JP2019139161A - リング共振器フィルタおよびその設計方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】透過特性の設計の自由度が高いリング共振器フィルタおよびその設計方法を提供すること。【解決手段】リング共振器フィルタは、コアとクラッドとを有する石英系平面光波回路で構成され、前記コアは、2つのアーム部と、リング状部と、前記2つのアーム部と前記リング状部とを光学的に結合する2つの光合分波部とを有し、前記光合分波部の分岐比が0%より大きく50%未満、または50%より大きく100%未満であることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、リング共振器フィルタおよびその設計方法に関するものである。
リング共振器を用いた光学素子として、リング共振器に分岐比が50:50の光合分波器が接続された構成を有するものが開示されている(特許文献1)。
一方、半導体レーザ素子から出力されるレーザ光の波長を制御する方法として、レーザ光の一部を、光の波長に対して周波数的に周期的な曲線状の透過特性を有するエタロンフィルタに透過させ、この透過光の強度をモニタする方法がある(特許文献2)。このような機構はたとえば波長ロッカーと呼ばれる。このエタロンフィルタはその透過スペクトルによって波長弁別曲線を提供する。
エタロンフィルは、透過スペクトルの特性の設計の自由度が低いので、提供できる波長弁別曲線の自由度も低い。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、透過特性の設計の自由度が高いリング共振器フィルタおよびその設計方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、コアとクラッドとを有する石英系平面光波回路で構成され、前記コアは、2つのアーム部と、リング状部と、前記2つのアーム部と前記リング状部とを光学的に結合する2つの光合分波部とを有し、前記光合分波部の分岐比が0%より大きく50%未満、または50%より大きく100%未満であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、前記光合分波部の分岐比が50%より大きいことを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、前記コアは、複数の前記リング状部を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、前記コアは、前記複数のリング状部を光学的に結合する光合分波部をさらに有することを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、前記光合分波部は多モード光干渉型であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、前記光合分波部は、外形状を微小に摂動させた形状における損失を繰り返して計算することにより特定された構造最適化形状であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタは、前記クラッドに対する前記コアの比屈折率差が5%以上であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るリング共振器フィルタの設計方法は、コアとクラッドとを有する石英系平面光波回路で形成され、前記コアが、2つのアーム部と、リング状部と、前記2つのアーム部と前記リング状部とを光学的に結合する光合分波部とを有するリング共振器フィルタの設計方法であって、所望の透過特性に応じて、前記光合分波部の分岐比を設定することを特徴とする。
本発明によれば、透過特性の設計の自由度が高いリング共振器フィルタを実現できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して実施形態について説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ10は、コア11とクラッド12とを有する石英系平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)で構成されている。
図1は、実施形態1に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ10は、コア11とクラッド12とを有する石英系平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)で構成されている。
