JP2019136152A - Sapシート、および吸収性物品 - Google Patents
Sapシート、および吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019136152A JP2019136152A JP2018019657A JP2018019657A JP2019136152A JP 2019136152 A JP2019136152 A JP 2019136152A JP 2018019657 A JP2018019657 A JP 2018019657A JP 2018019657 A JP2018019657 A JP 2018019657A JP 2019136152 A JP2019136152 A JP 2019136152A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- sap
- particle group
- particles
- sheets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
Description
図1は、本実施形態のSAPシート6の概略構成を示す図である。SAPシート6は、繊維状材料からなる第1シート61及び第2シート62と、両シートの間に高吸収性重合体であるSAP(Super Absorbent Polymer:SAP)の粒子「以下、「SAP粒子」ともいう」を含んで形成されたSAP層63とを有している。また、図2は、SAPシート6を、図1に示すXX断面(SAPシート6の幅方向に沿った断面)、YY断面(SAPシート6の長さ方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。なお、図2では、SAPシート6の厚さ方向の変化を強調して各断面の状態を表している。
(本実施形態では、矩形状)を有している。第1シート61は、SAP層63の表面を覆うシートであり、ユーザの肌側に配置して用いる。第1シート61は親水性のシートである。第2シート62は、SAP層63の背面を覆うシートであり、ユーザの肌と背向する面側に配置して用いる。第2シート62は、必ずしも第1シート61のように親水性のシートである必要はない。例えば、第2シート62は、撥水性材料によって構成されていてもよい。なお、第2シート62が親水性材料で形成されると、第2シート62側の面からも排泄物等の液体を吸収させることが可能となる。従って、SAPシート6全体の吸収効率を向上させることができる。また、第1シート61、第2シート62のいずれも、ユーザの肌と対向することができ、SAPシート6の利便性が高い。
0倍である。両図においては、シートの繊維状部材に絡み合っているSAP粒子の一部を白丸で囲み、例示的に抽出している。特に図3Aでは、図の概ね左側においてシートの繊維状部材も加圧によって部材間の空隙が閉塞した状態となっており、その中にSAP粒子が入り込んでいることが理解できる。また、所定の加圧力によっては、SAP粒子が圧縮されて潰れたり変形したり等して両シートの繊維状部材に絡み合うことで、両シートの接着が実現されるとも考えられる。なお、所定の加圧力は、SAPの種類やその粒子径、第1シート61及び第2シート62の間に配置されたSAP粒子群の厚さ、第1シート61及び第2シート62の材質等により変化すると考えられる。そして、本実施形態では、この所定の加圧力での加圧を介したSAP粒子による接着を利用して、SAPシート6が形成される。
61及び第2シート62で囲まれた閉空間である。
、封止空間60に封止されているSAP粒子と異なり加圧されて第1シート61と第2シート62に対して結合力を発揮しているが、封止空間60に進入してきた液体に接触するとその液体を吸収し得る。このとき、液体の吸収により第1シート61と第2シート62に対する結合力が低下する可能性はあるが、封止空間60に封止されていたSAP粒子の多くは既に進入してきた液体を吸収していると考えられ、膨潤状態となっており、液体吸収前のSAP粒子の偏在の問題が生じる可能性は極めて低いと考えられる。したがって、上記接着部を形成するSAP粒子も、封止空間60に封止されていたSAP粒子のように液体吸収が期待でき、SAPシート6全体の吸収性能の向上に貢献し得る。
次に、図4から図6に基づいて、SAPシート6の製造方法について説明する。上記の通り、SAPシート6のSAP層63には、端部接着部63A、63C、内部接着部63B、63Dが格子状に形成される。詳細には、これらの端部接着部63A、63C、内部接着部63B、63Dは、図4に示す加圧ローラ75により、所定の加圧力が、第1シート61と第2シート62に挟まれたSAP層63のSAP粒子群に付与されることで形成される。このように所定の加圧力の付与を可能とするために、加圧ローラ75には、端部接着部63A、63C、内部接着部63B、63Dの形状に対応する加圧表面部が設けられている。
群の凹部70において、回転表面の両方の最縁部でその回転方向に沿って延在する第3加圧表面部73Cが形成されている。そして、1群の凹部70において、凹部70と凹部70との間に回転表面の回転方向に沿って延在する第4加圧表面部73Dが4本形成されている。
上記の実施形態では、封止空間60を概ね矩形状としているが、封止空間60の形状はこれに限られない。例えば、封止空間60が三角形や六角形等の多角形状や円形状等の形状となるように、加圧ローラ75の加圧表面部の形状を調整してもよい。また、SAPシート6のSAP層63に形成される各接着部は、必ずしもSAPシート6の長さ方向、幅方向に沿って延在させる必要はなく、各接着部がSAPシート6の長さ方向、幅方向に対して斜めに延在するように、加圧ローラ75の加圧表面部の形状を調整してもよい。
上記のSAPシート6を利用した吸収性物品の一例として、図7〜図9に開示のテープ型使い捨ておむつについて説明する。図7は、テープ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)1の斜視図である。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置する前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置する後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L、2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L、2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。
