JP2019145909A - データ処理装置、データ処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の一実施形態に係わる通信システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、通信システム1は、データ処理装置100、および複数のサブシステムX、Y、Z、・・・を含む。以下では、複数のサブシステムX、Y、Z、・・・を、いずれもサブシステム300と呼ぶ。
データ処理装置100は、回線を介して、複数のサブシステム300の間で送受信されるメッセージを処理する。より詳細には、データ処理装置100は、あるサブシステム300から、他のサブシステム300宛てのメッセージを受信して、受信したメッセージを処理した後、宛先である他のサブシステム300へメッセージを送信する。
複数のサブシステム300は、一つの巨大なシステムを構成している。サブシステム300(発信元)は、回線を使用して、他のサブシステム300(宛先)との間で、様々なデータ(本実施形態ではメッセージ)を送受信する。メッセージの発信元のサブシステム300は、メッセージの宛先を示す情報とともに、メッセージ本体のデータと、使用する回線を特定する情報とを、データ処理装置100に送信する。
回線情報記憶部110は、回線状態管理部170によって管理されている回線に関する情報を記憶する。回線に関する情報を、以下では回線情報と呼ぶ。
図2は、回線情報記憶部110が記憶する回線情報の一例を示す。図2に示すように、回線情報は、回線ID(IDentification)、回線状態、優先度、タイムアウト時間、メッセージ処理時間、滞留メッセージ数、回線閉塞閾値、および回線閉塞解除閾値の各情報を含む。回線情報に含まれるこれらの情報について、以下で説明する。
メッセージ受信部120は、メッセージの発信元のサブシステム300から、メッセージの宛先を示す情報とともに、メッセージ本体のデータと、使用する回線を特定するための回線IDの情報とを受信する。
図3は、メッセージ受信部120が生成するメッセージレコードの一例を示す。図3に示すように、メッセージレコードは、メッセージID、処理期限、回線ID、およびメッセージ本体の情報を含む。
ここで、式(1)に示すタイムアウト時間およびメッセージ処理時間の情報は、図2に示す回線情報記憶部110に回線情報として格納されている。メッセージ受信部120は、回線情報記憶部110を参照することによって、タイムアウト時間およびメッセージ処理時間の情報を取得する。そして、メッセージ受信部120は、取得したタイムアウト時間およびメッセージ処理時間の情報を用いて、式(1)にしたがって、上述した処理期限を計算する。
処理順管理部130は、メッセージ受信部120から受信したメッセージレコード(図3参照)に含まれる処理期限の情報を用いて、以下の式(2)にしたがって、最優先テーブル移動時刻を計算する。最優先テーブル移動時刻は、メッセージレコードを、後述のレコードテーブルの内の最優先テーブル(図4参照)に移動させる時刻である。
ここで、最優先テーブル移動余裕値は、メッセージレコードを最優先テーブルへ移動させることに対して、時間的な余裕を与えるための値である。最優先テーブル移動余裕値の情報は、図示しないテーブル情報記憶部に予め格納されている。
ここで、テーブル滞在時間は、メッセージレコードが最優先テーブル以外の1つのレコードテーブル上にある時間である。テーブル滞在時間の情報も、図示しないテーブル情報記憶部に予め格納されている。最優先テーブル移動余裕値およびテーブル滞在時間は、ユーザまたはオペレータによって入力されてよい。
メモリ領域131は、複数のレコードテーブルを含む。後述のように、メッセージレコードをレコードテーブル間で移動する前において、最優先テーブル以外の各レコードテーブルには、同じ回線を使用する1つ以上のメッセージレコードが格納される。特に、メモリ領域131は最優先テーブルを含む。最優先テーブルには、データ処理装置100が最優先で処理するメッセージレコードが格納されている。最優先テーブル以外のレコードテーブル(図1では、テーブルA、B、C、・・・と示す)には、この順で、優先度の高い回線を使用するメッセージレコードが格納される。
図4は、メモリ領域131に格納されている最優先テーブルの一例を示す。図4に示すように、最優先テーブルは、メッセージID、処理期限、および使用する回線(回線ID)の情報を含む。
処理実行部150は、1または複数のスレッド151を含む。スレッド151は、データ処理装置100におけるプログラムの実行単位を表す。スレッド151が空きスレッドを含む場合、処理実行部150は、処理順管理部130に対してメッセージの取得要求を行い、処理順管理部130からメッセージレコードを受信する。そして、処理実行部150は、処理順管理部130から取得したメッセージの処理を空きスレッドに割り当てる。
メッセージ送信部160は、メッセージ受信部120から受信したエラーメッセージ、および、スレッド151から受信した応答メッセージを、宛先のサブシステム300へ送信する。
回線状態管理部170は、処理順管理部130がメッセージレコードをメモリ領域131に追加、または、処理実行部150へ送信したとき、回線情報記憶部110を参照して、回線情報に含まれる滞留メッセージ数を確認する。前述したように、滞留メッセージ数は、同一の回線を使用する未処理のメッセージの数である。
図6は、メッセージ受信部120が実行するメッセージ受信処理の流れを示す。
図7は、処理順管理部130が実行するテーブル移動処理の流れを示す。処理順管理部130は、最優先テーブルを除くすべてのレコードテーブル(図5参照)に対して、それぞれ、以下で説明する処理を実行する。
図8は、回線状態管理部170が実行する回線閉塞/解除処理の流れを示す。回線状態管理部170は、全ての回線について、以下で説明する回線閉塞/解除処理を実行する。
