JP2019138673A - 充電可能電池状態検出装置および充電可能電池状態検出方法 - Google Patents

充電可能電池状態検出装置および充電可能電池状態検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】任意のタイミングで分極電圧を推定すること。【解決手段】充電可能電池をパルス放電させる放電手段(放電回路15)と、放電手段によるパルス放電の際またはその前後の電圧値および電流値を測定する測定手段(電圧センサ11、電流センサ12)と、測定された電圧値および電流値に基づいて第1計算方法によって充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第1計算手段(制御部10)と、測定された電圧値および電流値に基づいて第1計算方法とは異なる第2計算方法によって充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第2計算手段(制御部10)と、第1計算手段および第2計算手段によって計算された回路要素の値の差、比率、または、回路要素の値を所定の関数に適用して得た値に基づいて充電可能電池の分極電圧を算出する算出手段(制御部10)と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、充電可能電池状態検出装置および充電可能電池状態検出方法に関するものである。
充電可能電池の分極電圧を検出する技術としては、例えば、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に開示された技術では、充放電終了後の分極の影響による電圧変化は、充放電終了直前の充放電履歴によって大きく異なるが、充放電終了から所定時間経過後は、電圧変化率と安定電圧を求めるための電圧補正値との間に所定の相関があることから、この相関を用いて電圧補正値を高精度に推定する。推定された電圧補正値から安定電圧を高精度に求めることができ、さらに充電率を推定して状態検知を行うことができる。
特開2010−014636号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、充放電が終了した後の電圧を使用するため、分極電圧を推定できる機会が限られるという問題点がある。また、分極電圧は、時間経過で変化するため、推定から時間が経過した時点での推定精度が悪化するという問題点がある。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、任意のタイミングで分極電圧を推定できるとともに、推定から時間が経過した場合でも推定精度の低下を抑制できる充電可能電池状態検出装置および充電可能電池状態検出方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、充電可能電池の状態を検出する充電可能電池状態検出装置において、前記充電可能電池をパルス放電させる放電手段と、前記放電手段によるパルス放電の際またはその前後の電圧値および電流値を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定された電圧値および電流値に基づいて第1計算方法によって前記充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第1計算手段と、前記測定手段によって測定された電圧値および電流値に基づいて前記第1計算方法とは異なる第2計算方法によって前記充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第2計算手段と、前記第1計算手段および前記第2計算手段によって計算された回路要素の値の差、比率、または、回路要素の値を所定の関数に適用して得た値に基づいて前記充電可能電池の分極電圧を算出する算出手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、任意のタイミングで分極電圧を推定できるとともに、推定から時間が経過した場合でも推定精度の低下を抑制できる。
また、本発明は、前記第1計算手段および前記第2計算手段が計算対象とする前記回路要素は、反応抵抗または電荷移動抵抗であることを特徴とする。
このような構成によれば、分極電圧との相関が高い回路要素を用いることで、推定精度を一層高めることができる。
また、本発明は、前記第1計算手段および前記第2計算手段は、(1)前記充電可能電池をパルス幅がT1の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値から、パルス幅がT2(<T1)の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値を減算して得られる値を反応抵抗の値とする計算方法、(2)前記充電可能電池をパルス幅がT1の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値と電流値を放電前後の電圧値および電流値によってそれぞれ補正した補正後電圧値を補正後電流値によって除算して得た値から、パルス幅がT2(<T1)の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値と電流値を放電前後の電圧値および電流値によってそれぞれ補正した補正後電圧値を補正後電流値によって除算して得た値を減算して得られる値を反応抵抗の値とする計算方法、(3)前記充電可能電池をパルス放電させた場合の放電開始前から放電中の電圧降下値を電流値で除算して得た複数の値によって、反応抵抗および導体抵抗・液抵抗を係数として含む所定の数式をフィッティングし、係数の値から反応抵抗の値を得る計算方法、を有し、前記(1)〜(3)の計算方法のいずれか2つを用いる、ことを特徴とする。
