JP2019142564A - 被梱包物の梱包体及び被梱包物の梱包方法 - Google Patents

被梱包物の梱包体及び被梱包物の梱包方法 Download PDF

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Abstract

【課題】梱包状態の被梱包物に荷重や衝撃がかかっても被梱包物に撓みや部品の分離、落下等が発生することを防止する。【解決手段】薄型の表示装置1の梱包体5は、表示装置1の下辺縁部1aを溝部6a,7aで嵌合して覆う第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7と、表示装置1の下辺縁部1aに対向する上辺縁部1bを溝部8a,9aで嵌合して覆う第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9とを備えた。更に、第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7を覆う下部箱部材12と、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9と第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7を覆う上部箱部材13とを備えた。下部箱部材12は、対向する一対の長側面12cが外側長側面と内側長側面を折り曲げ部で折り曲げた二重折り部とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、薄型の表示装置等を含む被梱包物を梱包するための被梱包物の梱包体及び被梱包物の梱包方法に関する。
近年、液晶ディスプレイ装置等のような表示装置は薄型のものが主流になっている。特にマルチディスプレイ装置では、壁面に複数の表示装置を小さな間隔で縦横方向に配列して設置されている。そのため、薄型の表示パネルの四周縁部を囲うベゼルの厚さが例えば1.5mmと非常に薄い。
例えば特許文献1に記載された梱包材では、表示装置の上辺の縁部と下辺の縁部を発泡スチロールからなる上側緩衝部材と下側緩衝部材の溝部にそれぞれ嵌合して覆い、更に下側緩衝部材を下部箱部材で覆い、上側緩衝部材を上部箱部材で覆うことで梱包している。
例えば、図6(a)に示す表示装置100の梱包体101では、左右に分離された下側緩衝部材103を下部箱部材104に収納し、表示装置100の下辺の縁部を下側緩衝部材103の溝部に嵌合させ、上辺の縁部に左右に分離された上側緩衝部材102の溝部を嵌合させている。図6(b)に示すように、下部箱部材104は略U字状の断面形状を有している。上側緩衝部材102と下側緩衝部材103は上部箱部材105に収納されている。
そして、下部箱部材104の側面を上部箱部材105で覆った状態でジョイントによって互いに係止させ、上部箱部材105と下部箱部材104を帯状のバンドで巻き付けることで梱包体101による梱包が完了する。
特開2015−189485号公報
しかしながら、梱包体101で梱包される表示装置100は薄型であるため、発泡スチロールからなる下側緩衝部材103及び上側緩衝部材102と段ボール製の下部箱部材104及び上部箱部材105で梱包していても、輸送時や保管時等の衝撃に弱いという問題があった。
例えば、表示装置100を梱包した梱包体101を保管したり輸送したりする場合、図7に示すように、梱包状態で梱包体101を通して表示装置100の長辺の両側角部に荷重Gがかかると表示装置100の長辺に撓みが発生する。これによって、表示装置100の液晶ディスプレイの中央部下側のガラス106がベゼル107から脱落してしまうことがあった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、梱包状態の被梱包物に荷重や衝撃がかかっても被梱包物に撓みや部品の脱落等が発生することを防止するようにした被梱包物の梱包体及び被梱包物の梱包方法を提供することを目的とする。
本発明による被梱包物の梱包体は、被梱包物の一方の縁部を覆う第一緩衝部材と、被梱包物の一方の縁部に対向する他方の縁部を覆う第二緩衝部材と、第一緩衝部材を覆う第一箱部材と、第二緩衝部材及び第一緩衝部材を覆う第二箱部材とを備え、第一箱部材及び第二箱部材の少なくとも一方における一の側面は二重に折り曲げられた二重折り部であることを特徴とする。
本発明による被梱包物の梱包体は、被梱包物の一方の縁部を覆う第一緩衝部材と、被梱包物の一方の縁部に対向する他方の縁部を覆う第二緩衝部材と、第一緩衝部材を覆う第一箱部材と、第二緩衝部材及び第一緩衝部材を覆う第二箱部材とを備え、第一緩衝部材及び第一箱部材の間と第二緩衝部材及び第二箱部材の間との少なくとも一方に設けた断面略L字型の補強部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明による被梱包物の梱包方法は、第一緩衝部材を第一箱部材で覆う工程と、被梱包体の一方の縁部を第一緩衝部材で覆うと共に一方の縁部に対向する他方の縁部を第二緩衝部材で覆う工程と、第二緩衝部材及び第一緩衝部材を第二箱部材で覆う工程と、を備え、第一箱部材と第二箱部材の一方は一の側面が二重に折り曲げられた二重折り部であり、他方は第二緩衝部材または第一緩衝部材に設置された断面略L字型の補強部材を覆っていることを特徴とする。
