JP2019143600A - ベーン型圧縮機 - Google Patents

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正人 米田
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紀一 出戸
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Shinichi Sato
真一 佐藤
雅洋 稲垣
Masahiro Inagaki
雅洋 稲垣
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Tsutomu Sekimori
強 関森
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    • F04C29/12Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet

Abstract

【課題】吐出通路の流路断面積を拡大することが可能な構成を備えたベーン型圧縮機を得る。【解決手段】シリンダ部14の内周面14cには、ロータ18の外周面18cから遠ざかる方向に凹む凹部37が設けられ、凹部37は、凹部37のうちの一方側に位置する端部がシリンダ部14の端面14tで開口するように延びている。凹部37は、圧縮室21で圧縮された冷媒が吐出される吐出通路を形成している。吐出リード弁81は、吐出通路を開閉可能なように、端面14tを弁座として配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ベーン型圧縮機に関する。
特開2008−169778号公報(特許文献1)には、ベーン型圧縮機に関する発明が開示されている。この圧縮機においては、シリンダの軸方向における一方側(後方側)の端面にサイドブロックが結合される。サイドブロックには、サイドブロックを厚み方向に貫通する開口部が設けられている。
この開口部は、シリンダの上記端面の一部を露出させるとともに、圧縮室の一部を吐出通路(吐出孔)として露出させる。この開口部の内側には、吐出リード弁が設けられる。吐出リード弁の基端部はシリンダの上記端面の露出部に固定され、吐出リード弁の先端部は吐出通路を塞いでいる。吐出リード弁が弾性変形することにより、吐出通路が開閉される。
特開2008−169778号公報
特開2008−169778号公報(特許文献1)に開示されたベーン型圧縮機においては、シリンダの内周面と、ロータの外周面と、サイドブロックに形成された開口部とによって、吐出通路(吐出孔)の流路断面積が規定されている。シリンダの内周面は楕円形状を有しており、シリンダの内周面のうちの上記吐出通路を形成している部分も、楕円の円弧に沿って延びている。吐出通路は圧縮行程の最終部分に相当する一方で、当該構成を採用した場合、吐出通路の流路断面積を拡大することが容易ではなく、吐出通路の流路断面積を拡大したいという要請があった場合に柔軟に対応することが困難である。
本発明は、吐出通路の流路断面積を拡大することが可能な構成を備えたベーン型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に基づくベーン型圧縮機は、筒状のシリンダ部を有するハウジングと、上記ハウジングにより回転可能に支持された回転軸と、上記シリンダ部の軸方向における一方側の開口を塞ぐように配置されることで上記シリンダ部の内側にシリンダ室を形成するサイドプレートと、上記シリンダ室内に収容され、上記回転軸と一体的に回転可能であり、外周面に複数のベーン溝が形成されたロータと、上記複数のベーン溝の各々に出没可能に装着されたベーンと、上記シリンダ部の上記一方側の端面に接するように設けられた吐出リード弁と、を備え、上記シリンダ室内には、上記シリンダ部の内周面、上記ロータの上記外周面、上記ベーンおよび上記サイドプレートによって圧縮室が形成され、上記サイドプレートに対して上記シリンダ室とは反対側には、上記圧縮室で圧縮された冷媒が吐出通路を介して吐出される吐出室が形成され、上記シリンダ部の上記内周面には、上記ロータの上記外周面から遠ざかる方向に凹む凹部が設けられ、上記凹部は、上記凹部のうちの上記一方側に位置する端部が上記端面で開口するように延びており、上記凹部は、上記圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される上記吐出通路を形成しており、上記吐出リード弁は、上記吐出通路を開閉可能なように、上記端面を弁座として配置されている。