。また、トップシート7は、SAPシート6の吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通ってSAPシート6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。さらにトップシート7も親水性を有していてもよい。
枚のSAPシート6を利用してもよい。例えば、トップシート7とバックシート5とで囲まれた空間に、複数枚のSAPシート6を積層配置してもよい。
SAPシート6では、第1シート61と第2シート62との間にSAP層63が形成される。このSAP層63はSAP粒子を含んで形成されたものであり、より好ましくはSAP粒子のみで形成される。そして、SAP層63は、SAPシート6に配置されるSAP粒子群の一部のSAP粒子で形成された接着部と、他の一部のSAP粒子である自由SAP粒子群とを有する。この自由SAP粒子群は、閉空間である封止空間60に封止された状態となり、当該封止空間60の外に移動できない。したがって、自由SAP粒子群は封止空間60内に閉じ込められた状態となるが、尿や体液等の液体や空気は封止空間60とその外部とを移動できる。
4 :カバーシート
5 :バックシート
6 :SAPシート
7 :トップシート
60 :封止空間
61 :第1シート
62 :第2シート
63 :SAP層
63A :端部接着部
63B :内部接着部
63C :端部接着部
63D :内部接着部
65 :加圧前積層体
70 :凹部
71 :本体
73A :第1加圧表面部
73B :第2加圧表面部
73C :第3加圧表面部
73D :第4加圧表面部
75 :加圧ローラ
Claims (7)
- 高吸収性重合体であるSAPの粒子群が配置されたSAPシートであって、
繊維状材料からなる第1シートと、
前記第1シートとの間に前記SAPの粒子群を挟むように該第1シートに対して配置される、繊維状材料からなる第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとの間に配置され、前記SAPの粒子を含んで形成されたSAP層と、
を備え、
前記SAP層は、
前記SAPの粒子群の一部が前記第1シートと第2シートとの間に介在して両シートを接着し、該第1シートと該第2シートとに挟まれた閉空間を形成する接着部と、
前記接着部の前記閉空間内に、該閉空間内で両シートに対して自由状態に封止された、前記SAPの粒子群の他の一部である自由SAP粒子群と、
を有する、SAPシート。 - 前記接着部において、該接着部を形成する前記SAPの粒子が前記第1シート及び前記第2シートのそれぞれの繊維状材料に絡み合うことで両シートが接着する、
請求項1に記載のSAPシート。 - 前記接着部は、前記SAPの粒子群の一部が前記第1シートと前記第2シートに挟まれて圧縮されることで形成される、
請求項1又は請求項2に記載のSAPシート。 - 前記SAP層は、前記SAPの粒子のみを含んで、前記接着部及び前記自由SAP粒子群が形成される、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のSAPシート。 - 前記接着部は、前記閉空間を複数形成し、
前記複数の閉空間のそれぞれは略同じ大きさを有する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のSAPシート。 - 前記複数の閉空間のそれぞれに、略同量の前記自由SAP粒子群が封止される、
請求項5に記載のSAPシート。 - 請求項1から請求項6の何れか1項に記載のSAPシートを少なくとも含む吸収体と、
少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を覆うように配置されたトップシートと、
液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を覆うように配置されたバックシートと、
を備える、吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018019657A JP7102760B2 (ja) | 2018-02-06 | 2018-02-06 | Sapシート、および吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018019657A JP7102760B2 (ja) | 2018-02-06 | 2018-02-06 | Sapシート、および吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019136152A true JP2019136152A (ja) | 2019-08-22 |
JP7102760B2 JP7102760B2 (ja) | 2022-07-20 |
Family
ID=67694699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018019657A Active JP7102760B2 (ja) | 2018-02-06 | 2018-02-06 | Sapシート、および吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7102760B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11981117B2 (en) | 2021-02-15 | 2024-05-14 | Seiko Epson Corporation | Liquid absorbing sheet |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136162A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-06-07 | Oji Paper Co Ltd | 液吸収性シートおよびその製造方法 |
JP2008119860A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Asahi Kasei Chemicals Corp | ドライ感に優れる薄型高吸収性複合体およびその製法 |
JP2013039804A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Oji Nepia Co Ltd | Sapシート |
