JP2019142453A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の部材同士を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能な構成を備えた乗物用シートを得る。【解決手段】乗物用シートは、シートクッション、シートバックおよびシートフレームを備える。シートフレームは、第1係合爪10Fおよび第1対向面10Gが設けられた第1部材10と、第2係合爪20Fおよび第2対向面20Gが設けられた第2部材20と、第1凹所および第2凹所が設けられた第3部材30とを有する。第1凹所の内側に第1係合爪10Fが配置され、第2凹所の内側に第2係合爪20Fが配置され、且つ、第1対向面10Gの少なくとも一部と第2対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧していることにより、第1係合爪10Fは第1凹所に係合し、第2係合爪20Fは第2凹所に係合している。【選択図】図5

Description

本開示は、乗物用シートに関する。
乗物用シートの内部には、その骨格をなすシートフレームが設けられる。シートフレームは、シートバック内に配置されるバックフレームと、シートクッション内に配置されるクッションフレームとを有する。特開2015−003645号公報(特許文献1)に開示されているように、シートフレームを構成する各種の部材を組み立てるに当たり、複数の部材同士を溶接にて接合するという技術が知られている。
特開2015−003645号公報
シートフレームを構成する各種の部材同士を溶接にて接合する場合には、その部材同士を接合する工程において生産性をさらに向上させることが困難となる。溶接用設備も別途必要となり、溶接用の加工費も必要となる。シートフレームを構成する各種の部材同士は溶接工法を用いないで接合できることが好ましい。
本明細書は、シートフレームを構成する各種の部材を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能な構成を備えた乗物用シートを開示することを目的とする。
本開示に基づく乗物用シートは、シートクッションおよびシートバックと、上記シートクッションおよび上記シートバックの骨格をなすシートフレームと、を備え、上記シートフレームは、第1係合爪および第1対向面が設けられた第1部材と、第2係合爪および第2対向面が設けられた第2部材と、第1凹所および第2凹所が設けられた第3部材と、を有し、上記第1凹所の内側に上記第1係合爪が配置され、上記第2凹所の内側に上記第2係合爪が配置され、且つ、上記第1対向面の少なくとも一部と上記第2対向面の少なくとも一部とが互いに押圧していることにより、上記第1係合爪は上記第1凹所に係合し、上記第2係合爪は上記第2凹所に係合している。
上記乗物用シートにおいて好ましくは、上記第1凹所と上記第2凹所とは、相互に対向するように形成されている。
上記乗物用シートにおいて好ましくは、上記第3部材は、上記第1凹所と上記第2凹所との間に突出部を有しており、上記突出部は、上記第1対向面と上記第2対向面との間に配置され、上記第1対向面および上記第2対向面のうちの少なくとも一方の対向面を押圧している。
上記乗物用シートにおいて好ましくは、上記第1部材は、一対のサイドフレームの間に配置されるクッションパネルであり、上記第1係合爪および上記第1対向面は、上記クッションパネルの前端部に設けられ、上記第2部材は、上記サイドフレームを構成している後側フレーム部であり、上記後側フレーム部は、上方前端部と下方前端部とを有し、上記第2係合爪および上記第2対向面は、上記下方前端部に設けられ、上記第3部材は、上記サイドフレームを構成している前側フレーム部であり、上記前側フレーム部は、上方後端部と下方後端部とを有し、上記第1凹所および上記第2凹所は、上記下方後端部に設けられる。
上記乗物用シートにおいて好ましくは、上記第3部材の上記下方後端部は、下方側が開放された凹形状を有しており、上記第1凹所および上記第2凹所は、当該凹形状の内側に形成されている。
上記乗物用シートにおいて好ましくは、上記第1凹所は、上記第2凹所よりも前方側に設けられ、上記クッションパネルとしての上記第1部材は、上記後側フレーム部としての上記第2部材の下方に配置されている。