上記構成によれば、圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される吐出通路が凹部によって形成されており、シリンダ部の内周面に形成された当該凹部の存在により、吐出通路の流路断面積を拡大することが可能である。
上記ベーン型圧縮機において好ましくは、上記凹部の内表面は、上記軸方向において上記端面に近づくにつれて上記ロータの上記外周面からの距離が遠くなるように延びている。
上記構成によれば、内表面の形状や傾斜の程度、内表面の湾曲や突出の向きなどを最適化することにより、より高い圧縮効率を実現することが可能となる。
上記ベーン型圧縮機は好ましくは、上記凹部は、上記シリンダ部の上記内周面のうち、上記軸方向における一端と他端との間の位置から、上記一方側の上記端部に向かって延びている。
上記構成によれば、凹部の軸方向における一端および他端の位置を最適化することにより、より高い圧縮効率を実現することが可能となる。
上記ベーン型圧縮機において好ましくは、上記シリンダ部の上記内周面のうちの上記凹部を形成している部分は、上記ロータの回転方向において上流側に位置する上流側縁部と、上記ロータの回転方向において下流側に位置する下流側縁部と、を含み、上記回転軸に対して直交する方向の断面形状を見た場合、上記上流側縁部を頂点として上記シリンダ部の上記内周面と上記凹部との間に形成される内角は、上記下流側縁部を頂点として上記シリンダ部の上記内周面と上記凹部との間に形成される内角に比べて小さい。
上記構成によれば、ベーンの先端が上流側縁部および下流側縁部の近傍を通過する際に、ベーンは円滑にシリンダ部の内周面に沿って回転することが可能となる。
上記ベーン型圧縮機において好ましくは、上記サイドプレートは、上記シリンダ部の上記端面に重なるように配置された弁プレートを含み、上記弁プレートには、切欠が設けられることによって板ばね状の上記吐出リード弁が形成されている。
上記構成によれば、1枚の弁プレートが、シリンダ室を形成する機能と、吐出通路を開閉するという機能との両方を兼ね備えているため、これら2つの機能を担う構成の部品点数を少なくすることが可能となる。
上記ベーン型圧縮機は、シリンダ部の内周面に形成された凹部の存在により、吐出通路の流路断面積を拡大することが可能である。
ベーン型圧縮機10を示す断面図である。 ベーン型圧縮機10の分解した状態を示す斜視図である。 ベーン型圧縮機10の分解した状態を示す側面図である。 ベーン型圧縮機10に備えられるサイドプレート15(弁プレート80およびリテーナプレート90)がシリンダ部14の端面14tに重ね合わされ、且つ、ガスケット50がリテーナプレート90に重ね合わされた状態を示す側面図である。 ベーン型圧縮機10に備えられた吐出リード弁81およびその周辺構成を示す断面図である。 ベーン型圧縮機10のその他の構成2を説明するための斜視図である。 ベーン型圧縮機10のその他の構成3を説明するための斜視図である。 ベーン型圧縮機10のその他の構成4を説明するための断面図である。 ベーン型圧縮機10のその他の構成5を説明するための断面図である。
実施の形態におけるベーン型圧縮機10について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図1は、ベーン型圧縮機10を示す断面図である。以下の説明においては便宜上のため、図1に示すベーン型圧縮機10の図中左方向を前方と称し、同右方向を後方と称する。
図2は、ベーン型圧縮機10の分解した状態を示す斜視図である。図2に示すフロントハウジング13、サイドプレート15(弁プレート80およびリテーナプレート90)およびガスケット50については、後方側から前方側に向かってこれらを斜めに見た様子が図示されており、リヤハウジング12については、前方側から後方側に向かってリヤハウジング12を斜めに見た様子が図示されている。
図3は、ベーン型圧縮機10の分解した状態を示す側面図である。図3に示すフロントハウジング13、サイドプレート15(弁プレート80およびリテーナプレート90)およびガスケット50については、後方側から前方側に向かって回転軸16の軸方向に沿ってこれらを側面視した様子が図示されており、リヤハウジング12については、前方側から後方側に向かって回転軸16の軸方向に沿ってリヤハウジング12を側面視した様子が図示されている。図3に示すリヤハウジング12の周壁12aには、便宜上のため斜線のハッチングを付している。
[ベーン型圧縮機10]
ベーン型圧縮機10は、たとえば車両に搭載され、車両の空調装置に用いられる。図1に示すように、ベーン型圧縮機10は、ハウジング11、サイドプレート15、回転軸16、ロータ18(図1,図3)、ベーン19(図3)、およびガスケット50(図2,図3)等を備える。
