JP2019138311A - 無段変速機 - Google Patents

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健太郎 湯谷
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隆修 河野
三輪 裕一
Yuichi Miwa
裕一 三輪
修平 堀田
Shuhei Hotta
修平 堀田
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Abstract

【課題】伝動ベルトの固有振動数と加振源の周波数とが一致して共振が発生するのを回避して、出力トルク変動を抑制することができる無段変速機を提供すること。【解決手段】駆動側プーリと、従動側プーリと、駆動側プーリと従動側プーリとに巻き掛けられた伝動ベルトと、を備えた無段変速機において、駆動側プーリ及び従動側プーリの回転情報を検知する回転情報検知手段と、少なくとも駆動側プーリに入力された駆動トルクを検知するトルク検知手段と、回転情報を用いて変速比を演算する変速比演算手段と、変速比と駆動トルクとを用いて伝動ベルトの固有振動数を取得する固有振動数取得手段と、伝動ベルトの固有振動数と、駆動トルクを出力する加振源の周波数との差分を演算する差分演算手段と、その差分に応じて伝動ベルトの張力を変化させる張力変化手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無段変速機に関する。
特許文献1には、駆動側プーリと従動側プーリとに伝動ベルトが巻き掛けられたベルト式の無段変速機において、回転情報などから伝動ベルトの弦振動の発生を判定し、磁力によって振動を抑制するフォードバック制御を行って、無段変速機の出力トルク変動を抑制することが開示されている。
特開2008−051134号公報
しかしながら、上記フィードバック制御では、駆動トルクを出力するエンジンなどの加振源の周波数(加振周波数)が連続的に変化する過渡時への対応が困難であり、ベルトの固有振動数と加振源の周波数とが一致して共振が発生し、無段変速機の出力トルク変動が生じ得る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、伝動ベルトの固有振動数と加振源の周波数とが一致して共振が発生するのを回避して、出力トルク変動を抑制することができる無段変速機を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る無段変速機は、駆動側プーリと、従動側プーリと、前記駆動側プーリと前記従動側プーリとに巻き掛けられた伝動ベルトと、を備えた無段変速機において、前記駆動側プーリ及び前記従動側プーリの回転情報を検知する回転情報検知手段と、少なくとも前記駆動側プーリに入力された駆動トルクを検知するトルク検知手段と、前記回転情報を用いて変速比を演算する変速比演算手段と、前記変速比と前記駆動トルクとを用いて前記伝動ベルトの固有振動数を取得する固有振動数取得手段と、前記伝動ベルトの固有振動数と、前記駆動トルクを出力する加振源の周波数との差分を演算する差分演算手段と、前記差分に応じて前記伝動ベルトの張力を変化させる張力変化手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る無段変速機は、伝動ベルトの固有振動数と加振源の周波数との差分に応じて伝動ベルトの張力を変化させて、伝動ベルトの固有振動数を変化させることにより、伝動ベルトの固有振動数と加振源の周波数とが一致して共振が発生するのを回避して、出力トルク変動を抑制することができるという効果を奏する。
図1(a)は、実施形態に係る無段変速機の概略構成の一例を示した図である。図1(b)は、図1(a)に示した無段変速機を上方から見た図である。図1(c)は、伝動ベルトの構成についての説明図である。 図2は、従来例と本発明例とにおける伝動ベルトの固有振動数と加振源の周波数との関係を示した図である。 図3は、伝動ベルトの固有振動数と加振源の周波数との共振を回避するために、制御装置が実施する制御フローの一例を示した図である。 図4は、伝動ベルトの張力変化による伝動ベルトの固有振動数の変化を表した模式図である。 図5は、本発明例及び従来例について、ドライブシャフトトルク変動の差を示したグラフである。 図6は、張力変化手段として磁力発生装置を備えた無段変速機の概略構成の一例を示した図である。 図7(a)は、弾性体ベルトで構成された伝動ベルトを用いた無段変速機の概略構成の一例を示す図である。図7(b)は、弾性体ベルトで構成された伝動ベルトの構成についての説明図である。 図8は、プーリ挟圧を制御して伝動ベルトの張力を変化させる無段変速機の概略構成の一例を示した図である。 図9は、図8に示した無段変速機において、伝動ベルトの張力変化による伝動ベルトの固有振動数の変化を表した模式図である。