JP2017070501A (ja) * | 2015-10-07 | 2017-04-13 | 花王株式会社 | シート状物及びシート状物の製造方法 |
JP2017124209A (ja) * | 2010-10-20 | 2017-07-20 | ドライロック テクノロジーズ エンフェー | 環境に優しい吸収性構造体 |
-
2018
- 2018-02-06 JP JP2018019657A patent/JP7102760B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007136162A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-06-07 | Oji Paper Co Ltd | 液吸収性シートおよびその製造方法 |
JP2008119860A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Asahi Kasei Chemicals Corp | ドライ感に優れる薄型高吸収性複合体およびその製法 |
JP2017124209A (ja) * | 2010-10-20 | 2017-07-20 | ドライロック テクノロジーズ エンフェー | 環境に優しい吸収性構造体 |
JP2013039804A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Oji Nepia Co Ltd | Sapシート |
JP2017070501A (ja) * | 2015-10-07 | 2017-04-13 | 花王株式会社 | シート状物及びシート状物の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11981117B2 (en) | 2021-02-15 | 2024-05-14 | Seiko Epson Corporation | Liquid absorbing sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7102760B2 (ja) | 2022-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5241914B2 (ja) | 積層構造体を製造するための方法および装置 | |
JP5007157B2 (ja) | 吸収性物品 | |
EP2281535A1 (en) | Absorptive article and sanitary napkin | |
JP4278962B2 (ja) | 吸収体及び前記吸収体を用いた吸収性物品 | |
AU2010302087B2 (en) | Absorbent article and manufacturing apparatus for absorbent article | |
KR20110139721A (ko) | 흡수성 물품 | |
JP2004329664A (ja) | 使い捨て吸収性物品 | |
EP1207832A1 (en) | A material laminate for use as a covering sheet in an absorbent article | |
JP2022516415A (ja) | フィット性及び吸収性を高めた吸収性コア | |
JP2016174741A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2021065433A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6840949B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7102760B2 (ja) | Sapシート、および吸収性物品 | |
JPH0956748A (ja) | 吸収性物品 | |
TW202034877A (zh) | 短褲型拋棄式穿著用物品 | |
JPH09117471A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2019042387A (ja) | 吸収性物品 | |
JP7260396B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7102759B2 (ja) | Sapシートの製造方法、sapシート、吸収性物品の製造方法、及び吸収性物品 | |
JP3505868B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2005087655A (ja) | 女性用失禁パッド | |
US20230293362A1 (en) | Absorbent structure for sanitary articles, an absorbent sanitary article and a plaster comprising this absorbent structure | |
US20240180754A1 (en) | Absorbent structure for sanitary articles and method for its production | |
JP2018117866A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2010136950A (ja) | 吸収性物品の吸収体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210706 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210825 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220406 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20220406 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220413 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220620 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7102760 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |