JP2019144463A - 指標素子及び指標素子モジュール - Google Patents

指標素子及び指標素子モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2019144463A
JP2019144463A JP2018029914A JP2018029914A JP2019144463A JP 2019144463 A JP2019144463 A JP 2019144463A JP 2018029914 A JP2018029914 A JP 2018029914A JP 2018029914 A JP2018029914 A JP 2018029914A JP 2019144463 A JP2019144463 A JP 2019144463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
electrode
segment electrodes
electrodes
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018029914A
Other languages
English (en)
Inventor
順也 福田
Junya Fukuda
順也 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2018029914A priority Critical patent/JP2019144463A/ja
Priority to PCT/JP2018/042715 priority patent/WO2019163226A1/ja
Publication of JP2019144463A publication Critical patent/JP2019144463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1343Electrodes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

【課題】 顕微鏡で観察物を見るだけで、観察物の大きさを迅速に測定することが可能な指標素子を提供する。【解決手段】 顕微鏡に装着される指標素子であって、基板40、41と、基板40、41間に充填された高分子分散型液晶層42と、基板40上に設けられた複数の配線44と、複数の配線44上に設けられた絶縁層45と、絶縁層45上に設けられた複数のセグメント電極46と、絶縁層45内に設けられ、複数の配線44と、複数のセグメント電極46とを電気的に接続する複数のコンタクトプラグ47と、基板41に設けられた共通電極48とを含む。指標素子は、形状の異なる複数の指標を選択的に表示可能である。【選択図】 図5

