JP2019146535A - 電気柵用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源装置が設置箇所から落下および転倒させられたことに起因して人が感電することを防止可能な電気柵用電源装置を提供する。【解決手段】電気柵用電源装置であって、電気柵は、裸電線4と、裸電線4を固定する支柱とを備え、農耕地の周囲に設置される。電源装置は、電源16と、電源16から出力された電圧を昇圧する昇圧回路17と、昇圧回路17によって昇圧された電圧を充放電するコンデンサ18と、コンデンサ18の充放電を切り替えるスイッチ19と、スイッチ19を制御し、コンデンサ18を間欠的に放電させるスイッチ制御手段20と、裸電線4に電気的に接続され、コンデンサ18によって放電された電圧をさらに昇圧し、裸電線4に出力するトランス21と、電源装置の振動を検出する振動センサ22と、振動センサ22によって検出された振動値が所定の閾値以上のとき、昇圧回路17の駆動を停止させる昇圧回路停止手段23と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、農耕地、牧場等の周囲に設置される電気柵用電源装置に関する。
古くから、野生動物によって農耕地が荒らされる被害が問題となっている。この問題の対策の一つとして、電気柵が用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。この種の電気柵は、裸電線と、支柱と、電源装置とを備える。支柱は、一定の間隔をおいて農耕地の周囲に立設され、裸電線は、農耕地を囲むように支柱に固定される。電源装置は、設置柱に固定されるとともに裸電線に電気的に接続される。そして、電源装置は、高圧電流を所定の間隔をおいて短時間ずつ裸電線に流す。これにより、野生動物は、裸電線に接触すると感電し、感電したショックにより裸電線を恐れるようになり、農耕地に近づかなくなる。電気柵は、平地だけでなく、山および丘の斜面に設置されることもある。また、このような電気柵は、牧場でも設置され、牧場内の家畜が牧場外へ出ることを防止するために用いられている。
ところで、電源装置は、例えば、地震、台風による突風および動物による体当たりといった衝撃によって設置柱から落下させられたり、大雨による地面のぬかるみによって設置柱ごと倒れたり、鉄砲水によって設置柱ごと倒されたりすることがある。また、電源装置は、設置柱に設置されるだけでなくブロックや石といった載置台の上に載置されていることもあり、この場合、地震等によって載置台から落下させられたり、鉄砲水によって流されたりすることがある。これらの結果、電源装置は、地面の水たまりに浸かったり、斜面を転がり農業用水に浸かったりすることがある。一方、裸電線は、上述の電源装置の落下および移動により電源装置に引っ張られて支柱から外され、その一部が地面に接触したり、水たまりおよび農業用水に浸かったりすることがある。これらの場合、人が、電源装置、裸電線、水たまりおよび農業用水に接触し、感電する危険性がある。また、このような感電により驚いた人が転倒して大けがをする危険性もある。
特開2012−85612
そこで、本発明は、電気柵用電源装置であって、当該電源装置が天災等によって設置箇所から落下および転倒させられたことに起因して、人が感電することを防止することができる電気柵用電源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気柵用電源装置は、
電気柵が、裸電線と、裸電線を固定する支柱とを備えるとともに、農耕地または牧場の周囲に設置され、
電源装置が、
電源と、
電源から出力された電圧を昇圧する昇圧回路と、
昇圧回路によって昇圧された電圧を充放電するコンデンサと、
コンデンサの充放電を切り替えるスイッチと、
スイッチを制御し、コンデンサを間欠的に放電させるスイッチ制御手段と、
裸電線に電気的に接続され、コンデンサによって放電された電圧をさらに昇圧し、裸電線に出力するトランスと、
電源装置の振動を検出する振動センサと、
振動センサによって検出された振動値が所定の閾値以上のとき、昇圧回路の駆動を停止させる昇圧回路停止手段と、を備えることを特徴とする。
上記電源装置は、
好ましくは、
トランスが出力する電圧値を検出する出力電圧検出手段と、
出力電圧検出手段によって検出された電圧値に応じて、昇圧回路の昇圧レベルを制御する昇圧レベル制御手段と、をさらに備える。
