JP2019138315A - 閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付孔の開口端による怪我の防止及びシール部材の損傷防止のために取り付けられる閉塞構造の取付作業をより容易かつ短時間で行うことができる閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置を提供する。【解決手段】取付孔を有する運動案内装置の軌道部材の当該取付孔に挿入される閉塞構造であって、前記取付孔が形成される取付面と略面一に形成される蓋面と、前記蓋面には、取外部が形成され、前記取外部近傍は所定の硬度を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、閉塞構造およびこの閉塞構造を備えた運動案内装置に関し、特に運動案内装置の軌道部材に形成された取付孔を閉塞して、取付孔による怪我の防止やシール部材の損傷を防止することができる閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置に関するものである。
軌道部材に沿った移動部材の直線往復運動を転動体の回転や軌道部材と移動部材の相対的な滑りを介して案内する運動案内装置は、現在あらゆる分野の機械装置で使用されている。
このような運動案内装置は、軌道部材を基台に取り付ける取付孔が形成されており、該取付孔にボルト等を用いて基台に対して運動案内装置を締結固定している。
しかし、運動案内装置の軌道部材に形成された取付孔は、開口端に面取り加工を施していないため、運動案内装置の設置作業や運搬作業中の当該開口端による怪我の防止又は移動部材に取り付けたシール部材の損傷防止の対策を施す必要がある。このような怪我の防止又はシール部材の損傷防止の対策として、取付孔に樹脂製のキャップ部材を取り付けることが行われている。
なお、開口端に面取り加工を施さない理由は、取付孔には軌道部材を基台に設置後に金属製の閉塞部材を取り付けて取付面を平滑にする必要があるが、面取り加工を行うと、閉塞部材との間に溝が生じてしまい、該溝に移動部材に取り付けたシール部材が通過した際にシール部材が破損する恐れがあるためである。
このようなキャップ部材の取り付けは、軌道部材の取付孔にキャップ部材を載置し、当て部材を介してハンマー等で叩いて取り付けを行っている。また、ユーザーが軌道部材を基台に締結する際には、キャップ部材を取付孔から外す必要があり、軌道部材を横臥状態に反転させ、軌道部材の基台側から取付孔の他端から工具などを挿入してハンマー等で叩き出すという作業を行っている。
このようなキャップ部材の着脱作業は、軌道部材の全ての取付孔に対して行われるので、当該作業が煩雑となり、当該作業に伴う作業時間が長くなってしまうという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、取付孔の開口端による怪我の防止及びシール部材の損傷防止のために取り付けられる閉塞構造の取付作業をより容易かつ短時間で行うことができる閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る閉塞構造は、取付孔を有する運動案内装置の軌道部材の当該取付孔に挿入される閉塞構造であって、前記取付孔が形成される取付面と略面一に形成される蓋面と、前記蓋面には、取外部が形成され、前記取外部近傍は所定の硬度を有することを特徴とする。
本発明に係る閉塞構造によれば、閉塞構造の取付作業は、閉塞構造を取付孔に載置し、指で押し込むだけで、取付作業を行うことができ、取り外し作業は、軌道部材を横臥させることなく、取付孔の開口端側から取外部に工具を挿入することで取り外し作業を行うことができるので、閉塞構造の着脱作業をより容易かつ短時間で行うことが可能となる。
以下、本発明に係る閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る運動案内装置の斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る閉塞構造の取り付け状態を示す図であり、図3は、本発明の実施形態に係る閉塞構造の斜視図であり、図4は、本発明の実施形態に係る閉塞構造を軌道部材に取り付けた状態を示す断面図であり、図5は、本発明の実施形態に係る閉塞構造の着脱作業を説明するための図であり、図6は、本発明の実施形態に係る閉塞構造の変形例を説明するための斜視図である。
図1及び2に示すように、本実施形態に係る運動案内装置1は、長手方向に転動体転走面11を有する軌道部材10と、図示しない複数の転動体を介して軌道部材10に組み付けられると共に転動体転走面11に沿って直線状に往復運動する移動部材20とを備えている。
軌道部材10には、複数の取付孔12が上面である取付面13から底面に向かって形成されている。本実施形態に係る運動案内装置1は、軌道部材10に形成されたこれら複数の取付孔12にボルトを挿通し基台等の相手部品に締結されている。この軌道部材10は、断面略矩形状に形成された長尺部材であり、その表面に長手方向に延びる転動体転走面11が形成された部材であり、転動体転走面11は、後述する移動部材20との間に配置された複数の転動体からの負荷を受けることができるようになっている。また、転動体転走面11は、軌道部材10の両側面に上下一対となるように、合計4条形成されている。
また、図2に示すように、軌道部材10の取付孔12には、閉塞構造30が挿入されている。この閉塞構造30は、運動案内装置1の取扱い時に取付孔12の開口部におけるエッジで作業者が怪我をしたり、移動部材20が取付孔12上を移動することで、移動部材20に取り付けたシール部材が該エッジによって損傷することを防止するために取り付けられている。
移動部材20は、軌道部材10の取付面13及び左右両側面に跨るように、断面略コ字状をしており、移動部材本体21と、この移動部材本体21の往復運動方向である両端面に取り付けられた一対の側蓋22とを備えている。なお、側蓋22の移動部材本体21との組付け面には、図示しない方向転換路が形成されており、転動体転走面11と該転動体転走面11と対向する図示しない負荷転動体転走面とからなる負荷転走路と移動部材本体21を長手方向に貫通する図示しない無負荷転動体転走路の端部同士を連通させて転動体転走路、無負荷転動体転走路及び方向転換路からなる無限循環路を構成している。
