JP2019139358A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示領域に対する操作を検出する機能を備えた表示装置において表示品位を改善する。【解決手段】 一実施形態に係る表示装置は、複数の画素を有する表示領域と、前記表示領域において第1方向に延び、前記複数の画素の各々に走査信号を供給する複数の走査線と、前記表示領域において前記第1方向と交差する第2方向に延び、前記複数の画素の各々に映像信号を供給する複数の信号線と、前記表示領域において前記第2方向に延びるとともに前記第1方向に並ぶ複数の駆動電極と、前記表示領域において前記第1方向に延びるとともに前記第2方向に並び、前記複数の駆動電極と対向する複数の検出電極と、を備えている。前記検出電極は、直線状の第1部分と、前記第1部分に対して傾いた直線状の第2部分とが交互に連結された波型の導電線を含む。【選択図】 図3
Description
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
表示領域に対するユーザの操作を検出する機能を備えた表示装置が実用化されている。検出方式の一例として、誘電体を介して向かい合う検出電極と駆動電極との間の容量の変化に基づいて、表示領域に接触または近接するユーザの指などの対象物を検出する静電容量方式がある。
例えば特許文献1には、走査線と平行に延びる駆動電極と、信号線と平行に延びる検出電極とを備えた表示装置が開示されている。さらに、特許文献1には、導電線で構成されたメッシュ状や波型の検出電極のパターンが開示されている。
一方で、特許文献1とは異なり、駆動電極が信号線と平行に延び、検出電極が走査線と平行に延びる表示装置の構成も採用し得る。
金属などの透過率の低い導電線で検出電極を構成する場合、導電線と表示領域に含まれる画素とが干渉し、縞状の模様(いわゆるモアレ)が視認されることがある。また、導電線が高い光の反射率を有する場合、導電線による外光の反射に起因して表示品位が低下することもある。
そこで、本開示は、表示領域に対する操作を検出する機能を備えた表示装置において、表示品位を改善することを目的の一つとする。
一実施形態に係る表示装置は、複数の画素を有する表示領域と、前記表示領域において第1方向に延び、前記複数の画素の各々に走査信号を供給する複数の走査線と、前記表示領域において前記第1方向と交差する第2方向に延び、前記複数の画素の各々に映像信号を供給する複数の信号線と、前記表示領域において前記第2方向に延びるとともに前記第1方向に並ぶ複数の駆動電極と、前記表示領域において前記第1方向に延びるとともに前記第2方向に並び、前記複数の駆動電極と対向する複数の検出電極と、を備えている。前記検出電極は、直線状の第1部分と、前記第1部分に対して傾いた直線状の第2部分とが交互に連結された波型の導電線を含む。
一実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一又は類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一又は類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
本実施形態においては、表示装置の一例として、液晶表示装置を開示する。ただし、本実施形態は、他種の表示装置に対する、本実施形態にて開示される個々の技術的思想の適用を妨げるものではない。例えば、本実施形態にて開示する駆動電極、検出電極およびダミー電極などの構成は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置等の自発光型の表示装置、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示装置、Micro Electro Mechanical System(MEMS)を応用した表示装置、或いはエレクトロクロミズムを応用した表示装置等にも適用可能である。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置DSP(以下、表示装置DSPと呼ぶ)の構成を概略的に示す斜視図である。本実施形態においては、図示したように第1方向D1、第2方向D2、および第3方向D3を定義する。各方向D1〜D3は、例えば互いに垂直に交わる方向であるが、垂直以外の角度で交わってもよい。以下の説明においては、第3方向D3の矢印が指す方向を上あるいは上方、その反対方向を下あるいは下方と呼ぶことがある。
