以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
先ず、図1は本発明の第1の実施の形態に係る愛玩動物用構造体を斜め前方から見た斜視図を示している。この図1において符号1Aで示す愛玩動物用構造体は、飼い猫用のものであって、飼い猫の好みに応じて組み換えられるように構成されている。この愛玩動物用構造体1Aは、第1ユニット本体11と、第2ユニット本体12と、主ユニット本体13とを備えている。
図2は図1の愛玩動物用構造体1Aの第1ユニット本体11の1つの矩形枠体を各支柱及び各連結板に分解した状態で内方側から見た背面図、図3は図2の矩形枠体を各支柱及び各連結板に分解した状態で外方側から見た斜視図をそれぞれ示している。図4は図1の主ユニット本体13の正面図、図5は図4の主ユニット本体13の4つの矩形枠体をそれぞれ各支柱及び各連結板に全て分解した状態を示す分解斜視図をそれぞれ示している。
図2〜図5に示すように、主ユニット本体13は、同一の矩形枠状となる4つの矩形枠体21,21,…の端部同士を連結して周壁が形成されてなる。つまり、主ユニット本体13は、各矩形枠体21を平面視で正方形状を呈する枠体となるように周方向で互いに相隣なる各矩形枠体21のうちの一方の周方向端と他方の周方向端の内側面とを周方向で交互に連結して構成されている。
図6は図5の主ユニット本体13の1つの矩形枠体21から上側の枠部分を取り外した状態を示す平面図、図7は図1の愛玩動物用構造体1Aの第1及び第2ユニット本体11,12の1つの矩形枠体21を各支柱及び各連結板に分解した状態で内方側から見た背面図をそれぞれ示している。図6及び図7にも示すように、各ユニット本体11〜13の各矩形枠体21は、当該各矩形枠体21の幅方向両端(図2では左右方向両端)を上下方向へ延びる一対の第1及び第2支柱22,23と、各支柱22,23の上下両端同士を連結する上下一対の連結板24,24とを備えている。
各支柱22,23の上下両端には、それぞれほぞ25が突設されている一方、上下の連結板24,24同士が互いに向き合う対向面の両端部には、それぞれほぞ穴26,26が凹設されている。そして、各矩形枠体21は、各支柱22,23の上下両端のほぞ25,25が各連結板24の対向面の両端部のほぞ穴26,26に嵌挿されて、それぞれ略矩形枠状に形成されている。各支柱22,23は、幅方向の寸法に大小差を存し、幅方向寸法が大きい方が第1支柱22とされ、幅方向寸法が小さい方が第2支柱23とされている。各支柱22,23及び各連結板24は、それぞれ椋材により形成されている。
各矩形枠体21の第1支柱22の反第2支柱23側(図2及び図4では左側)の上下両端には、それぞれ表面側にザグリ加工されて裏面側へ貫通する貫通孔27,27が設けられている。そして、周方向で互いに相隣なる矩形枠体21,21同士は、一方の矩形枠体21の第1支柱22の上下両端の貫通孔27,27よりそれぞれ挿通されたネジ部材28が他方の矩形枠体21の第2支柱23の上下両端に対しその幅方向端よりねじ込まれて強固に連結され、これによって平面視で正方形状を呈する枠体形状の各ユニット本体11〜13を構成している。
図8は図5の主ユニット本体13を組み立てた状態を示す斜視図、図9は図8の主ユニット本体13の各矩形枠体21の上下の連結板24,24の各溝に通過不可棚板の周縁を挿通した状態を示す斜視図、図10は図9の主ユニット本体13を上方から見た平面図をそれぞれ示している。
図8〜図10にも示すように、各ユニット本体11〜13の上下の連結板24,24によりそれぞれ囲まれた上下の内側面、つまり水平方向で互いに対向する連結板24,24同士の対向面(上下の連結板24,24の水平方向で互いに対面する内側面)には、それぞれ長手方向へ延びる溝31,31,…が凹設され、これらの溝31,31,…がそれぞれ連続して周回状をなしている。そして、主ユニット本体13の各溝31には、飼い猫が通過可能な孔部を備えずに飼い猫の乗り降りが可能な略正方形状の通過不可棚板32の周縁が挿通されている。この通過不可棚板32は、MDF(中密度繊維板)により形成されている。
図11は図7の第1及び第2ユニット本体11,12の各矩形枠体21を組み付けた状態を示す斜視図、図12は図11の第1及び第2ユニット本体11,12の正面図をそれぞれ示している。図11〜図13にも示すように、各ユニット本体11〜13の上下の枠部分14,14の上下両端面における四隅付近、つまり各矩形枠体21の上下の連結板24,24の外方側端面における前後両端部には、後述するダボ33の長さ方向略半分が挿通されるダボ穴34,34がそれぞれ凹設されている。
図13は図9の主ユニット本体13に対し第2ユニット本体12を連結する締結具の分解斜視図を示している。この図13にも示すように、各ユニット本体11〜13の各矩形枠体21の四隅付近、つまり各矩形枠体21の各支柱22,23の上下両端部には、それぞれ締結具としてのボルト部材35及び袋ナット36が挿通されるように裏面側にザグリ加工されて表面側へ貫通する貫通孔37,38が設けられている。
そして、互いに相隣なる第2ユニット本体12及び主ユニット本体13同士は、一方の各ユニット本体12(又は13)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体13(又は12)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。この場合、各ユニット本体11〜13の第1支柱22の各貫通孔37は、袋ナット36が挿通される関係上、第2支柱23の各貫通孔38よりも若干大径に形成されている。
図14は図11の第2ユニット本体12の各矩形枠体21の上下の連結板24,24の各溝31に通過不可棚板32の周縁を挿通した状態を示す斜視図、図15は図7の第2ユニット本体12の矩形枠体21の各溝31に通過不可棚板32の周縁を挿通した状態を示す正面図、図16は図7の第1ユニット本体11の矩形枠体21の各溝31に通過可能棚板の周縁を挿通した状態を示す正面図をそれぞれ示している。