(ハウジング11)
ハウジング11は筒状のシリンダ部14を有する。本実施の形態では、ハウジング11がリヤハウジング12とフロントハウジング13とから構成される。フロントハウジング13はリヤハウジング12の前端に結合される。シリンダ部14は、フロントハウジング13と一体的に形成される。リヤハウジング12は周壁12aを有し、シリンダ部14は周壁12aの内側に配置される。周壁12aには吸入ポート22(図1)が形成され、吸入ポート22の内側には逆止弁26が設けられる。
シリンダ部14の内周面14cは、後述する凹部37が形成されている部分を除いて、楕円状の形状を有する(図2,図3)。シリンダ部14の外周面には環状の括れ部14aが設けられる。括れ部14aはシリンダ部14の全周に亘って延在する。括れ部14aおよびリヤハウジング12の内周面により吸入空間20が区画される。シリンダ部14には一対の吸入孔23(図1,図3)が設けられる。吸入空間20は吸入孔23を通じてシリンダ室14d(図3)に連通する。
フロントハウジング13は底壁部13p(図1)を有する。底壁部13pには孔13hが設けられ、孔13hには回転軸16が挿通される。回転軸16とフロントハウジング13との間には軸封装置17aが設けられる。底壁部13pは、シリンダ室14d(図3)を区画する端面13s(図1)を有する。端面13s、内周面14c、および、後述する弁プレート80により、シリンダ部14の内側にシリンダ室14dが形成される。
シリンダ室14d(図3)内にはロータ18が収容される。ロータ18は回転軸16と一体的に回転可能である。ロータ18の外周面18cには複数のベーン溝18aが形成される。複数のベーン溝18aの各々にはベーン19が出没可能に装着される。ロータ18の外周面18cと、シリンダ部14の内周面14cと、隣り合う一対のベーン19と、底壁部13pの端面13s(図1)と、サイドプレート15とにより、シリンダ室14d内に圧縮室21(図3)が形成される。各々のベーン溝18aと各々のベーン19の底面との間は背圧室41(図3)とされる。図1および図3に示すように、底壁部13pの端面13sには通油溝13aが形成される。通油溝13aは互いに隣り合う背圧室41の間を接続する。
リヤハウジング12の底部12tには、有底状のカバー部36が一体的に設けられる。カバー部36は、自身の前側に壁部36j(隔壁)を有している。カバー部36の内部(カバー部36自身の内部)には、壁部36jによって油分離室36sが区画される。油分離室36s内には油分離筒36wが設けられる。油分離筒36wの上方には吐出ポート34が形成される。
カバー部36の壁部36jには連絡通路36k(図1,図3)と油通路36vとが形成される。圧縮室21で圧縮された冷媒は、後述する凹部37の内側空間(吐出通路)を介して吐出室35aに吐出される。連絡通路36kは吐出室35aと油分離室36sとを連通させる。油通路36vは、油分離室36sと貯油室35b(後述する)とを連通させる。貯油室35bは油分離室36sで分離された潤滑油を貯留する。
カバー部36の壁部36jには、第1突出部36a(図1〜図3)、第2突出部36b、段差部36d、垂下部36f、および連通孔36mが形成される。第1突出部36aは第2突出部36bの内径側に位置する。第1突出部36aの内側には、回転軸16(図1)が挿入される凹所36uが設けられる。ハウジング11により、すなわちフロントハウジング13に設けられた孔13hとリヤハウジング12(第1突出部36a)の内周面36eとにより回転軸16が回転可能に支持される。
段差部36dは、第2突出部36bの外径側において円弧状に延在する。垂下部36fは第1突出部36aの下部から下方に向かって延在しており、垂下部36fを貫通するように連通孔36mが設けられる。連通孔36mの前端部分は垂下部36fの前端面に開口しており、連通孔36mの後端部分36n(図1)は第1突出部36aの内周面36eに開口している。
シリンダ部14は端面14tを有する。端面14tは、シリンダ部14のうちの回転軸16の軸方向における一方側(後方側)に位置する。シリンダ部14の内周面14cには凹部37が設けられる。凹部37は、ロータ18の外周面から遠ざかる方向に凹む形状を有する。本実施の形態の凹部37は、凹部37のうちの軸方向の一方側(後方側)に位置する端部が端面14tで開口するように、内周面14c側から後方側に向かって延びている。端面14tには、凹部37の後端部分と複数のネジ穴14m,14n(図2,図3)とが開口している。