表示装置DSPは、アクティブマトリクス型の表示パネルPNLと、駆動チップIC1と、駆動チップIC2と、バックライトユニットBLと、制御モジュールCMと、フレキシブル回路基板FPC1,FPC2,FPC3とを備えている。
表示パネルPNLは、第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向する第2基板SUB2と、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に配置された液晶層(後述する液晶層LC)とを備えている。バックライトユニットBLは、第1基板SUB1と対向しており、表示パネルPNLを照明する。図示した例においては、第1基板SUB1の一辺が第2基板SUB2よりも第2方向D2に突出している。これにより、第1基板SUB1に端子領域TAが形成されている。
表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DAを有している。例えば、表示領域DAは、第1方向D1に沿う一対の辺と、第2方向D2に沿う一対の辺とを有する矩形状であるが、この例に限られない。
フレキシブル回路基板FPC1は、端子領域TAと制御モジュールCMとを接続している。フレキシブル回路基板FPC2は、第2基板SUB2と制御モジュールCMとを接続している。フレキシブル回路基板FPC3は、バックライトユニットBLと制御モジュールCMとを接続している。
駆動チップIC1は、端子領域TAに実装されており、表示パネルPNLの表示動作を制御する。駆動チップIC1は、フレキシブル回路基板FPC1や制御モジュールCMなどの他の場所に実装されてもよい。駆動チップIC2は、フレキシブル回路基板FPC2に実装されており、表示領域DAに対するユーザの操作を検出する。駆動チップIC2は、端子領域TAや制御モジュールCMなどの他の場所に実装されてもよい。制御モジュールCMは、表示装置DSPの全体的な動作を制御する。駆動チップIC1、駆動チップIC2および制御モジュールCMは、本実施形態におけるコントローラを構成する。
図2は、表示領域DAへの画像表示に関わる表示パネルPNLの構成を概略的に示す平面図である。表示パネルPNLは、表示領域DAにおいて、複数の走査線Gと、複数の信号線Sとを備えている。複数の走査線Gは、第1方向D1に延びるとともに第2方向D2に並んでいる。複数の信号線Sは、第2方向D2に延びるとともに第1方向D1に並んでいる。
隣り合う2本の走査線Gと隣り合う2本の信号線Sによって区画された領域は、副画素SPに相当する。例えば、赤色、緑色、青色の3つの副画素SPによって1つの画素PXが構成される。画素PXは、白色などの他の色の副画素SPを含んでもよい。
副画素SPは、スイッチング素子SWと、画素電極PEとを備えている。スイッチング素子SWは、走査線G、信号線Sおよび画素電極PEに接続されている。表示パネルPNLは、複数の副画素SPにわたって延びる共通電極CEを備えている。
表示パネルPNLは、周辺領域PAにおいて、ゲートドライバGD1,GD2と、ソースドライバSDとを備えている。周辺領域PAは、表示領域DAと表示パネルPNLの縁の間の領域であり、上述の端子領域TAを含む。複数の走査線Gは、ゲートドライバGD1,GD2に交互に接続されている。ゲートドライバGD1,GD2は、駆動チップIC1によって駆動され、各走査線Gに走査信号を供給する。ソースドライバSDは、駆動チップIC1によって駆動され、各信号線Sに映像信号を供給する。スイッチング素子SWに走査信号が供給されると、信号線Sに供給される映像信号が当該スイッチング素子SWを介して画素電極PEに印加される。共通電圧が印加された共通電極CEと映像信号が印加された画素電極PEとの間の電位差に基づき発生する電界が液晶層LCに作用することで、表示領域DAに画像が表示される。
図3は、表示領域DAに対する操作検出に関わる表示パネルPNLの構成を概略的に示す平面図である。表示パネルPNLは、複数の駆動電極TXと、複数の検出電極RXと、複数の配線LNとを備えている。本実施形態においては、共通電極CEを駆動電極TXとして用いる場合を想定する。ただし、表示パネルPNLが共通電極CEとは別の駆動電極TXを備えてもよい。
