JP2019136796A - ロボットハンド、ロボットハンドユニット、ロボットおよび作業ユニット - Google Patents

ロボットハンド、ロボットハンドユニット、ロボットおよび作業ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】従来のロボットと比べて、前回とは異なる作業を行う際の準備作業に要する時間が短縮されているロボットハンド、ロボットハンドユニット、ロボットおよび作業ユニットを提供する。【解決手段】ロボットハンド2は、被把持物を把持している第1状態と被把持物を把持していない第2状態とを切替可能に設けられている第1把持部材4および第2把持部材5を備える。第1把持部材4は、第1状態において被把持物に対向する第1面4Aおよび第1面4Aと反対側に位置する第2面4Bを有している。ロボットハンド2は、第1把持部材4の第2面4Bに固定されており、第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5に把持されている被把持物としての作業ユニット10に、駆動力を入力可能に設けられている第1駆動部6をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットハンド、ロボットハンドに把持される作業ユニットを備えるロボットハンドユニット、ロボットハンドを備えるロボット、ロボットおよびロボットハンドに把持される作業ユニットに関する。
近年の生産現場における生産形態は、多品種少量生産から、生産機種および生産量の変化に対応可能である変種変量生産へと移行している。このような生産形態の変遷に応じて、汎用性の高い設備が求められており、そのような設備の構成要素としてロボットが多用されている。ここで言うロボットとは、予め教示された動作を再現することで動作するティーチングプレイバック式のロボットや、2軸もしくは3軸の直交するスライド軸により構成される直交ロボットを指す。ロボットにより実施される作業は、部品組み立て、ねじ締め、および搬送等、多岐に渡る。
従来のロボットでは、このような複数種の作業を実施可能とするために、予め複数種の作業ユニットが準備されている。各作業ユニットは、特定の作業に適した構成とされている。そして、従来のロボットは、複数種の作業ユニットの中から予定されている作業に応じて選択された1つの作業ユニットがロボットアームの先端に取り付けられることにより、当該作業を実施することができる。
例えば、部品組立作業および搬送作業が実施される場合、互いが開閉動作する複数の把持部材で部品を把持するハンドを搭載した作業ユニットがロボットアームの先端に取り付けられる。これにより、ロボットハンドを備えるロボットが実現される。複数の把持部材は、例えばプレート等で構成されている。また、ねじ締め作業が実施される場合、ドライバービットおよび該ドライバービットを駆動するためのモータを備える作業ユニットがロボットアームの先端に取付けられる。これにより、ネジ締め機を備えるロボットが実現される。
特開平3−256686号公報参照には、ハンドを搭載した交換部材または工具を搭載した交換部材と結合離脱可能な保持側部材を備え、ロボットアームの先端に取り付けられる作業工具自動交換装置が開示されている。
特開平3−256686号公報
しかしながら、従来のロボットでは、前回とは異なる作業を行う場合に、前回の作業に用いた作業ユニットをロボットアームから離脱させ、その後予定する作業に用いる作業ユニットをロボットアームに結合させるという準備作業が必要である。例えば、1つのロボットにより部品組立作業とネジ締め作業とが連続して実施される場合、両作業の間に実施される準備工程では、ハンドを搭載した作業ユニットおよびドライバービットを搭載した作業ユニットの一方をロボットアームから離脱させ、その後これらの他方をロボットアームに結合させる必要がある。そのため、従来のロボットでは、上記準備作業に比較的に長い時間を要するという問題がある。
本発明の主たる目的は、従来のロボットと比べて、前回とは異なる作業を行う際の準備作業に要する時間が短縮されているロボットハンド、ロボットハンドユニット、ロボットおよび作業ユニットを提供することにある。
本発明に係るロボットハンドは、被把持物を把持している第1状態と被把持物を把持していない第2状態とを切替可能に設けられている複数の把持部を備える。複数の把持部の少なくとも1つは、第1状態において被把持物に対向する第1面および第1面と反対側に位置する第2面を有している。ロボットハンドは、複数の把持部の少なくとも1つの第2面に固定されており、第1状態において複数の把持部に把持されている被把持物に、駆動力を入力可能に設けられている第1駆動部をさらに備える。
本発明に係るロボットハンドは、把持している被把持物に駆動力を入力可能に設けられている。そのため、被把持物がロボットハンドから入力された上記駆動力を出力可能に設けられている作業ユニットとして構成されていれば、ロボットハンドが被把持物を把持している第1状態にあるときに該作業ユニットによる作業が実施され、ロボットハンドが被把持物を把持していない第2状態にあるときにロボットハンドによる作業が実施され得る。本発明に係るロボットハンドによる第1状態と第2状態との切替は、従来のロボットでの作業ユニットの離脱および結合作業よりも容易に、短時間に行われ得る。その結果、本発明によれば、従来のロボットと比べて、前回とは異なる作業を行う際の準備作業に要する時間が短縮されているロボットハンド、ロボットハンドユニット、ロボットおよび作業ユニットを提供することができる。
実施の形態1に係るロボットハンドを備えるロボットを示す概略図である。 図1に示されるロボットハンドを第2面側から視た概略平面図である。 図1に示されるロボットハンドを下方から視た概略平面図である。 図1に示されるロボットハンドに把持される作業ユニットを示す概略図である。 図4に示される作業ユニットを第3面側から視た概略平面図である。 図4に示される作業ユニットを上方から視た概略平面図である。 図1に示されるロボットハンドが図4に示される作業ユニットを把持する直前の状態を示す概略図である。 図1に示されるロボットハンドが図4に示される作業ユニットを把持している状態を示す概略図である。 実施の形態2に係るロボットハンドを備えるロボットを示す概略図である。 図9に示されるロボットハンドに把持される作業ユニットを示す概略図である。 図10に示される作業ユニットを第3面側から視た概略平面図である。 図10に示される作業ユニットを上方から視た概略平面図である。 実施の形態3に係るロボットハンドを備えるロボットを示す概略図である。 図13に示されるロボットハンドを第2面側から視た概略平面図である。 図13に示されるロボットハンドに把持される作業ユニットを示す概略図である。 図15に示される作業ユニットを第3面側から視た概略平面図である。 図13に示されるロボットハンドが図15に示される作業ユニットを把持する直前の状態を示す概略図である。 図4に示される作業ユニットの変形例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。また、説明の便宜上、X方向、Y方向、およびZ方向が導入されており、Z方向の正側が上方、Z方向の負側が下方とされている。
実施の形態1.
