JP2019136323A - 放射線造影材の計数方法および計数装置 - Google Patents

放射線造影材の計数方法および計数装置 Download PDF

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Abstract

【課題】切開による外科手術において造影材を具備する医療用ガーゼ枚数を迅速に数えることにより、手術時間を短縮する【解決手段】放射線造影材の計数装置は、放射線を放出する放射線源と、前記放射線源から放出された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器の検出した放射線量の二次元分布を複数の方向から撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した放射線の二次元分布から二次元画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段が取得した複数の前記二次元画像のそれぞれにおいて、前記造影材に相当する前記二次元分布の輪郭を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された複数の前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出する算出手段と含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、手術時に使用される医療用ガーゼに具備された放射線造影材の本数や、手術針の本数を計数する計数方法及び計数装置に関する。
外科手術において使用される医療用ガーゼは、開腹、開胸等の切開をともなう外科手術中に臓器間に入り込んだりした場合に、血液に染まってしまい、臓器と識別することが困難になる場合がある。したがって、切開をともなう外科手術では、血に染まったガーゼを見失ない、医療用ガーゼが1回の手術で数十枚〜百枚以上も使用されることもあいまって、切開部を縫合する際に、体内にガーゼを残したまま縫合してしまうという重大な事故が発生する可能性がある。また、手術用の針も同様に、体内に残したまま切開部を縫合してしまうと重大な事故となる。
これらのような事故を防ぐため、各病院において、医療用ガーゼの場合は、手術前に用意した医療用ガーゼの枚数と、手術に使用して回収した医療用ガーゼの枚数および未使用の医療用ガーゼの枚数の合計枚数とを比較し、使用した医療用ガーゼの全てを回収したか否かを確認するようにしている。しかしながら、緊急の手術などによる状況によっては、術中の混乱に紛れて、医療用ガーゼの枚数の数え違いが起きるなどして、体内にガーゼを残したまま縫合してしまう事故が生ずる可能性がある。
従来、このような事故を予防するため、医療用ガーゼに放射線造影材であるワイヤーを編み込み、ワイヤーの数を算出することで医療用ガーゼの枚数を計数することが提案されている。そのようなガーゼとして、例えば、特許文献1に記載されているガーゼがある。このガーゼは、バリウム化合物等のX線造影材を含有した塩化ビニル樹脂等の柔軟なワイヤーを放射線造影材(X線造影材)として編み込むことにより製造される。
そして、特許文献1に記載のガーゼを用い、例えば、特許文献2に記載の放射線造影材の計数方法および計数装置によって、使用した医療用ガーゼが有するX線造影材を含む糸等の放射線造影材を確実に計数することができるようになる。これにより、外科手術終了後の体内への医療用ガーゼの取り残しを確実に防止することができるようにしている。
この放射線造影材の計数方法および計数装置では、撮像手段によりそれぞれが所定の数の糸状の造影材を有する複数の被検体を複数の方向から撮像し、異なる方向から撮像された複数の画像のそれぞれにおいて抽出された造影材の三次元画像に基づいて、造影材の総体積と、造影材の平均断面積とを求め、総体積を平均断面積によって除することによって造影材の全長を算出し、この全長を既知の造影材の1本の長さによって除することにより、造影材の本数を算出している。
特許第3648727号公報 特開2016−63863号公報
しかし、特許文献1に記載のような放射線造影材を有する医療用ガーゼを、特許文献2に記載の放射線造影材の計数方法および計数装置に適用しただけでは、異なる方向から撮像された複数の二次元画像から三次元画像を作成するため、三次元画像を作成する演算が複雑になり、造影材の本数を算出するのに時間がかかるという問題があった。
特に、切開による外科手術において医療用ガーゼの体内への残存を予防することを目的とした場合に、切開部を縫合する前、または縫合直後にガーゼ枚数を数えることに時間がかかりすぎると、手術時間が増大するという重大な問題となる。また、手術針においても、体内への残存を予防することを目的に手術前後で本数を数える場合に、数えることに時間がかかりすぎると、手術時間が増大するという重大な問題となる。
本発明は、そのような問題に鑑み、切開をともなう外科手術において放射線造影材を具備する医療用ガーゼ枚数や手術針を迅速に数えることを目的とする。
