JP2019143328A - 建造物の設置構造及び設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建造物の耐震性を安価に向上させる建造物の設置構造及び設置方法を提供する。【解決手段】原地盤10を掘り下げた岩盤20上に構築される建造物1の設置構造100は、構造物1の周囲における岩盤20上に設けられ、原地盤10よりも高い強度を有する改良地盤30を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、建造物の設置構造及び設置方法に関する。
原子力発電所の建屋といった建造物では、高い耐震性が要求される。耐震性は、建造物自体の強度を高めることによって高めることができるが、この場合、建造コストが大幅に増加する。安価に耐震性を高めるには、強固な土地に構造物を建造することが有効であり、特許文献1には、地盤を掘り下げた岩盤上に建造物を建造することが開示されている。
また、特許文献1に開示される方法では、建造物の建造後に、掘り出した土を建造物の周囲に埋め戻し、建造物に地下部を設けている。埋め戻された土により地下部の側壁が押さえられるため、地下部に対する側方の拘束力が増し、建造物の耐震性が向上する。
特開平8−86117号公報
特許文献1では、建造物の地下部の周囲に設けられる地盤は、掘り出した土を埋め戻すことによって形成される。そのため、地下部の周囲の地盤の強度は、岩盤上に堆積する原地盤の強度と略同じであり、建造物の耐震性を更に向上させることが難しい。
本発明は、建造物の耐震性を安価に向上させることを目的とする。
本発明は、原地盤を掘り下げて岩盤上に構築された地下部を有する建造物の設置構造であって、地下部の側壁と原地盤との間に設けられ、原地盤よりも高い強度を有する改良地盤を備える。
また、本発明は、建造物の設置方法であって、原地盤を掘り下げて岩盤上に建造物の地下部を構築し、地下部の側壁と原地盤との間に、原地盤よりも高い強度を有する改良地盤を設ける。
本発明によれば、建造物の耐震性を安価に向上させることができる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る建造物の設置構造を側方から見た断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す建造物の設置構造の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る建造物の設置方法を説明する図である。 図3(a)は、本発明の第2実施形態に係る建造物の設置構造を側方から見た断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す建造物の設置構造の平面図である。 図4(a)は、本発明の第3実施形態に係る建造物の設置構造を側方から見た断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す建造物の設置構造の平面図である。 図5(a)は、本発明の第4実施形態に係る建造物の設置構造を側方から見た断面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す建造物の設置構造の平面図である。 本発明の第5実施形態に係る建造物の設置構造を側方から見た断面図ある。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る構造物の設置構造100及び設置方法について説明する。ここでは、構造物が原子力発電所等の建屋1である場合について、説明する。
図1に示すように、建屋1は、原地盤10を掘り下げた岩盤20上に構築されている。原地盤10を掘り下げることによって形成される穴11は、原地盤10の表面から岩盤20まで略鉛直に設けられ、岩盤20によって穴11の底面が構成される。穴11の横断面は建屋1の横断面よりも大きく、建屋1の底部全体が、穴11の底面すなわち岩盤20に岩着されている。岩盤20は、原地盤10と比較して強固である。そのため、岩盤20に建屋1を直接構築することによって、建屋1の耐震性を向上させることができる。
建屋1と穴11の側壁との間には改良地盤30が設けられており、建屋1の一部は地下部1aとして形成されている。改良地盤30は、原地盤10から掘り出された土(以下、「現地発生土」と称する)にセメント系固化材を混合することによって生成されるセメント改良土からなり、原地盤10よりも高い強度を有する。そのため、地下部1aの側方への揺れは、改良地盤30によって拘束される。したがって、建屋1自体の強度を高めることなく、建屋1の揺れを防止することができる。これにより、建屋1の耐震性を安価に向上させることができる。