本発明に係る被梱包物の梱包体及び被梱包物の梱包方法によれば、二重折り部や補強部材によって梱包体の強度を補強できるため、梱包体に偏った荷重や衝撃がかかったとしても被梱包物に撓みや部品の脱落、分離等が発生することを防止できる。
表示装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態による梱包体と表示装置の分解斜視図である。 図2に示す下部箱部材のB−B線断面図である。 下部箱部材とその端部の拡大図である。 下部箱部材の展開図である。 (a)は従来例による表示装置の梱包体の分解斜視図、(b)は下部箱部材のA−A線拡大断面図である。 梱包体を通して表示装置にかかる荷重を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態による薄型の表示装置1の梱包体5を図1〜図5を参照して説明する。
図1は被梱包物としての薄型の表示装置1を示すものであり、例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等からなる大型で薄型の表示装置1を示すものである。表示装置1は例えば略四角形板状の表示パネル2とその四周縁部を囲う枠部材としてのベゼル3とを備えている。表示パネル2は一方の平坦面に表示画面2aが設けられ、他方の面に背面をなすリアカバー2bが設けられている。
この薄型の表示装置1の梱包体5は図2に示されており、表示装置1は例えば長方形板状を形成している。表示装置1の角部を含む上下辺の縁部を囲う4つの緩衝部材を有している。4つの緩衝部材は、表示装置1の下辺縁部1aとその両側角部を囲う第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7を有する下部緩衝部材10Aと、上辺縁部1bとその両側角部を囲う第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9を有する上部緩衝部材10Bとからなる。
これら第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7と第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9とは表示装置1の四隅の角部にそれぞれ分離されて取り付けられる。
第1下側緩衝部材6は上面と第2下側緩衝部材7に対向する側面に開口を有する溝部6aが形成されており、溝部6aの内部は嵌合される表示装置1の左下側の角部と下辺縁部1aの形状に沿って凹凸が形成されている。同様に、第2下側緩衝部材7は上面と第1下側緩衝部材6に対向する側面に開口を有する溝部7aが形成され、溝部7aの内部は嵌合される表示装置1の右下側の角部と下辺縁部1aの形状に沿って凹凸が形成されている。
第1上側緩衝部材8は下面と第2上側緩衝部材9に対向する側面に開口を有する溝部8aが形成されており、溝部8aの内部は嵌合される表示装置1の左上側の角部と上辺縁部1bの形状に沿って凹凸が形成されている。同様に、第2上側緩衝部材9は下面と第1上側緩衝部材8に対向する側面に開口を有する溝部9aが形成され、溝部9aの内部は嵌合される表示装置1の右上側の角部と上辺縁部1bの形状に沿って凹凸が形成されている。
第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9は、例えばPS(ポリスチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等を原材料とする発泡材、発泡スチロールからなり、外部から加わる物理的な荷重や衝撃を緩和する緩衝機能を有している。
なお、第1下側緩衝部材6と第2下側緩衝部材7は互いに分離されていなくてもよく、一体に形成されていてもよい。同様に、第1上側緩衝部材8と第2上側緩衝部材9も分離されることなく一体に形成されていてもよい。これにより、梱包体5の剛性が向上する。
表示装置1の下辺縁部1aが第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7の溝部6a,7aに嵌合された状態で、第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7を包囲する下部箱部材(カートン)12が設けられている。更に、上辺縁部1bが第1上側緩衝部材8と第2上側緩衝部材9の溝部8a,9aに嵌合された状態で、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9と下部箱部材12を覆う上部箱部材(カートン)13が設けられている。下部箱部材12と上部箱部材13の材質は例えば段ボールであるが、厚紙等で形成してもよい。
下部箱部材12は上面に開口12aを有する箱状に形成され、その内部に表示装置1の下辺縁部1aを嵌合した第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7を収納可能である。上部箱部材13は下面に開口13aを有する箱状に形成され、その内部に表示装置1の上辺縁部1bを嵌合した第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9と下部箱部材12を収納可能である。