図14〜図16にも示すように、第1及び第2ユニット本体11,12の各矩形枠体21の内側面、つまり第1及び第2支柱22,23並びに上下の連結板24,24の互いに対向する内側面には、それぞれ長手方向へ延びる溝41,41,…が凹設され、これらの溝41,41,…がそれぞれ連続して周回状をなしている。そして、第1及び第2ユニット本体11,12の各矩形枠体21の各溝41には、飼い猫が通過可能な略真円形状の孔部40を中心部に備えた略正方形状の通過可能蓋板42又は飼い猫が通過可能な孔部を備えないために飼い猫の通過不可な略正方形状の通過不可蓋板43の周縁が挿通されている。この通過可能蓋板42及び通過不可蓋板43も、MDF(中密度繊維板)により形成されている。
図17は図1の愛玩動物用構造体1Aの上側に位置する第1ユニット本体11の斜視図、図18は図17の第1ユニット本体11の下側に連結される第2ユニット本体12の斜視図、図19は図1の愛玩動物用構造体1Aの第1及び第2ユニット本体11,12を上下に連結するダボ33の分解斜視図をそれぞれ示している。この図17〜図19に示すように、第1及び第2ユニット本体11,12の上側の枠部分14の各溝31には、飼い猫が通過可能な略真円形状の孔部30を中心部に備えた略正方形状の通過可能棚板39の周縁が挿通されている。この通過可能棚板39も、MDF(中密度繊維板)により形成されている。
また、第1ユニット本体11の下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されてはおらず、第2ユニット本体12側(下方)へ開口している。各主ユニット本体13と段差状となる第1ユニット本体11の2つの矩形枠体21,21の各溝41には、それぞれ通過可能蓋板42の周縁が挿通され、各主ユニット本体13の上側の枠部分14の通過不可棚板32に乗った飼い猫が第1ユニット本体11内に通過可能蓋板42の孔部40を介して侵入できるようになっている。一方、第1ユニット本体11の残る2つの矩形枠体21,21の各溝41には、通過不可蓋板43の周縁が挿通されている。
更に、第2ユニット本体12の下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。各主ユニット本体13のうちの1つの主ユニット本体13(図19では左側)と連結された第2ユニット本体12の1つの矩形枠体21の各溝41には、通過可能蓋板42の周縁が挿通され、当該主ユニット本体13の下側の枠部分14の通過不可棚板32に乗った飼い猫が第2ユニット本体12内に通過可能蓋板42の孔部40を介して侵入できるようになっている。一方、第1ユニット本体11の残る3つの矩形枠体21,21,21の各溝41には、それぞれ通過不可蓋板43の周縁が挿通されている。
第1及び第2ユニット本体11,12は、当該各ユニット本体11,12の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第2ユニット本体12の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第1ユニット本体11の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることで上下に連結されている。
したがって、本実施の形態では、複数の各ユニット本体11〜13は、下側の第2ユニット本体12の上側の枠部分14の各ダボ穴34にそれぞれ挿通されたダボ33に対し上側の第1ユニット本体11の下側の枠部分14の各ダボ穴34を挿通させることで第1ユニット本体11と第2ユニット本体12とが上下に連結されているとともに、互いに相隣なる第2ユニット本体12及び主ユニット本体13同士が、一方の各ユニット本体12(又は13)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体13(又は12)の第2支柱22の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。これにより、第1及び第2ユニット本体11,12との上下方向からの連結と、第2ユニット本体12に対する2方向からの2つの主ユニット本体13,13との前後方向及び左右方向からの連結とを同時にかつ確実に行え、4つの各ユニット本体11〜13同士の連結強度が強固となって愛玩動物用構造体1Aとしての剛性を向上させることができる。
また、各ユニット本体11〜13の各矩形枠体21の各連結板24同士が互いに向き合う内側面において周方向へ連続する各溝31に、飼い猫が通過可能な孔部30を有する通過可能棚板39及び飼い猫が通過不可な通過不可棚板32の周縁が挿通されているので、各ユニット本体11〜13に対して上下方向への飼い猫の通過可能又は通過不可なアレンジを簡単に行うことができる。
また、各ユニット本体11〜13の各支柱22,23及び各連結板24の互いに向き合う内側面において周方向へ連続する各溝41に、飼い猫が通過不可な通過不可蓋板43及び飼い猫が通過可能な孔部40を有する通過可能蓋板42の周縁が挿通されているので、各ユニット本体11〜13に対して左右方向又は前後方向への飼い猫の通過可能又は通過不可なアレンジを簡単に行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図20〜図26に基づいて説明する。
この実施の形態では、愛玩動物用構造体の構成を変更している。なお、愛玩動物用構造体を構成する個々のユニット本体の各矩形枠体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図20は本発明の第2の実施の形態に係る愛玩動物用構造体を斜め前方から見た斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図20に示すように、愛玩動物用構造体1Bは、第3及び第4ユニット本体51,52により構成されている。上側に位置する第3ユニット本体51は、下側に位置する第4ユニット本体52とは上下に連結されている。第3及び第4ユニット本体51,52は、同一の矩形枠状となる4つの矩形枠体21,21,…の端部同士を連結して周壁が形成されてなる。つまり、第3及び第4ユニット本体51,52は、各矩形枠体21を平面視で正方形状を呈する枠体となるように周方向で互いに相隣なる各矩形枠体21のうちの一方の周方向端と他方の周方向端の内側面とを周方向で交互に連結して構成されている。