改良地盤30は、現地発生土を利用した形態に限られないが、現地発生土を利用して改良地盤30を形成することによって、改良地盤30の原料費、及び現地発生土の処分費を削減することができ、設置構造100を安価に施工することができる。
また、設置構造100には、改良地盤30よりも高い強度を有し改良地盤30を補強する補強体としての複数の杭体40が設けられる。杭体40は、鉛直方向に延びて改良地盤30を貫通しており、建屋1を取り囲むように配列されている。杭体40の列は、建屋1の周囲に二重に設けられ、内側の杭体40と外側の杭体40とは千鳥状に配置されている。
各杭体40の下端部は、岩盤20に埋め込まれている。そのため、岩盤20に対する杭体40の移動が制限される。したがって、岩盤20に対する改良地盤30の揺れを杭体40により軽減することができ、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
改良地盤30の上面には、建屋1を取り囲むように窪み31が設けられる。窪み31内には、建屋1と杭体40とを連結する連結体50が形成されている。具体的には、連結体50は、窪み31に打設されたコンクリートからなる。窪み31の底面からは杭体40が上向きに突出しており、窪み31にコンクリートを打設することによって、杭体40がコンクリートに埋め込まれる。
コンクリートは、現地発生土ではなく、所望の品質を確保できるように選定された骨材と水とセメント系固化材とを所望の割合で混ぜ合わせることによって形成されており、改良地盤30よりも高い強度を有する。そのため、岩盤20に対する側方への地下部1aの揺れを、杭体40及び連結体50により拘束することができる。したがって、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
次に、本実施形態に係る建屋1の設置方法について、図2を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、原地盤10を掘り下げて穴11を形成し、岩盤20を露出させる。このとき、露出面が平坦になるように岩盤20を掘削することが好ましい。
次に、図2(b)に示すように、岩盤20上に建屋1を構築する。
次に、図2(c)に示すように、建屋1の周囲の岩盤20上に、改良地盤30を設ける。具体的には、現地発生土にセメント系固化材を混入してセメント改良土を生成し、セメント改良土を建屋1と穴11の側壁との間に投入して締固める。これにより、改良地盤30が形成される。
改良地盤30を設けることによって、建屋1の一部が地下部1aとなる。すなわち、原地盤10よりも高い強度を有する改良地盤30が地下部1aの周囲に形成される。
次に、図2(d)に示すように、改良地盤30を鉛直方向に貫通し岩盤20に達する凹部としての穿孔41を複数形成する。穿孔41は、例えば、ボーリングマシンを用いて形成される。
次に、図2(e)に示すように、高圧噴射撹拌工法により、杭体40を改良地盤30内に形成する。具体的には、穿孔41(図1(d)参照)にロッド(不図示)を挿入し、その後、ロッドの先端から圧縮空気及びセメント系固化材を噴射しながらロッドを引き上げる。圧縮空気とセメント系固化材の噴射によって、穿孔41の内壁が削られると共に削られた土がセメント系固化材と撹拌され、固められる。その結果、改良地盤30よりも高い強度を有する杭体40が岩盤20から改良地盤30を貫通してその上面まで形成される。
次に、図2(f)に示すように、改良地盤30の上面に、建屋1を取り囲むように窪み31を形成する。このとき、建屋1の側壁から杭体40を含み巻き込む範囲で窪み31を形成する。これにより、窪み31の底面から杭体40を上向きに突出させることができる。
次に、窪み31内にコンクリートからなる連結体50(図1参照)を形成する。具体的には、骨材と水とセメント系固化材とを所望の割合で混ぜ合わせて生コンクリートを生成し、生コンクリートを窪み31に打設する。窪み31が建屋1の側壁から杭体40を含み巻き込む範囲で形成されているので、連結体50は、建屋1と杭体40とを連結した状態で形成される。
以上により、建屋1の設置が完了する。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
建屋1の設置構造100及び設置方法では、建屋1の周囲における岩盤20上に、原地盤10よりも高い強度を有する改良地盤30が設けられる。そのため、建屋1の地下部1aの側方への揺れは、改良地盤30によって拘束される。したがって、建屋1自体の強度を高めることなく、建屋1の揺れを防止することができる。これにより、建屋1の耐震性を安価に向上させることができる。