下部箱部材12について、図3乃至図5により詳細に説明する。
下部箱部材12は、図2及び図4に示すように上向きの開口12aが短冊形の細長い長方形状をなす箱体で形成され、開口12aに対向する底面12bと底面12bの長辺に沿った両側の長側面12cと底面12bの短辺に沿った両側の短側面12dとで形成されている。長側面12cと短側面12dは同一高さを有している。しかも、長側面12cは折り曲げ部15で内側に折り曲げられて先端が底面12bまで延びる二重折り部とされている。
図5は下部箱部材12の展開図である。図5において、下部箱部材12の展開形状は、短冊形で細長い長方形状の底面12bと、底面12bの対向する長辺に連結された一対の長側面12cと、底面12bの対向する短辺に連結された一対の短側面12dとで形成されている。長側面12cは底面12bよりわずかに両端の長さが短い。しかも、長側面12cは組み立て状態で外側に位置する外側長側面16と内側に折り曲げられる内側長側面17とで形成され、外側長側面16と内側長側面17は高さ方向が同一長さに形成されている。そのため、長側面12cを折り曲げ部15で折り曲げて内側長側面17を下部箱部材12の内部に折り曲げた際、内側長側面17の下端部は底面12bに当接しており、剛性が高い。
なお、内側長側面17の下端部は底面12bに当接するまで延びていなくてもよく、外側長側面16の高さの上下方向途中まで延びている構成でもよい。この場合でも、長側面12cの折り曲げ部15で二重折り部に形成できることで、その剛性を高くできる。
外側長側面16の対向する短辺には折り代部16aが形成され、折り代部16aは短側面12dより高さが低く形成され、組み立てた状態で短側面12dの内側に位置している。長側面12cの折り曲げ部15には例えば2本のミシン目18が平行に形成されている。下部箱部材12が剛性の高い段ボールや厚紙等で形成されていても、2本のミシン目18で折り曲げ抵抗が小さくなるため容易に折り曲げできて組立性を改善できる。なお、ミシン目18は折り曲げ部15に1本または適宜の複数本形成できる。
長側面12cにおいて、外側長側面16と折り代部16aの境界線から折り代部16a側に穴部20が形成されている。内側長側面17の長手方向に対向する両側の端部17aには凸部21が対向して突出形成されている。そして、下部箱部材12の長側面12cを組み立てる際、外側長側面16を起立させて折り曲げ部15で内側長側面17を内側に折り込んだ状態で、内側長側面17の凸部21を外側長側面16に形成した穴部20に挿入して係止させる。これにより、内側長側面17は外側長側面16に密着した状態で係止され、開いてしまうことを阻止できる。その際、図4に示すように、凸部21は穴部20を通して外側長側面16の外側に露出するが、小さいので見栄えを損ねることはない。
図2において、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の上面の両側の角部には断面略L字型の補強部材23がそれぞれ載置される。補強部材23は段ボールまたは厚紙等で形成され、その長さは表示装置1の上辺縁部1bに嵌合させた第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9間の長さに等しいことが好ましい。これにより、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9が分離されていても両側角部に一対の補強部材23を設置することで剛性を向上できる。
第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9と補強部材23に対して上部箱部材13を被せて覆うことができる。上部箱部材13は下部箱部材12と同様に、短冊状の長方形状をなす下向きの開口13aと、開口13aに対向する天面13bと、天面13bの長辺に連結された一対の長側面13cと、天面13bの短辺に連結された一対の短側面13dとで形成されている。しかも図3に示すように、上部箱部材13の長側面13cと短側面13dとは、表示装置1の第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9だけでなく、第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7を収納した下部箱部材12の下端部に到達する程度の長さに形成されている。
更に、下部箱部材12の長側面12c及び短側面12dと上部箱部材13の長側面13c及び短側面13dが重なった状態で、各長側面12c、13cに形成された不図示の孔部同士を連結して係止させるジョイント25を備えている。また、下部箱部材12と上部箱部材13を互いに固定する2本の梱包用バンド26も備えている。梱包用バンド26は例えばポリプロピレン製等の合成樹脂の材質で帯状に形成されている。
本実施形態による表示装置1の梱包体5は上述した構成を備えており、次に表示装置1の梱包体5による梱包方法の一例について図2を中心に説明する。