図21は図20の愛玩動物用構造体1Bの第4ユニット本体52の1つの矩形枠体21の斜視図、図22は図21の1つの矩形枠体21の正面図をそれぞれ示している。また、図23は図20の愛玩動物用構造体1Bの第3ユニット本体51の1つの矩形枠体21の斜視図、図24は図23の1つの矩形枠体21の正面図、図25は図20の第3ユニット本体51の1つの矩形枠体21の扉を開放した状態を示す斜視図をそれぞれ示している。
図21及び図22に示すように、第3及び第4ユニット本体51,52の各矩形枠体21は、第1及び第2支柱22,23と上下一対の連結板24,24とを備えている。第3及び第4ユニット本体51,52の各矩形枠体21の内側面、つまり第1及び第2支柱22,23並びに上下の連結板24,24の互いに対向する内側部分には、飼い猫が通過不可な扉無し柵部材53が設けられている。各扉無し柵部材53には、それぞれ上下方向へ延びる9本の棒材58,58,…が並設されている。
また、図23〜図25に示すように、第3ユニット本体51の各矩形枠体21のうちの1つの矩形枠体21の内側面には、中央の開口部54を開閉可能とする扉55を備えた扉付き柵部材56が設けられている。この扉55には施錠ピン57が設けられ、施錠ピン57による施錠解除時に扉55を開放させて開口部54を介した飼い猫の通過を許容している。この扉付き柵部材56にも、開口部54を回避しつつそれぞれ上下方向へ延びる9本の棒材58,58,…が並設されている。
各矩形枠体21の各柵部材53,56は、その幅方向両端及び中央の棒材58,58,58が他の棒材58よりもそれぞれ上下方向へ延長され、上下に対向する連結板24,24の対向面に凹設された挿通孔59,59,59に各延長部分が挿通されて固定されている。
また、第3ユニット本体51の上側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されているとともに、当該ユニット本体51の下側の枠部分14の各溝31には、飼い猫が通過可能な略真円形状の孔部30を中心部から枠部分14の一方の角部寄りに偏心した位置に備えた略正方形状の通過可能棚板39の周縁が挿通されている。一方、第4ユニット本体52の下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されているとともに、当該ユニット本体52の上側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されてはおらず、第3ユニット本体12側(上方)へ開口している。
第3及び第4ユニット本体51,52は、当該各ユニット本体51,52の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第4ユニット本体52の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第3ユニット本体51の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることで上下に連結されている。
したがって、本実施の形態では、複数の第3及び第4ユニット本体51,52は、下側の第4ユニット本体52の上側の枠部分14の各ダボ穴34にそれぞれ挿通されたダボ33に対し上側の第3ユニット本体51の下側の枠部分14の各ダボ穴34を挿通させることで第3ユニット本体51と第4ユニット本体52とが上下に連結されており、この第3及び第4ユニット本体51,52と互いに相隣なる他のユニット本体とが、一方のユニット本体の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方のユニット本体の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結することが可能となっている。これにより、第3ユニット本体51と第4ユニット本体52との上下方向からの連結と、第3及び第4ユニット本体51,52の少なくとも一方に対する2方向からの2つの他のユニット本体との前後方向及び左右方向からの連結とを同時に行うことが可能となり、第3及び第4ユニット本体51,52の少なくとも一方とその他のユニット本体との連結強度が強固となって愛玩動物用構造体1Bとしての剛性を向上させることができる。
しかも、第3及び第4ユニット本体51,52の各矩形枠体21の各支柱22,23及び各連結板24の互いに向き合う内側部分に、扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられているので、愛玩動物用構造体1B内での飼い猫の所作を見通すことができる上、愛玩動物用構造体1Bに対する飼い猫の出し入れも扉55を介して簡単に行うことができる。
なお、前記第2の実施の形態では、上側の第3ユニット本体51の下側の枠部分14の各溝31に通過可能棚板39の周縁を挿通したが、図27に示すように、愛玩動物用構造体1Cの下側の第4ユニット本体52における上側の枠部分14の各溝31に通過可能棚板39の周縁を挿通し、第3ユニット本体51の下側の枠部分14の各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁を挿通せずに第4ユニット本体52側(上方)へ開口していてもよい。
また、前記第2の実施の形態では、第3ユニット本体51を第4ユニット本体52の上に連結したが、図28に示すように、愛玩動物用構造体1Dの2つの第3ユニット本体51,51を上下に連結し、上側の第3ユニット本体51の下側の枠部分14の各溝31に通過可能棚板39の周縁を挿通したりしてもよい。また、上側の第3ユニット本体の下側の枠部分の各溝に通過不可棚板の周縁を挿通したりしてもよく、その場合には、複数の飼い猫の他に異種の愛玩動物をそれぞれ個別に格納しておくことも可能である。
次に、本発明の第3の実施の形態を図29に基づいて説明する。