<ロボットの構成>
図1に示されるように、ロボット100は、ロボットアーム1と、ロボットハンド2とを備える。ロボットアーム1は、ロボットハンド2の姿勢を変更可能に設けられている。ロボット100は例えば垂直多関節ロボットである。ロボットアーム1は、複数(例えば5軸または6軸)の関節と、各関節軸周りに各関節を回転駆動するための複数のアクチュエータとを備えている。この場合、ロボットハンド2は、ロボットアーム1によって、例えばX方向に垂直な面内に移動可能に設けられている。複数のアクチュエータは、例えばサーボモータを含む。ロボットアーム1の一端には、ロボットハンド2が固定されている固定部1Aが配置されている。ロボットアーム1の固定部1Aは、例えばロボットハンド2を着脱可能に設けられていてもよい。固定部1Aがロボットハンド2を着脱可能に設けられている場合、固定部1Aはロボットハンド2に換えて回転部材を回転可能に支持するように設けられていてもよい。なお、図1では、説明の便宜上、ロボットハンド2の一部が断面図として示されている。
ロボットハンド2は、ロボットハンド2の第1駆動部6によって駆動され得る作業ユニット10(図4参照)を被把持物として把持可能に設けられている。また、ロボットハンド2は、ロボットハンド2の第1駆動部6によって駆動され得ない物体を被把持物として把持可能である。
<ロボットハンドの構成>
図1〜図3に示されるように、ロボットハンド2は、複数の把持部材から成るグリッパハンド3と、第1駆動部6と、第2駆動部7とを備える。グリッパハンド3は、例えば第1把持部材4および第2把持部材5を含む。図示しない被把持物は、グリッパハンド3の第1把持部材4と第2把持部材5との間に把持される。第1把持部材4および第2把持部材5は、被把持物を把持している第1状態と、被把持物を把持していない第2状態とを切り替え可能に設けられている。第1把持部材4および第2把持部材5の形状および寸法は、被把持物を把持可能な限りにおいて任意に設定され得る。なお、図1〜図3は、第2状態にあるロボットハンド2を示しており、被把持物を示してない。
図1および図3に示されるように、第1把持部材4は、第1状態において被把持物と対向する第1面4Aと、第1面4Aと反対側に位置する第2面4Bとを有している。第2把持部材5は、第1状態において被把持物と対向する第5面5Aと、第5面5Aと反対側に位置する第6面5Bとを有している。第1状態において、第1面4Aおよび第5面5Aは、被把持物を挟んで互いに対向するように配置され、かつ該被把持物の外周面と接触するように設けられている。第1状態において、第1把持部材4の第1面4Aは、例えば第2把持部材5の第5面5Aと平行である。第1状態において、第2面4Bおよび第6面5Bは、被把持物の外周面と接触しないように設けられている。第1状態および第2状態において、第1把持部材4の第1面4Aおよび第2把持部材5の第5面5Aは、例えばY方向と直交するように配置される。
第1把持部材4および第2把持部材5は、第1面4Aおよび第5面5Aと直交する方向、例えばY方向において相対的に移動可能である。第2状態における第1面4Aと第5面5Aとの間の最短距離は、第1状態における第1面4Aと第5面5Aとの間の最短距離よりも長い。第1把持部材4および第2把持部材5は、例えば第2状態における第1面4Aと第5面5Aとの間の中点を結ぶ中心線が第1状態における第1面4Aと第5面5Aとの間の中点を結ぶ中心線と重なるように、第2駆動部7により駆動される。
図1および図2に示されるように、第1把持部材4には、第1面4Aから第2面4Bまで達する貫通孔4Cが配置されている。貫通孔4Cは、駆動力伝達部6Bの一部を収容可能に設けられている。駆動力伝達部6Bにおいて第1面4A側に位置する端部が貫通孔4C内に配置されている。貫通孔4Cの形状および寸法は、第1駆動部6の駆動力伝達部6Bと干渉しないように、設定されている。
図1および図2に示されるように、第1把持部材4には、第1面4Aに対して凹んでいる少なくとも1つの凹部4Dが配置されている。図2に示されるように、凹部4Dは例えば複数配置されており、複数の凹部4Dは例えばX方向に互いに間隔を隔てて配置されている。第2把持部材5は、第5面5Aに対して凹んでいる少なくとも1つの凹部5Dを有している。凹部5Dは例えば複数配置されており、複数の凹部5Dは例えばX方向に互いに間隔を隔てて配置されている。
凹部4D,5Dは、後述する作業ユニット10の凸部16A,16Bと嵌め合うように設けられている。凹部4D,5Dの各平面形状は、任意の形状であればよいが、例えば円形状または楕円形状である。例えば、凸部16A,16Bの各平面形状が円形状である場合、凹部4D,5Dの一方の平面形状が円形状であって、凹部4D,5Dの他方の平面形状が楕円形状であってもよい。例えば、凸部16Aの平面形状が円形状であって凸部16Bの平面形状が矩形状(より具体的には例えば菱形)である場合、凹部4D,5Dの各平面形状が円形状または楕円形状であってもよい。凹部4Dは、例えば第1面4Aから第2面4Bに達する貫通孔として設けられている。凹部4Dは、例えば第5面5Aから第6面5Bに達する貫通孔として構成されている。凹部4Dは、例えば貫通孔4Cよりも第2駆動部7から離れた位置に設けられている。凹部4Dの第1面4A上での開口面積は、例えば貫通孔4Cの第1面4A上での開口面積よりも小さい。
第1把持部材4および第2把持部材5を構成する材料は、特に制限されるものではないが、好ましくはアルミニウム(AL)である。このようにすれば、第1把持部材4および第2把持部材5の強度低下を抑制しながらも、これらの軽量化を実現することができる。また、凹部4D,5Dの表面上に、ALと比べて耐摩耗性に優れた材料からなる被覆膜が形成されていてもよい。また、凹部4D,5Dの表面上に、凹部4D,5Dと凸部16A,16Bとが嵌め合された時の衝撃力を緩衝する緩衝部材が配置されていてもよい。