上記乗物用シートにおいて好ましくは、上記第1部材、上記第2部材および上記第3部材の各々は、シート幅方向に対して直交する方向において一定の断面形状を有するアルミニウム合金製またはマグネシウム合金製の押し出し材から切り出されることで構成されている。
本明細書に開示された乗物用シートによれば、シートフレームを構成する各種の部材を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能となる。
乗物用シート100の概略構成を示す側面図である。 クッションフレーム4を示す側面図である。 クッションフレーム4を左斜め上前方から見た際に視認されるクッションフレーム4の外観態様を示す斜視図である。 クッションフレーム4を左斜め上後方から見た際に視認されるクッションフレーム4の外観態様を示す斜視図である。 クッションフレーム4を構成しているクッションパネル10、後側フレーム部20および前側フレーム部30の互いに分離された状態を示す斜視図である。 図2中のVI線で囲まれた領域を拡大して示す側面図である。 第1変形例における乗物用シートの一部を示す側面図である。 第2変形例における乗物用シートの一部を示す側面図である。 第3変形例における乗物用シートの一部を示す側面図である。 第4変形例における乗物用シートの一部を示す側面図である。 第5変形例における乗物用シートの一部を示す側面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[乗物用シート100]
図1は、乗物用シート100の概略構成を示す側面図である。乗物用シート100は、シートクッション1とシートバック2とを備え、たとえば自動車の後部側座席として利用される。乗物用シート100の内部にはシートフレーム3が設けられる。シートフレーム3は、シートクッション1およびシートバック2の骨格をなしている。本実施の形態のシートフレーム3は、シートクッション1の内部に配置されるクッションフレーム4と、シートバック2の内部に配置されるバックフレーム5とを有する。
[クッションフレーム4]
図2は、クッションフレーム4を示す側面図である。図3は、クッションフレーム4を左斜め上前方から見た際に視認されるクッションフレーム4の外観態様を示す斜視図である。図4は、クッションフレーム4を左斜め上後方から見た際に視認されるクッションフレーム4の外観態様を示す斜視図である。図5は、クッションフレーム4を構成しているクッションパネル10、後側フレーム部20および前側フレーム部30の互いに分離された状態を示す斜視図である。
図2〜図4に示すように、クッションフレーム4は、クッションパネル10、フロントパネル40および一対のサイドフレーム50L,50Rを備える。サイドフレーム50L,50Rは、乗物用シート100の左右方向、すなわちシート幅方向において相互に離間して配置される。フロントパネル40およびクッションパネル10は、サイドフレーム50L,50Rの間に配置され、前後方向において相互に離間している。本実施の形態においては、クッションパネル10は、後側フレーム部20の下方に配置される。
フロントパネル40は、サイドフレーム50L,50Rの前側部分同士を接続している。クッションパネル10は、サイドフレーム50L,50Rの後側部分同士を接続している。サイドフレーム50L,50Rの各々は、後側フレーム部20と前側フレーム部30とを有する。本実施の形態では、クッションパネル10が「第1部材」に相当し、後側フレーム部20が「第2部材」に相当し、前側フレーム部30が「第3部材」に相当する。
サイドフレーム50Lに備えられる後側フレーム部20と、サイドフレーム50Rに備えられる後側フレーム部20とは、互いに同一の構成を有する。サイドフレーム50Lに備えられる前側フレーム部30と、サイドフレーム50Rに備えられる前側フレーム部30とは、互いに同一の構成を有する。
(フロントパネル40)
フロントパネル40は、下面部40A、前端部40B、後端部40C、上面部40P、中間接続部40Q、湾曲部40R、嵌合溝40G、および支持リブ40Lを備え、これらはいずれも、シート幅方向に延びるように形成されている。フロントパネル40は、シート幅方向に対して直交する方向において一定の断面形状を有するアルミニウム合金製またはマグネシウム合金製の押し出し材から切り出されることで作製される。
上面部40Pは、板状の形状を有し、前端部40Bから中間接続部40Qまで延在している。上面部40Pのうちの前端部40Bと中間接続部40Qとの間の位置には、湾曲部40Rが設けられる。前端部40Bと湾曲部40Rとの間には嵌合溝40Gが設けられる。嵌合溝40Gは、上方側が開放された凹形状を有しており、シート幅方向に延びている。