この実施の形態では、愛玩動物用構造体の構成を変更している。なお、愛玩動物用構造体を構成する個々のユニット本体の各矩形枠体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図29は本発明の第3の実施の形態に係る愛玩動物用構造体を斜め前方から見た斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図29に示すように、愛玩動物用構造体1Eは、左端で上下に2つ並べた第3ユニット本体51,51と、右端で上下に2つ並べた第2及び第4ユニット本体12,52とにより構成されている。
左端で上下の各第3ユニット本体51は、それぞれ右側の矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、右側の第4ユニット本体52側へ開口している。また、この上下の第3ユニット本体51,51の上下の両枠部分14,14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
一方、右側の第4ユニット本体52は、その左側の矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、左側の第3ユニット本体51側へ開口している。また、この第4ユニット本体52の上側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31には、孔部30を中心部から枠部分14の一方の角部寄りに偏心した位置に備えた通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
更に、右側の第2ユニット本体12の左側の矩形枠体21の各溝41には、通過可能蓋板42の周縁が挿通されているとともに、残る3つの矩形枠体21の各溝41には、それぞれ通過不可蓋板43の周縁が挿通されている。また、この第2ユニット本体12の上側の枠部分14の各溝31には、孔部30を中心部から枠部分14の一方の角部寄りに偏心した位置に備えた通過可能棚板39の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
互いに左右で相隣なる下側の第3ユニット本体51及び第2ユニット本体12同士は、一方の各ユニット本体51(又は12)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体12(又は51)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。また、互いに左右で相隣なる上側の第3ユニット本体51及び第4ユニット本体52同士は、一方の各ユニット本体51(又は52)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体52(又は51)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
互いに上下で相隣なる第3ユニット本体51,51同士は、当該各ユニット本体51の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第3ユニット本体51の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第3ユニット本体51の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることで上下に連結されている。また、互いに上下で相隣なる第4及び第2ユニット本体52,12同士は、当該各ユニット本体52,12の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第2ユニット本体12の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第4ユニット本体52の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることで上下に連結されている。
したがって、本実施の形態では、第3ユニット本体51,51同士の上下方向からの連結と、第4及び第2ユニット本体52,12との上下方向からの連結と、第2及び第3ユニット本体12,51の左右方向からの連結と、第4及び第2ユニット本体52,12との左右方向からの連結とを同時にかつ確実に行え、4つの各ユニット本体12,51,51,52同士の連結強度が強固となって愛玩動物用構造体1Eとしての剛性を向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を図30に基づいて説明する。
この実施の形態では、愛玩動物用構造体の構成を変更している。なお、愛玩動物用構造体を構成する個々のユニット本体の各矩形枠体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図30は本発明の第4の実施の形態に係る愛玩動物用構造体を斜め前方から見た斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図30に示すように、愛玩動物用構造体1Fは、左端で上下方向に3つ並べた第4、第3及び第2ユニット本体52,51,12と、中央で上下方向に2つ並べた第2及び第3ユニット本体12,51と、右側の1つの第4ユニット本体52とにより階段状に構成されている。
左端で上段の第4ユニット本体52は、各矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53が設けられ、上側の枠部分14の各溝31に通過不可棚板32の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31に通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
左端で中段の第3ユニット本体51は、各矩形枠体21のうちの前側及び右側の矩形枠体21,21を除く2つの矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53が設けられているとともに、残る前側の矩形枠体21の内側部分に扉付き柵部材56が設けられている。左端で中段の第3ユニット本体51の残る右側の矩形枠体21は、その内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、右側方へ開口している。また、左端で中段の第3ユニット本体52の上側の枠部分14は、その各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、左端で中段の第3ユニット本体52における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