以下に、本発明に係る無段変速機の一実施形態について説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1(a)は、実施形態に係る無段変速機1の概略構成の一例を示した図である。図1(b)は、図1(a)に示した無段変速機1を上方から見た図である。図1(c)は、伝動ベルト4の構成についての説明図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、実施形態に係る無段変速機1は、金属製の伝動ベルト4が巻き掛けられた第1プーリ2と第2プーリ3とを備えている。第1プーリ2は、第1プーリ回転軸21に固定された垂体状の第1固定シーブ2aと、第1アクチュエータ2cによって第1プーリ回転軸21上で軸線方向に移動可能に設けられた垂体状の第1可動シーブ2bとで構成されている。なお、第1プーリ回転軸21は、不図示のエンジンなどの駆動源から駆動力が入力される入力側の回転軸である。また、第2プーリ3は、第2プーリ回転軸31に固定された垂体状の第2固定シーブ3aと、第2アクチュエータ3cによって第2プーリ回転軸31上で軸線方向に移動可能に設けられた垂体状の第2可動シーブ3bとで構成されている。なお、第2プーリ回転軸31は、駆動力を出力する出力側の回転軸である。そして、第1固定シーブ2aと第1可動シーブ2b、及び、第2固定シーブ3aと第2可動シーブ3b、それぞれにおいて互いに対向するテーパー面により、伝動ベルト4が嵌り込むV字状の溝であるベルト溝が形成されている。
無段変速機1は、第1プーリ2と第2プーリ3とに伝動ベルト4を巻き掛けるとともに、その巻き掛け半径を連続的に変化させて変速比を変化させるように構成されている。巻き掛け半径の変更は、第1可動シーブ2b及び第2可動シーブ3bを第1プーリ回転軸21及び第2プーリ回転軸31上で軸線方向に移動させて、ベルト溝の幅を変化させることで行われる。
伝動ベルト4は、図1(c)に示すように、金属製の複数のエレメント5を、金属製のリング6により環状に結束して構成されており、エレメント5の伝動ベルト幅方向における両側面の一部が、第1固定シーブ2a及び第2固定シーブ3a及び第1可動シーブ2b及び第2可動シーブ3bのテーパー面と接触する接触面となっている。そして、第1固定シーブ2a及び第2固定シーブ3aと第1可動シーブ2b及び第2可動シーブ3bとによりエレメント5を挟むことで、エレメント5に挟圧力がかかり、第1固定シーブ2a及び第2固定シーブ3a及び第1可動シーブ2b及び第2可動シーブ3bのテーパー面と、エレメント5の接触面との間で生じた摩擦力によって、伝動ベルト4を介して第1プーリ2と第2プーリ3との間で駆動力の伝達が行われる。
また、図1(a)に示すように、実施形態に係る無段変速機1は、伝動ベルト4の張力を変化させるための張力変化手段としてテンショナ7を備えている。テンショナ7は、第1プーリ回転軸21及び第2プーリ回転軸31と同一方向に回転軸を有するローラ部材によって構成されており、伝動ベルト4のうち、第1プーリ2及び第2プーリ3に巻き掛けられていない弦部に対向配置されている。より具体的には、伝動ベルト4におけるエレメント圧縮側の弦部とは反対側の弦部と対向する位置に、テンショナ7が設けられている。また、テンショナ7は、制御装置10によって制御される不図示のアクチュエータにより、テンショナ7が伝動ベルト4の弦部に当接しない位置と、テンショナ7が伝動ベルト4の弦部を押圧する位置との間で移動可能となっている。そして、テンショナ7を移動させて、第1プーリ2及び第2プーリ3に対する伝動ベルト4の巻き掛け半径を維持しつつ、伝動ベルト4の軌道長を調整することにより、伝動ベルト4の張力を変化させることが可能となっている。
なお、伝動ベルト4がエレメント5とリング6とからなるプッシュベルト式の無段変速機1では、図1(a)に示すように、伝動ベルト4におけるエレメント圧縮側の弦部とは反対側の弦部と対向する位置にテンショナ7を設けて、動力伝達に寄与しない弦部側にテンショナ7によって外力を加えることによって、動力損失を抑えることができる。