クラッド12は、コア11を取り囲んでおり、たとえばシリコン基板やガラス基板上に形成されている。クラッド12は、石英系ガラス材料で構成されている。
コア11は、クラッド12の屈折率よりも高い屈折率を有する石英系ガラス材料で構成されている。このような屈折率が高い石英系ガラス材料として、たとえば屈折率を高めるドーパントとしてのゲルマニア(GeO2)やジルコニア(ZrO2)を含む石英ガラスを用いることができる。特に、ジルコニアを含む石英ガラスであるいわゆるSiO2−ZrO2系材料であれば、クラッド12に対するコア11の比屈折率を、たとえば5%以上と高くできるので、リング共振器フィルタ10を小型化する場合には好ましい。
コア11は、2つのアーム部11a、11bと、リング状部11cと、アーム部11a、11bとリング状部11cとを光学的に結合する2つの光合分波部11d、11eとを有している。本実施形態ではアーム部11a、11bは直線状であり、リング状部11cは、2つの円弧部と2つの直線部とで形成される角丸長方形状であるが、形状はこれらに限定されず、リング状部11cはたとえば円形状や楕円形状でもよい。
光合分波部11d、11eは、入力側が2ポート、出力側が2ポートの2×2型であり、方向性結合型や多モード光干渉(MMI)型のものであるが、本実施形態ではMMI型であるとする。
アーム部11a、11bと、リング状部11cとは、クラッド12に対する比屈折率差に応じて、使用波長(たとえば1.55μm帯)の光をシングルモードで伝搬するように、その断面のサイズが設定されている。光合分波部11d、11eは、クラッド12に対する比屈折率差に応じて、使用波長(たとえば1.55μm帯)の光をマルチモードで伝搬し、かつ以下に説明する分岐比となるように、その断面のサイズが設定されている。
光合分波部11d、11eについてより具体的に説明する。光合分波部11dは、入力側の2ポートがそれぞれアーム部11a、リング状部11cに接続されており、出力側の2ポートもそれぞれアーム部11a、リング状部11cに接続されている。これにより、光合分波部11dは、アーム部11aとリング状部11cとを光学的に接続する。光合分波部11dはリング状部11cの一方の直線部に配置されている。
光合分波部11dは、図面左側のアーム部11aから入力された光L1をx:(100−x)で分岐し、破線矢印で示すように、光L1のx[%]をリング状部11cに時計回りの方向に出力し、(100−x)[%]をアーム部11aの図面右側に出力する。すなわち、光合分波部11dの分岐比はx[%]である。
光合分波部11eは、入力側の2ポートがそれぞれアーム部11b、リング状部11cに接続されており、出力側の2ポートもそれぞれアーム部11b、リング状部11cに接続されている。これにより、光合分波部11eは、アーム部11bとリング状部11cとを光学的に接続する。光合分波部11eはリング状部11cの他方の直線部に配置されている。すなわち、光合分波部11dと光合分波部11eとはリング状部11cの中心を挟んで対向する位置に配置されている。すなわち、光合分波部11dと光合分波部11eとは、リング状部11cの中心に対して点対称に配置されており、かつリング状部11cの長軸に対して軸対称に配置されている。
光合分波部11eは、リング状部11cから入力された光をx:(100−x)で分岐し、破線矢印で示すように、(100−x)[%]をリング状部11cに時計回りの方向に出力し、x[%]を図面左側のアーム部11bに出力する。すなわち、光合分波部11eの分岐比はx[%]である。
ここで、光合分波部11d、11eの分岐比x[%]は、0%より大きく50%未満、または50%より大きく100%未満に設定されている。リング共振器フィルタ10において、アーム部11aの図面左側から入力された光L1を入力光、アーム部11bの図面左側から出力される光L2を透過光とすると、リング共振器フィルタ10の透過特性は、分岐比x[%]に応じて変化する。
図2は、リング共振器フィルタ10の透過特性の例を示す図である。なお、縦軸は光の周波数であり、横軸は透過光のパワーであり、スペクトルはそれぞれxを50%、60%、82%、88%に設定したものである。図2に示すように、透過光のパワーのスペクトルはxに応じて変化する。たとえば、透過光のパワーの最大値と最小値との差を消光比(Extinction Ratio:ER)とし、最小値を過剰損失と規定すると、xが50%、60%、82%、88%の場合、ERはそれぞれ7.1dB、5.5dB、2.5dB、1.7dBであった。また、過剰損失はそれぞれ7.6dB、6.7dB、4.8dB、4.2dBであった。また、xを30%とした場合、ERはたとえば9.0dB、過剰損失はたとえば10dBである。