左端で下段の第2ユニット本体12は、各矩形枠体21のうちの右側の矩形枠体21を除くその他の各矩形枠体21の各溝41に通過不可蓋板43の周縁がそれぞれ挿通され、残る右側の矩形枠体21の内側部分に通過可能蓋板42又は通過不可蓋板43の周縁が挿通されておらず、右側方へ開口している。また、左端で下段の第2ユニット本体12における上側の枠部分14は、その各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、左端で下段の第2ユニット本体12における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
中央で上側の第2ユニット本体12は、各矩形枠体21のうちの左右両側の矩形枠体21,21の各溝41にそれぞれ通過可能蓋板42の周縁が挿通されているとともに、残る2つの矩形枠体21,21の各溝41に通過不可蓋板43の周縁がそれぞれ挿通されている。また、中央で上側の第2ユニット本体12における上側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31には、通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
中央で下側の第3ユニット本体51は、各矩形枠体21のうちの前側の矩形枠体21の内側部分に扉付き柵部材56が設けられているとともに、後側の矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53が設けられている。また、中央で下側の第3ユニット本体51は、左右の残る矩形枠体21,21の内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、左右両方向に開口している。更に、中央で下側の第3ユニット本体51における上側の枠部分14の各溝31には、通過可能棚板39の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
右側の第4ユニット本体52は、各矩形枠体21のうちの左側の矩形枠体21を除くその他の矩形枠体21の内側部分にそれぞれ扉無し柵部材53が設けられている。右側の第4ユニット本体52の残る左側の矩形枠体21は、その内側部分に通過可能棚板39又は通過不可棚板32が設けられておらず、第3ユニット本体51側へ開口している。また、右側の第4ユニット本体52における上下の枠部分14,14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
下段において互いに左右で相隣なる第2及び第3ユニット本体12,51同士、並びに第3及び第4ユニット本体51,52同士は、一方の各ユニット本体51(又は12,52)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体12,52(又は51)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
また、中段において互いに左右で相隣なる上側の第3ユニット本体51及び第2ユニット本体12同士は、一方の各ユニット本体51(又は12)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体12(又は51)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
左端において互いに上下で相隣なる第4及び第3ユニット本体52,51同士、並びに第3及び第2ユニット本体51,12同士は、当該各ユニット本体12,51,52の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第3又は第2ユニット本体51,12の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第4及び第3ユニット本体52,51の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることでそれぞれ上下に連結されている。また、中央において互いに上下で相隣なる第2及び第4ユニット本体12,52同士は、当該各ユニット本体12,52の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第3ユニット本体51の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第2ユニット本体12の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることで上下に連結されている。
したがって、本実施の形態では、第4及び第3ユニット本体52,51同士の上下方向からの連結と、第3及び第2ユニット本体51,12同士の上下方向からの連結と、第2及び第3ユニット本体12,51同士の上下方向からの連結と、第3及び第2ユニット本体51,12同士の左右方向からの連結と、第2及び第3ユニット本体12,51同士の左右方向からの連結と、第3及び第4ユニット本体51,52同士の左右方向からの連結とを同時にかつ確実に行え、6つの各ユニット本体12,51,52同士の連結強度が強固となって愛玩動物用構造体1Fとしての剛性を向上させることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態を図31に基づいて説明する。