また、建屋1の設置構造100及び設置方法では、改良地盤30を補強する杭体40が岩盤20に埋め込まれている。そのため、岩盤20に対する杭体40の移動が制限される。したがって、岩盤20に対する改良地盤30の揺れを杭体40により軽減することができ、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
また、建屋1の設置構造100及び設置方法では、改良地盤30よりも高い強度を有する連結体50によって、杭体40と建屋1とが連結される。そのため、岩盤20に対する側方への地下部1aの揺れを、杭体40及び連結体50により拘束することができる。したがって、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
また、建屋1の設置方法では、改良地盤30から杭体40が上向きに突出するように改良地盤30の表面に窪み31を形成し、窪み31内に生コンクリートを打設して連結体50を形成する。そのため、杭体40と連結体50とを容易に連結させることができ、建屋1の設置構造100を容易に施工することができる。
上記実施形態では、原地盤10を掘り下げることによって形成される穴11の側壁は、鉛直に延在しているが、傾斜していてもよい。
また、杭体40は建屋1を取り囲むように二重に配列され且つ内側の杭体40と外側の杭体40とが千鳥状に配置されているが、建屋1を一重に取り囲むように配列されていてもよい。また、杭体40は、建屋1の全周を囲むように配列されていなくてもよく、建屋1における周方向の一部を囲むように、例えばコの字状に配列されていてもよい。
また、上記実施形態では、杭体40は、改良地盤30に更にセメント系固化材を加えて強度を高めたソイルセメント杭体であるが、鉄筋コンクリート構造杭体(以下、「RC杭体」と称する)であってもよい。
RC杭体は、例えば回転式ケーシングドライバ工法(CD工法)により形成される。具体的には、まず、筒状の鋼製ケーシングを回転させながら改良地盤30に押し込み、岩盤20に到達させる。次に、鋼製ケーシングの内部を掘削し、鋼製ケーシングの内部に鉄筋を配置する。次に、生コンクリートを鋼製ケーシングの内部に打設し、鋼製ケーシングを抜去する。以上により、RC杭体が形成される。
また、連結体50は、建屋1の全周を囲むように形成されているが、建屋1における周方向の一部を囲むように、例えばコの字状に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、連結体50は、コンクリートからなるコンクリート連結体であるが、鉄筋コンクリート構造連結体(以下、「RC連結体」と称する)であってもよい。RC連結体は、改良地盤30の上面に形成される窪み31に鉄筋を配置し、窪み31に生コンクリートを打設することによって形成される。
また、連結体50は、コンクリートに代えて、鋼体からなっていてもよい。
<第2実施形態>
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態に係る建屋1の設置構造200について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
設置構造200では、設置構造100における杭体40に代えて、板状に形成される複数のボード体240が補強体として設けられる。ボード体240は、例えばパワーブレンダー工法により形成される。具体的には、トレンチャー式撹拌翼を改良地盤30に鉛直に挿入し、トレンチャー式撹拌翼を用いて鉛直方向に改良材スラリーと改良地盤30とを撹拌させながら、トレンチャー式撹拌翼を水平に移動させる。これにより、鉛直方向に延在すると共に水平方向に延在するボード体240が形成される。
ボード体240は、建屋1の側壁に対して直交して設けられる直交ボード体240aと、建屋1の側壁に対して傾斜して設けられる傾斜ボード体240bと、を含む。直交ボード体240aは、建屋1の側壁に沿う方向に間隔を開けて複数配置されている。傾斜ボード体240bは、隣り合う直交ボード体240aを接続するように設けられている。
設置構造200では、ボード体240が鉛直方向に延在すると共に建屋1の側壁に対して交差する方向に延在するため、建屋1の側壁は、ボード体240が側壁と平行に延在する場合と比較して、ボード体240によって強固に支持される。したがって、建屋1の地下部1aの側方への揺れをボード体240によって防止することができ、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
本実施形態に係る設置方法は、第1実施形態に係る設置方法と略同じであるため、ここではその説明を省略する。