一変形例では、データ処理装置100と同一ネットワーク上にあるサーバが、データ処理装置100の処理実行部150に代わって、メッセージ処理を実行してもよい。
本実施形態の構成によれば、使用する回線の優先度に応じた順番で、メッセージを処理する。その一方で、使用する回線の優先度によらず、タイムアウト(処理期限)が近付いてきたメッセージを最優先で処理する。したがって、タイムアウトによる回線の障害が発生することを抑制しつつ、優先度の低い回線を使用するメッセージであっても確実に処理することができる。
他の実施形態として、最小構成を備えたデータ処理装置について説明する。
図9に示すように、本実施形態に係わるデータ処理装置200は、データ受信部210と、処理順管理部220と、処理実行部230とを備えている。
本実施形態の構成によれば、基本的に、データが使用する回線の優先度に応じて、データの処理の順序を決定する。しかし、処理期限に近づいたデータの処理を、データが使用する回線の優先度によらずに最優先する。したがって、優先度の低い回線を使用するメッセージであっても、一定時間内に処理することができる。
(ハードウェア構成について)
本開示の各実施形態において、各装置の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、例えば図10に示すような情報処理装置900とプログラムとの任意の組み合わせにより実現される。図10は、各装置の各構成要素を実現する情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
・ROM(Read Only Memory)902
・RAM(Random Access Memory)903
・RAM903にロードされるプログラム904
・プログラム904を格納する記憶装置905
・記録媒体906の読み書きを行うドライブ装置907
・通信ネットワーク909と接続する通信インタフェース908
・データの入出力を行う入出力インタフェース910
・各構成要素を接続するバス911
各実施形態における各装置の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム904をCPU901が取得して実行することで実現される。各装置の各構成要素の機能を実現するプログラム904は、例えば、予め記憶装置905やROM902に格納されており、必要に応じてCPU901がRAM903にロードして実行される。なお、プログラム904は、通信ネットワーク909を介してCPU901に供給されてもよいし、予め記録媒体906に格納されており、ドライブ装置907が当該プログラムを読み出してCPU901に供給してもよい。
200 データ処理装置
210 データ受信部
220 処理順管理部
230 処理実行部
Claims (8)
- 処理の対象であるデータを受信するデータ受信手段と、
前記データが使用する回線の優先度に応じて、前記データの処理の順序を決定する処理順管理手段と、
前記処理順管理手段が決定した順序で前記データを処理する処理実行手段とを備え、
前記処理順管理手段は、前記データの処理期限から所定の時間前になったデータの処理を、前記データが使用する回線の優先度によらずに最優先する
データ処理装置。 - 前記処理順管理手段は、前記処理期限から所定の時間前になるまで、前記データの処理の順序を段階的に上げる
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - 同一の回線を使用する未処理のメッセージの数に基づいて、前記回線の状態を管理する回線状態管理手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。 - 同一の回線を使用する未処理のメッセージの数が第1の閾値以上になった場合、前記回線状態管理手段は、前記回線を閉塞することによって、前記データ受信手段が前記回線を使用するデータを受信することを中止させる
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。 - 同一の回線を使用する未処理のメッセージの数が第2の閾値以下になった場合、前記回線状態管理手段は、前記回線の閉塞を解除することによって、前記データ受信手段が前記回線を使用するデータを再び受信することを許容する
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。 - 前記処理実行手段は、スレッドに空きが生じるごとに、前記処理順管理手段が決定した順序にしたがって、前記データを処理する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のデータ処理装置。 - 処理の対象であるデータを受信し、
前記データが使用する回線の優先度に応じて、前記データの処理の順序を決定し、
前記順序で、前記データを処理し、
前記データの処理の順序を決定することは、前記データの処理期限に近づいたデータの処理を、前記データが使用する回線の優先度によらずに最優先することを含む
データ処理方法。 - 処理の対象であるデータを受信することと、
前記データが使用する回線の優先度に応じて、前記データの処理の順序を決定することと、
前記決定した順序で、前記データを処理することと、をコンピュータに実行させ、
前記データの処理の順序を決定することは、前記データの処理期限に近づいたデータの処理を、前記データが使用する回線の優先度によらずに最優先することを含む
プログラム。
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2018
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