(1)本発明に係る放射線造影材の計数方法は、放射線を被検体に向けて放出する放射線源と前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出器と放射線量の二次元分布を撮像する撮像手段とを用いて、それぞれが所定の数の糸状または棒状の造影材を有する複数の被検体を複数方向から撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで前記放射線検出器により各方向から撮像された放射線量の二次元分布を撮像方向ごとに二次元画像として取得する画像化ステップと、前記画像化ステップの前記複数の二次元画像のそれぞれにおいて、前記造影材に相当する前記二次元分布の輪郭を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出された複数の前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出する算出ステップと含むことを特徴とする。
本発明に係る放射線造影材の計数方法によれば、被検体の具備する造影材を放射線透過により撮像した二次元画像に基づいて、被検体の造影材に相当する二次元分布の輪郭を抽出し、抽出された輪郭から造影材の本数を算出するため、複数の二次元画像から三次元画像を形成することなく、造影材の本数を算出することができる。
これにより、三次元画像に変換する場合に比較して、造影材の本数を算出する演算が容易となり、演算時間を極端に短縮することができる。したがって、本発明に係る放射線造影材の計数方法は、手術直後に迅速な被検体の数量確認を可能とし、手術完了まで時間短縮に寄与することができる。
(2)前記した放射線造影材の計数方法において、前記算出ステップは、エッジ検出により前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出することを含むようにしてもよい。そのようにすれば、二次元分に含まれるノイズの影響を抑止し、正確に被検体の本数を計数できる。
(3)前記した放射線造影材の計数方法において、前記抽出ステップの前に、前記被検体に付着した血液を考慮して前記二次元分布を補正する補正ステップを含むようにしてもよい。そのようにすれば、血液の付着により輪郭の抽出が適切にできないような場合であっても、撮像された二次元分布を補正することにより、造影材の抽出精度を高めることができる。
(4)前記した放射線造影材の計数方法において、前記抽出ステップ後に、前記二次元分布の取得に誤りがないかを確認する確認ステップを含み、前記確認ステップは、被検体の使用前後の重量差に応じた安全係数を設定し、安全係数と前記二次元分布の輝度値との関係に基づいて誤りを確認することを含むようにしてもよい。そのようにすれば、事前に安全係数を設定しておき、撮像手段により撮像された二次元分布の輝度値が、安全係数を閾値として、閾値から外れていた場合にエラー判定でき、二次元分布が適切に撮像されているかを判断することができる。
(5)前記した放射線造影材の計数方法において、前記放射線検出器はエラー判定機能を備えるようにしてもよい。そのようにすれば、例えば、(4)のような撮像エラーの他に、放射線源の放射線量の低下エラー、放射線検出器の外乱エラー等のエラーを判定し、被検体である医療用ガーゼの計数を誤り、体内にガーゼや手術針を残したまま切開部を縫合してしまうことを防止できる。
(6)前記被検体は、放射線を透過する複数のカップに分けて投入された状態で放射線を透過され、各カップは、ICチップを備えるようにしてもよい。そのようにすれば、被検体を投入されたカップごとに、計数が終了したか、否かを記録し、計数済みのカップを再度計数してしまうことを防止できる。
(7)本発明に係る放射線造影材の計数装置は、放射線を放出する放射線源と、前記放射線源から放出された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器の検出した放射線量の二次元分布を複数の方向から撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した放射線の二次元分布から二次元画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段が取得した複数の前記二次元画像のそれぞれにおいて、前記造影材に相当する前記二次元分布の輪郭を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された複数の前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出する算出手段と含むことを特徴とする
本発明に係る放射線造影材の計数装置によれば、被検体の具備する造影材を放射線透過により撮像した二次元画像に基づいて、被検体の造影材に相当する二次元分布の輪郭を抽出し、抽出された輪郭から造影材の本数を算出するため、複数の二次元画像から三次元画像を形成することなく、造影材の本数を算出することができる。