このような構成によれば、簡易な計算によって分極電圧を精度良く求めることができる。
また、本発明は、前記第1計算手段および前記第2計算手段は、前記(1)の計算方法および前記(2)の計算方法をそれぞれ用いることを特徴とする。
このような構成によれば、分極電圧を一層精度良く求めることができる。
また、本発明は、前記第1計算手段および前記第2計算手段は、前記(1)の計算方法および前記(2)の計算方法において、前記充電可能電池をパルス幅がT1の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値から、パルス幅がT2(<T1)の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値に代えて、前記(3)の計算方法によって得られる導体抵抗・液抵抗の値を減算することで反応抵抗の値をそれぞれ得る、ことを特徴とする。
このような構成によれば、反応抵抗の値を精度良く求めることができる。
また、本発明は、前記第1計算手段および前記第2計算手段によって得られた反応抵抗の値を、温度、充電率(SOC)、および、開回路電圧(OCV)の少なくとも1つが所定の基準状態における値に補正することを特徴とする。
このような構成によれば、温度、充電率、開回路電圧によらず分極電圧を精度良く求めることができる。
また、本発明は、充電可能電池の状態を検出する充電可能電池状態検出方法において、前記充電可能電池をパルス放電させる放電ステップと、前記放電ステップにおけるパルス放電の際またはその前後の電圧値および電流値を測定する測定ステップと、前記測定ステップにおいて測定された電圧値および電流値に基づいて第1計算方法によって前記充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第1計算ステップと、前記測定ステップにおいて測定された電圧値および電流値に基づいて前記第1計算方法とは異なる第2計算方法によって前記充電可能電池の等価回路の値を構成する所定の回路要素を計算する第2計算ステップと、前記第1計算ステップおよび前記第2計算ステップにおいて計算された回路要素の値の差、比率、または、回路要素の値を所定の関数に適用して得た値に基づいて前記充電可能電池の分極電圧を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、任意のタイミングで分極電圧を推定できるとともに、推定から時間が経過した場合でも推定精度の低下を抑制できる。
本発明によれば、任意のタイミングで分極電圧を推定できるとともに、推定から時間が経過した場合でも推定精度の低下を抑制することが可能な充電可能電池状態検出装置および充電可能電池状態検出方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る充電可能電池状態検出装置の構成例を示す図である。 図1の制御部の詳細な構成例を示すブロック図である。 パルス放電時における電圧および電流の測定の態様を示す図である。 充電時SOC変化と分極電圧の関係を示す図である。 本発明の実施形態において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 複数の異なるサイズの充電可能電池に対するフィッティングの結果を示す図である。 Rct1_2−Rct1_1とRct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。 Rct1_2/Rct1_1とRct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。 (Rct1_2−Rct1_1)−RohmとRct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。 Rct1_3/Rct1_1とRct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。 Ratio_Rct1_1,Ratio_Rct1_3とRct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。 ΔRatio_Rct1_1とRct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る充電可能電池状態検出装置を有する車両の電源系統を示す図である。この図において、充電可能電池状態検出装置1は、制御部10、電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ13、および、放電回路15を主要な構成要素としており、充電可能電池14の状態を検出する。なお、制御部10、電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ13、および、放電回路15を別々の構成とするのではなく、これらの一部または全てをまとめた構成としてもよい。
ここで、制御部10は、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13からの出力を参照し、充電可能電池14の状態を検出するとともに、オルタネータ16の発電電圧を制御することで充電可能電池14の充電状態を制御する。電圧センサ11は、充電可能電池14の端子電圧を検出し、制御部10に通知する。電流センサ12は、充電可能電池14に流れる電流を検出し、制御部10に通知する。温度センサ13は、充電可能電池14の電解液または充電可能電池14の周囲の温度を検出し、制御部10に通知する。なお、制御部10がオルタネータ16の発電電圧を制御することで充電可能電池14の充電状態を制御するのではなく、例えば、図示しないECU(Electric Control Unit)が充電状態を制御するようにしてもよい。