また、実施形態に係る無段変速機1は、第1プーリ2の回転情報である回転角を検知する回転情報検知手段である第1回転角検知センサ8aが、第1プーリ2の近傍に設けられており、第2プーリ3の回転情報である回転角を検知する回転情報検知手段である第2回転角検知センサ8bが、第2プーリ3の近傍に設けられている。また、少なくとも駆動トルクを検知するトルク検知手段であるトルク検知器9が、第1プーリ2の近傍に設けられている。
そして、制御装置10は、第1プーリ2及び第2プーリ3の回転情報として、第1回転角検知センサ8a及び第2回転角検知センサ8bが検知した第1プーリ2及び第2プーリ3の各回転角から、第1プーリ2の回転数(入力回転数)及び第2プーリ3の回転数(出力回転数)を求めて変速比を演算する変速比演算手段としても機能する。また、制御装置10は、演算して求めた変速比と、トルク検知器9によって検知した第1プーリ2に入力された駆動トルクとを用いて、予め実験などによって求めた変速比と駆動トルクとの関係(マップ)から、伝動ベルト4の固有振動数を取得する固有振動数取得手段としても機能する。また、制御装置10は、伝動ベルト4の固有振動数と、不図示のエンジンなどの加振源の周波数(加振周波数)との差分を演算する差分演算手段としても機能する。
そして、制御装置10は、前記差分に基づいて前記アクチュエータを制御し、テンショナ7を移動させて伝動ベルト4の張力を変化させ、伝動ベルト4の固有振動数を変化させることにより、伝動ベルト4の固有振動数と駆動トルクの加振振動数とが一致して共振が発生するのを回避する。
図2は、従来例と本発明例とにおける伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との関係を示した図である。なお、従来例は、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振の対策として、加振源の周波数をずらす方法を採用した一例である。また、本発明例は、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振の対策として、伝動ベルト4の固有振動数をずらす方法を採用した一例である。
伝動ベルト4の固有振動数は単一ではなくブロードになるため、従来例では、図2(a)に示すように加振源の周波数を高周波数側へずらすと、狙いの運転条件から外れ、且つ、共振時に振動が増幅されてしまう。また、図2(b)に示すように、伝動ベルト4の固有振動数をブロードにすると、振動が大きくなる条件が拡大してしまう。
これに対して、本発明例では、伝動ベルト4の固有振動数と加振トルクの加振周波数との相対関係から、図2(c)に示すように伝動ベルト4の固有振動数を上げたり、図2(d)に示すように伝動ベルト4の固有振動数を下げたりすることによって、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避することができる。
図3は、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避するために、制御装置10が実施する制御フローの一例を示した図である。図4は、伝動ベルト4の張力変化による伝動ベルト4の固有振動数の変化を表した模式図である。なお、図4中のTinは入力トルクであり、Toutは出力トルクであり、Tsはリング緩み側張力であり、ωは伝動ベルト4の弦部の固有振動数であって下記(1)式で示されるものである。また、下記(1)式中のρは線密度であり、Lは伝動ベルト4の弦部長さである。
Figure 2019138311
図3に示すように、まず、制御装置10は、トルク検知器9によって第1プーリ2に入力された駆動トルクを検知するとともに、第1回転角検知センサ8a及び第2回転角検知センサ8bによって検知された第1プーリ2及び第2プーリ3の回転角を用いて変速比を演算する(ステップS1)。次に、制御装置10は、検知した駆動トルクと演算した変速比とを用いて、予め実験などによって求めた駆動トルクと変速比との関係(マップ)から、伝動ベルト4の固有振動数を取得する(ステップS2)。次に、制御装置10は、加振源の周波数を駆動トルクまたは回転数から演算する(ステップS3)。次に、制御装置10は、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との差分Δを演算する(ステップS4)。
次に、制御装置10は、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避するために、伝動ベルト4の固有振動数を変化させる必要があるかを判定するため、前記差分Δの絶対値が所定の閾値α未満であるかを判断する(ステップS5)。そして、前記差分Δが閾値α未満ではない場合(ステップS5でNo)、制御装置10は、共振を回避するために、伝動ベルト4の固有振動数を変化させる必要がないと判定し、一連の制御を終了する。