複数の駆動電極TXは、表示領域DAにおいて、第2方向D2に延びるとともに第1方向D1に並んでいる。駆動電極TXは、例えばITO(インジウム・ティン・オキサイド)などの透明導電材料で帯状に形成されている。複数の検出電極RXは、表示領域DAにおいて、第1方向D1に延びるとともに第2方向D2に並んでいる。
検出電極RXは、導電線CL1によって構成されている。導電線CL1は、第1方向D1および第2方向D2に対して傾いた直線状の第1部分P1と第2部分P2とを交互に連結した波型の形状(三角波形状)を有しており、全体として第1方向D1に延びている。第1部分P2は、第1部分P1に対しても傾いている。
第2方向D2に隣り合う検出電極RXの間には、ダミー電極DXが配置されている。ダミー電極DXは、導電線CL1と同じく第1部分P1と第2部分P2とを交互に連結した波型の導電線CL2(ダミー導電線)によって構成されている。導電線CL2は、各所に設けられたスリットSLによって分断されている。
例えば、1つの検出電極RXに含まれる導電線CL1の数は、1つのダミー電極DXに含まれる導電線CL2の数(隣り合う検出電極RXの間に配置された導電線CL2の数)よりも少ない。図示した例においては、検出電極RXが2本の導電線CL1を含み、ダミー電極DXが3本の導電線CL2を含むが、この例に限定されない。
各配線LNは、周辺領域PAに配置されている。配線LNの一端は、フレキシブル回路基板FPC2を介して駆動チップIC2に接続され、他端は対応する検出電極RXの各導電線CL1に接続されている。図示した例において、端子領域TAの側から奇数番目の検出電極RXに接続される配線LNは、表示領域DAと表示パネルPNLの図中右側の縁との間の周辺領域PAを通っている。一方、端子領域TAの側から偶数番目の検出電極RXに接続される配線LNは、表示領域DAと表示パネルPNLの図中左側の縁との間の周辺領域PAを通っている。
ダミー電極DXに含まれる導電線CL2は、配線LNに接続されていない。すなわち、導電線CL2は、電気的にフローティングの状態である。バックライトユニットBLからの光は、導電線CL1,CL2によって遮られる。したがって、仮にダミー電極DXが無ければ、検出電極RXが配置された領域と、隣り合う検出電極RXの間の領域とで輝度むらが生じ得る。一方、ダミー電極DXを配置することで、表示領域DAにおける導電線の分布が均一となり、上記輝度むらを抑制することができる。
本実施形態のように、表示領域DAに遮光性を有する導電線を含む検出電極RXおよびダミー電極DXを配置する場合、導電線と画素PXとの干渉に起因したモアレが生じ得る。一般的に使用されているように、導電線をメッシュ状に配置した電極パターンを検出電極RXおよびダミー電極DXに採用した場合、導電線の配置密度が高まることから、モアレが顕著に発生する。これに対し、図3に示した波型の導電線CL1を含む検出電極RXおよび波型の導電線CL2を含むダミー電極DXを用いれば、画素PXとの干渉に起因したモアレを抑制することが可能である。
図4は、駆動電極TXおよび検出電極RXにより表示領域DAに対する操作を検出する原理を説明するための図である。駆動電極TXと検出電極RXの間には、容量Ccが形成されている。また、表示領域DAにユーザの指などの対象物Oが接触または近接すると、対象物Oと検出電極RXの間に容量CXが形成される。
検出に際しては、駆動電極TXに駆動信号Stxが供給される。駆動信号Stxの供給源は、駆動チップIC1であってもよいし、駆動チップIC2であってもよい。検出電極RXは駆動電極TXと容量Ccによって結合されているため、検出電極RXからは駆動信号Stxに対応する波形の検出信号Srxが出力される。この検出信号Srxの波形は、容量CXの有無により変化する。このような検出信号Srxの変化に基づき、駆動チップIC2は、対象物Oの存在やその座標を検出することができる。
なお、このような検出方式は、相互容量検出方式と呼ばれる。検出方式は相互容量検出方式に限られず、自己容量検出方式などの他の方式であってもよい。自己容量検出方式においては、検出電極RXに駆動信号Stxが供給され、同じく検出電極RXから検出信号Srxが読み出される。駆動電極TXを自己容量検出方式に用いることもできる。
本実施形態においては、上述の通り駆動電極TXが共通電極CEとしての役割を担う。画像の表示と操作の検出は、例えば時分割で実行することができる。すなわち、表示期間(第1期間)において、駆動チップIC1が駆動電極TXに共通電圧を供給する。この表示期間に続く検出期間(第2期間)において、駆動チップIC1または駆動チップIC2が駆動電極TXに駆動信号Stxを供給する。
図5は、表示領域DAにおける表示パネルPNLの概略的な断面図である。第1基板SUB1は、第1基体10と、第1絶縁層11と、第2絶縁層12と、第3絶縁層13と、第1配向膜14と、信号線Sと、金属配線MLと、駆動電極TX(共通電極CE)と、画素電極PEとを備えている。
第1基体10としては、例えばガラス基体あるいはポリイミドなどの樹脂基体を用いることができる。第1絶縁層11は、第1基体10の上面を覆っている。第1絶縁層11は、実際には複数の絶縁層で構成され、各絶縁層の間に走査線Gやスイッチング素子SWの半導体層などが配置されている。信号線Sは、第1絶縁層11の上方に配置されている。第2絶縁層12は、第1絶縁層11および信号線Sを覆っている。駆動電極TXは、第2絶縁層12の上方に配置されている。金属配線MLは、駆動電極TXの上方に配置され、信号線Sと対向している。平面視した場合、金属配線MLは、信号線Sに沿って第2方向D2に延びている。第3絶縁層13は、金属配線MLおよび駆動電極TXを覆っている。画素電極PEは、第3絶縁層13の上方に配置されている。第1配向膜14は、画素電極PEおよび第3絶縁層13を覆っている。
第2基板SUB2は、第2基体20と、遮光層21と、カラーフィルタ層22と、平坦化層23と、第2配向膜24とを備えている。第2基体20としては、例えばガラス基体あるいはポリイミドなどの樹脂基体を用いることができる。遮光層21は、第2基体20の下方に配置され、金属配線ML、信号線Sおよび走査線Gと対向している。カラーフィルタ層22は、第2基体20の下面および遮光層21を覆っている。カラーフィルタ層22は、各色の副画素SPにそれぞれ対応する色の複数のカラーフィルタを含む。平坦化層23は、カラーフィルタ層22を覆っている。第2配向膜24は、平坦化層23を覆っている。第1配向膜14と第2配向膜24の間には、液晶層LCが配置されている。
表示パネルPNLは、オーバーコート層OCと、第1偏光板PL1と、第2偏光板PL2と、第1接着層GL1と、第2接着層GL2とをさらに備えている。検出電極RX(導電線CL1)およびダミー電極DX(導電線CL2)は、第2基体20の上面に配置されている。オーバーコート層OCは、第2基体20の上面、検出電極RXおよびダミー電極DXを覆っている。第1偏光板PL1は、第1接着層GL1を介して第1基体10の下面に貼り付けられている。第2偏光板PL2は、第2接着層GL2を介してオーバーコート層OCの上面に貼り付けられている。
なお、表示パネルPNLの構造は図5に示したものに限定されず、種々の形態を採用し得る。例えば、駆動電極TX(共通電極CE)は、第2基板SUB2に配置されてもよい。カラーフィルタ層22は、第1基板SUB1に配置されてもよい。また、検出電極RXと第2基体20の間に絶縁層が介在してもよい。
図6は、導電線CL1に適用し得る構造の一例を概略的に示す断面図である。導電線CL2についても、以下に説明する導電線CL1と同様の構造を適用できる。図示した例において、導電線CL1は、金属層R1と、金属層R1の頂面Fを覆う反射防止層R2とを備えている。さらに、金属層R1は、下方から順に、第1層R1aと、第2層R1bと、第3層R1cとを備えている。
第1層R1aおよび第3層R1cは、例えばモリブデンで形成することができる。第2層R1bは、例えばアルミニウム合金で形成することができる。反射防止層R2は、例えばIGO(インディウム・ガリウム・オキサイド)で形成することができる。一例として、第1層R1aの厚さは10nmであり、第2層R1bの厚さは250nmであり、第3層R1cの厚さは30nmであり、反射防止層R2の厚さは100nmであるが、この例に限られない。
金属層R1および反射防止層R2は、同一のエッチングプロセスによりパターニングすることができる。この場合、金属層R1のエッチングレートが反射防止層R2のエッチングレートよりも大きいため、図示したように反射防止層R2が金属層R1の縁よりも導電線CL1の幅方向において突出する。さらに、金属層R1は、頂面Fに向けて幅が減少する台形状の断面を有する。
反射防止層R2の上面の反射率は、金属層R1の反射率よりも小さい。すなわち、反射防止層R2は、金属層R1による外光ELの反射を低減し、表示領域DAにおける表示品位を向上させる。ただし、反射防止層R2の端部においては、外光ELを十分に吸収できず、少なくとも一部が反射される。この反射光により、表示品位の低下が生じ得る。