充電可能電池14は、電解液を有する充電可能電池、例えば、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、または、ニッケル水素電池等によって構成され、オルタネータ16によって充電され、スタータモータ18を駆動してエンジンを始動するとともに、負荷19に電力を供給する。なお、充電可能電池14は、複数のセルを直列接続して構成されている。
放電回路15は、例えば、直列接続された半導体スイッチおよび抵抗素子等によって構成され、制御部10の制御に応じて半導体スイッチをオン/オフすることで、充電可能電池14を所定の電流で放電させる。
オルタネータ16は、エンジン17によって駆動され、交流電力を発生して整流回路によって直流電力に変換し、充電可能電池14を充電する。オルタネータ16は、制御部10によって制御され、発電電圧を調整することが可能とされている。
エンジン17は、例えば、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン等のレシプロエンジンまたはロータリーエンジン等によって構成され、スタータモータ18によって始動され、トランスミッションを介して駆動輪を駆動し、車両に推進力を与えるとともに、オルタネータ16を駆動して電力を発生させる。スタータモータ18は、例えば、直流電動機によって構成され、充電可能電池14から供給される電力によって回転力を発生し、エンジン17を始動する。負荷19は、例えば、電動ステアリングモータ、デフォッガ、シートヒータ、イグニッションコイル、カーオーディオ、および、カーナビゲーション等によって構成され、充電可能電池14から供給される電力によって動作する。なお、図1の例では、エンジン17のみが駆動力を出力する構成としたが、例えば、エンジン17をアシストする電動モータを具備したハイブリッド車であってもよい。ハイブリッド車の場合、充電可能電池14は、リチウム電池等によって構成される高圧システム(電動モータを駆動するシステム)を起動し、高圧システムがエンジン17を始動する。
図2は、図1に示す制御部10の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c、通信部10d、I/F(Interface)10e、および、バス10fを有している。ここで、CPU10aは、ROM10bに格納されているプログラム10baに基づいて各部を制御する。ROM10bは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム10ba等を格納している。RAM10cは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム10baを実行する際に生成されるデータや、後述するテーブル等のデータ10caを格納する。通信部10dは、上位の装置であるECU(Electronic Control Unit)等との間で通信を行い、検出した情報または制御情報を上位装置に通知する。I/F10eは、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13から供給される信号をデジタル信号に変換して取り込むとともに、放電回路15、オルタネータ16、および、スタータモータ18等に駆動電流を供給してこれらを制御する。バス10fは、CPU10a、ROM10b、RAM10c、通信部10d、および、I/F10eを相互に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするための信号線群である。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。なお、以下では、本発明の実施形態の動作について説明した後、図5を参照してこのような動作を実現するためのフローチャートの処理について説明する。
まず、本発明の実施形態の動作について説明する。まず、制御部10のCPU10aは、放電回路15を制御して、例えば、図3の下側に示すような矩形波形状のパルスによって充電可能電池14を少なくとも1回以上放電させる。なお、矩形波の幅は、例えば、10ms以上とする。なお、図3において、下側の図は電流を示し、パルス放電中は一定の電流が流れている。また、上側は電圧を示し、パルス放電中は、時間の経過とともに電圧が低下している。
このとき、CPU10aは、図3に示すように、パルス放電を行う所定時間前、パルス放電中、および、パルス放電後の所定時間に亘って、所定のサンプリング間隔t_smpにて、充電可能電池14の電圧および電流を電圧センサ11および電流センサ12によって測定(サンプリング)する。
この結果、パルス放電前の電圧および電流としてVb(tn)(tn=tb1〜tbN)およびIb(tn)(tn=tb1〜tbN)が得られ、パルス放電中の電圧および電流としてV(tn)(tn=t1〜tN)およびI(tn)(tn=t1〜tN)が得られ、パルス放電後の電圧および電流としてVa(tn)(tn=ta1〜taN)およびIa(tn)(tn=ta1〜taN)が得られる。
つぎに、CPU10aは、以下の式(1)および式(2)により、パルス放電前後の電圧の差分値V_diffおよび電流の差分値I_diffを計算する。
Figure 2019138673
・・・(1)
Figure 2019138673
・・・(2)
つぎに、CPU10aは、以下の式(3)および式(4)に基づいて、パルス放電中の電圧V(tn)および電流I(tn)を補正する。
Figure 2019138673
・・・(3)
Figure 2019138673
・・・(4)