この実施の形態では、愛玩動物用構造体の構成を変更している。なお、愛玩動物用構造体を構成する個々のユニット本体の各矩形枠体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図31は本発明の第5の実施の形態に係る愛玩動物用構造体を斜め前方から見た斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図31に示すように、愛玩動物用構造体1Gは、左端で上下方向に3つ並べた第4、第3及び第2ユニット本体52,51,12と、右端で上下方向に3つ並べた主、第1及び主ユニット本体13,11,13と、右側の上段の1つの第3ユニット本体51とにより構成されている。
左端で上段の第1ユニット本体11は、各矩形枠体21のうちの左側及び後側の矩形枠体21,21の各溝41にそれぞれ通過不可蓋板43の周縁が挿通されているとともに、前側及び右側の矩形枠体21,21の各溝41にそれぞれ通過可能蓋板42の周縁が挿通されている。また、左端で上段の第1ユニット本体11の上側の枠部分14の各溝31に通過不可棚板32の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31には通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
左端で中段の第3ユニット本体51は、各矩形枠体21のうちの左右両側及び後側の矩形枠体21,21,21の内側部分に扉無し柵部材53がそれぞれ設けられているとともに、残る前側の矩形枠体21の内側部分に扉付き柵部材56が設けられている。また、左端で中段の第3ユニット本体51における上側の枠部分14は、その各溝31に通過可能棚板39又は通過不可棚板32の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、左端で中段の第3ユニット本体51における下側の枠部分14の各溝31には、通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
左端で下段の第2ユニット本体12は、各矩形枠体21のうちの左側の矩形枠体21の各溝41にのみ扉無し柵部材53の周囲が挿通され、残る前後両側及び右側の矩形枠体21,21,21はその各溝41に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56の周縁が挿通されておらず、前後両側及び右側にそれぞれ開口している。また、左端で下段の第2ユニット本体12における上側の枠部分14は、その各溝31に通過可能棚板39又は通過不可棚板32の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、左端で下段の第2ユニット本体12における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
右端で上段の主ユニット本体13は、各矩形枠体21の各溝41にそれぞれ通過不可蓋板43又は通過可能蓋板42の周縁が挿通されておらず、その全ての方向に開口している。また、右端で上段の主ユニット本体13の上側の枠部分14の各溝31に通過可能棚板39の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31に通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
右端で中段の第1ユニット本体11は、各矩形枠体21のうちの前側の矩形枠体21の各溝41に通過可能蓋板42の周縁が挿通されているとともに、残る左右両側及び後側の矩形枠体21,21,21の各溝41に通過不可蓋板43の周囲がそれぞれ挿通されている。また、右端で中段の第1ユニット本体11における上側の枠部分14は、その各溝31に通過可能棚板39又は通過不可棚板32の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、右端で中段の第1ユニット本体11における下側の枠部分14の各溝31には、通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
右端で下段の主ユニット本体13における上側の枠部分14は、その各溝31に通過可能棚板39又は通過不可棚板32の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、右端で中段の第1ユニット本体11における下側の枠部分14の各溝31には、通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
中央で上段の第3ユニット本体51は、各矩形枠体21のうちの左右両側の各矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、左右両側方に開口している。また、中央で上段の第3ユニット本体51の残る前後の矩形枠体21のうちの後側の矩形枠体21の内側部分には、扉無し柵部材53が設けられているとともに、前側の矩形枠体21の内側部分に扉付き柵部材56が設けられている。更に、中央で上段の第3ユニット本体51における上下の両枠部分14,14の各溝31には、それぞれ通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
上段において互いに左右で相隣なる第1及び第3ユニット本体12,51同士、並びに第3及び主ユニット本体51,13同士は、一方の各ユニット本体51(又は12,13)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体12,13(又は51)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
また、左端において互いに上下で相隣なる第1及び第3ユニット本体11,51同士、並びに第3及び第2ユニット本体51,12同士は、当該各ユニット本体11,12,51の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第3又は第2ユニット本体51,12の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第1及び第3ユニット本体11,51の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることでそれぞれ上下に連結されている。