下面部40Aは、板状の形状を有し、前端部40Bと中間接続部40Qとを接続しているとともに、前端部40Bから後端部40Cまで延在している。中間接続部40Qは、下方側が開放された凹形状を有しており、シート幅方向に延びている。支持リブ40Lは、下面部40Aから起立しており、下面部40Aから湾曲部40Rに向かって延びている。
(クッションパネル10(第1部材))
図6は、図2中のVI線で囲まれた領域を拡大して示す側面図である。図5および図6を主として参照して、クッションパネル10(図5)は、基台部10A、前端部10B、後端部10C、および複数のリブ10Dを備え、これらはいずれも、シート幅方向に延びるように形成されている。クッションパネル10も、シート幅方向に対して直交する方向において一定の断面形状を有するアルミニウム合金製またはマグネシウム合金製の押し出し材から切り出されることで作製される。
基台部10Aは板状の形状を有し、基台部10Aのうちの前端部10Bと後端部10Cとの間の部分は湾曲している(図5)。前端部10Bには、立壁部10Eと係合爪10F(第1係合爪)とが設けられる。立壁部10Eは、基台部10Aと係合爪10Fとの間に設けられ(図6)、立壁部10Eのうちの後側に位置する表面は、対向面10G(第1対向面)を構成している。係合爪10Fは、立壁部10Eの上部に設けられ、前側を向くように形成されている。
複数のリブ10Dは、基台部10Aにおける前端部10Bと後端部10Cとの間に設けられ、前後方向において間隔を空けて並んで形成されている。リブ10D、および後端部10Cは、いずれも側面視で略L字状の形状を有し、シート幅方向に沿って延びている。複数のうちの最も後側に位置するリブ10D(10Da)は、後端部10Cと互いに向き合っている(図5)。
(後側フレーム部20(第2部材))
後側フレーム部20(図5参照)は、下面部20A、下方前端部20B、後端部20C、上面部20P、上方前端部20Q、接続部20R、複数の支持リブ20Lおよび複数のリブ20Dを備え、これらはいずれも、シート幅方向に延びるように形成されている。後側フレーム部20も、シート幅方向に対して直交する方向において一定の断面形状を有するアルミニウム合金製またはマグネシウム合金製の押し出し材から切り出されることで作製される。
上面部20Pは、板状の形状を有し、上方前端部20Qから接続部20Rまで延在している。上方前端部20Qは、下向きに突出する凸形状を有する。下面部20Aは、板状の形状を有し、下方前端部20Bから接続部20Rまで延在している。上面部20Pおよび下面部20Aは相互に対向しており、接続部20Rの位置で互いに接続している。複数の支持リブ20Lは、上面部20Pと下面部20Aとの間に設けられる。
下方前端部20Bには、立壁部20Eと係合爪20F(第2係合爪)とが設けられる。立壁部20Eは、下面部20Aと係合爪20Fとの間に設けられ(図6)、立壁部20Eのうちの前側に位置する表面は、対向面20G(第2対向面)を構成している。係合爪20Fは、立壁部20Eの上部に設けられ、後側を向くように形成されている。
複数のリブ20Dは、下面部20Aにおける下方前端部20Bと後端部20Cとの間に設けられ、前後方向において間隔を空けて並んで形成されている。リブ20Dおよび後端部20Cは、いずれも側面視で略L字状の形状を有し、シート幅方向に沿って延びている。複数のうちの最も後側に位置するリブ20D(20Da)は、後端部20Cと反対方向に向いている(図5)。
(前側フレーム部30(第3部材))
前側フレーム部30(図5)は、下面部30A、下方前端部30B、下方後端部30C、上面部30P、上方前端部30Q、上方後端部30R、および複数の支持リブ30Lを備え、これらはいずれも、シート幅方向に延びるように形成されている。前側フレーム部30も、シート幅方向に対して直交する方向において一定の断面形状を有するアルミニウム合金製またはマグネシウム合金製の押し出し材から切り出されることで作製される。
上面部30Pは、板状の形状を有し、上方前端部30Qから上方後端部30Rまで延在している。下面部30Aは、板状の形状を有し、下方前端部30Bから下方後端部30Cまで延在している。上面部30Pおよび下面部30Aは相互に対向しており、複数の支持リブ30Lは、上面部30Pと下面部30Aとの間に設けられる。