CPU10aは、式(3)および式(4)により補正した電圧V(tn)および電流I(tn)を用いて、充電可能電池14の内部インピーダンスZを以下の式(5)により算出する。
Figure 2019138673
・・・(5)
つぎに、CPU10aは、放電回路15を制御して、例えば、図3に示すような矩形波形状のパルス波によって充電可能電池14を少なくとも1回以上放電させる。このとき、矩形波の幅は、例えば、3ms以下とする。CPU10aは、パルス放電を行う所定時間前、パルス放電中、および、パルス放電後の所定時間に亘って、所定のサンプリング間隔t_smpにて、充電可能電池14の電圧および電流を電圧センサ11および電流センサ12によって測定し、前述の場合と同様に、パルス放電前の電圧および電流としてVb(tn)(tn=tb1〜tbN)およびIb(tn)(tn=tb1〜tbN)が得られ、パルス放電中の電圧および電流としてV(tn)(tn=t1〜tN)およびI(tn)(tn=t1〜tN)が得られ、パルス放電後の電圧および電流としてVa(tn)(tn=ta1〜taN)およびIa(tn)(tn=ta1〜taN)が得られる。
つぎに、CPU10aは、前述した式(1)および式(2)により、パルス放電前後の電圧の差分値V_diffおよび電流の差分値I_diffを計算する。そして、CPU10aは、式(3)および式(4)により補正した電圧V(tn)および電流I(tn)を用いて、充電可能電池14の内部インピーダンスZを前述した式(5)により算出し、この内部インピーダンスZを、導体抵抗および液抵抗(以下、「導体抵抗・液抵抗」と称する)としてのRohm_1とする。
そして、CPU10aは、矩形波の幅として10ms以上で測定した内部インピーダンスZから、導体抵抗・液抵抗Rohm_1を減算することで、反応抵抗(または、電荷移動抵抗)Rct1_1を得る。なお、矩形波の幅として10ms以上で測定した内部インピーダンスZから、後述する式(9)によって算出されるRohm_3を減算することで、反応抵抗Rct1_1を得るようにしてもよい。
つぎに、CPU10aは、前述の場合と同様の方法によって、矩形波の幅を10ms以上に設定し、パルス放電中の電圧および電流としてV(tn)(tn=t1〜tN)およびI(tn)(tn=t1〜tN)を得る。つづいて、CPU10aは、式(1)〜式(4)による補正を行わずに、式(5)によって、矩形波の幅が10ms以上の場合の内部インピーダンスZを計算する。つぎに、CPU10aは、前述の場合と同様の方法によって、矩形波の幅を3ms以下に設定し、パルス放電中の電圧および電流としてV(tn)(tn=t1〜tN)およびI(tn)(tn=t1〜tN)を得る。つづいて、CPU10aは、式(1)〜式(4)による補正を行わずに、式(5)によって、矩形波の幅が3ms以下の場合の内部インピーダンスZを計算し、この内部インピーダンスZを、導体抵抗・液抵抗Rohm_2とする。そして、矩形波の幅として10ms以上で測定した内部インピーダンスZから、導体抵抗・液抵抗Rohm_2を減算することで、反応抵抗Rct1_2を得る。なお、矩形波の幅として10ms以上で測定した内部インピーダンスZから、後述する式(9)によって算出されるRohm_3を減算することで、反応抵抗Rct1_2を得るようにしてもよい。
つぎに、CPU10aは、以上の計算によって求めた2種類の反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2を、基準温度(例えば、25℃)および基準SOC(例えば、100%)における値に補正する。つづいて、CPU10aは、2種類の反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2を、以下の式(6)に適用し、ΔRct1を得る。
ΔRct1=Rct1_2−Rct1_1 ・・・(6)
ここで、反応抵抗Rctと充電率SOCとの間には相関関係があるので、CPU10aは、式(6)によって求めたΔRct1を、以下の式(7)に適用し、SOCの変化量であるΔSOCを算出する。なお、i()は、ΔRct1を変数とする所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
ΔSOC=i(ΔRct1) ・・・(7)
つぎに、CPU10aは、式(7)によって求めたΔSOCから分極電圧Vpを以下の式(8)に基づいて算出する。なお、j()は、ΔSOCを変数とする所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
Vp=j(ΔSOC) ・・・(8)
すなわち、ΔSOCと分極電圧Vpの間には、図4に示すように相関関係が存在することから、これらの相関関係に対応する関数j()を用いることで、分極電圧Vpを求めることができる。なお、図4において、横軸はΔSOCを示し、縦軸は分極電圧を示している。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、パルス放電によって充電率の変化量ΔSOCおよび分極電圧Vpを求めるようにしたので、車両が休止した状態であれば任意のタイミングで正確なΔSOCおよびVpを求めることができる。
また、推定した分極電圧を用いて、開回路電圧(充電可能電池14の端子を開放した場合の電圧(OCV:Open Circuit Voltage))を補正し、補正された開回路電圧OCVからSOCを推定することで、SOCの推定精度を向上させることができる。また、充電可能電池14の等価回路モデルを構成する回路要素の値を計算する際には、推定した分極電圧を用いて補正することで、回路要素の値を正確に求めることができる。