凹部37の内側空間は、シリンダ室14d(圧縮室21)で圧縮された冷媒が通過する吐出通路とされる。凹部37の後端部分は、シリンダ部14の端面14t上に設けられた吐出リード弁81(図2,図3)により開閉する。圧縮室21で圧縮された冷媒は、凹部37の内側空間(吐出通路)を通過し、吐出リード弁81を押し退けて吐出室35a(後述する)へ吐出される。
(サイドプレート15)
サイドプレート15は、シリンダ部14の端面14tに固定されるとともにシリンダ部14の一方側(端面14t側)の開口を塞ぐように配置されることで、シリンダ部14の内側にシリンダ室14dを形成する。本実施の形態のサイドプレート15は、弁プレート80とリテーナプレート90との2枚を含む。弁プレート80およびリテーナプレート90はいずれも、全体として回転軸16を環状に囲む板状(円盤状)の形状を有し、リヤハウジング12の周壁12aの内側に配置される。
弁プレート80は内側部87と外側部83とを有する。内側部87には、回転軸16が挿通される孔87hが形成される。リテーナプレート90は内側部97と外側部93とを有する。内側部97には、回転軸16が挿通される孔97hが形成される。弁プレート80およびリテーナプレート90は、シリンダ部14の端面14tに、複数のボルト78,79(図2)を用いて固定される。
弁プレート80は、シリンダ部14の端面14tに重なるように配置される。リテーナプレート90は、弁プレート80に対してシリンダ室14dの側とは反対側に設けられ、弁プレート80に重なるように配置される。弁プレート80の内側部87は、シリンダ部14の一方側(端面14t側)の開口を塞ぐように配置されることで、シリンダ部14の内側にシリンダ室14dを形成する。リテーナプレート90の内側部97は、弁プレート80の内側部87を後側から支持する。
弁プレート80の外側部83には複数の挿通孔88,89が形成されており、リテーナプレート90の外側部93には複数の挿通孔98,99が形成されている。ボルト78は、挿通孔98,88に挿通されてネジ穴14mに螺合する。後述する吐出リード弁81およびリテーナ91は、ボルト78により端面14tに固定される。ボルト79は、挿通孔99,89に挿通されてネジ穴14nに螺合する。
弁プレート80には連通孔87v(図2,図3)が設けられる。リテーナプレート90には連通溝97g(図3)が設けられる。連通溝97gは、孔97hの位置から径方向の外側に向かって直線状に延びている。連通孔87vと連通溝97gとは相互に対向する。複数の背圧室41の各々は、回転に伴って、連通孔87vに対向している状態と、連通孔87vに対向していない状態とを繰り返す。
背圧室41が連通孔87vと対向しているときに、連通溝97gおよび連通孔87vを通して背圧室41に潤滑油が供給される。図2,図3に示すように、弁プレート80の内側部87には、ロータ18の回転方向に沿って延在する貫通孔87wが形成されている。貫通孔87wとリテーナプレート90の内側部97とにより、互いに隣り合う背圧室41を連通させる通油溝が形成されている。
図4は、サイドプレート15(弁プレート80およびリテーナプレート90)がシリンダ部14の端面14tに重ね合わされ、且つ、ガスケット50がリテーナプレート90に重ね合わされた状態を示す側面図である。
(吐出リード弁81)
図2〜図4に示すように、弁プレート80の外側部83には、略J字形状の切欠82が設けられることにより板ばね状の吐出リード弁81が形成されている。内側部87は、切欠82,82の間に位置しており、シリンダ部14とともにシリンダ部14の内側にシリンダ室14dを形成する。吐出リード弁81は、切欠82から見て内側部87の反対側、すなわち、切欠82の径方向外側に位置する。
吐出リード弁81の根元に対応する位置に挿通孔88が設けられる。吐出リード弁81はシリンダ部14の端面14tに接するように配置され、ボルト78によって端面14tに締結される。吐出リード弁81は、凹部37(吐出通路)の後端部分を開閉可能なようにシリンダ部14の端面14tを弁座として配置され、凹部37(吐出通路)の後端部分は吐出リード弁81により塞がれる。
(リテーナ91)
リテーナプレート90の外側部93には、略J字形状の切欠92が設けられることによってリテーナ91が形成されている。内側部97は、弁プレート80の内側部87を後側から支持する部分であり、切欠92,92の間に位置する。リテーナ91は、切欠92から見て内側部97の反対側、すなわち切欠92の径方向外側に位置する。
リテーナ91の根元に対応する位置に挿通孔98が設けられる。リテーナ91はボルト78によって、弁プレート80を介してシリンダ部14の端面14tに締結される。リテーナ91は吐出リード弁81に後側から重ね合わさるように配置され、吐出リード弁81の開度を規制する。