すなわち、リング共振器フィルタ10によれば、光合分波部11d、11eの分岐比xの設定を変更することで、その透過特性を自由に変更することができ、透過特性の設計の自由度が高い。言い換えれば、所望の透過特性に応じて、光合分波部11d、11eの分岐比を設定することにより、所望の透過特性を有するリング共振器フィルタ10を容易に設計できる。
このような設計の自由度の高さを生かして、たとえばこのリング共振器フィルタ10を波長ロッカーに適用すれば、仕様などで要求されているレーザ光の波長の制御に応じて、その制御に適した設計の波長弁別曲線を提供できる。また、リング共振器フィルタ10は、波長ロッカーの用途に関わらず、その設計の自由度の高さを生かして、さまざまな用途に適用できる。
なお、図2からもわかるように、分岐比x[%]が大きい方が、過剰損失が小さいので、光の損失を低減する上で好ましく、たとえば50%より大きいことが好ましい。また、60%〜90%がより好ましい。
ところで、光合分波部11d、11eは、外形状を微小に摂動させた形状における損失を繰り返して計算することにより特定された構造最適化形状であることが好ましい。構造最適化形状とは、光合分波部11d、11eの外形状を微小に摂動させ、当該摂動させた形状における結合損失をコンピュータシミュレーションによって計算するというプロセスを繰り返すことにより、過剰損失が小さく抑えられる形状としてコンピュータシミュレーションによって特定された形状のことである。この最適化アルゴリズムは、たとえば波面整合法やトポロジー最適化法という名で知られている手法を用いることができる。
図3は、光合分波部11d、11eの構造最適化形状を説明する図である。この光合分波部11d、11eは、トポロジー最適化法を用いて構造最適化形状としたものであり、外形状が直線状ではなく、微少に凹凸状となっている。このような構造最適化形状とすることによって、光合分波部11d、11eの過剰損失を低減できる。なお、図3に示すように、入力光は、x:(100−x)で分岐され、出力光として出力される。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ20は、コア21とクラッド12とを有する石英系PLCで構成されている。コア21、クラッド12の構成材料および断面のサイズは、それぞれ実施形態1に係るリング共振器フィルタ10のコア11、クラッド12のものと同じなので説明を省略する。
図4は、実施形態2に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ20は、コア21とクラッド12とを有する石英系PLCで構成されている。コア21、クラッド12の構成材料および断面のサイズは、それぞれ実施形態1に係るリング共振器フィルタ10のコア11、クラッド12のものと同じなので説明を省略する。
コア21は、2つのアーム部11a、11bと、2つのリング状部11c、21fと、アーム部11aとリング状部11cとを光学的に結合する光合分波部11dと、アーム部11bとリング状部21fとを光学的に結合する光合分波部11eと、リング状部11c、11fを光学的に結合する光合分波部21gとを有している。すなわち、リング共振器フィルタ20では、リング共振器フィルタ10の構成において、リング状部21fと光合分波部21gとを追加した構成を有する。
リング状部21fはリング状部11cとは異なる光路長を有しており、リング状部11cとは異なるFSR(Free Spectral Range)を有する。本実施形態ではリング状部21fは角丸長方形状であるが、形状はこれらに限定されない。
光合分波部21gは、入力側が2ポート、出力側が2ポートの2×2型であり、方向性結合型やMMI型のものであるが、本実施形態ではMMI型であるとする。また、好ましくは、構造最適化形状である。また、光合分波部21gも、破線矢印で示すように、光合分波部11d、11eと同様に分岐比がx[%]である。また、光合分波部11dと光合分波部21gとはリング状部11cの中心を挟んで対向する位置に配置されている。光合分波部21gと光合分波部11eとはリング状部21fの中心を挟んで対向する位置に配置されている。
このリング共振器フィルタ20において、アーム部11aの図面左側から入力された光L1を入力光、アーム部11bの図面右側から出力される光L2を透過光とすると、リング共振器フィルタ20の透過特性は、リング状部11cのFSRおよび分岐比x[%]を反映した透過スペクトルとリング状部21fのFSRおよび分岐比x[%]を反映した透過スペクトルとを合成した透過スペクトルを有する。