まず、第1下側緩衝部材6と第2下側緩衝部材7を下部箱部材12内に収納させる。
次に、表示パネル2の四周縁部にベゼル3を固定した表示装置1の下辺縁部1aとその両端角部を第1下側緩衝部材6と第2下側緩衝部材7の各溝部6a,7aに嵌合させる。そして、表示装置1の上辺縁部1bとその両端角部に第1上側緩衝部材8と第2上側緩衝部材9の各溝部8a,9aを嵌合させる。
次に表示装置1の上辺縁部1bに嵌合させた第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の上面の両側角部に断面略L字状の補強部材23をそれぞれ載置させる。そして、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の上面から上部箱部材13を被せて、図3に示すように、下部箱部材12の長側面12c及び短側面12dの外側に上部箱部材13の長側面13c及び短側面13dを重ねて包囲させる。これにより、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の上面の両側角部に載置された補強部材23は、上部箱部材13の天面13bと長側面13cとで押さえつけられる。
下部箱部材12の一対の長側面12cは外側長側面16と内側長側面17が折り曲げ部15で2つ折りされて内側長側面17の下端部が底面12bに位置しているため、長側面12cの剛性が高い。また、補強部材23によって上部箱部材13や第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の剛性が補強される。そのため、梱包体5の外部から表示装置1の長辺の角部等に荷重や衝撃がかかっても変形しにくい。
そして、下部箱部材12と上部箱部材13の両側の長側面12c、13c同士を孔部にジョイント25を通して連結する。更に2本の梱包用バンド26で下部箱部材12と上部箱部材13を締め込むことで固定し、梱包体5の梱包が完了する。
なお、上述した梱包体5の梱包方法は一例にすぎない。他の例として、例えば表示装置1の下辺縁部1aと上辺縁部1bに第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7と第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9を嵌合させた後で、下部箱部材12及び上部箱部材13で囲うようにしてもよい。
上述したように本実施形態による表示装置1の梱包体5及び梱包方法によれば、梱包体5で梱包された薄型の表示装置1の長辺の角部に荷重や衝撃がかかったとしても、表示装置1の下部は下部箱部材12の二重折りした長側面12cで補強されているため、表示装置1の撓みを抑制できる。また、表示装置1の上部は第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9と上部箱部材13との間に設置した断面略L字状の補強部材23で補強されているため、表示装置1の撓みを抑制できる。そのため、外部からの衝撃等で表示装置1の長辺が撓んだり変形する等して、ガラス等の部品が脱落したり分離したりすることを防止できる。
しかも、下部箱部材12の長側面12cは材質の剛性が高くても、折り曲げ部15に2条のミシン目18を形成したため折り曲げが容易である。また、長側面12cの折り曲げた内側長側面17の両端に設けた凸部21を外側長側面16の折り代部16aに形成した穴部20に係止させたため、折り曲げ部15で折り曲げた内側長側面17が開くことを阻止できる。
なお、本発明は、上述した実施形態による表示装置1の梱包体5及び梱包方法に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。次に本発明の変形例について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明する。
例えば、上述の実施形態の構成に代えて、下部箱部材12の長側面12cを折り曲げることなく外側長側面16だけで形成すると共に、第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7の下面の両側角部に補強部材23を設置し、上部箱部材13の長側面13cを二重折り部に形成してもよい。
また、梱包体5に補強部材23を設けずに、下部箱部材12の長側面12cと上部箱部材13の長側面13cをそれぞれ二重折り部で形成して補強してもよい。
或いは、梱包体5の下部箱部材12と上部箱部材13の各長側面12c、13cに二重折り部を形成せずに、第1下側緩衝部材6及び第2下側緩衝部材7の底面角部と第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の上面角部にそれぞれ補強部材23を設けて、下部箱部材12、上部箱部材13で押さえ付けて補強してもよい。
要するに、表示装置1の下部と上部をそれぞれ梱包する下部緩衝部材10Aまたは下部箱部材12、上部緩衝部材10Bまたは上部箱部材13にそれぞれ二重折り部の長側面12c、13cと補強部材23の少なくともいずれか1つを設けることで梱包体5の剛性を高めて補強することができる。
