に耐久性のある弾性作用を得ることができ、歩行時の蹴り出し作用を効果的に得られる。
[膝の固定角度と足裏荷重の相関]
ここで、膝固定角度調整部94による単脚支持期に固定する膝の角度と足裏との相関関係について、図19を参照して説明する。図19(a)は、図14(a)、図14(b)、図14(c)と同じ内容の図面で、図19(a1)は、膝固定角度調整部94により膝の角度をa°(約140°)とした図である。図19(a2)は、膝固定角度調整部94により膝の角度をb°(約150°)とした図である。また、図19(a3)は、膝固定角度調整部94により膝の角度をc°(約170°)とした図である。ここでも、図示の膝の角度とは、単脚支持期に使用者の股関節部12と膝側方の回動位置を通る直線と、使用者の踝と膝側方の回動位置を通る直線とでなす角度をいう。したがって、多少の角度誤差が生じるがいずれも「膝の角度」と表現している。
また、接地部75上には、これまで説明したインソール70の上部層71か足裏を載置する足載置台68として示してある。ここでは、足載置台68の傾斜線で部分がクッション性のあるインソール70が挿入されていることで接明する。ここでこのインソール70のクッション性は膝の角度で変更することも図14から図17で述べたとおりであるが、この点を図19(b)ではグラフで表している。このグラフでは、縦軸にインソール70のクッション性を示し、横軸に膝の角度(膝固定角度)を示している。このグラフが示す様に、単脚支持期に膝への負担を軽減するa°(約140)では、クッション性のかなりあるものを、一方、通常の単脚支持期に近い場合にはクッション性の少ないものを選択することにより、足裏にも適度の刺激や感覚が生じ、これまでのものに比べより歩行が実感しやすくなる。
[大腿と足裏の荷重分散支持]
また、すでに図12(b)を参照して説明したように、使用者の足を載せるインソール70の上部層71(足載置台68)が接地部75にインソール70を介して支持されていることになる。 ここでも使用者の立脚期の体重(F1)は、その大部分を第1リンク部15の大腿3の支持部で受け、また、足7が載せられる足載置台68でも受けて足裏支持(F3)をすることになる。すなわち図12(b)同様に接地部75では、立脚期のすべての体重の荷重(F1)を受けることになるが、この荷重(F1)は、膝9を折り曲げた状態で、第1リンク部15の大腿支持(F2)と、足裏支持(F3)とで荷重を分散して支持することになることもこれまで述べた通りである。
そして、この点を図19(c)のグラフで示し、膝の角度と大腿部(第1リンク)支持する荷重と足載置台68(インソール70の上部層71の足裏接地面)に掛かる荷重の分散の相関を示している。このグラフは、縦軸に大腿支持と足裏支持の荷重支持割合を表し、横軸に膝固定角度を示している。このグラフで示す様に、この歩行支援具10では、膝にあまり負担をかけないようにする角度a°(約140°)では、かなりの割合(約70%)を大腿(第1リンク部15)で受け、残りを足裏(足載置台68)で受けることになる。一方、膝の角度にかなり負担をかけてもよい場合の膝の角度をc°(約170°)で固定すると、かなりの割合(約80%)を足裏で受け、残りを大腿で受うけることができる。
このように、ここに開示の歩行支援具10では、膝に負担をかけてもよい状態に応じで、膝固定角度調整部94で単脚支持期の膝を固定する角度調整できるようにし、この調整で足裏の荷重も変化するようにしたので、歩行支援具10を装着しない通常の歩行に近い感覚で歩行することができる。また、歩行支援具10を装着しても歩行周期に合わせて、遊脚期にはひざの折り曲げもできるので、歩行バランスがより取りやすくなる。
この発明はここで開示した実施の形態に限定されず、この発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてがこの発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、この明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
10 歩行支援具
15 第1リンク部
25 第2リンク部
35 踵連結部
60 リンク連結部
61 第1リンクピン61(係合部)
64 第2リンク溝64(係合部)
68 足載置台
69 バネ(弾性部材)
70 インソール(インソール部材)
75 接地部
80 角度固定部
81 第2リンク下腿部
85 第1リンク部下部
90 第2リンク部上部
94 膝固定角度調整部
95 リンクプレート
100 ストッパレバー(ストッパ部材)
110 ストッパ回動部
115 受け部(ストッパ受け)
120 外しバネ(トリガー部材)
130 ストッパピン
134 ブレーキ部
135 第1リンク回動部(第1回動部/回動部)
140 ブレーキ受け部(第2回動部/回動受け部)
145 ブレーキシュー
150 角度設定レバー
163 リンクプレート凸部
170 第2リンク凹部
171 第2リンク第1凹部
172 第2リンク第2凹部
173 第2リンク第3凹部
180 底面支持部
181 踵接地部(第1接地部)
183 足指付け根接地部外(第3接地部)
185 足指付け根接地部内(第2接地部)