上方前端部30Qは、下向きに突出する凸形状を有し、上方後端部30Rは、上方側が開放された凹形状を有する。下方前端部30Bは、上向きに突出する凸形状を有する。下方後端部30C(図6)は、下方側が開放された凹形状を有しており、当該凹形状の内側には、凹所30D(第1凹所)、凹所30E(第2凹所)、および、突出部30Fが設けられる。
図6に示すように、凹所30Dは、凹所30Eよりも前方側に設けられる。本実施の形態では、凹所30Dは、突出部30Fから見て前方側に設けられ、凹所30Eは、突出部30Fから見て後方側に設けられる。本実施の形態では、凹所30D,30Eは相互に対向するように形成されている。
[フロントパネル40と前側フレーム部30との組立て]
フロントパネル40(図2〜図4)に設けられた嵌合溝40Gおよび中間接続部40Qは、シート幅方向に延びている。嵌合溝40Gにはサイドフレーム50L,50R(前側フレーム部30,30)の各々の上方前端部30Qが嵌め込まれる。嵌合溝40Gと上方前端部30Qとはシート幅方向において相互に摺接しながら嵌合する。中間接続部40Qにはサイドフレーム50L,50R(前側フレーム部30,30)の各々の下方前端部30Bが嵌め込まれる。中間接続部40Qと下方前端部30Bとはシート幅方向において相互に摺接しながら嵌合する。
中間接続部40Qと下方前端部30Bとの間には、隙間(円柱状の空間)を形成してもよい。この隙間には、シート幅方向における外側から図示しないビスが挿入される。ビスの挿入によって、下方前端部30Bは自身の内径(曲率半径)が拡大されるように変形し、下方前端部30Bの外表面は中間接続部40Qの内表面に圧接される。中間接続部40Qと下方前端部30Bとは、より強い力で嵌合することが可能となる。
[クッションパネル10、後側フレーム部20および前側フレーム部30の組立て]
クッションパネル10は、後側フレーム部20の下方に配置される。クッションパネル10(図2〜図4)に設けられた後端部10Cおよびリブ10Dは、シート幅方向に延びている。クッションパネル10の後端部10Cの内側には、後側フレーム部20の後端部20Cが嵌め込まれる。後端部10C,20Cは、シート幅方向において相互に摺接しながら嵌合する。複数のリブ10D,20Dについても同様に、これらの各々はシート幅方向において相互に摺接しながら嵌合する。
後端部20Cとリブ20D(20Da)との間には、隙間(円柱状の空間)を形成してもよい。この隙間には、シート幅方向における外側から図示しないビスが挿入される。ビスの挿入によって、後端部20Cは自身の内径が拡大されるように変形し、後端部20Cの外表面は後端部10Cの内表面に圧接される。後端部10C,20Cはより強い力で嵌合することが可能となる。同様に、リブ20D(20Da)も自身の内径が拡大されるように変形し、リブ20D(20Da)の外表面はリブ10D(10Da)の内表面に圧接される。リブ10D(10Da)とリブ20D(20Da)とはより強い力で嵌合することが可能となる。
前側フレーム部30の上方後端部30Rの内側に、後側フレーム部20の上方前端部20Qが嵌め込まれる。上方後端部30Rと上方前端部20Qとは、シート幅方向において相互に摺接しながら嵌合する。前側フレーム部30の下方後端部30Cの内側に、後側フレーム部20の下方前端部20Bと、クッションパネル10の前端部10Bとが嵌め込まれる。下方後端部30Cと下方前端部20Bと前端部10Bとは、シート幅方向において相互に摺接しながら嵌合する。
図6に示すように、凹所30D(第1凹所)の内側に係合爪10F(第1係合爪)が配置され、凹所30E(第2凹所)の内側に係合爪20F(第2係合爪)が配置される。対向面10G,20G同士が接している状態において、係合爪10Fの前端と係合爪20Fの後端との間には距離Lが規定される。凹所30Dの前端と凹所30Eの後端との間の距離は、この距離Lよりも短く設定されている。
したがって、凹所30Dの内側に係合爪10Fが配置され、凹所30Eの内側に係合爪20Fが配置されている状態では、対向面10Gの少なくとも一部と対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧することとなる。対向面10Gの少なくとも一部と対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧していることにより、押圧に伴う反力が組立状態において残留することとなり、結果として、係合爪10Fは凹所30Dにより強い力で係合することができ、係合爪20Fは凹所30Eにより強い力で係合することが可能となる。