図7および図8は、導電線CL1,CL2による反射光の一例を概略的に示す平面図である。各図においては、反射光が強く観察される部分を実線で示し、他の部分を破線で示している。図7においては、外光ELが図中の左下方から照射される場合を想定している。この場合、第1部分P1において外光ELが強く反射される。これにより、第2方向D2に並んだ第1部分P1の反射光で形成される複数の反射スジSTが生じる。
図8においては、外光ELが図中の右下方から照射される場合を想定している。この場合、第2部分P2において外光ELが強く反射される。これにより、第2方向D2に並んだ第2部分P2の反射光で形成される複数の反射スジSTが生じる。
図7および図8に示した反射スジSTは、画像の表示品位を低下させる。そこで、反射スジSTによる表示品位の低下を抑制するための構造につき、以下に説明する。
図9は、導電線CL1,CL2の詳細な構造を示す平面図である。導電線CL1,CL2において、第1部分P1は、第1方向D1に対して鋭角である角度θで傾いている。第2部分P2も第1方向D1に対して鋭角である角度θで傾いている。第1方向D1において第1部分P1および第2部分P2が繰り返し配置されるピッチは、T1である。ピッチT1は、第1部分P1および第2部分P2の第1方向D1における幅に相当する。第2方向D2において第1部分P1が配置されるピッチは、T2である。第2方向D2において第2部分P2が配置されるピッチもT2である。ピッチT2は、隣り合う2本の導電線CL1の間隔、隣り合う2本の導電線CL2の間隔、および隣り合う導電線CL1,CL2の間隔に相当する。また、ピッチT1およびピッチT2は、第2方向D2に隣り合う導電線CL1同士や導電線CL2同士で互いに異なっていてもよく、第2方向D2に隣り合う導線CL1とCL2とで互いに異なっていてもよい。
なお、本実施形態においては、第1部分P1と第2部分P2が第2方向D2と平行な軸に関して線対称の形状である場合を想定しているが、この例に限られない。第1部分P1と第2部分P2が第2方向D2と平行な軸に関して線対称でない場合、第1部分P1が第1方向D1と成す角度と、第2部分P2が第1方向D1と成す角度とが異なってもよい。また、第1方向D1において第1部分P1が配置されるピッチと、第1方向D1において第2部分P2が配置されるピッチとが異なってもよい。また、第2方向D2において第1部分P1が配置されるピッチと、第2方向D2において第2部分P2が配置されるピッチとが異なってもよい。
ピッチT1は、副画素SPの第1方向D1における幅Wよりも大きい。ピッチT2は、副画素SPの第2方向D2における高さよりも大きい。一例として、幅Wは20μmであり、高さHは60μmである。また、ピッチT1とピッチT2は、T1≦T2<(2.5×T1)の値に設定することが好ましい。
図示した例において、導電線CL2のスリットSLは、第1部分P1に設けられている。スリットSLは、3つの第1部分P1に対して1つの割合で設けられているが、この例に限られない。スリットSLは、第2部分P2に設けられてもよいし、第1部分P1と第2部分P2の間に設けられてもよい。スリットSLを設けることで、1本の導電線CL2を電気的に独立した複数の部分に分割することができる。これにより、対象物の検出に寄与しない容量、すなわち表示領域DAに接触または近接する対象物と導電線CL2の間の容量や、駆動電極TXと導電線CL2の間の容量を低減し、検出精度を向上させることが可能となる。
導電線CL1,CL2の幅は、CLWである。導電線CL2に設けられるスリットSLの幅は、SLWである。一例として、幅CLWは4μmであり、幅SLWは5μmである。このように幅SLWを幅CLWよりも大きくすることで、スリットSLにより分割された導電線CL2の各部分の電気的な独立性を高めることができる。
ピッチT1が大きくなると、図7および図8に示した反射スジSTの第1方向D1における間隔が大きくなり、結果として個々の反射スジSTが視認され易くなる。反対にピッチT1が小さくなると、反射スジSTの間隔が小さくなり、個々の反射スジSTが視認され難くなる。
発明者らは、好適なピッチT1を導出すべく実験を行った。図10は、当該実験の概要を示す図である。当該実験においては、ピッチT1がそれぞれ100μm、120μm、140μm、250μmである4つの表示パネルPNLのサンプルを製作し、これら表示パネルPNLに対して光源LSから光を照射し、その反射光を複数名で観察した。光源LSからの光と、表示パネルPNLの垂線とが成す角度θaは、50°〜55°に設定した。観察者による観察方向と当該垂線とが成す角度θbも50°〜55°に設定した。このような条件において、観察方向における観察者の目と表示パネルPNLとの距離Dを変化させ、反射スジSTが視認できなくなる距離Dを記録した。