なお、以上の実施形態では、2種類の反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2を個別のパルス放電で求めるようにしたが、同じパルス放電で求めるようにしてもよい。
つぎに、図5を参照して、図2に示す制御部10において実行される処理の詳細について説明する。図5に示す処理が開始されると以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御部10のCPU10aは、充電可能電池14が搭載された車両が停車中(エンジン17が停止され、運転者が降車した状態)であるか否かを判定し、停車中であると判定した場合(ステップS10:Y)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:N)には処理を終了する。例えば、車両が駐車場に駐車され、エンジン17が停止され、運転者が降車し、所定の時間が経過した場合にはYと判定され、ステップS11に進む。
ステップS11では、CPU10aは、パルス放電のパルス幅をT1に設定する。例えば、T1として、10ms以上の所定の値に設定する。なお、このとき、パルス放電の前後における測定時間についても設定する。なお、10msは一例であって、これ以外の値でもよい。
ステップS12では、CPU10aは、I/F10eを介して放電回路15を制御し、充電可能電池14を10ms以上の所定の幅を有するパルス波形によって少なくとも1回以上放電させる。この結果、図3に示すようなパルス波形による充電可能電池14の放電が実行される。
ステップS13では、CPU10aは、電圧センサ11および電流センサ12の出力を参照し、充電可能電池14の端子電圧と、充電可能電池14に流れる電流とを、所定のサンプリング周期で測定し、例えば、RAM10cにデータ10caとして格納する。なお、電流に関しては、充電可能電池14を充電する場合を正とし、放電する場合を負とすることができる。
ステップS14では、CPU10aは、測定が終了したか否かを判定し、測定が終了したと判定した場合(ステップS14:Y)にはステップS15に進み、それ以外の場合(ステップS14:N)にはステップS13に戻って同様の処理を繰り返す。なお、ステップS12〜ステップS14の処理により、図3に示すパルスの前後の測定時間も含む測定処理が実行される。
ステップS15では、CPU10aは、パルス放電のパルス幅をT2に設定する。例えば、T2として、3ms以下の所定の値に設定する。なお、3msは一例であって、これ以外の値でもよい。
ステップS16では、CPU10aは、I/F10eを介して放電回路15を制御し、充電可能電池14を3ms以下の所定の幅を有するパルス波形によって少なくとも1回以上放電させる。この結果、図3に示すようなパルス波形による充電可能電池14の放電が実行される。
ステップS17では、CPU10aは、電圧センサ11および電流センサ12の出力を参照し、充電可能電池14の端子電圧と、充電可能電池14に流れる電流とを、所定のサンプリング周期で測定し、例えば、RAM10cにデータ10caとして格納する。
ステップS18では、CPU10aは、測定が終了したか否かを判定し、測定が終了したと判定した場合(ステップS18:Y)にはステップS19に進み、それ以外の場合(ステップS18:N)にはステップS17に戻って同様の処理を繰り返す。なお、ステップS16〜ステップS18の処理により、図3に示すパルスの前後の測定時間も含む測定処理が実行される。
ステップS19では、CPU10aは、パルス放電による測定結果に基づいて、反応抵抗Rct1_1を計算する。より詳細には、パルス幅がT1の放電による測定によって得られた電圧および電流を、パルス放電の前後の時間における測定された電圧および電流を式(1)〜式(4)によって補正し、補正後の電圧および電流を式(5)に適用して内部インピーダンスZを求める。つぎに、パルス幅がT2の放電による測定によって得られた電圧および電流を、パルス放電の前後の時間における測定された電圧および電流を式(1)〜式(4)によって補正し、補正後の電圧および電流を式(5)に適用してRohm_1を求める。そして、内部インピーダンスZから、導体抵抗・液抵抗Rohm_1を減算することで、反応抵抗Rct1_1の値を得る。
ステップS20では、CPU10aは、パルス放電による測定結果に基づいて、反応抵抗Rct1_2を計算する。より詳細には、パルス幅がT1の放電による測定によって得られた電圧および電流を(パルスの前後の時間における測定された電圧および電流を式(1)〜式(4)によって補正せずに)、式(5)に適用して内部インピーダンスZを求める。つぎに、パルス幅がT2の放電による測定によって得られた電圧および電流を(パルスの前後の時間における測定された電圧および電流を式(1)〜式(4)によって補正せずに)、式(5)に適用してRohm_2を求める。そして、内部インピーダンスZから、導体抵抗・液抵抗Rohm_2を減算することで、反応抵抗Rct1_2の値を得る。
ステップS21では、CPU10aは、ステップS19およびステップS20で求めた反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2を温度によって補正する。より詳細には、CPU10aは、温度センサ13の出力を参照し、充電可能電池14の外部温度を測定し、充電可能電池14の熱等価モデルに対して外部温度を適用することで、充電可能電池14の電解液温度を推定する。そして、電解液温度と反応抵抗の対応関係を示すテーブル(例えば、ROM10bに格納されているテーブル)を参照し、基準温度(例えば、25℃)における値になるように、反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2の値を補正する。