一方、前記差分Δが閾値α未満である場合(ステップS5でYes)、制御装置10は、共振を回避するために、伝動ベルト4の固有振動数を変化させる必要があると判定して、次に、伝動ベルト4の固有振動数を上げるか下げるかを判定するため、前記差分Δが0よりも大きいか(前記差分Δが正の値であるか)を判断する(ステップS6)。
前記差分Δが0よりも大きい(前記差分Δが正の値である)場合(ステップS6でYes)、制御装置10は、テンショナ7による伝動ベルト4の押圧状態を強めて伝動ベルト4の張力を増加させ(ステップS7)、伝動ベルト4の固有振動数を上げることにより、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数とが一致しないようにして共振を回避し、一連の制御を終了する。
一方、前記差分Δが0以下(前記差分Δが0または負の値である)場合(ステップS6でNo)、制御装置10は、テンショナ7による伝動ベルト4の押圧状態を緩めて伝動ベルト4の張力を減少させ(ステップS8)、伝動ベルト4の固有振動数を下げることにより、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数とが一致しないようにして共振を回避し、一連の制御を終了する。
なお、伝動ベルト4の張力変化やバラツキ、エレメント形状のバラツキにより、伝動ベルト4の固有振動数の半値幅が大きく、一定値に決まらない。そのため、実施形態に係る無段変速機1においては、制御装置10が前記差分Δに応じて伝動ベルト4の張力の変化量を制御している。
図5は、本発明例及び従来例について、ドライブシャフトトルク変動の差を示したグラフである。なお、図5中においては、計算条件として、変速比が2.33、回転数が1500[rpm]、駆動トルクが120[Nm]であり、縦軸のドライブシャフトトルク変動の差を本発明例を1とした場合で示している。
図5に示すように、本発明例においては、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との前記差分Δに応じて、伝動ベルト4の固有振動数を変化させ、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避することにより、従来例に比べて、ドライブシャフトトルク変動の差を小さくすることができるのがわかる。よって、本発明例においては、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避し、無段変速機1の出力トルク変動を抑制することができる。
図6は、張力変化手段として磁力発生装置71を備えた無段変速機1の概略構成の一例を示した図である。
実施形態に係る無段変速機1においては、図6に示すように、伝動ベルト4の張力を変化させる張力変化手段として、テンショナ7に替えて、磁力発生装置71を用いてもよい。磁力発生装置71は、制御装置10によって電流を調整することにより、磁力の強さを変化させることが可能な電磁石によって構成されており、伝動ベルト4の弦部に非接触で対向配置されている。
そして、図6に示した無段変速機1においては、例えば、制御装置10が、前記差分Δが0よりも大きい(前記差分Δが正の値である)場合に、磁力発生装置71の磁力を強めて伝動ベルト4の張力を増加させ、伝動ベルト4の固有振動数を上げることにより、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避する。また、制御装置10が、前記差分Δが0以下(前記差分Δが0または負の値である)場合に、磁力発生装置71の磁力を弱めて伝動ベルト4の張力を減少させ、伝動ベルト4の固有振動数を下げることにより、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避する。
このように、伝動ベルト4の張力を変化させる張力変化手段として、磁力発生装置71を用いることにより、伝動ベルト4と非接触で張力変化を行うことができるため、摩擦損失を抑制することができる。
図7(a)は、弾性体ベルトで構成された伝動ベルト41を用いた無段変速機1の概略構成の一例を示す図である。図7(b)は、弾性体ベルトで構成された伝動ベルト41の構成についての説明図である。