また、リング共振器フィルタ20の透過特性は、リング共振器フィルタ10と同様に、分岐比x[%]に応じて変化する。したがって、リング共振器フィルタ20によれば、光合分波部11d、11e、21gの分岐比xの設定を変更することで、その透過特性を自由に変更することができ、透過特性の設計の自由度が高い。そして、所望の透過特性に応じて、光合分波部11d、11e、21gの分岐比を設定することにより、所望の透過特性を有するリング共振器フィルタ20を容易に設計できる。
(実施形態3)
図5は、実施形態3に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ30は、コア31とクラッド12とを有する石英系PLCで構成されている。コア31、クラッド12の構成材料および断面のサイズは、それぞれ実施形態1に係るリング共振器フィルタ10のコア11、クラッド12のものと同じなので説明を省略する。
図5は、実施形態3に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ30は、コア31とクラッド12とを有する石英系PLCで構成されている。コア31、クラッド12の構成材料および断面のサイズは、それぞれ実施形態1に係るリング共振器フィルタ10のコア11、クラッド12のものと同じなので説明を省略する。
コア31は、リング共振器フィルタ10のコア21の構成において、さらにもう一組のリング状部11c、光合分波部11dおよび光合分波部11eを追加した構成を有する。
このリング共振器フィルタ30において、アーム部11aの図面左側から入力された光L1を入力光、アーム部11bの図面左側から出力される光L2を透過光とすると、リング共振器フィルタ30の透過特性は、2つのリング状部11c、11cのFSRおよび分岐比x[%]を反映した透過スペクトルを合成した透過スペクトルを有する。なお、このとき、2つの透過スペクトルは、2つの光合分波部11dの間の光路長に相当する位相差だけ位相がずれた状態で合成される。
リング共振器フィルタ30の透過特性は、分岐比x[%]および位相差に応じて変化する。したがって、リング共振器フィルタ30によれば、光合分波部11d、11eの分岐比xの設定および位相差を変更することで、その透過特性を自由に変更することができ、透過特性の設計の自由度が高い。そして、所望の透過特性に応じて、光合分波部11d、11eの分岐比および位相差を設定することにより、所望の透過特性を有するリング共振器フィルタ20を容易に設計できる。
(実施形態4)
図6は、実施形態4に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ40は、コア41とクラッド12とを有する石英系PLCで構成されている。コア41、クラッド12の構成材料および断面のサイズは、それぞれ実施形態1に係るリング共振器フィルタ10のコア11、クラッド12のものと同じなので説明を省略する。
図6は、実施形態4に係るリング共振器フィルタの模式図である。このリング共振器フィルタ40は、コア41とクラッド12とを有する石英系PLCで構成されている。コア41、クラッド12の構成材料および断面のサイズは、それぞれ実施形態1に係るリング共振器フィルタ10のコア11、クラッド12のものと同じなので説明を省略する。
コア41は、入力部41hと、遅延部41iと、アーム部41a1、41a2、41b1、41b2と、リング状部41c1、41c2と、アーム部41a1、41b1とリング状部41c1とを光学的に結合する光合分波部41d1、41e1と、アーム部41a2、41b2とリング状部41c2とを光学的に結合する光合分波部41d2、41e2とを有している。
遅延部41iは、入力部41hから入力された光L1を2分岐してアーム部41a1、41a2に出力する。このとき、アーム部41a1、41a2に出力する2つの光の少なくともいずれか一方に時間的遅延を与え、2つの光に位相差をつける。この位相差は、たとえばπ/2に設定される。
アーム部41a1、41b1、リング状部41c1、光合分波部41d1、41e1は、それぞれ、それぞれ、リング共振器フィルタ10におけるアーム部11a、11b、リング状部11c、光合分波部11d、11eに対応している。同様に、アーム部41a2、41b2、リング状部41c2、光合分波部41d2、41e2も、それぞれ、アーム部11a、11b、リング状部11c、光合分波部11d、11eに対応している。
光合分波部41d1、41e1、41d2、41e2の分岐比x[%]は、0%より大きく50%未満、または50%より大きく100%未満に設定されている。リング共振器フィルタ40において、入力部41hから入力された光L1を入力光、アーム部41b1、41b2の図面左側から出力される光L21、L22を透過光とすると、リング共振器フィルタ20の透過特性は、分岐比x[%]に応じて変化する。