ステップS22では、CPU10aは、ステップS19およびステップS20で求めた反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2をSOCによって補正する。より詳細には、CPU10aは、例えば、OCVとSOCの関係から、その時点のSOCを求める。そして、SOCと反応抵抗の対応関係を示すテーブル(例えば、ROM10bに格納されているテーブル)を参照し、基準SOC(例えば、100%)における値になるように、反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2の値を補正する。
ステップS23では、CPU10aは、前述した式(6)に、ステップS21およびステップS22で温度およびSOCによる補正を行った反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2の値を適用し、ΔRct1を求める。
ステップS24では、CPU10aは、前述した式(7)に、ステップS23で求めたΔRct1の値を適用することで、ΔSOCの値を求める。
ステップS25では、CPU10aは、前述した式(8)に、ステップS24で求めたΔSOCの値を適用することで、分極電圧Vpの値を求める。
以上の処理によれば、分極電圧Vpを正確に求めることができる。また、以上の処理によれば、エンジン17が停止中であれば、任意のタイミングで分極電圧を推定できる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、パルス放電中の電圧および電流を、パルス放電前後の電圧および電流に基づいて、式(1)〜式(4)で補正して求めた反応抵抗Rct1_1と、式(1)〜式(4)による補正無しで求めた反応抵抗Rct1_2とに基づいて、分極電圧を求めるようにしたが、例えば、以下の方法に基づいて、分極電圧を求めるようにしてもよい。
より詳細には、充電可能電池14を放電回路15によりパルス放電させ、放電開始前の電圧からの電圧降下を測定し、この電圧降下を電流で除算して内部抵抗の値を求める。そして、求めた内部抵抗の値を、式(9)に示す関数でフィッティングすることで、係数を算出する。
R(tn)=Rct1_3×(1−exp(−τ/tn))+Rohm_3 ・・・(9)
なお、式(9)において、Rct1_3は反応抵抗であり、Rohm_3は導体抵抗・液抵抗であり、τは時定数であり、exp()は自然対数の底eのべき乗を示す指数関数である。
図6は、式(9)によるフィッティングの結果を示す図である。この図6において、横軸はパルス放電開始からの経過時間を示し、縦軸は式(9)のR(tn)を示している。また、図6において、曲線(fitted)は式(9)によるフィッティングの結果を示し、矩形、三角、丸、米印等(meas)は、測定結果を示している。図6では、様々な種類のバッテリについて実測したが、フィッティング結果と測定結果はよく一致している。
つぎに、以下の式(10)により、ΔRct2を求める。
ΔRct2=Rct1_3−Rct1_1 ・・・(10)
つづいて、式(10)によって求めたΔRct2を、以下の式(11)に適用し、SOCの変化量であるΔSOCを算出する。なお、j()は、ΔRct2を変数とする所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
ΔSOC=k(ΔRct2) ・・・(11)
つぎに、CPU10aは、式(11)によって求めたΔSOCから分極電圧Vpを以下の式(12)に基づいて算出する。なお、m()は、ΔSOCを変数とする所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
Vp=m(ΔSOC) ・・・(12)
以上では、式(10)に示す、反応抵抗Rct1_3と反応抵抗Rct1_1の差分値に基づいて、ΔRct2を求めるようにしたが、これらの比(例えば、Rct1_3/Rct1_1)に基づいてΔRct2を求めるようにしてもよい。同様に、前述した式(6)では、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の差分値に基づいて、ΔRct1を求めるようにしたが、これらの比(例えば、Rct1_2/Rct1_1)に基づいてΔRct1を求めるようにしてもよい。また、反応抵抗Rct1_1および反応抵抗Rct1_2の差分値と、導体抵抗・液抵抗Rohm_1との比(例えば、(Rct1_2−Rct1_1)/Rohm_1)をΔRct1とし、このΔRct1に基づいてΔSOCを求めるようにしてもよい。
また、以上では、Rct1_1およびRct1_2ならびにRct1_1およびRct1_3の組み合わせによってΔRctを求めるようにしたが、Rct1_1、Rct1_2、および、Rct1_3の3つの中から任意の2つの組み合わせによる差分または比を求めるようにしてもよい。あるいは、Rct1_1、Rct1_2、および、Rct1_3の3つの中から任意の2つの組み合わせによる所定の関数(例えば、Rct1_1およびRct1_2の2つの組み合わせの場合にはΔRct=f(Rct1_1,Rct1_2))を用いて求めるようにしてもよい。
図7は、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の差分値と、Rct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。図7に示すように、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の差分値と、Rct測定前充電時SOC変化量との間には略線形な関係を有していることが分かる。