なお、上述した実施形態では、下部箱部材12の対向する一対の長側面12cを折り曲げて二重折り部を形成したが、片方の長側面12cだけに二重折り部を形成してもよい。同様に、第1上側緩衝部材8及び第2上側緩衝部材9の上面の対向する角部にそれぞれ補強部材23を載置したが、片側の角部にのみ載置してもよい。この場合でも梱包体5を補強できる。
また、上述の実施形態では、下部箱部材12の長側面12cにおいて、外側長側面16の折り代部16aに穴部20を形成し、内側長側面17の端部17aに凸部21を形成して、凸部21を穴部20に挿入して係止させた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、内側長側面17の両側の端部17aに折り代部16aと穴部20を形成し、外側長側面16の両側端部に凸部21を形成してもよい。この場合、凸部21を穴部20に係止させることで、凸部21の先端は下部箱部材12の内側に突出するため、外側に露出せず見栄えが良い。
なお、上述した実施形態では、表示装置1の下辺縁部1aと上辺縁部1bをそれぞれ下部緩衝部材10A及び下部箱部材12、上部緩衝部材10B及び上部箱部材13で覆って梱包するように構成した。しかし、本発明による被梱包物の梱包体5は被梱包物の下部と上部を覆う構成に限定されるものではない。例えば表示装置1等の被梱包物の左側縁部と右側縁部をそれぞれ左側緩衝部材及び左部箱部材、右側緩衝部材及び右部箱部材で覆って梱包するように構成してもよい。
そのため、本発明において、下部緩衝部材10A及び左側緩衝部材は第一緩衝部材に含まれ、上部緩衝部材10B及び右側緩衝部材は第二緩衝部材に含まれる。また、下部箱部材12及び左部箱部材は第一箱部材に含まれ、上部箱部材13及び右部箱部材は第二箱部材に含まれる。
また、上述した実施形態では、下部緩衝部材10Aや上部緩衝部材10Bとして発泡スチロールを用いたが、発泡スチロールに限定されない。例えば、段ボールや厚紙や合成樹脂材等の他の材質の緩衝部材を用いることができる。
また、被梱包体として薄型の表示装置1を用いたが、他の薄型製品でもよいし、薄型でない製品でもよく、適宜の被梱包体に本発明を適用できる。
1 表示装置
1a 下辺縁部
1b 上辺縁部
2 表示パネル
3 ベゼル
6 第1下側緩衝部材
7 第2下側緩衝部材
8 第1上側緩衝部材
9 第2上側緩衝部材
10A 下部緩衝部材
10B 上部緩衝部材
12 下部箱部材
12c、13c 長側面
13 上部箱部材
15 折り曲げ部
16 外側長側面
17 内側長側面
18 ミシン目
20 穴部
21 凸部
23 補強部材

Claims (8)

  1. 被梱包物の一方の縁部を覆う第一緩衝部材と、
    前記被梱包物の前記一方の縁部に対向する他方の縁部を覆う第二緩衝部材と、
    前記第一緩衝部材を覆う第一箱部材と
    前記第二緩衝部材及び第一緩衝部材を覆う第二箱部材と、を備え、
    前記第一箱部材及び第二箱部材の少なくとも一方における一の側面は二重に折り曲げられた二重折り部であることを特徴とする被梱包物の梱包体。
  2. 被梱包物の一方の縁部を覆う第一緩衝部材と、
    前記被梱包物の前記一方の縁部に対向する他方の縁部を覆う第二緩衝部材と、
    前記第一緩衝部材を覆う第一箱部材と
    前記第二緩衝部材及び第一緩衝部材を覆う第二箱部材と、を備え、
    前記第一緩衝部材及び第一箱部材の間と前記第二緩衝部材及び第二箱部材の間との少なくとも一方に設けた断面略L字型の補強部材と、
    を備えたことを特徴とする被梱包物の梱包体。
  3. 前記第一箱部材及び第二箱部材の少なくとも一方における一の側面は二重に折り曲げられた二重折り部である請求項2に記載された被梱包物の梱包体。
  4. 前記一の側面は折り曲げ部を介して折り曲げた外側長側面と内側長側面を有しており、前記内側長側面は前記外側長側面の前記折り曲げ部と反対側の端部まで延びている請求項1または3に記載された被梱包物の梱包体。
  5. 前記一の側面の折り曲げ部には、複数本のミシン目が形成されている請求項4に記載された被梱包物の梱包体。
  6. 前記一の側面の外側長側面と内側長側面の一方には穴部が形成され、他方には前記穴部に係止可能な凸部が形成されている請求項4または5に記載された被梱包物の梱包体。
  7. 前記被梱包物は薄型で四角形板状の表示装置である請求項1から6のいずれか1項に記載された被梱包物の梱包体。
  8. 第一緩衝部材を第一箱部材で覆う工程と、
    被梱包体の一方の縁部を前記第一緩衝部材で覆うと共に前記一方の縁部に対向する他方の縁部を第二緩衝部材で覆う工程と、
    前記第二緩衝部材及び第一緩衝部材を第二箱部材で覆う工程と、
    を備え、
    前記第一箱部材と第二箱部材の一方は一の側面が二重に折り曲げられた二重折り部であり、他方は前記第二緩衝部材または第一緩衝部材に設置された断面略L字型の補強部材を覆っていることを特徴とする被梱包物の梱包方法。
JP2018029617A 2018-02-22 2018-02-22 被梱包物の梱包体及び被梱包物の梱包方法 Pending JP2019142564A (ja)

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