上記電源装置は、
好ましくは、
昇圧レベル制御手段が、出力電圧検出手段によって検出された電圧値が所定の閾値よりも低いとき、昇圧レベルを下げ、昇圧レベルを下げた後に検出された電圧値が所定の閾値以上のとき、下げていた昇圧レベルを元の昇圧レベルに復帰させる。
上記電源装置は、
具体的には、
出力電圧検出手段が、
トランスが出力する電圧を分圧する分圧回路と、
分圧回路によって分圧された電圧を検波整流する整流回路と、
整流回路によって検波整流された電圧のピーク値を保持し、保持しているピーク値の電圧を昇圧レベル制御手段に出力し、スイッチ制御手段がスイッチをオンに切り替えるタイミングで保持しているピーク値がリセットされるピークホールド回路と、を有する。
上記電源装置は、
好ましくは、
昇圧回路の駆動が、昇圧回路停止手段によって停止させられた後、停止を解除させる所定の入力がなされたとき、再開される。
上記電源装置は、
好ましくは、
電源装置を操作する少なくとも1つの入力手段をさらに備え、
振動センサが、圧電素子であって、入力手段によって入力がなされたとき、ブザー音を発するブザーとしても用いられる。
上記電源装置は、
好ましくは、
トランスの1次側巻線のグランド側に直列に接続されたチョークコイルをさらに備え、
チョークコイルが、チョークコイルが接続されていないときよりも、トランスが出力する電圧のパルス幅を拡げる。
本発明によれば、電気柵用電源装置であって、当該電源装置が天災等によって設置箇所から落下および転倒させられたことに起因して、人が感電することを防止することができる電気柵用電源装置を提供することができる。
本発明に係る電気柵用電源装置が用いられる電気柵の概要図である。 図1の電気柵用電源装置の拡大図である。 図1の電気柵用電源装置の機能ブロック図である。 図3の昇圧回路および昇圧回路停止手段の機能ブロック図である。 チョークコイルの接続位置を示す回路図である。 (a)は、チョークコイルを接続していない場合の出力電圧の波形を示すグラフであり、(b)は、チョークコイルを接続している場合の出力電圧の波形を示すグラフである。 本発明に係る振動センサ(ブザー)の動作を示す回路図である。 図3の出力電圧検出手段および昇圧レベル制御手段の機能ブロック図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る電気柵用電源装置の一実施例について説明する。
図1は、本発明の電気柵用電源装置1(以下「電源装置1」という)が用いられる電気柵の概要を示す図である。電気柵は、支柱3と、裸電線4とを備える。支柱3は、農耕地の周囲に間隔をおいて立設される。裸電線4は、農耕地を囲むように支柱3に碍子(図示しない)を介して固定される。電源装置1は、電気柵の近くに立設された設置柱5にブラケット(図示しない)を介して設置される。電源装置1は、複数の動作モード(本実施例では4つ)を有し、各動作モードに応じて、裸電線4に間欠的に電圧を出力するように構成される。
電源装置1は、制御手段収納容器10と、電源収納容器11とを備え、制御手段収納容器10の外面に、出力端子12と、アース端子13とを備える。
出力端子12は、出力線6を介して裸電線4に接続される。アース端子13は、アース線7と、アース線7の一端に接続されたアース棒8とを介して接地される。
図2を参照して、電源装置1は、制御手段収納容器10の外面に、光センサ14と、入力手段15とをさらに備える。
光センサ14は、受光量に応じて現在が昼か夜かを判定し、その判定結果を後に説明するロジック制御回路170(図4)に出力する。
入力手段15は、電源装置1を操作するために用いられる。入力手段15は、停止ボタン150、連続動作ボタン151、昼動作ボタン152および夜動作ボタン153を有する。入力手段15のボタン150、151、152、153のうちのいずれかが押されることにより、押されたボタンに対応する動作モードがロジック制御回路170(図4)に入力される。
制御手段収納容器10は、出力ランプ100と、動作表示LED101と、電源入力端子102とを有する。
出力ランプ100は、電源装置1が裸電線4に電圧を出力するたびに点灯する。野生動物の多くは、2色型色覚を有しており、3色型色覚を有する人と同じ色を認識することができない。したがって、出力ランプ100の色は、当該野生動物が認識できない赤色等ではなく、当該野生動物が認識することができる青色に設定される。
これにより、野生動物は、裸電線4に触れて感電すると、裸電線4に対して警戒するだけでなく、感電した際に傍らで点滅していた青色の光に対しても警戒するようになる。
動作表示LED101は、入力手段15の各ボタンの上に配置されており、動作表示LED101のうち、現在の動作モードに対応するLEDが点灯する。
電源入力端子102は、例えば、自動車のバッテリーといった外部電源を電源装置1の電源16として利用する場合に、その外部電源と電源装置1とを接続する接続端子である。
図3を参照して、電源装置1は、電源16と、昇圧回路17と、コンデンサ18と、スイッチ19と、スイッチ制御手段20と、トランス21と、振動センサ22と、昇圧回路停止手段23と、出力電圧検出手段24と、昇圧レベル制御手段25とをさらに備える。
電源16は、電源収納容器11に収納される。電源16は、本実施例では、電池であり、12Vの直流電圧を出力する。
昇圧回路17は、電源16から出力された電圧(以下、「電源電圧」という)を所定の値まで昇圧する。昇圧回路17は、本実施例では、電源電圧を約400Vまで昇圧する。
コンデンサ18は、昇圧回路17によって昇圧された電圧を充放電する。
スイッチ19は、コンデンサ18の充放電を切り替える。具体的には、スイッチ19がオフの間は、コンデンサ18は充電しており、スイッチ19がオンに切り替えられると、コンデンサ18は放電する。
スイッチ制御手段20は、スイッチ19を制御することにより、コンデンサ18を間欠的に放電させる。具体的には、スイッチ制御手段20は、所定のタイミングごとにスイッチ19をオフからオンに切り替えることにより、コンデンサ18を所定のタイミングごとに放電させる。所定のタイミングは、本実施例では、1.2秒である。
トランス21は、その2次側が出力端子12を介して裸電線4に電気的に接続されている。トランス21は、コンデンサ18によって放電された電圧をさらに昇圧するとともに、昇圧した電圧を裸電線4に出力する。トランス21は、本実施例では、負荷5kΩにおいて約5,000Vまで昇圧する。トランス21は、トランス21の電圧を出力するタイミングとコンデンサ18の放電するタイミングとが連動していることから、約1.2秒ごとに裸電線4に電圧を出力する。
これにより、野生動物は、裸電線4に触れると感電し、感電によるショックから裸電線4を恐れ農耕地に近づかなくなる。また、上述したとおり、野生動物は、裸電線4に触れて感電すると、感電した際に裸電線4の傍で点滅していた出力ランプ100の光も警戒するようになる。これにより、電源装置1は、裸電線4が与える電気ショックと、出力ランプ100の点滅による光刺激との相乗効果により、野生動物に対する忌避効果を高めることができる。
図4を参照して、昇圧回路17は、ロジック制御回路170、発振回路171と、倍電圧整流回路172とを有する。
ロジック制御回路170は、入力手段15によって入力された動作モードに応じて、発振回路171を制御する。ロジック制御回路170は、例えば、昼動作ボタン152が押されると、光センサ14によって昼と判定されている間は、発振回路171を駆動させ、光センサ14によって夜と判定されている間は、発振回路171を停止させる。また、ロジック制御回路170は、停止ボタン150が押されると、発振回路171の駆動を停止させる。
発振回路171は、電源電圧から約200Vの交流電圧を生成する。
倍電圧整流回路172は、発振回路171が生成した交流電圧から、約400Vの直流電圧を生成する。
図5を参照して、本実施例では、スイッチ19は、サイリスタ190によって構成され、スイッチ制御手段20は、パルス発生回路200によって構成される。
パルス発生回路200は、1.2秒ごとに、パルス電圧を生成するとともに、生成したパルス電圧をサイリスタ190のゲートに出力し、サイリスタ190をオンにさせる。
サイリスタ190がオンになると、サイリスタ190のアノード、カソード間が導通する。コンデンサ18は、サイリスタ190のアノード、カソード間が導通するたび(すなわち、1.2秒ごと)に放電する。
電源装置1は、本実施例では、チョークコイル27をさらに備える。チョークコイル27は、トランス21の1次側巻線のグランド側に直列に接続される。