Description

本発明は、顕微鏡に装着される指標素子及び指標素子モジュールに関する。
顕微鏡で観察物の大きさを測る場合に、ミクロメーターが用いられる。ミクロメーターは、顕微鏡の接眼レンズの下(対物レンズ側)に配置される。ミクロメーターは、例えば、ガラスに、クロム印刷で100μmピッチの目盛りを形成する。
同じ観察物を倍率10倍、20倍、40倍の対物レンズで見るものとする。対物レンズが10倍では、観察物の1辺がミクロメーターのスケールで5目盛分、20倍では10目盛分、40倍では20目盛分であるものとする。この例の場合、観察物の大きさは、以下の式を用いて50μと結論できる。
(ミクロメーターのピッチ)×(観察物の大きさに相当するミクロメーターのピッチ数)÷(対物レンズの倍率)=(観察物の大きさ)
このように、ミクロメーターで観察物の大きさを測るには、上記に示すような計算をしなければいけない。すなわち、顕微鏡での観察を中断する作業が発生するため、観察作業の効率が悪くなってしまう。
特開2002−72101号公報
本発明は、顕微鏡で観察物を見るだけで、観察物の大きさを迅速に測定することが可能な指標素子及び指標素子モジュールを提供する。
本発明の一態様に係る指標素子は、顕微鏡に装着される指標素子であって、第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板間に充填された高分子分散型液晶層と、前記第1基板上に設けられた複数の配線と、前記複数の配線上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた複数のセグメント電極と、前記絶縁層内に設けられ、前記複数の配線と、前記複数のセグメント電極とを電気的に接続する複数のコンタクトプラグと、前記第2基板に設けられた共通電極とを具備し、形状の異なる複数の指標を選択的に表示可能である。
本発明によれば、顕微鏡で観察物を見るだけで、観察物の大きさを迅速に測定することが可能な指標素子及び指標素子モジュールを提供することができる。
第1実施形態に係る顕微鏡の斜視図。 ホルダーの側面図。 ホルダーの断面図。 指標素子の模式図。 指標素子の断面図。 指標素子の断面図。 指標素子が備える複数のセグメント電極の平面図。 図7に示した目盛りの数値を表示する複数のセグメント電極の平面図。 倍率認識装置の模式図。 指標素子モジュールのブロック図。 指標素子が備えるセグメント電極を示す平面図。 指標素子を駆動する電圧波形を説明する図。 M10駆動を実行した場合における指標素子の表示を説明する図。 M20駆動を実行した場合における指標素子の表示を説明する図。 M40駆動を実行した場合における指標素子の表示を説明する図。 対物レンズの倍率を認識する動作を説明するフローチャート。 第2実施形態に係る指標素子が備える複数のセグメント電極を示す平面図。 指標素子の表示状態D1を説明する平面図。 指標素子の表示状態D2を説明する平面図。 指標素子の表示状態D3を説明する平面図。 指標素子の表示状態D4を説明する平面図。 指標素子の表示状態D1〜D4を選択する動作を説明するフローチャート。 第1変形例に係る指標素子の表示を説明する平面図。 第2変形例に係る指標素子の表示を説明する平面図。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
[第1実施形態]
[1] 顕微鏡10の全体構成
図1は、第1実施形態に係る顕微鏡10の斜視図である。
顕微鏡10は、標本(観察物)11を載置するステージ12、標本11に照明光を照射する光源部13、複数の対物レンズ14、複数の対物レンズ14を保持するレボルバー15、鏡筒16、接眼レンズ18、及び指標素子モジュール21などを備える。指標素子モジュール21は、指標素子(ミクロメーター)30、指標素子30を収容するホルダー17、指標素子30を駆動する駆動装置19、及び複数の対物レンズの倍率を認識する倍率認識装置20などを備える。
指標素子30は、顕微鏡での観察時に、標本11の大きさを計測するためのミクロメーターを含む。指標素子30の具体的な構成については後述する。
ステージ12は、3次元、すなわち、水平面内の縦方向及び横方向と垂直方向とに移動可能である。ステージ12は、3次元に移動可能な駆動機構(図示せず)によって支持される。ステージ12は、その中央に、照明光を透過する透明部材12Aを有する。
光源部13は、ステージ12の裏面側に配置される。光源部13は、ステージ12の透明部材12Aに向けて照明光を照射する。
レボルバー15は、周方向に配列された複数の対物レンズ14を回転可能なように保持する。複数の対物レンズ14は、互いに倍率が異なる。観察者は、レボルバー15を手動に回転させることで、複数の対物レンズ14を観察光軸上に択一的に配置することができる。レボルバー15は、顕微鏡10の筐体(図示せず)によって支持される。
鏡筒16は、対物レンズ14から入射した標本11の観察光を接眼レンズ18に導光する。
ホルダー17は、その内部に指標素子30を収容する。ホルダー17は、鏡筒16及び接眼レンズ18に機械的に接続可能なように構成される。ホルダー17の具体的な構成については後述する。
接眼レンズ18は、観察者が標本11を観察するためのものである。接眼レンズ18は、標本11の観察像を結像する複数のレンズを用いて構成される。
[1−1] ホルダー17の構成
次に、図1に示したホルダー17の具体的な構成について説明する。図2は、ホルダー17の側面図、図3は、ホルダー17の断面図である。
ホルダー17は、指標素子30、及び照明素子31を収容する。ホルダー17は、円筒形状を有し、例えば遮光性の樹脂で構成される。ホルダー17は、その上部に接続部分17Aを有し、その下部に接続部分17Bを有する。
接続部分17Aには、接眼レンズ18がはめ込まれる。接続部分17Aは、接眼レンズ18の下部を囲む円筒状の部分と、接眼レンズ18の端部を固定する段差部分とを有する。
接続部分17Bは、鏡筒16にはめ込まれる。接続部分17Bは、鏡筒16内に収まる円筒状の部分と、鏡筒16の端部を固定する段差部分とを有する。
ホルダー17は、その中央部に段差部分17Cを有する。指標素子30は、ホルダー17の段差部分17Cに載置される。
ホルダー17の内部かつ指標素子30の下には、照明素子31が設けられる。照明素子31は、指標素子30に向けて照明光を出射する。照明素子31は、例えば、形状の加工が容易である無機EL(electroluminescence)素子で構成される。無機EL素子は、例えば、第1保護膜、第1電極層、無機発光層、誘電体層(絶縁層)、第2電極層、及び第2保護膜が順に積層されて構成される。照明素子31は、円筒形状を有する。
なお、照明素子31は、複数の発光ダイオード(LED)で構成してもよい。複数のLEDは、ホルダー17の内部かつ指標素子30の下に均等に配置される。
指標素子30の照明光の色は、任意に設定可能である。例えば、指標素子30は、赤色の照明光を発光することができる。