第1駆動部6は、第1状態においてグリッパハンド3に把持されている被把持物に、駆動力を入力可能に設けられている。図1〜図3に示されるように、第1駆動部6は、該駆動力を発生させる駆動力発生部6Aと、駆動力発生部6Aから入力された上記駆動力を第1状態においてグリッパハンド3に把持されている被把持物に伝達可能に設けられている駆動力伝達部6Bとを含む。
駆動力発生部6Aは、第2面4B上に、すなわち第2面4Bに対して第1面4A側とは反対側に、配置されている。駆動力発生部6Aは、任意の駆動源を含み、例えばサーボモータを含む。駆動力発生部6Aは、例えばZ方向に沿った軸を中心とする回転力を発生可能に設けられている。駆動力発生部6Aの回転軸は、例えば第2面4B上に配置されている。駆動力発生部6Aの仕様は、ロボット100に着脱される作業ユニット10(図4参照)の出力に応じて選択され得る。作業ユニット10の出力が大きく駆動力発生部6Aが大きな駆動力を発生させる必要がある場合、駆動力発生部6Aは例えば駆動源および減速機(図示しない)を含む。この場合、駆動力伝達部6Bには、減速機を介して駆動源から駆動力が供給される。
駆動力伝達部6Bの少なくとも一部は、第2面4Bよりも第1面4A側に配置されており、被把持物と接触可能に設けられている。駆動力伝達部6Bにおいて被把持物と接触可能に設けられている部分の第1面4A側に位置する端部は、第1面4Aよりも第2面4B側に配置されている。つまり、第1駆動部6の全体は、第1面4Aよりも第2面4B側に配置されている。言い換えると、駆動力発生部6Aおよび駆動力伝達部6Bは、第1面4Aよりも第2把持部材5側に突出していない。駆動力伝達部6Bは、任意の駆動力伝達機構を含んでいればよいが、例えば1つのギアを含む。該ギアは、例えば回転軸がZ方向に延びるように配置された平歯車である。
第2駆動部7は、上記第1状態と上記第2状態とを切り替えるための駆動力を複数の把持部材の少なくともいずれかに入力可能に設けられている。第2駆動部7は、該駆動力を発生させる駆動力発生部7Aと、駆動力発生部7Aから入力される上記駆動力を第1把持部材4に伝達可能に設けられている駆動力伝達部7Bと、駆動力発生部7Aから入力される上記駆動力を第2把持部材5に伝達可能に設けられている駆動力伝達部7Cとを含む。第1把持部材4は駆動力伝達部7Bに固定されており、第2把持部材5は駆動力伝達部7Cに固定されている。駆動力伝達部7B,7Cは、例えば第1把持部材4および第2把持部材5の各延在方向と直交する方向において相対的に移動可能に設けられており、例えばY方向において相対的に移動可能に設けられている。
第2駆動部7は、任意の駆動源により構成されていればよいが、例えばチャックシリンダにより構成されている。この場合、駆動力発生部7Aは、例えば圧縮空気が内部に供給された状態と、圧縮空気が内部に供給されていない状態とを切替可能に設けられたチャックシリンダ本体として構成される。駆動力伝達部7B,7Cは、例えばチャックシリンダ本体が上記2つの状態間で切り替えられることにより駆動されるステージとして構成される。第1把持部材4と駆動力伝達部7Bに固定されており、第2把持部材5は駆動力伝達部7Cに固定されている。駆動力伝達部7B,7Cは、第1把持部材4の第1面4Aおよび第5面5Aと交差する方向、例えばY方向に、第1把持部材4および第2把持部材5を駆動可能に設けられている。
第2駆動部7は、例えば圧縮空気が駆動力発生部7Aの内部に供給された状態にあるときに第1把持部材4および第2把持部材5を第1状態に保持し、圧縮空気が駆動力発生部7Aの内部から排出された状態にあるときに第1把持部材4および第2把持部材5を第2状態に保持可能に設けられている。
好ましくは、ロボットハンド2は、複数の把持部材の中心、すなわち第1把持部材4と第2把持部材5とを結ぶ直線の中点と、第2駆動部7の中心、すなわち駆動力伝達部7Bと駆動力伝達部7Cとを結ぶ直線の中点とを通る中心軸O1を有している。
好ましくは、ロボットハンド2の中心軸O1は、ロボットアーム1の固定部1Aの中心と重なるように配置されている。上述のように固定部1Aがロボットハンド2を着脱可能に設けられており、かつ固定部1Aがロボットハンド2に換えて回転部材を回転可能に支持するように設けられている場合には、ロボットハンド2の中心軸O1は該回転部材の回転軸と重なるように配置されている。このようにすれば、ロボットハンド2を制御するためのプログラムに用いられる座標が、固定部1Aに取り付けられる回転部材を制御するためのプログラムに用いられる座標と一致するため、これらの制御プログラムの作成が容易となる。
<作業ユニットの構成>
図4〜図6に示されるように、作業ユニット10は、基台11と、軸受12と、入力部13と、中継部14と、出力部15とを含む。なお、図4では、説明の便宜上、入力部13および中継部14を除く作業ユニット10の一部が断面図として示されている。
基台11は、第1状態においてロボットハンド2の第1把持部材4および第2把持部材5によって把持されてロボットハンド2に固定される部分である。基台11は、例えば筒状に設けられている。図4に示されるように、基台11は、第1状態においてロボットハンド2の第1把持部材4の第1面4Aと接触する第3面11Aと、第1状態において第2把持部材5の第5面5Aと接触する第4面11Bとを有している。第3面11Aおよび第4面11Bは、基台11の外周面の一部である。
図4〜図6に示されるように、基台11は、第3面11Aに対して突出している凸部16Aと、第4面11Bに対して突出している凸部16Bとを有している。第1状態において、凸部16Aは第1把持部材4の凹部4Dと嵌め合わされている。第1状態において、凸部16Bは、第2把持部材5の凹部5Dと嵌め合わされている。凹部4D,5Dおよび凸部16A,16Bは、第1状態においてロボットハンド2と作業ユニット10との相対的な位置を制限する位置決め部材として作用する。具体的には、凹部4D,5Dおよび凸部16A,16Bは、第1状態において駆動力伝達部6Bと入力部13とが噛み合わされて、第1駆動部6の駆動力発生部6Aにより生じた駆動力が駆動力伝達部6B、入力部13および中継部14を経て出力部15に伝達され得るように、第1状態においてロボットハンド2と作業ユニット10との相対的な位置を制限する。