これにより、三次元画像に変換する場合に比較して、造影材の本数を算出する演算が容易となり、演算時間を極端に短縮することができる。したがって、本発明に係る放射線造影材の計数装置は、手術直後に迅速な被検体の数量確認を可能とし、手術完了まで時間短縮に寄与することができる。
(8)前記した放射線造影材の計数装置は、さらに、前記二次元分布の取得に誤りがないかを確認する確認手段を含み、前記確認手段は、被検体の重量差から安全係数を設定し、安全係数と輝度値の関係に基づいて確認するようにしてもよい。そのようにすれば、事前に安全係数を設定しておき、撮像手段により撮像された二次元分布の輝度値が、安全係数を閾値として、閾値から外れていた場合にエラー判定でき、二次元分布が適切に撮像されているかを判断することができる。
(9)前記した放射線造影材の計数装置は、前記放射線検出器はエラー判定機能を備えてもよい。そのようにすれば、例えば、(8)のような撮像エラーの他に、放射線源の放射線量の低下エラー、放射線検出器の外乱エラー等のエラーを判定し、被検体である医療用ガーゼの計数を誤り、体内にガーゼを残したまま切開部を縫合してしまうことを防止できる。
本発明に係る放射線造影材の計数方法計数装置によれば、切開による外科手術において造影材を具備する医療用ガーゼ枚数や手術針の本数を迅速に数えることにより、手術時間を短縮することができる。
本発明に係る放射線造影材の計数装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す被検体と放射線源および放射線検出器の関係を示す概略斜視図であり、(A)と(B)は異なる方向から被検体群を撮像している状態を示す。 CannyEdge法を用いて1枚のガーゼの輪郭追跡を行った場合の画像である。 本発明に係る放射線造影材の計数方法のフロー図を示す。 本実施例において、本発明の実施形態に係る放射線造影材の計数装置1を用いた計数方法Sにより被検体2の枚数を計数した結果を示し、(A)は、ガーゼの枚数を変化させ、乾燥時と血液付着時とに取得された放射線造影材に相当する輪郭の抽出値を示し(B)は、(A)の数値をグラフ化して示す。
本発明の実施形態に係る放射線造影材の計数装置1について図1〜図3を参照して説明する。放射線造影材の計数装置1は、被検体2に具備された放射線造影材の本数を計数する。
[被検体]
放射線造影材の計数装置1により計数される被検体2は、手術時に使用され、例えば、バリウム化合物等を含有するシリコン系樹脂から成る糸状の放射線造影材を有する医療用ガーゼである。すなわち、医療用ガーゼは、バリウム化合物等のX線造影材を含有した塩化ビニル樹脂等の柔軟なワイヤーが、放射線造影材として、所定の本数だけ編み込まれている。
また、被検体2である医療用ガーゼは、放射線を透過する容器(図示しない)に複数投入され、被検体群3を構成する。そして、被検体群3は、手術前に用意された複数枚の医療用ガーゼが容器に収納されたもの、手術後に使用済の複数枚の医療用ガーゼが容器に収納されたもの、または、手術後に未使用であった複数枚の医療用ガーゼが容器に収納されたものである。容器は、放射線を透過する材料、例えば、発泡ポリスチレン等からカップ状に形成されたものを使用する。
〔計数装置の構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る放射線造影材の計数装置1の構成を示す機能ブロック図であり、図2は、撮像手段30を示す概略斜視図であり、(A)と(B)は異なる方向から被検体群3を撮像している状態を示す。放射線造影材の計数装置1は、図1および図2に示すように、X線などの放射線を発生し被検体群3に向けて放出する放射線源となるX線源10及び被検体群3を透過した放射線を検出する放射線検出器であるX線検出器20を備える。
X線源10は、放射状のX線ビームBを被検体群3に向けて放射する。X線検出器20は、二次元センサであり、被検体群3を移動操作することなく、被検体群3全体についての放射線透過量の二次元分布を検出することができる。この場合のX線検出器20としては、X線フラットパネルディテクタ、MCP(マルチチャンネルプレート)等がある。
また、X線検出器20には、撮像手段30が取り付けられている。撮像手段30は、X線検出器20が検出することにより放射線量の二次元分布を撮像し、二次元分布の信号を増幅手段50に送信する。
図2に示すように、被検体群3である容器は、移動操作機構40の上に設置され、移動操作機構40は、X線ビームB内において鉛直方向を軸に回転可能に構成されており、被検体群3を回転させることができる。図2(A)と図2(B)とでは、移動操作機構40が回転することにより、被検体群3が異なる方向から撮像されることが示されている。
被検体群3を回転させながら複数回撮像することにより、撮像手段30は、複数方向から被検体群3を撮像することができる。なお、撮像手段30を複数設けて、各撮像手段30により被検体群3をそれぞれ異なる方向から撮像するようにしてもよい。この場合には、同時に複数の方向から被検体群3を撮像することができる。