実施形態に係る無段変速機1においては、図7(a)に示すように、金属ベルトで構成された伝動ベルト4に替えて、ゴムのような弾性体ベルトで構成された伝動ベルト41を用いてもよい。このように、弾性体ベルトで構成された伝動ベルト41を用いた場合でも、制御装置10が、前記差分Δに応じて、伝動ベルト41の張力を変化させ、伝動ベルト41の固有振動数を変化させることにより、伝動ベルト41の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避することができる。
なお、図6に示したような磁力発生装置71を用いて、伝動ベルト41の張力を変化させる場合には、例えば、図7(b)に示すように、伝動ベルト41の内部に磁性体からなる複数の芯材51を設ければよい。
図8は、プーリ挟圧を制御して伝動ベルト4の張力を変化させる無段変速機1の概略構成の一例を示した図である。
実施形態に係る無段変速機1においては、伝動ベルト4の張力を変化させる張力変化手段として、図8に示すように、テンショナ7や磁力発生装置71などを設けずに、油圧制御装置81によって第1アクチュエータ2c及び第2アクチュエータ3c(図1(b)参照)の油圧を調整し、伝動ベルト4を挟み込む第1プーリ2及び第2プーリ3のプーリ挟圧を制御して、伝動ベルト4の張力を変化させるようにしてもよい。
図9は、図8に示した無段変速機1において、伝動ベルト4の張力変化による伝動ベルト4の固有振動数の変化を表した模式図である。なお、図9中のr1はプーリ挟圧増加前における第1プーリ2への伝動ベルト4の巻き掛け半径であり、r2はプーリ挟圧増加前における第2プーリ3への伝動ベルト4の巻き掛け半径である。また、図9中のaはプーリ挟圧増加後における第1プーリ2への伝動ベルト4の巻き掛け半径の変化量であり、bはプーリ挟圧増加後における第2プーリ3への伝動ベルト4の巻き掛け半径の変化量である。また、図9中のTはリング張力であり、ωは伝動ベルト4の弦部の固有振動数であって下記(2)式で示されるものである。また、下記(2)式中のρは線密度であり、Lは伝動ベルト4の弦部長さである。
Figure 2019138311
なお、伝動ベルト4の張力を変化させるために実施するプーリ挟圧制御の必要条件としては、プーリ挟圧を変更する前後で変速比が一定、すなわち、図9において、r2/r1=(r2+b)/(r1+a)の関係を満たすようにする。
図8に示した無段変速機1においては、例えば、制御装置10が、前記差分Δが0よりも大きい(前記差分Δが正の値である)場合に、プーリ挟圧を強めて伝動ベルト4の張力を増加させ、伝動ベルト4の固有振動数を上げることにより、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避することができる。また、制御装置10が、前記差分Δが0以下である(前記差分Δが0または負の値である)場合に、プーリ挟圧を弱めて伝動ベルト4の張力を減少させ、伝動ベルト4の固有振動数を下げることにより、伝動ベルト4の固有振動数と加振源の周波数との共振を回避することができる。
1 無段変速機
2 第1プーリ
2a 第1固定シーブ
2b 第1可動シーブ
2c 第1アクチュエータ
3 第2プーリ
3a 第2固定シーブ
3b 第2可動シーブ
3c 第2アクチュエータ
4,41 伝動ベルト
5 エレメント
6 リング
7 テンショナ
8a 第1回転角検知センサ
8b 第2回転角検知センサ
9 トルク検知器
10 制御装置
21 第1プーリ回転軸
31 第2プーリ回転軸
71 磁力発生装置
81 油圧制御装置

Claims (1)

  1. 駆動側プーリと、
    従動側プーリと、
    前記駆動側プーリと前記従動側プーリとに巻き掛けられた伝動ベルトと、
    を備えた無段変速機において、
    前記駆動側プーリ及び前記従動側プーリの回転情報を検知する回転情報検知手段と、
    少なくとも前記駆動側プーリに入力された駆動トルクを検知するトルク検知手段と、
    前記回転情報を用いて変速比を演算する変速比演算手段と、
    前記変速比と前記駆動トルクとを用いて前記伝動ベルトの固有振動数を取得する固有振動数取得手段と、
    前記伝動ベルトの固有振動数と、前記駆動トルクを出力する加振源の周波数との差分を演算する差分演算手段と、
    前記差分に応じて前記伝動ベルトの張力を変化させる張力変化手段と、
    を備えることを特徴とする無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022107531A1 (ja) * 2020-11-17 2022-05-27 株式会社瑞光 積層体の製造装置および製造方法

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