指標素子30には、配線32が接続され、配線32は、ホルダー17に設けられた開口部から外部に引き出される。照明素子31には、端子31Aが接続され、端子31Aには、配線33が接続される。配線33は、ホルダー17に設けられた開口部から外部に引き出される。ホルダー17に設けられた開口部は、遮蔽部材34によって塞がれる。遮蔽部材34は、例えば遮光性のゴム(絶縁体)で構成される。
[1−2] 指標素子30の構成
次に、指標素子30の構成について説明する。図4は、指標素子30の模式図である。
ホルダー17と接眼レンズ18とは、分離することが可能である。ホルダー17と接眼レンズ18とを分離した後、指標素子30がホルダー17内に収容される。指標素子30は、目盛りを表示可能である。図4には、指標素子30が表示可能な複数の目盛りのうち1つを例示している。
図5及び図6は、指標素子30の断面図である。図5及び図6は、液層分子の配向が異なる。図5及び図6の動作の違いについては後述する。
指標素子30は、対向配置された基板(基材)40、41と、基板40、41間に充填された液晶層42とを備える。基板40、41は、透明基板から構成され、例えばガラス基板又はプラスチック基板から構成される。
液晶層42は、シール材43によって基板40、41間に封止される。シール材43は、液晶層42を囲むように形成される。シール材43は、例えば光硬化樹脂から構成される。
液晶層42は、液晶材料42A及び高分子材料42Bを備える。液晶層42は、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、又はポリマーネットワーク型液晶(PNLC:Polymer Network Liquid Crystal)から構成される。高分子分散型液晶は、高分子材料からなるマトリックス中に液晶材料を分散させた複合体からなり、すなわち、マトリックス中において液晶が相分離した構造を有する。ポリマーネットワーク型液晶は、高分子材料からなる3次元網目構造(ポリマーネットワーク)中に連続相を有する液晶材料を満たした複合体からなる。高分子材料としては光硬化樹脂を用いることができる。例えば、PDLCは、光重合型の高分子前駆体(モノマー)に液晶材料を混合させた溶液に紫外線を照射し、モノマーを重合させてポリマーを形成し、そのポリマーからなるマトリックス中に液晶が分散される。
液晶層42において、液晶材料42Aの常光屈折率と高分子材料42Bの屈折率とは概略同じに設定される。液晶材料42Aとしては、例えば、正の誘電率異方性を有するポジ型(P型)のネマティック液晶が用いられる。すなわち、電圧(電界)を印加しない時に液晶分子の長軸(ダイレクタ)がランダムになり、電圧を印加した時に液晶分子の長軸が垂直方向に向かって配向する。液晶分子の傾斜角は、印加される実効電圧に応じて変化する。
基板40上(基板40の液晶層42側)には、互いに電気的に分離された複数の配線44が設けられる。複数の配線44上には、基板40全面を覆うようにして、絶縁層45が設けられる。
絶縁層45上には、指標するキャラクターを表示するための複数のセグメント電極46が設けられる。複数のセグメント電極46は、互いに電気的に分離される。複数のセグメント電極46と複数の配線44とはそれぞれ、複数のコンタクトプラグ(コンタクトホール)47によって電気的に接続される。これにより、複数のセグメント電極46を個別に電圧制御することが可能となる。
基板41上(基板41の液晶層42側)には、1つの共通電極48が設けられる。共通電極48は、全てのセグメント電極46を覆うようにして、基板41全面に平面状に形成される。
配線44、セグメント電極46、コンタクトプラグ47、及び共通電極48は、光透過性及び導電性を有する材料からなり、例えばITO(インジウム錫酸化物)から構成される。絶縁層45は、透明な絶縁材料からなり、例えばシリコン窒化物から構成される。
(セグメント電極46の詳細)
次に、セグメント電極46の詳細について説明する。図7は、指標素子30が備える複数のセグメント電極46の平面図である。
セグメント電極46−1〜46−3は、目盛りのラインを表示する。セグメント電極46−1〜46−3は、ライン状に形成され、同じ平面形状を有する。セグメント電極46−1〜46−3の周囲には、所定の間隔D3を空けてセグメント電極46−4が設けられる。セグメント電極46−1〜46−4は、互いに電気的に分離される。
セグメント電極46−1〜46−4にはそれぞれ、コンタクトプラグ47−1〜47−4が接続される。コンタクトプラグ47−1〜47−4にはそれぞれ、配線44−1〜44−4が接続される。
セグメント電極46−1〜46−3の各々の幅D1は、例えば10μmである。セグメント電極46−1〜46−3のピッチD2は、例えば100μmである。セグメント電極46−1とセグメント電極46−4との間隔D3は、例えば3μmである。
セグメント電極46−5〜46−7は、目盛りの数値を表示する。セグメント電極46−5〜46−3の周囲には、所定の間隔D3を空けてセグメント電極46−4が設けられる。セグメント電極46−1〜46−4は、互いに電気的に分離される。
セグメント電極46−1〜46−4にはそれぞれ、コンタクトプラグ47−1〜47−4が接続される。コンタクトプラグ47−1〜47−4にはそれぞれ、配線44−1〜44−4が接続される。
図8は、図7に示した目盛りの数値を表示する複数のセグメント電極46の平面図である。図8では、一例として数値“100μm”のセグメント電極を示している。
セグメント電極46−5〜46−10は、目盛りの数値を表示する。セグメント電極46−5〜46−10の周囲には、所定の間隔D3を空けてセグメント電極46−4が設けられる。セグメント電極46−4〜46−10は、互いに電気的に分離される。
セグメント電極46−5〜46−10にはそれぞれ、コンタクトプラグ47−5〜47−10が接続される。コンタクトプラグ47−5〜47−10にはそれぞれ、配線44−5〜44−10が接続される。
例えば、倍率10倍、20倍、40倍に対応した数値“100μm”、“50μm”、“25μm”の3つの数値は、それぞれが異なる位置に配置された複数のセグメント電極で表示される。
[1−3] 倍率認識装置20の構成
次に、倍率認識装置20の構成について説明する。図9は、倍率認識装置20の模式図である。
顕微鏡10は、例えば、3個の対物レンズ14−1〜14−3を備えるものとする。3個の対物レンズ14−1〜14−3の倍率は、例えば、10倍、20倍、40倍であるものとする。レボルバー15は、3個の対物レンズ14−1〜14−3を保持する。レボルバー15は、その側面に、3個の電極B1〜B3を備える。
電極B1〜B3はそれぞれ、対物レンズ14−1〜14−3を識別するために用いられる。電極B1〜B3はそれぞれ、対物レンズ14−1〜14−3に対応する位置に配置される。電極B1は、対物レンズ14−1が使用された(セットされた)場合に、倍率認識装置20に接触するように配置される。電極B2、B3についても同様である。