軸受12は、第1状態においてロボットハンド2に固定された基台11に対し、出力部15を回転可能に支持する部分である。軸受12の種類は、特に制限されるものではないが、例えば転がり軸受である。軸受12の外輪は、基台11と嵌め合されて、基台11に固定されている。軸受12の内輪は、出力部15と嵌め合されて、出力部15に固定されている。これにより、出力部15は、軸受12によって、基台11に対して回転可能に支持されている。
図4に示されるように、軸受12の軸方向は、入力部13、中継部14および出力部15の各回転軸O3,O4と平行であり、例えばZ方向に沿っている。作業ユニット10は、例えば回転軸O3,O4に沿った方向において互いに間隔を隔てて配置された複数の軸受12を含む。複数の軸受12は、例えば図示しない板状の固定部材によって、回転軸O3,O4に沿った方向における位置ズレが防止されている。軸受12は、出力部15の回転数、出力部15に対し印加される回転軸O3,O4に沿った方向の荷重(アキシアル荷重)を考慮して選定されればよい。
入力部13は、上記第1状態においてロボットハンド2の駆動力伝達部6Bから駆動力が入力される部分である。入力部13は、中継部14を介して該駆動力を出力部15に伝達可能に設けられている。入力部13は、例えば図示しない軸受によって、基台11に回転可能に支持されている。該軸受の種類は、特に制限されるものではないが、例えば転がり軸受である。該軸受の外輪は例えば入力部13に固定されている。該軸受の内輪は例えば基台11に設けられていたZ方向に沿って延びる軸部に固定されている。図4〜図6に示されるように、入力部13は、例えば平歯車を含む。入力部13の回転軸O3は、ロボットハンド2の中心軸O1および駆動力伝達部6Bの回転軸O2と平行に配置されている。入力部13の一部は、基台11の第3面11Aに対して突出するように配置されている。
中継部14は、第1状態において駆動力伝達部6Bから入力部13に入力された駆動力を出力部15に伝達する部分である。中継部14は、該駆動力を入力部13から出力部15へ伝達可能に設けられている。中継部14は、出力部15に固定されている。中継部14は、例えば平歯車を含む。図5に示されるように、中継部14の各歯は、入力部13の各歯と噛み合うように配置されている。図4および図5に示されるように、中継部14の回転軸O4は、入力部13の回転軸O3と平行に配置されている。図4および図5に示されるように、中継部14の回転軸O4は、出力部15の回転軸O4と重なるように配置されている。
出力部15は、第1状態において駆動力伝達部6Bから入力部13に入力された駆動力を外部に出力するための部分である。出力部15は、上記作業ユニット10により実施される作業に応じて任意の構成を有していればよい。例えばネジ締め作業を目的とする上記作業ユニット10の出力部15は、ドライバービットを含む。例えば穴開け作業を目的とする作業ユニット10の出力部15は、ドリルビットを含む。好ましくは、出力部15の回転軸O4は、ロボットハンド2の中心軸O1と重なるように配置されている。
出力部15は、回転軸O4の延在方向において、中継部14と連結されている一端と、該一端とは反対側に位置する他端とを有している。出力部15の上記一端は、上記第1状態において第1把持部材4と第2把持部材5との間に配置されている領域内に配置されている。出力部15の該他端は、上記第1状態において第1把持部材4と第2把持部材5との間に配置されている領域よりも外側に配置されている。出力部15において中継部14と連結されている上記一端と上記他端との間に位置する部分が、軸受12に軸支されている。
出力部15は、各軸受12に嵌め合されている複数の第1部分と、当該複数の第1部分間に配置されている第2部分とを有している。第2部分の回転軸O4を中心とする外径は、各第1部分の回転軸O4を中心とする外径よりも大きい。これにより、出力部15は、複数の軸受12によって、回転軸O4の延在方向における位置ズレが抑制されている。
図6に示されるように、入力部13の回転軸O3を中心とする最外径(歯先円直径)および中継部14の回転軸O4を中心とする各最外径(歯先円直径)は、基台11のX方向およびY方向の各幅よりも小さい。
なお、ロボットハンド2と、上記第1状態においてロボットハンド2に把持される上記作業ユニット10とを併せて、ロボットハンドユニット20(図7および図8参照)とよぶ。
<ロボットの使用方法>
図7および図8に示されるように、ロボット100は、上記第1状態とされたロボットハンド2が把持している被把持物としての作業ユニット10を第1駆動部6によって駆動させることができ、作業ユニット10を用いた特定の作業、例えばネジ締め作業を行うことができる。また、図1に示されるように、ロボット100は、上記第2状態とされたロボットハンド2を用いて任意の被把持物を把持することができ、第1状態時に実施される作業とは異なる作業、例えば部品組立作業および搬送作業を行うことができる。
上記第1状態は、第1駆動部6によらず、第2駆動部7によって保持される。上記第1状態において、作業ユニット10の動作は、第2駆動部7によらず、第1駆動部6によって制御される。上記第2状態において、グリッパハンド3の動作は、第1駆動部6によらず、第2駆動部7によって制御される。
上記第2状態から上記第1状態への切替作業は、例えば以下の手順で実施される。