(ガスケット50)
図1〜図3に示すように、ガスケット50は、リテーナプレート90とカバー部36とにより軸方向に挟み込まれて、吐出室35a、貯油室35bおよび供給室70を区画する。ガスケット50は、たとえば金属製の薄板から構成され、表面はゴム等の樹脂で覆われている。ガスケット50は、第1環状部51、第2環状部52、外周部53、接続部54,55、垂下部56、および連通孔57を有する。
第1環状部51は、第2環状部52の内径側に位置する。第1環状部51の内側には、回転軸16(図1)が挿通される孔51hが設けられる。外周部53は、第2環状部52の外径側において円弧状に延在する。接続部54は、第1環状部51と第2環状部52とを接続する。接続部55は、第2環状部52と外周部53とを接続する。垂下部56は第1環状部51の下部から下方に向かって延在しており、垂下部56を貫通するように連通孔57が設けられる。
図3および図4を参照して、ガスケット50がリテーナプレート90に重ね合わされた状態では、孔51h,97h,87h(図1)が相互に一致する。ガスケット50の外周部53は、内側部97のうちの挿通孔99,98(ボルト78,79)の間に位置する部分に重ね合わされる。ガスケット50の垂下部56および連通孔57は、内側部97のうちの孔97hの下方に位置する部分に重ね合わされる(図1参照)。
ガスケット50の第1環状部51、第2環状部52、外周部53、および垂下部56は、カバー部36の第1突出部36a、第2突出部36b、段差部36d、および垂下部36fとそれぞれ略同一の形状を有する。第1環状部51は、リテーナプレート90の内側部97と第1突出部36aとによって挟持される。第2環状部52は、リテーナプレート90の内側部97と第2突出部36bとによって挟持される。外周部53は、リテーナプレート90のうちの挿通孔99,98(ボルト78,79)の間に位置する部分と段差部36dとによって挟持される。垂下部56は、リテーナプレート90の内側部97と垂下部36fとによって挟持される。
弁プレート80の外側部83(弁プレート80のうちの挿通孔88,89の間に位置する部分)は、シリンダ部14の端面14tのうちのネジ穴14m,14nの間に位置する部分と、リテーナプレート90およびガスケット50(外周部53)を介してリヤハウジング12(カバー部36)の段差部36dとの間に挟まれることにより支持される。
(貯油室35b、吐出室35a、供給室70)
リテーナプレート90(後面90b)と、ガスケット50の第1環状部51の外周部分と、ガスケット50の第2環状部52の内周部分と、カバー部36の第1突出部36aの外周面と、カバー部36の第2突出部36bの内周面と、第2突出部36bの内側に形成されている凹所36tとによって、貯油室35b(図1)が形成される。
リテーナプレート90(後面90b)と、ガスケット50の第2環状部52の外周部分と、カバー部36の第2突出部36bの外周面と、第2突出部36bの外側に形成されている凹部(カバー部36の壁部36jの表面)とによって、吐出室35a(図1)が形成される。吐出室35aは、軸方向においてサイドプレート15(リテーナプレート90)のシリンダ室14d側とは反対側に位置しており、圧縮室21(図3)で圧縮された冷媒が吐出通路(凹部37の内側空間)を介して吐出される。
回転軸16の後端側の部分(孔51hよりも後方側に位置する部分)と、ガスケット50の第1環状部51の内周部分と、カバー部36の第1突出部36aの内周面36eと、第1突出部36aの内側に形成されている凹所36uとによって、供給室70が形成される。供給室70は、貯油室35b内の潤滑油を一時的に貯留し、回転軸16の後端部周りの摺動部へ潤滑油を供給する。
サイドプレート15(弁プレート80およびリテーナプレート90)とカバー部36の前側の壁部36jとの間に、吐出室35a、貯油室35bおよび供給室70が区画されており、これらはいずれも互いに離れた位置(ガスケット50によって分離された位置)に形成される。供給室70は貯油室35bから見て内径側に位置し、貯油室35bは吐出室35aから見て内径側に位置する。カバー部36の前側の壁部36jは、油分離室36sを、吐出室35a、貯油室35bおよび供給室70から区画する隔壁をなしている。