また、図1に示すように、放射線造影材の計数装置1は、撮像手段30に接続された増幅手段50と、増幅手段50に接続されたCPUのような計数回路部60を備える。計数回路部60は、増幅手段50と、画像化手段61と、補正手段62と、抽出手段63と、算出手段64とを備え、被検体群3の造影材の本数を算出する。
増幅手段50は、撮像手段30から送信される二次元分布の信号を増幅して、画像化手段61に送信する。増幅手段50は、いわゆる増幅回路を備え、放射線強度情報である二次元分布の信号を増幅して、計数回路部60の画像化手段61に送信する。
画像化手段61は、撮像手段30が撮像し、増幅手段50が増幅した放射線の二次元分布から二次元画像を生成する。画像化手段61は、X線検出器20の検出出力(放射線量の二次元分布)を二次元画像の画像信号に変換する。
補正手段62は、変換された二次元画像の画像信号を補正する。補正手段62は、例えば、被検体2に付着した血液を考慮して二次元分布を補正する。被検体2に付着した血液は、後述する境界信号の抽出においてノイズとなるため、境界信号の抽出精度を高めるべく二次元分布を補正する。ノイズは、血液の水分が要因となっている場合が多く、補正手段62は、水分を考慮してコントラスト調整等により補正する。
抽出手段63は、補正された画像信号から造影材の輪郭に相当する境界信号を抽出する。境界信号は、いわゆるCannyEdge法を用いた輪郭追跡により求められる。この輪郭追跡によって求められた境界信号により、ガーゼの造影材とその他の部分とを判定することができる。図3にCannyEdge法を用いて1枚のガーゼの輪郭追跡を行った場合の結果を示す。
算出手段64は、抽出され、又は抽出後に補正された境界信号から造影材の本数を算出する。算出手段64は、複数の二次元画像における境界信号の累積値と、先に定められた基準値との比較(相関関係)により、造影材の本数を算出する。基準値は、例えば、ガーゼの枚数に応じて予想される値を定めておけばよい。算出手段64は、境界信号の累積値と、基準値とを比較することで被検体2の枚数を算出するため、三次元画像を形成するような処理に比較して、高速に被検体2の枚数を算出することができる。
さらに、放射線造影材の計数装置1は、放射線量の二次元分布を表示できる表示手段80と、各手段を制御する制御部を備える。表示手段80は、従来よく知られるモニターである。制御手段70は、X線源10、移動操作機構40、X線検出器20、撮像手段30、増幅手段50、計数回路部60、表示手段80に接続され、複数の方向から被検体2を撮像し、二次元画像の造影材の輪郭から造影材の本数を算出するように、各手段を制御する。
[計数方法]
本発明の実施形態に係る放射線造影材の計数方法Sについて説明する。本実施形態において、放射線造影材の計数装置1を用いて行う放射線造影材の計数方法Sについて説明するが、放射線造影材の計数方法Sは、放射線造影材の計数ができれば、他の計数装置1によって行われてもよい。図4は、放射線造影材の計数方法Sのフロー図を示す。
放射線造影材の計数方法Sは、まず、複数の被検体2を異なる複数方向から撮像する(撮像ステップ:S−1)。撮像ステップでは、それぞれが所定の数の糸状の造影材を有する医療用ガーゼを被検体2として、複数方向から被検体2を撮像する。
被検体2の撮像は、X線源10とX線検出器20との間に配置された移動操作機構40に被検体群3を配置し、X線源10から放射線を被検体2に向けて放出し、被検体2を透過した放射線をX線検出器20により検出することにより行われる。被検体群3は、複数の被検体2を投入された容器からなり、容器が移動操作機構40により回転しながら、所定の角度ごとに撮像される。これにより、複数の方向から被検体2が撮像される。
次に、撮像された放射線量の各二次元分布を二次元画像として取得する(画像化ステップ:S−2)。画像化ステップでは、放射線量の二次元分布は、増幅手段50により増幅された後、画像化手段61に送信され、画像化手段61により、放射線量の二次元分布を、従来よく知られるモノクロの二次元画像の画像情報として取得する。画像情報は、0〜255の値を取る輝度値の情報として取得される。
次に、取得された二次元画像を補正する(補正ステップ:S−3)。補正ステップでは、画像化手段61により送信された画像情報に対して、後述の抽出ステップにおいてノイズの原因となる情報を除去するように、二次元分布の画像情報を補正手段62により補正する。例えば、被検体2に付着した血液に相当する二次元分布の画像情報がコントラスト調整等により補正ステップにおいて除去される。
次に、補正された二次元画像から造影材に相当する二次元分布の輪郭を抽出する(抽出ステップ:S−4)。抽出ステップでは、補正手段62により送信された、補正後の画像信号から、造影材の輪郭に相当する境界信号を抽出する。境界信号は、いわゆるCannyEdge法を用いた輪郭追跡により求められ、ガーゼの造影材とその他の部分とを判定することができる(図3を参照)。本発明の実施形態に係る放射線造影材の計数方法Sにおいて、補正ステップにより、ノイズの原因となる情報を除去しているため、抽出ステップでは、境界信号の抽出精度を高めることができる。