(作用および効果)
前側フレーム部30および後側フレーム部20は、クッションパネル10の前端部10Bと協働しながら互いに一体化され、サイドフレーム50Lを構成する。サイドフレーム50Rについても同様である。サイドフレーム50L,50Rは、フロントパネル40とクッションパネル10とを介して互いに一体化され、クッションフレーム4を構成することとなる。
本実施の形態においては、対向面10G,20Gの少なくとも一部同士が互いに押圧するような態様で、係合爪10Fが凹所30Dに係合し、係合爪20Fが凹所30Eに係合している。これらの係合によって、クッションパネル10、後側フレーム部20および前側フレーム部30が一体化される。乗物用シート100(図1)の骨格をなすこれらの各部材同士を、溶接工法を用いなくとも互いに接合することができるため、溶接用の設備や溶接用の加工費の分、製造費用を安く抑えることが可能となる。リベットなどを用いてこれらを接合する場合に比べても、本実施の形態によれば同様の理由により製造費用を安く抑えることが可能となる。
上述のとおり、凹所30D(第1凹所)と凹所30E(第2凹所)とは相互に対向するように形成されている。凹所30Dと凹所30Eとを結ぶ直線を仮想的に描いたとすると、対向面10G,20Gはこの直線に対していずれも略直交する関係を有している。対向面10Gの少なくとも一部と対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧し、この押圧に伴って反力が生じている。上記のような略直交する関係が成立しているため、この反力は効率よく、係合爪10Fと凹所30Dとの係合に活用され、係合爪20Fと凹所30Eとの係合に活用されている。
[第1変形例]
図7は、第1変形例における乗物用シートの一部を示す側面図であり、図6に対応している。図7に示す下方後端部30Cも、下方側が開放された凹形状を有しており、下方後端部30Cの内側に、凹所30D(第1凹所)、凹所30E(第2凹所)、および、突出部30Fが設けられる。突出部30Fは、凹所30D,30Eの間に位置する。図7に示す突出部30Fは、図6に示す突出部30Fよりも下方側に向かって延びている。
突出部30Fは、対向面10G,20Gの間に配置される。具体的には、突出部30Fは、対向面10Gのうちの対向面20Gに接触していない部分と、対向面20Gのうちの対向面10Gに接触していない部分との間に配置されており、突出部30Fは、対向面10Gを前方に押圧するとともに、対向面20Gを後方に押圧している。押圧に伴う反力が組立状態において残留している。係合爪10Fは凹所30Dにより強い力で係合することができ、係合爪20Fは凹所30Eにより強い力で係合することが可能となる。乗物用シートの骨格をなすこれらの各部材同士を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能となる。
[第2変形例]
図7に示す態様(第1変形例)では、突出部30Fが対向面10Gを介して係合爪10Fを前方側に向かって押圧しており、突出部30Fが対向面20Gを介して係合爪20Fを後方側に向かって押圧している。
図8に示すように、突出部30Fは、対向面10Gおよび対向面20Gのうちの少なくとも一方の対向面を押圧していてもよい。図8に示す態様では、突出部30Fが対向面20Gを介して係合爪20Fを後方側に向かって押圧している。
[第3変形例]
図9に示すように、下方後端部30Cの内側には、突出部30Fが設けられていなくても構わない。この場合であっても、凹所30Dの内側に係合爪10Fが配置され、凹所30Eの内側に係合爪20Fが配置されている状態では、対向面10Gの少なくとも一部と対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧することとなる。係合爪10Fは凹所30Dにより強い力で係合することができ、係合爪20Fは凹所30Eにより強い力で係合することが可能となる。乗物用シートの骨格をなすこれらの各部材同士を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能となる。
[第4変形例]