倍率認識装置20は、4個の電極b1〜b4を備える。電極b1〜b4は、下から順に、垂直方向(縦方向)に並んで配置される。電極b1〜b4は、レボルバー15の側面(電極B1〜B3が設けられた面)に向き合うように配置される。また、電極b1〜b4は、レボルバー15が回転した場合に、電極B1〜B3に接触可能な位置に配置される。
電極B1は、電極b1と電極b2とを電気的に接続する機能を有する。電極B1の縦方向の長さは、電極b1の下端から電極b2の上端までの長さと概略同じである。電極B2は、電極b2と電極b3とを電気的に接続する機能を有する。電極B2の縦方向の長さは、電極b2の下端から電極b3の上端までの長さと概略同じである。電極B3は、電極b3と電極b4とを電気的に接続する機能を有する。電極B3の縦方向の長さは、電極b3の下端から電極b4の上端までの長さと概略同じである。
なお、対物レンズ14−1〜14−3を認識するための方式は、図9の方式以外でもよい。例えば、倍率認識装置20は、センサー、例えば光センサーを備え、光センサーを用いて、対物レンズ14−1〜14−3のいずれが使用されているかを認識するようにしてもよい。
[1−4] 指標素子モジュール21のブロック構成
次に、指標素子モジュール21のブロック構成について説明する。図10は、指標素子モジュール21のブロック図である。
指標素子モジュール21は、指標素子30、照明素子31、駆動回路50、電圧発生回路51、制御回路52、倍率認識回路53、及び操作部54を備える。駆動回路50、電圧発生回路51、及び制御回路52は、前述した駆動装置19内に設けられる。指標素子30及び照明素子31の構成は、前述した通りである。
駆動回路50は、指標素子30が備える複数の複数の配線44に電気的に接続される。駆動回路50は、指標素子30に複数の電圧を印加することで、指標素子30を駆動する。具体的には、駆動回路50は、指標素子30に含まれる液晶層の配向を制御する。
電圧発生回路51は、外部電源を用いて、指標素子モジュール21の動作に必要な複数の電圧を発生する。電圧発生回路51により発生された電圧は、指標素子モジュール21内の各回路、特に駆動回路50に供給される。
倍率認識回路53は、レボルバー15が備える電極B1〜B3と、倍率認識装置20が備える電極b1〜b4とを用いて、電極b1〜b4の短絡状態を判定する。倍率認識回路53は、電極b1〜b4の短絡状態に基づいて、対物レンズの倍率が10倍、20倍、40倍のいずれであるかを認識、すなわち、対物レンズ14−1〜14−3のどれが使用されているかを認識する。倍率認識回路53は、前述した倍率認識装置20内に設けられる。
操作部54は、観察者の操作を受け付ける。操作部54が受け付ける操作には、照明素子31のオン/オフ操作が含まれる。例えば、操作部54は、観察者が操作可能なスイッチを含む。操作部54の位置は、任意に設定可能である。
制御回路52は、指標素子モジュール21の動作を統括的に制御する。制御回路52は、倍率認識回路53及び操作部54から送られる信号に基づいて、照明素子31、駆動回路50、及び電圧発生回路51を制御することが可能である。
[2] 顕微鏡10の動作
上記のように構成された顕微鏡10の動作について説明する。
[2−1] 指標素子30の基本動作
指標素子30は、散乱状態と透過状態とを取り得る。
まず、散乱状態(オフ状態)における指標素子30の動作について説明する。前述した図5は、散乱状態における指標素子30の動作を示している。散乱状態とは、セグメント電極46と共通電極48とに同電圧(例えば0V)が印加された状態であり、液晶層42に電界が印加されていない状態である。
液晶層42に電圧(電界)が印加されない場合、液晶分子は、高分子マトリックス(又はポリマーネットワーク)の界面に対してランダムな状態になる。この場合、液晶材料の屈折率と高分子マトリックスの屈折率とが異なる状態となり、入射光は高分子マトリックスの界面で散乱する。すなわち、液晶分子が配向されていない状態において、液晶層42は高ヘイズ状態となる。このとき、液晶層42は、入射光を透過せず、不透明な状態となる。よって、図1に示した光源部13からの照明光が指標素子30に入射した場合、指標素子30の不透明な領域は、観察者に黒として認識される。ヘイズ値は、部材の透明性に関する指標であり、曇り度を表す。ヘイズ値が小さいほど、透明度が高い。
次に、透明状態(オン状態)における指標素子30の動作について説明する。前述した図6は、透明状態における指標素子30の動作を示している。透明状態とは、セグメント電極46と共通電極48とに異なる電圧(例えば0V及び正電圧)が印加された状態であり、液晶層42に電界が印加されている状態である。なお、セグメント電極46と共通電極48とには、交流電圧が印加される。
液晶層42に電圧が印加された場合、液晶分子の長軸(ダイレクタ)は、電極面に対して概略垂直方向に配向する。この場合、液晶材料の屈折率と高分子マトリックスの屈折率とが概略同じ状態になり、入射光は、液晶層42内でほとんど散乱されず、液晶層42を透過する。すなわち、液晶分子が配向されている状態において、液晶層42は低ヘイズ状態となる。このとき、液晶層42は、透明な状態となる。よって、指標素子30の透明な領域では、観察者は、図1に示した光源部13からの照明光を視認する。すなわち、観察者は、指標素子30越しに標本11を観察することができる。
[2−2] 指標素子30の表示動作
次に、指標素子30の表示動作について説明する。
図11は、指標素子30が備えるセグメント電極を示す平面図である。図11は、対物レンズの倍率が10倍の例である。
図12は、指標素子30を駆動する電圧波形を説明する図である。図12(a)は、対物レンズの倍率と電圧波形との関係を説明する図であり、図12(b)は、図12(a)に示したA波形であり、図12(c)は、図12(a)に示したB波形である。図12のセグメント電極a0〜a10は、図11のセグメント電極に対応する。
図11において、目盛りを表すセグメント電極a0〜a10が一方向に並び且つ同一ピッチで配置される。セグメント電極a0〜a10のそれぞれのピッチが10μmを表し、セグメント電極a0〜a10全体で100μmを表すものとする。0μmを表すセグメント電極a0と、100μmを表すセグメント電極a10との長さが最も長く、50μmを表すセグメント電極a5の長さが次に長く、他のセグメント電極a1〜a4、a6〜a9の長さが最も短い。セグメント電極a10より右側の複数のセグメント電極も、セグメント電極a0〜a10と同じ関係を有する。図12の背景とは、セグメント電極a0〜a10の周囲を埋めるセグメント電極(図7のセグメント電極46−4)である。
図12において、駆動回路50及び制御回路52は、A波形及びB波形を指標素子30に印加可能である。A波形は、正電圧Vと負電圧Vとの範囲を繰り返す振幅2Vの交流電圧(例えば矩形波)である。電圧Vは、液晶層の閾値電圧と同じかそれより若干大きい値である。B波形は、常時0Vである。A波形及びB波形を用いることで、液晶層を交流駆動することができる。
なお、駆動に用いる電圧波形は、図12に限らず、B波形は、A波形の位相を180度ずらした波形で構成してもよい。この例の場合、A波形及びB波形は、0Vと正電圧V/2との範囲を繰り返す、振幅V/2の矩形波である。