リテーナプレート90の後面90bとガスケット50の垂下部56との間には、隙間S(図1)が設けられる。貯油室35bと供給室70とは、隙間Sと、ガスケット50の連通孔57と、垂下部36fの連通孔36mとを介して連通する。供給室70は、複数の背圧室41の各々に連通してベーン19に背圧を付与する。すなわち、隙間S、連通孔57、連通孔36m、供給室70、第1突出部36aの内周面36eと回転軸16との間の隙間(第1突出部36aの内周面36eと回転軸16との間の摺動部分)、孔51hと回転軸16との間の隙間、孔97hと回転軸16との間の隙間、連通溝97g(図3)、および、連通孔87v(図2,図3)は、貯油室35bに貯留された潤滑油を背圧室41に導く背圧供給路を構成する。
(ベーン型圧縮機10の動作)
回転軸16が回転すると、矢印R(図3)に示す方向にロータ18が回転し、ベーン型圧縮機10の外部から吸入ポート22(図1)を通過して吸入空間20に冷媒が吸入される。吸入空間20に吸入された冷媒は、吸入孔23(図3)を通過して、吸入行程中のシリンダ室14d(圧縮室21)に吸入される。冷媒は、ロータ18の回転に伴う圧縮室21の容積減少により圧縮される。
図4および図5を参照して、圧縮室21で圧縮された冷媒は、凹部37の内側空間(吐出通路)を通過し、吐出リード弁81を押し退けて吐出室35a(後述する)へ吐出される。冷媒はその後、連絡通路36k(図1)を通過して油分離室36s内に送出される。冷媒は油分離筒36wの外周面に吹き付けられ、油分離筒36wの周囲を旋回しながら油分離室36s内の下方へ導かれる。遠心分離により冷媒から潤滑油が分離される。冷媒から分離された潤滑油は、油分離室36sの底部側へ移動するとともに、油通路36vを通過して貯油室35bに送出される。
油分離室36s内の圧力は貯油室35b内の圧力より高く、貯油室35bに送出された潤滑油の一部は、上記の背圧供給路および背圧室41を通してベーン19に供給される。外周側に押し出されたベーン19により圧縮室21が区画される。潤滑油は、供給室70、背圧室41、貫通孔87w(通油溝)および通油溝13aなど、ベーン型圧縮機10内の各種の部材を潤滑させるために各所に案内され、ベーン型圧縮機10内で循環する。
油分離室36s内の上側(吐出ポート34側)に位置する空間と、油分離室36sの下方に位置する空間(すなわち貯油室35b)とは直接的には連通していない。油分離室36s内で潤滑油が分離された冷媒は、吐出室35aおよび貯油室35bを通過することなく、吐出ポート34を介してベーン型圧縮機10の外部へ吐出される。
油分離室36s内で潤滑油と分離されて吐出ポート34に向かって流れる冷媒が、貯油室35b内の潤滑油に流入することはほとんどない。油分離室36s内で潤滑油と分離されて吐出ポート34に向かって流れる冷媒が貯油室35b内に貯留されている潤滑油の油面を乱すといったこともほとんどない。
(作用および効果)
冒頭で述べたとおり、特開2008−169778号公報(特許文献1)に開示されたベーン型圧縮機においては、シリンダの内周面と、ロータの外周面と、サイドブロックに形成された開口部とによって、吐出通路(吐出孔)の流路断面積が規定されている。シリンダの内周面は楕円形状を有しており、シリンダの内周面のうちの上記吐出通路を形成している部分も、楕円の円弧に沿って延びている。当該構成を採用した場合、吐出通路の流路断面積を拡大することが容易ではなく、拡大したいという要請があった場合に柔軟に対応することが困難である。
これに対して本実施の形態のベーン型圧縮機10においては、凹部37の内表面と、ロータ18の外周面18cと、弁プレート80(切欠82の位置)とによって、吐出通路の流路断面積が規定される。シリンダ部14の内周面14cは、凹部37が形成されている部分を除いて楕円状の形状を有している。その一方、凹部37の内表面(吐出通路を形成している部分)は、ロータ18の外周面から遠ざかる方向に凹む形状を有している。したがって、凹部37の内表面の凹みの程度を増加させることにより、吐出通路の流路断面積を容易に拡大することが可能である。凹部37の内表面の凹みの程度は、鋳造や鋳抜き等による作製方法によれば、容易に増減させることが可能である。
ベーン型圧縮機10においてはさらに、サイドプレート15が、端面14tに重なるように配置された弁プレート80を含んでいる。弁プレート80には切欠82が設けられることにより吐出リード弁81が形成されている。吐出リード弁81は、凹部37の内側に形成された吐出通路の後端部分を直接塞ぐように端面14tを弁座として配置されている。ベーン型圧縮機10によれば、吐出通路の後端部分を直接塞ぐように吐出リード弁81aが端面14tを弁座として配置されているため、デッドボリュームを小さくすることが可能となっている。