図7は、リング共振器フィルタ40の透過特性の例を示す図である。スペクトルAは、光L21に対する透過光のパワーのスペクトルであり、スペクトルBは、光L22に対する透過光のパワーのスペクトルである。このように、スペクトルA、Bは、遅延部41iの作用により位相差がついたスペクトルとなる。
このようなリング共振器フィルタ40は、波長ロッカーに適用する際に、たとえば制御したいレーザ光の周波数がf1の場合は、周波数f1において周波数に対する透過率の傾斜が大きいスペクトルBを波長弁別曲線として使用する。一方、周波数がf2の場合は、周波数f2において周波数に対する透過率の傾斜が大きいスペクトルAを波長弁別曲線として使用する。これによって、レーザ光の周波数に応じてより適切な波長弁別曲線を提供することができる。
なお、本実施形態では、光合分波部41d1、41e1の分岐比と、光合分波部41d2、41e2の分岐比とを、いずれもx[%]と同じにしているが、光合分波部41d1、41e1の分岐比と、光合分波部41d2、41e2の分岐比とを違う値にしてもよい。
また、上記各実施形態では、リング状部の数は1または2であるが、使用用途等に応じて3以上の複数としてもよい。また、上記各実施形態では、2つの光合分波部は、リング状部の中心に対して点対称に配置されており、かつリング状部の長軸に対して軸対称に配置されているが、2つの光合分波部が、点対称または軸対称のいずれか一方が成り立つ配置でも本発明の効果を奏する。なお、リング状部が円形状である場合は、光合分波部が軸対称に配置される場合の対称軸は、中心を通る任意の軸である。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
10、20、30、40 リング共振器フィルタ
11、21、31、41 コア
11a、11b、41a1、41a2、41b1、41b2 アーム部
11c、21f、41c1、41c2 リング状部
11d、11e、21g、41d1、41d2、41e1、41e2 光合分波部
12 クラッド
41h 入力部
41i 遅延部
A、B スペクトル
L1、L2、L21、L22 光
11、21、31、41 コア
11a、11b、41a1、41a2、41b1、41b2 アーム部
11c、21f、41c1、41c2 リング状部
11d、11e、21g、41d1、41d2、41e1、41e2 光合分波部
12 クラッド
41h 入力部
41i 遅延部
A、B スペクトル
L1、L2、L21、L22 光
Claims (8)
- コアとクラッドとを有する石英系平面光波回路で構成され、
前記コアは、2つのアーム部と、リング状部と、前記2つのアーム部と前記リング状部とを光学的に結合する2つの光合分波部とを有し、
前記光合分波部の分岐比が0%より大きく50%未満、または50%より大きく100%未満であることを特徴とするリング共振器フィルタ。 - 前記光合分波部の分岐比が50%より大きいことを特徴とする請求項1に記載のリング共振器フィルタ。
- 前記コアは、複数の前記リング状部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のリング共振器フィルタ。
- 前記コアは、前記複数のリング状部を光学的に結合する光合分波部をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のリング共振器フィルタ。
- 前記光合分波部は多モード光干渉型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のリング共振器フィルタ。
- 前記光合分波部は、外形状を微小に摂動させた形状における損失を繰り返して計算することにより特定された構造最適化形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のリング共振器フィルタ。
- 前記クラッドに対する前記コアの比屈折率差が5%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のリング共振器フィルタ。
- コアとクラッドとを有する石英系平面光波回路で形成され、前記コアが、2つのアーム部と、リング状部と、前記2つのアーム部と前記リング状部とを光学的に結合する光合分波部とを有するリング共振器フィルタの設計方法であって、
所望の透過特性に応じて、前記光合分波部の分岐比を設定することを特徴とするリング共振器フィルタの設計方法。
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