187 先端接地部(第4接地部)
190 外側板バネ
192 中央バネ
194 内側板バネ
196 コイルばね外
198 コイルばね内
GP 接地面

Claims (12)

  1. 使用者の歩行を支援する歩行支援具であって、
    大腿に支持される第1リンク部と、
    下腿または足に支持される第2リンク部と、
    前記第1リンク部と前記第2リンク部とを連結するとともに回動を許容するリンク連結部と、
    前記第1リンク部と前記第2リンク部の間に介在し、前記第1リンク部と前記第2リンク部とを所定の角度に固定するストッパ部材とを備え、
    前記リンク連結部において、前記第1リンク部と前記第2リンク部とが互いに連結して回動する位置を変更可能にすることを特徴とする歩行支援具。
  2. 前記ストッパ部材は、その一端が前記第1リンク部に回動自在に支持され、他端が前記第2リンク部に設けられた受け部に当接して前記第1リンク部と前記第2リンク部とを所定角度に固定し、前記受け部から前記ストッパ部が離脱して前記所定角度での固定を解除するトリガー部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歩行支援具。
  3. 前記第1リンク部と前記第2リンク部のリンク連結部は、前記ストッパ部材が前記受け部に当接している状態で大腿からの荷重を受けることで、連結して回動する位置が前記受け部から離れる方向に移動し、荷重が減少することで前記受け部から前記ストッパ部材が離脱することを特徴とする請求項2に記載の歩行支援具。
  4. 前記リンク連結部は、前記第1リンク部の回動支点に設けられた回動ピンと、前記第2リンク部の回動支点に設けられ上記回動ピンが嵌り合う溝部からなり、前記回動ピンは溝部に移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の歩行支援具。
  5. 前記受け部材は、回動自在のコロから構成され荷重が減少することによる前記受け部から前記ストッパ部材の離脱は、前記コロを前記ストッパの当接面が乗り越えることにより行われることを特徴とする請求項4に記載の歩行支援具。
  6. 前記トリガー部材は、前記リンク連結部側に前記ストッパ部材を牽引するばね部材からなり、前前記第1リンク部にはこのばね部材による牽引されるストッパ部材の位置を規制する位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の歩行支援具。
  7. 前記第1リンク部とこの第1リンク部に前記リンク連結部で回動可能に連結された第2リンク部が使用者の片側下肢の内側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の歩行支援具。
  8. 使用者の歩行を支援する歩行支援具であって、
    大腿に支持される第1リンク部と、
    下腿または足に支持される第2リンク部と、
    前記第1リンク部と前記第2リンク部とを連結するとともに回動を許容するリンク連結部と、
    前記第1リンク部と前記第2リンク部の間に介在し、前記第1リンク部と前記第2リンク部とを所定の角度に固定するストッパ部材と、
    前記ストッパ部材は、その一端が前記第1リンク部に回動自在に支持され、他端が前記第2リンク部に設けられた受け部に当接して前記第1リンク部と前記第2リンク部とを所定の角度に固定し、前記受け部からストッパ部が離脱して前記所定角度での固定を解除するばね部材とを設け、
    前記第1リンク部と前記第2リンク部の前記リンク連結部は、前記ストッパ部材が前記受け部に当接している状態で大腿からの荷重を受けることで、連結して回動する位置が前記受け部から離れる方向に移動し、荷重が減少することで前記受け部から前記ストッパ部材が離脱するようにリンク連結部する位置を変更可能とすることを特徴とする歩行支援具。
  9. 前記リンク連結部は、前記第1リンク部または前記第2リンク部に回動支点に設けられた回動ピンと、前記第1リンク部または前記第2リンク部の回動支点に設けられ上記回動ピンが嵌り合う溝部からなり、前記回動ピンは前記溝部で移動可能であることを特徴とする請求項8に記載の歩行支援具。
  10. 前記受け部材は、回動自在のコロから構成され、荷重が減少することによる前記受け部から前記ストッパ部材の離脱は、前記コロを前記ストッパの当接面が乗り越えることにより行われることを特徴とする請求項9に記載の歩行支援具。
  11. 前記第1リンク部とこの第1リンク部に前記リンク連結部で回動可能に連結された前記第2リンク部が使用者の片側下肢の内側と外側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項10に記載の歩行支援具。
  12. 前記第1リンク部とこの第1リンク部に前記リンク連結部で回動可能に連結された前記第2リンク部が使用者の両下肢の内側と外側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項11に記載の歩行支援具。
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