図11は、当該実験の結果を示すグラフである。横軸は、ピッチT1[μm]である。菱形、正方形、丸の各プロットは、観察者A,B,Cがそれぞれ反射スジSTを視認できなくなった距離D[cm]を示す。三角のプロットは、表示パネルPNLの各サンプルにおける観察者A,B,Cのプロットの平均値を示す。
このグラフから、ピッチT1を小さくすることで、距離Dが小さくても反射スジSTが視認されなくなることが分かる。さらに、ピッチT1と距離Dには線形の相関が見られる。一例として、平均値のプロットの近似直線は、y=0.1863x+21.05である。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の使用時において、ユーザは、画面を40cm程度の距離から視認することが多い。ピッチT1が150μm以下であれば、40cmの距離で反射スジSTが視認され難くなる。さらに、上記近似直線に基づけば、ピッチT1を100μm以下とすることで、40cmの距離で反射スジSTの視認をより良好に抑制することが可能となる。
反射スジSTの視認性は、図9に示した角度θにも依存する。図12は、外光ELと角度θとの関係を説明するための図である。モバイル機器の画面は、端子領域TAがユーザ側の下方に位置した状態で視認されることが多い。この場合、太陽光や照明光などの外光ELは、表示パネルPNLに対して上方から入射する。第1部分P1の反射光は、外光ELが第1部分P1の垂線Dpと平行に表示パネルPNLに入射する場合に最も強く視認される。同様に、第2部分P2の反射光は、外光ELが第2部分P2の垂線Dpと平行に表示パネルPNLに入射する場合に最も強く視認される。
角度θが大きければ、上方からの外光ELが第1部分P1および第2部分P2の垂線Dpと平行に入射し難くなる。そこで、角度θは、45°以上とすることが好ましい。ただし、角度θを大きくし過ぎると、遮光性を有する導電線CL1,CL2の密度が上昇し、画像の輝度が低下し得る。この観点から、角度θは60°以下とすることが好ましい。
以上説明した本実施形態によれば、信号線Sと平行に延びる駆動電極TXと、走査線Gと平行に延びる検出電極RXとを備える表示装置DSPにおいて、表示品位を改善することが可能となる。
すなわち、検出電極RXの導電線CL1やダミー電極DXの導電線CL2を波型としたことにより、メッシュ状の電極パターンを採用する場合に比べ画素PXとの干渉に起因したモアレを低減することができる。
さらに、導電線CL1の第1部分P1および第2部分P2のピッチT1を150μm以下、好ましくは100μm以下とすること、および、角度θを45°以上とすることにより、反射スジSTを抑制することができる。ダミー電極DXの導電線CL2についても、同様のピッチT1および角度θを規定することにより、反射スジSTを抑制することができる。
また、本実施形態においては、表示用の共通電極CEを駆動電極TXとして利用している。これにより、駆動電極TXを別途に設ける場合に比べ製造プロセスが簡略化されるとともに、表示パネルPNLが薄型化される。
その他、本実施形態からは上述した種々の効果を得ることができる。
その他、本実施形態からは上述した種々の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態として説明した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、各実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、各実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
DSP…表示装置、PNL…表示パネル、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、LC…液晶層、DA…表示領域、PX…画素、SP…副画素、TX…駆動電極、RX…検出電極、DX…ダミー電極、CL1…検出電極の導電線、CL2…ダミー電極の導電線、P1…導電線の第1部分、P2…導電線の第2部分、SL…スリット、R1…金属層、R2…反射防止層。
Claims (8)