対物レンズの倍率10倍の時の電圧駆動をM10駆動と呼び、対物レンズの倍率20倍の時の電圧駆動をM20駆動と呼び、対物レンズの倍率40倍の時の電圧駆動をM40駆動と呼ぶ。共通電極48、及びセグメント電極46(セグメント電極a0〜a10を含む)に印加される電圧波形は、図12の通りである。
図13は、M10駆動を実行した場合における指標素子30の表示を説明する図である。図14は、M20駆動を実行した場合における指標素子30の表示を説明する図である。図15は、M40駆動を実行した場合における指標素子30の表示を説明する図である。
図13乃至図15において、1目盛りは、10μmである。また、倍率に応じて、1目盛りの見え方が異なり、倍率が大きくなるにつれて、1目盛りの幅(ピッチ)が大きくなる。
なお、図13乃至図15において表示される数値100μm、50μm、25μmも、セグメント電極を数値の形状に加工して実現される。
観察者は、操作部54を利用して、ホルダー17に備えられた照明素子(サイドライト)31をオン/オフすることができる。照明素子31がオフで、光源部13からの照明光を用いて標本11を観察する場合、目盛りが黒く表示され、背景が透明になる。一方、照明素子31がオンである場合、照明素子31が発光した照明光が指標素子30の目盛り(散乱状態の領域)で散乱し、目盛りが照明光の色で表示される。例えば、照明素子31が赤色の照明光を発光する場合、目盛りが赤く表示される。さらに、照明素子31がオンで、光源部13がオフである場合、透明状態の背景が暗い表示であり、散乱状態の目盛りがカラー表示される。
図16は、対物レンズの倍率を認識する動作を説明するフローチャートである。倍率認識回路53は、自身が備える電極b1〜b4と、レボルバー15が備える電極B1〜B3との接続状態を検知する。そして、倍率認識回路53は、(1)電極b1と電極b2とがショートした状態(倍率10倍の対物レンズが使用された状態)、(2)電極b2と電極b3とがショートした状態(倍率20倍の対物レンズが使用された状態)、(3)電極b3と電極b4とがショートした状態(倍率40倍の対物レンズが使用された状態)、の3つの状態のいずれかを判定する。
電極b1と電極b2とがショートした場合(ステップS100=Yes)、制御回路52は、M10駆動を実行する(ステップS101)。
電極b2と電極b3とがショートした場合(ステップS102=Yes)、制御回路52は、M20駆動を実行する(ステップS103)。
電極b3と電極b4とがショートした場合(ステップS104=Yes)、制御回路52は、M40駆動を実行する(ステップS105)。
[3] 第1実施形態の効果
以上詳述したように第1実施形態では、顕微鏡10に、指標素子30を備える指標素子モジュール21が装着される。指標素子30は、基板40、41間に充填された高分子分散型液晶層42と、基板40上に設けられた複数の配線44と、複数の配線44上に設けられた絶縁層45と、絶縁層45上に設けられた複数のセグメント電極46と、絶縁層45内に設けられ、複数の配線44と、複数のセグメント電極46とを電気的に接続する複数のコンタクトプラグ47と、基板41に設けられた共通電極48とを含む。複数のセグメント電極46は、目盛りの形状に加工されたライン状の複数の第1セグメント電極と、目盛りの大きさ(数値)の形状に加工された複数の第2セグメント電極と、複数の第1セグメント電極及び複数の第2セグメント電極の周囲を埋めるように加工された第2セグメント電極とを含む。指標素子モジュール21は、観察者に使用されている対物レンズの倍率を認識する倍率認識装置20と、指標素子30の電圧を制御する制御回路52とを含む。そして、指標素子30は、対物レンズの倍率に応じて、ピッチの異なる複数の指標(目盛り)を選択的に表示可能である。また、指標素子30は、対物レンズの倍率に応じて、複数の目盛りの大きさを選択的に表示可能である。
従って第1実施形態によれば、1つの指標素子30を用いて、複数のピッチの目盛りを選択的に表示することができる。また、1つの指標素子30を用いて、複数の目盛りの大きさを選択的に表示することができる。これにより、顕微鏡で観察物を見るだけで、観察物の大きさを迅速に測定することが可能となる。
また、顕微鏡での観察を中断して、標本11の大きさを計算する必要がない。また、ピッチの異なる目盛りを有する複数のミクロメーターを準備する必要がなく、さらに、ミクロメーターを交換する必要がない。これにより、顕微鏡を用いて効率よく観察作業を行うことができるとともに、観察者の負荷を低減できる。
また、指標素子30の下に照明素子31が設けられる。そして、液晶層のうち散乱状態の領域は、照明素子31からの照明光を散乱させる。これにより、目盛りをカラー表示させることができる。また、標本11を下から照らす光源部13がオフである場合、暗い背景の中に、カラーの目盛りを表示させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、指標素子30が表示する指標の他の構成例である。指標素子30は、格子状の指標を表示することが可能である。
[1] 指標素子30の構成
図17は、第2実施形態に係る指標素子30が備える複数のセグメント電極を示す平面図である。
指標素子30は、セグメント電極46−1〜46−8を備える。セグメント電極46−1は、四角形(例えば正方形)を有する。セグメント電極46−2は、十字形状を有する。セグメント電極46−2は、セグメント電極46−1を4個の領域に分割するように構成される。セグメント電極46−2によって区画される4個の領域を、領域a11、a12、a21、a22と呼ぶ。
4個のセグメント電極46−3〜46−6はそれぞれ、十字形状を有する。セグメント電極46−3は、セグメント電極46−2によって区画される領域a11を、さらに4個の領域b11、b12、b21、b22に分割するように構成される。セグメント電極46−4は、セグメント電極46−2によって区画される領域a12を、さらに4個の領域b13、b14、b23、b24に分割するように構成される。セグメント電極46−5は、セグメント電極46−2によって区画される領域a21を、さらに4個の領域b31、b32、b41、b42に分割するように構成される。セグメント電極46−6は、セグメント電極46−2によって区画される領域a22を、さらに4個の領域b33、b34、b43、b44に分割するように構成される。すなわち、1つのセグメント電極46−2と、4個のセグメント電極46−3〜46−6とは、セグメント電極46−1を16個の領域に分割するように構成される。
図17に示した記号a11〜a22、b11〜b44も、セグメント電極で構成される。図17では、記号b11がセグメント電極で構成される様子を代表して示している。記号b11は、セグメント電極46−9〜46−11で表現される。他の記号についても、記号b11と同様に構成される。