上述の実施の形態および第1〜第3変形例においては、クッションパネル10が「第1部材」に相当し、後側フレーム部20が「第2部材」に相当し、前側フレーム部30が「第3部材」に相当する。一方で、図10に示す態様(第4変形例)においては、クッションパネル10が「第1部材」に相当し、前側フレーム部30が「第2部材」に相当し、後側フレーム部20が「第3部材」に相当する。
図10に示すように、クッションパネル10の前端部10Bには、立壁部10Jと係合爪10K(第1係合爪)とが設けられる。立壁部10Jは、基台部10Aと係合爪10Kとの間に設けられ、立壁部10Jのうちの前側に位置する表面は、対向面10G(第1対向面)を構成している。係合爪10Kは、立壁部10Jの上部に設けられ、後側を向くように形成されている。
前側フレーム部30の下方後端部30Cには、立壁部30Jと係合爪30K(第2係合爪)とが設けられる。立壁部30Jは、下面部30Aと係合爪30Kとの間に設けられ、立壁部30Jのうちの後側に位置する表面は、対向面30G(第2対向面)を構成している。係合爪30Kは、立壁部30Jの上部に設けられ、前側を向くように形成されている。
後側フレーム部20の下方前端部20Bは、下方側が開放された凹形状を有しており、下方前端部20Bの内側には、凹所20M(第1凹所)および凹所20N(第2凹所)が設けられる。凹所20M,20Nは相互に対向するように形成されている。
凹所20M(第1凹所)の内側に係合爪10K(第1係合爪)が配置され、凹所20N(第2凹所)の内側に係合爪30K(第2係合爪)が配置される。対向面10G,20G同士が接している状態において、係合爪10Kの後端と係合爪30Kの前端との間には距離Lが規定される。凹所20Mの後端と凹所20Nの前端との間の距離は、この距離Lよりも短く設定されている。
凹所20Mの内側に係合爪10Kが配置され、凹所20Nの内側に係合爪30Kが配置されている状態では、対向面10Gの少なくとも一部と対向面30Gの少なくとも一部とが互いに押圧することとなる。対向面10Gの少なくとも一部と対向面30Gの少なくとも一部とが互いに押圧していることにより、押圧に伴う反力が組立状態において残留することとなり、結果として、係合爪10Kは凹所20Mにより強い力で係合することができ、係合爪30Kは凹所20Nにより強い力で係合することが可能となる。乗物用シートの骨格をなすこれらの各部材同士を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能となる。
[第5変形例]
図11に示す態様(第5変形例)においては、前側フレーム部30が「第1部材」に相当し、後側フレーム部20が「第2部材」に相当し、クッションパネル10が「第3部材」に相当する。
図11に示すように、前側フレーム部30の下方後端部30Cには、立壁部30Jと係合爪30K(第1係合爪)とが設けられる。立壁部30Jは、下面部30Aと係合爪30Kとの間に設けられ、立壁部30Jのうちの後側に位置する表面は、対向面30G(第1対向面)を構成している。係合爪30Kは、立壁部30Jの下部に設けられ、前側を向くように形成されている。
後側フレーム部20の下方前端部20Bには、立壁部20Jと係合爪20K(第2係合爪)とが設けられる。立壁部20Jは、下面部20Aと係合爪20Kとの間に設けられ、立壁部20Jのうちの前側に位置する表面は、対向面20G(第2対向面)を構成している。係合爪20Kは、立壁部20Jの下部に設けられ、後側を向くように形成されている。
クッションパネル10の前端部10Bは、上方側が開放された凹形状を有しており、前端部10Bの内側には、凹所10N(第1凹所)および凹所10M(第2凹所)が設けられる。凹所10N,10Mは相互に対向するように形成されている。
凹所10N(第1凹所)の内側に係合爪30K(第1係合爪)が配置され、凹所10M(第2凹所)の内側に係合爪20K(第2係合爪)が配置される。対向面30G,20G同士が接している状態において、係合爪30Kの前端と係合爪20Kの後端との間には距離Lが規定される。凹所10Nの前端と凹所10Mの後端との間の距離は、この距離Lよりも短く設定されている。