次に、抽出された造影材の輪郭から造影材の本数を算出する(算出ステップ:S−5)。算出ステップでは、補正手段62より送信された画像情報の境界信号から造影材の本数を算出手段64が算出する。算出ステップでは、複数の二次元画像における境界信号の累積値と、先に定められた基準値との比較(相関関係)により造影材の本数を算出するため、三次元画像を形成するような処理に比較して、高速に被検体2の枚数を算出することができる。
上記の各ステップは、制御部により各手段が制御されて行われる。このように、本発明に係る放射線造影材の計数装置1を用いることにより、本発明に係る放射線造影材の計数方法Sが実行され、被検体2の枚数を計数することができる。
[実施例]
本実施例では、ガーゼの枚数を1〜10枚と変化させ、乾燥時と血液付着時とに取得された放射線造影材に相当する輪郭の抽出値を比較した。図5は、本実施例において、本発明の実施形態に係る放射線造影材の計数装置1を用いた計数方法Sにより被検体2の枚数を計数した結果を示す。図5(A)は、ガーゼの枚数を1〜10枚と変化させ、乾燥時と血液付着時とに取得された放射線造影材に相当する輪郭の抽出値を示し、図5(B)は、(A)の数値をグラフ化して示す。なお、図5(B)において、縦軸は、放射線造影材に相当する輪郭として抽出された抽出値の総和と示し、横軸は、被検体群3の被検体2の枚数を示す。
図5(A)および(B)より、乾燥時と血液付着時との両方において、抽出値は、概略、枚数に比例して増加している。したがって、放射線造影材の計数装置1を用いた計数方法Sにより、適切に被検体2の枚数を計数でき、血液付着時であっても、輪郭追跡および補正により被検体2の枚数を計数できることがわかる。
[変形例]
放射線造影材の計数装置1は、計数装置1の異常を判定する異常判定手段を備えていてもよい。異常判定手段は、例えば、放射線源、放射線検出器、その他の各手段等に接続され、各機器の異常を判定するようにしてもよい。特に、X線源10のような放射線源は、さまざまな異常を生じやすいため、所定出力のX線を放出しているかを常時監視するようにしてもよい。また、X線検出器20のような放射線検出器は、様々な外乱を受けたり、感度が低下することもあるため、適切な検出を行っているか常時監視するようにしてもよい。
また、異常判定部は、放射線造影材の計数装置1の計数の誤りを判定するようにしてもよい。放射線造影材の計数装置1は、撮像された二次元分布がノイズを有し、そのノイズが増幅手段50で増幅してしまう場合や、血液の付着等により輪郭信号が明確に判定できない場合がある。このような場合に、異常判定部が、被検体2の計数を誤らないために、異常を判定するようにしてもよい。
例えば、異常判定部は、安全係数を設定しておき、撮像手段30により撮像された二次元分布の輝度値が安全係数を閾値として、閾値から外れていた場合にエラー判定するようにしてもよい。安全係数は、例えば、ガーゼの使用前後の従量差から血液の付着量を推定し、血液の付着量に応じて設定するようにしてもよい。このような場合に、放射線造影材の計数装置1は、被検体群3に投入される被検体2の枚数を入力するための入力手段を備えていてもよい。
また、1回の手術で使用された多数の被検体2を複数の容器に分けて投入し、複数の被検体群3を作成してもよい。この場合、被検体2を投入される容器はICチップを備え、各容器が放射線造影材の計数装置1によって、計数される前であるか、計数された後であるかを記録するようにしてもよい。
また、本実施形態において、放射線造影材の計数方法Sでは、被検体2を収容した容器をそのまま撮像しているが、撮像ステップの前に、また、血液が付着した被検体2を収容した容器を遠心分離装置により回転させて、被検体2に付着した血液を除去する遠心分離ステップを含んでいてもよい。
本実施形態において、放射線造影材の計数方法Sでは、二次元分布から抽出した放射線造影材の輪郭に相当する境界情報を補正している。しかし、補正は、行わなくてもよいし、条件に適合する場合のみ行うようにしてもよい。例えば、被検体2の血液の付着量が所定の値以上となったときにのみ、補正を行うようにしてもよい。
本実施形態において、放射線造影材の計数方法Sでは、二次元分布から抽出した放射線造影材に相当する輪郭から造影材の本数を算出している。しかし、造影材の本数を算出する前に、撮像された二次元分布が正確であるか否かを確認する確認ステップを設けてもよい。
例えば、被検体2を計数する前に、事前に安全係数を設定しておき、撮像手段30により撮像された二次元分布の輝度値が安全係数を閾値として、閾値から外れていた場合にエラー判定するようにしてもよい。このとき、安全係数は、例えば、ガーゼの使用前後の従量差から血液の付着量を推定し、血液の付着量に応じて設定するようにしてもよい。このとき、異常判定部がエラー判定部として機能する。