まず、ロボットハンドユニット、すなわちロボットハンド2および作業ユニット10が準備される。ロボットハンド2は、ロボットアーム1に固定される。作業ユニット10は、ロボットハンド2が移動可能な範囲内に配置される。作業ユニット10は、例えば出力部15の回転軸O4がZ方向に沿うとともに、出力部15の上記他端が上記一端よりも下方に位置するように配置される。
次に、図7に示されるように、第2状態にあるロボットハンド2が作業ユニット10を把持可能な位置に配置される。ロボットハンド2は、ロボットハンド2の中心軸O1が出力部15の回転軸O4と重なるように、かつ、凹部4D,5Dが作業ユニット10の基台11の凸部16A,16Bと駆動力伝達部7B,7Cの移動方向において重なるように、配置される。ロボットハンド2は、例えば凹部4D,5Dが凸部16A,16BとY方向において重なるように、配置される。
次に、第2駆動部7が駆動されることにより、図8に示されるようにロボットハンド2の第1把持部材4および第2把持部材5が作業ユニット10を把持する上記第1状態が実現される。上記第1状態では、駆動力伝達部6Bと入力部13とが噛み合わされることにより、ロボットハンド2および作業ユニット10に駆動力発生部6Aから駆動力伝達部6B、入力部13、および中継部14を経て出力部15に至る駆動力伝達経路が形成される。
また、上記第1状態から上記第2状態への切り替え作業は、例えば以下の手順で実施される。
まず、上記第1状態にあるロボットハンド2が、作業ユニット10が配置されるべき場所の上方に移動される。次に、第2駆動部7が駆動されることにより、第1面4Aが第3面11Aに接触しかつ第5面5Aが第4面11Bに接触していた上記第1状態が解消され、作業ユニット10がロボットハンド2から解放される。その結果、ロボットハンド2が作業ユニット10を把持していない第2状態が実現される。
<作用効果>
ロボット100は、ロボットハンド2を備える。ロボットハンド2は、被把持物を把持している第1状態と被把持物を把持していない第2状態とを切替可能に設けられている第1把持部材4および第2把持部材5を備える。第1把持部材4は、第1状態において被把持物に対向する第1面4Aおよび第1面4Aと反対側に位置する第2面4Bを有している。ロボットハンド2は、第1把持部材4の第2面4Bに固定されており、第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5に把持されている被把持物としての作業ユニット10に、駆動力を入力可能に設けられている第1駆動部6をさらに備える。
このようなロボットハンド2は、上記第1状態にあるときに、上述した従来のロボットにおいて工具を含む交換部材が保持部材に取り付けられた状態と同様の作業、例えばネジ締め作業を実施することができる。また、ロボットハンド2は、上記第2状態にあるときに、従来のロボットにおいてハンドを含む交換部材が保持部材に取り付けられた状態と同様の作業、例えば部品組立作業及び搬送作業、を実施することができる。さらに、上記第1状態と上記第2状態との間の切替作業は、上述のように、ロボットハンド2に対する作業ユニット10の着脱作業のみによって実現される。そのため、ロボットハンド2によれば、ハンドを含む交換部材と工具を含む交換部材とを必須とし、かつ両交換部材の一方の離脱作業および他方の結合作業を必須とする従来のロボットと比べて、上記第1状態と上記第2状態との切替作業が容易であり、かつ該切替作業に要する時間を短縮することができる。
さらに、ロボットハンド2が作業ユニット10を駆動するための第1駆動部6を備えるため、作業ユニットが自身を駆動するための駆動部を備えている場合と比べて、作業ユニット10を小型化できる。
また、第1駆動部6が上記第1状態において被把持物と接触する第1面4Aに固定されている場合には、上記第1状態において把持されている被把持物と第1駆動部6との干渉を防止することは困難である。この場合、被把持物の形状および寸法は第1駆動部6の形状および寸法に応じて制限される。これに対し、上記ロボットハンド2では、第1駆動部6が上記第1状態において被把持物と接触しない第2面4Bに固定されている。そのため、上記第1状態において第1駆動部6により駆動されない被把持物は、上記ロボットハンド2によって第1駆動部6と干渉しないように把持され得る。また上記第1状態において第1駆動部6により駆動される作業ユニット10は、上記ロボットハンド2によって入力部13のみが第1駆動部6の駆動力伝達部6Bと噛み合わされるように把持され得る。その結果、ロボットハンド2における被把持物の形状および寸法の許容範囲は、第1駆動部6が上記第1状態において被把持物と接触する第1面4Aに固定されている場合のそれらと比べて、広い。
上記ロボットハンド2において、第1駆動部6は、駆動力を発生させる駆動力発生部6Aと、駆動力発生部6Aから入力される駆動力を第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5に把持されている被把持物としての作業ユニット10に伝達可能に設けられている駆動力伝達部6Bとを含む。駆動力伝達部6Bにおいて第1面4A側に位置する端部が第1面4Aよりも第2面4B側に配置されている。
上記ロボットハンド2では、第1駆動部6の全体が第1面4Aよりも第2面4B側に配置されている。そのため、第1駆動部6は、上記第1状態において把持されている被把持物であって第1駆動部6により駆動されない被把持物と干渉しない。その結果、上記ロボットハンド2における被把持物の形状および寸法の許容範囲は、第1駆動部6が上記第1状態において被把持物と接触する第1面4Aに固定されている場合のそれらと比べて、十分に広い。さらに、上記ロボットハンド2における被把持物の形状および寸法の許容範囲は、駆動力伝達部6Bにおいて第1面4A側に位置する端部が第1面4Aに対して突出するように第2把持部材5側に配置されている場合のそれらと比べて、広い。