ベーン型圧縮機10においてはさらに、弁プレート80に切欠82が設けられることによって板ばね状の吐出リード弁81が形成される。1枚の弁プレート80が、シリンダ室14dを形成するという機能(内側部87)と、吐出通路を開閉するという機能(吐出リード弁81)との両方を兼ね備えている。シリンダ室を形成するという機能と吐出通路を開閉するという機能とが互いに別の部材から構成される場合に比べて、ベーン型圧縮機10によればこれら2つの機能を担う構成の部品点数を少なくすることが可能となる。
(その他の構成1)
図5に示すように、ベーン型圧縮機10においては、凹部37の内表面37sは、回転軸16の軸方向(図5紙面内の左右方向)においてシリンダ部14の端面14tに近づくにつれて、ロータ18の外周面18cからの距離Dが徐々に遠くなるように延びている。図5に示す内表面37sは直線状に延びているが、内表面37sには段差が設けられていてもよい。内表面37sの形状、内表面37sの傾斜の程度、内表面37sの湾曲や突出の向きなどを最適化することにより、より高い圧縮効率を実現するとよい。
(その他の構成2)
図2に示すように、シリンダ部14の内周面14cは、回転軸16の軸方向における一端と他端との間に位置する部分Mを有している。ベーン型圧縮機10の凹部37は、この部分Mから、上記の一方側(後方側)に位置する端面14tに向かって延びている。この場合、凹部37の一端(前端)は上記部分Mの位置に設けられ、凹部37の他端(後端)は端面14tの位置に設けられることとなる。
図6に示すように、ベーン型圧縮機10の凹部37は、内周面14cの軸方向における一端から他端に向かって延びるように形成されていてもよい。この場合、凹部37の一端(前端)は端面13s(図1も参照)の位置に設けられ、凹部37の他端(後端)は端面14tの位置に設けられることとなる。凹部37の一端および他端の位置を最適化することにより、より高い圧縮効率を実現するとよい。
(その他の構成3)
図7に示すベーン型圧縮機においては、シリンダ部14の内周面14cのうちの凹部37を形成している部分が、ロータ18の回転方向(矢印R)において上流側に位置する上流側縁部P1と、ロータ18の回転方向(矢印R)において下流側に位置する下流側縁部P2と、を含んでいる。
図7に示すように、回転軸16に対して直交する方向の断面形状を見た場合には、上流側縁部P1を頂点として、シリンダ部14の内周面14cと凹部37との間に内角θ1が形成され、下流側縁部P2を頂点として、シリンダ部14の内周面14cと凹部37との間に内角θ2が形成される。内角θ1は、内角θ2に比べて小さくなるように構成されていてもよい。当該構成によれば、ベーン19の先端が上流側縁部P1および下流側縁部P2の近傍を通過する際に、ベーン19は円滑に内周面14cに沿って回転することが可能となる。
(その他の構成4)
図8に示すベーン型圧縮機においては、サイドプレート15が、プレート本体75と、吐出リード弁81と、リテーナ91とを有する。プレート本体75は、シリンダ部14の端面14tに結合されることで、シリンダ部14の内側にシリンダ室14dを形成する。プレート本体75には、プレート本体75を厚み方向に貫通する開口部76が設けられている。
開口部76はシリンダ部14の端面14tの一部を露出させており、開口部76の内側には吐出リード弁81およびリテーナ91が設けられる。吐出リード弁81の基端部は、シリンダ部14の端面14tに固定され、吐出リード弁81の先端部は、凹部37の内側に形成される吐出通路の後端部分を塞いでいる。吐出リード弁81の先端81tは、開口部76の内周面に接触しているか、開口部76の内周面から微細な間隔を空けて離れているとよい。当該構成においては、吐出リード弁81の先端81tの径方向(図8紙面内の上下方向)における位置と、シリンダ部14の内周面14cの径方向における位置とが、略面一の関係となっている。
(その他の構成5)
図9に示すように、吐出リード弁81の先端81tの径方向(図9紙面内の上下方向)における位置は、シリンダ部14の内周面14cの径方向における位置よりも、内側(図9紙面内の下側)であってもよい。図9に示す構成では、吐出リード弁81の先端部がロータ18の端面に摺接することとなるが、図8に示す構成では、吐出リード弁81の先端部がロータ18の端面に摺接することとはほとんどない。
(その他の構成6)