セグメント電極46−1〜46−6の周囲は、背景を構成する複数のセグメント電極、すなわち、図17に示す16個のセグメント電極46−7、及び1個のセグメント電極46−8によって、埋め尽くされる。セグメント電極46−1〜46−8は、互いに電気的に分離される。また、記号a11〜a22、b11〜b44を構成するセグメント電極も、周囲のセグメント電極と電気的に分離される。
図示は省略するが、図7と同様に、図17に示した複数のセグメント電極46はそれぞれ、複数のコンタクトプラグ47を介して複数の配線44に電気的に接続される。
なお、サイズの異なる格子を表示するためのセグメント電極は、図17の構成以外の手法を用いて構成してもよい。例えば、第1サイズを有する四角形(例えば正方形)の複数の第1セグメント電極と、第1サイズより小さい第2サイズを有する四角形の複数の第2セグメント電極と、複数の第1セグメント電極及び複数の第2セグメント電極の周囲を埋めるように配置された第3セグメント電極とを形成してもよい。
[2] 顕微鏡10の動作
次に、上記のように構成された顕微鏡10の動作について説明する。
観察者が操作部54に入力する情報に応じて、指標素子30は、4つの表示状態D1〜D4を実現することができる。
図18は、指標素子30の表示状態D1を説明する平面図である。表示状態D1は、指標素子30全体が透明な状態である。表示状態D1では、制御回路52(及び駆動回路50)は、指標素子30全体を透明な状態(オン状態)に設定する。すなわち、制御回路52は、共通電極48にB波形を印加し、全てのセグメント電極46にA波形を印加する。
図19は、指標素子30の表示状態D2を説明する平面図である。表示状態D2は、指標素子30が最もサイズの大きな1つの格子を表示する状態である。表示状態D2では、制御回路52は、セグメント電極46−1及び共通電極48にB波形を印加し、セグメント電極46−1以外の全てのセグメント電極46にA波形を印加する。これにより、セグメント電極46−1が占める領域が散乱状態(オフ状態)となり、図18の格子が表示される。
図20は、指標素子30の表示状態D3を説明する平面図である。表示状態D3は、指標素子30が4個の格子、すなわち4個の領域a11〜a22を表示する状態である。表示状態D3では、制御回路52は、セグメント電極46−1、46−2、記号a11〜a22に対応する複数のセグメント電極、及び共通電極48にB波形を印加し、その他のセグメント電極46にA波形を印加する。これにより、セグメント電極46−1、46−2、及び記号a11〜a22が占める領域が散乱状態(オフ状態)となり、図20の4個の格子(4個の領域a11〜a22)が表示される。
図21は、指標素子30の表示状態D4を説明する平面図である。表示状態D4は、指標素子30が16個の格子、すなわち16個の領域b11〜b44を表示する状態である。表示状態D4では、制御回路52は、セグメント電極46−1〜46−6、16個の記号b11〜b44に対応する複数のセグメント電極、及び共通電極48にB波形を印加し、その他のセグメント電極46にA波形を印加する。これにより、セグメント電極46−1〜46−6、及び記号b11〜b44が占める領域が散乱状態(オフ状態)となり、図21の16個の格子(16個の領域b11〜b44)が表示される。
次に、指標素子30の表示状態D1〜D4を選択する動作について説明する。図22は、指標素子30の表示状態D1〜D4を選択する動作を説明するフローチャートである。
観察者は、操作部54を操作することによって、表示状態D1〜D4を選択可能である。例えば、操作部54は、4個の表示状態D1〜D4を切り替え可能なスイッチなどを備える。
観察者によって表示状態D1が選択された場合(ステップS200=Yes)、制御回路52は、図18の表示状態D1を実行する(ステップS201)。
観察者によって表示状態D2が選択された場合(ステップS202=Yes)、制御回路52は、図19の表示状態D2を実行する(ステップS203)。
観察者によって表示状態D3が選択された場合(ステップS204=Yes)、制御回路52は、図20の表示状態D3を実行する(ステップS205)。
観察者によって表示状態D4が選択された場合(ステップS206=Yes)、制御回路52は、図21の表示状態D4を実行する(ステップS207)。
[3] 第2実施形態の効果
以上詳述したように第2実施形態によれば、指標素子30は、観察者が操作部54に入力した情報に応じて、互いにサイズの異なる複数の格子を選択的に表示可能である。また、対物レンズの倍率を固定した状態で、複数の指標を選択的に表示可能である。
また、指標素子30のうち注目したい領域を、格子の位置で特定することができる。これにより、複数の観察者が顕微鏡10で標本11を観察した場合に、注目したい領域の情報を複数の観察者で共有することができる。
[変形例]
指標素子30が、サイズの異なる複数の円を選択的に表示するようにしてもよい。図23は、第1変形例に係る指標素子30の表示を説明する平面図である。図23(a)は、直径20μm(φ20)の円を表示する様子を示しており、図23(b)は、直径10μm(φ10)の円を表示する様子を示している。図23の円は、セグメント電極を加工することで実現される。また、観察者は、操作部54を操作することによって、2つの円の表示を切り替えることが可能である。
また、指標素子30が、複数の矢印を選択的に表示するようにしてもよい。図24は、第2変形例に係る指標素子30の表示を説明する平面図である。図24(a)は、1つの矢印を表示する様子を示しており、図24(b)は、他の1つの矢印を表示する様子を示している。図24の矢印は、セグメント電極を加工することで実現される。また、観察者は、操作部54を操作することによって、2つの矢印の位置を切り替えることが可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、構成要素を変形して具体化することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、1つの実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせ、若しくは異なる実施形態に開示される構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成することができる。例えば、実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、これらの構成要素が削除された実施形態が発明として抽出されうる。
10…顕微鏡、11…標本、12…ステージ、13…光源部、14…対物レンズ、15…レボルバー、16…鏡筒、17…ホルダー、18…接眼レンズ、19…駆動装置、20…倍率認識装置、21…指標素子モジュール、30…指標素子、31…照明素子、32,33…配線、34…遮蔽部材、40,41…基板、42…高分子分散型液晶層、43…シール材、44…配線、45…絶縁層、46…セグメント電極、47…コンタクトプラグ、48…共通電極、50…駆動回路、51…電圧発生回路、52…制御回路、53…倍率認識回路、54…操作部