図8は、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の比と、Rct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。図8に示すように、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の比と、Rct測定前充電時SOC変化量との間には略線形な関係を有していることが分かる。
図9は、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の差分値を導体抵抗・液抵抗Rohm_1で除した値と、Rct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。図9に示すように、反応抵抗Rct1_2と反応抵抗Rct1_1の差分値を導体抵抗・液抵抗Rohm_1で除した値と、Rct測定前充電時SOC変化量との間には略線形な関係を有していることが分かる。
図10は、反応抵抗Rct1_3と反応抵抗Rct1_1の比と、Rct測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。図10に示すように、反応抵抗Rct1_3と反応抵抗Rct1_1の比と、Rct測定前充電時SOC変化量との間にはある領域において略線形な関係を有していることが分かる。
また、以上の実施形態では、車両が停車中にパルス放電を行って、分極電圧Vpを算出するようにしたが、例えば、充電可能電池14の分極が解消されているタイミングでパルス放電を行って求めた反応抵抗の値を基準値として記憶し、任意のタイミングでパルス放電を行って求めた反応抵抗の値との差分値または比に基づいて、分極電圧Vpを求めるようにしてもよい。
より詳細には、充電可能電池14の分極が解消されるタイミング(例えば、エンジン17が停止され、所定の時間(十数時間)以上が経過したタイミング)において、前述した方法によってパルス放電により反応抵抗Rct1_1,Rct1_2,Rct1_3、および、導体抵抗・液抵抗Rohmを求め、これらをRct1_1r,Rct1_2r,Rct1_3r,Rohmrとして記憶する。
つぎに、任意のタイミングにおいて、前述した方法によってパルス放電により反応抵抗Rct1_1,Rct1_2,Rct1_3、および、導体抵抗・液抵抗Rohmを求め、これらをRct1_1c,Rct1_2c,Rct1_3c,Rohmcとして記憶する。
つぎに、以下の式(13)〜式(15)に基づいて、ΔRatio_Rct1_1を求める。
Ratio_Rct1_1=Rct1_1c/Rct1_1r ・・・(13)
Ratio_Rct1_3=Rct1_3c/Rct1_3r ・・・(14)
ΔRatio_Rct1_1=Ratio_Rct1_1−Ratio_Rct1_3 ・・・(15)
図11は、Rct1_3(およびRct1_1)と、Rct1測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。この図11に実線および矩形で示すように、Rct1_3は、充電時SOC変化量ΔSOCに略比例して増加する。このため、以下の式(16)に基づいて、Rct1_3の増加率から充電時SOC変化量を推定することができる。なお、n()は、所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
ΔSOC=n(Rct1_3) ・・・(16)
なお、図11に破線および丸で示すように、Rct1_1も増加するが、Rct1_3のような略比例の関係ではなく、充電時SOC変化量によって変化する。このため、以下の式(17)に基づいて、Rct1_1の増加率から充電時SOC変化量を推定することができる。なお、o()は、所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
ΔSOC=o(Rct1_1) ・・・(17)
図12は、ΔRatio_Rct1_1と、Rct1測定前充電時SOC変化量との関係を示す図である。この図12に示すように、ΔRatio_Rct1_1と、Rct1測定前充電時SOC変化量との間には、ΔRatio_Rct1_1が10%を超える近辺から略比例の関係を有する。このため、Rct1の相対値の差であるΔRatio_Rct1_1(式(15)参照)から、充電時SOC変化量を以下の式(18)によって推定することができる。なお、p()は、所定の関数であり、例えば、実測によって求めることができる。
ΔSOC=p(ΔRatio_Rct1_1) ・・・(18)
また、図5に示すフローチャートは一例であって、本発明がこれらのフローチャートの処理のみに限定されるものではない。
また、以上の実施形態では、パルス波形の幅はT1=10msおよびT2=3msとしたが、これら以外の幅に設定してもよい。
また、以上の実施形態では、パルス放電を1回行う場合を例に挙げて説明したが、パルス放電を2回以上実施し、2回以上のパルス放電における測定値の平均値を求めるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、2種類の異なる計算方法によって求めた反応抵抗の差または比に基づいて充電可能電池14の分極電圧を算出するようにしたが、これ以外にも、例えば、反応抵抗の値を、所定の関数(例えば、ΔRct1=q(Rct1_2,Rct1_1):q()は、Rct1_2,Rct1_1を変数とする所定の関数で、一例として、2変数の一次関数)に適用することで、分極電圧を求めるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、基準状態の温度およびSOCによって反応抵抗の値を補正するようにしたが、開回路電圧(OCV)が基準状態における反応抵抗の値に補正するようにしてもよい。すなわち、温度、SOC、および、OCVの少なくとも1つの基準状態における反応抵抗の値に補正するようにしてもよい。