上記ロボットハンド2において、第1把持部材4には、第1面4Aから第2面4Bまで達する貫通孔4Cが配置されている。第1駆動部6の駆動力伝達部6Bにおいて第1面4A側に位置する端部が貫通孔4C内に配置されている。第1駆動部6の駆動力伝達部6Bにおいて第1面4A側に位置する端部は、上記第1状態において作業ユニット10の入力部13と接続される部分である。
このようにすれば、駆動力伝達部6Bが第1把持部材4と干渉しないように配置され得る。さらに、このようにすれば、中継部14に接続されている出力部15の上記一端が、軸受12に固定されている出力部15の部分に対し、回転軸O4の延在方向において出力部15の上記他端とは反対側に配置され得る。言い換えると、出力部15の上記一端と上記他端とが、回転軸O4の延在方向において軸受12を挟むように配置され得る。そのため、このようなロボットハンド2および該ロボットハンド2に把持されるように設けられた作業ユニット10は、出力部15の上記一端と上記他端とが回転軸O4の延在方向において軸受12の一方の側にのみ配置される場合と比べて、高寿命である。
上記ロボットハンド2において、駆動力発生部6Aは回転軸を有するモータである。駆動力伝達部6Bは、上記第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5により把持されている被把持物に、駆動力発生部6Aから供給された回転駆動力を伝達可能に設けられている。
このようなロボットハンド2によれば、上記第1状態において把持する作業ユニット10に回転駆動力を出力させることができる。そのため、ロボットハンド2は、作業ユニット10を用いて、例えばネジ締め作業、穴開け作業等を実施することができる。
上記ロボットハンド2は、上記第1状態と上記第2状態とを切り替えるための駆動力を第1把持部材4および第2把持部材5に入力可能に設けられている第2駆動部7をさらに備える。
上記ロボットハンド2によれば、上記第1状態では第2駆動部7の駆動条件が一定とされ、第1駆動部6の駆動条件のみが作業工程に応じて制御されればよい。また、上記第2状態では、第2駆動部7の駆動条件のみが作業工程に応じて制御されればよい。そのため、ロボットハンド2では、各作業の制御が容易である。
上記ロボットハンドユニット20は、ロボットハンド2と、被把持物としての作業ユニット10とを備える。作業ユニット10は、駆動力伝達部6Bから駆動力が入力される入力部13と、入力部13に入力された駆動力を出力する出力部15とを含む。
このようなロボットハンドユニット20では、上記第1状態と上記第2状態との間の切替作業が、上述のようにロボットハンド2に対する作業ユニット10の着脱作業のみによって実現される。そのため、ロボットハンドユニット20によれば、ハンドを含む交換部材と工具を含む交換部材とを必須とし、かつ両交換部材の一方の離脱作業および他方の結合作業を必須とする従来のロボットと比べて、上記第1状態と上記第2状態との切替作業が容易であり、かつ該切替作業に要する時間を短縮することができる。
上記ロボットハンドユニット20において、作業ユニット10は、上記第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5に把持される基台11と、基台11に固定された軸受12とをさらに含む。出力部15は軸受12によって基台11に対して回転可能に支持されており、入力部13に入力された駆動力によって回転される。ロボットハンド2は、上記第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5と作業ユニット10とを相対的に位置決めする位置決め部をさらに含む。上記位置決め部は、第1面4Aに設けられた凹部4Dと、第3面11Aに設けられており、かつ凹部4Dと嵌合可能に設けられている凸部16Aとを有している。
このようなロボットハンドユニット20によれば、ロボットハンド2が作業ユニット10を把持するときに凸部16Aが凹部4Dに嵌め合されることによって、駆動力伝達部6Bから入力部13に駆動力が伝達され得るように、ロボットハンド2と作業ユニット10とを位置決めできる。そのため、上記ロボットハンドユニット20では、位置決め部材としての凹部4Dおよび凸部16Aにより、上記位置決めが容易に実施され得る。さらに、上記位置決め部材が凹部4Dおよび凸部16Aによって構成されており、上記第1状態ではこれらが嵌め合されている。そのため、上記ロボットハンドユニット20における凹部4Dおよび凸部16Aは、上記第1状態でのロボットハンド2と作業ユニット10との相対的な位置ズレを防止できる。
上記ロボット100は、ロボットハンド2またはロボットハンドユニット20と、第1把持部材4および第2把持部材5が固定されているロボットアーム1とを備える。このようなロボット100は、上述したロボットハンド2またはロボットハンド2による上述した効果を奏することができる。
上記作業ユニット10は、上記ロボットハンド2に把持される被把持物として構成されている。上記作業ユニット10は、例えばネジ締めユニットとして構成されている。ネジ締めユニットとしての上記作業ユニット10は、上記第1状態において第1把持部材4および第2把持部材5に把持される基台11と、基台11に固定された軸受12と、駆動力伝達部6Bから駆動力が入力される入力部13と、軸受12によって基台11に対して回転可能に支持されており、入力部13に入力された駆動力によって回転される出力部15とを備える。
このようなネジ締め作業ユニットとしての作業ユニット10は、上記ロボットハンド2に把持されている上記第1状態において、第1駆動部6から入力部13に入力された駆動力を出力部15から回転駆動力として出力することができる。適切な締め付けトルクが出力部15からネジに印加されるように第1駆動部6が制御されることにより、ネジ締め作業ユニットでは適切なトルク管理が実施され得る。よって、上記ネジ締め作業ユニットによれば、適切なネジ締め作業を行うことができる。
実施の形態2.