設置構造200では、ボード体240は、建屋1の全周を囲むように配置されているが、建屋1における周方向の一部を囲むように配置されていてもよい。
また、設置構造200では、ボード体240は、直交ボード体240aと傾斜ボード体240bとを含むが、直交ボード体240aと傾斜ボード体240bのいずれかのみであってもよい。
以上の実施形態によれば、第1実施形態に加え、以下に示す作用効果を奏する。
設置構造200では、ボード体240が建屋1の側壁に対して交差する方向に延在するため、建屋1の地下部1aの側方への揺れをボード体240によって防止することができる。したがって、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、図4を参照して、本発明の第3実施形態に係る建屋1の設置構造300について説明する。以下では、第1及び第2実施形態と異なる点を主に説明し、第1及び第2実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第1及び第2実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
設置構造300では、杭体40は、建屋1の側壁に対して直交する方向に複数並べられている。そのため、地下部1aの側方への揺れに対する拘束力を高めることができる。したがって、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
また、設置構造300では、杭体40と建屋1との間に流動化処理土体350が形成されている。具体的には、流動化処理土体350は、建屋1を取り囲むように形成され、内周が建屋1の側壁に接し、外周が杭体40に接している。
流動化処理土体350は、現地発生土、調整泥水及びセメント系固化材を所望の割合で混ぜ合わせて流動化処理土を生成し、改良地盤30の上面に形成される溝12に流し込むことによって形成される。流動化処理土は、改良地盤30に用いられるセメント改良土よりも流動性が高く、溝12への充填が容易である。そのため、締固めが困難な狭い埋め戻し箇所への使用に適している。
本実施形態に係る設置方法は、第1実施形態に係る設置方法と略同じであるため、ここではその説明を省略する。
以上の実施形態によれば、第1実施形態に加え、以下に示す作用効果を奏する。
設置構造300では、杭体40が建屋1の側壁に対して直交する方向に延在するため、建屋1の地下部1aの側方への揺れを杭体40によって防止することができる。したがって、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
また、杭体40と建屋1との間に流動化処理土体350が設けられているため、杭体40と建屋1との間に隙間が形成されるのを防止することができる。したがって、建屋1の地下部1aの側方への揺れを杭体40によって防止することができ、建屋1の耐震性をより向上させることができる。
杭体40は建屋1を取り囲むように配置されているが、建屋1における周方向の一部を囲むように、配置されていてもよい。
また、杭体40は、建屋1の側壁に対して直交する方向に複数並べられているが、建屋1の側壁に対して傾斜する方向に並べられていてもよい。すなわち、杭体40は、建屋1の側壁に対して交差する方向に並べられていればよい。
また、流動化処理土体350は、建屋1の全周を囲むように形成されているが、建屋1における周方向の一部を囲むように、例えばコの字状に形成されていてもよい。
<第4実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第4実施形態に係る建屋1の設置構造400について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
設置構造400では、杭体40は、3m以上の直径を有する大径のRC杭体として形成されている。大径のRC杭体は、例えばアーバンリング工法により形成される。アーバンリング工法では、複数の鋼製セグメントからなる直径3m以上のアーバンリングを改良地盤30に圧入する。具体的には、アーバンリングの組み立て、アーバンリングの圧入、及びアーバンリング内の掘削を、アーバンリングが岩盤20に到達するまで繰返し行う。その後、鉄筋をアーバンリング内に配置し、生コンクリートを打設することにより、大径のRC杭体が形成される。
本実施形態に係る設置方法は、第1実施形態に係る設置方法と略同じであるため、ここではその説明を省略する。
以上の実施形態によれば、第1実施形態と同様に、建屋1の耐震性を向上させることができる。