1 充電可能電池状態検出装置
10 制御部
10a CPU
10b ROM
10c RAM
10d 通信部
10e I/F
11 電圧センサ
12 電流センサ
13 温度センサ
14 充電可能電池
15 放電回路
16 オルタネータ
17 エンジン
18 スタータモータ
19 負荷

Claims (7)

  1. 充電可能電池の状態を検出する充電可能電池状態検出装置において、
    前記充電可能電池をパルス放電させる放電手段と、
    前記放電手段によるパルス放電の際またはその前後の電圧値および電流値を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された電圧値および電流値に基づいて第1計算方法によって前記充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第1計算手段と、
    前記測定手段によって測定された電圧値および電流値に基づいて前記第1計算方法とは異なる第2計算方法によって前記充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第2計算手段と、
    前記第1計算手段および前記第2計算手段によって計算された回路要素の値の差、比率、または、回路要素の値を所定の関数に適用して得た値に基づいて前記充電可能電池の分極電圧を算出する算出手段と、
    を有することを特徴とする充電可能電池状態検出装置。
  2. 前記第1計算手段および前記第2計算手段が計算対象とする前記回路要素は、反応抵抗または電荷移動抵抗であることを特徴とする請求項1に記載の充電可能電池状態検出装置。
  3. 前記第1計算手段および前記第2計算手段は、
    (1)前記充電可能電池をパルス幅がT1の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値から、パルス幅がT2(<T1)の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値を減算して得られる値を反応抵抗の値とする計算方法、
    (2)前記充電可能電池をパルス幅がT1の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値と電流値を放電前後の電圧値および電流値によってそれぞれ補正した補正後電圧値を補正後電流値によって除算して得た値から、パルス幅がT2(<T1)の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値と電流値を放電前後の電圧値および電流値によってそれぞれ補正した補正後電圧値を補正後電流値によって除算して得た値を減算して得られる値を反応抵抗の値とする計算方法、
    (3)前記充電可能電池をパルス放電させた場合の放電開始前から放電中の電圧降下値を電流値で除算して得た複数の値によって、反応抵抗および導体抵抗・液抵抗を係数として含む所定の数式をフィッティングし、係数の値から反応抵抗の値を得る計算方法、を有し、
    前記(1)〜(3)の計算方法のいずれか2つを用いる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の充電可能電池状態検出装置。
  4. 前記第1計算手段および前記第2計算手段は、前記(1)の計算方法および前記(2)の計算方法をそれぞれ用いることを特徴とする請求項3に記載の充電可能電池状態検出装置。
  5. 前記第1計算手段および前記第2計算手段は、前記(1)の計算方法および前記(2)の計算方法において、前記充電可能電池をパルス幅がT1の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値から、パルス幅がT2(<T1)の矩形パルスによって放電させた場合の放電中の電圧値を電流値によって除算して得た値に代えて、前記(3)の計算方法によって得られる導体抵抗・液抵抗の値を減算することで反応抵抗の値をそれぞれ得る、
    ことを特徴とする請求項4に記載の充電可能電池状態検出装置。
  6. 前記第1計算手段および前記第2計算手段によって得られた反応抵抗の値を、温度、充電率(SOC)、および、開回路電圧(OCV)の少なくとも1つが所定の基準状態における値に補正することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の充電可能電池状態検出装置。
  7. 充電可能電池の状態を検出する充電可能電池状態検出方法において、
    前記充電可能電池をパルス放電させる放電ステップと、
    前記放電ステップにおけるパルス放電の際またはその前後の電圧値および電流値を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定された電圧値および電流値に基づいて第1計算方法によって前記充電可能電池の等価回路を構成する所定の回路要素の値を計算する第1計算ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定された電圧値および電流値に基づいて前記第1計算方法とは異なる第2計算方法によって前記充電可能電池の等価回路の値を構成する所定の回路要素を計算する第2計算ステップと、
    前記第1計算ステップおよび前記第2計算ステップにおいて計算された回路要素の値の差、比率、または、回路要素の値を所定の関数に適用して得た値に基づいて前記充電可能電池の分極電圧を算出する算出ステップと、
    を有することを特徴とする充電可能電池状態検出方法。
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