Claims (12)

  1. 顕微鏡に装着される指標素子であって、
    第1及び第2基板と、
    前記第1及び第2基板間に充填された高分子分散型液晶層と、
    前記第1基板上に設けられた複数の配線と、
    前記複数の配線上に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層上に設けられた複数のセグメント電極と、
    前記絶縁層内に設けられ、前記複数の配線と、前記複数のセグメント電極とを電気的に接続する複数のコンタクトプラグと、
    前記第2基板に設けられた共通電極と
    を具備し、
    形状の異なる複数の指標を選択的に表示可能である
    指標素子。
  2. 前記複数の指標は、互いにピッチの異なる複数の目盛りである
    請求項1に記載の指標素子。
  3. 前記複数のセグメント電極は、
    ライン状の複数の第1セグメント電極と、
    前記第1セグメント電極と長さが異なるライン状の複数の第2セグメント電極と、
    前記複数の第1セグメント電極及び前記複数の第2セグメント電極の周囲を埋めるように構成された第3セグメント電極と
    を含む
    請求項2に記載の指標素子。
  4. 前記液晶層のうち前記複数の第1セグメント電極及び前記複数の第2セグメント電極の少なくとも1つが占める領域は、光を拡散し、
    前記液晶層のうち前記第3セグメント電極が占める領域は、光を透過する
    請求項3に記載の指標素子。
  5. 前記複数の指標は、互いにサイズの異なる複数の格子である
    請求項1に記載の指標素子。
  6. 前記複数のセグメント電極は、
    第1サイズの格子形状を有する第1セグメント電極と、
    前記第1サイズより小さい第2サイズの格子形状を有する第2セグメント電極と、
    前記第1セグメント電極及び前記第2セグメント電極の周囲を埋めるように構成された第3セグメント電極と
    を含む
    請求項5に記載の指標素子。
  7. 前記液晶層のうち前記第1セグメント電極及び前記第2セグメント電極の少なくとも1つが占める領域は、光を拡散し、
    前記液晶層のうち前記第3セグメント電極が占める領域は、光を透過する
    請求項6に記載の指標素子。
  8. 前記請求項1の前記指標素子と、
    外部からの信号に応じて、前記複数のセグメント電極のうち第1グループに第1電圧を印加し、前記複数のセグメント電極のうち第2グループと前記共通電極とに第2電圧を印加する制御回路と
    を具備する指標素子モジュール。
  9. 対物レンズの倍率を認識する認識回路をさらに具備し、
    前記制御回路は、前記倍率に応じて、前記複数の指標の1つを表示する
    請求項8に記載の指標素子モジュール。
  10. 観察者の操作を受け付ける操作部をさらに具備し、
    前記制御回路は、前記操作部からの信号に応じて、前記複数の指標の1つを表示する
    請求項8に記載の指標素子モジュール。
  11. 前記指標素子に向けて照明光を出射する照明素子をさらに具備する
    請求項8乃至10のいずれかに記載の指標素子モジュール。
  12. 前記照明素子は、円筒形状を有する
    請求項11に記載の指標素子モジュール。
JP2018029914A 2018-02-22 2018-02-22 指標素子及び指標素子モジュール Pending JP2019144463A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018029914A JP2019144463A (ja) 2018-02-22 2018-02-22 指標素子及び指標素子モジュール
PCT/JP2018/042715 WO2019163226A1 (ja) 2018-02-22 2018-11-19 指標素子及び指標素子モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018029914A JP2019144463A (ja) 2018-02-22 2018-02-22 指標素子及び指標素子モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019144463A true JP2019144463A (ja) 2019-08-29