<第5実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第5実施形態に係る建屋1の設置構造500について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
設置構造500は、河海2の近傍に構築される建屋1に適している。河海の近傍では、洪水や津波の被害を建屋1が受けることがあり、設置構造500では、このような被害を軽減することができる。以下、設置構造500について、具体的に説明する。
図6に示すように、改良地盤30は、原地盤10よりも高く盛り上げられている。そのため、洪水や津波により河水又は海水が河海2から堤防3を超えて原地盤10上に流出したとしても、河水又は海水が建屋1に到達するのを防ぐことができる。したがって、建屋1の耐震性を向上させることができると共に、洪水や津波による建屋1の被害を防止することができる。図6に示すように、原地盤10より高く盛り上げられる範囲を、建屋1の周囲に設定することで、効率的な建屋溢水対策が可能である。
本実施形態に係る設置方法は、第1実施形態に係る設置方法と略同じであるため、ここではその説明を省略する。
なお、設置構造500は、設置構造100,200,300,400(図1、図3〜図5参照)と同様に、杭体40、連結体50、ボード体240、流動化処理土体350を備えていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明の実施形態では、杭体40(補強体)、ボード体240(補強体)は改良地盤30を盛り立て、設置した後に改良地盤30上から、例えば、高圧噴射工法、ケーシングドライバ工法(CD工法)、回転式ケーシングドライバ工法(CD工法)、アーバンリング工法により構築されたが、改良地盤30の盛り立てに先立ち、または並行して杭体40(補強体)、ボード体240(補強体)を形成してもよい。具体的には、盛り立てに先立ち埋設型枠や仮設型枠を用いて形成する方法や、盛り立てた改良地盤を型枠として形成する方法を利用できる。
また、本発明の実施形態では、建屋1の周囲全域に改良地盤30を設けて、杭体40(補強体)、ボード体240(補強体)を形成したが、必ずしも建屋の周囲全域に設置、形成する必要はなく、便宜配置形状は設定でき、一部に原地盤や未改良地盤が介在していてもよい。
100,200,300,400,500・・・建造物の設置構造
1・・・建屋(建造物)
10・・・原地盤
20・・・岩盤
30・・・改良地盤
31・・・窪み
40・・・杭体(補強体)
41・・・穿孔(凹部)
50・・・連結体
240・・・ボード体(補強体)

Claims (10)

  1. 原地盤を掘り下げた岩盤上に構築される建造物の設置構造であって、
    前記構造物の周囲における前記岩盤上に設けられ、前記原地盤よりも高い強度を有する改良地盤を備える、
    建造物の設置構造。
  2. 前記岩盤に埋め込まれ、前記改良地盤を補強する補強体を更に備える
    請求項1に記載の建造物の設置構造。
  3. 前記補強体は、杭体を含む、
    請求項2に記載の建造物の設置構造。
  4. 前記補強体は、板状に形成され、鉛直方向に延在すると共に前記建造物の側壁に対して交差する方向に延在する、
    請求項2に記載の建造物の設置構造。
  5. 前記補強体は、鉛直方向に延在する複数の杭体を含み、
    前記複数の杭体は、前記建造物の側壁に対して交差する方向に並べられている、
    請求項2又は3に記載の建造物の設置構造。
  6. 前記改良地盤よりも高い強度を有し、前記補強体と前記構造物を連結する連結体を更に備える、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の建造物の設置構造。
  7. 建造物の設置方法であって、
    原地盤を掘り下げた岩盤上に前記建造物を構築し、
    前記構造物の周囲における前記岩盤上に、前記原地盤よりも高い強度を有する改良地盤を設ける、
    建造物の設置方法。
  8. 前記改良地盤を貫通し前記岩盤に達する凹部を掘削し、前記改良地盤を補強する補強体を前記凹部内に形成する、
    請求項7に記載の建造物の設置方法。
  9. 前記改良地盤の表面に窪みを形成して前記補強体を前記窪みの底部から突出させ、
    前記窪み内に、前記補強体と前記構造物を連結する連結体を形成する、
    請求項8に記載の建造物の設置方法。
  10. 前記改良地盤を形成する際に、前記改良地盤を、前記原地盤よりも高く盛り上げる、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の建造物の設置方法。
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