図6(a)、(b)は、トランス21の出力電圧を4,000Vに設定した場合の出力電圧の波形が表示されたグラフである。図6(a)は、チョークコイル27が接続されていない場合の出力電圧の波形を示し、図6(b)は、1mHのチョークコイル27が接続されている場合の出力電圧の波形を示す。それぞれのグラフのパルス幅W1、W2が示すとおり、チョークコイル27が接続されることにより、出力電圧の1/2波高値である2,000Vのパルス幅が43μsから60μsへと拡げられる。具体的には、チョークコイル27が接続されている場合、コンデンサ18が放電した電圧がトランス21の1次側巻線に印加され、トランス21の2次側巻線にパルス状の電圧が誘電されるとき、チョークコイル27が生成するフライバック電圧が1次側巻線にさらに印加されることにより、電源装置1の消費電流を上昇させずに、チョークコイル27が接続されていないときよりもパルス幅の拡がったパルス状の電圧が2次側巻線に誘電される。
これにより、電源装置1は、パルス幅がより拡げられた電圧を裸電線4に出力することができ、その結果、裸電線4に接触した野生動物に対して、チョークコイル27が接続されていないときよりも大きな電気ショックを与えることができる。
従来の電源装置では、出力電圧のパルス幅を拡げるには、例えば、昇圧回路17の昇圧レベルを上げ、コンデンサ18の容量を増やし、トランス21の2次側巻線を太くするとともにその巻線数を増やす必要があった。この場合、従来の電源装置では、その製造コストが増えるだけでなく、消費電流が増え、電圧の変換効率が悪化するといった問題があった。本実施例の電源装置1によれば、チョークコイル27を接続することにより、製造コストをおさえつつ、電圧の変換効率を向上させるとともに出力電圧のパルス幅を拡げることができる。
次に、電源装置1が地震等によって落下等した場合の電源装置1の安全対策について説明する。
再び図3を参照して、振動センサ22は、電源装置1の振動を検出する。振動には、例えば、地震による急激な揺れ、台風による突風、動物の体当たりおよび鉄砲水による衝撃といった要因がある。
昇圧回路停止手段23は、振動センサ22によって所定の閾値以上の振動値が検出されたとき、昇圧回路17の駆動を停止させる。
これにより、電源装置1は、地震等の衝撃により振動させられると、裸電線4への電圧の出力を停止するので、電源装置1が当該衝撃により設置柱5から落下させられ水たまり等に浸かったり、裸電線4が電源装置1の落下等により支柱3から外され水たまり等に浸かったりした場合に、人が、電源装置1、裸電線4、水たまり等に接触し、感電することを防止することができる。
図4を参照して、昇圧回路停止手段23は、アンプ230と、ラッチ回路231と、停止回路232とを有する。
振動センサ22は、本実施例では、圧電素子220である。圧電素子220は、振動を与えられると、圧電効果により振動を電圧に変換しアンプ230に出力する。
アンプ230は、圧電素子220によって出力された電圧を増幅する。ラッチ回路231は、アンプ230によって増幅された電圧が所定の大きさ以上のとき、昇圧回路17の駆動を停止させるための電気信号を停止回路232に出力する。停止回路232は、ラッチ回路231から電気信号が出力されると、発振回路171の駆動を停止させる。これにより、電源装置1から裸電線4への電圧の出力が停止する。ラッチ回路231は、発振回路171の駆動の停止後も停止回路232へ電気信号を継続して出力し、停止回路232に発振回路171の駆動の停止を継続させる。
昇圧回路17の駆動は、昇圧回路停止手段23によって停止させられた後、この停止を解除させる所定の入力がなされたとき、再開される。具体的には、ラッチ回路231は、昇圧回路17の駆動の停止を解除させる所定の入力がなされると、停止回路232への電気信号の出力を停止し、停止回路232に発振回路171の駆動の停止を解除させる。これにより、昇圧回路17の駆動が再開される。
したがって、電源装置1は、所定の入力がなされない限り裸電線4への電圧の出力を再開しないので、昇圧回路停止手段23によって昇圧回路17の駆動が停止させられた後において、人が通常の操作により電源装置1を再起動することによって感電することを防止することができる。
発振回路171の駆動の停止を解除させる所定の入力は、本実施例では、停止ボタン150が押されることによりなされる。
次に、振動センサ22の具体的構成について説明する。振動センサ22は、本実施例では、圧電素子220である。圧電素子220は、従来、電気柵用電源装置において入力手段15が押されたときに音を発するブザーとして利用されており、電源装置1は、圧電素子220をブザーとして利用することができる従来の構成を残しつつ、圧電素子220を振動センサ22として利用することができる構成を備える。