図9に示されるように、実施の形態2に係るロボット101は、実施の形態1に係るロボット100と基本的に同様の構成を備えるが、作業ユニット10に替えて中継部14を備えていない作業ユニット10Aを備えている点で異なる。
図9〜図12に示されるように、作業ユニット10Aは、基台11と、軸受12と、入力部13と、出力部15を備える。作業ユニット10Aは、図4に示される作業ユニット10の中継部14を備えていない。入力部13は出力部15に固定されている。入力部13の回転軸は出力部15の回転軸O4と重なるように配置されている。入力部13および出力部15は、一体として回転軸O4を中心として回転可能とされている。入力部13の回転軸O4を中心とする最外径(歯先円直径)は、例えば基台11のX方向およびY方向の各幅よりも大きい。図12に示される入力部13の回転軸O4を中心とする半径(基準円直径の半分)は、図6に示される作業ユニット10の入力部13の回転軸O3を中心とする半径(基準円直径の半分)よりも大きく、図6に示される入力部13の最外径(歯先円直径)と中継部14の半径(基準円直径の半分)との和と同等とされる。
図9に示されるように、実施の形態2に係るロボットハンド2Aは、実施の形態1に係るロボットハンド2と基本的に同様の構成を備えているが、第2把持部材5において第1把持部材4の貫通孔4Cと回転軸O1を挟んで対向する部分に、凹部5Cが設けられている点で異なる。貫通孔4Cと凹部5Cとは、回転軸O1がZ方向に沿って配置されている状態において、Z方向の高さが等しくなるように配置されている。凹部5Cは、上記第1状態において第2把持部材5と作業ユニット10Aの入力部13とが干渉しないように設けられている。すなわち、凹部5Cの第5面5A上での開口面積は、第4面11Bと同一面上での入力部13の断面積超えである。凹部5Cの第5面5Aに対する深さは、入力部13において第4面11Bに対して突出している部分の長さ超えである。凹部5Cは、例えば第5面5Aから第6面5Bに達する貫通孔として設けられていてもよい。
このようなロボット101においても、上記第1状態において入力部13と第1把持部材4および第2把持部材5との干渉が防止されている。そのため、ロボット101は、ロボット100と同様に、動作し、および上記第1状態と上記第2状態とを切替可能に設けられており、ロボット100と同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図13に示されるように、実施の形態3に係るロボット102は、実施の形態1に係るロボット100と基本的に同様の構成を備えているが、上記位置決め部材が異なる構成を備えている点で異なる。ロボット102では、ロボットハンド2Bが上記位置決め部材として図1に示される凹部4Dに替えて凸部4Eを備えている点で、ロボット100と異なる。
図13および図14に示されるように、第1把持部材4は第1面4Aに対して突出している凸部4Eを有している。凸部4Eは、回転軸O1の延在方向において、貫通孔4Cよりも駆動力伝達部7Bと連結されている第1把持部材4の一端から離れた位置に配置されており、例えば第1把持部材4の一端とは反対側に位置する他端に配置されている。凸部4Eは、回転軸O1の延在方向において、駆動力伝達部7Bと対向するように配置されている。
図13に示されるように、凸部4Eは、上記第1状態においてZ方向の上方に向いて配置される上面4Fを有している。図15に示されるように、作業ユニット10Bの基台11は、上記第1状態においてZ方向の下方に向いて配置される下面11Cを有している。凸部4Eの上面4Fは、基台11の上記下面11Cと、上記第1状態において接触するように設けられている。このような凸部4Eも、第1状態においてロボットハンド2Bと作業ユニット10との相対的な位置を制限する位置決め部材として作用することができる。凸部4Eは、上記第1状態において作業ユニット10Bの脱落を防止することができる。
凸部4Eは、上記上面4Fと接続されており、かつ上記上面4Fと交差する方向に延びる側面4Gをさらに有している。図15および図16に示されるように、好ましくは、作業ユニット10Bの基台11は、上記下面11Cと接続されており、かつ上記下面11Cと交差する方向に延びる側面11Dをさらに有している。凸部4Eの側面4Gは、基台11の上記側面11Dと、上記第1状態において接触するように設けられている。言い換えると、基台11は、その下面および第3面11Aとともに段差部を成すように配置された凹部11Eを有している。図17に示されるように、当該凹部11Eは、上記第1状態において上記凸部4Eと嵌め合されるように設けられている。このような凸部4Eおよび凹部11Eも、第1状態においてロボットハンド2Aと作業ユニット10Bとの相対的な位置を制限する位置決め部材として作用することができ、特に上記第1状態における作業ユニット10Bの脱落を防止することができる。
第2把持部材5も、例えば第1把持部材4の凸部4Eと同様の構成を備える凸部5Eを有していてもよい。
<変形例>
上記実施の形態1〜3に係るロボットハンド2,2A,2B、作業ユニット10,10A,10B、およびロボット100,101,102は、例えば以下のように変形されてもよい。
複数の把持部材は、例えば回転軸O1を中心とする周方向において互いに間隔を隔てて配置された3以上の把持部材を有していてもよい。
ロボットハンド2,2A,2Bは、複数の第1駆動部6を備えていてもよい。複数の第1駆動部6の各々は、複数の把持部材のうち異なる把持部材に固定されていてもよい。この場合、第1駆動部6が固定されている把持部材は、上述したロボットハンド2,2A,2Bにおける第1把持部材4と同様の構成を有していればよい。
駆動力伝達部6Bは、第1把持部材4において駆動力伝達部7Bと接続されている一端とは反対側に位置する他端よりも、当該一端とは反対側に配置されていてもよい。第1把持部材4には、上記貫通孔4Cが設けられていなくてもよい。このようにしても、第1把持部材4と駆動力伝達部6Bとの干渉を防止することが出来る。
第1駆動部6は、X方向またはY方向に沿った回転軸周りの回転駆動力を発生させるように設けられていてもよい。また、上記回転軸O2と上記回転軸O4とは、互いに直交するように配置されていてもよい。例えば駆動力伝達部6Bと入力部13とは、いわゆる交差軸歯車対を成すように接続されていてもよい。