Family

ID=67688103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018029914A Pending JP2019144463A (ja) 2018-02-22 2018-02-22 指標素子及び指標素子モジュール

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019144463A (ja)
WO (1) WO2019163226A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08181978A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Sharp Corp 撮像機の制御装置
JPH1048732A (ja) * 1996-08-01 1998-02-20 Seiko Epson Corp ファインダー表示装置および駆動方法
JP2010039223A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Olympus Corp 観察装置
JP2010085705A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sunx Ltd 拡大観察装置及び拡大観察装置用治具
JP2014240891A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 株式会社 オルタステクノロジー 液晶表示装置
JP2015132732A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 株式会社 オルタステクノロジー 液晶表示装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08181978A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Sharp Corp 撮像機の制御装置
JPH1048732A (ja) * 1996-08-01 1998-02-20 Seiko Epson Corp ファインダー表示装置および駆動方法
JP2010039223A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Olympus Corp 観察装置
JP2010085705A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sunx Ltd 拡大観察装置及び拡大観察装置用治具
JP2014240891A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 株式会社 オルタステクノロジー 液晶表示装置
JP2015132732A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 株式会社 オルタステクノロジー 液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019163226A1 (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106873284B (zh) 一种显示装置及其控制方法
US20210405407A1 (en) Liquid crystal display panel, liquid crystal display device, and electronic device
US9063261B2 (en) Light-controlling element, display device and illumination device
WO2018063844A1 (en) Lightguide assembly for electronic display
TW201300882A (zh) 液晶透鏡及包含該液晶透鏡之顯示器
US10509246B2 (en) Display panel and driving and manufacturing method thereof, and display device
KR20130092863A (ko) 전기 습윤 표시장치
JP2014077932A (ja) 表示装置
US20110211345A1 (en) Light output device
WO2011068072A1 (ja) 光拡散シート、表示パネル、及び表示装置
US20150029576A1 (en) Transmission/reflection dual-functional electrowetting display panel
CN107002980B (zh) 光产生源的光漫射
US20120026150A1 (en) Display element and electical device
KR102559091B1 (ko) 포토닉 크리스탈 광학 소자 및 그를 이용한 표시 장치
JP2016206242A (ja) 表示装置及び遊技機
JP7011161B2 (ja) 表示装置
JP2017106961A (ja) 表示装置
KR102003928B1 (ko) 줌 액정 렌즈 유닛 및 그 액정 렌즈 구조
CN104641283B (zh) 液晶显示装置
WO2019163226A1 (ja) 指標素子及び指標素子モジュール
CN112445022A (zh) 一种液晶显示面板及显示装置
CN106291914A (zh) 显示面板及其驱动方法和显示装置
CN114236897B (zh) 显示装置
JP2020091419A (ja) 表示装置
US20220186912A1 (en) Light emitting device

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221216

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20221216

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230111

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230117

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20230224

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20230228