JP2019145697A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
Description
[概略構成]
図1は、本実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
本実施形態のリアクトルの各部の詳細構成について、図1〜図9を用いて説明する。なお、本明細書において、図1に示すz軸方向を「上」側、その逆方向を「下」側とする。z軸方向は、リアクトルの上下方向であり、リアクトルの高さ方向である。これらの方向は、リアクトルの各構成の位置関係を述べるための表現であり、リアクトルが設置対象に設置された際の位置関係や方向を限定するものではない。
コイル3は、図2に示すように、平角線の導線が円状に巻かれて成るエッジワイズコイルである。コイル3は、その全体形状が扁平である。つまり、導線が巻かれてなる巻回部31は、その巻軸方向の長さが、直径よりも短い。コイル3の両端である端子32a、32bは、互いに平行に直線状に延びている。なお、コイル3の線材や巻き方は、平角線のエッジワイズコイルに限定されず、他の形態であっても良い。
コア4は圧粉磁心(以下、ダストコアとも呼ぶ)である。圧紛磁心は、例えば、絶縁樹脂で被覆した軟磁性粉末を金型に入れて加圧成形した成形体に、焼鈍などの熱処理を行うことにより製造される。コア4は、図2に示すように、コイル3の巻軸方向に直交する面で二分割されており、一対の部分コア40A、40Bによって構成される。部分コア40A、40Bは、いずれも継板41、中脚42及び外脚43を有する同一形状であり、中脚42にコイル3の巻回部31を嵌め込み、中脚42及び外脚43が互いに突き合わされてコア4が構成される。
外装部2は、リアクトル本体1を収容する収容体である。外装部2は、コア4の外表面を覆うように、コア4と一体的に形成されている。一体的に形成とは、コア4に対して密着するように外装部2を形成する場合も、両者を別々に形成してから合体させて密着させる場合も含む。但し、外装部2がコア4に対して密着するように、外装部2にコア4を埋設する一体成型によることがより好ましい。これは、両者を別々に形成してから合体させる場合と比較して、両者の間に発生するクリアランスや両者の寸法のばらつきを考慮する必要が無く、その分小型化できることによる。コア4の外表面は、継板41の外平面41b、外周面41cの全体を含む。
充填成形部5は、図2に示すように、充填材が外装部2内に充填及び固化されることにより形成されている。充填成形部5は、コア4及び外装部2内のコイル3が収容された空間内に形成される。そのため、充填成形部5は、コア4、コイル3、外装部2の形状に倣った形状となっている。充填材には、リアクトルの放熱性能の確保及びリアクトル本体1から外装部2への振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。また、充填材は絶縁性を有することが好ましい。これにより、コイル3の周囲に充填成形部5が配置され、コイル3の熱がコア4及び外装部2を介して、外部へと至る放熱ルートが形成される。
次に、本実施形態のリアクトルの製造方法について説明する。本リアクトルの製造方法は、(a)コア形成工程、(b)コアユニット製造工程、(c)組立工程、(d)充填工程を有している。
まず、部分コア40A及び部分コア40Bをそれぞれ圧粉磁心により形成する。これは、図7に示すように、圧粉磁心の材料となる粉末を、外型C1の成形孔の内周面と、下型C2の上面によって形成される領域に投入し、上型C3によって圧縮後、上型C3を抜くことにより形成する。この圧縮方向は、図7の白抜きの矢印に示すように、中脚42及び外脚43の立設方向である。
次に、部分コア40A、40Bと部分外装部20A、20Bとを、インサート成形によって一体化させることによって、部分コアユニットを製造する。部分コアユニットは、部分コア40A、40Bと部分外装部20A、20Bとをそれぞれ一体化したユニットである。部分コアユニットは、金型内に部分コア40A又は部分コア40Bをセットして、金型内に樹脂を注入して固化させることによって、部分コア40A又は部分コア40Bに、それぞれ部分外装部20A、20Bを一体的に形成する。
上記のように、部分外装部20Aと一体化した部分コア40Aと、部分外装部20Bと一体化した部分コア40Bを、コイル3を介在させてリアクトルを組み立てる工程を説明する。すなわち、コイル3を、部分コア40A、40Bのいずれか一方の中脚42が、巻回部31内に入るように装着する。コイル3の端子32a、32bは、切欠22a内に合わせる。
充填工程は、開口Hから充填材を外装部2内に充填させて、固化させることにより充填成形部5を形成する工程である。その際、図1に示すように、開口Hを上方に向けて充填材を充填させる。すなわち、開口Hは、コイル3の端部32a、32bを引き出すものであるとともに、外装部2内に充填材を注入する機能も兼ねる。本実施形態では、外装部2の一側面に1つの開口Hが設けられており、かつ、開口H以外の部分で外装部2が密閉されているため、充填した充填材が開口H以外から漏れ出るのを防止することができる。
(1)本実施形態のリアクトルは、コイル3と、磁性体を含み構成され、対向する一対の継板41と、一対の継板41の間に収容されたコイル3の外周の一部を覆う外脚43を有するダストコアであるコア4とを有し、コア4は、それぞれが継板41を有する一対の部分コア40A、40Bの二分割構成であり、外脚43は、その外周面43aが継板41の外縁から離れた位置に立設されている。
実施例 30.7mm×30.7mm×18.9mm=17813.1mm3
比較例 33.5mm×28.5mm×21.3mm=20336.2mm3
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含す
る。また、本発明は、上記実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合
わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種
々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
2 外装部
20A、20B 部分外装部
21 平板部
22 側面部
22a 切欠
23 嵌合部
3 コイル
31 巻回部
32a、32b 端子
4 コア
40A、40B 部分コア
41 継板
41a 内平面
41b 外平面
41c 外周面
42 中脚
42a 外周面
42b 根本部
42c 頭頂面
43 外脚
43a 外周面
43b 根本部
43c 頭頂面
44 絶縁部
5 充填成形部
F フランジ部
H 開口
C1 外型
C2 下型
C3 上型
Z 金型
T1 先鋭部分
T2 角部分
Claims (5)
- コイルと、
磁性体を含み構成され、対向する一対の継板と、前記一対の継板の間に収容された前記コイルの外周の一部を覆う外脚を有するダストコアと、
を有し、
前記ダストコアは、それぞれが前記継板を有する部分コアの二分割構成であり、
前記外脚は、その外周面が前記継板の外縁から離れた位置に立設されていることを特徴とするリアクトル。 - 前記外脚の外周面と前記継板との間は、角がなく曲面で連続していることを特徴とする請求項1記載のリアクトル。
- 前記外脚の外周面には、角がなく丸みが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリアクトル。
- 前記外脚43は、間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリアクトル。
- 前記継板は、略方形状であり、
前記外脚は、前記継板の4隅の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリアクトル。
Priority Applications (1)
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JP2018029389A JP2019145697A (ja) | 2018-02-22 | 2018-02-22 | リアクトル |
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JP2018029389A JP2019145697A (ja) | 2018-02-22 | 2018-02-22 | リアクトル |
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ID=67773930
Family Applications (1)
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JP2018029389A Pending JP2019145697A (ja) | 2018-02-22 | 2018-02-22 | リアクトル |
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS62204309U (ja) * | 1986-06-18 | 1987-12-26 | ||
JP2002134330A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コイル部品 |
JP2006041002A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Tdk Corp | フェライトコア及びこれを用いたトランス装置 |
WO2014196400A1 (ja) * | 2013-06-06 | 2014-12-11 | 住友電気工業株式会社 | リアクトル、リアクトル用のコア片、コンバータ、および電力変換装置 |
-
2018
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