ベーン型圧縮機10においては、底壁部13pとシリンダ部14とが一体に形成されているが、フロントサイドプレートとして底壁部13pをシリンダ部14とは別体に形成し、軸方向において間隔を空けて配置されたフロントサイドプレートとサイドプレート15との間にシリンダ部14が配置されている構成であってもよい。油分離室36sは、鉛直方向に延在するように図示されているが、油分離室36sは、鉛直方向に対して傾斜して配置されていてもよい。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ベーン型圧縮機、11 ハウジング、12 リヤハウジング、12a 周壁、12t 底部、13 フロントハウジング、13a 通油溝、13h,51h,87h,97h 孔、13p 底壁部、13s,14t 端面、14 シリンダ部、14a 括れ部、14c,36e 内周面、14d シリンダ室、14m,14n ネジ穴、15 サイドプレート、16 回転軸、17a 軸封装置、18 ロータ、18a ベーン溝、18c 外周面、19 ベーン、20 吸入空間、21 圧縮室、22 吸入ポート、23 吸入孔、26 逆止弁、34 吐出ポート、35a 吐出室、35b 貯油室、36 カバー部、36a 第1突出部、36b 第2突出部、36d 段差部、36f,56 垂下部、36j 壁部、36k 連絡通路、36m,57,87v 連通孔、36n 後端部分、36s 油分離室、36t,36u 凹所、37 凹部、36v 油通路、36w 油分離筒、37s 内表面、41 背圧室、50 ガスケット、51 第1環状部、52 第2環状部、53 外周部、54,55 接続部、70 供給室、75 プレート本体、76 開口部、78,79 ボルト、80 弁プレート、81,81a 吐出リード弁、81t 先端、82,92 切欠、83,93 外側部、87,97 内側部、87w 貫通孔、88,89,98,99 挿通孔、90 リテーナプレート、90b 後面、91 リテーナ、97g 連通溝、D 距離、M 部分、P1 上流側縁部、P2 下流側縁部、R 矢印、S 隙間。

Claims (5)

  1. 筒状のシリンダ部を有するハウジングと、
    前記ハウジングにより回転可能に支持された回転軸と、
    前記シリンダ部の軸方向における一方側の開口を塞ぐように配置されることで前記シリンダ部の内側にシリンダ室を形成するサイドプレートと、
    前記シリンダ室内に収容され、前記回転軸と一体的に回転可能であり、外周面に複数のベーン溝が形成されたロータと、
    前記複数のベーン溝の各々に出没可能に装着されたベーンと、
    前記シリンダ部の前記一方側の端面に接するように設けられた吐出リード弁と、を備え、
    前記シリンダ室内には、前記シリンダ部の内周面、前記ロータの前記外周面、前記ベーンおよび前記サイドプレートによって圧縮室が形成され、
    前記サイドプレートに対して前記シリンダ室とは反対側には、前記圧縮室で圧縮された冷媒が吐出通路を介して吐出される吐出室が形成され、
    前記シリンダ部の前記内周面には、前記ロータの前記外周面から遠ざかる方向に凹む凹部が設けられ、前記凹部は、前記凹部のうちの前記一方側に位置する端部が前記端面で開口するように延びており、
    前記凹部は、前記圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される前記吐出通路を形成しており、
    前記吐出リード弁は、前記吐出通路を開閉可能なように、前記端面を弁座として配置されている、
    ベーン型圧縮機。
  2. 前記凹部の内表面は、前記軸方向において前記端面に近づくにつれて前記ロータの前記外周面からの距離が遠くなるように延びている、
    請求項1に記載のベーン型圧縮機。
  3. 前記凹部は、前記シリンダ部の前記内周面のうち、前記軸方向における一端と他端との間の位置から、前記一方側の前記端部に向かって延びている、
    請求項1または2に記載のベーン型圧縮機。
  4. 前記シリンダ部の前記内周面のうちの前記凹部を形成している部分は、前記ロータの回転方向において上流側に位置する上流側縁部と、前記ロータの回転方向において下流側に位置する下流側縁部と、を含み、
    前記回転軸に対して直交する方向の断面形状を見た場合、前記上流側縁部を頂点として前記シリンダ部の前記内周面と前記凹部との間に形成される内角は、前記下流側縁部を頂点として前記シリンダ部の前記内周面と前記凹部との間に形成される内角に比べて小さい、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のベーン型圧縮機。
  5. 前記サイドプレートは、前記シリンダ部の前記端面に重なるように配置された弁プレートを含み、
    前記弁プレートには、切欠が設けられることによって板ばね状の前記吐出リード弁が形成されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のベーン型圧縮機。
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