更に、右端において互いに上下で相隣なる主及び第1ユニット本体13,11同士、並びに第1及び主ユニット本体11,13同士は、当該各ユニット本体11,13の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第1及び主ユニット本体11,13の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の主及び第1ユニット本体11の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることで上下に連結されている。
したがって、本実施の形態では、第1及び第3ユニット本体11,51同士の上下方向からの連結と、第3及び第2ユニット本体51,12同士の上下方向からの連結と、主及び第1ユニット本体13,11同士の上下方向からの連結と、第1及び主ユニット本体11,13同士の上下方向からの連結と、第1及び第3ユニット本体11,51同士の左右方向からの連結と、第3及び主ユニット本体51,13同士の左右方向からの連結とを同時にかつ確実に行え、7つの各ユニット本体11,12,13,51同士の連結強度が強固となって愛玩動物用構造体1Gとしての剛性を向上させることができる。
次に、本発明の第6の実施の形態を図32に基づいて説明する。
この実施の形態では、愛玩動物用構造体の構成を変更している。なお、愛玩動物用構造体を構成する個々のユニット本体の各矩形枠体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図32は本発明の第5の実施の形態に係る愛玩動物用構造体を斜め前方から見た斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図32に示すように、愛玩動物用構造体1Hは、左端で上下方向に3つ並べた第4、第4及び第2ユニット本体52,52,12と、中央で上下方向に3つ並べた第1,第3及び主ユニット本体11,51,13と、右端で上下方向に3つ並べた主、第1及び主ユニット本体13,11,13とにより構成されている。
左端で上段の第4ユニット本体52は、各矩形枠体21の内側部分にそれぞれ扉無し柵部材53が設けられ、上下の両枠部分14,14の各溝31にそれぞれ通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
左端で中段の第4ユニット本体52は、各矩形枠体21のうちの右側(第2ユニット本体12側)の矩形枠体21を除く3つの矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53が設けられ、残る右側の矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、右側方へ開口している。また、左端で中段の第4ユニット本体52の上側の枠部分14は、その各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、左端で中段の第4ユニット本体52における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
左端で下段の第2ユニット本体12は、各矩形枠体21のうちの右側の矩形枠体21を除くその他の各矩形枠体21の各溝41に通過不可蓋板43の周縁がそれぞれ挿通され、残る右側の矩形枠体21の内側部分に通過可能蓋板42又は通過不可蓋板43の周縁が挿通されておらず、右側方へ開口している。また、左端で下段の第2ユニット本体12における上側の枠部分14は、その各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、左端で下段の第2ユニット本体12における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
中央で上段の第1ユニット本体11は、各矩形枠体21のうちの右側の矩形枠体21を除くその他の各矩形枠体21の各溝41に通過不可蓋板43の周縁がそれぞれ挿通され、残る右側の矩形枠体21の内側部分に通過可能蓋板42の周縁が挿通されている。中央で上段の第1ユニット本体11における上側の枠部分14の各溝31には通過可能棚板39の周縁が挿通されているとともに、下側の枠部分14の各溝31には通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
中央で中段の第3ユニット本体51は、各矩形枠体21のうちの前側及び左側の矩形枠体21を除く2つの矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53が設けられ、残る前側の矩形枠体21の内側部分に扉付き柵部材56が設けられている。また、中央で中段の第3ユニット本体51は、残る左側の矩形枠体21の内側部分に扉無し柵部材53又は扉付き柵部材56が設けられておらず、左側方へ開口している。中央で中段の第3ユニット本体51における上下の両枠部分14,14の各溝31には、それぞれ通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
中央で下段の主ユニット本体13の上側の枠部分14は、その各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、中央で下段の主ユニット本体13における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
右端で上段の主ユニット本体13の上下の両枠部分14,14は、それぞれの各溝31に通過不可棚板32の周縁が挿通されている。右端で中段の第1ユニット本体11は、各矩形枠体21のうちの前側の矩形枠体21の各溝41に通過可能蓋板42の周縁が挿通されているとともに、残る左右両側及び後側の矩形枠体21,21,21の各溝41に通過不可蓋板43の周囲がそれぞれ挿通されている。また、右端で中段の第1ユニット本体11における上側の枠部分14は、その各溝31に通過可能棚板39又は通過不可棚板32の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、右端で中段の第1ユニット本体11における下側の枠部分14の各溝31には、通過可能棚板39の周縁が挿通されている。