これにより、電源装置1は、電源装置1が地震等によって落下等することに起因して人が感電することを防止する機能を有するために、別個に振動センサ22を備える必要がない。したがって、電源装置1は、コストを抑えつつ当該感電を防止する機能を有することができる。
図7を参照して、電源装置1は、トランジスタ26a、26bをさらに備える。トランジスタ26aは、入力手段15のボタン150、151、152、153のうちのいずれかが押されると、入力電圧Vinからの電圧がベースに印加されオンになる。これにより、圧電素子220は、電源電圧Vccからの電圧が印加されブザー音を発する。このとき、トランジスタ26bも、入力電圧Vinからの電圧がベースに印加されることによってオンになっている。これにより、電源電圧Vccからの電圧がアンプ230に印加されない。
一方、圧電素子220は、振動を与えられると、圧電効果により振動を電圧に変換する。このとき、トランジスタ26a、26bがオフであることから、圧電素子220によって変換された電圧がアンプ230に印加される。アンプ230は、この電圧を増幅し、ラッチ回路231に出力する。
電源装置1は、図7に示す回路によれば、圧電素子220をブザー22および振動センサ22として利用することができる。
次に、人が裸電線4に接触した場合の電源装置1の安全対策について説明する。
再び図3を参照して、出力電圧検出手段24は、トランス21が出力する出力電圧を検出する。
昇圧レベル制御手段25は、出力電圧検出手段24によって検出された出力電圧の値に基づいて、昇圧回路17の昇圧レベルを制御する。出力電圧検出手段24によって検出される電圧値は、人が裸電線4に接触して感電すると、低下する。すわなち、昇圧レベル制御手段25は、検出された電圧値が所定の閾値よりも低いとき、人が感電していると判定し、昇圧回路17を制御して昇圧レベルを下げる。このとき、昇圧レベル制御手段25は、例えば、裸電線4に接触し感電した人が痛みを感じない程度の出力電圧になるまで昇圧レベルを下げることが好ましい。
これにより、電源装置1は、裸電線4に人が接触し感電した場合には、通常の出力電圧を連続して裸電線4に出力することがない。したがって、電源装置1は、裸電線4に倒れ込んだ人が、裸電線4から離脱するまでの間、通常の出力電圧を連続して印加されることを防止することができる。また、電源装置1は、昇圧レベルを下げて痛みを感じない程度まで出力電圧を下げることにより、裸電線4に倒れ込んだ人が裸電線4から離脱しようとしてあわてて転ぶことを防止することができる。
また、昇圧レベル制御手段25は、昇圧レベルを下げた後に検出された電圧値が所定の閾値以上のとき、下げていた昇圧レベルを元の昇圧レベルに復帰させる。
これにより、電源装置1は、裸電線4に接触した人が裸電線4から離脱すると、元どおり野生動物に対して忌避効果を発揮することができる。
図8を参照して、出力電圧検出手段24は、分圧回路240と、整流回路241と、ピークホールド回路242とを有する。
分圧回路240は、トランス21が出力する電圧を分圧する。
整流回路241は、分圧回路240によって分圧された電圧を検波整流する。
ピークホールド回路242は、整流回路241によって検波整流された電圧のピーク値を保持し、保持しているピーク値の電圧(以下、「ピーク電圧Vp」という)を昇圧レベル制御手段25に出力する。ピーク電圧Vpは、スイッチ制御手段20がスイッチ19をオンに切り替えるタイミング(本実施例では、1.2秒ごと)でリセットされる。すなわち、パルス発生回路200がサイリスタ190のベースにパルス電圧を出力するタイミングと同じタイミングでピークホールド回路242にパルス電圧を出力することにより、サイリスタ190がオンにされるタイミングと同じタイミングで、ピーク電圧Vpがリセットされる。
昇圧レベル制御手段25は、コンパレータ250と、昇圧レベル低下回路251とを有する。
コンパレータ250は、ピークホールド回路242によって出力されたピーク電圧Vpと所定の基準電圧Vrefとを比較し、ピーク電圧Vpが基準電圧Vrefよりも低いか否かを判定する。基準電圧Vrefは、人が裸電線4に接触したときのピーク電圧Vpよりも高い電圧値(Vref>Vp)に設定されている。