また、上記した安全係数は、放射線造影材の計数装置1を使用するうえで人工知能により収集された情報から決定されるようにしてもよく、また、多数の放射線造影材の計数装置1から収集されたビッグデータを利用して決定されてもよい。すなわち、放射線造影材の計数装置1は学習機能を備えた人工知能により制御されてもよい。
本実施形態において、医療用ガーゼ被検体の例として説明してきたが、被検体は、例えば手術針であってもよい。その場合、手術針は、バリウム化合物等のX線造影材を含有した金属材料から製造され、針そのものが棒状の造影材として機能する。そして、医療用ガーゼを被検体とした場合と同様に、撮像ステップと画像化ステップと補正ステップと抽出ステップと算出ステップとを経て、手術針の本数を計数することができる。
以上、本発明の具体的な態様の例を、上記の実施形態、変形例により説明したが、本発明は、当該実施形態および変形例に限定されるものではない。
B X線ビーム
1 計数装置
2 被検体
3 被検体群
10 X線管
20 X線検出器
30 撮像手段
40 移動操作機構
50 増幅手段
60 計数回路部
61 画像化手段
62 抽出手段
63 補正手段
64 算出手段
70 制御手段
80 表示手段

Claims (9)

  1. 放射線を被検体に向けて放出する放射線源と前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出器と放射線量の二次元分布を撮像する撮像手段とを用いて、それぞれが所定の数の糸状または棒状の造影材を有する複数の被検体を複数方向から撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで前記放射線検出器により各方向から撮像された放射線量の二次元分布を撮像方向ごとに二次元画像として取得する画像化ステップと、
    前記画像化ステップの前記複数の二次元画像のそれぞれにおいて、前記造影材に相当する前記二次元分布の輪郭を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップで抽出された複数の前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出する算出ステップと含むことを特徴とする、放射線造影材の計数方法。
  2. 前記算出ステップは、エッジ検出により前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出することを含む、請求項1に記載の放射線造影材の計数方法。
  3. 前記抽出ステップの前に、前記被検体に付着した血液を考慮して前記二次元分布を補正する補正ステップを含む、請求項1または2に記載の放射線造影材の計数方法。
  4. 前記抽出ステップ後に、前記二次元分布の取得に誤りがないかを確認する確認ステップを含み、
    前記確認ステップは、被検体の使用前後の重量差に応じた安全係数を設定し、安全係数と前記二次元分布の輝度値との関係に基づいて誤りを確認することを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の放射線造影材の計数方法。
  5. 前記放射線検出器はエラー判定機能を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の放射線造影材の計数方法。
  6. 前記被検体は、放射線を透過する複数のカップに分けて投入された状態で放射線を透過され、
    各カップは、ICチップを備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の放射線造影材の計数方法。
  7. 放射線を放出する放射線源と、
    前記放射線源から放出された放射線を検出する放射線検出器と、
    前記放射線検出器の検出した放射線量の二次元分布を複数の方向から撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段が撮像した放射線の二次元分布から二次元画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得した複数の前記二次元画像のそれぞれにおいて、前記造影材に相当する前記二次元分布の輪郭を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された複数の前記二次元画像の前記造影材の輪郭から前記造影材の本数を算出する算出手段と含むことを特徴とする放射線造影材の計数装置。
  8. さらに、前記二次元分布の取得に誤りがないかを確認する確認手段を含み、
    前記確認手段は、被検体の重量差から安全係数を設定し、安全係数と輝度値の関係に基づいて確認する、請求項7に記載の放射線造影材の計数装置。
  9. 前記放射線検出器はエラー判定機能を備える、請求項7または8に記載の放射線造影材の計数装置。
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