凹所10Nの内側に係合爪30Kが配置され、凹所10Mの内側に係合爪20Kが配置されている状態では、対向面30Gの少なくとも一部と対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧することとなる。対向面30Gの少なくとも一部と対向面20Gの少なくとも一部とが互いに押圧していることにより、押圧に伴う反力が組立状態において残留することとなり、結果として、係合爪30Kは凹所10Nにより強い力で係合することができ、係合爪20Kは凹所10Mにより強い力で係合することが可能となる。乗物用シートの骨格をなすこれらの各部材同士を溶接工法を用いなくとも互いに接合することが可能となる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シートクッション、2 シートバック、3 シートフレーム、4 クッションフレーム、5 バックフレーム、10 クッションパネル、10A 基台部、10B,40B 前端部、10C,20C,40C 後端部、10D,20D リブ、10E,10J,20E,20J,30J 立壁部、10F,10K,20F,20K,30K 係合爪、10G,20G,30G 対向面、10M,10N,20M,20N,30D,30E 凹所、20 後側フレーム部、20A,30A,40A 下面部、20B,30B 下方前端部、20L,30L,40L 支持リブ、20P,30P,40P 上面部、20Q,30Q 上方前端部、20R 接続部、30 前側フレーム部、30C 下方後端部、30F 突出部、30R 上方後端部、40 フロントパネル、40G 嵌合溝、40Q 中間接続部、40R 湾曲部、50L,50R サイドフレーム、100 乗物用シート、L 距離。

Claims (7)

  1. シートクッションおよびシートバックと、
    前記シートクッションおよび前記シートバックの骨格をなすシートフレームと、を備え、
    前記シートフレームは、
    第1係合爪および第1対向面が設けられた第1部材と、
    第2係合爪および第2対向面が設けられた第2部材と、
    第1凹所および第2凹所が設けられた第3部材と、を有し、
    前記第1凹所の内側に前記第1係合爪が配置され、前記第2凹所の内側に前記第2係合爪が配置され、且つ、前記第1対向面の少なくとも一部と前記第2対向面の少なくとも一部とが互いに押圧していることにより、前記第1係合爪は前記第1凹所に係合し、前記第2係合爪は前記第2凹所に係合している、
    乗物用シート。
  2. 前記第1凹所と前記第2凹所とは、相互に対向するように形成されている、
    請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第3部材は、前記第1凹所と前記第2凹所との間に突出部を有しており、
    前記突出部は、前記第1対向面と前記第2対向面との間に配置され、前記第1対向面および前記第2対向面のうちの少なくとも一方の対向面を押圧している、
    請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1部材は、一対のサイドフレームの間に配置されるクッションパネルであり、前記第1係合爪および前記第1対向面は、前記クッションパネルの前端部に設けられ、
    前記第2部材は、前記サイドフレームを構成している後側フレーム部であり、前記後側フレーム部は、上方前端部と下方前端部とを有し、前記第2係合爪および前記第2対向面は、前記下方前端部に設けられ、
    前記第3部材は、前記サイドフレームを構成している前側フレーム部であり、前記前側フレーム部は、上方後端部と下方後端部とを有し、前記第1凹所および前記第2凹所は、前記下方後端部に設けられる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記第3部材の前記下方後端部は、下方側が開放された凹形状を有しており、前記第1凹所および前記第2凹所は、当該凹形状の内側に形成されている、
    請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記第1凹所は、前記第2凹所よりも前方側に設けられ、
    前記クッションパネルとしての前記第1部材は、前記後側フレーム部としての前記第2部材の下方に配置されている、
    請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記第1部材、前記第2部材および前記第3部材の各々は、シート幅方向に対して直交する方向において一定の断面形状を有するアルミニウム合金製またはマグネシウム合金製の押し出し材から切り出されることで構成されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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