昇圧レベル低下回路251は、コンパレータ250によってピーク電圧Vpが基準電圧Vrefよりも低い(すなわち、Vref>Vp)と判定されると、発振回路171を制御して昇圧レベルを下げる。
また、昇圧レベル低下回路251は、コンパレータ250によってピーク電圧Vpが基準電圧Vref以上(すなわち、Vref≦Vp)であると判定されたとき、昇圧レベルを下げていた場合は、昇圧レベルを元のレベルに復帰させる。昇圧レベル低下回路251は、本実施例では、ピーク電圧Vpが1.2秒ごとにリセットされるので、1.2秒ごとに昇圧レベルを下げるか、復帰させるか、または維持させることとなる。
以上より、電源装置1は、1.2秒ごとに裸電線4に高電圧を出力することができる。これにより、野生動物は、裸電線4に触れると感電し、感電によるショックから裸電線4を恐れ農耕地に近づかなくなる。
昇圧回路停止手段23は、地震等により電源装置1が所定以上の振動をさせられると、昇圧回路17の駆動を停止させる。これにより、電源装置1は、電源装置1が地震等により落下および転倒させられたことに起因して人が感電することを防止することができる。
昇圧レベル制御手段25は、ピーク電圧Vpが基準電圧Vrefよりも低下すると、昇圧回路17を制御して昇圧レベルを下げる。これにより、電源装置1は、人が裸電線4に倒れ込んだとき、連続して高電圧が人に印加されることを防止することができる。また、昇圧レベル制御手段25は、ピーク電圧Vpが基準電圧Vref以上であれば、昇圧レベルを元のレベルに復帰させる。これにより、電源装置1は、裸電線4に倒れ込んだ人が裸電線4から離脱すると、元どおり野生動物に対して忌避効果を発揮することができる。
昇圧回路17の駆動は、昇圧回路停止手段23によって停止させられた後、所定の入力がなされたときに再開される。これにより、電源装置1は、人が通常の操作により電源装置1を再起動し感電することを防止することができる。
電源装置1は、従来ブザーとして利用されてきた圧電素子220を、振動センサ22としても利用する。これにより、電源装置1は、コストを抑えつつ、電源装置1が地震等によって落下等することから起因して人が感電することを防止する機能を有することができる。
電源装置1は、トランス21の1次側巻線のグランド側にチョークコイル27が直列に接続されることにより、消費電流を上昇させずに、チョークコイル27が接続されていないときよりもトランス21が出力する電圧のパルス幅を拡げることができる。これにより、電源装置1は、製造コストをおさえつつ、野生動物に対してより大きな電気ショックを与えることができる。
以上、本発明に係る電源装置1の好ましい実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。
[変形例]
電気柵は、農耕地だけでなく、例えば、牧場に設置されてもよい。また、電源装置1は、設置柱5に設置されるだけでなく、例えば、ブロックおよび石のような載置台の上に載置されてもよい。
昇圧レベル制御手段25が昇圧回路17を制御し昇圧レベルを下げる際の昇圧レベルの下げ幅は、例えば、出力電圧を10分の1、あるいは100分の1に下げるものであってもよく、特に限定されない。
スイッチ制御手段20がスイッチ19をオンに切り替える所定のタイミングは、野生動物を忌避するのに有効なタイミングであれば、特に限定されない。
昇圧回路17の駆動の停止を解除させる所定の入力は、例えば、入力手段15のボタン150、151、152、153のうちのいずれかを同時押しするか、または所定の時間押し続けるものであってもよく、特に限定されない。
電源16は、ソーラーバッテリー(例えば、鉛電池)でもよく、特に限定されない。この場合、ソーラーバッテリーは、電源収納容器11に収納され、電源入力端子102を介してソーラーパネルに接続されることにより充電されてもよい。
スイッチ19は、オン/オフすることによりコンデンサ18の充放電を切り替えることができれば、特に限定されない。
圧電素子220は、例えば、圧電セラミックスでもよく、特に限定されない。
分圧回路240と整流回路241とは、フォトカプラによって絶縁されていてもよい。これにより、裸電線4に落雷があった場合に、落雷による電流が電源装置1に流れることを防止することができる。
1 電源装置
3 支柱
4 裸電線
5 設置柱
6 出力線
7 アース線
8 アース棒
10 制御手段収納容器
100 出力ランプ
101 動作表示LED
102 電源入力端子