右端で下段の主ユニット本体13の上側の枠部分14は、その各溝31に通過不可棚板32又は通過可能棚板39の周縁が挿通されておらず、上方へ開口している。更に、中央で下段の主ユニット本体13における下側の枠部分14の各溝31には、通過不可棚板32の周縁が挿通されている。
上段において互いに左右で相隣なる第4及び第1ユニット本体52,11同士、並びに第1及び主ユニット本体11,13同士は、一方の各ユニット本体11(又は52,13)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体52,13(又は11)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
中段において互いに左右で相隣なる第4及び第3ユニット本体52,51同士、並びに第3及び第1ユニット本体51,11同士は、一方の各ユニット本体51(又は52,11)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体52,11(又は51)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
下段において互いに左右で相隣なる第2及び主ユニット本体12,13同士、並びに主ユニット本体13,13同士は、一方の各ユニット本体13(又は12,13)の第1支柱22の上下両端の貫通孔37,37よりそれぞれ挿通された袋ナット36に対し他方の各ユニット本体12,13(又は13)の第2支柱23の上下両端の貫通孔38,38よりそれぞれ挿通されたボルト部材35が螺合して強固に締結されている。
また、左端において互いに上下で相隣なる第4ユニット本体52,52同士、並びに第4及び第2ユニット本体52,12同士は、当該各ユニット本体12,52の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第4及び第2ユニット本体52,12の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第4及び第4ユニット本体52,52の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることでそれぞれ上下に連結されている。
中央において互いに上下で相隣なる第1及び第3ユニット本体11,51同士、並びに第3及び主ユニット本体51,13同士は、当該各ユニット本体11,13,51の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第3及び主ユニット本体51,13の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第1及び第3ユニット本体11,51の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることでそれぞれ上下に連結されている。
右端において互いに上下で相隣なる主及び第1ユニット本体13,11同士、並びに第1及び主ユニット本体11,13同士は、当該各ユニット本体11,13の互いに対面する上下の枠部分14,14同士を下側の第3及び主ユニット本体11,13の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…に下側略半分がそれぞれ挿通されたダボ33に対し、上側の第1及び主ユニット本体11,13の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴34,34,…を挿通させることでそれぞれ上下に連結されている。
したがって、本実施の形態では、第4ユニット本体52,52同士の上下方向からの連結と、第4及び第2ユニット本体52,12同士の上下方向からの連結と、第1及び第3ユニット本体11,13同士の上下方向からの連結と、第3及び主ユニット本体51,13同士の上下方向からの連結と、主及び第1ユニット本体13,11同士の上下方向からの連結と、第1及び主ユニット本体11,13同士の上下方向からの連結と、第4及び第1ユニット本体52,11同士の左右方向からの連結と、第1及び主ユニット本体11,13同士の左右方向からの連結と、第4及び第3ユニット本体52,51同士の左右方向からの連結と、第3及び第1ユニット本体51,11同士の左右方向からの連結と、第2及び主ユニット本体12,13同士の左右方向からの連結と、主ユニット本体13,13同士の左右方向からの連結とを同時にかつ確実に行え、9つの各ユニット本体11〜13,51,52同士の連結強度が強固となって愛玩動物用構造体1Hとしての剛性を向上させることができる。
なお、前記各実施の形態では、愛玩動物用構造体1A〜1Hを最大9個の各ユニット本体11〜13,51,52により構成したが、各ユニット本体の組み合わせ及び個数はこれに限定されるものではなく、各ユニット本体の組み合わせ及び個数はどのように変更されていてもよい。更に、各ユニット本体は、左右方向のみならず前後方向に連結されていてもよいのはいうまでもない。
また、前記各実施の形態では、愛玩動物用構造体1A〜1Hを飼い猫のために適用したが、カワウソやハムスターなどのような小型の愛玩動物に適した愛玩動物用構造体であってもよい。
更に、前記各実施の形態では、上下方向及び左右方向に互いに相隣なるユニット本体11〜13,51,52がボルト部材35及び袋ナット36並びにダボ33により連結される矩形枠体21,21同士又は上下の枠部分14,14同士のいずれか一方のみに、通過不可棚板32、通過可能棚板39、通過可能蓋板42、通過不可蓋板43、又は扉無し柵部材53を設けたが、互いに相隣なるユニット本体の矩形枠体同士又は上下の枠部分同士の他方にも一方と同じ機能を有する通過不可棚板、通過可能棚板、通過可能蓋部材、通過不可蓋部材、又は扉無し柵部材が設けられていてもよい。その場合には、ユニット本体の配置を変更する際にユニット本体の矩形枠体又は上下の枠部分に同じ機能を有する通過不可棚板、通過可能棚板、通過可能蓋部材、通過不可蓋部材、又は扉無し柵部材を新たに設置する必要がなく、実施する上で非常に有利なものとなる。