第2駆動部7は、複数の把持部材の少なくとも1つがその他に対して相対的に移動可能なように設けられていてもよい。
第2駆動部7は、ロボットアーム1内に備え付けられていてもよい。すなわち、ロボットハンド2,2A,2Bは、少なくともグリッパハンド3と第1駆動部6とを備えていればよい。
図18に示されるように、出力部15は、軸受12に嵌め合されて固定されているシャフト15Aと、シャフト15Aに固定される先端部15Bとを有していてもよい。出力部15の回転軸O4は、シャフト15Aおよび先端部15Bの各回転軸と一致する。回転軸O4の延在方向におけるシャフト15Aの一端は、中継部14または入力部13と接続される。回転軸O4の延在方向におけるシャフト15Aの他端には、凹部15Cが設けられており、該凹部に先端部15Bが固定されている。このような出力部15では、先端部15Bに汎用されているドライバービットを用いることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1 ロボットアーム、1A 固定部、2,2A,2B ロボットハンド、3 グリッパハンド、4 第1把持部材、4A 第1面、4B 第2面、4C 貫通孔、4D,5D,11E,15C 凹部、4E,5E,16A,16B 凸部、4F 上面、4G,11D 側面、5 第2把持部材、5A 第5面、5B 第6面、6 第1駆動部、7 第2駆動部、6A,7A 駆動力発生部、6B,7B,7C 駆動力伝達部、10,10A,10B 作業ユニット、11 基台、11A 第3面、11B 第4面、11C 下面、12 軸受、13 入力部、14 中継部、15 出力部、15A シャフト、15B 先端部、20 ロボットハンドユニット、100,101,102 ロボット。

Claims (10)

  1. 被把持物を把持している第1状態と前記被把持物を把持していない第2状態とを切替可能に設けられている複数の把持部材を備え、
    前記複数の把持部材の少なくとも1つは、前記第1状態において前記被把持物に対向する第1面および前記第1面と反対側に位置する第2面を有しており、
    前記複数の把持部材の少なくとも1つの前記第2面に固定されており、前記第1状態において前記複数の把持部材に把持されている前記被把持物に、駆動力を入力可能に設けられている第1駆動部をさらに備える、ロボットハンド。
  2. 前記第1駆動部は、前記駆動力を発生させる駆動力発生部と、前記駆動力発生部から入力される前記駆動力を前記第1状態において前記複数の把持部材に把持されている前記被把持物に伝達可能に設けられている駆動力伝達部とを含み、
    前記駆動力伝達部において前記第1面側に位置する端部が前記第1面よりも前記第2面側に配置されている、請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記複数の把持部材の少なくとも1つには、前記第1面から前記第2面まで達する貫通孔が配置されており、
    前記駆動力伝達部において前記第1面側に位置する前記端部が前記貫通孔内に配置されている、請求項2に記載のロボットハンド。
  4. 前記駆動力発生部は回転軸を有するモータであり、
    前記駆動力伝達部は、前記第1状態において前記複数の把持部材に把持されている前記被把持物に、前記駆動力発生部から供給された回転駆動力を伝達可能に設けられている、請求項2または3に記載のロボットハンド。
  5. 前記第1状態と前記第2状態とを切り替えるための駆動力を前記複数の把持部材に入力可能に設けられている第2駆動部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロボットハンド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボットハンドと、
    前記被把持物としての作業ユニットとを備え、
    前記作業ユニットは、前記第1駆動部から前記駆動力が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記駆動力を出力する出力部とを含む、ロボットハンドユニット。
  7. 前記作業ユニットは、前記第1状態において前記複数の把持部材に把持される基台と、
    前記基台に固定された軸受とをさらに含み、
    前記出力部は前記軸受によって前記基台に対して回転可能に支持されており、前記入力部に入力された前記駆動力によって回転され、
    前記ロボットハンドは、前記第1状態において前記複数の把持部材と前記作業ユニットとを相対的に位置決めする位置決め部をさらに含む、請求項6に記載のロボットハンドユニット。
  8. 前記基台は、前記第1状態において前記複数の把持部材の前記第1面と接触する第3面を有し、
    前記位置決め部は、前記第1面および前記第3面の一方に設けられた凹部と、前記第1面および前記第3面の他方に設けられており、かつ前記凹部と嵌合可能に設けられている凸部とを有している、請求項7に記載のロボットハンドユニット。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボットハンドと、
    前記ロボットハンドが固定されているロボットアームとを備える、ロボット。
  10. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボットハンドに把持される前記被把持物としての作業ユニットであって、
    前記第1状態において前記複数の把持部材に把持される基台と、
    前記基台に固定された軸受と、
    前記第1駆動部から前記駆動力が入力される入力部と、
    前記軸受によって前記基台に対して回転可能に支持されており、前記入力部に入力された前記駆動力によって回転される出力部とを備える、作業ユニット。
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KR102402562B1 (ko) * 2021-08-30 2022-05-25 이원민 Mct가공장치

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