11 電源収納容器
12 出力端子
13 アース端子
14 光センサ
15 入力手段
150 停止ボタン
151 連続動作ボタン
152 昼動作ボタン
153 夜動作ボタン
16 電源
17 昇圧回路
170 ロジック制御回路
171 発振回路
172 倍電圧整流回路
18 コンデンサ
19 スイッチ
190 サイリスタ
20 スイッチ制御手段
200 パルス発生回路
21 トランス
22 振動センサ(ブザー)
23 昇圧回路停止手段
230 アンプ
231 ラッチ回路
232 停止回路
24 出力電圧検出手段
240 分圧回路
241 整流回路
242 ピークホールド回路
25 昇圧レベル制御手段
250 コンパレータ
251 昇圧レベル低下回路
26a、26b トランジスタ
27 チョークコイル
W1、W2 パルス幅

Claims (7)

  1. 電気柵用電源装置であって、
    前記電気柵は、裸電線と、前記裸電線を固定する支柱とを備えるとともに、農耕地または牧場の周囲に設置され、
    前記電源装置は、
    電源と、
    前記電源から出力された電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路によって昇圧された電圧を充放電するコンデンサと、
    前記コンデンサの前記充放電を切り替えるスイッチと、
    前記スイッチを制御し、前記コンデンサを間欠的に放電させるスイッチ制御手段と、
    前記裸電線に電気的に接続され、前記コンデンサによって放電された電圧をさらに昇圧し、前記裸電線に出力するトランスと、
    前記電源装置の振動を検出する振動センサと、
    前記振動センサによって検出された振動値が所定の閾値以上のとき、前記昇圧回路の駆動を停止させる昇圧回路停止手段と、
    を備える
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源装置は、
    前記トランスが出力する電圧値を検出する出力電圧検出手段と、
    前記出力電圧検出手段によって検出された電圧値に応じて、前記昇圧回路の昇圧レベルを制御する昇圧レベル制御手段と、
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記昇圧レベル制御手段は、前記出力電圧検出手段によって検出された電圧値が所定の閾値よりも低いとき、前記昇圧レベルを下げ、前記昇圧レベルを下げた後に検出された電圧値が所定の閾値以上のとき、下げていた前記昇圧レベルを元の昇圧レベルに復帰させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記出力電圧検出手段は、
    前記トランスが出力する電圧を分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路によって分圧された電圧を検波整流する整流回路と、
    前記整流回路によって検波整流された電圧のピーク値を保持し、保持しているピーク値の電圧を前記昇圧レベル制御手段に出力し、前記スイッチ制御手段が前記スイッチをオンに切り替えるタイミングで保持しているピーク値がリセットされるピークホールド回路と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記昇圧回路の前記駆動は、前記昇圧回路停止手段によって停止させられた後、前記停止を解除させる所定の入力がなされたとき、再開される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記電源装置を操作する少なくとも1つの入力手段をさらに備え、
    前記振動センサは、圧電素子であって、前記入力手段によって入力がなされたとき、ブザー音を発するブザーとしても用いられる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記トランスの1次側巻線のグランド側に直列に接続されたチョークコイルをさらに備え、
    前記チョークコイルは、前記チョークコイルが接続されていないときよりも、前記トランスが出力する電圧のパルス幅を拡げる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電源装置。
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