図3に示すように、閉塞構造30は、取付孔12に挿入された際に、取付面13と略面一に形成される蓋面31と、蓋面31から垂下して形成される側面部32とを備えている。また、側面部32には、周方向に沿って取付孔12の内壁と接するリブ部33が形成されている。
蓋面31の略中央部には、蓋面31を貫通するように取外部34が形成されている。取外部34の内周には、周方向に沿って略等間隔に複数の切欠き37が形成されており、該切欠き37が変形することによって後述する工具の挿入及び閉塞構造30の取り外し作業を容易に行うことができる。
図4に示すように、閉塞構造30は、蓋面31が軌道部材10の取付面13と略面一に形成されており、リブ部33が取付孔12の内壁14と当接している。リブ部33は、閉塞構造30が取付孔12に挿入されることで、弾性変形して内壁14に接することで、閉塞構造30が取付孔12から容易に脱落しないように保持している。
また、閉塞構造30の側面部32は、内壁14と所定の隙間をもって取り付けられると共に、側面部32の下端は、取付孔12内の座面15に当接しているので、従来のようにハンマーなどでたたき込まなくとも、指による押込み作業だけで容易に取付孔12に閉塞構造30を取り付けることが可能となる。なお、取外部34の少なくとも近傍及びリブ部33は、工具の挿入及び閉塞構造30の取外し作業並びに、リブ部33の弾性変形による取付孔12への保持を確実に行うことができるように、所定の硬度を有していると好適である。
次に、図5を参照して本実施形態に係る運動案内装置1の閉塞構造30の着脱作業について説明を行う。本実施形態に係る運動案内装置の軌道部材10への閉塞構造30の取付作業は、取付孔12に閉塞構造30を載置した状態で、指によって蓋面31を押し込んで、側面部32の下端が座面15に当接するまで押し込むだけで取付作業を行うことができるので、従来のように当て部材などを準備することなく、取付作業の短縮を行うことができる。
また、図5に示すように、閉塞構造30の取外し作業は、軌道部材10の取付面13側から工具Wを閉塞構造30の取外部34に挿入して行うことができるので、軌道部材10を横臥状態に反転させることなく、且つ取付孔12にボルトを締結する六角レンチなどの工具を用いて閉塞構造30を取り外すことができるので、軌道部材10の反転や工具の持ち替えなどといった作業を削減して作業時間を短縮することが可能となる。
なお、上述した実施形態に係る運動案内装置1に取り付けられる閉塞構造30は、蓋面31および側面部32を所定の硬度を有する材料で一体に構成した場合について説明を行ったが、例えば、図6に示すように、取外部34が形成されると共に所定の硬度を有する蓋面部材35を周方向にリブ部33が形成された閉塞部材本体36に一体化して構成しても構わない。このように一体化することで、取外部34近傍とリブ部33の硬度をそれぞれの作用に応じた硬度とすることができ、より閉塞構造の着脱作業を容易に行うことが可能となる。
ここで、蓋面部材35と閉塞部材本体36との一体化手段は、異なる合成樹脂材による二色成形で構成しても構わないし、蓋面部材35を閉塞部材本体36にインサート成形して構成しても構わない。
また、上述した運動案内装置1は、移動部材20を複数の転動体を介して軌道部材10に取り付けた場合について説明を行ったが、移動部材20を軌道部材10に対して直接取り付けた滑り案内装置として構成しても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 運動案内装置、 10 軌道部材、 11 転動体転走面、 12 取付孔、 13 取付面、 14 内壁、 20 移動部材、 30 閉塞構造、 31 蓋面、 32 側面部、 33 リブ部、 34 取外部、 35 蓋面部材、 36 閉塞部材本体。
Claims (3)
- 取付孔を有する運動案内装置の軌道部材の当該取付孔に挿入される閉塞構造であって、
前記取付孔が形成される取付面と略面一に形成される蓋面と、
前記蓋面には、取外部が形成され、
前記取外部近傍は所定の硬度を有することを特徴とする閉塞構造。 - 請求項1に記載の閉塞構造において、
前記蓋面から垂下して形成されると共に、前記取付孔の内壁との間に所定の隙間をもって形成される側面部と、
前記側面部は周方向に沿って前記内壁と接するリブ部を備え、
前記蓋面は、蓋面部材が前記側面部を有する閉塞部材本体に一体化されていることを特徴とする閉塞構造。 - 長手方向に沿って延びると共に、該長手方向に沿って転動体転走面が形成された軌道部材と、前記軌道部材に移動可能に組み付けられる移動部材とを有する運動案内装置であって、
前記軌道部材に形成された取付孔に請求項1又は2に記載の閉塞構造を備えることを特徴とする運動案内装置。
Priority Applications (1)
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JP2018019369A JP2019138315A (ja) | 2018-02-06 | 2018-02-06 | 閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置 |
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Publications (1)
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JP2018019369A Pending JP2019138315A (ja) | 2018-02-06 | 2018-02-06 | 閉塞構造及びこの閉塞構造を備えた運動案内装置 |
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- 2018-02-06 JP JP2018019369A patent/JP2019138315A/ja active Pending
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