- 複数の画素を有する表示領域と、
前記表示領域において第1方向に延び、前記複数の画素に走査信号を供給する複数の走査線と、
前記表示領域において前記第1方向と交差する第2方向に延び、前記複数の画素に映像信号を供給する複数の信号線と、
前記表示領域において前記第2方向に延びるとともに前記第1方向に並ぶ複数の駆動電極と、
前記表示領域において前記第1方向に延びるとともに前記第2方向に並び、前記複数の駆動電極と対向する複数の検出電極と、
を備え、
前記検出電極は、直線状の第1部分と、前記第1部分に対して傾いた直線状の第2部分とが交互に連結された波型の導電線を含む、
表示装置。 - 前記導電線の波型は、三角形状である、
請求項1に記載の表示装置。 - 前記第1部分または前記第2部分の前記第1方向におけるピッチは、150μm以下である、
請求項1または2に記載の表示装置。 - 前記第1部分または前記第2部分と前記第1方向とが成す鋭角は、45°以上である、
請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記鋭角は、60°以下である、
請求項4に記載の表示装置。 - 前記第1方向に隣り合う前記検出電極の間に配置され、電気的にフローティング状態のダミー導電線をさらに備え、
前記ダミー導電線は、スリットを有し、
前記スリットの幅は、前記ダミー導電線の幅よりも大きい、
請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記導電線は、金属層と、前記金属層の頂面を覆う反射防止層とを含み、
前記反射防止層は、前記頂面の縁よりも前記導電線の幅方向に突出している、
請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の表示装置。 - 第1期間において前記表示領域に画像を表示するための共通電圧を前記駆動電極に供給し、第2期間において前記表示領域に対する操作を検出するための駆動信号を前記駆動電極に供給するコントローラをさらに備える、
請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載の表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018020115A JP2019139358A (ja) | 2018-02-07 | 2018-02-07 | 表示装置 |
CN201822132851.8U CN209216072U (zh) | 2018-02-07 | 2018-12-19 | 显示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018020115A JP2019139358A (ja) | 2018-02-07 | 2018-02-07 | 表示装置 |
Publications (1)
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JP2019139358A true JP2019139358A (ja) | 2019-08-22 |
Family
ID=67465218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018020115A Pending JP2019139358A (ja) | 2018-02-07 | 2018-02-07 | 表示装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
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CN (1) | CN209216072U (ja) |
-
2018
- 2018-02-07 JP JP2018020115A patent/JP2019139358A/ja active Pending
- 2018-12-19 CN CN201822132851.8U patent/CN209216072U/zh not_active Expired - Fee Related
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CN209216072U (zh) | 2019-08-06 |
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